JP2005016903A - 冷蔵庫 - Google Patents

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雅也 松岡
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Abstract

【課題】冷却器に帰還する冷気が野菜容器の周囲を循環する方式と、冷蔵室で冷却された密閉蓋からの放射冷却で野菜容器内を冷却する方式がある。前者は野菜容器の上面開口を塞ぐ構成と冷気循環通路構成が複雑化し、後者は野菜が十分に冷却されるまでには多くの時間がかかるという問題がある。本発明は冷却器で冷却した冷気は送風機によって冷蔵室へ供給されるが野菜室にはこの冷気が直接流入しないようにして、構造の簡素化を図るとともに、上面開口の野菜容器内の冷却が促進される冷蔵庫を提供するものである。
【解決手段】野菜室には上面開口の野菜容器が前方へ引き出し自在に設けられ、一方の側が冷却器で冷却した冷気で冷却され他方の側が野菜室に臨む熱交換器を設け、野菜室の空気とこの熱交換器の他方の側との熱交換を促進する野菜室用送風機を設けたこと。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前面開口の冷蔵庫本体内に野菜室を形成した冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
前面開口の冷蔵庫本体内に冷蔵室とその下方に野菜室を形成し、野菜室には上面開口が蓋体で塞がれた野菜容器が野菜室の前面開口を開閉する扉と共に引き出し自在に設けられ、冷却器で冷却した冷気を送風機によって前記冷蔵室へ供給し、冷蔵室を通過した冷気が冷蔵室と野菜室の間に形成した通風ダクトを通って野菜室へ供給され、野菜容器を周囲から冷却する間接冷却方式の冷蔵庫がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、前面開口の冷蔵庫本体内に冷蔵室とその下方に野菜室を形成し、冷蔵室と野菜室とは密閉蓋によって相互に冷気循環がないように区画され、野菜室には上面開口の野菜容器が野菜室の前面開口を開閉する扉と共に引き出し自在に設けられ、冷却器で冷却した冷気は送風機によって前記冷蔵室へ供給され、冷蔵室の冷気によって前記密閉蓋が冷却され、野菜室は直接の冷気流入なしに放射冷却される間接冷却方式の冷蔵庫がある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−185407号公報(P1〜4、図1)
【特許文献2】
特開平5−288463号(P1〜3、図1、図5)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の方式では、野菜容器が野菜室の前面扉と共に引き出し自在であるため、野菜容器が野菜室内に収納された状態で野菜容器の上面開口が蓋体で塞がれるようにしなければ、野菜容器内の野菜が乾燥する。このため、野菜容器の引き出しと収納がスムースに行え、野菜容器が野菜室内に収納された状態で野菜容器の上面開口が蓋体で塞がれるように、野菜容器と蓋体との寸法関係と組立て関係の精度が要求される。また、野菜室内に冷蔵室の冷気が循環する方式であるため、冷気循環ダクトの形成も含めて全体構造が複雑になるという問題がある。
【0006】
