JP2005043640A - 画像形成装置 - Google Patents

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正義 西田
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Abstract

【課題】 無駄なエネルギー消費を低減しつつ、画像形成装置内の温度上昇を抑制する。
【解決手段】 定着装置50の上側であって中間転写ベルト20よりも下側の部位には定着排熱回収装置60を取り付け、定着装置50よりも用紙搬送方向下流側の用紙搬送経路の上側であって、ベルトクリーナ27よりも下側の部位には用紙排熱回収装置70を取り付ける。待機時においては、定着排熱回収装置60の定着排熱ファン62を駆動することで、定着装置50から排出される熱気を機外へと排出し、稼働時においては、定着排熱ファン62に加えて用紙排熱回収装置70の用紙排熱ファン72を駆動することで、定着装置50から排出される熱気および定着装置50を通過して加熱された用紙Pから排出される熱気を機外へと排出する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に係り、より詳細には、記録材に形成された画像を加熱して定着する画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置として、例えば感光体ドラムや中間転写ベルト等の像担持体上に形成されたトナー像を用紙等の記録材に転写する転写装置、記録材に転写されたトナー像を加熱して定着する定着装置、転写後の像担持体表面に残留する残留トナーを除去するクリーニング装置、等を備えたものが知られている。
近年、画像形成装置の小型化が進み、これに伴って定着装置など加熱源を有するユニットから放出される排熱が装置内部の温度上昇を加速しやすくなっている。すると、放出される排熱により例えばクリーニング装置が加熱され、クリーニング装置内部に収容される廃トナーが互いに固着して搬送できなくなるトナーブロッキング現象が発生するなど、重大なトラブルに繋がる可能性が高くなる。
そこで、従来にあっては、定着装置近傍に排熱ファンを設けると共に、稼働時(画像形成時)における排熱ファンの駆動速度を非稼働時(非画像形成時)よりも高速化することで、稼働時に定着装置近傍全域を一様に加速して排熱する技術が提案されている(特許文献1参照)。また、定着装置とクリーニング装置との間に2層のダクトを設けて、下段に設けられた吸気ダクト層から吸気ファンを用いてクリーニング装置にフレッシュエアを供給し、下段で暖められた空気を上段に設けられた排気ダクト層から排気ファンを用いて機外に排出する技術も提案されている(特許文献2参照)。
特開平6−258903号公報(第2-3頁、図1) 特開2001−13856号公報(第5-6頁、図1)
しかしながら、特許文献1では、稼働時に排熱ファンを高速駆動し、定着装置から熱を積極的に奪っているため、熱を奪われた分だけ定着装置をさらに加熱しなければならなくなり、結果としてエネルギー消費量が多くなって効率が低下してしまう。一方、特許文献2では、上述したような問題は生じないものの、定着装置以外から放出される熱、特に、定着装置を通過した記録材より放出される熱については何ら考慮されていなかったため、装置内部の温度上昇を抑制するには未だ不十分であった。
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、無駄なエネルギー消費を低減しつつ、画像形成装置内の温度上昇を抑制することにある。
本発明の画像形成装置では、画像が形成された記録材を定着手段にて加熱して定着し、この定着手段を通過した記録材から放出される熱を記録材排熱回収手段で回収して排出する。
ここで、定着手段から放出される熱を定着排熱回収手段で回収して排出することを特徴とすることができる。また、定着手段は、加熱源を有し回動可能に配設される加熱部材と、加熱部材に圧接して回動可能に配設される加圧部材とを有していることを特徴とすることができる。
また、他の観点から捉えると、本発明の画像形成装置は、加熱源を有し未定着トナー像を担持した記録材が挿通される一対の定着部材と、定着部材の近傍に配設される第一の排熱回収部と、定着部材よりも記録材の搬送方向下流側で記録材の搬送経路の近傍に配設される第二の排熱回収部とを有している。
ここで第一の排熱回収部および第二の排熱回収部の排熱回収動作を制御する制御部をさらに含み、この制御部は、定着部材の稼働時には第一の排熱回収部および第二の排熱回収部を動作させ、定着部材の待機時には第一の排熱回収部のみを動作させることを特徴とすることができる。
