JP2002102024A - ショーケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】冷温蔵室の運転モードを簡易且つ確実に切り換
えることができるショーケースを提供する。 【解決手段】冷蔵室１０と冷温蔵室２０とを仕切る仕切
板３０に、仕切板３０に穿設された第１の開口３１ａ及
び第２の開口３１ｂを開閉する第１のダンパ４０ａ及び
第２のダンパ４０ｂと、第１及び第２のダンパ４０ａ、
４０ｂを同時に開閉操作可能なレバー４２と、レバー４
２による第１及び第２のダンパ４０ａ、４０ｂの開閉操
作に伴って冷温蔵室２０の運転モードを切り換える運転
モード切換スイッチ５０とを設けることにより、第１及
び第２のダンパ４０ａ、４０ｂの開閉操作と運転モード
切換スイッチ５０のＯＮ／ＯＦＦ操作とが同時に行われ
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵室と冷蔵／温
蔵切り換え可能な冷温蔵室との二庫室を具備したショー
ケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、商品の収納・陳列空間を、断
熱性を有する仕切板によって二庫室に区画し、一方の庫
室を冷蔵専用の冷蔵室とすると共に、他方の庫室を冷蔵
モード／温蔵モードで切り換え運転可能な冷温蔵室とし
て成るショーケースが知られている。上記仕切板には、
冷蔵室内の冷気を冷温蔵室内に供給し循環させるための
冷気吹き出し用及び冷気吸い込み用の二つの開口が穿設
されると共に、これら各開口をそれぞれ開閉するための
二機のダンパが付設されている。また、冷温蔵室の商品
陳列棚にはヒータが組み込まれている。

【０００３】そして、冷温蔵室を冷蔵モードで運転する
場合は、各ダンパを開操作して各開口を開け、冷蔵室と
冷温蔵室との間の冷気の流通を許容する。一方、冷温蔵
室を温蔵モードで運転する場合は、各ダンパを閉操作し
て各開口を閉じ、冷蔵室から冷温蔵室への冷気の流入を
遮断すると共に、制御盤の運転モード切換スイッチをＯ
Ｎ操作して上記ヒータを作動させ、これによって冷温蔵
室内の商品を加温するようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のシ
ョーケースでは、冷温蔵室の運転モードを切り換える
際、二機のダンパをそれぞれ別々に開閉操作する必要が
あり、また、このダンパ操作とは別個独立に運転モード
切換スイッチのＯＮ／ＯＦＦ操作を行う必要があった。
そのため、冷温蔵室の運転モードの切り換えに手間がか
かるばかりか、例えば運転モード切換スイッチを切り換
えるのみでダンパ操作を忘れてしまうといった誤操作が
生じた。

【０００５】従って、本発明の目的は、冷温蔵室の運転
モードを簡易且つ確実に切り換えることができるショー
ケースを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項１の本発明では、冷蔵室と、冷蔵モード／温
蔵モードで切り換え運転可能な冷温蔵室と、冷蔵室と冷
温蔵室とを仕切る仕切板と、仕切板に設けた、冷蔵室内
の冷気を冷温蔵室内に流通可能とする第１の開口及び第
２の開口と、第１及び第２の開口をそれぞれ開閉する第
１のダンパ及び第２のダンパとを備えたショーケースに
おいて、前記第１及び第２のダンパを同時に開閉操作可
能な操作部を設けたことを特徴としている。

【０００７】本発明によれば、冷温蔵室の運転モード切
換時における第１のダンパ及び第２のダンパの開閉操作
を、共通且つ単一の操作部によって同時に行うことがで
きる。

【０００８】請求項２の本発明では、請求項１の本発明
において、前記操作部による第１及び第２のダンパの開
閉操作に伴って前記冷温蔵室の運転モードを切り換える
運転モード切換スイッチを設けたことを特徴としてい
る。本発明によれば、冷温蔵室の運転モード切換時にお
いて、操作部による第１及び第２のダンパの開閉操作に
連動して運転モード切換スイッチが自動的にＯＮ／ＯＦ
Ｆ操作される。

【０００９】請求項３の本発明では、請求項１又は２の
本発明において、前記冷温蔵室の運転モードを表示する
表示部を有することを特徴としている。本発明によれ
ば、冷温蔵室の運転状況を表示部によって一目で確認す
ることができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１〜図７は本発明の一実施形態
に係るもので、図１はショーケースを前方から見た全体
斜視図、図２はショーケースの背面図、図３は冷却室及
び機械室の概略説明図、図４は仕切板を後方且つ下方か
ら見た斜視図、図５は仕切板の断面説明図、図６及び図
７はダンパの開状態及び閉状態を示す説明図である。

