JP5743867B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

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本発明は、冷蔵庫のように設定温度が比較的高い貯蔵室を有する冷却貯蔵庫に関する。
この種の冷却貯蔵庫の一例として、下記特許文献1に記載されたように、単一の圧縮機により互いに設定温度が異なる貯蔵室を冷却する冷凍冷蔵庫があり、以下のような構成のものが提案されている。
この冷凍冷蔵庫には、断熱的に区画された冷凍室(設定温度が低い)と冷蔵室(設定温度が高い)とが設けられ、各室には、圧縮機を有する共通の冷凍装置と循環接続された冷却器と、庫内ファンと、庫内温度を検知する庫内サーミスタとが個別に設けられるとともに、各冷却器への冷媒の流入口側には開閉弁が備えられている。
そして、冷凍室と冷蔵室のいずれか一方において、庫内検知温度が対応する庫内設定温度の上限値に達したら圧縮機が運転状態とされ、各室では、庫内検知温度が対応する庫内設定温度の上限値に達したら、開閉弁が開放されて冷却器の冷却動作が実行されるとともに庫内ファンが運転されることで庫内が冷却され、経時後に庫内検知温度が庫内設定温度の下限値に達したら、開閉弁が閉鎖されて冷却器の冷却動作が停止されることで庫内が自然温度上昇することを繰り返すことにより、庫内が対応する庫内設定温度に維持されるようになっている。なお、温度上昇サイクルにおいても庫内ファンを例えば間欠運転する等によって、庫内の温度のばらつきを抑制するようにしている。
また、冷凍室と冷蔵室のいずれにおいても庫内検知温度がそれぞれ対応する庫内設定温度の下限値に達した場合には、圧縮機が停止される。そのとき、次回の圧縮機の起動がしやすいように両開閉弁は開かれるようになっている。
ところでこのような冷凍冷蔵庫では、圧縮機の停止中において、周囲温度が低いときに冷蔵室の庫内設定温度を高く(例えば+12℃)設定したとき、あるいは、冷凍室の庫内設定温度を低く(例えば−25℃)、冷蔵室の庫内設定温度を高く(例えば+12℃)設定する等で、冷蔵室と冷凍室とで庫内設定温度の差が大きいときは、周囲温度、あるいは冷凍側の冷却器(冷媒)の影響を受けて、冷蔵室の庫内温度が低下する嫌いがある。途中で開閉弁を閉じれば、冷凍側の影響はある程度防ぐことができるが、周囲温度の影響については開閉弁の制御では対応できない。
そこで従来では、圧縮機の停止中における冷蔵室の庫内温度の低下、すなわち冷え過ぎを回避する対策として、図8のタイミングチャートに示すような制御手段が講じられていた。
冷蔵室に続いて冷凍室の庫内温度が設定温度の下限値(OFF温度)まで下降したら(タイミングt1)、圧縮機が停止するとともに両開閉弁が開放され、同タイミングt1以降、上記した理由により冷蔵室の庫内温度が次第に低下する。経時後、冷蔵室の庫内温度が低基準温度(OFF温度−2K℃)に下降したら(タイミングt2)、以下のような昇温制御が実行される。すなわち、冷蔵側庫内ファンが低速間欠運転から高速連続運転に切り替わるとともに、防露ヒータが間欠通電から連続通電に切り替わり、また、冷蔵側の除霜ヒータへ間欠的に通電されるようになる。これにより、庫内ファンのモータ部の発熱に加えて、防露ヒータの発熱さらには除霜ヒータの発熱により生成された暖気が冷蔵室に循環供給され、冷蔵室の庫内温度が次第に上昇する。
冷蔵室の庫内温度が、設定温度の上限値(ON温度)よりも少し低い高基準温度(設定温度+0.5K℃)まで上昇したら(タイミングt3)、昇温に影響の大きい除霜ヒータへの間欠通電が停止される。同タイミングt3以降、冷蔵室の庫内温度は次第に下降に転じ、冷蔵室の庫内温度が低基準温度(OFF温度−2K℃)に下降したら、再び除霜ヒータへの間欠通電が開始され、それ以降上記の制御が繰り返される。
経時後、周囲温度の変化等で、冷蔵室の庫内温度がON温度まで上昇したら(タイミングt4)、昇温制御が終了して冷蔵室が冷却サイクルに入る。
特開2008−286474号公報
