JP2006176265A - シート搬送装置、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 カール等によって変形したシートであっても、安定して吸着搬送を行う。
【解決手段】 二次転写装置30と定着装置50との間には、ベルト搬送装置70が設けられている。ベルト搬送装置70は、無数の吸気孔が形成され回動可能に配設される無端ベルト74、この無端ベルト74の内側からエアを吸引するファン77を備えている。そして、無端ベルト74の上方およびその用紙搬送方向上流側には、二次転写装置30から排出されてくる用紙Pの挙動を検出するための第1のセンサ91、第2のセンサ92が設けられている。用紙Pを搬送する場合、ファン77を駆動することにより用紙Pを無端ベルト74に吸着する。また、第1のセンサ91、第2のセンサ92によって用紙Pの浮きが検出された場合(用紙Pがカールしている場合)には、ファン77による吸引量を増加させ、吸着させやすくする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、シートを搬送するシート搬送装置等に係り、特に、画像形成装置などで用いられ、用紙などのシートを担持して搬送するシート搬送装置等に関する。
電子写真方式を採用した画像形成装置として、感光体ドラムや中間転写ベルト等の像担持体上に形成されたトナー像を用紙に転写する転写装置、用紙に転写されたトナー像を加熱して定着する定着装置を備えたものが知られている。この種の画像形成装置では、転写後の用紙を安定した状態で定着装置まで搬送する目的で、転写装置と定着装置との間に用紙搬送装置が設けられる。
ここで、用紙搬送装置としては、多数の穴開け加工が施された無端ベルトと、この無端ベルトを張架し且つ駆動する複数の支持ロールと、無端ベルトの内側に配設される吸引ファンとを備えたものが知られている(特許文献1、特許文献2参照。)。この用紙搬送装置では、支持ロールを駆動することによって無端ベルトを回動させ、また、無端ベルトの内側から吸引ファンによって吸引を行うことで、無端ベルト表面に用紙を吸着・保持して搬送を行っている。
特開2003−327342号公報(第3頁、図1) 特開平10−139208号公報(第4頁、図1−2)
ところで、最近では、画像形成装置で使用可能な用紙の種類が増加してきており、例えばはがきなども使用できるようになってきている。ここで、はがきは、一般的に使用されるA4用紙等と比較して短尺である。このため、はがきに対して画像形成を行った場合、はがきは、転写装置より排出されてから定着装置に搬入されるまでの間、転写装置および定着装置の両者にニップされない状態となり得る。このとき、はがきは、用紙搬送装置の無端ベルトから搬送力を受けることになる。
しかしながら、何らかの原因によってはがきにカールが生じていると、はがきは剛性が高い(こしが強い)ため、無端ベルトへの吸着が困難になり、無端ベルトから浮き上がってしまう。すると、カールしたはがきは、例えば無端ベルト近傍でブリッジ状態となって停止し、定着装置まで搬送されなくなってしまう。
かかる問題に対し、上記特許文献1に記載の技術では、はがきが搬送されてくる場合に、用紙搬送装置の最下流側すなわち定着装置側で無端ベルトの搬送面よりも上部に駆動コロを突出させ、この駆動コロにてカールしたはがきを定着装置まで搬送することが提案されている。しかしながら、特許文献1に記載の技術は、カールしたはがきが用紙搬送装置と定着装置との間に落下するのを防止することを目的とするものであり、駆動コロの上流側ではがきが停止してしまった場合には対処できない。
また、上記特許文献2に記載の技術では、他の無端ベルトよりも一段高い位置に、ベルト面を真空吸着しないで搬送するはがき搬送ベルトを設けることが提案されている。しかしながら、この場合には、はがき搬送ベルトとはがきとの間に働く摩擦力だけではがき搬送ベルト上にはがきを保持・搬送しようとしているため、強いカールが生じたはがきでは両者の接触面積が不足し保持力が不十分となりやすい。したがって、特許文献2に記載の技術においても、上述した搬送不良を防止するには充分とはいえない。
なお、このような問題は、上述したはがきに限られるものではなく、所謂厚紙や普通紙等においても同様に生じ得るものである。
本発明は、かかる技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、例えばカールなどによって変形したシートであっても、安定して吸着搬送を行うことにある。
また他の目的は、例えばはがきなど短尺のシートであっても、安定して吸着搬送を行うことにある。
かかる目的のもと、本発明が適用されるシート搬送装置は、シート搬送手段がエアを吸引することによりシートを吸着させて搬送し、挙動検出手段が搬送されるシートの挙動を検出し、調整手段が挙動検出手段による検出結果に基づいてエアの吸引量を調整する。
ここで、挙動検出手段は、シート搬送手段からのシートの浮きを検出し、調整手段は、挙動検出手段によりシートの浮きが検出されたときにエアの吸引量を増加させることを特徴とすることができる。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される画像形成装置は、トナー像を担持する像担持体と、記録材が搬送される搬送経路と、像担持体上に形成されたトナー像を、搬送経路を搬送される記録材に転写する転写部と、搬送経路に沿って配設されトナー像が転写された記録材を搬送する搬送機構と、搬送機構によって搬送された記録材上のトナー像を定着する定着部とを含み、搬送機構は、記録材の搬送面に多数の穿孔が形成され且つ回転駆動される無端ベルトと、無端ベルトの内側からエアを吸引するファンと、搬送経路上に配置され記録材を検出するセンサと、センサによる記録材の検出結果に基づいてファンによるエアの吸引量を制御する制御部とを含むことを特徴としている。
