JP2015165790A - 粉粒体供給装置 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]複数種の粉粒体を各別に収容可能で、かつ各別に繰り出し供給可能な複数の粉粒体供給装置を備え、一方の粉粒体供給装置から繰り出された粉粒体を、他方の粉粒体供給装置のロート部に供給して合流させ、合流された粉粒体を共通の肥料流下路を介して田面へ供給するように構成したもの(特許文献1参照)。
上記課題を解決するために講じた本発明の技術手段は、第1粉粒体供給装置から供給される粉粒体を搬送する第1搬送路と、第2粉粒体供給装置から供給される粉粒体を搬送する第2搬送路と、前記第1搬送路と前記第2搬送路とで搬送される粉粒体同士が合流する合流搬送路とを備えて、合流した粉粒体を前記合流搬送路の下端側から田面に供給するように構成され、前記合流搬送路では、前記第1搬送路の内部に対して、前記第2搬送路の下端部を突入させてあるとともに、その第1搬送路の内部への前記第2搬送路の突入代が、前記第1搬送路における粉粒体流れ方向での下流側よりも上流側で大きくなるように配設して、前記第2搬送路の下端開口が前記第1搬送路の粉粒体流れ方向の下流側に向けて開口するように形成されていることである。
上記解決手段1にかかる発明によると、第1搬送路の内部への第2搬送路の突入代が、第1搬送路における粉粒体流れ方向での下流側よりも上流側で大きくなるように配設してあるので、第1搬送路内では、内部に突入した第2搬送路の下端開口のうち、第1搬送路における粉粒体流れ方向での上流側に位置する部分が、第1搬送路の内周面から庇状に第1搬送路の粉粒体の流れの中に突出した状態となる。
このように庇状に突出した部分が存在することで、庇状の部分の下面側では、第2搬送路から流れ込む粉粒体が第1搬送路を流れる粉粒体との衝突を避けられることになる。
したがって、第1搬送路を流れる粉粒体の量が多い場合にも、第2搬送路から第1搬送路への粉粒体の流れ込みが、第1搬送路を流れる粉粒体の流れによって阻害されることなく流れ込み易くなり、円滑な合流を行える利点がある。
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記第1搬送路には送風装置から粉粒体を搬送するための搬送風が供給され、前記第2搬送路では粉粒体を自重落下させるように構成されていることである。
上記の解決手段2にかかる発明によると、第1搬送路には送風装置から粉粒体を搬送するための搬送風が供給されることにより、遠い位置からの粉粒体搬送を良好に行えるものであるとともに、第2搬送路では粉粒体を自重落下させるようにして、搬送装置としての構成の簡素化が図られている。
そして、このように風力搬送を行う搬送路と自重搬送による搬送路とが合流された場合に、単に両搬送路を接続しただけでは、風力搬送路側の搬送風が自重搬送路側へ流れ込んで、自重搬送路での粉粒体の流下が阻害される虞があるが、本発明のものでは、前述したように、第2搬送路の下端部には第1搬送路の内周面から庇状に突出した部分が存在するので、第1搬送路の搬送風が第2搬送路に流れ込むことを回避することができ、両搬送路での円滑な粉粒体の流れ状態を確保し易いという利点がある。
また、第1搬送路を流れる粉粒体の流れ速度が速い場合には、庇状の部分の下面側に渦流による負圧部分が発生して、第2搬送路を流れる粉粒体を第1搬送路側へ引き込むように作用する可能性もあり、第1搬送路を流れる粉粒体と第2搬送路を流れる粉粒体との合流が円滑に行われ易くなる利点がある。
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記第1搬送路内における前記第2搬送路の流路断面積は、前記第1搬送路の流路断面積の1/2以下に設定されていることである。
上記の解決手段3にかかる発明によると、第1搬送路内における第2搬送路の流路断面積は、第1搬送路の流路断面積の1/2以下に設定されているので、第1搬送路内を流れる粉粒体の流れが必要以上に制限されることを避け得るものである。
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記第2搬送路は、その下端開口のうち、前記第1搬送路における粉粒体流れ方向での下流側に位置する部分が前記第1搬送路の内周面と面一になるように配設されていることである。
上記の解決手段4にかかる発明によると、第2搬送路の下端開口のうち、第1搬送路における粉粒体流れ方向での下流側に位置する部分が第1搬送路の内周面と面一になるように配設されているので、第2搬送路から第1搬送路への粉粒体の流れ込みや、第1搬送路内における粉粒体の流れが、合流対象側の搬送路の存在によって阻害される虞少なく円滑に行われ易いという利点がある。
