JP6373168B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、収容された物体を冷蔵又は冷凍する冷蔵庫に関する。
冷蔵庫は、冷却器を冷却する圧縮機と、冷却器によって冷却される冷却室とを備える。圧縮機は冷却室の温度に応じて駆動するか又は停止する。冷蔵庫は、効率的な運転を実現すべく、圧縮機の運転率に応じて、圧縮機の回転数を決定する(例えば特許文献1参照)。冷却室の温度が上昇しない場合、冷蔵庫は圧縮機の回転数を減少させ、運転率を向上させる。
特開2000−356447号公報
しかし、冷蔵庫が圧縮機の回転数を減少させた場合は冷却器の冷却能力が下がるため、圧縮機の運転率が上がってしまう場合がある。そして、運転率が所定値以上となった場合、運転率を減少させるべく、冷蔵庫は圧縮機の回転数を増加させる。このように、圧縮機の回転数が増加と減少とを繰り返してしまい、圧縮機の回転数を低回転数で安定させることができない場合がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、圧縮機の回転数を低回転数で安定させることができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明に係る冷蔵庫は、冷却器を冷却する圧縮機と、前記冷却器によって冷却される冷却室の温度を検出する温度センサと、該温度センサによって検出された温度に基づいて、前記圧縮機の駆動を制御する制御部とを備える冷蔵庫において、前記制御部は、前記圧縮機の駆動時間及び起動回転数を順次記憶する記憶手段と、前記温度センサにて前記圧縮機が駆動すべきオン温度以上の温度が検出された場合に前記圧縮機を駆動させる手段と、前記温度センサにて前記オン温度よりも低い前記圧縮機が停止すべき第1オフ温度以下の温度が検出された場合に、前記圧縮機を停止させ且つ前記駆動時間を前記記憶手段に記憶させる手段と、前記記憶手段に記憶された前記圧縮機の駆動時間に基づいて、前記圧縮機が回転すべき第1起動回転数を決定する決定手段と、該決定手段にて決定された第1起動回転数及び該第1起動回転数の決定に先行して前記記憶手段に記憶された前記圧縮機が回転すべき第2起動回転数を比較する比較手段と、該比較手段にて前記第1起動回転数が前記第2起動回転数以下であると判定された場合に、前記第1オフ温度よりも高い前記圧縮機が停止すべき第2オフ温度を設定する設定手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る冷蔵庫は、前記制御部は、前記第2起動回転数及び該第2起動回転数に先行して前記記憶手段に記憶された第3起動回転数を比較する第2比較手段を備え、前記設定手段は、前記比較手段にて前記第1起動回転数が前記第2起動回転数以下であると判定され且つ前記第2比較手段にて前記第2起動回転数が前記第3起動回転数以下であると判定された場合に、前記第2オフ温度を設定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る冷蔵庫は、前記冷却室に送風する送風機と、該送風機の駆動を制御する第2制御部とを備え、前記第2制御部は、前記設定手段にて前記第2オフ温度を設定する場合に、前記送風機の送風量を増加させる手段を有することを特徴とする。
本発明に係る冷蔵庫は、前記制御部は、前記温度センサによって検出された温度に基づいて、前記圧縮機の駆動中に前記圧縮機の回転数を変更する変更手段と、該変更手段によって前記圧縮機の回転数が増加した場合に、前記第1起動回転数を前記第2起動回転数よりも高くする手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る冷蔵庫は、前記制御部は、前記圧縮機の駆動及び停止時間に対する駆動時間の割合を演算する演算手段を備え、前記決定手段は、前記演算手段にて演算された前記割合に基づいて、前記第1起動回転数を決定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る冷蔵庫にあっては、冷却室が充分に冷却されている状態にあるのか否かに応じて、圧縮機の回転数の変更とともに圧縮機を停止させるべき温度を変更するので、圧縮機の回転数を低回転数にて安定させることができる。