また特許文献2の方式では、構造は簡素化されるが、野菜容器の周囲の冷気は特許文献1のように冷却器に帰還する冷気が循環せず、密閉蓋からの放射冷却であるため、野菜の乾燥は少ないが、野菜容器内に入れた野菜が十分に冷却されるまでには多くの時間がかかるという問題がある。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みて、冷却器で冷却した冷気は送風機によって冷蔵室へ供給されるが、野菜室にはこの冷気が直接流入しないようにして、上面開口の野菜容器内の野菜の乾燥が少ない構造でもって冷却が促進される冷蔵庫を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の冷蔵庫は、前面開口の冷蔵庫本体内に冷蔵室と野菜室が形成され、野菜室には上面開口の野菜容器が前方へ引き出し自在に設けられ、冷却器で冷却した冷気が送風機によって前記冷蔵室を循環するが前記野菜室には前記冷気が直接流入しないように構成した冷蔵庫において、一方の側が前記冷気で冷却され他方の側が前記野菜室に臨む熱交換器を設け、前記野菜室の空気とこの熱交換器の前記他方の側との熱交換を促進する野菜室用送風機を設けたことを特徴とする。
【0009】
これによって、冷却器で冷却した冷気は送風機によって冷蔵室へ供給されるが、野菜室にはこの冷気が直接流入しないので、上面開口の野菜容器内の湿気が冷却器に吸い取られて野菜容器内の野菜が乾燥することはなく、しかも野菜容器内に入れた野菜の冷却が速くなるため、野菜の長期保存に適する。また冷気循環通路構造の簡素化を図ることもできる。
【0010】
また、本発明の冷蔵庫は、前面開口の冷蔵庫本体内に冷凍室、冷蔵室及び野菜室が形成され、前記野菜室には上面開口の野菜容器が前方へ引き出し自在に設けられ、単一の冷却器で冷却した冷気が送風機によって前記冷凍室と冷蔵室を循環するが前記野菜室には前記冷気が直接流入しないように構成した冷蔵庫において、一方の側が前記冷気で冷却され他方の側が前記野菜室に臨む熱交換器を設け、前記野菜室の空気とこの熱交換器の前記他方の側との熱交換を促進する野菜室用送風機を設けたことを特徴とする。
【0011】
これによって、単一の冷却器で冷却した冷気は送風機によって冷凍室と冷蔵室へ供給されるが、野菜室にはこの冷気が直接流入しないので、上面開口の野菜容器内の湿気が冷却器に吸い取られて野菜容器内の野菜が乾燥することはなく、しかも野菜容器内に入れた野菜の冷却が速くなるため、野菜の長期保存に適するものとなる。また冷気循環通路構造の簡素化を図ることもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の冷蔵庫について説明する。各図は本発明の冷蔵庫の実施形態を示しており、図1は冷蔵庫の縦断側面図、図2は冷蔵庫本体の正面視での冷気吹き出し口と吸込み口の配置図、図3は熱交換器と野菜室用送風機の関係を示す斜視図、図4は本発明の他の実施形態に係る冷蔵庫の縦断側面図、図5は本発明の更に他の実施形態に係る冷蔵庫の縦断側面図である。
【0013】
先ず図1乃至図3に基づいて説明する。1は冷蔵庫であり、全面開口の冷蔵庫本体2内を区画して複数の貯蔵室を形成し、これら各貯蔵室の前面は扉で開閉できる構成である。冷蔵庫本体2は、外箱(外壁板)と内箱(内壁板)との間に発泡断熱材を充填した断熱構造である。冷蔵庫本体2内には、上から冷蔵室3、野菜室4、上冷凍室5、下冷凍室6が区画して設けられ、冷蔵室3内の底部にはその上方の冷蔵室3と区画板(区画壁)8にて区画された特定低温室9が設けられている。上冷凍室5は冷気量調節装置を手動操作して冷蔵室とすることもできるので、切り替え室と称することもできる。
【0014】
冷蔵室3の前面開口は、冷蔵庫本体2の一側部にヒンジ装置にて横方向に回動して開閉される回動式の冷蔵室扉10にて閉塞される。野菜室4の前面開口は、野菜室4内に設けた左右のレール又はローラ装置38によって前後方向へ引き出し可能に支持した野菜容器15と共に前方へ引き出される引き出し式扉11にて閉塞されている。野菜容器15は野菜の出し入れできるように上面開口の形状である。上冷凍室5と下冷凍室6はそれぞれ野菜室4と同様に、冷凍室内に設けた左右のレールに対して、それぞれ前後方向へ引き出し可能に支持した容器16、17と共に前方へ引き出される引き出し式扉12、13にて閉塞されている。
【0015】
