JP5862867B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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本発明は、インバータ制御される圧縮機を備えた冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫は特許文献1に開示されている。この冷蔵庫は貯蔵物を冷蔵保存する冷蔵室と貯蔵物を冷凍保存する冷凍室とを備えている。冷蔵室及び冷凍室の後方には冷気が流通する冷気通路が設けられる。冷気通路内には冷却器及び送風ファンが配される。冷却器は圧縮機により運転される冷凍サイクルの低温部に配される。送風ファンの駆動によって冷気通路を流通する空気が冷却器と熱交換して冷気が生成される。
冷蔵室または冷凍室が所定の上限温度よりも高温になると、圧縮機及び送風ファンが駆動される。これにより、冷気通路を流通する冷気が冷蔵室及び冷凍室に供給される。これにより、冷蔵室及び冷凍室が冷却され、冷蔵室及び冷凍室を冷却した冷気は冷却器に戻る。そして、冷蔵室または冷凍室が所定の下限温度よりも低温になると、圧縮機及び送風ファンが停止される。
圧縮機はインバータ制御により回転数が可変される。これにより、外気温が高温の場合や冷蔵室や冷凍室の扉が頻繁に開閉された場合等の大きな冷力が必要なときは、圧縮機を高い回転数で駆動する高速運転モードが行われる。また、外気温が低温の場合や冷蔵室及び冷凍室の扉が長時間閉じられた場合等の大きな冷力を必要としないときは、圧縮機を低い回転数で駆動する低速運転モードが行われる。これにより、高い回転数での圧縮機の駆動により電力消費が大きくなる期間を短縮し、冷蔵庫の省電力化が図られる。
特開2001−141347号公報(第3頁−第4頁、第1図)
しかしながら、上記従来の冷蔵庫によると、低速運転モードでは圧縮機の回転数が低いため冷却器の冷却能力が低下する。加えて、冷蔵室を流通して昇温された冷気が冷却器に戻る。このため、冷凍室が下限温度まで到達せずに圧縮機の駆動が長時間継続され、十分な省電力化を図ることができない問題や圧縮機の信頼性が低下する問題があった。
本発明は、省電力化を図るとともに信頼性を向上できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、貯蔵物を冷蔵保存する冷蔵室と、貯蔵物を冷凍保存する冷凍室と、回転数を可変されるとともに冷凍サイクルを運転する圧縮機と、冷気を生成する冷却器と、前記冷却器を配して前記冷凍室に冷気を供給する第1冷気通路と、ダンパを介して第1冷気通路に連通して前記冷蔵室に冷気を供給する第2冷気通路と、第1冷気通路及び第2冷気通路に冷気を流通させる送風装置とを備え、前記冷蔵室及び前記冷凍室の一方または両方が所定の上限温度よりも高温になると前記圧縮機を駆動するとともに、前記冷蔵室及び前記冷凍室の一方または両方が所定の下限温度よりも低温になると前記圧縮機を停止する冷蔵庫において、前記圧縮機を所定の回転数で駆動する高速運転モードと、前記圧縮機を前記高速運転モードよりも低い回転数で駆動する低速運転モードとを有し、前記低速運転モード時に、前記冷凍室の前記上限温度と前記下限温度との差を前記高速運転モード時よりも小さくするとともに、前記ダンパを開いた際の第2冷気通路の風量を前記高速運転モード時よりも少なくしたことを特徴としている。
この構成によると、大きな冷力を必要とする場合は高速運転モードにより冷凍室及び冷蔵室が冷却される。この時、冷凍室が所定の上限温度よりも高温になると、ダンパを閉じて送風装置及び圧縮機が駆動される。第1冷気通路を流通する冷気は冷凍室に供給され、冷凍室が冷却される。冷凍室が所定の下限温度よりも低温になると送風装置及び圧縮機が停止される。冷蔵室が所定の上限温度よりも高温になると、ダンパを開いて送風装置が駆動される。この時、冷凍室が上限温度よりも低温の場合は圧縮機を駆動してもよく、停止してもよい。第2冷気通路を流通する冷気は冷蔵室に供給され、冷蔵室が冷却される。冷蔵室が所定の下限温度よりも低温になると送風装置が停止される。