実施の形態1に係る冷蔵庫を略示する側面断面図である。 制御装置を示すブロック図である。 不揮発性メモリに経時的に記憶された圧縮機の回転数(目標回転数)の一例を示す概念図である。 制御装置による冷却処理を説明するフローチャートである。 制御装置による冷却処理を説明するフローチャートである。
(実施の形態1)
以下本発明を実施の形態1に係る冷蔵庫1を示す図面に基づいて説明する。図1は冷蔵庫1を略示する側面断面図である。
冷蔵庫1は前側が開口した縦長矩形の筐体2を備える。筐体2の内部には断熱材3が設けられている。筐体2の上下方向中央部付近に、筐体2内の空間を上下に仕切る仕切り4が設けられている。仕切り4の上側に冷凍室5が形成され、下側に冷蔵室7が形成されている。冷凍室5の前側に開閉可能な冷凍室扉6が設けられている。また冷蔵室7の前側に開閉可能な冷蔵室扉8が設けられている。
冷凍室5内の後部に冷却器51が設けられており、該冷却器51の上側に送風機55が設けられている。送風機55の下方において、冷却器51の前側に上下に延びたダクト52が設けられている。該ダクト52の上端部の前側に、冷凍室5に冷気を吐き出す冷気吐出口54が設けられている。ダクト52は仕切り4を上下に貫通しており、ダクト52によって、冷凍室5及び冷蔵室7は連通している。仕切り4において、ダクト52内にはダクト52を開閉するダンパ56が設けられている。冷凍室5において、ダクト52の前面に冷凍室5の温度を検出する冷凍室温度センサ53が設けられている。送風機55の回転によって、冷却器51によって冷却された空気が冷気吐出口54を通って冷凍室5に送られ、またダクト52に送られる。
ダクト52の下端開口に臨むように、冷蔵室7内に冷気通路82が設けられている。冷気通路82は前側及び下側に延びており、冷気通路82の前端開口及び下端開口はそれぞれ冷気吐出口83を形成している。冷気通路82には、下側に位置する冷気吐出口83の付近において、冷蔵室温度センサ81が設けられている。冷蔵室7の後部下部分に圧縮機61が設けられている。圧縮機61の駆動によって冷却器51は冷却される。
図2は制御装置70を示すブロック図である。冷蔵庫1は制御装置70を備え、制御装置70はCPU(Central Processing Unit)71、ROM(Read Only Memory)72、RAM(Random Access Memory)73、不揮発性メモリ74、タイマ75、入力インタフェース(入力I/F)76及び出力インタフェース(入力I/F)77を備える。
CPU71は、ROM72に記憶した制御プログラムをRAM73に読み出して、冷蔵庫1の駆動を制御する。不揮発性メモリ74には、圧縮機61に設定される回転数r1〜r6(r1<r2<r3<r4<r5<r6)、送風機55及びダンパ56を駆動させ、圧縮機61を開くオン温度、冷蔵室送風機57、送風機55及びダンパ56を停止させ、圧縮機61を閉じるオフ温度等が記憶されている。また送風機55の回転数として第1回転数及び第2回転数が記憶されている(第1回転数<第2回転数)。また運転率A及びBが記憶されている(A>B)。Aとしては例えば95%が挙げられ、Bとしては例えば75%が挙げられる。
図3は不揮発性メモリ74に経時的に記憶された圧縮機61の回転数の一例を示す概念図である。不揮発性メモリ74には、タイマ75によって計測された時刻と共に圧縮機61の回転数が経時的に記憶されている。すなわち圧縮機61の運転履歴が記憶されている。図3において、t1〜t6は圧縮機61の起動時点を示し、隣り合う起動時点の間は圧縮機61の一周期を示す。なお運転履歴、回転数r1〜r6、オン温度、オフ温度、第1回転数及び第2回転数等をRAM73に記憶してもよい。
冷凍室温度センサ53の出力信号は入力I/F76に入力される。出力I/F77から送風機55及び圧縮機61に制御装置70から駆動又は停止信号が出力され、ダンパ56に開閉信号が出力される。
図4及び図5は制御装置70による冷却処理を説明するフローチャートである。なお初期状態において、圧縮機61、送風機55は停止しておりダンパ56は閉じているものとする。またCPU71は初期の起動回転数を予め設定しているものとする。また圧縮機61は周期的に運転し、CPU71は、前回の周期において設定された回転数を不揮発性メモリ74に保持した状態で、次の周期における圧縮機61の回転数を演算する。
