JP2008107068A - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍冷蔵庫内の冷凍室は冷凍食品を貯蔵することに留まらず、数十℃の高温の米飯やその他の熱物を入れてそれを冷凍保存しておき、後にそれを解凍して食することが望まれる。本発明は、これに応えるために、通常の冷凍食品の貯蔵と、米飯等の熱物を入れて冷凍保存することができる冷凍室を備えた冷却貯蔵庫を提供するものである。
【解決手段】インバータ制御の電動圧縮機を備え、熱物を入れて冷凍保存する冷凍室が断熱仕切りによって区画形成され、冷凍室には熱物センサを設け、冷却貯蔵庫の周囲温度を検出する周囲温度検出センサが第1の低温度以下の検出の場合は電動圧縮機を第1の周波数で運転し、周囲温度が第1の高温度以上の検出の場合は電動圧縮機を第1の周波数より高い第2の周波数で運転し、周囲温度検出センサが第1の高温度以上の検出の場合において、熱物センサが冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出に基づき、電動圧縮機を第2の周波数より高い周波数で運転すること。
【選択図】図4

Description

本発明は、通常の冷凍食品の貯蔵と、米飯等の熱物を入れて冷凍保存することができる冷凍室を備えた冷却貯蔵庫に関する。
冷凍冷蔵庫内の冷凍室に上下2段容器が収納され、一方の容器を冷凍室に残し、他方の容器を冷凍室の引き出し扉と連動して引き出すように構成したものがある。この場合、上下2段容器とも冷凍食品を貯蔵するものである。(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−303943号公報
生活様式等の変化によって、冷凍冷蔵庫の使用態様も変化し、冷凍冷蔵庫内の冷凍室は、冷凍食品を貯蔵することに留まらず、数十℃の高温の米飯やその他の熱物を入れてそれを冷凍保存しておき、後にそれを解凍して食することが望まれている。本発明は、これに応えるために、通常の冷凍食品の貯蔵と、米飯等の熱物を入れて冷凍保存することができる冷凍室を備えた冷却貯蔵庫を提供するものである。
また、本発明は、このような米飯等の熱物を入れて冷凍保存する場合の制御として、冷却貯蔵庫の周囲温度を考慮して効果的な熱物冷凍制御を行う技術を提供する。
第1発明は、インバータ制御によって冷媒を圧縮する電動圧縮機を備えた冷凍装置によって冷却される冷却貯蔵庫において、米飯等の熱物を入れて冷凍保存するための冷凍室が断熱仕切りによって区画形成され、前記冷凍室には熱物センサを設け、前記冷却貯蔵庫の周囲温度を検出する周囲温度検出センサを設け、前記周囲温度検出センサが第1の低温度以下の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数で運転し、周囲温度が第1の高温度以上の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数より高い第2の周波数で運転し、前記周囲温度検出センサが前記第1の高温度以上の検出の場合において、前記熱物センサが前記冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出に基づき、前記電動圧縮機を前記第2の周波数より高い周波数で運転することを特徴とする冷却貯蔵庫である。
第2発明は、インバータ制御によって冷媒を圧縮する電動圧縮機を備えた冷凍装置によって冷却される冷却貯蔵庫において、米飯等の熱物を入れて冷凍保存するための冷凍室が断熱仕切りによって区画形成され、前記冷凍室に熱物が入ったときの記冷凍室の空気温度を検出する熱物センサを設け、前記電動圧縮機はインバータ制御によって運転が制御され、冷却貯蔵庫の周囲温度を検出する周囲温度検出センサを設け、前記周囲温度検出センサが第1の低温度以下の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数で運転し、前記周囲温度検出センサが第1の高温度以上の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数より高い第2の周波数で運転し、前記周囲温度検出センサが前記第1の低温度以下の検出の場合は、前記熱物センサが前記冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出であっても、前記電動圧縮機を第1の周波数で運転することを特徴とする冷却貯蔵庫である。
第3発明は、インバータ制御によって冷媒を圧縮する電動圧縮機を備えた冷凍装置によって冷却される冷却貯蔵庫において、米飯等の熱物を入れて冷凍保存するための冷凍室が断熱仕切りによって区画形成され、前記冷凍室には熱物センサを設け、前記冷却貯蔵庫の周囲温度を検出する周囲温度検出センサを設け、前記周囲温度検出センサが第1の低温度以下の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数で運転し、周囲温度が第1の高温度以上の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数より高い第2の周波数で運転し、前記周囲温度検出センサが前記第1の高温度以上の検出の場合において、前記熱物センサが前記冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出に基づき、前記電動圧縮機を前記第2の周波数より高い周波数の強制運転を所定時間行い、この強制運転終了後は通常冷却運転モードでの冷却運転とすることを特徴とする冷却貯蔵庫である。
第4発明は、インバータ制御によって冷媒を圧縮する電動圧縮機を備えた冷凍装置によって冷却される冷却貯蔵庫において、米飯等の熱物を入れて冷凍保存するための冷凍室が断熱仕切りによって区画形成され、前記冷凍室には熱物センサを設け、前記冷却貯蔵庫の周囲温度を検出する周囲温度検出センサを設け、前記周囲温度検出センサが第1の低温度以下の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数で運転し、周囲温度が第1の高温度以上の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数より高い第2の周波数で運転し、前記周囲温度検出センサが第1の低温度以下の検出の場合は、前記熱物センサが前記冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出であっても、前記電動圧縮機を第1の周波数で運転し、前記周囲温度検出センサが前記第1の高温度以上の検出の場合において、前記熱物センサが前記冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出に基づき、前記電動圧縮機を前記第2の周波数より高い周波数で運転することを特徴とする冷却貯蔵庫である。
第5発明は、インバータ制御によって冷媒を圧縮する電動圧縮機を備えた冷凍装置によって冷却される冷却貯蔵庫において、米飯等の熱物を入れて冷凍保存するための冷凍室が断熱仕切りによって区画形成され、前記冷凍室には熱物センサを設け、前記冷却貯蔵庫の周囲温度を検出する周囲温度検出センサを設け、記周囲温度検出センサが第1の低温度以下の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数で運転し、周囲温度が第1の高温度以上の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数より高い第2の周波数で運転し、前記周囲温度検出センサが第1の低温度以下の検出の場合は、前記熱物センサが前記冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出であっても、前記電動圧縮機を第1の周波数で運転し、前記周囲温度検出センサが前記第1の高温度以上の検出の場合において、前記熱物センサが前記冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出に基づき、前記電動圧縮機を前記第2の周波数より高い周波数の強制運転を所定時間行い、この強制運転終了後は通常冷却運転モードでの冷却運転とすることを特徴とする冷却貯蔵庫である。
第6発明は、第1発明乃至第5発明のいずれかにおいて、前記第1の低温度と前記第1の高温度の間では周囲温度に応じて前記電動圧縮機の回転数を可変することを特徴とする。
第7発明は、インバータ制御によって冷媒を圧縮する電動圧縮機を備えた冷凍装置によって冷却される冷却貯蔵庫において、米飯等の熱物を入れて冷凍保存するための冷凍室が断熱仕切りによって区画形成され、前記冷凍室には熱物センサを設け、前記冷却貯蔵庫の周囲温度を検出する周囲温度検出センサを設け、前記周囲温度検出センサが第1の低温度以下の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数で運転し、周囲温度が第1の高温度以上の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数より高い第2の周波数で運転し、前記周囲温度検出センサが前記第1の高温度以上の検出の場合において、前記熱物センサが前記冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出に基づき、前記電動圧縮機を前記第2の周波数より高い周波数の強制運転を所定時間行い、この強制運転終了後は通常冷却運転モードでの冷却運転で運転し、前記第1の低温度と前記第1の高温度の間では周囲温度に応じて前記電動圧縮機の回転数を可変することを特徴とする冷却貯蔵庫である。
第1の発明では、インバータ制御によって、周囲温度検出センサが第1の低温度(例えば、15℃)以下の検出の場合は、電動圧縮機を第1の周波数で運転し、周囲温度が第1の高温度(例えば、30℃)以上の検出の場合は、電動圧縮機を第1の周波数より高い第2の周波数で運転して、外気温に応じて庫内温度上昇を抑制した運転が行なわれる。そして、周囲温度検出センサが第1の高温度(例えば、30℃)以上の検出の場合において、熱物センサが冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出に基づき、電動圧縮機を第2の周波数より高い周波数で運転することにより、圧縮機の回転数をアップして、熱物冷凍運転での他の貯食品への悪影響を抑制している。
第2の発明は、第1の発明の効果に加えて、周囲温度が低い場合には電動圧縮機を低い周波数で運転しても、庫内の冷却が十分行なわれるため、周囲温度検出センサが低い外気温検出の場合は、冷凍室内に熱物を入れたときでも、電動圧縮機を低い周波数で運転することにより、経済的な運転を行なうようにしている。
第3の発明では、第1の発明の効果に加えて、熱物センサが冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出に基づき、電動圧縮機を第2の周波数より高い周波数の強制運転を所定時間行う。この所定時間は、入れた熱物の表面が凍結し始める時間、または熱物の表面が凍結しているが芯まで凍結していない時間とすれば、ある程度凍結した状態では、他の部分の温度上昇の影響が少なくなる。このためこの強制運転終了後は通常冷却運転モードでの冷却運転とすることにより、経済的な運転を行なうことができる。
第4の発明では、第2の発明の効果に加えて、周囲温度が高い場合には、熱物センサが冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出に基づき、電動圧縮機を第2の周波数より高い周波数で運転することにより、庫内温度低下を促進する運転ができ、熱物の高温による影響を抑制した運転ができる。
第5の発明では、第4発明の効果に加えて、熱物センサが冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出に基づき、電動圧縮機を第2の周波数より高い周波数の強制運転を所定時間行う。この所定時間は、入れた熱物の表面が凍結し始める時間、または熱物の表面が凍結しているが芯まで凍結していない時間とすれば、ある程度凍結した状態では、他の部分の温度上昇の影響が少なくなる。このためこの強制運転終了後は通常冷却運転モードでの冷却運転とすることにより、経済的な運転を行なうことができる。
第6の発明では、第1の発明乃至第5の発明の効果に加えて、第1の低温度と第1の高温度の間では周囲温度に応じて電動圧縮機の回転数を可変するインバータ制御によって、温度に対応した経済的な運転を行なうことができる。
第7の発明では、インバータ制御によって、周囲温度検出センサが第1の低温度(例えば、15℃)以下の検出の場合は、電動圧縮機を第1の周波数で運転し、周囲温度が第1の高温度(例えば、30℃)以上の検出の場合は、電動圧縮機を第1の周波数より高い第2の周波数で運転して、外気温に応じて庫内温度上昇を抑制した運転が行なわれる。そして、周囲温度検出センサが第1の高温度(例えば、30℃)以上の検出の場合において、熱物センサが冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出に基づき、電動圧縮機を第2の周波数より高い周波数で運転することにより、圧縮機の回転数をアップして、熱物冷凍運転での他の貯食品への悪影響を抑制できる。また、強制運転は所定時間で終了して通常冷却運転モードでの冷却運転とするため、入れた熱物が芯まで凍結する以前に通常冷却運転モードでの冷却運転とすることにより、経済的な運転を行なうことができる。そして、第1の低温度と第1の高温度の間では周囲温度に応じて電動圧縮機の回転数を可変することにより、更に経済的な運転を行なうことができる。
本発明は、インバータ制御によって冷媒を圧縮する電動圧縮機を備えた冷凍装置によって冷却される冷却貯蔵庫において、米飯等の熱物を入れて冷凍保存するための冷凍室が断熱仕切りによって区画形成され、前記冷凍室には熱物センサを設け、前記冷却貯蔵庫の周囲温度を検出する周囲温度検出センサを設け、前記周囲温度検出センサが第1の低温度以下の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数で運転し、周囲温度が第1の高温度以上の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数より高い第2の周波数で運転し、前記周囲温度検出センサが前記第1の高温度以上の検出の場合において、前記熱物センサが前記熱物冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出に基づき、前記電動圧縮機を前記第2の周波数より高い周波数で運転することを特徴とする冷却貯蔵庫であり、本発明の実施例を以下に記載する。