上記従来のものでは、昇温制御により、冷蔵室の庫内温度は、最低で低基準温度(OFF温度−2K℃)に留められ、冷蔵室自体の冷え過ぎは回避される。
一方、冷蔵室に貯蔵された食材の温度については、冷蔵室の庫内温度の変化には追従し切れず、また昇温制御中は、冷蔵側庫内ファンは高速連続運転されていて、特に除霜ヒータが切られた後では、さほど高温ではない空気が食材に対して当たり続けることになるため、食材をむしろ冷却する方に作用し、図8に示すように、食材が庫内設定温度よりも数℃低い温度に留められる可能性がある。すなわち、冷蔵室の庫内設定温度がプラス温度であるにも拘わらず、食材が凍結する場合もあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、圧縮機の停止中において、設定温度が比較的高い貯蔵室のみならず同貯蔵室に貯蔵された食材が冷え過ぎることを回避できるようにするところにある。
本発明は、冷蔵に適した温度の庫内設定温度が設定される貯蔵室には、圧縮機を有する冷凍装置と循環接続された冷却器と、庫内ファンと、庫内温度を検知する庫内温度センサとが設けられ、庫内温度センサで検知された庫内検知温度が庫内設定温度を上回ったら圧縮機並びに庫内ファンが運転され、庫内設定温度を下回ったら圧縮機が停止されることを繰り返すことにより、貯蔵室が対応する庫内設定温度に維持されるようにした冷却貯蔵庫において、圧縮機の停止中に貯蔵室の庫内温度が基準温度まで低下したことを条件に、当該貯蔵室に装備された発熱部材を発熱させるとともに、庫内ファンを運転することにより貯蔵室を昇温する昇温装置が設けられ、かつ、昇温動作中において貯蔵室の庫内温度が上昇したのち再び下降傾向を示した場合には、庫内ファンの駆動率を下げるファン駆動制御装置が設けられているところに特徴を有する。
ここで、「冷蔵に適した温度」とは、プラス温度に加え、微凍結を目的とした「−2〜3℃程度のマイナス温度」も含むものである。
圧縮機が停止した状態において、周囲温度の影響等により貯蔵室の庫内温度が次第に下降して基準温度に達したら、発熱部材が発熱されるとともに、庫内ファンが運転されることにより貯蔵室が次第に昇温される。ただし貯蔵室に貯蔵された食材は、貯蔵室ほどには昇温されない。経時後、周囲温度の影響が勝つ等の条件によって、貯蔵室の庫内温度が再び下降傾向を示すと、庫内ファンの駆動率が下げられる。
仮に、庫内ファンが引き続いて通常運転されると、食材に対して空気が強く当たり続けることになるため、食材をむしろ冷却するように作用するところを、上記のように庫内ファンの駆動率が下げられることにより、貯蔵室内を緩やかに撹拌する程度で食材に対して強い風が当てられるのが回避され、食材の温度低下が規制される。
すなわち、圧縮機の停止中において、貯蔵室のみならず同貯蔵室に貯蔵された食材が冷え過ぎることを防止できる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)互いに高低異なった庫内設定温度が設定される複数の貯蔵室が設けられ、各貯蔵室には、圧縮機を有する共通の冷凍装置と循環接続された冷却器と、庫内ファンと、庫内温度を検知する庫内温度センサとが個別に設けられるとともに、各冷却器への冷媒の流入口側には開閉弁が備えられており、いずれか一の貯蔵室において、庫内温度センサで検知された庫内検知温度が対応する庫内設定温度の上限値に達したら圧縮機が運転状態とされ、各貯蔵室では、庫内検知温度が対応する庫内設定温度の上限値に達したら開閉弁が開放されることにより冷却器の冷却動作を実行し、同庫内設定温度の下限値に達したら開閉弁を閉鎖することで冷却器の冷却動作を停止することを繰り返すことによって、庫内が対応する庫内設定温度に維持され、全貯蔵室の庫内検知温度がそれぞれ対応する庫内設定温度の下限値に達した場合には、圧縮機が停止しかつ全開閉弁が開放状態とされる冷却貯蔵庫において、圧縮機の停止中に庫内設定温度が高い側の貯蔵室の庫内温度が基準温度まで低下したことを条件に、当該貯蔵室に装備された発熱部材を発熱させるとともに、庫内ファンを運転することにより同貯蔵室を昇温する昇温装置が設けられ、かつ、昇温動作中において貯蔵室の庫内温度が上昇したのち再び下降傾向を示した場合には、庫内ファンの駆動率を下げるファン駆動制御装置が設けられている。
