JPWO2018033968A1 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018033968A1
JPWO2018033968A1 JP2018534229A JP2018534229A JPWO2018033968A1 JP WO2018033968 A1 JPWO2018033968 A1 JP WO2018033968A1 JP 2018534229 A JP2018534229 A JP 2018534229A JP 2018534229 A JP2018534229 A JP 2018534229A JP WO2018033968 A1 JPWO2018033968 A1 JP WO2018033968A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
time
refrigerator
low temperature
freezing point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018534229A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6611952B2 (ja
Inventor
毅 山村
毅 山村
有希 伊藤
有希 伊藤
章弘 難波
章弘 難波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2018033968A1 publication Critical patent/JPWO2018033968A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6611952B2 publication Critical patent/JP6611952B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D11/00Self-contained movable devices, e.g. domestic refrigerators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D11/00Self-contained movable devices, e.g. domestic refrigerators
    • F25D11/02Self-contained movable devices, e.g. domestic refrigerators with cooling compartments at different temperatures

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

冷蔵庫は、区画部材で複数の貯蔵室に区画された貯蔵空間を内部に有する断熱箱体と、貯蔵室の一つとして設けられ、被冷却物を凍結点以下の温度で凍らせずに保存する低温室と、貯蔵空間を冷却する冷却装置と、冷却装置を制御して、低温室の庫内温度を被冷却物の凍結点よりも高い第2の温度から凍結点よりも低い第1の温度まで、予め設定された時間において低下させる第1の工程と、第1の温度から第2の温度まで上昇させて、第2の温度を予め設定された時間維持する第2の工程と、を繰り返し行う制御装置と、を備えている。制御装置は、低温室の庫内温度が凍結点よりも低い状態における、凍結点と低温室の庫内温度との差の時間積分値と、低温室の庫内温度が凍結点よりも高い状態における、凍結点と低温室の庫内温度との差の時間積分値とが、均衡するように制御を行う。