さらに、他の観点から捉えると、本発明の画像形成装置は、加熱源を有し未定着トナー像を担持した記録材が挿通される一対の定着部材と、定着部材の近傍に配設される排熱回収部とを含み、この排熱回収部は、定着部材よりも記録材の搬送方向上流側に設けられる上流側吸気口と定着部材よりも記録材の搬送方向下流側に設けられる下流側吸気口とを有するダクトと、このダクト内に配設される排熱ファンと、上流側吸気口および下流側吸気口の開口面積比を調整する開口面積比調整機構とを含むことを特徴としている。
ここで、開口面積比調整機構は、定着部材の稼働時には上流側吸気口よりも下流側吸気口の開口面積が大きくなるように開口面積比を調整することを特徴とすることができる。このとき、排熱ファンは、稼働時および待機時における上流側吸気口からの吸気量が略一定となるように駆動されることを特徴とすることができる。
さらにまた、他の観点から捉えると、本発明の画像形成装置は、加熱源を有し未定着トナー像を担持した記録材が挿通される一対の定着部材と、定着部材よりも記録材の搬送方向上流側に設けられる上流側吸気部と、定着部材よりも記録材の搬送方向下流側に設けられる下流側吸気部と、上流側吸気部および下流側吸気部の吸気バランスを切り換える吸気バランス切換部とを含んでいる。
ここで、吸気バランス切換部は、定着部材の稼働時には上流側吸気部よりも下流側吸気部の吸気量が多くなるように吸気バランスを設定することを特徴とすることができる。
本発明によれば、無駄なエネルギー消費を低減しつつ、画像形成装置内の温度上昇を抑制することができる。
以下、添付図面を参照して、発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
―実施の形態1―
図1は、実施の形態1に係る画像形成装置の概要を示す図である。この画像形成装置は、例えば電子写真方式にて各色成分トナー像が形成される複数(本実施の形態では四つ)の画像形成ユニット10(具体的には10K,10Y,10M,10C)と、各画像形成ユニット10で形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)保持させる中間転写ベルト20と、中間転写ベルト20に転写された重ね画像を記録材としての用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写装置30と、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置50とを本体1内に収容してなるものである。また、本体1内には制御部100が配設されており、画像形成動作等を制御するようになっている。
ここで、各色成分の画像形成ユニット10は、感光体ドラム11の周囲に、この感光体ドラム11を所定の電位に帯電する帯電装置12、帯電された感光体ドラム11に静電潜像を書き込むレーザ露光装置13、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像を現像する現像装置14、感光体ドラム11上に担持されたトナー像を中間転写ベルト20に転写する一次転写ロール15、一次転写後の感光体ドラム11上の残留物を除去するドラムクリーナ16などの電子写真用デバイスを順次配設したものである。特に本実施の形態では、現像装置14内に収容されるトナーとして、55℃程度でガラス転移する低融点トナーが用いられている。ここで、低融点トナ−とは、省電力の観点から定着温度が従来よりも低く、定着温度が従来の約170℃から約150℃へと約20℃程度低減することが可能なものである。ガラス転移温度を低下させること、つまりトナーを低融点化させることによって発生する二次障害(ガラス転移温度も従来の60〜65℃程度から55℃程度に低下)としては、例えばわずかな機内温度上昇でもトナ−ブロッキングが発生しやすくなることが挙げられる。
また、中間転写ベルト20は、複数(本実施の形態では六つ)の支持ロール21〜26に掛け渡されたものであって、支持ロール21が中間転写ベルト20の駆動ロールとして、支持ロール22、23、26が従動ロールとして、支持ロール24が中間転写ベルト20の搬送方向に略直交する方向の蛇行を規制する補正ロール(ステアリングロール:軸方向一端部を支点として傾動自在に配設される)として、支持ロール25が後述する二次転写装置30のバックアップロールとして、それぞれ用いられている。また、駆動ロール21を挟んだ中間転写ベルト20には、二次転写後の中間転写ベルト20上の残留物を除去するベルトクリーナ27が配設されている。そして、中間転写ベルト20は、ポリイミド、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂または各種ゴムにカーボンブラック等の導電剤を適当量含有させたもので、その体積抵抗率が5〜15logΩcmに形成され、その厚みは0.1mmに設定される。