24は冷凍システムの冷媒の圧縮機、25は冷凍システムの冷媒の凝縮器である。26は凝縮器25の熱によって後述の除霜水を蒸発させるための蒸発皿であり、凝縮器25上に載置して冷凍冷蔵庫本体2の前面下部から引き出し自在である。圧縮機24、凝縮器25、蒸発皿26は、冷蔵庫本体2の下部に設けた機械室28に設置されている。29、30は冷凍システムの冷媒の蒸発器(冷却器)である。31は第1蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気を上冷凍室5及び下冷凍室6へ循環する第1送風機、32は第2蒸発器(冷却器)30で冷却した冷気を冷蔵室3及び特定低温室9へ循環する第2送風機である。33は第1蒸発器(冷却器)29の除霜用ガラス管ヒータ、34は第2蒸発器(冷却器)30の除霜用ガラス管ヒータである。第1蒸発器(冷却器)29及び第2蒸発器(冷却器)30の除霜水は排水管を通って蒸発皿26へ導かれてそこで蒸発する。
【0016】
第2蒸発器(冷却器)30で冷却された冷気は、第2送風機32によって冷蔵室上部冷気通路35A、冷蔵室背部冷気通路35B、冷蔵室下部冷気通路35Cを通ってそれぞれ対応する冷気吹き出し口36、39、39Aから冷蔵室3へ供給され、冷気吸込み口42から冷気帰還通路40へ吸い込まれて再び第2蒸発器(冷却器)30の周囲へ帰還する循環をする。第1蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気は、第1送風機31によって矢印のように循環して上冷凍室5と下冷凍室6を所定温度に冷却する。
【0017】
上記のように、冷却器30で冷却した冷気が送風機32によって冷蔵室3を循環するが、野菜室4にはこの冷気が直接流入しないように構成されている。その構成について図1では、冷蔵室3の底壁41と野菜室4の上壁52との間に冷気通路35Cが形成されており、冷蔵室3側と野菜室4側とは上壁52によって区画された状態であり、野菜室4と冷凍室5とは断熱性の区画壁50で区画されている。上壁52は断熱性であることが望ましく、1枚の合成樹脂製の板で構成したものや、合成樹脂製外皮層の中に発泡断熱材が充填された構成でもよい。
【0018】
43は冷却器30で冷却した冷気が流入しない野菜室4を積極的に冷却するための熱交換器であり、一方の側が冷却器30で冷却した冷気で冷却され他方の側が野菜室4に臨むように上壁52に取り付けられている。熱交換器43は図3に示すように、中間部に設けた仕切り壁44とこの仕切り壁44の両側に複数のフィンで形成した熱交換部45、46とを熱良導材で一体形成しており、その一つとしてアルミニウムで構成したものを用いる。この熱交換器43は、この部分で冷気通路35Cの冷気が野菜室4へ流入しないように仕切り壁44が上壁52と連続するように設置され、一方の側の熱交換部45を冷気通路35C内に配置し、他方の側の熱交換部46が野菜室4に臨むように配置されている。これによって、熱交換部45は冷気通路35Cの冷気によって冷却され、この冷熱が仕切り壁44を通して他方の側の熱交換部46を冷却する。
【0019】
47は熱交換部46と野菜室4内の空気との熱交換を促進するために野菜室4に設けた野菜室用送風機であり、プロペラ型の軸流ファンを示しているが、これに限らずターボファン等の遠心ファンでもよい。この野菜室用送風機47によって、野菜室4内の空気と熱交換部46との熱交換が促進されて野菜室4内の空気は冷却され、野菜容器15内はその上面開口を通して野菜室4内を循環する冷気によって低温になりやすくなる。野菜室用送風機47は、野菜室4の温度によってON、OFFするように制御されるが、第2送風機32のON、OFFに伴って、又は圧縮機24のON、OFFに伴ってON、OFFするように制御される方式でもよい。
【0020】
