JP2013055896A - 水田作業機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数本の連通パイプ24を、両端部間に屈曲部83を備えるように、かつ同一の屈曲部形態を備えるように形成してある。複数本の連通パイプ24それぞれを複数の搬送管27及び複数の作溝器19のいずれの連通にも適用可能なように、複数本の連通パイプ24の搬送管側に連結するための連結部81,82及び作溝器側に連結するための連結部81,82の連結用仕様を同一に設定してある。複数本の連通パイプ24に、複数の搬送管27及び複数の作溝器19それぞれの連通に適用する場合の取付け姿勢を表示する指標91〜94を設けてある。
【選択図】図4
Description
連通パイプを採用する場合、連通させようとする連通管と作溝器の間に作業部の部材や装置などの障害物が存在することになれば、連通パイプと障害物の干渉を回避する屈曲部を連通パイプに備えさせる必要が生じる。障害物の位置や形状が異なっても障害物との干渉を回避できるように、位置や形状が異なる障害物それぞれに対応する屈曲部を備えた専用の連通パイプを準備した場合、屈曲部の形態が異なる複数種類の連通パイプを製作せねばならず、コスト高になる。
前記複数本の連通パイプを、両端部間に屈曲部を備えるように、かつ同一の屈曲部形態を備えるように形成し、
前記複数本の連通パイプそれぞれを前記複数の搬送管及び前記複数の作溝器のいずれの連通にも適用可能なように、前記複数本の連通パイプの前記搬送管側に連結するための連結部及び前記作溝器側に連結するための連結部の連結用仕様を同一に設定し、
前記複数本の連通パイプに、前記複数の搬送管及び前記複数の作溝器それぞれの連通に適用する場合の取付け姿勢を表示する指標を設けてある。
すなわち、作溝器と搬送管の間に存在する障害物と連通パイプとの干渉を連通パイプの屈曲部によって回避することができる。
搬送管と作溝器の間に存在する障害物の位置や形状が同一であるかあまり相違しない作溝器の場合、連通パイプの屈曲部の障害物に対する位置を同じにすればよく、この作溝器ための連通パイプの取付け姿勢は、作溝器の相違にかかわらず同じにすることになる。搬送管と作溝器の間に位置する障害物の位置や形状が異なる場合、連通パイプの屈曲部の障害物に対する位置を変化させねばならず、この作溝器のための連通パイプの取付け姿勢は、作溝器によって相違させることになる。複数本の連通パイプの搬送管側に連結するための連結部及び作溝器側に連結するための連結部の連結用仕様を同一に設定して、各搬送管側及び各作溝器側に同一種類の連通パイプを取付け姿勢の変更にかかわらず連結できるようにしてあるから、複数の作溝器を複数の搬送管に各別に連通させるのに、障害物の位置や形状の相違があっても、障害物に対する屈曲部の位置が変化するように取付け姿勢を変更させて同一種類の連通パイプによって連通させることができる。
連通パイプの取り付け姿勢を指標によって容易に認識しながら連通パイプの取り付けを行ない、連通パイプを障害物の相違にかかわらず所定の取付け姿勢に精度よく容易に取り付けることができる。
図1は、本発明の実施例に係る水田作業機の全体を示す側面図である。図2は、本発明の実施例に係る水田作業機の全体を示す平面図である。これらの図に示すように、本発明の実施例に係る水田作業機は、左右一対の操向操作及び駆動自在な前輪10,10と左右一対の駆動自在な後輪11,11とによって自走する乗用型の走行機体1の後部に、油圧シリンダ2の作動で昇降揺動するリンク機構3を介して作業部4を連結して、かつ走行機体1の運転座席13の後側に設けられたタンク21を備えた粉粒体供給装置5を設けて構成されている。
図1及び図2に示すように、走行機体1は、その前部に搭載されたエンジン6からの動力を、ベルト式伝動装置7及び静油圧式無段変速装置8を介してギヤ式伝動装置9に伝達し、そのギヤ式伝動装置9からの走行用動力を左右の前輪10及び後輪11に伝達する四輪駆動形式に構成されている。走行機体1の後部側には、左右の前輪10を操向操作するステアリングホイール12や運転座席13などを備えた搭乗形の運転部14が形成されている。
図3は、作業部4を示す側面図である。この図及び図1,2に示すように、作業部4は、リンク機構3を構成するアッパーリンク3a及びロワーリンク3bの後端部に連結フレーム3cを介して作業部機体横方向での中間部が連結された作業部機体横方向に長い連結部材28を備えて構成された作業部機体フレーム30を備えている。連結部材28は、縦断面形状が矩形に形成された中空の鉄鋼材によって構成されている。作業部機体フレーム30は、前記連結部材28を備える他、この連結部材28の長手方向での3箇所から作業部機体後方向きに延出され、前端側が連結部材28によって連結された状態で作業部機体横方向に所定間隔を隔てて並ぶ作業部機体前後向きの3つの植付駆動ケース29を備えて構成されている。
