JP3808298B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫に係り、特にデモ機能を備えた冷蔵庫に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
最近の冷蔵庫では、店頭等における展示時にデモンストレーション効果を高めるために、視認性を向上するデモ機能を備えたものが増えてきている。即ち、顧客は、冷蔵庫購入時に、冷蔵庫の仕様やデザインを実際に店頭等で実物とカタログで確認し、購入する冷蔵庫を選択することが多いため、顧客に冷蔵庫の機能や特徴がわかりやすく視認できるようにデモ機能が設けらる。
【0003】
従来技術1の冷蔵庫としては、視認性を向上できるデモ機能の設定方法として、冷蔵庫背面に収納して設置してある制御基板の設定されたピンを短絡させることにより、デモ機能を設定することができるようにしたものがある。このピンを短絡する方法としては、専用のコネクタを用意しておき、設定されたピンに差し込む方法をとっていた。
【0004】
一方、従来技術2の冷蔵庫としては、特開2000−74548号公報に記載されているように、冷蔵室扉に操作パネルが設けられ、この操作パネルの中央に液晶表示装置が配置され、この液晶表示装置の周囲に冷蔵室、切替室、冷蔵室の庫内温度を設定するための複数の操作スイッチが設けられ、この液晶表示装置及び設定スイッチが制御装置に接続され、各部屋が操作スイッチで設定された庫内温度になるように制御装置で圧縮機、ファン、ダンパモータ等が制御され、その運転状態を液晶表示装置の複数の領域にそれぞれ表示されるようにしたものが公知である。
【0005】
また、従来技術3の冷蔵庫としては、特開昭60−42577号公報に記載されているように、扉を閉め忘れた際に自動的に音声で警告を発するものが公知である。即ち、この従来技術2の冷蔵庫は、冷凍室扉又は冷蔵室扉が開成されると、扉検出装置がオンしてOR回路から出力され、これに基づいて1パルス発生器から1パルス出力され、これにより音声記憶装置より対応した語(例えば「詰めすぎにご注意下さい」)が出力されてスピーカより発音される。また、冷凍室扉又は冷蔵室扉が開成された状態が継続されると、パルス発生器と遅延回路により一定時間(約30秒)経過後のAND回路からの出力で音声記憶装置が動作して、上記の発音とは別の内容の語(例えば「ドアが開いています。閉めて下さい」)と出力されてスピーカより繰り返し発音される。そして、両扉が閉まると扉検出装置がオフしてOR回路からの出力がなくなり、1パルス発生器、遅延回路、パルス発生回路がともに入力が0となってリセットされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術1では、デモ機能を設定または解除するために、専用のコネクタを用意して冷蔵庫背面に収納された制御基板のピンを短絡およびその解除をすることが必要であり、その作業が非常に面倒なものであった。また、デモ機能はあくまでも視認性の向上の範囲にとどまるものであり、十分なデモンストレーション効果を発揮しているとは言えなかった。
【0007】
また、従来技術2では、液晶表示装置の複数の領域に運転状態を表示するようにしているので、デモ機能に用いればデモンストレーション効果の向上に役立つが、あくまでも視認性の向上の範囲にとどまるものであり、十分なデモンストレーション効果を発揮するとは言えなかった。
【0008】
また、従来技術3では、扉を閉め忘れた際に自動的に警告を音声で発生させるだけであり、デモ機能に関することは記載されておらず、冷蔵庫のデモ機能の向上を図るものではなかった。
【0009】
本発明の目的は、デモ機能を音声報知することによりデモンストレーション効果が高い冷蔵庫を提供することにある。
【0010】
本発明の別の目的は、デモ機能を表示及び音声報知することによりデモンストレーション効果が高い冷蔵庫を提供することにある。
【0011】
本発明の別の目的は、安価な構成でデモ機能を表示及び音声報知することによりデモンストレーション効果が高い冷蔵庫を提供することにある。
【0012】
本発明の別の目的は、デモ機能を表示及び音声報知することによりデモンストレーション効果が高く、デモ機能を容易に設定できる使い勝手のよい冷蔵庫を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の第1の特徴は、冷蔵庫扉の前面部に配置されかつデモ機能を設定する操作スイッチと、デモ機能を音声で報知するスピーカを有する音声装置と、前記操作スイッチの設定に基づいて前記音声装置を制御する制御装置とを備え、前記制御装置はデモ機能が設定されたときにデモ機能に関する内容を前記スピーカで音声報知するように制御する音声制御手段を有する冷蔵庫であって、前記冷蔵庫扉の前面部に配置されかつデモ機能を表示する表示部を備え、前記操作スイッチの設定に基づいて前記表示部及び前記音声装置を制御する制御装置とし、前記制御装置は、設定されたデモ機能に関する表示内容を前記表示部で表示するように制御する表示制御手段と、設定されたデモ機能に関する音声内容を前記スピーカで音声報知するように制御する音声制御手段とを有する構成にしたことにある。
【0018】
本発明の第2の特徴は、冷蔵庫扉の前面部に配置されかつデモ機能を設定する複数の操作スイッチと、冷蔵庫扉の前面部に配置されかつデモ機能を表示する表示部と、前記操作スイッチの設定に基づいて前記表示部を制御する制御装置と、前記制御装置に接続された記憶部とを備え、前記記憶部は不揮発性メモリーで構成し、前記制御装置は、設定されたデモ機能に関する表示内容を前記表示部で表示するように制御する表示制御手段と、設定されたデモ機能に関する内容を前記記憶部に記憶して次に冷蔵庫の商用電源がオンされたときにこの記憶されたデモ機能に関する内容に基づいて前記表示部で表示するように制御する記憶制御手段とを有する冷蔵庫であって、ブザー音で報知するブザーを有し、前記操作スイッチの設定に基づいて前記表示部及び前記ブザーを制御する制御装置とし、前記制御装置は、設定されたデモ機能に関する表示内容を前記表示部で表示するように制御する表示制御手段と、設定されたデモ機能に関する内容を前記記憶部に記憶して次に冷蔵庫の商用電源がオンされたときにこの記憶されたデモ機能に関する内容に基づいて前記表示部で表示するように制御する表示制御手段と、この表示と共に前記ブザーで所定時間ブザー音を報知するブザー制御手段とを有する構成にしたことにある。
【0023】
前記本発明の第1及び第2の特徴を有する冷蔵庫において、好ましくは、前記操作スイッチは、冷蔵庫扉の前面部に配置されかつ複数の運転機能、ボタンロック機能及びデモ機能を設定する複数の操作スイッチとからなり、前記制御装置は、前記操作スイッチの設定に基づいて運転機能、ボタンロック機能及びデモ機能を制御する制御装置であり、前記制御装置は運転機能が設定された状態でボタンロック機能をオンオフ可能に制御しかつデモ機能が設定された状態でボタンロック機能をオン不可に制御する音声制御手段を有することにある。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の冷蔵庫の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0025】
図1及び図2を用いて、本発明に係る冷蔵庫の構造の概略を説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る冷蔵庫の正面図、図2は同冷蔵庫の構造の概略を示す縦断面図である。
【0026】
冷蔵庫本体1は、外箱2と内箱3とこれらの間に充填された断熱材4とによって形成され、箱体状の形状を備えている。この冷蔵庫本体1は、物品を収納して貯蔵可能な貯蔵室を複数形成している。これらの貯蔵室は、上から、冷蔵室5、野菜室6、切替室7、製氷室8及び冷凍室9を有している。また、冷蔵室4内の底部には、氷温貯蔵室(以下では氷温室という)5aが設けられている。
【0027】
これらの貯蔵室5〜9の前面側には貯蔵室を開閉する扉10〜14が設けられている。冷蔵室4の前面には冷蔵庫の左右いずれかの側に設けられた支持部により回動自在の支持された回転扉10が設けられ、一方,野菜室6、切替室7、製氷室8及び冷凍室9の前面にはレール等によって引出し自在に支持された引出し扉11〜14が設けられている。さらに、冷蔵室5を形成する回転扉10は、その閉状態で冷蔵室5内側に張り出す複数のポケット5bが設けられている。
