JP4906400B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、自動製氷装置を備えた冷蔵庫に係わり、特に、給水パイプの凍結防止を図る冷蔵庫に関する。
近年、利便性が良いため、冷蔵庫に自動製氷装置が備えられるようになってきている。この種の冷蔵庫の従来例として、特許文献1に示すような技術(給水源から製氷皿に至る経路に氷結防止ヒータを設けた技術)が提案されているので、この従来技術について、図6と図7を参照しながら以下説明する。図において、冷蔵室1内の最下部に形成されたタンク収納コーナー1cには、給水タンク8と給水ポンプ11とが設けられており、この給水ポンプ11により汲み上げられた水は、製氷室3内に配設された製氷皿12内に給水ホース13を介して供給される構成となっている。
また、給水タンク8から製氷皿12に至る給水経路中の例えば給水タンク8の下面並びに給水ホース13の周囲には、夫々氷結防止ヒータ18,19が設けられている。そして、冷蔵庫の例えば除霜動作等の制御動作に同期した所定期間だけ氷結防止ヒータ18,19を最大出力で発熱させて、氷結防止機能を最大限に発揮していた。
また、冷蔵庫の設置雰囲気の温度、すなわち室温(Tr)を検出する室温検知手段を設け、図7に示すように、前回の除霜運転の開始後に3時間が経過しているか否かを判断し(図のステップA3)、YESと判断したときには、前回の急速冷凍運転の終了後に90分が経過した(図のステップA4)後、室温(Tr)が13℃以下の場合は、上記氷結防止ヒータ18,19の各出力を定格出力の50%に設定し(図のステップA6)、室温(Tr)が13℃より高い場合は、氷結防止ヒータ18,19の各出力を定格出力の30%に設定(図のステップA7)することにより、無駄な電力消費を抑制していた。なお、前回の除霜運転の開始後に3時間が経過していない状態、並びに前回の急速冷凍運転の終了後に90分が経過していない状態では、氷結防止ヒータ18,19は最大出力である定格出力(100%出力)に設定している。
特開平5−340655号公報
近年の冷蔵庫は、その使い勝ってから複数の区画された室、例えば製氷室や冷凍室等にて形成される冷凍温度室と、野菜室や冷蔵室等にて形成される冷蔵温度室とを有し、且つ、前記冷凍温度室や冷蔵温度室と区画して形成された冷却器を設置した冷却室(例えば、後述する図2の冷却器63と冷却室62を参照)とを有するものが一般化されており、また、冷却器の除霜時に冷蔵庫内の温度上昇を出来るだけ小さくする必要から、製氷室や冷凍室に、製氷室や冷凍室と区画して形成した冷却室にて生成した冷気を、送風機にて送風循環して冷却する方式が一般化している。
そして、上記特許文献1の従来例にて説明した図6のような製氷室3においても、前記製氷室3を冷却するために、別途冷却室にて生成した冷気を送風機にて送風循環することにより、製氷室3を、製氷促進可能な氷点以下の所定温度に保持するように構成することが一般的である。
したがって、図6に示した給水ホース13の先端部であり、且つ、製氷室3内に露出している部分である先端露出部13aは、製氷室3を冷却するための上述した冷気に晒されているので、その冷気量程度によっては、給水ホース13の先端露出部13aが凍結する恐れが生じる。換言すれば、送風機にて冷気を循環して冷却する製氷室に露出する給水パイプは、従来例にて示した、冷蔵庫の設置雰囲気の温度(Tr)や、前回の除霜運転並びに前回の急速冷凍運転の経過時間等より、むしろ送風機による冷気風量の影響によって凍結する場合が生じる。
また、給水ホース13の先端露出部13aが凍結するのを防止するために、氷結防止ヒータ19等の加熱出力を増加すると、加熱による温熱が送風機の運転により庫内に侵入して熱負荷となる恐れが生じる。以上述べたような課題に対して、上記の特許文献1には、その具体的な対処方法の提示が無く、配慮もされていない。
本発明の目的は、このような上述した課題を解決しようとするものであり、送風機による冷気循環で冷却される製氷室に露出する給水パイプの凍結防止を図る冷蔵庫を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は次のような構成を採用する。
