JP2015161053A - 編地の解れ止め方法 - Google Patents

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一良 岡本
隆紀 津田
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隆紀 津田
真也 森本
Shinya Morimoto
真也 森本
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Abstract

【課題】従来よりも簡単かつ確実に編地の解れ止めを行うことができる編地の解れ止め方法を提供する。【解決手段】第一編糸1による終端編目12に対して第一編糸1で止め編目14を編成する工程αと、終端編目12の近傍の編針を用いて第二編糸2で捨て編地20を編成する途中で、当該第二編糸2で止め編目14に捨て編地20を結合する結合編目23を編成する工程βと、結合編目23に続けて捨て編地20を継続して編成する工程γとを備える。工程βは、止め編目14に対して割増やしを行う工程β1と、割増やしで編成した新規編目22に対して結合編目23を編成し、止め編目14の一方のシンカーループ14aに新規編目22の両シンカーループを交差させる工程β2とを備えてもよい。工程γは、結合編目23と捨て編地20の既存編目26とで重ね目24を形成する工程γ1と、重ね目24に続けて捨て編地20を継続して編成する工程γ2とを備えてもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、横編機を用いて編地を編成した後、編地の終端編目から編地が解れない編地の解れ止め方法に関する。
横編機を用いて編地を編成し終わった後、その編地のウエール方向の終端編目から編地が解れないように解れ止めを行う必要がある。編成し終えた編地を横編機から外すために、編地の終端編目(伏目処理を行った場合は、伏目の最終編目)から横編機の給糸口に延びる編糸を切断するが、編糸の切断端が引っ張られると、終端編目から編目が連鎖的に解れるためである。そこで従来は、解れ止めを施したい編目となる終端編目に対して編目を複数回繰り返し編成して捨て編地を編成した後、編糸を切断している(例えば、特許文献1を参照)。そうすることで、仮に切断端が引っ張られても、まず捨て編地の編目が解れるため、製品となる編地の編目が解れることを防止できる。捨て編地の始末は、編糸の切断後に手作業で捨て編地のみを解き、切断端を終端編目の中に引き抜くことで行っている。
特許第2747914号公報
特許文献1の技術では、手作業で捨て編地を解くときに終端編目(伏目の最終編目)手前まで解いて止めることが難しく、編地の編目も解れてしまう虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的の一つは、従来よりも簡単かつ確実に編地の解れ止めを行うことができる編地の解れ止め方法を提供することにある。
本発明の編地の解れ止め方法は、少なくとも前後一対の針床と、針床に第一編糸及び第二編糸の各々を給糸する第一給糸口及び第二給糸口とを有し、前後の針床間で編目の目移しが可能な横編機を用いて編地を編成した後、その編地の終端編目に解れ止め処理を施す編地の解れ止め方法において、以下の工程α〜工程γを備える。
[工程α]…前記第一編糸で編成される編地のうち、針床に係止される前記終端編目に対して第一編糸で止め編目を編成する。
[工程β]…前記終端編目の近傍の編針を用いて第二編糸で捨て編地を編成する途中において、当該第二編糸で前記止め編目に捨て編地を結合する結合編目を編成する。
[工程γ]…前記結合編目に続けて新たな編目を編成して捨て編地を継続して編成する。
本発明の編地の解れ止め方法の一形態として、前記工程βは以下の工程β1と工程β2とを備え、前記工程γは以下の工程γ1と工程γ2とを備える形態が挙げられる。
[工程β1]…前記止め編目を対向する針床に目移しすると共に、前記第二編糸を前記止め編目から引き出し、前記止め編目が係止されていた編針に新規編目を編成する割増やしを行う。
