JP2002071256A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2002071256A
JP2002071256A JP2000264489A JP2000264489A JP2002071256A JP 2002071256 A JP2002071256 A JP 2002071256A JP 2000264489 A JP2000264489 A JP 2000264489A JP 2000264489 A JP2000264489 A JP 2000264489A JP 2002071256 A JP2002071256 A JP 2002071256A
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cool air
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JP2000264489A
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Hideo Kondo
秀雄 近藤
Michio Kamoshita
教夫 鴨下
Toru Ebihara
徹 海老原
Hiroko Oki
博子 大木
Shinichi Uruma
真一 漆間
Hideo Kumakura
秀雄 熊倉
Terukazu Shirogata
輝一 白潟
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2400/00General features of, or devices for refrigerators, cold rooms, ice-boxes, or for cooling or freezing apparatus not covered by any other subclass
    • F25D2400/36Visual displays

Landscapes

  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】冷蔵室内に供給される冷気の供給方向を、使用
者が設定することができ、冷気の供給方向や供給状態を
外から観察できる使い勝手の良い冷蔵庫を提供すること
にある。 【解決手段】開閉ドア10に設けられた操作表示部12
0と、冷蔵室100内の第3冷気通路609に設けられ
た冷気風向変更手段700と循環ファン608とを備
え、開閉ドア10に設けられた操作表示部120の操作
により、冷気風向変更手段700の動作制御を行うとと
もに、冷気風向変更手段700の動作状態を表示するよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本体上部に開閉ド
アを有する冷蔵室を備えた冷蔵庫に係り、特に、冷蔵庫
の運転動作状況を確認しやすく、操作性に優れた冷蔵庫
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在の主力冷蔵庫とよばれる冷蔵庫は、
最上部に冷蔵室、最下部に冷凍室、冷凍室と冷蔵室の間
に野菜室を配置するとともに、野菜室と冷凍室の後方
に、圧縮機と熱交換器と送風フアンおよび冷気量分配器
を配置している。これら従来の冷蔵庫は、熱交換器で生
成された冷気を送風フアンと冷気通路を介して各室に供
給している。特に、冷蔵室へは、冷蔵室後方に形成され
る冷気通路を中央の照明装置を挟むように両側に分岐し
て、この分岐した冷気通路から冷蔵室に冷気を供給する
ものが一般的である。また、分岐した通風路の間に上下
に伸びるダクトを形成して、このダクトに循環フアンを
設け、この循環フアンを介して吸込んだ冷蔵室の冷気を
ダクトを介して吹き出して冷蔵室内で冷気を循環させる
ようにした冷蔵庫がある。このような冷蔵庫は、例え
ば、特開平9−42820号公報(従来例1)等に記載
されている。
【0003】また、従来より開閉ドアの表面に操作表示
部を設け、この操作表示部に各種スイッチや貯蔵室の切
り替え状態などを表示するランプを備えた冷蔵庫があ
る。このような冷蔵庫は、例えば、特開平11−118
312号公報(従来例2)や、特開2000−8844
5号公報(従来例3)等に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
例1では、冷蔵室に供給する冷気量を増やすとこの冷蔵
室に収納した食品の凍結の課題があり、微風の冷気を供
給量を押さえて供給している。このため、冷蔵室に収め
た食品を短時間で冷やすことができなかった。また、冷
蔵室内を均一に冷却するため、冷蔵室に循環ファンを設
けているが、ダクトに設けた吹出口が特定の位置に固定
されているため、例えば、冷蔵室内で温度ムラを生じさ
せる原因となる高温食品を入れた場合は、この温度ムラ
を迅速に解消することが考慮されていない。
【0005】更に前述した従来例2では、操作表示部に
より、冷蔵庫の運転状態の設定および表示を行うように
しているが、表示される内容は概略的なものであり、運
転状態、例えば、冷蔵室の冷気供給状態等を表示させる
ことについては考慮されていない。また、従来例3で
は、操作表示部の具体的な内部構造について記載されて
いるが、表示内容についての記載がないため、運転状態
等の表示については考慮されていない。
【0006】この他、市販されている一部の冷蔵庫にお
いては積極的に冷気の供給方向を自動的に変えながら冷
蔵室内の温度ムラを迅速に解消するといった技術が搭載
されているが、更に進んで使用者が操作部を操作するこ
とにより冷気の供給方向を設定し、更にその状態を庫外
から監視あるいは観察するという技術についてまだ配慮
されていないのが実情である。
【0007】そこで、この発明の目的は冷蔵室内に供給
される冷気の供給方向を使用者が任意に設定することが
でき、更に冷気の供給方向や供給状態を外から監視ある
いは観察できる冷蔵庫を提供することにある。
【0008】また、この発明の他の目的は冷蔵庫の操作
性を向上させるとともに、前記冷蔵庫の動作状態を具体
的に確認することができる、使い勝手の良い冷蔵庫を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の代表的な特徴
は、冷蔵庫の冷蔵室に冷気の供給(吹き出し)方向を選
択的に調整できる冷気風向変更手段を設け、この冷気風
向変更手段の冷気の供給方向を冷蔵庫の開閉扉の外側に
設置した操作部で選択的に設定するとともに、このとき
の設定状態を冷蔵庫の開閉扉の外側に設置した表示部で
表示するようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る冷蔵庫の実施
の形態を、図1から図32を参照して説明する。なお、
同一の部位、あるいは矢印等は同一符号をもって示し、
重複した説明を省略する。
【0011】(第1の実施の形態)先ず、図1から図2
7を参照して、この発明に係る冷蔵庫の一実施の形態を
説明する。
【0012】図1は冷蔵庫の外観を示す図であり、図1
(a)が斜視図、図1(b)が開閉ドアを開いた状態の
斜視図である。図1において、符号1で総括的に示すの
は冷蔵庫であり、冷蔵庫の最上部に開閉ドア10を備え
て配置される冷蔵室100と、冷蔵室100の下方に引
出ドア20を備えて配置される野菜室200と、野菜室
200の下方に並んで配置される引出ドア30を備えた
切替室300と、引出ドア40を備えた製氷室400
と、冷蔵庫1の最下部に引出ドア50を備えて配置され
る冷凍室500とから構成されている。また、開閉ドア
10は、その一端側が冷蔵室100の片側の上下に設け
られたヒンジ部960により、冷蔵室100の前面に取
り付けられている。
【0013】冷蔵室100は、約+2度から約+8度の
庫内温度に設定され、主に開封・開栓後の要冷蔵食品を
収納する貯蔵室であり、その庫内に複数の仕切棚101
および可変棚104、固定棚105が設けられている。
また、冷蔵室100の庫内下部には、冷蔵室100とは
区画され、内部に前後方向へ引き出し可能な収納トレー
151を備えた氷温チルド室150が設けられている。
この氷温チルド室150は、豆腐や乳製品、チルド食品
等の収納に適した約+1度の庫内温度と、鮮魚や精肉、
その他の加工品の収納に適した約−1度の庫内温度の範
囲で設定可能となっている。また、氷温チルド室150
の片側には、自動製氷装置用の給水タンク102が前記
氷温チルド室150と並んで設けられている。
【0014】開閉ドア10は、その前面に冷蔵庫1の運
転状態の設定等の操作を行う操作部121と、冷蔵庫1
の運転状態等を表示する表示部122とから構成される
操作表示部120が配置されたハンドル部11を備えて
いる。また、開閉ドア10の内壁面には、着脱可能な複
数の収納ポケット103が設けられている。
【0015】野菜室200は、約+3度の庫内温度に設
定されており、引出ドア20と共に、引出機構950を
介して前後方向に移動可能な野菜室収納ケース201が
設けられている。また、野菜室200は、野菜の収納を
主体としているが、ペットボトル等の収納も可能な貯蔵
室となっている。
【0016】製氷室400は、約−18度の庫内温度に
設定され、製氷とその保存を行う貯蔵室であり、庫内に
設けられた自動製氷装置(図21参照)と、製氷した氷
を下方で受け、これを保存する氷収納ケース402を備
えている。氷収納ケース402は、引出ドア40ととも
に引出機構950を介して前後方向に移動可能に設けら
れている。なお、自動製氷装置は特に設ける必要はな
く、製氷室400内の上部に棚を設け、この棚に製氷皿
を備えるようにしてもよい。
【0017】冷凍室500は、約−18度の庫内温度に
設定され、主に冷凍食品を収納する貯蔵室であり、引出
ドア50とともに引出機構950を介して前後方向に移
動可能な冷凍室収納ケース501が設けられている。
【0018】切替室300は、冷蔵室100の庫内温度
から冷凍室500の庫内温度、すなわち、約+8度から
−18度の範囲で庫内温度が設定可能な貯蔵室であり、
庫内温度を自在に設定することにより、冷蔵食品から冷
凍食品までの幅広い食品を収納することができる。切替
室300は、引出ドア30とともに引出機構950を介
して前後方向に移動可能な収納ケース301が設けられ
ている。
【0019】次に、図2および図3を参照して、冷蔵庫
1の内部構成について説明する。図2は冷蔵庫1の縦断
面図、図3は開閉ドア10を取り外した状態の冷蔵室1
00の正面図である。
【0020】図2において、2で示すのは冷蔵庫の筐体
であり、筐体2は、鋼板製の外箱と樹脂製の内箱との間
に断熱材を発泡充填することにより形成される。また、
開閉ドア10および引出ドア20、30、40、50に
ついても、筐体2と同様な構造を備えている。
【0021】冷凍室500の後方には、この冷凍室50
0の内壁面と対向した位置に設けられ、内部に圧縮機6
01を備えた機械室602と、機械室602の上方で、
冷凍室500の後方から切替室300および製氷室40
0の後方にかけて、この冷凍室500と切替室300お
よび製氷室400の内壁面と対向した位置に設けられた
第1冷却室660と、野菜室200の後方にこの野菜室
200の内壁面と対向した位置に設けられた第2冷却室
670と、第1冷却室660から供給される冷気を冷凍
室500と切替室300および製氷室400に供給する
第1の冷気通路606と、第2冷却室670の上方に配
置され第2冷却室670から供給される冷気を冷蔵室1
00に供給する第2の冷気通路607と、冷蔵室100
に供給された冷気をこの冷蔵室100内で循環させる循
環ファン608と、この循環ファン608により循環さ
れる冷気を冷蔵室100内に供給する第3の冷気通路6
09とを備えている。
【0022】第1の冷気通路606は、冷凍室500に
冷気を導くと共に、冷凍室500に冷気を供給する吹出
口619、620を備えた分岐通路606aと、製氷室
400に冷気を導く分岐通路606bと、切替室300
に冷気を導く分岐通路606c(図5参照)とに分岐し
て形成されている。分岐通路606cには、切替室30
0に供給する冷気量を調節する冷気量分配器612(図
5参照)が設けられており、この冷気量分配器612
は、切替室300の後方に位置するようになっている。
【0023】第2の冷気通路607は、図3で示すよう
に、冷蔵室100の背面壁の後方の両側に分岐して形成
された分岐通路607a 、607bとで形成されてい
る。冷蔵室100の背面壁には、分岐通路607a 、
607bに導かれた冷気を冷蔵室100に吹き出す複数
の吹出口611が形成されている。本実施の形態では、
複数の吹出口611が冷蔵室100の背面壁に形成され
た4つの吹出口611a、611b、611c、611
dで構成されている。
【0024】また、第3の冷気通路609は、分岐通路
607a、607bの間に形成された空間に循環ファン
608と共に配置された冷気風向変更手段700(図2
参照)とを備えている。この冷気風向変更手段700
は、循環ファン608から導かれた冷気を、複数の吹出
口610を介して冷蔵室100内に供給するようになっ
ており、操作表示部120の操作により、冷蔵室100
