JP2017053063A - 編糸の固定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率的にベース編目列に編糸を固定できる編糸の固定方法を提供する。
【解決手段】編糸Y9を用いて、ベース編目列10の一部であって編幅方向に隣接する一対の特定編目1,2に対して一対の留め編目3,4を連続して編成すると共に、特定編目1,2の近傍にある空針に増し目5を形成する(工程I)。両留め編目3,4を重ね合わせて重ね目7を形成すると共に、重ね目7を形成する過程でベース編目列10に形成される孔を埋める位置に前記増し目5を目移しする(工程II)。重ね目7と前記増し目5のウエール方向に続く固定編目8,9を含む新規のベース編目列11を編成する(工程III)。
【選択図】図1

Description

本発明は、横編機を用いて編地を編成する際、針床に係止されるベース編目列に編糸を固定する編糸の固定方法に関する。
横縞柄などを有する編地では、編地の編成途中で編糸の切り替えが行われる。この編糸が切り替わる部分には、切り替え前の編糸で編成された編地部に切り替え後の編糸を導入する糸入れ部と、切り替え前の編糸で編成された編地部の終端からその編糸を引き出す糸出し部とがあり、これら糸入れ部及び糸出し部で編糸が解れ出さないようにする必要がある。本出願人は、この解れ止めを横編機に行わせる編糸の固定方法(編糸の解れ止め方法)を提案している(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に記載の固定方法では、まず、針床にベース編目列が係止された状態から給糸口を移動させ、針床に係止されるベース編目列の特定編目に割増やしを行なって第一新規編目を形成する。そして、第一新規編目に対して第二新規編目を形成し、上記特定編目の一方のシンカーループに対して第一新規編目の両シンカーループを交差させることで、編糸を特定編目に絡めて固定する。
特開2015−17352号公報
特許文献1の編糸の固定方法では、給糸口の蹴り返しを複数回行なわなければならず、その蹴り返しの合間に編目の目移しも複数回行なわなければならない。そのため、一つの編地に編糸の固定箇所が多数存在する場合、編地を完成させるまでの時間が長くなってしまう。近年では、消費者のニーズの多様化に伴って迅速な編地の供給が求められているため、効率的にベース編目列に編糸を固定できる編糸の固定方法の開発が求められている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的の一つは、効率的にベース編目列に編糸を固定できる編糸の固定方法を提供することにある。
本発明の編糸の固定方法は、前後に対向する一方の針床と他方の針床を備える横編機を用いて、一方の針床にベース編目列が係止された状態から針床に編糸を給糸し、前記ベース編目列に前記編糸を固定する編糸の固定方法であって、以下の工程を備える。
[工程I]…前記編糸を用いて、前記ベース編目列の一部であって編幅方向に隣接する一対の特定編目に対して一対の留め編目を連続して編成すると共に、前記特定編目の近傍にある空針に増し目を形成する。
[工程II]…両留め編目を重ね合わせて重ね目を形成すると共に、前記重ね目を形成する過程で前記ベース編目列に形成される孔を埋める位置に前記増し目を目移しする。
[工程III]…前記重ね目と前記増し目のウエール方向に続く固定編目を含む新規のベース編目列を編成する。
ここで、上記増し目は、重ね目を形成する過程でベース編目列に形成される孔を埋めるためのものであるので、特定編目からあまり離れた位置に形成することはない。増し目の形成位置は、編幅方向に特定編目から3目以上離れないようにすることが好ましく、編糸の太さ、横編機の種類、編地の形成状態などを考慮して当業者が適宜決定すれば良い。
本発明の編糸の固定方法の一形態として、前記一対の留め編目のうち、一方は裏目、他方は表目とする形態を挙げることができる。
