JP2011166734A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 MTF補正処理を行う画像処理装置を提供する。
【解決手段】 画像処理装置は、判定部と、算出部と、メモリと、補正処理部とを有する。判定部は、スキャナへのシートの配置が、シートを搬送する搬送装置によるものか否かを判定する。算出部は、スキャナが生成した画像データに対してのMTF補正処理で用いられる補正値を、判定部の判定結果に応じた処理で算出する。メモリは、算出部が算出した補正値を、判定部の判定結果に応じて個別に記憶する。補正処理部は、メモリに記憶された補正値であって判定部による判定結果に応じた補正値を用い、且つ、判定部による判定結果に応じた処理を行うことで、スキャナが生成した画像データのMTF補正処理を行う。
【選択図】図18
【解決手段】 画像処理装置は、判定部と、算出部と、メモリと、補正処理部とを有する。判定部は、スキャナへのシートの配置が、シートを搬送する搬送装置によるものか否かを判定する。算出部は、スキャナが生成した画像データに対してのMTF補正処理で用いられる補正値を、判定部の判定結果に応じた処理で算出する。メモリは、算出部が算出した補正値を、判定部の判定結果に応じて個別に記憶する。補正処理部は、メモリに記憶された補正値であって判定部による判定結果に応じた補正値を用い、且つ、判定部による判定結果に応じた処理を行うことで、スキャナが生成した画像データのMTF補正処理を行う。
【選択図】図18
Description
本発明は、スキャナで生成された画像データに対してMTF補正処理を行うための補正値を設定する画像処理装置に関する。
スキャナは、原稿に照明光を照射するとともに、原稿で反射した光を受光することにより、原稿に対応した画像データを生成する。画像形成装置は、スキャナからの画像データを受けて、用紙に画像を形成する。
また、スキャナデータの取得方法には、ガラス面へ原稿を置きガラス全面を使用してキャリッジを動かすことでスキャナデータを取得する方法と、シートスルー方式のADF(Auto Document Feeder)を使用してスリットガラス上を紙が搬送されることでスキャナデータが取得される方法がある。
スキャナを用いて画像データを取得するとき、スキャナの固有の特性により、中央部や両端部の位置により、MTF(Modulation Transfer Function)値が画像面内でばらついてしまうことがある。MTF値にバラツキが発生していれば、画像の解像力が低下したり、コントラストにムラが出たりしてしまう。
実施形態である画像処理装置は、判定部と、算出部と、メモリと、補正処理部とを有する。判定部は、スキャナへのシートの配置が、シートを搬送する搬送装置によるものか否かを判定する。算出部は、スキャナが生成した画像データに対してのMTF補正処理で用いられる補正値を、判定部の判定結果に応じた処理で算出する。メモリは、算出部が算出した補正値を、判定部の判定結果に応じて個別に記憶する。補正処理部は、メモリに記憶された補正値であって判定部による判定結果に応じた補正値を用い、且つ、判定部による判定結果に応じた処理を行うことで、スキャナが生成した画像データのMTF補正処理を行う。
[実施例1]
画像形成装置(MFP:Multi Function Peripheral)について、図1を用いて説明する。図1は、画像形成装置の概略を示す正面図である。
画像形成装置(MFP:Multi Function Peripheral)について、図1を用いて説明する。図1は、画像形成装置の概略を示す正面図である。
画像形成装置100は、複数の給紙カセット101を有し、各給紙カセット101は、複数の用紙を収容する。各給紙カセット101に収容された複数の用紙は、用紙搬送路を通過して、画像形成部102に供給される。画像形成部102は、画像データに基づいて、用紙に現像剤像を形成する。画像データには、例えば、外部機器(例えば、Personal Computer)から画像形成装置100に送信された画像データや、スキャナ103の読み取り動作によって生成された画像データが含まれる。
スキャナ103は、用紙原稿およびブック原稿の画像をスキャンすることにより、画像データを生成する。図1では、スキャナ103の一部を示す。スキャナ103の上方には、スキャナ103に対して原稿を自動的に搬送するための装置(ADF:Auto Document Feeder)104がある。
画像形成装置100の上部には、画像形成装置100に対して各種の情報を入力するための操作パネル105がある。操作パネル105は、例えば、ボタンスイッチや液晶パネルで構成できる。
画像形成部102は、感光体の感光面に対して、画像データに応じた静電潜像を形成した後に、現像剤を供給して現像剤像を形成する。画像形成部102は、感光体の表面に形成された現像剤像を、用紙に転写する。感光体の表面に用紙を接触させることにより、現像剤像を用紙に転写できる。感光体上の現像剤像を、中間転写ベルトに転写した後に、中間転写ベルトから用紙に転写することができる。