冷蔵庫本体に形成された冷凍温度帯室と、運転率を前記冷蔵庫本体の周囲温度によって変動させて前記冷凍温度帯室に冷気を送風する送風機と、前記冷凍温度帯室に設けられた製氷皿と、前記冷凍温度帯室に先端部が臨み前記製氷皿に水を供給する給水パイプと、前記給水パイプの前記先端部の温度を制御する給水パイプヒータと、を備え、
前記送風機の運転率は運転状態と停止状態を切り替えて繰り返すように制御し、前記送風機が前記運転状態の場合、前記送風機が前記停止状態の場合よりも前記給水パイプヒータの通電率が小さくなるように制御し、前記給水パイプの前記先端部の温度は、前記送風機が停止状態の場合に前記先端部の氷結を抑制する下限温度より高く、かつ前記送風機が運転状態の場合に前記冷凍温度帯室の熱負荷を抑制するための上限温度よりも低くなるように、前記下限温度と前記上限温度の範囲内に制御する構成とする。
本発明によると、給水パイプヒータへの通電率を、送風機の運転率にほぼ同期させて増減させるようにしたので、給水パイプの先端吐出口の温度をコントロールでき、製氷室に臨んだ給水パイプの先端吐出口の水の凍結防止を図れると共に、給水パイプの先端吐出口の温熱が製氷室に影響する程度を小さくできるので、熱負荷の少ない冷蔵庫を提供できる。
また、給水パイプの先端吐出口の温度をコントロールできるので、製氷皿への温熱影響を小さく出来るため、給水パイプヒータの通電加熱による製氷時間の増加影響が少ない冷蔵庫を提供できる。
本発明の実施形態に係る自動製氷装置を備えた冷蔵庫について、図1〜図5を参照しながら以下説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係る自動製氷装置を備えた冷蔵庫を正面からみた冷蔵庫本体の配置構成を示す図である。図2は図1に示すA−A線の拡大した要部断面図である。図3は第1の実施形態における、冷蔵庫周囲温度に対する冷気循環用送風機の運転率と給水パイプヒータの通電率の関係を示す図である。図4は第1の実施形態における、冷蔵庫周囲温度に対する給水パイプ先端温度を含む各部の温度の関係を示す図である。図5は本発明の第2の実施形態における、送風機の運転・停止と給水パイプヒータの通電率の関係を示す図である。
図1〜図5において、31は冷蔵庫本体、32は冷蔵温度室、33は冷蔵室、34は野菜室、35は冷凍温度室、36は製氷室、37は急速冷凍室、38は冷凍室、39,40は仕切、41は給水タンク、42は給水ポンプ、43は給水パイプ、43aは給水パイプの先端吐出口、44は給水パイプヒータ、45はパッキング、51は自動製氷機、52は製氷皿、53は駆動モータ、54は貯氷量検知センサ、55は貯氷容器、61は送風機、62は冷却室、63は冷却器、64は除霜ヒータ、65は冷気ダクト、65a,65b,65cは冷気吐出口、65dは冷気戻り口、66は圧縮機、67は外気温度センサ、68は庫内温度センサ、69は制御装置、をそれぞれ表す。
図1と図2において、31は冷蔵庫本体であり、この冷蔵庫本体31は中央に冷凍温度室35を設け、その冷凍温度室35の上下に仕切り39,40にて区画された冷蔵温度室32を有している。そして、冷蔵温度室32は例えば上部を冷蔵室33とし、下部を野菜室34となるように構成してある。冷凍温度室35は例えば冷蔵室の下部に製氷室36と急速冷凍室37を併置し、その下部を冷凍室38となるように構成してある。そして、冷蔵室33には冷蔵食品を収納する外に、後述する製氷皿52に冷水を送るための給水タンク41を有している。
図2に示す51は製氷室36に設けられた自動製氷機であり、この自動製氷機51が有する製氷皿52に、給水タンク41内の冷水が給水ポンプ42の稼動により給水パイプ43を通り、且つ、製氷皿52の開口上部の製氷室36内に臨ませた給水パイプの先端吐出口43aを通って給水されるように構成してある。
ここで、製氷室36内に臨んで設置された給水パイプ43の先端吐出口43aの温度は、後述するように、送風機61の運転率によって変化するように構成されている。