このような構成によって、各室の温度は、冷蔵室3が約3〜4℃、野菜室4及び野菜容器15内が約3〜6℃に保たれ、上冷凍室8と下冷凍室9が約−18℃〜−20℃である。また、冷蔵室扉10の内側に設けた貯蔵棚37上は5〜8℃である。特定低温室9は、0℃よりも高い約1℃のチルド室であったり、0℃よりも低く食品の凍結温度よりも高い約0〜−1℃の氷温室であったり、また、食品の表面に薄い氷の層が形成される程度の約−4℃の部分凍結室であったりする。このように特定低温室9は、食品を特定の温度領域内で冷却保存するためのものであり、他の室に比して厳しい温度制御が要求される。
【0021】
上記の実施形態では、冷気通路35Cを流れる冷気は、冷却器30で冷却した冷気が冷蔵室3へ流入する前の低温冷気である。このため、熱交換部45はその冷気によって速やかに冷却されることとなり、野菜室4の冷却も速やかになる。
【0022】
図4には本発明の他の実施形態に係る冷蔵庫の縦断側面図を示している。これにおいて、図1乃至図3と同符合部分は同名称部分を示す。図4において、上記同様に、43は冷却器30で冷却した冷気が流入しない野菜室4を積極的に冷却するための熱交換器であり、一方の側が冷却器30で冷却した冷気で冷却され他方の側が野菜室4に臨むように野菜室4の上壁52に取り付けられている。熱交換器43は中間部に設けた仕切り壁44とこの仕切り壁44の両側に複数のフィンで形成した熱交換部45、46とを熱良導材で一体形成しており、その一つとしてアルミニウムで構成したものを用いる。この熱交換器43は、この部分で冷気通路35Cの冷気が野菜室4へ流入しないように仕切り壁44が上壁52と連続するように設置され、一方の側の熱交換部45を冷気通路35C内に配置し、他方の側の熱交換部46が野菜室4に臨むように配置されている。これによって、熱交換部45は冷気通路35Cの冷気によって冷却され、この冷熱が仕切り壁44を通して他方の側の熱交換部46を冷却する。
【0023】
47は熱交換部46と野菜室4内の空気との熱交換を促進するために野菜室4に設けた野菜室用送風機であり、プロペラ型の軸流ファンを示しているが、これに限らずターボファン等の遠心ファンでもよい。この野菜室用送風機47によって、野菜室4内の空気と熱交換部46との熱交換が促進されて野菜室4内の空気は冷却され、野菜容器15内はその上面開口を通して流入する冷気によって低温になりやすくなる。野菜室用送風機47は、野菜室4の温度によってON、OFFするように制御されるが、第2送風機32のON、OFFに伴って、又は圧縮機24のON、OFFに伴ってON、OFFするように制御される方式でもよい。
【0024】
図4の形態が図1乃至図3の形態と主として異なるところは、図1乃至図3の形態では、冷気通路35Cには冷却器30で冷却した冷気が冷蔵室3へ流入する前の低温冷気が流れるが、図4の形態では、冷却器30で冷却した冷気が一旦冷蔵室3を冷却した後、冷気通路35Cへ流入して冷却器30へ帰還する構成である。このため、図4の形態では図1乃至図3の形態に比して、熱交換器43が冷蔵室3の温度に影響され易い状態となるが、熱交換器43の熱慣性によって、冷蔵室3の温度変動によって野菜室4の温度が頻繁に変化することはなく、野菜室4内の冷却を行うことができる。
【0025】
図5は本発明の更に他の実施形態に係る冷蔵庫の縦断側面図である。図1乃至図4の形態と主として異なるところは、単一の冷却器で冷却した冷気を送風機によって冷凍室と冷蔵室へ循環し、野菜室へはこの冷気が直接流入しない方式とした点である。以下、これを具体的に説明する。
【0026】
1は冷蔵庫であり、全面開口の冷蔵庫本体2内を区画して複数の貯蔵室を形成し、これら各貯蔵室の前面は扉で開閉できる構成である。冷蔵庫本体2は、外箱(外壁板)と内箱(内壁板)との間に発泡断熱材を充填した断熱構造である。冷蔵庫本体2内には、上から冷蔵室3、野菜室4、上冷凍室5、下冷凍室6が区画して設けられ、冷蔵室3内の底部にはその上方の冷蔵室3と区画板(区画壁)8にて区画された特定低温室9が設けられている。上冷凍室5は冷気量調節装置を手動操作して冷蔵室とすることもできるので、切り替え室と称することもできる。
【0027】
