JP2022094556A - 画像読取装置、画像読取方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿を読み取ることにより得られる画像における裏写りを適切に低減する。【解決手段】画像読取装置は、原稿を読み取って得た画像データにおける、注目画素を含む所定の領域の信号値のばらつき度合いと、所定の領域の明るさを示す特徴量とを取得する。互いに異なる複数のばらつき度合いそれぞれに対応する複数の指標値に関して、ばらつき度合いに対応する指標値と、特徴量と、を用いて、注目画素の補正量を決定する。決定した補正量を用いて注目画素の信号値を補正する。注目画素の補正量を決定するステップでは、特徴量とばらつき度合いに対応する指標値との差分を求め、前記差分に対応するカウント値と特徴量とを加算し、加算後のカウント値が閾値を超えた場合に、指標値を更新し、更新後の指標値と、前記取得した特徴量とを用いて、注目画素の補正量を決定する。【選択図】図13

Description

本発明は、画像データの裏写りを補正する技術に関する。
複合機などに実装されている画像読取装置(スキャナ)を用いて原稿を読み取ると「裏写り」という問題が生じることがある。
裏写りを低減させるため、従来では原稿の濃度を全体的に下げる、いわゆる下地飛ばし機能を強く働かせることで裏写りを目立たなくしていた。
特許文献1は、一定領域の輝度分散値と輝度平均値を求め、輝度分散値毎に最も明るい輝度平均値をルックアップテーブル(LUT)に記憶しておき、領域の分散値に対応するLUTの輝度平均値を用いて裏写り補正処理を行う技術を開示している。この技術は、網点画像において裏写り領域と裏写りの無い領域とで分散値に差がなく平均値に差が出ることに着目した処理である。分散値は、所定の領域内の画素信号値とその平均値との差を2乗したものを所定の領域内の画素数で割った値であり、画素信号値がどの程度平均値の周りに散らばっているかを表す。裏写りの成分は表面からみると網点として表現されにくく、分散値に影響を及ぼしにくいという特徴と、裏写り領域の平均値が裏写りの無い領域と比べて低くなる特徴とを利用している。よって、領域の分散値に対応するLUTの輝度平均値を用いて画素値を補正することで、表面の画像と裏写りの画像とが重なった領域から裏写り成分のみを除去する裏写り補正処理を実現している。
特開2015-171099号公報
上記特許文献1では、読み取った画像の一定領域の分散値に対応するLUTの輝度平均値より、前記一定領域の輝度平均値が大きいと、LUTの輝度平均値を、前記一定領域の輝度平均値に更新する。ここで、原稿を読み取って得た画像に、背景(例えばグレー)内に、背景の分散値と同じ分散値であり、背景より輝度平均値が大きい文字(白抜き文字)が存在すると、この文字によってLUTに格納される輝度平均値が更新され更新前と比べて大きくなる。そのため、背景の領域に対し、更新後のLUTを用いた裏写り補正処理が行われると、急激な輝度変化が起きて階調段差が発生し、裏写りを適切に低減するできない場合があった。
本開示は、原稿を読み取ることにより得られる画像における裏写りを適切に低減する技術を提供することを目的としている。
本開示の一態様に係る画像読取装置は、原稿を読み取って得た画像データにおける、注目画素を含む所定の領域の信号値のばらつき度合いと、前記所定の領域の明るさを示す特徴量とを取得する取得手段と、互いに異なる複数のばらつき度合いそれぞれに対応する複数の指標値に関して、前記取得したばらつき度合いに対応する指標値と、前記取得した特徴量と、を用いて、前記注目画素の補正量を決定する決定手段と、前記決定した補正量を用いて前記注目画素の信号値を補正する補正手段と、を有する画像読取装置であって、前記決定手段は、前記取得した特徴量と前記取得したばらつき度合いに対応する指標値との差分を求め、前記差分に対応するカウント値と前記取得した特徴量とを加算し、加算後のカウント値が閾値を超えた場合に、前記指標値を更新し、更新後の指標値と、前記取得した特徴量とを用いて、前記注目画素の補正量を決定することを特徴とする。
本開示によれば、原稿を読み取ることにより得られる画像における裏写りを適切に低減する。
複写機の外観例を示す図である。 スキャナの構造例を示す図である。 コントローラの構成例を示すブロック図である。 スキャナIF画像処理部の構成例を示すブロック図である。 裏写り補正処理部の構成例を示すブロック図である。 網点画像における網点率、分散値および平均値の関係を示すグラフである。 分散-平均記憶部に記憶されるLUT例を示す図である。 記憶制御部の構成例を示すブロック図である。 裏写り画像例を示す図である。 読取画像データの輝度値の分散値および平均値の関係を示すグラフである。 ラインセンサにおけるカラーフィルタ例を示す図である。 分散-平均記憶部に記憶されるLUTの更新を説明する図である。 裏写り補正処理の流れを示すフローチャートである。 記憶制御部の構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。尚、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
(実施形態1)
<複写機の外観>
図1は、本実施形態に係る複写機の外観例を示す図である。複写機は、操作ユニット120を介してユーザから受け付けた複写指示に従って、原稿フィーダ111のトレイ112にセットされた原稿をスキャナ110で読み込み、読込で得たデータに従い、プリンタ100で用紙上に画像形成して出力する。
画像読取部であるスキャナ110は、照明ランプの発光によって原稿上の画像を露光走査して得られた反射光をリニアイメージセンサ(CCDセンサ)に入力することで画像の情報を電気信号に変換する。スキャナ110はさらに電気信号をR、G、B各色からなる輝度信号に変換し、当該輝度信号を画像データとして後述するコントローラ300(図3)に出力する。
原稿は、原稿フィーダ111のトレイ112にセットされる。ユーザが操作ユニット120から読み取り開始を指示すると、コントローラ300は、スキャナ110に対して原稿読み取り指示を送る。スキャナ110は、この指示を受けとると原稿フィーダ111のトレイ112から原稿を1枚ずつフィードして原稿の読み取り動作を行う。また、原稿は後述する原稿台ガラス上に置くことで読み取ることもできる。
プリンタ100は、コントローラ300から受取った画像データを基にした画像を用紙上に形成する画像形成デバイスである。ここでは、感光体ドラムや現像器、定着器などを用いた電子写真方式で画像形成を行うものとして説明する。電子写真方式とは、ドラム上へ付着させたトナーを紙へ転写、定着させる方式である。また、プリンタ100は、異なる用紙サイズ又は異なる用紙向きに対応するため、複数の用紙カセット101、102、103を備える。排紙トレイ104には印字後の用紙が排出される。
<スキャナ>
図2は、スキャナ110の構造例を示す断面図である。ここでは、リニアイメージセンサを用いたスキャナ110の主要構成を示している。