本発明の実施の形態について説明する。図1は冷却貯蔵庫の正面図、図2は冷却貯蔵庫本体を正面から見た説明図、図3は冷却貯蔵庫の製氷室対応部分の縦断側面図、図4は冷却貯蔵庫の熱物冷凍室対応部分の縦断側面図、図5は冷凍室容器の背面側斜視図、図6は冷凍室容器の分解斜視図、図7は冷凍室容器を支持装置に支持する部分の縦断正面図、図8は冷凍室容器への冷気入口部分を示す縦断側面図、図9は制御回路構成図、図10はアルミニウム板の熱容量底敷きの断面図、図11は蓄冷剤式熱容量底敷きの断面図である。
図1乃至図3において、1は本発明の冷却貯蔵庫であり、冷凍冷蔵庫の形態を示している。冷却貯蔵庫1は、前面開口の本体2内を区画して複数の貯蔵室を形成し、これら各貯蔵室の前面は扉で開閉できる構成である。冷却貯蔵庫本体2は、外箱(外壁板)2Aと内箱(内壁板)2Bとの間に発泡断熱材2Cを充填した断熱構造である。冷却貯蔵庫本体2内には、上部に前面開口の冷蔵室3、その下方に冷凍温度室として前面開口の冷凍室5と前面開口の製氷室6が横並びに設けられ、その下方に前面開口の野菜室4が配置された構成である。
冷蔵室3内には冷蔵室3の側壁に形成した棚受けに載置した複数段の棚3Aが設けられている。冷蔵室3の前面開口は、冷却貯蔵庫本体2の一側部にヒンジ装置にて横方向に回動する回動式の冷蔵室扉3Dにて開閉される。野菜室4の前面開口は、野菜室4内に設けた左右のレール18Aとローラ18Bによる支持装置18によって前後方向へ引き出し可能に支持した野菜容器15と共に前方へ引き出される引き出し式扉4Dにて閉塞されている。冷凍室5と製氷室6の前面開口は、それぞれ別個の扉12A、12Bで閉じられるように構成している。この場合、冷凍室5は野菜室4と同様に、冷凍室5内に設けた左右のローラ11に対して、前後方向へ引き出し可能に支持した支持部材21が扉12Aに結合され、扉12Aを引き出すことによって、この支持部材21に載置した容器10を扉12Aと共に前方へ引き出される引き出し式である。また、製氷室6は野菜室4と同様に、製氷室6内に設けた左右のローラに対して、前後方向へ引き出し可能に支持した支持部材が扉12Bに結合され、扉12Bを引き出すことによって、この支持部材に載置した後述の貯氷容器8を扉12Bと共に前方へ引き出される引き出し式とする構成である。
上部に位置する冷蔵室3と、その下部に位置する横並びの冷凍室5並びに製氷室6との間は断熱仕切り壁17Aにて区画されており、横並びの冷凍室5並びに製氷室6とその下方の野菜室4との間は断熱仕切り壁17Bにて区画されている。45は冷却貯蔵庫本体2の背壁の前面側に配設した冷蔵室3の背壁部材であり、合成樹脂製背面板とその裏側に取り付けた発泡スチロール等の断熱材との組み合わせで構成され、冷蔵室3の背面側に上下方向の冷気通路(冷気ダクト)43と、その左右両側に冷気通路(冷気ダクト)43A、43Bを形成している。
冷凍室5と製氷室6は断熱仕切り47Aによって左側に冷凍温度に保たれる前面開口の製氷室6、そして右側に冷凍温度に保たれる冷凍室5が区画形成され、製氷室6内には上部に自動製氷機7が配置され、その自動製氷機7の下方には上面開口の貯氷容器8が配置されており、前後方向へ引き出し自在に支持されている。自動製氷機7は電動機構7Aによって回転駆動される製氷皿7Bを備えており、製氷工程によって製氷皿7B内に作られた氷は、制御回路部300からの制御信号によって、電動機構によって製氷皿7Bを捻りつつ反転させてその中の氷を下方の貯氷容器8へ離脱させた後、逆回転によって再び正規の状態に復帰し、ソレノイド式開閉弁装置51Aの動作によって、所定量の水が供給されるように動作するものである。
9は自動製氷機7へ供給する製氷用水を貯める給水容器(貯水容器ともいう)であり、横幅に比して奥行きが長い矩形状をなし、冷蔵室3内を区画壁47Bで仕切って形成した小室46に配置されており、冷蔵室3内の温度で冷却され、冷蔵室3の前面扉3Dを開くことによって前方へ取り出すことができる。区画壁47Bで仕切った小室46の隣には、特定低温室13が併設されている。
図3に示すように、冷却貯蔵庫本体2の底部には機械室28が形成され、この機械室28には、冷却貯蔵庫1の冷凍装置を構成する冷媒を圧縮する電動圧縮機24、除霜水を蒸発させるための放熱器25Bを備えた蒸発皿26、及び送風機81等がベース板83上に配置されている。この送風機81からの風によって、機械室28内の電動圧縮機24、及び蒸発皿26は熱交換されて放熱する。29、30は冷却庫内を冷却するために設けた冷凍装置の冷媒の蒸発器(冷却器)である。31は冷凍室用冷却器である第1蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気を冷却庫内、即ち冷凍室5と製氷室6へ循環する第1送風機である。32は冷蔵室用冷却器である第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気を冷却庫内、即ち冷蔵室3、野菜室4及び特定低温室13へ循環する第2送風機である。33は第1蒸発器(冷却器)29の除霜用ガラス管ヒータ、34は、第2蒸発器(冷却器)30の除霜用ガラス管ヒータである。第1蒸発器(冷却器)29及び第2蒸発器(冷却器)30の除霜水は排水管23を通って蒸発皿26へ導かれてそこで蒸発する。
圧縮機24、送風機31、送風機32、送風機81が運転(ON)されると、圧縮機24で圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、放熱器25Bを含む放熱器(図示せず)で放熱され、蒸発皿26内の除霜水を蒸発させる。放熱器を出た冷媒は、それぞれ第1電動式膨張弁71の回路と、第2電動式膨張弁72の回路を通って減圧されて温度が低下し、それぞれ冷凍室用蒸発器(冷却器)29と冷蔵室用蒸発器(冷却器)30へ流入する。第1蒸発器(冷却器)29と第2蒸発器(冷却器)30へ流入した液冷媒は、そこで蒸発して周囲の空気を冷却する。第1蒸発器(冷却器)29で蒸発したガス冷媒は、圧縮機24の吸い込み側へ流入して圧縮される。また、第2蒸発器(冷却器)30で蒸発したガス冷媒は、圧縮機24の吸い込み側へ流入して再び圧縮され、上記の冷媒循環を行う。
上記の冷却貯蔵庫1において、電動式膨張弁71は、制御回路部300からの制御信号によって正転と逆転の動作をするステッピングモータによって、駆動弁が動作してその弁開度が調節されるものであり、蒸発器(冷却器)29の出口温度又は冷凍室5の温度に応じて制御回路部300に設定したデータに基づき、ステッピングモータが正転又は逆転して駆動弁が動作してその弁開度が調節され、適正な冷媒膨張が行われるように制御される。また、電動式膨張弁72は、制御信号によって正転と逆転の動作をするステッピングモータによって、駆動弁が動作してその弁開度が調節されるものであり、蒸発器(冷却器)30の入口、出口温度に応じて制御回路部300に設定したデータに基づき、ステッピングモータが正転又は逆転して駆動弁が動作してその弁開度が調節され、適正な冷媒膨張が行われるように制御される。
この冷却貯蔵庫1の通常冷却運転モードでの冷却運転を説明する。この冷却貯蔵庫1では、冷却運転は、冷凍室5の温度によって開始される。冷凍温度室センサによって検出した冷凍室5の温度が所定の上限設定温度に上昇すると、制御回路部300は冷却運転を開始する。この開始時に、制御回路部300は、冷蔵室センサによって冷蔵室3の温度を検知し、この冷蔵室3の温度が所定の上限設定温度を超えている場合は、冷蔵室3の冷却を冷凍室5の冷却より先に行い、この冷蔵室3の温度が所定の上限設定温度を超えていない場合は、冷凍室5の冷却を行う。ここで、冷蔵室3の温度が所定の上限設定温度を超えているとする。したがって、制御回路部300は、まず冷蔵室3の冷却を行う。制御回路部300は、圧縮機24を運転(ON)し、電動式膨張弁72を前回の冷蔵室冷却時の開度まで開け、第2送風機32を運転(ON)して冷却運転を開始する。そして、冷蔵室3が所定の下限設定温度まで低下すると、冷蔵室3の冷却から冷凍室5の冷却に切り替わる。制御回路部300は、この時の電動式膨張弁72の開度の値を格納すると共に、電動式膨張弁72を全閉し、第2送風機32を停止(OFF)し、電動式膨張弁71を前回の冷凍室冷却時の開度まで開け、第1送風機31を運転(ON)する。これにより、冷凍室5と製氷室6が冷却される。冷凍室5が所定の下限設定温度まで低下すると、冷凍運転を終了する。制御回路部300は、この時の電動式膨張弁71の開度の値を格納すると共に、電動式膨張弁71を全閉し、第1送風機31を停止(OFF)し、圧縮機24を停止(OFF)して冷却運転を終了する。そして、再び冷凍温度室センサによって検出した冷凍室5の温度が所定の上限設定温度に上昇すると、制御回路部300は上記同様に冷却運転を開始するように制御する。
次に、図2及び図3を参照して冷気の循環について説明する。35は第2蒸発器(冷却器)30で冷却された冷気が第2送風機32から導かれる冷気通路(冷気ダクト)であり、冷蔵室3の上壁に沿って幅広く配置され、その前端は冷蔵室3の前面開口部の上面に形成した冷気吹き出し口36へ連通している。この冷気吹き出し口36から吹き出す冷気は、冷蔵室3の前面開口部を矢印のように上から下へ流れる冷気カーテン37を形成する。第1蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気と第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気は、夫々第1送風機31及び第2送風機32によって矢印のように循環して各室を所定温度に冷却する。
第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気を第2送風機32によって冷蔵室3と野菜室4とに循環させる冷気循環経路の形成に関し、冷蔵室3の背面部には、冷気通路(冷気ダクト)43が形成され、この左右両側に冷気通路(冷気ダクト)43A、43Bが形成され、冷気供給通路(冷気ダクト)43には第2蒸発器(冷却器)30が収納されて冷却器室を構成している。また、第2蒸発器(冷却器)30から上方へ延びた冷媒パイプに配置した電動式膨張弁72が、冷気供給通路(冷気ダクト)43の背面の窪みにゴム製カバー90で覆われた状態でネジにて取り付けられている。
第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気は、第2送風機32によって冷蔵室3とその一部分である特定低温室13とに循環される。その経路は、第2送風機32を通過した冷気は、一部が冷気通路(冷気ダクト)35を通って冷気吹き出し口36から吹き出す。第2送風機32を通過した冷気の他の部分は、冷蔵室3の背面板45の裏側の左右の冷気通路43A、43Bを通って、冷蔵室3の背面板45に形成した冷気吹き出し口39から冷蔵室3へ吹き出し、冷気通路43Bを更に下方へ流れた冷気が冷気吹き出し口39Aから特定低温室13へ吹き出す。冷蔵室3と特定低温室13へ流入した冷気は、冷蔵室3の下部の吸い込み口50、即ち小室46と特定低温室13の背壁に形成した吸い込み口50から吸込まれ、冷気通路(冷気ダクト)43の第2蒸発器(冷却器)30の下部の冷気吸い込み側に流入し、再び第2蒸発器(冷却器)30で冷却される循環をする。
一方、冷蔵室3へ流入した冷気の一部は、野菜室4へ循環する構成である。図2及び図3では、特定低温室13へ流入した冷気の一部が、特定低温室13の背壁に形成した吸い込み口40から吸込まれ、冷却貯蔵庫本体2の背壁に形成した冷気通路(冷気ダクト)41Aを通って吹き出し口42Aから野菜室4へ流出する。野菜室4へ流入した冷気は、野菜室4を流れて野菜室4の天井壁に近接した背壁に形成した冷気吸い込み口42Bから冷気帰還通路(冷気帰還ダクト)41Bを通って、冷気通路(冷気ダクト)43の第2蒸発器(冷却器)30の下部の冷気吸い込み側に流入し、再び第2蒸発器(冷却器)30で冷却される循環をする。
第1蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気を第1送風機31によって冷凍室5へ循環させる冷気循環経路の形成に関し、冷凍室5の背面部には、冷気通路(冷気ダクト)48が形成され、この冷気供給通路(冷気ダクト)48には第1蒸発器(冷却器)29が収納されて冷却器室を構成している。また、第1蒸発器(冷却器)29から上方へ延びた冷媒パイプに配置した電動式膨張弁71が、冷気供給通路(冷気ダクト)48の背面の窪みにゴム製カバー91で覆われた状態でネジにて取り付けられている。
第1蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気は、第1送風機31によって冷気吹き出し口37A1及び37A2から冷凍室5へ供給され、冷気吹き出し口37Bから製氷室6へ供給され、それぞれ吸い込み口38から吸込まれて、第1蒸発器(冷却器)29の下部の冷気吸い込み側に流入し、再び第1蒸発器(冷却器)29で冷却される循環をする。このような冷気循環によって、冷凍室5と製氷室6は、通常冷却運転モードでの所定の設定冷凍温度(平均温度で、例えば、マイナス(−)20℃程度の冷凍温度)に保たれる。
上記のように、自動製氷機7は電動機構7Aと電動機構7Aによって回転駆動される製氷皿7Bを備えている。電動機構7Aとこの電動機構7Aによって回転駆動される製氷皿7Bを一体に組立てたものを電動機構7Aへの給電ラインの自動着脱を含めて冷却貯蔵庫外に引き出しにて取り外し自在に構成して、自動製氷機7は電動機構7Aと製氷皿7Bを一緒に冷却貯蔵庫1の前方へ引き出しにて取り外し可能である。
図2及び図4において、自動製氷機7は、ベース部材100に電動機構7Aと製氷皿7Bが取り付けられ、ベース部材100の後部には、冷却貯蔵庫本体2側に設けたコネクタに着脱自在に接続されるコネクタを備えた構成である。また、ベース部材100は、略製氷室6の左右幅に渡る横幅を有して製氷室6の天井面に沿うように製氷室6の天井面に当接または近接して配置され、ベース部材100の左右両側部分は、製氷室6の天井面近傍の左右両側部分に設けたレールとなる支持部分6Bに載置されて、ベース部材100は製氷室6の前方へ引き出し自在であると共に、ベース部材100は製氷室6内へ収納自在である。このような構成によって、電動機構7Aと製氷皿7Bを含めて自動製氷機7は、ベース部材100によって冷却貯蔵庫1の前方へ引き出しにて取り外し可能であり、また冷却貯蔵庫1内へ収納可能である。このため、製氷皿7Bの洗浄も便利であり、また、自動製氷機7を取り外して製氷室6を冷凍室として利用することも可能となる。
自動製氷機7の製氷皿7Bへの製氷用水の供給は、制御回路部300からの制御信号によってソレノイド式開閉弁装置51Aに所定時間通電することによって、給水容器9から自然落下方式によって給水路51を通って製氷用水が供給される。製氷皿7Bは、長手方向を列方向として4個2列、5個2列、又は6個2列のように複数の製氷小室に区分されて8乃至12個の角型氷が作られる合成樹脂製である。また、貯氷容器8は、白色、透明、半透明又はその他の色の合成樹脂製であり、奥行きが左右幅に比して長い上面開口の箱状である。