冷蔵室3の前面開口は、冷蔵庫本体2の一側部にヒンジ装置にて横方向に回動して開閉される回動式の冷蔵室扉10にて閉塞される。野菜室4の前面開口は、野菜室4内に設けた左右のレール又はローラ装置38によって前後方向へ引き出し可能に支持した野菜容器15と共に前方へ引き出される引き出し式扉11にて閉塞されている。野菜容器15は野菜の出し入れできるように上面開口の形状である。上冷凍室5と下冷凍室6はそれぞれ野菜室4と同様に、冷凍室内に設けた左右のレールに対して、それぞれ前後方向へ引き出し可能に支持した容器16、17と共に前方へ引き出される引き出し式扉12、13にて閉塞されている。
【0028】
24は冷凍システムの冷媒の圧縮機、25は冷凍システムの冷媒の凝縮器である。26は凝縮器25の熱によって後述の除霜水を蒸発させるための蒸発皿であり、凝縮器25上に載置して冷凍冷蔵庫本体2の前面下部から引き出し自在である。圧縮機24、凝縮器25、蒸発皿26は、冷蔵庫本体2の下部に設けた機械室28に設置されている。29は冷凍システムの冷媒の蒸発器(冷却器)である。31は蒸発器(冷却器)29で冷却した冷気を上冷凍室5、下冷凍室6及び冷蔵室3へ循環する送風機、33は蒸発器(冷却器)29の除霜用ガラス管ヒータである。蒸発器(冷却器)29の除霜水は排水管を通って蒸発皿26へ導かれてそこで蒸発する。
【0029】
蒸発器(冷却器)29で冷却された冷気は、送風機31によって上冷凍室5と下冷凍室6へ流入すると共に、野菜室4の背面側の上方の冷気通路35へ流入して冷蔵室背部冷気通路35Bから冷蔵室上部冷気通路35Aを通ってそれぞれ対応する冷気吹き出し口36、39から冷蔵室3へ供給される。冷蔵室3の冷気は吸い込み口49から冷蔵室3の底壁41と野菜室4の上壁52との間の冷気通路35Cへ流入し、野菜室4の背面側の帰還通路48を通って冷却器29の下方へ帰還して再び冷却される循環をする。
【0030】
このように、冷却器29で冷却した冷気が送風機31によって冷凍室5、6と冷蔵室3を循環するが、野菜室4にはこの冷気が直接流入しないように構成されている。図5では、冷蔵室3側と野菜室4側は上壁52で区画され、野菜室4と冷凍室5とは断熱性の区画壁50で区画されている。上壁52は断熱性であることが望ましく、1枚の合成樹脂製の板で構成したものや、合成樹脂製外皮層の中に発泡断熱材が充填された構成でもよい。
【0031】
43は冷却器30で冷却した冷気が流入しない野菜室4を積極的に冷却するための熱交換器であり、一方の側が冷却器29で冷却した冷気で冷却され、他方の側が野菜室4に臨むように野菜室4の断熱性背壁51に取り付けられている。熱交換器43は図3に示すように、中間部に設けた仕切り壁44とこの仕切り壁44の両側に複数のフィンで形成した熱交換部45、46とを熱良導材で一体形成しており、その一つとしてアルミニウムで構成したものを用いる。この熱交換器43は、この部分で冷気通路35の冷気が野菜室4へ流入しないように仕切り壁44が断熱性背壁51と連続するように設置され、一方の側の熱交換部45を冷気通路35内に配置し、他方の側の熱交換部46が野菜室4に臨むように配置されている。これによって、熱交換部45は冷気通路35の冷気によって冷却され、この冷熱が仕切り壁44を通して他方の側の熱交換部46を冷却する。
【0032】
47は熱交換部46と野菜室4内の空気との熱交換を促進するために野菜室4に設けた野菜室用送風機であり、プロペラ型の軸流ファンを示しているが、これに限らずターボファン等の遠心ファンでもよい。この野菜室用送風機47によって、野菜室4内の空気と熱交換部46との熱交換が促進されて野菜室4内の空気は冷却され、野菜容器15内はその上面開口を通して流入する冷気によって低温になりやすくなる。野菜室用送風機47は、野菜室4の温度によってON、OFFするように制御されるが、送風機31のON、OFFに伴って、又は圧縮機24のON、OFFに伴ってON、OFFするように制御される方式でもよい。
【0033】