また、給水パイプ43内の水の凍結および給水パイプの先端吐出口43aの水の凍結を防止できる給水パイプヒータ44を、給水パイプの周囲若しくは近傍に設けてある。そして、給水パイプヒータ44の通電率を、後述するように、送風機61の運転率に応じて増減できるように構成してある。
45は給水パイプ43の先端吐出口43aを保持すると共に、製氷室36内の冷気が前記仕切39内に侵入しないように構成されたパッキングである。55は自動製氷機51で出来た氷を貯氷する貯氷容器であり、54はこの貯氷容器55内の貯氷量を検出する貯氷量検知センサであり、53は前記製氷皿52や貯氷量検知センサ54を駆動する駆動モータである。
61は冷凍温度室35内及び冷蔵温度室32内に、冷却室62内に設置した冷却器63にて生成した冷気を送風循環させて、冷凍温度室35内および冷蔵温度室32内を所定温度に冷却する送風機であり、この送風機61の運転率は、後述するように、冷蔵庫の周囲温度によって変動するように制御される。65は冷気ダクトであり、65a,65bは冷凍温度室35内を冷却出来るように設けた冷気吐出口であり、65cは冷蔵温度室32内を冷却出来るように設けた冷気吐出口である。
64は冷却器63に付着した霜を除霜する除霜ヒータであり、66は冷凍サイクルの一環を成す圧縮機である。67は冷蔵庫の周囲温度を検知する外気温度センサであり、68は冷凍温度室35内の温度を検知する庫内温度センサであり、69は冷蔵庫の運転制御を後述するように行う制御装置である。
次に、本実施形態に係る冷蔵庫の冷却動作について図2を参照しながら説明する。図2に示すように、先ず、冷却室62内の冷却器63により生成された冷気は、庫内冷気循環用送風機61の運転により冷気ダクト65内に吐出される。そして、図示しない冷気分流ダンパー等により、冷蔵温度室冷却用冷気と冷凍温度室冷却用冷気とに分流される。そして、冷蔵温度室冷却用冷気として分流された冷気は、冷気吐出口65c等より冷蔵温度室32内に吐出されて、冷蔵温度室32内を所定の温度に冷却した後に図示しない戻り口から冷却室62に戻る。
また、冷凍温度室冷却用冷気として分流された冷気は、複数の冷気吐出口65aや65b等より冷凍温度室35内に吐出されて、冷凍温度室35内を所定の温度に冷却した後に冷気戻り口65dから冷却室62に戻る。
そして、上述した冷気の内、製氷皿52を冷却する冷気は、例えば、製氷皿52の上面開口に向けて冷気が流れるように設けられた冷気吐出口65aより吐出されて、製氷皿52を所定温度に冷却した後、製氷皿52の上面開口部より周囲の製氷室内に溢れるように落ちて、下部に形成された冷凍室38内を循環し、冷気戻り口65dから冷却室62に戻る。
ここで、冷凍温度室35内や製氷皿52を所定の温度に冷却する手段としては、例えば、冷凍室38の背部に設けた庫内温度センサ68にて検知した温度値を信号化して制御装置69に入力し、制御装置69内に内蔵された制御部内で処理・判断した後、制御装置69の指令により、圧縮機66や冷却器63を含む図示しない冷凍サイクルの冷却運転を制御するとともに、送風機61の運転制御を行うことにより、予め設定された所定温度となるようにしてある。そして、この所定温度とは、例えばマイナス12℃からマイナス30℃程度の氷点以下の温度である。
したがって、製氷皿52の開口上部の製氷室36内に臨ませた給水パイプの先端吐出口43aは、冷気吐出口65aより吐出された冷気により冷却されるので、常時凍結の恐れが生じる。よって、本実施形態においては、後述するように、給水パイプヒータ44の通電を制御して、給水パイプ43の先端吐出口43aが凍結しないように構成してある。
次に、図3と図4を用いて本発明の第1の実施形態における機能上の特徴を説明する。図3は第1の実施形態における送風機運転率(後述する図5参照)と給水パイプヒータの通電率(後述する図5参照)の説明図であり、図4は第1の実施形態における各部温度の説明図であって、図3及び図4は、図1と図2に示した構成を有する冷蔵庫で、その定格内容積がほぼ400リットルクラスの冷蔵庫についての発明者らの実験データ例である。
まず、図3において、横軸は冷蔵庫の周囲温度を示し、図1にて例示した外気温度センサ67にて検知した値を示す。右側縦軸およびE曲線は図2にて例示した送風機61の運転率(後述する図5参照)を示し、左側縦軸およびD曲線は図2にて例示した給水パイプヒータ44の通電率(後述する図5参照)を示す。
