JP2016206446A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム。 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム。 Download PDF

Info

Publication number
JP2016206446A
JP2016206446A JP2015088496A JP2015088496A JP2016206446A JP 2016206446 A JP2016206446 A JP 2016206446A JP 2015088496 A JP2015088496 A JP 2015088496A JP 2015088496 A JP2015088496 A JP 2015088496A JP 2016206446 A JP2016206446 A JP 2016206446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scanning direction
density
gradation
patch
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015088496A
Other languages
English (en)
Inventor
幸裕 進藤
Yukihiro Shindo
幸裕 進藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2015088496A priority Critical patent/JP2016206446A/ja
Publication of JP2016206446A publication Critical patent/JP2016206446A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】階調補正テーブルの主走査位置毎に各階調の代表濃度値を算出する方法では、複数の周期性が混在する副走査ムラの影響を抑えるのが困難であった。【解決手段】画像形成の際に生じる濃度ムラの入力画像に対する影響を打ち消す濃度補正のための補正テーブルを生成する装置であって、主走査方向に区切られた副走査方向に延びる第1の領域の単位で、同一階調のパッチが副走査方向に複数回出現するように配置したパッチ画像のデータを生成するパッチ画像生成手段と、前記パッチ画像が印刷されたチャートを読み取って得られたスキャン画像から、主走査方向に区切られた副走査方向に延びる第2の領域の単位で、各階調のパッチの代表濃度値を導出する代表濃度値導出手段と、導出された各階調のパッチの代表濃度値に基づいて、前記第2の領域の各主走査位置に対応する、前記濃度補正のための補正テーブルを生成する補正テーブル生成手段と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図9

Description

本発明は、電子写真方式やインクジェット方式等を利用して画像形成を行うデジタル方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。特に、画像形成がなされた記録媒体の画像濃度を記憶もしくは検知して濃度ムラ補正を行う技術に関する。
一般的に、電子写真方式により記録媒体上に形成された画像は、記録面内における濃度の均一性が、他の記録方式、例えばインクジェット記録方式等と比較して劣る傾向がある。その原因としては、例えば、感光体ドラムを露光するレーザ露光量の不均一による主走査方向(感光体ドラムの軸方向)の濃度ムラや、感光体ドラムの膜厚の不均一による副走査方向(感光体ドラムの回転方向)の濃度ムラが混在することが挙げられる。また、他の原因として、現像スリーブの回転や帯電の周波数等に基づく現像ムラや帯電ムラによっても濃度ムラが発生することがある。
このような濃度ムラの問題を解決するため、副走査方向の濃度ムラの周期性を考慮しつつ、主走査方向の位置情報に応じて階調補正テーブルを生成して、主走査方向の位置に応じた階調補正処理を行う技術が知られている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
特開2006−343679号公報 特開2008−26551号公報
上記従来の技術では、副走査方向に濃度を異ならせた複数のパッチが並んだテストチャートを印刷し、当該印刷されたテストチャートをスキャンした画像データの濃度を読み取って、当該読み取った濃度に応じた階調補正テーブルが作成される。図1は、従来技術で用いられる、副走査方向に濃度を異ならせた複数の横長のパッチが並んだテストチャートの一例を示す図である。図1に示すようなテストチャートから作成された階調補正テーブルを用いた濃度ムラ補正では、主走査方向における位置毎に各階調の代表濃度値が算出されることになる。この点、例えば特許文献2では、副走査方向に複数の同じ濃度のパッチを不規則に配したチャート(特許文献2の図4を参照)を用いて階調補正テーブルが作成されるものの、同一主走査方向の位置のみで各階調の代表濃度値を決定している。そのため、様々な要因によって発生する複数の周期性が混在した副走査方向の濃度ムラの影響を抑えるには未だ不十分であった。
