JP5414696B2 - 編糸の解れ止め方法、および編地 - Google Patents

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Description

本発明は、横編機を用いて編地を編成する際、編地の編成途中で編糸が切り替わる糸入れ部または糸出し部における編糸の解れ止め方法、およびその方法を適用して編成された編地に関する。
ボーダー柄やインターシャ柄などを有する編地では、編地の編成途中で編糸の切り替えが行われる。この編糸が切り替わる部分では、切り替え前の編糸で編成された編地部からその編糸が引き出される糸出し部と、切り替え前の編糸で編成された編地部に切り替え後の編糸を導入する糸入れ部とがあり、これら糸入れ部および糸出し部で編糸が解れ出さないようにする必要がある。この解れ止めを手作業で行うのは非常に煩雑であるため、横編機に行わせることが提案されている(例えば、特許文献1や特許文献2を参照)。
特許文献1には、糸入れする際は、針床に係止される編地の編目にタックを行ってから糸入れした編糸で編地を編成し、糸出しする際は、タックを行ってから編糸の糸出しを行うことが開示されている。
また、特許文献2には、糸入れ部および糸出し部における編糸の解れ止め処理として、編糸で結び目を形成する方法が開示されている。
特許第3839496号公報 特許第3099304号公報
しかし、上記特許文献1や2の技術には次に示すような課題が考えられる。まず、特許文献1の技術は、簡素な工程で効率的に解れ止め処理を行えるものの、編糸の種類によっては解れ止めが十分ではなく、編糸が解れてしまう虞がある。また、特許文献2の技術は、解れ止め処理としては非常に強固であり、編糸が解れることはほぼないものの、工程数が多く、処理に時間がかかる場合がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡素な工程で十分な解れ止め効果を発揮する編糸の解れ止め方法、およびその解れ止め方法を適用した編地を提供することにある。
本発明の解れ止め方法は、少なくとも前後一対の針床を有し、前後の針床間で編目の目移しが可能な横編機を用いて、編地の編成途中で編糸が切り替わる糸入れ部および糸出し部の少なくとも一方を有する編地を編成する際、前記糸入れ部または糸出し部における編糸の解れ止め方法に係る。そして、本発明の解れ止め方法は、針床において、糸入れ部では編糸を入れる方向を、糸出し部では糸出し部の形成直前の編成方向を編糸の進行方向とし、この進行方向と反対の方向を逆進方向としたときに、以下の過程を含むことを特徴とする。
進行方向に給糸口を移動させた後、逆進方向に給糸口を移動させる間に、編針に編糸を給糸して第一係止点と第二係止点を形成する過程。
第一係止点、第二係止点、および、これら係止点の形成前から前後いずれかの針床で互いに近接して係止されている2つの近接編目の内、少なくとも一つを目移しすることで、両係止点のいずれか一方を近接編目の一方の上側に重ね、他方の係止点を前記近接編目の他方の下側に重ねる過程。
近接編目と各係止点との重ねが終了した後に、進行方向または逆進方向に給糸口を移動させて糸入れ、または糸出しする過程。
ここで、本発明の解れ止め方法における近接編目の定義は、針床上で隣り合う2つの編目、あるいは、間に1目挟んで並ぶ2つの編目のことである。また、本発明の解れ止め方法において、既に針床に係止される編目または掛け目に、別の編目または掛け目を重ねた場合、前者は下側、後者は上側と定義する。
また、本発明解れ止め方法の一形態として、糸入れ、または糸出しする過程において、給糸口を進行方向に移動させることが好ましい。
上述のように規定する本発明解れ止め方法では、係止点の形成手順は特に限定されないが、逆進方向において少なくとも1つの係止点を形成することが好ましい。例えば、進行方向において第一係止点を形成し、逆進方向において第二係止点を形成しても良いし、進行方向では係止点を形成せず、逆進方向において2つの係止点を形成しても良い。第一係止点と第二係止点の位置関係は、第一係止点が進行方向側、第二係止点が逆進方向側に配されることが好ましい。また、2つの係止点のそれぞれが、編地部の各近接編目の上下に分かれて重ねられるようにすれば良く、その重ね方は特に限定されない。但し、糸入れ部、糸出し部のそれぞれで好適な編成手順が存在する。以下にその好適な編成手順を示す。