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記第1搬送路は、斜め上方から斜め下方に向かう傾斜搬送経路部分を備えるとともに、その傾斜搬送経路部分の下端側に下向きに屈曲形成された屈曲部を備え、その屈曲部よりも上流側で前記第2搬送路が合流するように構成されていることである。
上記の解決手段5にかかる発明によると、第1搬送路の傾斜搬送経路部分を流れる粉粒体が屈曲部に衝突する前に第2搬送路の粉粒体が混入されるので、第2搬送路の粉粒体が第1搬送経路に取り込まれた後に屈曲部に衝突して攪拌作用を受けることになる。これによって両搬送経路の粉粒体同士が効率よく混合され、かつ、衝突により減速されながら下向きに落下し、田面への粉粒体供給が円滑に行われ易い。
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記第1搬送路と前記第2搬送路との合流箇所における側面視での交差角度が、前記合流箇所の上側で約60度以下の角度であるように構成されていることである。
上記の解決手段6にかかる発明によると、第1搬送路と第2搬送路との合流箇所における側面視での交差角度が、合流箇所の上側で約60度以下の角度であるように構成されているので、双方の搬送路に適度の傾斜角度を持たせて、かつ、ともに搬送方向が下方側へ向けられた状態に保って、良好な粉粒体の合流搬送を行い易いものである。
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記第2搬送路の流路断面積は、その第2搬送路の上流側端部よりも下流側端部で小さくなるように構成されていることである。
上記の解決手段7にかかる発明によると、第1搬送路側から第2搬送路側への粉粒体の流れ込みを、第2搬送路の下流側端部の流路断面積が狭められていることで、より確実に抑制し易いという利点がある。
〔田植機の全体構成〕
図1は、本発明に係る粉粒体供給装置を適用した田植機の全体を示す側面図である。
この田植機は、図1に示すように、車体フレーム10の前部が左右一対の前輪11Fで支持され、後部が左右一対の後輪11Rで支持された自走車体1を備えている。自走車体1の後部には、リンク機構12を介して苗植付装置2が上下位置変更可能に支持されて、乗用型田植機が構成されている。
前記原動部13の左右両側で横方向に離れた位置に予備苗のせ台16が配設され、予備苗のせ台16に搭載された予備苗を取り出して、自走車体1上から後方の苗植付装置2の苗のせ台20に苗補給可能に構成してある。前記リンク機構12は、機体後部に設けた油圧シリンダ17の伸縮作動にともなって上下揺動可能に構成してある。
苗植付装置2は、リンク機構12が油圧シリンダ17によって車体フレーム10に対して上下に揺動操作されることにより、整地用フロート27が圃場泥土に接地した下降作業状態と、整地用フロート27が圃場泥土から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降操作される。
苗植付装置2の後部側には、施肥装置3とは別の粉粒体供給装置としての施薬装置4(第2粉粒体供給装置に相当する)が配設されている。
苗植付装置2は、図1及び図3に示すように、リンク機構12の後端部にフィードケース21が支持され、フィードケース21から左右横向きに延出された横フレーム22の後面側に、後向きに片持ち状で伝動ケース23が延出されている。この伝動ケース23の上部に苗のせ台20が支持されている。
フィードケース21から横方向に周知の横送り軸(図外)が延出され、この横送り軸と苗のせ台20とが連係されて、横送り軸の回転駆動に伴って苗のせ台20が横方向に往復移動するように構成されている。伝動ケース23の後部には植付ケース24が回転自在に支持され、植付ケース24に、植付爪25aを備えた一対の植付アーム25(苗植付機構に相当する)が支持されている。
この苗縦送り装置26は、苗のせ台20が往復横送り駆動のストロークエンドに達すると、苗載置部20aに載置されている苗が下端の苗取り出し口20c側に向けて所定量だけ送られるように、縦送りベルト26aを駆動して苗を縦送りするように構成された周知の構造のものである。
この整地用フロート27は、フィードケース21の下部に位置するセンターフロート27Cと、センターフロート27Cの右及び左の横外側に所定間隔を隔てて位置するサイドフロート27R,27Lとを備えたものである。整地用フロート27では、センターフロート27Cの左右方向での中心位置よりも横外側に離れた位置の左右両側部に苗植え付け対象箇所の泥面を整地するための整地部が形成され、各サイドフロート27R,27Lは左右方向での中央部に同様な整地部が形成されている。