用紙に転写された現像剤像は、加熱処理によって用紙に定着する。現像剤像が定着した用紙は、用紙搬送路を通過し、排紙スペースSに移動する。排紙スペースSには、用紙を積載するための排紙トレイ106がある。
図1に示す構成では、デジタル複合機としての画像形成装置100にスキャナ103を設けている。デジタル複写機としての画像形成装置にスキャナを設けた場合や、スキャナだけで製品を構成した場合にも適用できる。本実施形態は、インクを吐出して画像を形成する画像形成装置にも適用できる。
スキャナ103の構成について、図2を用いて説明する。図2は、副走査方向に沿ったスキャナ103の断面図である。
プラテンガラス11の上面には、原稿12があり、原稿12の読み取り面は、プラテンガラス11の上面と向かい合う。プラテンカバー13は、スキャナ103の本体に対して回転し、プラテンガラス11の上面を開いたり、プラテンガラス11の上面を閉じたりする。プラテンカバー13を閉じれば、原稿12は、プラテンガラス11に押し付けられる。プラテンカバー13は、ADF104の一部を構成している。
照明ユニット20は、原稿12に対して照明光を照射する。照明ユニット20は、図2の紙面と直交する方向(主走査方向)に延びており、照明ユニット20からは、照明ユニット20の長手方向に延びる線状の照明光が照射される。原稿12のうち、主走査方向に延びる1ライン分の画像領域に対して、線状の照明光が照射される。
照明ユニット20の照明光は、原稿12で反射する。原稿12からの反射光は、折り返しミラー14a、14b、14cで反射して結像レンズ15に向かう。結像レンズ15は、折り返しミラー14cからの光を集光して、イメージセンサ16上で結像させる。イメージセンサ16は、図2の紙面と直交する方向に配列された複数の受光素子16aを有する。複数の受光素子16aは、線状の照明光に対応して配置されており、線状の照明光を受光する。各受光素子16aは、光電変換によって、入射光量に応じた電気信号を出力する。イメージセンサ16としては、例えば、CCDセンサを用いることができる。
原稿12からの反射光が、複数の受光素子16aに入射することにより、原稿12のうち、主走査方向に延びる1ライン分の画像領域を読み取ることができる。
第1キャリッジ31は、照明ユニット20および折り返しミラー14aを支持しており、副走査方向に移動できる。第2キャリッジ32は、折り返しミラー14b、14cを支持しており、副走査方向に移動できる。第1キャリッジ31および第2キャリッジ32は、副走査方向において相対的に移動して、原稿12の面(照明光の反射面)からイメージセンサ16の結像面までの光路長を一定に維持する。
第1キャリッジ31および第2キャリッジ32が移動することにより、照明ユニット20からの照明光を副走査方向に走査できる。第1キャリッジ31および第2キャリッジ32を副走査方向に移動させる間に、原稿12のうち、主走査方向に延びる1ライン分の画像領域が順次、読み取られる。原稿12の全面を読み取ることができる。
図3は、スキャナ103が生成した画像データに画像処理を行う回路構成を示す。スキャナ103は、生成した画像データを画像処理部40に出力する。画像処理部40は、第1処理部41および第2処理部42を有する。画像データの画像処理を行う。画像処理としては、例えば、画像の回転、フィルタリング、色変換、ハーフトーン処理、ガンマ補正がある。第1処理部41は、処理後のデータをページメモリ51に出力する。第2処理部42は、ページメモリ51からのデータを受け取り、画像データを印刷可能な形式に変換する。第2処理部42は、変換後のデータを画像形成部102に出力する。尚、第1処理部41に、シートの取り込みがガラス面に直接置かれた場合であるか、またはADF104から送られた場合かを判定する判定部を設けて、この判定部の判定結果に応じて、実施する処理を異ならせてもよい(実施例2参照)。
図4に示すように、画像処理部40は、システム部50と通信する。システム部50は、ページメモリ51と、ページメモリコントローラ52と、HDD(Hard Disk Drive)53と、システムコントローラ54とを含む。ページメモリコントローラ52は、画像処理部40からのデータをページメモリ51に格納したり、ページメモリ51内のデータを画像処理部40に出力したりする。システムコントローラ54は、画像形成装置100の動作を制御する。
図5は、第1処理部41の内部構成を示す。スキャナ103からの画像データは、平均値算出部411又は補正処理部416に入力される。平均値算出部411は、MTFの平均値を算出して、算出結果をバスセレクト回路(SEL)412に出力する。補正処理部416は、画像データに対してMTF補正処理を行い、処理後のデータをバスセレクト回路(SEL)412に出力する。バスセレクト回路(SEL)412は、平均値算出部411又は補正処理部416からのデータを、データ処理部417に出力する。データ処理部417は、入力されたデータに対して所定の処理を行う。