内に供給される冷気の風向を変えるように構成されてい
る。なおこの冷気風向変更手段700の構造については
後述する。また、本実施の形態では、複数の吹出口61
0が4つの吹出口610a、610b、610c、61
0dで構成されている。
【0025】図2に戻り、第1冷却室660は、最下部
にドレン皿614が設けられ、ドレン皿614の上部に
切替室300および製氷室400、冷凍室500に供給
する冷気を生成する第1熱交換器661と、第1熱交換
器661で生成された冷気を切替室300および製氷室
400、冷凍室500に送風する第1送風ファン662
とを備え、第1熱交換器661と第1送風ファン662
が縦積みに配置されている。また、第1冷却室660
は、切替室300および製氷室400、冷凍室500に
供給された冷気を、第1冷却室660に戻す冷気戻り口
690を備えている。
【0026】第1冷却室660の上方には、冷蔵室10
0に供給する冷気を生成する第2熱交換器671と、第
2熱交換器671で生成された冷気を冷蔵室100に送
風する第2送風ファン672とを備え、これらが縦積み
に配置された第2冷却室670が設けられている。ま
た、第2冷却室670は、冷蔵室100に供給された冷
気を、第2冷却室670に戻す冷気戻り口629を備え
ている。
【0027】また、本実施の形態では、筐体2の背面上
方に、冷蔵庫1を総括的に制御する図示しないマイコン
を備えた回路基板616を取り付けるための取付凹部6
17と、この取付凹部617の外側を覆うカバー618
とが設けられている。
【0028】以上のように、本実施の形態によれば、機
械室602および第1冷却室660、第2冷却室67
0、循環ファン608、冷気風向変更手段700等を、
冷蔵庫1を構成する各貯蔵室の後方へ縦に配置すること
で、冷凍サイクルを行う各装置を効率良く配置すること
ができ、冷蔵庫全体をコンパクトにすることができる。
【0029】次に、図2を参照して、冷蔵庫1を構成す
る各貯蔵室について説明する。
【0030】図2において、本実施の形態における冷蔵
庫1は、最上部に配置された冷蔵室100と、冷蔵室1
00の下方に配置された野菜室200と、野菜室の下方
に配置された切製氷室400と、最下部に配置された冷
凍室500とを備えている。また、図2では省略してい
るが、野菜室200の下方には製氷室400と並んで切
替室300が配置されている。冷蔵室100と冷凍室2
00との間には、仕切板170が設けられており、この
仕切板170には、冷蔵室100に供給された冷気が野
菜室200に流れ込むための連絡通路625が形成され
ている。この連結通路625は、例えば、複数のスリッ
ト状の開口部で形成し、冷気を天井面から野菜室200
内に降り注ぐようにしている。
【0031】野菜室200と切替室300、および切替
室300と並んで配置された製氷室400との間には、
内側に断熱材を有する断熱仕切壁613が設けられてお
り、野菜室200と切替室300、製氷室400との間
における熱の影響を低減している。
【0032】冷蔵室100は、上述したように、庫内に
配置された複数の仕切棚101および可変棚104、固
定棚105と、開閉ドア10の内壁に配置された複数の
収納ポケット103と、庫内最下部に配置される氷温チ
ルド室150とを備え、これらは、開閉ドア10が閉じ
られた状態で、密閉された冷蔵室100の収納空間を構
成するようになっている。そして、氷温チルド室150
の上方に形成される収納空間を、複数の仕切棚101と
可変棚104、固定棚105により仕切るようにしてい
る。また、本実施の形態では、複数の仕切棚101を冷
蔵室100の庫内側面に設けた棚受部101aに乗せ変
えることにより、複数の仕切棚101により仕切られた
収納空間の高さを変えることができるようになってい
る。
【0033】さらに、冷蔵室100は、図3で示すよう
に、第2の冷気通路607と第3の冷気通路609との
間に、一対の照明装置110が設けられている。この照
明装置110は、冷蔵室100内の上下方向のほぼ中央
に配置されているので、冷蔵室100内を効率よく照ら
すことができる。さらに照明装置110は、前面が不透
明な透光性素材で形成されたフロントパネル112で覆
われており、また仕切棚101および氷温チルド室15
0の天板を透明素材で形成することにより、冷蔵室10
0内を隅々まで照らすことができる。
【0034】なお、本実施の形態では、主に開封・開栓
後の要冷蔵食品を収納する冷蔵室100の収納容量を、
冷蔵庫1を構成する各貯蔵室な中で最も大きな収納容積
VRとしている。
【0035】図2に戻り、野菜室200は、上述したよ
うに、引出ドア20と共に移動可能な野菜室収納ケース
201を備えており、野菜室収納ケース201は、引出
ドア20に設けられた引出機構950に支持される第1
の野菜室収納ケース202と、第1の野菜室収納ケース
202の上部後方に移動可能に設けられた第2の野菜室
収納ケース203とから構成されている。そして、引出
ドア20が閉じられた状態では、第1の野菜室収納ケー
ス202および第2の野菜室収納ケース203が、野菜
室200内の密閉された収納空間を構成するようになっ
ている。第2の野菜室収納ケース203は、上方が開放
した第1の野菜室収納ケース202の上部後方に位置す
るとともに、第1の野菜室収納ケース202内の前方に
収納空間204を形成するように設けられている。さら
に第2の野菜室収納ケース203は、第1の野菜室収納
ケース202の移動と連動して、あるいは引出ドア20
が開いた状態で独立して、第1の野菜室収納ケース20
2の上部縁体でスライドするように設けられている。
【0036】このような構造とすることにより、引出ド
ア20を引き出すことで第1の野菜室収納ケース202
が引き出されるので、食品の出し入れを行うことがで
き、さらに第1の野菜室収納ケース202を引出ドア2
0から取り外して清掃を行うことができる。また、引出
ドア20を閉めた状態で、第1の野菜室収納ケース20
2内の前方に収納空間204を確保することができるの
で、収納する野菜等の食品を大きさに合わせて分別収納
でき、野菜等の食品の鮮度維持を図るとともに、収納性
を向上することができる。なお、この野菜室200は、
貯蔵室レベルでは2番目に大きな収納容積VVを備えて
いる。
【0037】製氷室400には、上述したように、引出
ドア40と共に移動可能な氷収納ケース402が設けら
れており、氷収納ケース402は、引出ドア40が引き
出された状態では引き出され、引出ドア40が閉じられ
た状態では、密閉された製氷室400の収納空間を構成
するようになっている。なお、製氷室400は、製氷専
用としているため、貯蔵室レベルでは最も小さい収納容
積VIを備えている。
【0038】冷凍室500は、上述したように、引出ド
ア50と共に移動可能な冷凍室収納ケース501を備え
ており、冷凍室収納ケース501は、引出ドア50に設
けられた引出機構950に取り付けられ、上方が開放し
た第1の冷凍室収納ケース502と、第1の冷凍室収納
ケース502の上部後方に移動可能に設けられた第2の
冷凍室収納ケース503とから構成されている。そし
て、引出ドア50が閉じられた状態では、第1の冷凍室
収納ケース502および第2の冷凍室収納ケース503
が、冷凍室500の密閉された収納空間を構成するよう
になっている。第2の冷凍室収納ケース503は、第1
の冷凍室収納ケース502の上部後方に位置し、第1の
冷凍室収納ケース502の移動と連動して、あるいは引
出ドア50が開いた状態で独立して、第1の冷凍室収納
ケース502の上部縁体でスライドするように設けられ
ている。また、第2の冷凍室収納ケース503には、そ
の底面に熱伝導率の良好な金属板が敷いてあり、主に、
急速冷凍が必要な食品、あるいは利用頻度の高い冷凍食
品を収納するスペースとしている。
【0039】この2段構造により、第1の冷凍室収納ケ
ース502には使用頻度の少ないストック食品、第2の
冷凍室収納ケース503に使用頻度の高い食品を収納す
れば、極力高い姿勢で第2の冷凍室収納ケース503に
収納した食品の出し入れを行うことができるので、冷凍
室500の使い勝手を向上させることができる。なお、
冷凍室500は、貯蔵室レベルでは前記野菜室200と
ほぼ同等な大きさの収納容積VFを備えている。
【0040】また、図2では省略しているが、切替室3
00は上述したように、引出ドア30と共に移動可能な
収納ケース301を備え、収納ケース301は、引出ド
ア30が引き出された状態では引き出され、引出ドア3
0が閉じられた状態では、密閉された切替室300の収
納空間を構成するようになっている。この切替室300
は、貯蔵室レベルでは4番目に大きな収納容積VSを備
えている。
【0041】本実施の形態における冷蔵庫は、全体の収
納容積Vを470Lとし、冷蔵室100の収納容積VR
を243L、野菜室200の収納容積VVを103L、
切替室300の収納容積VSを26L、製氷室400の
収納容積VIを13L、冷凍室500の収納容積VFを
85Lに設定している。
【0042】次に、図4を参照して、本実施の形態に係
る冷蔵庫の外観構造を説明する。図4は冷蔵庫の外観を
示す図であり、図4(a)が正面図、図4(b)が左側
面図、図4(c)が平面図である。上述したように、こ
の実施の形態に係る冷蔵庫1は、最上部に最も使用頻度
の高い冷蔵室100を配置し、冷蔵室100の下部には
野菜室200、野菜室200の下部には、それぞれ並ん
で配置される切替室300と製氷室400、切替室30
0および製氷室400の下部、すなわち、冷蔵庫の最下
部には冷凍室500を配置している。このような配置と
することにより、冷蔵庫の使用実態に沿った貯蔵室の配
置となるので、姿勢を大きく変えることなく食品の出し
入れを行うことができる。
【0043】また、本実施の形態に係る冷蔵庫は、利用
者の体形にあった冷蔵庫を実現するために、この冷蔵庫
が置かれる床面Fから、冷蔵庫の上端部までの高さをH
1、野菜室200の引出ドア20の上端部までの高さを
H2、切替室300および製氷室400の引出ドア3
0、40の上端部までの高さをH3、冷凍室500の引
出ドア50の上端部までの高さをH4、操作表示部12
0の上端部までの高さをH5、操作表示部120の下端
部までの高さをH6、ハンドル部11の下端部までの高
さをH7に設定している。
【0044】例えば、この実施の形態においては、H1
を1798mm、H2を985mm、H3を603m
m、H4を396mmに設定している。さらに、H5を
1587mm、H6を1375mm、H7を1055m
mに設定している。また、冷蔵庫の横幅がW、切替室3
00の引出ドア30の横幅をW1、製氷室400の引出
ドア40の横幅をW2、奥行きがDに設定されており、
例えば、この実施の形態においては、Wを675mm、
W1を420mm、W2を250mm、Dを650mm
に設定している。
【0045】本実施の形態によれば、野菜室200の上
端部までの高さH2を、冷蔵庫の主な使用者である、平
均的な日本人女性の肘の高さ1000mmより低くして
おり、このH2の高さより上方に開閉ドア10、下方に
引出ドア20、30、40、50をそれぞれ配置してい
る。さらに、各引出ドア20、30、40、50の高さ
H2、H3、H4、H5は、使用頻度と関連付けて設定
されている。これにより、立ち姿勢、かがみ姿勢、しゃ
がみ姿勢に合った寸法となるので、姿勢を大きく変える
ことなく食品の出し入れが容易に行うことができる。
【0046】また、この実施の形態では、操作表示部1
20の位置(高さH5と高さH6の範囲)を使用者の目
線の近傍に設けることにより、操作性および視認性を向
上させることができる。さらに、この実施の形態では、
操作表示部120が配置される高さH5、H6の高さ
を、子供の手の届く範囲より高く設定しているので、使
用者が目で確認しながら確実に操作が行うことができ、
誤操作を軽減することができる。
【0047】さらに、この実施の形態では、使用頻度の
高い冷蔵室100の開閉ドア10に設けられたハンドル
部11のグリップ部12を、高さH6からH7の位置に
設けることにより、目線の位置のやや下方で、手を軽く
あげた位置にグリップ部112を設けることができるの
で、開閉ドア10の開閉動作を楽に行うことができる。
しかも、グリップ部12の上方に操作表示部120を設
けることにより、各機能要素が集中して配置されるの
で、操作性および視認性を向上させることができる。
【0048】このように、本実施の形態にかかる冷蔵庫
によれば、冷蔵室100と野菜室200と切替室300
と製氷室400と冷凍室500とを、使用頻度の順位で
上方から順次配置し、また、それぞれの貯蔵室を、使用
者の姿勢に適したドア構造および動作領域に配置するこ
とにより、貯蔵室の使用頻度と使用者の動作姿勢に合っ
た冷蔵庫を提供することができる。
【0049】ここで、前記した本実施の形態にかかる冷
蔵庫の寸法体系は、一実施態様であり、この寸法体系に
限定されるものではない。つまり、冷蔵庫1の上端部ま
での高さH1、野菜室200の引出ドア20の上端部ま
での高さH2、切替室300の引出ドア30および製氷
室400の引出ドア40の上端部までの高さH3、冷凍
室500の引出ドア50の上端部までの高さH4を、そ