この画像形成装置においては、転写部の出口と定着部の入口との間の距離が、許容される最小サイズの記録材の搬送方向長さよりも長いことを特徴とすることができる。また、センサは記録材の搬送方向に沿って複数配設されることを特徴とすることができる。さらに、センサは、記録材との距離が所定の距離よりも小さいか否かを検出し、制御部は、センサによりセンサと記録材との距離が所定の距離よりも小さいことが検出されたときにファンによるエアの吸引量を増加させることを特徴とすることができる。さらにまた、制御部は、センサによる検出結果に基づいて記録材にカールが生じているか否かを判断し、記録材にカールが生じていると判断された場合にファンによるエアの吸引量を増加させることを特徴とすることができる。また、搬送機構には、記録材搬送方向に直交する方向の記録材中央部を基準位置とするセンターレジストレーション方式にて記録材が供給され、無端ベルトおよびセンサは、記録材中央部に対応する位置に配設されることを特徴とすることができる。
本発明によれば、シートの挙動等に応じてエアの吸引量を調整することにより、例えばカールなどによって変形したシートであっても、安定して吸着搬送を行うことができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
―実施の形態1―
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置の概要を示す図である。この画像形成装置は、本体1内に、例えば電子写真方式にて各色成分トナー像が形成される複数(本実施の形態では四つ)の画像形成ユニット10(具体的には10K,10Y,10M,10C)、各画像形成ユニット10で形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)保持させる中間転写ベルト20を備えている。また、画像形成装置は、中間転写ベルト20に転写された重ね画像を用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写装置30、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置50を備えている。
ここで、各色成分の画像形成ユニット10は、感光体ドラム11、この感光体ドラム11を所定の電位に帯電する帯電装置12を備えている。また画像形成ユニット10は、帯電された感光体ドラム11に静電潜像を書き込むレーザ露光装置13、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像を現像する現像装置14を有している。さらに、画像形成ユニット10は、感光体ドラム11上に担持されたトナー像を中間転写ベルト20に転写する一次転写ロール15、一次転写後の感光体ドラム11上の残留物を除去するドラムクリーナ16を具備している。
現像装置14では、トナーおよびキャリアを有する所謂二成分現像剤(以下、現像剤という)を用いた二成分現像方式が採用されている。また、本実施の形態に係る各現像装置14では、所定のタイミングで新たな現像剤を現像装置14内に供給し、その結果余剰となった現像剤を廃現像剤として外部に排出する所謂トリクル方式を採用している。これにより、長期間の使用に伴って劣化したキャリアを除去することができ、現像性能を確保することが可能となっている。このため、画像形成ユニット10の上部には、各画像形成ユニット10K,11Y,11M,11Cに対して各色の現像剤を供給するための現像剤カートリッジ17(具体的には17K,17Y,17M,17C)が配設されている。
像担持体としての中間転写ベルト20は、複数(本実施の形態では六つ)の支持ロール21〜26に掛け渡されている。ここで、支持ロール21は中間転写ベルト20の駆動ロールである。支持ロール22、23、26は従動ロールとして用いられる。支持ロール24は中間転写ベルト20の搬送方向に略直交する方向の蛇行を規制する補正ロール(ステアリングロール:軸方向一端部を支点として傾動自在に配設される)である。支持ロール25は後述する二次転写装置30のバックアップロールである。そして、駆動ロール21を挟んだ中間転写ベルト20には、二次転写後の中間転写ベルト20上の残留物を除去するベルトクリーナ27が配設されている。中間転写ベルト20は、ポリイミド、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂または各種ゴムにカーボンブラック等の導電剤を適当量含有させたものから構成される。
転写部としての二次転写装置30は、像担持体としての中間転写ベルト20のトナー像担持面側に圧接配置される二次転写ロール31と、中間転写ベルト20の裏面側に配置されて二次転写ロール31の対向電極をなすバックアップロール25とを備えている。さらに、二次転写装置30は、バックアップロール25にトナーの帯電極性と同極性の二次転写バイアスを印加する給電ロール32が当接配置されている。なお、本実施の形態では、中間転写ベルト20が像担持体として機能するが、感光体ドラム11に形成されるトナー像を直接用紙Pに転写するタイプの画像形成装置においては、感光体ドラム11が像担持体として機能することになる。また、その場合には、一次転写ロール15が転写部として機能する。
また、用紙搬送系は、シートとしての用紙Pを収容する用紙トレイ40、この用紙トレイ40に集積された用紙Pを所定のタイミングで取り出して搬送経路44に搬送するピックアップロール41、ピックアップロール41にて繰り出された用紙Pを搬送する搬送ロール42を備えている。また、搬送ロール42の用紙搬送方向下流側には、所定のタイミングで二次転写装置30に用紙Pを送り込むためのレジストレーションロール(レジロール)43が配設されている。また、二次転写装置30よりも用紙搬送方向下流側の搬送経路44には、二次転写後の用紙Pを定着装置50まで搬送するためのシート搬送装置(搬送機構)としてベルト搬送装置70が設けられている。なお、ベルト搬送装置70の詳細については後述する。