Description

本発明は、被冷却物を過冷却状態とする機能を有する冷蔵庫に関するものである。
一般に、冷蔵庫において、品質を維持したまま食品を保存する際には、できるだけ低い温度でかつ凍結させずに維持することが望ましいとされている。このような保存を実現するものとして、食品を過冷却状態で保存する方法が提案されている。なお、過冷却状態とは、食品が凍結点以下に達していても、凍結を開始せずに非凍結状態であることをいう。しかしながら、食品を凍結点以下(例えば0℃以下)で保存した場合、衝撃又は何らかの要因により、過冷却状態が解除され、食品に氷結晶が生成される可能性がある。そして、過冷却状態が解除されたまま放置すると、食品の凍結が進み、凍結による細胞損傷によって食品の品質が低下してしまう。
このような問題を回避するため、周期的に温度を変更し、過冷却状態の解除により生じた氷結晶を融解させる方法が提案されている。例えば、特許文献1には、食品を過冷却状態とする過冷却運転後、冷蔵運転での温度設定による冷却手段の稼働と停止とが1回以上繰り返された場合に、再度過冷却運転を開始する冷蔵庫が開示されている。特許文献1の冷蔵庫では、過冷却運転によって食品の凍結が進み出した場合にも、過冷却運転の設定温度よりも高い設定温度による冷蔵運転が行われることで、食品が完全に凍結することを防ぐことができる。
また、特許文献2には、庫内設定温度が食品の凍結点よりも低い温度に設定される低温工程と、凍結点よりも高い温度に設定される昇温工程とを繰り返し行う冷蔵庫が開示されている。特許文献2の冷蔵庫においても、低温工程で食品の過冷却状態が解除され、食品に氷結晶が生成されて凍結が開始した場合でも、予め定められたタイミングで昇温工程を開始することで、過冷却解除時に生成した氷結晶を融解させることができる。また、その後再び低温工程を実施することで、過冷却状態を実現し、食品の過冷却状態を安定して維持することができる。
ところで、特許文献3に開示された冷蔵庫のように、冷蔵庫の上部領域に配置された冷蔵室の下部領域に、頻繁に使用する野菜室を配置して、使用者が立ったまま野菜等と取り出すことができる構成が望まれている。冷蔵庫は、野菜室を冷蔵庫本体の下部領域に設けると、使用者は野菜を取り出すたびに屈む作業が必要となり、重たい野菜を取り出す場合に負担が大きく、使い勝手が悪いからである。つまり、特許文献3の冷蔵庫は、冷蔵室内の下方に、特許文献1及び2に開示された被冷却物を過冷却状態とする機能を付加した場合、過冷却制御エリアと野菜室が隣接することとなる。
特許第4647047号公報 特許第4948562号公報 特開2000−186883号公報
ここで、特許文献1の冷蔵庫では、冷蔵運転を実施する時間は、通常の冷蔵運転でのサイクルが一回以上繰り返される時間となっており、過冷却運転を実施する時間及び各運転時における熱量との関係については考慮されていない。そのため、例えば過冷却運転を実施する時間に対して冷蔵運転を実施する時間が短すぎる場合には、食品の氷結晶を十分に融解できず、食品の凍結が進んでしまう。また、過冷却運転を実施する時間に対して冷蔵運転を実施する時間が長すぎる場合には、食品の保存期間における平均温度が高くなってしまい、食品の品質の低下を招く可能性がある。
また、特許文献2の冷蔵庫では、低温工程で発生した氷結晶を完全に融解させることを目的として、低温工程の時間などが設定される。詳しくは、特許文献2の冷蔵庫では、水から氷に変化する際に放出される潜熱Q1と、凍結進行中に水から奪われる潜熱Q2と、解凍進行中に氷に与える熱Q3とがQ3≧Q1+Q2の関係を満たすように低温工程の時間が設定される。これにより、低温工程で発生した氷結晶を完全に融解させることは可能となるものの、昇温工程の時間が長くなり、食品の保存期間における平均温度が結果的に凍結温度よりも高くなり、品質の低下を招く可能性がある。
また、特許文献3の冷蔵庫は、冷蔵室内の下方に、被冷却物を過冷却状態とする機能を付加した場合、過冷却制御エリアと野菜室が隣接するため、野菜室が冷えすぎてしまう可能性がある。このため、この冷蔵庫は、過冷却制御エリアと野菜室との間に適切な断熱材を用いて、断熱構造を形成する必要があり、構造制約を強める問題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、被冷却物を過冷却状態と同等の状態に維持するとともに、被冷却物の保存期間における平均温度を低下させることができ、被冷却物に悪影響を与えることなく、被冷却物の凍結が完了することを防止することができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明に係る冷蔵庫は、区画部材で複数の貯蔵室に区画された貯蔵空間を内部に有する断熱箱体と、前記貯蔵室の一つとして設けられ、被冷却物を凍結点以下の温度で凍らせずに保存する低温室と、前記貯蔵空間を冷却する冷却装置と、前記冷却装置を制御して、前記低温室の庫内温度を前記被冷却物の前記凍結点よりも高い第2の温度から前記凍結点よりも低い第1の温度まで、予め設定された時間において低下させる第1の工程と、前記第1の温度から前記第2の温度まで上昇させて、第2の温度を予め設定された時間維持する第2の工程と、を繰り返し行う制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記低温室の庫内温度が前記凍結点よりも低い状態における、前記凍結点と前記低温室の庫内温度との差の時間積分値と、前記低温室の庫内温度が前記凍結点よりも高い状態における、前記凍結点と前記低温室の庫内温度との差の時間積分値とが、均衡するように制御を行うものである。
本発明に係る冷蔵庫によれば、低温室の庫内温度が凍結点よりも低い状態における、凍結点と低温室の庫内温度との差の時間積分値と、低温室の庫内温度が凍結点よりも高い状態における、凍結点と低温室の庫内温度との差の時間積分値とが、均衡するように制御するので、第1の工程と第2の工程とで被冷却物の凍結が認識される時間、及び熱量のバランスを図ることができる。よって、本発明に係る冷蔵庫は、被冷却物を過冷却状態と同等の状態に維持するとともに、被冷却物の保存期間における平均温度を低下させることができ、被冷却物に悪影響を与えることなく、被冷却物の凍結が完了することを防止することができる。
本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の外観を概略的に示した正面図である。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の内部構成を概略的に示した内部構成図である。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の冷蔵室の内部構成を概略的に示した内部構成図である。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の制御構成を示したブロック図である。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の制御装置による低温室の温度制御に関連する機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の温度制御を実施した場合の低温室の設定温度及び庫内温度の経時変化を示したグラフである。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫における低温室の温度制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫における温度制御を実施した場合の低温室の設定温度及び庫内温度の経時変化と、被冷却物が放出する熱量q1と、被冷却物に供給される熱量q2とを示すグラフである。 低温設定温度θLを−3℃とした場合において、被冷却物が過冷却解除された後に凍結が進行した時間(凍結時間)と、被冷却物を切断したときの破断ピーク数との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫における温度制御を実施した場合の低温室の設定温度、庫内温度及び食品温度の経時変化を示したものであり、被冷却物が過冷却解除されなかった場合の一例を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る冷蔵庫における温度制御を実施した場合の低温室の設定温度、庫内温度及び食品温度の経時変化を示したものであり、被冷却物が過冷却解除された場合の一例を示すグラフである。 比較例における温度制御を実施した場合の低温室の設定温度、庫内温度及び食品温度の経時変化を示したものであり、熱量q1>熱量q2となるように昇温工程時間が設定された場合の一例を示すグラフである。 比較例における温度制御を実施した場合の低温室の設定温度、庫内温度及び食品温度の経時変化を示したものであり、熱量q1<熱量q2となるように昇温工程時間が設定された場合の一例を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略又は簡略化する。また、各図に記載の構成について、その形状、大きさ、及び配置等は、本発明の範囲内で適宜変更することができる。また、明細書中における各構成部材の位置関係(例えば、上下関係等)は、原則として、冷蔵庫1を使用可能な状態に設置したときのものである。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の外観を概略的に示した正面図である。図2は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の内部構成を概略的に示した内部構成図である。図3は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の冷蔵室の内部構成を概略的に示した内部構成図である。図4は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の制御構成を示したブロック図である。なお、図1〜図4を含む以下の図面では、各構成部材の寸法の関係及び形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、明細書中における各構成部材同士の位置関係(例えば、上下関係等)は、原則として、冷蔵庫1を使用可能な状態に設置したときのものである。
