JP2008057863A - 冷蔵庫 - Google Patents
冷蔵庫 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008057863A JP2008057863A JP2006235381A JP2006235381A JP2008057863A JP 2008057863 A JP2008057863 A JP 2008057863A JP 2006235381 A JP2006235381 A JP 2006235381A JP 2006235381 A JP2006235381 A JP 2006235381A JP 2008057863 A JP2008057863 A JP 2008057863A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooler
- time
- refrigerator
- door
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Defrosting Systems (AREA)
Abstract
【課題】冷蔵庫において、庫内に貯蔵した食品の鮮度保持機能の低下を防止すること。
【解決手段】冷蔵庫は、冷却器49で生成した冷気を送風機51により冷蔵温度室46と冷凍温度室43とに分流し且つ冷却器49に戻るように循環させると共に、冷蔵温度室46または冷凍温度室43の庫内熱負荷量に基づいて制御装置57により圧縮機47の回転数を変化させる。制御装置57は、除霜運転の開始条件が整った場合に冷却器49の着霜量を推定する重み付け積算時間が所定時間より長いかを判定し、その判定結果が所定時間より長い場合に冷却器49の霜取り前のプリクール運転を停止またはプリクール量を低減してプリクール運転を行う。
【選択図】図2
【解決手段】冷蔵庫は、冷却器49で生成した冷気を送風機51により冷蔵温度室46と冷凍温度室43とに分流し且つ冷却器49に戻るように循環させると共に、冷蔵温度室46または冷凍温度室43の庫内熱負荷量に基づいて制御装置57により圧縮機47の回転数を変化させる。制御装置57は、除霜運転の開始条件が整った場合に冷却器49の着霜量を推定する重み付け積算時間が所定時間より長いかを判定し、その判定結果が所定時間より長い場合に冷却器49の霜取り前のプリクール運転を停止またはプリクール量を低減してプリクール運転を行う。
【選択図】図2
Description
本発明は、冷蔵庫、特に冷却器に付着した霜を除去する除霜運転に先だってプリクール運転を行う冷蔵庫に好適なものである。
従来の一般的な冷蔵庫としては、図9に示された冷蔵庫がある(従来技術1)。
この冷蔵庫は、その使い勝手の観点から、複数の区画された室を有する。この複数の室は、野菜室25や冷蔵室24等にて形成される冷蔵温度室26と、製氷室21や冷凍室22等にて形成される冷凍温度室23とからなっている。冷蔵庫本体20のほぼ中央に製氷室21や冷凍室22にて形成された冷凍温度室23が設けられ、冷凍温度室23の上方に冷蔵室24が設けられ、冷凍温度室23の下方に野菜室25が設けられている。
そして、冷蔵温度室26や冷凍温度室23と区画して形成された冷却室30内に冷却器29を設け、この冷却器29にて生成した冷気を送風機31により冷蔵温度室26と冷凍温度室23とに分流循環して、これらの庫内を所定の温度に冷却するようにしている。ここで、冷蔵庫の製造コスト低減の観点から、冷却器29及び送風機31をそれぞれ一つとして冷凍温度室23や冷蔵温度室26とに冷気を分流して冷却することが行われている。そのために、冷気量を制御できる電動ダンパ34を冷気ダクト33内に設け、電動ダンパ34の開閉を制御することにより、冷凍温度室23や冷蔵温度室26の庫内温度を所定の温度に保持できるように構成している。
従来の別の冷蔵庫として、特開平11−248333号公報(特許文献1)に示された、冷却器に付着した霜を除去する除霜運転に先だってプリクール運転を行う冷蔵庫がある(従来技術2)。
この冷蔵庫は、冷蔵庫の扉の開閉を検出する扉開閉検出手段と、この扉の開閉回数をカウントするカウンタ手段と、この扉の開時間を計測する開時間計測手段と、除霜運転の条件が整った際にカウント手段による現カウント値と所定値とを比較する比較手段および同比較結果に計測した開時間を加味してプリクール運転の省略を判定する制御手段と、所定値を記憶しているとともに計測した開時間を記憶する記憶手段とを備えている。そして、カウント値が所定値より少ないとき、あるいは少なくともカウント値が所定値で、開時間が短いときには、庫内の貯蔵物の温度が十分に下がっていると想定して、除霜運転に先だって行うプリクール運転を省略することによりプリクール運転分の消費電力を低減するようにしている。
前述した従来技術1の冷蔵庫において、庫内の循環空気中に含まれた水分や貯蔵食品中に含まれた水分は、循環空気により冷却器29に運ばれて冷却器29に霜となって付着する。そして、冷蔵庫の扉開閉による開時間があると、上述した水分に加えて、扉開により庫外の湿った空気が庫内に侵入し、侵入した空気中に含まれる水分が前記循環空気により運ばれて冷却器29に霜となって付着する。また、扉開閉による開時間の間に、庫内への新たな貯蔵食品の追加等があると、加された貯蔵食品内の水分が循環空気により運ばれて前記冷却器29に霜となって追加付着する。
そして、冷蔵庫の扉開閉による開時間が長くなると、冷却器29に付着する霜の量が次第に増加することにより、冷却器29と循環空気との熱交換率が次第に低下し、庫内を循環する冷気の温度が次第に高くなってしまうため、冷蔵庫の庫内温度が所定の温度より高くなってしまう恐れが生じる。
