JP2015169876A - カートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
ここで、画像が形成される場合、現像ローラは所定圧で感光ドラム方向に付勢された状態になる。そして、現像ローラが感光ドラムに接触して現像する接触現像方式においては、現像ローラの弾性層が感光ドラム表面に所定圧で接触した状態となっている。そのため、プロセスカートリッジが画像形成装置本体に装着された状態で長時間使用されない場合、現像ローラの弾性層が変形してしまうことが懸念される。これによって、現像時に画像の濃度ムラが発生する場合がある。
また、現像ローラが感光ドラムに接していることで、現像ローラから感光ドラムへ不要な現像剤が付着する場合がある。また、感光ドラムと現像ローラとが、現像時以外にも接触して回転する場合、感光ドラムと現像ローラとの摺擦による、感光ドラム、現像ローラ及び現像剤の劣化が促進されることが懸念される。
特許文献1では、図12に示すように、加圧バネ203の力が現像ユニットを揺動中心205に対してh方向に力を加える。この力によって現像ユニットが揺動し、現像ローラ202は感光ドラム201に当接する。これに対し、装置本体の機構から力を受け部材204で受けた場合には、加圧バネ203の力に逆らって揺動中心205を中心にh方向とは逆方向の力を加えなければならない。そのための力が大きければ、駆動源であるモータの出力が大きなものを選ぶ必要が生じ、コスト増加や装置本体の大型化を招く可能性があった。
感光ドラムに当接して現像を行う現像ローラを有する現像ユニットと、
前記現像ローラの回転軸に平行な方向の両端において、前記現像ユニットを支持軸により回転可能に支持する2つの支持機構と、
前記現像ユニットに対し、前記2つの支持機構のうちいずれか一方の支持機構と同じ側に設けられ、前記現像ローラを前記感光ドラムに当接させるための付勢力を前記現像ユニットに加える付勢手段と、
を有し、前記現像ユニットに対し前記付勢力に抗する力が与えられると、前記支持軸を中心に前記現像ユニットが回転することで、前記現像ローラが前記感光ドラムから離間するカートリッジにおいて、
前記一方の支持機構は、前記支持軸に直交する面内で前記支持軸をスライド可能に保持する軸受を有しており、
前記現像ローラの回転軸に直交する面に、カートリッジの各構成部材を投影したときの投影面で、
前記現像ユニットにおいて前記付勢手段の付勢力が作用する作用点が、前記現像ローラの回転中心と前記感光ドラムの回転中心とを結ぶ第1直線と、前記支持軸を通り前記支持軸のスライド方向に平行な第2直線との間の領域にある
ことを特徴とする。
本発明は、電子写真方式を用いた画像形成装置(電子写真画像形成装置)、並びに、これに用いられる現像装置及びプロセスカートリッジに関するものである。ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真方式を用いて記録材に画像を形成する装置である。電子写真画像形成装置としては、複写機、プリンタ(レーザビームプリンタ、LEDプリンタなど)、ファクシミリ装置、ワードプロセッサなどが含まれる。プロセスカートリッジ(カートリッジ)とは、像担持体としての電子写真感光体(以下、感光ドラム)と、この感光ドラムに作用するプロセス手段の少なくとも一つを一体的にカートリッジ化したものであ
る。このカートリッジは、電子写真画像形成装置の装置本体に対して着脱可能に構成されている。プロセス手段としては、帯電手段、現像手段、クリーニング手段などが含まれる。現像装置とは、感光ドラム上の潜像を現像するために用いられる装置である。現像装置は、プロセスカートリッジの一部を構成したり、単独で電子写真画像形成装置の本体に対して着脱可能なカートリッジ(現像カートリッジ)を構成したりすることができる。この場合のカートリッジ(現像カートリッジ)としては、後述する、現像装置4と駆動側カバー部材124と非駆動側カバー部材125とで構成されるものであるとよい。現像装置は、感光ドラムに接触又は近接して現像作用を行うものであって、使用開始前の画像形成を行わない時、また保管時等では、現像作用時に対して感光ドラムから離された状態とされるものである。
(1)画像形成装置の全体構成及び動作
先ず、本実施例の画像形成装置の全体的な構成及び動作について図2を用いて説明する。図2は、本実施例の画像形成装置100の概略断面図である。