(冷蔵庫1の構成)
図1及び2に示すように、冷蔵庫1は、前面(正面)が開口されて内部に貯蔵空間が形成された断熱箱体90を備える。断熱箱体90は、詳細に図示することは省略したが、鋼鉄製の外箱と、樹脂製の内箱と、外箱と内箱との間の空間に充填された断熱材と、から構成される。ただし、冷蔵室100と野菜室200の間に断熱材は存在しない。断熱箱体90の内部に形成された貯蔵空間は、複数の区画部材50によって、食品等の被冷却物が保存される複数の貯蔵室に区画されている。図1及び2に示すように、本実施の形態の冷蔵庫1は、複数の貯蔵室として、最上段に配置される冷蔵室100と、冷蔵室100の下方に配置される野菜室200と、最下段の冷凍室300と、を備えている。なお、冷蔵室100の下部領域に野菜室200が設置される構造において、冷蔵庫1が備える貯蔵室の種類及び数は、これらに限定されるものではない。
冷蔵室100の前面に形成された開口部には、開口部を開閉する回転式の扉8が設けられている。本実施の形態の冷蔵庫1の扉8は、片開きである。また、冷蔵室100には、図3に示すように、操作パネル6が内蔵されている。操作パネル6は、図4に示すように、各貯蔵室の設定温度等を調整するための操作部61と、各貯蔵室の温度及び庫内の在庫情報などを表示する表示部62と、を備えている。操作部61は、例えば操作スイッチなどで構成される。表示部62は、例えば液晶ディスプレイで構成される。なお、操作パネル6は、表示部62上に操作部61が一体に形成されるタッチパネルで構成されてもよい。
野菜室200及び冷凍室300は、図2に示すように、それぞれ引出し式の扉80、81によって開閉される。これらの引出し式の扉80、81は、扉に固定して設けられたフレームを各貯蔵室の左右の内壁面に水平に形成されたレールに対してスライドさせることにより、冷蔵庫1の奥行方向(前後方向)に開閉できるようになっている。野菜室200には、被冷却物を内部に収納できる収納ケース201が引出し自在に格納されている。収納ケース201は、扉のフレームによって支持されており、扉の開閉に連動して前後方向にスライドするようになっている。同様に、冷凍室300には、食品等を内部に収納できる収納ケース301がそれぞれ引出し自在に格納されている。各貯蔵室に設けられる収納ケース201、301の数は、それぞれ1つであるが、冷蔵庫1全体の容量を考慮して、収納性及び整理のしやすさなどが向上する場合には2つ以上であっても構わない。
冷蔵庫1の背面側には、各貯蔵室内へ冷気を供給する冷却装置19として、圧縮機2と、冷却器3(蒸発器)と、送風ファン4と、風路5と、が設けられている。圧縮機2及び冷却器3は、凝縮器(図示せず)及び膨張装置(図示せず)とともに、冷凍サイクルを構成し、各貯蔵室に供給される冷気を生成するものである。圧縮機2及び冷却器3によって生成された冷気は、送風ファン4によって風路5に送風され、風路5からダンパを通って冷凍室300、及び冷蔵室100に供給される。野菜室200は、冷蔵室100からの戻り冷気が冷蔵室用帰還風路(図示せず)を通って供給されて冷却される。野菜室200に供給された冷気は、野菜室用帰還風路(図示せず)を通って冷却器3に戻される。
冷蔵室100は、図3に示すように、扉8の庫内側に設けられた扉ポケット10と、冷蔵室100内を複数段の空間に仕切る棚11と、を備えている。なお、扉ポケット10及び棚11の数は、図3に示すものに限定されるものではなく、1つ以上の任意の数の扉ポケット10及び棚11を備えることができる。また、冷蔵室100内の下部は上下二段に構成され、上段には内部温度が0℃以上に維持されるチルド室12が形成され、下段には被冷却物を凍結点以下の温度で凍らせずに保存するための過冷却制御エリアである低温室13が形成される。
冷蔵室100の背面側の風路5は、図3に示すように、冷蔵室100及びチルド室12に冷気を送風する風路5aと、低温室13に冷気を送風する風路5bと、に分割されている。風路5aにはダンパ16が設けられており、風路5bにはダンパ17が設けられている。ダンパ16及びダンパ17は、冷蔵室100及び低温室13に供給される冷気の風量を調節するものである。また、冷蔵室100の背面には、冷蔵室100内の温度を検出するための温度センサ14が設けられており、低温室13の背面には、低温室13内の温度を検出するための温度センサ15が設けられている。温度センサ14及び温度センサ15は、例えばサーミスタで構成される。
低温室13の下部領域前方には、過冷却制御を行うため、又は野菜室200の庫内温度を上昇させるための加熱手段としてヒーター18が配置されている。具体的には、冷蔵庫1は、低温室13と低温室13の下方に位置する野菜室200との間に区画部材50に並列させた仕切り板40が設けられている。ヒーター18は、仕切り板40と区画部材50とで囲まれた領域に設けられている。仕切り板40と区画部材50とで囲まれた領域は、ヒーター18の発熱密度を高めるために、仕切り板40又は区画部材50から突出した1つ又は複数のリブで成るリブ領域20によって区画され、ヒーター18が配置されるヒーターエリアと静止空気領域30とで構成されている。なお、リブ領域20によって区画される空間は、図示した2つに限定されず、3つ以上でもよい。
冷蔵室100の上部には、冷蔵庫1の動作を制御する制御装置7が設けられる。制御装置7は、例えばマイコン又はCPUのような演算装置と、その上で実行されるソフトウェアとにより構成される。なお、制御装置7は、その機能を実現する回路デバイスのようなハードウェアにより構成されてもよい。
制御装置7には、図4に示すように、温度センサ14及び15を含む各貯蔵室の温度を検出する温度センサによる検出信号、操作パネル6の操作部61からの操作信号が入力される。制御装置7は、入力される各信号に基づいて、冷蔵室100、チルド室12、低温室13、冷凍室300及び野菜室200の室内がそれぞれ設定された温度に維持されるように、予め記憶された動作プログラムに従って、冷却装置19及びヒーター18を制御する。冷却装置19は、例えば、圧縮機2、送風ファン4ならびにダンパ16及び17を含む各貯蔵室に配置されたダンパを含む。制御装置7は、圧縮機2の出力、送風ファン4の送風量、及びダンパの開度を制御する。また、制御装置7は、入力される各信号に基づいて、操作パネル6の表示部62に各貯蔵室の温度、及び庫内の在庫情報などに関する表示信号を出力する。
(低温室13の温度制御)
次に、本実施の形態における低温室13の温度制御について説明する。図5は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の制御装置による低温室の温度制御に関連する機能ブロック図である。制御装置7は、図5に示すように、時間を計測する計時部71と、カウント値をカウントするカウンター72と、工程移行部73と、温度設定部74と、比較部75と、制御部76と、記憶部77と、を有している。上記各部は、ソフトウェアで実現される機能部として、制御装置7を構成するCPUによってプログラムを実行することで実現されるか、又はDSP、ASIC(Application Specific IC)、PLD(Programmable Logic Device)などの電子回路で実現される。
工程移行部73は、計時部71により計測される時間及びカウンター72によるカウント値に基づいて、工程の移行を行う。温度設定部74は、工程移行部73によって移行した工程に応じて、低温室13の設定温度θsを設定する。比較部75は、温度設定部74によって設定された設定温度θsと、低温室13の温度センサ15によって検出された庫内温度θとを比較し、比較結果を制御部76へ出力する。制御部76は、比較部75による比較結果に基づき、温度センサ15によって検出された庫内温度θが設定温度θsとなるように、圧縮機2、送風ファン4ならびにダンパ17を制御する。記憶部77は、例えば不揮発性の半導体メモリなどで構成され、温度制御に用いられる各種データ及び動作プログラムを記憶する。