本発明の解れ止め方法により、糸出し部の解れ止めを行う際、以下のステップを含む編成を行うことが好ましい。
(ステップ1)…進行方向に向かって一方の針床で編成を行う途中で、対向する他方の針床の編針に掛け目からなる第一係止点を形成する。
(ステップ2)…第一係止点よりも逆進方向側における前記近接編目の一方を対向する他方の針床の空針に目移しする。
(ステップ3)…逆進方向に給糸口を移動させ、ステップ2で目移しにより空針となった編針に掛け目からなる第二係止点を形成する。
(ステップ4)…ステップ1で形成した第一係止点を他方の近接編目に重ねると共に、ステップ2で目移しした一方の近接編目をステップ3で形成した第二係止点に重ねる。
(ステップ5)…進行方向に給糸口を移動させ、この編糸での編地の編成を終了する。
本発明の解れ止め方法により、糸入れ部の解れ止めを行う際、以下のステップを含む編成を行うことが好ましい。
(ステップ1)…進行方向に給糸口を移動させる。
(ステップ2)…ステップ1で給糸口が停止した位置よりも逆進方向側における前記近接編目の一方を対向する他方の針床の空針に目移しする。
(ステップ3)…逆進方向に給糸口を移動させ、ステップ2で目移しにより空針となった編針に掛け目からなる第一係止点を形成すると共に、第一係止点よりも逆進方向側における他方の針床の空針に掛け目からなる第二係止点を形成する。
(ステップ4)…ステップ2で目移しした一方の近接編目を一方の針床に目移しして、ステップ3で形成した第一係止点に重ねると共に、ステップ3で形成した第二係止点を一方の針床に目移しして、他方の近接編目に重ねる。
(ステップ5)…進行方向に給糸口を移動させ、糸入れされた編糸で新たな編地部の形成を開始する。
また、本発明の編地は、少なくとも前後一対の針床を有し、前後の針床間で編目の目移しが可能な横編機を使用して編成され、編地の編成途中で編糸が切り替わる糸入れ部および糸出し部の少なくとも一方を有する編地に関する。この編地は、糸入れ部にあっては糸入れによって新たに形成される編地部の始端となる端部編目に直接繋がり、糸出し部にあっては糸出しによって編成が終了する編地部の終端となる端部編目に直接繋がる係止編目αと、係止編目αに近接して形成され、係止編目αに直接繋がる係止編目βと、係止編目βに直接繋がる糸入れ部または糸出し部の余端とを備える。そして、端部編目から余端にかけての編糸が編幅方向に少なくとも1回折り返されており、係止編目αと係止編目βは各々、編地部の近接する各編目の前後に分かれて重ねられていることを特徴とする。
ここで、本発明の編地における近接編目の定義は、ある編目と、この編目に対して以下の位置関係にある編目のことである。
(1)編地の編幅方向であるコース方向に隣接する編目。
(2)コース方向に1目挟んで隣接する編目。
(3)コース方向の一つ隣の編目に連続してウェール方向に形成される新たな編目。
また、本発明の編地の一形態として、余端の編糸が、係止編目βが重ねられる編目のシンカーループに巻き付いていることが好ましい。
本発明の解れ止め方法は、特許文献2の解れ止め方法に比べて、簡素な工程により、糸入れ部または糸出し部の解れ止めを行える。また、本発明の解れ止め方法によれば、糸入れされる編糸または糸出しされる編糸で形成される係止編目αと係止編目βとが各々、編地部の近接する各編目の前後に分かれて重ねられた糸入れ部または糸出し部を有する本発明の編地を編成することができる。この本発明の編地は、糸入れ部または糸出し部において編糸が複雑に絡み合っているので、特許文献2により形成されたものには劣るものの、特許文献1により形成されたものよりも編糸が解れ難い。
また、本発明の解れ止め方法において、糸入れ、または糸出しする過程における給糸口の移動方向を進行方向とすると、解れ止め処理の過程における編糸の軌跡が、進行方向→逆進方向→進行方向となり、強固な解れ止め処理がされた糸入れ部、または糸出し部となる。特に、第一係止点を進行方向側に、第二係止点を逆進方向側に配し、第二係止点から後に給糸された編糸を進行方向側に伸ばすと、より強固な解れ止め処理がされた糸入れ部、または糸出し部となる。
