JP2015171099A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿を読み取ることにより得られる画像における裏写りを好適に低減する。
【解決手段】画像処理装置は、中間調処理された画像が印刷された原稿を読み取って得られる画像を入力する入力手段と、互いに異なる複数のばらつき度合いそれぞれに対して、指標値を記憶する記憶手段と、入力手段によって入力された画像に対し所定サイズの注目領域を設定し、該注目領域に含まれる複数の画素の信号値のばらつき度合い及び代表値を導出する導出手段と、導出手段により導出された代表値と、記憶手段によって記憶されている、導出手段により導出されたばらつき度合いに対する指標値と、の差分に基づいて、注目領域に対する信号値補正量を決定する決定手段と、決定手段により決定された信号値補正量を用いて注目領域に含まれる複数の画素の信号値を補正する補正手段と、を有する。
【選択図】図11

Description

本発明は、原稿を読み取ることにより得られる画像を補正する画像処理技術に関するものである。
複写機、複合機などにおいて、それらに実装されている画像読取装置(スキャナ)を用いて原稿を読み取った場合に「裏写り」という問題が生じることがある。「裏写り」は原稿の一方の面(おもて面)を画像読取装置で読み取った場合に、当該原稿のもう一方の面(うら面)の画像が読み取り画像に写り込んでしまうものである。よって、画像読取装置で読み取る原稿の両面(おもて面およびうら面)に何らかの画像が印刷されていた場合に主に発生するものである。この裏写りは、裏面に高濃度の画像が存在する場合に発生しやすい。また、読み取り時の光源の光量や、読み取り原稿の媒体(用紙など)の厚み(光の透過具合)の程度に起因して発生する。この裏写りが発生してしまうと、読み取り画像内の画像が見づらくなり、すなわち画像の品質が劣化する。
そこで、読み取り画像における裏写りを低減する技術として、画像の濃度を全体的に下げる(いわゆる「下地飛ばし機能」を強く働かせる)処理が用いられることがある。ただし、この場合、裏写りだけでなく原稿のおもて面に存在した画像の濃度も下がってしまうことになる。そのため、濃度の薄い画像は消失してしまう恐れがある。
そこで、例えば特許文献1では、注目画素を含む一定範囲の分散値を求め、当該分散値が予め定められた基準値以下のときに裏写り除去処理を実行する技術が提案されている。これは画像の低濃度部分が網点として表現されていることに着目した処理であって、網点として表現された領域の画像データの分散値が高くなる特徴を利用したものである。裏写りの成分はおもて面からみると網点として表現されにくく、分散値が低くなる。よって分散値が基準値以下か否かに基づいて、画像が裏写り成分であるかおもて面の低濃度部分かを切り分け、裏写り成分のみに裏写り除去処理を実行している。
特開2012−160883号公報
しかしながら、厚みの薄い媒体(用紙)で構成された雑誌やパンフレットなどにおいて、おもて面に低濃度〜中濃度部(網点領域)の画像が存在する場合、当該画像に重なるように裏写りが発生することになる。おもて面の画像の低濃度〜中濃度部に重なるように発生している裏写り成分は分散値が大きくなるため、上述の特許文献1に開示された技術では、このような裏写り成分を適切に除去することができない。
本発明は上述の問題点に鑑みなされたものであり、原稿を読み取ることにより得られる画像における裏写りを好適に低減可能とする技術を提供することを目的としている。
上述の問題点を解決するため、本発明に係る画像処理装置は以下の構成を備える。すなわち、画像処理装置は、中間調処理された画像が印刷された原稿を読み取って得られる画像を入力する入力手段と、互いに異なる複数のばらつき度合いそれぞれに対して、指標値を記憶する記憶手段と、前記入力手段によって入力された画像に対し所定サイズの注目領域を設定し、該注目領域に含まれる複数の画素の信号値のばらつき度合い及び代表値を導出する導出手段と、前記導出手段により導出された代表値と、前記記憶手段によって記憶されている、前記導出手段により導出されたばらつき度合いに対する指標値と、の差分に基づいて、前記注目領域に対する信号値補正量を決定する決定手段と、前記決定手段により決定された信号値補正量を用いて前記注目領域に含まれる複数の画素の信号値を補正する補正手段と、を有する。
本発明によれば、原稿を読み取ることにより得られる画像における裏写りを好適に低減可能とする技術を提供することができる。
第1実施形態に係る複写機の外観を例示的に示す図である。 スキャナ部の構造を例示的に示す断面図である。 複写機のハードウェア構成を例示的に示す図である。 スキャナ画像処理部の構成を示すブロック図である。 裏写り補正情報生成部の詳細構成を示すブロック図である。 裏写り補正処理部の詳細構成を示すブロック図である。 読み取り画像データを例示的に示す図である。 読み取り画像データにおける輝度値の分散値および平均値の関係を示す図である。 記憶部に格納されるLUTの一例を示す図である。 裏写り補正のためのLUT更新処理のフローチャートである。 裏写り補正処理のフローチャートである。 第2実施形態におけるスキャナ画像処理部の構成を示すブロック図である。 第2実施形態における裏写り補正処理部の構成を示すブロック図である。 第2実施形態におけるLUT更新処理のフローチャートである。 第3実施形態における裏写り補正処理部の構成を示すブロック図である。 平均値に対する分散値の分布を例示的に示す図である。 第3実施形態におけるLUT更新処理のフローチャートである。 第4実施形態における画像読取処理のフローチャートである。 裏写り補正処理の実行可否の選択を受け付ける表示の一例を示す図である。
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。なお、以下の実施の形態はあくまで例示であり、本発明の範囲を限定する趣旨のものではない。
(第1実施形態)
本発明に係る画像処理装置の第1実施形態として、複写機1000を例に挙げて以下に説明する。
<装置の構成>
<複写機1000の外観>
図1は、第1実施形態に係る複写機1000の外観を例示的に示す図である。複写機1000は、操作ユニット160を介してユーザから受付けた複写指示に従って、原稿フィーダ141にセットされた原稿をスキャナ部140で読み込み、読み取った画像をプリンタ120で用紙上に画像形成し出力する。
画像読取部であるスキャナ部140は、照明ランプの発光によって原稿上の画像を露光走査して得られた反射光をリニアイメージセンサ(CCDセンサ)に入力することで画像の情報を電気信号に変換する。スキャナ部140はさらに電気信号をR、G、B各色からなる輝度信号に変換し、当該輝度信号を画像データとして後述するコントローラ200に出力する。
原稿は、原稿フィーダ141のトレイ142にセットされる。ユーザが操作ユニット160から読み取り開始を指示すると、コントローラ200は、スキャナ部140に対して原稿読み取り指示を送る。スキャナ部140は、読み取り指示を受けとると原稿フィーダ141のトレイ142から原稿を1枚ずつフィードして原稿の読み取り動作を行う。また、後述する原稿台ガラス上に原稿を置くことで読み取ることもできる。