制御装置7による低温室13の温度制御について、図6を参照して詳細に説明する。図6は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の温度制御を実施した場合の低温室の設定温度及び庫内温度の経時変化を示したグラフである。図6に示すように、低温室13の温度制御では、低温工程及び昇温工程を含む周期が繰り返される。具体的には、工程移行部73は、低温工程の開始から低温工程時間ΔTLが経過すると、昇温工程へ移行する。また、昇温工程の開始から昇温工程時間ΔTHが経過すると、再び低温工程へ移行する。低温工程時間ΔTL及び昇温工程時間ΔTHは、後述する方法で機体ごとに定められ、記憶部77に記憶される。なお、低温工程が本発明の「第1の工程」に相当し、昇温工程が本発明の「第2の工程」に相当する。また、低温工程時間ΔTLが本発明の「第1の時間」に相当し、昇温工程時間ΔTHが本発明の「第2の時間」に相当する。
低温工程では、温度設定部74によって設定温度θsが低温設定温度θLに設定され、制御部76によって低温室13内の温度が低温設定温度θLになるまで低下される。低温設定温度θLは、低温室13に収容される被冷却物の凍結点θf(例えば0℃)よりも低い温度であり、例えば−4℃〜−2℃である。昇温工程では、温度設定部74によって設定温度θsが昇温設定温度θHに設定され、制御部76によって低温室13内の温度が昇温設定温度θHになるまで上昇される。昇温設定温度θHは、低温室13に収容される被冷却物の凍結点θfよりも高い温度であり、例えば1℃〜2℃である。低温設定温度θL及び昇温設定温度θHは、θH>θLの関係を有し、記憶部77に予め記憶される。なお、低温設定温度θL及び昇温設定温度θHは、操作部61を介してユーザによって変更又は設定されてもよい。低温設定温度θLが本発明の第1の温度に相当し、昇温設定温度θHが本発明の第2の温度に相当する。
また、低温工程は、導入工程及び低温維持工程を含む。図6に示すように、導入工程において、温度設定部74は、予め設定された時間ごとに設定温度θsを段階的に下げる。この段階はカウンター72によってカウントされている。工程移行部73は、カウンター72のカウント値が目標値となった場合に、低温維持工程へ移行する。この目標値は、時刻TL1において、設定温度θsが低温設定温度θLに到達するように予め定められる。低温維持工程において、温度設定部74は、設定温度θsを低温設定温度θLとし、制御部76によって低温室13内の温度が低温設定温度θLになるまで低下される。上記のような低温工程により、低温室13内の被冷却物が凍結点θf以下で非凍結である過冷却状態となる。そして、工程移行部73は、時刻TLに到達した場合、すなわち、低温工程開始から低温工程時間ΔTLが経過した場合、低温工程を終了し、昇温工程に移行する。
昇温工程では、温度設定部74によって低温室13の設定温度θsが昇温設定温度θHに設定され、制御部76によって低温室13の温度が昇温設定温度θHになるよう上昇される。具体的には、制御部76は、ダンパ17を閉鎖することにより、冷気が低温室13に流入する状態を停止させ、低温室13の庫内温度を上昇させる。また、別の方法として、圧縮機2の停止時に送風ファン4を運転させ、ダンパ17を開いて冷蔵庫1内の空気を循環させることにより、低温室13の庫内温度を上昇させてもよい。さらに別の方法として、ヒーター18を用いて瞬時に昇温してもよい。そして、工程移行部73は、時刻THに到達した場合、すなわち昇温工程開始から昇温工程時間ΔTHが経過した場合、昇温工程を終了し、低温工程に移行する。
図7は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫における低温室の温度制御処理を示すフローチャートであり、図1〜7を参照して、実施の形態の冷蔵庫における低温室の温度制御処理を説明する。本処理は、冷蔵庫1に電源が投入されたとき、又は操作パネル6によって処理の開始が選択されたときに開始される。まず、制御装置7は、温度センサ15によって低温室13の庫内温度θを検出し、検出された庫内温度θが昇温設定温度θH以上であるか否かを判断する(S101)。そして、庫内温度θが昇温設定温度θH未満である場合(S101:NO)、ステップS112に進み、昇温工程が開始される。一方、庫内温度θが昇温設定温度θH以上である場合(S101:YES)、低温工程が開始される。そして、計時部71によって経過時間Tがリセットされ、経過時間Tの計測が開始される(S102)。
低温工程では、まず導入工程が実施される。導入工程では、温度設定部74によって、設定温度θsがθH−Δθに設定される(S103)。そして、カウンター72のカウント値iが0に設定される(S104)。また、計時部71によって経過時間tがリセットされ、経過時間tの計測が開始される(S105)。ここでは、低温室13の設定温度θsが昇温設定温度θHよりもΔθ(例えば0.3℃)低い温度に設定され、導入工程における段階のカウント及び各段階の経過時間tの計測が開始される。
次に、温度設定部74によって経過時間tがΔt以上であるか否かが判断される(S106)。ここで、Δtは導入工程における各段階の時間であり、例えば20分である。そして、経過時間tがΔt未満である場合(S106)、経過時間tがΔt以上となるまでステップS103で設定された設定温度θsが維持される。一方、経過時間tがΔt以上である場合(S106:YES)、設定温度θsがθs−Δθに設定され(S107)、カウント値iに1が加算される(S108)。
次に、工程移行部73によってカウント値iがn以上であるか否かが判断される(S109)。ここで、nは導入工程における段階数を示し、例えば12である。カウント値iがn未満である場合(S109:NO)、ステップS105に戻って以降の処理が繰り返される。これにより、予め設定された時間Δtごとに低温室13の設定温度θsがΔθずつ段階的に低下され、庫内温度θも設定温度θsとなるよう低下される。
一方、カウント値iがn以上である場合(S109:YES)、工程移行部73によって低温維持工程に移行される。そして、温度設定部74によって設定温度θsが低温設定温度θLに設定される(S110)。続いて、低温工程開始からの経過時間TがΔTL以上であるか否かが判断される(S111)。そして、経過時間Tが低温工程時間ΔTL未満である場合(S111:NO)、経過時間Tが低温工程時間ΔTL以上となるまで、ステップS110で設定された設定温度θs(すなわち低温設定温度θL)が維持される。一方、経過時間Tが低温工程時間ΔTL以上である場合(S111:YES)、ステップS112に進み、昇温工程が開始される。
昇温工程では、計時部71によって経過時間Tがリセットされ、再度経過時間Tの計測が開始される(S112)。そして、温度設定部74によって低温室13の設定温度θsが昇温設定温度θHに設定される(S113)。次に、工程移行部73によって経過時間Tが昇温工程時間ΔTH以上であるか否かが判断される(S114)。そして、経過時間Tが昇温工程時間ΔTH未満である場合(S114:NO)、経過時間Tが昇温工程時間ΔTH以上となるまで、ステップS113で設定された設定温度θs(すなわち昇温設定温度θH)が維持される。一方、経過時間Tが昇温工程時間ΔTH以上である場合(S114:YES)、昇温工程を終了し、ステップS102に戻って再び低温工程が開始される。
ここで、低温工程において、低温室13内に収容された被冷却物は、凍結点θf以下でも凍らない過冷却状態となっているが、過冷却状態は、エネルギー的には不安定な状態である。そのため、例えば、扉8の開閉等のような衝撃又は何らかの要因により、低温室13内で急激な温度変化が起こった場合、過冷却状態が解除される可能性がある。被冷却物の過冷却状態が解除されると、被冷却物内部には略一様に微細氷結晶が生成し始め、凍結が開始される。そこで、上記のように低温工程の開始から低温工程時間ΔTLが経過した場合には、昇温工程へ移行することによって、凍結の進行及び完了を回避し、氷結晶により被冷却物の組織又は細胞等に損傷を与えることを防止することができる。また、昇温工程の開始から、昇温工程時間ΔTHが経過した場合には、低温工程に移行することによって、被冷却物の品質低下を抑制することができる。
ただし、低温工程時間ΔTL及び昇温工程時間ΔTHの長さによっては、被冷却物の品質低下を招く恐れがある。例えば、低温工程時間ΔTLに対して昇温工程時間ΔTHが短すぎる場合、被冷却物の氷結晶を十分に融解できず、被冷却物の凍結が進んでしまう。さらに、低温工程時間ΔTLに対して昇温工程時間ΔTHが長すぎる場合、被冷却物の保存期間における平均温度が凍結点θfよりも高くなってしまい、被冷却物の品質の低下を招く可能性がある。そこで、本実施の形態では、被冷却物の凍結が認識される時間ならびに熱量のバランスを考慮して低温工程時間ΔTL及び昇温工程時間ΔTHが設定される。
本実施の形態における低温工程時間ΔTL及び昇温工程時間ΔTHの設定について図8及び図9を参照して説明する。図8は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫における温度制御を実施した場合の低温室の設定温度及び庫内温度の経時変化と、被冷却物が放出する熱量q1と、被冷却物に供給される熱量q2とを示すグラフである。図9は、低温設定温度θLを−3℃とした場合において、被冷却物が過冷却解除された後に凍結が進行した時間(凍結時間)と、被冷却物を切断したときの破断ピーク数との関係を示すグラフである。