れぞれH1≦1800mm、H2≦1000mm、H3
≧600mm、H4≧350mmの範囲に設定すること
により、上述した実施の形態と同様な作用効果を得るこ
とができる。同様に、H5≦1600mm、 H6≧1
350mm、 H7≧H2とすることにより、上述した
実施の形態と同様な作用効果を実現できる。特に、高さ
H5の範囲は、目線の高さが約1442mmである平均
的な日本人女性が、スリッパなどの履き物を履き、手を
伸ばした状態(腕の長さ約50〜60cm)でグリップ
部12を保持した場合、目線から上下約15度の視野範
囲となるので、操作表示部120の視認性および操作性
が良好な冷蔵庫を提供することができる。さらに、キッ
チンのインテリアと調和し、かつ様々なレイアウトに対
応可能な冷蔵庫を提供することができる。
【0050】なお、各ドア間には、約9mm前後の隙間
を設けており、冷蔵庫の最下部には、底面に設けられた
移動車輪3を隠すための袴60が設けられている。
【0051】次に、開閉ドア10および引出ドア20、
30、40、50に設けられた各ハンドル部について説
明する。
【0052】開閉ドア10の開放端側には、ハンドル部
11が設けられており、ハンドル部11は、正面から見
て、上方から下方に向かって滑らかな円弧で形成された
グリップ部12と、このグリップ部12の上方に形成さ
れた平面部13と、グリップ部12の両側に形成された
手掛凹部14と、平面部13に取り付けられる操作表示
部120から構成され、グリップ部12を手で握ってあ
るいは手で引っ掛けることにより、開閉ドア10を開放
することができるようになっている。なお、このハンド
ル部11の構成については、後で詳細に説明する。
【0053】野菜室200および冷凍室500の前面に
設けられた開閉ドア20、50には、横長の手掛部2
2、52と、この手掛部22、52の下方に形成された
手掛凹部23、53とから構成される横ハンドル21、
51が、開閉ドア20、50の上端部の両端から中央に
向けて滑らかな円弧で形成されている。この開閉ドア2
0、50は、手掛部22、52を持ち上げるようにして
手前に引くことにより開放されるようになっている。
【0054】切替室300および製氷室400の前面に
設けられた開閉ドア30、40には、手掛部32、42
とこの手掛部32、42の下方に形成された手掛凹部3
3、43とから構成される横ハンドル31、41が上端
に設けられている。この引出ドア30、40は、手掛け
部32、42に手を掛けて手前に引くことにより開放さ
れるようになっている。
【0055】次に、図5を参照して、本実施の形態に係
る冷蔵庫全体の冷気の流れについて説明する。図5は開
閉ドア10と引出ドア20、30、40、50を取り外
した状態の冷蔵庫1の正面図である。図5において、ま
ず、冷凍室500および切替室300、製氷室400に
供給される冷気の流れを説明する。第1熱交換器661
により冷却された冷気は、第1の冷気通路606に流れ
込み、この冷気は、分岐通路606a(図2参照)に流
れ込むとともに、第1送風ファン662により分岐通路
606bおよび分岐通路606cに導かれる。分岐通路
606aに流れ込んだ冷気は、吹出口619および62
0から冷凍室500に供給され、冷凍室500を冷却し
た後、冷気戻り口690に導かれ第1冷却室660に戻
るようになっている。
【0056】分岐通路606bに流れ込んだ冷気は、吹
出口681から製氷室400に供給され、製氷室400
を冷却した後、戻り口691を介して冷気戻り口690
に導かれ、第1冷却室660に戻るようになっている。
【0057】分岐通路606cに流れ込んだ冷気は、冷
気量分配器612により、切替室300の設定状態に合
わせて冷気量が調節され、冷気量の調節後に吹出口68
2から切替室300に冷気を供給され、切替室300を
冷却した後、戻り口692を介して冷気戻り口690に
導かれ、第1冷却室660に戻るようになっている。
【0058】次に、冷蔵室100および野菜室200に
供給される冷気の流れを説明する。第2熱交換器671
により冷却された冷気は、第2送風ファン672により
誘導され、この第2送風ファン672から前方に向けて
流出し、第2の冷気通路607に流れ込み、冷蔵室10
0に冷気が供給される。第2の冷気通路607は、冷蔵
室100の後方で複数の通路に分岐して形成されてい
る。
【0059】本実施の形態では、図5で示すように、第
2の冷気通路607が、正面から見てY字型となるよう
な2つの分岐通路607a、607bに分岐している。
また、本実施の形態に係る冷蔵庫においては、左右に分
岐した分岐通路607a、607bに挟まれる中央部分
に、第3の冷気通路609が形成されている。
【0060】つまり、本実施の形態においては、冷蔵室
100に冷気を循環しながら供給する第3の冷気通路6
09が、冷蔵室100の後方で左右に分岐して形成され
た分岐通路607a、607bとの間に設けられてお
り、この第3の冷気通路609には、冷気を導くための
循環ファン608と、循環ファン608により導かれた
冷気を冷蔵室100内で循環させながら供給する冷気風
向変更手段700とが設けられている。
【0061】なお、第3の冷気通路609による循環冷
却の構造については、本出願人が先に出願した特願平1
1−235018号に記載されているため、詳細な説明
を省略する。このため、本出願を理解するうえで必要で
あれば前述の特願平11−235018号の明細書を参
考にすると良い。
【0062】したがって、本実施の形態では、第2の冷
気通路607から冷蔵室100に供給される冷気の流れ
を説明する。第2送風ファン672により、第2の冷気
通路607を構成する分岐通路607a、607bに導
かれた冷気は、冷蔵室100の背面壁に形成された複数
の吹出口611から冷蔵室100に冷気を供給すること
により、冷蔵室100の冷却を行うようになっている。
【0063】冷蔵室100に供給された冷気は、複数の
仕切棚101および固定棚104、可変棚105で仕切
られた収納空間を冷却しながら、冷蔵室100の前方に
設けられた収納ポケット103に当たる。収納ポケット
103に当たった冷気は、この収納ポケット103を冷
却した後、この収納ポケット103と、複数の仕切棚1
01および固定棚104、可変棚105の先端との間に
形成される上下に連続した隙間に沿って下降し、この冷
蔵室100の底面に到達するようになっている。
【0064】また、図5では省略しているが、氷温チル
ド室150へは、第2の冷気通路607から直接に、こ
の氷温チルド室150の背面に設けた吹出口から冷気が
供給され、収納トレー151内を冷却した後、この収納
トレー151の前面側に吹き出され、上方から下降して
くる冷気と混ざって、冷蔵室100の底面に到達するよ
うになっている。
【0065】冷蔵室100の底面に到達した冷気は、連
結通路625(図2参照)に導かれ、この連結通路62
5を介して野菜室200に冷気が流れ込み、野菜室20
0を冷却した後、野菜室収納ケース201の外側を通っ
て冷気戻り口629から第2冷却室670に戻るように
なっている。
【0066】このように、本実施の形態に係る冷蔵庫
は、冷凍室500および切替室300、製氷室400に
供給する冷気を生成する第1冷却室660と、冷蔵室1
00に供給する冷気を生成する第2冷却室670とを備
えているので、。食品の急速冷却、急速解凍、急速冷凍
等を効率良く行うことができる。また、冷蔵室100お
よび野菜室200に供給される冷気が、冷凍室500を
冷却する冷気の影響を受けることがないので、冷蔵室1
00および野菜室200の冷え過ぎを軽減することがで
きる。
【0067】次に、図6および図7を参照して、第3の
冷気通路609に設けられた冷気風向変更手段700の
構成について説明する。図6は冷蔵室100の背面壁の
部品展開図、図7は冷気風向変更手段700の部品外観
図であり、図7(a)が正面図、図7(b)が側面図で
ある。
【0068】先ず、図6を参照して、冷蔵室100の背
面壁を説明する。図6で示すように、冷蔵室100の背
面壁は、そのほとんどを構成する背面パネル111と、
この背面パネル111の前部を覆うフロントパネル11
2とから構成されている。
【0069】背面パネル111は、仕切壁170(図2
参照)の上端部と連続し、かつ第2冷却室670の上部
を覆うように野菜室200の背面壁の上部を構成する下
部張出部111aと、下部張出部111aの上方に形成
され、氷温チルド室150の背面壁を構成する第1平面
部111bと、第1平面部111bの上方に形成され、
第2の冷気通路607の前面および第3の冷気通路60
9の背面に位置し、冷蔵室100の背面壁を構成する第
2平面部111cとで形成されている。
【0070】この背面パネル111は、筐体2との間に
空間を構成するように、この筐体2の内側背面壁に凹部
632(図2参照)を形成し、この凹部632の前面を
覆うように、周囲に縁を残して冷蔵室100の背面に組
み付けられている。
【0071】凹部632と背面パネル111とで形成さ
れる空間には、第2の冷気通路607が設けられるとと
もに、第3の冷気通路609に配置される循環ファン6
08と、冷気風向変更手段700とが設けられている。
【0072】冷気風向変更手段700は、循環ファン6
08により導かれた冷気を冷蔵室100内に供給する円
筒形ダクト701と、この円筒形ダクト701の下部を
支持するとともに、循環ファン608からの冷気を円筒
形ダクト701に連通させる軸受部702と、円筒形ダ
クト701の上部を支持するとともに、この円筒形ダク
ト701を回転させる駆動部703とを備え、背面パネ
ル111に背面側からネジなどを介して装着されてるこ
とにより、背面パネル11と結合されている。
【0073】第2平面部111cは、その中央に開口部
113が形成され、この開口部113に円筒形ダクト7
01が、フロントパネル112に形成された複数の吹出
部610と連通するように配置されている。開口部11
3の両側には、照明装置110を設けるための凹部11
4が形成され、凹部114の両側には、複数の吹出口6
11(611a、611b、611c、611d )が
スリット状に設けられている。吹出口611aは大きな
開口を得るために複数の横スリットで形成され、吹出口
611b、611c、611dは、吹出口611aより
も小さな開口で形成されている。
【0074】また、氷温チルド室150の背面壁を構成
する第1平面部111bには、氷温チルド室150に冷
気を供給するための吹出口と、冷蔵室100の冷気戻り
口116が設けられるとともに、背面側に循環ファン6
08がネジなどを介して装着されている。
【0075】フロントパネル112は、照明装置110
と開口部113を覆うように背面パネル111に取り付
けられる。フロントパネル112は、透光性素材で形成
され、その前面または裏面をシボ処理加工を施すなどし
て内部が見え難い表面加工を施している。これにより、
照明装置110の光を拡散させて冷蔵室100の背面側
から照らすことができる。
【0076】また、フロントパネル112の中央には、
円筒形ダクト701の回転軸を中心とする扇形で、両側
が内方に傾斜した傾斜面636と、この傾斜面636の
内側に位置し、円筒形ダクト701の回転軸を中心とし
た同心円形状の筒状部637が形成されている。筒状部
637には、仕切棚101の配列に合わせて複数の吹出
口610(610a、610b、610c、610d
)が形成されている。
【0077】次に、図7を参照して、第3の冷気通路6
09に配置される循環ファン608および冷気風向変更
手段700について説明する。
【0078】なお、冷気風向変更手段700の詳細な構
成についても前述した通り本出願人によって出願された
特願平11−235018号に記載されているため、本
実施の形態では詳細な説明を省略し、概略構成について
説明する。
【0079】図7(a)で示すように、円筒形ダクト7
01は、循環ファン608から導かれた冷気を複数の吹
出口611(図6参照)を介して冷蔵室100に供給す
るための複数の冷気供給口717が形成されている。本
実施の形態では、この複数の冷気供給口717を4つの
吹出口717a、717b、717c、717dとで構
成し、717aを上段冷気供給口、717bを第1中段
冷気供給口、717cを第2中段冷気供給口、717d
を下段冷気供給口としている。
【0080】また、図7(b)で示すように、循環ファ
ン608と円筒形ダクト701とは、これらの間に配置
される軸受け部702と円筒形ダクト701の下方に形
成されたダクト嵌合部708を介して接続され、軸受け
部702は、円筒形ダクト701の回転軸を前方に倒し
た姿勢で円筒形ダクト701を支持するような形状とし
ている。また、円筒形ダクト701の上方には、この円
筒形ダクト701を回転させるためのモータ704と、
モータ704を円筒形ダクト701とを接続するリンク
部705とから構成される駆動部703が取り付けられ
ている。
【0081】次に、図8を参照して、冷気風向変更手段
700の動作制御について説明する。図8は冷気風向変
更手段700の動作制御ブロック図である。本実施の形
態における冷蔵庫1は、操作表示部120により冷蔵庫
1の運転モードが急速冷却運転、あるいは急速解凍運転
