JP2007277738A - 編地の編成方法、およびデザイン装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 最上段ではないレースバーからインレイ糸を挿入しても、インレイ糸が歯口外に押し出されて期待するインレイ状態が得られなくなる問題が発生しないで、柄表現の範囲を広げることができる編地の編成方法、およびデザイン装置を提供する。
【解決手段】 インレイ糸2bをラッピング動作で挿入する前に、編針7A,7B間の挿入区間の中間の編針7C,7D,7Eを歯口5に進出させておく。インレイ糸2bを中間の編針7C,7D,7Eで支持するので、レースバー全体を下方に揺動させるスイング動作を行っても、上位側のレースバーに装着される給糸管1から給糸される編糸1aではインレイ糸2bが歯口5の外へ押し出されず、期待される状態でのインレイ編成が可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】 インレイ糸2bをラッピング動作で挿入する前に、編針7A,7B間の挿入区間の中間の編針7C,7D,7Eを歯口5に進出させておく。インレイ糸2bを中間の編針7C,7D,7Eで支持するので、レースバー全体を下方に揺動させるスイング動作を行っても、上位側のレースバーに装着される給糸管1から給糸される編糸1aではインレイ糸2bが歯口5の外へ押し出されず、期待される状態でのインレイ編成が可能となる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、経糸となり得る編糸を挿入可能なレースバーを複数段有する横編機で編成されてインレイ糸が挿入される編地の編成方法、およびデザイン装置に関する。
従来から、緯糸となる編糸を給糸して緯編組織の編地を編成する横編機では、複数の給糸管を装着可能なレースバーと呼ばれる給糸部材を設けることで、経編に類似した組織も編成可能であることが知られている。レースバーは、たとえば4段設けられ、各段で独立して針床の長手方向に平行なラッピング動作が可能であるけれども、編針の側方で上下に揺動するスイング動作は、4段のレースバー全体で同時に行われる(たとえば、特許文献1参照。)。
さらに、ラッピング動作で、連続する複数の編針の区間に給糸し、この区間で編地を編成することもできる。このような区間をコース方向に連続して設け、境界部をタックなどで継ぐようにすると、インターシャ柄の編地も編成することができる(たとえば、特許文献2参照。)。レースバーを使用すると、複数の給糸口から同時に編糸を給糸することができ、同一の編成コースで多くの編糸を切換えて給糸するような編成を効率よく行うことができる。また、4段設けられるレースバーは、各段で独立のラッピング動作が可能であるので、一つの段でのラッピング動作のストロークを大きくし、他の段のレースバーのラッピング動作で形成する区間を連ねる範囲に編糸を給糸し、インレイ糸とするような編地の編成も考えられる。
特許第3452639号公報
特開平8−74146号公報
図7は、レースバーを使用して、インレイ糸を挿入する編成を行う場合に生じる問題を示す。4段のレースバーのうち、レースバー全体が編針の上方にある場合に最上段となるレースバーに装着される給糸管1から編糸1aが給糸され、2段目のレースバーに装着される給糸管2から編糸2aが給糸され、3段目のレースバーに装着される給糸管3から編糸3aが給糸され、編糸2aをインレイ糸2bとして挿入する場合を想定する。歯口5を挟んで、前針床6aと後針床6bとが対向し、各レースバーに装着される給糸管1,2,3は、前針床6aから歯口5の中央線5aを越えて進出する編針に編糸1a,2a,3aをそれぞれ給糸することができる。インレイ糸2bは、間隔をあけた編針7A,7B間に、二点鎖線で示すような直線状に掛け渡される。編針を作動させるキャリッジが歯口5を走行する際には、給糸管1,2,3は編針の下方に待避する必要がある。したがって、インレイ糸2bの編針7A,7B間への掛け渡しのラッピング動作は、キャリッジが編地の側方で停止している間に、レースバー全体の上方へのスイング動作に続いて行われる。さらに、レースバー全体の下方へのスイング動作に続いて、キャリッジの走行による編針7A,7Bでの編成動作が行われる。
図7では、インレイ糸2bとなる編糸2aを供給する給糸管2が装着される2段目のレースバーよりも、給糸管1が装着される最上段のレースバーが上位側となる。このように、上位側のレースバーに装着される給糸管1から編地に延びる編糸1aが存在する場合には、前述のようなラッピング動作後に行われる下方へのスイング動作で、上位側のレースバーから編地に延びる編糸1aによって、実線で示すように、インレイ糸2bは歯口5から後針床6b側に押し出されて、歯口5からはみ出してしまう。編地のデザイン上、インレイ糸2bは編地の表面に直線状に表れることが期待されるので、歯口5からはみ出してしまうと、期待されたインレイ状態とはならず、インレイ編成は不可能となる。このため、インレイ糸を供給するレースバーは、その時点での最上位のレースバーでなければならず、制約を受け、柄表現の範囲が狭くなってしまう。