原稿台ガラス201は、読み取られるべき原稿220が置かれている。原稿220は照明ランプ203により照射され、その反射光はミラー204、205、206を経て、レンズ207によりCCDセンサ208上に結像される。ミラー204、照明ランプ203を含む第1ミラーユニット210は速度vで移動し、ミラー205、206を含む第2ミラーユニット211は速度1/2vで移動することにより、原稿220の前面を走査する。第1ミラーユニット210及び第2ミラーユニット211はモータ209により駆動する。CCDセンサ208に入力された反射光は、センサによって電気信号に変換され、その画素の電気信号は図示しないA/D変換器によってデジタルデータに変換され、後述のコントローラ300に画素信号Dinとして入力される。
また、スキャナ110は、原稿フィーダ111を動作させることによって原稿を読み取る”流し読み”で読取動作させることも可能である。まず、原稿220がトレイ112上に置かれる。そして、原稿を駆動ローラ202によってトレイ112から一度原稿台ガラス201の面(駆動ローラ202下部)を通って原稿フィーダ111上へ搬送させる。流し読みにおいては、第1ミラーユニット210および第2ミラーユニット211などの光学系は固定位置に設定されており移動しない。すなわち、第1ミラーユニット210は駆動ローラ202下部の位置に固定されており、駆動ローラ202によって駆動ローラ202下部に搬送されてきた原稿を読み取る。この流し読みにおいては、原稿を一定方向に移動させればよいだけであるため、大量の原稿を連続して高速に読み取ることが可能となる。
上述の原稿220において、原稿220が読み取られる表面(照明ランプ203によって光が照射される面)だけでなく、読み取られない面(裏面)にも写真やグラフ、文字などの何らかの画像が印刷されている場合がある。このとき、読み取られない面(裏面)の画像が表面の読み取り画像データに影響を及ぼす「裏写り」が発生することがある。
この「裏写り」とは、原稿の片面(例えば表面)を画像読取装置で読み取った場合に画像読取装置で読み取っていない面(例えば裏面)の画像が表面に写り込んでしまうことである。よって、画像読取装置で読み取る原稿の両面(表面および裏面)に何らかの画像が印刷されていた場合、裏写りは主に発生する。この裏写りは、読み取っていない面の高濃度部分において発生しやすく、読み取り時の光源の光量や、読み取り原稿の厚み(光の透過具合)の程度に起因して発生する。この裏写りが発生すると、読み取った原稿の画像データ(複写物)が見づらくなり、読み取り画像データの品質が劣化する。
上述の裏写りは、上記したどちらの読み取り方式であっても起こり得る。そして原稿220の紙などの媒体の厚み(光の透過率)や照明ランプ203によって照射される光量によって程度が異なるものである。一般的に厚みの薄い紙が原稿であったり、照射される光量が多いほど裏写りの程度は大きくなる。また、裏面に印刷されている画像の濃度値にも影響を受け、高濃度な画像が印刷されている方が裏写りしやすい。
<複写機のハードウェア構成>
図3は、複写機のハードウェア構成例を示す図である。コントローラ300は、画像入力デバイスであるスキャナ110、画像出力デバイスであるプリンタ100、LAN301および公衆回線(WAN)303と接続され、複写機の動作を統括的に制御すると共に画像情報やデバイス情報の入出力制御を行う。
CPU3001は、複写機全体を制御するプロセッサであり、例えば、ROM3003に記憶された制御プログラム等に基づいて接続中の各種デバイスとのアクセスを統括的に制御する。さらに、CPU3001は、コントローラ300内部で行われる各種画像処理についても統括的に制御する。RAM3002は、システムワークメモリであり、画像データなどを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM3003は、ブートROMであり、システムのブートプログラムを格納する。ハードディスクドライブ(HDD)3004は、主に、コンピュータを起動・動作させるために必要な情報(システムソフトウェア)や画像データを格納する。これらのデータは、HDD3004に限らず、電源が切れても記憶保持可能な記録媒体に格納してもよい。
LANコントローラ(LANC)3005は、LAN301と接続され、ユーザPC310との間で出力用画像データの入出力や機器制御にかかわる情報の入出力を行う。ローカルインタフェース(ローカルIF)3006は、USBやセントロニクス等のインタフェースであり、ケーブル302を介してユーザPC311と接続され、データの入出力を行う。MODEM3007は、公衆回線303と接続され、不図示の遠隔地のPCなどとの間でデータの入出力を行う。
プリンタIF画像処理部3008は、プリンタ100と接続され、プリンタ100に搭載されたCPUと通信を行う。また、プリンタIF画像処理部3008は、画像データの同期系/非同期系の変換やCPU3001の命令に従ってプリント出力のための画像処理を行う。スキャナIF画像処理部3009は、スキャナ110と接続され、スキャナ110に搭載されたCPUと通信を行う。また、スキャナIF画像処理部3009は、画像データの同期系/非同期系の変換や後述する裏写り補正処理等の画像処理を行う。操作部IF3010は、操作ユニット120に表示する画像データをコントローラ300から操作ユニット120に出力し、また複写機の使用者が操作ユニット120を介して入力した情報をコントローラ300に出力するためのインタフェースである。
<スキャナIF画像処理部>
図4は、スキャナIF画像処理部3009の構成例を示すブロック図である。スキャナIF画像処理部3009は、シェーディング補正部401と、ガンマ補正部402と、裏写り補正処理部403とを有する。
シェーディング補正部401は、スキャナ110が出力する輝度を示す画素信号Din(図2参照)を入力として受け付ける。シェーディング補正部401は、公知の技術を用いて、光学系や撮像系の特性による輝度ムラに対し、一様な明るさの画像になるようにシェーディング補正処理を施す。シェーディング補正処理が施された画素信号Dshは後段のガンマ補正部402に出力される。
ガンマ補正部402は、公知の技術を用いて、読み取り素子の色特性と機器の色特性との差を補償するためのガンマ補正処理を施す。ガンマ補正処理が施された画素信号Dgは後段の裏写り補正処理部403に出力される。
裏写り補正処理部403は、スキャナ110で読み取った原稿表面の読み取り画像データに裏写りが発生していた場合、その裏写りを低減させる処理を実行する。なお、裏写り補正処理部403は裏写り補正の指標値となる裏写り補正情報の生成と、その補正情報を用いた裏写り補正処理の双方を実行する。裏写り補正処理が施された画素信号DuはスキャナIF画像処理部3009から出力され、図示しないメモリコントローラによってRAM3002へと書き込まれて一時保存される。
<裏写り補正処理部>
図5は、裏写り補正処理部403の構成例を示すブロック図である。裏写り補正処理部403は、バッファ501と、分散値算出部502と、平均値算出部503と、エッジ判定部504と、記憶制御部505と、分散-平均記憶部506と、分散-カウント記憶部507と、補正量算出部508と、補正処理部509とを有する。
バッファ501は、裏写り補正処理部403に入力される画素信号Dgを一時記憶するバッファである。後段で実行される分散値や平均値の算出、エッジ判定において、注目画素を中心とした所定サイズのウィンドウ内の画素信号を参照する必要があり、バッファ501はそのウィンドウサイズを形成するためのバッファとして使用される。例えば、後段の処理において、5×5のウィンドウの参照が必要であれば、バッファサイズは5ラインとなり、7×7のウィンドウの参照が必要であれば、バッファサイズは7ラインとなる。