制御装置70のCPU71は、冷凍室温度センサ53の信号を取り込み、オン温度以上の温度を検出するまで待機する(ステップS1:NO)。オン温度以上の温度を検出した場合(ステップS1:YES)、CPU71は、圧縮機61の運転率を演算し、演算結果をRAM73に記憶する(ステップS2)。
運転率は、一周期(圧縮機61の駆動時間及び停止時間)に対する圧縮機61の駆動時間の割合である。CPU71は、前回の一周期における運転率を演算する。例えば図3において、t1は演算の基準時点を示し、t1〜t2の間は一周期を示す。tonは一周期における圧縮機61の駆動時間を示し、toffは一周期における圧縮機61の停止時間を示す。従って、CPU71は、ton/(ton+toff)を演算する。
CPU71は前回の運転周期において、圧縮機61の回転数が増加したか否かを判定する(ステップS3)。圧縮機61の回転数が増加した場合(ステップS3:YES)、すなわち前回の運転中に圧縮機61の回転数が増加した場合、CPU71は、前回の設定回転数よりも1ステップ高い設定回転数を起動回転数に設定する(ステップS6)。例えば、前回の設定回転数がr3であった場合、CPU71はr4を起動回転数に設定する。そして、後述のステップS9に処理を進める。
圧縮機61の回転数が増加していない場合(ステップS3:NO)、すなわち前回の運転中に圧縮機61の回転数が増加していない場合、CPU71は、前回の運転率がA(例えば95%)以上であるか否かを判定する(ステップS4)。前回の運転率がA以上である場合(ステップS4:YES)、前回の設定回転数よりも1ステップ高い設定回転数を起動回転数に設定する(ステップS6)。そして、後述のステップS9に処理を進める。
前回の運転率がA以上でない場合(ステップS4:NO)、CPU71は前回の運転率がB(例えば75%)以下であるか否かを判定する(ステップS5)。前回の運転率がB以下である場合(ステップS5:YES)、CPU71は、前回の設定回転数よりも1ステップ低い設定回転数を起動回転数に設定する(ステップS7)。例えば、前回の設定回転数がr3であった場合、CPU71はr2を設定する。そして、後述のステップS9に処理を進める。
前回の運転率がB以下でない場合(ステップS5:NO)、CPU71は、前回の設定回転数を維持し、起動回転数に設定する(ステップS8)。ステップS6〜8の実行後、CPU71は、不揮発性メモリ74にアクセスして圧縮機61の運転履歴を参照する(ステップS9)。CPU71は、過去1周期の起動回転数及び現在設定されている起動回転数を参照して比較し、現在設定されている起動回転数(第1起動回転数)が前回設定された起動回転数(第2起動回転数)を超過したか否かを判定する(ステップS10)。
具体的には、図3のt1及びt2での回転数を参照し、t1での回転数がt2における回転数を超過したか否かを判定する。なおt2における回転数が前回の起動回転数であり、t1おける回転数が現在設定されている起動回転数である。
現在設定されている起動回転数が前回の起動回転数を超過した場合(ステップS10:YES)、CPU71は、送風機55の回転数として第1回転数をRAM73に設定し(ステップS15)、送風機55及び圧縮機61を停止させる第1オフ温度を演算し、RAM73に設定する(ステップS16)。具体的には、CPU71は、オン温度からΔK1減算した温度(第1オフ温度)をRAM73に設定する。そしてCPU71は、送風機55及び圧縮機61を駆動させる(ステップS14)。送風機55及び圧縮機61は設定された回転数で駆動する。
現在設定している起動回転数が前回の起動回転数を超過していない場合(ステップS10:NO)、CPU71は過去2周期の起動回転数を参照して比較し、前回の起動回転数(第2起動回転数)が前々回設定された起動回転数(第3起動回転数)を超過したか否かを判定する(ステップS11)。
具体的には、図3のt2及びt3での回転数を参照し、t2での回転数がt3での回転数を超過したか否かを判定する。なおt3における回転数が前々回の起動回転数であり、t2おける回転数が前回の起動回転数である。
前回の起動回転数が前々回設定された起動回転数を超過した場合(ステップS11:YES)、CPU71は、送風機55の回転数として第1回転数をRAM73に設定し(ステップS15)、送風機55及び圧縮機61を停止させる第1オフ温度を演算し、RAM73に設定する(ステップS16)。そしてCPU71は、送風機55及び圧縮機61を駆動させる(ステップS14)。送風機55及び圧縮機61は設定された回転数で駆動する。