プリンタ120は、コントローラ200から受取った画像データを用紙上に形成する画像形成デバイスである。ここでは、感光体ドラムや現像器、定着器などを用いた電子写真方式で画像形成を行うものとして説明する。電子写真方式とは、ドラム上へ付着させたトナーを紙へ転写、定着させる方式である。また、プリンタ120は、異なる用紙サイズ又は異なる用紙向きに対応するため、複数の用紙カセット121、122、123を備える。排紙トレイ124には画像形成後の用紙が排出される。
<スキャナ部>
図2は、スキャナ部の構造を例示的に示す断面図である。ここでは、リニアイメージセンサを用いたスキャナ部140の主要構成を示している。
原稿台ガラス1400は、読み取られるべき原稿100が置かれている。原稿100は照明ランプ1402により照射され、その反射光はミラー1403、1404、1405を経て、レンズ1406によりCCDセンサ1407上に結像される。ミラー1403、照明ランプ1402を含む第1ミラーユニット1409は速度vで移動し、ミラー1404、1405を含む第2ミラーユニット1410は速度1/2vで移動することにより、原稿100の前面を走査する。第1ミラーユニット1409及び第2ミラーユニット1410はモータ1408により駆動する。CCDセンサ1407に入力された反射光は、センサによって電気信号に変換され、その画素の電気信号は図示しないA/D変換器によってデジタルデータに変換され、後述のコントローラ200に画素信号Dinとして入力される。
また、スキャナ部140は、原稿フィーダ141を動作させることによって原稿を読み取る”流し読み”で読取動作させることも可能である。流し読みにおいては、まず、原稿100をトレイ142上に置く。そして、原稿を駆動ローラ1401によってトレイ142から一度原稿台ガラス1400の面(駆動ローラ1401下部)を通って原稿フィーダ141上へ搬送させる。流し読みにおいては、第1ミラーユニット1409や第2ミラーユニット1410といった光学系は固定位置とし移動させない。すなわち、第1ミラーユニット1409は駆動ローラ1401下部の位置に固定されており、駆動ローラ1401によって駆動ローラ1401下部に搬送されてきた原稿を読み取る。この流し読みにおいては、原稿を一定方向に移動させればよいだけなので、大量の原稿を連続して高速に読み取ることが可能となる。
ところで、原稿100において、原稿100の読み取られる表面(照明ランプ1402によって光が照射される面)だけでなく、読み取られない面(裏面)にも写真やグラフ、文字などの何らかの画像が印刷されている場合がある。このとき、読み取られない面(裏面)の画像が表面の読み取り画像データに影響を及ぼす「裏写り」が発生することがある。 これは、上記したどちらの読み取り方式であっても起こり得る。そして原稿100の紙などの媒体の厚み(光の透過率)や照明ランプ1402によって照射される光量によって程度が異なるものである。一般的に厚みの薄い紙が原稿であったり、照射される光量が多いほど裏写りの程度は大きくなる。また、裏面に印刷されている画像の濃度値にも影響を受け、高濃度な画像が印刷されている方が裏写りしやすい。
<複写機のハードウェア構成>
図3は、複写機1000のハードウェア構成を例示的に示す図である。コントローラ200は、画像入力デバイスであるスキャナ部140や、画像出力デバイスであるプリンタ120や、LAN10や、公衆回線(WAN)12と接続され、複写機1000の動作を統括的に制御すると共に画像情報やデバイス情報の入出力制御を行う。
CPU2100は、複写機1000全体を制御するプロセッサであり、例えば、ROM2120に記憶された制御プログラム等に基づいて接続中の各種デバイスとのアクセスを統括的に制御する。さらに、CPU2100は、コントローラ200内部で行われる各種画像処理についても統括的に制御する。RAM2110は、システムワークメモリであり、画像データなどを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM2120は、ブートROMであり、システムのブートプログラムを格納する。ハードディスクドライブ(HDD)2130は、主に、コンピュータを起動・動作させるために必要な情報(システムソフトウェア)や画像データを格納する。これらのデータは、HDD2130に限らず、電源が切れても記憶保持可能な記録媒体に格納してもよい。
LANコントローラ2200は、複写機1000をLAN10に接続し、ユーザPC20との間で出力用画像データの入出力や機器制御にかかわる情報の入出力を行う。ローカルインタフェース(I/F)2210は、USBやセントロニクス等のインタフェースであり、ケーブル11を介してユーザPC21と接続し、データの入出力を行う。MODEM2220は、複写機1000公衆回線12に接続し、不図示の遠隔地のPCなどとの間でデータの入出力を行う。
プリンタ画像処理部2300は、プリンタ120と接続し、プリンタ120に搭載されたCPUと通信を行う。また、プリンタ画像処理部2300は、画像データの同期系/非同期系の変換やCPU2100の命令に従ってプリント出力のための画像処理を行う。スキャナ画像処理部2400は、スキャナ部140と接続し、スキャナ部140に搭載されたCPUと通信を行う。また、スキャナ画像処理部2400は、画像データの同期系/非同期系の変換や後述する裏写り補正処理等の画像処理を行う。操作部インタフェース(I/F)2500は、操作ユニット160に表示する画像データをコントローラ200から操作ユニット160に出力するためのインタフェースである。また、操作部インタフェース(I/F)2500は、操作ユニット160を介して使用者が入力した情報をコントローラ200に出力するためのインタフェースでもある。
<スキャナ画像処理部>
図4は、第1実施形態におけるスキャナ画像処理部2400の構成を示すブロック図である。シェーディング補正部2410は、スキャナ部140が出力する輝度を示す画素信号Dinを入力として受け付ける。シェーディング補正部2410は、公知の技術を用いて光学系や撮像系の特性による輝度ムラに対して、一様な明るさの画像になるように補正処理を施す。シェーディング補正処理の施された画素信号Dshが後段のガンマ補正部2420に出力される。
ガンマ補正部2420は、公知の技術を用いて、読み取り素子の色特性と機器の色特性との差を補償するための補正を行う。ガンマ補正処理が施された画素信号Dgはスキャナ画像処理部2400から出力されRAM2110へと書き込まれ、一時保存される。さらに、それと並行して画素信号Dgは裏写り補正情報生成部2430へ出力される。
裏写り補正情報生成部2430は、画素信号Dgから裏写り補正に必要となる情報を生成し、記憶する。生成する裏写り補正情報は裏写り補正の指標となる値であって内部に構成されるSRAMなどの記憶部に保持しておく。裏写り補正情報の生成の仕方などの詳細については後述する。裏写り補正情報は、裏写り補正処理部2440からの要求に従って、裏写り補正処理部2440へと適宜出力される。