分散値算出部502は、バッファ501から算出に必要なウィンドウサイズ分の画素信号をまとめて受け取り、領域に含まれる画素の信号値の分散値(ばらつき度合い)(σ2)の算出を実行して分散値を取得する。例えば、分散値は以下の(1)式に従い計算される。
Figure 2022094556000002
(1)式において、Nはウィンドウサイズ内の画素数であり、Xkはウィンドウサイズ内のk番目の画素信号値であり、Xaはウィンドウサイズ内の画素信号値の平均値である。なお、分散値(σ2)は値が大きくなりやすいので、分散値(σ2)を標準偏差値(σ)で代替してもよい。標準偏差(σ)で代替する場合、標準偏差(σ)は、(1)式で示される分散値(σ2)の平方根を計算することで求められる。
平均値算出部503は、バッファ501から算出に必要なウィンドウサイズ分の画素信号をまとめて受け取り、当該ウィンドウサイズ分の画素値を代表する代表値として、領域の明るさを示す特徴量である平均値の算出を実行して平均値を取得する。例えば、平均値は以下の(2)式に従い計算される。
Figure 2022094556000003
(2)式における各パラメータの定義は(1)式と同様である。なお、平均値の算出に必要なウィンドウサイズと、上述の分散値の算出に必要なウィンドウサイズとは共通となるように設定される。
エッジ判定部504は、バッファ501から算出に必要なウィンドウサイズ分の画素信号をまとめて受け取り、注目画素がエッジ領域にあるか否かを判定する。エッジ判定は公知の技術を用いて実行することができる。具体的には、PrewittフィルタやSobelフィルタを、注目画素を中心としたウィンドウに適用し、算出結果と閾値とに基づいて注目画素がエッジ領域にあるか否かを判定する。エッジ判定結果Efは、後述のブロックに送られる。
記憶制御部505は、エッジ判定部504から受け取ったエッジ判定結果Efに応じて分散-平均記憶部506へのデータの書き込みを制御し、分散-平均記憶部506からのデータの読み出しを制御する。分散-平均記憶部506は、LUTの形式で分散値毎の平均値を格納する。例えば分散値がLUTのアドレスになり、そのアドレスには分散値に対応した平均値がデータとして格納される。すなわち、分散値に対応する指標値である平均値は、分散値と、分散値に対応する平均値とを関連づけるLUTに保持される。なお、この格納される平均値は平均値算出部503が算出したものそのままではなく、記憶制御部505内部で調整された値となる。また、記憶制御部505は、エッジ判定部504から受け取ったエッジ判定結果Efに応じて分散-カウント記憶部507へのデータの書き込みを制御し、分散-カウント記憶部507からのデータの読み出しを制御する。分散-カウント記憶部507は、LUTの形式で分散値毎のカウント値を格納する。例えば分散値がLUTのアドレスになり、そのアドレスには分散値に対応したカウント値がデータとして格納される。詳細は後述する。さらに記憶制御部505は、分散-平均記憶部506から読み出した平均値を補正量算出部508へ出力する。
ここで、分散-平均記憶部506から読み出した平均値は、本実施形態において裏写り補正情報(裏写り補正のための指標値)Infになる。なお、この平均値が裏写り補正のための指標値になり得る理由も含めて、記憶制御部505の詳細については別図を用いて後述する。
補正量算出部508は、エッジ判定部504から受け取ったエッジ判定結果Efに応じて、画素信号Dgを補正するための補正量を算出する。具体的には、受け取ったエッジ判定結果Efがエッジ領域でない場合、補正量算出部508は、記憶制御部505から受け取った裏写り補正情報Infによる平均値と、平均値算出部503が算出した現在の注目領域における平均値との差を補正量として算出する。ここで、裏写り補正情報Infによる平均値には画像データ内における最も高い(明るい)平均値が格納されているので、注目領域の平均値との差は必ず0以上となる。他方、受け取ったエッジ判定結果Efがエッジ領域である場合には、補正量算出部508は、近傍の非エッジ部の補正量と同等のものを補正量として算出する。補正量算出部508で算出された補正量は、補正処理部509に送られる。
補正処理部509は、補正量算出部508から受け取った補正量を元として入力された画素信号Dgに裏写り補正処理を実行する。裏写り補正処理は、例えば画素信号Dgの輝度値に補正量を加算し、画素信号Dgを明るくするものである。このとき、入力された画素信号が裏写りしていない画素信号であれば差が小さくなり補正量は小さなものとなる。このほか、単純に補正量を加算するのではなく、入力された画素信号値に応じてゲインをかけて補正するものであってもよい。例えば、裏写りは入力された画素信号値が明るければ明るいほど影響を受けやすいので、画素信号の明るさに応じて、明るいほど強く補正するようなゲインをかけるものであってもよい。補正された画素信号値はDuとしてRAM3002へ書き込まれる。
また、読み取った、網点で表現された画像の分散値は、注目領域(ウィンドウサイズ)内の網点の量50%を最大値の頂点とし、50%以上と50%未満とで同じような分布を取る。そして網点の量0%もしくは100%で分散値は最小値を取る。これを図6に示す。
図6は、網点で表現された画像における網点率、分散値および平均値の関係を示すグラフである。図6を参照すると、異なる平均値で同一の分散値が発生している。しかしながら、ここでは、裏写り補正処理は、網点の量50%未満を対象とするものでよい。つまり、平均値の濃度が中間濃度となるところを境目とし、それ以下を対象にして補正するものとしてもよい。これは中間濃度以上であれば、表面の濃度が高くなり裏写りの影響を受けにくいためである。このようにすることで分散値と平均値の関係は一意になる。さらに他の構成として網点の量が50%以上の濃度である場合に、補正量が小さくなるゲインを持ってもよい。これら網点量を考慮した処理は、前述の補正処理部509に実装される。
なお、本実施形態では、この処理は色毎に個別に実行される。よって分散-平均記憶部506には、色毎に個別に分散値毎の平均値が格納される。このように色毎に個別にすることで、裏写り成分がカラー(例えば、赤い文字の裏写り成分など)であっても補正可能となる。
図7は、分散-平均記憶部506に記憶されるLUT例を示す図である。1行目の分散値がLUTのアドレスを示し、2行目の平均値がそのLUTの各アドレスに格納されているデータを示す。ここでLUTのアドレスは、分散値を示しているが、数値を小さくするために標準偏差(σ)で代替してもよい。標準偏差も数値の意味するところは分散値と同様にバラつき度を示すことに変わりない。
次に、このLUTに格納される分散値と平均値との関係について説明する。例えば分散値0(アドレス0)の示すところ(アドレス)は、裏写りの影響を考慮しないとベタ塗り部分か紙白部分かのどちらかとなる。ここで、このLUTに格納される平均値は、画像内で最も数値が高い(明るい)平均値であるため、必然として分散値0のアドレスに格納される平均値は、紙白の平均値となる。そして分散値(アドレス)が徐々に増えていくにつれて、画像内の網点の画素数が増えていくことになるので、格納される平均値(輝度データ)は低く(暗く)なっていく。よって、1ページの画像を参照した後に形成されるLUTの各アドレスに格納されるデータは、例えば図7に示すような値となる。
