JP2020113931A - 画像処理装置と画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置と画像処理方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2020113931A
JP2020113931A JP2019004622A JP2019004622A JP2020113931A JP 2020113931 A JP2020113931 A JP 2020113931A JP 2019004622 A JP2019004622 A JP 2019004622A JP 2019004622 A JP2019004622 A JP 2019004622A JP 2020113931 A JP2020113931 A JP 2020113931A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
correction
difference
show
image processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019004622A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020113931A5 (ja
JP7169887B2 (ja
Inventor
大樹 碇
Daiki Ikari
大樹 碇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2019004622A priority Critical patent/JP7169887B2/ja
Priority to US16/710,248 priority patent/US11032444B2/en
Publication of JP2020113931A publication Critical patent/JP2020113931A/ja
Publication of JP2020113931A5 publication Critical patent/JP2020113931A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7169887B2 publication Critical patent/JP7169887B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00002Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for
    • H04N1/00005Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for relating to image data
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4051Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size
    • H04N1/4052Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size by error diffusion, i.e. transferring the binarising error to neighbouring dot decisions
    • H04N1/4053Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size by error diffusion, i.e. transferring the binarising error to neighbouring dot decisions with threshold modulated relative to input image data or vice versa
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/409Edge or detail enhancement; Noise or error suppression
    • H04N1/4095Correction of errors due to scanning a two-sided document, i.e. show-through correction
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6002Corrections within particular colour systems
    • H04N1/6005Corrections within particular colour systems with luminance or chrominance signals, e.g. LC1C2, HSL or YUV
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/40093Modification of content of picture, e.g. retouching

Abstract

【課題】不純物を含む領域の輝度平均値が記憶され、それを利用して裏写りの補正を実行すると、裏写りの誤補正が発生してしまう。【解決手段】画像処理装置であって、中間調処理された画像が印刷された原稿を読み取って得られた画像データの、注目画素を含む所定サイズの領域に含まれる複数の画素の信号値のばらつき度合いを取得し、前記領域の明るさを示す特徴量を取得する。互いに異なる複数のばらつき度合いそれぞれに対応する複数の指標値に関して、前記第2の取得手段により取得された前記特徴量と、前記第1の取得手段によって取得されたばらつき度合いに対応する指標値との差分が所定の閾値よりも大きいか否かに応じて前記差分を更新し、その更新された前記差分と、前記ばらつき度合いに対応する指標値とを用いて、前記注目画素の補正値を決定し、その決定した補正値を用いて注目画素の値を補正する。【選択図】 図13