次に、図4において、横軸は冷蔵庫の周囲温度を示し、図1にて例示した外気温度センサ67にて検知した値を示す。なお、前述した図3との比較が容易なように、周囲温度のメモリは図3と同じメモリ間隔として表示してある。図4で、縦軸は各部の温度を示す。例えば、F曲線は冷凍温度室35(図1の符号35)内の温度を庫内温度センサ68(図2の符号68)で検知した値を示し、G曲線は給水パイプヒータ44(図2の符号44)への通電を停止した場合の給水パイプ43の先端吐出口43a(図2の符号43a)の温度を比較例1として示している。また、H曲線は給水パイプヒータ44への通電を所定の一定値とした場合の給水パイプ43の先端吐出口43aの温度を比較例2として示している。そして、K曲線は本発明を適用したときの給水パイプ43の先端吐出口43aの温度を示している。
次に、本発明の第1の実施形態に係る冷蔵庫の冷却特性について以下説明する。本実施形態の冷蔵庫は、季節の変化や周囲環境等の変化により冷蔵庫の周囲温度が変化することにより、周囲温度と庫内温度との温度差により生じる熱漏洩量の大きさの変化に応じて、圧縮機66(図1の符号66)や冷却器63(図2の符号63)等から成る冷凍サイクルの冷凍能力を増減させるとともに、送風機61(図2の符号61)の運転率を変化することにより(一例として、送風機の運転と停止のデューティを変化させること)、送風機61による冷気の送風循環量を変動させて、冷凍温度室35(図2の符号35)内の温度を一定に保持するように構成してある。
換言すれば、本実施形態の冷蔵庫は、設置された周囲温度の変化を外気温度センサ67により検知して、外気温度センサ67の検知値を、例えば制御装置69に入力し判断することにより、予め設定されたプログラムに基づいて、送風機61の運転率をE曲線のごとく変動させて、例えば、図4のF曲線に示すように、冷凍温度室35(図2の35)内の温度がほぼ一定の所定温度に保持できるように構成してある。
例えばF曲線に示した、冷凍温度室35内の温度をほぼマイナス20℃に保持できるように、例えば、周囲温度5℃のときの送風機61の運転率ほぼ40%程度に対して、例えば、周囲温度35℃のときの送風機61の運転率をほぼ80%程度に設定している。つまり、周囲温度が高いときは、周囲温度が低いときより送風機61の運転率を増加させて、冷凍温度室35内の温度がほぼ一定の所定温度に保持できるように構成してある。
ここで、送風機61により送風循環された冷気の影響を受ける給水パイプ43の先端吐出口43aの温度は、例えば、給水パイプヒータ44への通電を停止した場合は、冷蔵庫の周囲温度が低い場合でも図4のG曲線(比較例1)のG1点のように、0℃以下(氷点下)の温度となってしまい、更に、周囲温度が高いほど更に低温度となってしまう(図3に示す送風機運転率の上昇によって冷気風量が増すため)。つまり、給水パイプの先端吐出口43aは、給水パイプヒータ44への通電を停止した場合は、常時、0℃以下(氷点下)の温度となってしまうので、給水パイプの先端吐出口43a内の水、及びその近傍の水分が凍結する恐れが生じる。
また、給水パイプヒータ44の通電率をある一定の率に固定する等して、給水パイプヒータ44の発熱量を有る一定の値とした場合で(図4の比較例2)、且つ、冷蔵庫の周囲温度が高いときに給水パイプの先端吐出口43aの温度を0℃(氷点)を越えることを保証するように設定すると、冷蔵庫の周囲温度が低い場合は図4のH曲線(比較例2)のH1点のように、その温度が、かなりの高温となってしまう。つまり、冷蔵庫の周囲温度が低い場合は、図3のE曲線のように、送風機61の運転率が下がるために、給水パイプの先端吐出口43aを冷却する冷気風量が低減するので、給水パイプヒータ44の発熱量が勝ってしまい、給水パイプの先端吐出口43aの温度をかなりの高温としてしまうので、高温による温熱が製氷皿52(図2の52)や製氷室36(図2の36)への熱負荷となり、冷蔵庫の省エネ上不利となってしまう恐れが生じる。