本発明に係る装置は、画像形成の際に生じる濃度ムラの入力画像に対する影響を打ち消す濃度補正のための補正テーブルを生成する装置であって、主走査方向に区切られた副走査方向に延びる第1の領域の単位で、同一階調のパッチが副走査方向に複数回出現するように配置したパッチ画像のデータを生成するパッチ画像生成手段と、前記パッチ画像が印刷されたチャートを読み取って得られたスキャン画像から、主走査方向に区切られた副走査方向に延びる第2の領域の単位で、各階調のパッチの代表濃度値を導出する代表濃度値導出手段と、導出された各階調のパッチの代表濃度値に基づいて、前記第2の領域の各主走査位置に対応する、前記濃度補正のための補正テーブルを生成する補正テーブル生成手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、複数の周期性が混在している副走査方向の濃度ムラの影響を効率的に抑え、精度よく主走査位置に応じた補正を行なうことのできる補正テーブルを生成することが可能になる。
従来のテストチャートの一例を示す図である。 MFPの構成を示すブロック図である。 画像処理部の内部構成を示すブロック図である。 画像処理部における処理の流れを示すフローチャートである。 濃度補正処理で用いる補正テーブルの基本的な考え方を説明する図である。 UI画面の一例を示す図である。 補正テーブル生成処理の流れを示すフローチャートである。 本実施例に係る評価チャートの一例を示す図である。 パッチ画像を主走査方向に矩形エリアで分割する様子を示す図である。 代表濃度値導出処理の詳細を示すフローチャートである。 矩形エリアから代表濃度値が導出される過程を示す図である。 矩形エリア毎に導出された各階調のパッチの代表濃度値の一例を示す図である。 濃度ムラ補正処理を行なう前の主走査位置別の平均濃度と目標濃度との関係を示したグラフである。 濃度が単調変化している部分に対応する矩形エリアを広げた場合の一例を示す図である。 矩形エリアの一部をオーバーラップさせた一例を示す図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明を実施する形態について説明する。なお、以下の実施例において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
[実施例1]
本実施例では、複数の周期性が混在している副走査方向の濃度ムラの影響を効率的に抑えることが可能な補正テーブルを生成して、濃度(階調)を補正する処理を行う方法について、画像形成装置の閉じた構成で説明するものとする。しかしながら、本発明の適用範囲はこのような構成に限るものではなく、補正テーブルの生成や濃度補正処理を、ネットワークを介して接続される不図示のホストコンピュータ、モバイル端末、サーバーなどと連携した分散処理によって実現してもよい。なお、主走査方向とは、電子写真方式を利用した画像形成装置にあっては、レーザ光によって感光体を走査する方向を指し、記録媒体の搬送方向(副走査方向)と直行する方向を指す。
[画像形成装置の概要説明]
図2は、本実施例に係る、画像形成装置としてのMFP(Multi Function Peripheral)の構成を示すブロック図である。MFP100は、プリント、コピー、FAX、BOX保存といった複数の機能を有するフルカラー(CMYK)のプリンタエンジンを備えた画像形成装置である。MFP100は、画像入力部201、スキャナ部202、制御部203、記憶部204、操作部205、パッチ画像生成部206、代表濃度値導出部207、補正テーブル生成部208、画像処理部209、印刷部210で構成される。
制御部203は、CPUやRAMを備えたMFP100全体の制御を行う制御部である。記憶部204は、例えばHDDであり、画像入力部201から入力された画像データ或いは画像読取手段であるスキャナ部202で読み取られたスキャン画像データなどを記憶する。操作部205は、ユーザが各種入力操作を行なうためのユーザインタフェースである。
画像入力部201は、不図示のPC等から印刷対象となる画像データを取得する。スキャナ部202は、不図示の原稿台やADF(Auto Document Feeder)にセットされた原稿を読み取ってスキャン画像データを取得する。
パッチ画像生成部206は、印刷部210におけるプリントエンジンの濃度特性を得るのに使用する評価チャートを作成するための、濃度が異なる複数のパッチが並んだ画像、より詳細には、同一階調のパッチが副走査方向に複数回出現するように配置した画像(以下、パッチ画像)のデータが生成される。
代表濃度値導出部207は、上記評価チャートをスキャンして得られた画像データから、各階調のパッチにおける代表的な濃度値(以下、代表濃度値)を導出する。
補正テーブル生成部208は、濃度ムラを補正する際の基準となる、入力値と出力値とを対応付けたルックアップテーブル(LUT)を生成する。