Description

本発明は、画像処理装置と画像処理方法、及びプログラムに関するものである。
従来よりスキャナや複写機、複合機等において、それらに実装されている画像読取装置を用いて原稿を読み取ると「裏写り」という問題が生じることがある。この「裏写り」は、原稿の片面(例えば表面)を画像読取装置で読み取ったときに、読み取っていない面(例えば裏面)の画像が表面の画像に写り込んでしまうものである。これは、読み取る原稿の両面(表面及び裏面)に何らかの画像が印刷されていた場合に主に発生する。この裏写りは、読み取っていない面の高濃度部分で発生しやすく、読み取り時の光源の光量や、読み取り原稿の厚み(光の透過具合)の程度に起因して発生する。この裏写りが発生すると、読み取った原稿の画像データ(複写物)が見づらくなり、読み取った原稿の画像データの品質が劣化する。
そこで、裏写りを低減させるよう補正する技術として、従来は、原稿の濃度を全体的に下げる(いわゆる下地飛ばし機能を強く働かせる)ことで裏写りを目立たなくしていた。しかしながらこの場合は、表面画像と重なって発生した裏写り領域を含む画像から、裏写り成分のみを除去することは困難であった。
そこで、例えば特許文献1では、注目画素を含む一定領域の輝度分散値と輝度平均値とを求め、輝度分散値毎に、最も明るかった輝度平均値をLUTに記憶する。そして、同一分散値の領域に対して、記憶している輝度平均値を用いて画素を補正することが提案されている。これは画像データの同一網点内では、裏写り領域とそうでない領域とで分散値に差がなく、平均値に差が出る(裏写り領域の方が平均値が低い)ことに着目した処理である。即ち、裏写りの成分は表面からみると網点として表現されにくく、分散値に影響を及ぼしにくいという特徴を利用している。こうして、同一分散値領域に対して、記憶している輝度平均値を用いて画素を補正することで、表面画像と重なって発生した裏写り領域から裏写り成分のみの除去処理を実現している。
特開2015−171099号公報
しかしながら近年は、低コスト化により、パンフレットやビジネス誌において、原稿内の不純物が目立つようになってきている。不純物とは即ち、トナーによって形成された画像以外の原稿に含まれる微小物であって、原稿に含まれる紙繊維などである。このため、この不純物を含む一定範囲の輝度分散値を算出すると、不純物の影響で分散値が変化してしまう。つまり不純物がなければ分散値がゼロとなるはずの紙白領域(画像のない領域)であっても分散値が発生してしまう。
従って、上記特許文献1に記載された技術を適用すると、不純物を含む領域の輝度平均値がLUTに記憶され、それを利用して補正を実行することになり、裏写りの誤補正が発生してしまうという課題がある。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点の少なくとも一つを解決することにある。
本発明の目的は、原稿内に不純物があったとしても、適切に裏写り成分だけを除去して裏写りを補正できる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像処理装置は以下のような構成を備える。即ち、
画像処理装置であって、
中間調処理された画像が印刷された原稿を読み取って得られた画像データの、注目画素を含む所定サイズの領域に含まれる複数の画素の信号値のばらつき度合いを取得する第1の取得手段と、
前記領域の明るさを示す特徴量を取得する第2の取得手段と、
互いに異なる複数のばらつき度合いそれぞれに対応する複数の指標値に関して、前記第2の取得手段により取得された前記特徴量と、前記第1の取得手段によって取得されたばらつき度合いに対応する指標値との差分が所定の閾値よりも大きいか否かに応じて前記差分を更新する更新手段と、
前記更新手段により更新された前記差分と、前記ばらつき度合いに対応する指標値とを用いて、前記注目画素の補正値を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された前記補正値を用いて前記注目画素の値を補正する補正手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、原稿に不純物があったとしても、適切に裏写り画像を補正することが可能になる。よって表面の画像を誤って補正してしまうことが抑制され、表面の画像品質の劣化を低減させることが可能となる。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
発明の実施形態に係る複写機の外観を示す図。 実施形態に係るスキャナの主要構成及び読取動作を説明する概略図。 実施形態に係る複写機を含むシステム全体、及び複合機のハードウェア構成を説明する図。 実施形態に係るスキャナIF画像処理部の構成を説明するブロック図。 実施形態に係る裏写り補正処理部の構成を説明するブロック図。 実施形態に係る分散−平均記憶制御部の構成を説明するブロック図。 実施形態に係る書き込み値算出部の構成を説明するブロック図。 実施形態に係るスキャナで読み取った原稿の表面の読み取り画像データの一例を説明する図。 読み取り画像データの輝度値の分散値及び平均値の関係を示す図。 実施形態に係る分散−平均記憶部で生成されるLUTの一例を示す図。 網点画像における網点率、分散値及び平均値の関係を示すグラフ図。 実施形態における分散−平均記憶部(LUT)の更新の一例を示す図。 実施形態に係る複写機における裏写り補正処理を説明するフローチャート。 図13のS1306のLUTへの書き込み処理を説明するフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これら複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る複写機の外観を示す図である。
スキャナ140は、照明ランプの発光によって原稿上の画像を露光走査して得られた反射光をリニアイメージセンサ(CCDセンサ)に入力することで画像の情報を電気信号に変換する。スキャナ140は更に電気信号をR、G、B各色からなる輝度信号に変換し、当該輝度信号を画像データとして、後述するコントローラ200(図3)に出力する。
原稿は、原稿フィーダ141のトレイ142にセットされる。ユーザが操作部160から原稿の読み取り開始を指示すると、コントローラ200は、スキャナ140に対して原稿読み取り指示を送る。スキャナ140は、この指示を受けとると原稿フィーダ141のトレイ142から原稿を1枚ずつ給送して原稿の読み取り動作を行う。また原稿は後述する原稿台ガラス上に置くことで読み取ることもできる。
プリンタ120は、コントローラ200から受取った画像データを用紙に印刷する。実施形態における画像形成方式は、感光体ドラムや現像器、定着器などを用いた電子写真方式である。これはドラム上へ付着させたトナーを紙へ転写、定着させる方式である。またプリンタ120は、異なる用紙サイズ、又は異なる用紙向きに対応可能な複数の用紙カセット121,122,123を備える。排紙トレイ124には印刷後の用紙が排出される。
図2は、実施形態に係るスキャナ140の主要構成及び読取動作を説明する概略図である。
原稿台ガラス200には、読み取られるべき原稿100が置かれている。原稿100は照明ランプ202により照射され、その反射光はミラー203,204,205を経て、レンズ206によりCCDセンサ207に結像される。ミラー203、照明ランプ202を含む第1ミラーユニット209は速度vで移動し、ミラー204,205を含む第2ミラーユニット210は速度v/2で移動することにより、原稿100の前面を走査する。第1ミラーユニット209及び第2ミラーユニット210の移動は、モータ208を回転駆動することによりなされる。CCDセンサ207に入力された反射光は、センサ207によって電気信号に変換され、その画素の電気信号は図示しないA/D変換器によってデジタルデータに変換され、後述のコントローラ200に画素信号Dinとして入力される。
またスキャナ140は、原稿フィーダ141を動作させることによって原稿を読み取る「流し読み」で原稿を読み取ることも可能である。まず図2における原稿100をトレイ142上に置く。そして原稿を駆動ローラ201によってトレイ142から一度原稿台ガラス200の面(駆動ローラ201の下部)を通って原稿フィーダ141上へ搬送させる。このような流し読みモードでは、第1ミラーユニット209や第2ミラーユニット210といった光学系は固定位置とし移動させない。特に第1ミラーユニット209は駆動ローラ201下部の位置に固定することによって駆動ローラ201によって駆動ローラ201下部に搬送されてきた原稿を読み取る。この流し読みモードにおいては、原稿を一定方向に移動させればよいだけなので、大量の原稿を連続して高速に読み取ることが可能となる。