なお、冷蔵庫周囲の外気温度や前述した新たな貯蔵食品等の熱負荷が生じると、熱負荷による庫内温度の上昇を少なくするために、圧縮機27の回転数を上げて冷却器29の温度を更に低温度にすることや、圧縮機27の運転率を上げて冷却器29の温度上昇を少なく抑える等の処置を講じることが一般的に行われている。扉開閉中の開時間中に、圧縮機27の回転数増加や運転率の増加があると、冷却器29に付着する霜の量が更に増加することとなり、冷却器29と循環空気との熱交換率が更に低下することとなって、庫内を循環する冷気の温度が次第に高くなってしまい、冷蔵庫の庫内温度が所定の温度より高くなってしまう恐れが生じる。
また、冷却器29に付着する霜の量が次第に増加すると、付着した霜により冷却器29の通風抵抗が次第に増加してしまうために、循環空気の循環量が低下して、冷蔵庫の庫内温度が所定の温度より更に高くなってしまう恐れが生じる。
従って、冷蔵庫の扉開閉による開時間が長くなり、更に、その間に圧縮機の回転数増加があると、冷却器29に付着する霜の量が著しく増加し、庫内温度が所定の温度より高くなり、冷蔵庫内に貯蔵した食品の鮮度保持機能が低下する恐れがある。
一方、従来技術2の冷蔵庫では、冷却器に多量の霜が付着した場合を想定していないと考えられる。すなわち、従来技術2の冷蔵庫を従来技術1の冷蔵庫に適用し、冷却器に多量の霜が付着した状態でプリクール運転を行うと、前述した理由により庫内温度がさらに高くなり、冷蔵庫内に貯蔵した食品の鮮度保持機能がさらに低下する恐れがある。
さらに、従来技術1の冷蔵庫では、冷却器の除霜手段への通電を停止させる設定温度が一定であり、冷却器への着霜程度によっては除霜手段への余分な通電を必要とすることがあった。
本発明の目的は、庫内に貯蔵した食品の鮮度保持機能の低下を防止できる冷蔵庫を提供することにある。
前述の目的を達成するために、本発明は、冷却器で生成した冷気を送風機により冷蔵温度室と冷凍温度室とに分流し且つ前記冷却器に戻るように循環させると共に、前記冷蔵温度室または前記冷凍温度室の庫内熱負荷量に基づいて制御装置により圧縮機の回転数を変化させる冷蔵庫において、前記制御装置は、除霜運転の開始条件が整った場合に前記冷却器の着霜量を推定する重み付け積算時間が所定時間より長いかを判定し、その判定結果が所定時間より長い場合に前記冷却器の霜取り前のプリクール運転を停止またはプリクール量を低減してプリクール運転を行う構成にしたことにある。
係る本発明のより好ましい具体的な構成例は次の通りである。
(1)前記重み付け積算時間として冷蔵庫扉の開閉による扉開時間の積算時間を利用したこと。
(2)前記(1)において、前記重み付け積算時間に利用する扉開時間の積算時間として前記冷蔵温度室を構成する冷蔵室の扉の開閉による扉開時間の積算時間を単独で利用したこと。
(3)前記(1)において、前記重み付け積算時間に利用する扉開時間の積算時間として、前記冷蔵温度室を構成する冷蔵室の扉の開閉による扉開時間の積算時間と、前記冷凍温度室を構成する冷凍室の扉の開閉による扉開時間の積算時間との合計時間を利用したこと。
(4)前記重み付け積算時間として前記扉の開閉による扉開時間の積算時間に前記圧縮機の回転数比率を乗じた値を使用したこと。
(5)前記冷却器の温度を検出する冷却器温度検出手段を備え、前記制御装置は、前記冷却器の温度を検出する冷却器温度検出手段の検出値が設定温度以上となると前記冷却器の除霜手段への通電を停止させると共に、前記冷却器の着霜量を推定する重み付け積算時間に基づいて前記冷却器の除霜手段への通電を停止する設定温度を変化させること。
(1)前記重み付け積算時間として冷蔵庫扉の開閉による扉開時間の積算時間を利用したこと。
(2)前記(1)において、前記重み付け積算時間に利用する扉開時間の積算時間として前記冷蔵温度室を構成する冷蔵室の扉の開閉による扉開時間の積算時間を単独で利用したこと。
(3)前記(1)において、前記重み付け積算時間に利用する扉開時間の積算時間として、前記冷蔵温度室を構成する冷蔵室の扉の開閉による扉開時間の積算時間と、前記冷凍温度室を構成する冷凍室の扉の開閉による扉開時間の積算時間との合計時間を利用したこと。
(4)前記重み付け積算時間として前記扉の開閉による扉開時間の積算時間に前記圧縮機の回転数比率を乗じた値を使用したこと。
(5)前記冷却器の温度を検出する冷却器温度検出手段を備え、前記制御装置は、前記冷却器の温度を検出する冷却器温度検出手段の検出値が設定温度以上となると前記冷却器の除霜手段への通電を停止させると共に、前記冷却器の着霜量を推定する重み付け積算時間に基づいて前記冷却器の除霜手段への通電を停止する設定温度を変化させること。
本発明の冷蔵庫によれば、庫内に貯蔵した食品の鮮度保持機能の低下を防止できる。
以下、本発明の複数の実施形態について図を用いて説明する。各実施形態の図における同一符号は同一物または相当物を示す。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の冷蔵庫を図1から図7を用いて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の冷蔵庫を図1から図7を用いて説明する。
先ず、図1から図3を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実施形態における冷蔵庫の正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1の冷蔵庫における冷却器の説明図である。なお、図1では扉を省略し、図2では扉を表示してある。