に設定されたときに、冷気風向変更手段700が動作す
るように構成されている。以下、本実施の形態では、一
例として、冷蔵庫1が急速冷却運転に設定されたとして
説明する。
【0082】図8において、操作表示部120に設けら
れた操作部121を操作し、冷蔵庫1の運転モードを急
速冷却運転に設定すると、運転モード信号が回路基板6
16に設けられたマイコン630に送信される。マイコ
ン630は、受信した運転モード信号に基づいて冷蔵庫
1を急速冷却運転モードにすると共に、冷気風向変更手
段700の制御を行う。冷気風向変更手段700の制御
は、操作部121を操作することによりモータ704を
駆動し、円筒形ダクト701を回転させることで、冷蔵
室100内に供給する冷気の方向を選択的に設定する。
そして、冷気の供給方向が決定したら、マイコン630
は圧縮機601の回転数を上げると共に循環ファン60
8を動作させ、動作を開始した循環ファン608は冷気
を吸い込み、円筒形ダクト701に冷気を流し込む。円
筒形ダクト701に流れ込んだ冷気は、複数の冷気供給
口717と複数の吹出口610とを介して、冷蔵室10
0内に設定された冷気の供給方向へ冷気を集中的に供給
し、冷気の供給状態が表示部122に表示されるように
なっている。そして、急速冷却運転を開始してから所定
時間が経過すると、循環ファン608が停止すると共
に、円筒形ダクト701からの冷気供給も停止し、冷蔵
庫1は通常の運転を行うようになっている。
【0083】以上のように、本実施の形態によれば、操
作部121を操作することにより、冷気風向変更手段7
00を動作させ、急速冷却を行う必要がある食品が収納
された場所に冷気を集中的に供給することができるの
で、食品の急速冷却を効率良く行うことができる。ま
た、本実施の形態によれば、冷蔵室100に例えば、あ
ら熱取りが必要な熱い食品を収納した際においても、こ
の熱い食品に向けて選択的に冷気を集中的に供給するこ
とができるので、冷蔵室100内の温度ムラを素早く解
消することができる。
【0084】次に、開閉ドア10の前面に設けた操作表
示部120について、図9および図10を参照して説明
する。図9は操作表示部120の構成を示す図、図10
は操作表示部120の底面図である。
【0085】図9において、操作表示部120は、冷蔵
庫1を操作する操作部121と、冷蔵庫1の運転状態を
表示する表示部122とから構成される。操作部121
は、複数の操作ボタンを備えた第1操作ボタン群123
と第2操作ボタン群124とから構成され、この第1操
作ボタン群123および第2操作ボタン群124を操作
することで、冷蔵庫1に急速冷却運転、急速解凍運転、
急速冷凍運転等を行わせることができる。
【0086】第1操作ボタン群123は、主として冷蔵
庫1の運転モードを指示する機能を備えており、本実施
の形態では、冷蔵庫の急速冷却運転を指示する冷却ボタ
ン123a、操作ボ冷蔵庫の急速解凍運転を指示する解
凍ボタン123b、冷蔵庫の急速冷凍運転を指示する冷
凍ボタン123cとし、これらの各操作ボタンは縦方向
に上から冷却ボタン123a、解凍ボタン123b、冷
凍ボタン123cの順で配置されている。
【0087】第2ボタン群124は、主として冷蔵庫1
を構成する各貯蔵室の運転状態を制御する機能を備えて
おり、本実施の形態では、切替室300の運転状態を制
御する切替室ボタン124a、タイマー設定ボタン12
4b、冷蔵室100の運転状態を制御する冷蔵室ボタン
124c、冷凍室500の運転状態を制御する冷凍室ボ
タン124d、製氷室400の運転状態を制御する製氷
ボタン124eとし、これらの各操作ボタンは、第1ボ
タン群123の下方で、縦方向に上から切替室ボタン1
24a、タイマーボタン124b、冷蔵室ボタン124
c、冷凍室ボタン124d、製氷ボタン124eの順に
配置されている。
【0088】表示部122は、複数の表示領域を備えて
おり、本実施の形態においては、冷蔵庫1の運転モード
や、冷気風向変更手段700により冷蔵室100へ供給
される冷気の供給方向等を表示する第1表示部130a
と、切替室300の動作状態を示す第2表示部130b
と、冷蔵室100および製氷室400、冷凍室500の
動作状態等を表示する第3表示部130cとから構成さ
れている。また、本実施の形態では、表示部122が縦
長の液晶表示パネルで構成されている。
【0089】次に、図10を参照して、操作表示部12
0の内部構成について説明する。図10において、操作
表示部120は、その表面を形成する表面パネル800
と、背面を形成する基板810とを備え、この表面パネ
ル800と基板810により、操作表示部120の外枠
を形成している。また、表示パネル800には、ハーフ
ミラー140が設けられている。第1ボタン群123お
よび第2ボタン群124を構成する各操作ボタンは、表
面パネル800に配置されたボタンカバー126と、こ
のボタンカバー126に覆われたボタン127とから構
成され、ボタンカバー126は表面パネル800から僅
かに突出して設けられている。
【0090】液晶表示パネルで構成される表示部122
は、冷蔵庫1の運転状態を表示する表示内容を備えてお
り、固定部材820a、820bにより表面パネル80
0の裏面および基板810で固定され、冷蔵庫1の運転
状態を表面パネル800で表示するようになっている。
【0091】基板810には、第1ボタン群123およ
び第2ボタン群124を構成する各操作ボタンを操作す
ることにより起動するスイッチ830と、スイッチ83
0の動作に対応して発光するLED840、850が設
けられている。
【0092】液晶表示パネルの裏面には、LED850
で発光した光を液晶表示パネルに導く導光板135が設
けられている。
【0093】以上のような構成からなる操作表示部12
0において、通常の状態では、LED840、850が
消灯し、液晶表示パネルの表示内容がハーフミラー14
0により隠されており、ハーフミラー140は通常のミ
ラーとして機能している。この状態から、第1ボタン群
123および第2ボタン群124を構成する各操作ボタ
ンの何れかを操作することによりスイッチ830が起動
し、LED840、850が点灯し光を発光する。LE
D840は、操作した操作ボタンに向けて光を照射し、
操作した操作ボタンを発光させることにより、使用者が
操作したボタンであることを示すようになっている。L
ED850から発光された光は、導光板135により液
晶表示パネルで構成された表示部122に導かれ、液晶
表示パネルが発光することにより、第1ボタン群123
および第2ボタン群124を構成する各操作ボタンの何
れかで指示された冷蔵庫1の運転状態が、表面パネル8
00に設けられたハーフミラー140を透過して表面パ
ネル800で表示されるようになっている。そして、一
定時間が経過した後、LED840、850が消灯する
と共に、液晶表示パネルも消灯し、表示部122の表示
内容がハーフミラー140により隠され、ハーフミラー
140は通常のミラーとして機能するようになってい
る。
【0094】このように、本実施の形態では、第1ボタ
ン群123および第2ボタン群124を構成する各操作
ボタンの操作状態および冷蔵庫1の運転状態を、一定時
間だけ表示しているので、LED840、850を常に
点灯させる必要がなく、冷蔵庫1の消費電力を押さえる
ことがてきる。
【0095】次に、操作ボタン121の操作と、表示部
122の表示内容について、図11から図26を参照し
て説明する。まず、図11から図15を参照して、第1
ボタン群123を操作したときの、表示部122に表示
される内容について説明する。図11は操作表示部12
0の表示状態の一例を示す図、図12、図13は第1表
示部130aの表示状態の一例を示す図、図14は操作
表示部120の表示状態の一例を示す図、図15は第1
表示部130aの表示状態の一例を示す図である。
【0096】本実施の形態では、冷蔵庫1が通常の運転
を行っている状態では、表示部122の表示内容がハー
フミラー140で隠された状態となっている。この状態
から、冷却ボタン123a、解凍ボタン123b、冷凍
ボタン123cのいずれかを操作することにより、図1
1(a)で示すように、ハーフミラー140で隠された
表示部122の表示内容が表示された状態となる。図1
1(a)は、本実施の形態における冷蔵庫1の通常の運
転状態、例えば、冷蔵庫1が省エネ運転、音声ガイダン
ス「ON」、切替室300が冷凍室、冷蔵室が摂氏+2
度、冷凍室が摂氏−18度で運転している状態を示して
いる。
【0097】この状態から、例えば、冷却ボタン123
aを操作し、冷蔵庫1を急速冷却モードにすると、図1
1(b)で示すように、冷気の方向を示す方向表示手段
160と、急速運転モードを示すマーク161と急速冷
却を示す冷却マーク167とが第1表示部130aに表
示され、冷蔵庫1の運転モードが急速冷却モードに切り
替わると同時に、例えば、「急速冷却モードです。」な
どの音声ガイダンスで冷蔵庫1の運転モードを知らせる
ようになっている。なお、音声ガイダンスの設定、非設
定については、後で説明する。
【0098】第1表示部130aに表示される方向表示
手段160は、図12で示すように、冷気風向変更手段
700により冷蔵室100へ供給される冷気の供給方向
を示す第1表示マーク160a、第2表示マーク160
b、第3表示マーク160cの3つのマークで構成され
おり、図12(a)が方向表示手段160が表示された
状態、図12(b)が第1表示マーク160aが表示さ
れた状態、図12(c)が第2表示マーク160bが表
示された状態、図12(d)が第3表示マーク160c
が表示された状態を示している。
【0099】本実施の形態では、冷却ボタン123aを
操作することにより、図12(a)で示すように、第1
表示部130aに方向表示手段160と急速運転モード
を示すマーク161が表示される。図12(a)で示す
状態から、冷却ボタン123aをさらに操作することに
より、図12(b)で示すように、第1表示部130a
に第1表示マーク160aが表示され、冷気風向変更手
段700から冷蔵室100内に供給される冷気の供給方
向を任意にあるいは選択的に設定することができる。さ
らに冷却ボタン123aを操作すると、図12(c)、
(d)で示すように、第2表示マーク160b、第3表
示マーク160cの順番で第1表示部130aに表示さ
れ、冷気風向変更手段700から冷蔵室100内に供給
される冷気の供給方向を選択的に設定することができ
る。このようにすることで、冷蔵室内に置かれた食品の
位置にあわせて冷気を供給できるので冷却を効率的に早
く行うことができるようになる。
【0100】そして、冷蔵庫1の運転モードや冷気の供
給方向の設定等が終わった後、一定時間を経過すると、
冷蔵庫1が急速冷却モードで動作を開始するとともに、
例えば、「急速冷却モード運転を開始します。」等の音
声ガイダンスにより、冷蔵庫1が急速冷却モードで運転
を開始したことを知らせるようになっている。また、本
実施の形態では、急速冷却モード運転が開始すると共
に、冷気風向変更手段700が方向表示手段160で示
された方向に向きを変え、その方向に冷気を集中的に供
給しながら、予め設定された所定時間で急速冷却運転を
行う。
【0101】ここで、上述の表示は選択された方向に向
けて冷気を供給する例を示しているが、これ以外に図1
3(a)、(b)、(c)、(d)に示すように冷蔵室
の全方位に亘って冷気を供給することもできる。図13
においては、一例として、冷蔵室100内の全方向に冷
気を供給している状態を示している。この状態では、冷
気風向変更手段700が冷蔵室100内で回転し、冷蔵
室100内全体に冷気を供給しながら急速冷却運転を行
っている。なお、第1表示部130に第1表示マーク1
60a、第2表示マーク160b、第3表示マーク16
0cの何れかが表示されている場合でも、図13(a)
から(d)で示すように、各表示マークの長さが長くな
る表示が繰り返しが表示されるようになっている。すな
わち、冷気風向変更手段700が第1表示マーク160
a、第2表示マーク160b、第3表示マーク160c
の順に向けられ、その方向へ冷気を供給しながら急速冷
却運転を行っている。そして、各表示マークを順次長く
する表示によって冷気が流れていることを視覚的に確認
できるようにしている。
【0102】そして、予め設定された所定時間が経過す
ると、例えば、「急速冷却運転を終了します。」などの
音声ガイダンスや電子音等により急速冷却運転が終了し
たことを知らせるとともに、液晶表示パネル130の表
示が、図11(a)で示すような状態に戻り、冷蔵庫1
は通常の運転を行う。そして、一定の時間が経過する
と、表示部122の表示内容がハーフミラー140によ
り隠され、冷蔵庫1は引き続き通常の運転を行う。
【0103】このように、本実施の形態では、第1表示
部130aに方向表示手段160が表示された状態で、
冷却ボタン123aを操作することにより、第1表示マ
ーク160a、第2表示マーク160b、第3表示マー
ク160cが、第1表示部130aに1つずつ順番に選
択され、さらにその結果が表示部に表示されるので、使
用者の目的に合った任意の方向に集中的に冷気を供給す