(低温工程時間ΔTLの設定)
低温工程時間ΔTLは、簡易的な実験から求められる下記の条件を満たすように設定される。まず、導入工程における冷却速度は、食品等のような被冷却物を過冷却状態に突入させることができるように設定される。例えば、低温設定温度θLを−3℃とした場合において、1℃当たりの冷却時間を35分以上とすると、被冷却物が極めて高い確率で過冷却状態に突入することが実験からわかっている。そこで、このような条件を満たすように、導入工程の冷却速度が任意に設定される。これにより、図8に示すように、低温工程を開始してから、すなわち、導入工程を開始してから被冷却物の凍結点θfに到達するまでの時間ΔTf1と、導入工程を終了するまでの時刻TL1とが決定される。そして、低温工程時間ΔTLは、時刻TL1<時刻TLを満たすように設定される。
また、低温工程時間ΔTLは、被冷却物の凍結が認識されるまでの時間以下に設定される必要がある。ここで、低温工程時間ΔTLを凍結が認識されるまでの時間以下に設定する理由について図9を参照して説明する。
過冷却解除後に凍結が進行すると、被冷却物中で氷結晶の生成及び成長が進み、被冷却物である食品の触感が変化してしまう。被冷却物が凍ったと人が認識する変化として、触ったときの硬さ、及び切断時に氷粒が破断するじゃりじゃり感などが挙げられる。しかしながら、過冷却解除後の数時間は、氷結晶が生成されても微細かつ微量であるため、被冷却物の触感はほとんど変化しないことが、実験からわかっている。図9に示す破断ピーク数は、切断開始から切断終了までの切断荷重の時間変化波形における極大点の個数であり、氷粒が破断されるじゃりじゃり感を表している。また、図9において、凍結時間ごとのグラフ上に破断ピーク数の偏差を示している。図9に示すように、非凍結状態(凍結時間0時間)と凍結開始から6時間経過後の状態とは、破断ピーク数にほとんど変化がない。すなわち、凍結開始から6時間経過した場合にも、被冷却物の触感は非凍結状態からほとんど変化せず、凍結したと認識されないことがわかる。また、図9から、非凍結状態(凍結時間0時間)と凍結したと認識され得る状態との境界は、8時間にあることがわかる。そのため、低温工程時間ΔTLを8時間以下(例えば300分)に設定することで、被冷却物の凍結が認識される前に昇温工程に移行することができる。以下、被冷却物の凍結が認識されるまでの時間を「許容凍結時間」という。なお、8時間というのは一例であり、許容凍結時間は機体及び低温設定温度θLに応じて変わるものである。
(昇温工程時間ΔTHの設定)
また、図9から、生成した氷結晶をすべて融解させなくても、過冷却解除の直後、もしくは数時間以内の状態にまで復帰させることにより、実質的には非凍結状態と同等の状態を維持できることがわかる。そのため、低温工程時間ΔTLを被冷却物の凍結が認識されるまでの許容凍結時間(例えば8時間)以下に設定することにより、昇温工程において、発生した氷結晶を確実に融解する必要がない。ただし、凍結をこれ以上進行させないためには、低温工程と昇温工程とで熱量のバランスをとる必要がある。そのため、低温工程と昇温工程とで熱量のバランスをとることができるように、昇温工程時間ΔTHが設定される。
図8に示す低温工程において、温度センサ15によって検出される庫内温度θ(T)が被冷却物の凍結点θfに到達する時刻をTf1とする。また、昇温工程において、庫内温度θ(T)が被冷却物の凍結点θfに到達する時刻をTf2とする。また、次の周期の低温工程において、庫内温度θ(T)が被冷却物の凍結点θfに到達する時刻をTf3とする。また、昇温工程が開始されてから庫内温度θ(T)が被冷却物の凍結点θfに到達するまでの時間をΔTf2とする。また、次の周期の低温工程が開始されてから、庫内温度θ(T)が被冷却物の凍結点θfに到達するまでの時間をΔTf1とする。
庫内温度θ(T)が、凍結点θfよりも低い時間ΔT1の間に、すなわち、Tf2−Tf1の間に、温度が凍結点θfで一定となっている被冷却物が放出する熱量をq1とする。また、庫内温度θ(T)が凍結点θfよりも高い時間ΔT2の間に、すなわち、Tf3−Tf2の間に、温度が凍結点θfで一定となっている被冷却物に供給される熱量をq2とする。熱量q1は、図8の斜線部の面積のうち、Tf1からTf2の間のθfと、庫内温度θ(T)との間の斜線部に相当し、次の式(1)のように表される。すなわち、熱量q1は、庫内温度θ(T)が凍結点θfよりも低い間における、凍結点θfと庫内温度θ(T)との差の時間積分値である。熱量q2は、図8の斜線部の面積のうち、Tf2からTf3の間のθfと、庫内温度θ(T)との間の斜線部に相当し、次の式(2)のように表される。すなわち、熱量q2は、庫内温度θ(T)が凍結点θfよりも高い間における、庫内温度θ(T)と凍結点θfとの差の時間積分値である。なお、熱量q1が本発明の第1の熱量に相当し、熱量q2が本発明の第2の熱量に相当する。
Figure 2018033968
Figure 2018033968
本実施の形態では、熱量q1と熱量q2とを均衡させた状態となるよう、昇温工程時間ΔTHが設定される。すなわち、熱量q1と熱量q2とが等しくなるよう、すなわち熱量q1=q2を満たすように、昇温工程時間ΔTHが設定される。なお、熱量q1と熱量q2とが等しくなるとは、熱量q1と熱量q2とが厳密に同一の場合だけでなく、熱量q1と熱量q2とが同一ではないが均衡した状態の場合も含む。具体的には、食品保存の品質を考慮すると、熱量q1≦熱量q2≦熱量q1×1.05となる範囲とすることが望ましい。上記のように、低温工程時間ΔTLが許容凍結時間以下に設定されるため、従来のように被冷却物の氷結晶を確実に融解させる必要がなく、昇温工程時間ΔTHは、被冷却物の氷結晶を確実に融解させる従来の場合よりも短くなる。
昇温工程時間ΔTHは、低温工程時間ΔTLから以下のように求めることができる。まず、昇温工程が開始されてから庫内温度θ(T)が凍結点θfに到達するまでの時間ΔTf2及び時刻Tf2は、昇温速度から求めることができる。昇温速度は、実験によって求められる。次に、式(1)で表される熱量q1は、図8の斜線部面積から、次の式(3)のように近似式で表される。また、式(2)で表される熱量q2は、図8の斜線部面積から、次の式(4)のように近似式で表される。式(3)及び(4)より、熱量q1=熱量q2を満たすように、昇温工程時間ΔTHが求められる。昇温工程時間ΔTHは、例えば240分である。
Figure 2018033968
Figure 2018033968
上記のように、本実施の形態では、低温工程時間ΔTLは、時刻TL1<時刻TLを満たすとともに、許容凍結時間以下となるように設定される。また、昇温工程時間ΔTHは、低温工程時間ΔTLと、熱量q1と、熱量q2とに基づき、熱量q1と、熱量q2とが均衡する状態となるように設定される。
(被冷却物の温度推移)
次に、本実施の形態の温度制御を実施した場合の被冷却物(例えば食品)の温度推移について説明する。図10は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫における温度制御を実施した場合の低温室の設定温度、庫内温度及び食品温度の経時変化を示したものであり、被冷却物が過冷却解除されなかった場合の一例を示すグラフである。図11は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫における温度制御を実施した場合の低温室の設定温度、庫内温度及び食品温度の経時変化を示したものであり、被冷却物が過冷却解除された場合の一例を示すグラフである。
まず、図10に示すように、食品が過冷却解除を起こさない場合、食品温度は、低温室13の庫内温度よりも少し遅れて、低温設定温度θLから昇温設定温度θHまでの間を庫内温度の変化と同様に連続的に変化する。これにより、低温室13内の食品は、低温工程において過冷却状態への復帰を繰り返すことができる。
また、図11に示すように、食品温度が凍結点θf以下となった時刻Tfにおいて、過冷却が解除された場合、食品内には微細氷結晶が生成され、凍結が開始する。次いで、時刻TLにおいて、低温室13の設定温度θsが昇温設定温度θHに切り換えられることで、食品内部の微細氷結晶の融解が開始される。そして、昇温工程が終了する時刻THにおいて、食品は非凍結状態と同等の状態に復帰する。過冷却状態が発現した周期の次の周期では、食品の温度が凍結点θf以下になった時刻Tf1において、食品は過冷却状態に突入せずに凍結開始し、相変化状態となる。
このとき、本実施の形態においては、熱量q1=熱量q2を満たすように昇温工程時間ΔTHが設定されているため、凍結を進行させる熱量q1と、氷結晶を融解する熱量q2とが等しくなっている。また、低温工程時間ΔTLが許容凍結時間以下に設定されている。そのため、冷蔵庫1は、昇温工程を終了した時点における時刻TH_2において、食品を、過冷却解除した直後、すなわち時刻Tf1及び凍結開始直後と同等の状態に復帰させることができる。