自動製氷機7の製氷運転は、冷却貯蔵庫1に設けた制御回路部300によって制御される製氷工程と脱氷工程から構成される。所定量の製氷用水が注入されている給水容器9を冷却貯蔵庫1の所定位置へ収納した状態で、前記冷凍温度室センサの検出温度が所定の低温以下、例えば、−11℃(マイナス11℃)以下であれば、手動操作にて製氷始動スイッチをONすると、制御回路部300によって脱氷工程が開始し、電動機構7Aが始動して製氷小室7B1が下側を向くように製氷皿7Bを反転して捻った後、製氷小室7B1が上面を向くように製氷皿7Bを正規の状態に復帰させる。これは、前回の製氷によって製氷皿7Bに氷が残っておれば、その上に給水すると水が下方の貯氷容器8へオーバーフローするため、これを防止するためである。製氷皿7Bが正規の状態に復帰したとき製氷皿位置検知スイッチ(図示せず)が動作し、制御回路部300によって製氷工程が開始する。製氷工程の開始によって、制御回路部300によってソレノイド式開閉弁装置51Aへ所定時間通電されて開き、給水容器9から製氷皿7Bへ一回の製氷に要する所定量の製氷用水が自然落下にて自動給水される。ソレノイド式開閉弁装置51Aは、所定時間の通電後に非通電になって閉じる。
この製氷皿7Bの水は、製氷室6の温度によって冷却されて徐々に凍結されて氷になると、赤外線式非接触型センサ200で検出し、制御回路部300によって製氷工程から脱氷工程へ移行する。脱氷工程が開始すると、電動機構7Aが始動して製氷皿7Bを反転して捻り、製氷皿7B内の氷を貯氷容器8へ落下せしめた後、製氷小室7B1が上面に向くように製氷皿7Bを復帰させ、前記製氷皿位置検知スイッチ(図示せず)が動作し、制御回路部300によって脱氷工程を終了し製氷工程が開始する。
製氷工程の開始によって、上記同様に制御回路部300によってソレノイド式開閉弁装置51Aへ所定時間通電され、給水容器9から製氷皿7Bへ一回の製氷に要する所定量の製氷用水が自然落下にて自動給水される。以後、上記同様にして、製氷工程と脱氷工程の繰り返しによって、貯氷容器8へ氷が蓄えられる。
冷凍室5は、アイスクリームやその他の小物冷凍物を、通常冷却運転モードでの所定の設定冷凍温度(平均温度で、例えば、マイナス(−)20℃程度の冷凍温度)に保つように、周囲が断熱仕切りによって他の室と区画され、数十℃の熱物(例えば、60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物)を入れてそれを冷却し冷凍保存するために、内容積が20リットル程度の比較的小さい冷凍室としての機能を備えている。このように、冷凍室5は、米飯等の熱物を入れて冷凍保存するため、熱物冷凍室と称することができる。
第1蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気は、第1送風機31によって冷気吹き出し口37A1及び37A2から冷凍室5へ供給される。冷凍室5には、上面開口の合成樹脂製の冷凍室容器10が前面開口の冷凍室5内に前後方向に引き出し収納自在に設けられている。冷凍室容器10の前後方向の引き出しと収納をし易くするために、冷凍室容器10の左右側壁は、左右のレール22、又はレール22とローラ11の組み合わせによる支持装置20によって冷凍室5の左右側壁5Aに支持され、冷凍室5の前面開口は、冷凍室5の左右側壁5Aに支持装置20によって冷凍室容器10と共に前後方向へ移動可能に支持された引き出し式扉12Aにて開閉される。図示の支持装置20は、扉12Aの裏側から後方へ水平状態に延びた左右の支持部材21のレール部22が、冷凍室5の左右壁に取り付けたローラ11に載置される関係で構成され、冷凍室容器10は、上方へ取り外し可能なるように冷凍室容器10の左右両側のフランジ部が左右の支持部材21に載置されている。
このような構成によって、引き出し式扉12Aを前方へ引き出すことによって、支持部材21が引き出されるため、支持部材21に載置された冷凍室容器10が引き出され、冷凍室容器10の上面開口が冷凍冷蔵庫本体2の前方へ位置するため、冷凍室容器10に対する冷凍食品の出し入れが容易となる。なお、この前方への引き出しによって、ローラ11による支持から支持部材21が外れることがないように、引き出し式扉12Aの前方への引き出しを制限するストッパ部が支持部材21に設けられている。
冷凍室容器10は、深い上面開口の不透明な主容器10Aと、主容器10Aの上面開口上端部の左右フランジ部に前後方向にスライド自在で且つ着脱自在に載置される浅い上面開口の透明な補助容器10Bとからなり、補助容器10Bの上面開口を覆うように補助容器10Bの周縁部に着脱自在に載置される透明な板状の蓋10Cを備えている。支持部材21に載置されるのは主容器10Aであり、引き出し式扉12Aを前方へ引き出すことによって、支持部材21と共に主容器10Aと補助容器10Bと蓋10Cが一体に引き出されることとなる。このため、この引き出し状態で蓋10Cを外せば補助容器10B内に対する冷凍食品の出し入れが容易となり、補助容器10Bを蓋10Cごと外せば、主容器10Aに対する冷凍食品の出し入れが容易となる。
上記のように、冷凍室容器10は支持装置20によって支持されているが、この場合、主容器10Aの左右側壁10A3、10A4が支持装置20によって支持されていることにより、この支持構造を冷凍室容器10が補助容器10Bを設けない単一容器形態の冷凍室容器10の支持と共通化することができ、支持装置20のコストダウン化を図ることができるものとなる。また、主容器10Aが支持装置20によって支持されていることにより、補助容器10Bを含む冷凍室容器10全体の着脱自在な支持がし易くなる。
主容器10Aは、主容器10Aの後壁10A1の上部に冷気入口61を備え、主容器10Aの前壁10A2の上部に冷気出口62を備えている。冷気入口61は、補助容器10Bよりも下方位置において後壁10A1の上部を窪ませた切り欠き状態に形成され、冷気出口62は複数の縦長孔が横方向に略等間隔に形成された状態で形成されている。冷凍室5の背壁には冷気吹き出し口37A2が前方へ向けて突出状態に設けられている。冷気吹き出し口37A2から吹き出す冷気は、蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気が送風機31によって供給されるものである。
補助容器10Bの左右側壁には、前後方向に延びた支持部10B5が形成され、この支持部10B5が主容器10Aの上面開口上端部の左右フランジ部10AHに載置された状態で、補助容器10Bの底面が主容器10A内に進入した状態となり、主容器10Aの上面開口は、殆んど補助容器10Bによって覆われる状態となる。このような主容器10Aの所定位置に補助容器10Bが載置された状態を保持するために、補助容器10Bの左右の支持部10B5の前端部には、主容器10Aの左右フランジ10AHの前端部に形成した係止窪み10AUに嵌まる係止突起10BTを備えている。このように、主容器10Aの所定位置に補助容器10Bが載置された状態で、補助容器10Bによって主容器10A内の冷気が上方へ逃げることが抑制される。また、補助容器10Bの底面は、冷気入口61から主容器10A内へ入った冷気が冷気出口62から流出する間の冷気ガイドの役目もすることとなる。
また、補助容器10Bの上面開口を覆うように、蓋10Cが補助容器10Bの左右壁10BPの上端部に着脱自在且つ前後スライド自在に載置されている。この場合、この補助容器10Bの左右壁10BPの上面、または蓋10Cの下面に前後に間隔を存して突起を設け、この突起によって蓋10Cと補助容器10Bの左右壁10BPの上面との間に、若干の隙間を形成すれば、補助容器10Bと蓋10Cとが凍結によって結合し、分離し難くなることを防止できる。蓋10Cの後端部には冷気導入口10C6としての切り欠きが形成され、蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気は、送風機31によって冷気吹き出し口37A1から供給され、この冷気は、補助容器10Bの後壁に切り欠き形成した冷気導入口10C9、及び蓋10Cの後端部に切り欠き形成した冷気導入口10C6から、補助容器10B内に流入する。補助容器10B内に流入した冷気は、蓋10Cの前端部に切り欠き形成した冷気出口10C7と、補助容器10Bの前壁に切り欠き形成した冷気出口10C8から冷凍室5へ流出する。
補助容器10Bは、主容器10A内に背の高い冷凍食品を収納できるように、前壁の一部(図では正面視で右側)を後方へ切り欠いた部分10B1の形成によって、主容器10Aの前部の一部には、補助容器10Bが存在しない領域Rが形成される。このため、この領域Rに背の高い物品を収納することができるものとなる。これは、主容器10Aと補助容器10Bを上記のように組み合わせたものを野菜室容器15として使用する場合には、この領域Rに牛乳パックなどのように、背の高い物品を収納することに使用でき便利である。
また、蓋10Cが補助容器10Bの上面開口を覆っており、引き出し式扉12Aを前方へ引き出すことによって、主容器10Aと補助容器10Bと蓋10Cが一体に引き出される。この引き出し状態において、蓋10Cが補助容器10B内の冷気漏れを防止する役目をし、補助容器10B内の冷凍食品の温度上昇を抑制すると共に、主容器10Aの上面開口は補助容器10Bで覆われているため、主容器10A内の冷凍食品の温度上昇も抑制される。また、この引き出し状態において、補助容器10Bを蓋10Cで覆った状態で補助容器10Bを主容器10Aの上面開口上端部の左右フランジ部上を後方へスライドさせることによって、主容器10A内の冷凍食品の取り出しが可能となるが、補助容器10Bの上面開口は蓋10Cで覆われているため、補助容器10B内の冷凍食品の温度上昇は抑制される。
支持部材21に載置された冷凍室容器10(図では主容器10Aと補助容器10B)は、引き出し式扉12Aを閉じることによって、冷凍室5の所定の収納位置に向けて移動するため、この収納位置へ向けて主容器10Aが冷凍室5の奥方向へ移動することに伴って、冷気吹き出し口37A2が図8に示すように、冷気入口61へ進入する。この状態で、冷気吹き出し口37A2から供給される冷気が主容器10A内に流入し、冷気出口62から冷凍室5内へ流出する。この冷凍室5内へ流出した冷気は、冷凍室5の背壁の下部等に設けた吸い込み口38から蒸発器(冷却器)29へ帰還する循環をする。
また、引き出し式扉12Aが冷凍室5の前面開口を閉じた状態で、蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気は、送風機31によって冷気吹き出し口37A1から冷気導入口10C6を通って、補助容器10B内に流入し、冷気出口10C7と冷気出口10C8から冷凍室5へ流出し、吸い込み口38から蒸発器(冷却器)29へ帰還する循環をする。
本発明では、主容器10Aと補助容器10Bに対する貯蔵食品の出し入れがし易く、しかもその作業が安定して行えるようにするために、冷凍室容器10が引き出し式扉9と一体に引き出された状態で、蓋10Cと補助容器10Bはそれぞれ単独で、又は一体に後方へスライド可能である。即ち、補助容器10Bは上記のように主容器10Aの左右フランジ10AHに載置されているため、補助容器10Bは主容器10A上で前後方向にスライド自在である。そして、蓋10Cを乗せたままで補助容器10Bを後方へスライドさせて主容器10Aの上面開口を大きく開いたとき、補助容器10Bの前部は左右の第1支持部10B5が主容器10Aの左右フランジ10AHに載置されているが、補助容器10Bの後部は、左右の支持部10B5の上方位置に形成した第2支持部10B6(図示では前後に形成した第2支持部10B6の後方のもの)が、冷凍室5の左右側壁5Aの設けた前後方向の支持レール5Lに載置される状態となる。このため、主容器10Aに対する貯蔵食品の出し入れがし易くなる。
また、この場合、蓋10Cを乗せたままで補助容器10Bを後方へスライドさせて、主容器10Aの左右フランジ10AHから外れる状態まで後方へ補助容器10Bを移動させた場合は、前後の第2支持部10B6が、冷凍室5の左右側壁5Aの設けた前後方向の支持レール5Lに載置される状態となるため、主容器10Aの上面開口は全体が開き、貯蔵食品の出し入れが、更にし易くなる。
冷凍室容器10が引き出し式扉12Aと一体に引き出され、主容器10Aの所定位置に補助容器10Bが載置された状態で、補助容器10Bに対する貯蔵食品の出し入れを行う場合には、蓋10Cを補助容器10Bから後方へスライドさせて、補助容器10Bの上面開口を大きく開く。この場合、蓋10Cの前部は補助容器10Bの左右壁10BPの上端部に載置されているが、蓋10Cの後部は、蓋10Cの左右に形成した支持部10C5(図示では前後に形成した支持部10C5の後方のもの)が、支持レール5Lに載置される状態となる。このため、補助容器10Bへの貯蔵食品の出し入れがし易くなる。
また、この場合、蓋10Cを補助容器10Bの左右壁10BPから外れる状態まで後方へ移動させた場合は、蓋10Cの左右に形成した前後の支持部10C5が、冷凍室5の支持レール5Lに載置される状態となるため、補助容器10Bの上面開口は全体が開き、貯蔵食品の出し入れが、更にし易くなる。
本発明では、冷凍装置を構成する冷媒圧縮用電動圧縮機24の運転によって、所定の冷凍温度に冷却される冷凍室5が断熱仕切りによって区画形成された冷却貯蔵庫1において、冷凍室5に数十℃の米飯等の熱物を入れて冷却した後、冷凍温度で冷凍保存するための熱物冷凍運転モードと、冷凍室5に米飯等の熱物を入れない通常冷却運転モードとに、電動圧縮機24の運転を切り替え制御するものである。
補助容器10Bには、数十℃の米飯等の熱物を入れて、それを冷凍する熱物冷凍室とする部分である。その一つとして、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れた状態で、補助容器10B内に供給される冷気によって、この熱物を冷却し、冷凍室5の設定温度であるマイナス(−)20℃程度の冷凍温度に冷却して、その温度に保持する。
補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れて冷却したとき、一時的には補助容器10Bの温度が上昇するが、冷凍室容器10や蒸発器(冷却器)29を含めた冷凍室5の冷気循環経路の熱容量によって、冷凍室5の平均温度は、その温度上昇に伴う温度上昇とはならない。また、主容器10A内に貯蔵した冷凍食品も、その冷凍食品の熱容量によって直ちに上昇せず、その温度上昇に伴う温度上昇とはならない。このため、補助容器10Bに数十℃、例えば、60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れて冷却するとき、そのときの冷凍室5の温度(平均温度)が所定の温度以上上昇しないように、恒温冷凍室として機能するように構成している。