画像処理部209は、ハーフトーン処理等の一般的な画像処理のほか、上述のLUTを用いた濃度(階調)補正処理を行う。
印刷部210は、画像処理部209で処理された出力画像データに従って記録媒体上に電子写真方式で画像を形成する。
[主走査方向における濃度ムラの補正処理の概要]
次に、本実施例に係る、MFP100における印刷出力の際に実行される主走査方向の濃度ムラを補正する処理の概要を説明する。ここでは、不図示のホストコンピュータ等から印刷対象となる画像データを取得して印刷処理する場面を想定して説明を行なうが、例えばコピー処理の際などにも同様に適用可能である。
図3は、画像処理部209の内部構成を示すブロック図である。画像処理部209は、色変換処理部301、レンダリング処理部302、濃度補正処理部303、ハーフトーン処理部304で構成される。
色変換処理部301は、入力画像データの色空間(例えばRGB)を、印刷部210で用いる色材に対応したCMYK色空間に変換する。
レンダリング処理部302は、PDLデータからDL(ディスプレイリスト)を作成し、DLをレンダリングしてラスタ画像データを生成する。
濃度補正処理部304は、後述する補正テーブルを用いて、生成されたラスタ画像データの濃度値(階調値)を補正する。
ハーフトーン処理部305は、濃度補正が施されたラスタ画像データに対し、誤差拡散法やディザ法等によるハーフトーン処理を行って、印刷部210で処理可能なハーフトーン画像データを生成する。
図4は、画像処理部209における処理の流れを示すフローチャートである。この一連処理は、記憶部204に格納されたプログラムを、制御部203が読み出してRAMに展開しCPUがこれを実行することによって実現される。
印刷出力の対象となる画像データ(PDLデータ)が画像入力部201に入力されると、制御部203によって、当該画像データは画像処理部209内の色変換処理部301に送られる。
ステップ401において、色変換処理部301は、受け取った画像データの色空間を、CMYKの色空間に変換する。CMYKの色空間に変換された画像データは、レンダリング処理部302に送られる。
ステップ402において、レンダリング処理部302は、CMYKの色空間に変換された画像データ(PDLデータ)を解釈してDLを作成し、得られたDLに基づいてラスタ画像データを生成する。生成されたラスタ画像データは、濃度補正処理部303に送られる。
ステップ403において、濃度補正処理部303は、受け取ったラスタ画像データに対し、補正テーブルを参照して濃度ムラを補正する処理を行う。濃度補正後のラスタ画像データは、ハーフトーン処理部304に送られる。
図5は、濃度補正処理で用いる補正テーブルの基本的な考え方を説明する図である。図5(a)は、各主走査位置における階調特性の一例を示しており、主走査方向の位置(X座標)に応じて、目標階調(目標とする濃度)と出力階調(素階調)の関係が変動する様子を示している。そして、図5(b)は、各主走査位置に対応して生成される補正テーブルの一例を示しており、各主走査位置における階調特性に応じて目標階調と素階調との差を打ち消すような複数の補正テーブルとなっている。このように各主走査位置に対応して特性の異なる補正テーブルを複数用意することで、主走査方向において濃度変動があっても、各主走査位置で目標階調に向けて濃度を補正することができる。この場合において、補正テーブルが生成されない主走査位置(例えば図5(b)のX=840の位置)では、近傍の補正テーブルを参照した補間演算による濃度補正がなされる。補間演算式の一例を以下に示す。
out = LUT1(in) + (LUT2(in)-LUT1(in)) * ( x-lut1x)/(lut2x-lut1x)
out:着目画素の出力階調値
in:着目画素の入力階調値
x:着目画素のX座標
LUT1、LUT2:着目画素近傍にある補正テーブル
lut1x、lut2x:補正テーブルのX座標
なお、補正テーブルは、図5(b)に示したように、主走査方向に所定の間隔を空けて生成されるが、この際の間隔は、求める補正精度や、補正テーブルを格納するメモリ容量(回路規模)とのバランスなどを考慮して決定されることになる。
図4のフローチャートの説明に戻る。
ステップ404において、ハーフトーン処理部304は、受け取った濃度補正後のラスタ画像データに対しハーフトーン処理を行って、ハーフトーン画像データに変換する。生成したハーフトーン画像データは印刷部210に送られ、印刷部210によって印刷出力される。
以上が、画像処理部208における処理の内容である。
[補正テーブルの生成]
次に、濃度補正処理部304で利用する、上述の補正テーブルの生成について説明する。補正テーブルの生成が必要になる場面としては、濃度ムラに関係する部品(例えば感光体ドラムなど)の交換を行なった場合などが考えられる。このような場合、操作部205上に表示されたUI画面を介して、ユーザが補正テーブルの生成を指示することによって、既に存在する補正テーブルの更新がなされることになる。図6は、操作部205(或いは不図示のホストコンピュータのモニタ上)に表示されるUI画面の一例を示す図である。図6では、UI画面としての、印刷部210の調整・メンテナンスのメニュー画面600において、「(主走査)濃度ムラ補正の項目601」が選択されている様子が示されている。そして、「(主走査)濃度ムラ補正の項目601が」選択された状態で、実行ボタン602が押下されることで、補正テーブルを生成する処理が開始される。なお、戻るボタン603は、不図示の上位メニューに戻るためのボタンである。