裏写り補正処理部2440は、スキャナ部140で読み取った原稿の表面の読み取り画像データに裏写りが発生していた場合に、裏写りの読み取り画像データへの影響を低減させる処理を実行する。具体的には、RAM2110から読み出した画像データの画素信号Duiを受信し、裏写り補正処理後の画像データの画素信号DuoをRAM2110へ書き戻す。裏写り補正処理においては、前述した裏写り補正情報生成部2430が生成した補正の指標となる裏写り補正情報を利用する。よって、裏写り補正処理部2440は、適宜裏写り補正情報生成部2430へと裏写り補正情報取得のための要求を出す。ここで、RAM2110から読み出した画像データは、ガンマ補正部2420がスキャナ画像処理部2400から出力した画像データと同一である。一旦RAM2110に格納し、裏写り補正処理部2440への画素信号Duiの入力タイミングを遅延させるのは、裏写り補正情報の生成が完了してから裏写り補正処理を実行するためである。
<裏写り補正情報生成部>
図5は、裏写り補正情報生成部2430の詳細構成を示すブロック図である。バッファ部2431は、画素信号Dgを一時記憶するバッファである。当該バッファは、後段で実行される分散値や平均値の算出、エッジ判定において注目画素を中心とした所定サイズのウィンドウ内の画素信号を参照するためのものである。例えば、後段の処理において、5×5のウィンドウ内の画素信号を参照する場合はバッファサイズは5ライン構成となり、7×7のウィンドウの場合はバッファサイズは7ライン構成となる。
分散値算出部2432は、バッファ部2431から算出に必要なウィンドウサイズ分の画素信号をまとめて受け取り、分散値(ばらつき度合い)の算出を実行する。例えば、分散値は以下の式(1)にしたがって計算される。
ここで、
N:注目ウィンドウ内の画素数
Xk:注目ウィンドウ内のk番目の画素信号値
Xa:注目ウィンドウ内の画素信号値の平均値
である。なお、分散値(σ)は、値が大きくなりやすいので標準偏差値(σ)で代替してもよい。
平均値算出部2433は、バッファ部2431から算出に必要なウィンドウサイズ分の画素信号をまとめて受け取り、当該ウィンドウサイズ分の画素値を代表する代表値として平均値の算出を実行する。例えば、平均値は以下の式(2)にしたがって計算される。
各パラメータの定義は式(1)と同様である。なお、平均値算出に必要なウィンドウサイズと分散値算出に必要なウィンドウサイズは共通となるよう設定される。
エッジ判定部2434は、バッファ部2431から算出に必要なウィンドウサイズ分の画素信号をまとめて受け取り、注目画素がエッジ領域か否かの判定を実行する。エッジ判定は公知の技術を用いて行うものでよい。具体的には、PrewittフィルタやSobelフィルタを注目画素を中心としたウィンドウに適用し、算出結果を閾値判定し、画像エッジの存在する領域か否か判定するものである。
記憶制御部2435では、記憶部2436へのデータの書き込みおよび読み出しを制御する。ここでは、記憶部2436には、分散値算出部2432で導出された分散値および平均値算出部2433で算出された平均値が格納される。特に、以下の説明では、ルックアップテーブル(LUT)の形式で分散値毎の平均値を格納するとして説明する。例えば分散値がLUTのアドレスになり、アドレス(分散値)に対応した平均値がデータとして格納されるものである。
具体的には、記憶制御部2435は、エッジ判定部2434が出力したエッジ判定結果を参照し、画像エッジの存在する領域か否かを確認する。画像エッジの存在する領域であれば記憶部2436へのデータの書き込みは行わない。一方、画像エッジの存在する領域でなかった場合、記憶制御部2435は、分散値算出部2432が出力した分散値と対応づけられた平均値を記憶部2436から読み出す。つまり参照した分散値と同じ値のLUTのアドレスにアクセスし、データ(平均値)を読みだす。
記憶制御部2435は、読みだした平均値と平均値算出部2433が出力した平均値を比較する。そして平均値算出部2433が出力した平均値の方が大きかった場合に、記憶制御部2435は、その大きい平均値を記憶部2436へ書き込む。つまり、読みだしたLUTのアドレスのデータを大きな値で更新する。このような処理を原稿のすべての画素位置に対して行うことにより、記憶部2436には、原稿内の分散値毎の最も大きな平均値が格納されることになる。このようにして格納された分散値毎の最も大きな平均値が裏写り補正情報Infとなる。また、記憶制御部2435は、後述する裏写り補正処理部2440のから要求に従って、所定の分散値に対応する平均値を読み出し、裏写り補正処理部2440へ出力する処理も並行して担う。ここで、裏写り補正情報Infの意味について図7を参照して説明する。
図7は、原稿100をスキャナ部140で読み取ることにより得られた読み取り画像データ300を例示的に示す図である。具体的には、裏写り画像303が含まれる読み取り画像データ300を示している。図7では、プリンタでディザマトリクスを用いたディザ処理によって生成された網点が、原稿100上に印刷されている。なお、プリンタにおける中間調処理は、ディザ処理に限らず、誤差拡散処理でもよい。誤差拡散処理によって生成された網点が、原稿上に印刷されている場合においても、本実施例の裏写り補正処理を適用することができる。
原稿100の表面には、高濃度画像301(トラックの画像)、および、網点で表現された中間調画像302(矩形画像)のみが画像形成されている。また、原稿100の裏面(スキャナで読み取った面と逆の面)には高濃度画像301と同様の画像が画像形成されているものとする。このとき、スキャナ部140で読み取った読み取り画像データ300には、原稿100の裏面に存在する高濃度画像が裏写り画像303(反転したトラックの画像)として発生している。この読み取り画像データ300の各領域の特徴について説明する。
中間調画像302の領域に注目した拡大図を中間調注目領域306として図示する。中間調注目領域306は、網点構造となっており、網点の打たれている領域と打たれていない領域に画素毎に分かれている。ここで、この領域を所定のウィンドウサイズに区切って、画素濃度の分散値と平均値を算出し、分散値を「X2」、平均値を「Y2」とする。ここで、ウィンドウサイズは、網点1個のサイズを画素基準として、例えば、5×5画素のサイズが指定される。
裏写り画像303の領域に注目した拡大図を裏写り注目領域304として図示する。裏写り注目領域304において、この領域を所定のウィンドウサイズに区切って画素濃度の分散値と平均値を算出し、分散値を「X1」、平均値を「Y3」とする。ここで、裏写り注目領域304で得られる分散値「X1」は小さな値となる。これは、一般に、裏面の画像の低周波成分のみが裏写り成分(紙を透過して得られた画像成分)として表れやすいためである。そのため、裏写り画像303に対応する裏面の画像が網点で描かれたものであったとしても、裏写り成分としては濃度(輝度)の凹凸なく発生することが多く、結果として分散値は小さな値となる。
また、読み取り画像データ300において、何も画像が存在せず、裏写りもしていない紙白領域を所定のウィンドウサイズに区切って得られた分散値を「X1」、平均値を「Y4」とする。なお、上述のように、裏写り成分は分散値に影響を及ぼしにくいので紙白領域の分散値と裏写り画像303の領域から得られる分散値は同じような値になりやすい。そのため、ここでは分散値を共通の「X1」としている。
