以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明にかかる冷却庫の概略図であり、図2は図1に示す冷却庫の断面図である。なお、図2に示す冷却庫Aでは、上段冷凍室12の図示が省略されている。
冷却庫Aは、発泡ウレタン等の断熱材を壁部に充填した断熱箱体である。図1に示すように、冷却庫Aは、物品を低温で収納する収納室として、冷蔵室10、製氷室11、上段冷凍室12、下段冷凍室13及び野菜室14を備えている。なお、これら以外の収納室を備えていてもよいし、これらの収納室を別の目的の収納室に切り替えて(例えば、上段冷凍室12を野菜室として利用して)もよい。
図1に示すように、冷却庫Aでは、最上段に冷蔵室10が配置されており、冷蔵室10は前面に冷蔵室ドア101を備えている。冷蔵室10の下には、製氷室11と、上段冷凍室12とが配置されている。製氷室11及び上段冷凍室12は前面に、それぞれ、製氷室ドア111及び上段冷凍室ドア121が備えられている。図1に示すように、製氷室11及び上段冷凍室12とは、左右に並んで配置されている。
製氷室11及び上段冷凍室12の下には、上段冷凍室12よりも大容量の下段冷凍室13が配置されている。下段冷凍室13は前面に下段冷凍室ドア131を備えている。さらに、下段冷凍室131の下に野菜室14が配置されている。野菜室は前面に野菜室ドア141を備えている。
図2に示すように冷却庫Aでは、冷蔵室10、製氷室11、上段冷凍室12、下段冷凍室13及び野菜室14は断熱体でおおわれている。冷却庫Aの背面及び下方には、各内部を冷却する圧縮式冷却装置2(冷却手段)が備えられている。圧縮式冷却装置2は、圧縮機21や蒸発器22、凝縮器、切替弁及び熱交換装置(いずれも不図示)を備え、内部に冷媒が封入された冷凍サイクルである。圧縮機21の詳細は省略するが、既知のインバータから電力が供給されており、回転数を調整することが可能な構成となっている。
また、図2に示しているように、冷却庫Aの背面にはダクト16が形成されている。蒸発器22で冷却された空気が、不図示のファンによって、ダクト16を介して、冷蔵室10、製氷室11、上段冷凍室12、下段冷凍室13及び野菜室14の各収納室に供給される。冷却された空気が各収納室に流入することで、各収納室は冷却される。そして、各収納室を冷却した空気はダクト16の各収納室に流入するときと別のルートを介して蒸発器22に還流される。このようにして、各収納室の内部は冷却される。
冷却庫Aのダクト16には、蒸発器22で冷却された空気が冷蔵室10に流入するのを制限するためのダンパー17が備えられている。ダンパー17は低温の空気の流れを調整し、冷蔵室10の温度が高くなりすぎたり低くなりすぎたりしないようにするものである。なお、ダンパー17は冷蔵室10につながるダクト16に設けられているものであるが、その他の収納室につながるダクトに備えられていてもよい。
本発明にかかる冷却庫についてさらに詳しく説明する。図3は本発明にかかる冷却庫の制御ブロック図である。図3に示すように、冷却庫Aには、圧縮機21を制御する制御回路30(制御手段)が備えられている。制御回路30には、圧縮機21以外にも、Rドアスイッチ102、R温度センサ103、Fドアスイッチ132、F温度センサ133、外気温センサ41、除霜ヒータ51、凍結防止ヒータ52、ダンパー17、記憶部31、操作部32及び表示部33(表示手段)が接続されている。なお、これら以外に接続されるものがあってもよい。
以下に、上述した各部について説明したのち、制御回路30による冷却庫Aの運転制御について説明する。冷却庫Aにおいて、上述した各収納室(冷蔵室10、製氷室11、上段冷凍室12、下段冷凍室13及び野菜室14)のドアが開かれると、内部の冷気が流出し(外気が流入し)収納室内部の温度が上昇してしまう。そこで、冷却庫Aには、ドアの開閉状態で収納室内部の温度上昇を予想するため、ドアの開閉を検知するドアスイッチが備えられている。
なお、図3に示す冷却庫の制御ブロック図では、便宜上、冷蔵室ドア101の開閉を検出するRドアスイッチ102と、下段冷凍室ドア131の開閉を検出するFドアスイッチ132とを備えている。また、Rドアスイッチ102は冷蔵室ドア101が、Fドアスイッチ132は下段冷凍室ドア131が開いたとき、オンになり、その情報を、制御回路30に送る。なお、制御回路30には、冷蔵室ドア101、下段冷凍室ドア131以外にもの収納室のドアの開閉を検出するスイッチが備えられており、制御回路30に接続されている(図示省略)。
そして冷却庫Aにおいて、各収納室の庫内温度は、冷却保存される物品の劣化を抑制するため、目標の温度以下(以下、目標温度と称する)以下に抑えられている。そのため、各収納室には、内部の温度を検出する温度センサを備え、制御回路30に接続されている。制御回路30は、温度センサで検出された温度に基づいて、各収納室が目標温度に近づくように冷却装置2あるいはダンパー17が制御される。この目標温度は、物品によって(冷蔵、冷凍等によって)決められた温度であってもよく、物品によって決められた温度以下の温度であってもよい。下段冷凍室13の目標温度は、物品の劣化を抑制することができる温度以下の温度であればよいが、冷蔵室10の目標温度は、物品の劣化を抑制することができる温度以下で、物品が凍結しない温度(0℃以上)以上である。
図3に示す冷却庫Aでは、冷蔵室10の庫内温度を検出するR温度センサ103と、下段冷凍室13の庫内温度を検出するF温度センサ133とが各収納室内部に配置されているとともに、R温度センサ103及びF温度センサ133で検出した温度は制御回路30に入力される構成となっている。なお、温度センサもドアスイッチ同様、図示は省略しているが、収納室ごとに備えられている。また、温度センサとして、サーミスタを用いているが、それに限定されるものではなく、温度を測定し、その情報を制御回路に送信できるセンサを広く採用することができる。
さらに、冷却庫Aは外気温によって収納室内部の温度が変化するため(外気温が高いと収納室内部の温度が上昇しやすい)、収納室内部の物品を決められた温度以下に冷却するように、外気温によって目標温度を変更することが好ましい。そこで、冷却庫Aは、冷却庫Aの外部に、外気温を検出する外気温センサ41を備えている。外気温センサ41は検出した外気温の情報を、制御回路30に送信する。制御回路30は外気温センサ41からの外気温の情報に基づいて、目標温度を変更する。
冷却庫Aには、使用者が冷却庫Aの運転設定を行うための操作部32が備えられている。操作部32は、使用者が収納室それぞれの目標温度を変更したり、後述の運転モードの切り替えを行ったりするための入力装置である。操作部32は、使用者により操作されることで、制御回路30に使用者の所望する操作の内容の情報を送信する。詳しく説明すると、操作部32は不図示の操作スイッチを備え、操作スイッチのオンオフによって使用者の所望する操作の内容を検出し、その情報を制御回路30に送る構成となっている。また、操作スイッチ以外にも、使用者が入力しやすいものを広く採用することができる(例えば、操作部の一部が表示部33に表示され、使用者が手指又は専用の器具で触れることで入力するタッチパネル等を用いてもよい)。