ることができる。さらに、本実施の形態では、冷蔵庫1
の運転モード設定や動作開始時、動作終了時等を音声に
より知らせるようになっているので、冷蔵庫1の運転状
態の確認を容易に行うことができる。
【0104】なお、本実施の形態では、解凍ボタン12
3bを操作することにより、第1表示部130aに表示
される冷却マーク167の表示が、「冷却」から「解
凍」に変わり、冷蔵庫1の運転モードが急速解凍モード
に設定されるが、冷却マーク167の表示以外に、第1
表示部130aに表示される内容は、急速冷却モードの
場合と同様であり、また、冷気風向変更手段700の制
御も急速冷却モードの場合と同様であるため、詳細な説
明は省略する。
【0105】解凍ボタン123bを操作した場合も、冷
却ボタン123aを操作した場合と同様、例えば、「急
速解凍モードです。」や「急速解凍モード運転を開始し
ます。」、「急速解凍モードを終了します。」などの音
声ガイダンス、電子音等により冷蔵庫1の運転開始、運
転終了を知らせるようになっている。また、本実施の形
態では、表示部122を構成する液晶表示パネルをハー
フミラー140により隠すようにしているが、これに限
定されるものではない。例えば、冷蔵庫1の通常運転時
には、表示部122を構成する液晶表示パネルの周囲を
暗くして目立たないようにし、操作部121を操作する
ことにより、液晶表示パネルの周囲を明るくし、液晶表
示パネルに表示されている表示内容を表示するようにし
てもよい。
【0106】次に、冷凍ボタン123cを操作した場合
について、図14を参照して説明する。冷蔵庫1が通常
の運転を行っている状態で、冷凍ボタン123cを操作
し、冷蔵庫1を急速冷凍モードにすると、図14で示す
ように、急速冷凍運転モードを示す急速冷凍マーク16
2が第1表示部130aに表示され、冷蔵庫1の運転モ
ードが急速冷凍モードに切り替わると同時に、音声で冷
蔵庫1の運転モードを知らせるようになっている。例え
ば、冷蔵庫1の運転モードを急速冷凍モードにした場合
では、「急速冷凍モードです。」などの音声ガイダンス
で運転モードを知らせるようになっている。
【0107】急速冷凍モードの設定等が終わった後、一
定時間が経過すると、冷蔵庫1が急速冷却モードで動作
を開始するとともに、例えば、「急速冷凍モード運転を
開始します。」等の音声ガイダンスや、急速冷凍モード
運転の開始を示す電子音等により、冷蔵庫1が急速冷却
モードで運転を開始したことを知らせ、予め設定された
所定時間で急速冷凍運転を行う。
【0108】そして、予め設定された所定時間が経過す
ると、例えば、「急速冷凍運転を終了します。」などの
音声ガイダンスや、急速冷凍モード運転の終了を示す電
子音等により急速冷凍運転が終了したことを知らせると
ともに、冷蔵庫1は通常の運転状態に戻るようになって
いる。そして、通常の運転に戻ってから一定の時間が形
成すると、表示部122を構成する液晶表示パネルが、
ハーフミラー140により隠され、冷蔵庫1は引き続き
通常の運転を行う。
【0109】次に、図15を参照して、音声ガイダンス
の設定、非設定について説明する。図15は、音声ガイ
ダンスの設定状態および非設定状態を示す図であり、図
15(a)が音声ガイダンスの設定状態、図15(b)
が音声ガイダンスの非設定状態を示している。
【0110】本実施の形態では、音声ガイダンスの設
定、非設定を冷凍ボタン123cで行うようにしてい
る。具体的には、冷凍ボタン123cを所定時間、例え
ば、3秒程度押し続けることにより、図15(a)で示
す音声マーク164が消灯し、第1表示部130aの表
示が図15(b)で示すような状態となり、音声ガイダ
ンスが非設定の状態となる。音声ガイダンスが非設定の
状態では、冷蔵庫1の運転モード設定時や、動作開始
時、動作終了時に生じる音声ガイダンスや電子音等が無
くなるとともに、各操作ボタンを操作するときに生じる
電子音等も無くなる。
【0111】音声ガイダンスを再び設定する場合は、冷
凍ボタン123cを所定時間、例えば、3秒程度押し続
けることにより、音声マーク164が点灯して、第1表
示部130aの表示が図15(a)の状態になり、音声
ガイダンスが設定された状態となる。音声ガイダンスが
設定の状態では、上述したように、冷蔵庫1の運転モー
ド設定時や、動作開始時、動作終了時における音声ガイ
ダンスを行うとともに、各操作ボタンを操作したときの
電子音等が発せられるようになる。なお、本実施の形態
では、音声ガイダンスの設定、非設定を冷凍ボタン12
3cで行うようにしているが、冷却ボタン123aある
いは解凍ボタン123bで、音声ガイダンスの設定、非
設定を行うようにしてもよい。
【0112】次に、第2ボタン群124を操作した場合
の表示部122の表示状態について、図16から図26
を参照して説明する。
【0113】まず、図16から図19を参照して、本実
施の形態に係る冷蔵庫1のタイマー機能の一実施の形態
について説明する。図16から図19は、第3表示部1
30cの表示状態の一例を示す図である。
【0114】本実施の形態では、上述したように、例え
ば、冷却ボタン123aを操作することにより、冷蔵庫
1の運転モードが急速冷却運転に切り替わり、予め設定
された所定時間の間で急速冷却運転を行うようになって
いるが、これに限定されるものではなく、使用目的に合
わせて急速冷却運転の時間を設定することができるよう
になっている。具体的には、冷蔵庫1に内蔵されたマイ
コンに、設定可能な時間が所定の時間間隔で記憶されて
おり、冷蔵室100内に収納される食品の状態、例え
ば、収納する食品が有する温度等により、急速冷却運転
の時間を設定することができるようになっている。本実
施の形態に係る冷蔵庫では、一例として、急速冷却運転
の時間が30分に設定されており、冷却ボタン123a
を操作し、一定時間が経過すると、冷蔵庫1は30分
間、急速冷却運転を行うようになっている。この時、冷
却ボタン123aを操作してから一定時間が経過する前
に、タイマーボタン124bを操作すると、第3表示部
130cの表示が図16(a)の状態になり、冷蔵庫1
の急速冷却運転時間が60分に設定される。さらにタイ
マーボタン124bを操作すると、第3表示部130c
が図16(b)の状態になり、冷蔵庫1が急速冷却運転
を行う時間が90分に設定される。なお、図16では、
急速冷却運転の設定時間を90分までしか示していない
が、これに限定されるものではなく、30分から最大1
80分(3時間)まで設定することが可能となってい
る。また、本実施の形態では、急速冷却運転時間を一定
間隔、例えば、30分間隔で設定するようにしている
が、これに限定されるものではない。例えば、10分単
位あるいは1時間単位で急速冷却運転時間を設定するこ
とが可能である。そして、急速冷却を行う時間の設定を
終了し、一定時間が経過すると、冷蔵庫1が設定された
時間で急速冷却運転を開始するとともに、音声ガイダン
スや電子音等により、急速解凍運転が開始したことを、
使用者に知らせるようになっている。
【0115】また、本実施の形態では、解凍ボタン12
3bを操作した場合も、予め設定された所定時間の間で
急速解凍運転を行うだけでなく、使用目的に合わせて急
速解凍運転の時間を設定することが可能となっている。
本実施の形態に係る冷蔵庫では、急速解凍運転の時間
を、一例として、1時間(60分)に設定されており、
解凍ボタン123bを操作し、一定時間が経過すると、
冷蔵庫1は1時間(60分)、急速解凍運転を行うよう
になっている。この時、解凍ボタン123bを操作して
から一定時間が経過する前に、タイマーボタン124b
を操作すると、第3表示部130cの表示が図17
(a)の状態になり、冷蔵庫1が急速解凍運転を行う最
短時間が表示されるようになっている。本実施の形態で
は、この最短時間を一例として、15分に設定してい
る。第3表示部130cの表示が図17(a)の状態か
ら、さらにタイマーボタン124bを操作すると、第3
表示部130cに急速解凍運転を行う時間が、図17
(b)、(c)、(d)の順に表示され、冷蔵庫1が急
速解凍運転を行う時間を設定することができる。なお、
本実施の形態では、急速解凍運転の設定時間を2時間
(120分)までしか示していないが、これに限定され
るものではなく、15分から最大4時間(240分)ま
で設定することが可能となっている。また、本実施の形
態では、急速解凍運転を行う最短時間を表示した状態
で、急速解凍運転時間を設定するようにしているが、こ
れに限定されるものではない。例えば、予め設定された
所定時間を基準として、10分単位あるいは1時間単位
で急速解凍運転時間を設定することも可能である。そし
て、急速解凍を行う時間の設定を終了し、一定時間が経
過すると、冷蔵庫1が設定された時間で急速解凍運転を
開始するとともに、音声ガイダンスや電子音等により、
急速解凍運転が開始したことを、使用者に知らせるよう
になっている。
【0116】このように、本実施の形態では、タイマー
機能により、冷蔵庫1に急速冷却運転、あるいは急速解
凍運転を行わせる時間を、使用目的に合わせて設定する
ことができるので、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供する
ことができる。
【0117】次に、図18および図19を参照して、本
実施の形態に係る冷蔵庫1のタイマー機能の他の実施の
形態について説明する。
【0118】冷蔵庫1が運転を行っている状態で、タイ
マーボタン124bを操作すると、第3表示部130c
の表示が、図18(a)のような状態に切り替わり、同
時に冷蔵室ボタン124cおよび冷凍室ボタン124d
が、タイマー時間設定ボタンに切り替わる。本実施の形
態では、例えば、冷蔵室ボタン124cが「分」を設定
する操作ボタン、冷凍室ボタン124dが「秒」を設定
する操作ボタンに切り替わるようにしている。
【0119】第3表示部130cが図18(a)で示す
状態で、冷蔵室ボタン124cを操作すると、第3表示
部130cの表示が、図18(b)、(c)のようにな
り、タイマー時間の「分」を1分単位で設定することが
できる。本実施の形態では、最大99分まで設定できる
ようにしている。タイマー時間の「分」を設定した後、
冷凍室ボタン124dを操作すると、第3表示部130
cの表示が図19(a)で示すようになり、この状態か
らさらに冷凍室ボタン124dを操作することにより、
第3表示部130cの表示が、図19(b)、(c)で
示すように切り替わり、タイマー時間の「秒」を設定す
ることができる。本実施の形態では、このタイマー時間
の「秒」の設定を、10秒単位で設定することができる
ようにしている。
【0120】そして、タイマー時間の設定が終了し、タ
イマーボタン124bを操作すると、タイマー機能が作
動するとともに、音声ガイダンスや電子音等により、タ
イマー運転が開始したことを知らせるようになってい
る。また、タイマー設定時間経過後にも、音声ガイダン
スや電子音等により、タイマー機能が終了したことを知
らせるようになっている。
【0121】このように、本実施の形態では、冷蔵庫1
にタイマー機能を持たせることにより、例えば、このタ
イマー機能をキッチンタイマーとして使用することがで
きる。そして、このタイマー機能をキッチンタイマーと
して使用する場合には、例えば、調理作業において使用
する電子レンジ等の使用時間や、冷蔵庫1による急速冷
却、急速解凍の時間等の管理を行うことができるように
なるので、調理作業全体の管理を行うことが可能とな
る。
【0122】次に、図20を参照して、切替室ボタン1
24aを操作したときの表示部122の表示について説
明する。
【0123】図20は、第2表示部130bに、切替室
300の設定状態が表示された状態を示している。冷蔵
庫1が運転を行っている状態で、切替室ボタン124a
を操作すると、第2表示部130bの表示が図20
(a)で示すような状態となり、切替室300で設定可
能な全貯蔵室が表示されるとともに、切替室300の設
定が解除された状態となる。図20(a)で示すような
状態から、さらに切替室ボタン124aを操作すると、
第2表示部130bの表示が図20(b)に示すような
状態となり、切替室300を冷凍室に選択した状態とな
る。図20(b)の状態から、さらに切替室ボタン12
4aを操作すると、第2表示部130bの表示が、再び
図20(a)の状態となり、切替室300の選択が解除
された状態となる。以後、切替室ボタン124aを操作
することにより、第2表示部130bの表示が、図20
(c)、(a)、(d)の順で切り替わるようになって
いる。つまり、本実施の形態では、切替室300を使用
目的に合った貯蔵室に設定するまで、切替室ボタン12
4aを操作することにより、切替室300の選択、解除
を繰り返し行い、切替室300を使用目的に合った貯蔵
室に設定するようにしている。
【0124】そして、使用目的に合った切替室300を
設定した状態で、切替室ボタン124aの操作を停止す
ると、一定時間経過後に、切替室300が設定された貯
蔵室として運転を開始するとともに、図20(e)で示
すように、設定した切替室300の状態が第2表示部1
30bに表示される。本実施の形態では、図20(e)
で示すように、切替室300をパーシャル室に設定した