【0028】
野菜室6と切替室7、製氷室8及び冷凍室9との間は、両室間の熱の伝達を低減するために、断熱材を有する断熱仕切壁15により区画されている。野菜室6、切替室7、製氷室8及び冷凍室9の後方には、冷却器16、冷却器用ファン17が配置された冷却器室18形成されている。この冷却器室18と野菜室6との間に断熱仕切壁15が介在するように、野菜室6の後方で上下方向に断熱仕切壁15が延在して形成されている。
【0029】
冷却器室18において、冷却器16の上方には冷却器用ファン17が配置されている。冷却器室18の上方には、冷蔵室6とこの冷却器室18とを連通し、その内部を冷却器16により冷却された冷気が流れる冷気通路19が形成されており、ファン17の後方側に設けられたファン用モータ20が駆動することで回転するファン17により冷気が冷気通路19を通り冷蔵室5に供給される。この冷気通路19には、冷蔵室5の温度を適切な範囲に調節するために冷蔵室5へ供給される冷気の量を調節するダンパフラップ21が設けられている。
【0030】
また、冷却器16により冷却された冷気は、同時に、ファン16から前方に向けて流出し、冷却器室18と野菜室6或いは切替室7、製氷室8及び冷凍室9との間に配置された冷気通路22を下降して切替室7、製氷室8及び冷凍室9に流入し、切替室7、製氷室8及び冷凍室9を冷却する。
【0031】
冷却器室18からダンパフラップ21を介して冷気通路19を通る冷気は、ダンパフラップ21を通過後、冷蔵室6の背面側を内箱3の壁面に沿って上昇するように冷気通路19が形成されている。また、この冷気通路19は、冷蔵室5の後方で複数の通路に分岐されている。この分岐された冷気通路は、冷蔵室5の背面両側部に上下にわたって延びている。冷蔵室5内には、上下方向に間隔をあけて複数配置された棚23が配置され、冷蔵室5内が上下の区画された空間を形成するようになっている。この区画された空間は、扉のポケット5bと棚23との間隙により上下に連通している。棚23によって形成された各空間と分岐した冷気通路とを連通して、冷気が冷蔵室23に向けて流出する冷気吐出口が上下にわたって複数形成されている。
【0032】
複数の冷気通路の間に位置する冷蔵室5の背面中央部には、ほぼ円筒形の形状をした通風ダクト25と、この通風ダクト25に冷蔵室5の冷気を供給するための冷蔵室用ファン26とが配置されている。通風ダクト25は縦長であり、冷蔵室用ファン26はその下方に配置され、これらが冷蔵室5の背面中央部に上下に延在して設けられている。
【0033】
冷蔵室用ファン26は、その左右両側に設けられた冷蔵室内冷気吸込口から冷蔵室5の冷気を吸込み、吹出した冷気を通風ダクト25に供給する。この通風ダクト25は、内側を冷気が流れるよう中空にされており、冷蔵室5の各棚23で区画された空間に対応した位置にダクト吐出口が上下わたって複数形成され、冷蔵室用ファン26により供給された冷気がこのダクト吐出口から図2矢印に示すように冷蔵室5内に吐出される。このダクト吐出口からの冷気の吐出速度は、冷気吐出口からの冷気の吐出速度よりも大きくなるように、通風ダクト25、冷蔵室用ファン26及びその他の構成が設定されている。冷蔵室5内の各棚23で区画された空間に送られた冷気は、冷蔵室5の前方へ流れ、各棚23の前端部を過ぎると、矢印に示すようにこの棚23とポケット5bとの間隙より下降する。下降した冷気は、矢印に示すように、氷温室5aの上面側の棚面の上方を冷蔵室5の後方へ流れ、吸込口から冷蔵室用ファン26に吸込まれる。このように、冷蔵室用ファン26及び通風ダクト25は、冷蔵室5内の冷気を循環させる手段である。この冷蔵室ファン26及び通風ダクト25による冷蔵室5の冷気の通風路は、冷却器16を通ることなく、冷却器16とは独立している。また、冷蔵室用ファン26は、冷蔵室5の背面両側下部の吸込口から流入した冷蔵室の冷気を前面から吸込んで、上方の通風ダクト25に向け吹出す遠心ファンである。
【0034】
通風ダクト25を駆動するモータ29は、通風ダクト25の上方に配置され、上下に延びる円筒状通風ダクト25を上下方向の軸に沿って回転する。この通風ダクト25の回転によりダクト吐出口の向きが変えられ、このダクト吐出口から冷蔵室5に吐出される冷気の向きが調節される。
【0035】
通風ダクト25内に設けられた風向板30は、各ダクト吐出口に対応した位置、例えばダクト吐出口のすぐ上に位置して、通風ダクト25内の通路を横切るように形成され、通風ダクト25内を下方から上方に流れてきた冷蔵室内冷気の一部を冷蔵室5の方向に向きを変えてダクト吐出口から速い速度で流れ出やすくしている。
【0036】
冷却器室18から供給される冷気を吹出す吐出口と冷蔵室5から吸込んだ冷気を吹出すダクト吐出口とから冷蔵室5内に吐出された冷気は、一部が冷蔵室用ファン26及び通風ダクト25とを介して冷蔵室5内を循環するが、残る冷気の内の一部は冷蔵室5の下方に形成され野菜室6と連通した開口31から野菜室6に流入する。野菜室6に流入した冷気は、野菜室6内の容器の上方を冷蔵庫前方に向けて流れ、容器の前部を下降した後、容器の下部を後方に向けて流れ、図示しないが野菜室6内に形成された戻り開口及び冷気戻り通路を通り冷却器室18に戻る。
【0037】
このように、冷蔵庫内の冷気は、冷却器16により冷却された冷気が冷却器用ファン17の回転により冷却器室18から冷蔵室5或いは野菜室6を介して冷却器室18に戻る循環の経路と、冷蔵室内の冷気が冷蔵室用ファン26により吸込まれて通風ダクト25を通って冷気吐出口から冷蔵室5に流れ出て再度冷蔵室用ファン26に流入する循環の経路とを備えているものである。
【0038】
遠心ファン26は、通風ダクト25の下方に配置され、冷蔵室用ファン26の左右両側に冷気の吸込口が形成されている。この吸込口と冷蔵室用ファン26の間には流入通路35が形成されている。そして、この流入通路35には、この通路を流れる冷気の温度を検出する温度検出手段である冷蔵室温度センサが配置されている。冷蔵室温度センサが検出した温度に基づいて、冷蔵室5内の温度を判定して、ダンパフラップ21による冷気の流れの調節が行われる。例えば、判定された温度が予め定められた温度より高く、冷蔵室5の冷却が必要と判断されると、ダンパーフラップ21が開かれる。また、判定された温度が予め定められた温度より低く、冷却を必要としないと判断されると、ダンパーフラップ21が閉じられる。
【0039】
また、冷蔵室5内の各棚23により区画された貯蔵空間の温度を検出するために、各棚23の貯蔵空間に対応したそれぞれの高さ位置で、かつ棚23とポケット5bとの間に位置する左右側壁面に温度検出手段である方向判定センサ37が配置されている。この方向判定センサ37は、棚23により区画された貯蔵空間を前方に向けて流れてきた冷気の温度を検出する。この冷気は、棚23の前端部に達すると、ポケット5bを冷却すると共に、ポケット5bとの間の空間を冷蔵庫下方に向けて下降して、下方に配置された冷蔵庫用ファン26への冷気流入口27及び氷温室5aの下方に形成された開口31に向かう。
【0040】
方向判定センサ37は、棚23で区画された貯蔵空間を流れたきた冷気の温度を検出する。棚23の上面に貯蔵物が載置されている場合には、流れる冷気は貯蔵物と熱交換して温度が変化する。方向判定センサ37は冷蔵室5を形成する左右両側壁面に上下にわたって複数配置されているので、各棚23上方の左右両側に流れてくる冷気の温度を検出し、両側の温度を比較して左右どちらの側の冷気温度が高いかが検出される。そして、検出された高い方の側の温度が冷蔵室5の設定された温度よりも高い場合には、通風ダクト25の冷気吐出口の向きが検出された温度の高い側の予め定められた方向に向けられるように、通風ダクト25が回転されて停止する。そして、冷蔵庫用ファン26の回転により通風ダクト25に供給された冷気が吐出口より冷蔵室5の検出された温度の高い側に向けて吹出される。
【0041】
冷蔵庫の前面上部に位置する冷蔵庫扉10の前面部には操作パネル56が配置され、この操作パネル56には操作スイッチ60及び表示部70が左右に並置されている。表示部70は縦長に形成され、操作スイッチ60はこれに沿って縦に複数設けらている。これらの詳細については後述する。