このための具体的な制御として、補助容器10Bに数十℃の熱物を入れて冷却するとき、そのときの冷凍室5の温度(平均温度)が、2℃以上上昇しない、または、2℃を超えた上昇をしないように構成としている。また、補助容器10Bに数十℃の米飯等の熱物を入れて冷却するとき、主容器10A内の温度をアイスクリームが溶け出さない所定のマイナス(−)温度以下に抑えられるように構成している。具体的には、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯120グラム(g)等の熱物を入れたとき、マイナス(−)12℃以下に抑えられるように構成している。このマイナス(−)12℃は、主容器10A内にアイスクリームが貯蔵されている場合を考慮して、このアイスクリームの品質劣化が生じない温度、即ち、アイスクリームが溶け出さない温度である。
本発明では、補助容器10Bに米飯等の熱物が入れられたことを検出して、的確な温度制御を行うようにしている。特別に熱物冷凍運転モードを設けない場合は、通常冷却運転モードにおいて、冷凍室5が冷却されて所定の下限設定温度に達したときは、上記のように、冷凍運転を終了し、再び冷凍温度室センサQによって検出した冷凍室5の温度が所定の上限設定温度に上昇すると、制御回路部300は上記同様に冷却運転を開始するように制御する。冷凍室5が冷却されて所定の下限設定温度に達して、冷却運転が終了している状態において、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れたとき、一時的に補助容器10B内の温度が上昇し、それに伴って冷凍室5の温度(空気温度)が一時的に上昇する。この一時的上昇を前記冷凍温度室センサQによって検出し、上記同様に通常モードの冷却運転を開始するように制御する。これによって、冷却運転が終了している状態において、補助容器10Bに熱物が入れられたとき、直ちに冷却運転を開始できる。
また、本発明では、熱物冷凍運転モードを設けている。その手段の一つとして、補助容器10Bに熱物が入れられたことを検知する熱物センサ201を設け、これが米飯等の熱物が入れられたことを検出したとき、制御回路部300によって熱物冷凍運転モードで冷却運転を行う。熱物センサ201の一つとして、冷凍室5内の温度を検知する温度センサ201を設け、例えば、吸い込み口38へ吸い込まれる冷気の温度を検知するように、吸い込み口38またはその近傍に、冷凍室5から帰還する冷気温度を検出する温度センサ201を設ける。この温度センサ201は、上記の冷凍温度室センサQを兼用することもできる。
また、他の手段として、この熱物センサ201として、補助容器10B内に入れられた熱物の温度を非接触型センサで検出し、所定の温度以上の検出によって、制御回路部300によって熱物冷凍運転モードで冷却運転を開始するようにする方法がある。この非接触型センサの代表的なものとして、赤外線式非接触型センサ201がある。その構成は、補助容器10Bの貯蔵物品から発せられる温度に関連する赤外線放射エネルギーを検知して電気抵抗が変化するサーミスタAと、このような赤外線放射エネルギーを検知しないように隠蔽された状態で周囲温度を検知して電気抵抗が変化するもう一つのサーミスタBとで構成され、この両サーミスタA、Bの抵抗値の差によって生じる電圧差が出力され、この出力に基づき制御回路部300によって、補助容器10B内の貯蔵物品の温度が何℃であるかの検出をする。赤外線式非接触型センサ201は、補助容器10B内に向けて冷凍室5の天井部に取り付けられ、透明な蓋10Cを通して補助容器10B内の熱物の温度を検出するか、または、検出の制度を上げるためには、蓋10Cの中央部に開けた孔や冷気導入口10C6を通して、補助容器10B内の熱物の温度を検出するようにすればよい。
補助容器10Bに熱物が入れられた状態を熱物センサ201で検出した際の冷却運転の制御方式の一つとして、補助容器10Bに熱物が入れられた際の冷凍室5の温度を熱物センサ201で検出し、所定の温度以上の検出によって、制御回路部300によって熱物冷凍運転モードで冷却運転を行うよう制御する。この場合、熱物センサ201が所定温度以上を検出したとき、冷凍運転が終了している状態であれば、制御回路部300によって熱物冷凍運転モードに切り替えて、第1送風機31と圧縮機24を強制的に所定時間に亘って運転する冷却運転を行う。この場合の冷却運転は、実施例では、上記のように、電動式膨張弁71を開け、第1送風機31と圧縮機24を所定時間に亘って強制的に運転(ON)する。
補助容器10Bに入れられた熱物が芯まで冷凍されるまでには、かなりの時間が掛かる。例えば、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯120グラム(g)等の熱物を入れて冷却するとき、この熱物が芯まで冷凍されるまでには、略5乃至6時間掛かる。本発明では、この時間中、強制的に冷却運転(強制冷却運転モード)を行ってもよいが、経済的運転を考慮して、強制的に冷却運転を行う時間を、上記時間よりも短い時間に制限する。この短い時間は、入れた熱物の表面が凍結し始める時間、または熱物の表面が凍結しているが芯まで凍結していない時間とすれば、ある程度凍結した状態では、他の部分への温度上昇の影響が少なくなるため、それを見定めた時間とすればよい。この時間は、テストによって、例えば2時間程度に設定される。この短い時間の後は、制御回路部300によって通常冷却運転モードでの冷却運転に切り替わるようにする。
また、他の制御方式として、圧縮機24を周波数の切り替えによって回転数を替えるインバータ制御方式とし、通常冷却運転モードでは所定の周波数、例えば54Hz(ヘルツ)で圧縮機24を運転するが、上記熱物冷凍運転モードでの強制冷却運転は、上記同様の所定時間(実施例では2時間)、68Hz(ヘルツ)で圧縮機24を運転するように、圧縮機24の回転数をアップさせる運転を行うようにして、冷凍能力をアップさせる制御とする。これによって、第1蒸発器(冷却器)29の温度が通常冷却運転モードのときよりも低下するため、冷凍室5へ供給される冷気温度も低下し、冷凍室5の温度上昇も抑制される。この強制運転時間後は、制御回路部300によって通常冷却運転モードでの冷却運転に切り替わるようにする。この方式は、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れて冷却したとき、上記のように、そのときの冷凍室5の温度(平均温度)が2℃以上上昇しない、または2℃を超えた上昇をしないように維持することに適する。そして、この制御によって、主容器10A内にアイスクリームが貯蔵されている場合でも、アイスクリームが溶け出さない温度であるマイナス(−)12℃以下の状態に維持されるため、このアイスクリームの品質劣化が生じない。
また、他の制御方式として、圧縮機24をインバータ制御方式とし、通常冷却運転モードでは所定の周波数、例えば54Hz(ヘルツ)で圧縮機24を運転するが、上記熱物冷凍運転モードでの強制冷却運転は、上記同様の所定時間(実施例では2時間)、68Hz(ヘルツ)で圧縮機24を運転するように、圧縮機24の回転数をアップさせる運転を行うようにして、冷凍能力をアップさせる制御とする。これによって、第1蒸発器(冷却器)29の温度が通常冷却運転モードのときよりも低下するため、冷凍室5へ供給される冷気温度も低下し、冷凍室5の温度上昇も抑制される。この強制運転時間後は、制御回路部300によって通常冷却運転モードでの冷却運転に切り替わるようにする。この方式は、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れて冷却したとき、上記のように、そのときの冷凍室5の温度(平均温度)が2℃以上上昇しない、または2℃を超えた上昇をしないように維持することに適する。そして、この制御によって、主容器10A内にアイスクリームが貯蔵されている場合でも、アイスクリームが溶け出さない温度であるマイナス(−)12℃以下の状態に維持されるため、このアイスクリームの品質劣化が生じない。
また、他の制御方式として、圧縮機24をインバータ制御方式とし、冷却貯蔵庫1の周囲の温度(外気温度)を検出する周囲温度検出センサ202を制御回路部300に接続し、通常冷却運転モードでは、周囲温度が第1の低温度(例えば15℃)以下の場合は圧縮機24を30Hz(ヘルツ)で運転し、周囲温度が第1の高温度(例えば30℃)以上の場合は圧縮機24を54Hz(ヘルツ)で運転するようにする。通常、第1の低温度(例えば15℃)と第1の高温度(例えば30℃)の間は、周囲温度に応じて段階的またはリニアに、温度が上がれば圧縮機24の回転数をアップし、温度が下がれば圧縮機24の回転数をダウンするように可変制御して経済的な運転を行う。そして、上記熱物冷凍運転モードでの強制冷却運転は、上記同様の所定時間(実施例では2時間)、68Hz(ヘルツ)で圧縮機24を運転するように、圧縮機24の回転数をアップさせる運転を行うようにして、冷凍能力をアップさせる制御とする。この方式も、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れて冷却したとき、上記のように、そのときの冷凍室5の温度(平均温度)が2℃以上上昇しない、または2℃を超えた上昇をしないように維持することに適する。そしてこの制御によって、主容器10A内にアイスクリームが貯蔵されている場合でも、アイスクリームが溶け出さない温度であるマイナス(−)12℃以下の状態に維持されるため、このアイスクリームの品質劣化が生じない。
この場合、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れたとき、熱物センサ201が一時的に上昇した所定温度を検出すれが、直ちに上記熱物冷凍運転モードでの強制冷却運転に切り替わるようにしてもよいが、周囲温度が低い場合は冷凍室5の冷えが良好であるため、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物が入っても、周囲温度が第1の低温度(例えば15℃)以下の場合は、上記強制冷却運転モードを行わないように制御回路部300によって制御することができる。そして、上記強制冷却運転モードを行うのは、周囲温度が第1の高温度(例えば30℃)以上の場合において、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物が入って、熱物センサ201が一時的に上昇した所定温度を検出したとき、圧縮機24が54Hz(ヘルツ)で運転されていた状態から、それよりも十分高い周波数、例えば68Hz(ヘルツ)で強制運転されように、制御回路部300によって制御することができる。この強制運転は、上記のように所定時間(実施例では2時間)であり、これによって、第1蒸発器(冷却器)29の温度が通常冷却運転モードのときよりも低下するため、冷凍室5へ供給される冷気温度も低下し、冷凍室5の温度上昇も抑制される。この強制運転時間後は、制御回路部300によって通常冷却運転モードでの冷却運転に切り替わるようにする。この方式は、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れて冷却したとき、上記のように、そのときの冷凍室5の温度(平均温度)が2℃以上上昇しない、または2℃を超えた上昇をしないように維持することに適する。
また、上記熱物冷凍運転モード(強制冷却運転モード)において、熱物センサ201が検出する温度に応じて、その検出温度が低下することに伴って、圧縮機24の回転数を68Hz(ヘルツ)で強制運転される状態から、68Hz(ヘルツ)から54Hz(ヘルツ)までの間で、段階的またはリニアに低下させる制御方式とすることができる。
なお、上記のインバータ制御方式において、第1送風機31の回転数も圧縮機24の運転状態に応じて、段階的またはリニアに切り替えるようにすれば、より効果的に冷凍室5の温度上昇の抑制運転ができる。
上記の非接触型センサ201による温度検出は、例えば、クロックパルスによって10msecごとに非接触型センサが出力する温度検出データ(電圧)を読み込み、この温度検出データを所定時間(例えば100msec)ごとに平均し、この平均値を非接触型センサ201による温度検出データとして採用し、これをアンプ(増幅器)301によって増幅し、これによって上記の制御を行うようにしている。このように所定期間での平均したデータを採用することにより、途中で雑音が入ってきてもそれが無視されるようになり、非接触型センサ201による温度検出が安定したものとなる。
補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れて冷却したとき、そのときの冷凍室5の温度(平均温度)が2℃以上上昇しない、または2℃を超えた上昇をしないように維持するための改良された手段の一つとして、補助容器10B内の熱物を載せる底敷きとして、熱容量底敷き63を備える。この熱容量底敷き63の一つとして、図10に断面で示すように、下側に多数の平行なリブ63Aを形成したアルミニウム板のような熱容量底敷き63を用いる。また、他の構成として、図11に断面で示すように、蓄冷剤64Bをアルミニウム板の外殻64Aで覆った熱容量底敷き63を用いる。
このような熱容量底敷き63を用いることによって、熱容量底敷き63は冷凍室5の温度で冷却された状態であり、それに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を載せた場合、この熱物の熱は補助容器10B内に放散されると共に、この冷凍温度に冷却された熱容量底敷き63に接して熱が奪われ、速やかに冷却されることとなり、熱物を入れたことによる冷凍室5の温度上昇も抑制され、主容器10A内にアイスクリームが貯蔵されている場合でも、そのアイスクリームが溶け出すことなく、維持できるものとなる。また、冷凍室5と製氷室6は、発泡スチロールや発砲ポリウレタン等の断熱仕切り47Aによって仕切られているため、補助容器10Bに熱物を入れても、冷凍室5から製氷室6への熱伝導は断熱仕切り47Aによって遮断され、製氷室6への悪影響は、許容範囲に抑制される。なお、主容器10A内にも、上記のような熱容量底敷き63を用いることによって、補助容器10Bに米飯等の熱物を入れたときの主容器10A内の貯蔵食品の温度上昇を抑制する効果が向上する。