また、色毎に個別にするのではなく、色数分の次元を持つようにLUTを構成してもよい。例えば、RGB3色であれば[R分散値][G分散値][B分散値]で3次元を構成し、各色それぞれの平均値を格納するようにしてもよい。
<記憶制御部>
次に、記憶制御部505について図を用いて詳細に説明する。図8は、記憶制御部505の構成例を示すブロック図である。記憶制御部505は、読取制御部801と、カウント読取制御部802と、差分算出部803と、カウント算出部804と、書き込み判定部805と、カウント加算部806と、分散-カウント制御部807と、分散-平均制御部808とを有する。
読取制御部801は、分散値Dvを分散値算出部502から受け取る。そして読取制御部801は、受け取った分散値Dvをアドレス(Ad)として分散-平均記憶部506にアクセスする。本実施形態では、分散-平均記憶部506は、LUTの形式で分散値(LUTのアドレス)毎に平均値(LUTのデータ)を格納している。したがって読取制御部801は、分散値DvをLUTのアドレスAdとして分散-平均記憶部506にアクセスする。そして読取制御部801は、LUTのアドレスAdに対応したLUT読取データDrを分散-平均記憶部506から受け取る。このLUT読取データDrは、後述する各ブロックへ送られる。なお、LUT読取データDrの初期値は「0」とする。
カウント読取制御部802は、分散値Dvを分散値算出部502から受け取る。そしてカウント読取制御部802は、受け取った分散値Dvをアドレス(Ad)として分散-カウント記憶部507にアクセスする。本実施形態では、分散-カウント記憶部507は、LUTの形式で分散値(LUTのアドレス)毎にカウント値(LUTのデータ)を格納している。したがってカウント読取制御部802は、分散値DvをLUTのアドレスAdとして分散-カウント記憶部507にアクセスする。そしてカウント読取制御部802は、LUTのアドレスAdに対応したLUT読取データCrを分散-カウント記憶部507から受け取る。このLUT読取データCrは、カウント加算部806に送られる。
差分算出部803は、読取制御部801からLUT読取データDrを受け取り、また平均値算出部503から注目画素を中心としたウィンドウの平均値Daveを受け取り、LUT読取データDrと平均値Daveの差分値Dr-Daveを算出する。差分算出部803による算出結果(差分値)が0以下となる場合、差分算出部803は、算出結果(差分値)を0とする。この算出結果(差分値)は、後述する各ブロックに送られる。
カウント算出部804は、差分算出部803によって算出された差分値を受け取り、受け取った差分値の大きさに応じてカウント値を算出する。具体的には、受け取った差分値が0以上であり輝度閾値Th1未満である場合、カウント算出部804は、カウント値として「1」を算出する。また、受け取った差分値が輝度閾値Th1以上であり輝度閾値Th2未満である場合、カウント算出部804は、カウント値として「2」を算出する。受け取った差分値が輝度閾値Th2以上であり輝度閾値Th3未満である場合、カウント算出部804は、カウント値として「3」を算出する。受け取った差分値が輝度閾値Th3以上である場合、カウント算出部804は、カウント値として「4」を算出する。このカウント値は、カウント加算部806に送られる。上述の輝度閾値Th1、Th2、Th3は、CPU3001によってカウント算出部804の不図示のレジスタに設定されており、カウント算出部804の動作時(カウント算出部804による処理が実行される際)に参照される。このように、カウント算出部804は、受け取った差分値が閾値以上か閾値未満かによって異なるカウント値を算出する。なお、各閾値によるカウント値をそれぞれ1、2、3、4としているがこれに限定されるものではなく、図示しないレジスタによって任意の値を設定出来るようにしてもよい。
書き込み判定部805は、差分算出部803から差分値を受け取り、またエッジ判定部504からエッジ判定結果Efを受け取り、受け取った差分値およびエッジ判定結果Efを用いて書き込み判定を実行する。この書き込み判定は、読取制御部801が読み取ったLUTのアドレスAdに保持されている分散-平均LUTデータの上書きが可能か否かの判定である。具体的には、書き込み判定部805は、エッジ判定結果Efを参照し、エッジ判定結果Efがエッジ領域であると、分散-平均LUTデータの上書きが不可能であると判定する。これはエッジ領域では、注目画素周辺の分散値の算出結果がエッジの影響を受けてしまい、裏写り補正の指標値として不適切なものとなってしまうからである。
他方、書き込み判定部805は、エッジ判定結果Efを参照し、エッジ判定結果Efがエッジ領域ではないと、差分算出部803で算出された差分値および閾値を用いて書き込み判定を実行する。差分算出部803で算出された差分値が0より大きいと、書き込み判定部805は、分散-平均LUTデータの上書きが可能であると判定する。なお、差分算出部803で算出された差分値が0より大きいとは、注目画素を中心としたウィンドウの平均値が分散-平均LUTデータに格納されている平均値より明るいことを意味する。また、差分算出部803で算出された差分値が0であると、書き込み判定部805は、分散-平均LUTデータの上書きが不可能であると判定する。判定結果は、後述の分散-カウント制御部807に出力される。
カウント加算部806は、カウント読取制御部802から受け取ったLUT読取データCrと、カウント算出部804で算出されたカウント値とを加算する。加算後のカウント値は、分散-カウント制御部807に出力される。
分散-カウント制御部807は、カウント加算部806で算出されたカウント値と、書き込み判定部805の判定結果とを参照し、分散-カウントLUTに対する書き込み制御を実施する。
まず、書き込み判定部805の判定結果が上書き可能である場合について説明する。上書き可能である場合、分散-カウント制御部807は、カウント読取制御部802がカウント値の元となるLUT読取データCrを受け取る際にアクセスしたLUTのアドレスAdに対し閾値CThに応じた書き込みを実行する。
上書き可能で、カウント加算部806で算出されたカウント値が閾値CThより大きい場合、分散-カウント制御部807は、「0」を分散-カウントLUT書き込みデータCwとして出力し、LUTデータを上書きする。また、分散-カウント制御部807は、分散-平均制御部808に対し更新フラグUfとして「1」を出力する。ここで閾値CThはCPU3001によって分散-カウント制御部807の不図示のレジスタに設定され、分散-カウント制御部807が動作時に参照するものとする。
上書き可能で、カウント加算部806で算出されたカウント値が閾値CTh以下である場合、分散-カウント制御部807は、カウント加算部806で算出されたカウント値を分散-カウントLUT書き込みデータCwとして出力し、LUTデータを上書きする。また、分散-カウント制御部807は、分散-平均制御部808に対し更新フラグUfとして「0」を出力する。
続いて、書き込み判定部805の判定結果が上書き不可能である場合について説明する。上書き不可能である場合、分散-カウント制御部807は、分散-カウントLUTの上書きは行わず、分散-平均制御部808に対し更新フラグUfとして「0」を出力する。
分散-平均制御部808は、読取制御部801から入力されたLUT読取データDrと、分散-カウント制御部807から入力された更新フラグUfとを受け取り、更新フラグUfに応じて分散-平均LUTデータに対する書き込み制御を実施する。