ここで原稿100について、原稿100の読み取られる表面(照明ランプ202によって光が照射される面)だけでなく、読み取られない面(裏面)にも写真やグラフ、文字などの何らかの画像が印刷されている場合がある。このとき、読み取られない面(裏面)の画像が表面の読み取り画像データに影響を及ぼす「裏写り」が発生することがある。これは、上記したどちらの読み取り方式であっても起こり得る。そして原稿100の紙などの媒体の厚み(光の透過率)や照明ランプ202によって照射される光量によって、その程度が異なる。一般的に厚みの薄い紙が原稿であったり、照射される光量が多いほど裏写りの程度は大きくなる。また裏面に印刷されている画像の濃度値にも影響を受け、裏面に高濃度の画像が印刷されている方が裏写りしやすい。
図3は、実施形態に係る複写機を含むシステム全体、及び複合機のハードウェア構成を説明する図である。
コントローラ200は、スキャナ140、プリンタ120、LAN314及び公衆回線(WAN)311と接続され、複写機の動作を統括的に制御すると共に画像情報やデバイス情報の入出力制御を行う。
CPU301は、複写機全体を制御するプロセッサであり、ROM303のブートプログラムによりHDD304からRAM302に展開された制御プログラム等を実行して各種デバイスへのアクセスを統括的に制御する。更にCPU301は、コントローラ200で行われる各種画像処理についても統括的に制御する。RAM302はシステムメモリであり、画像データなどを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM303はブートROMであり、システムのブートプログラムを格納する。HDD304はハードディスクドライブで、主に、コンピュータを起動・動作させるために必要な情報(システムソフトウェア)や画像データを格納する。これらのデータは、HDD304に限らず、電源が切れても記憶保持可能な記録媒体に格納してもよい。
LANC(LANコントローラ)305はLAN314に接続され、ユーザPC315との間で出力用画像データの入出力や機器制御に係る情報の入出力を行う。ローカルIF(ローカルインタフェース)307は、USBやセントロニクス等のインタフェースであり、ケーブル312を介してユーザPC313やプリンタ等と接続し、データの入出力を行う。モデム308は公衆回線311に接続してデータの入出力を行う。プリンタIF画像処理部306はプリンタ120と接続し、プリンタ120に搭載されたCPUと通信を行う。また、プリンタIF画像処理部306は、画像データの同期系/非同期系の変換や、CPU301の命令に従ってプリントのための画像処理を行う。スキャナIF画像処理部309はスキャナ140と接続し、スキャナ140に搭載されたCPUと通信を行う。またスキャナIF画像処理部309は、画像データの同期系/非同期系の変換や、後述する裏写り補正処理等の画像処理を行う。操作部IF310は、操作部160に表示する画像データをコントローラ200から操作部160に出力し、また複写機の使用者が操作部160から入力した情報をコントローラ200に出力するインタフェースである。
図4は、実施形態に係るスキャナIF画像処理部309の構成を説明するブロック図である。
シェーディング補正部401は、スキャナ140が出力する輝度を示す画素信号Din(図2参照)を入力として受け取る。シェーディング補正部401は、公知の技術を用いて光学系や撮像系の特性による輝度ムラに対して、一様な明るさの画像データになるようにシェーディング補正処理を施す。こうしてシェーディング補正処理が施された画素信号Dshは、後段のガンマ補正部402に出力される。ガンマ補正部402は、公知の技術を用いて、読み取り素子と機器との間の色特性の差を補正する。こうしてガンマ補正処理が施された画素信号Dgが後段の裏写り補正処理部403に出力される。
裏写り補正処理部403は、スキャナ140で読み取った原稿の表面の読み取り画像データに裏写りが発生していた場合に、その裏写りを低減させる処理を実行する。尚、裏写り補正処理部403は、裏写り補正の指標となる裏写り補正情報の生成と、その補正情報を用いた裏写り補正処理の双方を実行する。こうして裏写り補正処理が施された画素信号Duは、スキャナIF画像処理部309から出力され、図示しないメモリコントローラによってRAM302に書き込まれて一時保存される。
図5は、実施形態に係る裏写り補正処理部403の構成を説明するブロック図である。
バッファ501は、裏写り補正処理部403に入力される画素信号Dgを一時記憶するためのバッファである。これは後段の分散値や平均値の算出、エッジ判定において注目画素を中心とした所定サイズのウィンドウの参照が必要であるため、そのウィンドウを形成するためのバッファとして使用される。例えば後段の処理において、5×5ウィンドウの参照が必要であればバッファサイズは5ラインとなり、7×7のウィンドウの参照が必要であればバッファサイズは7ラインとなる。
分散値算出部502は、バッファ501から算出に必要なウィンドウサイズ分の画素信号をまとめて受け取り、分散値の算出を実行する。分散値は以下の式(1)で計算されるものである。
分散値(σ)=(1/N)Σ(Xk−Xa) …式(1)
ここでΣは、k=1からk=Nまでの総和を示し、Nは、ウィンドウサイズ内の画素数を示す。Xkは、ウィンドウサイズ内のk番目の画素信号値、Xaは、ウィンドウサイズ内の画素信号値の平均値である。尚、分散値は、値が大きくなりやすいので標準偏差(σ)で代替してもよい。
平均値算出部503は、バッファ501から算出に必要なウィンドウサイズ分の画素信号をまとめて受け取り、平均値の算出を実行する。平均値は以下の式(2)で計算されるものである。
平均値(Xa)=(1/N)ΣXk …式(2)
ここでΣは、k=1からk=Nまでの総和を示す。この式(2)における記号の定義は式(1)と同様である。尚、この平均値の算出に必要なウィンドウサイズと、上述の分散値の算出に必要なウィンドウサイズは同じである。
エッジ判定部504は、バッファ501から算出に必要なウィンドウサイズ分の画素信号をまとめて受け取り、注目画素がエッジ領域にあるか否か判定する。エッジ判定は公知の技術を用いて行うものでよい。具体的には、PrewittフィルタやSobelフィルタを注目画素を中心としたウィンドウに適用し、その算出結果と閾値とに基づいて、エッジ領域か否か判定する。
分散−平均記憶制御部505は、分散−平均記憶部506へのデータの書き込み、及び分散−平均記憶部506からのデータの読み出しを制御する。分散−平均記憶部506には、LUT(ルックアップテーブル)の形式で分散値毎の平均値を格納する。例えば分散値がLUTのアドレスになり、そのアドレスには分散値に対応した平均値がデータとして格納される。尚、この格納される平均値は、平均値算出部503が算出した値そのままではなく、分散−平均記憶制御部505で調整された値となる。その詳細は後述する。さらに分散−平均記憶制御部505は、分散−平均記憶部506から読み出した平均値を補正値算出部507へ出力する。
ここで、分散−平均記憶部506から読み出した平均値は、実施形態において裏写り補正情報(裏写り補正のための指標)になる。尚、なぜ指標になり得るのかも含めて、分散−平均記憶制御部505の詳細は、図6を参照して後述する。
補正値算出部507は、画素信号Dgを補正するための補正値を算出する。具体的には、分散−平均記憶制御部505から受け取った裏写り補正情報Infによる平均値から、平均値算出部503が算出した現在の注目領域における平均値を差し引いた差分値を求め、それを補正値とする。ここで、裏写り補正情報Infによる平均値には、画像データ内における最も高い(明るい)平均値が格納されているので、注目領域の平均値との差は必ず「0」以上となる。この差分を補正値として補正処理部508へ出力する。このとき補正値算出部507は、エッジ判定部504でエッジ領域であると判定されていた場合は、近傍の非エッジ部の補正値と同等の補正値を出力するものとする。
補正処理部508は、補正値算出部507から受け取った補正情報Infに基づいて、入力された画素信号Dgに裏写り補正処理を実行する。この裏写り補正処理は、例えば画素信号Dgの輝度値に補正値を加算し、画素信号Dgを明るくするものである。入力された画素信号が裏写りしていない画素信号であれば、上述の差分値が小さくなり、補正情報も小さいものとなる。このほか、単純に補正値を加算するのではなく、入力された画素信号値に応じてゲインをかけて補正するものであってもよい。例えば、裏写りは、入力された画素信号値が明るければ明るいほど影響を受けやすいので、画素信号の明るさに応じて、明るいほど強く補正するようなゲインをかけるものであってもよい。補正された画素信号値はDuとしてRAM302へ書き込まれる。