[工程β2]…前記新規編目に対して前記第二編糸で前記結合編目を編成し、前記止め編目の一方のシンカーループに対して、前記新規編目の両シンカーループを交差させる。
[工程γ1]…前記結合編目を捨て編地の既存編目と重ね合わせて重ね目を形成する。
[工程γ2]…前記重ね目に続けて新たな編目を編成して捨て編地を継続して編成する。
本発明の編地の解れ止め方法の一形態として、前記第一編糸と前記第二編糸とは異なる色である形態が挙げられる。
本発明の編地の解れ止め方法によれば、終端編目に対して編成された止め編目に捨て編地を結合しているため、終端編目(伏目処理を行った場合は、伏目の最終編目)から延びる第一編糸の切断端が引っ張られても、終端編目のループに捨て編地が引っ掛かり、終端編目から編目が解れることがない。第一編糸の切断端は、編地及び捨て編地を横編機から外した後、捨て編地を引っ張ることで、終端編目の中から容易に引き抜くことができる。このとき、止め編目のみが解れ、第一編糸が終端編目に絡んだ状態となるため、編地が解れることはほぼなくなる。第一編糸の切断端を終端編目の中から引き抜いて解れ止めが完成すれば、捨て編地は必要ない。本発明の解れ止め方法で得られる編地では、捨て編地の端部(編出し側または編終わり側の少なくとも一方)を引っ張ることで、容易に捨て編地を編地(第一編糸)から取り除くことができる。
工程βで工程β1及び工程β2を行い、工程γで工程γ1及び工程γ2を行うことで、止め編目の一方のシンカーループに第二編糸が絡むことによる捨て編地の結合を行えるため、止め編目(第一編糸による編地)に対して第二編糸で改めて結合する必要はない。よって、第一編糸の切断端を終端編目の中から引き抜く作業が行い易く、捨て編地を編地(第一編糸)から取り除く作業も行い易い。
第一編糸と第二編糸とが異なる色であることで、編地と捨て編地との区別がし易い。止め編目に異なる色の捨て編地が結合されていることで、捨て編地を止め編目の目印として用いることができ、ひいては終端編目の目印として用いることができる。よって、第一編糸の切断端を終端編目の中から引く抜く作業が行い易い。また、捨て編地を編地(第一編糸)から取り除く作業も行い易い。
実施形態1に係る編地の解れ止め方法を示す編成工程図である。 実施形態1に係る編地の解れ止め方法によって編成された終端編目近傍の編地及び捨て編地の編糸の状態を示すループ図である。
以下、筒状編地を編成し、その筒状編地の最終編目列に伏目処理を施した後に行う編地の解れ止めを例にして、本発明の実施形態に係る編地の解れ止め方法を説明する。
<実施形態1>
本発明の実施形態1に係る編地の解れ止め方法を図1及び図2に基づいて説明する。本実施形態1に記載の編成には、左右方向に延び、かつ前後方向に互いに対向する一対の針床を備え、前後の針床間で編目の目移しが可能であると共に、少なくとも一方の針床がラッキング可能な2枚ベッド横編機を用いた。この横編機に備わる編針は、編針の側面に目移し用の羽根を備えず、フックを有する針本体とフックを開閉する2枚のブレードを有するスライダーとを備え、2枚のブレードの間で編目の受け渡しをすることができる複合針である。なお、使用する横編機は、4枚ベッド横編機であってもよい。
図1は、実施形態1に係る編地の解れ止め方法を示す編成工程図である。図1の左欄の『S+数字』は編成工程の番号を、右欄は各編成工程における針床の編成状態を示す。右欄において、FBは前針床を、BBは後針床を示し、A〜Sの黒点は編針、黒丸はその編成工程で編成された編目、白丸は編針に係止される旧編目、二重丸は重ね目、逆Vは掛け目、逆三角形は給糸口を示す。なお、編目の移動の際に行われるFB,BBの相対的なラッキング動作の説明は省略し、使用する針数は実際の編成よりも少なくしている。