大きな冷力を必要としない場合は低速運転モードにより冷凍室及び冷蔵室が冷却される。この時、冷凍室の上限温度と下限温度との差が高速運転モード時よりも小さく設定される。冷凍室が上限温度よりも高温になると、ダンパを閉じて送風装置及び圧縮機が駆動される。圧縮機は高速運転モード時よりも低い回転数で駆動される。第1冷気通路を流通する冷気は冷凍室に供給され、冷凍室が冷却される。そして、冷凍室が下限温度よりも低温になると送風装置及び圧縮機が停止される。冷蔵室が上限温度よりも高温になると、ダンパを開いて送風装置が駆動される。この時、送風装置によって高速運転モードよりも少ない風量の冷気が第2冷気通路を流通し、冷蔵室に供給される。冷蔵室が下限温度よりも低温になると送風装置が停止される。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記低速運転モード時に、前記ダンパを開いた際の前記送風装置の風量が前記ダンパを閉じた際よりも少ないことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記低速運転モード時の前記冷凍室の前記下限温度を前記高速運転モード時の前記冷凍室の前記下限温度よりも高温にしたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記冷蔵室の扉及び前記冷凍室の扉を所定時間閉じた状態が継続した際に、前記高速運転モードから前記低速運転モードに切り替えられることを特徴としている。この構成によると、冷蔵室の扉または冷凍室の扉が開閉されてから短時間の場合は高速運転モードが行われる。冷蔵室の扉及び冷凍室の扉が開閉されてから長時間が経過した場合は低速運転モードが行われる。
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、外気温が所定温度よりも低温の時に前記高速運転モードから前記低速運転モードに切り替えられることを特徴としている。この構成によると、外気温が所定温度よりも高温になると高速運転モードが行われる。外気温が所定温度よりも低温になると低速運転モードが行われる。
本発明によると、圧縮機の回転数が高速運転モードよりも低い低速運転モード時に、冷凍室の上限温度と下限温度との差を高速運転モード時よりも小さくし、ダンパを開いた際の第2冷気通路の風量を高速運転モード時よりも少なくした。従って、冷凍室の温度を短時間で確実に下限温度に到達させることができ、圧縮機の駆動及び停止が繰り返される。従って、冷蔵庫の省電力化を図るとともに信頼性を向上することができる。
本発明の実施形 態の冷蔵庫を示す側面断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の構成を示すブロック図 本発明の実施形態の冷蔵庫の動作状態の例を示すタイムチャート 本発明の実施形態の冷蔵庫の高速運転モード時の詳細な動作状態の例を示すタイムチャート 本発明の実施形態の冷蔵庫の低速運転モード時の詳細な動作状態の例を示すタイムチャート 比較例の冷蔵庫の動作状態の例を示すタイムチャート
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は一実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図である。冷蔵庫1は断熱箱体2の上方から順に冷蔵室3、冷凍室4、野菜室5が設けられる。冷蔵室3、冷凍室4及び野菜室5はそれぞれ断熱扉3a、4a、5aによって前面が開閉される。冷蔵室3は貯蔵物を冷蔵保存し、冷凍室4は貯蔵物を冷凍保存する。野菜室5は冷蔵室2よりも高温に維持され、野菜等の貯蔵物を冷蔵保存する。