図7は、本実施例に係る、補正テーブル生成処理の流れを示すフローチャートである。この一連の処理も、記憶部204に格納されたプログラムを、制御部203が読み出してRAMに展開しCPUがこれを実行することによって実現される。
補正テーブルの生成指示を受け、ステップ701において制御部203は、補正テーブル生成の基礎となる代表濃度値情報を取得するためのパッチ画像データの生成を、パッチ画像生成部206に指示する。この指示を受けてパッチ画像生成部206は、パッチ画像データを生成する。生成されたパッチ画像データは印刷部210に送られ、印刷部210は制御部203からの印刷指示を受けて、当該パッチ画像データを印刷出力して評価チャートを作成する。図8は、本ステップで作成される評価チャートの一例を示す図である。図8に示す評価チャートは、A4サイズ(210mmx297mm)の用紙に21×30=630個のパッチが配置されており、各パッチは約1センチ四方サイズで、濃度が異なる6種類のパッチ(6階調のパッチ)が主走査方向に区切られた副走査方向に延びる所定の領域単位でランダムに配されている。ここで、本実施例で作成される評価チャート(パッチ画像)について詳しく説明する。先述したように、濃度ムラの補正に用いる補正テーブルは、回路規模等を考慮して、主走査方向に所定の間隔を空けた複数の位置座標に対応して生成される。そして、当該複数の位置座標の間に挟まれた位置(補正テーブルが生成されない位置座標)については、補間演算で補正を行う。ここでは、主走査方向に約3センチ間隔で補正テーブルを生成する場合を前提とし、上記所定の領域と同じ幅約3センチの短冊状の矩形エリア(図9(a)の符号901)から濃度特性の情報を集め、当該矩形エリアに対応する1つの補正テーブルを得る場合について説明する。この場合のパッチサイズは、約1センチ四方もあれば十分なことから、1つの矩形エリアには3列分のパッチを並べることができる。図9(b)は、図9(a)の矩形エリア901に含まれる各パッチに濃度(階調)を示す階調番号(1が最も薄く、6が最も濃い)を割り当てたものである。矩形エリア901からは、3列×30行=90個、全6階調のパッチから濃度特性情報が収集され、各階調のパッチについて代表濃度値が導出されることになる。このような評価チャートとすることで、1つの主走査位置に対応するパッチの数を従来よりも格段に多くすることができ、かつ、同一階調のパッチをランダムに並べることができる。その結果、階調数を維持したまま、様々な周期の副走査方向の濃度ムラに抑制効果を持つ代表濃度値を、各階調のパッチについて得ることができる。また、1つの補正テーブルを生成するのに用いるパッチ数が多いので、極端なノイズである可能性がある測定濃度値(例えば同一階調の中での最大濃度値と最小濃度値)を除去した上で、より精度の高い代表濃度値を求めるといったことも可能になる。なお、各階調のパッチの出現頻度は均等でもよいし、副走査方向の濃度ムラの影響を受けやすい階調のパッチの出現頻度を高くしてもよい。また、同一階調のパッチの配置方法は、基準となる矩形エリアの単位(本実施例では3列×30行の矩形エリア内)でランダム配置としてもよいし、当該矩形エリアを主走査方向にさらに区切った単位(例えば一列毎)で副走査方向にランダムに配置してもよい。もしくは、上記基準となる矩形エリアを副走査方向にさらに階調数と同じ数で区切った(本実施例では30行を6行で区切る)単位でランダムに配置してもよい。また、主走査位置に応じた濃度ムラの補正について、より高い補正精度を出したい場合は、基準となる矩形エリア内での同一階調のパッチの出現頻度は、主走査方向に偏りがないことが望ましい。例えば、図9(b)に示す配置では、最も濃度が薄いパッチ(階調番号1のパッチ)は、左側の列に4個、中央の列に7個、右側の列に6個といった具合に主走査方向に偏りが見られる。これに対し、図9(c)に示す配置では、同一階調のパッチの出現頻度はどの列でも5個であり、主走査方向に偏りがない(主走査方向中央に同一階調のパッチの発生頻度の重心がある)ことが分かる。このように、同一階調のパッチの出現頻度を主走査方向に偏りなく配置することで補正精度を高めることができる。
図7のフローチャートの説明に戻る。
ステップ702において、制御部203は、スキャナ部202に対し、不図示の原稿台等にセットされた評価チャートの読み取りを指示する。当該指示を受けてスキャナ部202は、評価チャートを読み取ってスキャン画像データを生成する。生成されたスキャン画像データは、代表濃度値導出部207に送られる。