補正値設定部413は、後述するブロック内のMTF補正値を設定する。補正値算出部414は、補正値設定部413からのMTF補正値を用いて、画像内の各画素におけるMTF補正値を算出する。テーブル生成部415は、各画素のMTF補正値をMTF補正処理のパラメータに変換し、各画素およびパラメータの対応関係を示すテーブルを生成する。テーブル生成部415は、生成したテーブルを補正処理部416に出力する。補正処理部416は、テーブル生成部415からのテーブルを用いて、MTF補正処理を行う。MTF補正処理としては、例えば、フィルタ処理がある。
MTF値のバラツキを補正する処理について説明する。MTF補正値を算出する処理と、算出されたMTF補正値に基づいて、スキャナ103が生成した画像データ(原稿12の画像データ)のMTF値を補正する処理とがある。
MTF補正値を算出する処理について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
スキャナ103は、図7Aや図7Bに示す補正チャートM1,M2に対してスキャン処理を行う(ACT101)。画像処理部40は、スキャナ103からの画像データにおけるMTF値を算出する(ACT102)。
図7Aに示す補正チャートM1は、主走査方向のMTF値を算出するために用いられ、図7Bに示す補正チャートM2は、副走査方向のMTF値を算出するために用いられる。補正チャートM1,M2としては、スキャナ103によってスキャンできる最大領域に対応したA3サイズの用紙を用いることができる。
図7Aに示す補正チャートM1を用いれば、例えば、イメージセンサ(CCDセンサ)16のレンズの固有特性に起因したMTF値のバラツキ情報を取得できる。図7Bに示す補正チャートM2を用いれば、例えば、キャリッジ31,32の動作に起因したMTF値のバラツキ情報を取得できる。図8は、スキャナ103によって生成され、MTF値のバラツキが発生している画像Iを示す。
スキャン処理によって得られた画像Iは、図9に示すように、複数のブロックNに分割される。複数のブロックNは、マトリクス状に配置されている。1つのブロックNは、例えば、100×100画素で構成できる。平均値算出部411は、各ブロックNに含まれる画素のMTFの平均値(MTF平均値という)を算出する(ACT103)。1つのブロックNが100×100画素であれば、10,000画素のMTFの平均値を算出する。
画像形成装置100内の平均値算出部411がMTF平均値を算出しているが、画像形成装置100とは異なる外部機器を用いてMTF平均値を算出することができる。MTF平均値に限るものではなく、各ブロックN内のMTF値を用いていればよい。例えば、MTF平均値の代わりに、各ブロックN内で最も多く存在するMTF値を用いることができる。
平均値算出部411は、各ブロックNのMTF平均値に基づいて、ブロックNのサイズを変更することができる。ブロックNのサイズを変更する処理について、図10を用いて説明する。
図10において、平均値算出部411は、すべてのブロックNのMTF平均値から、最大値および最小値を特定する(ACT201)。平均値算出部411は、最大値および最小値の差(絶対値)が閾値よりも小さいか否かを判別する(ACT202)。閾値の値は、適宜設定できる。閾値を小さくするほど、MTF平均値のバラツキを低減することができる。
最大値および最小値の差が閾値よりも大きいときには、ブロックNのサイズを変更する処理を終了する。最大値および最小値の差が閾値よりも小さいときには、平均値算出部411は、ブロックNのサイズを拡大する(ACT203)。例えば、1つのブロックNが100×100画素で構成されているときには、平均値算出部411は、200×200画素にブロックNを広げることができる。
ブロックNのサイズを広げるときの倍率は、適宜設定できる。例えば、倍率は、正の整数とすることができる。また、図11に示すように、操作パネル(ユーザインターフェース)105は、ブロックNのサイズを変更するための情報を表示することができる。操作パネル105は、ブロックNのサイズを変更するために、4つの選択肢を表示している。ユーザは、操作パネル105を操作することにより、ブロックNのサイズを設定できる。操作パネル105は、いわゆるタッチパネルである。
図11では、操作パネル105は、ブロックNによる画像の分割状態を表示している。ユーザがブロックNのサイズを選択すると、操作パネル105は、選択されたブロックNに基づいて画像を分割した状態を表示する。ユーザは、操作パネル105の表示内容を見て、画像の分割状態を確認できる。図11に示す例では、4つの選択肢から、ブロックNのサイズを決定しているが、ブロックNのサイズを任意に変更するための操作部を設けることができる。
平均値算出部411は、各ブロックNのMTF平均値にバラツキが発生しているか否かに基づいて、ブロックNのサイズを変更できる。MTF平均値にバラツキが発生しているか否かの基準は、適宜設定できる。MTF平均値のバラツキが許容範囲内に収まっていれば、平均値算出部411は、ブロックNのサイズを拡大できる。許容範囲としては、例えば、すべてのブロックNにおけるMTF平均値の標準偏差を用いることができる。