本発明の目的は、最上段ではないレースバーからインレイ糸を挿入しても、インレイ糸が歯口外に押し出される問題が発生しないで、柄表現の範囲を広げることができる編地の編成方法、およびデザイン装置を提供することである。
本発明は、一対の針床が歯口で対向し、一方の針床側のみには、経糸となり得る編糸を挿入可能なレースバーを複数段有する横編機で編地を編成する方法において、
最上段ではないレースバーから、編地には編込まれないで浮くインレイ区間となる部分を有するインレイ糸を挿入する場合に、レースバーのラッピング動作およびスイング動作に先行して、インレイ糸の挿入区間の中間で編針を歯口に進出させておき、
該インレイ区間では、該インレイ糸の挿入に先行して、編目を一方の針床側から他方の針床側に目移ししておき、該インレイ糸の挿入後に、目移しした編目を他方側から一方側に戻す、
ことを特徴とする編地の編成方法である。
最上段ではないレースバーから、編地には編込まれないで浮くインレイ区間となる部分を有するインレイ糸を挿入する場合に、レースバーのラッピング動作およびスイング動作に先行して、インレイ糸の挿入区間の中間で編針を歯口に進出させておき、
該インレイ区間では、該インレイ糸の挿入に先行して、編目を一方の針床側から他方の針床側に目移ししておき、該インレイ糸の挿入後に、目移しした編目を他方側から一方側に戻す、
ことを特徴とする編地の編成方法である。
また本発明で、前記歯口に進出させる前記インレイ糸の挿入区間の中間の編針は、前記インレイ区間で前記目移しを行った編針のうちから選択され、
該選択された編針に対して、前記インレイ糸をタックしながら、前記挿入を行い、挿入後にインレイ糸のタックを目外しすることを特徴とする。
該選択された編針に対して、前記インレイ糸をタックしながら、前記挿入を行い、挿入後にインレイ糸のタックを目外しすることを特徴とする。
また本発明で、前記歯口に進出させる前記インレイ糸の挿入区間の中間の編針は、前記インレイ区間外の編針のうちから選択され、
該選択された編針に対して、前記インレイ糸をタックしながら、前記挿入を行うことを特徴とする。
該選択された編針に対して、前記インレイ糸をタックしながら、前記挿入を行うことを特徴とする。
さらに本発明は、一対の針床が歯口で対向し、一方の針床側のみには、経糸となり得る編糸を挿入可能なレースバーを複数段有する横編機で、コース方向に複数の領域が連なり、各領域が隣接する領域とは異なる編糸で編成される編地を、少なくとも一つの領域では編地の表面から浮いて直線状のインレイ区間となる部分を有するインレイ糸挿入しながら編成するための編成データを生成するデザイン装置であって、
最上段ではないレースバーから、編地には編込まれないで浮くインレイ区間となる部分を有するインレイ糸を挿入する場合に、レースバーのラッピング動作およびスイング動作に先行して、インレイ糸の挿入区間の中間で編針を歯口に進出させておき、
該インレイ区間では、該インレイ糸の挿入に先行して、編目を一方の針床側から他方の針床側に目移ししておき、該インレイ糸の挿入後に、目移しした編目を他方側から一方側に戻す、
ための編成データを、横編機に実行させるように生成することを特徴とするデザイン装置である。
最上段ではないレースバーから、編地には編込まれないで浮くインレイ区間となる部分を有するインレイ糸を挿入する場合に、レースバーのラッピング動作およびスイング動作に先行して、インレイ糸の挿入区間の中間で編針を歯口に進出させておき、
該インレイ区間では、該インレイ糸の挿入に先行して、編目を一方の針床側から他方の針床側に目移ししておき、該インレイ糸の挿入後に、目移しした編目を他方側から一方側に戻す、
ための編成データを、横編機に実行させるように生成することを特徴とするデザイン装置である。
本発明によれば、最上段ではないレースバーから、編地には編込まれないで浮くインレイ区間となる部分を有するインレイ糸を挿入する場合に、レースバーのラッピング動作およびスイング動作に先行して、インレイ糸の挿入区間の中間で編針を歯口に進出させておく。インレイ糸をラッピングで挿入した後、上位側のレースバーから編地に延びる編糸が存在しても、挿入区間の中間の編針によっても支持されるので、インレイ糸が歯口外に押し出されて期待されるインレイ状態が得られなくなるのを防ぐことができる。インレイ糸の挿入に使用するレースバーに制約が無くなるので、柄表現の範囲を広げることができる。