冷蔵庫本体40内には、図1及び図2に示すように、複数の区画された室が設けてある。これらの室を使用頻度の多い順に上から配置することにより、冷蔵庫の使い勝手が良くなるように構成してある。例えば、上から順に、冷蔵室44、冷凍温度室43、野菜室45を設ける構成にしてあり、冷凍温度室43は、例えば、マイナス6℃〜マイナス30℃程度の冷凍温度に保持する製氷室41と冷凍室42とに区画構成されている。冷蔵室44及び野菜室45は、例えば、0℃〜10℃程度の冷蔵温度室46として使用できるように構成されてある。
そして、各室の開口前面には、開口を開閉する扉41a、42a、44a、45aを設けてある。また、扉のうち少なくとも冷蔵室扉44aと冷凍室扉42aには、扉を開閉した時の扉開時間検知センサ(図示せず)を設けてある。扉開時間検知センサの情報により、各扉の扉開積算時間が算出できる扉開積算時間検出手段を制御装置57に備えている。
送風機51は、冷却器49を設けた冷却室50にて生成した冷気を送風循環できるように構成されている。冷蔵庫の製造コスト低減のために、冷凍温度室43および冷蔵温度室46を一個の送風機51により冷却出来るように構成してある。
除霜手段48は、除霜ヒータで形成され、冷却器49に付着した霜を除去できるように構成されている。圧縮機47は冷却器49や凝縮器(図示せず)、冷媒配管等共に冷凍サイクルを構成する。制御装置57は冷蔵庫の運転制御を行う。なお、制御装置57には、冷凍室扉42aや冷蔵室扉44aの開閉による扉開時間の積算時間検出手段、圧縮機47の運転積算時間検出手段、圧縮機47の回転数検出手段、扉開時間の積算時間検出手段、圧縮機47の運転積算時間検出手段、圧縮機47の回転数検出手段等を備え、これらのカウント値に基づいて各機器の運転を制御する機能を有している。
庫内温度センサ61は冷凍温度室43内の温度を検出できるように構成された第1の庫内温度センサである。制御装置57は、庫内温度センサ61の検出値に基づいて、圧縮機47や送風機51の回転数可変を含む運転を制御する。庫内温度センサ62は冷蔵室44内の温度を検出できるように構成された第2の庫内温度センサである。庫内温度センサ63は野菜室45内の温度を検出できるように構成された第3の庫内温度センサである。制御装置57は、庫内温度センサ62、63の検出値に基づいて、電動ダンパ54の開閉を制御する。なお、庫内温度センサ61〜63は温度検出サーミスタで構成されている。
温度検出手段64は冷却器49の温度を検出できるように構成されている。制御装置57は、温度検出手段64の検出値に基づいて、除霜手段48への通電を可変制御する。なお、温度検出手段64は温度検出サーミスタで構成されている。
冷却器49は、図3に示すように、冷媒配管49cと、フィン49dから構成されている。そして、冷媒配管49cは、その内部を流れる冷媒の温度を、その管外表面に出来るだけ効率よく伝導できるように、例えば、アルミニウムや銅金属にて形成された管状に構成されている。また、フィン49dは、冷媒配管49cとの熱伝達が良好なように構成され、且つ、冷媒配管49cの熱を、フィン49dから、冷却器49内を通過する循環空気に、出来るだけ効率よく伝導できるように、例えば、アルミニウムや銅等の金属にて形成された薄い板状にて構成されている。
そして、送風機51により庫内に送風循環させる空気を、冷却器49の下部開口49aより取り入れて、上部開口49bより吐出する間に、空気を出来るだけ効率よく冷却できるように、且つ、空気が冷却器49を通過するときの通風抵抗が出来るだけ小さくなるように、フィン49dの間隔寸法P1を、事前の実験やシミュレーション等により予め設定してある。
次に、かかる構成における冷蔵庫の冷却動作について、図1から図3により説明する。
冷却器49により生成された冷気は、送風機51の運転により、冷却室50から冷凍用冷気ダクト52内に送風される。この冷気の一部は、複数の吐出口43dより冷凍温度室43内に吐出され、冷凍温度室43内を所定の温度に冷却した後、戻り口44gより冷却室50に戻る。
また、冷凍用冷気ダクト52内に送風された冷気の一部は、冷蔵用冷気ダクト53に分流されて、且つ、冷気通過量を制御できるように構成された電動ダンパ54に制御されて、冷蔵用冷気通路44cに送風される。冷蔵用冷気通路44c内に送風された冷気の一部は、複数の吐出口44dより冷蔵室44内に吐出され、冷蔵室44内を所定の温度に冷却した後、冷凍温度室43と冷蔵室44とを区画する仕切部材55に設けられた吸込口44e、冷凍温度室43背部に設けられた冷気通路44f、戻り口44gを経て冷却室50に戻る。
また、冷蔵用冷気通路44c内に送風された冷気の一部は、野菜用冷気通路45cに分流され、冷凍温度室43背部に設けられた冷気通路45dを経て吐出口45eより野菜室45内に吐出され、野菜室45内を所定の温度に冷却した後、冷凍温度室43と野菜室45とを区画する仕切部材56に設けられた吸込口45f、戻り口44gを経て冷却室50に戻る。
そして、冷却動作を制御する一例としては、冷凍温度室43内の温度を検出できるように構成された庫内温度センサ61の検出値によって、制御装置57が圧縮機47や送風機51の回転数制御や運転停止制御を行うことにより、冷凍温度室43内の温度を所定の温度に冷却するように構成してある。換言すれば、扉41a〜45aの扉開閉による開時間の間に、庫内に投入された新たな貯蔵食品による熱負荷、或いは、冷蔵庫周囲の外気温度の変化による熱負荷等を庫内温度センサ61が検出すると、庫内温度センサ61の検出値によって、制御装置57が圧縮機47や送風機51の回転数制御や運転停止制御を行うように構成してある。
また、冷蔵温度室46内の温度を検出できるように構成された庫内温度センサ62、63の検出値によって、制御装置57が電動ダンパ54の開閉や圧縮機47や送風機51の回転数を制御して、冷気通過量を制御することにより、冷蔵温度室46内の温度を所定の温度に冷却するように構成してある。