また、読み取った網点画像の分散値は、注目領域(ウィンドウサイズ)内の網点の量の50%を最大値の頂点とし、50%以上と50%未満で同じような分布を取る。そして網点の量の0%もしくは100%で分散値は最小値を取る。これを図11に示す。
図11は、網点画像における網点率、分散値及び平均値の関係を示すグラフ図である。
図11を参照すると、異なる平均値で同一の分散値が発生している。しかしながら、ここでは、裏写り補正処理は、網点の量の50%未満を対象とするものでよい。つまり、平均値の濃度が中間濃度となるところを境目とし、それ以下を対象にして補正するとしてもよい。これは中間濃度以上であれば、表面の濃度が高くなって裏写りの影響を受けにくいためである。こうすることで分散値と平均値の関係は一意になる。更に網点の量が50%以上の濃度である場合に、補正値が小さくなるゲインを持ってもよい。これら網点量を考慮した処理は、前述の補正処理部508に実装される。
尚、実施形態では、この処理は色毎に個別に実行される。よって分散−平均記憶部506には、色毎に個別に分散値毎の平均値が格納される。このように色毎に個別にすることで、裏写り成分がカラー(例えば、赤い文字の裏写り成分など)であっても補正可能となる。
図10は、実施形態に係る分散−平均記憶部506で生成されるLUTの一例を示す図である。
1行目の分散値がLUTのアドレスを示し、2行目の平均値が、そのLUTの各アドレスに格納されているデータを示す。ここでLUTのアドレスは、分散値を示しているが、数値を小さくするために標準偏差(σ)として代替してもよい。標準偏差値も数値の意味するところは分散値と同様にバラつき度を示すことに変わりない。
次に、このLUTに格納される分散値と平均値の関係について説明する。
例えば分散値0(アドレス0)の示す値は、裏写りの影響を考慮しないとベタ塗り部分か紙白部分かのどちらかとなる。ここで、このLUTに格納される平均値は、画像内で最も数値が高い(明るい)平均値なので、必然として分散値0のアドレスに格納される平均値は、紙白の平均値となる。そして分散値(アドレス)が徐々に増えていくにつれて、画像内の網点の画素数が増えていくことになるので、格納される平均値(輝度データ)は低く(暗く)なっていく。よって、1ページの画像を参照した後に形成されるLUTの各アドレスに格納されるデータは、例えば図10に示すような値となる。
また、色毎に個別にするのではなく、色数分の次元を持つようにLUTを構成してもよい。例えばRGBで3色であれば、[R分散値][G分散値][B分散値]で3次元を構成し、各色それぞれの平均値を格納するようにしてもよい。
次に図6を参照して、実施形態に係る分散−平均記憶制御部505を詳細に説明する。
図6は、実施形態に係る分散−平均記憶制御部505の構成を説明するブロック図である。
読取制御部601は、分散値Dvを分散値算出部502から受け取る。そして読取制御部601は、その受け取った分散値Dvをアドレス(Ad)として分散−平均記憶部506にアクセスする。実施形態では、分散−平均記憶部506は、LUTの形式で分散値(LUTのアドレス)毎に平均値(LUTのデータ)を格納している。従って読取制御部601は、分散値DvをLUTのアドレスAdとして分散−平均記憶部506にアクセスする。そして読取制御部601は、LUTのアドレスAdに対応したLUT読取データDrを分散−平均記憶部506から受け取る。このLUT読取データDrは、後述する各ブロックへ入力される。尚、LUT読取データDrの初期値は「0」とする。
書き込み判定部602は、読取制御部か601からLUT読取データDrを、平均値算出部503から注目画素を中心としたウィンドウの平均値Daveを、そしてエッジ判定部504からエッジ判定結果Efを受け取って、書き込み判定を実行する。この書き込み判定は、読取制御部601が読み取ったLUTアドレスAdに保持されているLUTデータを上書きするか否かの判定である。具体的には、まずエッジ判定結果Efを参照し、エッジ領域であると判定した場合は、LUTデータの上書きは実施しないと判定する。これはエッジ領域では、注目画素周辺の分散値の算出結果がエッジの影響を受けてしまい、裏写り補正の指標として不適切なものになってしまうからである。
次にエッジ判定結果Efを参照してエッジ領域ではないと判定された場合は、平均値DaveがLUT読取データDrより大きいか否か判定する。ここで平均値Daveが、LUT読取データDrより大きい(つまり注目画素ウィンドウの平均値がLUTに格納されている平均値より明るい)場合は、LUTデータの上書きを実施すると判定する。一方、平均値DaveがLUT読取データDr以下の場合は、データの上書きを実施しないと判定する。この判定結果は後述の書き込み制御部604に出力される。
書き込み値算出部603は、読取制御部601からLUT読取データDrを受け取り、また平均値算出部503から注目画素を中心としたウィンドウの平均値Daveを受け取り、書き込み値の算出処理を実行する。この書き込み値とは、読取制御部601が読み取ったLUTアドレスAdに保持されているLUTデータを上書きする値である。
図7は、実施形態に係る書き込み値算出部603の構成を説明するブロック図である。
減算器701は、平均値DaveからLUT読取データDrを減算し、その差分値を算出する。但し、LUT読取データDrの方が平均値Daveより大きい場合は、その算出結果を「0」とする。第一加算値調整部702は、前述の差分値に対して調整量Sh1を乗算して出力する。また第二加算値調整部703は、前述の差分値に対して調整量Sh2を乗算して出力する。ここで、これら調整量Sh1,Sh2は、ともに1以下の値である。よって、各調整部からの出力結果は、前述の差分値に対して同じ(整量Sh1,Sh2が1の場合)か、小さい値(整量Sh1,Sh2が1未満の場合)となる。ここで調整量を乗算して、小さな値とする目的は、図8を参照して後述する不純物の影響を低減するためである。尚、この調整量Sh1又はSh2は、差分値に対する右シフト量としてもよい。つまり、シフト量が1であれば乗算結果は差分値の(1/2)となり、シフト量が2であれば乗算結果は差分値の(1/4)となる。このようにすることで加算値調整部の回路コストを低減することが可能となる。そして第一加算値調整部702及び第二加算値調整部703の乗算結果は、加算値選択部704へ出力される。
加算値選択部704は、第一加算値調整部702及び第二加算値調整部703の乗算結果のどちらか一方を選択して出力する。まず加算値選択部704は、入力された乗算結果が閾値Th以上か否か判定する。ここで乗算結果が閾値Th以上であれば第一加算値調整部702の乗算結果を選択し、その値を後段へ出力する。また乗算結果が閾値Th未満であれば第二加算値調整部703の乗算結果を選択し、その値を後段へ出力する。加算器705は、加算値選択部704が出力する乗算結果を、LUT読取データDrに加算する処理を実施して出力する。この出力結果が、書き込み値算出部603が出力するLUTへの書き込み値となる。
次に図6の書き込み制御部604は、書き込み判定部602の判定結果と、書き込み値算出部603の書き込み値とを参照し、LUTに対する書き込み制御を実施する。ここで書き込み判定部602の判定結果が「LUTデータの上書きを実施する」であった場合、書き込み制御部604は、先ほど読取制御部601がアクセスしたLUTアドレスAdに書き込み値の書き込みを実行する。即ち、書き込み値算出部603が出力した書き込み値を、LUT書込みデータDwとして分散−平均記憶部506へ出力する。こうしてLUTアドレスAdに対応するLUTデータを上書きする。これにより、注目画素を中心としたウィンドウの同じ分散値を示す領域に関して、最も明るい平均輝度値に関する算出結果がLUTデータに常に保持されることになる。この最も明るい平均輝度値に関する算出結果は、裏写りしていない領域の輝度情報を示すため、後段の補正値の算出に使用される。
出力部605は、LUT読取データDr及び書き込み判定結果及び書き込み値の算出結果を参照し、補正処理部508へ裏写り補正情報Inf(裏写り補正のための指標)を出力する。書き込み判定部602の判定結果が「LUTデータの上書きを実施する」であった場合、出力部605は、書き込み値算出部603が出力する値を、裏写り補正情報Infとして補正値算出部507へ出力する。また書き込み判定部602の判定結果が「LUTデータの上書きを実施しない」であった場合、出力部605は、読取制御部601が出力するLUT読取データDrを、裏写り補正情報Infとして補正値算出部507へ出力する。
次に、分散−平均記憶部506に記憶されるデータ(裏写り補正情報)の詳細な意味に関して、図8を参照して説明する。
図8は、実施形態に係るスキャナ140で読み取った原稿の表面の読み取り画像データ800の一例を説明する図である。