上記蓄冷剤64Bとして、アイスクリームが柔らかくなり始める温度以下の凝固温度の蓄冷剤を用いた熱容量底敷き63を主容器10A内に用いることにより、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の数十℃の米飯等の熱物を入れて冷却したとき、主容器10A内にアイスクリームが貯蔵されていても、この蓄冷剤64Bの冷熱によって溶け出すことがなく、アイスクリームの品質維持ができるものとなる。その一つの実施例として、マイナス(−)13℃で凝固する蓄冷剤64Bを用いれば、主容器10A内にアイスクリームが貯蔵されている場合でも、そのアイスクリームが柔らかくなり始めるマイナス(−)12℃以下に維持できることとなり、アイスクリームが溶け出すことはない。なお、蓄冷剤64Bとして、マイナス(−)12℃で凝固するものを用いることも許容範囲である。
上記では、冷凍室容器10を設けて、その補助容器10Bに熱物を入れる構成を採っているが、この冷凍室容器10を設けず、熱物を冷凍室5に直接又は他の容器に入れた状態で、冷凍室5において冷凍貯蔵するようにしても、上記の制御方法を採用できるものである。
本発明の実施例2の形態について説明する。図12は冷却貯蔵庫の正面図、図13は冷却貯蔵庫の製氷室を含む縦断側面図、図14は冷却貯蔵庫本体の冷蔵室の正面図、図15は冷却貯蔵庫本体の製氷室と熱物冷凍室部分の正面図、図16は冷気ダクト板と冷凍室容器の分解斜視図、図17は冷凍室容器を支持装置に支持する部分の縦断正面図、図18は冷凍室容器への冷気導入部分を示す縦断側面図、図19は冷却貯蔵庫本体の冷蔵室のエアーカーテン構成部分の縦断側面図、図20は制御回路構成図である。
図において、実施例1と同様の部分は実施例1の図と同一符号を付している。図12乃至図14において、1は本発明の冷却貯蔵庫であり、冷凍冷蔵庫の形態を示している。冷却貯蔵庫1は、前面開口の本体2内を区画して複数の貯蔵室を形成しており、これら各貯蔵室の前面は扉で開閉できる構成である。冷却貯蔵庫本体2は、外箱(外壁板)2Aと内箱(内壁板)2Bとの間に発泡断熱材2Cを充填した断熱構造である。冷却貯蔵庫本体2内には、上部に前面開口の冷蔵室3、その下方に冷凍温度室として機能する前面開口の小さい冷凍室5Sと前面開口の製氷室6が横並びに設けられ、その下方に前面開口の大きい冷凍室5Bが設けられ、その下方に野菜室4が配置された構成である。
冷蔵室3内には冷蔵室3の側壁に形成した棚受けに載置した複数段の棚3Aが設けられている。冷蔵室3の前面開口は、冷却貯蔵庫本体2の一側部にヒンジ装置にて横方向に回動する回動式の冷蔵室扉3Dにて開閉される。野菜室4の前面開口は、野菜室4内に設けた左右のレール18Aとローラ18Bによる支持装置18によって前後方向へ引き出し可能に支持した野菜容器15と共に前方へ引き出される引き出し式扉4Dにて閉塞されている。野菜容器15の上部には取り外し自在に小物容器15Bが載置されている。冷凍室5Sと製氷室6の前面開口は、それぞれ別個の扉12A、12Bで閉じられるように構成している。この場合、冷凍室5Sは野菜室4と同様に、冷凍室5S内に設けた左右のローラ11に対して、前後方向へ引き出し可能に支持した支持部材21が扉12Aに結合され、扉12Aを引き出すことによって、この支持部材21に載置した容器10を扉12Aと共に前方へ引き出される引き出し式である。また、製氷室6は野菜室4と同様に、製氷室6内に設けた左右のローラに対して、前後方向へ引き出し可能に支持した支持部材が扉12Bに結合され、扉12Bを引き出すことによって、この支持部材に載置した後述の貯氷容器8を扉12Bと共に前方へ引き出される引き出し式とする構成である。冷凍室5Bは、野菜室4と同様に、冷凍室5B内に設けた左右のローラに対して、前後方向へ引き出し可能に支持した支持部材が扉12Cに結合され、扉12Cを引き出すことによって、この支持部材に載置した容器93Aを扉12Cと共に前方へ引き出す引き出し式とする構成である。容器93Aの上面開口には小物容器93Bが着脱自在に取り付けられている。
上部に位置する冷蔵室3と、その下部に位置する横並びの冷凍室5S並びに製氷室6との間は断熱仕切り壁17Aにて区画されており、冷凍室5Sと冷凍室5Bの間は、断熱仕切り壁17Bにて区画されている。製氷室6と冷凍室5Bの間は合成樹脂製仕切り板17Cで区画され、仕切り板17Cには冷凍室5Sの冷気が冷凍室5Bへ流下するように、冷気孔17Dが形成されている。冷凍室5Bとその下方の野菜室4との間は断熱仕切り壁17Eにて区画されている。45は冷却貯蔵庫本体2の背壁の前面側に配設した冷蔵室3の背壁部材であり、合成樹脂製背面板とその裏側に取り付けた発泡スチロール等の断熱材との組み合わせで構成されている。背壁部材45の設置によって、冷蔵室3の背面側に上下方向に延びた左右の冷気通路(冷気ダクト)43A、43Bと、その中間部には上下方向に延びたエアーカーテン用通路(空気ダクト)43Cを形成している。
背壁部材45には、冷気通路(冷気ダクト)43A、43Bに対応して、冷蔵室3へ冷気を吹き出す冷気吹き出し口39と、特定低温室13へ冷気を吹き出す冷気吹き出し口39Aが形成されている。エアーカーテン用通路(空気ダクト)43Cに対応する背壁部材45の部分は、透光性シェード45Aを構成し、エアーカーテン用通路(空気ダクト)43Cには照明灯59が配置され、冷蔵室扉3Dが開いたとき照明灯59が点灯して冷蔵室3内を照明するようにしている。70はエアーカーテン用通路(空気ダクト)43Cに配置した脱臭装置である。脱臭装置70は、臭い吸着の活性炭や光触媒による抗菌脱臭機能を備えたものである。
冷凍室5Sと製氷室6は、断熱仕切り47Aによって、左側に冷凍温度に保たれる前面開口の製氷室6、そして右側に冷凍温度に保たれる冷凍室5Sが区画形成され、製氷室6内には上部に自動製氷機7が配置され、その自動製氷機7の下方には上面開口の貯氷容器8が配置されており、前後方向へ引き出し自在に支持されている。自動製氷機7は、実施例1の構成と同様であり、電動機構7Aによって回転駆動される製氷皿7Bを備えており、製氷工程によって製氷皿7B内に作られた氷は、制御回路部300からの制御信号によって、電動機構によって製氷皿7Bを捻りつつ反転させてその中の氷を下方の貯氷容器8へ離脱させた後、逆回転によって再び正規の状態に復帰し、ソレノイド式開閉弁装置51Aの動作によって、所定量の水が供給されるように動作するものである。
9は自動製氷機7へ供給する製氷用水を貯める給水容器(貯水容器ともいう)であり、横幅に比して奥行きが長い矩形状をなし、冷蔵室3内を区画壁47Bで仕切って形成した小室46に配置されており、冷蔵室3内の温度で冷却され、冷蔵室3の前面扉3Dを開くことによって前方へ取り出すことができる。区画壁47Bで仕切った小室46の隣には、特定低温室13が併設されている。特定低温室13をその上方の冷蔵室3と区画する棚3Aは、前端から後端まで連通した中空通路75を形成しており、特定低温室13には引き出し自在に容器77が収納され、容器77の引き出しによって回動するように、上部を棚3Aに回動可能に支持した蓋76が垂下している。
図13に示すように、冷却貯蔵庫本体2の底部には機械室28が形成され、この機械室28には、冷却貯蔵庫1の冷凍装置を構成する冷媒を圧縮する電動圧縮機24、及び実施例1同様に除霜水を蒸発させるための放熱器を備えた蒸発皿、及び放熱用送風機等がベース板83上に配置されている。この放熱用送風機からの風によって、機械室28内の電動圧縮機24、及び蒸発皿は熱交換されて放熱する。29は冷却庫内を冷却するために設けた冷凍装置の冷媒の蒸発器(冷却器)である。31は冷却器である蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気を冷却庫内、即ち、冷蔵室3、特定低温室13、野菜室4、冷凍室5S、5Bと製氷室6へ循環する第1送風機である。68は後述のエアーカーテン用空気を循環する第2送風機である。33は蒸発器(冷却器)29の除霜用ガラス管ヒータである。蒸発器(冷却器)29の除霜水は排水管を通って上記蒸発皿へ導かれてそこで蒸発する。
蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気が、第1送風機31によって製氷室6へ供給されるように、製氷室6の後部には、冷気吹き出し口37Bが形成されている。また、蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気が、第1送風機31によって冷凍室5Sへ供給されるように、冷凍室5Sの後部には、冷気吹き出し口37A1及び37A2が形成されている。また、蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気が、第1送風機31によって冷凍室5Bへ供給されるように、冷凍室5Bの後部には、冷気吹き出し口37Cが形成されている。冷凍室5Bへ供給された冷気は、冷凍室5Bの背壁の下部等に設けた吸い込み口38Aから蒸発器(冷却器)29へ帰還する循環をする。
蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気が、第1送風機31によって冷蔵室3へ供給されるように、断熱仕切り壁17Aの後部に形成した冷気通路(冷気ダクト)79内には、モータダンパ78が取り付けられている。モータダンパ78は、冷蔵室3の温度を検出する冷蔵室センサRの温度感知に基づき、制御回路部300によって運転がON−OFFされる電動機(モータ)によって、冷気通路(冷気ダクト)79を開閉板(ダンパ)が開閉する機構である。冷気通路(冷気ダクト)79を通る冷気は、冷気通路(冷気ダクト)43A、43Bへ供給される。
制御回路部300は、冷凍室センサQの温度感知に基づき、圧縮機24や送風機31等の運転をON−OFF制御する。また、いずれかの扉3D、4D、12A、12B、12Cが開放されたときには、送風機31を停止(OFF)して冷気漏れを抑制している。
冷蔵室3の天井面には、背壁部材45と一体又は別体形成の合成樹脂製の天井板45Bが取り付けられ、天井板45Bの設置によって、冷蔵室3の上面側に前後方向に延びたエアーカーテン用通路(空気ダクト)90が形成されている。エアーカーテン用通路(空気ダクト)90の後端部は、エアーカーテン用通路(空気ダクト)43Cに連通し、エアーカーテン用通路(空気ダクト)90の前端部は、冷蔵室3の横幅に亘る長さで天井面に沿って配置した空気吹き出し口91に連通している。エアーカーテン用通路(空気ダクト)43Cの下部に対応して、冷蔵室3の空気を吸い込む吸い込み口92が背壁部材45に形成されている。
エアーカーテン用通路(空気ダクト)43C内の上部には、エアーカーテン用送風機68が配置されている。送風機68は、エアーカーテン用通路(空気ダクト)43Cの空気を軸方向(前方)から吸い込んで半径方向へ吐出するターボファン68Aを電動機68Bで回転する構成である。ターボファン68Aから吐出する空気は、エアーカーテン用通路(空気ダクト)90へ流入する。エアーカーテン用送風機68は、冷蔵室3の扉3Dが開くと冷蔵室3の扉3Dの開閉検知スイッチが動作して、制御回路部30によって運転される仕組みである。
この冷却貯蔵庫1の通常冷却運転モードでの冷却運転を説明する。扉3D、4D、12A、12B、12Cが閉じている状態において、エアーカーテン用送風機68は停止しており、冷蔵室3の温度が所定の上限設定温度を超えている場合は、モータダンパ78の開閉板(ダンパ)が冷気通路(冷気ダクト)79を開いている。冷凍温度室センサQによって検出した冷凍室5Bの温度が所定の上限設定温度を超えている場合は、制御回路部300は冷却運転を開始し、圧縮機24、送風機31、上記放熱用送風機が運転(ON)される。圧縮機24で圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、上記放熱器を含む放熱器(図示せず)で放熱され、上記蒸発皿内の除霜水を蒸発させる。この放熱器を出た冷媒は、減圧器であるキャピラリチューブを通って減圧されて温度が低下し、蒸発器(冷却器)29へ流入する。蒸発器(冷却器)29へ流入した液冷媒は、そこで蒸発して周囲の空気を冷却する。蒸発器(冷却器)29で蒸発したガス冷媒は、圧縮機24の吸い込み側へ流入して圧縮され、上記の冷媒循環を行う。
そして、蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気は、送風機31によって、冷気吹き出し口37Bから製氷室6へ供給され、冷気吹き出し口37A1及び37A2から冷凍室5Sへ供給され、冷気吹き出し口37Cから冷凍室5Bへ供給される。更に、蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気は、送風機31によって、冷気通路(冷気ダクト)79を通って、冷気通路(冷気ダクト)43A、43Bへ供給され、冷気吹き出し口39から冷蔵室3へ供給され、冷気吹き出し口39Aから特定低温室13へ冷気が供給される。
製氷室6へ供給された冷気は、製氷皿7Bを冷却した後、仕切り板17Cの冷気孔17Dから下方の冷凍室5Bへ供給される。冷凍室5Bへ供給された冷気は、冷凍室5B内の容器93A、容器93Bを冷却した後、冷凍室5Bの背壁の下部等に設けた吸い込み口38Aから蒸発器(冷却器)29へ帰還する循環をする。また、冷蔵室3へ供給された冷気は、冷蔵室3を冷却し、特定低温室13へ供給された冷気は特定低温室13を冷却し、これらの冷気は、特定低温室13の背壁に形成した吸い込み口40から吸込まれ、冷却貯蔵庫本体2の背壁に形成した冷気通路(冷気ダクト)41Aを通って吹き出し口から野菜室4へ流出する。野菜室4へ流入した冷気は、野菜室4を流れて野菜室4の天井壁に近接した背壁に形成した冷気吸い込み口42Bから冷気帰還通路(冷気帰還ダクト)41Bを通って、蒸発器(冷却器)29の下部の冷気吸い込み側に流入し、蒸発器(冷却器)29で冷却される循環をする。
この通常冷却運転モードによって、冷蔵室3が所定の下限設定温度まで低下すると、それを冷蔵室センサRが検出し、制御回路部300によってモータダンパ78の開閉板(ダンパ)が冷気通路(冷気ダクト)79を閉じる。また冷蔵室3の温度が所定の上限設定温度を超えた場合は、モータダンパ78の開閉板(ダンパ)が冷気通路(冷気ダクト)79を開き、上記のように冷気が冷蔵室3と特定低温室13へ供給されて、冷蔵室3と特定低温室13が冷却される。このようにして、冷蔵室3、特定低温室13、野菜室4が所定温度に冷却される。
更に、通常冷却運転モードの継続によって、冷凍室5S、5Bと製氷室6が冷却され、冷凍室5Bの温度が所定の下限設定温度まで低下すると、それを冷凍室センサQが検出し、制御回路部300によって圧縮機24、送風機31、上記放熱用送風機が停止(OFF)して冷却運転が終了する。そして、冷凍温度室センサQによって検出した冷凍室5Bの温度が所定の上限設定温度を超えた場合は、制御回路部300は、圧縮機24、送風機31、上記放熱用送風機を運転(ON)して冷却運転を開始する。このようにして、冷凍室5S、5Bと製氷室6は、通常冷却運転モードでの所定の設定冷凍温度(平均温度で、例えば、マイナス(−)20℃程度の冷凍温度)に保たれる。
