JP2011257022A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】チルド室6aと、冷凍サイクルによって生じた冷気がチルド室内に送り出される冷気送出口10と、チルド室内において冷気送出口とは別の位置に設置され、回転することによってチルド室内に対流を発生させる送風機8と、チルド室内に載置された食品の温度を検出する非接触型温度検出手段9とを備え、非接触型温度検出手段によって検出された食品の温度が所定温度になるように送風機を制御する。
【選択図】図3
Description
そして、第二の目的は、食品を解凍する際、食品の解凍時間を短縮させつつ、食品の品質劣化が始まる温度帯を素早く通過させ、高品質に解凍することができるチルド室を有する冷蔵庫を得ることである。
(冷蔵庫の冷蔵室1の構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の冷蔵室1の内部の概略図である。
図1で示されるように、冷蔵室1の内部側面である内側壁2には、レール(図示せず)が設けられ、そのレール上に複数の積載棚3(図1においては4つ)が載置されている。また、内側壁2には冷蔵室1の内部を照らすための照明装置4が埋設されている。また、複数の積載棚3のうち最下段の積載棚3の下部領域には、卵収納ケース5及びチルドケース6が設置されており、この卵収納ケース5及びチルドケース6は、仕切板7によって仕切られている。そして、冷蔵室1の底面には、製氷室(図示せず)等において使用される水を貯めておく給水タンク30が埋設されている。
図2は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫のチルド室6aの側断面図であり、図3は、同冷蔵庫のチルド室6aの上面図である。
図2及び図3で示されるように、チルドケース6の内部はチルド室6aが形成されている。このチルド室6aは、チルドケース6が収納されている状態においては、上面となる積載棚3、両側面となる内側壁2及び仕切板7、そして、前面及び底面はチルドケース6によって、密閉された状態となる。また、チルド室6aの背面側には、送風機8及び非接触型温度センサー9が設置されており、さらに、冷凍サイクル(図示せず)によって冷却された冷気をチルド室6a内に送り出す冷気送出口10が形成されている。この冷気送出口10の後側には、冷気を流通させるための冷気順路11が形成されている。
なお、非接触型温度センサー9は、本発明の「非接触型温度検出手段」に相当する。
図4は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫のチルド室6aの急速モードにおける食品の温度推移を示すグラフである。以下、図2〜図4を参照しながら、チルド室6aにおける急速モードについて説明する。
なお、送風機8を停止又は回転数の切り替えのタイミングは、所定の目標到達温度に達した時点ではなく、その目標到達温度を基準とした閾値に達した時点としてもよい。
図5は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫のチルド室6aの解凍モードにおける食品の温度推移を示すグラフである。以下、図2、図3及び図5を参照しながら、チルド室6aにおける解凍モードについて説明する。
なお、送風機8を停止又は回転数の切り替えのタイミングは、所定の目標到達温度に達した時点ではなく、その目標到達温度を基準とした閾値に達した時点としてもよい。
以上の構成及び動作のように、急冷モードにおいては冷凍サイクルによって冷却された冷気を送風機8によって直接チルド室6a内に送り込むのではなく、送風機8が、冷気が送り出される冷気送出口10とは別の位置に設置され、チルド室6a内の空気を強制的に対流を発生させることによって、食品の急冷が可能となり、その冷却時間を短縮させることができる。また、この際、食品を凍結させることなく、高品質に食品を保存させることができる。
本実施の形態に係る冷蔵庫について、実施の形態1に係る冷蔵庫の構成と相違する点を中心に説明する。なお、本実施の形態に係る冷蔵庫のチルド室6aにおける急冷モード及び解凍モードの動作は、実施の形態1と同様である。
図6は、本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫のチルド室6aの上面図である。
図6で示されるように、本実施の形態におけるチルド室6aは、実施の形態1において、図3で示されるチルド室6aのチルドケース6の底面に金属プレート12を設置したものである。本実施の形態における冷蔵室1及びチルド室6aのその他の構成は、実施の形態1に係る構成と同様である。
以上の構成のように、チルドケース6に金属プレート12を設置することによって、チルド室6a内の温度が均一化させることができ、これによって、非接触型温度センサー9の温度検出の精度を向上させることができる。これによって、温度検出の誤検出を抑制するとともに、誤検出による送風機8の駆動を抑制することができるので、消費電力を低減することが可能となる。さらに、非接触型温度センサー9の温度検出の精度が向上することによって、急冷モード及び解凍モードの動作も精度よく動作させることも可能になり、食品をより高品質に保存することができる。