図5の実施形態では、冷気通路35を流れる冷気は、冷却器29で冷却した冷気が冷蔵室3へ流入する前の低温冷気である。このため、熱交換部45はその冷気によって速やかに冷却されることとなり、野菜室4の冷却も速やかになる。なお、上記のいずれの実施形態においても、野菜室4の底壁には、野菜室4内に溜まった水を蒸発皿26へ導く排水パイプが接続されている。
【0034】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない部分における種々の実施形態を包含するものである。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、冷却器で冷却した冷気は送風機によって冷蔵室へ供給されるが、野菜室にはこの冷気が直接流入しないので、上面開口の野菜容器内の湿気が冷却器に吸い取られて野菜容器内の野菜が乾燥することはなく、しかも野菜容器内に入れた野菜の冷却が速くなるため、野菜の長期保存に適する。また、冷蔵室へ流入する前の低温冷気によって熱交換部を冷却する配置とすることによって、熱交換器が速やかに冷却されることとなり、野菜室の冷却も速やかになる。また冷気循環通路構造の簡素化を図ることもできる。
【0036】
また、請求項2の発明によれば、単一の冷却器で冷却した冷気は送風機によって冷凍室と冷蔵室へ供給されるが、野菜室にはこの冷気が直接流入しないので、上面開口の野菜容器内の湿気が冷却器に吸い取られて野菜容器内の野菜が乾燥することはなく、しかも野菜容器内に入れた野菜の冷却が速くなるため、野菜の長期保存に適するものとなる。また、冷蔵室へ流入する前の低温冷気によって熱交換部を冷却する配置とすることによって、熱交換器が速やかに冷却されることとなり、野菜室の冷却も速やかになる。また冷気循環通路構造の簡素化を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明冷蔵庫の縦断側面図である。
【図2】本発明冷蔵庫の冷蔵庫本体の正面視での冷気吹き出し口と吸込み口の配置図である。
【図3】本発明に係る熱交換器と野菜室用送風機の関係を示す斜視図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る冷蔵庫の縦断側面図である。
【図5】本発明の更に他の実施形態に係る冷蔵庫の縦断側面図である。
【符号の説明】
1……冷蔵庫
2……冷蔵庫本体
3……冷蔵室
4……野菜室
15……野菜容器
29、30……冷却器
31、32……送風機
35、35B、35C……冷気供給通路
43……熱交換器
44……仕切り壁
45、46……フィンで形成した熱交換部
47……野菜室用送風機
52……野菜室の上壁

Claims (2)

  1. 前面開口の冷蔵庫本体内に冷蔵室と野菜室が形成され、野菜室には上面開口の野菜容器が前方へ引き出し自在に設けられ、冷却器で冷却した冷気が送風機によって前記冷蔵室を循環するが前記野菜室には前記冷気が直接流入しないように構成した冷蔵庫において、一方の側が前記冷気で冷却され他方の側が前記野菜室に臨む熱交換器を設け、前記野菜室の空気とこの熱交換器の前記他方の側との熱交換を促進する野菜室用送風機を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前面開口の冷蔵庫本体内に冷凍室、冷蔵室及び野菜室が形成され、前記野菜室には上面開口の野菜容器が前方へ引き出し自在に設けられ、単一の冷却器で冷却した冷気が送風機によって前記冷凍室と冷蔵室を循環するが前記野菜室には前記冷気が直接流入しないように構成した冷蔵庫において、一方の側が前記冷気で冷却され他方の側が前記野菜室に臨む熱交換器を設け、前記野菜室の空気とこの熱交換器の前記他方の側との熱交換を促進する野菜室用送風機を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
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