前回の起動回転数が前々回設定された起動回転数を超過していない場合(ステップS11:NO)、CPU71は、送風機55の回転数として第2回転数をRAM73に設定し(ステップS12)、送風機55及び圧縮機61を停止させる第2オフ温度を演算し、RAM73に設定する(ステップS13)。具体的には、CPU71は、オン温度からΔK2(ΔK2<ΔK1)減算した温度(第2オフ温度)をRAM73に設定する。そしてCPU71は、送風機55及び圧縮機61を駆動させる(ステップS14)。なお第2オフ温度は第1オフ温度よりも高く、第2回転数は第1回転数よりも高い。
現在設定されている起動回転数が前回の起動回転数を超過した場合(ステップS10:YES)又は前回の起動回転数が前々回の起動回転数を超過した場合(ステップS11:YES)には、冷凍室5は充分に冷却されておらず、低温の安定した状態を保っていないと考えられる。従って、この場合には、送風機55を低回転数(第1回転数)で回転させ、圧縮機61を停止させるべき温度に低温度(第1オフ温度)を設定する。
一方、現在設定されている起動回転数が前回の起動回転数を超過してない場合(ステップS10:NO)且つ前回の起動回転数が前々回の起動回転数を超過していない場合(ステップS11:NO)、すなわち、現在設定されている起動回転数が前回の起動回転数以下である場合且つ前回の起動回転数が前々回の起動回転数以下である場合には、冷凍室5は充分に冷却されており、低温の安定した状態を保っていると考えられる。従って、この場合には、送風機55を高回転数(第2回転数)で回転させ、圧縮機61を停止させるべき温度に高温度(第2オフ温度)を設定する。
CPU71は、冷凍室温度センサ53の信号を取り込み、検出された温度が第1オフ温度又は第2オフ温度以下であるか否かを判定する(ステップS17)。検出された温度が第1オフ温度又は第2オフ温度以下である場合(ステップS17:YES)、CPU71は送風機55及び圧縮機61を停止させ(ステップS21)、ステップS1に処理を戻す。
検出された温度が第1オフ温度又は第2オフ温度以下でない場合(ステップS17:NO)、CPU71は、タイマ75を参照し、圧縮機61の運転時間が第1所定時間(例えば1時間)を経過したか否かを判定する(ステップS18)。圧縮機61の運転時間が第1所定時間を経過していない場合(ステップS18:NO)、ステップS17に処理を戻す。
圧縮機61の運転時間が第1所定時間を経過している場合(ステップS18:YES)、CPU71は、圧縮機61の回転数を所定数増加させ(ステップS19)、冷凍室温度センサ53の信号を取り込み、検出された温度が第1オフ温度又は第2オフ温度以下であるか否かを判定する(ステップS20)。検出された温度が第1オフ温度又は第2オフ温度以下である場合(ステップS20:YES)、CPU71は送風機55及び圧縮機61を停止させ(ステップS21)、ステップS1に処理を戻す。
検出された温度が第1オフ温度又は第2オフ温度以下でない場合(ステップS20:NO)、CPU71は、タイマ75を参照し、圧縮機61の運転時間が、ステップS19において回転数を増加させた時から第2所定時間(例えば5分)を経過したか否かを判定する(ステップS22)。圧縮機61の運転時間が第2所定時間を経過していない場合(ステップS22:NO)、ステップS20に処理を戻す。
圧縮機61の運転時間が第2所定時間を経過している場合(ステップS22:YES)、ステップS19に処理を戻す。
実施の形態1に係る冷蔵庫1にあっては、冷凍室5が充分に冷却されている状態にあるのか否かに応じて、圧縮機61の回転数を変更するとともに圧縮機61を停止させるべき温度を変更するので、圧縮機61の回転数を低回転数にて安定させることができる。
現在設定されている圧縮機61の回転数が前回の起動回転数を超過した場合又は前回の起動回転数が前々回の起動回転数を超過した場合には、冷凍室5は充分に冷却されておらず、低温の安定した状態を保っていないと考えられる。この場合、第1オフ温度が演算される。これにより冷凍室5を充分に冷却するまで圧縮機61を駆動させることができる。