冷凍室4及び冷蔵室3の背面にはダンパ15を介して連通する第1、第2冷気通路7、8が設けられる。第1冷気通路7には冷却器11及び冷凍室送風ファン12が配され、冷凍室4に臨む吐出口7aが開口する。第2冷気通路8には冷蔵室送風ファン13が配され、冷蔵室3に臨む吐出口8aが開口する。
野菜室5の後方には機械室6が設けられ、機械室6内にはインバータ制御により回転数が可変される圧縮機10が設置される。圧縮機10には冷媒が流通する冷媒管(不図示)を介して凝縮器(不図示)、キャピラリチューブ(不図示)、冷却器11が順に接続され、圧縮機10に戻る。
圧縮機10によって圧縮された高温高圧のガス冷媒は凝縮器で放熱しながら凝縮する。凝縮した高温の液冷媒は膨張器を形成するキャピラリチューブで膨張して低温低圧となり、冷却器11に送られる。冷却器11に流入する冷媒は吸熱しながら蒸発して低温のガス冷媒となり、圧縮機10に送られる。これにより、冷媒が循環して冷凍サイクルが運転される。
冷凍室送風ファン12を駆動すると第1冷気通路7に空気が流通する。この時、ダンパ15を開いて冷蔵室送風ファン13を駆動すると第2冷気通路8に冷気が流通する。従って、第1、第2冷気通路7、8に冷気を流通させる送風装置が冷凍室送風ファン12及び冷蔵室送風ファン13によって構成される。
第1冷気通路7を流通する空気が冷凍サイクルの低温部に配される冷却器11と熱交換して冷気が生成され、吐出口7a、8aから吐出される。尚、冷凍室4には冷気を第1冷気通路7に戻す戻り口(不図示)が設けられる。冷蔵室3には野菜室5に連通する連通路(不図示)が導出され、野菜室5には冷気を第1冷気通路7に戻す戻り口(不図示)が設けられる。従って、冷蔵室3を冷却する冷気によって野菜室5が冷却され、野菜室5は冷蔵室3の一部を構成する。以下の説明において、単に冷蔵室3の冷却という場合には野菜室5の冷却が含まれる。
図2は冷蔵庫1の構成を示すブロック図である。冷蔵庫1は各部を制御する制御部9を有している。制御部9内には計時を行うタイマーが設けられる。制御部9には圧縮機10、送風ファン12、ダンパ15、操作部14、記憶部18、外気温センサ22、冷蔵室温度センサ16、冷凍室温度センサ17、冷蔵室扉センサ19、冷凍室扉センサ20、野菜室扉センサ21が接続される。
操作部14は冷蔵室3の断熱扉3a等に設けられ、冷蔵室3や冷凍室4の温度設定等を行う。記憶部8はRAM及びROMから成り、冷蔵庫1の制御プログラムを格納するとともに制御部9による演算の一時記憶を行う。外気温センサ22は冷蔵庫1の周囲の外気温を検知する。冷蔵室温度センサ16は冷蔵室3の庫内温度を検知する。冷凍室温度センサ17は冷凍室4の庫内温度を検知する。
冷蔵室扉センサ19は冷蔵室3の断熱扉3aの開閉を検知する。冷凍室扉センサ20は冷凍室4の断熱扉4aの開閉を検知する。野菜室扉センサ21は野菜室5の断熱扉5aの開閉を検知する。
上記構成の冷蔵庫1において、冷凍室4が所定の上限温度tf1よりも高温になると圧縮機10及び冷凍室送風ファン12が駆動される。これにより、第1冷気通路7を流通する冷気が吐出口7aから冷凍室4に吐出して供給され、冷凍室4内が冷却される。冷凍室4を流通した冷気は戻り口を介して第1冷気通路7に戻る。冷凍室4が所定の下限温度tf2よりも低温になると圧縮機10及び冷凍室送風ファン12が停止される。
この時、冷蔵室3が所定の上限温度tr1よりも高温になるとダンパ15が開かれ、冷凍室送風ファン12が駆動される。また、後述する高速運転モード時には冷蔵室送風ファン13が駆動され、低速運転モード時には冷蔵室送風ファン13が停止される。これにより、第2冷気通路8を流通する冷気が吐出口8aから冷蔵室3に吐出して供給され、冷蔵室3内が冷却される。
冷蔵室3を流通した冷気は連通路を介して野菜室5に吐出され、野菜室5内が冷却される。野菜室5を流通した冷気は戻り口を介して第1冷気通路7に戻る。この間に冷凍室4が下限温度tf2に到達した場合は圧縮機10が停止される。その後、冷蔵室3が所定の下限温度tr2よりも低温になると冷凍室送風ファン12及び冷蔵室送風ファン13が停止される。