MTF平均値のバラツキが許容範囲から外れていれば、平均値算出部411は、ブロックNのサイズを縮小できる。ブロックNのサイズを縮小した後に、平均値算出部411は、縮小後のブロックNにおけるMTF平均値のバラツキが許容範囲内に収まっているか否かを判別できる。MTF平均値のバラツキが許容範囲内に収まっていれば、ブロックNのサイズは、縮小後のサイズに決定される。MTF平均値のバラツキが許容範囲から外れていれば、平均値算出部411は、ブロックNのサイズを更に縮小できる。
図10において、平均値算出部411は、ブロックNのサイズを変更(拡大)した後において、各ブロックNのMTF平均値を算出する(ACT204)。平均値算出部411は、算出したMTF平均値を用いて、ACT201〜ACT203を繰り返すことにより、ブロックNのサイズを決定する。
第1処理部41は、最終的に決定されたブロックNと、各ブロックNのMTF平均値とに関する情報を、システム部50に出力する。ページメモリコントローラ52は、各ブロックNのMTF平均値に関する情報をページメモリ51に一次的に記憶する。システムコントローラ54は、各ブロックNのMTF平均値に関する情報をHDD53に記憶する。ページメモリ51やHDD53には、各ブロックNのMTF平均値と、各ブロックNの位置情報とが対応付けられて記憶される。ブロックNの位置情報とは、画像内におけるブロックNの位置を示す。
ブロックNのサイズを拡大すれば、画像内に存在するブロックNの数を減らすことができる。ブロックNの数を減らせば、HDD53等に記憶するMTF値の数を減らすことができ、HDD53等の記憶容量を低減できる。後述するように、各ブロックNでMTF補正値を算出するときに、ブロックNの数を減らすことにより、MTF補正値を算出する時間を短縮することができる。
図6において、システムコントローラ54は、MTF目標値を決定する(ACT104)。MTF目標値は、MTF補正処理によってMTF値を補正した後の値であり、所望の解像度に対応したMTF値である。システムコントローラ54は、すべてのブロックNにおけるMTF平均値(HDD53に保存されている)を参照して、MTF目標値を決定することができる。例えば、MTF目標値として、MTF平均値の最大値や、すべてのMTF平均値を平均した値を用いることができる。また、予め実験を行うことにより、高品質の画像が得られやすいMTF値を特定しておき、このMTF値をMTF目標値に設定することができる。
システムコントローラ54は、MTF目標値に基づいて、各ブロックNのMTF平均値を補正するための補正値(MTF補正値という)を算出する(ACT105)。MTF補正値は、各ブロックNのMTF平均値をMTF目標値に変更するための値である。下記式(1)に示すように、各ブロックNのMTF平均値AMTFとMTF目標値TMTFとの差分がMTF補正値Cとなる。
C=TMTF−AMTF・・・(1)
システムコントローラ54は、各ブロックNのMTF補正値をHDD53に保存する(ACT106)。HDD53には、各ブロックNのMTF補正値と、各ブロックNの位置情報とが対応付けられて記憶される。システムコントローラ54は、すべてのブロックNのMTF補正値をHDD53に保存することができる。また、図12に示すように、システムコントローラ54は、一部のブロックNのMTF補正値だけをHDD53に保存することができる。
一部のブロックNのMTF補正値だけをHDD53に保存することにより、HDD53の記憶容量を減らしたり、MTF補正値を記憶するときの処理速度を向上させたりすることができる。一部のブロックNのMTF補正値だけをHDD53に保存するときには、一部のブロックNだけに対して、MTF補正処理が行われる。一部のブロックNだけにMTF補正処理を行うことにより、MTF補正処理の時間を短縮できる。
例えば、閾値よりも高い値を示すMTF補正値だけをHDD53に保存することができる。閾値は、適宜設定できる。MTF補正値が大きいほど、MTF補正処理を行う必要が高く、MTF補正値が小さいほど、MTF補正処理を行わなくてもよいことがある。閾値が小さくなるほど、HDD53に保存されるMTF補正値の数は増加する。これらの点に基づいて、閾値を設定できる。
MTF補正値の算出を任意のタイミングで繰り返して行うことにより、経年変化に伴うスキャナ103の特性変化に対応できる。スキャナ103の現在の特性に適したMTF補正値を算出できる。
MTFの補正処理について、図13に示すフローチャートを用いて説明する。MTFの補正処理は、スキャナ103がスキャン処理を行って画像データを生成した後に行われる。図14に示すように、画像形成装置100の操作パネル105は、MTFの補正処理を行うか否かの選択情報を表示できる。ユーザは、操作パネル105を操作することにより、MTFの補正処理を実行させることができる。