表示部33は、冷却庫Aの運転状態(後述する運転モード)、各収納室内部の温度状態、操作部32の情報(使用者による入力の情報)等、各種情報を表示する。表示部33は、液晶パネル(不図示)、LED(不図示)等を用いてもよいし、これらを組み合わせて用いてもよい。使用者が冷却庫Aの情報を素早く確認することができるものを広く採用することができる。なお、操作部32の説明でも触れたが、タッチパネル式の液晶パネルを利用して、操作部32と表示部33とを一体的に形成するものであってもよい。
記憶部31は、読書き可能なRAM、読み出し専用のROM又は物理的に着脱可能なフラッシュメモリ等のメモリが用いられている。冷却庫Aの運転に必要なデータが予め記憶されていたり、制御回路30が取得した情報を一時的に格納したりするためのストレージデバイスである。なお、記憶部31は、制御回路30に含まれる構成であってもよい。
圧縮機21は、上述しているように冷却装置2の内部を循環する冷媒を圧縮する圧縮装置である。圧縮機21は、内部にインバータ回路211を備えており、インバータ回路211によって、任意の回転数で駆動可能となっている。インバータ回路211が制御回路30と接続されており、インバータ回路211は制御回路30より圧縮機21の回転数の情報を取得し、圧縮機21がその回転数で駆動するように、圧縮機21に電力を供給する。なお、インバータ回路211が圧縮機21に含まれているものとしているが、これに限定されるものではなく、制御回路30に含まれていてもよく、制御回路30及び圧縮機21と独立した回路として設けられていてもよい。
ダンパー17は、蒸発器22によって冷却された空気を冷蔵室10に導くダクト16に取り付けられている。ダンパー17が開かれることで、冷却空気が冷蔵室10に流入する。また、冷蔵室10が十分に低温で冷却空気による冷却が不要な場合、ダンパー17を閉じることで、冷却空気が冷蔵室10に流入するのを抑制する。このように、ダンパー17を適切に開閉することで、冷蔵室10の庫内を冷却するとともに、冷蔵室10の庫内温度が必要以上に低くなる(例えば、0℃以下になる)のを抑制することができる。ダンパー17は制御回路30に接続されており、制御回路30からの指示によって開閉される。
冷却装置2の蒸発器22は、内部を冷媒が流れるパイプと、パイプと接触し、平行(略平行)に配置された複数枚のフィン状の熱交換部とを備えている。蒸発器22では、低温の冷媒がパイプの内部を流れることで、熱交換部の温度が下がる(冷却される)。低温の熱交換部の隙間を空気が流れることで、熱交換部と空気とで熱交換が行われ、空気が冷却される。
空気が冷却されるとき、空気中に含まれている水分は飽和し結露する。結露した水は蒸発器22に付着し凍結する、つまり、水分は蒸発器22の熱交換部に霜として付着する。蒸発器22に霜が付着すると、空気が流通する部分の面積が小さくなり、冷却装置2の冷却能力が低下する。そこで、冷却装置2には、蒸発器22の霜を溶かすための除霜ヒータ51が備えられている。図3に示すように、除霜ヒータ51は制御回路30に接続されており、制御回路30からの指示によって発熱される(除霜運転される)。なお、冷却装置2では、除霜ヒータ51が運転されている間は、蒸発器22への低温の冷媒が流入するのを停止しているので、収納室の冷却は停止される。
製氷室11は、自動的に氷を製造する製氷装置(不図示)を備えている。製氷室11の内部は、製造された氷が溶けるのを抑制するため、0℃以下の温度に維持されている。また、製氷装置には水を供給するためのタンク(不図示)を備えており、製氷装置が製氷室11に近接して配置されているので、タンク内の水が凍結するのを抑制するため、タンクに近接して凍結防止ヒータ52が備えられている。凍結防止ヒータ52は制御回路30に接続されており、制御回路30からの指示で発熱される(凍結防止運転される)。凍結防止ヒータ52は、製氷室11に近接して配置されているので、凍結防止ヒータ52を運転することで、製氷室11の温度が上昇する場合がある。
制御回路30は以上に示したような、複数の部分より情報を取得するとともに、冷却庫Aの各部の運転を指示する回路である。制御回路30には、マイコン等の演算処理装置を備えている。また、制御回路30には冷却庫Aの運転の基準となる時間を管理するタイマー回路301と、Rドアスイッチ102及びFドアスイッチ132の開閉をカウントするドア開閉カウンタ302とを備えている。また、これら以外にも、上述の各部からの情報を整理するための回路や、各部の運転を容易にする回路を備えていてもよい。さらに、記憶部31に制御用プログラムを格納しておき、そのプログラムを読み出して、各部の制御を行う構成の制御回路であってもよい。
次に冷却庫Aの動作について図面を参照して説明する。本発明にかかる冷却庫Aは、通常運転モードと消費電力を抑制できる節電モードとを備えている。まず、通常運転モードについて説明する。図4は理想的な運転状態における圧縮機の回転数と時間との関係を示す図であり、図5は圧縮機の動作を示すフローチャートである。なお、ここでは、温度を検出する収納庫として主に、下段冷凍室13の温度を用いて説明する。
通常運転モードにおいて、下段冷凍室13の目標温度は物品を保存するときに必要な温度よりも数度低い温度としている。例えば、通常、冷凍食品では、約−18℃(保存に必要な温度)で保存することとされており、目標温度はそれよりも数度低い約−25℃とする。このように目標温度を物品の保存に必要な温度よりも低い温度とすることで、下段冷凍室13の庫内温度にむらが発生しても、必要な温度よりも高い部分が生じるのを抑制できる。すなわち、冷却庫Aの庫内(ここでは、下段冷凍室13の内部)をより良い状態で維持することが可能となっている。
冷却装置2は圧縮機21を高回転で回転させる(冷媒を高圧で圧縮する)ほど、冷却能力が高くなる。そして、上述したとおり圧縮機21はインバータ回路211を備えているので、回転数を任意に設定することが可能である。そこで、冷却庫Aでは、圧縮機21を回転数によって4段階の駆動ステップに分けて駆動している。すなわち、圧縮機21は、第1駆動ステップSt1では約1900rpm、第2駆動ステップSt2では約2800rpm、第3駆動ステップSt3では約3800rpm、第4駆動ステップSt4では約4200rpmで駆動される。なお、この駆動ステップのステップ数及び各駆動ステップでの圧縮機21の回転数は説明を容易に行うために設定されているものであり、ステップ数及び各ステップでの回転数はこれに限定されるものではない。
また、各駆動ステップにおける圧縮機21の回転数は、外気温によっても変化する。一般的に、外気温が高いと、高い冷却能力が必要となる。そこで、外気温が高いとき各駆動ステップでの圧縮機21の回転数を高く、外気温が低いとき各駆動ステップでの圧縮機21の回転数を低く設定する。しかしながら、これに限定されるものではなく、外気温によって、各駆動ステップで最適とされる回転数が決められるようにしてもよい。外気温による各駆動ステップでの圧縮機の回転数は、記憶部31に記憶されており、制御回路30は、外気温センサ41からの入力に応じて記憶部31から呼び出す。