また、冷凍室4よりも先に冷蔵室3が下限温度tr2に到達した場合はダンパ15が閉じられて冷蔵室送風ファン13が停止される。その後、冷凍室4が下限温度tf2に到達すると、圧縮機10及び冷凍室送風ファン12が停止される。
上記により、圧縮機10は冷凍室4が上限温度tf1よりも高温になると駆動され、下限温度tf2よりも低温になると停止される。
尚、冷凍室4が上限温度tf1よりも低温の時に冷蔵室3が上限温度tr1よりも高温になった場合や、冷蔵室3及び冷凍室4の冷却中に先に冷凍室4が下限温度tf2に到達した場合に圧縮機10を駆動してもよい。この時、圧縮機10は冷蔵室3が上限温度tr1よりも高温になると駆動され、下限温度tr2よりも低温になると停止される。即ち、圧縮機10は冷蔵室3及び冷凍室4の一方または両方が上限温度tr1、tf1よりも高温になると駆動され、冷蔵室3及び冷凍室4の一方または両方が下限温度tr2、tf2よりも低温になると停止される。
外気温センサ22の検知によって外気温が所定温度よりも高温になった場合には大きな冷力が必要となる。また、冷蔵室扉センサ19、冷凍室扉センサ20及び野菜室扉センサ21の検知により断熱扉3a、4a、5aのいずれかが開閉されてから短時間の場合も大きな冷力が必要となる。このため、圧縮機10の回転数が高い高速運転モードが行われる。
外気温が所定温度よりも低温の場合や、断熱扉3a、4a、5aがいずれも閉じられてから長時間が経過している場合には大きな冷力を必要としない。このため、圧縮機10の回転数が高速運転モードよりも低い低速運転モードが行われる。これにより、高い回転数での圧縮機10の駆動による電力消費が大きくなる期間を短縮し、冷蔵庫1の省電力化が図られる。
Figure 0005862867
表1は高速運転モード及び低速運転モードの設定値の一例を示している。表1によると、高速運転モードでは圧縮機10が2600rpmで駆動され、冷蔵庫1の電源投入時の所定期間のみ3000rpmで駆動される。低速運転モードでは圧縮機10が1600rpmで駆動される。
また、高速運転モードではダンパ15を開いた際に冷凍室送風ファン12及び冷蔵室送風ファン13が駆動される。低速運転モードではダンパ15を開いた際に冷凍室送風ファン12が駆動され、冷蔵室送風ファン13が停止される。これにより、低速運転モード時に第2冷気通路8を流通する冷気の風量が高速運転モード時よりも少なくなる。尚、低速運転モードに冷蔵室送風ファン13を高速運転モードよりも低い回転数で回転して第2冷気通路8の風量を少なくしてもよい。
また、高速運転モードでは冷凍室4の上限温度tf1は−21℃に設定され、下限温度tf2は−25℃に設定される。これにより、上限温度tf1と下限温度tf2との差(ディファレンシャル)は4℃になっている。低速運転モードでは冷凍室4の上限温度tf1は−21℃に設定され、下限温度tf2は−22.5℃に設定される。これにより、上限温度tf1と下限温度tf2との差(ディファレンシャル)は1.5℃になっている。
また、冷蔵室3の上限温度tr1及び下限温度tr2は高速運転モード及び低速運転モードで同じであり、それぞれ5℃、1℃に設定される(ディファレンシャル4℃)。
図3は圧縮機10、冷蔵室送風ファン13、ダンパ15の駆動状態の例を示すタイムチャートである。縦軸は駆動パルスのオンオフ状態であり、横軸は時間である。期間T1は冷蔵庫1の電源投入直後を示しており、高速運転モードが行われて圧縮機10が3000rpmで連続運転される。この時、冷蔵室3の温度に応じて冷蔵室送風ファン13がオンオフされ、冷蔵室送風ファン13に連動してダンパ15が開閉される。
期間T2、T4は高速運転モードを示し、期間T2は電源投入から所定時間が経過した後を示している。期間T2、T4では冷凍室4の温度に応じて圧縮機10が2600rpmでオンオフされる。この時、冷蔵室3の温度に応じて冷蔵室送風ファン13がオンオフされ、冷蔵室送風ファン13に連動してダンパ15が開閉される。