状態を示している。また、本実施の形態では、音声ガイ
ダンスの設定が「ON」となっていれば、切替室ボタン
124aを操作したときに、例えば、「ドレミ」のよう
な段階的に音階が変わるような電子音で切替室300の
選択状態を知らせるようになっている。
【0125】このように、本実施の形態では、切替室3
00の選択状態を視覚的に表示するとともに、電子音等
を用いて聴覚的に知らせるようにしているので、切替室
300の開閉ドア30を開閉することなく、切替室30
0の設定状態を確認することができるので、切替室30
0の使い勝手が向上する。
【0126】次に、図21から図23を参照して、製氷
ボタン124eの機能について説明する。図21は自動
製氷装置の構成を示す図であり、図22および図23
は、第3表示部130cの表示状態の一例を示す図であ
る。
【0127】図21で示すように、自動製氷装置は、冷
蔵室100に設けられた給水タンク102と、製氷室4
00に設けられた製氷皿901と、給水タンク102か
ら製氷皿901に給水を行う給水ポンプ902および給
水パイプ903と、フィルタ904とから構成されてい
る。この自動製氷装置は、通常、冷蔵庫1が運転してい
る状態では、一定の間隔で、給水ポンプ902が給水タ
ンク102からフィルタ904を介して水を吸い上げ、
給水パイプ903を介して製氷皿901まで水を供給す
ることにより、製氷を行う。製氷された氷は氷収納ケー
ス402に収納されるようになっている。
【0128】本実施の形態では、この自動製氷装置を、
例えば、圧縮機601(図2参照)の運転音や氷の落下
音等が気になる夜間などに、製氷ボタン124eを操作
することにより、一時的に停止させることができるよう
になっている。製氷ボタン124eを操作し、自動製氷
装置を一時的に停止させた状態では、第3表示部130
に表示されている、自動製氷モードを示す製氷マーク1
65が図22(a)で示すような状態となり、自動製氷
装置を一時的に停止させた状態を示すようになってい
る。一時的に停止した自動製氷装置は、所定の時間を経
過した後に一時停止が解除され、再び一定の間隔で製氷
を開始するようになっている。本実施の形態では、自動
製氷装置が一時停止する時間を、例えば、約8時間に設
定している。
【0129】また、第3表示部130cの表示内容が、
図22(a)の状態で、製氷ボタン124eをさらに操
作することにより、第3表示部130cに表示される製
氷マーク165が図22(b)のようになり、自動製氷
装置の動作が停止される。停止した自動製氷装置は、製
氷ボタン124eを再び操作するまで、製氷を停止する
ようになっている。
【0130】次に、図21を基に、図23を参照し、自
動製氷装置の清掃について説明する。自動製氷装置の清
掃は、例えば、製氷ボタン124eを複数回操作するこ
とにより、図23(a)で示すような清掃モードを示す
清掃マーク166を第3表示部130cに表示させるこ
とで、自動製氷装置の清掃モードが設定されるようにな
っている。そして、第3表示部130cに清掃マーク1
66が表示されてから一定時間経過後に、清掃モードが
機能し、給水ポンプ902が給水タンク102からフィ
ルタ904を介して水を吸い上げ、給水パイプ903を
介して製氷皿901まで水を供給する動作を数回繰り返
すことで、製氷皿901および給水パイプ903の清掃
を行うようになっている。また、自動製氷装置の清掃中
は、第3の表示部130cの表示が、図23(a)、
(b)で示すように、自動製氷モードを示す製氷マーク
165と清掃モードを示す清掃マーク166が点滅表示
するとともに、電子音等の音声により、冷蔵庫1が自動
製氷装置の清掃モードであることを知らせるようになっ
ている。なお、本実施の形態では、製氷マーク165お
よび清掃マーク166の点滅状態に合わせて、電子音等
の音声が発生するようになっている。
【0131】このように、本実施の形態では、製氷皿9
01の清掃、および従来あまり清掃されていなかった給
水パイプ903の清掃を行うことができるので、自動製
氷装置を衛生的に使用することが可能となる。なお、本
実施の形態では、自動製氷装置の清掃モードが設定され
ているときでも、冷蔵室100および野菜室200、切
替室300、冷凍室500は、それぞれ設定された運転
モードに従って、動作を行うようになっている。
【0132】次に、図24を参照して、冷蔵室ボタン1
24cの機能について説明する。図24は、冷蔵室ボタ
ン124cを操作したときの第3表示部130cの表示
状態を示す図である。
【0133】図24において、第3表示部130cの表
示状態が、図24(a)に示す状態で冷蔵室ボタン12
4cを操作すると、第3表示部130cの片側にある
「強・中・弱」の表示の脇に表示された、圧縮機の回転
数を示す回転数マーク180が移動し、図24(b)で
示すような状態となる。
【0134】本実施の形態では、回転数マーク180が
「強」の位置に近づくほど、圧縮機601(図2参照)
の回転数が高くなるので、冷却能力が高くなるととも
に、冷蔵室100の庫内温度も低くなるようにしてい
る。
【0135】図24(b)の状態で、さらに冷蔵室ボタ
ン124cを操作すると、回転数マーク180の位置
が、図24(c)で示すように、「強」の位置となる。
図24(c)の状態では、圧縮機601の回転数が高く
なり、冷蔵室100に供給される冷気の温度が低くな
る。この状態から、さらに冷蔵室ボタン124cを操作
すると、回転数マーク180は、図24(b)、
(a)、(d)、(e)の順に表示されるようになって
おり、図24(e)の状態では、圧縮機601の回転数
が低くなり、冷蔵室100に供給される冷気の温度が高
くなるようになっている。
【0136】本実施の形態では、冷蔵室ボタン124c
を操作して、回転数マーク180の位置を決定し、圧縮
機601の回転数が決定した後、一定時間が経過する
と、冷蔵室100の庫内温度が調節され、第3の表示部
130cの表示が、図24(f)で示すような状態にな
り、圧縮機601の回転数に対応した冷蔵室100の庫
内温度が表示されるようになっている。
【0137】本実施の形態では、冷蔵室100の温度調
節について説明したが、冷凍室500の温度調節も、冷
凍室ボタン124dを操作し、回転数マーク185の表
示位置を変化させることにより、冷蔵室100の温度調
節と同様に行うことができる。なお、回転数マーク18
5の移動については、回転数マーク181と同様である
ため、詳細な説明を省略する。
【0138】このように、本実施の形態では、冷蔵室1
00および冷凍室500の庫内温度を、使用目的に合わ
せて調節することができるので、冷蔵室100および冷
凍室500の使い勝手が良好な冷蔵庫を提供することが
できる。
【0139】なお、本実施の形態では、冷蔵室100お
よび冷凍室500の庫内温度を、圧縮機601の回転数
により調節したが、図25で示すように、第3表示部1
30cに数値で表示されている庫内温度を、冷蔵室ボタ
ン124cおよび冷凍室ボタン124dを操作すること
により増減させ、冷蔵室100および冷凍室500の温
度調節を行うようにしてもよい。図25は、冷蔵室ボタ
ン124cおよび冷凍室ボタン124dを操作すること
により、数値で表示された庫内温度を調節した状態を示
す図であり、図24(a)で示す状態から、冷蔵室ボタ
ン124cおよび冷凍室ボタン124dを操作すること
により、第3表示部130cの表示が、図25(a)、
(b)で示す状態となり、冷蔵室100および冷凍室5
00の温度調節を1度きざみで調節することができる。
これにより、図24を用いて説明した温度調節と同様
に、使用目的に合わせて冷蔵室100および冷凍室50
0の庫内温度を調節することができる。また、この1度
きざみの温度調節においては、表示された数値の増減に
伴って、第3表示部130cの片側端部に設けられた回
転数マーク180、185を連動させるようにし、調節
された温度と対応して圧縮機601の回転数を設定する
ようにしてもよい。
【0140】なお、本実施の形態では、図24および図
25で示すように、冷蔵室100の設定温度を摂氏+2
度から摂氏+4度、冷凍室500については、摂氏−1
8度から摂氏−16度までしか図示していないが、これ
に限定されるものではない。本実施の形態に係る冷蔵庫
1では、冷蔵室100の設定温度を、約摂氏+2度から
約摂氏+8度の範囲、冷凍室500の設定温度を約摂氏
−22度から約摂氏−14度の範囲で設定することが可
能となっている。特に、冷凍室500は、通常約摂氏−
18度に設定されているが、例えば、急速冷凍運転時
等、冷却能力を向上させたいときには、前記冷凍室50
0の設定温度を摂氏−18度以下に設定することができ
るので、急速冷凍運転を効率良く行うことができる。ま
た、例えば、冷凍室500の設定温度を摂氏−18度以
上とすることにより、圧縮機601の回転数が低くなる
ので、冷蔵庫1の省エネ運転等を行うことができる。
【0141】次に、図26を参照して、冷蔵庫1が故障
したときの、表示部122の表示内容について説明す
る。
【0142】図26は、冷蔵庫1が故障したときの、第
3表示部130cの表示状態を示しており、例えば、冷
蔵庫1が運転を行っているときに故障が生じた場合、第
3表示部130cに、図26(a)で示すようなエラー
メッセージが表示されるとともに、電子音等で知らせる
ようにしている。このエラーメッセージの表示は、故障
個所を示す記号で表示されるようになっている。そし
て、故障が生じた場合には、故障個所が修理されるま
で、第3表示部130cの表示が、図26(a)、
(b)の順に繰り返し点滅表示されるようになってお
り、同時に電子音等も点滅表示に合わせて鳴るようにな
っている。なお、電子音については、上述した音声ガイ
ダンスの設定を「OFF」とすれば、消すことができる
ようになっている。
【0143】このように、本実施の形態では、冷蔵庫1
の故障状態を、故障個所を示す記号で点滅表示するとと
もに、電子音等により知らせることができるので、故障
状態をいち早く知ることが可能な冷蔵庫を提供すること
ができる。
【0144】以上のように、本実施の形態では、冷蔵庫
1の状態を、第1表示部130a、第2表示部130
b、第3表示部130cで表示しているが、これに限定
されるものではない。例えば、第1ボタン群123ある
いは第2ボタン群124を操作することにより表示部1
22に、第1表示部130a、第2表示部130b、第
3表示部130cの何れかに表示される表示内容を、表
示部122全体に表示するようにしてもよい。これによ
り、冷蔵庫1の運転状態をより大きく表示することがで
きるので、視認性を更に向上させることができる。
【0145】次に、図27を参照して、開閉ドア10お
よびハンドル部11の構成について説明する。図27
は、開閉ドア10の部品展開図であり、開閉ドア10の
ドア面を構成するドア部材10aと、ハンドル部11を
構成するハンドル部材11aと、開閉ドア10の上面を
構成する上面部材10bと、開閉ドア10の下面を構成
する下面部材10cと、冷蔵庫1の操作およびその動作
状態を表示する操作表示部120とから構成されてい
る。
【0146】ハンドル部材11aは、グリップ部12
と、操作表示部120が配置される平面部13と、グリ
ップ部12の周囲に設けられた手掛凹部14とが、樹脂
成形により一体形成されている。グリップ部12は、側
面から見て前方に張り出したアーチ状に形成されてお
り、握り易く、引っ掛け易い形状としている。平面部1
3は、操作表示部120を配置する凹部13aが形成さ
れており、操作表示部120は、開閉ドア10の組立後
に凹部13aに取り付けられるようになっている。
【0147】次に、開閉ドア10の組立工程について説
明する。まず、樹脂成形により一体成形されたハンドル
部材11aに、グリップ部12の背面を構成する背面部
材12aと、ハンドル部材11aの背面を構成する背面
部材11bとを取り付けることにより、ハンドル部11
が構成される。そして、このハンドル部11を、部材1
0a、10bとともにドア部材10aに取り付け、ドア
部材10aの背面に図示しない配線等を配置した後に、
図示しない開閉ドア10の内壁面を構成する内壁部材を
取り付け、ドア部材10aと内壁部材との間に、断熱材
を発泡充填することにより、ドア部材10aとハンドル
部11、部材10a、10bとが一体化され、この一体
化の後に、操作表示部120が、凹部13aに取り付け
られた配線、例えば、コネクタ13b等と接続されるこ
とで、凹部13aに取り付けられ、開閉ドア10が形成
される。
【0148】このような構成とすることにより、操作表
示部120に破損あるいは故障等が生じた場合に、凹部
13aから操作表示部120を取り外すことができるの
で、操作表示部120のメンテナンス性が良好となる。
【0149】(第2の実施の形態)図28から図30
は、この発明に係る第2の実施の形態を示す図であり、
図28は冷蔵庫の外観図、図29は扉を外した状態の冷
蔵庫の正面図、図30は操作表示部の外観図である。
【0150】図28において、1aで示すのは冷蔵庫で
あり、冷蔵庫1aの最上部に開閉ドア10を備えて配置
される冷蔵室100と、該冷蔵室100の下方に引出ド
ア20を備えて配置される野菜室200と、該野菜室2