一方、現在設定されている起動回転数が前回の起動回転数を超過していない場合且つ前回の起動回転数が前々回の起動回転数を超過していない場合には、冷凍室5は充分に冷却されており、低温の安定した状態を保っていると考えられる。この場合、第1オフ温度よりも高い第2オフ温度が演算される。第2オフ温度を第1オフ温度よりも高くすることによって、冷凍室5が低温の安定した状態を保っている場合には、圧縮機61の制御温度幅を狭くし、運転率に基づく圧縮機61の回転数の増加を抑制することができる。
第1オフ温度を設定した状態で、圧縮機61の回転数を減少させた場合、冷凍室5の熱平衡温度が第1オフ温度付近の温度になる場合がある。この場合、第1オフ温度に到達するまでに長時間を要し、圧縮機61の駆動時間が過剰に長くなるか又は第1オフ温度に到達せず、圧縮機61が駆動し続ける。その結果、運転率が過剰に大きくなる。上述したように、第1オフ温度よりも高い第2オフ温度を設定することによって、圧縮機61の回転数を減少させた場合であっても、冷凍室5の熱平衡温度を第2オフ温度よりも低い温度にすることができ、所望する時間内に圧縮機61を停止させることができる。
第2オフ温度を設定した場合には、第1オフ温度を設定した場合よりも、送風機55の回転数が高い。上述したように、第2オフ温度を設定した場合は、冷凍室5は充分に冷却されており、低温の安定した状態を保っていると考えられる。このため、冷却能力は足りていると判断し圧縮機61の回転数を減少させて、冷蔵庫1の省電力化を図る。その一方で、圧縮機61の回転数を減少させているため冷却器51の温度が上昇し、冷凍室5との温度差が小さくなるので、熱拡散による冷凍室5内の均一な冷却には時間がかかる。そこで、第2オフ温度を設定した場合には、送風機55の回転数を高くすることで冷凍室5内の熱拡散を促進させる。これにより、第2オフ温度を第1オフ温度よりも高くしても、冷凍室5及び冷却器51の温度差がより早く小さくなり、冷凍室5の冷却速度を高くするとともに冷凍室5内の温度ムラをなくすことができる。
なお、第1オフ温度を設定した場合は、送風機55の回転数を低くしている。これは、冷凍室5が充分に冷却されておらず低温の安定した状態を保っていないと考えられる状態では、冷却器51が過負荷となってしまい冷却不足の冷気が冷凍室5に吐出されてしまう虞がある。したがって、第1オフ温度を設定した場合は、送風機55の回転数を低くすることで冷却器51が過負荷となることを抑制し、冷凍室5を確実に低温の安定した状態に移行させることができる。
圧縮機61の運転率がA以上である場合、CPU71は、前回の起動回転数よりも1ステップ高い起動回転数を設定する。一方、圧縮機61の運転率がB以下である場合、CPU71は、前回の起動回転数よりも1ステップ低い起動回転数を設定する。運転率の大/小に応じて、圧縮機61の回転数を高回転/低回転に設定するので、効率的に圧縮機61を駆動させることができる。
なお冷蔵室温度センサ81にて検出された温度と、冷蔵室7のオン温度及びオフ温度とを比較し、ダンパ56の開閉を実行してもよい。これにより、冷蔵室7の温度制御を冷凍室5とは独立して制御ができる。なお、冷蔵室7の設定温度と冷凍室5の温度との差は、冷却器51の温度と冷凍室5の設定温度の差に対して十分大きな差であるので、冷凍室5のオフ温度が第2オフ温度に設定された場合であっても、ダンパ56の開閉で十分に冷蔵室7の温度制御が可能である。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る冷蔵庫においては、ステップS11を省略し、現在設定されている起動回転数が前回の起動回転数を超過していない場合に(ステップS10:NO)、ステップS12及びS13に処理を進める。冷凍室5が比較的小容量である場合や、冷凍室温度センサ53が冷凍室5内に複数配置されている場合など、冷凍室5内の均一な冷却が速やかに行われる場合には、ステップS11を省略することで、より迅速に低温の安定した状態に移行して圧縮機の回転数を低回転数にて安定させることができる。