而して、冷蔵庫の冷却運転が開始されると、庫内の循環空気が次第に冷却されることにより、庫内の循環空気中に含まれた水分や貯蔵食品中に含まれた水分が循環空気により運ばれて、冷却器49に霜となって付着する。そして、冷蔵庫の扉開閉による開時間中に新たな貯蔵食品等の投入があると、上述した水分に加えて、新たな貯蔵食品中の水分や、扉開により庫外より侵入した空気中に含まれる水分が循環空気により運ばれて冷却器49に霜となって付着する。
そして、冷蔵庫の扉開閉による開時間が長くなると、冷却器49に付着する霜の量が次第に増加することにより、冷却器49と循環空気との熱交換率が低下するために、庫内を循環する冷気の温度が次第に高くなってしまい、冷蔵庫の庫内温度が次第に高くなってしまう現象が生じる。
また、冷却器49に付着する霜の量が次第に増加すると、つまり、冷媒配管49cやフィン49dの表面に付着する霜の量が次第に増加すると、付着した霜のために、フィン49dの間を通過する空気流路の実質的間隔寸法(図3のP1相当の寸法)が次第に狭くなってしまうため、冷却器49を通過する循環空気の通風抵抗が次第に増加してしまう現象が生じる。換言すれば、冷却器49への着霜量の増加によって冷却器の冷却効率の低下を招くので、冷蔵庫の庫内温度が次第に高くなってしまう現象が生じる。
そこで、本実施形態では、着霜量が所定の量以上となる以前に、除霜手段48による冷却器49の除霜運転を開始して、冷却効率の低下を少なくすることにより、庫内温度の上昇程度を少なくするものである。
次に、着霜量と庫内温度との関係について、図4を参照しながら説明する。図4は図1の冷蔵庫における庫内温度と着霜量との関係を示す図であり、発明者らの実験やシミュレーション等により得られたものである。
図4において、横軸は冷却器49に付着した着霜量を表し、縦軸は庫内温度を表している。そして、図中の曲線R1は冷蔵室44内の温度を庫内温度センサ62によって検知した値を示し、曲線F1は冷凍室42内の温度を庫内温度センサ61によって検知した値を示してある。
冷却器49に付着する霜の量が増加して、冷却器49の冷却効率が低下し且つ冷却器49を通過する循環空気の通風抵抗が増加しても、制御装置57の判断と指示により、庫内温度センサ61の値が所定の設定値となるように、圧縮機47と送風機51との運転制御を行う。すなわち、圧縮機47や送風機51の運転率を上昇させるか、圧縮機47及び送風機51の運転回転数を増加させるか、等の運転制御を行う。これにより、冷凍室42の庫内温度は、曲線F1に示すように、その温度上昇程度を小さく出来るのである。
一方、冷蔵室44内を冷却する冷気は、冷凍用冷気ダクト52内に送風された冷気の一部が分流されて、冷蔵用冷気ダクト53、電動ダンパ54を経て吐出口44dから冷蔵室44内に流れ込む。また、冷凍用冷気ダクト52から冷蔵用冷気ダクト53に分流する冷気の割合は予め設定された割合により分割される。これらにより、冷却器49に付着する霜の量が増加して、冷却器49の冷却効率が低下すると共に、冷却器49を通過する循環空気の通風抵抗が増加すると、冷蔵室44内を冷却する冷気はその温度が次第に上昇すると共に、冷気量も低下する。これらのために、冷蔵室44の庫内温度は、曲線R1に示すように、次第に上昇してしまう。
ここで、冷却器49への着霜量がある程度の量(図のSx2未満)までは、庫内温度の上昇程度が、冷蔵庫にて許容できる範囲であるが、冷却器への着霜量が図のSx2以上となると、庫内温度の上昇程度が、冷蔵庫にて許容し難い範囲(図のΔt2以上)となる。
そこで、本実施形態では、冷蔵室44の庫内温度があまり上昇しないように、つまり、庫内温度の上昇程度が図のΔt2未満となるように、制御装置57により制御する。すなわち、制御装置57は、重み付け積算時間の一例である重み付け扉開積算時間(圧縮機の回転数比率を乗じた扉開積算時間)に基づいて、着霜量が多いと判断されるときには、冷却器49への霜取り前のプリクール運転を実施しないようにして、除霜運転を早めるように制御する。
次に、図5及び図6を参照しながら、着霜量と扉開積算時間との関係、着霜量と重み付け扉開積算時間との関係について説明する。図5は図1の冷蔵庫における扉開積算時間と着霜量との関係説明図、図6は図1の冷蔵庫における重み付けした扉開積算時間と着霜量との関係説明図である。
図5において、横軸は冷却器49に付着した着霜量を表し、縦軸は扉開閉による扉開積算時間を表している。図中の曲線Cx2は圧縮機47の実働運転回転数が標準回転数(予め設定された回転数)、例えば3,000min−1で運転した時の扉開積算時間と着霜量との関係を表している。曲線Cx1は圧縮機47の実働運転回転数が標準回転数より速い、例えば4,000min−1で運転した時の扉開積算時間と着霜量との関係を表している。曲線Cx3は圧縮機47の実働運転回転数が標準回転数より遅い、例えば、2,000min−1で運転した時の扉開積算時間と着霜量との関係を表している。
冷蔵庫の通常の除霜必要帯(図5のΔs部、つまり、着霜量がSx6からSx7までの間)において、冷却器49の着霜量と扉開積算時間との関係は、曲線Cx1,Cx2,Cx3に示すように、ほぼ比例関係にある。その比例係数は圧縮機47の実働運転回転数によって決められることが、発明者らの実験やシミュレーション等により判明した。
そして、冷却器49の着霜量が図4のSx2とほぼ同一であるSx7となるのは、圧縮機47の実働運転回転数を圧縮機47の標準回転数、例えば、3,000min−1で運転している状態で、冷蔵庫扉の開閉による扉開時間の積算時間がTx2になった時であることが判明した。