ステップ703において、制御部203は、代表濃度値導出部207に対し、評価チャートのスキャン画像データから、主走査方向に並ぶ上記矩形エリア単位で、各階調のパッチ毎に代表濃度値の導出を指示する。本実施例では、各矩形エリアを3列分のパッチで構成される領域としている。この場合、当該矩形エリア内の3列分の主走査座標毎の代表濃度値を用いて各階調におけるパッチの平均値を求め、矩形エリア毎の各階調のパッチの代表濃度値とする。図10は、代表濃度値導出部207で実行される、代表濃度値導出処理の詳細を示すフローチャートである。本実施例では主走査方向に並ぶ3列幅の矩形エリア単位で、全6段階の各階調のパッチについての平均濃度値が求められる。以下、本フローチャートに沿って代表濃度値の導出を行なった結果の一例を示すテーブル(図11(a)及び(b))を参照しつつ、詳しく説明する。
ステップ1001において、代表濃度値導出部207は、評価チャートのスキャン画像におけるパッチ外のエリア(余白エリア)から、トナーが載っていない紙白部分の濃度を測定する。例えば、余白エリア内の一定の面積部分の濃度測定を行なって、その平均値を紙白濃度値として決定する。図11(b)のテーブルの例では、階調番号D0の「各階調の測定平均値」欄の“0.08”が、本ステップで決定された紙白濃度値を示している。
ステップ1002において、代表濃度値導出部207は、評価チャートのスキャン画像から各パッチの濃度を測定する。図11(a)のテーブルは、図9(a)の矩形アリア901内の各パッチを測定して得られた濃度値を示しており、他の矩形エリアについても同様にパッチの濃度が測定される。
ステップ1003において、代表濃度値導出部207は、代表濃度値の導出対象とする矩形エリアを決定する。ここでは、図9(a)の矩形エリア901が対象矩形エリアとして決定されたものとする。
ステップ1004において、代表濃度値導出部207は、ステップ1003で決定された矩形エリアについて、代表濃度値の導出対象とする階調を決定する。本実施例の場合は、全6段階の階調の中から、任意の階調が、例えば階調番号の若い順(濃度が薄い順)に1つ決定される。ここでは、階調番号D1の階調が対象階調として決定されたものとする。
ステップ1005において、代表濃度値導出部207は、ステップ1004で決定された対象階調のパッチの測定濃度値から、その平均値を算出する。図11(b)のテーブルにおいて、「各階調の測定平均値」欄の上から2番目の値“0.464”が、対象階調である階調番号D1のパッチを測定して得られた濃度値の平均値を示している。
ステップ1006において、代表濃度値導出部207は、ステップ1005で算出した対象階調パッチの測定濃度値の平均値から、ステップ1001で求めた紙白濃度値を減算する。図11(b)のテーブルにおいて、「紙白offset」欄の上から2番目の値“0.384”が、対象階調である階調番号D1のパッチについての「平均値から紙白濃度値を減算した値」を示している。
ステップ1007において、代表濃度値導出部207は、ステップ1006で得られた結果(平均値から紙白濃度値を減算した値)を、減算を行なう前の最大平均濃度値で正規化し、得られた値を対象階調のパッチの代表濃度値に決定する。ここでの正規化は、用紙自体が持つ濃度(上述の紙白濃度値)を考慮した上で、トナーが最大限に載った状態である階調番号D6の状態を基準として各濃度が適切に再現できるようにするための処理である。図11(b)のテーブルにおいて、「代表値」欄の上から2番目の値“0.406”が、対象階調である階調番号D1のパッチの「代表濃度値」を示している。
ステップ1008において、代表濃度値導出部207は、全ての階調(本実施例では6階調)のパッチについての処理が完了したかどうかを判定する。未処理の階調があればステップ1004に戻り、次の階調を対象階調に決定して処理を続行する。一方、全ての階調についての処理が完了していればステップ1009に進む。
ステップ1009において、代表濃度値導出部207は、スキャン画像内の全ての矩形エリアについての処理が完了したかどうかを判定する。未処理の矩形エリアがあればステップ1003に戻り、次の矩形エリアを対象矩形エリアに決定して処理を続行する。一方、全ての矩形エリアについての処理が完了していれば本処理を終える。こうして矩形エリア毎に導出された各階調のパッチの代表濃度値の情報は、補正テーブル生成部208に送られる。
以上が、代表濃度値導出処理の内容である。このように、複数の階調について同じ濃度レベルのパッチが主走査と副走査の両方向に繰り返し発生するようにランダムに配置された評価チャートを用いて、所定エリア毎に各階調のパッチの代表濃度値が求められる。これにより、各階調において考慮されるパッチ数が増え、副走査方向の濃度ムラに強い補正テーブルを生成することが可能になる。
図7のフローチャートの説明に戻る。