一方、図12及び図13は、比較例における温度制御を実施した場合の低温室13の設定温度、庫内温度及び食品温度の経時変化を示すグラフである。また、図12は、熱量q1>熱量q2となるように昇温工程時間ΔTHが設定された場合の例を示し、図13は、熱量q1<熱量q2となるように昇温工程時間ΔTHが設定された場合の例を示す。
図12に示すように、熱量q1>熱量q2となるように昇温工程時間ΔTHが設定された場合、周期を追うごとに過冷却状態で生じた氷結晶が成長して凍結が進行し、いずれ凍結が完了してしまう。詳しくは、食品の温度が凍結点θf以下になる時刻Tfにおいて、食品が過冷却解除され、微細氷結晶が生成されて凍結が開始される。次いで、時刻TLにおいて、低温室13の設定温度θsが昇温設定温度θHに切り換えられ、食品内の微細氷結晶の融解が開始される。時刻Tfから時刻TLまでの時間が短い場合、昇温工程が終了した時点の時刻THにおいて、食品は非凍結状態と同等の状態に復帰している。
過冷却解除が発現した周期の次の周期では、食品の温度が凍結点θf以下になった時刻Tf1において、食品は過冷却状態に突入せずに凍結開始し、相変化状態になる。このとき、熱量q1>熱量q2となるよう昇温工程時間ΔTHが設定されているため、凍結を進行する熱量q1は、氷結晶を融解する熱量q2よりも大きくなる。そのため、食品の凍結が進行し、いずれかの時点で凍結が完了してしまう。すなわち、熱量q1>熱量q2となるよう昇温工程時間ΔTHが設定された場合には、過冷却解除した食品の凍結の進行を防ぐことが困難となる。
図13は、熱量q1<熱量q2となるように昇温工程時間ΔTHが設定された場合であり、より詳しくは、例えば、過冷却解除時に食品等のような食品が放出する熱量q0を考慮し、q0+q1≦q2を満たすように、昇温工程時間ΔTHが設定された場合を示す。熱量q0は、本実施の形態の第3の熱量に相当し、例えば以下の式(5)で求められる。ここで、θTは、過冷却解除する温度であり、Wは食品の含水率であり、Cpは水の熱容量である。
Figure 2018033968
昇温工程時間ΔTHをq0+q1≦q2を満たすように設定することで、過冷却解除時に食品に生成した氷結晶を全て融解させ、完全に非凍結状態となるまで復帰させることができる。これにより、次の周期でも必ず過冷却状態に突入することができるため、熱量q1は、低温維持工程の期間において、温度が凍結点θfで一定となっている食品が放出する熱量となる。しかしながら、この場合は、食品に生成した氷結晶を全て融解させるため、昇温工程時間ΔTHが長くなり、食品の平均温度が必然的に高くなってしまう。
以上のように、本実施の形態の冷蔵庫1によれば、被冷却物の許容凍結時間及び熱量バランスを考慮して低温工程時間ΔTL及び昇温工程時間ΔTHが設定され、周期的な温度制御が行われる。具体的には、低温工程時間ΔTLが許容凍結時間以内に設定され、凍結を進行する熱量q1と、氷結晶を融解する熱量q2とを均衡させた状態となるように昇温工程時間ΔTHが設定される。これにより、本実施の形態の冷蔵庫1は、低温工程と昇温工程とで、被冷却物の凍結が認識される時間、及び熱量のバランスを図ることができ、氷結晶を完全に融解させなくても食品等のような被冷却物を過冷却状態と同様の状態に復帰させるとともに、被冷却物の保存期間における平均温度を低下させることができる。従って、本実施の形態における冷蔵庫1は、被冷却物に悪影響を与えることなく、被冷却物の凍結が完了することを防止することができる。
また、低温工程において、導入工程と低温維持工程とを有することで、低温室13内の被冷却物を過冷却状態とすることができる。また、昇温工程において、ダンパ17を制御して低温室13を昇温させることにより、昇温のための熱源が不要となり、部品点数及び消費電力の増加を防ぐことができる。
なお、上記では、制御装置7が、昇温工程において、ダンパ17の制御及び、ヒーター18を制御するものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、制御装置7は、昇温工程において、ダンパ17を制御せず、ヒーター18のみを制御することで低温室13を昇温させてもよい。また、加熱手段はヒーター18に限定されるものではなく、熱交換器又はペルチェ素子などであってもよい。
また、従来の冷蔵庫では、冷蔵室100内の下方に、冷却物を過冷却状態とする機能を付加した場合、過冷却制御エリアである低温室13と野菜室200が隣接するため、野菜室200が冷えすぎてしまう可能性がある。そのため、低温室13と野菜室200との間に適切な断熱材を用いて断熱構造を形成する必要があり、構造制約を強めていた。
そこで、本実施の形態の冷蔵庫1では、低温室13と低温室13の下方に位置する野菜室200との間に区画部材50に並列させて設けられた仕切り板40と、仕切り板40と区画部材50とで囲まれた領域に設けられた加熱手段としてヒーター18と、を備えており、制御装置7でヒーター18を制御して、野菜室200の庫内温室を上昇させることができる。つまり、実施の形態の冷蔵庫1は、低温室13に野菜室200が隣接していても、ヒーター18によって野菜室200に熱を供給することで、野菜室200の冷やし過ぎを防止することができるので、従来必要とされていた断熱材が不要となる。よって、本実施の形態の冷蔵庫1は、断熱材を用いることなく、被冷却物を過冷却状態とする機能を有する冷蔵庫に関して、野菜室200を冷やし過ぎることなく、被冷却物を過冷却状態とすることが可能となる。
更に、実施の形態の冷蔵庫1は、仕切り板40と区画部材50とで囲まれた領域を、仕切り板40又は区画部材50から突出したリブ(リブ領域20)で複数空間に区画し、区画された空間の一つにヒーター18を設けているので、ヒーター18の発熱密度を高めることができ、効果的に貯蔵室の庫内温度を上昇させることができる。
以上、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、これに限られるものでなく、過冷却制御が可能な範囲で変更可能である。例えば、上記実施の形態では、被冷却物の過冷却解除によって生成された氷結晶を、昇温工程において完全に融解する必要がないことから、熱量q1=熱量q2となるように、昇温工程時間ΔTHが設定される構成であった。この場合、被冷却物が過冷却解除時に放出する熱量q0も含めた熱量の関係は、q1=q2<(q0+q1)となる。ここで、厳密に熱量q1=熱量q2でない場合であっても、q2<q0+q1を満たす場合には、熱量q1<熱量q2であっても、熱量q1と熱量q2とが均衡状態であり、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。そのため、熱量q1<熱量q2であって、熱量q2<(熱量q0+熱量q1)を満たすように、昇温工程時間ΔTHを求めてもよい。
また、冷蔵庫1で保存する被冷却物は、食品だけでなく、食用ではない小動物の生肉等のように自然界から採取されるもの、又はクローン動物等のように実験用の動物の生肉など、過冷却状態で保存され得る全てのものを含む。
1、冷蔵庫、2 圧縮機、3 冷却器、4 送風ファン、5、5a、5b 風路、6 操作パネル、7 制御装置、8 扉、10 扉ポケット、11 棚、12 チルド室、13 低温室(過冷却制御エリア)、14、15 温度センサ、16、17 ダンパ、18 ヒーター、19 冷却装置、20 リブ領域、30 静止空気領域、40 仕切り板、50 区画部材、61 操作部、62 表示部、71 計時部、72 カウンター、73 工程移行部、74 温度設定部、75 比較部、76 制御部、77 記憶部、80、81 扉、90 断熱箱体、100 冷蔵室、200 野菜室、300 冷凍室、201、301 収納ケース。
本発明に係る冷蔵庫は、区画部材で複数の貯蔵室に区画された貯蔵空間を内部に有する断熱箱体と、前記貯蔵室の一つとして設けられ、被冷却物を凍結点以下の温度で凍らせずに保存する低温室と、前記貯蔵空間を冷却する冷却装置と、前記低温室と前記低温室の下方に位置する前記貯蔵室との間に前記区画部材に並列させて設けられた仕切り板と、前記仕切り板と前記区画部材とで囲まれた領域に設けられた加熱手段と、前記冷却装置を制御して、前記低温室の庫内温度を前記被冷却物の前記凍結点よりも高い第2の温度から前記凍結点よりも低い第1の温度まで、予め設定された時間において低下させる第1の工程と、前記第1の温度から前記第2の温度まで上昇させて、前記第2の温度を予め設定された時間維持する第2の工程と、を繰り返し行う制御装置と、を備え、前記仕切り板と前記区画部材とで囲まれた領域は、前記仕切り板又は前記区画部材から突出したリブで複数空間に区画されており、区画された空間の一つに前記加熱手段が設けられており、前記制御装置は、前記第2の工程において、前記冷却装置を制御するとともに前記加熱手段を制御し、前記低温室の庫内温度を前記第1の温度から前記第2の温度まで上昇させて、前記低温室の庫内温度が前記凍結点よりも低い状態における、前記凍結点と前記低温室の庫内温度との差の時間積分値と、前記低温室の庫内温度が前記凍結点よりも高い状態における、前記凍結点と前記低温室の庫内温度との差の時間積分値とが、均衡するように制御を行うものである。