本発明の編糸の固定方法の一形態として、前記増し目は、前記一対の特定編目のいずれかに割増やしを行うことで形成する形態を挙げることができる。ここで、割増やしとは、編針Xに係止される編目Pを、編針Xに対向する編針Yに目移しすると共に、編目Pから引き出される新規編目Qを編針Xに形成する編成動作のことである(例えば、特許第2604653号公報などを参照)。この場合、編針Yに目移しされた編目Pが増し目となる。
本発明の編糸の固定方法の一形態として、前記ベース編目列の編幅方向の異なる複数の固定箇所に前記編糸を固定する形態を挙げることができる。その場合、前記固定箇所の全てに対して、前記工程Iに備わる全ての編成動作を同一の編成コースで行なうと共に、前記固定箇所の全てに対して、前記工程IIに備わる各編成動作をそれぞれ同一の編成コースで行なう。前記工程Iの編成動作とは、前記一対の留め編目の編成と、前記増し目の編成である。また、前記工程IIの編成動作とは、前記重ね目を形成するための目移しと、前記増し目の目移しである。
本発明の編糸の固定方法の一形態として、前記ベース編目列を構成するベース編糸、または前記編糸のいずれかに収縮糸を用いる形態を挙げることができる。収縮糸としては、熱収縮糸や弾性糸などを挙げることができる。
本発明の編糸の固定方法では、一対の留め編目を編成し、両留め編目を重ね合わせて、その重ね目に新たな編目を編成するだけで、編糸をベース編目列に強固に固定することができ、従来技術よりも編成効率に優れる。また、本発明の編糸の固定方法では、編糸の固定にあたり重ね目を形成することでできた孔を増し目で埋めることができ、編地に孔が開くことを抑制できる。
表目の留め編目と裏目の留め編目を編成することで、両留め編目が表目だけ又は裏目だけの場合に比べて両留め編目を繋ぐ渡り糸の長さを長くすることができ、工程IIで留め編目を目移しして重ね目を形成する際の糸切れを抑制することができる。また、後述する実施形態の図2に示すように、両留め編目が変形して編糸がベース編目列に絡みつく過程で、両留め編目を繋ぐ渡り糸が長いと、両留め編目が変形し易く、編糸がベース編目列に絡みつき易くなる。
増し目の形成に割増やしを用いることで、留め編目の編成と同時に増し目が形成されるので、編地の編成効率を向上させることができる。
一つのベース編目列に編糸の固定箇所が複数存在する場合、従来の編糸の固定方法では、一つの固定箇所を処理してから別の固定箇所の処理を順次行なわなければならない。これに対して、本発明の編地の固定方法では、全ての固定箇所の処理を一括して行なうことができる。そのため、本発明の編糸の固定方法は、従来の編糸の固定方法に比べて、格段に効率的に編糸をベース編目列に固定することができる。
ベース編糸またはベース編目列に固定する編糸を収縮糸とすることで、今までにない立体的な編地を編成できる。例えば、ベース編目列を収縮糸で構成すれば、図4(A)に示すように、パイル状になった編糸を有する編地を編成できる。インレイ編成を行う際にインレイ線材を収縮糸で構成すれば、図4(B)に示すように、皺状になった立体的な編地を編成できる。
実施形態1の編糸の固定方法に係る編成工程図である。 実施形態1の編糸の固定方法によって固定された編糸の状態を示すループ図である。 (A)は、インレイ線材で柄を形成した編地の写真を、(B)は、起毛状のインレイ線材を形成した編地の写真を示す図である。 (A)は、パイル状のインレイ線材を形成した編地の写真を、(B)は、皺状になった立体的な編地の写真を示す図である。
<実施形態1>