【0042】
圧縮機38は、冷蔵庫本体1の背面下部に配置され、冷凍サイクルの一部を形成して冷媒の圧縮を行なうものである。また、制御装置39(図5参照)は、メインマイコン51が冷蔵庫本体1の背面上部に配置され、操作部マイコン52が操作パネル56の裏側に配置されている。
【0043】
次に、圧縮機38の駆動運転について図3及び図4を参照しながら説明する。図3は本発明における圧縮機の駆動装置の回路図、図4は同圧縮機の回転数に対する直流電圧及び流通率を示す特性図である。
【0044】
圧縮機38は、商用電源41にコンバータ回路42及びインバータ回路43を介して接続された圧縮機駆動用電動機44と、この電動機44により回転されて冷媒を圧縮する圧縮機構45とを備えている。商用電源41は、家庭用冷蔵庫の場合には一般家庭におけるコンセントであり、冷蔵庫側の差込プラグ(図示せず)を挿入することによって冷蔵庫に受電される。
【0045】
コンバータ回路42は、整流回路を構成するダイオード42a〜42dと、昇圧チョッパ回路を構成するリアクタ42e、ダイオード42f及びトランジスター等のパワーデバイスであるスイッチング素子42gとを備えている。この整流回路は、受電した交流電力を直流電力に変換して昇圧チョッパ回路に出力する。この昇圧チョッパ回路は、整流回路の出力側に接続され、スイッチング素子42gのスイッチング動作及びリアクタ42eのエネルギー蓄積効果により、入力電流を強制的に流して電圧を昇圧する。この昇圧された直流電圧は平滑用コンデンサ46に供給され、安定した直流電力を出力する。
【0046】
この昇圧動作をさらに具体的に説明する。ダイオード42a側がプラスでスイッチング素子42gがオンしているときに、電流が、交流電源41、ダイオード42a、リアクタ42e、スイッチング素子42g、ダイオード42d、交流電源41の順に流れ、リアクタ42eに電磁エネルギーが蓄積される。この時、スイッチング素子42gをオフすると、リアクタ42eから逆流防止用のダイオード42fを介して平滑用のコンデンサ46に電流が流れ、電磁エネルギーがコンデンサ46に移されてコンデンサ46の電圧が上昇する。これにより直流ステージ電圧を上昇させるのである。
【0047】
このコンデンサ46には、電動機44を回転させるための回転磁界を発生させる交流に変換するインバータ43が接続されている。インバータ43には電動機44が接続されている。この電動機44が駆動する圧縮機構45は、詳細図示しないが、電動機44と共に密閉容器内に収納されており、主にレシプロタイプの圧縮機構である。その他、ロータリタイプやスクロールタイプの圧縮機構であっても構わない。
【0048】
インバータ43は、3相インバータであり、スイッチング素子43a〜43fとして本実施形態ではIGBT(インシュレーテッド ゲート バイポーラ トランジスタ)が用いられている。これらスイッチング素子43a〜43fにはそれぞれ並列に還流ダイオード43g〜43lが接続されている。
【0049】
そして、コンデンサ46から供給される直流を設定された回転数になるよう電動機44の回転位置検出の出力に基づいて120度通流を行い、各相の通流期間における通流率の制御(パルス幅制御)を行い電動機44の回転数を制御する。
【0050】
図4に示すように、電動機44を駆動させる電圧は、例えば1800から2400回転までは、PAM制御により直流電圧を150V一定に制御し、 PWM制御の流通率を50%から100%の範囲で可変にすることにより電動機44の回転数の可変を行い、さらには、2400回転以上4200回転までは、PWM制御の流通率を100%一定にし、PAM制御によりリニアに直流電圧を150Vから300Vの範囲で可変させて電動機44の回転数を変化させる。
【0051】
図7に示すスピード冷凍スイッチ63を押すと、電動機44の回転数を最大(例えば4800回転)にするため、PAM制御により印可する直流電圧を昇圧させ、スピード冷凍運転が行なわれる。
【0052】
また、図7に示すスピード解凍スイッチ62が数秒間(例えば3秒)長押しすると、電動機44の高速回転(例えば3800回転以上)を禁止して、できるだけ低速で運転させるように制御し、 PAM制御による省エネ運転が行われるものである。
【0053】
次に、冷蔵庫の制御回路の構成を図5を参照しながら説明する。図5は本発明の冷蔵庫の制御回路の構成ブロック図である。
【0054】
制御装置39は、冷蔵庫全体を制御するメインマイコン51と、操作部を主に制御する操作部マイコン52とを備えている。このメインマイコン51は、操作部マイコン52からの制御信号や冷蔵庫に設けられた各種センサ(例えば、温度センサ、方向判定センサ37等)の検出信号等に基づいて、庫内制御や圧縮機38の運転を制御し、各種冷却運転等を制御するものである。操作部マイコン52は、メインマイコン51からの制御信号や操作スイッチ60の設定信号等に基づいて、表示部70、音声装置80及びブザー54等を制御する。なお、メインマイコン51と操作部マイコン52とは通信により互いに信号をやり取りするようになっている。このように、制御装置39をメインマイコン51と操作部マイコン52に分離することにより、両マイコン51、52の各制御分担が軽くなり、操作部マイコン52で音声装置80及びブザー54の制御を含む操作部における制御を容易に行なうことができる。
【0055】
操作スイッチ60は、製品機能を設定するものであり、複数の操作スイッチ61〜68より構成され、操作部マイコン52に接続されている。この製品機能は、貯蔵室の冷却に関する運転機能と、時間を計るタイマー機能と、店頭等における展示時にデモンストレーション効果を高めるデモ機能と、各種センサの検出結果等に基づいて注意を喚起する警報機能と、操作スイッチ60を子供等にいたずらされないようにその押しボタンをロックするボタンロック機能等を含むものである。また、表示部70は、液晶パネルが構成され、その液晶パネル内が複数の領域に区分され、設定された製品機能の内容を表示するものであり、操作部マイコン52に接続されている。
【0056】
音声装置80は、設定された音声データを記憶している音声IC81と、この音声IC81から出力された音声データを増幅するアンプ82と、このアンプ82から出力された音声データを音声として出力するスピーカ83とからなっており、操作部マイコン52により制御されるように接続されている。また、ブザー54は、ブザー音を発するものであり、音声装置80とは独立しており、操作部マイコン52により制御されるように接続されている。なお、ブザー音を音声装置80より発するようにしてもよい。
【0057】
次に、制御基板55に関する構成を図6を参照して説明する。図6は本発明における制御基板部の正面図である。
【0058】
制御基板55は、表側に操作スイッチ60及び表示部70を左右に並置し、表示部70が位置している部分の裏側に操作部マイコン52や音声IC81やアンプ82といったIC関係の部品を実装している。これにより、操作基板55の実装面積を小型化できる。
【0059】
操作スイッチ60は複数の操作スイッチ61〜68より構成されている。スピード冷却スイッチ61は、スイッチ本体61a、押しボタン61b及びLED61cより構成されている。スピード解凍スイッチ62は、スイッチ本体62a、押しボタン62b及びLED62cより構成されている。スピード冷凍スイッチ63は、スイッチ本体63a、押しボタン63b及びLED63cより構成されている。切換室設定スイッチ64は、スイッチ本体64a及び押しボタン64bより構成されている。タイマー設定スイッチ65は、スイッチ本体65a、押しボタン65b及びLED65cより構成されている。冷蔵室温度設定スイッチ66は、スイッチ本体66a及び押しボタン66bより構成されている。冷凍室温度設定スイッチ67は、スイッチ本体67a及び押しボタン67bより構成されている。製氷スイッチスイッチ68は、スイッチ本体68a及び押しボタン68bより構成されている。なお、押しボタン61b〜68bは図7に図示されている。
【0060】
スピード冷却スイッチ61、スピード解凍スイッチ62、スピード冷凍スイッチ63及びタイマー設定スイッチ65は、それが押されて該当する製品機能が設定されているときに、押しボタン61b、62b、63b、65bがLED61c、62c、63c、65cにより発光されるように構成されている。