冷却装置2では、制御回路30は圧縮機21を第1駆動ステップSt1で駆動し、下段冷凍室13の庫内温度が目標温度に到達したら圧縮機21を停止する制御を行う。そして、制御回路30は、圧縮機21を第1駆動ステップSt1で駆動開始したときからの経過時間を計測し、経過時間が所定の時間を超えても、下段冷凍室13の庫内温度が目標温度に到達しないとき、制御回路30は、冷却装置2の冷却能力を上げるため、第2駆動ステップSt2に切り替える。同様にして、制御回路30は下段冷凍室13の温度が目標温度になるまで駆動ステップを切り替える制御を行う。
冷却装置2は、圧縮機21の回転数が低いほどCOP(成績係数)が高い特性を有しているので、以上のように、圧縮機21の運転を低回転から開始し、徐々に高回転に切り替える制御を行うことで、消費電力を抑制できる。
また、制御回路30は、下段冷凍室13の庫内温度が目標温度から所定の温度(ここでは、α℃)上昇したとき、F温度センサ133の温度が目標温度+α(℃)になると、圧縮機21を第1駆動ステップSt1から駆動を再開する。なお、目標温度+α(℃)は下段冷凍室13の内部に保存する物品に必要な冷却温度とほぼ同じか、それよりも低い。
冷却庫Aにおいて、圧縮機21は、駆動ステップ、連続駆動時間及び目標温度の間に、上述のような関係が成り立つように運転される。一方で、冷却庫Aでは、下段冷凍室ドア131の開閉や、除霜ヒータ51の駆動等、下段冷凍室13の庫内温度が上昇する事象が発生する場合がある。冷却庫Aでは、このような場合も上述の関係を基本として、下段冷凍室13の庫内温度が上昇する事象が発生した場合に特殊な動作を行うように冷却装置2(圧縮機21)を駆動する。以下に、通常運転時の冷却装置2の動作について説明する。
冷却庫Aでは、使用者によって操作部32を介して下段冷凍室13の目標温度(設定温度の一つ)が設定される。なお、設定温度はここでは下段冷凍室13の目標温度であるが、冷蔵室10の目標温度であってもよく、ダンパー17が開閉する温度(開閉温度)であってもよい。さらに、他の収納室(製氷室11、上段冷凍室12、野菜室14)の目標温度であってもよいし、これらのうち2つ以上を設定するものであってもよい。
操作部32による設定温度は制御回路30に送られ、記憶部31に記憶される。冷却庫Aの通常動作が開始されると、制御回路30は、記憶部31に記憶されている設定温度を呼び出す(ステップS101)。そして、制御回路30は、圧縮機21の駆動を開始する(ステップS102)。制御回路30から駆動開始の指示を受けると、圧縮機21は第1駆動ステップSt1で駆動を開始する。このとき、制御回路30はタイマー回路302より時間情報を取得し、圧縮機21の駆動開始時間を記憶部31に記憶している。
圧縮機21の駆動を開始したのち、F温度センサ133が下段冷凍室13の庫内温度を検出し、温度情報を制御回路30に送信する、すなわち、制御回路30は下段冷凍室13の庫内温度を検出する(ステップS103)。制御回路30は、ステップS101で読み出した設定温度とステップS103で検出した下段冷凍室13の庫内温度とを比較する(ステップS104)。
設定温度が庫内温度よりも低いとき(ステップS104でYesのとき)、制御回路30は圧縮機21の動作を維持する。また、庫内温度が設定温度よりも低いとき、制御回路30は下段冷凍室13の内部が物品の冷却に必要な温度になっていると判断し、圧縮機21を停止する(ステップS105)。
その後、制御回路30は、下段冷凍室ドア131が開かれたかどうか判断するため、Fドアスイッチ132からのオン信号が送られてきたかどうか判断する(ステップS106)。制御回路30はFドアスイッチ132からのオン信号を検出すると(ステップS106でYes)、ドア開閉カウンタ301でドアの開閉をカウントするとともに、信号を受信した時間をタイマー回路302より取得し、記憶部31に記憶する(ステップS107)。
冷却庫Aでは、一定時間の間にドアの開閉が繰り返されると、下段冷凍室13の庫内温度が設定温度+α(℃)よりも上昇すると認識する。そのため、制御回路30は、記憶部31に記憶されている前回のドア開時間と今回のドア開時間とを比較し、一定時間t1経過したかどうか確認する(ステップS108)。
前回のドア開から一定時間以上経過していない場合、すなわち、一定時間の間にドアの開閉が繰り返された場合(ステップS108でNoの場合)、制御回路30は現在の駆動ステップが第4駆動ステップSt4であるかどうか確認し(ステップS112)、駆動ステップが第4駆動ステップSt4の場合(ステップS112でYesの場合)これ以上の駆動ステップがないので、駆動ステップSt4を維持する。また、駆動ステップが第4駆動ステップSt4でない場合(ステップS112でNoの場合)、圧縮機21の駆動ステップを一段上げる(ステップS113)。これにより、圧縮機21の回転数が上昇し、冷却装置2の冷却能力が向上する。なお、ステップS113において、圧縮機21が停止状態の場合、制御回路30が圧縮機21を第1駆動ステップSt1で駆動開始する動作も含んでいる。
圧縮機21の駆動ステップがSt4であった場合又はステップS113で駆動ステップを上げた後、制御回路30はFドアスイッチ132からのOFF信号があったかどうか検出する、すなわち、下段冷凍室ドア131が閉じられたかどうか判断する(ステップS111)。
また、除霜運転中は圧縮機21が停止しており、下段冷凍室13の冷却も停止される。そのため、除霜運転が終わってから一定時間経過するまでは冷凍室ドア131が開かれない方が安定運転しやすい。そこで、今回のドア開が、前回のドア開から一定時間t1以上経過したのちの開状態であった場合(ステップS108でYesの場合)、制御回路30はドア開が前回の除霜運転から一定時間t2経過したかどうか判断する(ステップS109)。
前回の除霜運転から一定時間t2経過していない場合(ステップS109でNoの場合)、圧縮機21の現在の駆動ステップが第4駆動ステップSt4であるかどうか判定し(ステップS112)、駆動ステップがSt4である場合そのまま駆動ステップを維持する。また、駆動ステップがSt4でない場合、制御回路30は圧縮機の駆動ステップを一段上げ(ステップS113)、下段冷凍室ドア131が閉じられたかどうか判断する(ステップS111)。
下段冷凍室ドア131が開状態であると、内部の冷却された空気が外部に流出するとともに、外部の温かい空気が流入するので下段冷凍室13の温度が上昇する。下段冷凍室ドア131が開状態で一定の時間(t3とする)経過すると、下段冷凍室13の内部の温度が設定温度+α(℃)を超える部分が出てくる場合がある。そのため、制御回路30は、ドア開が前回のドア開から一定時間t1経過後且つ、前回の除霜運転から一定時間経過した(ステップS109でYes)のちに、下段冷凍室ドア131がドア開状態で一定時間t3経過したか検出する(ステップS110)。
制御回路30は下段冷凍室ドア131が一定時間t3よりも長く、開状態であると検知すると(ステップS110でYes)、下段冷凍室13の温度が上昇すると判断し、圧縮機21の現在の駆動ステップが第4駆動ステップSt4である場合(ステップS112でYesの場合)、その第4駆動ステップSt4を維持し、第4駆動ステップでない場合(ステップS112でNoの場合)、駆動ステップを1段上げる(ステップS113)。その後、下段冷凍室ドア131が閉じられたかどうか判断する(ステップs111)。