また、圧縮機47の実働運転回転数を圧縮機47の標準回転数で割り算した数値(本発明においては、これを圧縮機の回転数比率と表記する)を扉の開閉による扉開時間の積算時間に乗じた値が同じであれば、冷却器49の着霜量がほぼ同一となることが、発明者らの実験やシミュレーション等により判明した。つまり、図5に表示したCx1を圧縮機47の標準回転数Cx2より低い任意の回転数,Cx3を圧縮機47の標準回転数Cx2より高い任意の回転数すると、圧縮機47の回転数比率を乗じた扉開積算時間Txx(本発明において、これを、重み付け扉開積算時間Txxと表記する)が次の式(1)を満足する場合に、冷却器49の着霜量がほぼ同一であると推定されることが判明した。
Txx≒{(Tx1)×(Cx2/Cx1)}≒{(Tx2)×(Cx2/Cx2)≒{(Tx3)×(Cx2/Cx3)} … (1)
ここで、本実施形態が適用される一般家庭用冷蔵庫の回転数可変圧縮機47の実働回転数について説明する。一般家庭用冷蔵庫の回転数可変圧縮機47の実働回転数は、冷蔵庫の熱負荷量により常に変動しているのが通常である。つまり、冷蔵庫の扉開閉による扉開時間の長さや、貯蔵食品等の出し入れ、或いは、冷蔵庫が設置された周囲の外気温度等の変動による熱負荷の変動により、圧縮機47の最高回転数から最低回転数の間で常に上下しているのが通常である。
Txx≒{(Tx1)×(Cx2/Cx1)}≒{(Tx2)×(Cx2/Cx2)≒{(Tx3)×(Cx2/Cx3)} … (1)
ここで、本実施形態が適用される一般家庭用冷蔵庫の回転数可変圧縮機47の実働回転数について説明する。一般家庭用冷蔵庫の回転数可変圧縮機47の実働回転数は、冷蔵庫の熱負荷量により常に変動しているのが通常である。つまり、冷蔵庫の扉開閉による扉開時間の長さや、貯蔵食品等の出し入れ、或いは、冷蔵庫が設置された周囲の外気温度等の変動による熱負荷の変動により、圧縮機47の最高回転数から最低回転数の間で常に上下しているのが通常である。
従って、冷却器49の着霜量を推定するために、実験やシミュレーション等により、図5にて曲線Cx1やCx3を複数本求め、複数本の曲線の実験式をプログラム化することが考えられる。しかし、この方法では、煩雑なプログラムとなってしまう。
そこで、本実施形態では、図6に示すように、横軸に冷却器49に付着した着霜量を表し、縦軸に重み付け扉開積算時間を表すようにし、図中の曲線Cx4の一本のみにて、冷却器49に付着した着霜量と重み付け扉開積算時間との関係を推定することが出来るようにしている。これによって、プログラムを単純化することが出来る。換言すれば、重み付け扉開積算時間Txxの値を算出することにより、冷却器49の着霜量をより簡易に推定できることが判明した。
なお、図6中の着霜量Sx7を図4のSx2とほぼ同一と仮定すれば、そのときの重み付け扉開積算時間Txxを後述するT01若しくはT03未満とすることにより、図4にて前述した庫内温度の上昇程度を冷蔵庫にて許容し難い範囲以下とすることが出来るものである。
また、一般的な家庭用冷蔵庫の平均的扉開閉回数を調査した所、冷蔵室扉の扉開閉回数は冷凍室扉の扉開閉回数とは相関関係があり、扉開積算時間においても同様な関係があるので、重み付け扉開積算時間Txxとして、冷蔵室扉44aの開閉による扉開時間の積算時間のみを検出しても、冷却器49の着霜量を推定できることが判明した。このように構成することにより、安価で制御を容易にすることができる。
次に、図7を参照しながら、冷蔵庫の除霜制御動作を説明する。図7は図1の冷蔵庫における制御装置57の除霜制御動作を示すフローチャートである。
電源投入からスタートし、通常冷却運転、即ち、制御装置57による圧縮機47や送風機51、電動ダンパ54等の運転及び運転制御を開始する(ステップ61)。そして、ステップ62で、圧縮機47が運転しているか否かを判断する。ここで、圧縮機47が運転していれば、ステップ63で、制御装置57に組み込まれた圧縮機運転時間積算タイマ及び扉開時間積算タイマがカウントを開始する。同時に、制御装置57に内蔵された装置により、圧縮機の実働回転数を検知し、この実働回転数から圧縮機の回転数比率を算出し、圧縮機の回転数比率と扉開時間積算タイマとの値を乗じた重み付け扉開積算時間Txxの値を演算開始する。そして、ステップ62で圧縮機47が停止している時、また、ステップ64で圧縮機運転時間積算タイマのカウントが所定時間(例えば8時間)経過していない時は、ともにステップ61に戻る。
そして、ステップ64で圧縮機運転時間積算タイマのカウントが所定時間になると、ステップ64からステップ65に進み、重み付け扉開積算時間Txxの値が予め設定した設定値T01若しくはT03以上あるか否かを判断する。ここで、重み付け扉開積算時間Txxの値が設定値T01若しくはT03以上であれば、冷却器49への着霜量が多いため、庫内温度の上昇程度が冷蔵庫にて許容し難い範囲(図4のΔt2以上)になる恐れがあると判断して、つまり、このまま冷蔵庫の冷却運転を継続すると冷却器49への着霜量の増加により、冷却効率の低下を招く恐れがあると判断して、ステップ66を跳ばして、直接ステップ67に進んで除霜手段48に通電して冷却器49の除霜運転を開始する。
一方、ステップ65で、重み付け扉開積算時間Txxの値が設定値T01若しくはT03未満である時は冷却器49への着霜量が所定量以下であり、庫内温度の上昇程度が冷蔵庫にて許容できる範囲(図4のΔt2未満)と判断して、つまり、このまま冷蔵庫の冷却運転を継続しても、冷却器49への着霜量の増加による冷却効率の低下が少ないと判断して、ステップ66に進み、ステップ67の除霜運転に先立ってプリクール運転処理を行う。このプリクール運転処理では、例えば、冷凍温度室43や冷蔵温度室46の庫内温度を通常設定値より低くするために、圧縮機47、送風機51及び電動ダンパ54等を予めプログラムされた方式で運転するか、若しくは、圧縮機47や送風機51を予めプログラムされた時間連続運転して冷凍温度室43の庫内温度をより低くなるように運転する。