本実施の形態に係る冷蔵庫について、実施の形態1に係る冷蔵庫の構成及び動作と相違する点を中心に説明する。なお、本実施の形態に係る冷蔵庫のチルド室6aの構成は、図2及び図3で示される実施の形態1におけるチルド室6aと同様である。
図7は、本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫の操作パネル13の外観図である。
本実施の形態に係る冷蔵庫は、図1で示される冷蔵室1等の扉表面に操作パネル13を備えている。この操作パネル13上には、特定の機能を実施させるスイッチ類が配列されており、そのうち、ユーザーの操作によって急冷モードを開始させるための急冷スイッチ14a及び解凍モードを開始させるための解凍スイッチ14bが設置されている。この場合、ユーザーが、急冷スイッチ14aを操作することによって、急冷モードが実施され、また、解凍スイッチ14bを操作することによって、解凍モードが実施される。この場合における急冷モード及び解凍モードの動作は、実施の形態1で示した動作と同様のものである。
以上の構成及び動作によって、ユーザーの意思によって、急冷モード又は解凍モードを起動することができるので、実施の形態1及び実施の形態2における急冷モード又は解凍モードのように、ユーザーが意図しないタイミングで送風機8の運転が実施されることを防止することができ、消費電力の節約を図ることができる。
Claims (10)
- チルド室と、
冷凍サイクルによって生じた冷気が前記チルド室内に送り出される冷気送出口と、
前記チルド室内において該冷気送出口とは別の位置に設置され、回転することによって前記チルド室内に対流を発生させる送風機と、
前記チルド室内に載置された食品の温度を検出する非接触型温度検出手段と、
を備え、
該非接触型温度検出手段によって検出された食品の温度が所定温度になるように前記送風機を制御する
ことを特徴とする冷蔵庫。 - 前記所定温度は、0℃である
ことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。 - 前記非接触型温度検出手段によって検出された食品の温度が前記所定温度よりも高い場合には急冷モードを実施し、前記所定温度よりも低い場合には解凍モードを実施し、
前記急冷モードにおいては、前記非接触型温度検出手段によって検出された食品の温度が所定温度に低下するまで、前記冷気送出口から前記チルド室内に冷気が送り出されると共に、前記送風機を回転させ、
前記解凍モードにおいては、前記非接触型温度検出手段によって検出された食品の温度が所定温度に上昇するまで、前記冷気送出口から前記チルド室内に冷気が送り出されると共に、前記急冷モードにおける回転数とは異なる回転数によって前記送風機を回転させる
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の冷蔵庫。 - 前記急冷モード又は前記解凍モードにおいて、前記非接触型温度検出手段によって検出された食品の温度が所定温度まで達した場合、前記送風機を停止又は前記送風機の回転数を変動させる
ことを特徴とする請求項3記載の冷蔵庫。 - 前記非接触型温度検出手段の検出範囲は、前記チルド室内の略全域である
ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の冷蔵庫。 - 前記チルド室内の内壁のうち少なくとも一部は、金属によって形成された
ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の冷蔵庫。 - 前記非接触型温度検出手段による食品の検出動作、及び、その検出結果に基づいて前記急冷モード又は前記解凍モードの起動を自動で実施する
ことを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれかに記載の冷蔵庫。 - 前記急冷モード及び前記解凍モードをそれぞれ起動することができる操作手段を備えた
ことを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれかに記載の冷蔵庫。 - 操作手段を備え、
該操作手段が操作されることによって、前記非接触型温度検出手段による食品の検出動作、及び、その検出結果に基づいて前記急冷モード又は前記解凍モードの起動が実施される
ことを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれかに記載の冷蔵庫。 - 前記冷気送出口から送り出される冷気量を調整する手段を備え、
前記非接触型温度検出手段によって検出された食品の温度が前記所定温度になるように前記送風機を制御すると共に、前記調整手段によって前記冷気量が調整される
ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の冷蔵庫。
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