下段冷凍室ドア131の開状態が一定時間t3以内である場合(ステップS110でNoの場合)、制御回路30は下段冷凍室ドア131が閉じられたかどうか(Fドアスイッチ132がオフになったかどうか)判断し(ステップS111)、ドアが閉じられていない場合(ステップS111でNoの場合)、ステップS108に戻り、前回のドア開から一定時間t1経過したかどうかの確認に戻る。また、下段冷凍室ドア131が閉じられた場合(ステップS111でYesの場合)、冷却装置2が除霜運転を開始するどうか確認する(ステップS114)。
一方、冷却庫Aでは、長時間運転していると、収納室内部の水分が蒸発器22で結露し、さらにその水分が凍結する(着霜する)。そのため、制御回路30は、一定時間ごと、及び(又は)不図示の着霜検知装置の情報に基づいて、除霜運転を行う。除霜運転するとき、制御回路30は、圧縮機21を停止するとともに、蒸発器22に近接して配置されている除霜ヒータ51を駆動する。すなわち、冷却装置2は除霜運転の間、冷却動作を行っておらず、さらに、除霜ヒータ51の駆動による熱が下段冷凍室13の内部に伝達される。除霜運転中は下段冷凍室13の温度の上昇が速くなる。
このことに基づいて、制御回路30は、除霜運転が開始され(ステップS114でYes)、除霜運転が終了した(ステップS115でYes)のち、除霜開始から終了までに一定時間t4が経過したかどうか確認する(ステップS116)。除霜運転が一定時間t4経過する(ステップS116でYes)と、制御回路30は下段冷凍室13が一定温度に到達するものと判断し、ステップS102に戻って、第1駆動ステップSt1で圧縮機21の駆動を開始する。
除霜運転が一定時間t4以内で終了した場合(ステップS116でNoの場合)、制御回路30は、圧縮機21の停止を維持し、下段冷凍室13の庫内温度が設定温度+α(℃)よりも高いかどうか判断する(ステップS119)。下段冷凍室13の庫内温度が設定温度+α(℃)よりも高い場合(ステップS119でYesの場合)、制御回路30は、第1駆動ステップSt1で圧縮機21の駆動を開始する(ステップS102)。また、下段冷凍室13の庫内温度が設定温度+α(℃)よりも低い場合(ステップS119でNoの場合)、制御回路30はF温度センサ133から下段冷凍室13の庫内温度の情報を取得する(ステップS103)。
また、制御回路30が、まだ除霜運転が不要と判断した場合(ステップS114でNoの場合)、制御回路30は圧縮機21が駆動中であるかどうか確認する(ステップS117)。圧縮機21が駆動中でない場合(ステップS117でNoの場合)、制御回路30は下段冷凍室13の庫内温度が設定温度+α(℃)よりも高いか確認する(ステップS119)。以下、上述のステップS119と同じであるので省略する。
また、圧縮機21が駆動中である場合(ステップS117でYes)の場合、制御回路30は圧縮機21が現在の駆動ステップで一定時間t5経過したか確認する(ステップS118)。圧縮機21が現在の駆動ステップで一定時間t5経過していない場合(ステップS118でNoの場合)、制御回路30は下段冷凍室13の庫内温度を検出(ステップS103)する。圧縮機21が現在の駆動ステップになって、一定時間t5経過した場合(ステップS118でYesの場合)、制御回路30は冷却装置2の冷却能力が不足していると判断し、駆動ステップを上げる。
つまり、現在の駆動ステップが第4駆動ステップSt4であるか確認し(ステップS120)、第4駆動ステップSt4であった場合(ステップS120でYesの場合)、駆動ステップはそのままで、下段冷凍室13の庫内温度の測定を行う(ステップS103)。また、現在の駆動ステップが第4駆動ステップSt4でない場合(ステップS120でNoの場合)、制御回路30は駆動ステップを1段上げ(ステップS121)、下段冷凍室13の庫内温度の測定を行う(ステップS103)。
以上のように、制御回路30は、下段冷凍室13の庫内温度が設定温度と設定温度+α(℃)の間になるように、圧縮機21を駆動する制御を基本制御としている。そして、制御回路30は、その駆動制御中にドアの開閉の頻度(ステップS108)、ドア開時間(ステップS110)、除霜運転終了後のドア開までの時間(ステップS109)、除霜運転の時間(ステップS116)、圧縮機21の連続運転時間(ステップS118)を検出しており、予め決められた条件を満たすと、駆動を開始する、駆動ステップを上げる或いは駆動ステップを維持するように、圧縮機21の駆動を制御している。なお、ドアの開閉頻度として、ドア開が前回のドア開から一定時間(t1)経過しているかどうかで判断しているが、一定時間におけるドア開の回数で判断するようにしてもよい。また、除霜運転後のドア開の頻度を、ドア開が除霜運転終了後から一定時間経過(t2)経過したかどうかで判断しているが、一定時間におけるドア開の回数で判断してもよい。
以上に示した動作では、ドア開として、下段冷凍室ドア131の開状態としているが、それに限定されるものではない。下段冷凍室ドア131の開閉に加えて、冷蔵室ドア101、製氷室ドア111、上段冷凍室ドア121及び野菜室ドア141のいずれかあるいはすべての開閉をモニタしておき、下段冷凍室ドア131と同様、頻度、開時間、除霜運転からのドア開までの時間を検出し、いずれかのドアが上述の条件をみたしたとき、圧縮機21の駆動ステップを上げるように制御してもよい。また、これら以外にも、制御回路30は、冷却庫Aの庫内温度が上昇する動作の有無によって、圧縮機21の駆動ステップを上げるように制御してもよい。また、これら以外にも、急速冷却モードや、急速製氷モード等の圧縮機21を強制的に駆動するものもあり、その場合、各モードで設定された駆動ステップで圧縮機21を駆動する。
本発明にかかる冷却庫Aでは、上述している通り、通常運転のほかに、消費電力を低減する節電モードを備えている。以下に節電モードについて、図面を参照して説明する。図6は本発明にかかる冷却庫の節電モードにおける各部の制御条件を示す図である。図6に示すように、通常運転モードにおいて、下段冷凍室13の目標温度を設定温度Tf1としている。この設定温度Tf1は、上述しているように、下段冷凍室13で物品を保存するときに必要な温度よりも数度低い温度である。また、冷却庫Aでは、冷蔵室10の温度が高くなると、ダンパー17を開いて、冷蔵室10の内部に冷却された空気を導入する。このダンパー17の開閉は冷蔵室10の庫内温度に基づいて制御される。そのためダンパー17の開閉の設定温度(開閉温度と称する)Tr1としている。
この開閉温度Tr1は冷蔵室10で物品を保存するときに必要な温度よりも数度低い温度である。制御回路30は、ダンパー17を開き、R温度センサ103からの温度情報が開閉温度Tr1に達したときのダンパー17を閉じる。また、R温度センサ103からの温度情報(冷蔵室10の温度)が開閉温度+βになると、制御回路30はダンパー17を開く制御を行う。ダンパー17の開閉温度が低いほど、多くの冷却された空気が冷蔵室10に流入するので、蒸発器22の温度が高くなりやすく、そのため、圧縮機21の駆動頻度が高くなる。