糸出し部における解れ止め方法として編成手順を限定することで、係止編目βが重ねられる近接編目のシンカーループに巻き付いた糸出し部を有する編地を編成できる。この糸出し部では、糸出し部の余端の編糸を引っ張ったときに、この編糸が、係止編目βが重ねられる近接編目の根元を引き絞る構成であるため、解れ難い糸出し部を有する編地となる。
糸入れ部における解れ止め方法として編成手順を限定することで、糸入れ部の余端の編糸が、係止編目βが重ねられる近接編目のシンカーループに巻き付くので、より強固な解れ止め処理がされた糸入れ部となる。
実施例1に係る糸出し部の解れ止め方法の第一編成工程図である。 実施例1に係る糸出し部の解れ止め方法の第二編成工程図である。 実施例2に係る糸入れ部の解れ止め方法の編成工程図である。
以下、本発明の実施例1〜2を図面に基づいて説明する。実施例1〜2に記載の編成はいずれも、左右方向に延び、かつ、前後方向に互いに対向する前後一対の針床を有する2枚ベッド横編機を用いて、編糸を切り替える際の編成手順を説明する。もちろん、使用する横編機は4枚ベッド横編機でも良い。
図1,図2は、糸出し部における解れ止め方法の編成手順を示す編成工程図であって、図中のFBは前針床を、BBは後針床を、a〜fは点で示す編針の位置を、▼は給糸口を示す。また、これらの図中、太線で示す編糸が形成するΩ状部分は編目を、V字状部分は掛け目を示す。
図1のS0では、BBの編針a〜fに編目が係止されている状態を示す。この状態から、針床に係止される編地部の編成を終了し、編成に使用していた編糸の糸出しを行う。糸出し部の形成直前の編成方向は、紙面左方向であり、本実施例では、この方向を進行方向、進行方向と反対側の方向を逆進方向(紙面右方向)とする。
まず、S1では、S0に示す編地部の編成に使用していた給糸口を左方向へ移動させ、その編地部の終端となる端部編目0(BBの編針fの編目)を形成した後、FBの編針dに掛け目からなる第一係止点1を形成する。次いで、S2では、BBの編針eに係止される編目4(近接編目)を対向するFBの編針eに目移しする。ここで、端部編目0の位置は、BBの編針eの位置でも良く、その場合、端部編目0が近接編目を兼ねる。なお、S1においてFBの編針dに掛け目を形成する代わりに、BBの編針dに係止される編目にタック目からなる第一係止点1を形成しても良い。
次に、図2のS3では、給糸口を右方向へ移動させ、第一係止点1から伸びる編糸が編幅方向に折り返された状態とし、BBの編針eに掛け目からなる第二係止点2を形成する。そして、S4では、図1のS1で形成した第一係止点1を、BBの編針dに係止される編目3(近接編目)に重ねると共に、図1のS2でFBの編針eに預けておいた編目4を、S3で形成した第二係止点2に重ねるようにBBの編針eに返す。ここで、S1においてBBの編針dでタックを行った場合、S3における第一係止点1の目移しは必要ない。
最後に、S5に示すように、給糸口を紙面左側(進行方向)に移動させ、糸出し部の余端となる編糸9を編地部から引き出す。編糸9を引き出す際に、S5に示すように、編地部の編目(BBの編針b)にタックを行って、解れ止めの効果を向上させても良い。このタックは、進行方向の他の編目に対して行っても良い。
そして、S5の状態から、BBの編針に係止される編目群に続く新たな編地部の形成を開始する。新たな編地部が形成されれば、第一係止点1が終端編目0に直接繋がる編目(係止編目α)として編地部に編み込まれ、第二係止点2が余端9に直接繋がる編目(係止編目β)として編地部に編み込まれる。なお、上記新たな編地部の形成を開始するには、例えば、後述する実施例2に示す糸入れを行えば良い。
この実施例に示す編成工程により編成された糸出し部では、係止編目αと係止編目βとが編地の前後に分かれて配置されており、一対の係止編目と一対の隣接編目の編糸同士が交差する箇所が多くなるので、解れ難くなる。また、係止編目β(第二係止点2)から伸びる余端の編糸9が、編目4とその右側に隣接する編目のシンカーループに巻き付いており、余端の編糸9を紙面左方向に引っ張ったときに、余端の編糸9が編目4の根元を絞るので、糸入れ部の編糸が解れ難い。
また、この編成工程において、複数のカムシステムが搭載される横編機を使用すれば、S1とS2、S3とS4はそれぞれ、キャリッジを一方向へ1回移動させることで行うことができ、編成工程が非常に簡素になる。