圧縮機が停止した状態において、周囲温度や低温側貯蔵室の冷却器の影響等により、高温側貯蔵室の庫内温度が次第に下降して基準温度に達したら、発熱部材が発熱されるとともに、庫内ファンが運転されることにより高温側貯蔵室が次第に昇温される。ただし同貯蔵室に貯蔵された食材は、同貯蔵室ほどには昇温されない。経時後、周囲温度や低温側貯蔵室の冷却器の影響によって、高温側貯蔵室の庫内温度が再び下降傾向を示すと、庫内ファンの駆動率が下げられる。
仮に、庫内ファンが引き続いて通常運転されると、食材に対して空気が強く当たり続けることになるため、食材をむしろ冷却するように作用するところを、上記のように庫内ファンの駆動率が下げられることにより、高温側貯蔵室内を緩やかに撹拌する程度で食材に対して強い風が当てられるのが回避され、食材の温度低下が規制される。
すなわち、圧縮機の停止中において、高温側貯蔵室のみならず同貯蔵室に貯蔵された食材が冷え過ぎることを防止できる。
(2)昇温動作中において庫内ファンの駆動率を下げるタイミングが、貯蔵室の庫内温度が上昇したのち下降に転じて所定温度まで下降したときである。昇温動作によって貯蔵室の庫内温度が上昇し、ピークを過ぎて所定温度まで下降したところで、庫内ファンの駆動率が下げられる。
(3)昇温動作中において庫内ファンの駆動率を下げるタイミングが、貯蔵室の庫内温度が上昇したのち下降に転じてから所定時間が経過したときである。昇温動作によって貯蔵室の庫内温度が上昇し、ピークに達してから所定時間が経過したところで、庫内ファンの駆動率が下げられる。
(4)昇温装置の発熱部材が、当該昇温装置を構成する庫内ファンのモータ部である。庫内ファンのみで発熱部材をも賄うことができる。
(5)昇温装置の発熱部材が、当該昇温装置が配された貯蔵室の冷却器に装備された除霜ヒータである。除霜ヒータは空気加熱能力が大きく、ひいては貯蔵室の昇温機能に優れたものとなる。
本発明によれば、圧縮機の停止中において、設定温度が比較的高い貯蔵室のみならず同貯蔵室に貯蔵された食材が冷え過ぎることを防止できる。
本発明の一実施形態に係る冷凍冷蔵庫の内部構造を示す概略断面図 冷凍サイクルの構成体の斜視図 冷凍サイクルの回路構成図 冷蔵室の昇温制御機構を示すブロック図 冷蔵室の昇温制御形態を示すタイミングチャート 関連技術1の冷蔵室の昇温制御形態を示すタイミングチャート 関連技術2の冷蔵室の昇温制御形態を示すタイミングチャート 従来例に係る冷蔵室の昇温制御形態を示すタイミングチャート
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図5によって説明する。この実施形態では業務用の横型(テーブル型)冷凍冷蔵庫に適用した場合を例示している。
図1により全体構造を説明すると、符号10は貯蔵庫本体であって、前面に開口した横長の断熱箱体により構成され、底面の四隅に設けられた脚11によって支持されている。貯蔵庫本体10の内部は、後付けされる断熱性の仕切壁12によって内部が左右に仕切られ、左側が冷凍室13F、右側が冷蔵室13Rとなっている。各室13F,13Rの前面の開口には揺動式の断熱扉(図示せず)が開閉可能に装着されている。
貯蔵庫本体10の正面から見た左側部には、機械室14が設けられている。機械室14内の上部の奥側には、冷凍室13Fとダクト15Fを介して連通した断熱性の冷却器室16Fが張り出し形成され、ここに冷凍側冷却器17Fと冷凍側冷却ファン18Fとが設けられているとともに、機械室14の下方には、冷凍ユニット20が出し入れ可能に収納されている。また、仕切壁12の冷蔵室13R側の面には、ダクト15Rを張ることで冷却器室16Rが形成され、ここに冷蔵側冷却器17Rと冷蔵側冷却ファン18Rとが設けられている。
冷凍ユニット20は、図2に示すように、圧縮機21と、その圧縮機21の冷媒吐出側に接続した凝縮器22とを基台23上に設置したものであり、併せて凝縮器22を空冷するための凝縮器ファン22Aも搭載されている。