そして、プリクール運転処理が終了すると、ステップ67に進み、ここで除霜手段48に通電して冷却器49の除霜運転を開始する。次いで、ステップ68で、冷却器温度検出手段64の検出値Θexxが予め設定した設定値Θe02(例えば20℃)になるまで除霜手段48の通電を継続し、検出値Θexxが設定値Θe02以上となったらステップ69に進んで、除霜手段48の通電を停止して除霜運転を終了する。
そして、除霜運転が終了したら、ステップ70に進み、圧縮機運転時間積算タイマ及び扉開時間積算タイマ及び重み付け扉開積算時間Txxの値をリセットしてステップ61に戻る。
なお、重み付け扉開積算時間Txxとして、圧縮機の回転数比率を乗じた冷蔵室扉の開閉による扉開時間の積算時間T01を使用すれば、冷蔵室扉44aの開閉による扉開時間の積算時間と圧縮機47の回転数を検出するだけで良いので、その他の扉41a、42a、45aの扉開積算時間を検出するセンサ等を省略できるので、製造コスト上有利な構成を提供できる。
また、重み付け扉開積算時間Txxとして、圧縮機47の回転数比率を乗じた冷蔵室扉44aの開閉による扉開時間の積算時間T01と、圧縮機の回転数比率を乗じた冷凍室扉42aの開閉による扉開時間の積算時間T02とを合計した数値T03を使用すれば、冷蔵室44と冷凍室42との使用状態による扉開時間のバラツキが生じても、使用状態がより的確に把握されるので、冷却器49の着霜量をより的確に推定できる構成を提供できる。
本実施形態によれば、予め設定した所定時間内における重み付け扉開積算時間Txxにより、冷却器49の霜取り前のプリクール有無を決定したものであるから、冷却器49への着霜量増加による冷却効率の低下を少なくできるので、庫内温度の上昇程度を少なくできる。従って、庫内に貯蔵した食品の鮮度保持機能が低下し難い冷蔵庫を提供できるものである。
また、重み付け扉開積算時間Txxが、予め設定した設定値より多いときには,冷却器49の霜取り前のプリクールを実施しないようにしたものであるから、扉開閉継続による冷却器49への着霜量増加を少なくできるので、冷却器49の冷却効率の低下を少なくすることが出来る冷蔵庫を提供できる。
また、重み付け扉開積算時間Txxとして、圧縮機47の回転数比率を乗じた冷蔵室扉44aの開閉による扉開時間の積算時間を使用したものであるから、冷蔵室扉44aの開閉による扉開時間の積算時間と圧縮機47の回転数を検出するだけで良いので、その他の扉の扉開積算時間を検出するセンサ等を省略できるので、製造コスト上有利な冷蔵庫を提供できる。
また、重み付け扉開積算時間Txxとして、圧縮機47の回転数比率を乗じた冷蔵室扉44aの開閉による扉開時間の積算時間と、圧縮機47の回転数比率を乗じた冷凍室扉42aの開閉による扉開時間の積算時間とを合計した数値を使用することにより、冷蔵室44と冷凍室42との使用状態による扉開時間のバラツキが生じても、使用状態がより的確に把握されるので、冷却器49の着霜量をより的確に推定できる冷蔵庫を提供できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態の冷蔵庫について図8を用いて説明する。図8は本発明の第2実施形態の冷蔵庫における制御装置57の除霜制御動作を示すフローチャートである。この第2実施形態は、次に述べる点で第1実施形態と相違するものであり、その他の点については第1実施形態と基本的には同一であるので、重複する説明を省略する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態の冷蔵庫について図8を用いて説明する。図8は本発明の第2実施形態の冷蔵庫における制御装置57の除霜制御動作を示すフローチャートである。この第2実施形態は、次に述べる点で第1実施形態と相違するものであり、その他の点については第1実施形態と基本的には同一であるので、重複する説明を省略する。
ステップ61〜64は第1実施形態と同様であるので、重複する説明を省略し、ステップ64の次から説明する。
ステップ64で圧縮機運転時間積算タイマのカウントが所定時間になると、ステップ71に進み、重み付け扉開積算時間Txxの値が設定値T01若しくはT03以上あるか否かを判断する。この判断で、重み付け扉開積算時間Txxの値が設定値T01若しくはT03以上であれば、冷却器49への着霜量が多いために、庫内温度の上昇程度が冷蔵庫にて許容し難い範囲(図4のΔt2以上)になる恐れがあると判断して、つまり、このまま冷蔵庫の冷却運転を継続すると冷却器49への着霜量の増加により冷却効率の低下を招く恐れがあると判断する。この判断の場合には、ステップ74へは行かず、ステップ72に進んで除霜手段48に通電して冷却器49の除霜運転を開始する。
次いで、ステップ73で冷却器温度検出手段64の検出値Θexxを判断する。このステップ73は、ステップ71で重み付け扉開積算時間Txxが所定値より大きいと判断されている場合の処理であり、検出値Θexxの判断基準を冷却器49への着霜量が所定値より少ない場合の設定値Θe02より高い設定値Θe03(例えば、25℃)に設定して判断する。そして、その高い設定値Θe03になるまで除霜手段48の通電を継続し、検出値Θexxが設定値Θe03以上となったらステップ77に進んで、除霜手段48の通電を停止して除霜運転を終了する。