第1処理部41は、スキャナ103が生成した画像データに対して、MTFの補正処理を行う。システムコントローラ54は、HDD53に保存されたMTF補正値を、補正値設定部413に設定する(ACT301)。スキャナ103は、ユーザからの指示を受けてスキャン処理を開始し、原稿に対応した画像データを生成する(ACT302)。補正値算出部414は、補正値設定部413で設定されたMTF補正値を用いることにより、スキャナ103が読み取った画像の各画素におけるMTF補正値を算出する(ACT303)。
図15を用いて、各画素のMTF補正値を算出する方法について説明する。図15は、複数のブロックで分割された画像(スキャナ103の読み取り画像)Iを示すとともに、画像Iの一部分を拡大して示している。
図15に示す各点a〜dは、各ブロックA1〜D1の中心点である。図15は、ブロックA1に含まれる画素eのMTF補正値を算出する方法を説明する図である。ブロックA2〜D2は、点a〜dによって形成される矩形領域を、点eを基準として分割したときのブロックである。点a〜dによって形成される矩形領域は、点eを通過する水平ラインと、点eを通過する垂直ラインとによって分割される。
補正値算出部414は、下記式(2)に基づいて、画素eのMTF補正値を算出する。
CMTF(e)は、画素eのMTF補正値を示す。A2,B2,C2,D2は、各ブロックA2〜D2の面積を示す。CA1〜CD1は、各ブロックA1〜D1のMTF補正値を示し、補正値設定部413で設定された情報である。Xは、点a〜dによって形成される矩形領域の水平方向の長さであり、Yは、矩形領域の垂直方向の長さである。水平方向は、スキャナ103の主走査方向に相当し、垂直方向は、スキャナ103の副走査方向に相当する。
点a〜dによって形成される矩形領域の中に位置する画素については、式(2)に基づいて、MTF補正値を算出する。点a〜dによって形成された矩形領域から外れた画素については、この画素が含まれる矩形領域(点a〜dによって形成された矩形領域に相当する)を特定し、式(2)に基づいてMTF補正値を算出する。
式(2)では、ブロックA2〜D2の面積の比率に基づいて、画素eのMTF補正値を算出しているため、隣り合うブロックの境界において、MTF補正値が急激に変化してしまうのを低減できる。また、MTF補正処理を行った後の画像において、画質の急激な変化を抑制できる。各画素のMTF補正値は、各ブロックA1〜D1のMTF補正値を用いて算出できるため、各画素のMTF補正値を記憶しておく必要はなく、HDD53の記憶容量を低減できる。
テーブル生成部415は、各画素のMTF補正値に基づいて、パラメータ切替テーブルを生成する(図13のACT304)。テーブル生成部415は、図16に示すように、各画素のMTF補正値を複数の区分に分けており、各区分に対応したパラメータP1〜P9を設定している。パラメータは、MTF補正処理で用いられるパラメータである。図16に示すテーブルは、予め設定されており、HDD53等に格納しておくことができる。
例えば、画素のMTF補正値が「7」であれば、パラメータP3が設定され、MTF補正値が「−7」であれば、パラメータP7が設定される。MTF補正値が正の値であれば、MTF補正処理においてMTF値を上昇させ、MTF補正値が負の値であれば、MTF補正処理においてMTF値を低下させる。
MTF補正値は、上記式(1)に示すように、MTF目標値から各ブロックNのMTF平均値を引いた値を用いているため、MTF補正値が正の値であれば、MTF値を上昇させ、MTF補正値が負の値であれば、MTF値を低下させている。各ブロックNのMTF平均値からMTF目標値を引くことにより、MTF補正値を求める場合において、MTF補正値が正の値であれば、MTF値を低下させ、MTF補正値が負の値であれば、MTF値を上昇させる。
図17の(A)は、各画素のMTF補正値を示すテーブルであり、図17の(B)は、パラメータ切替テーブルである。テーブル生成部415は、図16に示すテーブルを用いて、MTF補正値のテーブルをパラメータ切替テーブルに変換する。図17の(B)に示す数字は、パラメータP1〜P9の数字に対応している。
補正処理部416は、MTF補正処理としてのフィルタ処理を行う(ACT305)。補正処理部416は、スキャナ103が生成した画像(スキャン画像)に対して、パラメータ切替テーブルを用いてフィルタ処理を行う。パラメータ切替テーブルは、画素毎にフィルタ処理のパラメータを設定しているため、補正処理部416は、スキャン画像の各画素に対して、対応するパラメータを用いてフィルタ処理を行う。データ処理部417は、フィルタ処理が行われた画像データに対して画像処理を行う(ACT306)。
[実施例2]
実施例1では、ガラス面に直接シートを置いた場合と、シート送りタイプのADFでシートを取り込んだ場合との2パターンのデータ取得方法に対し、同様な処理でMTF補正を行っている。取得方法が異なる場合、同じ原稿を読込んでも面内MTFのムラの発生状況が異なる場合がある。そのことによって同一のMTFムラ補正処理では補正しきれない場合がある。
実施例1では、ガラス面に直接シートを置いた場合と、シート送りタイプのADFでシートを取り込んだ場合との2パターンのデータ取得方法に対し、同様な処理でMTF補正を行っている。取得方法が異なる場合、同じ原稿を読込んでも面内MTFのムラの発生状況が異なる場合がある。そのことによって同一のMTFムラ補正処理では補正しきれない場合がある。