【0061】
次に、操作パネル56における操作スイッチ60及び表示部70について図7及び図8を参照して説明する。図7は本発明の冷蔵庫における操作パネルの正面図、図8は操作パネルに設けられた表示部の拡大図である。
【0062】
前述したように、操作パネル56には操作スイッチ60と表示部70が設けられている。操作スイッチ60を構成する各操作スイッチ61〜68の押しボタン61b〜68bを押下することにより、所定の製品機能が設定され、設定された製品機能に対応する制御が行われると共に、表示部70の各領域に設定された製品機能に関する表示が行われる。
【0063】
スピード冷却スイッチ61は冷蔵室5内の食品を冷却するファン26を運転させるものであり、スピード解凍スイッチ62は冷蔵室5内の食品を解凍するファン26を運転させるものであり、スピード冷凍スイッチ63は圧縮機38の回転数を最大回転させて冷凍室9の食品を冷凍するものであり、切替室設定スイッチ64は切替室7の異なる温度帯の冷却運転の設定を行うものであり、タイマー設定スイッチ65はタイマー機能の設定及びスタート、リセットを行うものであり、冷蔵室温度設定スイッチ66は冷蔵室5の温度を設定するものであり、冷凍室温度設定スイッチ67は冷凍室9の温度を設定するものであり、製氷スイッチ68は製氷停止、製氷一時停止、製氷運転を切替えるものである。
【0064】
スピード冷却スイッチ61を押すと、スピード冷却運転モードが設定され、表示部70のスピード冷却解凍表示部71aの全体が点灯すると共に、冷蔵室用ファン26が運転され、かつ円筒状通風ダクト25が方向判定センサ37で検出した方向に回転して冷蔵室5のスピード冷却運転が行われる。再度スピード冷却スイッチ61を押すたびに冷却する場所順に円筒状通風ダクト25の位置を左、中央、右とそれぞれ指定することができる。更にスピード冷却スイッチ61を押すと、スピード冷却運転が停止される。
【0065】
また、このスピード冷却スイッチ61は、運転時にはLED61cが点灯すると共に、子供がいたずらしないための機能であるボタンロック機能も兼ねている。このボタンロック機能は、スピード冷却スイッチ61を数秒間(例えば3秒)長押しすることでボタンロックモードが設定されてスピード解凍スイッチ62による新たな設定を禁止し、スピード冷却スイッチ61の押下時間の長短でスピード冷却運転と区別をしている。このボタンロック時は表示部70のボタンロック表示71bが点灯する。なお、更にスピード冷却スイッチ61を数秒間長押しすることによりボタンロック機能が解除される。
【0066】
スピード解凍スイッチ62を押すと、スピード解凍運転モードが設定され、表示部70のスピード冷却解凍表示部71aが点灯すると共に、冷蔵室用ファン26が高速で運転され、かつ円筒状通風ダクト25が方向判定センサ37で検出した方向に回転して冷蔵室5のスピード解凍運転が行われる。再度スピード冷却スイッチ61を押すたびに解凍する場所順に円筒状通風ダクト25の位置を左、中央、右とそれぞれ指定することができる。更にスピード冷却スイッチ61を押すとスピード解凍運転を停止する。
【0067】
また、このスピード解凍スイッチ62は、運転時にはLED62cが点灯すると共に、PAM制御による省エネ運転機能も兼ねている。この省エネ運転機能は、スピード解凍スイッチ62を数秒間(例えば3秒)長押しすることで設定され、スピード解凍スイッチ62の押下時間の長短でスピード解凍運転と区別をしている。この省エネ運転時は、表示部70の省エネ表示72bが点灯する。なお、更にスピード解凍スイッチ62を数秒間長押しすることにより省エネ運転機能が解除される。
【0068】
スピード冷凍スイッチ63を押すと、スピード冷凍運転モードが設定され、表示部70のスピード冷凍表示部73aが点灯すると共に、電動機44が高速で運転され、スピード冷凍運転が行われる。更にスピード冷凍スイッチ63を押すと、スピード冷凍運転が停止される。
【0069】
このスピード冷凍スイッチ63は、運転時にはLED63cが点灯すると共に、音声/ブザー切替モードを設定する機能も兼ねている。この音声/ブザー切替モードはスピード冷凍スイッチ63を数秒間(例えば3秒)長押しすることで設定され、スピード冷凍スイッチ63の押下時間の長短でスピード冷凍運転と区別をしている。音声出力オフ時は表示部70の音声出力表示73bの音声側が消灯し、ブザー出力オフ時は音声出力表示73bのブザー側が消灯する。スピード冷凍スイッチ63の長押しする毎に、ブザー/音声ともに出力、ブザーのみ出力、及び両出力無しの3パターンの設定が切替えられる。
【0070】
切替室設定スイッチ64を押すと、切替室運転モードが設定され、切替室設定スイッチ64を押すたび毎に、切換室7を冷凍、ソフト冷凍、パーシャル、氷温、チルド、冷蔵、ワインの7つ温度帯にする切替運転が行なわれると共に、切替室表示部74の冷凍、ソフト冷凍、パーシャル、氷温、チルド、冷蔵、ワインの何れかの切替運転表示部が指定されて点灯するものである。
【0071】
タイマー設定スイッチ65を押すと、表示部70のタイマー表示部75が点灯すると共に、冷蔵室表示部76の冷蔵室温度表示部76b及び冷凍室表示部77の冷凍室温度表示部77bがタイマー機能による表示に変更される。即ち、タイマー設定スイッチ65を押した後、冷蔵室温度設定スイッチ66を押すと分が設定でき、冷凍室温度設定スイッチ67を押すと秒が設定できる。その後、タイマー設定スイッチ65を再び押すとタイマー時間モードが設定され、設定されたタイマー時間のカウントが開始される。尚、タイマー動作時はLED65cが点灯する。再度、タイマー設定スイッチ65を押すと設定されたタイマー時間がリセットされる。
【0072】
冷蔵室温度表示部76bと冷凍室温度表示部77bは、2桁の7セグメント表示方式となっており、上下に隣接して並置されているので、この両者で分と秒を表示した場合に、両者を連続して分と秒の順に容易に認識することができる。特に、タイマー表示部75と冷蔵室温度表示部76bと冷凍室温度表示部77bとを上下に配置したことにより、その認識性を格段に向上することができる。そして、60秒を複数で割切れる5秒の倍数の長さ(本実施形態では10秒)で冷凍室温度表示部77bの秒の設定を行なうようにしている。これにより、秒の設定を短時間で行なうことができ、使い勝手を良好なものとすることができる。
【0073】
冷蔵室温度設定スイッチ66を押すことにより冷蔵室温度設定モードが設定され、冷蔵室温度設定スイッチ66を繰り返し押すことにより冷蔵室5の温度設定が弱から強の5段階に設定され、その設定された強さの冷却運転が行われると共に、冷蔵室設定表示76a(弱〜強)のカーソルが移動する。前述したが、この冷蔵室温度設定スイッチ66は、タイマーの分設定スイッチを兼ねている。なお、冷蔵室温度表示部76bには、温度センサにより検出された冷蔵室5の温度が表示される。
【0074】
冷凍室温度設定スイッチ67を繰り返し押すと、冷凍室9の温度設定を弱から強の5段階に設定され、その設定された強さの冷却運転が行われると共に、冷凍室表示部77の冷凍室設定表示77a(弱〜強)のカーソルが移動する。前述したが、この冷凍室温度設定スイッチ67は、タイマーの秒設定スイッチを兼ねている。なお、冷凍室温度表示部76bには、温度センサで検出された冷凍室温度が表示される。
【0075】
製氷スイッチ68を繰り返し押すことにより、製氷停止、製氷一時停止、製氷運転が設定され、その設定された製氷運転が行なわれると共に、製氷表示部78の製氷停止表示78a、製氷一時停止表示部78b、及び製氷運転状態である表示無しが切替えられる。この製氷スイッチ68は、製氷おそうじスイッチを兼ねており、例えば5秒間の長押しすることにより、製氷機の掃除ができる。製氷機の掃除中はおそうじ表示78cが点灯する。
【0076】