冷凍サイクルは、図3に示すように構成されている。
凝縮器22の出口側管路の途中に設けられた分岐部25から、冷凍側冷媒供給路26Fと冷蔵側冷媒供給路26Rが分岐して配管されている。冷凍側冷媒供給路26Fは、冷凍側電磁開閉弁27Fと上記した冷凍側冷却器17Fとが直列に設けられているとともに、冷蔵側冷媒供給路26Rには、冷蔵側電磁開閉弁27Rと上記した冷蔵側冷却器17Rとが直列に設けられている。両冷却器17F,17Rの出口側管路は合流部29において合流され、1本の冷媒還流路30として圧縮機21の吸入側に接続されている。
冷凍室13Fと冷蔵室13Rとは、それぞれ個別に庫内設定温度が設定可能とされている。また、冷凍室13Fと冷蔵室13Rとにはそれぞれ、庫内温度を検知する庫内サーミスタ31F,31Rが設けられており、例えば各冷却器室16F,16Rの入口部分に配されている。
また、冷凍側冷却器17Fと冷蔵側冷却器17Rにはそれぞれ、除霜ヒータ32F,32Rと、除霜完了を擬制するべく冷却器温度を検知する除霜サーミスタ33F,33Rとが設けられている。
さらに、冷凍室13Fと冷蔵室13Rにおけるそれぞれの前面開口部の全周に亘って、防露ヒータ34F,34Rが埋設されている。
仕切壁12には両室13F,13Rに臨むようにして庫内灯35が設けられ、各室13F,13Rに設けられた断熱扉が開放されたときにドアスイッチ36F,36Rが閉じることで、庫内灯35が点灯するようになっている。
基本的な冷却制御運転は、以下のようである。冷凍室13Fの庫内温度は、「−数10℃」程度に、冷蔵室13Rの庫内温度は「+数℃」程度にそれぞれ設定される。
冷凍室13Fと冷蔵室13Rのいずれか一方において、庫内サーミスタ31F,31Rで検知された庫内温度が対応する庫内設定温度の上限値(ON温度:設定温度+1.5K℃)に達したら圧縮機21が運転状態とされる。
冷凍室13Fと冷蔵室13Rでは、庫内温度がON温度に上昇したら対応する開閉弁27F,27Rが開放されて冷却器17F,17Rに冷媒が供給される一方、対応する庫内ファン18F,18Rが高速運転され、冷却器17F,17R付近で生成された冷気がそれぞれの部屋13F,13Rに循環供給されることで冷却される(冷却サイクル)。経時後に、庫内温度が対応する庫内設定温度の下限値(OFF温度:設定温度−1.5K℃)まで下降したら、対応する開閉弁27F,27Rが閉鎖されて冷却器17F,17Rへの冷媒の供給が停止されることで温度上昇に転じ(温度上昇サイクル)、以降、冷却サイクルと温度上昇サイクルとが繰り返されることで、冷凍室13Fと冷蔵室13Rの庫内温度がそれぞれほぼ設定温度に維持されるようになっている。
なお、温度上昇サイクルの間、庫内ファン18F,18Rが低速でかつ間欠運転されることにより、各室13F,13R内が適宜に撹拌されて庫内温度のばらつきが抑えられるようになっている。低速間欠運転は例えば、高速時の1/2の回転数で、かつ「15秒ON/45秒OFF」の間欠運転となっている。
冷凍室13Fと冷蔵室13Rの庫内温度が共にOFF温度まで下降したら、圧縮機21が停止される。そのとき、圧縮機21の次回の起動がしやすいように両開閉弁27F,27Rが開放状態とされる。
ところで、このような冷凍冷蔵庫において、例えば周囲温度が低いときに冷蔵室13Rの庫内設定温度を高く(例えば+12℃)設定したときや、あるいは冷凍室13Fの庫内設定温度を低く(例えば−25℃)、冷蔵室13Rの庫内設定温度を高く(例えば+12℃)設定する等で、冷蔵室13Rと冷凍室13Fとで庫内設定温度の差が大きいときは、圧縮機21の停止中において、周囲温度の影響、あるいは両開閉弁27F,27Rが開いていることに伴う冷凍側冷却器17F(冷媒)の影響を受けて、冷蔵室13Rの庫内温度が低下する可能性がある。
その対策として、既述したように、図8に示す昇温制御を行うことにより、冷蔵室13Rの冷え過ぎを防止するようにしていたが、冷蔵室13Rに貯蔵された食材の冷え過ぎまでは防止できないのが実情であった。