さらに、二次転写装置30は、中間転写ベルト20のトナー像担持面側に圧接配置される二次転写ロール31と、中間転写ベルト20の裏面側に配置されて二次転写ロール31の対向電極をなすバックアップロール25とを備えている。このバックアップロール25には、トナーの帯電極性と同極性の二次転写バイアスを印加する給電ロール32が当接配置されている。ここで、バックアップロール25は、金属心材の外周に内側に発泡弾性体層、外側に導電層を被覆してなる二層構成のEPDMゴムを用いた。外側の導電層はカーボンブラックを15〜35重量%分散した半導電性のEPDM発泡ゴムで、導電層の厚みは0.5〜1.5mmに構成され、また、その表面抵抗率は7〜10Ω/□の抵抗領域に制御される。また、二次転写ロール31は、金属心材とこの金属心材の周囲に固着されたカーボンブラック分散発泡EPDM材料からなるコア層にスキン層を介して5〜20μmの厚みのフッ素樹脂系材料からなるコーティング層を形成したものを用いた。金属心材とコーティング層との間の体積抵抗率は4〜5logΩcmである。
また、用紙搬送系は、用紙トレイ40に積載された用紙Pを搬送ロール41にて搬送した後、レジストレーションロール(レジロール)42で一旦停止させ、その後所定のタイミングで二次転写装置30の二次転写位置へと送り込むようになっている。また、二次転写後の用紙Pを搬送ベルト43を介して定着装置50へと搬送し、定着装置50から排出された用紙Pを排出ロール44によって機外へと排出するようになっている。
そして、定着手段としての定着装置50は、内部に加熱源を有し、回転可能に配設される加熱部材としての加熱ロール51と、この加熱ロール51に圧接配置され、加熱ロール51に従動回転する加圧部材としての無端状の加圧ベルト52とを備えている。これら加熱ロール51と加圧ベルト52とで、一対の定着部材が構成される。
また、定着装置50の上側であって中間転写ベルト20よりも下側の部位には、定着装置50から排出される熱を回収して機外へと排出する記録材排熱回収手段としての定着排熱回収装置60が取り付けられている。さらに、定着装置50よりも用紙搬送方向下流側の用紙搬送経路の上側であって、ベルトクリーナ27よりも下側の部位には、定着装置50を通過した用紙(図示せず)から排出される熱を回収して機外へと排出する記録材排熱回収手段としての用紙排熱回収装置70が設けられている。なお、これら定着排熱回収装置60および用紙排熱回収装置70の詳細については後述する。
次に、この画像形成装置の作像プロセスについて説明する。今、図示外のスタートスイッチがオン操作されると、所定の作像プロセスが実行される。具体的に述べると、例えばこの画像形成装置をデジタルカラー複写機として構成する場合には、図示しない原稿台にセットされる原稿をカラー画像読み取り装置により読み取り、その読み取り信号を処理回路によりデジタル画像信号に変換してメモリに一時的に蓄積し、その蓄積されている四色(Y,M,C,K)のデジタル画像信号に基づいて各色のトナー像形成を行う。すなわち、各色のデジタル画像信号に応じて画像形成ユニット10(具体的には10K,10Y,10M,10C)をそれぞれ駆動する。そして、各画像形成ユニット10では、帯電装置12により一様に帯電された感光体ドラム11にデジタル画像信号に応じた静電潜像をレーザ露光装置13にてそれぞれ書き込ませる。そして、感光体ドラム11に形成された静電潜像を現像装置14により現像して各色のトナー像を形成させる。なお、この画像形成装置をプリンタとして構成する場合には、外部から入力されるデジタル画像信号に基づいて各色のトナー像形成を行うようにすればよい。
そして、各感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、感光体ドラム11と中間転写ベルト20とが接する一次転写位置で、一次転写ロール15によって感光体ドラム11から中間転写ベルト20の表面に順次転写される。一方、転写後に感光体ドラム11上に残存するトナーは、ドラムクリーナ16によってクリーニングされる。
このようにして中間転写ベルト20に一次転写されたトナー像は中間転写ベルト20上で重ね合わされ、中間転写ベルト20の回動に伴って二次転写位置へと搬送される。一方、用紙Pは所定のタイミングで二次転写位置へと搬送され、バックアップロール25に対して二次転写ロール31が用紙Pをニップする。
そして、二次転写位置において、二次転写ロール31とバックアップロール25との間に形成される転写電界の作用で、中間転写ベルト20上に担持されたトナー像が用紙Pに二次転写される。トナー像が転写された用紙Pは、搬送ベルト43により定着装置50へと搬送され、定着装置50において用紙P上のトナー像が加熱・加圧定着された後、排出ロール44によって機外に設けられた排紙トレイ(図示せず)に排出される。一方、転写後に中間転写ベルト20に残存するトナーは、ベルトクリーナ27によってクリーニングされる。