自動製氷機7は、電動機構7Aと電動機構7Aによって回転駆動される製氷皿7Bを備えている。電動機構7Aとこの電動機構7Aによって回転駆動される製氷皿7Bを一体に組立てたものを電動機構7Aへの給電ラインの自動着脱を含めて冷却貯蔵庫外に引き出しにて取り外し自在に構成して、自動製氷機7は電動機構7Aと製氷皿7Bを一緒に冷却貯蔵庫1の前方へ引き出しにて取り外し可能である。
自動製氷機7は、実施例1と同様に、ベース部材100に電動機構7Aと製氷皿7Bが取り付けられ、ベース部材100の後部には、冷却貯蔵庫本体2側に設けたコネクタに着脱自在に接続されるコネクタを備えた構成である。また、ベース部材100は、略製氷室6の左右幅に渡る横幅を有して製氷室6の天井面に沿うように製氷室6の天井面に当接または近接して配置され、ベース部材100の左右両側部分は、製氷室6の天井面近傍の左右両側部分に設けたレールとなる支持部分6Bに載置されて、ベース部材100は製氷室6の前方へ引き出し自在であると共に、ベース部材100は製氷室6内へ収納自在である。このような構成によって、電動機構7Aと製氷皿7Bを含めて自動製氷機7は、ベース部材100によって冷却貯蔵庫1の前方へ引き出しにて取り外し可能であり、また冷却貯蔵庫1内へ収納可能である。このため、製氷皿7Bの洗浄も便利であり、また、自動製氷機7を取り外して製氷室6を冷凍室として利用することも可能となる。
自動製氷機7の製氷皿7Bへの製氷用水の供給は、制御回路部300からの制御信号によってソレノイド式開閉弁装置51Aに所定時間通電することによって、給水容器9から自然落下方式によって給水路51を通って製氷用水が供給される。製氷皿7Bは、長手方向を列方向として4個2列、5個2列、又は6個2列のように複数の製氷小室に区分されて8乃至12個の角型氷が作られる合成樹脂製である。また、貯氷容器8は、白色、透明、半透明又はその他の色の合成樹脂製であり、奥行きが左右幅に比して長い上面開口の箱状である。
自動製氷機7の製氷運転は、冷却貯蔵庫1に設けた制御回路部300によって制御される製氷工程と脱氷工程から構成される。所定量の製氷用水が注入されている給水容器9を冷却貯蔵庫1の所定位置へ収納した状態で、前記冷凍温度室センサの検出温度が所定の低温以下、例えば、−11℃(マイナス11℃)以下であれば、手動操作にて製氷始動スイッチをONすると、制御回路部300によって脱氷工程が開始し、電動機構7Aが始動して製氷小室7B1が下側を向くように製氷皿7Bを反転して捻った後、製氷小室7B1が上面を向くように製氷皿7Bを正規の状態に復帰させる。これは、前回の製氷によって製氷皿7Bに氷が残っておれば、その上に給水すると水が下方の貯氷容器8へオーバーフローするため、これを防止するためである。製氷皿7Bが正規の状態に復帰したとき製氷皿位置検知スイッチ(図示せず)が動作し、制御回路部300によって製氷工程が開始する。製氷工程の開始によって、制御回路部300によってソレノイド式開閉弁装置51Aへ所定時間通電されて開き、給水容器9から製氷皿7Bへ一回の製氷に要する所定量の製氷用水が自然落下にて自動給水される。ソレノイド式開閉弁装置51Aは、所定時間の通電後に非通電になって閉じる。
この製氷皿7Bの水は、製氷室6の温度によって冷却されて徐々に凍結されて氷になると、赤外線式非接触型センサ200で検出し、制御回路部300によって製氷工程から脱氷工程へ移行する。脱氷工程が開始すると、電動機構7Aが始動して製氷皿7Bを反転して捻り、製氷皿7B内の氷を貯氷容器8へ落下せしめた後、製氷小室7B1が上面に向くように製氷皿7Bを復帰させ、前記製氷皿位置検知スイッチ(図示せず)が動作し、制御回路部300によって脱氷工程を終了し製氷工程が開始する。
製氷工程の開始によって、上記同様に制御回路部300によってソレノイド式開閉弁装置51Aへ所定時間通電され、給水容器9から製氷皿7Bへ一回の製氷に要する所定量の製氷用水が自然落下にて自動給水される。以後、上記同様にして、製氷工程と脱氷工程の繰り返しによって、貯氷容器8へ氷が蓄えられる。
エアーカーテン用送風機68は、上記のように扉3Dが閉じ、且つ、通常冷却運転モード及び後述の熱物冷凍運転モードにおいて、冷蔵室3が所定温度に冷却されている場合は停止している。そして、扉3Dが開くと、制御回路部300によってエアーカーテン用送風機68が運転(ON)すると共に、照明灯59が点灯する。エアーカーテン用送風機68が運転(ON)されると、冷蔵室3内の空気は、中空通路75と吸い込み口92から吸い込まれ、エアーカーテン用通路(空気ダクト)43Cと90を通って、空気吹き出し口91から冷蔵室3の前面開口部の略全域に、下方に流れるエアーカーテンを形成する。このエアーカーテンによって、扉3Dが開いたときに冷蔵室3へ侵入しようとする外気を極力阻止することができる。また、エアーカーテン用送風機68が運転(ON)によって、エアーカーテン用通路(空気ダクト)43Cを通る空気の脱臭を脱臭装置70によって行なう。
制御回路部300は、扉3Dが開いている時間を積算し、扉3Dが閉じたときこの積算時間と同じ時間だけエアーカーテン用送風機68を運転(ON)し、停止する。これにより、扉3Dが開いているときに生じた冷蔵室3内の温度上昇や温度むらが、扉3Dが閉じたときに迅速に低下させ均一化させることができる。
なお、扉3Dが閉じたときエアーカーテン用送風機68の運転(ON)を継続する時間は、積算時間と同じ時間に限らず、積算時間に比例した時間割合でもよい。この場合、比例の態様は、積算時間が長くなるにつれて段階的に長くなるものでもよく、積算時間の長さにリニアに比例するものでもよい。また、扉3Dが開いている時間を積算せずに、扉3Dの開閉があれば、毎回所定時間だけエアーカーテン用送風機68の運転(ON)を継続するものでもよい。
また、例えば、多量の熱負荷が投入される等して冷蔵室3の温度が所定の上限設定温度を超えた場合は、制御回路部300は、扉3Dが閉じ更に前記積算時間の運転が経過した後も、エアーカーテン用送風機68の運転(ON)を継続するようにしてもよい。これにより、冷蔵室3内の温度上昇や温度むらが、扉3Dが閉じたときに迅速に低下され均一化され温度回復を迅速化できると共に、特に扉3Dの内側のポケットの温度回復を迅速化できる。
冷凍室5Sは、アイスクリームやその他の小物冷凍物を、通常冷却運転モードでの所定の設定冷凍温度(平均温度で、例えば、マイナス(−)20℃程度の冷凍温度)に保つように、周囲が断熱仕切りによって他の室と区画され、数十℃の熱物(例えば、60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物)を入れてそれを冷却し冷凍保存するために、内容積が20リットル程度の比較的小さい冷凍室としての機能を備えている。このように、冷凍室5は、米飯等の熱物を入れて冷凍保存するため、熱物冷凍室と称することができる。
蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気は、第1送風機31によって冷気吹き出し口37A1及び37A2から冷凍室5Sへ供給される。冷凍室5Sの上壁と冷気ダクト板37Dとの間に、冷気吹き出し口37A1から供給される冷気を導入する冷気ダクト37Fを形成するために、冷気ダクト板37Dが取り付けられ、冷気ダクト37Fに導入された冷気が、冷気吹き出し口37Eから略均一に冷凍室容器10(図では後述の補助容器10B)の上面開口へ供給される。
冷凍室5Sには、上面開口の合成樹脂製の冷凍室容器10が前面開口の冷凍室5S内に前後方向に引き出し収納自在に設けられている。冷凍室容器10の前後方向の引き出しと収納をし易くするために、冷凍室容器10の左右側壁は、左右のレール22、又はレール22とローラ11の組み合わせによる支持装置20によって冷凍室5Sの左右側壁5Aに支持され、冷凍室5Sの前面開口は、冷凍室5Sの左右側壁5Aに支持装置20によって冷凍室容器10と共に前後方向へ移動可能に支持された引き出し式扉12Aにて開閉される。図17に示すように、支持装置20は、扉12Aの裏側から後方へ水平状態に延びた左右配置の支持部材21のレール部22が、冷凍室5Sの左右壁に取り付けたローラ11に載置される関係で構成され、冷凍室容器10は、上方へ取り外し可能なるように冷凍室容器10(図では後述の主容器10A)の左右両側のフランジ部が左右の支持部材21に載置されている。
このような構成によって、引き出し式扉12Aを前方へ引き出すことによって、支持部材21が引き出されるため、支持部材21に載置された冷凍室容器10(図では後述の主容器10A)が引き出され、冷凍室容器10の上面開口が冷凍冷蔵庫本体2の前方へ位置するため、冷凍室容器10に対する冷凍食品の出し入れが容易となる。なお、この前方への引き出しによって、ローラ11による支持から支持部材21が外れることがないように、引き出し式扉12Aの前方への引き出しを制限するストッパ部が支持部材21に設けられている。
冷凍室容器10は、深い上面開口の不透明な主容器10Aと、主容器10Aの上面開口上端部の左右フランジ部に前後方向にスライド自在で且つ着脱自在に載置される浅い上面開口の透明な補助容器10Bとからなる。支持部材21に載置されるのは主容器10Aであり、引き出し式扉12Aを前方へ引き出すことによって、支持部材21と共に主容器10Aと補助容器10Bが一体に引き出されることとなる。このため、この引き出し状態で補助容器10B内に対する冷凍食品の出し入れが容易となり、補助容器10Bを外せば、主容器10Aに対する冷凍食品の出し入れが容易となる。
上記のように、冷凍室容器10は支持装置20によって支持されているが、この場合、主容器10Aの左右側壁10A3、10A4が支持装置20によって支持されていることにより、この支持構造を冷凍室容器10が補助容器10Bを設けない単一容器形態の冷凍室容器10の支持と共通化することができ、支持装置20のコストダウン化を図ることができるものとなる。また、主容器10Aが支持装置20によって支持されていることにより、補助容器10Bを含む冷凍室容器10全体の着脱自在な支持がし易くなる。
主容器10Aは、主容器10Aの後壁10A1の上部に冷気入口61を備え、主容器10Aの前壁10A2の上部に冷気出口62を備えている。冷気入口61は、補助容器10Bよりも下方位置において後壁10A1の上部を窪ませた切り欠き状態に形成され、冷気出口62は複数の縦長孔が横方向に略等間隔に形成された状態で形成されている。冷凍室5の背壁には冷気吹き出し口37A2が前方へ向けて突出状態に設けられている。冷気吹き出し口37A2から吹き出す冷気は、蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気が送風機31によって供給されるものである。
補助容器10Bの左右側壁には、前後方向に延びた支持部10B5が形成され、この支持部10B5が主容器10Aの上面開口上端部の左右フランジ部10AHに載置された状態で、補助容器10Bの底面が主容器10A内に進入した状態となり、主容器10Aの上面開口は、殆んど補助容器10Bによって覆われる状態となる。このような主容器10Aの所定位置に補助容器10Bが載置された状態を保持するために、補助容器10Bの左右の支持部10B5の前端部には、主容器10Aの左右フランジ10AHの前端部に形成した係止窪み10AUに嵌まる係止突起10BTを備えている。このように、主容器10Aの所定位置に補助容器10Bが載置された状態で、補助容器10Bによって主容器10A内の冷気が上方へ逃げることが抑制される。また、補助容器10Bの底面は、冷気入口61から主容器10A内へ入った冷気が冷気出口62から流出する間の冷気ガイドの役目もすることとなる。
蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気は、送風機31によって冷気吹き出し口37A1及び37A2から供給される。冷気吹き出し口37A1から供給される冷気は、冷気ダクト37Fを通って冷気吹き出し口37Eから補助容器10Bの上面開口へ供給され、補助容器10B内に流入した冷気は、補助容器10Bの前壁に複数の縦長孔が横方向に略等間隔に形成された冷気出口10C8と、主容器10Aの前壁に複数の縦長孔が横方向に略等間隔に形成された冷気出口62から、主容器10A外の冷凍室5Sへ流出する。また、37A2から供給される冷気は、冷気入口61から主容器10A内へ入り、主容器10A内へ入った冷気が冷気出口62から主容器10A外の冷凍室5Sへ流出する。この冷凍室5S内へ流出した冷気は、冷凍室5Sの背壁の下部等に設けた吸い込み口38から蒸発器(冷却器)29へ帰還する循環をする。
また、引き出し式扉12Aを前方へ引き出すことによって、主容器10Aと補助容器10Bが一体に引き出される。この引き出し状態において、主容器10Aの上面開口は補助容器10Bで覆われているため、主容器10A内の冷凍食品の温度上昇も抑制される。また、この引き出し状態において、補助容器10Bを主容器10Aの上面開口上端部の左右フランジ部上を後方へスライドさせることによって、主容器10A内の冷凍食品の取り出しが可能となる。また、補助容器10Bは冷凍室5S内に移動するため、補助容器10B内の冷凍食品の温度上昇は抑制される。
支持部材21に載置された冷凍室容器10(図では主容器10Aと補助容器10B)は、引き出し式扉12Aを閉じることによって、冷凍室5Sの所定の収納位置に向けて移動するため、この収納位置へ向けて主容器10Aが冷凍室5の奥方向へ移動することに伴って、冷気吹き出し口37A2が図18に示すように、冷気入口61へ進入する。この状態で、冷気吹き出し口37A2から供給される冷気が主容器10A内に流入し、冷気出口62から主容器10A外の冷凍室5S内へ流出する。この冷凍室5S内へ流出した冷気は、冷凍室5Sの背壁の下部等に設けた吸い込み口38から蒸発器(冷却器)29へ帰還する循環をする。
本発明では、主容器10Aと補助容器10Bに対する貯蔵食品の出し入れがし易く、しかもその作業が安定して行えるようにするために、冷凍室容器10が引き出し式扉12Aと一体に引き出され、主容器10Aの所定位置に補助容器10Bが載置された状態で、補助容器10Bに対する貯蔵食品の出し入れを行うことができる。そして、冷凍室容器10が引き出し式扉12Aと一体に引き出された状態で、補助容器10Bはそれぞれ単独で後方へスライド可能である。即ち、補助容器10Bは上記のように主容器10Aの左右フランジ10AHに載置されているため、補助容器10Bは主容器10A上で前後方向にスライド自在である。そして、補助容器10Bを後方へスライドさせて主容器10Aの上面開口を大きく開いたとき、補助容器10Bの前部は左右の第1支持部10B5が主容器10Aの左右フランジ10AHに載置されているが、補助容器10Bの後部は、左右の支持部10B5の上方位置に形成した第2支持部10B6(図示では前後に形成した第2支持部10B6の後方のもの)が、冷凍室5Sの左右側壁5Aの設けた前後方向の支持レール5Lに載置される状態となる。このため、主容器10Aに対する貯蔵食品の出し入れがし易くなる。