図1,2に示すように、粉粒体供給装置5は、ホッパ形に形成されたタンク21と、このタンク21の底部に設けた粉粒体繰出し部Aと、運転座席13の下方に走行機体1の機体フレームに支持される状態で設けたブロワ22と、作業部4に作業部機体横方向に並べて設けた6つの粉粒体供給部Kとを備えて構成してある。
すなわち、粉粒体繰出し部Aがタンク21に貯留された肥料を4つの繰出し機構20によってそれぞれの送出部20aに繰出し、6つの搬送管27それぞれが、送出部20aに繰り出された肥料をブロワ22から送出部20aを介して搬送管27に供給される搬送風によって粉粒体供給部Kの連通パイプ24に供給する。6つの粉粒体供給部Kそれぞれは、搬送管27から連通パイプ24に供給された肥料をブロワ22からの搬送風によって連通パイプ24に沿わせて作溝器19の供給部19aに供給する。6つの作溝器18により、圃場面の機体横方向での6箇所に溝を形成し、形成した溝に供給部19aによって連通パイプ24からの肥料を供給していく。各作溝器18は、苗植付機構18による苗植付け箇所より機体前方側において、溝を形成して肥料供給する。作溝器19による肥料供給を行なった後の溝は、作溝器19の後方に配置して接地フロート15に設けられた埋戻し板39による泥土の押し寄せによって埋められる。
つまり、上下一対の支持杆53,54に対する連結フック50,51の係合により、支持杆53,54に直交する方向での支持杆53,54に対する連通パイプ24の位置決めを行なわせて、連通パイプ24及び支持杆53に対する係止ピン52の係止により、支持杆53に沿う方向での支持杆53に対する連通パイプ24の位置決めを行なわせて、連通パイプ24を固定するように構成してある。
図12は、第2の実施形態を備える水田作業機における粉粒体供給部Kを示す正面図である。第2の実施形態を備える水田作業機では、5条植えの苗植え作業を及び5条の植付け苗に対する施肥作業を行なうよう構成してある。
(1)上記した実施例では、粉粒体供給部Kによっては連通パイプ24の上下向き及び前後向きを入れ換えて取り付ける例を示したが、上下向きの入れ換えを行なわないで前後向きの入れ換えだけを行なって、あるいは、前後向きの入れ換えを行なわないで上下向きの入れ換えだけを行なって取り付ける構成を採用して実施してもよい。
19 作溝器
20 繰り出し機構
24 連通パイプ
25D 作溝器側の接続部
27 搬送管
50,51 連結フック
52 係止ピン
53,54 支持杆
81,82 連結部
83 屈曲部
91,92,93,94 指標
A 粉粒体繰出し部
K 粉粒体供給部
Claims (4)
- 圃場面に粉粒体供給する溝を機体横方向での複数箇所で形成する複数の作溝器、及び前記複数の作溝器を粉粒体繰出し部から延出する複数の搬送管に各別に連通させる複数本の機体上下向きの連通パイプを有した作業部が備えられた水田作業機であって、
前記複数本の連通パイプを、両端部間に屈曲部を備えるように、かつ同一の屈曲部形態を備えるように形成し、
前記複数本の連通パイプそれぞれを前記複数の搬送管及び前記複数の作溝器のいずれの連通にも適用可能なように、前記複数本の連通パイプの前記搬送管側に連結するための連結部及び前記作溝器側に連結するための連結部の連結用仕様を同一に設定し、
前記複数本の連通パイプに、前記複数の搬送管及び前記複数の作溝器それぞれの連通に適用する場合の取付け姿勢を表示する指標を設けてある水田作業機。 - 前記連通パイプを、連通させるべき前記搬送管及び前記作溝器が異なる場合、上下向きを入れ換えて取り付けるよう構成してある請求項1記載の水田作業機。
- 前記連通パイプを、連通させるべき前記搬送管及び前記作溝器が異なる場合、前後向きを入れ換えて取り付けるよう構成してある請求項1又は2記載の水田作業機。
- 前記連通パイプに、機体側の機体横向きの支持杆に対して係脱自在な連結フックを設け、
前記連通パイプの前記支持杆に対する機体横方向での位置決めを行なうように前記連通パイプと前記支持杆とにわたって装着される係止ピンを設けてある請求項1〜3のいずれか一項に記載の水田作業機。
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