S1では、第一給糸口6から給糸される第一編糸1で編成された筒状編地10の最終コースの編目列に伏目処理を施す。ここでは、BBの編針G〜編針S及びFBの編針S〜編針Gに筒状編地10の終端編目列が係止されている。つまり、ここで言う筒状編地10の終端編目12(図2を参照)は、FBの編針Gに係止される編目のことである。伏目処理は、まずBBの編針Gに係止される編目を隣接するBBの編針Iに係止される編目に重ね合わせて重ね目を形成し、この重ね目に続いて新たな編目を形成する。この新たな編目の形成によって、重ね目が編針から払われる。そして、新たな編目をBBの編針Sに係止される編目まで同様の手順で繰り返す。そして、編針Sに形成した重ね目に続く新たな編目をFBの編針Sに係止される編目に重ね、同様の編成をFBの編針Gに係止される編目まで繰り返す(S1〜S4を参照)。
S2では、上述した筒状編地10の伏目処理の途中で、筒状編地10の終端編目の近傍の空針を用いて、第二給糸口8から給糸される第二編糸2で捨て編地20(図2を参照)の編出し部を編成する。編出し部は、図1の左から右方向に向けて第二給糸口8を移動させて編針Aに一方の掛け目21を編成し、第二給糸口8を一旦編針Cを通過させ、図1の右から左方向に第二給糸口8を蹴り返して編針Cに他方の掛け目21を編成している。捨て編地20の編出し部の編目数は、例えば、1目〜4目程度が挙げられる。
S3では、第一編糸1で筒状編地10に対して伏目処理を継続すると同時に、第二編糸2で捨て編地20を編成する。編出し部に続く捨て編地20の編成において後述する結合編目23までの編成は、複数コース(4コース〜30コース程度)行うことが挙げられる。そうすることで、仮に捨て編地20の編出し部に繋がる第二編糸2が引っ張られても、この複数コースの編目が解れるため、後述する結合編目23まで解れることを防止できる。
S4では、筒状編地10の終端編目12に対して第一編糸1で止め編目14を編成する(本発明の工程αに相当)。ここでは、筒状編地10に伏目処理を行っているため、終端編目12の隣の編目に形成された重ね目に編成された新たな隣接伏目11(図2を参照)を終端編目12に重ね合わせて重ね目を形成し、この重ね目に続いて止め編目14を編成する。このとき、筒状編地10は、止め編目14のみがFBの編針Gに係止された状態である。捨て編地20は、BBの編針C,Aに編目が係止された状態である。
S4の止め編目14の編成(工程α)と、S2における捨て編地20の編出しの編成とは、順序が逆であってもよい。この場合、筒状編地10の伏目処理後に終端編目12に止め編目14を編成し(工程α)、この止め編目14を編針に係止させた状態で、捨て編地20の編出し部を編成し、捨て編地20を複数コース編成する。
S5では、第二編糸2で捨て編地20を編成する途中で、その第二編糸2で止め編目14において割増やしを行う。捨て編地20において、BBの編針A,Cに係止された編目をFBの編針A,Cに目移しし、第二編糸2を給糸する第二給糸口8を左から右方向に移動させて、目移ししたFBの編針A,Cの編目に続けて新たな編目を編成する。その後、第二給糸口8をさらに右方向に移動させて、止め編目14をBBの編針Gに目移ししながら第二編糸2を止め編目14から引き出して、FBの編針Gに新規編目22を編成する(本発明の工程β1に相当)。
S6では、BBの編針Gに目移しした止め編目14をFBの編針Hに目移しし、第二給糸口8を止め編目14よりも左側まで移動させる。このとき、止め編目14を目移しする編針は、新規編目22が係止される編針G以外であれば特に限定されない。但し、新規編目22が係止されたFBの編針Gを挟んで左右にそれぞれ三針分の範囲が好ましい。
S7では、FBの編針Hに目移しした止め編目14をBBの編針Gに移し戻した後、第二給糸口8を図の右方向に移動させながら、新規編目22に対して第二編糸2で結合編目23を編成する(本発明の工程β2に相当)。このとき、止め編目14の左側のシンカーループ14a(図2を参照)に対して、新規編目22の両シンカーループが交差した状態となる。