これらの各作溝器29,29の後方側には、各作溝器29,29で形成される泥面の形成溝を埋め戻すための覆土体28が、各作溝器29,29が取り付けられた箇所よりも後方側で各整地用フロート27に装備されている。各覆土体28は、作溝器29が泥面に溝を形成する際に、作溝器29で左右に押し退けられて溝の左右両側に盛り上がった泥土を、機体進行に伴って横側方へ押し、泥面に形成されている前記溝内に泥土を押し込んで埋め戻すように取り付けられたものである。
前記作溝器29で泥面に形成される溝は、植付アーム25による苗植付箇所の横側方に少しずれた箇所に位置する。
粉粒体供給装置は、図1及び図2に示すように、運転座席15の後側に肥料を貯留する肥料タンク30を設けた施肥装置3と、苗植付装置2における苗のせ台20の後方側に薬剤タンク40を設けた施薬装置4とを備えている。
施肥装置3は、粉粒体である肥料を貯留するように車体横方向に長い形状に形成された一つの肥料タンク30を備えるとともに、その肥料タンク30の下側に位置して、肥料タンク30内の肥料を所定量ずつ繰り出す二つの繰出機構31とを備えている。さらに、繰り出された肥料を搬送風に乗せて風力搬送するための送風装置32と、繰り出された粉粒体を供給対象箇所へ案内する4本の可撓性を有した軟質の供給ホース33(第1搬送路に相当する)とを備えている。
この供給ホース33は、機体進行方向前方側が上位となるように、苗のせ台20の背面にほぼ沿って、斜め前方上方から斜め後方下方に向かう傾斜姿勢の傾斜搬送経路部分を備えている。そして、この供給ホース33の下端側には、図3乃至図5に示すように、供給された粉粒体を泥面に形成した溝へ供給するための4箇所の作溝器29と、前記各供給ホース33と各作溝器29とを繋ぐ合流管34(合流搬送路に相当する)とが備えられている。
この合流管34内における粉粒体の搬送路が合流搬送路であり、供給ホース33内の搬送路とともに、第1粉粒体搬送路を構成し、かつ、後述する施薬装置4の薬剤供給筒43とともに、第2供給搬送路を構成する。したがって、前記第1搬送路は、供給ホース33によって斜め上方から斜め下方に向かう傾斜搬送経路部分を備えるとともに、その傾斜搬送経路部分の下端側で、前記合流管34による下向きに屈曲形成された屈曲部34aを備えている。
整地用フロート27に固定されている作溝器29が、整地用フロート27の揺動作動に伴ってある程度姿勢変化した場合にも、蛇腹管35が変形することによって、合流管34側ではあまり姿勢変化が生じない状態に維持され易いものである。
また、蛇腹管35の下端側筒状に形成され、前方側よりも後方側が下方に位置するように下方側へ延出され、その下端は合流管34の下端よりも下方側に位置している。この下方側に延出された蛇腹管35の下端部が、後方側開放の断面チャンネル状の作溝器29とともに、合流管34の下端から落下する粉粒体の落下経路周辺を囲繞し、粉粒体が落下途中で風の影響を受けるなどして飛散することを抑制できるように設けられている。
各繰出機構31の後部側には、それぞれ2本の供給ホース33が接続されていて、送風装置32で発生させた風に乗せて、繰出機構31から繰り出された粉粒体を風力搬送するように構成されている。風力搬送された粉粒体は、各供給ホース33の下端部から、各作溝器29によって形成された田面の溝内へ向けて落下するように供給される。
送風装置32の吸気ダクト32Bは、エンジンの付近に延出してあり、エンジンの放熱などによって温度上昇した空気を吸引して搬送風を発生させる。この送風装置32は電動モータ32Cで駆動されるように構成してある。
したがって、施肥装置3の繰出機構31は、苗植付装置2による苗植付作動中に肥料を作溝器29側へ供給し、苗植付装置2による苗植付作動が停止されると、施肥装置3の繰出機構31による肥料の繰り出しも停止される。
施薬装置4は、前記施肥装置3で供給される肥料とは別種の粉粒体である病虫害防除用薬剤などの粉粒体を供給するものであり、左右一対の薬剤タンク40と、各薬剤タンク40の下側に設けた4個の薬剤繰り出し部41と、薬剤繰り出し部41の下部から下向きに延出した4本の薬剤供給筒43(第2搬送路に相当する)とを備えている。
この施薬装置4は、図4及び図5に示すように、苗植付装置2の伝動ケース23の上側にボルト止めしたブラケット46に取り付けた支持杆47を介して、横長の横架支持体48に各薬剤繰り出し部41が固定されることにより、苗のせ台20の後方側に配設されている。
繰り出し駆動軸42には、その繰り出し駆動軸42との間に、図示しない一方向回転機構を介して揺動アーム42aが設けられていて、揺動アーム42aの往復揺動に伴って繰り出し駆動軸42が一定方向に回転駆動されるように構成されている。前記揺動アーム42aが駆動機構50を介して植付ケース24に連係されている。