本実施例の画像形成装置100は、電子写真プロセスを用いて紙などの記録媒体(以下、記録材)Pにフルカラー画像の形成が可能なレーザビームプリンタである。
本実施例の画像形成装置100は、複数の画像形成部として第1、第2、第3、第4の画像形成部(ステーション)SY、SM、SC、SKを有する。第1、第2、第3、第4の画像形成部SY、SM、SC、SKでは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像が形成される。
ここで、本実施例では、画像形成装置100に関して、図2において右側の装置開閉ドア13を設けた側を正面(前面)、正面とは反対側の面を背面(後面)とする。又、画像形成装置100を正面から見て右側を駆動側、左側を非駆動側とする。
装置本体110内において、第1、第2、第3、第4のプロセスカートリッジ120Y、120M、120C、120Kは、略水平方向に配置されている。第1、第2、第3、第4のプロセスカートリッジ120Y、120M、120C、120Kは、それぞれ同様の電子写真プロセス機構を有しており、収容するトナーの色が各々異なる。
プロセスカートリッジ120には、装置本体110の駆動出力部(図示せず)から回転駆動力が伝達される。又、プロセスカートリッジ120には、装置本体110のバイアス電源(図示せず)から、バイアス電圧(帯電バイアス、現像バイアスなど)が供給される。
本実施例のプロセスカートリッジ120は、ドラム型の感光ドラム1と、この感光ドラム1に作用するプロセス手段と、を有する。本実施例では、感光ドラム1は、OPC(有機光導電体)感光体層を有する有機感光ドラムである。そして、本実施例では、プロセスカートリッジ120は、プロセス手段として、帯電手段、現像手段、クリーニング手段を有する。ここで、帯電手段としては、ローラ型の帯電部材である帯電ローラ2が設けられている。また、クリーニング手段としては、クリーニングブレード61が設けられている。また、現像手段としては、現像剤担持体としてローラ型の現像ローラ41を備えた現像
装置4が設けられている。現像装置4は更に、現像剤供給部材としての供給ローラ42、現像剤規制部材としての現像ブレード43などを有する。プロセスカートリッジ120のより具体的な構成については後述する。
装置本体110内において、第1、第2、第3、第4のプロセスカートリッジ120Y、120M、120C、120Kの上方には、露光手段としてのレーザスキャナユニット3が設けられている。このレーザスキャナユニット3は、画像情報に対応してレーザ光を出力する。そして、このレーザ光は、プロセスカートリッジ120の露光窓部123を通過して感光ドラム1の表面を走査露光する。
2次転写部N2よりも記録材Pの搬送方向の上流側(本実施例では中間転写ユニット7の下方)には、給送ユニット9が設けられている。給送ユニット9は、記録材Pを積載して収容した給送トレイ91、給送ローラ92などを有する。2次転写部N2よりも記録材Pの搬送方向の下流側(本実施例では装置本体110内の背面側上方)には、定着手段としての定着ユニット10と、排出ユニット11とが設けられている。装置本体110の上面には、排出トレイ12が設けられている。
画像形成動作の一例として、フルカラー画像を形成する動作について図2を用いて説明する。
各プロセスカートリッジ120の感光ドラム1が、図2中矢印R1方向に所定の速度(周速度)で回転駆動される。このとき、中間転写ベルト71も、1次転写部N1における表面の移動方向が感光ドラム1と順方向となるように、図2中矢印R2方向に感光ドラム1の速度(周速度)に対応した速度(周速度)で回転駆動される。
表面が所定の極性及び電位に一様に帯電される。そして、レーザスキャナユニット3は、各感光ドラム1の表面を各色の画像信号に応じてレーザ光で走査露光する。これにより、各感光ドラム1の表面に、対応する色の画像信号に応じた潜像(静電像、静電潜像)が形成される。
各感光ドラム1上に形成された潜像は、現像装置4の現像ローラ41によりトナーが供給されることで、トナー像として現像される。ここで、現像ローラ41は、図2中矢印R3方向に所定の速度(周速度)で回転駆動される。
このようにして、中間転写ベルト71上にイエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色の4色のトナー像によるフルカラー画像の未定着トナー像が形成される。
