JP2015176094A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そのため、画像形成開始時の定着温度を所定の温度に上昇させるまでの時間、連続紙を低速で搬送することで、連続紙へのダメージを低減しつつ、画像形成されていない部分、即ち、捨てる部分を短くして無駄を少なくしている。しかしながら、画像形成終了時の定着温度を、連続紙にダメージを与えない温度にまで下降させるには、上記した定着温度の上昇時に比べてより長い時間が必要となるので、連続紙を低速で搬送したとしても、定着温度の上昇時に比べて画像形成されていない部分がより長くなり、無駄がより多くなるという問題がある。
トナー像が形成された連続紙を、一対の定着部材のうち少なくとも一方を加熱して圧接することにより形成されたニップ部に通過させて、前記トナー像を前記連続紙に定着させることにより、前記連続紙に対して画像形成を行う画像形成装置において、
前記連続紙を搬送する搬送部と、
前記加熱された定着部材に空気を吹き付ける送風部と、
前記一対の定着部材を圧接させた圧接状態と離間させた離間状態とに切り換える圧接離
間部と、
画像形成終了後、前記定着部材の加熱を停止させ、前記圧接離間部により前記一対の定着部材を離間させ、前記加熱された定着部材に対し前記送風部により空気を吹き付ける制御部と、
を備えることを特徴とする。
前記制御部は、前記画像形成終了後、前記搬送部による前記連続紙の搬送を停止させることを特徴とする。
前記送風部は、前記加熱された定着部材よりも搬送方向上流側から前記空気を吹き付けることを特徴とする。
前記加熱された定着部材の温度を検知する温度検知部を更に備え、
前記制御部は、前記温度検知部により検知された温度が第1の温度以下であると判定した場合に、前記送風部による空気の吹き付けを停止させることを特徴とする。
前記制御部は、前記連続紙の紙種に基づいて、前記第1の温度を設定することを特徴とする。
前記制御部は、前記温度検知部により検知された温度が前記第1の温度よりも高い第2の温度以下であると判定した場合に、前記搬送部による前記連続紙の搬送を停止させることを特徴とする。
前記加熱された定着部材よりも搬送方向下流側に配置され、前記送風部により前記加熱された定着部材に吹き付けられた空気を機外に排出する排気ファンを更に備えることを特徴とする。
前記送風部は、
前記空気を発生させるファンと、
前記加熱された定着部材よりも搬送方向下流側に前記加熱された定着部材側を向くように配置された第1の吹出口と、前記加熱ローラーよりも搬送方向上流側に前記加熱された定着部材側を向くように配置された第2の吹出口と、を有するダクトと、
前記ファンが発生させた空気の送風先を前記第1の吹出口及び前記第2の吹出口のいずれか一方に切り替える切替部と、を更に備え、
前記制御部は、画像形成終了後、前記ファンが発生させた空気の送風先が前記第1の吹出口から前記第2の吹出口となるように前記切替部を制御することを特徴とする。
前記定着部材は、加熱ローラーと、前記ニップ部を形成する一対のローラーと、前記加
熱ローラーと前記一対のローラーの何れか一方とに張架された加熱ベルトと、を備えることを特徴とする。
前記圧接離間部は、前記離間状態に切り換える際、前記一対の定着部材を所定の距離以上離間させることを特徴とする。
第1実施形態に係る画像形成装置100は、図1〜図3に示すように、タンデム型カラー画像形成装置とも称され、4組の画像形成部10によりカラー画像形成を行う。画像形成装置100は、電子写真方式の作像プロセスを用いて画像データを用紙上に画像形成する。この画像形成装置100は、画像読取部9、用紙供給部20、画像形成部10、転写部30、定着部40、送風部51、52、排気ファン61、62、操作入力部80及び制御部90(図2参照)等を有する。画像形成装置100は、連続紙に対して画像形成を行うことができるように構成されている。なお、連続紙とは、長手方向が所定値より長い用紙であり、一般に、長手方向の長さが数m〜数十mの長さの用紙である。
転写ローラー31は、中間転写ベルト6を介して転写対向ローラー32に当接して配置され、転写ローラー31と転写対向ローラー32との間で形成される転写ニップを用紙が通過することにより、中間転写ベルト6上のトナー像が、用紙に2次転写される。
即ち、用紙供給部20のフィードローラー21及び対向ローラー22、転写部30の転写ローラー31及び転写対向ローラー32、並びに定着部40の加熱ローラー41及び加熱ローラー42により、本発明の搬送部が構成される。
加熱ベルト44は、加熱ローラー42及び加熱ローラー43によって張架されている。加熱ローラー43は、内部に高出力ヒーターを備えており、用紙の搬送方向に対して順方向に回転し、加熱ベルト44を介して加熱ローラー42を加熱する。加熱ローラー42は、用紙の搬送方向に対して順方向に回転し、搬送されてきた用紙の定着面を、加熱ベルト44を介して加熱及び加圧する。加熱ローラー41は、加熱ローラー43と同様、内部に高出力ヒーターを備えており、用紙の搬送方向に対して順方向に回転し、搬送されてきた