50の下方に並んで配置される引出ドア35を備えた上
部冷凍室350と、冷蔵庫の最下部に引出ドア45を備
えて配置される下部冷凍室450とから構成され、開閉
ドア10は、その前面に冷蔵庫1aの運転状態の設定等
を行う操作部121aと、冷蔵庫1の運転状態等を表示
する表示部122aとから構成される操作表示部120
aが配置されたハンドル部11を備えている。本実施の
形態では、上部冷凍室350、下部冷凍室450および
操作表示部120aの構成が第1の実施の形態と異なっ
ており、その他の部分については、第1の実施の形態と
同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0151】上部冷凍室350は、約−18度の庫内温
度に設定され、製氷とその保存および使用頻度の高い冷
凍食品の保存を行う貯蔵室であり、その庫内に引出ドア
35とともに前後方向に引出機構950を介して移動可
能に設けられる上部に開放した上部冷凍室収納ケース3
51を備え、この上部冷凍室収納ケース351で上部冷
凍室350の収納空間を構成する。また、上部冷凍室3
50は、庫内天上面の片側に図示しない自動製氷装置が
設けられている。そして、上部冷凍室収納ケース351
は、自動製氷装置で製氷した氷を下方で受け、これを保
存する氷収納部と、冷凍食品を収納する食品収納部が左
右に並設する構造を備えている。なお、自動製氷装置は
特に設ける必要はなく、上部冷凍室350の上部に棚を
設け、この棚に製氷皿を備えるようにしてもよい。
【0152】また、食品収納部には、その底面に熱伝導
率の良好な金属板が敷いてあり、主に急速冷凍が必要
な、あるいは使用頻度の高い冷凍食品を収納するスペー
スとしている。
【0153】これらの構造により、引出ドア35を引き
出すことで、上部冷凍室収納ケース351が引き出され
るので、大きく姿勢を崩すことなく収納する食品の出し
入れを行うことができるとともに、上部冷凍室収納ケー
ス351を引出ドア35から取り外して清掃することが
できる。また、上部冷凍室収納ケース351は、氷収納
部と食品収納部が分離して設けられているので、氷収納
部に保存される氷に、他の食品からの臭い移りを軽減す
ることができる。
【0154】下部冷凍室450は、約−18度の庫内温
度に設定され、主に長期保存を行う冷凍食品を収納する
貯蔵室であり、その庫内に引出ドア45とともに前後方
向に引出機構950を介して移動可能に設けられる上部
に開放した下部冷凍室収納ケース451を備え、この下
部冷凍室収納ケース451で下部冷凍室450の収納空
間を構成する。下部冷凍室収納ケース451は、引出機
構950aに取付けられる第1の下部冷凍室収納ケース
452と、この第1の下部冷凍室収納ケース452の上
部に位置し、第1の下部冷凍室収納ケース452の上縁
に沿って前後方向に移動可能な第2の下部冷凍室収納ケ
ース453とから構成され、引出ドア45が閉じられた
状態で、第1の下部冷凍室収納ケース452と第2の下
部冷凍室収納ケース453は、下部冷凍室450内で密
閉された収納空間を構成する。
【0155】この2段構造により、引出ドア45を引き
出した状態で、第1の下部冷凍室収納ケース452が引
き出され、さらにこの状態で第2の下部冷凍室収納ケー
ス453を引出ドア45の動作と連動して、あるいは第
1の下部冷凍室収納ケース452の上縁に沿って独立に
動かすことができるので、食品の収納効率を向上させる
ことができる。特に、本実施の形態では、第1の下部冷
凍室収納ケース452には使用頻度の少ない食品、第2
の下部冷凍室収納ケース453には、比較的使用頻度の
高い食品を収納することにより、極力高い姿勢で第2の
下部冷凍室収納ケース453に収納した食品の出し入れ
を行うことができる。
【0156】上部冷凍室350、下部冷凍室450の前
面に設けられた開閉ドア35、45には、横長の手掛部
36、46とこの手掛部36、46の下方に形成された
手掛凹部37、47とから構成される横ハンドル38、
48が、開閉ドア35、45の上端部の両端から中央に
向けて滑らかな円弧で形成されている。この開閉ドア3
5、54は、手掛部36、46を持ち上げるようにして
手前に引くことにより開放されるようになっている。
【0157】また、この実施の形態では、図29で示す
ように、下部冷凍室450の後方にこの下部冷凍室45
0の内壁面と対向した位置に設けられ、内部に圧縮機6
01を備えた機械室602と、機械室602の上方で、
下部冷凍室450の後方から上部冷凍室350の後方に
かけて、この下部冷凍室450と前記上部冷凍室350
の内壁面と対向した位置に設けられた内部に第1熱交換
器661と第1送風ファン662とを備えた第1冷却室
660と、野菜室200の後方にこの野菜室200の内
壁面と対向した位置に設けられた内部に第2熱交換器6
71と第2送風ファン672とを備えた第2冷却室67
0と、第1冷却室660から供給される冷気を下部冷凍
室450と上部冷凍室350に供給する第1の冷気通路
650と、第2冷却室670から供給される冷気を冷蔵
室100に供給する第2の冷気通路607と、冷蔵室1
00に供給された冷気をこの冷蔵室100内で循環させ
る循環ファン608を備えた第3の冷気通路609とを
備えている。なお、第1の冷気通路650以外の構造に
ついては、第1の実施の形態と同様であるため、詳細な
説明を省略する。
【0158】第1の冷気通路650は、第1冷却室66
0の前面壁と上部冷凍室350の内壁面との間に形成さ
れるとともに、上部吹出口651と下部吹出口652と
を備え、第1冷却室660から供給される冷気を、上部
吹出口651および下部吹出口652から下部冷凍室4
50に供給している。下部冷凍室450に供給された冷
気は、下部冷凍室450を冷却した後、冷気戻り口65
3から第1冷却室660に戻るようになっている。ま
た、第1の冷気通路650は、上部冷凍室350に冷気
を供給する冷気通路654を備え、第1冷却室660か
ら供給される冷気を第1送風ファン662により冷気通
路654へ導き、吹出口655から上部冷凍室350に
冷気を供給している。上部冷凍室350に供給された冷
気は、上部冷凍室350を冷却した後、下部冷凍室45
0に流れ込み、下部冷凍室450を循環した後、冷気戻
り口653から第1冷却室660に戻るようになってい
る。
【0159】なお、冷蔵室100および野菜室200の
冷気の流れは、第1の実施の形態と同様のため、詳細な
説明を省略する。
【0160】このように、本実施の形態では、上部冷凍
室350および下部冷凍室450に冷気を供給する第1
冷却室660と、冷蔵室100に冷気を供給する第2冷
却室670とを設けているので、各貯蔵室に冷気を効率
よく供給することができる。
【0161】次に、図30を参照して、操作表示部12
0aについて説明する。図30において、操作表示部1
20aは、グリップ部12の上方に形成された平面部1
3(図28参照)に設けられるとともに、冷蔵庫1aを
操作する操作部121aと、冷蔵庫1aの運転状態を表
示する表示部122aとから構成され、操作部121a
と表示部122aは、互いに並列して配置している。操
作部121aは、図30 で示すように、複数の操作ボ
タン1210、1220、1230、1240、125
0で構成され、本実施の形態では、例えば、冷却ボタン
1210、スタートボタン1220、冷蔵室ボタン12
30、冷凍室ボタン1240、製氷ボタン1250とし
ている。
【0162】表示部122aは、縦長の液晶表示パネル
で構成されており、本実施の形態では、表示部122a
が第1表示部1300aと第2表示部1300bとで構
成され、表示部122aに表示される全表示内容が、例
えば、図30で示すようになっている。なお、操作ボタ
ン1210〜1250の機能および操作ボタン1210
〜1250の操作により、表示部122aに表示される
内容については、第1の実施の形態とほぼ同様であるた
め、詳細な説明を省略する。
【0163】このような構成とすることにより、操作表
示部120a(操作部121aおよび表示部122a)
を、使用者の目線位置の近傍となるハンドル部11の上
方に設けることができるので、使用者が大きく姿勢を変
えることなく目線に近い高さで、冷蔵庫の操作および動
作状態の確認等を行うことができる。
【0164】(その他の実施の形態)次に、図31およ
び図32を参照して、本発明に係る冷蔵庫の他の実施例
について説明する。図31は、操作表示部を、開閉ドア
10の略中央に配置した状態を示す図、図32は、開閉
ドア10の構造を示す部品展開図である。
【0165】図31で示すように、この実施の形態で
は、ハンドル部11aと操作表示部128が独立して設
けられており、ハンドル部11aは、開閉ドア10の開
放端側に形成されたグリップ部12aと、グリップ部1
2aの周囲に形成された手掛用の凹部14aで構成され
ている。また、操作表示部128は、開閉ドア10の中
央に形成された部材127に取り付けられている。図3
1(a)は、操作表示部128が配置された部材127
を開閉ドア10の中央に配置した例であり、図31
(b)は、縦長に形成された部材127の略中央に操作
表示部128を配置し、部材127を開閉ドア10の略
中央に配置した例であり、図31(c)は、縦長に形成
された部材127を、2つの部材127a、127bで
構成し、操作表示部128を部材127aに配置し、2
つの部材127a、127bを開閉ドア10の中央に配
置した例である。なお、操作表示部120bに表示され
る内容は、第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態
と同一であり、また、開閉ドア10以外の構造について
も、第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態と同一
であるため、詳細な説明を省略する。
【0166】次に、図32を参照して、開閉ドア10の
構成について説明する。図32は、図31(b)で示さ
れた開閉ドア10の部品展開図である。図32におい
て、開閉ドア10は、開閉ドア10のドア面を構成する
ドア部材1000と、開閉ドア10の開閉動作を行うグ
リップ部12aと、開閉ドア10の上面を構成する上面
部材1010と、開閉ドア10の下面を構成する下面部
材1020と、開閉ドア10の前面中央に配置された部
材127と、この部材127に取り付けられ、冷蔵庫の
操作およびその動作状態を表示する操作表示部128と
から構成されている。
【0167】グリップ部12aは、側面から見て前方に
張り出したアーチ状に形成されており、握り易く、引っ
掛け易い形状となっており、グリップ部12aの周囲に
は手掛け凹部14aが形成されている。また、部材12
7には穴129が形成されており、操作表示部128
は、この穴129と嵌合することにより、部材127に
取り付けられるようになっている。
【0168】次に、この開閉ドア10の組立工程につい
て説明する。まず、ドア部材1000に、グリップ部1
2aおよび部材127、操作表示部128が取り付けら
れる。グリップ部12aは、図示しないネジ等により、
ドア部材1000に取り付けられる。表示部128は、
その表面を構成する表面パネル128aが穴129と嵌
合することで部材127に取り付けられ、表示部128
が取り付けられた部材127は、ドア部材1000に形
成された溝1030と嵌合することにより、ドア部材1
000に取り付けられる。表示部128の背面を構成す
る基板128bは、溝1030に形成された穴1040
に位置し、この穴1040を介して支持部材1050で
支持される。基板128bの背面には、例えば、コネク
タ等の配線(図示省略)が設けられており、この配線
は、支持部材1050に形成された穴1060に通さ
れ、ドア部材1000の背面に配置された図示しない配
線等と接続されるようになっている。
【0169】そして、グリップ部12aおよび操作表示
部128の取り付け、配線等の配置が終了した後、ドア
部材1000に上面部材1010、1020、および前
記開閉ドア10の内壁面を構成する図示しない内壁部材
とを取り付け、前記ドア部材10aと前記内壁部材との
間に、断熱材を発泡充填することにより、開閉ドア10
が形成されている。
【0170】このように、操作表示部128を、開閉ド
ア10を形成する材料とは異なる材料で形成した部材1
27に配置し、この部材127を開閉ドア10の略中央
に設けることで、操作表示部128の存在を強調すると
ともに、視認性を向上させることができる。
【0171】
【発明の効果】本発明によれば、操作表示部を操作する
ことにより、冷気風向変更手段を制御し、使用目的に合
わせて冷蔵室内における冷気の供給方向を設定すること
ができると共に、この冷気の供給状態を表示することが
できるので、使用目的に合わせて冷蔵室内にで集中的に
冷気を供給することができ、かつ冷気の供給状態を外か
ら観察できる冷蔵庫を提供することができる。
【0172】また、本発明によれば、操作表示部を操作
することにより、冷蔵庫を使用目的に合わせた運転状態
(運転モード)に設定することができるので、操作性が
良く、使い勝手の良い冷蔵庫を提供することができる。
【0173】さらに、本発明によれば、操作表示部を操