そこで本実施形態では、圧縮機21の停止中において、冷蔵室13Rのみならず同冷蔵室13Rに貯蔵された食材の冷え過ぎを防止するべく手段が講じられており、そのため図4に示すように、冷蔵室13Rにおける昇温制御回路40が構成されている。
昇温制御回路40には、後記する条件によって冷蔵側庫内ファン18Rの駆動を制御する駆動制御回路41が組み込まれており、入力側には、冷凍側庫内サーミスタ31Fと冷蔵側庫内サーミスタ31Rとが接続されているとともに、出力側には、冷蔵側庫内ファン18R、冷蔵側防露ヒータ34R、冷蔵側除霜ヒータ32Rとが接続されている。
冷蔵室13Rの昇温制御形態の一例を、図5のタイミングチャートに基づいて説明する。
冷蔵室13Rに続いて冷凍室13Fの庫内温度が設定温度の下限値(OFF温度)まで下降したら、圧縮機21が停止するとともに両開閉弁27F,27Rが開放され(タイミングt10)、同タイミングt10以降、周囲温度や冷凍側冷却器17F(冷媒)の影響を受けて、冷蔵室13Rの庫内温度が次第に低下する。経時後、冷蔵室13Rの庫内温度が低基準温度(OFF温度−2K℃)に下降し、すなわち冷え過ぎが検知されたら(タイミングt11)、以下のような昇温制御が実行される。すなわち、冷蔵側庫内ファン18Rが低速間欠運転から通常の高速連続運転に切り替わるとともに、冷蔵側防露ヒータ34Rが間欠通電から連続通電に切り替わり、また、冷蔵側除霜ヒータ32Rへ間欠通電(2分ON/3分OFF)されるようになる。これにより、庫内ファン18Rのモータ部18Raの発熱に加えて、防露ヒータ34Rの発熱さらには除霜ヒータ32Rの発熱により生成された暖気が冷蔵室13Rに循環供給され、冷蔵室13Rの庫内温度が次第に上昇する。
冷蔵室13Rの庫内温度が、設定温度の上限値(ON温度)よりも少し低い高基準温度(設定温度+0.5K℃)まで上昇したら(タイミングt12)、昇温に影響の大きい除霜ヒータ32Rへの間欠通電が停止される。同タイミングt12以降、周囲温度等の影響で冷蔵室13Rの庫内温度が再び下降に転じ、冷蔵室13Rの庫内温度が所定の切替温度(設定温度−0.5K℃)まで下降したら(タイミングt13)、庫内ファン18Rが高速連続運転から低速間欠運転に変更され、すなわち庫内ファン18Rの駆動率が下げられる。
その後は、除霜ヒータ32Rが消えたことと併せて、空気の循環量が少なくなったことで、冷蔵室13Rは引き続き庫内温度が下降する傾向を示す。同庫内温度が仮に低基準温度(OFF温度−2K℃)まで下降したら(タイミングt11と同じ)、上記したタイミングt11〜t13の動作が繰り返される。
そののち、周囲温度が上昇したり、冷凍室13Fの庫内温度がON温度となって圧縮機21が再起動されかつ冷蔵側の開閉弁27Rが閉じられる等の環境となることによって、冷蔵室13Rの庫内温度が上昇し、ON温度まで達したら(タイミングt14)、冷蔵室13Rにおいて冷却サイクルが開始される。すなわち冷蔵側の開閉弁27Rが開かれるとともに、庫内ファン18Rが高速連続運転に切り替わり、また防露ヒータ34Rは間欠通電に戻る。
本実施形態では、冷蔵室13Rの昇温制御中において、庫内温度が上昇したのち再び下降傾向を示して切替温度(設定温度−0.5K℃)まで下降したら(タイミングt13)、庫内ファン18Rが高速連続運転から低速間欠運転に変更され、すなわち庫内ファン18Rの駆動率が下げられることを特徴としている。
仮に、タイミングt13以降も庫内ファン18Rが引き続いて高速連続運転されると、少し下がり気味となった空気が食材に対して強く当たり続けることになるため、食材をむしろ冷却するように作用するが、上記のように庫内ファン18Rの駆動率が下げられると、冷蔵室13R内を緩やかに撹拌する程度で食材に対して強い風が当てられるのが回避され、図5に示すように、食材の温度低下が規制される。
すなわち、圧縮機21の停止中において、冷蔵室13Rのみならず同冷蔵室13Rに貯蔵された食材が冷え過ぎること、例えば凍結することを防ぐことが可能となる。
また、従来手段に比べてソフトウェアの変更のみで実現できるから、安価に対応することができる。
(変形例)
上記実施形態について、以下のような変更を加えてもよい。