中間調画像302と裏写り画像303との重なった領域に注目した拡大図を重なり注目領域305として図示する。重なり注目領域305は、網点構造なので網点の打たれている領域と打たれていない領域に画素毎に分かれている。しかしながら裏写り画像の影響を受け全体的に暗い(低輝度の)画素値となっている。重なり注目領域305において、この領域を所定のウィンドウサイズに区切って分散値と平均値を算出し、分散値を「X2」、平均値を「Y1」とする。なお、上述のように、裏写り成分は分散値に影響を及ぼしにくいので重なり注目領域305の分散値と裏写りしていない中間調画像302の中間調注目領域306から得られる分散値は同じような値になりやすい。そのため、ここでは分散値を共通の「X2」としている。
図8は、読み取り画像データ300における分散値X1、X2および平均値Y1〜Y4の関係を示す図である。図8において、座標(X1、Y4)が紙白領域、座標(X1、Y3)が裏写り注目領域304、座標(X2、Y2)が中間調注目領域306、そして座標(X2、Y1)が重なり注目領域305を示す。すなわち、紙白領域が座標(X1、Y4)であって、紙白領域に裏写りが発生したものが座標(X1、Y3)と言える。また、中間調注目領域306が座標(X2、Y2)であって、中間調領域に裏写りが発生したものが座標(X2、Y1)と言える。図8の平均値は、明るさ(たとえば輝度)の平均値であり、Y4はY1よりも輝度が高いことを意味する。
よって、裏写り注目領域304において、Y3とY4の差分量を用いて注目画素を補正すれば裏写り領域の信号値は紙白領域の信号値へと補正され、適切に裏写り補正がされる。また、重なり注目領域305において、Y1とY2の差分量を用いて注目画素を補正すれば重なり領域の信号値は中間調注目領域の信号値へと補正され、適切に裏写り補正がされる。言い換えると、各分散値において、裏写りしていない領域の平均値を裏写りを補正するための指標(つまり裏写り補正情報Inf)とすることができる。
ここで、分散値は注目領域における網点の量に依存する。網点の量とは、例えば、注目領域に含まれる有意画素の個数の注目領域の総画素数に対する百分率(0〜100%)で表され、画像濃度に応じて一意に決まるものである。よって、裏写り領域または裏写りと表面の網点が重なった領域が発生した場合においても、分散値毎の裏写りしていない平均値を指標として信号値を補正することで裏写りを適切に補正できることがわかる。なお、「分散値毎の平均値を記憶」とは言い換えると「網点量毎の平均値を記憶」ということである。
ただし、適切な指標を得るためには、裏写りしていない領域の平均値を得る必要がある。これを簡易かつ適切に得るため、記憶制御部2435にて説明したように、入力画像データにおいて分散値毎の最も高い平均値を指標として用いているのである。これは、裏写りしていない領域の方が裏写りしている領域より高い(明るい)平均値を取ることを利用したものである。入力画像データ内の網点領域全体が裏写り領域に含まれてしまうことは稀であるため、当該手法は十分実用に耐えうるものになる。
また、分散値は、画像のエッジ部などの画像境界では、異なる画像領域の影響を受け網点の量とは関係のない値になることがある。そこで、ここではエッジ判定部2434にてエッジ検出し、画像エッジの存在する領域は除外するような処理を実施しているのである。
図16は、平均値に対する分散値の分布を例示的に示す図である。一般に、分散値は注目領域(ウィンドウサイズ)内の網点の量50%を最大値の頂点として50%以上と未満で同じような分布を取る。そして網点の量0%もしくは100%で分散値は最小値を取る。すなわち、同一の分散値に対して異なる2つの平均値が対応するため、対応する平均値は一意に決定されない。
しかしながら、一般に、中間濃度以上であれば表面の濃度が高く裏写りの影響を受けにくい。そのため、裏写り補正処理は、網点の量50%未満の領域を対象とするものでよい。つまり、平均値の濃度が中間濃度となるところを境目としてそれ以下の濃度の領域のみを対象として補正する構成にするとよい。この場合、分散値に対して平均値が一意に決定されることになる。さらに、他の構成として網点の量50%以上の領域に対して補正量が小さくなるようゲインを設定しても良い。
なお、読み取り画像データ300がカラー画像データである場合、補正処理は色成分毎(RGBなど)に個別に実行するとよい。そのため、記憶部2436には色成分毎に個別に分散値毎の平均値が格納される。色成分毎に個別にすることで、裏写り成分がカラー(例えば赤い文字の裏写り成分など)であっても好適に補正可能となる。
図9は、記憶部2436に格納されるLUTの一例を示す図である。1行目がLUTのアドレスを示し、2行目がLUTに格納されているデータを示す。このLUTのアドレスは分散値(σ)を示すものであるが、数値を小さくするために標準偏差値(σ)として代替してもよい。すなわち、LUTは、ばらつき度合い(所定の画像濃度に対応する)と、対応する基準平均値と、を関連付ける。
ここでLUTに格納される分散値と平均値の関係について説明する。例えば分散値「0」(アドレスが「0」)の示すところは、裏写りの影響を考慮しないとベタ塗り部分か紙白部分かのどちらかとなる。ここで本LUTに格納される平均値は画像内で最も数値が高い(明るい)平均値なので、必然として分散値0のアドレスに格納される平均値は紙白の平均値となる。そして分散値(アドレス)が徐々に増えていくにつれて、画像内の網点(有意画素)の数が増えていくことになるので、格納される平均値は低く(暗く)なっていく。よって、画像1ページを参照した後に形成されるLUTの各アドレスに格納されるデータは図9に示すような値となる。
また、色成分毎に個別のLUTを構成する代わりに、色成分数の次元を持つLUTとして構成してもよい。例えばRGBの3成分であれば[R分散値][G分散値][B分散値]で3次元を構成し、各色それぞれの平均値を格納するようにしてもよい。
<裏写り補正処理部>
図6は、裏写り補正処理部2440の詳細構成を示すブロック図である。前述したように裏写り補正処理部2440は、RAM2110から読み出した画像データの画素信号Duiを入力として受け、裏写り補正処理後の画像データを画素信号DuoとしてRAM2110へ書き込むものである。裏写り補正処理は、裏写り補正情報生成部2430の処理が完了した画像データに対して実行するものである。
バッファ部2441は画素信号Duiを一時記憶するバッファである。裏写り補正処理部2440におけるバッファ部2441、分散値算出部2442、平均値算出部2443は、それぞれ、裏写り補正情報生成部2430におけるバッファ部2431、分散値算出部2432、平均値算出部2433と同様である。
指標値読出部2444では、分散値算出部2442が出力した分散値を参照し、当該分散値に対応する補正のための指標値となりえる裏写り補正情報Inf(平均値)を取得する。具体的には、裏写り補正情報Infの取得要求を裏写り補正情報生成部2430へ送信する。
裏写り補正情報生成部2430は、取得要求を受信すると記憶部2436のLUTに記憶しておいた補正のための指標値を読み出す。すなわち、裏写り補正情報生成部2430は、指標値読出部2444から分散値を受け取り、当該分散値を示すLUTのアドレスにアクセスし、データ(平均値)を読み出す。読みだされた平均値は指標値読出部2444に送信され裏写り補正情報Infとして使用される。
補正量算出部2445では、画素信号Duiを補正するための補正量(信号値補正量)を算出する。具体的には、「補正情報生成部2430から受け取った裏写り補正情報Infによる平均値」と「平均値算出部2443が算出した現在の注目領域における平均値」との差をとり補正量とする処理である。ここで、裏写り補正情報Infによる平均値には画像データ内における最も高い(明るい)平均値が格納されているので、注目領域の平均値との差は必ず0以上となる。この差を補正量として補正処理部2446へ出力する。