実施例2では、針床に係止される既存の編地部に対して、この編地部とは異なる編糸を導入し、この編地部の編目に続く新たな編目からなる編地部を編成するための糸入れについて図3に基づいて説明する。図3は、実施例2に係る編成工程図であって、その見方は図1、図2と同じである。この図3において、編糸を入れる方向は紙面左方向であり、この方向を進行方向、進行方向とは反対の方向を逆進方向とする。
まず、S1では、BBの編針a〜fに係止される編目を編成した編糸とは異なる編糸を給糸する給糸口を紙面左側(進行方向)に移動させ、編針dを超える位置で停止させる。S2では、BBの編針dに係止される編目3(近接編目の一方)を対向するFBの編針dに目移しする。
S3では、給糸口を紙面右側(逆進方向)に移動させ、余端9から伸びる編糸が編幅方向に折り返された状態とし、BBの編針dに掛け目からなる第一係止点1を形成した後、FBの編針eに掛け目からなる第二係止点2を形成する。そして、S4では、S2でFBの編針dに預けておいた編目3を対向するBBの編針dに係止される第一係止点1に重ね合わせると共に、S3でFBの編針eに形成した第二係止点2を対向するBBの編針eに係止されている編目4(近接編目の他方)に重ね合わせる。なお、S3における第二係止点2は、BBの編針eに形成されるタック目であっても良く、その場合、S4における第二係止点2の目移しをする必要はなくなる。
そして、S4の状態から給糸口を紙面左方向(進行方向)に移動させ、図示しない始端編目を形成し、新たな編地部の編成を開始する。このようにして編成された編地では、第二係止点2が始端編目に直接繋がる編目(係止編目α)として編地部に編み込まれ、第一係止点1が余端9に直接繋がる編目(係止編目β)として編地部に編み込まれる。
この実施例に示す編成工程により編成された糸入れ部は、実施例1と同様に係止編目αと係止編目βとが編地の前後に分かれて配置されるので、解れ難くなる。また、係止編目β(第一係止点1)から伸びる余端の編糸9が、編目3とその左側に隣接する編目のシンカーループに巻き付いており、余端の編糸9を紙面右方向に引っ張ったときに、余端の編糸9が編目3の根元を絞るので、糸入れ部の編糸が解れ難い。
また、実施例1と同様に、S1とS2、S3とS4はそれぞれ、複数のカムシステムを備えるキャリッジを一方向に1回移動させることで行える。
<その他の実施例>
実施例1および実施例2では、余端の編糸が近接編目のシンカーループに巻き付く状態とした糸出し部、および糸入れ部の編成を例として説明したが、このような編成方法に限定されるわけではない。本発明の解れ止め方法の要旨は、第一係止点と第二係止点が各々、各近接編目の上下に分かれて重ねられるようにすることであり、例えば、以下に示すような編成を行っても良い。
図1、2に示す糸出し部の編成において、第一係止点1を編目3の下側、第二係止点2を編目4の上側に配置してもよい。この場合、まず、編目3をFBに目移し、この目移しによって空針となったBBの編針に第一係止点1の形成を行う。そして、FBに目移しておいた編目3をBBの第一係止点1に重ねる。また、編目4については目移しを行わず、編目4にタック目からなる第二係止点2を形成するか、または、編目4に対向するFBの空針に掛け目を形成した後、この掛け目を編目4に重ねる。
図3に示す糸入れ部の編成において、第一係止点1を編目3の上側、第二係止点2を編目4の下側に配置しても良い、この場合、編目3については目移しを行わず、BBの編目3にタック目からなる第一係止点1を形成するか、または、編目3に対向するFBの空針に掛け目を形成した後、この掛け目を編目3に重ねる。また、予め編目4をFBの空針に目移しし、この目移しによって空針となったBBの編針に第二係止点2の形成を行う。その後、FBに目移ししておいた編目4をBBの第二係止点2に重ねれば良い。
以上説明した実施例では、BBで編成される編地の編幅方向の中間部において解れ止め方法を適用した例を示したが、本発明解れ止め方法は、FBで編成される編地に適用できることはもちろん、FBとBBを使用して編成される筒状編地の前後の境界部にも適用できる。
0 端部編目(終端編目) 9 余端の編糸
1 第一係止点 2 第二係止点 3,4 編目(近接編目)

Claims (6)

  1. 少なくとも前後一対の針床を有し、前後の針床間で編目の目移しが可能な横編機を用いて、編地の編成途中で編糸が切り替わる糸入れ部および糸出し部の少なくとも一方を有する編地を編成する際、前記糸入れ部または糸出し部における編糸の解れ止め方法であって、