次に、上述した定着排熱回収装置60および用紙排熱回収装置70について詳細に説明する。図2は、本実施の形態における定着装置50近傍の拡大図を示している。
本実施の形態では、定着装置50を構成する加熱ロール51の内部に、加熱源としてのハロゲンヒータ51aが内蔵されている。また、加熱ロール51は、モータ等からなる定着駆動部55によって回転駆動され、加圧ベルト52は、加熱ロール51に従動して回動するようになっている。
また、定着排熱回収装置60は、定着装置50の用紙搬送方向上流側で下に向かって開口する上流側吸気口61aと定着装置50の用紙搬送方向下流側で下に向かって開口する下流側吸気口61bと本体1に設けられた図示しない排出口とを有するダクト61と、このダクト61内に取り付けられ、上流側吸気口61aおよび下流側吸気口61bから図示しない排気口へと向かう気流を生じさせる定着排熱ファン62とを備えている。ここで、上流側吸気口61aおよび下流側吸気口61bは、定着装置50を横切る用紙搬送経路よりも上側に配置されている。この定着排熱回収装置60は、第一の排熱回収部として機能する。一方、用紙排熱回収装置70は、上述した定着排熱回収装置60の下流側吸気口61bよりもさらに用紙搬送方向下流側で下に向かって開口する吸気口71aと本体1の側面に形成された排気口71bとを有するダクト71と、このダクト71内に取り付けられ、吸気口71aから排気口71bへと向かう気流を生じさせる用紙排熱ファン72とを備えている。この用紙排熱回収装置70は、第二の排熱回収部として機能する。
図3は、定着排熱ファン62および用紙排熱ファン72の動作を制御する制御部100の制御ブロックを示している。制御部100のCPU101は、ROM102に記憶されたプログラムに従い、RAM103との間で適宜データのやりとりを行いながら処理を実行する。また、この制御部100には、入出力インターフェース104を介して定着駆動部55からの駆動情報が入力される。また、制御部100は、入出力インターフェース104を介して、定着排熱ファン62および用紙排熱ファン72の駆動を制御するようになっている。
次に、定着排熱ファン62および用紙排熱ファン72の具体的な動作について説明する。
図4(a)は、待機時すなわち画像形成動作を行っていない場合における定着排熱ファン62および用紙排熱ファン72の動作状態を示している。待機時においては、定着駆動部55によって加熱ロール51が回転を停止するかあるいは極低速で回転しており、この状況下では、定着排熱ファン62を所定の回転速度で駆動する一方、用紙排熱ファン72の駆動を停止する。定着排熱ファン62を駆動すると、定着装置50から放出される熱気が、図中に矢印で示すように上流側吸気口61aおよび下流側吸気口61bより吸引され、図示しない排気口を介して機外に排出される。なお、待機時の場合、加熱ロール51の熱が用紙Pに奪われることがないので、用紙排熱回収装置70側に熱気が到達することはほとんどない。このため、無駄なエネルギー消費を抑制する観点から、用紙排熱ファン72の駆動を停止している。
このように、待機時においては、定着排熱ファン62を駆動することで、定着装置50から排出される熱気を機外へと排出する。従って、定着装置50から排出された熱気が例えばベルトクリーナ27を加熱し、ベルトクリーナ27中に滞留する廃トナーを固着させてしまうといった事態は生じない。
一方、図4(b)は、稼働時すなわち画像形成動作を行っている場合における定着排熱ファン62および用紙排熱ファン72の動作状態を示している。稼働時においては、定着駆動部55によって加熱ロール51が所定の速度で回転しており、この状況下では、定着排熱ファン62を待機時と同じ回転速度で駆動する一方、用紙排熱ファン72も回転駆動する。定着排熱ファン62を駆動すると、定着装置50から排出される熱気が、図中に矢印で示すように上流側吸気口61aおよび下流側吸気口61bより吸引され、図示しない排気口を介して機外に排出される。また、用紙排熱ファン72を駆動すると、定着装置50を通過することで加熱ロール51により加熱された用紙Pから放出される熱気が、図中に矢印で示すように吸気口71aより吸引され、排気口71bを介して機外に排出される。なお、本実施の形態では、画像形成動作開始の少し前から画像形成動作終了の少し後までを稼働時と規定し、定着排熱ファン62および用紙排熱ファン72の駆動を行っている。