用紙の非定着面を加熱及び加圧する。
また、加熱ローラー41は、図3に示すように、定着処理時の定着位置A1から当該定着位置A1よりも下方の退避位置A2に退避させることができる。加熱ローラー41は、圧接離間部70(図2参照)により移動される。圧接離間部70の具体的な構成及び動作については、例えば、従来公知の技術(例えば、特開平2−103076号公報等)を用いることができるため、詳細な説明を省略するが、加熱ローラー41は、カムの回転により上下に揺動されるレバーと引っ張りスプリングにより連結されたアームによって保持され、カムの回転により定着位置A1と退避位置A2とに移動可能に構成されている。
即ち、圧接離間部70は、一対の定着部材(加熱ローラー42、43)を圧接させた圧接状態と離間させた離間状態とに切り換える。
即ち、送風部51は、用紙と加熱ローラー42との間に空気を吹き付けて当該加熱ローラー42を冷却する。また、送風部51は、加熱ローラー42よりも搬送方向上流側から空気を吹き付ける。
送風部51は、図3に示すように、制御部90によるロータリーソレノイド514の制御により、切り替え弁513を、定着処理時に吹出口511aから分離エアを吹き付ける際の定着分離位置B1と、定着終了後に吹出口511bから冷却エアを吹き付ける際の冷却位置B2と、に切り替え可能である。
即ち、切り替え弁513及びロータリーソレノイド514は、定着分離ファン512が発生させた空気の送風先を吹出口511a及び吹出口511bのいずれか一方に切り替える切替部として機能する。
即ち、送風部52は、用紙と加熱ローラー41との間に空気を吹き付けて当該加熱ローラー41を冷却する。また、送風部52は、加熱ローラー41よりも搬送方向上流側から空気を吹き付ける。
制御部90により適宜制御される。制御部90は、図示しないCPU、RAM、ROMを備えて構成され、画像形成装置100用の各種処理プログラムに従って各種動作を行う。
まず、制御部90は、用紙(連続紙)に対する画像形成処理が終了したか否かを判定する(ステップS101)。
画像形成処理が終了したと判定した場合(ステップS101:YES)は、次のステップS2へと移行する。
一方、画像形成処理が終了していないと判定した場合(ステップS101:NO)は、画像形成処理が終了するまでステップS101の処理を繰り返す。
次に、制御部90は、加熱ローラー41を下方へと離間させる(ステップS104)。具体的には、制御部90は、圧接離間部70を制御して、加熱ローラー41を定着位置A1から退避位置A2に移動させることで、下方へと離間させる。
ここで、圧接離間部70は、離間状態に切り換える際、一対の定着部材(加熱ローラー41、42)を所定の距離以上離間させることがより好ましい。なお、所定の距離は、例えば、連続紙に加わる熱の温度が合成紙に対して連続的に加えても変形しない温度となる距離である。
即ち、制御部90は、画像形成終了後、加熱ローラー41〜43の加熱を停止させ、圧接離間部70により一対の定着部材を離間させ、加熱された定着部材に対し送風部51、52により空気を吹き付ける制御部として機能する。
続紙が加熱ローラー41と接触する虞がある場合にも対応可能とするためである。なお、加熱ローラー41を退避位置A2に移動して加熱ローラー41及び加熱ローラー42が用紙と離間している状態においては、用紙が加熱ローラー42の熱を奪うことがなくなるので、加熱ローラー43の温度と、加熱ベルト44を介して加熱される加熱ローラー42の温度とは、略同一となる。従って、ここでは加熱ローラー43の温度を検知することにより、加熱ローラー42の温度を検知することができる。
加熱ローラー41及び加熱ローラー42の温度が第1の温度以下であると判定した場合(ステップS107:YES)は、次のステップS108へと移行する。
一方、加熱ローラー41及び加熱ローラー42の温度が第1の温度以下でない、即ち、加熱ローラー41及び加熱ローラー42の少なくとも一方が第1の温度よりも高いと判定した場合(ステップS107:NO)は、第1の温度以下となるまでステップS107の処理を繰り返す。
また、ステップS104〜ステップS106の処理は、順不同で又は同時に行うことが可能である。同様に、ステップS108〜ステップS110の処理も、順不同で又は同時に行うことが可能である。
従って、第1実施形態に係る画像形成装置100によれば、加熱ローラー41、42と連続紙とを離間した状態で冷却作業を行うことができるので、作業時間を短縮することができるので、定着温度の下降時における画像形成されない無駄な部分を極力短くすることができるとともに、加熱による連続紙への悪影響を低減することができる。