ステップ704において、制御部203は、補正テーブル生成部208に対し、ステップ703で導出された代表濃度値の情報に基づいて、各所定エリアに対応する主走査方向の位置座標毎に、目標階調に補正するための補正テーブルを生成する。図12は、矩形エリア毎に導出された各階調のパッチの代表濃度値の情報の一例を示す図である。図12(a)に示すテーブルでは、一例として2つの矩形エリアにおける各階調のパッチの代表濃度値が示されている。そして、図12(b)に示すグラフは、縦軸に測定濃度値、横軸に濃度を8ビット(256階調)で表した入力信号を取った、各矩形エリアにおける各階調のパッチの代表濃度値をプロットした濃度特性を示している。図12(b)のグラフにおいて、破線は理想的な濃度を表しており、このグラフから矩形エリア毎に理想濃度からの乖離具合を把握することができ、この乖離を打ち消すような補正テーブルが生成されることになる。なお、代表濃度値の階調数は限られている(本実施例では6階調)。代表濃度値を求めていない他の濃度レベル(階調)についての補正テーブルを生成する場合には、代表濃度値を制御点とした補間演算によって目標階調に補正するための値を求めればよい。
ステップ705において、制御部203は、補正テーブル生成部208で生成された補正テーブルを記憶部204(或いは画像処理部209内の不図示のメモリ)に格納し、濃度補正処理部303が読み出して参照可能な状態にする。
以上が、補正テーブル生成処理の内容である。このような処理によって、濃度補正処理部303が利用する補正テーブルが更新される。
以上のとおり本実施例によれば、複数の周期性が混在している副走査方向における濃度ムラの影響を効率的に抑え、精度よく主走査位置に応じた補正が可能な補正テーブルを得ることができる。
[実施例2]
次に、主走査方向において濃度が単調変化する領域において、副走査方向における濃度ムラの影響の抑制効果を高めることが可能な態様について、実施例2として説明する。なお、実施例1と共通する部分については説明を省略ないしは簡略化し、以下では差異点を中心に説明するものとする。
図13は、ある濃度レベル(階調)における、濃度ムラ補正処理を行なう前の主走査位置別の平均濃度と目標濃度との関係を示したグラフである。このグラフにおいて、主走査方向における濃度ムラは、濃度変化が単調な部分(濃度勾配がおおよそ一定の領域)と、濃度変化が急激な部分(濃度勾配が大きく変化する領域)とに分かれる。
本実施例では、主走査方向において濃度が単調変化している部分については、パッチ画像においてパッチをランダム配置する際の基準となる所定領域(ここでは矩形エリア)の範囲、及び/又は代表濃度値を導出する際の基準となる所定領域(ここでは矩形エリア)の範囲を、濃度が単調変化していない他の部分に比べて主走査方向に広げることとしている。図14は、濃度が単調変化している部分に対応する矩形エリアを、5列分のパッチで構成される領域にまで広げた場合の一例を示している。また、図15は、濃度が単調変化している部分に対応する矩形エリアを、7列分のパッチで構成される領域にまで広げた上で、その左隣の矩形エリアと一部(2列分)をオーバーラップさせた一例を示している。
このように、走査方向において濃度が単調変化している部分に対応する矩形エリアのサイズ(幅)を他の部分に比べて広げても、主走査方向については単調変化する部分なので、主走査の濃度ムラは平均化されて矩形エリア別の代表濃度値に大きな影響は与えない。一方で、副走査方向については、矩形エリアが広がることで参照するパッチ数が増えるので、様々な周期が混在する副走査の濃度ムラの影響をさらに低減させた代表濃度値を取得することができるというメリットがある。
以上説明したように、本実施例によれば、主走査方向に単調に濃度が変化する部分では、矩形エリアを広げて代表濃度値を取得することで、様々な周期が混在する副走査の濃度ムラをさらに低減することができる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (13)

  1. 画像形成の際に生じる濃度ムラの入力画像に対する影響を打ち消す濃度補正のための補正テーブルを生成する装置であって、
    主走査方向に区切られた副走査方向に延びる第1の領域の単位で、同一階調のパッチが副走査方向に複数回出現するように配置したパッチ画像のデータを生成するパッチ画像生成手段と、
    前記パッチ画像が印刷されたチャートを読み取って得られたスキャン画像から、主走査方向に区切られた副走査方向に延びる第2の領域の単位で、各階調のパッチの代表濃度値を導出する代表濃度値導出手段と、
    導出された各階調のパッチの代表濃度値に基づいて、前記第2の領域の各主走査位置に対応する、前記濃度補正のための補正テーブルを生成する補正テーブル生成手段と、
    を備えたことを特徴とする装置。
  2. 前記第1の領域のサイズと前記第2の領域のサイズは、同一であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記濃度ムラのうち主走査方向において濃度が単調変化している部分については、前記第1の領域及び前記第2の領域のうち少なくとも一方のサイズが、濃度が単調変化していない他の部分に比べて主走査方向に広がっていることを特徴とした請求項1に記載の装置。
  4. 前記第1の領域及び前記第2の領域のうち少なくとも一方の領域において、隣り合う領域の一部がオーバーラップしていることを特徴とした請求項1に記載の装置。