    針床において、糸入れ部では編糸を入れる方向を、糸出し部では糸出し部の形成直前の編成方向を編糸の進行方向とし、この進行方向と反対の方向を逆進方向としたときに、
    進行方向に給糸口を移動させた後、逆進方向に給糸口を移動させる間に、編針に編糸を給糸して第一係止点と第二係止点を形成する過程と、
    第一係止点、第二係止点、および、これら係止点の形成前から前後いずれかの針床で互いに近接して係止されている2つの近接編目の内、少なくとも一つを目移しすることで、両係止点のいずれか一方を近接編目の一方の上側に重ね、他方の係止点を前記近接編目の他方の下側に重ねる過程と、
    近接編目と各係止点との重ねが終了した後に、進行方向または逆進方向に給糸口を移動させて糸入れ、または糸出しする過程と、
    を含むことを特徴とする編糸の解れ止め方法。
  2. 糸入れ、または糸出しする過程において、進行方向に給糸口を移動させることを特徴とする請求項1に記載の編糸の解れ止め方法。
  3. 前後いずれかの針床において編成される編地部の編成を終了し、この編地部の編糸を糸出しする際、以下のステップを含む編成を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の編糸の解れ止め方法。
    進行方向に向かって一方の針床で編成を行う途中で、対向する他方の針床の編針に掛け目からなる第一係止点を形成するステップ1。
    第一係止点よりも逆進方向側における前記近接編目の一方を対向する他方の針床の空針に目移しするステップ2。
    逆進方向に給糸口を移動させ、ステップ2で目移しにより空針となった編針に掛け目からなる第二係止点を形成するステップ3。
    ステップ1で形成した第一係止点を他方の近接編目に重ねると共に、ステップ2で目移しした一方の近接編目をステップ3で形成した第二係止点に重ねるステップ4。
    進行方向に給糸口を移動させ、この編糸での編地の編成を終了するステップ5。
  4. 前後いずれかの針床において編成される編地部に、この編地部とは異なる編糸を糸入れする際、以下のステップを含む編成を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の編糸の解れ止め方法。
    進行方向に給糸口を移動させるステップ1。
    ステップ1で給糸口が停止した位置よりも逆進方向側における前記近接編目の一方を対向する他方の針床の空針に目移しするステップ2。
    逆進方向に給糸口を移動させ、ステップ2で目移しにより空針となった編針に掛け目からなる第一係止点を形成すると共に、第一係止点よりも逆進方向側における他方の針床の空針に掛け目からなる第二係止点を形成するステップ3。
    ステップ2で目移しした一方の近接編目を一方の針床に目移しして、ステップ3で形成した第一係止点に重ねると共に、ステップ3で形成した第二係止点を一方の針床に目移しして、他方の近接編目に重ねるステップ4。
    進行方向に給糸口を移動させ、糸入れされた編糸で新たな編地部の形成を開始するステップ5。
  5. 少なくとも前後一対の針床を有し、前後の針床間で編目の目移しが可能な横編機を使用して編成され、編地の編成途中で編糸が切り替わる糸入れ部および糸出し部の少なくとも一方を有する編地であって、
    糸入れ部にあっては糸入れによって新たに形成される編地部の始端となる端部編目に直接繋がり、糸出し部にあっては糸出しによって編成が終了する編地部の終端となる端部編目に直接繋がる係止編目αと、
    係止編目αに近接して形成され、係止編目αに直接繋がる係止編目βと、
    係止編目βに直接繋がる糸入れ部または糸出し部の余端とを備え、
    端部編目から余端にかけての編糸が編幅方向に少なくとも1回折り返されており、
    係止編目αと係止編目βは各々、編地部の近接する各編目の前後に分かれて重ねられていることを特徴とする編地。
  6. 余端の編糸が、係止編目βが重ねられる編目のシンカーループに巻き付いていることを特徴とする請求項5に記載の編地。
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