これにより、記録材Pが2次転写部N2を搬送されていく過程で、中間転写ベルト71上の、4色分が重畳されたトナー像が、記録材P上に順次に一括して2次転写される。
その後、未定着トナー像を担持した記録材Pは、定着ユニット10へと搬送される。そして、記録材Pは、定着ユニット10によってトナー像が定着された後に、排出トレイ12へ排出される。1次転写工程後に感光ドラム1上に残留したトナー(1次転写残トナー)は、クリーニングユニット6に設けられたクリーニングブレード61によって感光ドラム1上から除去されて回収される。
次に、本実施例のプロセスカートリッジの構成について、図3、4を用いて説明する。
図4は、本実施例のプロセスカートリッジ120の概略斜視図である。
プロセスカートリッジ120は、感光ドラム1の回転軸線方向を長手方向とする横長の形状である。プロセスカートリッジ120は、装置本体110に装着された状態で、長手方向の一方側が駆動側に配置され、他方側が非駆動側に配置される。プロセスカートリッジ120は、クリーニングユニット6と、現像ユニット(現像装置4)と、駆動側カバー部材124と、非駆動側カバー部材125と、を有する。クリーニングユニット6と現像装置4は互いに結合されている。
帯電ローラ2は、感光ドラム1の表面に接触し、感光ドラム1の回転に従動して回転す
る。そして、帯電ローラ2は、帯電バイアスの供給を受けて、感光ドラム1の表面を帯電させる。
クリーニングブレード61によって感光ドラム1の表面から掻き取られた転写残トナーは、廃トナーとしてクリーニング容器62の内部に形成された廃トナー収容部62aに収容される。
次に、本実施例の現像装置の構成について、図3、5を用いて説明する。
図5は、本実施例の現像装置4の分解斜視図である。
現像装置4は、現像ローラ41の回転軸線方向(回転軸方向)を長手方向とする横長の形状である。現像装置4は、装置本体110内に配置された状態で、長手方向の一方側が駆動側に配置され、他方側が非駆動側に配置される。
本実施例では、現像ローラ41は、ステンレスなどの金属からなる回転軸(芯材、芯金)41aの周りに、適度な導電性を持たせた弾性層41bが形成されて構成されている。弾性層41bは、ゴム材料で形成されている。ゴム材料としては、シリコンゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、天然ゴム、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)などを用いることができる。弾性層41bの電気抵抗値は、カーボンやカーボン樹脂粒子、金属粒子、イオン導電剤などを分散させることで調整することができる。
現像装置4の長手方向の駆動側の端部において、供給ローラ42の回転軸42aの現像枠体44の外側に露出した部分に駆動側供給ローラ軸シール(以下、駆動側シール)50Rが装着されている。また、現像装置4の長手方向の非駆動側の端部において、供給ローラ42の回転軸42aの現像枠体44の外側に露出した部分に、非駆動側供給ローラ軸シール(以下、非駆動側シール)50Lが装着されている。これにより、現像枠体44と回転軸42aとの隙間からのトナー漏れが防止されている。
現像ブレード43は、現像ローラ41の周面に形成されるトナー層の厚みを規制すると共に、その現像ローラ41に対する当接圧により、現像ローラ41との間で摩擦帯電による電荷をトナーに付与する。
そして、現像ローラ41と感光ドラム1との接触部Aで、現像ローラ41上の電荷を帯びたトナーが、感光ドラム1上の潜像に付着する。これにより、感光ドラム1上の潜像がトナー像として現像される。
次に、本実施例のクリーニングユニット6と現像装置4の結合方法について、図6、7を用いて説明する。
図6、7は、本実施例のクリーニングユニット6と現像装置4との結合方法を説明するための概略斜視図である。図6は、プロセスカートリッジ120の長手方向の駆動側から見たときの概略斜視図であり、図7は、プロセスカートリッジ120の長手方向の非駆動側から見たときの概略斜視図である。
駆動側カバー部材124は、駆動側感光ドラム軸受部124bによって、駆動側端部部材1aの軸部1a2を回転可能に支持する。非駆動側カバー部材125は、非駆動側感光体ドラム軸受部125bによって、非駆動側端部部材1bの軸部1b1を回転可能に支持する。そして、駆動側カバー部材124と非駆動側カバー部材125は、クリーニング容器62に固定される。