分散-カウント制御部807から入力された更新フラグUfが1(更新する)の場合、分散-平均制御部808は、LUT読取データDrに1を加算してLUT書き込みデータDwとして分散-平均記憶部506へ出力し、分散-平均LUTデータを上書きする。これにより、注目画素を中心としたウィンドウの同じ分散値を示す領域に関して、最も明るい平均値に関する算出結果が分散-平均LUTデータに保持されることになる。この最も明るい平均値に関する算出結果は裏写りしていない領域の輝度情報を示すことになり、後段の補正量算出に使用される。また、ここではLUT読取データDrに1を加算しているが、これに限定されず、図示しないレジスタに記憶された設定値を用いて加算量を制御してもよい。また、分散-平均制御部808は、更新されたLUT書き込みデータDwを裏写り補正情報Infとして補正量算出部508へ出力する。
他方、分散-カウント制御部807から入力された更新フラグUfが0(更新しない)の場合、分散-平均制御部808は、LUT読取データDrを裏写り補正情報Infとして補正量算出部508へ出力する。
<分散-平均記憶部506に記憶されるデータ>
分散-平均記憶部506に記憶されるデータ(裏写り補正情報)の詳細について図を用いて説明する。図9は、スキャナ110で読み取った原稿220の表面の読取画像データ900例を示す図である。図9では、プリンタでディザマトリクスを用いたディザ処理によって生成された網点が、原稿220上に印刷されている。なお、プリンタにおける中間調処理は、ディザ処理に限らず、誤差拡散処理でもよい。誤差拡散処理によって生成された網点が、原稿上に印刷されている場合においても、本実施形態の裏写り補正処理を適用することができる。
実際の原稿220の表面には、高濃度画像901(トラックの画像)と、網点で表現された中間調画像902(矩形画像)と、高濃度のイエロー背景画像904と、白抜き文字画像905とが印字物として存在する。また、原稿220の裏面(スキャナで読み取った面と逆の面)には、高濃度画像901と同様の画像が印字物として存在するものとする。このとき、スキャナ110で読み取った原稿220の表面の読取画像データ900には、原稿220の裏面に存在する高濃度画像が裏写り画像903(反転したトラックの画像)として発生する。この読取画像データ900の各領域の特徴について説明する。
中間調画像902の領域に注目した拡大図を中間調注目領域908として図示する。中間調注目領域908は、網点構造となっており、網点が打たれている領域と、網点が打たれていない領域とに画素毎に分かれている。ここで、この領域を所定のウィンドウサイズに区切って、輝度値の分散値と平均値とを算出し、分散値を「X2」とし、平均値を「Y2」とする。ウィンドウサイズは、網点1個のサイズを画素基準として、例えば、7×7画素のサイズが指定される。
裏写り画像903の領域に注目した拡大図を裏写り注目領域906として図示する。裏写り注目領域906において、この領域を所定のウィンドウサイズに区切って輝度値の分散値と平均値とを算出し、分散値を「X1」とし、平均値を「Y4」とする。ここで、この裏写り注目領域906で得られる分散値X1は小さな値となる。これは裏写り成分(紙を透過して得られた画像成分)として、裏面の画像の低周波成分のみが表れやすいことに起因する。よって、例え裏面の画像が網点で描かれたものであったとして裏写り成分としては裏写り注目領域906のように、裏写り成分としては輝度の凹凸なく発生することが多く、結果として分散値は小さい値となる。
また、読取画像データ900において、何も印字しておらず、裏写りもしていない紙白領域を所定のウィンドウサイズに区切って得られた分散値を「X1」とし、平均値を「Y5」とする。なお、裏写り成分は、上述したように分散値に影響を及ぼしにくいので、紙白領域の分散値と裏写り画像903の領域から得られる分散値とは同じような値になりやすい。そのため、ここでは、分散値を共通の「X1」としている。
中間調画像902と裏写り画像903とが重なった領域に注目した拡大図を重なり注目領域907として図示する。重なり注目領域907は、網点構造であるため、網点が打たれている領域と、網点が打たれていない領域とに画素毎に分かれている。しかしながら、この重なった領域は、裏写り画像の影響を受けているため、全体的に暗い(低輝度の)画素値となっている。重なり注目領域907において、この領域を所定のウィンドウサイズに区切って分散値と平均値とを算出し、分散値を「X2」とし、平均値を「Y1」とする。なお、裏写り成分は、上述したように分散値に影響を及ぼしにくいので、重なり注目領域907の分散値と、裏写りしていない中間調画像902の中間調注目領域908から得られる分散値とは同じような値になりやすい。そのため、ここでは分散値を共通の「X2」としている。
次に、上述した分散値X1、X2および平均値Y1~Y5を用いて、裏写り補正における指標値(裏写り補正情報)に関して説明する。分散値X1、X2および平均値Y1~Y5をグラフにして図示したものを図10に示す。図10は、読取画像データの輝度値の分散値および平均値の関係を示すグラフである。
図10では、座標(X1、Y5)が紙白領域、座標(X1、Y4)が裏写り注目領域906、座標(X1、Y3)が詳細につき後述する背景色注目領域909、座標(X2、Y2)が中間調注目領域908、座標(X2、Y1)が重なり注目領域907を示す。言い換えると、紙白領域が座標(X1、Y5)であって、紙白領域に裏写りが発生したものが座標(X1、Y4)と言える。また、中間調注目領域908が座標(X2、Y2)であって、中間調領域に裏写りが発生したものが座標(X2、Y1)と言える。よって、裏写り注目領域906において、Y4とY5の差分量を用いて注目画素を補正すれば裏写り領域の信号値は紙白領域の信号値へと補正され、適切に裏写り補正がされる。また、重なり注目領域907において、Y1とY2の差分量を用いて注目画素を補正すれば重なり領域の信号値は中間調注目領域の信号値へと補正され、適切に裏写り補正がされる。言い換えると、各分散値において、裏写りしていない領域の平均値を、裏写りを補正するための指標値(つまり裏写り補正情報)とすることができる。この指標値は、図8の分散-平均制御部808が補正量算出部508へ出力する裏写り補正情報である。図8で説明したように、注目画素を中心としたウィンドウの平均値と分散値とを逐次算出し、過去に同一分散値を示した領域の最も明るかった算出結果(LUTに保持されている分散値毎の値)と比較することで、この指標値を得ることができる。
ここで、分散値は、注目領域における網点の量に依存する。また網点の量は、印字すべき濃度に応じて一意に決定される。よって、分散値毎の裏写りしていない平均値を記憶しておくことで、裏写り領域、または裏写りと表面の網点とが重なった領域が発生した場合でも、その記憶しておいた平均値を指標値として信号値を補正することで裏写りを適切に補正できる。「分散値毎の平均値を記憶」するとは、言い換えると「網点量毎の平均値を記憶」するということである。
ここで、適切な指標値(つまり裏写り補正情報)を得るために裏写りしていない平均値を得る必要がある。これを簡易に得るために本実施形態では、記憶制御部505に関して説明したように、入力画像データ内において分散値毎の最も高い(明るい)平均値を指標値として用いている。これは、裏写りしていない領域の方が、裏写りしている領域より高い(明るい)平均値を取り得ることを利用したものである。入力画像データ内の網点領域全体が裏写り領域に含まれてしまうことは稀であり、ほとんどの場合、裏写りしていない網点領域が存在するため、このような手法を採用しても、十分実用に耐えうるものになる。