編地に柄を形成する手段の一つとして、編地を構成するベース編目列の編目を前後の針床に振り分けて、その振り分けられた編目の間に、ベース編目列を構成するベース編糸とは異なる編糸(インレイ線材)を挿通するインレイ編成が知られている(例えば、特開2007−277738号公報)。インレイ編成では、インレイ線材がベース編目列の表面に露出してなる露出部によって柄が形成される。しかし、セーターなどの筒状編地では、インレイ編成で柄を形成することが難しかった。インレイ線材はベース編目列の編目の間に挿通されるだけであるため、インレイ線材のどこかが一箇所でも切れてしまうと、インレイ線材が連鎖的にベース編目列から外れてしまう虞があるからである。このような問題点を解決するには、上記露出部の両端を個別にベース編目列に固定すれば良いが、従来の編糸の固定方法で多数の露出部の固定を行なうには膨大な時間が掛かってしまう。そこで、本発明の編糸の固定方法によりインレイ線材の露出部の固定を行なうことで、当該露出部の固定の効率化を図る。以下、本発明の編糸の固定方法の一例を、図1の編成工程図に基づいて説明する。
本実施形態では、左右方向に延び、かつ、前後方向に互いに対向する下部前針床(以下、FD)と下部後針床(以下、BD)、およびこれらFDとBDの上方に設けられ、下部の針床と同ピッチで多数の編針が列設された上部前針床(以下、FU)と上部後針床(以下、BU)を備える4枚ベッド横編機を用いる。横編機では、前後の針床間で編目の目移しが可能であり、しかも横編機に備わるBD,BUは左右にラッキング可能である。
図1の左欄の『S+数字』は編成工程の番号を、右欄は各編成工程における針床の編成状態を示す。右欄の大文字アルファベットは編針の位置を、矢印は目移しの方向を示す。五角形のマークは、ベース編糸Y8を給糸する給糸口80、およびインレイ線材Y9を給糸する給糸口90を示す。
S1には、筒状編地の前側編地部と後側編地部がそれぞれ、FDの編針A〜LとBDの編針A〜Lに係止された状態から、ベース編糸Y8を給糸する給糸口80を紙面右側に移動させ、ベース編目列10(後側編地部)を編成する。ベース編目列10のうち、BDの編針C,D(I,J)の編目は、本発明の編糸の固定方法における特定編目1,2であり、編幅方向に隣接している。
S2では、給糸口80を左方向に移動させ、前側編地部を1段分編成すると共に、BDの編針C,F,G,H,I,Lの編目をFUの編針C,F,G,H,I,Lに目移しする。この編目の目移しは、ベース編目列10にインレイ線材Y9(S3参照)を配置・固定するための準備である。特定編目1を目移ししたのは、特定編目1のウエール方向に裏目(S3の留め編目3を参照)を編成するためである。留め編目3を表目とするなら、特定編目1の目移しは必要ない。
S3では、インレイ線材Y9を供給する給糸口90を右方向に移動させ、FUの編針C(I)に留め編目3を編成すると共に、BDの編針D(J)で割増やしを行なう(本発明の工程I相当)。BDの編針D(J)で割増やしを行なうことで、S2においてBDの編針D(J)に係止されていた特定編目2がFUの編針D(J)に目移しされると共に、特定編目2から引き出された新たな編目である留め編目4がBDの編針D(J)に係止された状態になる。留め編目3,4は給糸口90の一回の移動により連続して編成される一対の編目であり、留め編目3と留め編目4とはシンカーループを介して直接つながっている。また、割増やしによってFUに目移しした特定編目2は、増し目5として後工程で使用される。つまり、このS3では、複数の固定箇所の全てに対して、一対の留め編目3,4の編成と増し目5の編成を同一の編成コースで行なう。
ここで、特定編目1に割増やしを行って増し目5を形成することもできる。また、増し目5は、空針に形成される掛け目であっても良い。例えば、S2の特定編目2に対向するFUの編針D(J)や、その隣の編針E(K)に掛け目(増し目5)を形成することが挙げられる。あるいは、S2の特定編目1に対向するBDの編針C(I)や、FUの編針B(BDの編針H)などに掛け目(増し目)5を形成することがあげられる。
S4では、同一の編成コースで、FUの編針D(J)に係止される増し目5をBDの編針C(I)に目移しする(工程IIの一部)。この目移しは、次のS5で重ね目7の形成に伴ってベース編目列10の編幅方向の目数が減ることでベース編目列10に形成される孔を埋めるために行なう操作である。つまり、このS4では、S1で特定編目1,2が係止されていたBDの編針C,D(I,J)のうち、重ね目7を形成する過程で空針となるBDの編針C(I)に増し目5を目移しする。