また、製氷室11に備えられた給水タンク内の水を加熱するヒータの出力(ヒータ出力とする)Ht1としている。なお、ヒータ出力Ht1はヒータを最大能力で駆動するときの電力に対する、供給する電力の割合で示している。このように、通常運転時において、冷却庫Aは、設定温度Tf1、開閉温度Tr1及びヒータ出力Ht1で制御されている。
図6に示すように、冷却庫Aにおいて、節電モードは3段階の動作ステップ(第1動作ステップOs1、第2動作ステップOs2、第3動作ステップOs3)を有している。節電モードは通常運転モードよりも消費電力を削減できる設定になっている。そして、節電モードの中でも第1動作ステップOs1よりも第3動作ステップOs3の方が、より消費電力を削減できる設定となっている。
具体的には第1動作ステップOs1において、設定温度TFo1は通常運転モードの設定温度Tf1よりも1℃高くなっている。また、開閉温度TRo1は開閉温度Tr1より1℃高くなっている。さらに、ヒータ出力Hto1はヒータ出力Ht1よりも少ない(例えば、10%減)電力である。これにより、第1動作ステップOs1の設定で、冷却庫Aを駆動することで、冷却装置2による冷却能力を抑えることができ、消費電力を低減することができる。
第2動作ステップOs2の設定温度TFo1、開閉温度TRo1及びヒータ出力Hto1は、第1動作ステップOs1と同じであるが、第2動作ステップOs2は、圧縮機21が第1駆動ステップSt1、第2駆動ステップSt2で駆動されているときだけの動作ステップである。さらに第3動作ステップOs3の設定温度TFo3は設定温度TFo1より高く、開閉温度TRo3も開閉温度TRo1よりも高い。また、ヒータ出力Tto3はヒータ出力Hto1よりも少ない。なお、設定温度TFo3は物品の保存に必要な温度又はそれよりも低い温度となっている。また、第2動作ステップOs3は、圧縮機21が第1駆動ステップSt1で駆動しているときだけの動作ステップである。冷却庫Aにおいて、節電モードの各動作ステップの制御条件は、記憶部31に記憶されている。
以下に、冷却庫Aの節電モードの動作について図面を参照して説明する。図7は節電モードでの制御を示すフローチャートである。なお、以下の説明において、第1動作ステップOs1から第2動作ステップOs2に切り替える、第2動作ステップOs2から第3動作ステップOs3に切り替えるとき、次のステップに切り替えると称し、逆に切り替えるときは前のステップに切り替えると称する。
制御回路30は、節電モードのとき、圧縮機21の回転によって、動作ステップを切り替える。すなわち、圧縮機21がオフになると、次の動作ステップに切り替え、圧縮機21が大きな冷却力を発揮するときの駆動モードになったとき、前の動作ステップに切り替える。詳しくは、各動作ステップにおいて、圧縮機21の駆動ステップは決められており、圧縮機21の駆動ステップが許容されている駆動ステップよりも上のステップになると、制御回路30は、より大きな冷却力が必要になったと判断し、動作ステップを前の動作ステップに切り替える制御を行う。以下に、節電モード時の動作について以下に詳しく説明する。
冷却庫Aにおいて、操作部32には、通常運転モードと節電モードとを切り替えるスイッチが備えられている。制御回路30は、切り替えスイッチが操作されたどうか確認する(ステップS201)。制御回路30は切り替えスイッチが操作されたことを確認すると(ステップS201でYes)、制御回路30は第1動作ステップOs1で冷却庫Aを制御する(ステップS202)。すなわち、制御回路30は、記憶部31から第1動作ステップOs1の各制御条件を呼び出し、その制御条件に基づいて冷却庫Aを制御する。例えば、図5のフローチャートで設定温度をTf1からTFo1に切り替える。なお、冷却庫Aでは、通常運転モードから節電モードに切り替わったときは、必ず、第1動作ステップOs1になる。また、圧縮機21は設定温度が変わった以外は、図5のフローチャートに示す制御がなされる。
制御回路30は、圧縮機21が駆動しているかどうか確認し(ステップS203)、圧縮機21が駆動していない場合(ステップS203でNoの場合)、制御回路30は圧縮機21が駆動されるのを待つ。圧縮機21が駆動している場合(ステップS203でYesの場合)、現在の圧縮機21の駆動ステップを取得する(ステップS204)。制御回路30は取得した駆動ステップが第1駆動ステップSt1であるかどうか確認する(ステップS205)。
図6に示しているように、第1駆動ステップSt1は、第1動作ステップOs1、第2動作ステップOs2及び第3動作ステップOs3のいずれの場合も許容されているので、第1駆動ステップSt1である場合(ステップS205でYes)、制御回路30は現在の動作ステップを維持するとともに、圧縮機21が停止されたかどうか確認する(ステップS211)。
圧縮機21が停止された場合(ステップS211でYesの場合)、制御回路30は動作ステップを次の動作ステップに切り替える(ステップS212)。この時、制御回路30は記憶部31にアクセスし、新しい動作ステップでの制御条件を読み出し、その制御条件を切り替える。圧縮機21が駆動中であった場合(ステップS211でNoの場合)、圧縮機21の駆動ステップの取得に戻る(ステップS204)。また、新しい動作ステップに切り替えた直後は圧縮機21が停止しているので、圧縮機21が動作しているかどうかの確認に戻る(ステップS203)。
ステップS205に戻り、駆動ステップが第1駆動ステップSt1ではない場合(ステップS205でNoの場合)、制御回路30は、駆動ステップが第2駆動ステップSt2であるか確認する(ステップS206)。図6に示すように、第2駆動ステップSt2は第3動作ステップOs3では許容されない。そのため、駆動ステップが第2駆動ステップSt2の場合(ステップS206でYesの場合)、制御回路30は、現在の動作ステップが第3動作ステップOs3であるかどうか確認する(ステップS207)。
動作ステップが第3動作ステップOs3の場合(ステップS207でYesの場合)、制御回路30は、前の動作ステップに切り替える(ステップS210)。この時、制御回路30は記憶部31にアクセスし、新しい動作ステップでの制御条件を読み出し、その制御条件を切り替える。
第3動作ステップではない場合(ステップS207でNoの場合)又は前の動作ステップに切り替えた後(ステップS210の後)、圧縮機21が停止しているか確認する(ステップS211)。ステップS211以降は上述した通りであるので詳細は省略する。
駆動ステップが第2駆動ステップSt2でない場合(ステップS206でNoの場合)、制御回路30は圧縮機21の駆動ステップが第3駆動ステップSt3であるかどうか確認する(ステップS208)。動作ステップが第2動作ステップOs2の制御条件は、圧縮機21は第2駆動ステップSt2までとしているので、第3駆動ステップSt3の場合、前の動作ステップに切り替える。すなわち、駆動ステップが第3駆動ステップSt3である場合(ステップS208でYesの場合)、現在の動作ステップが第2動作ステップOs2であるか確認する(ステップS209)。