に回転可能に支持している(図6)。ギア保持部材49の、現像装置4の長手方向における外側の側面には、円筒状の支持軸(支持機構)49aが設けられている。この支持軸49aが、駆動側カバー部材124の支持穴124aに嵌合することで、ギア保持部材49が駆動側カバー部材124によって回転可能に支持される。
非駆動側軸受部材46の、現像装置4の長手方向における外側の側面には、軸受としての長丸穴(長穴、溝形状)46aが設けられている。この長丸穴46aに、非駆動側カバー部材125の円筒形状の支持軸125aが嵌合することで、非駆動側軸受部材46、すなわち現像装置4が非駆動側カバー部材125によって回転可能かつスライド可能に支持される。この長丸穴46aの長手方向が、現像装置4のスライド可能な方向(スライド方向)になる。ここで、支持軸125aと長丸穴46aは、支持機構に相当する。また、長丸穴46aは、支持軸125aに直交する面内で支持軸125aをスライド可能に保持すると換言できる。
次に、本実施例の現像装置4の加圧について図1、8、9を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施例の現像装置4が画像形成を行っている姿勢(第1の位置)を示す概略側面図である。図8は、非駆動側から見た現像装置4が感光ドラム1から離間する経過を示す概略側面図である。図9は、非駆動側から見た現像装置4が感光ドラム1から離間した状態(第2の位置)を示す概略側面図である。ここで、図1、8、9では、説明の便宜上、非駆動側カバー部材125を不図示とし、部分的に二点鎖線で示した。また、以下の説明において、方向、角度、長さ等に関して図を用いて説明する場合があるが、このときの図は、現像ローラ41の回転軸に直交する面に、各構成部材を投影したときの投影図(投影面)に相当する。
長丸穴46aが設けられている非駆動側軸受部材46は、現像装置4と一体的に固定されている。
本実施例では、加圧バネ55として、一端が、非駆動側軸受部材46に設けられたバネ掛け部46dに掛けられ、他端が、非駆動側カバー部材125に設けられたバネ掛け部125cに掛けられた引っ張りバネを適用している。ここで、バネ掛け部46dは、現像装置4において加圧バネ55の付勢力が作用する作用点に相当する。
そして、本実施例においては、加圧バネ55が、感光ドラム1の回転中心1cと現像ローラ41の回転中心41dとを結んだ直線D1と、長丸穴46aの長手方向に延びる直線D3と、の間の領域に配置されている。加圧バネ55の加圧力(付勢力、バネ力)である力F3は、現像装置4を感光ドラム1の方向へ引きつけるように作用している。本実施例では、加圧バネ55が、直線D1と直線D3との間の領域に配置されている形態について説明するが、これに限るものではなく、この領域に、加圧バネ55の付勢力が作用するバネ掛け部46dが配置されるものであればよい。
このとき、現像装置4の長丸穴46aは、非駆動側カバー部材125の支持軸125aに嵌合しているが、支持軸125aに規制されることなく、現像装置4が非駆動側カバー部材125に対して移動(スライド)可能な状態となっている。
これにより、感光ドラム1と現像ローラ41とが当接する力(当接力)の大きさF1を、加圧バネ55が発生する力F3と略同一にすることができる。
現像装置4には、感光ドラム1から離間させるための力が、画像形成装置100に設けられた離間作動部材15の離間作動部15aから与えられる。この力を、現像装置4は、駆動側軸受部材45の離間力受け部(受け部)45aで受ける。ここで、現像装置4を感光ドラム1から離間させる力は、現像装置4に対し加圧バネ55の加圧力に抗する力である。
本実施例では、4つのプロセスカートリッジ120を一つの部品で離間させるため、離間作動部材15は、4つ設けられた離間作動部15aが連結部15bにより連結された一体的な構造になっている。
これと同時に、現像装置4は加圧バネ55から力F3が加えられているため、現像ローラ41と感光ドラム1の接触部Bを支点としてD5方向へ回転する。ただし、現像装置4は、長丸穴46aが支持軸125aにより規制されているため、結果的に長丸穴46aに沿ってスライドし、長丸穴46aの左側端46eに支持軸125aが突き当たるまで移動する。
図9の状態において、支持軸125aからバネ掛け部46dまでの距離をr1とする。また図9の状態において、支持軸125aを中心としてバネ掛け部46dを通る半径r1の仮想円の接線t1と直線D2との成す角度をθ1とする。