さらに、定着部としての定着装置50は、内部に加熱源を有し、回転可能に配設される加熱ロール51を備えている。また、定着装置50は、加熱ロール51に圧接配置され、加熱ロール51に従動回転する加圧ロール52を備えている。ここで、加熱ロール51は図示しない温度調整部によって所定の温度範囲となるように制御されている。
定着装置50よりも用紙搬送方向下流側には、用紙Pを上部側に向けて搬送する排出経路45が設けられている。この排出経路45には、複数の搬送ロール46が配設されている。そして、この排出経路45よりも下流側であって本体1の上部には、画像形成済みの用紙Pが排出される排紙トレイ2が設けられている。
また、本実施の形態では、両面モード選択時に、定着装置50で片面定着済みの用紙Pを反転させて再度二次転写装置30へと戻す用紙反転搬送機構(反転搬送機構)60が設けられている。この用紙反転搬送機構60は、定着装置50からの排出経路45に対して下方に分岐する分岐経路61を設け、この分岐経路61にはさらに下方に向かって反転経路62を延設すると共に、この反転経路62からレジロール43手前の搬送経路44へと戻る戻し経路63を連通接続したものである。そして、これらの経路には必要に応じて適宜数の搬送ロール64が設けられている。また、定着装置50の出口側には、定着後の用紙Pの搬送方向を排出経路45または分岐経路61に切り替えるゲート65が設けられ、分岐経路61と戻し経路63との分岐点には反転前後の用紙Pの搬送方向を切り替えるゲート66が設けられている。さらに、反転経路62には、正逆回転可能に配設されるスイッチバックロール67が取り付けられている。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の基本的な作像プロセスについて説明する。図示しない画像読取装置(IIT)や図示しないパーソナルコンピュータ(PC)等から出力される画像データは、図1に示すような画像形成装置に入力される。画像形成装置では、図示しない画像処理装置(IPS)にて所定の画像処理が施された後、画像形成ユニット10等によって作像作業が実行される。画像処理装置(IPS)では、入力された反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消しや色編集、移動編集等の各種画像編集等の所定の画像処理が施される。画像処理が施された画像データは、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色の色材階調データに変換され、レーザ露光装置13に出力される。
レーザ露光装置13では、入力された色材階調データに応じて、例えば半導体レーザから出射された露光ビームを画像形成ユニット10K,10Y,10M,10Cの各々の感光体ドラム11に照射している。画像形成ユニット10K,10Y,10M,10Cの感光体ドラム11では、帯電装置12によって表面が帯電された後、このレーザ露光装置13によって表面が走査露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、各々の画像形成ユニット10K,10Y,10M,10Cの現像装置14にて、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像として現像される。
画像形成ユニット10K,10Y,10M,10Cの感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、各感光体ドラム11と中間転写ベルト20とが当接する一次転写部にて、中間転写ベルト20上に転写される。より具体的には、一次転写部において、一次転写ロール15にて中間転写ベルト20の基材に対しトナーの帯電極性と逆極性の電圧を付加され、未定着トナー像が中間転写ベルト20の表面に順次重ね合わせられて一次転写が行われる。このようにして一次転写された未定着トナー像は、中間転写ベルト20の回転に伴って二次転写装置30に搬送される。
一方、用紙搬送系では、画像形成のタイミングに合わせてピックアップロール41が回転し、用紙トレイ40から用紙Pが供給される。ピックアップロール41により供給された用紙Pは、搬送ロール42により搬送経路44を搬送され、二次転写装置30に到達する。二次転写装置30に到達する前に、用紙Pはレジロール43によって一旦停止され、前述のようにしてトナー像が担持された中間転写ベルト20の移動タイミングに合わせてレジロール43が回転することで、用紙Pの位置とトナー像の位置との位置合わせがなされる。
二次転写装置30では、中間転写ベルト20を介して、二次転写ロール31がバックアップロール25に押圧される。このとき、タイミングを合わせて搬送された用紙Pは、中間転写ベルト20と二次転写ロール31との間に挟み込まれる。このとき、給電ロール32にトナーの帯電極性と同極性の電圧(本実施の形態では負極性)が印加されると、二次転写ロール31を対向電極とする転写電界が形成される。そして、中間転写ベルト20上に担持された未定着トナー像は、二次転写ロール31とバックアップロール25とによって押圧される二次転写位置にて、用紙Pに静電転写される。