従って、本実施形態においては、送風機61の運転率E曲線の変化にほぼ同期(追従)させて、給水パイプヒータ44への通電率を図3のD曲線に示すように増減させることにより、給水パイプヒータ44の発熱量を増減して、例えば図4のK曲線(本発明の実験データ線)に示すように、給水パイプの先端吐出口43aの温度を、0℃(氷点)を越えるある所定温度に保持するようにして、給水パイプ43の先端吐出口43a内の水、及びその近傍の水分の凍結が防止できるように構成してある。
換言すれば、加熱手段が無い場合に、冷気に晒されて、図4のG曲線のように0℃以下(氷点下)の温度となってしまう給水パイプ43の先端吐出口43aの温度を、給水パイプ43の先端吐出口43aの温度上昇が可能なように、給水パイプ近傍に給水パイプヒータ44を設けて、給水パイプヒータ44の発熱量を、冷蔵庫の周囲温度を検知する外気温度センサ67の値および送風機61の運転率により制御して、給水パイプの先端吐出口43aの温度を0℃(氷点)を越える所定温度に保持できるように構成してある。
以上のように、本発明の実施形態は、給水パイプ43の先端吐出口43aの温度をコントロールできるので、製氷室36に臨んだ給水パイプ43の先端吐出口43a及びその近傍の水の凍結防止を図れるとともに、給水パイプ43の先端吐出口43aの温熱(給水パイプヒータの加熱に因る)が製氷室36に影響する程度を小さくできるので、熱負荷の少ない冷蔵庫を提供することができる。また、給水パイプ43の先端吐出口43aの温度をコントロールできるので、製氷皿52への温熱影響を小さく出来るため、給水パイプヒータ44の通電加熱による製氷時間の増加影響が少ない冷蔵庫を提供することができる。
また、図3に示すような送風機運転率を冷蔵庫周囲温度にしたがって変動させることは、冷凍温度室温度を所定値に保持するために実施されていることであり、言わば、送風機運転率と冷蔵庫周囲温度(計測可能な検出対象)とは図3に示すような対応関係を従来技術として保持している。そして、本発明の第1の実施形態では、製氷皿に水を供給する給水パイプの先端吐出口が送風機運転による冷気通路に配置される構造において、この吐出口での水が冷気で凍結しないように、給水パイプヒータの通電率を送風機運転率との関係で着目した技術であるが、この通電率を計測容易な冷蔵庫周囲温度に関連させて変動させても良いものである(この冷蔵庫周囲温度と送風機運転率が所定の対応関係を保持しているので)。すなわち、ヒータ通電率を決める入力パラメータとして、送風機運転率に代えて冷蔵庫周囲温度(送風機運転率との対応関係が既定値であることを前提として)でも良い。
次に、本発明の第2の実施形態に係る自動製氷装置を備えた冷蔵庫における送風機運転率と給水パイプヒータ通電率の関係について、主として図5を参照しながら以下説明する。図5は本発明の第2の実施形態における送風機運転率と給水パイプヒータの通電率説明図であり、第1の実施形態を図示した図1及び図2の冷蔵庫構成と同様な構成を有しており、送風機や給水パイプ等の構成要素の符号は第1の実施形態と共通している。第2の実施形態では、送風機運転と給水パイプヒータ通電における具体的な制御方法を提示するものである。
図5において、N曲線(下段に図示)は、送風機61の運転率を、縦軸のON,OFFと横軸の経過時間で表示している。また、M曲線(中段に図示)は、給水パイプヒータ44の通電率を、縦軸に表示したn1、n2(n1<n2)で表しており、その経過時間を横軸で表している。また、L曲線(上段に図示)は、給水パイプヒータ44にて加熱されるように構成された給水パイプの先端吐出口43aの温度を、縦軸に表示したθ1、θ2(θ1<θ2)で表しており、その経過時間を横軸で表している。なお、このN,M,L曲線の時間経過による互いの関係が判り易いように、その横軸の経過時間メモリの大きさを同一として表示してある。