また本実施形態のように、入力された画像の中で、現在処理している注目画素に辿りつくまでに過去に処理してきた画像領域における最も明るい平均値を裏写り補正情報とした場合でも、適切な裏写り補正情報を記憶することができる。これは、実原稿において裏写り領域のみが連続して続くことは稀であるためであり、本実施形態であっても実用に耐えうると考えることができる。
ここで、原稿の上部、つまり副走査方向の先端部に高濃度のイエロー背景画像とこのイエロー背景画像中に存在する白抜き文字とが印字されている場合について図9を用いて考察する。なお、高濃度のイエローは、Greenラインセンサで読み取った際に、フィルタの分光特性によってモノクロ時の輝度値が高くなりやすい画素の画素値である。信号値としては、例えば、(C,M,Y,K)=(0,0,255,0)などが挙げられる。
高濃度のイエロー背景画像904の領域に注目した拡大図を背景色注目領域909として図示する。高濃度のイエロー背景画像904の領域はイエローの色材で塗りつぶされているため分散値としては低い値となる。このため紙白領域に近しい分散値となるが、スキャナ110でカラー読取を行った場合はBlue信号の輝度値が低くなるため、裏写り補正処理の影響を受けにくい。しかしながら、スキャナ110ではモノクロ出力を行う際に高速化のため、RGBの3ラインセンサのうち、Greenラインセンサのみを動作させて読取を行う場合がある。または、RGBの3ラインセンサ以外にモノクロ用の1ラインセンサが搭載されてモノクロ用のラインセンサのみを動作させて読取を行う場合がある。このモノクロ用のラインセンサは視覚特性に合わせるため明度に影響が大きいGreenラインセンサに酷似したカラーフィルタが搭載されることが多い。
図11は、Red,Green,Blueのカラーフィルタの分光感度例を示す図である。Greenのカラーフィルタのみで読取を行った場合、緑や黄色の波長に対する感度が高くなる。このため、緑や黄色の物質を読み取った際は輝度値が高くなりやすい。
したがって、高濃度のイエロー背景画像904をGreenラインセンサで読み取った場合、分散値は低く、輝度値は明るい画像データが得られることなる。ここでは、図10に示す分散値X1、平均値Y3とする。
また、高濃度のイエロー背景画像904内に印字物として存在する白抜き文字画像905の領域に注目した拡大図を白抜き文字注目領域910として図示する。前述したように、文字のエッジ部はエッジ判定部504によりエッジと判定されるため、分散-平均LUTデータの更新対象とならない。しかし、白抜き文字画像905の内側は輝度値が明るい画素領域となる。このとき、白抜き文字注目領域910の分散値と平均値は、紙白領域の分散値と平均値(X1、Y5)となる。
本実施形態における裏写り補正処理では入力画像データ内において注目画素に至るまでの分散値毎の最も高い平均値を指標値として用いている。このため、図9に示すような、副走査方向の先端部に分散値が低く、輝度値が明るい背景画像内に印字物として白抜き文字のような紙白に近い明るさの画素が存在した場合、分散-平均LUTデータに記憶される平均値が急激に変化する。これにより白抜き文字領域を境に、階調段差が発生しやすくなってしまう。
<階調段差が発生するプロセス>
階調段差が発生するプロセスについて図を用いて説明する。図12は、裏写り補正止処理において、分散-平均記憶部に記憶されるLUTの更新を説明する図である。図12(a)に処理対象が白抜き文字領域に到達する前の高濃度イエロー背景画像であるときに分散-平均記憶部に記憶されるLUTのデータ例を示す。図12(b)に、処理対象が白抜き文字領域の到達したときに分散-平均記憶部に記憶されるLUTのデータ例を示す。図12(c)に、スキャナ110で読み取った原稿220の表面の読取画像データ1200例を示す。
実際の原稿220の表面には、高濃度画像1201、網点で表現された中間調画像1202、高濃度のイエロー背景画像1203、白抜き文字画像1205が印字物として存在する。高濃度のイエロー背景画像1203は、原稿220の副走査方向における最上流である先端部1206から白抜き文字画像1205が存在する領域を越え高濃度イエロー背景画像と階調が異なるイエロー背景画像1204として図示される領域まで続いている。中間調画像1202は、原稿220の中央領域に印字されている。高濃度画像1201は、中間調画像1202が印字された領域内に印字されている。読取画像データ1200では、イエロー背景画像1204は、原稿220の副走査方向上流側にて、高濃度のイエロー背景画像1203の下端部である所定の箇所(階調段差)1207から白抜き文字画像1205が存在する領域を越えた位置まで続いている。
実際の原稿220の表面にて、原稿の副走査方向最上流である先端から副走査方向で所定の大きさで高濃度イエロー背景画像が印字されており、この領域が処理対象である場合、次に示す状態となる。すなわち、処理対象である高濃度イエロー背景画像の平均値と分散-平均LUTデータに格納されている平均値とが同じであり、例えば、図12(a)に示すようなデータとなる。よって、裏写り補正処理による補正の影響はほぼない。
続いて、実際の原稿220の表面にて、上述の高濃度イエロー背景画像中に白抜き文字領域が存在しており、この領域が処理対象である場合、次に示す状態となる。すなわち、分散値によっては、処理対象となる白抜き文字領域の平均値が高濃度イエロー背景画像に対する処理によって分散-平均LUTデータに格納された平均値と比べて高くなる(明るくなる)。そのため、例えば、白抜き文字注目領域910の分散値が1、平均値が250としてLUTデータの更新処理が実行され、図12(b)に示すようなデータとなる。この場合、白抜き文字領域に到達し、この白抜き文字領域に続く高濃度イエロー背景領域が処理対象となると、目標とする最も明るい平均値が250となる。よって、裏写り補正処理による補正の影響が大きくなる。このため、図12(c)に示すように、読取画像データ1200にあっては、高濃度イエロー背景画像の領域の途中から急激に明るくなる階調段差1207が発生する。
そこで、本実施形態では、図8を用いて説明したように、分散値ごとのカウントを計数し、同じ分散値の画素が一定数(所定数)出現した場合に分散-平均LUTデータを更新することで、急激な輝度変化の発生を低減することが可能な態様としている。一定数(所定数)は、例えば主走査画方向の素数を所定値8で割った数値などである。
<裏写り補正処理>
本実施形態に係る複写機が実行する裏写り補正処理の流れについて、図を用いて説明する。図13は、本実施形態に係る複写機が実行する裏写り補正処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートは、HDD3004に格納されたプログラムに従って、CPU3001がスキャナ110を制御し原稿220の画像読取を実行する中で、スキャナIF画像処理部3009(特に裏写り補正処理部403)を制御することで実行する。
まず、S1301では、裏写り補正処理部403は、注目画素を特定する。
S1302では、エッジ判定部504が読み取られた画像に対してエッジ検出処理を実行する。ここでは、読み取られた画像の注目画素を中心としたウィンドウ(バッファ501が出力)を参照し、公知の技術でエッジ検出する。この検出処理が実行されることで、注目画素がエッジ領域にあるか否かが判定される。