実際の原稿の表面には、高濃度画像801と、網点で表現された中間調処理された画像802が印刷物として存在する。また原稿の裏面には、高濃度画像801と同様の画像が存在するものとする。このとき、スキャナ140で読み取った原稿の表面の読み取り画像データ800には、原稿の裏面に存在する高濃度画像が裏写り画像803として発生している。
この読み取り画像データ800の各領域に注目する。まず中間調処理された画像802の領域に注目したものを中間調注目領域806として図示する。中間調注目領域806は、網点構造であるため、網点が打たれている領域と、網点が打たれていない領域とに画素毎に分かれている。ここで、この領域を所定のウィンドウサイズに区切って分散値と平均値を算出することで、分散値X2と平均値Y2が得られる。
次に裏写り画像803の領域に注目したものを裏写り注目領域804として図示する。裏写り注目領域804において、この領域を所定のウィンドウサイズに区切って分散値と平均値を算出することで、分散値X1と平均値Y3が得られる。ここで、この裏写り注目領域804で得られる分散値X1は小さな値となる。これは裏写り成分(紙を透過して得られた画像成分)として、裏面の画像の低周波成分のみが表れやすいことに起因する。よって、例え裏面の画像が網点で描かれたものであったとしても、裏写り成分としては裏写り注目領域804のように、輝度の凹凸なく発生することが多く、結果として分散値は小さい値となる。
また読み取り画像データ800において、何も印刷しておらず、裏写りもしていない紙白領域を所定のウィンドウサイズに区切って得られた分散値をX1、平均値をY4とする。ここで、裏写り成分は、上述したように分散値に影響を及ぼしにくいので、紙白領域の分散値と裏写り画像803の領域から得られる分散値は、同じような値になりやすい。ここでは、この分散値をX1としている。
次に中間調処理された画像802と裏写り画像803とが重なった領域に注目したものを重なり注目領域805として図示する。重なり注目領域805は、網点構造であるため、網点が打たれている領域と、網点が打たれていない領域に画素毎に分かれている。しかしながら、この重なった領域は、裏写り画像の影響を受けているため、全体的に暗い(値の低い)画素値となっている。重なり注目領域805において、この領域を所定のウィンドウサイズに区切って分散値と平均値を算出することで、分散値X2と平均値Y1が得られる。ここで、裏写り成分は、上述したように分散値に影響を及ぼしにくいので、重なり注目領域805の分散値と、裏写りしていない中間調処理された画像802の中間調注目領域806から得られる分散値は同じような値になりやすい。ここでは、この分散値をX2としている。
次に上述の分散値X1,X2及び平均値Y1〜Y4を用いて、裏写り補正における指標(裏写り補正情報)を求める処理を説明する。分散値X1,X2及び平均値Y1〜Y4をグラフにして図示したものを図9に示す。
図9は、読み取り画像データの輝度値の分散値及び平均値の関係を示す図である。
図9において、座標(X1,Y4)が紙白領域、座標(X1,Y3)が裏写り注目領域804、座標(X2,Y2)が中間調注目領域806、そして座標(X2,Y1)が重なり注目領域805を示す。言い換えると紙白領域が座標(X1,Y4)であって、紙白領域に裏写りが発生したものが座標(X1,Y3)と言える。また中間調注目領域806が座標(X2,Y2)であって、中間調領域に裏写りが発生したものが座標(X2,Y1)と言える。
よって、裏写り注目領域804において、Y3とY4の差分値を用いて注目画素を補正すると、裏写り領域の信号値は、紙白領域の信号値に補正され、適切に裏写り補正がなされることになる。また重なり注目領域805において、Y1とY2の差分値を用いて注目画素を補正すると、重なり領域の信号値は、中間調注目領域の信号値に補正され、適切に裏写り補正がされる。言い換えると、各分散値において、裏写りしていない領域の平均値を、裏写りを補正するための指標(つまり裏写り補正情報)とすることができる。
この指標が、出力部605が補正値算出部507に出力する裏写り補正情報Infである。図6で説明したように、注目画素ウィンドウの平均値と分散値を逐次算出し、過去に同一分散値を示した領域の最も明るかった算出結果(LUTに保持されている分散値毎の値)と比較することで、この指標を得ることができる。
ここで、分散値は注目領域における網点の量に依存する。また網点の量は、印刷すべき濃度に応じて一意に決まるものである。よって分散値毎の裏写りしていない平均値を記憶しておくことで、裏写り領域、又は裏写りと表面の網点とが重なった領域が発生した場合でも、その記憶しておいた平均値を指標として信号値を補正することで裏写りを適切に補正できる。「分散値毎の平均値を記憶」することは、言い換えると「網点量毎の平均値を記憶」するということである。
ここで、適切な指標を得るために裏写りしていない平均値を得る必要がある。これを簡易に得るために実施形態では、分散−平均記憶部506に関して説明したように、入力画像データ内において分散値毎の最も高い平均値を指標として用いている。これは、裏写りしていない領域の方が、裏写りしている領域より高い(明るい)平均値を取り得ることを利用したものである。入力画像データ内の網点領域全体が裏写り領域に含まれてしまうことは稀であり、ほとんどの場合、裏写りしていない網点領域が存在するため、このような手法を採用しても、十分実用に耐えうるものになる。
また実施形態のように、入力した画像データの中で、現在処理している注目画素に辿りつくまでに過去に処理してきた画像領域における最も明るい平均値を裏写り補正情報とした場合でも、適切な裏写り補正情報を記憶することが可能である。これは、実原稿において裏写り領域のみが連続して続くことは稀であるためであり、実施形態の形態であっても実用に耐えうると考えることができる。
次に原稿に不純物があった場合を考察する。
図8において、原稿の表面には原稿の繊維といった微小な不純物807が発生している。
この不純物807に注目したものを不純物注目領域808として図示する。不純物注目領域808は、不純物の影響により輝度値が暗くなった画素領域と、そうでない画素領域とに分かれている。このとき不純物注目領域808を注目領域として分散値を算出すると、前述の画素領域の輝度差によって分散値を持つこととなる。更にこの注目領域は、紙白領域を多く含むため、この領域平均値を算出すると、大きな明るい平均値となることが多い。よってこの算出結果は、誤った裏写りを補正するための指標として分散−平均記憶部506のLUTに格納される可能性がある。このようなデータがLUTに格納されると補正値算出部507における補正値の算出結果が不必要に大きくなってしまい、裏写りの過補正或いは誤補正を招く結果となる。もし、エッジ判定部504において、このような注目領域をエッジ領域だと判定することができれば、このような弊害を防ぐことが可能となる。しかし、不純物807は微小であり、その輝度値は紙白領域の輝度値と比べて大きな差を持たない。よって、エッジ判定部504で説明したようなエッジ判定処理では、網点領域をエッジ部と判定しないようにしつつ、さらに不純物領域をエッジ部と判定するような適切な処理は困難である。
そこで実施形態では、図7で説明したように、書き込み値算出部603において、加算値調整部702,703を設けることで、LUTに上書きするデータを調整して、不純物による影響を低減している。また、この加算値調整処理によって、裏写り補正のための正常な指標値も影響を受けるが、原稿において、同一網点の領域内で同じ分散値は何度も取得できるため、裏写り補正の効果が著しく低下してしまうことはない。このことを図12を参照して説明する。
図12は、実施形態における分散−平均記憶部(LUT)の更新の一例を示す図である
図12において、横軸が分散−平均記憶部506のLUTの上書き回数を示し、縦軸は上書きする値を示す。言い換えると、横軸は書き込み制御部604による書き込み回数を示し、縦軸はそのときのLUT書き込みデータDwを示す。また、この図12は、LUTの特定のアドレス(言い換えると特定の分散値)に着目したときの一例を示している。
まず図12(A)は、不純物の影響がない場合の例を示す。このとき図8の裏写りのない中間調注目領域806では、裏写り補正の指標となり得る平均値が算出され、LUTに書き込まれる。このとき、算出された平均値が「100」であったとすると、LUTに書き込まれる値は、第一加算値調整部702又は第二の加算値調整部703の調整処理によって「100」以下の数値となる。例えば調整量Sh1,Sh2が「0.25」であった場合、1回目の書き込みデータは100×0.25で「25」となる。このようになると、裏写り補正の効果が低下してしまうように見えるが、このような中間調領域は画像データ800内部に無数に存在するため、そうはならない。同じ中間調領域を2回、3回と繰り返し注目し、処理していくことでLUTに書き込まれる値は、本来の平均値である「100」に近づいていく。図12(A)では、10回程度書き込めば、ほぼ「100」に近い値となっていることが分かる。