また一方、ADFで取り込む際には、副走査方向については同一箇所にて読み取りを行うために、副走査方向のMTFのムラは軽微であり画質的に問題とならない場合がある。実施例2では、このような点を考慮した処理について説明する。
図18に実施例2における第1処理部のブロック図を示す。尚、図5と同一符号のブロックは、実施例1と同様であるため説明を割愛する。また、図1〜図4で説明した各構成についても同様であるため、説明を割愛する。
第1処理部41Aは、実施例1の第1処理部41に対してさらに判定部418を有する。判定部418は、シートがプラテンガラス11に直接置かれたか、またはADF104から送られたかを判定する。判定部418は、操作パネル105上の所定ボタンがユーザによって押下されたか否か、またはADF104内のセンサがADF104に置かれたシートを検知したか否かを判定することで、上述の判定を行う。
補正値設定部413Aは、判定部418の判定結果に応じて、プラテンガラス11に直接置かれたときに導出されたMTF補正値(以下、直接配置MTF補正値)、またはADFで搬送された場合のMTF補正値(以下、搬送MTF補正値)を設定する。補正値算出部414Aは、補正値設定部413Aによって設定された直接配置MTF補正値、または搬送MTF補正値に基づき、判定部418の判定結果に応じた処理によって各画素のMTF補正値を算出する。
図19は、実施例2のMTF補正値を算出する処理を示すフローチャートである。判定部408は、補正チャートが描かれたシートの取り込みがADF104からであるかを判定する(ACT107)。ADF104からの取り込みである場合(ACT107、YES)、実施例1と同様に補正チャートの読み込み処理(ACT101)、全面のMTF値の算出処理(ACT102)、ブロックごとのMTF平均値の算出処理(ACT103)、MTF目標値の決定処理(ACT104)が実行される。
システムコントローラ54は、次にMTF補正値の算出処理を行う(ACT105A)。この処理において、システムコントローラ54は、まず実施例1と同様に式(1)を用いて全ブロックのMTF補正値を算出する。その後システムコントローラ54は、図20に示すように、副走査方向のラインのブロック領域ごとに平均値を算出し、算出された平均値それぞれを主走査方向に配列させることで1ライン分のみのMTF補正値を導出する。
ここでは各ブロックのMTF補正値を平均化する例を挙げたが、特定ラインのMTF補正値を代表値としても良いし、最大値や最小値などを代表値とすることも可能である。最小値の場合、システムコントローラ54は、副走査方向のラインのブロック領域ごとに、MTF補正値の最小値を導出し、最小値それぞれを主走査方向に配列させることで1ライン分のみのMTF補正値を導出する。最大値も同様に、システムコントローラ54は、副走査方向のラインのブロック領域ごとにMTF補正値の最大値を導出し、最大値それぞれを主走査方向に配列させる。
システムコントローラ54は、算出した1ライン分のMTF補正値(これが搬送MTF補正値)をHDD53に保存する(ACT106A)。
尚、ACT107の処理で、ADF104からの取り込みでないと判定された場合(ACT107、NO)、実施例1と同様の処理でMTF補正値(これが直接配置MTF補正値)が算出される。HDD53には、搬送MTF補正値と直接配置MTF補正値とが個別に保存される。
次に、搬送MTF補正値に基づいた補正処理について、実施例1で説明した図13を参照しつつ説明する。実施例2での補正処理は、図13のACT301の前に判定部418の判定処理(図19のACT107と同様の処理)が加わる。また図13のACT301、ACT303の処理は、判定部418の判定結果に応じた処理となる。
判定部408によって原稿の取り込みがADF104からであると判定された場合、補正値設定部413Aは、ACT301にて搬送MTF補正値をHDD53から取得し、設定する。その後、スキャナ103によって原稿の読み取り処理が行われる(ACT302)。
ACT303にて、原稿の取り込みがADF104からである場合、補正値算出部414Aは、設定された搬送MTF補正値に基づき各画素のMTF補正値を算出する。図21を用いて、搬送MTF補正値から各画素のMTF補正値を算出する方法について説明する。
図21に示す各点a、bは、ブロックA1、B1の中心点である。図21は、ブロックA1に含まれる画素eのMTF補正値を算出する方法を説明する図である。X1は、点aから点eまでの水平方向の長さ(画素数)であり、X2は、点bから点eまでの水平方向の長さ(画素数)である。またXは、点aから点bまでの長さ(画素数)である。水平方向は、スキャナ103の主走査方向に相当する。
補正値算出部414Aは、下記の式(3)に基づいて、画素eのMTF補正値を算出する。
CMTF(e)=((X1×CB1)+(X2×CA1))/X ・・・(3)