その後、トナー像が静電転写された用紙Pは、中間転写ベルト20から剥離された後、ベルト搬送装置70によって定着装置50まで搬送される。定着装置50に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着装置50によって熱および圧力で定着処理を受けることで用紙P上に定着される。その後、定着画像が形成された用紙Pがゲート65によって排出経路45側へ向けられ、用紙Pは排紙トレイ2に排出される。一方、用紙Pへの転写が終了した後、中間転写ベルト20上に残った残留トナーは、中間転写ベルト20の回動に伴ってベルトクリーナ27との対向部まで搬送され、ベルトクリーナ27によって中間転写ベルト20上から除去される。
また、用紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着装置50を通過した用紙Pの先端がゲート65によって分岐経路61に進入し、分岐経路61を搬送された後にゲート66によって反転経路62に進入する。反転経路62において、用紙Pはスイッチバックロール67によって一旦奥側に向けて搬送された後、用紙Pの後端がゲート66を抜けた直後のタイミングで一旦停止し、その後所定のタイミングでスイッチバックロール67を逆回転させることにより今度は逆方向に向けて搬送される。その際、用紙Pはゲート66によって戻し経路63に進入する。戻し経路63を搬送される用紙Pは、搬送ロール64によって搬送経路44へと戻される。このとき、用紙Pは最初に搬送経路44にあったときとは異なり、表裏が反転された状態となっている。そして、今度は用紙Pの裏面に未定着トナー像が静電転写され、定着装置50によって定着された後、排出経路45を介して排紙トレイ2に排出される。
次に、上述したベルト搬送装置70について詳細に説明する。図2はシート搬送装置(搬送機構)としてのベルト搬送装置70の側部断面図を、図3はベルト搬送装置70を図2のIII方向から見た上面図を示している。
本実施の形態において、ベルト搬送装置70は、用紙搬送方向に直交する方向に延びるハウジング部材71と、このハウジング部材71の用紙搬送方向両端部側に用紙搬送方向に直交するように取り付けられる二本のロール軸72,73とを備えている。そして、これら二本のロール軸72,73には無端ベルト74が回動可能に掛け渡されている。この無端ベルト74には、無数の吸気孔(穿孔)74aが形成されている。また、本実施の形態では、ロール軸72がギア等(図示せず)によって回転駆動されるようになっており、これによって無端ベルト74を回転させるようになっている。
ここで、ハウジング部材71の用紙搬送方向長さは約10cm程度である。図2には、用紙Pとしてカールしたはがきが搬送されている例を示しているが、ベルト搬送装置70の用紙搬送方向長さは、はがきよりもわずかに短くなっている。したがって、図3に示すハウジング部材71の用紙搬送方向長さが、はがきよりもわずかに短くなっていることが理解される。
また、本実施の形態では、無端ベルト74が一本だけ配設されており、その配設位置はハウジング部材71の用紙搬送方向に直交する方向の略中央部となっている。なお、この理由については後述する。そして、無端ベルト74に隣接するハウジング部材71の上面には、用紙搬送方向に沿って複数(本例では8本)のリブ75が形成されている。
さらに、ハウジング部材71の内部には、無端ベルト74の下部からハウジング部材71の一側端部に設けられた開口71aに連通するダクト76が形成されている。そして、このダクト76の奥側にはファン77が取り付けられている。
さらにまた、本実施の形態では、二次転写装置30のニップ出口に対してベルト搬送装置70が斜め下方に装着されている。そして、二次転写装置30とベルト搬送装置70との間には、二次転写後の用紙Pを安定的にベルト搬送装置70へと導く搬送ガイド80が取り付けられている。
そして、本実施の形態では、二次転写装置30から排出された用紙Pの挙動を監視する目的で、用紙搬送方向に沿って挙動検出手段としての第1のセンサ91、第2のセンサ92(センサ)が設けられている。これら第1のセンサ91、第2のセンサ92は、通常用紙Pが搬送される用紙搬送経路(搬送経路、二次転写装置30の出口−搬送ガイド80の上面、ベルト搬送装置70の上面−定着装置50の入口を結んでいる)の上部に配設されている。ここで、第1のセンサ91および第2のセンサ92は、用紙搬送方向に対してずらして配置される。これを具体的に説明すると、図2に示すように、第1のセンサ91は、二次転写ニップの出口近傍であって搬送ガイド80とベルト搬送装置70との境界近辺に対向して配設される。また、第2のセンサ92は、ベルト搬送装置70の搬送方向上流側に対向して配設される。一方、第1のセンサ91および第2のセンサ92は、用紙搬送方向に直交する方向に対しては、略同一位置に配置される。これを具体的に説明すると、図3に示すように、第1のセンサ91および第2のセンサ92は、ベルト搬送装置70の用紙搬送方向に直交する方向の略中央、すなわち、無端ベルト74の上部に配設される。
ここで、第1のセンサ91および第2のセンサ92は、例えば反射式の光学センサにて構成されており、対向部を通過する用紙Pの有無を検出している。特に、本実施の形態では、用紙Pが第1のセンサ91および第2のセンサ92の近傍(例えば5〜10mm程度に設定される)を通過したときのみ、用紙Pの存在を検出するようになっている。
ここで、ベルト搬送装置70において、ハウジング部材71の用紙搬送方向に直交する方向の略中央部に無端ベルト74を配設した理由について説明する。本実施の形態に係る画像形成装置では、用紙Pの搬送方向中央位置を用紙搬送の基準とする所謂センターレジ(センターレジストレーション)基準方式が採用されている。従って、用紙Pの搬送方向中央位置は、用紙Pのサイズやフィード方向(ロングエンドフィード、ショートエンドフィード)とは無関係に同一位置になる。また、本実施の形態では、無端ベルト74の搬送方向に直交する方向の長さ(幅)が、この画像形成装置で使用可能な最小の用紙Pの幅(はがきサイズ)と略同一に設定されている。これにより、使用可能な用紙Pであれば、いかなるサイズのものであっても、必ず無端ベルト74上を通過し、且つ、用紙Pによって無端ベルト74の上面が覆われることになる。