(1)冷蔵室13Rの冷え過ぎが検知された場合(タイミングt11)の庫内ファン18Rの駆動制御は、通常の高速連続運転に限らず、回転数が1/2等の低速間欠運転であってもよい。
(2)上記実施形態では、庫内ファン18Rの駆動率の低下を図るタイミングを、除霜ヒータ32Rへの通電を停止したのち冷蔵室13Rの庫内温度が低下傾向を示して、切替温度(設定温度−0.5K℃)に達した場合としたのであるが、切替温度自体は、他の温度であってもよい。
(3)また、庫内ファン18Rの駆動率の低下を図るタイミングを、除霜ヒータ32Rへの通電を停止したのち所定時間が経過したときとしてもよい。
(4)庫内ファン18Rの低速間欠運転としては、「15秒ON/45秒OFF」を例示したが、他の時間比であってもよい。
(5)庫内ファン18Rの駆動率を下げる形態としては、回転数をさらに下げて連続運転する等、他の形態を採ってもよい。
(6)上記実施形態では、発熱部材として、庫内ファン18Rのモータ部18Raの他に、防露ヒータ34R、除霜ヒータ32Rを利用したのであるが、防露ヒータ34Rと除霜ヒータ32Rのいずれか一方のみを利用したり、両ヒータ34R,32Rともを利用せず庫内ファン18Rのモータ部18Raの発熱のみに頼るようにしてもよい。また、庫内灯35を発熱部材として利用してもよい。
<関連技術1>
図6は、関連技術1を示す。冷蔵室13Rの昇温制御を行う場合に、冷蔵側庫内ファン18Rを高速連続運転する一方、防露ヒータ34Rに加えて特に冷蔵側除霜ヒータ32Rに通電して発熱させるのが有効であるが、関連技術1はその改善策である。
昇温制御形態は、図6のタイミングチャートに示すように、冷蔵室13Rの庫内温度が低基準温度(OFF温度−2K℃)に下降し、すなわち冷え過ぎが検知されたら(タイミングt20)、冷蔵側庫内ファン18Rが低速間欠運転から通常の高速連続運転に切り替わるとともに、防露ヒータ34Rが間欠通電から連続通電に切り替わり、また、冷蔵側除霜ヒータ32Rへ通電される。これにより冷蔵室13Rの庫内温度が次第に上昇し、設定温度の上限値(ON温度)よりも少し低い高基準温度(設定温度+0.5K℃)まで上昇したら(タイミングt21)、除霜ヒータ32Rへの通電が停止される。
上記により冷蔵室13Rの庫内温度が再び下降に転じ、冷え過ぎが検知されたら(タイミングt22)、除霜ヒータ32Rに再度通電され、庫内温度が上昇して高基準温度(設定温度+0.5K℃)まで上昇したら(タイミングt23)、除霜ヒータ32Rへの通電が停止される。
そののち、周囲温度が上昇したり、冷凍室の庫内温度がON温度となって圧縮機が再起動されかつ冷蔵側の開閉弁27Rが閉じられる等の環境となることによって、冷蔵室13Rの庫内温度が上昇し、ON温度まで達したら(タイミングt24)、冷蔵室13Rにおいて冷却サイクルが開始される。
上記の昇温制御において、仮にタイミングt21(t23)で除霜ヒータ32Rへの通電が継続されると、冷蔵室13Rが過剰に昇温されることになり、早期に庫内温度がON温度に達して冷却サイクルに入ることになる等、必要以上にランニングコストが上がる不具合がある。
本関連技術1では、上記のタイミングt21(t23)で除霜ヒータ32Rへの通電を停止させることにより、冷蔵室13Rが過剰に昇温されることが回避され、上記の不具合が解消される。
<関連技術2>
図7は関連技術2を示し、本関連技術2は関連技術1のさらに改良例である。
この関連技術2では、冷蔵室13Rの冷え過ぎが検知されて(タイミングt20,t22)、除霜ヒータ32Rへ通電する場合に、連続通電ではなく、間欠通電(2分ON/3分OFF)するようにしている。
除霜ヒータ32Rの間欠通電中におけるOFF時においても、余熱で相応の発熱が見込め、結果、消費電力に対して効率良く発熱させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、冷蔵室を昇温することに利用する発熱部材として、除霜ヒータ等既設のものを適用したのであるが、昇温用ヒータを専用に設けるようにしてもよい。