期間T3は低速運転モードを示しており、冷凍室4の温度に応じて圧縮機10が1600rpmでオンオフされる。この時、冷蔵室送風ファン13が停止され、冷蔵室3の温度に応じてダンパ15が開閉される。
図4、図5はそれぞれ高速運転モード時及び低速運転モード時の冷蔵室3の温度、冷蔵室送風ファン13及びダンパ15のオンオフ状態、冷却器11の温度、圧縮機10のオンオフ状態の詳細な推移の例を示すタイムチャートである。図5は冷蔵室送風ファン13が停止状態のため省いている。図6は比較のため、前述の表1に示す高速運転モード時の条件で圧縮機10の回転数を1600rpmにした場合を示している。図4〜図6において横軸は時間である。
図4に示すように、高速運転モードでは冷凍室4が上限温度tf1に到達すると圧縮機10が駆動される(この時、冷却器11の温度はte1になっている)。これにより、冷却器11が降温され、冷凍室4が冷却される。次に冷蔵室3が上限温度tr1に到達すると、ダンパ15が開かれて冷蔵室送風ファン13が駆動される。これにより、冷蔵室3が降温される。この時、冷蔵室3を流通した冷気が冷却器11に戻るため、冷却器11の温度が上昇する。
冷蔵室3が下限温度tr2に到達すると、ダンパ15が閉じられて冷蔵室送風ファン13が停止される。これにより、冷蔵室3の温度が上昇するとともに冷却器11及び冷凍室4が降温される。冷凍室4が下限温度tf2に到達すると圧縮機10が停止される(この時、冷却器11の温度はte2になっている)。これにより、冷却器11及び冷凍室4の温度が上昇し、冷凍室4が上限温度tf1に到達すると圧縮機10が駆動される。この動作を繰り返して冷蔵室3及び冷凍室4の冷却が行われる。
図6に示すように高速運転モードの圧縮機10の回転数を1600rpmに低下させると、冷却器11の冷却能力が低下する。また、ダンパ15を開いて冷蔵室送風ファン13が駆動されると冷蔵室3で昇温された冷気が冷却器11に戻る。これにより、冷却器11が冷凍室4の下限温度tf2に対応した温度te2まで降温されず、Δteだけ高温の状態で次の冷蔵室3の冷却が開始されて昇温する。このため、圧縮機11が停止されずに駆動が継続される。
これに対して、低速運転モードでは冷凍室4のディファレンシャルを高速運転モード時よりも小さくして冷蔵室送風ファン13が停止される。このため、図5に示すように冷却器11が冷凍室4の下限温度tf2に対応した温度te2’に到達すると圧縮機10が停止される。この時、冷蔵室送風ファン13の停止によって冷蔵室3の降温が図6の場合よりも緩やかになるが、冷却器11の昇温が抑制される。このため、圧縮機10を早期に停止状態に移行させることができる。従って、冷蔵庫1の省電力化を図るとともに圧縮機10及び冷蔵庫1の信頼性を向上することができる。
本実施形態によると、圧縮機10の回転数が高速運転モードよりも低い低速運転モード時に、冷凍室4の上限温度tf1と下限温度tf2との差(ディファレンシャル)を高速運転モード時よりも小さくし、ダンパ15を開いた際の第2冷気通路8の風量を高速運転モード時よりも少なくした。従って、冷凍室4の温度を短時間で確実に下限温度tf2に到達させることができ、圧縮機10の駆動及び停止が繰り返される。従って、冷蔵庫1の省電力化を図るとともに信頼性を向上することができる。
尚、低速運転モード時の冷凍室4の上限温度tf1を高速運転モード時よりも低温にして上限温度tf1と下限温度tf2とのディファレンシャルを小さくしてもよい。しかしながら、低速運転モード時の冷凍室4の下限温度tf2を高速運転モード時よりも高温にしてディファレンシャルを小さくすると、圧縮機11の駆動時間をより短縮することができる。従って、より省電力化を図ることができる。
また、断熱扉3a、4a、5aを所定時間閉じた状態が継続した際に、高速運転モードから低速運転モードに切り替えられるので、冷蔵室3及び冷凍室4の温度が安定した際に圧縮機10を低回転にして冷蔵庫1の省電力化を図ることができる。