つまり、本実施の形態では、センターレジ基準方式を採用しているために、複数の無端ベルトを配設する必要がなく、一本の無端ベルト74で十分なのである。
また、第1のセンサ91および第2のセンサ92は、上述したように無端ベルト74の上方に配置されている。このため、搬送される用紙Pは、いかなるサイズのものであっても、必ず第1のセンサ91および第2のセンサ92の下を通過することになる。
ここで、本実施の形態に係る画像形成装置では、画像形成を行う用紙Pの種類や、二次転写装置30を通過した用紙Pの状態に基づいて、ファン77による風量の制御が行われている。
図4は、ファン77による風量を制御する調整手段としての制御部100の制御ブロックを示している。制御部100のCPU101は、ROM102に記憶されたプログラムに従い、RAM103との間で適宜データのやりとりを行いながら処理を実行する。また、この制御部100には、入出力インタフェース104を介して、UI(ユーザインターフェース)85からの用紙種情報、第1のセンサ91および第2のセンサ92からの用紙検出情報が入力される。また、制御部100は、入出力インタフェース104を介して、ファン77の駆動モータ(図示せず)を制御する。
次に、図2〜図4を参照しながら、本実施の形態に係るベルト搬送装置70の動作について説明する。
画像形成が開始されると、ロール軸72が回転駆動され、これに伴って無端ベルト74が回動を開始する。また、ファン77が駆動され、これに伴ってハウジング部材71に設けられた図示しない開口からエアの吸引が行われる。開口からエアが吸引されると、その上部の無端ベルト74に設けられた吸気孔74aからエアが吸引される。また、開口から吸引されたエアは、ファン77によって図示しない排出口より排出される。
この状態で、二次転写装置30からベルト搬送装置70に用紙Pが搬入されると、用紙Pは、無端ベルト74側からエアによる吸引力を受ける。これにより、用紙Pの裏面(トナー像を担持していない側の面)が吸気孔74aからの吸引によって無端ベルト74に吸い付けられる。そして、無端ベルト74の回動によって、用紙Pは無端ベルト74に吸着された状態で搬送されていく。そして、搬送された用紙Pは、ロール軸73によって張架される部位においてエアによる吸引力を受けなくなるために無端ベルト74より剥離され、定着装置50に向けて搬送される。
ここで、本実施の形態に係る画像形成装置では、上述したように、用紙反転搬送機構60を用いて用紙Pの両面に画像を形成することが可能となっている。ここで、片面に画像が形成された状態の用紙Pは、定着装置50から受ける熱によってカールしている可能性がある。従来のベルト搬送装置70では、無端ベルト74にカールした用紙Pを吸着して搬送するのは困難であり、特に、はがきのように短尺且つ厚紙の用紙Pの場合には搬送が停止してしまう場合があった。
そこで、本実施の形態では、第1のセンサ91および第2のセンサ92による用紙Pの検出結果に基づいて、ファン77の風量制御を行っている。以下、各制御例について説明を行う。
◎制御例1
この制御例では、搬送されてくる用紙Pの状態を第1のセンサ91および第2のセンサ92を用いて検出し、その検出結果に基づいてファン77の風量(ファン77による吸引量)を制御している。表1には、制御例1における第1のセンサ91による用紙検出結果および第2のセンサ92による用紙検出結果と、その結果として設定されるファン77の風量との関係を示す。
Figure 2006176265
ここで、第1のセンサ91および第2のセンサ92が共にOFFであるということは、搬送されてくる用紙Pが第1のセンサ91および第2のセンサ92から離れた位置にあること、すなわち、無端ベルト74側にあることを意味するものと考えられる。用紙Pが無端ベルト74側にあれば、ファン77の風量をそれほど強くしなくても用紙Pを無端ベルト74に容易に吸着させることが可能である。そこで、この場合は、ファン77の風量を従前通り(Keep)に設定している。
なお、本実施の形態では、UI85から入力されてくる用紙種情報、すなわち、画像形成の対象となる用紙Pの種類に応じて、ファン77に設定される基本的な風量が変更されている。これを具体的に説明すると、例えば用紙Pとして普通紙が使用される場合と比較して、はがきを含む厚紙が使用される場合には、基準となる風量が高く設定されている。
また、第1のセンサ91がOFFであり第2のセンサ92がONであるということは、搬送されてくる用紙Pの先端側が無端ベルト74から離れる側(無端ベルト74から浮いた状態)にあり、その下流側が無端ベルト74側にあること、つまり、用紙Pがアッパーカールしていることを意味するものと考えられる。用紙Pがアッパーカールしていると、無端ベルト74への吸着が難しくなる。そこで、この場合は、ファン77の風量を強く(Up)設定している。
逆に、第1のセンサ91がONであり第2のセンサ92がOFFであるということは、搬送されてくる用紙Pの先端側は無端ベルト74側にあるものの、その下流側が無端ベルト74から離れる側(無端ベルト74から浮いた状態)にあること、つまり、用紙Pがダウンカールしていることを意味するものと考えられる。用紙Pがダウンカールしていると、無端ベルト74への吸着が難しくなる。そこで、この場合も、ファン77の風量を強く(Up)設定している。