操作スイッチ61〜68は形及び大きさの組合せで3種類の押しボタン61b〜68bを備えている。これにより、操作スイッチ61〜68の種別を押しボタン61b〜68bで容易に認識することができ、その操作を確実に行なうことができる。特に、操作スイッチ61〜67の3種類の押しボタン61b〜67bは、急速な冷却運転を設定する押しボタン61b〜63bと貯蔵室の温度を設定する押しボタン66b、67bとを異なる形にすると共に、切替室7の異なる運転機能を設定する押しボタン64bを他の押しボタン61b〜63b、66b、67bより小さくしている。これにより、使用頻度が一般に高い押しボタン61b〜63b、66b、67を容易に操作することができると共に、使用頻度が一般に低く冷却する食品に与える影響が特に大きな押しボタン64bを誤って操作する可能性を低減することができる。なお、具体的には、押しボタン61b〜63bは略楕円形状で大きく、押しボタン66b、67bは略長方形状で大きく、押しボタン64b、68bは略長方形状で小さく形成されている。
【0077】
ここで、音声装置80による音声出力について説明する。スピード冷却スイッチ61を押すと、表示部70のスピード冷却解凍表示71aが点灯するとともに、ブザー54よりブザー音が出力された後、例えば「スピード冷却を始めます」とスピーカ83より音声が出力される。そして、所定時間後にスピード冷却運転の設定が終了すると、例えば「スピード冷却を終わります」とスピーカ83より音声が出力される。
【0078】
同様に、スピード冷凍スイッチ63を押すと、表示部70のスピード冷凍表示部73aが点灯するとともに、ブザー54よりブザー音が出力された後、例えば「スピード冷凍を始めます」と音声が出力される。そして、所定時間後にスピード冷凍運転の設定が終了すると、例えば「スピード冷凍を終わります」とスピーカ83より音声が出力される。
【0079】
また、切替室設定スイッチ64で冷凍、ソフト冷凍、パーシャル、氷温、チルド、冷蔵、ワインの7つの温度帯を切替えることが出来るが、パーシャルに設定すると、ブザー54よりブザー音が出力された後、例えば「パーシャルに設定しました。お肉やお魚、その加工に適しています。少し凍らせて保存しますので、煮たり焼いたりするものに適しています」と音声が出力され、運転機能及びその具体的内容を知らせることができる。このように、本実施の形態では、設定された切替室7の運転機能及びその具体的内容を音声で知らせる機能になっている。
【0080】
なお、操作スイッチによる設定がなされたときには、何れにおいても、ブザー音が出力された後に、各設定された機能に対応する音声が出力されるようになっている。
【0081】
次に、デモ機能について説明する。デモ機能は前述したように店頭等における展示時にデモンストレーション効果を高めるためのものである。即ち、顧客は、冷蔵庫購入時に、冷蔵庫の仕様やデザインを実際に店頭等で実物とカタログで確認し、購入する冷蔵庫を選択することが多い。そこで、顧客に冷蔵庫の機能や特徴がわかりやすいようにデモ機能が設けられている。このデモ機能は、冷蔵室扉10を開けた状態で、例えば製氷スイッチ68及び冷凍室温度設定スイッチ67を同時に数秒間(例えば5秒間)押すことにより、デモモードが確定され、表示部70のデモ中表示79が行われる。
【0082】
デモ機能としては、例えば前述した冷蔵室5内の食品を冷却するスピード冷却運転時や、冷蔵室5内に冷凍された食品を入れ解凍を行うスピード解凍運転時には、ファン26や円筒状通風ダクト25は冷蔵室の扉が閉まっている状態で運転されるが、これでは顧客がこれらがどのように動いているのかわからない。このため、デモ機能設定時は、冷蔵室用ファン26や円筒状通風ダクト25は冷蔵室10の扉が開いているときでもこれらを運転させる。
【0083】
また、デモ機能時には、例えば冷蔵室温度設定スイッチ66を押すと、音声で「冷蔵庫はスピードだ。ビールなら飲み頃までにフリーザー並みの30分。スピード解凍は切り頃までたったの15分。もちろんツインPAMだから驚異の省エネ。世界初、ツインPAM冷蔵庫」といった冷蔵庫の持つ機能または特徴のコマーシャルを音声で出力する。
【0084】
このデモ機能は、雑音が80dB程度の大きな場所で用いられることが多いことを考慮して、操作基板55の操作部マイコン52でデモ機能状態を確認し、アンプ82で音声信号を通常使用時より増幅して音量を大きくするようにしている。なお、比較的雑音の小さい場所でも用いられることを考慮して、デモ機能時の音量は、例えばスピード冷凍スイッチ63を設定された時間(例えば3秒)長押しすることにより、音量を通常使用時のレベルにすることができ、再度、長押しすることにより高いレベルにすることができるようになっている。
【0085】
また、デモ機能時には、表示部70の切替室表示部74は、冷凍、ソフト冷凍、パーシャル、氷温、チルド、冷蔵、ワイン表示を例えば1秒サイクルで周期的に点滅させ、顧客が注目するようにする。この際、切替室設定スイッチ64である切替室に設定した場合は、この設定された切替室表示が所定時間点灯すると共に、スピーカ83よりその設定された切替室の機能を音声で出力し、更には、所定時間経過後は再び周期的に表示を点滅させる。これによりデモンストレーション効果を格段に向上することができる。
【0086】
尚、スピード冷凍スイッチ63を長押しすると、デモ機能時には前述したように音声の音量が可変できるが、通常使用時には音声出力のオン、オフを設定することができるものである。しかし、デモ機能は顧客に製品を説明するものであるため、デモ機能時には上記操作を行っても音声出力はオフにならないように設定してある。これにより、デモ機能時に誤って音声出力をオフしてしまうことを防止できる。
【0087】
同様に、スピード冷却スイッチ61を長押しすると、子供がスイッチをいたずらしても庫内状態が変わらないようにボタンロックを行うボタンロック機能が設定されるが、デモ機能時には上記操作を行ってもボタンロックにならないように設定されている。これにより、デモ機能時に誤ってボタンロックをしてしまうことを防止できる。
【0088】
上記デモ機能は、従来、冷蔵庫背面に設置してある制御基板の設定されたピンを短絡させることによりデモ機能を切り替えていた。このピンを短絡させるためには、専用のコネクタを用意しなければならず、また、店頭に展示していたものを販売した場合に、この専用コネクタを外すのを忘れて顧客宅で正常動作しないことがある。そこで、前述したように操作パネル56内の操作基板55のスイッチを利用してデモ機能を設定することにより、従来の専用コネクタを不用にすることができる。
【0089】
一方、販売店等では、このデモ機能に設定した状態で、閉店後は冷蔵庫の電源をオフしてしまうことが多い。この場合には、次の日には再度デモ機能に設定しなければならない。そこで、デモ機能に一度設定した場合は、冷蔵庫の電源をオフしてもデモ機能状態を不揮発性メモリの記憶部53に記憶しておき、再度電源が投入されてもデモ機能になるように操作基板55内に冷蔵庫の状態が記憶可能になっている。
【0090】
但し、デモ機能に設定された状態で販売されると、顧客が通常運転をするために冷蔵庫の電源を投入しても正常動作しないため、デモ機能に設定された状態で冷蔵庫の電源が投入されると、所定時間(例えば10秒)だけブザー54によりブザー音が出力された後、音声で例えば「デモ機能に設定しました」と音声出力を行うようになっている。また、表示部70にデモ中表示79を表示ようになっている。これにより、仮にデモ機能が設定された状態で販売されても、顧客が冷蔵庫の電源を投入した際に、デモ機能に設定されていることを知らせることができる。なお、デモ機能の解除は、設定と同じ操作を再度行なうことにより可能である。
【0091】
次に、警報機能について説明する。警報機能は、前述したように、各種センサの検出結果等に基づいて注意等を喚起するものであるが、例えば扉の閉め忘れ時や故障時等にブザー音及び音声で警報するようになっている。
【0092】
また、冷蔵庫の圧縮機騒音が発生した場合に、従来、どの圧縮機回転数で騒音が出ているのかが簡単にわからなかった。 そこで、本実施形態では、冷蔵室温度表示部76b及び冷凍室温度表示部77bの7セグメントを利用して、現在運転している圧縮機の回転数または回転数にマッチした文字や数字を表示できるようになっている。その表示方法としては、操作基板55のスイッチを利用して、例えば冷蔵室設定スイッチ86と冷凍室設定スイッチ87を同時に数秒間押すことにより表示可能となっている。 尚、この操作は故障時にサービスマンが行うため、顧客が間違ってこの操作を行わなっても圧縮機回転数が表示されないように、例えば冷蔵庫の冷蔵室扉10を開けた状態で前述したスイッチ操作を行った場合に圧縮機回転数が表示されるようにしてある。
【0093】