【００１１】図１及び図２を参照して、ショーケース１
は、仕切板３０によって区画した下方の冷蔵室１０と上
方の冷蔵／温蔵切り換え可能な冷温蔵室２０とを備えて
いる。冷蔵室１０及び冷温蔵室２０は共に、前後が開放
されここに引き戸式のガラス扉１１ａ、２１ａ、１１
ｂ、２１ｂが付設され、商品を前方から販売し後方から
補充可能な前後開閉型となっている。尚、符号１２、２
２は高さ位置を調整可能な商品陳列棚であり、冷温蔵室
２０内の商品陳列棚２２にはヒータ（図示せず）が組み
込まれている。

【００１２】ショーケース１にはまた、図３に示すよう
に、冷蔵室１０の下方に底板１３を介して冷却室６０
が、冷却室６０の下方に断熱板１４を介して機械室７０
がそれぞれ画成されている。冷却室６０内には、冷凍ユ
ニットの一部を成す冷却器６１と、冷却器６１と熱交換
した冷気を、底板１３の左端側に穿設した冷気吹き出し
口１３ａを介して冷蔵室１０内に供給するための送風機
６２とが配設されている。尚、底板１３の右端側には冷
蔵室１０内の冷気を吸い込み、冷気を冷蔵室１０内に循
環させるための冷気吸い込み口１３ｂが穿設されてい
る。

【００１３】機械室７０内には、上記冷却器６１と共に
冷凍ユニットを成す圧縮機（図示せず）及び凝縮器７１
と、凝縮器用送風機７２と、冷却室６０内に発生した水
をドレン管７４を介して集め、これを蒸発させるための
蒸発皿７３とが配設されている。

【００１４】また、機械室７０の後方を閉じるリアパネ
ル７５（図２参照）は制御盤となっており、この制御盤
７５には、冷凍ユニット運転スイッチ、照明スイッチ、
温度調整ダイヤル、庫内温度表示器、運転表示ランプ、
警報ランプ等が配されており、その内、符号７６は、冷
温蔵室２０内のヒータの作動時に点灯して温蔵モードを
表示する加温表示ランプである。また、符号７７は、凝
縮器７１のフィルタ７７ａを取り付け・取り外しするた
めの窓である。

【００１５】仕切板３０は、図５に示すように、金属製
の上板３０ａ及び下板３０ｂと、上板３０ａ−下板３０
ｂ間の周縁に介設した樹脂製の側板３０ｃとから中空状
に形成されている。また、仕切板３０の左端側及び右端
側には、冷蔵室１０と冷温蔵室２０とを気体流連通する
前後方向に長い第１の開口３１ａ及び第２の開口３１ｂ
が穿設されている。更に、仕切板３０内には、第１及び
第２の開口３１ａ、３１ｂをそれぞれ開閉する断面Ｌ字
状の第１のダンパ４０ａ及び第２のダンパ４０ｂと、第
１及び第２のダンパ４０ａ、４０ｂを同時に駆動するダ
ンパ駆動機構４１と、冷温蔵室２０のヒータのＯＮ／Ｏ
ＦＦを切り換える運転モード切換スイッチ５０とが配設
されている。尚、仕切板３０内における、第１及び第２
のダンパ４０ａ、４０ｂ及びダンパ駆動機構４１の動作
を妨げない部分には断熱材が充填されている。

【００１６】ダンパ駆動機構４１は、図５〜図７に示す
ように、仕切板３０内の中央に前後方向に移動可能に設
けられた駆動機構本体４１ａと、駆動機構本体４１ａと
第１及び第２のダンパ４０ａ、４０ｂとをそれぞれリン
ク状に連結する計４本のダンパアーム４１ｂと、駆動機
構本体４１ａから右方に伸びるスイッチバー４１ｃとか
ら成る。駆動機構本体４１ａには更に、操作部としての
レバー４２が連結しており、このレバー４２は、仕切板
３０の下板３０ｂの左右方向中央で後側に穿設した開口
３２（図４等参照）から仕切板３０外下方に突出してい
る。尚、図６及び図７中、符号４３は、最前方に位置す
る駆動機構本体４１ａを引き付けて固定するマグネット
であり、符号４４は駆動機構本体４１ａを前後方向に案
内するガイドケースである。

【００１７】次に、以上のショーケース１の使用状態に
ついて説明する。まず、冷温蔵室２０を冷蔵モードで使
用する場合は、冷蔵室１０後部のガラス扉１１ｂを開
け、仕切板３０から下方に突出するレバー４２を後方に
引く。これにより、駆動機構本体４１ａは、図６に示す
ように、ガイドケース４４内の最後方に移動し、これに
伴い、ダンパアーム４１ｂの回動を介して第１及び第２
のダンパ４０ａ、４０ｂがそれぞれ左右方向内側に移動
し、第１及び第２の開口３１ａ、３１ｂ（図６において
便宜的にハッチングで示す。）が開く。これにより、冷
蔵室１０内の冷気は、第１及び第２の開口３１ａ、３１
ｂを介して冷温蔵室２０内へ供給される。この際、空気
吹き出し口１３ａ（図３参照）の上方に対応する第１の
開口３１ａから冷気が主に冷温蔵室２０側に流入すると
共に、冷気吸い込み口１３ｂの上方に対応する第２の開
口３１ｂから冷気が冷温蔵室２０から冷蔵室１０に戻さ
れ、これによって、冷気が冷温蔵室２０内を循環し、冷
温蔵室２０内の商品が冷蔵される。