さらに、第1のセンサ91および第2のセンサ92が共にONであるということは、搬送されてくる用紙Pが第1のセンサ91および第2のセンサ92に近い位置にあること、すなわち、無端ベルト74から完全に離れる側(無端ベルト74から浮いた状態)にあることを意味するものと考えられる。用紙Pが無端ベルト74から離れていると、無端ベルト74への吸着が困難になる。そこで、この場合も、ファン77の風量を強く(Up)設定している。なお、図2は、強いダウンカールが発生した用紙P(はがき)が搬送される状態を例示している。用紙Pに強いダウンカールが発生した場合、二次転写装置30から排出されたはがきは第1のセンサ91および第2のセンサ92と近い位置にあることが理解される。また、二次転写装置30のニップから排出された直後のはがきは、定着装置50にニップされていないことも理解される。
このように、制御例1では、搬送されてくる用紙Pが無端ベルト74側にない場合には、ファン77の風量を上げている。これにより、例えば用紙Pとしてカールしたはがきが搬送されてくるような場合であっても、無端ベルト74に吸着して搬送することが可能になる。また、制御例1では、搬送されてくる用紙Pが無端ベルト74に沿って搬送されている場合には、ファン77の風量を上げないようにしている。これにより、例えば薄紙などが搬送される場合に、吸着する際の風量が強すぎることに伴うトナー像の乱れを防止することができる。
◎制御例2
この制御例は、上述した制御例1と略同様であるが、第1のセンサ91がONであり第2のセンサ92がOFFである場合の風量制御を異ならせたものである。表2には、制御例2における第1のセンサ91による用紙検出結果および第2のセンサ92による用紙検出結果と、その結果として設定されるファン77の風量との関係を示す。
Figure 2006176265
制御例2では、第1のセンサ91がONであり第2のセンサ92がOFFであることを、用紙Pが先端側から無端ベルト74に吸着され始めたということを意味するものと考えている。そこで、この例では、ファン77の風量を弱く(Down)設定している。
このように、制御例2では、用紙Pが無端ベルト74に吸着され始めた場合にファン77の風量を下げている。これにより、例えばカールしたはがき等の厚紙が搬送される場合にも、トナー像の乱れを防止することができる。
◎制御例3
制御例1,2では、搬送されてくる用紙Pの状態を第1のセンサ91および第2のセンサ92両者で検出した結果に基づいて、ファン77の風量制御を行っていた。これに対し、この制御例では、第1のセンサ91および第2のセンサ92に突入してくる用紙Pの搬送方向先端の状態をこれら第1のセンサ91および第2のセンサ92で検出し、その検出結果に基づいて、ファン77の風量を制御するようにしたものである。なお、用紙Pの先端が第1のセンサ91あるいは第2のセンサ92との対向位置に到達するタイミングは、例えば、レジストレーションロール43(図1参照)の回転再開タイミングからの経過時間に基づいて把握することができる。表3には、制御例3における第1のセンサ91による用紙検出結果および第2のセンサ92による用紙検出結果と、その結果として設定されるファン77の風量との関係を示す。
Figure 2006176265
ここで、第1のセンサ91による検出結果がOFFであったということは、用紙Pの先端が搬送ガイド80に沿って搬送されていることを意味するものと考えられる。したがって、この場合は、ファン77の風量を従前通り(Keep)に設定している。その後、第2のセンサ92による検出結果がOFFであったということは、第1のセンサ91との対向部を通過した用紙Pの先端が無端ベルト74に吸着されながら搬送されていることを意味するものと考えられる。そこで、この場合も、ファン77の風量を従前通り(Keep)に設定している。
また、第1のセンサ91による検出結果がOFFであった後に、第2のセンサ92による検出結果がONであったということは、第1のセンサ91との対向部を通過した用紙Pの先端が無端ベルト74に吸着されていないことを意味するものと考えられる。そこで、この場合は、ファン77の風量を強く(Up)設定している。
一方、第1のセンサ91による検出結果がONであったということは、用紙Pの先端が搬送ガイド80から離れた状態になっていることを意味するものと考えられる。したがって、この場合は、ファン77の風量を強く設定している。その後、第2のセンサ92による検出結果がOFFであったということは、第1のセンサ91との対向部を通過した用紙Pの先端が無端ベルト74に吸着されながら搬送されていることを意味するものと考えられる。そこで、この場合は、吸着された用紙Pが外れないようにファン77の風量を強い状態に維持(Keep)している。
また、第1のセンサ91による検出結果がONであった後に、第2のセンサ92による検出結果がONであったということは、第1のセンサ91との対向部を通過した用紙Pの先端が無端ベルト74に吸着されていないことを意味するものと考えられる。そこで、この場合は、第1のセンサ91による検出結果に基づいて一旦強く設定されたファン77の風量をさらに強く(Up)設定している。
このように、制御例3では、搬送されてくる用紙Pの搬送方向先端側の状態に基づいて、ファン77の風量を制御している。これにより、例えば用紙Pとしてカールしたはがきが搬送されてくるような場合であっても、無端ベルト74に吸着して搬送することが可能になる。特に、制御例3では、第1のセンサ91にて用紙Pの先端が検出された場合(用紙Pが搬送ガイド80側から離れている場合)は、一旦風量を上げ、その後第2のセンサ92にて用紙Pの先端が検出された場合(用紙Pが無端ベルト74から離れている場合)には、さらに風量を上げるようにしたので、カールしたはがき等の用紙Pをより無端ベルト74側に吸着させやすくなるという効果がある。
◎制御例4
この制御例は、上述した制御例3と略同様であるが、制御例2と同様、第1のセンサ91がONであり第2のセンサ92がOFFである場合の風量制御を異ならせたものである。表4には、制御例4における第1のセンサ91による用紙検出結果および第2のセンサ92による用紙検出結果と、その結果として設定されるファン77の風量との関係を示す。
Figure 2006176265