次に、本発明の第2の実施形態における機能及び動作上の特徴について説明する。例えば、送風機61の運転率が図5のN曲線に示すように、{(tx1)/(tx1+tx2)×100}の場合は、給水パイプの先端吐出口43aの温度がL曲線に示すような温度、つまり、0℃(氷点)を越える所定温度θ1以上でθ2以下の温度(θ1<θ2)となるように、図1に示す制御装置69に予めプログラムされた制御部の処理・指令により、給水パイプの先端吐出口43aを加熱する給水パイプヒータ44の通電率を図5のM曲線のように変化させる(ヒータへの通電のオンオフの比率(デューティ)を変えることによって図5に示すように通電率n1とn2とする)。
つまり、送風機61の運転時(tx1の間)の給水パイプヒータ44への通電率をn1とし、送風機61の運転停止時(tx2の間)の給水パイプヒータ44への通電率をn2とすると、n1<n2となるように制御する。換言すれば、給水パイプの先端吐出口43aを冷却する送風循環があるとき(N曲線のtx1の間)は、給水パイプの先端吐出口43aを冷却する送風循環が無いとき(N曲線のtx2の間)より、給水パイプの先端吐出口43aの発熱量を抑えて、この送風循環による温熱の庫内侵入を抑制するように動作するものである。
繰り返すと、送風機がtx2で停止しているときに、所定温度θ1以下となってしまって氷結しないように、ヒータ通電率をn1からn2に上げて給水パイプ先端温度を図示のθx2のように効率的に上昇させるように動作制御する。また、送風機がtx1で運転しているときには、冷気が送風循環しているのでこの期間にはヒータ通電率を低下させて(通電率を低下させることで効率的に温度低下させている)、製氷室や冷凍室に冷気を供給するように動作制御している。翻って、図3に示す第1の実施形態は、冷蔵庫周囲温度に対する送風機運転率とヒータ通電率との全体的傾向を特定するものであり、具体的には運転率が低いときに(冷風量が少ない)ヒータ通電率を小とし、運転率が高いときに(冷風量が多い)ヒータ通電率を大とすることによって、給水パイプ先端吐出口の水の凍結防止を図るものであり、図5に示す第2の実施形態は、図3に示す冷蔵庫周囲温度に対する送風機運転率とヒータ通電率との全体的傾向の或る限定した範囲内(冷蔵庫周囲温度の限定範囲内)における具体的な制御態様を示すものである。
なお、M曲線とN曲線の時間間隔は、tx1=nx1、tx2=nx2とするのが望ましい。しかし、上述したように、給水パイプヒータ44への通電率をM曲線のように変化させるので、給水パイプヒータ44の発熱量変化により、給水パイプの先端吐出口43aの温度がL曲線に示すように変化して、温度下降傾向部θx1や温度上昇傾向部θx2を形成し、このθx1やθx2の変化度合いは、前記給水パイプの構成方式や構成材料若しくは冷蔵庫の冷却制御方法等により大きく変化し、この変化度合いによって、θ1やθ2の値が変化するので、θ1値やθ2値の設定のためには、上述したM曲線の時間間隔nx1やnx2はN曲線の時間間隔tx1やtx2と異なる場合が生じるのは自明である。
以上のように構成されているので、本発明の第2の実施形態は、送風機61の送風により庫内に侵入する給水パイプの先端吐出口43aの温熱が低減できるので、省エネ上有利な冷蔵庫を提供することができる。
以上説明したように、本発明の実施形態は、次のような構成と、機能又は作用を奏することを特徴とする。すなわち、庫内冷気循環用送風機の運転率が冷蔵庫の周囲温度によって変動し、且つ、製氷皿に水を供給する給水パイプの先端温度が上記送風機の運転率によって変化する冷蔵庫において、前記給水パイプの先端温度を0℃を越えるように保証する給水パイプヒータへの通電率を、前記送風機の運転率にほぼ同期させて増減させるようにしたので、給水パイプの先端吐出口の温度をコントロールでき、製氷室に臨んだ給水パイプの先端吐出口の水の凍結防止を図れると共に、給水パイプの先端吐出口の温熱が製氷室に影響する程度を小さくできるので、熱負荷の少ない冷蔵庫を提供できる。
また、給水パイプの先端吐出口の温度をコントロールできるので、製氷皿への温熱影響を小さく出来るため、給水パイプヒータの通電加熱による製氷時間の増加影響が少ない冷蔵庫を提供できる。また、冷蔵庫の周囲温度が低いときには、前記冷蔵庫の周囲温度が高いときより、前記給水パイプヒータの通電率を小さくしたので、冷蔵庫の周囲温度が低いときの給水パイプの温度上昇を抑制することができると共に、給水パイプヒータの入力を低減できるので、省エネ上有利な冷蔵庫を提供できる。また、前記送風機の運転率が低いときには、前記送風機の運転率が高いときより、給水パイプヒータの通電率を小さくしたので、給水パイプの温度上昇を抑制することができるので、該給水パイプの温熱による庫内への侵入熱負荷が抑えられるため、省エネ上有利な冷蔵庫を提供できる。