また本発明によれば、インレイ糸の挿入区間の中間で、目移しで保持する編目を空にした編針にタックしてスイング動作時のインレイ糸の支持を行うことができる。タックした編目を目外しするので、インレイ糸を編地から浮く期待されたインレイ状態として、インレイ糸を支持した編針には元の編目を戻すことができる。
また本発明によれば、歯口に進出させてスイング動作時にインレイ糸を支持するインレイ糸の挿入区間の中間の編針として、インレイ区間外の編針を選択する。選択された編針に対して、インレイ糸をタックする区間は、インレイ糸を編地の表面から浮かすインレイ区間ではないので、タックした編目を目外しする必要がないようにすることができる。
さらに本発明によれば、最上段ではないレースバーから、編地には編込まれないで浮くインレイ区間となる部分を有するインレイ糸を挿入しても、挿入区間の中間の編針によって支持するような編成データを生成して、インレイ糸が歯口外に押し出されて期待されるインレイ状態が得られなくなるのを防ぐことができる。インレイ糸の挿入に使用するレースバーに制約が無くなるので、柄表現の範囲を広げることができる。
図1は、本発明の実施の一形態としての編地の編成についての基本的な考え方を示す。図1では、図7と同様な場合に、編針7A,7B間の挿入区間の中間の編針7C,7D,7Eを歯口5に進出させておく。なお、図1で図7に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。インレイ糸2bを中間の編針7C,7D,7Eで支持するので、給糸管2を装着するレースバーによるラッピング動作の後、給糸管1,2,3をそれぞれ装着するレースバー全体を下方に揺動するスイング動作を行っても、インレイ糸2bは歯口5の外へ押し出されず、インレイ編成が可能となる。
図2は、図1のような編針7C,7D,7Eによるインレイ糸2bの支持で編成可能となる編地10の一例を示す。編地10は、図1で給糸管1から給糸される編糸1aで編成される縞柄1bと、給糸管3から給糸される編糸3aで編成される縞柄3bとがコース方向に交互に切換えられる縦縞を形成している。たとえばXで示す区間のように、インレイ糸2bは、縞柄3bの範囲のみで編地10の表面に表れる。縞柄1bを編成する図1に示す編糸1aは、インレイ糸2bとなる編糸2aを給糸する給糸管2が装着されるレースバーよりも上位側のレースバーに装着される給糸管1から給糸されるので、図7のような編成では、インレイ糸2bを歯口5から押し出して、期待される直線的なインレイ状態での編成が不可能である。本実施の形態では、編地10の表面で直線状に延びるインレイ糸2bを確実に挿入することが可能となる。
図3は、図2に示すような編地10のうちでインレイ糸2bが表面に表れているXで示す区間の部分を編成する概略的な手順の一例を示す。コースC1〜C8は、相対的な編成コースの順番を示すけれども、コースC3〜C8はリピートして複数回繰返される。
コースC1とコースC2とで、図2の縞柄1b,3bに相当する下地となる編地が編成される。なお、各縞柄の編目の数は、簡略化のためにそれぞれ3で示しているけれども、他の数でもよいことはもちろんである。実際に編地10を編成する場合、より多くの編目の数が使用されると考えられる。また、キャリッジには複数組のカムシステムが搭載され、編成動作とともに、目移し動作も同一のコースで可能であるものとする。コースC2では、先行側のカムシステムで縞柄1b,3bの編成を行い、後行側のカムシステムで縞柄3bの前針床6aから後針床6bへの目移しを行う。
コースC3では、先行側のカムシステムで、インレイ糸2bを挿入する挿入区間の両端の編針へのニットによる編目形成と、編地10から浮かすインレイ区間の編針に掛けるタックの動作とを行う。両端での編目形成は、タックによることもできる。インレイ区間のタックは、カムシステムで通常のタックやニットがステッチカムで編針を針床に引込んで編目を形成するのに対し、編針の引込量が小さくなるような度違い編成が可能であれば、タック度違いとすることが好ましい。後行側のカムシステムでは、タックで編針に掛けた編目を、すぐに目外しする。タック度違いで浅い引込みを選択しておけば、目外しで払ったインレイ糸2bがたるみにくくなるようにすることができる。
コースC4では、コースC2の後行側のカムシステムで後針床6bへ目移しした編目を、前針床6aに戻す。このような目移しによって、縞柄3bの部分では、インレイ糸2bが編地10の表面に浮くようにすることができる。
コースC5では、先行側のカムシステムで縞柄1b,3bを編成し、後行側のカムシステムで前針床6aから後針床6bへの目移しを行う。