Claims (7)

  1. 区画部材で複数の貯蔵室に区画された貯蔵空間を内部に有する断熱箱体と、
    前記貯蔵室の一つとして設けられ、被冷却物を凍結点以下の温度で凍らせずに保存する低温室と、
    前記貯蔵空間を冷却する冷却装置と、
    前記冷却装置を制御して、前記低温室の庫内温度を前記被冷却物の前記凍結点よりも高い第2の温度から前記凍結点よりも低い第1の温度まで、予め設定された時間において低下させる第1の工程と、前記第1の温度から前記第2の温度まで上昇させて、第2の温度を予め設定された時間維持する第2の工程と、を繰り返し行う制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記低温室の庫内温度が前記凍結点よりも低い状態における、前記凍結点と前記低温室の庫内温度との差の時間積分値と、前記低温室の庫内温度が前記凍結点よりも高い状態における、前記凍結点と前記低温室の庫内温度との差の時間積分値とが、均衡するように制御を行う、冷蔵庫。
  2. 前記制御装置は、第1の工程において、第2の温度から第1の温度まで、予め設定された時間ごとに段階的に設定温度を低下させるように冷却装置を制御する、請求項1に記載した冷蔵庫。
  3. 前記第1の工程は、第2の温度から第1の温度に到達するまで、予め設定された時間ごとに段階的に設定温度を低下させる導入工程と、第1の温度に到達した設定温度を予め設定された時間維持する低温維持工程と、で構成されている、請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記冷却装置は、前記低温室に冷気を送風する風路と、前記低温室に供給される冷気の風量を調整するダンパと、を含み、
    前記制御装置は、前記第2の工程において前記ダンパを制御して、前記低温室の庫内温度を前記第1の温度から前記第2の温度まで上昇させる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記低温室と前記低温室の下方に位置する前記貯蔵室との間に前記区画部材に並列させて設けられた仕切り板と、
    前記仕切り板と前記区画部材とで囲まれた領域に設けられた加熱手段と、をさらに備え、
    前記制御装置は、前記第2の工程において、前記冷却装置を制御するとともに前記加熱手段を制御して、前記低温室の庫内温度を前記第1の温度から前記第2の温度まで上昇させる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記低温室と前記低温室の下方に位置する前記貯蔵室との間に前記区画部材に並列させて設けられた仕切り板と、
    前記仕切り板と前記区画部材とで囲まれた領域に設けられた加熱手段と、をさらに備え、
    前記制御装置は、前記加熱手段を制御して、前記貯蔵室の庫内温室を上昇させる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記仕切り板と前記区画部材とで囲まれた領域は、前記仕切り板又は前記区画部材から突出したリブで複数空間に区画されており、区画された空間の一つに前記加熱手段が設けられている、請求項5又は6に記載の冷蔵庫。
JP2018534229A 2016-08-17 2016-08-17 冷蔵庫 Active JP6611952B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/073977 WO2018033968A1 (ja) 2016-08-17 2016-08-17 冷蔵庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018033968A1 true JPWO2018033968A1 (ja) 2019-04-11
JP6611952B2 JP6611952B2 (ja) 2019-11-27