なお実施の形態1では、二周期連続して、起動回転数がその前の起動回転数を超過した場合に、ステップS12及びS13に処理を進めており、実施の形態2では直近の過去一周期において、起動回転数がその前の起動回転数を超過した場合に、ステップS12及びS13に処理を進めているが、三周期以上連続して、起動回転数がその前の起動回転数を超過した場合に、ステップS12及びS13に処理を進めてもよい。上述の場合とは逆に、冷凍室5内の均一な冷却に時間がかかる場合には、冷凍室5が低温の安定した状態となっているかの判断に過去二周期以上の起動回転数の履歴を参照することもできる。
実施の形態2に係る構成の内、実施の形態1と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
(実施の形態3)
実施の形態1及び2においては、過去の圧縮機61の運転率を演算し、演算した運転率に基づいて、起動回転数を制御しているが(ステップS2、S4〜S8)、実施の形態3においては、過去の圧縮機61の運転率に代えて、過去の圧縮機61の駆動時間に基づいて、起動回転数を制御する。具体的には、ステップS2において、前回の運転時間を演算して記憶し、ステップS4において、演算した前回の運転時間が第1の所定時間以上であるか否かを判定する。またステップS5において、演算した前回の運転時間が第2の所定時間以下(第2の所定時間<第1の所定時間)であるか否かを判定する。
圧縮機61によっては、駆動時間を所定の時間以内に収めることで運転効率が向上することがある。例えば圧縮機61の駆動時間が短過ぎる場合、圧縮機61の潤滑が安定する前に駆動が停止してしまうと圧縮効率が落ちる。また、駆動時間が長過ぎる場合、圧縮機61自身の発熱によって圧縮効率が落ちる場合がある。このような圧縮機61を使用する場合には、運転率よりも駆動時間によって、次の周期における圧縮機の回転数を演算する。
実施の形態3に係る構成の内、実施の形態1又は2と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述した実施の形態1〜3は、ステップS12及びステップS13の順番を入れ替えてもよく、ステップS12及びステップS13を同時的に実行してもよい。またステップS15及びステップS16の順番を入れ替えてもよく、ステップS15及びステップS16を同時的に実行してもよい。
以上の本発明の実施の形態に関し、更に以下の事項を開示する。
本発明に係る冷蔵庫1は、冷却器51を冷却する圧縮機61と、前記冷却器51によって冷却される冷却室5の温度を検出する温度センサ53と、該温度センサ53によって検出された温度に基づいて、前記圧縮機61の駆動を制御する制御部70とを備える冷蔵庫において、前記制御部70は、前記圧縮機61の駆動時間及び起動回転数を順次記憶する記憶手段73、74と、前記温度センサ53にて前記圧縮機61が駆動すべきオン温度以上の温度が検出された場合に前記圧縮機61を駆動させる手段70と、前記温度センサ53にて前記オン温度よりも低い前記圧縮機61が停止すべき第1オフ温度以下の温度が検出された場合に、前記圧縮機61を停止させ且つ前記駆動時間を前記記憶手段73、74に記憶させる手段70と、前記記憶手段73、74に記憶された前記圧縮機61の駆動時間に基づいて、前記圧縮機61が回転すべき第1起動回転数を決定する決定手段70と、該決定手段70にて決定された第1起動回転数及び該第1起動回転数の決定に先行して前記記憶手段73、74に記憶された前記圧縮機61が回転すべき第2起動回転数を比較する比較手段70と、該比較手段70にて前記第1起動回転数が前記第2起動回転数以下であると判定された場合に、前記第1オフ温度よりも高い前記圧縮機61が停止すべき第2オフ温度を設定する設定手段70とを備えることを特徴とする。
本発明に係る冷蔵庫1は、前記制御部70は、前記第2起動回転数及び該第2起動回転数に先行して前記記憶手段73、74に記憶された第3起動回転数を比較する第2比較手段70を備え、前記設定手段70は、前記比較手段70にて前記第1起動回転数が前記第2起動回転数以下であると判定され且つ前記第2比較手段70にて前記第2起動回転数が前記第3起動回転数以下であると判定された場合に、前記第2オフ温度を設定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る冷蔵庫1は、前記冷却室5に送風する送風機55と、該送風機55の駆動を制御する第2制御部70とを備え、前記第2制御部70は、前記設定手段70にて前記第2オフ温度を設定する場合に、前記送風機55の送風量を増加させる手段70を有することを特徴とする。