コースC6では、コースC3とは逆方向にキャリッジを走行させ、先行側のカムシステムで、インレイ糸2bを挿入する挿入区間の両端の編針へのニットまたはタックによる編目形成と、編地10から浮かすインレイ区間でのタック度違い編成動作とを行う。後行側のカムシステムでは、タック度違いとして編針に掛けた編目を、すぐに目外しする。
コースC7では、コースC5の後行側のカムシステムで後針床6bへ目移しした編目を、前針床6aに戻す。
コースC8では、コースC5とは逆方向にキャリッジを走行させ、先行側のカムシステムで縞柄1b,3bを編成し、後行側のカムシステムで前針床6aから後針床6bへの目移しを行う。
以下、コースC3からコースC8を、図2のXの区間として必要なコース数となるまで繰返す。なお、インレイ糸2bは、縞柄3bの全区間で編地10の表面から浮いているけれども、コースC2、C4、C5、C7およびC8で目移しする編目の範囲を変えて、たとえば縞柄3bのうちの一部だけで編地10の表面から浮くようにすることもできる。また、インレイ糸2bの長さが長い場合は支持する編針の本数を多くし、短ければ本数を少なくすればよいことはもちろんである。
図4は、図2に示すような編地10のうちでインレイ糸2bが表面に表れているXで示す区間の部分を編成する概略的な手順の他の例を示す。図4で、図3に対応するコースは同一の順番で示す。ただし、コースC3でのタックは、縞柄1bを保持する編針に対して行う。縞柄1bは、インレイ糸2bを給糸する給糸管2が装着されるレースバーよりも上位側のレースバーに装着される給糸管1から給糸される編糸1bで編成されるので、インレイ糸2bをタックしても、編地10の表面には出ないようにすることができる。また、かっこを付して示すように、タックする編針が保持する縞柄1bの編目を先に目移しして編針を空けておき、タック後に編目を目移しで戻すようにすれば、タックした編目を編地10の表面に出すこともできる。図3のコースC3およびC6で行っている目外しは不要となる。インレイ糸2bを編地10の表面から浮かすようにするための目移しは、図3では目外しを行っているコースC3およびコースC6の後行側のシステムで行うことができる。図示を省略しているコースC4およびコースC7は、それぞれキャリッジを左行および右行させる空コースとなる。
図5は、本実施の形態で、柄表現の範囲を広げる他の例を示す。編地20では、インレイ糸として、最上位のレースバーに装着される給糸管1から給糸される編糸1aを使用してインレイ模様21を編成する場合を想定する。一つのレースバーには、複数の給糸管を装着することができるので、α色、β色、γ色など、インレイの色を変えることができる。また、インレイの下地も給糸管1から給糸される編糸1aで編成することもできる。給糸管1が装着されるレースバーよりも上位側にレースバーは存在しないので、インレイ糸が歯口5から押し出されて期待されるインレイ状態が得られなくなる問題も生じない。
しかしながら、下位側のレースバーに装着される給糸管2〜3から給糸される編糸2a〜3aで編成するYで示すような区間が存在すると、給糸管1から給糸される編糸1aは、この区間で編成を休止し、この区間終了後に編成を再開することになる。編成を休止していた区間の表面には、編糸1aが渡ってしまい、編地20の編成後の仕上げ段階で、切断して裏側に引張り出すような手作業が必要となる。また、Yで示す区間の間隔が狭い場合は、裏側へ回しての糸くくりが不可能になってしまう。下位側のレースバーに装着される給糸管からインレイ糸を給糸すれば、このような問題は生じにくくすることができる。なお、レースバーが4段の場合、4段目のレースバーに装着される給糸管から給糸される編糸も、他の上位側のレースバーに装着される給糸管2〜3から給糸される編糸2a〜3aと同様に、編針による支持でインレイ糸として使用することができる。
図6は、以上で説明しているような編針による支持を伴って、インレイ糸2bを横編機で挿入するための編成データを生成するデザイン装置30の概略的な構成と、デザイン装置30を使用しての編成データの概略的な作成手順とを示す。
図6(a)に示すように、デザイン装置30は、汎用のコンピュータ31に、編地のデザインを行うソフトウエアをインストールして実現される。コンピュータ31には、キーボード、デジタイザ、マウスなどの入力装置32、グラフィックディスプレイなどの表示装置33、LANなどを介しての外部との通信が可能な通信装置34、各種記録媒体を着脱可能な外部記録装置35などが接続される。ソフトウエアのインストールは、通信装置34を介するダウンロードによって行ったり、外部記録装置35にCD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体を装着して行うことができる。このソフトウエアには、図6(b)に示す手順でインレイ糸2bを挿入する編成データを生成するプログラムも含むようにする。