制御例4では、第1のセンサ91がONであり第2のセンサ92がOFFであることを、用紙Pが先端側から無端ベルト74に吸着され始めたということを意味するものと考えている。そこで、この例では、第1のセンサ91による検出結果に基づいて一旦強く設定されたファン77の風量を弱く(Down)設定し、元の状態に戻している。
このように、制御例4では、用紙Pが無端ベルト74に吸着され始めた場合にファン77の風量を下げている。これにより、例えばカールしたはがき等の厚紙が搬送される場合にも、トナー像の乱れを防止することができる。
以上説明したように、本実施の形態では、搬送されてくる用紙Pの状態、具体的には用紙Pが無端ベルト74側から離れているか(無端ベルト74から浮いているか)どうかを第1のセンサ91および第2のセンサ92を用いて検出するようにした。そして、この検出結果に基づいてベルト搬送装置70に設けられたファン77の風量(吸引量)を調整することとした。これにより、例えばカールした用紙Pなど、用紙Pが無端ベルト74に吸着されていないと判断される場合には、ファン77の風量を上げることで、無端ベルト74に用紙Pを吸着させやすくすることができる。したがって、カールしたはがきのような用紙Pであっても、無端ベルト74に吸着させることができ、安定して搬送することが可能となる。
特に、本実施の形態に係る画像形成装置では、用紙反転搬送機構60を用いて用紙Pの両面に画像形成を行うことが可能となっているが、用紙Pの裏面に画像を形成する場合、表面に画像形成された用紙Pが一度定着装置50を通過しているためにカールが発生しやすい。本実施の形態では、二次転写装置30から排出される用紙Pの姿勢を第1のセンサ91および第2のセンサ92で検出し、その検出結果に基づいてファン77の風量を制御しているので、両面画像形成の際に用紙Pにカールが発生したとしても、カールが発生した用紙Pを安定して定着装置50まで導くことができる。
また、本実施の形態では、用紙搬送方向に複数(本実施の形態では2つ)のセンサ(第1のセンサ91,第2のセンサ92)を配設するようにしたので、ダウンカールやアッパーカールが発生した用紙Pであっても、その挙動を検出することが可能となり、問題なく風量調整を行うことができる。そして、本実施の形態では、所謂センターレジ方式においてすべての用紙Pが通過する位置(搬送方向に直交する方向中央部:無端ベルト74の直上)にこれら第1のセンサ91,第2のセンサ92を配設するようにしたので、搬送されてくるすべての用紙Pの挙動を監視することができる。
なお、本実施の形態では、第1のセンサ91を二次転写ニップの出口近傍であって搬送ガイド80とベルト搬送装置70との境界近辺に対向した位置に配設し、また、第2のセンサ92をベルト搬送装置70の搬送方向上流側と対向する位置に配設していたが、これに限られるものではない。例えば図5(a)に示すように、第1のセンサ91を二次転写ニップの出口近傍であって搬送ガイド80とベルト搬送装置70との境界近辺に対向した位置に配設し、第2のセンサ92をベルト搬送装置70の搬送方向略中央部と対向する位置に配設することができる。また、例えば図5(b)に示すように、第1のセンサ91をベルト搬送装置70の搬送方向上流側と対向する位置に配設し、第2のセンサ92をベルト搬送装置70の搬送方向略中央部と対向する位置に配設することもできる。
―実施の形態2―
本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1では所謂センターレジ方式にて用紙搬送を行っていたのに対し、本実施の形態では所謂コーナーレジ方式にて用紙搬送を行っている点が異なっている。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、実施の形態1と同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図6は、本実施の形態に係るベルト搬送装置70の上面図を示している。ベルト搬送装置70は、装置の骨格となるハウジング部材111と、このハウジング部材111に対し用紙搬送方向に直交する方向に複数並べて取り付けられる無端ベルト112(具体的には112a〜112e)とを備えている。ここで、各無端ベルト112a〜112eは、ハウジング部材111の用紙搬送方向上流側に設けられた駆動ロール113(具体的には113a〜113e)および用紙搬送方向下流側に設けられた従動ロール114(具体的には114a〜114e)に、回動可能に掛け渡されている。
また、各無端ベルト112a〜112eの表面には、それぞれ無数の吸気孔115が形成されている。また、本実施の形態では、五本の無端ベルト112a〜112eが所定の間隔で並列配置されているため、これら各無端ベルト112a〜112eの間には、ハウジング部材111の上面が露出するようになっている。そして、この露出する部位には、用紙搬送方向に沿って無端ベルト112a〜112eの上面よりわずかに突出するリブが形成されている。
なお、本実施の形態においても、ハウジング部材111の内部には、各無端ベルト112a〜112eの下部からハウジング部材111の一側端部に設けられた開口111aに連通するダクト(図示せず)が形成されている。そして、このダクトの奥側にはファン(図示せず)が取り付けられている。