次に、操作部マイコン52の基本的な制御動作に関して図9から図12を参照して説明する。図9から図12は本発明の冷蔵庫における制御部マイコンの動作フローチャート図である。
【0094】
冷蔵庫の電源が投入されると、表示部70のLCDが約30秒間全点灯動作を行ない(ステップ110)、スピード冷却スイッチ61が押されたかを判定する(ステップ120)。この判定でスピード冷却スイッチ61が押されていない場合にはステップ130に進み、押されている場合にはスピード冷却スイッチ61が長押しされたかを判定する(ステップ121)。この判定で長押しされていない場合には、スピード冷却運転モードが動作する(ステップ122)。このスピード冷却運転モードの動作は、設定時に、スピード冷却運転機能を設定すると共に、スピード冷凍解凍表示71aを点灯し、更にはブザー音の出力に続いて音声の出力を行ない、所定時間経過後に、ブザー音の出力に続いて音声の出力を行なうと共に、スピード冷凍解凍表示71aを消灯するものである。
【0095】
ステップ121で長押しされている場合には、ボタンロックモードが動作した後(ステップ123)、ステップ130に進む。このボタンロックモードは、ボタンロック表示71bを表示すると共に、スピード冷凍スイッチ63による新たな設定を禁止し、同時にブザー音の出力に続いて音声の出力を行なうものである。
【0096】
ステップ130でスピード解凍スイッチ62が押されたかを判定し、スピード解凍スイッチ62が押されていない場合にはステップ140に進み、押されている場合にはスピード解凍スイッチ62が長押しされたかを判定する(ステップ131)。この判定で長押しされていない場合には、スピード解凍運転モードを動作する(ステップ132)。このスピード解凍運転モードの動作は、設定時に、スピード解凍運転機能を設定すると共に、スピード冷凍解凍表示71aを点灯し、更にはブザー音の出力に続いて音声の出力を行ない、所定時間経過後に、ブザー音の出力に続いて音声の出力を行なうと共に、スピード冷凍解凍表示71aを消灯するものである。
【0097】
ステップ131で長押しされている場合には、省エネ運転モードを動作し(ステップ133)、その後ステップ140に進む。この省エネ運転モードは、省エネ表示72bを表示すると共に、同時にブザー音の出力に続いて音声の出力を行なうものである。
【0098】
ステップ140でスピード冷凍スイッチ63が押されたかを判定し、スピード冷凍スイッチ63が押されていない場合にはステップ150に進み、押されている場合にはスピード冷凍スイッチ63が長押しされたかを判定する(ステップ141)。この判定で長押しされていない場合には、スピード冷凍運転モードを動作する(ステップ142)。このスピード冷凍運転モードの動作は、設定時に、スピード冷凍運転機能を設定すると共に、スピード冷凍表示部73aを点灯し、更にはブザー音の出力に続いて音声の出力を行ない、所定時間経過後に、スピード冷凍表示部73aを消灯するものである。
【0099】
ステップ141で長押しされた場合には、音声/ブザー切替モードを動作した後(ステップ143)、ステップ140に進む。この音声/ブザー切替モードは、前述した通り、スピード冷凍スイッチ63の長押しする毎に、ブザー/音声ともに出力、ブザーのみ出力、及び両出力無しの3パターンの設定が切替えられるものである。
【0100】
ステップ150で切替室設定スイッチ64が押されたかを判定し、切替室設定スイッチ64が押されていない場合にはステップ160に進み、押されている場合には切替室運転モードを動作し(ステップ151)、ステップ160に進む。この切替室運転モードの動作は、切替室設定スイッチ64が押される毎に、切換室7を冷凍、ソフト冷凍、パーシャル、氷温、チルド、冷蔵、ワインの7つ温度帯に切替る運転を行なうと共に、その設定時にブザー音の出力に続いて音声の出力を行ない、設定された切替室表示部74を点灯するものである。
【0101】
ステップ160において、冷蔵室5及び冷凍室9の温度表示を行なう。この温度表示は、冷蔵室5及び冷凍室9の温度を温度センサで検出して、その温度データをメインマイコン51から受信し、冷蔵室温度表示部76b及び冷凍室温度表示部77bに表示されるものである。
【0102】
次いで、ステップ161で冷蔵室温度設定スイッチ66が押されたかを判定し、押されていない場合にはステップ163に進み、押されている場合には冷蔵室温度設定モードを動作させる(ステップ162)。この冷蔵室温度設定モードの動作は、冷蔵室温度設定スイッチ66が押される毎に、冷蔵室5の冷却の強さを5段階に切替えて設定すると共に、設定された冷蔵室設定表示76aを点灯し、その設定時にブザー音の出力に続いて音声の出力を行なうものである。
【0103】
次いで、ステップ163で冷凍室温度設定スイッチ67が押されたかを判定し、押されていない場合にはステップ170に進み、押されている場合には冷凍室温度設定モードを動作させる(ステップ164)。この冷凍室温度設定モードの動作は、冷蔵室温度設定スイッチ66が押される毎に、冷蔵室5の冷却の強さを5段階に切替えて設定すると共に、設定された冷凍室設定表示77aを点灯し、その設定時にブザー音の出力に続いて音声の出力を行なうものである。
【0104】
次いで、ステップ170でタイマー設定スイッチ65が押されたかを判定し、タイマー設定スイッチ65が押されていない場合にはステップ180に進み、押されている場合にはその後の所定時間内に冷蔵室温度設定スイッチ66または冷凍室温度設定スイッチ67が押されたかを判定する(ステップ171)。この判定で押されていない場合にはステップ180に進み、押されている場合にはその後の所定時間内に再度タイマー設定スイッチ65が押されたかを判定する(ステップ172)。この判定で押されない場合にはステップ180に進み、押された場合にはタイマー時間モードを動作する。
【0105】
次いで、ステップ180で製氷スイッチ68が押されたかを判定し、製氷スイッチ68が押されていない場合にはステップ190に進み、押されている場合には製氷スイッチ68が長押しされたかを判定する(ステップ181)。この判定で長押しされていない場合には、製氷運転モードを動作し(ステップ182)、ステップ190に進む。この製氷運転モードの動作は、製氷スイッチ68が押される毎に、製氷、製氷一時停止、製氷停止の各運転を設定し、製氷表示部78の設定領域を点灯し、その設定時にブザー音の出力に続いて音声の出力を行なうものである。
【0106】
ステップ181で長押しされている場合には、おそうじモードを動作し(ステップ183)、その後ステップ190に進む。このおそうじモードは、おそうじ表示78cを点灯すると共に、ブザー音の出力に続いて音声の出力を行なうものである。また、所定時間経過後におそうじ終了のブザー音の出力に続いて音声の出力を行なう。
【0107】
次いで、ステップ190で、デモ設定条件になっているかを判定し、なっていない場合にはステップ200に進み、なっている場合にはデモモードを動作させる(ステップ191)。このデモモードにおけるデモ機能については詳細を前述したので説明を省略する。
【0108】
次いで、ステップ200で電源がオフかを判定し、電源がオフするまでは上記した動作が繰り返される。
【0109】
本実施の形態によれば、冷蔵庫扉10の前面部に配置された複数の操作スイッチ60の設定に基づいて冷蔵庫の冷却運転及び音声装置80を制御する制御装置39を備えると共に、操作スイッチ60で設定された各運転機能に関する内容をスピーカ83で音声報知するように制御する音声制御手段としているので、冷蔵庫の使用者が設定した運転機能の内容を冷蔵庫から離れて音声で確認することができ、例えば設定後に直ちに次の別の動作を行ないながら音声で確認することができ、これにより使い勝手を著しく向上することができる。
【0110】
また、冷蔵庫扉10の前面部に配置されかつ複数の運転機能を表示する表示部70を備えると共に、操作スイッチ60で設定された各運転機能を具体的に説明する音声内容を音声報知するように制御する音声制御手段と共に各運転機能に対応する表示内容を表示部70で表示するように制御する表示制御手段としているので、使用者が設定した各運転機能をスピーカ83による音声で確認すると共に、表示部70による表示で常時確認することができ、これにより使い勝手をより一層向上することができる。
【0111】