(2)本発明は、上記実施形態に例示した冷凍冷蔵庫に限らず、プラス温度の設定温度を有する貯蔵室のみを備えた冷蔵庫についても、同様に適用することができる。
13F…冷凍室
13R…冷蔵室(庫内設定温度が高い側の貯蔵室)
20…冷凍ユニット
21…圧縮機
17F,17R…冷却器
18F,18R…庫内ファン
18Ra…(冷蔵側庫内ファン18Rの)モータ部(発熱部材)
27F,27R…電磁開閉弁
31F,31R…庫内サーミスタ(庫内温度センサ)
32R…除霜ヒータ(発熱部材)
34R…防露ヒータ(発熱部材)
40…昇温制御回路
41…庫内ファン駆動制御回路

Claims (6)

  1. 冷蔵に適した温度に庫内設定温度が設定される貯蔵室には、圧縮機を有する冷凍装置と循環接続された冷却器と、庫内ファンと、庫内温度を検知する庫内温度センサとが設けられ、
    庫内温度センサで検知された庫内検知温度が庫内設定温度を上回ったら圧縮機並びに庫内ファンが運転され、庫内設定温度を下回ったら圧縮機が停止されることを繰り返すことにより、貯蔵室が対応する庫内設定温度に維持されるようにした冷却貯蔵庫において、
    圧縮機の停止中に貯蔵室の庫内温度が基準温度まで低下したことを条件に、当該貯蔵室に装備された発熱部材を発熱させるとともに、庫内ファンを運転することにより貯蔵室を昇温する昇温装置が設けられ、
    かつ、昇温動作中において貯蔵室の庫内温度が上昇したのち再び下降傾向を示した場合には、庫内ファンの駆動率を下げるファン駆動制御装置が設けられていることを特徴とする冷却貯蔵庫。
  2. 互いに高低異なった庫内設定温度が設定される複数の貯蔵室が設けられ、
    各貯蔵室には、圧縮機を有する共通の冷凍装置と循環接続された冷却器と、庫内ファンと、庫内温度を検知する庫内温度センサとが個別に設けられるとともに、各冷却器への冷媒の流入口側には開閉弁が備えられており、
    いずれか一の貯蔵室において、庫内温度センサで検知された庫内検知温度が対応する庫内設定温度の上限値に達したら圧縮機が運転状態とされ、
    各貯蔵室では、庫内検知温度が対応する庫内設定温度の上限値に達したら開閉弁が開放されることにより冷却器の冷却動作を実行し、同庫内設定温度の下限値に達したら開閉弁を閉鎖することで冷却器の冷却動作を停止することを繰り返すことによって、庫内が対応する庫内設定温度に維持され、
    全貯蔵室の庫内検知温度がそれぞれ対応する庫内設定温度の下限値に達した場合には、圧縮機が停止しかつ全開閉弁が開放状態とされる冷却貯蔵庫において、
    圧縮機の停止中に庫内設定温度が高い側の貯蔵室の庫内温度が基準温度まで低下したことを条件に、当該貯蔵室に装備された発熱部材を発熱させるとともに、庫内ファンを運転することにより同貯蔵室を昇温する昇温装置が設けられ、
    かつ、昇温動作中において貯蔵室の庫内温度が上昇したのち再び下降傾向を示した場合には、庫内ファンの駆動率を下げるファン駆動制御装置が設けられていることを特徴とする冷却貯蔵庫。
  3. 昇温動作中において庫内ファンの駆動率を下げるタイミングが、貯蔵室の庫内温度が上昇したのち下降に転じて所定温度まで下降したときであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の冷却貯蔵庫。
  4. 昇温動作中において庫内ファンの駆動率を下げるタイミングが、貯蔵室の庫内温度が上昇したのち下降に転じてから所定時間が経過したときであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の冷却貯蔵庫。
  5. 昇温装置の発熱部材が、当該昇温装置を構成する庫内ファンのモータ部であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
  6. 昇温装置の発熱部材が、当該昇温装置が配された貯蔵室の冷却器に装備された除霜ヒータであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
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