また、庫内冷気循環用送風機の運転率が冷蔵庫の周囲温度によって変動し、且つ、製氷皿に水を供給する給水パイプの先端温度が上記送風機の運転率によって変化する冷蔵庫において、前記送風機の運転時は、前記給水パイプの先端温度を0℃を越えることを保証する給水パイプヒータへの通電率を減少させるようにしたので、送風機の送風により庫内に侵入する給水パイプの先端吐出口の温熱が低減できるので、省エネ上有利な冷蔵庫を提供できる。
また、自動製氷機を備えた冷凍温度室と、前記冷凍温度室と仕切にて区画形成された冷蔵温度室とを有する冷蔵庫において、前記冷凍温度室内に製氷皿を設け、前記冷蔵温度室内に給水タンクを設けると共に、前記製氷皿に給水タンク内の水を供給する給水パイプの先端吐出口を前記製氷皿開口上部に臨ませ、前記給水パイプ近傍に設けた給水パイプヒータの通電率を、前記冷蔵庫の周囲温度を検知する外気温度センサ値により制御するようにしたので、給水パイプの先端吐出口の温度をコントロールできで、製氷室に臨んだ給水パイプの先端吐出口の水の凍結防止を図れると共に、給水パイプの先端吐出口の温熱が製氷室に影響する程度を小さくできるので、熱負荷の少ない冷蔵庫を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る自動製氷装置を備えた冷蔵庫を正面からみた冷蔵庫本体の配置構成を示す図である。 図2は図1に示すA−A線の拡大した要部断面図である。 第1の実施形態における、冷蔵庫周囲温度に対する冷気循環用送風機の運転率と給水パイプヒータの通電率の関係を示す図である。 第1の実施形態における、冷蔵庫周囲温度に対する給水パイプ先端温度を含む各部の温度の関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態における、送風機の運転・停止と給水パイプヒータの通電率の関係を示す図である。 従来技術に関する冷蔵庫の要部断面図である。 従来例に関する冷蔵庫の制御動作を示すフローチャートである。
符号の説明
31 冷蔵庫本体
32 冷蔵温度室
33 冷蔵室
34 野菜室
35 冷凍温度室
36 製氷室
37 急速冷凍室
38 冷凍室
39,40 仕切
41 給水タンク
42 給水ポンプ
43 給水パイプ
43a 給水パイプの先端吐出口
44 給水パイプヒータ
45 パッキング
51 自動製氷機
52 製氷皿
53 駆動モータ
54 貯氷量検知センサ
55 貯氷容器
61 送風機
62 冷却室
63 冷却器
64 除霜ヒータ
65 冷気ダクト
65a,65b,65c 冷気吐出口
65d 冷気戻り口
66 圧縮機
67 外気温度センサ
68 庫内温度センサ
69 制御装置

Claims (1)

  1. 冷蔵庫本体に形成された冷凍温度帯室と、
    運転率を前記冷蔵庫本体の周囲温度によって変動させて前記冷凍温度帯室に冷気を送風する送風機と、
    前記冷凍温度帯室に設けられた製氷皿と、
    前記冷凍温度帯室に先端部が臨み前記製氷皿に水を供給する給水パイプと、
    前記給水パイプの前記先端部の温度を制御する給水パイプヒータと、を備え、
    前記送風機の運転率は運転状態と停止状態を切り替えて繰り返すように制御し、
    前記送風機が前記運転状態の場合、前記送風機が前記停止状態の場合よりも前記給水パイプヒータの通電率が小さくなるように制御し、
    前記給水パイプの前記先端部の温度は、前記送風機が停止状態の場合に前記先端部の氷結を抑制する下限温度より高く、かつ前記送風機が運転状態の場合に前記冷凍温度帯室の熱負荷を抑制するための上限温度よりも低くなるように、前記下限温度と前記上限温度の範囲内に制御する
    ことを特徴とする冷蔵庫。
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