S5では、同一の編成コースで、S3においてFUの編針C(I)に形成した留め編目3と、割増やしによってBDの編針D(J)に形成した留め編目4と、を重ね合わせ、BDの編針D(J)に重ね目7を形成する(工程IIの一部)。
S6では、FUの編針F,G,H,Lの編目をBDの編針F,G,H,Lに目移しする。このS6によって、ベース編目列10の編目の間にインレイ線材Y9が挿通された状態になる。
S7では、給糸口80を右方向に移動させ、BDの編針A〜Lに新たなベース編目列11を編成する(本発明の工程III相当)。このベース編目列11は、S6における重ね目7と増し目5のウエール方向に続く固定編目8,9を含んでおり、このベース編目列11によって、ベース編目列10に配置されたインレイ線材Y9が固定される。
以上説明した編成工程では、S3に示すようにインレイ線材Y9の二つの固定箇所における留め編目3,4と増し目5の形成を同一の編成コースで行なっている。また、S4に示すように、両固定箇所における増し目5の目移しを同一の編成コースで行なうと共に、S5に示すように、両固定箇所における重ね目7を形成するための留め編目3の目移しを同一の編成コースで行なっている。そのため、上記編成構成によれば、各固定箇所で順次編糸の固定を行なう従来構成よりも、効率的にベース編目列10へのインレイ線材Y9の固定を行なうことができる。
S7以降、FDに係止される前側編地部にインレイ線材Y9を配置する場合、FDを本発明における一方の針床と見做し、FDとBUを用いてS1〜S7と同様の編成を行なえば良い。また、ベース編目列11にインレイ線材Y9を配置・固定する場合、ベース編目列11をS1のベース編目列10と見做し、S2〜S6を行なえば良い。
次に、上記編成工程を行なうことでベース編目列10に対してインレイ線材Y9が強固に固定されるメカニズムを、図2のループ図に基づいて説明する。図2のループ図は、図1のS7のBDに係止される後側編地部を筒の外側から見たループ図であって、図2(A)から(D)にかけて後側編地部における編目の経時的な変化が示されている。
図2(A)に示すような状態からインレイ線材Y9を左右に引っ張ると、図2(B),(C)に示すように留め編目3,4が一つになるように変形する。留め編目3,4は重ねられた重ね目7となっており、その重ね目7に続く固定編目8によって固定されているため、留め編目3,4は一つになることができずに、インレイ線材Y9が固定編目8の根元(シンカーループの位置)に巻き付く。また、留め編目3,4の変形に伴い、特定編目1が固定編目8に近づく方向に変形し、インレイ線材Y9がベース編目列10に固定される。
また、図2(D)に示すように、増し目5がベース編目列10の孔を埋める位置に配置されており、その増し目5によって編地に孔が空くことが抑制されている。
上述した編糸の固定方法を利用すれば、例えば図3(A)に示すようなインレイ柄を有するセーターなどの編地を編成することができる。図3(A)の柄を形成する白い部分は、インレイ線材が編地の表側に露出した露出部(図1のS6におけるBDの編針E〜Iを横切る部分など)である。各露出部の両端部を、上述した編糸の固定方法で確りと固定すれば、一つの露出部が切れてしまっても、他の露出部にはその影響が及ばず、インレイ線材がベース編目列から引き出されることがない。そのため、インレイ線材を用いて多様な柄を形成した筒状編地を提供することができる。
インレイ線材の露出部を個別に固定する構成であれば、露出部を敢えて切断することもできる。その結果、図3(B)に示されるように、インレイ線材(白色部分を参照)が起毛状になった編地を得ることができる。露出部の両端部がベース編目列に確りと固定されているため、露出部を切断してもインレイ線材がベース編目列から外れないからこそ、このような編地を作製することができる。