第2動作ステップの場合(ステップS209でYesの場合)、制御回路30は前の動作ステップに切り替える(ステップS210)。この時、制御回路30は記憶部31にアクセスし、新しい動作ステップでの制御条件を読み出し、その制御条件を切り替える。また、第2動作ステップでない場合(ステップS209でNoの場合)、又は、前の動作ステップに切り替えた後、圧縮機21が停止しているかどうか確認する(ステップS211)。ステップS211以降は上述した通りであるので詳細は省略する。
制御回路30は、節電モードでは、以上のように、圧縮機21の駆動状態(停止しているか、あるいは、駆動ステップ)によって、動作ステップを切り替えて、冷却庫Aを制御する。図5に示すように、ドア開や除霜が行われないと圧縮機21は低い駆動ステップ(低回転の駆動ステップ)で駆動し続ける。また、この状態(ドア開が行われない)が続くと、冷却庫Aの庫内は外部からの熱を受けにくく、庫内温度は圧縮機21が第1駆動ステップSt1(換言すると、低回転)で駆動されるだけで、設定温度に到達する。すなわち、圧縮機21は第1駆動ステップSt1で駆動と停止を繰り返す。これにより、制御回路30は第1動作ステップOs1から第2動作ステップOs2へ、さらに第3動作ステップOs3へ切り替える。
本発明にかかる冷却庫Aでは、冷却庫Aが安定状態に達しているとき(長期間ドアの開閉が抑制される、急速冷凍がなされない等)、設定温度が徐々に高くなるので、冷却装置2の冷却能力を徐々に低く抑えることができ、物品の劣化を防ぐことができるとともに、消費電力を低減することが可能である。
なお、上述の節電モードの各動作ステップでの制御条件は一つとしているが、外気温ごとに異なる制御条件としてもよい。すなわち、外気温が高いとき、冷却庫の内部の温度が上昇しやすく、そのため、設定温度、開閉温度を外気温が低いときよりも低く設定してもよい。また、これら両方の値が外気温で異なるようにしてもよく、どちらか一方のみを変更するようにしてもよい。さらに、外気温によって、一定時間t1、t2、t3、t4及びt5のすべてあるいは一部を異なる値を用いるようにしてもよい。
上述しているように、本発明にかかる冷却庫Aでは、圧縮機21の駆動ステップは、ドアの開閉頻度、除霜運転後からドア開までの時間、ドア開状態を維持した時間、除霜運転の時間で切り替わる。また、節電モード時の動作ステップは、圧縮機21の停止によって次のステップに切り替え、逆に圧縮機21の駆動ステップの遷移によって、動作ステップを前のステップに切り替えられる。このことから、節電モード時の動作ステップは、ドアの開閉頻度、除霜運転後からドア開までの時間、ドア開状態を維持した時間、除霜運転の時間で切り替わるものと言うことも可能である。なお、節電モードにおいて、3つのステップで切り替えるものとしているが、これに限定されるものではなく、さらに多くの動作ステップを備えていてもよい。
本発明にかかる冷却庫の他の例について図面を参照して説明する。図8は本発明にかかる冷却庫の他の例のブロック図であり、図9は図8に示す冷凍機に備えられた圧縮機の動作を示すフローチャートであり、図10は図8に示す冷却庫の節電モードにおける各部の制御条件を示す図である。図8に示す冷却庫Bは、圧縮機21bが異なる以外は、冷却庫Aと同じ構成であり、実質上同じ部分には同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
図8に示すように、冷却庫Bに備えられている圧縮機21bはインバータを備えていな圧縮機であり、圧縮機21bは一定の回転数で駆動される。つまり、冷却庫Bにおいて、圧縮機21bは駆動状態か停止状態かのいずれかの状態となる。
冷却庫Bの通常動作が開始されると、制御回路30は、記憶部31に記憶されている設定温度TF1を呼び出す(ステップS301)。そして、制御回路30は、圧縮機21bの駆動を開始する(ステップS302)。制御回路30から駆動開始の指示を受けると、圧縮機21bは駆動を開始する。このとき、制御回路30はタイマー回路302より時間情報を取得し、圧縮機21bの駆動開始時間を記憶部31に記憶している。
圧縮機21bの駆動を開始したのち、F温度センサ133が下段冷凍室13の庫内温度を検出し、温度情報を制御回路30に送信する、すなわち、制御回路30は下段冷凍室13の庫内温度を検出する(ステップS303)。制御回路30は、ステップS301で読み出した設定温度とステップS303で検出した下段冷凍室13の庫内温度とを比較する(ステップS304)。
設定温度が庫内温度よりも低いとき(ステップS304でYesのとき)、制御回路30は圧縮機21bの動作を維持する。また、庫内温度が設定温度よりも低いとき、制御回路30は下段冷凍室13の内部が物品の冷却に必要な温度になっていると判断し、圧縮機21bを停止する(ステップS305)。
その後、制御回路30は、下段冷凍室ドア131が開かれたかどうか判断するため、Fドアスイッチ132からのオン信号が送られてきたかどうか判断する(ステップS306)。制御回路30はFドアスイッチ132からのオン信号を検出すると(ステップS306でYes)、ドア開閉カウンタ301でドアの開閉をカウントするとともに、信号を受信した時間をタイマー回路302より取得し、記憶部31に記憶する(ステップS307)。
冷却庫Aでは、一定時間の間にドアの開閉が繰り返されると、下段冷凍室13の庫内温度が設定温度+α(℃)よりも上昇すると認識する。そのため、制御回路30は、記憶部31に記憶されている前回のドア開時間と今回のドア開時間とを比較し、一定時間t1経過したかどうか確認する(ステップS308)。
前回のドア開から一定時間以上経過していない場合、すなわち、一定時間の間にドアの開閉が繰り返された場合(ステップS308でNoの場合)、制御回路30は下段冷凍室13の冷却が必要であると判断し、圧縮機21bを駆動する(ステップS312)。その後、制御回路30は、Fドアスイッチ132からのOFF信号があったかどうか検出する、すなわち、下段冷凍室ドア131が閉じられたかどうか判断する(ステップS313)。ドアが閉じられると(ステップS111でYes)、下段冷凍室13の温度検出(ステップS303)に戻る。
また、除霜運転中は圧縮機21bが停止しており、下段冷凍室13の冷却も停止される。そのため、除霜運転が終わってから一定時間経過するまでは冷凍室ドア131が開かれない方が安定運転しやすい。そこで、今回のドア開が、前回のドア開から一定時間t1以上経過したのちの開状態であった場合(ステップS308でYesの場合)、制御回路30はドア開が前回の除霜運転から一定時間t2経過したかどうか判断する(ステップS309)。
前回の除霜運転から一定時間t2経過していない場合(ステップS309でNoの場合)、制御回路30は圧縮機21bを駆動し(ステップS312)、下段冷凍室ドア131が閉じられたかどうか判断する(ステップS313)。