図12(B)は、不純物の影響がある場合の例を示す。この例では、3回目の書き込みデータが不純物注目領域808である場合を示している。例えば不純物注目領域808の算出された平均値が「200」であった場合で、図12(A)と同様に調整量が「0.25」であった場合、図12(B)に示すように、3回目の書き込みデータは「100」よりも小さな値となる。つまり、調整処理によって不純物の影響を除くことができている。その後は図12(A)と同様に、LUTへの書き込みを繰り返す毎に裏写り補正の指標は「100」に近づいて行っている。
図12(C)は、不純物の影響がある場合の別の例を示す。この例では、7回目の書き込みデータが不純物注目領域808である場合を示している。例えば不純物注目領域808の算出された平均値が「200」であった場合で、図12(A)と同様に調整量が「0.25」であった場合、図12(C)に示すように、7回目の書き込みデータは「100」よりも大きな値となる。しかし、不純物注目領域808で算出された平均値「200」より小さい値となっている。つまり、調整処理によって不純物の影響を低減することができている。その後は中間調注目領域806にて平均値の算出を繰り返すが、現在のLUTの値より小さな値となるため、LUTの書き込みは実行されない。
以上説明したように、第一加算値調整部702或いは第二の加算値調整部703の調整処理によって、不純物の影響を低減することができている。また網点領域は、不純物よりもページに占める割合が大きいため、言い換えると、繰り返し発生数が不純物領域よりも中間調領域の方が多いため、このような調整処理であっても裏写りの効果を維持することができている。
尚、現在の注目領域が不純物領域である場合、図12で示したように、既にLUTに格納されている値と離れた大きな値が平均値Daveとして算出される(つまり減算器701による差分値が大きい)ことが多い傾向がある。そのため、第一の係数に「0」に近い小さな値を設定し、第二の係数に「1」に近い大きな値を設定するものである。また、第一の係数と第二の係数に同じ値を設定し、差分値によらず常に一定の係数で算出するものとしてもよい。
以上説明したように実施形態によれば、書き込み値算出部603を実装することで、裏写り補正の効果を維持しつつ、原稿に付着した不純物の影響を低減することができる。
図13は、実施形態に係る複写機における裏写り補正処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU301がHDD304に格納されたプログラムをRAM302に展開し、その展開したプログラムを実行することにより実現される。また、この説明では、CPU301が前述したスキャナIF画像処理部309の機能を、CPU301がプログラムを実行して実現する例で説明するが、スキャナIF画像処理部309の機能は、例えばハードウェアにより実現されてもよい。
まずS1301でCPU301は、読み取られた画像データに対してエッジ検出処理を実行する。これは、例えば前述のエッジ判定部504で実行され、読み取られた画像データの注目画素を中心としたウィンドウ(バッファ501の出力)を参照し、公知の技術でエッジ検出する。次にS1302に進みCPU301は、S1301のエッジ判定結果を参照し、注目画素がエッジ部か否かを判定する。ここでエッジ部と判定した場合はS1309に処理を進め、非エッジと判定するとS1303へ進む。S1309でCPU301は、エッジ部の補正処理を実行する。これは例えば、近傍の非エッジ部の補正値を参照し、その補正値を、入力された画素の信号値(輝度値)に加算して画素信号Duiを明るくする。そして、この処理を終了する。
S1303でCPU301は、分散値と平均値の算出を実行する。これは、例えば前述の分散値算出部502及び平均値算出部503にて実行されるものである。CPU301は、読み取られた画像の注目画素を中心としたウィンドウ(バッファ501の出力)を参照する。そしてCPU301は、複数の画素の信号値のばらつき度合いである分散値と、前記ウインドウの明るさを示す特徴量である明るさの平均値を算出する。次にS1304に進みCPU301は、分散−平均記憶部506のLUTからデータを読み出す。これは例えば前述の分散−平均記憶制御部505の読取制御部601で実行されるもので、読み出す際のLUTのアドレスは、S1303で算出した分散値である。
そしてS1305に進みCPU301は、S1304でLUTから読み出した値と、S1303で算出した平均値とを比較して、読み出した値よりも算出した平均値の方が大きいかどうか判定する。ここで、算出した平均値よりも読み出した値の方が大きければS1307へ処理を進め、算出した平均値の方が大きければS1306へ処理を進める。S1306でCPU301は、分散−平均記憶部506のLUTへ、算出した平均値を書き込んでS1307に進む。これは、例えば前述の分散−平均記憶制御部505にて実行される。尚、このS1306の処理の詳細は、図14のフローチャートを参照して後述する。
次にS1307でCPU301は、裏写りのための補正値を算出する。これは例えば前述の補正値算出部507で実行され、裏写り補正情報と、S1303で算出した平均値との差分値を求め、その差分値を補正値と決定するものである。尚、ここでもしS1306が実行されていなければ、S1304でLUTから読み出されたデータが裏写り補正情報となり、S1306が実行されていれば、S1306で書き込んだデータが裏写り補正情報となる。
そしてS1308に進みCPU301は、入力された画素(S1301における注目画素)に対して裏写り補正処理を実行して、この処理を終了する。これは例えば前述の補正処理部508で実行される。S1307で算出した補正値を元として、例えば入力された画素の信号値(輝度値)に補正値を加算することで、画素信号Dgを明るくするものである。また入力された画素の信号値に、補正値に応じたゲインをかけるものであってもよい。
図14は、図13のS1306のLUTへの書き込み処理を説明するフローチャートである。
まずS1401でCPU301は、S1303で、例えば前述の平均値算出部503が算出した平均値Daveから、S1304で、例えば前述の読取制御部601が読み出したLUT読取データDrを減算し、その差分値を求める。この処理は、例えば前述の減算器701によって実行される。次にS1402に進みCPU301は、S1401で算出した差分値が、閾値Th以上か否かを判定する。この判定処理は、例えば前述の加算値選択部704によって実行される。ここで差分値が閾値Th以上であればS1403へ処理を進め、差分値が閾値Thより小さければS1404へ処理を進める。S1403でCPU301は、例えば前述の第一加算値調整部702によってS1401で算出した差分値に第一の係数を乗算することにより更新してS1405に進む。またS1404では、例えば前述の第二加算値調整部703によってS1401で算出した差分値に第二の係数を乗算することにより更新してS1405に進む。前述したように、これらの係数は1以下の値であって、この係数処理によって原稿の不純物の影響を低減することができる。そして、裏写っていない網点領域は不純物領域よりも多く無数に存在することから、裏写り補正の効果は維持することもできる。
S1405でCPU301は、例えば前述の加算値選択部704より出力された係数処理後の差分値をLUT読取データDrに加算する。この加算処理は、例えば前述の加算器705で実行され、この加算結果をLUT書込みデータDwとして分散−平均記憶部506へ書き込む。尚、このときの書き込むアドレスは、S1304で、例えば前述の読取制御部601が読み出したLUTアドレスAdである。また、この書き込んだ値は、S1307で裏写り補正情報として利用される。
以上説明したように実施形態によれば、読み取った原稿に紙繊維などの不純物が発生した場合でも、その影響を低減し、裏写り補正データを適切に算出することができる。よって、表面の画像品質の劣化を低減させつつ、適切に裏写り領域を補正することが可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
301…CPU、302…RAM、309…スキャナIF画像処理部、401…シェーディング補正部、402…ガンマ補正部、403…裏写り補正処理部、502…分散値算出部、503…平均値算出部、504…エッジ判定部、505…分散−平均記憶制御部、506…分散−平均記憶部、507…補正値算出部、508…補正処理部、602…書き込み判定部、603…書き込み値算出部