連係ロッド52の一端側は、動力取り出し体51の回転中心から少し離れた位置に、球継ぎ手を介して連結され、他端側は鍵型に屈曲されて揺動アーム42aの連結箇所に挟み込まれた状態で連結されている。この揺動アーム42a側での連係ロッド52の連結位置は、繰り出し駆動軸42の軸中心に対する遠近方向で位置変更可能である。したがって、連結位置を繰り出し駆動軸42の軸中心に近づけると、植付ケース24の一回転あたりにおける繰り出し駆動軸42の揺動角度範囲が大きくなり、逆に、連結位置を繰り出し駆動軸42の軸中心から遠ざけると、植付ケース24の一回転あたりにおける繰り出し駆動軸42の揺動角度範囲が小さくなる。これによって、植付ケース24の一回転あたりにおける繰り出しロールの回転角を変化させて、粉粒体の繰り出し量を変更することができる。
この下部筒45は、図3乃至図6に示すように、上端側が前記上部筒44に接続された大径管45aと、下端側が前記合流管34に接続される小径管45cと、その大径管45aの下端側と小径管45cの上端側とに対して嵌合状態とすることで接続可能なロート状の接続管45bとを備えている。
大径管45aと小径管45cとが接続管45bを介して分割可能に接続されているのは、接続管45bを取り外すことで大径管45aと小径管45cとの分解掃除など、メンテナンスを行う際の便を図るためのものである。
また、小径管45cは透明の合成樹脂管で構成してあり、外部から薬剤の流れ状況を確認し易くしてある。
すなわち、図5に示すように、供給ホース33と薬剤供給筒43は、供給ホース33の中心線p1と小径管45cの中心線p2とが、ほぼ60度程度の交差角θを有して交差する状態で前記合流管34に接続されている。このように接続されることにより、各供給ホース33も、下部筒45もほぼ下向きに近い状態で合流管34に接続された状態となる。
このとき、施薬装置4の薬剤繰り出し部41から自重で粉粒体を落下させる第2搬送路の薬剤供給筒43における小径管45cの中心線p2と鉛直線yとがなす角度βは、送風装置32から供給される搬送風によって粉粒体を搬送する第1搬送路の供給ホース33の中心線p1と鉛直線yとがなす角度αよりも、鉛直線yに近い急角度であるように構成されている。
このように小径管45cを取り付けたことにより、その小径管45cの突入端部の下端開口45dは、合流管34内における粉粒体流れ方向での下流側に向けて開口した状態となる。
また、小径管45cの流路断面積が供給ホース33の流路断面積よりも十分に小さいことで、合流管34側から小径管45c側への搬送風の流れ込みに対する流路抵抗となり、小径管45c側への粉粒体の逆流が抑制される。
実施の形態では、合流管34に対する小径管45cの接続を、合流管34の内周面から合流管34内の第1搬送路の内部への突入代L1が、この合流管34内における粉粒体流れ方向での下流側よりも上流側で大きくなるように、上流側に位置する端部45Fを、下流側に位置する端部45Rよりも合流管34の内部へ大きく入り込んだ状態で固定し、下流側に位置する端部45Rは合流管34の内周面と面一な位置に固定した構造のものを示したが、これに限られるものではない。
例えば図7(a)に示すように、下流側に位置する端部45Rも合流管34の内周面よりも内部へ突入するように設けて、その下流側に位置する端部45Rの突入代L2が上流側に位置する端部45Fの突入代L1よりも小さくなるようにしたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、第1搬送路の内部への第2搬送路の突入代が、第1搬送路における粉粒体流れ方向での下流側よりも上流側で大きくなるようにするにあたり、合流管34に対する小径管45cの接続に際して、合流管34の内周面から合流管34内の第1搬送路の内部への突入代L1が、この合流管34内における粉粒体流れ方向での下流側よりも上流側で大きくなるように、上流側に位置する端部45Fを、下流側に位置する端部45Rよりも合流管34の内部へ大きく入り込んだ状態で固定した構造のものを示したが、これに限られるものではない。
例えば図7(b)に示すように、小径管45cの端部は、上流側の端部45Fも、下流側の端部45Rも合流管34の内周面と面一な位置に固定し、その小径管45cとは別の庇部材45eを設けて、小径管45cの端部の延長方向における合流管34内に、合流管34の内周面から合流管34内の第1搬送路の内部への第2搬送路となる部分の突入代L1が、この合流管34内における粉粒体流れ方向での下流側よりも上流側で大きくなるようにしてもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、施肥装置3の各供給ホース33と下部筒45の下端側との接続箇所を、苗のせ台20の下側に相当する位置とした構造のものを例示したが、これに限られるものではない。例えば、図示しないが、苗のせ台20の仕切り部20bを、施肥装置3の供給ホース33が貫通する、もしくは施薬装置4の下部筒45が貫通する状態で設け、苗のせ台20の前側、もしくは後側で合流するように接続したものであってもよい。