本発明に係る冷蔵庫1は、前記制御部70は、前記温度センサ53によって検出された温度に基づいて、前記圧縮機61の駆動中に前記圧縮機61の回転数を変更する変更手段70と、該変更手段70によって前記圧縮機61の回転数が増加した場合に、前記第1起動回転数を前記第2起動回転数よりも高くする手段70とを備えることを特徴とする。
本発明に係る冷蔵庫1は、記制御部70は、前記圧縮機61の駆動及び停止時間に対する駆動時間の割合を演算する演算手段70を備え、前記決定手段70は、前記演算手段70にて演算された前記割合に基づいて、前記第1起動回転数を決定するようにしてあることを特徴とする。
1 冷蔵庫
5 冷凍室(冷却室)
7 冷蔵室(冷却室)
51 冷却器
55 送風機
56 ダンパ
61 圧縮機
70 制御装置(制御部、第2制御部)
71 CPU(判定部、演算部、温度算出部)
72 ROM
73 RAM
74 不揮発性メモリ(記憶部)
75 タイマ
76 入力I/F
77 出力I/F

Claims (5)

  1. 冷却器を冷却する圧縮機と、前記冷却器によって冷却される冷却室の温度を検出する温度センサと、該温度センサによって検出された温度に基づいて、前記圧縮機の駆動を制御する制御部とを備える冷蔵庫において、
    前記制御部は、前記圧縮機の駆動時間及び起動回転数を順次記憶する記憶手段と、
    前記温度センサにて前記圧縮機が駆動すべきオン温度以上の温度が検出された場合に前記圧縮機を駆動させる手段と、
    前記温度センサにて前記オン温度よりも低い前記圧縮機が停止すべき第1オフ温度以下の温度が検出された場合に、前記圧縮機を停止させ且つ前記駆動時間を前記記憶手段に記憶させる手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記圧縮機の駆動時間に基づいて、前記圧縮機が回転すべき第1起動回転数を決定する決定手段と、
    該決定手段にて決定された第1起動回転数及び該第1起動回転数の決定に先行して前記記憶手段に記憶された前記圧縮機が回転すべき第2起動回転数を比較する比較手段と、
    該比較手段にて前記第1起動回転数が前記第2起動回転数以下であると判定された場合に、前記第1オフ温度よりも高い前記圧縮機が停止すべき第2オフ温度を設定する設定手段と
    を備えることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記制御部は、
    前記第2起動回転数及び該第2起動回転数に先行して前記記憶手段に記憶された第3起動回転数を比較する第2比較手段を備え、
    前記設定手段は、前記比較手段にて前記第1起動回転数が前記第2起動回転数以下であると判定され且つ前記第2比較手段にて前記第2起動回転数が前記第3起動回転数以下であると判定された場合に、前記第2オフ温度を設定するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記冷却室に送風する送風機と、
    該送風機の駆動を制御する第2制御部と
    を備え、
    前記第2制御部は、
    前記設定手段にて前記第2オフ温度を設定する場合に、前記送風機の送風量を増加させる手段を有すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記制御部は、
    前記温度センサによって検出された温度に基づいて、前記圧縮機の駆動中に前記圧縮機の回転数を変更する変更手段と、
    該変更手段によって前記圧縮機の回転数が増加した場合に、前記第1起動回転数を前記第2起動回転数よりも高くする手段と
    を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の冷蔵庫。
  5. 前記制御部は、前記圧縮機の駆動及び停止時間に対する駆動時間の割合を演算する演算手段を備え、
    前記決定手段は、前記演算手段にて演算された前記割合に基づいて、前記第1起動回転数を決定するようにしてあること
    を特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の冷蔵庫。
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