作することにより、冷蔵庫の運転状態(運転モード)を
表示するとともに、音声で知らせるようにしているの
で、冷蔵庫の運転状態(運転モード)を容易に確認する
ことができ、誤操作を軽減できる冷蔵庫を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の外観斜視図
である。
【図2】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の縦断面図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の開閉ドアを
取り外した状態の正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の外観図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の開閉ドアと
引出ドアを取り外した状態の正面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の冷蔵室背面
壁の部品展開図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の冷気風向変
更手段の部品外観図てある。
【図8】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の冷気風向変
更手段の動作制御ブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の操作表示部
の構成を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の操作表示
部の底面図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の操作表示
部における表示状態の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の第1表示
部における表示状態の一例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の第1表示
部における表示状態の一例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の操作表示
部における表示状態の一例を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の第1表示
部における表示状態の一例を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の第3表示
部における表示状態の一例を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の第3表示
部における表示状態の一例を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の第3表示
部における表示状態の一例を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の第3表示
部における表示状態の一例を示す図である。
【図20】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の第2表示
部における表示状態の一例を示す図である。
【図21】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の自動製氷
装置の構成を示す図である。
【図22】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の第3表示
部における表示状態の一例を示す図である。
【図23】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の第3表示
部における表示状態の一例を示す図である。
【図24】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の第3表示
部における表示状態の一例を示す図である。
【図25】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の第3表示
部における表示状態の一例を示す図である。
【図26】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の第3表示
部における表示状態の一例を示す図である。
【図27】本発明の実施の形態に係る冷蔵庫の開閉ドア
の構造を示す部品展開図である。
【図28】本発明の第2の実施の形態に係る冷蔵庫の外
観斜視図である。
【図29】本発明の第2の実施の形態に係る冷蔵庫の開
閉ドアと引出ドアを取り外した状態の正面図である。
【図30】本発明の第2の実施の形態に係る冷蔵庫の操
作表示部の構成を示す図である。
【図31】本発明の他の実施の形態に係る冷蔵庫の開閉
ドアを示す正面図である。
【図32】本発明の他の実施の形態に係る冷蔵庫の開閉
ドアの部品展開図である。
【符号の説明】
1…冷蔵庫、10…開閉ドア、11…ハンドル部、12
…グリップ部、13…平面部、14…手掛凹部、20、
30、35、40、45、50…引出ドア、100…冷
蔵室、101…仕切棚、102…給水タンク、103…
収納ポケット、104…可変棚、105…固定棚、11
0…照明装置、111…背面パネル、112…フロント
パネル、113…開口部、120…操作表示部、121
…操作部、122…表示部、123…第1操作ボタン
群、124…第2操作ボタン群、135…導光板、14
0…ハーフミラー、150…氷温チルド室、151…収
納トレー、160…方向表示手段、161…マーク、1
62…急速冷凍マーク、164…音声マーク、165…
製氷マーク、166…清掃マーク、167…冷却マー
ク、170…仕切板、180…回転数マーク、185…
回転数マーク、200…野菜室、201…野菜室収納ケ
ース、202…第1の野菜室収納ケース、203…第2
の野菜室収納ケース、204…収納空間、300…切替
室、301…収納ケース、350…上部冷凍室、351
…上部冷凍室収納ケース、400…製氷室、402…氷
収納ケース、450…下部冷凍室、451…下部冷凍室
収納ケース、452…第1の下部冷凍室収納ケース、4
53…第2の下部冷凍室収納ケース、500…冷凍室、
501…冷凍室収納ケース、502…第1の冷凍室収納
ケース、503…第2の冷凍室収納ケース、601…圧
縮機、602…機械室、606…第1の冷気通路、60
7…第2の冷気通路、607a、607b…分岐通路、
608…循環ファン、609…第3の冷気通路、612
…冷気量分配器、613…断熱仕切壁、614…ドレン
皿、616…回路基板、625…連絡通路、630…マ
イコン、636…傾斜面、637…筒状部、660…第
1冷却室、670…第2冷却室、700…冷気風向変更
手段、701…円筒形ダクト、702…軸受部、703
…駆動部、704…モータ、705…リンク部、708
…ダクト嵌合部、717…冷気供給口、800…表面パ
ネル、810…基板、820a、820b…固定部材、
830…スイッチ、 840、850… LED。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海老原 徹 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 大木 博子 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 漆間 真一 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 熊倉 秀雄 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 (72)発明者 白潟 輝一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷蔵庫の庫内上部に開閉ドアを有する冷蔵
    室と、前記冷蔵室の下方に少なくとも引出ドアを有する
    野菜室あるいは引出ドアを有する冷凍室とを有した冷蔵
    庫であって、前記冷蔵室には供給される冷気の供給方向
    を変更する冷気風向変更手段が設けられ、前記開閉ドア
    の外側表面には前記冷気風向変更手段の冷気の供給方向
    を選択的に決定する動作制御部と、この選択された冷気
    の供給方向を表示する動作表示部が設けられていること
    を特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】冷蔵庫の庫内上部に開閉ドアを有する冷蔵
    室と、前記冷蔵室の下方に引出ドアを有する野菜室と、
    前記野菜室の下方に並設された引出ドアを有する切替室
    と製氷室と、庫内最下部に引出ドアを有する冷凍室とを
    それぞれ配置した冷蔵庫であって、 前記開閉ドアは、その表面に形成された縦長のハンドル
    と、このハンドルの上方に設けられた前記冷蔵庫を制御
    する操作表示部とを備え、 前記冷凍室は、その後方に前記冷凍室と前記切替室と前
    記製氷室に供給する冷気を生成する第1冷却室と、前記
    第1冷却室で生成された冷気を前記冷凍室と前記切替室
    と前記製氷室に導く第1冷気通路とを備え、 前記野菜室は、その後方に前記冷蔵室に供給する冷気を
    生成する第2冷却室を備え、 前記冷蔵室は、その後方に前記第2冷却室から供給され
    る冷気を前記冷蔵室に導く第2冷気通路と、前記冷凍室
    の後方の中央に位置し、前記第2冷却室から供給される
    冷気を前記冷蔵室の庫内で循環する第3冷気通路とを備
    え、 前記第2冷気通路は、前記冷蔵室の後方で前記第3冷気
    通路を挟むように分岐した分岐通路を備え、 前記第3冷気通路は、前記操作表示部の操作により前記
    冷蔵室の庫内で冷気の供給方向を変更する冷気風向変更
    手段と、前記冷気風向変更手段に冷気を導く循環ファン
    とを備え、 前記操作表示部は、前記冷気風向変更手段の動作制御を
    行う操作部と、前記冷気風向変更手段の動作状態を表示
    する表示部とを備えていることを特徴とする冷蔵庫。
  3. 【請求項3】冷蔵庫の庫内上部に開閉ドアを有する冷蔵
    室と、庫内最下部に引出ドアを有する冷凍室と、前記冷
    蔵室と前記冷凍室との間に引出ドアを有する野菜室とを
    それぞれ配置した冷蔵庫であって、 前記開閉ドアは、その表面に形成された縦長のハンドル
    と、このハンドルの上方に設けられた前記冷蔵庫を制御
    する操作表示部とを備え、 前記冷凍室は、その後方に前記冷凍室と前記切替室と前
    記製氷室に供給する冷気を生成する第1冷却室と、前記
    第1冷却室で生成された冷気を前記冷凍室と前記切替室
    と前記製氷室に導く第1冷気通路とを備え、 前記野菜室は、その後方に前記冷蔵室に供給する冷気を
    生成する第2冷却室を備え、 前記冷蔵室は、その後方に前記第2冷却室から供給され
    る冷気を前記冷蔵室に導く第2冷気通路と、前記冷凍室
    の後方の中央に位置し、前記第2冷却室から供給される
    冷気を前記冷蔵室の庫内で循環する第3冷気通路とを備
    え、 前記第2冷気通路は、前記冷蔵室の後方で前記第3冷気
    通路を挟むように分岐した分岐通路を備え、 前記第3冷気通路は、前記操作表示部の操作により前記
    冷蔵室の庫内で冷気の供給方向を変更する冷気風向変更
    手段と、前記冷気風向変更手段に冷気を導く循環ファン
    とを備え、 前記操作表示部は、前記冷気風向変更手段の動作制御を
    行う操作部と、前記冷気風向変更手段の動作状態を表示
    する表示部とを備えていることを特徴とする冷蔵庫。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3に記載の冷蔵庫にお
    いて、 前記冷気風向変更手段は、前記循環ファンから冷気が導
    かれる円筒形ダクトと、前記円筒形ダクトに形成された
    複数の吹出口と、前記操作表示部の操作により前記円筒
    形ダクトを動作させる駆動部とを備えていることを特徴
    とする冷蔵庫。
  5. 【請求項5】請求項2から請求項4に記載の冷蔵庫にお
    いて、 前記操作部は、冷蔵庫の運転状態を設定する第1操作部
    と、冷蔵庫を構成する各貯蔵室の運転状態を制御する第
    2操作部とを備え、 前記第1操作部は、前記冷気風向変更手段の動作制御を
    行う操作ボタンを備えていることを特徴とする冷蔵庫。
  6. 【請求項6】請求項2から請求項4に記載の冷蔵庫にお
    いて、 前記表示部は、冷蔵庫の運転状態を表示する第1表示部
    と、冷蔵庫を構成する各貯蔵室の設定状態を表示する第
    2表示部、第3表示部とを備え、 前記冷気風向変更手段の動作状態は、前記第1表示部に
    表示されることを特徴とする冷蔵庫。
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