この場合、苗のせ台20の横移動に伴う貫通箇所の横移動は、供給ホース33や下部筒45の可撓性によって許容できるように、供給ホース33や下部筒45に横移動可能な機能を備えさせておくとよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、泥面供給手段としての作溝器29を、整地用フロート27に取り付けた構造のものを例示したがこれに限られるものではない。例えば作溝器29を苗植付装置2の固定部である横フレーム22、あるいは伝動ケース23に対して取り付けるように構成してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、泥面供給手段としての作溝器29を備えた構造のものを例示したが、これに限られるものではない。
例えば、作溝器29を用いずに、合流管34から直接に田面に落下供給させるように構成されたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、供給対象の複数種の粉粒体として、肥料と病虫害防除用薬剤とを用いた例を示したが、これに限られるものではない。例えば、肥料に代えて薬剤と別種の薬剤とを複数種の粉粒体として用いたもの、あるいは、肥料と別の種類の肥料とを複数種の粉粒体として用いたものであっても差し支えない。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
また、実施の形態では、田植機における粉粒体供給装置を示したが、これに限られるものではない。
例えば、直播機における粉粒体供給装置であってもよく、その際、供給対象の複数種の粉粒体として、肥料と種籾、あるいは、種籾と薬剤とを複数種の粉粒体として用いたものであってもよい。
その場合、種籾は、カルパーコーティングされた種籾や、鉄コーティング剤でコーティングされた種籾であってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
4 施薬装置(第2粉粒体供給装置)
29 作溝器(泥面供給手段)
30 肥料タンク
31 繰出機構
32 送風装置
33 供給ホース(第1搬送路)
34 合流管(合流搬送路)
34a 屈曲部
40 薬剤タンク
41 薬剤繰り出し部
43 薬剤供給筒(第2搬送路)
45d 下端開口
L1 突入代
θ 交差角度
Claims (7)
- 第1粉粒体供給装置から供給される粉粒体を搬送する第1搬送路と、
第2粉粒体供給装置から供給される粉粒体を搬送する第2搬送路と、
前記第1搬送路と前記第2搬送路とで搬送される粉粒体同士が合流する合流搬送路とを備えて、合流した粉粒体を前記合流搬送路の下端側から田面に供給するように構成され、
前記合流搬送路では、前記第1搬送路の内部に対して、前記第2搬送路の下端部を突入させてあるとともに、その第1搬送路の内部への前記第2搬送路の突入代が、前記第1搬送路における粉粒体流れ方向での下流側よりも上流側で大きくなるように配設して、前記第2搬送路の下端開口が前記第1搬送路の粉粒体流れ方向の下流側に向けて開口するように形成されている粉粒体供給装置。 - 前記第1搬送路には送風装置から粉粒体を搬送するための搬送風が供給され、前記第2搬送路では粉粒体を自重落下させるように構成されている請求項1記載の粉粒体供給装置。
- 前記第1搬送路内における前記第2搬送路の流路断面積は、前記第1搬送路の流路断面積の1/2以下に設定されている請求項1又は2記載の粉粒体供給装置。
- 前記第2搬送路は、その下端開口のうち、前記第1搬送路における粉粒体流れ方向での下流側に位置する部分が前記第1搬送路の内周面と面一になるように配設されている請求項1〜3のいずれか一項記載の粉粒体供給装置。
- 前記第1搬送路は、斜め上方から斜め下方に向かう傾斜搬送経路部分を備えるとともに、その傾斜搬送経路部分の下端側に下向きに屈曲形成された屈曲部を備え、その屈曲部よりも上流側で前記第2搬送路が合流するように構成されている請求項1〜4のいずれか一項記載の粉粒体供給装置。
- 前記第1搬送路と前記第2搬送路との合流箇所における側面視での交差角度が、前記合流箇所の上側で約60度以下の角度であるように構成されている請求項1〜5のいずれか一項記載の粉粒体供給装置。
- 前記第2搬送路の流路断面積は、その第2搬送路の上流側端部よりも下流側端部で小さくなるように構成されている請求項1〜6のいずれか一項記載の粉粒体供給装置。
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