このように、稼働時においては、定着排熱ファン62および用紙排熱ファン72を駆動することで、定着装置50から排出される熱気および定着装置50を通過して加熱された用紙Pから排出される熱気を機外へと排出する。従って、定着装置50や用紙Pから排出された熱気が例えばベルトクリーナ27を加熱し、ベルトクリーナ27中に滞留する廃トナーを固着させてしまうといった事態は生じない。
次に、定着装置50を通過した用紙Pから放出される熱の影響について説明する。本発明者は、本実施の形態で説明した画像形成装置を用い、図5(a)に示す位置A(加熱ロール51と加圧ベルト52とが接する定着ニップ域Nの用紙搬送方向下流側3mmの位置)および位置B(定着ニップ域Nの用紙搬送方向下流側150mmの位置)で、用紙Pの表裏面(上下面)の温度を測定した。ここで、加熱ロール51の制御温度は200℃とし、一般向けのゼロックスP紙を320mm/secの搬送速度で搬送し、また、カラーコピー向けのゼロックスJ紙を220mm/secの搬送速度で搬送した。なお、この測定に際し、定着排熱ファン62および用紙排熱ファン72は駆動していない。
結果を図5(b)に示す。同図より、用紙Pが位置Aから位置Bへと移動する間に用紙Pの温度が30〜45℃程度低下すること、換言すれば、用紙Pの周囲にこれだけの熱を放出していることがわかる。また、用紙Pの上側(表側)だけでなく、下側(裏側)からも熱が放出されていることも判明した。従って、用紙Pから排出される熱が機内温度の上昇に対して重要な要因となっていることが理解される。
このように、本実施の形態では、定着装置50を通過した用紙Pから排出される熱を、用紙排熱回収装置70によって機外に排出するようにした。この結果、機内の温度上昇を抑制および機内の温度上昇に伴う種々の不具合の発生を防止することができる。特に、本実施の形態のように低融点トナーを用いる場合には、機内温度が従来より低いレベルで上昇するだけでもトナーや廃トナー等の固着が生じやすいため、このような手法の適用が有効である。また、本実施の形態では、定着装置50から排出される熱気については待機時、稼働時を問わず定着排熱回収装置60で一定量ずつ排出するようにしているので、必要以上に排気を行ってしまうことにより加熱ロール51の温度が必要以上に低下し、さらなる加熱が必要になるという事態を防止でき、無駄なエネルギーの消費を低減することができる。
なお、本実施の形態では、用紙搬送経路の上側に吸気口71aを配設するようにしていたが、これに限られるものではなく、用紙搬送路の近傍であれば用紙搬送経路の下側に配設するようにしてもよい。また、本実施の形態では、定着駆動部55の駆動状態に基づいて用紙排熱ファン72の駆動を制御するようにしていたが、これに限られるものではなく、例えば制御部100に入力される画像タイミングクロック等に基づいて駆動を制御するようにしてもよい。
―実施の形態2―
本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、用紙排熱回収装置70を設けずに、排熱回収部としての定着排熱回収装置60のみで定着装置50から放出される熱と定着装置50を通過した用紙Pから放出される熱とを回収するようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様にものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図6は、本実施の形態における定着装置50近傍の拡大図を示している。
本実施の形態では、定着排熱回収装置60の用紙搬送方向上流側の上流側吸気口61aの壁面を構成する板材63がダクト61に対して揺動自在に装着されており、この板材61にはソレノイド80のプランジャ81が取り付けられている。このソレノイド80は、上流側吸気口61aおよび下流側吸気口61bの開口面積比を調整する開口面積比調整機構としての機能を有している。また、上流側吸気口61aは上流側吸気部として、下流側吸気口61bは下流側吸気部として、定着排熱ファン62およびソレノイド80は吸気バランス切換部として、それぞれ機能している。
図7は、排熱ファンとしての定着排熱ファン62およびソレノイド80の動作を制御する制御部100の制御ブロックを示している。本実施の形態では、制御部100には、入出力インターフェース104を介して定着駆動部55からの駆動情報が入力される。また、制御部100は、入出力インターフェース104を介して、定着排熱ファン62およびソレノイド80の駆動を制御するようになっている。
次に、定着排熱ファン62およびソレノイド80の具体的な動作について説明する。