さらに、下段冷凍室ドア131が開状態であると、内部の冷却された空気が外部に流出するとともに、外部の温かい空気が流入するので下段冷凍室ドア131の温度が上昇する。下段冷凍室ドア131が開状態で一定の時間(t3とする)経過すると、下段冷凍室13の内部の温度が設定温度+α(℃)を超える部分が出てくる場合がある。そのため、制御回路30は、ドア開が前回のドア開から一定時間t1経過後、且つ、前回の除霜運転から一定時間t2経過した(ステップS309でYes)のちに、下段冷凍室ドア131がドア開状態で一定時間t3経過したか検出する(ステップS310)。
制御回路30は下段冷凍室ドア131が一定時間t3以上、開状態であると検知すると(ステップS310でYes)、下段冷凍室13の温度が上昇したと認識し、圧縮機21bの駆動を開始する(ステップS312)。その後、下段冷凍室ドア131が閉じられたかどうか判断する(ステップs313)。
下段冷凍室ドア131の開状態が一定時間t3以内である場合(ステップS310でNoの場合)、制御回路30は下段冷凍室ドア131が閉じられたかどうか(Fドアスイッチ132がオフになったかどうか)判断し(ステップS311)、ドアが閉じられていない場合(ステップS311でNoの場合)、ステップS308に戻り、前回のドア開から一定時間t1経過したかどうかの確認に戻る。また、下段冷凍室ドア131が閉じられた場合(ステップS311でYesの場合)、冷却装置2が除霜運転を開始するどうか確認する(ステップS314)。
一方、冷却庫Bでは、長時間運転していると、収納室内部の水分が蒸発器22で結露し、さらにその水分が凍結する(着霜する)。そのため、制御回路30は、一定時間ごと、及び(又は)不図示の着霜検知装置の情報に基づいて、除霜運転を行う。除霜運転するとき、冷却装置2は除霜運転の間、冷却動作を行っておらず、さらに、除霜ヒータ51の駆動による熱が下段冷凍室13の内部に伝達される。除霜運転中は下段冷凍室13の温度の上昇が速くなる。
このことに基づいて、制御回路30は、除霜運転が開始され(ステップS314でYes)、除霜運転が終了した(ステップS315でYes)のち、除霜開始から終了までに一定時間t4が経過したかどうか確認する(ステップS316)。除霜運転が一定時間t4経過する(ステップS316でYes)と、制御回路30は下段冷凍室13が一定温度に到達するものと判断し、ステップS302にもどって、圧縮機21bの駆動を開始する。
除霜運転が一定時間t4以内で終了した場合(ステップS316でNoの場合)、又は、除霜運転が開始されていない場合(ステップS314でNoの場合)、制御回路30は、圧縮機21bの停止を維持し、庫内温度が設定温度+α(℃)よりも高いかどうか判断する(ステップS317)。庫内温度が設定温度+α(℃)よりも高い場合(ステップS117でYesの場合)、制御回路30は、圧縮機21bの駆動を開始する(ステップS302)。また、庫内温度が設定温度+α(℃)よりも低い場合(ステップS317でNoの場合)、制御回路30はF温度センサ133から下段冷凍室13の庫内温度の情報を取得し(ステップS318)、ドアの開閉の確認(ステップS306)に戻る。
以上のように、制御回路30は、庫内温度が設定温度と設定温度+α(℃)の間になるように、圧縮機21bを駆動する制御を基本制御としている。そして、制御回路30は、その駆動制御中にドアの開閉の頻度(ステップS308)、ドア開時間(ステップS110)、除霜運転終了後のドア開までの時間(ステップS309)、除霜運転の時間(ステップS316)、予め決められた条件を満たすと、圧縮機21bの駆動を開始する制御を行っている。なお、ドアの開閉頻度として、ドア開が前回のドア開から一定時間(t1)経過しているかどうかで判断しているが、一定時間におけるドア開の回数で判断するようにしてもよい。
以上に示した動作では、ドア開として、下段冷凍室ドア131の開状態としているが、それに限定されるものではない。下段冷凍室ドア131の開閉に加えて、冷蔵室ドア101、製氷室ドア111、上段冷凍室ドア121及び野菜室ドア141のいずれかあるいはすべての開閉をモニタしておき、下段冷凍室ドア131と同様、頻度、開時間、除霜運転からのドア開までの時間を検出し、いずれかのドアが上述の条件をみたしたとき、圧縮機21bの駆動ステップを上げるように制御してもよい。また、これら以外にも、制御回路30は、冷却庫Aの庫内温度が上昇する動作の有無によって、圧縮機21bの駆動ステップを上げるように制御してもよい。また、これら以外にも、急速冷却モードや、急速製氷モード等の圧縮機21bを強制的に駆動するものもあり、その場合、各モードで設定された駆動ステップで圧縮機21bを駆動する。
次に、冷却庫Bにおける節電モードについて説明する。図10に示すように、冷却庫Bにおいて、節電モードは2段階の動作ステップ(第1動作ステップOt1及び第2動作ステップOt2)を有している。すなわち、節電モードは通常運転モードよりも消費電力を削減できる設定になっている。そして、節電モードの中でも第1動作ステップOt1よりも第2動作ステップOt2の方が、より消費電力を削減できる設定となっている。なお、通常運転時の制御条件は、駆動ステップ以外、冷却庫Aと同じである。
具体的には第1動作ステップOt1において、設定温度TFp1は通常運転モードの設定温度Tf1よりも1℃高くなっている。また、開閉温度TRp1は開閉温度Tr1より1℃高くなっている。さらに、ヒータ出力Htp1はヒータ出力Ht1よりも少ない(例えば、10%減)電力である。これにより、第1動作ステップOs1の設定で、冷却庫Aを駆動することで、冷却装置2による冷却能力を抑えることができ、消費電力を低減することができる。
さらに、第2動作ステップOt2の設定温度TFp2は設定温度TFp1より高く、開閉温度TRp2も開閉温度TRp1よりも高い。また、ヒータ出力Htp2はヒータ出力Htp1よりも少ない。なお、設定温度TFp2は物品の保存に必要な温度又はそれより低い温度である。
図11は図8に示す冷却庫の節電モードの動作を示すフローチャートである。冷却庫Bでは、圧縮機21bは回転数を制御する機能を備えていないので、制御回路30は、より大きな冷却力が発揮されているかどうかの判断を、圧縮機21bの連続運転時間が一定の時間tt1を超えたかどうかで判断している。
制御回路30は節電モードになったかどうか判断し(ステップS401)、節電モードに入ったと認識した後(ステップS401でYes)、圧縮機21bが駆動中かどうか確認する(ステップS402)。圧縮機21bが停止状態の場合(ステップS402でNoの場合)、圧縮機21bがオンになるまで待つ(ステップS403)。節電モードに切り替わったとき、圧縮機21bがオンであった場合(ステップS402でYesの場合)、又は、圧縮機21bがオンになった場合(ステップS403でYesの場合)、制御回路30は圧縮機21bの連続運転時間が一定時間tt1以上になったか確認する(ステップS404)。
制御回路30は、圧縮機21bの連続運転が一定時間tt1以上となった場合、冷却庫Bがより大きな冷却力を必要としていると認識し、動作ステップを次のステップに移す。そのため、圧縮機21bの連続運転時間が一定時間tt1以上となった場合(ステップS404でYesの場合)、制御回路30は現在の動作ステップが第2動作ステップOt2であるか確認する(ステップS405)。現在第2動作ステップOt2である場合(ステップS405でYesの場合)、前のステップ(第1動作ステップOt1)に切り替える(ステップS406)。