また、外気温が所定温度よりも低温の時に高速運転モードから低速運転モードに切り替えられるので、冷蔵室3及び冷凍室4の温度が安定した際に圧縮機10を低回転にして冷蔵庫1の省電力化を図ることができる。
本実施形態において、冷蔵室送風ファン13を省き、冷凍室送風ファン12によって第1、第2冷気通路7、8に冷気を流通させる送風装置を構成してもよい。そして、低速運転モード時の冷凍室送風ファン12の回転数を高速運転モード時よりも低くする。これにより、送風装置の風量が低下し、ダンパ15を開いた際の第2冷気通路8の風量を高速運転モード時よりも少なくすることができる。
この時、低速運転モードでダンパ15を閉じた際の冷凍室送風ファン12の回転数を高速回転モードと同じにしてもよい。そして、低速運転モードでダンパ15を開いた際の冷凍室送風ファン12の回転数を閉じた場合よりも低くする。これにより、送風装置の風量が低下し、ダンパ15を開いた際の第2冷気通路8の風量を高速運転モード時よりも少なくすることができる。
本発明によると、インバータ制御される圧縮機を備えた冷蔵庫に利用することができる。
1 冷蔵庫
2 断熱箱体
3 冷蔵室
4 冷凍室
5 野菜室
6 機械室
7 第1冷気通路
8 第2冷気通路
7a、8a 吐出口
9 制御部
10 圧縮機
11 冷却器
12 冷凍室送風ファン
13 冷蔵室送風ファン
14 操作部
15 ダンパ
16 冷蔵室温度センサ
17 冷凍室温度センサ
18 記憶部
19 冷蔵室扉センサ
20 冷凍室扉センサ
21 野菜室扉センサ
22 外気温センサ

Claims (5)

  1. 貯蔵物を冷蔵保存する冷蔵室と、貯蔵物を冷凍保存する冷凍室と、回転数を可変されるとともに冷凍サイクルを運転する圧縮機と、冷気を生成する冷却器と、前記冷却器を配して前記冷凍室に冷気を供給する第1冷気通路と、ダンパを介して第1冷気通路に連通して前記冷蔵室に冷気を供給する第2冷気通路と、第1冷気通路及び第2冷気通路に冷気を流通させる送風装置とを備え、前記冷蔵室及び前記冷凍室の一方または両方が所定の上限温度よりも高温になると前記圧縮機を駆動するとともに、前記冷蔵室及び前記冷凍室の一方が前記上限温度よりも低温で他方が所定の下限温度よりも低温になると前記圧縮機を停止し、前記圧縮機の停止により前記冷却器の温度が上昇する冷蔵庫において、前記圧縮機を所定の回転数で駆動する高速運転モードと、前記圧縮機を前記高速運転モードよりも低い回転数で駆動する低速運転モードとを有し、前記低速運転モード時に、前記冷凍室の前記上限温度と前記下限温度との差を前記高速運転モード時よりも小さくするとともに、前記ダンパを開いた際の第2冷気通路の風量を前記高速運転モード時よりも少なくしたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記低速運転モード時に、前記ダンパを開いた際の前記送風装置の風量が前記ダンパを閉じた際よりも少ないことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記低速運転モード時の前記冷凍室の前記下限温度を前記高速運転モード時の前記冷凍室の前記下限温度よりも高温にしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記冷蔵室の扉及び前記冷凍室の扉を所定時間閉じた状態が継続した際に、前記高速運転モードから前記低速運転モードに切り替えられることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 外気温が所定温度よりも低温の時に前記高速運転モードから前記低速運転モードに切り替えられることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の冷蔵庫。
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