また、この場合、補助容器10Bを後方へスライドさせて、主容器10Aの左右フランジ10AHから外れる状態まで後方へ補助容器10Bを移動させた場合は、前後の第2支持部10B6が、冷凍室5の左右側壁5Aの設けた前後方向の支持レール5Lに載置される状態となるため、主容器10Aの上面開口は全体が開き、貯蔵食品の出し入れが、更にし易くなる。
本発明では、冷凍装置を構成する冷媒圧縮用電動圧縮機24の運転によって、所定の冷凍温度に冷却される冷凍室5Sが断熱仕切りによって区画形成された冷却貯蔵庫1において、冷凍室5Sに数十℃の米飯等の熱物を入れて冷却した後、冷凍温度で冷凍保存するための熱物冷凍運転モードと、冷凍室5Sに米飯等の熱物を入れない通常冷却運転モードとに、電動圧縮機24の運転を切り替え制御するものである。
このため、補助容器10Bには、数十℃の米飯等の熱物を入れて、それを冷凍する熱物冷凍室とする部分である。その一つとして、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れた状態で、補助容器10B内に供給される冷気によって、この熱物を冷却し、冷凍室5Sの設定温度であるマイナス(−)20℃程度の冷凍温度に冷却して、その温度に保持する。
補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れて冷却したとき、一時的には補助容器10Bの温度が上昇するが、冷凍室容器10や蒸発器(冷却器)29を含めた冷凍室5Sの冷気循環経路の熱容量によって、冷凍室5Sの平均温度は、その温度上昇に伴う温度上昇とはならない。また、主容器10A内に貯蔵した冷凍食品も、その冷凍食品の熱容量によって直ちに上昇せず、その温度上昇に伴う温度上昇とはならない。このため、補助容器10Bに数十℃、例えば、60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れて冷却するとき、そのときの冷凍室5Bの温度(平均温度)が所定の温度以上上昇しない冷凍室として機能するように構成している。
このための具体的な制御として、補助容器10Bに数十℃の熱物を入れて冷却するとき、そのときの冷凍室5Bの温度(平均温度)が、2℃以上上昇しない、または、2℃を超えた上昇をしないように構成としている。また、補助容器10Bに数十℃の米飯等の熱物を入れて冷却するとき、主容器10A内の温度をアイスクリームが溶け出さない所定のマイナス(−)温度以下に抑えられるように構成している。具体的には、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯120グラム(g)等の熱物を入れたとき、主容器10A内の温度をマイナス(−)12℃以下に抑えられるように構成している。このマイナス(−)12℃は、主容器10A内にアイスクリームが貯蔵されている場合を考慮して、このアイスクリームの品質劣化が生じない温度、即ち、アイスクリームが溶け出さない温度である。
本発明では、補助容器10Bに米飯等の熱物が入れられたことを検出して、的確な温度制御を行うようにしている。特別に熱物冷凍運転モードを設けない場合は、通常冷却運転モードにおいて、冷凍室5Bが冷却されて所定の下限設定温度に達したときは、上記のように、冷却運転を終了し、再び冷凍温度室センサQによって検出した冷凍室5Bの温度が所定の上限設定温度に上昇すると、制御回路部300は上記同様に冷却運転を開始するように制御する。冷凍室5Bが冷却されて所定の下限設定温度に達して、冷却運転が終了している状態において、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れたとき、一時的に補助容器10B内の温度が上昇し、それに伴って冷凍室5Sの温度が上昇し、冷凍室5Bの温度(空気温度)が上昇する。この上昇を前記冷凍温度室センサQによって検出し、上記同様に通常モードの冷却運転を開始するように制御する。これによって、冷却運転が終了している状態において、補助容器10Bに熱物が入れられたとき、冷却運転を開始できる。
また、本発明では、熱物冷凍運転モードを設けている。その手段の一つとして、補助容器10Bに熱物が入れられたことを検知する熱物センサ201を設け、これが米飯等の熱物が入れられたことを検出したとき、制御回路部300によって熱物冷凍運転モードで冷却運転を行う。熱物センサ201の一つとして、冷凍室5S内の温度を検知する温度センサ201を設け、例えば、吸い込み口38へ吸い込まれる冷気の温度を検知するように、吸い込み口38またはその近傍に、冷凍室5Sから帰還する冷気温度を検出する温度センサ201を設ける。
また、他の手段として、この熱物センサ201として、補助容器10B内に入れられた熱物の温度を非接触型センサで検出し、所定の温度以上の検出によって、制御回路部300によって熱物冷凍運転モードで冷却運転を開始するようにする方法がある。この非接触型センサの代表的なものとして、赤外線式非接触型センサ201がある。その構成は、補助容器10Bの貯蔵物品から発せられる温度に関連する赤外線放射エネルギーを検知して電気抵抗が変化するサーミスタAと、このような赤外線放射エネルギーを検知しないように隠蔽された状態で周囲温度を検知して電気抵抗が変化するもう一つのサーミスタBとで構成され、この両サーミスタA、Bの抵抗値の差によって生じる電圧差が出力され、この出力に基づき制御回路部300によって、補助容器10B内の貯蔵物品の温度が何℃であるかの検出をする。赤外線式非接触型センサ201は、補助容器10B内に向けて冷凍室5の天井部(例えば、冷気ダクト板37D)に取り付けられ、補助容器10B内の熱物の温度を検出する。
補助容器10Bに熱物が入れられた状態を熱物センサ201で検出した際の冷却運転の制御方式の一つとして、補助容器10Bに熱物が入れられた際の冷凍室5Sの温度を熱物センサ201で検出し、所定の温度以上の検出によって、制御回路部300によって熱物冷凍運転モードで冷却運転を行うよう制御する。この場合、熱物センサ201が所定温度以上を検出したとき、冷凍運転が終了している状態であれば、制御回路部300によって熱物冷凍運転モードに切り替えて、第1送風機31と圧縮機24を強制的に所定時間に亘って運転する冷却運転を行う。
補助容器10Bに入れられた熱物が芯まで冷凍されるまでには、かなりの時間が掛かる。例えば、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯120グラム(g)等の熱物を入れて冷却するとき、この熱物が芯まで冷凍されるまでには、略5乃至6時間掛かる。本発明では、この時間中、強制的に冷却運転(強制冷却運転モード)を行ってもよいが、経済的運転を考慮して、強制的に冷却運転を行う時間を、上記時間よりも短い時間に制限する。この短い時間は、入れた熱物の表面が凍結し始める時間、または熱物の表面が凍結しているが芯まで凍結していない時間とすれば、ある程度凍結した状態では、他の部分への温度上昇の影響が少なくなるため、それを見定めた時間とすればよい。この時間は、テストによって、例えば2時間程度に設定される。この短い時間の後は、制御回路部300によって通常冷却運転モードでの冷却運転に切り替わるようにする。
また、他の制御方式として、圧縮機24を周波数の切り替えによって回転数を替えるインバータ制御方式とし、通常冷却運転モードでは所定の周波数、例えば54Hz(ヘルツ)で圧縮機24を運転するが、上記熱物冷凍運転モードでの強制冷却運転は、上記同様の所定時間(実施例では2時間)、68Hz(ヘルツ)で圧縮機24を運転するように、圧縮機24の回転数をアップさせる運転を行うようにして、冷凍能力をアップさせる制御とする。これによって、第1蒸発器(冷却器)29の温度が通常冷却運転モードのときよりも低下するため、冷凍室5Bへ供給される冷気温度も低下し、冷凍室5Bの温度上昇も抑制される。この強制運転時間後は、制御回路部300によって通常冷却運転モードでの冷却運転に切り替わるようにする。この方式は、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れて冷却したとき、上記のように、そのときの冷凍室5Bの温度(平均温度)が2℃以上上昇しない、または2℃を超えた上昇をしないように維持することに適する。そして、この制御によって、主容器10A内にアイスクリームが貯蔵されている場合でも、アイスクリームが溶け出さない温度であるマイナス(−)12℃以下の状態に維持されるため、このアイスクリームの品質劣化が生じない。
また、他の制御方式として、圧縮機24をインバータ制御方式とし、通常冷却運転モードでは所定の周波数、例えば54Hz(ヘルツ)で圧縮機24を運転するが、上記熱物冷凍運転モードでの強制冷却運転は、上記同様の所定時間(実施例では2時間)、68Hz(ヘルツ)で圧縮機24を運転するように、圧縮機24の回転数をアップさせる運転を行うようにして、冷凍能力をアップさせる制御とする。これによって、第1蒸発器(冷却器)29の温度が通常冷却運転モードのときよりも低下するため、冷凍室5Bへ供給される冷気温度も低下し、冷凍室5Bの温度上昇も抑制される。この強制運転時間後は、制御回路部300によって通常冷却運転モードでの冷却運転に切り替わるようにする。この方式は、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れて冷却したとき、上記のように、そのときの冷凍室5Bの温度(平均温度)が2℃以上上昇しない、または2℃を超えた上昇をしないように維持することに適する。そして、この制御によって、主容器10A内にアイスクリームが貯蔵されている場合でも、アイスクリームが溶け出さない温度であるマイナス(−)12℃以下の状態に維持されるため、このアイスクリームの品質劣化が生じない。
また、他の制御方式として、圧縮機24をインバータ制御方式とし、冷却貯蔵庫1の周囲の温度(外気温度)を検出する周囲温度検出センサ202を制御回路部300に接続し、通常冷却運転モードでは、周囲温度が第1の低温度(例えば15℃)以下の場合は圧縮機24を30Hz(ヘルツ)で運転し、周囲温度が第1の高温度(例えば30℃)以上の場合は圧縮機24を54Hz(ヘルツ)で運転するようにする。通常、第1の低温度(例えば15℃)と第1の高温度(例えば30℃)の間は、周囲温度に応じて段階的またはリニアに、温度が上がれば圧縮機24の回転数をアップし、温度が下がれば圧縮機24の回転数をダウンするように可変制御して経済的な運転を行う。そして、上記熱物冷凍運転モードでの強制冷却運転は、上記同様の所定時間(実施例では2時間)、68Hz(ヘルツ)で圧縮機24を運転するように、圧縮機24の回転数をアップさせる運転を行うようにして、冷凍能力をアップさせる制御とする。この方式も、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れて冷却したとき、上記のように、そのときの冷凍室5Bの温度(平均温度)が2℃以上上昇しない、または、2℃を超えた上昇をしないように維持することに適する。そしてこの制御によって、主容器10A内にアイスクリームが貯蔵されている場合でも、アイスクリームが溶け出さない温度であるマイナス(−)12℃以下の状態に維持されるため、このアイスクリームの品質劣化が生じない。
この場合、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れたとき、熱物センサ201が一時的に上昇した所定温度を検出すれが、直ちに上記熱物冷凍運転モードでの強制冷却運転に切り替わるようにしてもよいが、周囲温度が低い場合は冷凍室5の冷えが良好であるため、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物が入っても、周囲温度が第1の低温度(例えば15℃)以下の場合は、上記強制冷却運転モードを行わないように制御回路部300によって制御することができる。そして、上記強制冷却運転モードを行うのは、周囲温度が第1の高温度(例えば30℃)以上の場合において、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物が入って、熱物センサ201が一時的に上昇した所定温度を検出したとき、圧縮機24が54Hz(ヘルツ)で運転されていた状態から、それよりも十分高い周波数、例えば68Hz(ヘルツ)で強制運転されように、制御回路部300によって制御することができる。この強制運転は、上記のように所定時間(実施例では2時間)であり、これによって、第1蒸発器(冷却器)29の温度が通常冷却運転モードのときよりも低下するため、冷凍室5Bへ供給される冷気温度も低下し、冷凍室5Bの温度上昇も抑制される。この強制運転時間後は、制御回路部300によって通常冷却運転モードでの冷却運転に切り替わるようにする。この方式は、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れて冷却したとき、上記のように、そのときの冷凍室5Bの温度(平均温度)が2℃以上上昇しない、または2℃を超えた上昇をしないように維持することに適する。
また、上記熱物冷凍運転モード(強制冷却運転モード)において、熱物センサ201が検出する温度に応じて、その検出温度が低下することに伴って、圧縮機24の回転数を68Hz(ヘルツ)で強制運転される状態から、68Hz(ヘルツ)から54Hz(ヘルツ)までの間で、段階的またはリニアに低下させる制御方式とすることができる。この方式は、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れて冷却したとき、上記のように、そのときの冷凍室5Bの温度(平均温度)が2℃以上上昇しない、または2℃を超えた上昇をしないように維持することに適する。そして、この制御によって、主容器10A内にアイスクリームが貯蔵されている場合でも、アイスクリームが溶け出さない温度であるマイナス(−)12℃以下の状態に維持されるため、このアイスクリームの品質劣化が生じない。
なお、上記のインバータ制御方式において、第1送風機31の回転数も圧縮機24の運転状態に応じて、段階的またはリニアに切り替えるようにすれば、より効果的に冷凍室5Sの温度上昇の抑制運転ができる。上記のような各制御方式において、冷凍室5Sの温度が制御されることに伴って、冷凍室5Bの温度もそれに伴って所定の冷凍温度に制御されることとなる。