そして、本実施の形態においても、用紙搬送方向に沿って第1のセンサ121、第2のセンサ122が取り付けられている。ここで、第1のセンサ121および第2のセンサ122は、実施の形態1と同様、用紙搬送方向に対してずらして配置される。そして、第1のセンサ121および第2のセンサ122は、用紙搬送方向に直交する方向に対しては、一端部側に偏って配設される。具体的には、画像形成装置の最も手前側となる無端ベルト112aおよびこの無端ベルト112aに隣接する無端ベルト112bの間に対応する部位に対向して配設される。本実施の形態に係る画像形成装置では、用紙搬送方向に直交する方向の用紙一側端部を基準位置とした所謂コーナーレジ(コーナーレジストレーション)基準方式が採用されている。具体的には、画像形成装置の手前側の所定位置(例えば無端ベルト112aの外側端部位置)を用紙Pの一側端に合わせている。コーナーレジ方式では、用紙Pの搬送方向一端部位置は、用紙Pのサイズやフィード方向とは無関係に同一位置になる。したがって、上述した位置に第1のセンサ121および第2のセンサ122を配設することにより、使用可能な用紙Pであれば、いかなるサイズのものであっても、必ず第1のセンサ121および第2のセンサ122の下を通過することになる。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様、第1のセンサ121および第2のセンサ122による用紙Pの検出結果を用い、例えば制御例1〜制御例4に示した制御手法に基づいて、ファン77の風量を制御することができる。これにより、カールした用紙Pについてはファン77の風量を強めて無端ベルト112(112a〜112e)に吸着した状態で搬送することができる。また、カールしていない用紙Pについては、ファン77の風量を強くすることなく無端ベルト112(112a〜112e)に吸着した状態で搬送することができ、用紙P上のトナー像の乱れを抑制することができる。
本実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成を示す図である。 実施の形態1に係るベルト搬送装置の側部断面図である。 実施の形態1に係るベルト搬送装置の上面図である。 制御部のブロック図である。 (a),(b)はセンサ配置位置の他の例を示す図である。 実施の形態2に係るベルト搬送装置の上面図である。
符号の説明
10(10K,10Y,10M,10C)…画像形成ユニット、20…中間転写ベルト、25…バックアップロール、30…二次転写装置、31…二次転写ロール、40…用紙トレイ、50…定着装置、60…用紙反転搬送機構、70…ベルト搬送装置、71…ハウジング部材、72,73…ロール軸、74…無端ベルト、74a…吸気孔、77…ファン、80…搬送ガイド、91…第1のセンサ、92…第2のセンサ、100…制御部、111…ハウジング部材、112(112a〜112e)…無端ベルト、113(113a〜113e)…駆動ロール、114(114a〜114e)…従動ロール、115…吸気孔、121…第1のセンサ、122…第2のセンサ

Claims (8)

  1. エアを吸引することによりシートを吸着させて搬送するシート搬送手段と、
    搬送されるシートの挙動を検出する挙動検出手段と、
    前記挙動検出手段による検出結果に基づいてエアの吸引量を調整する調整手段と
    を含むシート搬送装置。
  2. 前記挙動検出手段は、前記シート搬送手段からのシートの浮きを検出し、
    前記調整手段は、前記挙動検出手段によりシートの浮きが検出されたときにエアの吸引量を増加させることを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  3. トナー像を担持する像担持体と、
    記録材が搬送される搬送経路と、
    前記像担持体上に形成されたトナー像を、前記搬送経路を搬送される記録材に転写する転写部と、
    前記搬送経路に沿って配設され前記トナー像が転写された記録材を搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構によって搬送された記録材上のトナー像を定着する定着部とを含み、
    前記搬送機構は、
    記録材の搬送面に多数の穿孔が形成され且つ回転駆動される無端ベルトと、
    前記無端ベルトの内側からエアを吸引するファンと、
    前記搬送経路上に配置され記録材を検出するセンサと、
    前記センサによる記録材の検出結果に基づいて前記ファンによるエアの吸引量を制御する制御部と
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記転写部の出口と前記定着部の入口との間の距離が、許容される最小サイズの記録材の搬送方向長さよりも長いことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記センサは記録材の搬送方向に沿って複数配設されることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  6. 前記センサは、記録材との距離が所定の距離よりも小さいか否かを検出し、
    前記制御部は、前記センサにより当該センサと記録材との距離が前記所定の距離よりも小さいことが検出されたときに前記ファンによるエアの吸引量を増加させることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記センサによる検出結果に基づいて記録材にカールが生じているか否かを判断し、当該記録材にカールが生じていると判断された場合に前記ファンによるエアの吸引量を増加させることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  8. 前記搬送機構には、記録材搬送方向に直交する方向の記録材中央部を基準位置とするセンターレジストレーション方式にて記録材が供給され、
    前記無端ベルトおよび前記センサは、前記記録材中央部に対応する位置に配設されることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
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