ステップS405で第2ステップでなかった場合(S405でNoの場合)又はステップS406で前の動作ステップに切り替えた場合、制御回路30は、圧縮機21bがオフになったかどうか確認する(ステップS407)。圧縮機21bが駆動中である場合(ステップS407でNoの場合)、制御回路30は圧縮機21bの連続時間の確認(ステップS404)に戻る。圧縮機21bがオフになった(停止している)場合(ステップS407でYesの場合)、制御回路30は第1動作ステップであるかどうか確認する(ステップS408)。第1動作ステップであった場合(ステップS408でYesの場合)、次のステップ(第2動作ステップOt2)に切り替え、圧縮機21bの駆動開始の確認(ステップS403)に戻る。また、ステップS408で第1ステップでなかった場合(ステップS408でNoの場合)、制御回路30は圧縮機21bの駆動開始の確認(ステッ
プS403に戻る。
以上のように、回転数制御が難しい(不可能な)圧縮機21bを備えた冷却庫Bでは、圧縮機21bの連続運転時間で、動作ステップを切り替えている。このことは、冷却庫Bの庫内温度が安定状態にあると、圧縮機21bの連続運転時間が短いことを利用している。
冷却庫Bも、下段冷凍室13の状態(庫内温度、下段冷凍室ドア131の開閉頻度等)に基づいて、冷却装置2(圧縮機21b)を制御する構成となっているが、これに限定されるものではなく、他の収納室(例えば、冷蔵室10や野菜室14)の状態に基づいて、冷却装置2を制御する構成であってもよいし、複数の収納室の状態を総合的に判断して、冷凍装置2を制御するようにしてもよい。
また、本発明にかかる冷却庫A又は冷却庫Bにおいて、冷却庫が通常運転モードか節電モードかどうか、節電モードに入っているときは、どのレベルの動作ステップであるかを表示部33に表示する校正であってもよい。これにより、冷却庫A又は冷却庫Bの庫内状態を使用者に正確に報知し、使用者に不要不急のドアの開閉を自粛させる効果を有している。また、使用者が長期間留守にする場合や、夜間等で長期間ドアが開かれない場合においても、設定温度等の制御条件を自動的に電力消費が少ないもの(電力消費が少ない動作ステップ)に切り替えられるので、電力消費を抑制することができる。
つまり、本発明にかかる冷却庫では、使用者に不要不急のドア開閉の抑制を促すとともに、冷却庫が安定状態になったとき、ドア開閉や急速冷却等による庫内温度の上昇を考慮したことによる温度設定の余裕を除くことができる。これにより、冷却庫の収納室内部の物品が劣化したり、溶けたりするのを抑制しつつ、消費電力を低減することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また本発明の実施形態は、発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。
以下に、本願の出願当初の課題を解決するための手段の内容を付記する。
[1]
上記目的を達成するために本発明は、複数個の収納室と、前記収納室を冷却する圧縮機を含む冷却手段と、前記収納室の少なくとも一つの収納室の設定温度情報を含む動作ステップに基づいて前記冷却手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記設定温度が異なる複数個の動作ステップを有しているとともに、前記圧縮機の停止を検出したとき設定温度の高い動作ステップに切り替え、前記収納室が前記冷却手段の現在の冷却力より大きな冷却力が必要とする条件を検出したとき、前記動作ステップを設定温度が低い動作ステップに切り替えることを特徴とする冷却庫を提供する。
[2]
この構成によると、冷却庫が長時間ドアを開かない等、収納室の温度が外部の条件で上昇しにくい状態(安定状態)において、冷却庫の設定温度の高い動作ステップに切り替えるので、冷却手段で消費される電力を低減することが可能である。
[3]
上記構成において、運転モードとして通常運転モードと節電モードとを備えており、前記制御手段は、前記通常運転モードのとき、予め決められた設定温度で前記冷却手段を制御し、前記節電モードのとき、前記動作ステップを切り替えて前記冷却手段を制御するものとしてもよい。
[4]
この構成によると、通常運転モードと節電モードとを切り替える構成となっているので、内部の物品の冷却が不十分と使用者が感じるときには、使用者が所望する設定温度で冷却庫を運転することができる。また、使用者が長時間ドアの開閉を行わない場合や、長期間留守にする場合に、節電モードに切り替えることで、節電モードでは設定温度を自動的に切り替えることから、冷却手段で消費される電力を低減することが可能である。
[5]
上記構成において、前記制御手段は、前記通常モードから前記節電モードに移ったとき、複数の動作ステップのうち、最も設定温度が低い動作ステップで制御を開始するものとしてもよい。
[6]
上記構成において、冷却庫の状態を表示する表示手段をさらに備えており、前記表示手段に現在の運転モードを表示するものとしてもよいし、少なくとも、現在の動作ステップを表示手段で表示するものとしてもよい。
[7]
この構成によると、使用者に冷却庫の正確な状態を報知することができるので、使用者に不要不急のドアの開閉の抑制を促すことができ、それだけ、消費電力を低減することができる。
[8]
上記構成において、前記収納室は、物品を冷凍保管する冷凍室と、前記物品を凍らない程度の低温で保管する冷蔵室と、氷を製造する製氷室とを備え、前記動作ステップは、前記設定温度として、前記冷凍室の目標温度及び前記冷却手段から前記冷蔵室に冷却された空気が流れるダクトに配されたダンパーの開閉を開始する開閉温度の情報と、製氷室に配置される水のタンク内の水の凍結を防止するためのヒータの出力の情報とを備えていてもよい。
[9]
上記構成において、前記複数個の動作ステップは、前記冷却庫の外部の気温によって前記設定温度が異なるものとしてもよい。
[10]
上記構成において、前記圧縮機が所定の範囲内で回転数を自在に変更できる圧縮機であり、前記複数個の動作ステップは、それぞれ、前記圧縮機の回転数の上限が決められており、前記制御手段は、前記圧縮機の回転数が各動作ステップで定められている上限を上がったとき、現在の冷却力より大きな冷却力が必要な条件を検出したと判断するようにしてもよい。
[11]
また、このとき、前記複数個の動作ステップは、前記設定温度が同じで前記圧縮機の回転数の上限が異なる2つの動作ステップを含むものであってもよい。
[12]
上記構成において、前記圧縮機が一定回転数で駆動する圧縮機であり、前記制御手段は、前記圧縮機の連続運転時間が一定の時間を超えたとき、現在の冷却力より大きな冷却力が必要な条件を検出したと判断するようにしてもよい。
[13]
上記構成において、前記制御手段は、前記収納室の扉の開閉頻度が一定以上となった、前回の除霜より一定の時間経過前に前記収納室の扉が開かれた及び除霜開始から終了までの時間が一定の時間を超えた、のいずれかの条件を検出したとき、現在の冷却力より大きな冷却力が必要な条件を検出したと判断してもよい。