上記の非接触型センサ201による温度検出は、例えば、クロックパルスによって10msecごとに非接触型センサが出力する温度検出データ(電圧)を読み込み、この温度検出データを所定時間(例えば100msec)ごとに平均し、この平均値を非接触型センサ201による温度検出データとして採用し、これをアンプ(増幅器)301によって増幅し、これによって上記の制御を行うようにしている。このように所定期間での平均したデータを採用することにより、途中で雑音が入ってきてもそれが無視されるようになり、非接触型センサ201による温度検出が安定したものとなる。
上記の熱物冷凍運転モード(強制冷却運転モード)において、冷蔵室3が所定の下限設定温度まで低下すると、それを冷蔵室センサRが検出し、制御回路部300によってモータダンパ78の開閉板(ダンパ)が冷気通路(冷気ダクト)79を閉じる。また冷蔵室3の温度が所定の上限設定温度を超えた場合は、モータダンパ78の開閉板(ダンパ)が冷気通路(冷気ダクト)79を開き、上記のように冷気が冷蔵室3と特定低温室13へ供給されて、冷蔵室3と特定低温室13が冷却される。このようにして、冷蔵室3、特定低温室13、野菜室4が所定温度に冷却される。
補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を入れて冷却したとき、冷却速度を速めるために、補助容器10B内の熱物を載せる底敷きとして、実施例1のように、図10、図11に示すような熱容量底敷き63を備える。
このような熱容量底敷き63を用いることによって、熱容量底敷き63は冷凍室5Sの温度で冷却された状態であり、それに60℃乃至80℃程度の米飯等の熱物を載せた場合、この熱物の熱は補助容器10B内に放散されると共に、この冷凍温度に冷却された熱容量底敷き63に接して熱が奪われ、速やかに冷却されることとなり、熱物を入れたことによる冷凍室5Sの温度上昇も抑制され、主容器10A内にアイスクリームが貯蔵されている場合でも、そのアイスクリームが溶け出すことなく、維持できるものとなる。
また、冷凍室5Sと製氷室6は、発泡スチロールや発砲ポリウレタン等の断熱仕切り47Aによって仕切られており、冷凍室5Sと冷凍室5Bは、発泡スチロールや発砲ポリウレタン等の断熱仕切り17Bによって仕切られているため、補助容器10Bに熱物を入れても、冷凍室5Sから製氷室6と冷凍室5Bへの熱伝導は断熱仕切り47Aと17Bによって遮断され、製氷室6と冷凍室5Bへの悪影響は、許容範囲に抑制される。なお、主容器10A内にも、上記のような熱容量底敷き63を用いることによって、補助容器10Bに米飯等の熱物を入れたときの主容器10A内の貯蔵食品の温度上昇を抑制する効果が向上する。
図11に示す熱容量底敷き63の蓄冷剤64Bとして、実施例1のように、アイスクリームが柔らかくなり始める温度以下の凝固温度の蓄冷剤を用いた熱容量底敷き63を主容器10A内に用いることにより、補助容器10Bに60℃乃至80℃程度の数十℃の米飯等の熱物を入れて冷却したとき、主容器10A内にアイスクリームが貯蔵されていても、この蓄冷剤64Bの冷熱によって溶け出すことがなく、アイスクリームの品質維持ができるものとなる。その一つの実施例として、マイナス(−)13℃で凝固する蓄冷剤64Bを用いれば、主容器10A内にアイスクリームが貯蔵されている場合でも、そのアイスクリームが柔らかくなり始めるマイナス(−)12℃以下に維持できることとなり、アイスクリームが溶け出すことはない。なお、蓄冷剤64Bとして、マイナス(−)12℃で凝固するものを用いることも許容範囲である。
上記では、冷凍室容器10を設けて、その補助容器10Bに熱物を入れる構成を採っているが、この補助容器10Bを設けず、熱物を主容器10Aに入れた状態で、冷凍室5Sにおいて冷凍貯蔵するようにしても、上記の制御方法を採用できるものである。
本発明は、冷凍室を備えた冷却貯蔵庫であるが、冷蔵室、冷凍室の配置関係は上記形態に限定されず、また、実施例1のように二つの蒸発器(冷却器)によって各室を冷気循環して冷却する方式であってもよく、実施例2のように一つの蒸発器(冷却器)によって各室を冷気循環して冷却する方式であってもよい。このため、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り、種々の形態の冷却貯蔵庫に適用できるものである。
本発明に係る冷却貯蔵庫の正面図である。(実施例1) 本発明に係る冷却貯蔵庫本体を正面から見た説明図である。(実施例1) 本発明に係る冷却貯蔵庫の製氷室対応部分の縦断側面図である。(実施例1) 本発明に係る冷却貯蔵庫の熱物冷凍室対応部分の縦断側面図である。(実施例1) 本発明に係る冷凍室容器の背面側斜視図である。(実施例1) 本発明に係る冷凍室容器の分解斜視図である。(実施例1) 本発明に係る冷凍室容器を支持装置に支持する部分の縦断正面図である。(実施例1) 本発明に係る冷凍室容器への冷気入口部分を示す縦断側面図である。(実施例1) 本発明に係る制御回路構成図である。(実施例1) 本発明に係るアルミニウム板の熱容量底敷きの断面図である。(実施例1) 本発明に係る蓄冷剤式熱容量底敷きの断面図である。(実施例1) 本発明に係る冷却貯蔵庫の正面図である。(実施例2) 本発明に係る冷却貯蔵庫の製氷室を含む縦断側面図である。(実施例2) 本発明に係る冷却貯蔵庫本体の冷蔵室の正面図である。(実施例2) 本発明に係る冷却貯蔵庫本体の製氷室と熱物冷凍室部分の正面図である。(実施例2) 本発明に係る冷気ダクト板と冷凍室容器の分解斜視図である。(実施例2) 本発明に係る冷凍室容器を支持装置に支持する部分の縦断正面図である。(実施例2) 本発明に係る冷凍室容器への冷気導入部分を示す縦断側面図である。(実施例2) 本発明に係る冷却貯蔵庫本体の冷蔵室のエアーカーテン構成部分の縦断側面図である。(実施例2) 本発明に係る制御回路構成図である。(実施例2)
符号の説明
1・・・冷却貯蔵庫
2・・・冷却貯蔵庫本体
3・・・冷蔵室
3D・・冷蔵室扉
4・・・野菜室
5・・・熱物冷凍室
5A・・・・冷凍室の左右側壁
5B・・・・大きい冷凍室
5L・・・・支持レール
5S・・・・小さい冷凍室(熱物冷凍室)
6・・・製氷室
7・・・自動製氷機
7A・・電動機構
7B・・製氷皿
8・・・貯氷容器
9・・・給水容器
10・・・・冷凍室容器
10A・・・主容器
10AT・・主容器の左右フランジ
10B・・・補助容器
10B5・・第1支持部
10B6・・第2支持部
10BP・・補助容器の左右壁
10C・・・蓋
10C5・・支持部
10C6・・冷気導入口
10C7・・冷気出口
10C8・・冷気出口
10C9・・冷気導入口
11・・・・ローラ
12A・・・冷凍室の前面扉
17B・・・断熱仕切り壁
20・・・・支持装置
21・・・・支持部材
22・・・・レール部
24・・・・電動圧縮機
29・・・・第1蒸発器(冷却器)
30・・・・第2蒸発器(冷却器)
31・・・・第1送風機
32・・・・第2送風機
37A1・・・冷気吹き出し口
37A2・・・冷気吹き出し口
37D・・・・冷気ダクト板
37E・・・・冷気吹き出し口
37F・・・・冷気ダクト
39・・・・・冷気吹き出し口
43A、43B・・・冷気通路(冷気ダクト)
43C・・・・エアーカーテン用通路(空気ダクト)
47A・・・・断熱仕切り
51・・・・給水路
51A・・・開閉弁装置
61・・・・冷気入口
62・・・・冷気出口
68・・・・エアーカーテン用送風機
78・・・・モータダンパ
90・・・・エアーカーテン用通路(空気ダクト)
91・・・・エアーカーテン用空気吹き出し口
201・・・熱物センサ(冷気温度センサ、非接触型センサ)
202・・・周囲温度検出センサ
300・・・制御回路部
301・・・アンプ(増幅器)

Claims (7)

  1. インバータ制御によって冷媒を圧縮する電動圧縮機を備えた冷凍装置によって冷却される冷却貯蔵庫において、米飯等の熱物を入れて冷凍保存するための冷凍室が断熱仕切りによって区画形成され、前記冷凍室には熱物センサを設け、前記冷却貯蔵庫の周囲温度を検出する周囲温度検出センサを設け、前記周囲温度検出センサが第1の低温度以下の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数で運転し、周囲温度が第1の高温度以上の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数より高い第2の周波数で運転し、前記周囲温度検出センサが前記第1の高温度以上の検出の場合において、前記熱物センサが前記冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出に基づき、前記電動圧縮機を前記第2の周波数より高い周波数で運転することを特徴とする冷却貯蔵庫。
  2. インバータ制御によって冷媒を圧縮する電動圧縮機を備えた冷凍装置によって冷却される冷却貯蔵庫において、米飯等の熱物を入れて冷凍保存するための冷凍室が断熱仕切りによって区画形成され、前記冷凍室に熱物が入ったときの記冷凍室の空気温度を検出する熱物センサを設け、前記電動圧縮機はインバータ制御によって運転が制御され、冷却貯蔵庫の周囲温度を検出する周囲温度検出センサを設け、前記周囲温度検出センサが第1の低温度以下の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数で運転し、前記周囲温度検出センサが第1の高温度以上の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数より高い第2の周波数で運転し、前記周囲温度検出センサが前記第1の低温度以下の検出の場合は、前記熱物センサが前記冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出であっても、前記電動圧縮機を第1の周波数で運転することを特徴とする冷却貯蔵庫。
  3. インバータ制御によって冷媒を圧縮する電動圧縮機を備えた冷凍装置によって冷却される冷却貯蔵庫において、米飯等の熱物を入れて冷凍保存するための冷凍室が断熱仕切りによって区画形成され、前記冷凍室には熱物センサを設け、前記冷却貯蔵庫の周囲温度を検出する周囲温度検出センサを設け、前記周囲温度検出センサが第1の低温度以下の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数で運転し、周囲温度が第1の高温度以上の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数より高い第2の周波数で運転し、前記周囲温度検出センサが前記第1の高温度以上の検出の場合において、前記熱物センサが前記冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出に基づき、前記電動圧縮機を前記第2の周波数より高い周波数の強制運転を所定時間行い、この強制運転終了後は通常冷却運転モードでの冷却運転とすることを特徴とする冷却貯蔵庫。
  4. インバータ制御によって冷媒を圧縮する電動圧縮機を備えた冷凍装置によって冷却される冷却貯蔵庫において、米飯等の熱物を入れて冷凍保存するための冷凍室が断熱仕切りによって区画形成され、前記冷凍室には熱物センサを設け、前記冷却貯蔵庫の周囲温度を検出する周囲温度検出センサを設け、前記周囲温度検出センサが第1の低温度以下の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数で運転し、周囲温度が第1の高温度以上の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数より高い第2の周波数で運転し、前記周囲温度検出センサが第1の低温度以下の検出の場合は、前記熱物センサが前記冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出であっても、前記電動圧縮機を第1の周波数で運転し、前記周囲温度検出センサが前記第1の高温度以上の検出の場合において、前記熱物センサが前記冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出に基づき、前記電動圧縮機を前記第2の周波数より高い周波数で運転することを特徴とする冷却貯蔵庫。
  5. インバータ制御によって冷媒を圧縮する電動圧縮機を備えた冷凍装置によって冷却される冷却貯蔵庫において、米飯等の熱物を入れて冷凍保存するための冷凍室が断熱仕切りによって区画形成され、前記冷凍室には熱物センサを設け、前記冷却貯蔵庫の周囲温度を検出する周囲温度検出センサを設け、記周囲温度検出センサが第1の低温度以下の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数で運転し、周囲温度が第1の高温度以上の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数より高い第2の周波数で運転し、前記周囲温度検出センサが第1の低温度以下の検出の場合は、前記熱物センサが前記冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出であっても、前記電動圧縮機を第1の周波数で運転し、前記周囲温度検出センサが前記第1の高温度以上の検出の場合において、前記熱物センサが前記冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出に基づき、前記電動圧縮機を前記第2の周波数より高い周波数の強制運転を所定時間行い、この強制運転終了後は通常冷却運転モードでの冷却運転とすることを特徴とする冷却貯蔵庫。
  6. 前記第1の低温度と前記第1の高温度の間では周囲温度に応じて前記電動圧縮機の回転数を可変することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の冷却貯蔵庫。
  7. インバータ制御によって冷媒を圧縮する電動圧縮機を備えた冷凍装置によって冷却される冷却貯蔵庫において、米飯等の熱物を入れて冷凍保存するための冷凍室が断熱仕切りによって区画形成され、前記冷凍室には熱物センサを設け、前記冷却貯蔵庫の周囲温度を検出する周囲温度検出センサを設け、前記周囲温度検出センサが第1の低温度以下の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数で運転し、周囲温度が第1の高温度以上の検出の場合は前記電動圧縮機を第1の周波数より高い第2の周波数で運転し、前記周囲温度検出センサが前記第1の高温度以上の検出の場合において、前記熱物センサが前記冷凍室内に熱物を入れたときの高い温度検出に基づき、前記電動圧縮機を前記第2の周波数より高い周波数の強制運転を所定時間行い、この強制運転終了後は通常冷却運転モードでの冷却運転で運転し、前記第1の低温度と前記第1の高温度の間では周囲温度に応じて前記電動圧縮機の回転数を可変することを特徴とする冷却貯蔵庫。
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