冷却作業にかかる時間を短縮することができる。
従って、第1実施形態に係る画像形成装置100によれば、冷却用のファンを別途取り付けることなく、装置に元々備わっている定着分離ファン512を利用して冷却処理を実行することができるので、コストアップを防止することができる。
第2実施形態に係る画像形成装置100Aは、第1実施形態に係る画像形成装置100と比べ、送風部51の代わりに、送風部53を備える点が異なっている。なお、説明の簡略化のため、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
具体的には、第2実施形態に係る画像形成装置100Aの送風部53は、図5に示すよ
うに、ダクト531と、冷却ファン532と、を備えて構成され、冷却ファン532の回転駆動により、ダクト531の吹出口531aから加熱ローラー42及び用紙を冷却するための冷却エアを吹き付ける。吹出口531aは、加熱ローラー42よりも搬送方向上流側に、加熱ローラー42及び用紙側を向くように配置されている。
ステップS201〜ステップS204の処理は、第1実施形態に係る画像形成装置100の動作について示す図4のステップS101〜ステップS104の処理と同様であるので、説明を省略する。
次に、制御部90は、冷却ファン522及び冷却ファン532を回転させる(ステップS205)。具体的には、制御部90は、冷却ファン522及び冷却ファン532をそれぞれ回転させるための各モーターに通電することで、冷却ファン522及び冷却ファン532を回転させる。これにより、吹出口521aから加熱ローラー41及び用紙に対して冷却エアが吹き付けられるとともに、吹出口531aから加熱ローラー42及び用紙に対して冷却エアが吹き付けられる。
次のステップS206の処理は、図4のステップS107の処理と同様であるので、説明を省略する。
次に、制御部90は、冷却ファン522及び冷却ファン532を停止させる(ステップS207)。具体的には、制御部90は、冷却ファン522及び冷却ファン532を回転させる各モーターへの通電を遮断することで、冷却ファン522及び冷却ファン532を停止させる。
次のステップS208の処理は、図4のステップS111の処理と同様であるので、説明を省略する。
以上のように、第2実施形態に係る画像形成装置100Aによれば、定着分離ファン512を予め備えない装置であっても、代わりとなる冷却ファン532を備えることで、第1実施形態に係る画像形成装置100と同様の効果を得ることができる。また、切り替え弁513やロータリーソレノイド514を不要とすることができるので、簡易かつ安価な構成で効果を得ることができる。
第3実施形態に係る画像形成装置100Bは、第2実施形態に係る画像形成装置100Aと比べ、動作が異なっている。なお、第3実施形態に係る画像形成装置100Bの構成は、第2実施形態と同様であるので、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
ステップS301及びステップS302の処理は、第2実施形態に係る画像形成装置100Aの動作について示す図6のステップS201及びステップS202の処理と同様であるので、説明を省略する。
また、ステップS303及びステップS304の処理は、図6のステップS204及びステップS205の処理と同様であるので、説明を省略する。
ー411により加熱ローラー41の温度を、温度センサー431により加熱ローラー43の温度をそれぞれ検知し、これらが第2の温度以下であるか否かを判定する。ここで、第2の温度とは、送風部53、52による冷却処理のみで用紙への悪影響を回避できる温度のことである。より詳細には、第2の温度とは、用紙の搬送を停止した場合であっても、用紙を加熱ローラー41及び加熱ローラー42と極力接触しないようにすることで、用紙への悪影響を回避できる温度のことである。即ち、加熱ローラー41及び加熱ローラー42の温度が第2の温度以下となれば、用紙の搬送を停止したとしても、加熱ローラー41を離間させて用紙と加熱ローラー41及び加熱ローラー42との接触を極力避けることで、用紙への悪影響を回避することができる。
加熱ローラー41及び加熱ローラー42の温度が第2の温度以下であると判定した場合(ステップS305:YES)は、次のステップS306へと移行する。
一方、加熱ローラー41及び加熱ローラー42の温度が第2の温度以下でない、即ち、加熱ローラー41及び加熱ローラー42の少なくとも一方が第2の温度よりも高いと判定した場合(ステップS305:NO)は、第2の温度以下となるまでステップS305の処理を繰り返す。