CMTF(e)は、画素eのMTF補正値を示す。CA1、CB1は、ブロックA1、B1の搬送MTF補正値を示し、補正値設定部413で設定された情報である。
CMTF(e)=((X1×CB1)+(X2×CA1))/X ・・・(3)
CMTF(e)は、画素eのMTF補正値を示す。CA1、CB1は、ブロックA1、B1の搬送MTF補正値を示し、補正値設定部413で設定された情報である。
本実施例では、以降の処理(ACT304〜ACT306)は原稿の取り込みがADF104からである場合でも実施例1と同様とする。また、原稿がプラテンガラス11に直接置かれた場合の処理は、ACT301からACT306まで全て実施例1と同様であるため、説明を割愛する。
以上説明したように、シートを取り込む際の方式に応じて最適な面内MTFの補正を行うことで、高画質なスキャン画像、コピー出力を得ることができる。また、主走査方向のMTF補正値を1ライン分のみHDD53へ保持することで、使用メモリ容量の削減が可能となる。
尚、実施例2では、ADFでシートを取り込む場合のみ主走査方向1ラインをMTF補正値とするとしたが、態様を限定するものではなく、MTF補正処理を行う場合には如何なる場合でも適用可能である。また、主走査方向1ラインではなく、副走査方向1ラインとした実装も、実施例2を応用することで実現可能である。
また、実施例1で説明した各処理についても、取り込み方式に応じた処理とすることができる。例えば図7(A)、(B)で示したチャート、式(1)、式(2)の各計算式、図16の補正区分やパラメータ等が取り込み方式に応じて用意されるとともに、HDD53には取り込み方式に応じて記憶領域が設けられることで、上述の判定部による判定結果に応じた処理が可能となる。
例えば、ADFにてシートが搬送される場合の補正チャートを、図7(B)に示した副走査方向の補正チャートのラダーパターン(線と線の間隔)を大きくしたもの(副走査方向の線の間隔が主走査方向の間隔よりも大きい補正チャート)を採用する等、取り込み方式に応じてラダーパターンが異なる補正チャートを用い、このラダーパターンの大きさに応じたブロック領域を用いて上述処理を行うことができる。
また、ADFでの搬送は常に定速であることが望ましいが、ADFの搬送ローラにシートが取り込まれる瞬間や、搬送ローラから離れる瞬間は一定速が乱れる場合がある。またADF機器の型固有の挙動や機器個体の挙動により、定速を維持できないポイントが発生する場合がある。このようにADFからシートを取り込む場合において、定速が乱れるポイントに対してはラダーパターンが細かい補正チャートを用い、その補正チャートに応じた大きさのブロック領域を用いて上述処理を行うこともできる。また定速が乱れるポイントのみに線が示された補正チャートを用い、MTF補正を行ってもよい。このようにすることで、適切なMTF補正を行うことができるとともに、使用メモリ容量の削減が可能となる。
図6、10、13、19で説明した処理は、HDD53に格納されているプログラムをCPUに実行させることにより実現できる。プログラムの格納先は、HDDに限らず、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、VRAM(Video RAM)、フラッシュメモリを用いることができる。
本実施の形態の処理を実行させるプログラムが、画像形成装置100に設けられた記憶領域に予め記録されている場合を例示したが、プログラムをネットワークから画像形成装置100にダウンロードしてもよいし、プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記憶させたものを画像形成装置100にインストールしてもよい。記録媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であればよい。記録媒体としては、例えば、ROMやRAM等のコンピュータに内部実装される内部記憶装置、CD−ROMやフレキシブルディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカード等の可搬型記憶媒体、コンピュータプログラムを保持するデータベース、或いは、他のコンピュータ並びにそのデータベースや、回線上の伝送媒体などがある。予めインストールやダウンロードにより得る機能は、装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と共働してその機能を実現させるものであってもよい。プログラムをCPUやMPUに実行させることにより実現される処理の少なくとも一部を、ASICにて回路的に実行させることも可能である。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施できる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、すべて本発明の範囲内のものである。
100:画像形成装置、102:画像形成部、103:スキャナ、
105:操作パネル、106:排紙トレイ、11:プラテンガラス、12:原稿、