図6(b)に示すように、編成データを生成するプログラムが開始されると、ステップs1として、操作者が入力装置32にデザインデータを入力し、表示装置33に表示されるデザイン結果を見ながら、編地10、20のデザインを行い、インレイ糸2bなどを含む柄データを入力する。次にステップs2では、インレイ糸2bの挿入の有無を判断する。インレイ糸2bの挿入が有る場合は、ステップs3で、操作者が挿入仕様を設定する。挿入仕様には、図3または図4などの選択や、支持に使用する編針の選択などが含まれる。
ステップs3での挿入仕様の設定後、またはステップs2でインレイ糸挿入が無い場合は、ステップs4で、実際に横編機を作動させる編成データを生成する。生成される編成データは、柄データを編成するための編成データにインレイ糸2bの挿入に関する編成データが追加されており、通信装置34を介して横編機に伝送されたり、外部記録装置35からディスクやUSBメモリなどの記録媒体に記録されてから横編機に入力されて、編地10,20の編成が行われる。
1,2,3 給糸管
1a,2a,3a 編糸
1b,3b 縞柄
2b インレイ糸
5 歯口
6a 前針床
6b 後針床
7A,7B,7C,7D,7E 編針
10,20 編地
30 デザイン装置
1a,2a,3a 編糸
1b,3b 縞柄
2b インレイ糸
5 歯口
6a 前針床
6b 後針床
7A,7B,7C,7D,7E 編針
10,20 編地
30 デザイン装置
Claims (4)
- 一対の針床が歯口で対向し、一方の針床側のみには、経糸となり得る編糸を挿入可能なレースバーを複数段有する横編機で編地を編成する方法において、
最上段ではないレースバーから、編地には編込まれないで浮くインレイ区間となる部分を有するインレイ糸を挿入する場合に、レースバーのラッピング動作およびスイング動作に先行して、インレイ糸の挿入区間の中間で編針を歯口に進出させておき、
該インレイ区間では、該インレイ糸の挿入に先行して、編目を一方の針床側から他方の針床側に目移ししておき、該インレイ糸の挿入後に、目移しした編目を他方側から一方側に戻す、
ことを特徴とする編地の編成方法。 - 前記歯口に進出させる前記インレイ糸の挿入区間の中間の編針は、前記インレイ区間で前記目移しを行った編針のうちから選択され、
該選択された編針に対して、前記インレイ糸をタックしながら、前記挿入を行い、挿入後にインレイ糸のタックを目外しすることを特徴とする請求項1記載の編地の編成方法。 - 前記歯口に進出させる前記インレイ糸の挿入区間の中間の編針は、前記インレイ区間外の編針のうちから選択され、
該選択された編針に対して、前記インレイ糸をタックしながら、前記挿入を行うことを特徴とする請求項1記載の編地の編成方法。 - 一対の針床が歯口で対向し、一方の針床側のみには、経糸となり得る編糸を挿入可能なレースバーを複数段有する横編機で、コース方向に複数の領域が連なり、各領域が隣接する領域とは異なる編糸で編成される編地を、少なくとも一つの領域では編地の表面から浮いて直線状のインレイ区間となる部分を有するインレイ糸挿入しながら編成するための編成データを生成するデザイン装置であって、
最上段ではないレースバーから、編地には編込まれないで浮くインレイ区間となる部分を有するインレイ糸を挿入する場合に、レースバーのラッピング動作およびスイング動作に先行して、インレイ糸の挿入区間の中間で編針を歯口に進出させておき、
該インレイ区間では、該インレイ糸の挿入に先行して、編目を一方の針床側から他方の針床側に目移ししておき、該インレイ糸の挿入後に、目移しした編目を他方側から一方側に戻す、
ための編成データを、横編機に実行させるように生成することを特徴とするデザイン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006102553A JP2007277738A (ja) | 2006-04-03 | 2006-04-03 | 編地の編成方法、およびデザイン装置 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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-
2006
- 2006-04-03 JP JP2006102553A patent/JP2007277738A/ja active Pending
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