S1303では、分散値の算出と平均値の算出とが実行される。分散値の算出は、例えば分散値算出部502にて実行される。平均値の算出は、例えば平均値算出部503にて実行される。分散値の算出と平均値の算出とは、読み取られた画像の注目画素を中心としたウィンドウ(バッファ501の出力)を参照して実行される。
S1304では、分散値毎に平均値を格納しているLUTデータの読み出しと、分散値毎にカウント値を格納しているLUTデータの読み出しとが実行される。具体的には、記憶制御部505内部の読取制御部801は、分散-平均記憶部506に記憶されるLUTからデータ(LUTの平均値)を読み出す。読み出すLUTのアドレスは、S1302で算出した分散値と同一である。また、カウント読取制御部802は、分散-カウント記憶部507に記憶されるLUTからデータ(LUTのカウント値)を読み出す。読み出すLUTのアドレスは、S1302で算出した分散値と同一である。
S1305では、差分算出部803は、S1304にて読み出されたLUTの平均値と、S1303にて算出された平均値との差分値を算出する。
S1306では、カウント算出部804は、S1305にて算出された差分値と輝度閾値とを元に、カウント値を算出する。具体的には、差分値が0以上であり輝度閾値Th1未満であると、カウント算出部804は、カウント値として「1」を算出する。差分値が輝度閾値Th1以上であり輝度閾値Th1より大きい輝度閾値Th2未満であると、カウント算出部804は、カウント値として「2」を算出する。差分値が輝度閾値Th2以上であり輝度閾値Th2より大きい輝度閾値Th3未満であると、カウント算出部804は、カウント値として「3」を算出する。差分値が輝度閾値Th3以上であると、カウント算出部804は、カウント値として「4」を算出する。
S1307では、カウント加算部806は、S1304にて読み出されたカウント値とS1306にて算出されたカウント値とを加算し、カウント値を加算後のカウント値に更新する。
S1308では、書き込み判定部805は、S1302にて得られたエッジ判定結果Efを参照し、注目画素が非エッジ部である(エッジ領域にない)か否かを判定する。注目画素が非エッジ部である場合(S1308のYES)、処理がS1309に移行される。注目画素が非エッジ部でない(エッジである)場合(S1308のNO)、上述したように、注目画素周辺の分散値の算出結果がエッジの影響を受けてしまい、裏写り補正の指標値として不適切なものとなってしまうことから、処理はS1314に移行される。
S1309では、書き込み判定部805は、S1305で算出された差分値が0より大きいか否かを判定する。差分値が0より大きい場合(S1309のYES)、処理はS1310に移行される。差分値が負数を含む0以下である場合(S1309のNO)、処理はS1314に移行される。
S1310では、分散-カウント制御部807は、S1307にて更新された更新後のカウント値が閾値CThを超えているか否かを判定する。更新後のカウント値が閾値CThを超えている場合(S1310のYES)、処理はS1311に移行される。更新後のカウント値が閾値CTh以下である場合(S1310のNO)、処理はS1313に移行される。
S1311では、分散-カウント制御部807は、分散-カウント記憶部507に記憶される分散-カウントLUTのデータ(LUTのカウント値)に「0」を書き込み、初期化する。
S1312では、分散-平均制御部808は、分散-平均記憶部506から読み出した分散-平均LUTのデータ(LUTの平均値)を更新する。ここでは、読み出した分散-平均LUTのデータ(LUTの平均値)に所定値を加算して求められた値(データ)に更新し、更新後のデータを分散-平均記憶部506に書き込む処理を実行する。
S1313では、分散-カウント制御部807は、分散-カウント記憶部507に記憶されている分散-カウントLUTのデータ(LUTのカウント値)をS1307にて算出された更新後のカウント値で書き込む処理を実行する(更新する)。
S1314では、補正量算出部508は、S1302にて得られたエッジ判定結果Efを参照し、注目画素が非エッジ部である(エッジ領域にない)か否かを判定する。注目画素が非エッジ部である場合(S1314のYES)、処理がS1315に移行される。注目画素が非エッジ部でない(エッジ領域にある)場合(S1314のNO)、処理が1316に移行される。
S1315では、補正量算出部508は、裏写り(画素信号Dg)を補正するための補正量を算出する。具体的には、補正量算出部508は、裏写り補正情報による平均値とS1303で算出された平均値との差を補正量として算出する。裏写り補正情報による平均値として、S1312が実行されていなければ、S1304にて読み出された分散-平均LUTのデータが用いられ、S1312の処理が実行されていれば、S1312にて書き込まれた分散-平均LUTのデータが用いられる。
S1316では、補正量算出部508は、注目画素の近傍の非エッジ部(エッジ領域ではない領域)の補正量を参照し、参照した補正量を、S1301にて特定された注目画素の補正量として算出する。
S1317では、補正処理部509は、入力された画素(S1301にて特定された注目画素)に対して裏写り補正処理を実行する。具体的には、補正処理部509は、S1315またはS1316にて算出された補正量を元として画素の信号値に補正量に応じたゲインをかける。
S1318では、全ての画素に対する処理を完了したか否かが判定される。全ての画素に対する処理が完了していない場合(S1318のNO)、処理がS1301に戻される。そして、S1301にて新たな注目画素が特定され、特定された新たな注目画素に対してS1302からS1318の一連の処理が行われる。他方、全ての画素に対する処理が完了した場合(S1318のYES)、図13に示すフローが終了される。
以上で裏写り補正処理のフローチャートは終了する。
以上説明した通り、本実施形態によれば、背景より明るい前景(文字やグラフィクスなど)が背景と同じ分散値で存在しても、急な輝度変化の発生が抑制されることから、裏写りを適切に低減することができる。
(実施形態2)
本実施形態では、分散値に応じてカウント値を算出する重みを変え、原稿中に占める網点画像領域の面積が紙白領域の面積と比べて少ない場合であっても適切に裏写り補正処理を行う態様について説明する。なお、本実施形態では、分散値に応じてカウント値を算出する重みを変える処理以外については、実施形態1の複写機と同じであり、その説明について省略する。
本実施形態の裏写り補正処理部が有する記憶制御部505について図を用いて説明する。図14は、本実施形態の記憶制御部505の構成例を示すブロック図である。図14における読取制御部801から分散-平均制御部808までの処理部(機能部)は、図8に示される処理部(機能部)と同じであり、その説明を省略する。
図14に示す記憶制御部505は、図8に示される記憶制御部505が有する処理部(機能部)801から808に加え、カウント乗算部1401を有する。