Claims (10)

  1. 画像処理装置であって、
    中間調処理された画像が印刷された原稿を読み取って得られた画像データの、注目画素を含む所定サイズの領域に含まれる複数の画素の信号値のばらつき度合いを取得する第1の取得手段と、
    前記領域の明るさを示す特徴量を取得する第2の取得手段と、
    互いに異なる複数のばらつき度合いそれぞれに対応する複数の指標値に関して、前記第2の取得手段により取得された前記特徴量と、前記第1の取得手段によって取得されたばらつき度合いに対応する指標値との差分が所定の閾値よりも大きいか否かに応じて前記差分を更新する更新手段と、
    前記更新手段により更新された前記差分と、前記ばらつき度合いに対応する指標値とを用いて、前記注目画素の補正値を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された前記補正値を用いて前記注目画素の値を補正する補正手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記更新手段は、前記差分が前記所定の閾値に等しいか、それよりも大きい場合は前記差分に第一の係数を乗算し、前記差分が前記所定の閾値よりも小さい場合は、前記差分に前記第一の係数よりも大きい第二の係数を乗算して前記差分を更新することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第一の係数及び前記第二の係数はともに1以下の値であることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記決定手段は、前記更新手段により更新された前記差分と、前記ばらつき度合いに対応する指標値とを加算することにより前記注目画素の補正値を決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記領域がエッジ部を含むかどうか判定する判定手段を、更に有し、
    前記判定手段が前記領域が前記エッジ部を含むと判定した場合、前記補正手段は、エッジ部を含まない近傍の領域の補正値を用いて前記注目画素の値を補正することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記ばらつき度合いに対応する指標値は、前記ばらつき度合と、それに対応する指標値とを対応つけるルックアップテーブル(LUT)に保持されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記特徴量は、前記領域に含まれ各々が画素の明るさを示す複数の信号値の平均値であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記ばらつき度合いは、前記領域に含まれる複数の画素の信号値の分散値又は標準偏差値であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 画像処理方法であって、
    中間調処理された画像が印刷された原稿を読み取って得られた画像データの、注目画素を含む所定サイズの領域に含まれる複数の画素の信号値のばらつき度合いを取得する第1の取得工程と、
    前記領域の明るさを示す特徴量を取得する第2の取得工程と、
    互いに異なる複数のばらつき度合いそれぞれに対応する複数の指標値に関して、前記第2の取得工程で取得された前記特徴量と、前記第1の取得工程で取得されたばらつき度合いに対応する指標値との差分が所定の閾値よりも大きいか否かに応じて前記差分を更新する更新工程と、
    前記更新工程で更新された前記差分と、前記ばらつき度合いに対応する指標値とを用いて、前記注目画素の補正値を決定する決定工程と、
    前記決定工程で決定された前記補正値を用いて前記注目画素の値を補正する補正工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  10. コンピュータを、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
JP2019004622A 2019-01-15 2019-01-15 画像処理装置と画像処理方法、及びプログラム Active JP7169887B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019004622A JP7169887B2 (ja) 2019-01-15 2019-01-15 画像処理装置と画像処理方法、及びプログラム
US16/710,248 US11032444B2 (en) 2019-01-15 2019-12-11 Image processing apparatus with enhanced show-through correction, and image processing method and storage medium therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019004622A JP7169887B2 (ja) 2019-01-15 2019-01-15 画像処理装置と画像処理方法、及びプログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2020113931A true JP2020113931A (ja) 2020-07-27
JP2020113931A5 JP2020113931A5 (ja) 2022-01-24
JP7169887B2 JP7169887B2 (ja) 2022-11-11