一方、ステップ71で、重み付け扉開積算時間Txxの値が設定値T01若しくはT03未満である時は、冷却器49への着霜量が所定量以下であり、庫内温度の上昇程度が冷蔵庫にて許容できる範囲(図4のΔt2未満)と判断して、つまり、このまま冷蔵庫の冷却運転を継続しても、冷却器49への着霜量の増加による冷却効率の低下が少ないと判断して、ステップ74に進む。ステップ74で、ステップ75の除霜運転に先立ってプリクール運転処理を行う。このプリクール運転処理は、例えば、冷凍温度室43や冷蔵温度室46の庫内温度を通常設定値より低くするために、圧縮機47、送風機51及び電動ダンパ54等を予めプログラムされた方式で運転する。そして、プリクール運転処理が終了すると、ステッフ75に進み、ここで除霜手段48に通電して冷却器49の除霜運転を開始する。
次いで、ステップ76で冷却器温度検出手段64の検出値Θexxを判断する。このステップ76は、ステップ71で重み付け扉開積算時間Txxが所定値より小さいと判断されている場合であり、検出値Θexxの判断基準を冷却器49への着霜量が所定値より多い時の設定値Θe03より低い設定値Θe02(例えば、15℃)に設定して判断する。
そして、その低い設定値Θe02になるまで除霜手段48の通電を継続し、検出値Θexxが設定値Θe02以上となったらステップ77に進んで、除霜手段48の通電を停止して除霜運転を終了する。
そして、その低い設定値Θe02になるまで除霜手段48の通電を継続し、検出値Θexxが設定値Θe02以上となったらステップ77に進んで、除霜手段48の通電を停止して除霜運転を終了する。
この第2実施形態によれば、予め設定した所定時間内における重み付け扉開積算時間Txxにより、除霜手段48への通電を停止する所定温度Θexxの値を変化させたものであるから、冷却器49の着霜量に応じた除霜手段48への通電時間となるので、除霜手段48への余分な通電を必要としない。従って、省エネ上有利な冷蔵庫を提供できる。
40…冷蔵庫本体、41…製氷室、41a…扉、42…冷凍室、42a…扉、43…冷凍温度室、43d…吐出口、44…冷蔵室、44a…扉、44c…冷蔵用冷気通路、44d…吐出口、44e…吸込口、44f…冷気通路、44g…戻り口、45…野菜室、45a…扉、45c…野菜用冷気通路、45d…冷気通路、45e…吐出口、45f…吸込口、46…冷蔵温度室、47…圧縮機、48…除霜手段、49…冷却器、49a…冷却器の下部開口、49b…冷却器の上部開口、49c…冷媒配管、49d…フィン、50…冷却室、51…送風機、52…冷凍用冷気ダクト、53…冷蔵用冷気ダクト、54…電動ダンパ、55、56…仕切部材、57…制御装置、61、62、63…庫内温度センサ、64…温度検出手段。
Claims (6)
- 冷却器で生成した冷気を送風機により冷蔵温度室と冷凍温度室とに分流し且つ前記冷却器に戻るように循環させると共に、
前記冷蔵温度室または前記冷凍温度室の庫内熱負荷量に基づいて制御装置により圧縮機の回転数を変化させる冷蔵庫において、
前記制御装置は、除霜運転の開始条件が整った場合に前記冷却器の着霜量を推定する重み付け積算時間が所定時間より長いかを判定し、その判定結果が所定時間より長い場合に前記冷却器の霜取り前のプリクール運転を停止またはプリクール量を低減してプリクール運転を行う
ことを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1において、前記重み付け積算時間として冷蔵庫扉の開閉による扉開時間の積算時間を利用したことを特徴とする冷蔵庫。
- 請求項2において、前記重み付け積算時間に利用する扉開時間の積算時間として前記冷蔵温度室を構成する冷蔵室の扉の開閉による扉開時間の積算時間を単独で利用したことを特徴とする冷蔵庫。
- 請求項2において、前記重み付け積算時間に利用する扉開時間の積算時間として、前記冷蔵温度室を構成する冷蔵室の扉の開閉による扉開時間の積算時間と、前記冷凍温度室を構成する冷凍室の扉の開閉による扉開時間の積算時間との合計時間を利用したことを特徴とする冷蔵庫。
- 請求項1から4の何れかにおいて、前記重み付け積算時間として前記扉の開閉による扉開時間の積算時間に前記圧縮機の回転数比率を乗じた値を使用したことを特徴とする冷蔵庫。
- 請求項1から5の何れかにおいて、前記冷却器の温度を検出する冷却器温度検出手段を備え、前記制御装置は、前記冷却器の温度を検出する冷却器温度検出手段の検出値が設定温度以上となると前記冷却器の除霜手段への通電を停止させると共に、前記冷却器の着霜量を推定する重み付け積算時間に基づいて前記冷却器の除霜手段への通電を停止する設定温度を変化させることを特徴とする冷蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006235381A JP2008057863A (ja) | 2006-08-31 | 2006-08-31 | 冷蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006235381A JP2008057863A (ja) | 2006-08-31 | 2006-08-31 | 冷蔵庫 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008057863A true JP2008057863A (ja) | 2008-03-13 |
Family