補正処理部2446では、補正量算出部2445から受け取った補正量を元として入力された画素信号Duiに裏写り補正処理を実行する。裏写り補正処理は、例えば画素信号Duiの輝度値に補正量を加算し、画素信号Duiを明るくするものである。入力された画素信号が裏写りしていない画素信号であれば差が小さくなり補正量は小さなものとなる。また、前述したように、裏写り補正処理は、網点の量50%未満の領域を対象として処理するものが望ましい。また、単純に補正量を加算するのではなく、入力された画素信号値に応じてゲインをかけて補正するものであってもよい。例えば、裏写りは入力された画素信号値が明るければ明るいほど影響を受けやすいので、画素信号の明るさに応じて、明るいほど強く補正するようなゲインをかけるものであってもよい。補正された画素信号値はDuoとしてRAM2110へ書き戻される。
<装置の動作>
<LUT更新処理>
図10は、裏写り補正のためのLUT更新処理のフローチャートである。LUT更新処理を実行することで、裏写り補正情報Infとなり得る値を記憶部2436に記憶することが可能となる。LUT更新処理は、CPU2100がHDD2130に格納されたプログラムを実行し、スキャナ部140及びスキャナ画像処理部2400(特に裏写り補正情報生成部2430)を制御することで実現される。
ステップS101では、裏写り補正情報生成部2430は、読み取られた画像に対してエッジ検出処理を実行する。これは、裏写り補正情報生成部2430のエッジ判定部2434にて実行されるもので読み取られた画像の注目画素を中心としたウィンドウ(バッファ部2431が出力)を参照し、公知の技術でエッジ検出するものである。
ステップS102では、裏写り補正情報生成部2430は、S101のエッジ判定結果を参照し、注目画素がエッジ部が否かを判定する。エッジ部であれば処理を終了する。非エッジであればS103へ進む。
ステップS103では、裏写り補正情報生成部2430は、分散値と平均値の算出を実行する。これは、裏写り補正情報生成部2430の分散値算出部2432および平均値算出部2433が実行するものである。読み取られた画像の注目画素を中心としたウィンドウ(バッファ部2431が出力)を参照し、分散値及び平均値を算出する。
ステップS104では、裏写り補正情報生成部2430は、記憶部2436のLUTからデータを読みだす。これは記憶制御部2435にて実行されるもので、読み出すLUTのアドレスはS103で算出した分散値と同一のものである。
ステップS105では、裏写り補正情報生成部2430は、S104で読み出した値とS103で算出した平均値のどちらが大きいかの比較を実行する。S104で読み出した値の方が大きければ処理を終了する。S103で算出した平均値の方が大きければS106へ進む。
ステップS106では、裏写り補正情報生成部2430は、記憶部2436のLUTへデータの書き込み(更新)を実行する。書きこまれるデータはS103で算出した平均値であって、書き込むアドレスは、S103で算出した分散値である。
以上の処理により、記憶部2436のLUTには読み取った画像内で分散値毎の最も高い平均値が格納される。これは図8を参照して説明したように、裏写りを補正するための指標(つまり裏写り補正情報Inf)となる。
<裏写り補正処理>
図11は、裏写り補正処理のフローチャートである。裏写り補正処理を実行することで、図10で作成された裏写り補正情報Infを用いて裏写りを適切に補正することが可能となる。裏写り補正処理は、CPU2100がHDD2130に格納されたプログラムを実行し、スキャナ部140及びスキャナ画像処理部2400(特に裏写り補正処理部2440)を制御することで実現される。
ステップS201では、裏写り補正処理部2440は、裏写り補正情報Infになり得るLUTの生成が完了した画像に対して分散値と平均値の算出を実行する。これは、裏写り補正処理部2440の分散値算出部2442および平均値算出部2443が実行するものである。読み取られた画像の注目画素を中心としたウィンドウ(バッファ部2441が出力)を参照し、分散値及び平均値を算出する。
ステップS202では、裏写り補正処理部2440は、記憶部2436のLUTからデータを読みだす。これは指標値読出部2444が記憶制御部2435にアクセスすることで読み出されるもので、読み出すLUTのアドレスはS201で算出した分散値と同一のものである。ここで読み出されたデータが裏写り補正情報Infであり、裏写りを補正するための指標となる。
ステップS203では、裏写り補正処理部2440は、裏写りのための補正量を算出する。これは補正量算出部2445にて実行されるものであって、S202で読み出した裏写り補正情報InfとS201算出した平均値との差をとり、その差を補正量とするものである。
ステップS204では、裏写り補正処理部2440は、入力された画素(S201における注目画素)に対して裏写り補正処理を実行する。これは補正処理部2446にて実行されるものであって、S203で算出した補正量を元として例えば入力された画素の信号値に補正量を加算し、画素信号Duiを明るくするものである。このとき、前述したように、入力された画素の信号値に補正量に応じたゲインをかけるものであってもよい。
以上説明したとおり第1実施形態によれば、読み取り画像において、画像内部(網点領域)における裏写りに関しても、裏写り成分を好適に除去することが可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、裏写りを補正するための指標となる裏写り補正情報の生成と裏写り補正処理を並行して実行する方法および構成について述べる。すなわち、第1実施形態においては、裏写り補正情報の生成が完了した後に裏写り補正処理を実行する構成のため処理遅延が発生することになるが、2つの処理を並列処理することにより当該処理遅延を低減する。
第2実施形態では第1実施形態に対して、スキャナ画像処理部2400の内部構成および裏写り補正に関する処理フローが異なる。ただし、複写機の外観およびスキャナ部140の構成やコントローラ200の構成は第1実施形態と同様である。以下、第1実施形態と異なる部分を中心に第2実施形態について詳細に説明する。
<スキャナ画像処理部>
図12は、第2実施形態におけるスキャナ画像処理部2400の構成を示すブロック図である。シェーディング補正部2410およびガンマ補正部2420は、第1実施形態と同様である。ガンマ補正部2420が出力した画素信号Dgは裏写り補正処理部2450へと入力される。
裏写り補正処理部2450は、スキャナ部140で読み取った原稿の表面の読み取り画像データに裏写りが発生していた場合に、それを低減させる処理を実行する。なお、裏写り補正処理部2450は裏写り補正の指標となる裏写り補正情報の生成と、その補正情報を用いた裏写り補正処理の双方を実行するものである。裏写り補正処理の施された画素信号Duはスキャナ画像処理部2400から出力され、図示しないメモリコントローラによってRAM2110へと書き込まれる。
<裏写り補正処理部>