Family

ID=71516944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019004622A Active JP7169887B2 (ja) 2019-01-15 2019-01-15 画像処理装置と画像処理方法、及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11032444B2 (ja)
JP (1) JP7169887B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11934713B2 (en) * 2022-05-02 2024-03-19 Ricoh Company, Ltd. Image forming system, inspection device, and inspection method

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015171099A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6338469B2 (ja) * 2014-06-23 2018-06-06 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
JP6797716B2 (ja) * 2017-02-28 2020-12-09 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
JP7141257B2 (ja) * 2018-06-20 2022-09-22 キヤノン株式会社 画像処理装置、その制御方法、及びプログラム

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015171099A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
US11032444B2 (en) 2021-06-08
JP7169887B2 (ja) 2022-11-11
US20200228678A1 (en) 2020-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6182092B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
EP3367656B1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and recording medium
JP4912270B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
JP6338469B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP4881902B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム
JP2002247371A (ja) 画像処理装置および画像処理プログラムを記録した記録媒体
JP4448051B2 (ja) 画像読取装置及び方法
JP2019220860A (ja) 画像処理装置、その制御方法、及びプログラム
JP2000043315A (ja) 画像形成装置
JP7169887B2 (ja) 画像処理装置と画像処理方法、及びプログラム
JP7391653B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP4861506B2 (ja) 画像処理装置およびその制御方法
JP2019134232A (ja) 画像形成装置、その方法およびプログラム
JP5023035B2 (ja) 画像処理装置、当該画像処理装置を含む画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び当該画像処理プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JP2008092541A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP2018061187A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2022094556A (ja) 画像読取装置、画像読取方法およびプログラム
JP2001197311A (ja) 画像処理装置
JP2013058920A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP2013115730A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JPH0514730A (ja) 画像形成装置
JP2010199649A (ja) 画像処理装置、画像読取装置、画像形成装置、画像処理プログラム、及び当該画像処理プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JP2006013917A (ja) 地肌補正処理装置、地肌補正処理方法及びその方法をコンピュータに実行させるためのプログラム並びに画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20210103

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220112

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220930

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221031

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7169887

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151