図8(a)は、待機時すなわち画像形成を行っていない場合における定着排熱ファン62およびソレノイド80の動作状態を示している。待機時においては、定着駆動部55によって加熱ロール51が回転を停止するかあるいは極低速で回転しており、この状況下では、定着排熱ファン62を所定の回転速度で駆動する一方、ソレノイド80をオフしてプランジャ81を引き込み状態としている。プランジャ81を引き込み状態とすると、上流側吸気口61aは下流側吸気口61bと同じ開口面積となる。この状態で定着排熱ファン62を駆動すると、定着装置50から放出される熱気が、図中に矢印で示すように上流側吸気口61aおよび下流側吸気口61bより略同量ずつ吸引され、図示しない排気口を介して機外に排出される。
このように、待機時においては、上流側吸気口61aおよび下流側吸気口61bの開口面積を略同じとした状態で定着排熱ファン62を駆動することで、定着装置50から排出される熱気を機外へと排出する。従って、定着装置50から排出された熱気が例えばベルトクリーナ27を加熱し、ベルトクリーナ27中に滞留する廃トナーを固着させてしまうといった事態は生じない。
一方、図8(b)は、稼働時すなわち画像形成を行っている場合における定着排熱ファン62およびソレノイド80の動作状態を示している。稼働時においては、定着駆動部55によって加熱ロール51が所定の速度で回転しており、この状況下では、定着排熱ファン62を待機時よりも高速(例えば2倍の速度)で駆動する一方、ソレノイド80をオンしてプランジャ81を引き出し状態にしている。プランジャ81を引き出し状態とすると、上流側吸気口61aは下流側吸気口61bよりも小さな開口面積となる。この状態で定着排熱ファン62を駆動すると、定着装置50から放出される熱気が、図中矢印で示すように上流側吸気口61aおよび下流側吸気口61bより吸引され、図示しない排気口を介して機外に排出される。このとき、上流側吸気口61aは狭められているものの、その分だけ定着排熱ファン62の駆動速度を高速化しているため、上流側吸気口61aの吸気能力は待機時と略同量である。一方、この一連の動作に伴って、下流側吸気口61bの吸気能力は増大することになる。したがって、下流側吸気口61bは、定着装置50から放出される熱気の他、定着装置50を通過することで加熱ロール51により加熱された用紙Pから放出される熱気も吸引し、図示しない排気口を介して機外に排出される。
このように、稼働時においては、下流側吸気口61bよりも上流側吸気口61aの開口面積を小さくした状態(上流側吸気口61aよりも下流側吸気口61bの開口面積を大きくした状態)で定着排熱ファン62を駆動することで、定着装置50から排出される熱気を機外へと排出する。従って、定着装置50や用紙Pから排出された熱気が例えばベルトクリーナ27を加熱し、ベルトクリーナ27中に滞留する廃トナーを固着させてしまうといった事態は生じない。
本実施の形態では、待機時と稼働時とで、上流側吸気口61aおよび下流側吸気口61bの開口面積比および定着排熱ファン62の駆動速度を異ならせることで、定着装置50を通過した用紙Pから排出される熱を、下流側吸気口61bを介して機外に排出するようにした。この結果、機内の温度上昇を抑制および機内の温度上昇に伴う種々の不具合の発生を防止することができる。特に、本実施の形態のように低融点トナーを用いる場合には、機内温度が従来より低いレベルで上昇するだけでもトナーや廃トナー等の固着が生じやすいため、このような手法の適用が有効である。また、本実施の形態では、定着装置50から排出される熱気についても定着排熱回収装置60で一定量ずつ排出するようにしているので、必要以上に排気を行ってしまうことにより加熱ロール51の温度が必要以上に低下し、さらなる加熱が必要になるという事態を防止でき、無駄なエネルギーの消費を低減することができる。
なお、本実施の形態では、一つのダクト61に上流側吸気口61aおよび下流側吸気口61bを形成し、一つの定着排熱ファン62で吸排気を行うようにしていたが、これに限られるものではなく、例えば定着装置50の用紙搬送方向上流側近傍および用紙搬送方向下流側近傍にそれぞれを独立した吸気部(上流側吸気部、下流側吸気部)を配設するようにしてもよい。
実施の形態1に係る画像形成装置の概要を示す図である。 実施の形態1における定着装置近傍の拡大図である。 定着排熱ファンおよび用紙排熱ファンの動作を制御する制御部の制御ブロックを示す図である。 (a)は待機時、(b)は稼働時における定着排熱ファンおよび用紙排熱ファンの動作を示す図である。 (a)は用紙の温度測定位置を説明する図であり、(b)は各温度測定位置における温度測定結果を示す図表である。 実施の形態2における定着装置近傍の拡大図である。 定着排熱ファンおよびソレノイドの動作を制御する制御部の制御ブロックを示す図である。 (a)は待機時、(b)は稼働時における定着排熱ファンの動作を示す図である。
符号の説明