また、熱収縮糸でベース編目列を編成すると共にインレイ線材を非熱収縮糸とし、出来上がった編地を熱処理すれば、ベース編目列が収縮したときに、収縮しなかったインレイ線材がパイル状に突出する。その結果、図4(A)に示されるように、露出部(湾曲した黒色部分を参照)がパイル状になった編地を作製することができる。
また、非熱収縮糸でベース編目列を編成すると共にインレイ線材を熱収縮糸とし、出来上がった編地を熱処理すれば、インレイ線材が収縮したときに、ベース編目列がインレイ線材に引っ張られる。その結果、図4(B)に示されるように、皺状の凹凸が形成された立体的な編地を作製することができる。
<変形例>
実施形態1のようにベース編目列10の前後の編目の間に編糸Y9を挿通するのではなく、ベース編目列10の一面側、または他面側に編糸Y9を沿わせ、その編糸Y9をベース編目列10における複数の固定箇所に固定しても良い。例えば、図1のS2で編針F,G,H,Lの編目の目移しを行わずに、S3〜S5と同様の編成を行って編糸Y9を固定すれば、当該編糸Y9全体が筒状編地の内側に配置される。編糸Y9を伸び難い編糸とすれば、編糸Y9によって編幅方向の伸びが抑制された筒状編地となる。
<実施形態2>
実施形態1の編糸の固定方法は、糸入れ・糸出し時の編糸の解れ止めにも利用することができる。例えば横縞柄のセーターを編成する場合、第一の編糸で編成された編地部のウエール方向に続けて、第一の編糸とは異なる色の第二の編糸で別の編地部を編成する。その際、第一の編糸の糸出しと、第二の編糸の糸入れと、を行なう。それらの編糸の余端部の固定に、実施形態1の編糸の固定方法を用いれば、強固に余端部を固定することができる。その他、実施形態1の編糸の固定方法は、インターシャ柄の編糸の固定にも利用することができる。
FD 下部前針床 FU 上部前針床
BD 下部後針床 BU 上部後針床
10,11 ベース編目列
1,2 特定編目 3,4 留め編目 5 増し目
7 重ね目 8,9 固定編目
80 第一給糸口 90 第二給糸口
Y8 ベース編糸 Y9 インレイ線材(編糸)

Claims (5)

  1. 前後に対向する一方の針床と他方の針床を備える横編機を用いて、一方の針床にベース編目列が係止された状態から針床に編糸を給糸し、前記ベース編目列に前記編糸を固定する編糸の固定方法において、
    前記編糸を用いて、前記ベース編目列の一部であって編幅方向に隣接する一対の特定編目に対して一対の留め編目を連続して編成すると共に、前記特定編目の近傍にある空針に増し目を形成する工程Iと、
    両留め編目を重ね合わせて重ね目を形成すると共に、前記重ね目を形成する過程で前記ベース編目列に形成される孔を埋める位置に前記増し目を目移しする工程IIと、
    前記重ね目と前記増し目のウエール方向に続く固定編目を含む新規のベース編目列を編成する工程IIIと、
    を備える編糸の固定方法。
  2. 前記一対の留め編目のうち、一方は裏目、他方は表目とする請求項1に記載の編糸の固定方法。
  3. 前記増し目は、前記一対の特定編目のいずれかに割増やしを行うことで形成する請求項1または請求項2に記載の編糸の固定方法。
  4. 前記ベース編目列の編幅方向の異なる複数の固定箇所に前記編糸を固定する際、
    前記固定箇所の全てに対して、前記工程Iに備わる全ての編成動作を同一の編成コースで行なうと共に、前記固定箇所の全てに対して、前記工程IIに備わる各編成動作をそれぞれ同一の編成コースで行なう請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の編糸の固定方法。
  5. 前記ベース編目列を構成するベース編糸、または前記編糸のいずれかに収縮糸を用いる請求項4に記載の編糸の固定方法。
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