S8では、FBの編針Gに係止される結合編目23をBBの編針Eに目移しし、FBの編針A,Cに係止される捨て編地20の編目をBBの編針C,Eに目移しする。つまり、結合編目23と捨て編地20の既存編目26とを重ね合わせて重ね目24を形成する(本発明の工程γ1に相当)。S9では、第二給糸口8を図の左方向に移動させながら、重ね目24に続けて第二編糸2で固定編目25を編成してさらに捨て編地20を継続して編成する(本発明の工程γ2に相当)。
その後、結合編目23に継続して捨て編地20を複数コース(4コース〜30コース程度)編成する。そうすることで、仮に捨て編地20の編み終わり後の第二編糸2の切断端が引っ張られても、この数コースの編目が解れるため、結合編目23まで解れることを防止できる。結合編目23を捨て編地20の全コース数の中間になるように編成することで、編み始め又は編終わりのどちらから解れても、どちらもある程度の捨て編地20を有するため、より結合編目23までの解れを防止することができる。
その後、筒状編地10の止め編目14に対して捨て編地20が結合編目23で結合された状態において、止め編目14から第一給糸口6に延びる第一編糸1を切断する。この切断は、針床の端部に設けられた編糸保持切断装置(図示せず)で行うことが挙げられる。そして、止め編目14をBBの編針Gから払い、さらに捨て編地20の最終編目列を編針C,Eから払う。
以上の方法によって編成された編地における終端編目12の近傍の捨て編地20の編糸の状態を図2に示す。捨て編地20は、筒状編地10の止め編目14の一方のシンカーループ14aにのみ第二編糸2が引っ掛かることで、筒状編地10に結合されている。この状態で第一編糸1の切断端10eが引っ張られたとしても、終端編目12のループに捨て編地20が引っ掛かるため、終端編目12から編目が解れることはない。この状態で、手作業で捨て編地20を引っ張ると、第一編糸1の切断端10eは終端編目12の中から引き出される。そうすることで、止め編目14のみが解れ、第一編糸1が終端編目12に絡んだ状態となり、筒状編地10が解れることを防止できる。第一編糸1の切断端10eを終端編目12の中から引き抜いて解れ止めが完成すれば、手作業で捨て編地20の編糸の端部を引っ張り、捨て編地20を筒状編地10(第一編糸1)から取り除く。
ここでは、筒状編地10の最終編目列に伏目処理した後に行う解れ止めを説明したが、編地の形状は特に限定されず、編地の終端編目に解れ止めを行う際に本実施形態は利用できる。
本実施形態において、第一編糸1と第二編糸2とは、色や種類の異なる編糸を利用することができる。第二編糸2を第一編糸1と異なる色とすることで、筒状編地10と捨て編地20との区別がし易い。また、第二編糸2を弾性糸とすることで、捨て編地20が玉状の塊となり易く、捨て編地20をより解れ難くできる。筒状編地10に伏目処理を行うと、最終的に編針に係止される編目は終端編目12に編成した止め編目14のみとなり、筒状編地10の自重によって止め編目14のループが切れる虞がある。本実施形態では止め編目14に結合編目23を介して捨て編地20が繋がっていることで、止め編目14に掛かる張力を結合編目23に分散できる。捨て編地20が弾性糸で構成されることで、編み下げ時に受ける張力や進退動作する針から受ける摩擦力に十分に抗することができ、筒状編地10をより安定して保持することができる。
<変形例1−1>
実施形態1では、目移し用の羽根を有さない複合針(例えば、特許第5032822号公報などを参照)を備える横編機を用いた場合の解れ止め方法を説明した。これに対して、羽根針を備える横編機を用いても解れ止めを行うことができる。羽根針は、その一方の側面に目移し用の羽根を備えたべら針(例えば、特許第5032822号公報などを参照)や、複合針(例えば、特開平5−78962号公報などを参照)で、その羽根を介して対向する針床間で編目の目移しを行う構造を備える。そのため、対向する針床の羽根針のフック同士は針床の長手方向に若干ずれている。このずれによって、羽根針を備える横編機を用いて割増やしを行った場合(実施形態1の図1のS5)、止め編目の一方の根元に新規編目の両シンカーループが巻き付く。つまり、割増やしを行うと止め編目の一方のシンカーループに新規編目が引っ掛かった状態となるため、実施形態1のS6及びS7で行った止め編目の移し戻しと第二給糸口の移動(蹴り返し)を省略することができる。