図13は、第2実施形態における裏写り補正処理部2450の構成を示すブロック図である。バッファ部2451、分散値算出部2452、平均値算出部2453、およびエッジ判定部2454は、第1実施形態におけるバッファ部2431、分散値算出部2432、平均値算出部2433、およびエッジ判定部2434と同様の構成である。
記憶制御部2455では、記憶部2456へのデータの書き込みおよび読み出しを制御する。記憶部2456には、第1実施形態と同様に、LUTの形式で分散値毎の平均値が格納される。まず、記憶制御部2455は、エッジ判定部2454が出力したエッジ判定結果を参照し、エッジ領域か否かを確認する。エッジ領域であれば記憶部2456へのデータの書き込みは行わない。一方、エッジ領域でなかった場合、記憶制御部2455は、分散値算出部2452が出力した分散値を参照し、同じ分散値となる記憶部2456に記憶されている平均値を読みだす。つまり参照した分散値と同じ値のLUTのアドレスにアクセスし、データ(平均値)を読みだす。
また、記憶制御部2455は、読みだした平均値と平均値算出部2453が出力した平均値を比較する。そして平均値算出部2453が出力した平均値の方が大きかった場合に、記憶制御部2455は、その大きい平均値を記憶部2456へ書き込む。つまり、読みだしたLUTのアドレスのデータを大きな値で更新する。更に、記憶制御部2455は、記憶部2456から読み出した平均値を補正量算出部2457へ出力する。
補正量算出部2457は、画素信号Dgを補正するための補正量を算出する。具体的には記憶制御部2455から受け取った平均値から平均値算出部2453が算出した現在の注目領域における平均値の差をとり補正量とする。なお、ここで、差が負の値となった場合、注目領域における平均値は記憶制御部2455に記憶してあった平均値より明るいということを意味するため補正量は0とする。この補正量を補正処理部2458へ出力する。
また、補正量算出部2457はエッジ判定部2454が出力するエッジ判定結果を参照し、非エッジ部か否かを参照し、注目画素がエッジ部であるならば補正量を0とするかあるいは予め指定した補正量とする。また例えば、近傍の非エッジ部の補正量を参照し、その補正量を補正処理部2458へ出力するよう構成しても良い。
ここで、記憶部2456から読み出した平均値は、現在処理している画像データの中で現在処理している注目領域(注目画素を含む領域)に辿りつくまでに処理してきた1以上の領域における最も明るい平均値を意味する。よって、過去に処理してきた1以上の領域に裏写りしていない明るい平均値を取得できる領域があれば適切な裏写り補正情報が記憶される。これは第1実施形態に対して裏写り補正情報を適切に記憶できる可能性は低下することを意味する。ただし、実際の原稿において裏写り領域のみが連続して続くことは稀であるため、影響は少ないものと考えることができる。
補正処理部2458は、補正量算出部2457から受け取った補正量を元として入力された画素信号Dgに対し裏写り補正処理を実行する。裏写り補正処理は、第1実施形態と同様であって例えば画素信号Dgの輝度値に補正量を加算し、画素信号Dgを明るくするものである。補正された画素信号値はDuとしてRAM2110へ書き戻される。
<裏写り補正処理>
図14は、第2実施形態におけるLUT更新処理のフローチャートである。LUT更新処理を実行することで、裏写り補正情報Infを用いて裏写りを適切に補正することが可能となる。LUT更新処理は、CPU2100がHDD2130に格納されたプログラムを実行し、スキャナ部140及びスキャナ画像処理部2400(特に裏写り補正処理部2450)を制御することで実現される。
ステップS301では、裏写り補正処理部2450は、読み取られた画像に対してエッジ検出処理を実行する。これは、エッジ判定部2454にて実行されるもので読み取られた画像の注目画素を中心としたウィンドウ(バッファ部2451が出力)を参照し、公知の技術でエッジ検出するものである。
ステップS302では、裏写り補正処理部2450は、S301のエッジ判定結果を参照し、注目画素がエッジ部が否かを判定する。エッジ部と判定された場合にはS309に進む。非エッジであればS303へ進む。
ステップS303では、裏写り補正処理部2450は、分散値と平均値の算出を実行する。これは、裏写り補正処理部2450の分散値算出部2452および平均値算出部2453が実行するものである。読み取られた画像の注目画素を中心としたウィンドウ(バッファ部2451が出力)を参照し、分散値及び平均値を算出する。
ステップS304では、裏写り補正処理部2450は、記憶部2456のLUTからデータを読みだす。これは記憶制御部2455にて実行されるもので、読み出すLUTのアドレスはS303で算出した分散値と同一のものである。読み出されたデータは裏写り補正情報となる。
ステップS305では、裏写り補正処理部2450は、S304で読み出した値とS303で算出した平均値のどちらが大きいかの比較を実行する。S304で読み出した値の方が大きければS307へ進む。S303で算出した平均値の方が大きければS306へ進む。
ステップS306では、裏写り補正処理部2450は、記憶部2456へのLUTへデータの書き込み(更新)を実行する。書きこまれるデータはS303で算出した平均値であり、書き込むアドレスはS303で算出した分散値である。
ステップS307では、裏写り補正処理部2450は、裏写りのための補正量を算出する。これは補正量算出部2457にて実行されるものであって、S304で読み出した裏写り補正情報とS303で算出した平均値との差をとり、その差を補正量とするものである。
ステップS308では、裏写り補正処理部2450は、入力された画素(S301における注目画素)に対して裏写り補正処理を実行する。これは補正処理部2458にて実行されるものであって、S307で算出した補正量を元として例えば入力された画素の信号値に補正量を加算し、画素信号Duiを明るくするものである。また入力された画素の信号値に補正量に応じたゲインをかけるものであってもよい。
ステップS309では、裏写り補正処理部2450は、S302でエッジ部と判定された場合にエッジ部補正処理を実行する。これは例えば、近傍の非エッジ部の補正量を参照し、その補正量をS308同様に入力された画素の信号値に加算し、画素信号Duiを明るくするものである。
以上説明したとおり第2実施形態によれば、第1実施形態と比較して、より高速な裏写り補正を実行することが可能となる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、裏写りを補正するための指標となる裏写り補正情報を予め生成し記憶部に格納しておく例について説明する。第3実施形態では第2実施形態に対して、スキャナ画像処理部2400(特に裏写り補正処理部)の内部構成および裏写り補正に関する処理フローが異なる。ただし、複写機の外観およびスキャナ部140の構成やコントローラ200の構成は第1及び第2実施形態と同様である。以下、第2実施形態と異なる部分を中心に第3実施形態について詳細に説明する。
<裏写り補正処理部>
図15は、第3実施形態における裏写り補正処理部2460の構成を示すブロック図である。スキャナ画像処理部2400の内部における本ブロックの配置は第2実施形態における裏写り補正処理部2450と同様である。バッファ部2461、分散値算出部2462、平均値算出部2463は、第1実施形態におけるバッファ部2431、分散値算出部2432、平均値算出部2433と同様の構成である。