カウント乗算部1401は、カウント算出部804が算出したカウント値に対し、分散値算出部502から受け取った分散値Dvに対応した重み付け係数の乗算を行う。具体的には、受け取った分散値Dvが0であると、カウント乗算部1401は、カウント算出部804が算出したカウント値に対し、1を乗算する。受け取った分散値Dvが1であると、カウント乗算部1401は、カウント算出部804が算出したカウント値に対し、2を乗算する。このように、カウント算出部804が算出したカウント値に対し重み付け係数(分散値+1)を乗算することにより、分散値に応じた重み付けが行われる。このように分散値に応じた重み付けが行われることで、次の作用効果を得ることができる。面積が少ない網点領域であっても、すなわち、原稿中に占める網点画像領域の面積が紙白領域に比べて少ない場合であっても分散-平均LUTのデータ(LUTの平均値)を更新する頻度を上昇させ、裏写りを適切に補正することができる。
また、カウント値に対する重み付け係数は(分散値+1)に限ったものではない。入力の分散値と、出力の、分散値に対応する重み付け係数とを関連づけるLUTデータとして不図示のレジスタに保持しておき、カウント乗算部1401が動作時に参照するようにしてもよい。分散値が0であれば0、分散値が1であれば2、・・・・、分散値が32であれば35など分散値ごとの乗算用パラメータとしてもよい。カウント乗算部1401による、カウント値に対する重み付け処理は、上述の図13のS1306とS1307の間にて実行される。重み付けが行われた後のカウント値は、カウント加算部806に送られる。なお、本実施形態のカウント加算部806は、カウント読取制御部802から受け取ったLUT読取データCrと、カウント乗算部1401から受け取った重み付け処理後のカウント値とを加算し、カウント値を加算後のカウント値に更新する。
以上説明した通り、本実施形態によれば、カウント値に対し分散値に応じた重み付けを行うことで、原稿中に占める網点画像領域の面積が紙白領域の面積と比べて少ない場合であっても、裏写りを適切に補正することができる。これにより、画像品質のよい画像データを得ることができる。
分散値が低い(ベタに近い)領域で最も明るい特徴を有するのは紙白領域であり、原稿中に占める面積が多く、一方で分散値が高い(網点領域)領域、つまり網点領域は原稿中に占める面積が紙白領域に比べ少ないことが多い場合でも次の効果を得られる。すなわち、ばらつき度合が高いと重くばらつき度合が低いと軽くなるように重み付けが行われており、分散値に応じてカウント値を算出する重みを変えることで、分散値が高い領域でも分散-平均LUTのデータの更新を十分に行い、補正量を適切に算出できる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
502 分散値算出部
503 平均値算出部
508 補正量算出部
509 補正処理部

Claims (12)

  1. 原稿を読み取って得た画像データにおける、注目画素を含む所定の領域の信号値のばらつき度合いと、前記所定の領域の明るさを示す特徴量とを取得する取得手段と、
    互いに異なる複数のばらつき度合いそれぞれに対応する複数の指標値に関して、前記取得したばらつき度合いに対応する指標値と、前記取得した特徴量と、を用いて、前記注目画素の補正量を決定する決定手段と、
    前記決定した補正量を用いて前記注目画素の信号値を補正する補正手段と、
    を有する画像読取装置であって、
    前記決定手段は、前記取得した特徴量と前記取得したばらつき度合いに対応する指標値との差分を求め、
    前記差分に対応するカウント値と前記取得した特徴量とを加算し、
    加算後のカウント値が閾値を超えた場合に、前記指標値を更新し、更新後の指標値と、前記取得した特徴量とを用いて、前記注目画素の補正量を決定する
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記決定手段は、前記差分に対応するカウント値として、前記差分が第1の閾値未満である場合に第1のカウント値を取得し、前記差分が第1の閾値以上であり第2の閾値未満である場合には第2のカウント値を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記決定手段は、前記所定の領域にエッジが含まれる場合、前記指標値の更新を実行しないことを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
  4. 前記決定手段は、前記差分が負数を含む0以下である場合、前記指標値の更新を実行しないことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の画像読取装置。
  5. 前記求められたカウント値に対して、ばらつき度合が高いと重く、ばらつき度合が低いと軽くなるように、ばらつき度合に応じた重み付けが行われる
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の画像読取装置。
  6. 前記ばらつき度合に応じた重み付けは、ばらつき度合と、前記ばらつき度合に対応する重み付け係数とを関連づけるルックアップテーブルに保持される
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 前記決定手段は、前記差分が負数を含む0以下である判定された場合、前記指標値の更新を実行しない
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  8. 前記ばらつき度合いに対応する指標値は、ばらつき度合と、前記ばらつき度合に対応する指標値とを関連づけるルックアップテーブルに保持されることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の画像読取装置。
  9. 前記特徴量は、前記所定の領域に含まれる画素の明るさを示す複数の信号値の平均値であることを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の画像読取装置。
  10. 前記ばらつき度合いは、前記所定の領域に含まれる複数の画素の信号値の分散値または標準偏差値であることを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の画像読取装置。
  11. 原稿を読み取って得た画像データにおける、注目画素を含む所定の領域の信号値のばらつき度合いと、前記所定の領域の明るさを示す特徴量とを取得する取得ステップと、
    互いに異なる複数のばらつき度合いそれぞれに対応する複数の指標値に関して、前記取得したばらつき度合いに対応する指標値と、前記取得した特徴量と、を用いて、前記注目画素の補正量を決定する決定ステップと、
    前記決定した補正量を用いて前記注目画素の信号値を補正する補正ステップと、
    を含む画像読取方法であって、
    前記決定ステップにて、前記取得した特徴量と前記取得したばらつき度合いに対応する指標値との差分を求め、
    前記差分に対応するカウント値と前記取得した特徴量と加算し、
    加算後のカウント値が閾値を超えた場合に、前記指標値を更新し、更新後の指標値と、前記取得した特徴量とを用いて、前記注目画素の補正量を決定する
    ことを特徴とする画像読取方法。
  12. コンピュータに、請求項1から10の何れか一項に記載の画像読取装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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