  5. 前記配置において、各階調のパッチの出現頻度が均等であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 前記配置において、副走査方向の濃度ムラの影響を受けやすい階調のパッチの出現頻度が高いことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の装置。
  7. 前記配置において、主走査方向の中央に同一階調のパッチの発生頻度の重心があることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の装置。
  8. 前記配置において、前記第1の領域の単位で、同一階調のパッチがランダムに出現することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の装置。
  9. 前記配置において、前記第1の領域をさらに主走査方向に区切った単位で、同一階調のパッチがランダムに出現することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の装置。
  10. 前記配置において、前記第1の領域をさらに副走査方向にパッチの階調数で区切った単位で、同一階調のパッチがランダムに出現することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の装置を備え、
    画像データに従い、記録媒体上に印刷を行なう印刷手段と、
    前記印刷手段によって印刷された前記チャートを読み取って前記スキャン画像を生成する画像読取手段と
    をさらに備えた画像形成装置。
  12. 画像形成の際に生じる濃度ムラの入力画像に対する影響を打ち消す濃度補正のための補正テーブルを生成する方法であって、
    主走査方向に区切られた副走査方向に延びる第1の領域の単位で、同一階調のパッチが副走査方向に複数回出現するように配置したパッチ画像のデータを生成するパッチ画像生成ステップと、
    前記パッチ画像が印刷されたチャートを読み取って得られたスキャン画像から、主走査方向に区切られた副走査方向に延びる第2の領域の単位で、各階調のパッチの代表濃度値を導出する代表濃度値導出ステップと、
    導出された各階調のパッチの代表濃度値に基づいて、前記第2の領域の各主走査位置に対応する、前記濃度補正のための補正テーブルを生成する補正テーブル生成ステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  13. コンピュータを、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の装置として機能させるためのプログラム。
JP2015088496A 2015-04-23 2015-04-23 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム。 Pending JP2016206446A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015088496A JP2016206446A (ja) 2015-04-23 2015-04-23 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015088496A JP2016206446A (ja) 2015-04-23 2015-04-23 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム。

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016206446A true JP2016206446A (ja) 2016-12-08

Family

ID=57489616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015088496A Pending JP2016206446A (ja) 2015-04-23 2015-04-23 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016206446A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018221408A1 (ja) * 2017-05-30 2018-12-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP2019147345A (ja) * 2018-02-28 2019-09-05 株式会社Screenホールディングス シェーディング補正方法およびインクジェット印刷装置