なお、第2の温度についても同様に、連続紙の紙種に基づいて設定されるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、圧接離間部70により、用紙の下面側に配置された加熱ローラー41を退避させるようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、用紙の上面側に配置された加熱ローラー42を退避させるようにしてもよい。また、用紙の下面側に配置された加熱ローラー41及び上面側に配置された加熱ローラー42の双方を退避させるようにしてもよい。
9 画像読取部
10 画像形成部
20 用紙供給部(搬送部)
30 転写部(搬送部)
40 定着部(搬送部)
41〜43 加熱ローラー(定着部材)
411、431 温度センサー(温度検知部)
44 加熱ベルト(定着部材)
51〜53 送風部
511、521、531 ダクト
511a 吹出口(第1の吹出口)
511b 吹出口(第2の吹出口)
521a、531a 吹出口
512 定着分離ファン(ファン)
513 切り替え弁(切替部)
514 ロータリーソレノイド(切替部)
522、532 冷却ファン(ファン)
61、62 排気ファン
70 圧接離間部
80 操作入力部
90 制御部
Claims (10)
- トナー像が形成された連続紙を、一対の定着部材のうち少なくとも一方を加熱して圧接することにより形成されたニップ部に通過させて、前記トナー像を前記連続紙に定着させることにより、前記連続紙に対して画像形成を行う画像形成装置において、
前記連続紙を搬送する搬送部と、
前記加熱された定着部材に空気を吹き付ける送風部と、
前記一対の定着部材を圧接させた圧接状態と離間させた離間状態とに切り換える圧接離間部と、
画像形成終了後、前記定着部材の加熱を停止させ、前記圧接離間部により前記一対の定着部材を離間させ、前記加熱された定着部材に対し前記送風部により空気を吹き付ける制御部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は、前記画像形成終了後、前記搬送部による前記連続紙の搬送を停止させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記送風部は、前記加熱された定着部材よりも搬送方向上流側から前記空気を吹き付けることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記加熱された定着部材の温度を検知する温度検知部を更に備え、
前記制御部は、前記温度検知部により検知された温度が第1の温度以下であると判定した場合に、前記送風部による空気の吹き付けを停止させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記連続紙の紙種に基づいて、前記第1の温度を設定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記温度検知部により検知された温度が前記第1の温度よりも高い第2の温度以下であると判定した場合に、前記搬送部による前記連続紙の搬送を停止させることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
- 前記加熱された定着部材よりも搬送方向下流側に配置され、前記送風部により前記加熱された定着部材に吹き付けられた空気を機外に排出する排気ファンを更に備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記送風部は、
前記空気を発生させるファンと、
前記加熱された定着部材よりも搬送方向下流側に前記加熱された定着部材側を向くように配置された第1の吹出口と、前記加熱ローラーよりも搬送方向上流側に前記加熱された定着部材側を向くように配置された第2の吹出口と、を有するダクトと、
前記ファンが発生させた空気の送風先を前記第1の吹出口及び前記第2の吹出口のいずれか一方に切り替える切替部と、を更に備え、
前記制御部は、画像形成終了後、前記ファンが発生させた空気の送風先が前記第1の吹出口から前記第2の吹出口となるように前記切替部を制御することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記定着部材は、加熱ローラーと、前記ニップ部を形成する一対のローラーと、前記加熱ローラーと前記一対のローラーの何れか一方とに張架された加熱ベルトと、を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記圧接離間部は、前記離間状態に切り換える際、前記一対の定着部材を所定の距離以上離間させることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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