<実施形態2>
実施形態1では、止め編目14の一方のシンカーループ14aに第二編糸2を絡めることで、止め編地14に捨て編地20を結合して、解れ止めを行った。止め編目に捨て編地を結合する別の方法として、止め編目と捨て編地の既存編目とを重ね合わせて重ね目を形成し、この重ね目に続けて新たな編目を編成して重ね目を固定することが挙げられる。実施形態2は、結合編目を編成する工程β及び結合編目に続けて捨て編地を編成する工程γが実施形態1と異なり、他の工程については実施形態1と同じである。以下、図1の編成工程図を参照しながら実施形態1との相違点を中心に説明する。
実施形態2では、図1のS5において、捨て編地の編成で、BBの編針A,Cに係止された編目をFBの編針A,Cに目移しし、第二編糸を給糸する第二給糸口8を左から右方向に移動させて、目移ししたFBの編針A,Cの編目に続けて第二編糸で新たな編目を編成する。止め編目に対する編成は行わない。次に、FBの編針Gに係止される止め編目をBBの編針Eに目移しし、FBの編針A,Cに係止される捨て編地の編目をBBの編針C,Eに目移しする。つまり、止め編目と捨て編地の既存編目とを重ね合わせて重ね目を形成する。この重ね目に続けて新たな編目(結合編目)を編成することで、止め編目に捨て編地を結合できる(本発明の工程βに相当)。結合編目に続けて第二編糸でさらに捨て編地を継続して編成する(本発明の工程γに相当)。
実施形態2の方法による解れ止め方法においても、上記重ね目が結合編目で固定されていることで、捨て編地は筒状編地に結合されている。この状態で第一編糸の切断端が引っ張られたとしても、終端編目のループに捨て編地が引っ掛かるため、終端編目から編目が解れることはない。この状態で、手作業で捨て編地を引っ張ると、第一編糸の切断端は終端編目の中から引き出される。捨て編地を筒状編地から取り除く作業も、実施形態1と同様に行うことができる。
1 第一編糸 10 編地(筒状編地) 10e 切断端
11 隣接伏目 12 終端編目
14 止め編目 14a シンカーループ
2 第二編糸 20捨て編地
21 掛け目(編出し部) 22 新規編目 23 結合編目
24 重ね目 25 固定編目 26 既存編目
6 第一給糸口 8 第二給糸口

Claims (3)

  1. 少なくとも前後一対の針床と、針床に第一編糸及び第二編糸の各々を給糸する第一給糸口及び第二給糸口とを有し、前後の針床間で編目の目移しが可能な横編機を用いて編地を編成した後、その編地の終端編目に解れ止め処理を施す編地の解れ止め方法において、
    前記第一編糸で編成される編地のうち、針床に係止される前記終端編目に対して第一編糸で止め編目を編成する工程αと、
    前記終端編目の近傍の編針を用いて第二編糸で捨て編地を編成する途中において、当該第二編糸で前記止め編目に捨て編地を結合する結合編目を編成する工程βと、
    前記結合編目に続けて新たな編目を編成して捨て編地を継続して編成する工程γとを備える編地の解れ止め方法。
  2. 前記工程βは、
    前記止め編目を対向する針床に目移しすると共に、前記第二編糸を前記止め編目から引き出し、前記止め編目が係止されていた編針に新規編目を編成する割増やしを行う工程β1と、
    前記新規編目に対して前記第二編糸で前記結合編目を編成し、前記止め編目の一方のシンカーループに対して、前記新規編目の両シンカーループを交差させる工程β2とを備え、
    前記工程γは、
    前記結合編目を捨て編地の既存編目と重ね合わせて重ね目を形成する工程γ1と、
    前記重ね目に続けて新たな編目を編成して捨て編地を継続して編成する工程γ2とを備える請求項1に記載の編地の解れ止め方法。
  3. 前記第一編糸と前記第二編糸とは異なる色である請求項1または請求項2に記載の編地の解れ止め方法。
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