更には、設定時に各運転機能が開始する内容の音声報知を行なうと共にその設定から所定時間経過後に各運転機能が終了する内容の音声報知とを行なう音声制御手段としているので、使用者が設定した運転機能を設定時のみならず、終了時に音声で確認することができ、例えばスピード解凍運転の場合においては食品の解凍が終了したことを確認できて直ちにその食品の料理等に取掛かることができ、これにより使い勝手をより一層向上することができる。
【0112】
そして、多数の温度帯の冷蔵運転から冷凍運転までを含む運転機能に切替えて冷却される切替室を備えると共に、この切替室の多数の運転機能の内容を表示部70の多数の領域で表示するように制御する表示制御手段と、設定された各運転機能を具体的に説明する音声内容を音声報知するように制御する音声制御手段とを制御装置39に備えているので、特に複雑な切替室の運転機能を容易に確認することができ、これにより使い勝手をより一層向上することができる。
【0113】
また、ブザー音で報知するブザー54を備え、音声報知に先行してブザー音報知するように制御するブザー制御手段を有する制御装置39としているので、ブザー音を聞いた後に注意して音声報知による運転機能を確認することができ、これにより使い勝手をより一層向上することができる。
【0114】
また、設定された各運転機能に関する内容を音声報知することをオンオフ制御する音声制御手段としているので、音声報知を必要としないときに音声装置80をオフすることができ、これにより使い勝手をより一層向上することができる。
【0115】
更には、同一の操作スイッチ60の押下時間の長短で音声報知の設定と運転機能の設定とを選択するものであり、スピーカ83で音声報知するように制御しかつ音声報知が設定されたときに音声報知することをオンオフ制御する音声制御手段としているので、同一の操作スイッチ60を用いるという簡単な構成で、音声報知の設定と運転機能の設定とを切替えられかつ音声報知のオンオフを制御でき、これにより安価であって使い勝手をより一層向上することができる。
【0116】
しかも、音声報知及びブザー音報知を設定する同一の操作スイッチ60の押下の回数に基づいて音声報知及びブザー音報知のオンオフを選択するように制御する音声ブザー制御手段としているので、簡単な構成で、音声報知及びブザー音報知を単独に選択または組合せて選択することができ、これにより安価であって使い勝手をより一層向上することができる。
【0117】
また、冷蔵庫の冷却運転を制御するメインマイコン51と表示部70及び音声装置80を制御する操作部マイコン52とから制御装置39を構成しているので、表示部70及び音声装置80の制御を操作部マイコンに分担させて複雑な表示及び音声報知の制御を行なうことができ、これにより使い勝手をより一層向上することができる。
【0118】
更には、操作スイッチ60及び表示部70を操作基板前面側に搭載すると共に、音声装置80を構成する音声合成IC81と操作部マイコン52とを操作基板55の表示部70反対側に搭載しているので、プリント配線接続部分を必要としない表示部70の反対側のスペースを有効に利用でき、操作基板55を小型化することができる。
【0119】
そして、冷蔵庫扉10の前面部に配置されかつデモ機能を設定する操作スイッチ60と、デモ機能を音声で報知するスピーカ83を有する音声装置80と、操作スイッチ60の設定に基づいて音声装置80を制御する制御装置39とを備え、デモ機能が設定されたときにデモ機能に関する内容を音声報知するように制御する音声制御手段としているので、冷蔵庫から離れた位置においてもデモ機能に関する内容を顧客等に知らせることができ、これにより店頭等におけるデモンストレーション効果を著しく向上することができる。
【0120】
更には、冷蔵庫扉10の前面部に配置されかつデモ機能を表示する表示部70を備え、設定されたデモ機能に関する表示内容を表示部70で表示するように制御する表示制御手段とすると共に、設定されたデモ機能に関する音声内容をスピーカ83で音声報知するように制御する音声制御手段としているので、デモ機能に関する表示内容と音声内容を併用してデモンストレーションすることができ、これにより店頭等におけるデモンストレーション効果をより一層向上することができる。
【0121】
しかも、その冷蔵庫の運転機能についての内容とその冷蔵庫の特徴についての内容とを含むデモ機能に関する音声内容としてあるので、顧客等にその冷蔵庫の運転機能を知らせて購入する対象機種の選定に効果を発揮できると共に、その冷蔵庫の製品的な良さをコマーシャルすることができ、これにより店頭等におけるデモンストレーション効果をより一層向上することができる。
【0122】
また、運転機能の音声報知とデモ機能の音声報知とを共用する音声ICを備えた音声装置80とし、設定された各運転機能及びデモ機能に関する内容を共用の音声IC及びスピーカ83で音声報知する音声制御手段としているので、安価な構成で店頭等におけるデモンストレーション効果を向上することができる。
【0123】
更には、冷蔵庫扉10の開状態で操作スイッチ60の形状及び大きさが異なる隣接した複数の押しボタンが同時に押下されたときにデモ機能を設定するように制御するデモ設定制御手段としているので、操作が容易で誤操作によるデモ機能の設定を少なくができる。
【0124】
また、設定されたデモ機能に関する内容を不揮発性メモリーの記憶部に記憶して次に冷蔵庫の商用電源がオンされたときにこの記憶されたデモ機能に関する内容に基づいて表示部70で表示するように制御する記憶制御手段としているので、店頭等で冷蔵庫を展示してデモ機能を用いる場合に、毎日、商用電源をオンオフする度にデモ機能を設定する必要がなく、その使い勝手を著しく向上することができる。
【0125】
また、切替室の多数の運転機能の内容を多数の領域で表示する表示部70を備え、切替室の運転機能が設定されたときにその運転機能に対応する表示部70の領域を表示するように制御しかつデモ機能が設定されたときに切替室の各運転機能に対応する表示部70の各領域を周期的に点灯するように制御しさらにはこの表示部70の各領域が周期的に点灯している状態で切替室の特定の運転機能が設定されたときにその特定の運転機能に対応する表示部70の領域を所定時間点灯するように制御する表示制御手段としているので、特に複雑な運転機能を有する切替室の各表示領域を周期的に点灯して強調するのみならず、必要に応じてその中の特定の運転機能の表示領域を長く点灯して強調することができ、これにより店頭等におけるデモンストレーション効果をより一層向上することができる。
【0126】
また、運転機能が設定されたときにその運転機能に関する内容を音声報知することをオンオフ可能に制御しかつデモ機能が設定されたときにデモ機能に関する内容を音声報知することをオン可能及びオフ不可に制御する音声制御手段としているので、冷蔵庫の家庭等における一般使用時には音声報知を必要に応じてオフすることができると共に、店頭等におけるデモ機能使用時には誤ってデモ機能をオフしてしまうことを防止することができる。
【0127】
また、運転機能が設定された状態でボタンロック機能をオンオフ可能に制御しかつデモ機能が設定された状態でボタンロック機能をオン不可に制御する音声制御手段としているので、デモ機能が設定された状態で誤ってボタンロックをしてしまうことを防止することができる。
【0128】
更には、運転機能及びボタンロック機能が設定されたときにその運転機能及びボタンロック機能に関する内容を音声報知する音声制御手段としているので、ボタンロックを設定したことを音声で確認できると共に、誤ってボタンロックをしてしまった場合に音声で知ることができ、これにより使い勝手をより一層向上することができる。
【0129】
また、デモ機能が設定されたときにデモ機能に関する内容を運転機能に関する音声報知より大きな音量で音声報知するように制御する音声制御手段としているので、店頭等におけるデモンストレーション効果を大きなものとしつつ、家庭等における一般使用時に適した音量の音声報知とすることができる。
【0130】