加圧バネ55が現像装置4をD7方向(半径r1の仮想円の接線方向)に回転させるモーメントM3は下記の式で表わされる。
M3=F3cosθ1×r1
M4=F5×r2
図9の状態で釣り合っているため、モーメントM3=モーメントM4であり、この状態を維持するために必要な力F5は次の式で表わされる。
この配置を上記式に当てはめると、離間作動部材15が現像装置4を離間させるために押す力F5は、次の式で表される。
ここで、式1からわかるように、角度θ1(θ1<90度)を大きくとった方が力F5を小さくすることができる。また、支持軸125aの中心とバネ掛け部46dの中心を結ぶ直線と、直線D2とのなす角をとった場合には、この角の大きさが90度より小さく設定されるとよく、この角の大きさが小さくなるほど、力F5を小さくすることができる。
また、距離r1よりも距離r2をより長くすることでも、力F5を小さくすることができることがわかる。また、支持軸125aから現像ローラ41の回転中心41dまでの距離よりも距離r2をより長くすることでも、力F5を小さくすることができる。
このようにして、感光ドラム1と現像ローラ41の必要な当接力を与えつつ、現像装置4を感光ドラム1から離間させるための力を小さくすることが可能となる。
以下に、変形例について説明する。ここでは、上述した実施例に対して異なる構成部分について述べることとし、上述の実施例と同様の構成部分については、その説明を省略する。
まず、上述した実施例に対して長丸穴46aの向きを変えた形態について、図10を用いて説明する。
図10には、直線D1に対する、長丸穴46aの向きが上述した実施例とは異なる形態を示している。
現像装置4は、現像装置4の重量MDにより長丸穴46aにガイドされて、直線D8に平行な方向に分力F6が生じる。
よび、分力F6から生じる当接力F7の大きさはそれぞれ次の式で表される。
F6=MD×sinθ2
F7=F6×cosθ3=MD×sinθ2×cosθ3
図11には、直線D1に対する、加圧バネ55の向き、すなわち、加圧バネ55が掛けられた2点を結ぶ直線D11の向きが上述した実施例とは異なる形態を示している。加圧バネ55は、一端が現像装置4のバネ掛け部46dに掛けられ、他端がバネ掛け部46dから水平線Hに対して鉛直方向上方に角度θ5傾いた位置にあるバネ掛け部125cに掛けられている。また、加圧バネ55は、長丸穴46aの長手方向に延びる直線D9と、直線D1との間に配置されている。
F9=F8×cosθ4
また、加圧バネ55は鉛直上向きにも分力F10を発生させ、次の式で表わされる。
F10=F8×sinθ5
これにより、現像装置4が受ける重力を相殺して、感光ドラム1と現像ローラ41との当接をより確実に行うことができるようになる。
ここで、現像装置4の重量が重いときには、現像装置4を支えている支持軸125aと長丸穴46aとの摩擦力が大きくなる。図11の形態では、分力F10が現像装置4の重さを支えるように作用するため、支持軸125aと長丸穴46aとの摩擦力を小さくして、より効率良く当接力を与えることができる。このことで、分力F10が作用していない場合のように加圧バネ55の力を大きくする必要が無くなる。
可能となる。したがって、感光ドラム1と現像ローラ41とが当接しているときには十分な当接力を与えつつ、現像ローラ41を感光ドラム1から離間させるための力をより小さくすることが可能となる。
このように、現像装置4を感光ドラム1から離間させる力をより小さくすることができることにより、画像形成装置100の離間駆動部分の小型化および省電力化を実現し、コスト削減につなげることが可能となる。
また、従来の構成では、感光ドラム1と現像ローラ41とが離間状態から当接状態となる場合、現像ローラ41が感光ドラム1に当接する際の衝撃音が大きくなることが懸念されていた。本実施例においては、離間状態から当接状態へ向かう時の力を、従来の構成よりも小さくすることができるので、当接の際の衝撃による振動や音を、より抑えることが可能となる。
また、図1の状態で、直線D1と直線D3とが略平行となるように配置されることで、現像ローラ41が感光ドラム1に対して略平行にスライド可能となる。このことで、感光ドラム1と現像ローラ41との間に所定の大きさ(本実施例ではF3)の力がかかったときに、その大きさの力を(力がロスすることなく)当接力(本実施例ではF1)とすることができる。さらに、直線D1と直線D2とが略平行となることで、感光ドラム1と現像ローラ41とが当接する当接力として必要な力の向きと、加圧バネ55が発生させる力(加圧力)の向きとを略一致させることができる。これにより、より確実に(効率的に)当接力を与えることが可能となる。