記憶制御部2464は、記憶部2465へのデータの書き込みおよび読み出しを制御する。記憶部2465には第1実施形態と同様にLUTの形式で分散値毎の平均値を格納する。記憶制御部2464は、記憶部2465のLUTのアドレスとデータがセットになった入力データPrを受け付けるよう構成されている。入力データPrとは、裏写りしていない場合の分散値と平均値の関係がセットとなったものである。記憶制御部2464は、入力データPr(アドレス及びデータ)を受け付けると、当該入力データPrのアドレスと同様の記憶部2465のアドレスに、それとセットとなって入力されたデータを書き込む。この入力データPrは予め裏写りしていない画像を解析しておくことで作成しておくものである。
また、予め解析するのではなく、裏写りしていないことが予め確認されている画像を画素信号Dgとして裏写り補正処理部2460へ入力し、分散値と平均値を算出することで予め記憶部2465に記憶させておく構成としてもよい。この場合、例えば、複写機の製造工程において所定の裏写りしていないチャートを入力、または解析する。そして、予め裏写りを補正するための指標となる裏写り補正情報を記憶部2465に記憶しておく。
なお、分散値と平均値の関係はスキャナ個体毎に異なる特性を示すことがあるため、スキャナ個体毎に裏写り補正情報を生成することが好ましい。また、スキャンの諸々の設定(例えば解像度設定など)に応じても特性が変化するため、解像度ごとにLUTを持つように構成してもよい。
指標値読出部2466では、分散値算出部2462が出力した分散値を参照し、当該分散値に対応する補正のための指標値である裏写り補正情報Inf(平均値)の取得要求を記憶制御部2464へ送信する。記憶制御部2464は、取得要求を受信すると、記憶部2465のLUTに記憶しておいた補正のための指標値を読み出す。そして、読みだされた平均値は指標値読出部2466に送信され裏写り補正情報Infとして使用される。
補正量算出部2467では、画素信号Dgを補正するための補正量を算出する。具体的には、「指標値読出部2466から受け取った裏写り補正情報Infによる平均値」と「平均値算出部2463が算出した現在の注目領域における平均値」の差をとり補正量とする処理である。ここで、差が負の値となった場合には、注目領域における平均値は明るいということを意味するため補正量は0とする。この補正量を補正処理部2468へ出力する。
補正処理部2468では、補正量算出部2467から受け取った補正量を元として入力された画素信号Dgに裏写り補正処理を実行する。裏写り補正処理は、例えば画素信号Dgの輝度値に補正量を加算し、画素信号Dgを明るくするものである。入力された画素信号が裏写りしていない画素信号であれば差が小さくなり補正量は小さなものとなる。補正された画素信号値はDuとしてRAM2110へ書き込まれる。
<LUT更新処理>
図17は、第3実施形態におけるLUT更新処理のフローチャートである。第3実施形態では当該LUT更新処理は、ユーザが実際に原稿読み取りを実行する前に予め実行される。例えば工場の生産工程などで当該LUT更新処理を実行することで、裏写り補正情報を記憶部2465に予め記憶する。LUT更新処理は、CPU2100がHDD2130に格納されたプログラムを実行し、スキャナ部140及びスキャナ画像処理部2400(特に裏写り補正処理部2460)を制御することで実現される。
ステップS401では、裏写り補正処理部2460は、記憶部2465に記憶するLUTデータの入力を受け付ける。受け付けるデータは図15で説明した入力データPrであって、裏写りしていない場合の分散値と平均値の関係がセットとなったものである。この入力データPrは予め裏写りしていない画像を解析しておくことで作成しておくものである。なお、裏写りしていない画像を画素信号Dgとして裏写り補正処理部2460へ入力し、分散値と平均値を算出することで入力データPrを求めるよう構成してもよい。この場合、裏写りしていないことが確認されたグラデーション原稿などを入力し、分散値と平均値(基準平均値)を算出し、それを記憶部2465へ書き込む。
ステップS402では、裏写り補正処理部2460は、記憶部2465のLUTへデータの書き込み(更新)を実行する。書き込むアドレスおよびデータはS401で受け付けたデータのセットである。
以上説明したとおり第3実施形態によれば、ユーザが実際に複写機による原稿読み取りを実行する前(例えば、当該複写機の製造工程)に、LUT更新処理を実行する。そして、裏写りしていない場合の分散と平均値の関係を示した情報(基準テーブル)を記憶部2436のLUTとして格納する。この構成により、裏写り補正情報を読み取り画像データから適切に抽出できない場合であっても、裏写り補正処理を好適に実行可能となる。
(第4実施形態)
第4実施形態では、裏写りを補正するために必要な読取解像度を適切に選択し、裏写り補正を実行する例について説明する。第4実施形態では第2実施形態に対して、読取解像度を選択する処理が追加となる。ただし、複写機の外観およびスキャナ部140の構成やコントローラ200の構成は第1、第2、及び第3実施形態と同様である。以下、第2実施形態と異なる部分を中心に第4実施形態について詳細に説明する。
<画像読取処理>
図18は、第4実施形態における画像読取処理のフローチャートである。画像読取処理は、CPU2100がHDD2130に格納されたプログラムを実行し、スキャナ部140及びスキャナ画像処理部2400を制御することで実現される。
ステップS501では、複写機1000は、ユーザからの裏写り補正の実行可否を受け付ける。例えば、裏写り補正の実行可否の設定はユーザの操作によって操作ユニット160から指示を受け決定する形態でよい。図19は、裏写り補正処理の実行可否の選択を受け付ける表示の一例を示す図である。当該表示は、例えば、操作ユニット160上の液晶操作パネルに表示され、ユーザの操作によって裏写り補正の実行が選択される。
ステップS502では、CPU2100は、S501で裏写り補正がONとなったか否かを判定する。裏写り補正処理がON(実行)の場合にはS503へ進む。裏写り補正処理がOFF(実行禁止)の場合にはS505へ進む。
ステップS503では、CPU2100は、画像読取処理における読取解像度の再設定を実行する。読取解像度は、本来は操作ユニット160上でユーザによって決定された解像度設定に応じて決定されるものである。特に読取原稿を電子化する処理で設定され、例えば、高品質なスキャン画像を得たいのであれば解像度は高く設定され、それに応じて読取解像度も高くなる。また、高速にスキャンしたいのであれば解像度は低く設定され、それに応じて読取解像度も低くなるものである。
しかしながら裏写り補正を実行する場合、読取解像度は高い方が望ましい。特に、裏写り補正処理部2450に入力される画像データは、画像内の網点が十分解像できる解像度であるべきである。そこで、S503では読取解像度を裏写り補正処理を高品質に実行可能な解像度に再設定する。また、最終的な出力解像度をユーザによって決定された解像度設定とするために画像の変倍設定も行う。画像の変倍処理は図示しないスキャナ画像処理部2400内のモジュールで処理してもよいし、CPU2100によってソフトプログラム処理されるものであってもよい。