Family

ID=61197429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018534229A Active JP6611952B2 (ja) 2016-08-17 2016-08-17 冷蔵庫

Country Status (7)

Country Link
JP (1) JP6611952B2 (ja)
CN (1) CN109564051B (ja)
AU (1) AU2016419455B2 (ja)
MY (1) MY177673A (ja)
SG (1) SG11201810216PA (ja)
TW (1) TWI720223B (ja)
WO (1) WO2018033968A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110906654A (zh) * 2019-10-10 2020-03-24 合肥晶弘电器有限公司 一种过冷却不冻结储存的控制方法和冰箱
CN110940147A (zh) * 2019-10-10 2020-03-31 合肥晶弘电器有限公司 一种具有食品不冻结功能的存储方法、冰箱
CN110940146A (zh) * 2019-10-10 2020-03-31 合肥晶弘电器有限公司 一种具有食品不冻结功能的存储方法、冰箱
CN110906649A (zh) * 2019-10-10 2020-03-24 合肥晶弘电器有限公司 一种过冷却不冻结储存的控制方法和冰箱
CN110906658A (zh) * 2019-10-10 2020-03-24 合肥晶弘电器有限公司 一种食品不冻结储存控制方法及冰箱
JP7387036B2 (ja) 2021-02-09 2023-11-27 三菱電機株式会社 冷蔵庫
JP7459393B2 (ja) 2021-09-28 2024-04-01 三菱電機株式会社 冷蔵庫

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10288440A (ja) * 1997-04-14 1998-10-27 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫
JP2002181429A (ja) * 2000-12-15 2002-06-26 Toshiba Corp 冷蔵庫
JP2004116886A (ja) * 2002-09-26 2004-04-15 Mitsubishi Electric Corp 冷蔵庫
JP2007271155A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Hitachi Appliances Inc 冷蔵庫
JP2008267789A (ja) * 2008-03-10 2008-11-06 Mitsubishi Electric Corp 冷蔵庫
JP2015183863A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 三菱電機株式会社 冷蔵庫
WO2015178322A1 (ja) * 2014-05-20 2015-11-26 三菱電機株式会社 冷蔵庫
JP2016080222A (ja) * 2014-10-14 2016-05-16 三菱電機株式会社 冷蔵庫
JP2016109365A (ja) * 2014-12-08 2016-06-20 株式会社東芝 冷蔵庫
WO2018033966A1 (ja) * 2016-08-17 2018-02-22 三菱電機株式会社 冷蔵庫

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01212880A (ja) * 1988-02-19 1989-08-25 Nippon Kentetsu Co Ltd 保冷庫の温度制御方法
CN2226261Y (zh) * 1995-05-04 1996-05-01 李士春 便携式半导体冷藏加热箱
TWM267434U (en) * 2004-10-07 2005-06-11 Panasonic Taiwan Co Ltd Plate device for cooler of refrigerator
CN201803559U (zh) * 2010-09-21 2011-04-20 合肥美的荣事达电冰箱有限公司 一种具有保湿单元的冰箱
AU2014276244B2 (en) * 2013-06-07 2016-05-19 Mitsubishi Electric Corporation Heat insulating box body, refrigerator, and device including heat insulating box body

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10288440A (ja) * 1997-04-14 1998-10-27 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫
JP2002181429A (ja) * 2000-12-15 2002-06-26 Toshiba Corp 冷蔵庫
JP2004116886A (ja) * 2002-09-26 2004-04-15 Mitsubishi Electric Corp 冷蔵庫
JP2007271155A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Hitachi Appliances Inc 冷蔵庫
JP2008267789A (ja) * 2008-03-10 2008-11-06 Mitsubishi Electric Corp 冷蔵庫
JP2015183863A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 三菱電機株式会社 冷蔵庫
WO2015178322A1 (ja) * 2014-05-20 2015-11-26 三菱電機株式会社 冷蔵庫
JP2016080222A (ja) * 2014-10-14 2016-05-16 三菱電機株式会社 冷蔵庫
JP2016109365A (ja) * 2014-12-08 2016-06-20 株式会社東芝 冷蔵庫
WO2018033966A1 (ja) * 2016-08-17 2018-02-22 三菱電機株式会社 冷蔵庫

Also Published As

Publication number Publication date
CN109564051B (zh) 2020-11-03
WO2018033968A1 (ja) 2018-02-22
AU2016419455A1 (en) 2018-12-13
CN109564051A (zh) 2019-04-02
AU2016419455B2 (en) 2019-07-04
SG11201810216PA (en) 2019-03-28
MY177673A (en) 2020-09-23
TWI720223B (zh) 2021-03-01
JP6611952B2 (ja) 2019-11-27
TW201812233A (zh) 2018-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2015178322A1 (ja) 冷蔵庫
JP6611952B2 (ja) 冷蔵庫
EP3139116B1 (en) Refrigerator
JP4595972B2 (ja) 冷蔵庫
JP2015183863A (ja) 冷蔵庫
JP5959703B2 (ja) 冷蔵庫
KR102418005B1 (ko) 냉장고 및 그 제어방법
WO2016194356A1 (ja) 冷蔵庫
AU2017409203B2 (en) Refrigerator
JP4775344B2 (ja) 冷蔵庫
KR20180120975A (ko) 냉장고 및 그 제어 방법
KR101875608B1 (ko) 제빙실을 구비하는 냉장고 및 그 제어방법
AU2017402441A1 (en) Automatic ice maker and freezer refrigerator
JP6292174B2 (ja) 冷蔵庫
JP7459393B2 (ja) 冷蔵庫
JP6314956B2 (ja) 冷蔵庫
TWI747106B (zh) 冰箱
WO2017075931A1 (zh) 制冷设备及其过冷却控制方法
JP7167689B2 (ja) 冷蔵庫
KR20180039831A (ko) 냉장고 및 그 제어 방법
KR20180039832A (ko) 냉장고 및 그 제어 방법
KR20090124496A (ko) 냉장고 및 그 제어방법
JP2023012271A (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181207

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191029

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6611952

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250