Claims (12)
- 感光ドラムに当接して現像を行う現像ローラを有する現像ユニットと、
前記現像ローラの回転軸に平行な方向の両端において、前記現像ユニットを支持軸により回転可能に支持する2つの支持機構と、
前記現像ユニットに対し、前記2つの支持機構のうちいずれか一方の支持機構と同じ側に設けられ、前記現像ローラを前記感光ドラムに当接させるための付勢力を前記現像ユニットに加える付勢手段と、
を有し、前記現像ユニットに対し前記付勢力に抗する力が与えられると、前記支持軸を中心に前記現像ユニットが回転することで、前記現像ローラが前記感光ドラムから離間するカートリッジにおいて、
前記一方の支持機構は、前記支持軸に直交する面内で前記支持軸をスライド可能に保持する軸受を有しており、
前記現像ローラの回転軸に直交する面に、カートリッジの各構成部材を投影したときの投影面で、
前記現像ユニットにおいて前記付勢手段の付勢力が作用する作用点が、前記現像ローラの回転中心と前記感光ドラムの回転中心とを結ぶ第1直線と、前記支持軸を通り前記支持軸のスライド方向に平行な第2直線との間の領域にある
ことを特徴とするカートリッジ。 - 前記投影面で、前記第1直線と前記第2直線とが、略平行であることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ。
- 前記投影面で、前記第1直線と、前記作用点に作用する付勢力の方向に平行な直線とが、略平行であることを特徴とする請求項1又は2に記載のカートリッジ。
- 前記投影面で、前記支持軸と前記作用点を結ぶ直線と、前記作用点に作用する付勢力の方向に平行な直線とのなす角が、90度より小さいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のカートリッジ。
- 前記現像ユニットに対し前記付勢力に抗する力を受ける受け部が設けられ、
前記投影面で、前記支持軸から前記受け部までの距離が、前記支持軸から前記作用点までの距離よりも長いことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のカートリッジ。 - 前記現像ユニットに対し前記付勢力に抗する力を受ける受け部が設けられ、
前記投影面で、前記支持軸から前記受け部までの距離が、前記支持軸から前記現像ローラの回転中心までの距離よりも長いことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のカートリッジ。 - 前記投影面で、前記スライド方向に作用する前記現像ユニットの自重の分力により、前記現像ローラが前記感光ドラムに押し当てられるように、前記スライド方向が前記第1直線に対して傾いていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のカートリッジ。
- 前記現像ユニットの自重による前記支持軸回りのモーメントが、前記現像ローラが前記感光ドラムから離間する方向に作用する構成において、前記付勢手段の付勢力が鉛直上向きの分力を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のカートリッジ。
- 前記軸受は、長穴であり、
前記支持軸は、前記長穴の長手方向にスライド可能であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のカートリッジ。 - 前記付勢手段は、引っ張りバネであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のカートリッジ。
- 前記2つの支持機構のうち他方の支持機構と同じ側には、前記現像ローラに駆動力を伝達する駆動伝達部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のカートリッジ。
- 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のカートリッジを有することを特徴とする画像形成装置。
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