13:プラテンカバー、14a〜14c:折り返しミラー、15:結像レンズ、
16:イメージセンサ、16a:受光素子、20:照明ユニット、
31,32:キャリッジ、40:画像処理部、41,41A:第1処理部、
42:第2処理部、411:平均値算出部、412:バスセレクト回路(SEL)、
413、413A:補正値設定部、414,414A:補正値算出部、
415:テーブル生成部、416:補正処理部、50:システム部、
51:ページメモリ、52:ページメモリコントローラ、
53:HDD、54:システムコントローラ、
105:操作パネル、106:排紙トレイ、11:プラテンガラス、12:原稿、
13:プラテンカバー、14a〜14c:折り返しミラー、15:結像レンズ、
16:イメージセンサ、16a:受光素子、20:照明ユニット、
31,32:キャリッジ、40:画像処理部、41,41A:第1処理部、
42:第2処理部、411:平均値算出部、412:バスセレクト回路(SEL)、
413、413A:補正値設定部、414,414A:補正値算出部、
415:テーブル生成部、416:補正処理部、50:システム部、
51:ページメモリ、52:ページメモリコントローラ、
53:HDD、54:システムコントローラ、
Claims (6)
- スキャナへのシートの配置が、シートを搬送する搬送装置によるものか否かを判定する判定部と、
前記スキャナが生成した画像データに対してのMTF補正処理で用いられる補正値を、前記判定部の判定結果に応じた処理で算出する算出部と、
前記算出部が算出した前記補正値を、前記判定部の判定結果に応じて個別に記憶するメモリと、
前記メモリに記憶された補正値であって前記判定部による判定結果に応じた補正値を用い、且つ、前記判定部による判定結果に応じた処理を行うことで、前記スキャナが生成した画像データのMTF補正処理を行う補正処理部と、
を有する画像処理装置。 - 前記算出部は、主走査方向、副走査方向それぞれ複数線から成る補正チャートに基づき補正値を算出するとともに、前記判定部の判定結果に応じて、それぞれ異なる補正チャートを用いて補正値を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記算出部は、前記判定部の判定結果が肯定である場合、副走査方向の線の間隔が主走査方向の線の間隔よりも大きい補正チャートを用いて補正値を算出することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記算出部は、前記判定部の判定結果が肯定である場合、前記搬送装置によるシートの搬送が一定速とならない箇所のみに前記複数線が示された補正チャートを用いて補正値を算出することを特徴とする請求項2または3に記載の画像処理装置。
- 前記算出部は、前記判定部の判定結果が否定である場合、線の間隔が主走査方向、副走査方向で共に等しい補正チャートを用いて補正値を算出することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の画像処理装置。
- スキャナへの補正チャートの配置が、シートを搬送する搬送装置によるものか否かを判定し、
前記スキャナが生成した前記補正チャートの画像データに基づき、MTF補正処理で用いられる補正値を、前記判定結果に応じた処理で算出し、
算出された前記補正値を、前記判定結果に応じてメモリに対し個別に記憶させ、
前記スキャナへの原稿の配置が、前記搬送装置によるものか否かを判定し、
前記メモリに記憶された補正値であって前記判定結果に応じた補正値を用い、且つ、前記判定結果に応じた処理を行うことで、前記スキャナが生成した原稿の画像データに対してMTF補正処理を行う
ことを、画像処理装置が実行する画像処理方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US30273910A | 2010-02-09 | 2010-02-09 | |
US61/302,739 | 2010-02-09 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011166734A true JP2011166734A (ja) | 2011-08-25 |
Family
ID=44596818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010183422A Pending JP2011166734A (ja) | 2010-02-09 | 2010-08-18 | 画像処理装置および画像処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011166734A (ja) |
-
2010
- 2010-08-18 JP JP2010183422A patent/JP2011166734A/ja active Pending
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