また、冷蔵庫扉10の前面部に配置されかつタイマー機能を設定する操作スイッチ60と、冷蔵庫扉10の前面部に配置されかつタイマー機能に関する表示をする表示部70と、タイマー機能に関する音声報知をするスピーカ83を有する音声装置80と、操作スイッチ60の設定に基づいて冷蔵庫の冷却運転、表示部70及び音声装置80を制御する制御装置39とからなり、設定されたタイマー機能に関する内容を表示部70で表示するように制御する表示制御手段とすると共に、設定されたタイマー機能に関する内容をスピーカ83で音声報知するように制御する音声制御手段としているので、タイマー機能の設定を表示と音声の両方で確認することができ、これにより使い勝手をより著しく向上することができる。
【0131】
更には、運転機能の音声報知とタイマー機能の音声報知とを共用する音声IC及びスピーカ83を備えた音声装置80とすると共に、設定された運転機能及びタイマー機能に関する内容を共用の音声IC及びスピーカ83により音声報知するように制御する音声制御手段としているので、安価な構成で、運転機能とタイマー機能の音声報知をすることができる。
【0132】
また、同一操作スイッチ60の押下時間の長短で複数の運転機能を設定する運転操作スイッチ60を備えており、運転操作スイッチ60の押下時間を計時する計時手段を利用してタイマー機能の時間を計時して表示するタイマー制御手段としているので、運転機能とタイマー機能の計時手段が共用できて安価にタイマー機能を持たせることができる。
【0133】
また、運転機能に関する内容を表示する二つの隣接する領域とタイマー機能による分及び秒を表示する二つの隣接する領域とを共用して有する表示部70を備えており、設定された二つ運転機能に関する内容と設定されたタイマー機能による分及び秒とを表示部70の共用領域に表示するように制御する表示制御手段としているので、二つの運転機能の表示を兼用してタイマー機能の分と秒を表示しても容易に連続して視認することができ、分と秒の視認性が良好なものを安価に得ることができ、これによりタイマー機能の使い勝手を著しく向上することができる。
【0134】
【発明の効果】
本発明によれば、デモ機能を音声報知することによりデモンストレーション効果が高い冷蔵庫を提供することができる。
【0135】
また、本発明によれば、デモ機能を表示及び音声報知することによりデモンストレーション効果が高い冷蔵庫を提供することができる。
【0136】
また、本発明によれば、安価な構成でデモ機能を表示及び音声報知することによりデモンストレーション効果が高い冷蔵庫を提供することができる。
【0137】
また、本発明によれば、デモ機能を表示及び音声報知することによりデモンストレーション効果が高く、デモ機能を容易に設定できる使い勝手のよい冷蔵庫を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る冷蔵庫の正面図である。
【図2】同冷蔵庫の構造の概略を示す縦断面図である。
【図3】同冷蔵庫における圧縮機の駆動装置の回路図である。
【図4】同冷蔵庫における圧縮機の回転数に対する直流電圧及び流通率を示す特性図である。
【図5】同冷蔵庫における制御回路の構成ブロック図である。
【図6】同冷蔵庫における制御基板部の正面図である。
【図7】同冷蔵庫における操作パネルの正面図である。
【図8】図7の操作パネルに設けられた表示部の拡大図である。
【図9】同冷蔵庫の操作部マイコンの動作フローチャート図である。
【図10】同冷蔵庫の操作部マイコンの動作フローチャート図(続き)である。
【図11】同冷蔵庫の操作部マイコンの動作フローチャート図(続き)である。
【図12】同冷蔵庫の操作部マイコンの動作フローチャート図(続き)である。
【符号の説明】
1…冷蔵庫本体、2…外箱、3…内箱、4…断熱材、5…冷蔵室、5a…氷温貯蔵室、5b…ポケット、6…野菜室、7…切替室、8…製氷室、9…冷凍室、10〜14…扉、15…断熱仕切壁、16…冷却器、17…冷却器用ファン、18…冷却器室、19…冷気通路、20…ファン用モータ、21…ダンパフラップ、22…冷気通路、23…棚、25…円筒状通風ダクト、26…冷蔵室用ファン、29…モータ、30…風向板、31…開口、35…流入通路、37…方向判定センサ、38…圧縮機、39…制御装置、41…商用電源、42…コンバータ回路、42a〜42d…整流回路用ダイオード、42e…リアクタ、42f…昇圧回路用ダイオード、42g…スイッチング素子、43…インバータ回路、44…電動機、45…圧縮機構、46…平滑用コンデンサ、51…メインマイコン、52…操作部マイコン、53…記憶部、54…ブザー、55…操作基板、56…操作パネル、60…操作スイッチ、61…スピード冷却スイッチ、62…スピード解凍スイッチ、63…スピード冷凍スイッチ、64…切替室設定スイッチ、65…タイマー設定スイッチ、66…冷蔵室温度設定スイッチ、67…冷凍室温度設定スイッチ、68…製氷スイッチ、70…表示部、71a…スピード冷却解凍表示、71b…ボタンロック表示、72b…省エネ表示、73a…スピード冷凍表示部、73b…音声出力表示、74…切替室表示部、75…タイマー表示部、76…冷蔵室表示、76a…冷蔵室設定表示、76b…冷蔵室温度表示部、77…冷凍室表示部、77a…冷凍室設定表示、77b…冷凍室温度表示部、78…製氷表示部、78a…製氷停止表示、78b…製氷一時停止表示部、78c…おそうじ表示、79…デモ中表示、80…音声装置、81…音声IC、82…アンプ、83…スピーカ。
Claims (3)
- 冷蔵庫扉の前面部に配置されかつ複数の運転機能及びデモ機能を設定する複数の操作スイッチと、
運転機能及び冷蔵庫扉の前面部に配置されかつデモ機能を表示する表示部と、
運転機能及びデモ機能を音声で報知するスピーカを有する音声装置と、
前記操作スイッチの設定に基づいて前記表示部及び前記音声装置を制御する制御装置とを備え、
前記音声装置は運転機能の音声報知とデモ機能の音声報知とを共用する音声ICを備え、
前記制御装置は、設定された各運転機能及びデモ機能に関する内容を前記表示手段で表示するように制御する表示制御手段と、設定された各運転機能及びデモ機能に関する内容を前記共用の音声IC及びスピーカで音声報知する音声制御手段とを有する冷蔵庫であって、
前記複数の操作スイッチは形状及び大きさの異なる押しボタンを隣接して備え、
前記制御装置は冷蔵庫扉の開状態で前記操作スイッチの形状及び大きさが異なる隣接した複数の押しボタンが同時に押下されたときにデモ機能を設定するように制御するデモ設定制御手段を備えている
ことを特徴とする冷蔵庫。 - 冷蔵庫扉の前面部に配置されかつデモ機能を設定する複数の操作スイッチと、
冷蔵庫扉の前面部に配置されかつデモ機能を表示する表示部と、
前記操作スイッチの設定に基づいて前記表示部を制御する制御装置と、
前記制御装置に接続された記憶部とを備え、
前記記憶部は不揮発性メモリーで構成し、
前記制御装置は、設定されたデモ機能に関する表示内容を前記表示部で表示するように制御する表示制御手段と、設定されたデモ機能に関する内容を前記記憶部に記憶して次に冷蔵庫の商用電源がオンされたときにこの記憶されたデモ機能に関する内容に基づいて前記表示部で表示するように制御する記憶制御手段とを有する冷蔵庫であって、
ブザー音で報知するブザーを有し、
前記操作スイッチの設定に基づいて前記表示部及び前記ブザーを制御する制御装置とし、
前記制御装置は、設定されたデモ機能に関する表示内容を前記表示部で表示するように制御する表示制御手段と、設定されたデモ機能に関する内容を前記記憶部に記憶して次に冷蔵庫の商用電源がオンされたときにこの記憶されたデモ機能に関する内容に基づいて前記表示部で表示するように制御する表示制御手段と、この表示と共に前記ブザーで所定時間ブザー音を報知するブザー制御手段とを有する構成にした
ことを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1または2に記載された冷蔵庫において、前記操作スイッチは、冷蔵庫扉の前面部に配置されかつ複数の運転機能、ボタンロック機能及びデモ機能を設定する複数の操作スイッチとからなり、前記制御装置は、前記操作スイッチの設定に基づいて運転機能、ボタンロック機能及びデモ機能を制御する制御装置であり、前記制御装置は運転機能が設定された状態でボタンロック機能をオンオフ可能に制御しかつデモ機能が設定された状態でボタンロック機能をオン不可に制御する音声制御手段を有することを特徴とする冷蔵庫。
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