ステップS504では、CPU2100は、スキャナ部140およびスキャナ画像処理部2400を制御して、裏写り補正処理を含むスキャナ画像処理を実行する。このとき裏写り補正処理部2450には画像内の網点が十分解像できる解像度で画像が入力される。
ステップS505では、CPU2100は、スキャナ部140およびスキャナ画像処理部2400を制御して、裏写り補正処理を含まないスキャナ画像処理を実行する。このときスキャナ画像処理部2400には操作ユニット160上でユーザによって決定された解像度設定に応じて決定された読取解像度で画像が入力される。例えば、S505における読取解像度は、S504における読取解像度よりも低く設定される。
なお、高解像度による裏写り補正処理は、読取速度(生産性)が低下してしまう懸念がある。そのため原稿フィーダ141を用いた流し読み動作では実行せずに、原稿台ガラス1400を用いた読取動作でのみ実施するものとしてもよい。
以上説明したとおり第4実施形態によれば、適切な読取解像度で裏写り補正処理が実行でき、第2実施形態と比較して、より高品質な裏写り補正を実行することが可能となる。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (15)

  1. 中間調処理された画像が印刷された原稿を読み取って得られる画像を入力する入力手段と、
    互いに異なる複数のばらつき度合いそれぞれに対して、指標値を記憶する記憶手段と、
    前記入力手段によって入力された画像に対し所定サイズの注目領域を設定し、該注目領域に含まれる複数の画素の信号値のばらつき度合い及び代表値を導出する導出手段と、
    前記導出手段により導出された代表値と、前記記憶手段によって記憶されている、前記導出手段により導出されたばらつき度合いに対する指標値と、の差分に基づいて、前記注目領域に対する信号値補正量を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された信号値補正量を用いて前記注目領域に含まれる複数の画素の信号値を補正する補正手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記代表値は、前記注目領域に含まれる複数の画素の信号値の平均値である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記入力画像の複数の領域に対して前記導出手段により導出されたばらつき度合い及び平均値に基づいて、前記互いに異なる複数のばらつき度合いそれぞれに対する前記指標値を指定する基準テーブルを生成する生成手段を更に有し、
    前記生成手段は、前記導出手段により同一のばらつき度合いに対して複数の異なる平均値が導出された場合、該複数の異なる平均値のうち最大の平均値を前記同一のばらつき度合いに対する基準平均値として前記基準テーブルに設定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記注目領域に画像エッジが含まれるか否かを判定する判定手段を更に有し、
    前記生成手段は、前記判定手段により前記注目領域に画像エッジが含まれる判定された場合、該注目領域に対して導出されたばらつき度合い及び平均値を前記基準テーブルの生成に使用しない
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記ばらつき度合いは、分散値又は標準偏差値である
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記基準テーブルは、それぞれが異なる画像濃度に対応する複数のばらつき度合いと、それぞれのばらつき度合いに対応する基準平均値と、を関連付けるルックアップテーブル(LUT)である
    ことを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記入力手段に入力される画像は、前記原稿における網点の解像度よりも高い解像度で読み取った画像である
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記原稿を読み取る読取手段と、
    前記補正手段による前記補正の実行可否を指定する指定手段と、
    を更に有し、
    前記読取手段は、前記指定手段により前記補正手段による前記補正の実行禁止が指定された場合の読取解像度を、前記指定手段により前記補正手段による前記補正の実行が指定された場合の読取解像度よりも低くして、前記原稿を読み取る
    ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記指定手段は、前記読取手段が原稿フィーダを用いた流し読みを行う場合に前記補正手段による前記補正の実行禁止を指定する
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記基準テーブルは、色成分毎に記憶され
    前記導出手段は、色成分毎に前記注目領域に含まれる複数の画素の信号値のばらつき度合い及び平均値を導出する
    ことを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載の画像処理装置。
  11. 前記補正手段は、前記注目領域のばらつき度合いが示す画像濃度が所定の画像濃度より低い場合に、該注目領域に対して前記補正を実行する
    ことを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の画像処理装置。
  12. 前記補正手段は、前記差分に応じたゲインを前記信号値補正量に乗じて前記補正を実行する
    ことを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の画像処理装置。
  13. 前記補正手段は、前記注目領域が示す画像濃度に応じたゲインを前記信号値補正量に乗じて前記補正を実行する
    ことを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の画像処理装置。
  14. 中間調処理された画像が印刷された原稿を読み取って得られる画像を入力する入力工程と、
    互いに異なる複数のばらつき度合いそれぞれに対して、指標値を記憶部に記憶する記憶工程と、
    前記入力工程によって入力された画像に対し所定サイズの注目領域を設定し、該注目領域に含まれる複数の画素の信号値のばらつき度合い及び代表値を導出する導出工程と、
    前記導出工程により導出された代表値と、前記記憶部によって記憶されている、前記導出工程により導出されたばらつき度合いに対する指標値と、の差分に基づいて、前記注目領域に対する信号値補正量を決定する決定工程と、
    前記決定工程により決定された信号値補正量を用いて前記注目領域に含まれる複数の画素の信号値を補正する補正工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  15. コンピュータを、請求項1乃至13の何れか一項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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