JP2020154182A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 株式会社リコー 補正処理装置、画像形成ユニット、画像形成装置およびプログラム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018221408A1 (ja) * 2017-05-30 2018-12-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JPWO2018221408A1 (ja) * 2017-05-30 2019-07-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
US10527989B2 (en) 2017-05-30 2020-01-07 Kyocera Document Solutions Inc. Image forming apparatus
JP2019147345A (ja) * 2018-02-28 2019-09-05 株式会社Screenホールディングス シェーディング補正方法およびインクジェット印刷装置
JP7032956B2 (ja) 2018-02-28 2022-03-09 株式会社Screenホールディングス シェーディング補正方法およびインクジェット印刷装置
JP2020154182A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 株式会社リコー 補正処理装置、画像形成ユニット、画像形成装置およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010283687A (ja) プログラム、情報処理装置、階調補正パラメータ生成方法、記憶媒体
US20170208211A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
JP2015111804A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、及び、画像処理システム
JP2019149635A (ja) 色調制御装置および画像形成装置
JP2016208151A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理装置を有する画像形成装置、及びプログラム。
JP2000056525A (ja) 画像形成装置及び方法
JP2015176001A (ja) 制御装置、画像形成システム、プログラムおよびキャリブレーションシート
JP2016206446A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム。
JP4556242B2 (ja) 色調補正方法および色調補正装置並びに画像形成装置およびプログラム
KR20190031706A (ko) 화상형성장치 및 화상형성방법
JP2018132664A (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の出力濃度調整方法
JP2018081244A (ja) 画像形成装置、画像処理装置及びパッチの測定方法
JP7034742B2 (ja) 画像形成装置、その方法およびプログラム
US10791250B2 (en) Image processing apparatus, image forming apparatus, and image processing method which correct tone jump
US9681024B2 (en) Image processing apparatus, control method, and computer-readable recording medium configured to perform error diffusion process having and adder to add an error intergrated value diffused to the target pixel, the green noise and the predetermined noise, to the pixel value of the target pixel
US10567619B2 (en) Image forming apparatus, method of generating image data therefor and storage medium
JP2013240952A (ja) 階調補正システムおよび画像形成装置
JP6790987B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法およびプログラム
JP2010171689A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体
JP2015149525A (ja) 画像形成装置およびその制御方法、並びにプログラム
JP6169008B2 (ja) 画像形成装置
JP7024495B2 (ja) 画像処理装置、画像処理システムおよび画像処理プログラム
JP6350055B2 (ja) 色差評価装置、画像形成装置及びプログラム
JP2011019185A (ja) 画像形成装置
JP2013187800A (ja) 画像処理装置