1…本体、10(10K,10Y,10M,10C)…画像形成ユニット、11…感光体ドラム、12…帯電装置、13…レーザ露光装置、14…現像装置、15…一次転写ロール、16…ドラムクリーナ、20…中間転写ベルト、25…バックアップロール、27…ベルトクリーナ、30…二次転写装置、31…二次転写ロール、43…搬送ベルト、44…排出ロール、50…定着装置、51…加熱ロール、51a…ハロゲンヒータ、52…加圧ベルト、55…定着駆動部、60…定着排熱回収装置、61…ダクト、61a…上流側吸気口、61b…下流側吸気口、62…定着排熱ファン、63…板材、70…用紙排熱回収装置、71a…吸気口、71b…排気口、72…用紙排熱ファン、80…ソレノイド、81…プランジャ、100…制御部、P…用紙

Claims (10)

  1. 画像が形成された記録材を加熱して定着する定着手段と、
    前記定着手段を通過した前記記録材から放出される熱を回収して排出する記録材排熱回収手段と
    を含む画像形成装置。
  2. 前記定着手段から放出される熱を回収して排出する定着排熱回収手段をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記定着手段は、
    加熱源を有し回動可能に配設される加熱部材と、
    前記加熱部材に圧接して回動可能に配設される加圧部材と
    を有していることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 加熱源を有し未定着トナー像を担持した記録材が挿通される一対の定着部材と、
    前記定着部材の近傍に配設される第一の排熱回収部と、
    前記定着部材よりも前記記録材の搬送方向下流側で当該記録材の搬送経路の近傍に配設される第二の排熱回収部と
    を有する画像形成装置。
  5. 前記第一の排熱回収部および前記第二の排熱回収部の排熱回収動作を制御する制御部をさらに含み、
    前記制御部は、前記定着部材の稼働時には前記第一の排熱回収部および前記第二の排熱回収部を動作させ、当該定着部材の待機時には当該第一の排熱回収部のみを動作させることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 加熱源を有し未定着トナー像を担持した記録材が挿通される一対の定着部材と、
    前記定着部材の近傍に配設される排熱回収部と
    を含み、
    前記排熱回収部は、
    前記定着部材よりも前記記録材の搬送方向上流側に設けられる上流側吸気口と当該定着部材よりも当該記録材の搬送方向下流側に設けられる下流側吸気口とを有するダクトと、
    前記ダクト内に配設される排熱ファンと、
    前記上流側吸気口および前記下流側吸気口の開口面積比を調整する開口面積比調整機構と
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記開口面積比調整機構は、前記定着部材の稼働時には前記上流側吸気口よりも前記下流側吸気口の開口面積が大きくなるように開口面積比を調整することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記排熱ファンは、前記稼働時および待機時における前記上流側吸気口からの吸気量が略一定となるように駆動されることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 加熱源を有し未定着トナー像を担持した記録材が挿通される一対の定着部材と、
    前記定着部材よりも前記記録材の搬送方向上流側に設けられる上流側吸気部と、
    前記定着部材よりも前記記録材の搬送方向下流側に設けられる下流側吸気部と、
    前記上流側吸気部および前記下流側吸気部の吸気バランスを切り換える吸気バランス切換部と
    を含む画像形成装置。
  10. 前記吸気バランス切換部は、前記定着部材の稼働時には前記上流側吸気部よりも前記下流側吸気部の吸気量が多くなるように吸気バランスを設定することを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011107219A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Fuji Xerox Co Ltd 排気装置及び画像形成装置
JP2015176094A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2017120283A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 キヤノン株式会社 画像形成装置
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