【００１８】尚、上記冷蔵モードでは、スイッチバー４
１ｃは運転モード切換スイッチ５０から離間してこのス
イッチを切っており、従って、冷温蔵室２０のヒータは
ＯＦＦ状態、加温表示ランプ７６（図２参照）は消灯状
態となっている。

【００１９】次に、冷温蔵室２０を温蔵モードに切り換
える場合は、レバー４２を前方に押して、駆動機構本体
４１ａを最前方位置に移動する。これにより、図７に示
すように、ダンパアーム４１ｂを介して第１及び第２の
ダンパ４０ａ、４０ｂが左右方向外側に移動して第１及
び第２の開口３１ａ、３１ｂを閉じ、冷蔵室１０から冷
温蔵室２０への冷気の流通を遮断する。またこれと同時
にスイッチバー４１ｃが運転モード切換スイッチ５０に
接触してこれをＯＮとし、冷温蔵室２０のヒータを作動
させると共に、加温表示ランプ７６を点灯させる。従っ
て、冷温蔵室２０内の商品が加温されると共に、冷温蔵
室２０の運転状況が温蔵モードであるということを加温
表示ランプ７６から一目で確認することができる。尚、
最前方に位置する駆動機構本体４１ａはマグネット４３
によって固定され、不用意な移動が防止される。

【００２０】従って、本実施形態に係るショーケース１
では、第１及び第２のダンパ４０ａ、４０ｂの開閉操作
と、運転モード切換スイッチ５０のＯＮ／ＯＦＦ操作と
をレバー４３の操作によって同時且つ確実に行うことが
できる。

【００２１】

【発明の効果】以上述べたように、請求項１の本発明に
よれば、冷温蔵室の運転モード切換時における第１のダ
ンパ及び第２のダンパの開閉操作を、共通且つ単一の操
作部によって同時に行うことができるため、ダンパ操作
の手間を省くことができる。

【００２２】請求項２の本発明によれば、冷温蔵室の運
転モード切換時において、操作部による第１及び第２の
ダンパの開閉操作に連動して運転モード切換スイッチが
自動的にＯＮ／ＯＦＦ操作されるため、運転モードの切
り換えを簡易且つ確実に行うことができる。

【００２３】請求項３の本発明によれば、冷温蔵室の運
転状況を表示部によって一目で確認することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ショーケースを前方から見た全体斜視図

【図２】ショーケースの背面図

【図３】冷却室及び機械室の概略説明図

【図４】仕切板を後方且つ下方から見た斜視図

【図５】仕切板の断面説明図

【図６】第１及び第２のダンパの開状態を示す説明図

【図７】第１及び第２のダンパの閉状態を示す説明図

【符号の説明】

１…ショーケース １０…冷蔵室 ２０…冷温蔵室 ３
０…仕切板 ３１ａ…第１の開口 ３１ｂ…第２の開口
４０ａ…第１のダンパ ４０ｂ…第２のダンパ ４１
…ダンパ駆動機構 ４１ｃ…スイッチバー ４２…レバ
ー ５０…運転モード切換スイッチ ７６…加温表示部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3B110 AA01 AA07 AA16 BA01 BA03 CA10 3L045 AA04 BA01 CA02 DA02 EA01 HA01 LA18 NA07 NA21 PA04

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 冷蔵室と、冷蔵モード／温蔵モードで切
   り換え運転可能な冷温蔵室と、冷蔵室と冷温蔵室とを仕
   切る仕切板と、仕切板に設けた、冷蔵室内の冷気を冷温
   蔵室内に流通可能とする第１の開口及び第２の開口と、
   第１及び第２の開口をそれぞれ開閉する第１のダンパ及
   び第２のダンパとを備えたショーケースにおいて、 前記第１及び第２のダンパを同時に開閉操作可能な操作
   部を設けたことを特徴とするショーケース。
2. 【請求項２】 前記操作部による第１及び第２のダンパ
   の開閉操作に伴って前記冷温蔵室の運転モードを切り換
   える運転モード切換スイッチを設けたことを特徴とする
   請求項１記載のショーケース。
3. 【請求項３】 前記冷温蔵室の運転モードを表示する表
   示部を有することを特徴とする請求項１又は２記載のシ
   ョーケース。