ID=39240826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006235381A Withdrawn JP2008057863A (ja) | 2006-08-31 | 2006-08-31 | 冷蔵庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008057863A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020098044A (ja) * | 2018-12-17 | 2020-06-25 | 富士電機株式会社 | ショーケース及びショーケースの除霜制御方法 |
CN113330262A (zh) * | 2018-12-10 | 2021-08-31 | Bsh家用电器有限公司 | 制冷器具和用于初始化制冷器具中的除霜过程的方法 |
CN113790573A (zh) * | 2021-09-18 | 2021-12-14 | 珠海格力电器股份有限公司 | 冰箱及其化霜方法 |
CN113865218A (zh) * | 2021-11-02 | 2021-12-31 | 珠海格力电器股份有限公司 | 化霜前预冷时间的调节方法、制冷设备、存储介质 |
CN113915920A (zh) * | 2021-04-13 | 2022-01-11 | 海信(山东)冰箱有限公司 | 冰箱和冰箱化霜控制方法 |
CN113915881A (zh) * | 2021-04-09 | 2022-01-11 | 海信(山东)冰箱有限公司 | 一种冰箱及其化霜控制方法 |
WO2023077946A1 (zh) * | 2021-11-03 | 2023-05-11 | 青岛海尔电冰箱有限公司 | 制冷设备的控制方法 |
-
2006
- 2006-08-31 JP JP2006235381A patent/JP2008057863A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113330262A (zh) * | 2018-12-10 | 2021-08-31 | Bsh家用电器有限公司 | 制冷器具和用于初始化制冷器具中的除霜过程的方法 |
JP2020098044A (ja) * | 2018-12-17 | 2020-06-25 | 富士電機株式会社 | ショーケース及びショーケースの除霜制御方法 |
JP7215135B2 (ja) | 2018-12-17 | 2023-01-31 | 富士電機株式会社 | ショーケース及びショーケースの除霜制御方法 |
CN113915881A (zh) * | 2021-04-09 | 2022-01-11 | 海信(山东)冰箱有限公司 | 一种冰箱及其化霜控制方法 |
CN113915920A (zh) * | 2021-04-13 | 2022-01-11 | 海信(山东)冰箱有限公司 | 冰箱和冰箱化霜控制方法 |
CN113790573A (zh) * | 2021-09-18 | 2021-12-14 | 珠海格力电器股份有限公司 | 冰箱及其化霜方法 |
CN113865218A (zh) * | 2021-11-02 | 2021-12-31 | 珠海格力电器股份有限公司 | 化霜前预冷时间的调节方法、制冷设备、存储介质 |
WO2023077946A1 (zh) * | 2021-11-03 | 2023-05-11 | 青岛海尔电冰箱有限公司 | 制冷设备的控制方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN106766577B (zh) | 风冷冰箱的结霜程度检测方法与装置 | |
JP4954484B2 (ja) | 冷却貯蔵庫 | |
CN106766532A (zh) | 恒温冰箱及其控制方法 | |
CN108885050B (zh) | 冰箱 | |
JP2008057863A (ja) | 冷蔵庫 | |
JPWO2005038365A1 (ja) | 冷却貯蔵庫 | |
JP2011038715A (ja) | 冷蔵庫 | |
JP3455058B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
CN106568269B (zh) | 冰箱 | |
JP2012007760A (ja) | 冷蔵庫 | |
CN106679323A (zh) | 风冷冰箱及其运行控制方法 | |
JP6709363B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP4088474B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP2015038409A (ja) | 冷蔵庫 | |
JP2005121341A (ja) | 冷却貯蔵庫 | |
JPH10111064A (ja) | 冷蔵庫の冷却ファン制御方法 | |
JP2007309530A (ja) | 冷蔵庫 | |
KR101481489B1 (ko) | 냉장고의 제상 제어장치 및 방법 | |
JP2005180719A (ja) | 冷蔵庫 | |
JP6309156B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP2012063026A (ja) | 冷蔵庫 | |
JP5763469B2 (ja) | 冷却庫 | |
JP2009014320A (ja) | 冷蔵庫 | |
JP5376796B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
KR100597304B1 (ko) | 냉장고의 제상 운전방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20091110 |