JP2015145256A - 溶着手段および溶着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール不良の発生を抑制できる溶着手段を提供する。【解決手段】第1の溶着部(13a)および第2の溶着部(13b)によって連続筒状フィルム(F1)を挟圧しながら搬送することにより溶着する溶着手段(13)において、第1の溶着部において、第2の溶着部との接触箇所は窪み(A)を有しており、第2の溶着部において、第1の溶着部との接触箇所は、第1の溶着部の窪みに入る凸形状(B)を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、第1の溶着部および第2の溶着部を、被溶着物を介して接触させることにより、上記被溶着物を溶着する溶着手段および当該溶着手段を備える溶着装置に関する。
ソーセージまたはスティックチーズ等の内容物が充填された包装体は、筒状に形成された筒状体に内容物を充填し、両端を結紮することによって製造されている。この筒状体は、1つの帯状のフィルムを筒状に巻き、当該フィルムの両側端部を重ね合わせて溶着(縦シール)することで形成される。
この溶着に関して、例えば、特許文献1には、帯状フィルムの両側縁を重ね合わせた重ね合わせ部において、フィルムの表面と裏面とを重ね合わせ部の全長にわたって溶着する方法が開示されている。
また、特許文献2には、帯状フィルムの両側縁を重ね合わせた重ね合わせ部を押圧しながら溶着する方法が開示されている。
特開2001−206392号公報(2001年7月31日公開) 特開2005−231639号公報(2005年9月2日公開)
特許文献1および2に開示されているような溶着を行う溶着装置では、高周波誘電加熱溶着によって溶着を行う場合、一対の電極によってフィルムの重ね合わせ部を挟圧しながら、一対の電極間に高周波の電界を印加して当該重ね合わせ部を溶着する。また、超音波溶着によって溶着を行う場合、ホーンおよびアンビルによってフィルムの重ね合わせ部を挟圧しながら、ホーンから超音波振動を出力して当該重ね合わせ部を溶着する。重ね合わせ部を持つフィルムを挟圧しながら搬送することにより、当該フィルムの重ね合わせ部に対して連続的に溶着を行い、連続して筒状体を形成することができる。
上記一対の電極の一方およびホーンは、一般的に先端が曲面を有しており、上記一対の電極の他方およびアンビルは、一般的に表面が平面である。そのため、従来の溶着装置は、溶着時に一対の電極とホーンおよびアンビルとが左右(搬送方向と略垂直な方向)に蛇行し、溶着する位置が安定しないという問題がある。特に、高速で上記のフィルムを搬送する場合は、溶着のシール強度が低下し、シール不良が発生するという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、シール不良の発生を抑制できる溶着手段を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る溶着手段は、第1の溶着部および第2の溶着部を備えており、搬送されてくる被溶着物を上記第1の溶着部および上記第2の溶着部によって挟圧しながら連続的に溶着する溶着手段において、上記第1の溶着部において、上記被溶着物を介して上記第2の溶着部と接触する接触箇所は、窪みを有しており、上記第2の溶着部において、上記被溶着物を介して上記第1の溶着部と接触する接触箇所は、上記第1の溶着部の上記窪みに入る凸形状を有している。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る溶着手段は、第1の溶着部の窪みに第2の溶着部の凸形状が入り込んで被溶着物を溶着するので、いずれの溶着部も左右(搬送方向に略垂直な方向)に蛇行することなく被溶着物を溶着することができる。また、被溶着物が高速で搬送される場合でも、いずれの溶着部も左右に蛇行することなく被溶着物を溶着することができる。したがって、本発明の一態様に係る溶着手段は、被溶着物の溶着位置が安定するので、シール不良の発生を抑制することができる。
さらに、本発明の一態様に係る溶着手段においては、上記第1の溶着部の上記窪みは、円弧面からなる形状を有していてもよい。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る溶着手段では、第1の溶着部において、被溶着物を介して第2の溶着部と接触する接触箇所は滑らかである。したがって、本発明の一態様に係る溶着手段は、被溶着物に傷をつけることなく溶着することができるので、シール不良の発生をより抑制することができる。
さらに、本発明の一態様に係る溶着手段においては、上記第1の溶着部の被溶着物の搬送方向と垂直な方向の断面において、上記第1の溶着部の上記窪みが形成する2つの縁部各々は、円弧面を有していてもよい。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る溶着手段では、第1の溶着部において、被溶着物との接触箇所は滑らかになるため、被溶着物に傷をつけずに溶着することができる。したがって、本発明の一態様に係る溶着手段は、被溶着物に傷をつけることなく溶着することができるので、シール不良の発生をより抑制することができる。
さらに、本発明の一態様に係る溶着手段においては、上記第2の溶着部の上記凸形状は、円弧面からなる形状を有していてもよい。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る溶着手段では、第2の溶着部において、被溶着物を介して第1の溶着部と接触する接触箇所は滑らかになるため、被溶着物に傷をつけずに溶着することができる。したがって、本発明の一態様に係る溶着手段は、被溶着物に傷をつけることなく溶着することができるので、シール不良の発生をより抑制することができる。
さらに、本発明の一態様に係る溶着手段においては、上記第2の溶着部の上記凸形状が有する円弧面は、正円弧面であってもよい。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る溶着手段では、第2の溶着部は、適切な剛性および強度を有し、また、被溶着物を適切な強さで押圧することができる。したがって、本発明の一態様に係る溶着手段は、被溶着物を傷つけたり、被溶着物が削れたり、第1の溶着部と第2の溶着部とが摩耗したりするのを防ぐことができるので、シール不良の発生をより抑制することができる。
さらに、本発明の一態様に係る溶着手段においては、上記第1の溶着部の上記窪みおよび上記第2の溶着部の上記凸形状は、互いに同じ曲率を持つ正円弧面からなる形状を有していてもよい。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る溶着手段では、第1の溶着部と第2の溶着部とがより高い嵌合度で嵌合すると共に、第1の溶着部および第2の溶着部において、被溶着物と接触する接触箇所は滑らかになるため、本発明の一態様に係る溶着手段による溶着位置がより安定すると共に被溶着物に傷をつけることなく溶着することができ、シール不良の発生をより効果的に抑制することができる。
さらに、本発明の一態様に係る溶着手段においては、上記第1の溶着部の被溶着物の搬送方向と垂直な方向の断面において、上記第1の溶着部の上記窪みは、四角形状にくりぬかれた形状を有しており、当該窪みが形成する2つの隅各々および2つの縁部各々は円弧面を有し、上記第1の溶着部の被溶着物の搬送方向と垂直な方向の断面において、上記第2の溶着部の上記凸形状は、四角形状を有しており、上記第1の溶着部に上記被溶着物を介して接触する、当該四角形状の2つの角各々は円弧面を有していてもよい。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る溶着手段では、第1の溶着部の窪みおよび第2の溶着部の凸形状が、それぞれ四角形状を有していても、第1の溶着部の窪みが形成する2つの隅各々および2つの縁部各々の形状ならびに第2の溶着部の凸形状が形成する2つの角各々の形状を円弧面にすればよい。これにより、第1の溶着部および第2の溶着部において被溶着物と接触する接触箇所は滑らかになるため、本発明の一態様に係る溶着手段による溶着位置がより安定すると共に被溶着物に傷をつけることなく溶着することができ、シール不良の発生をより効果的に抑制することができる。
さらに、本発明の一態様に係る溶着手段においては、上記第1の溶着部の被溶着物の搬送方向と垂直な方向の断面における上記第1の溶着部の上記窪みの深さは、0.1mmよりも大きく、1.0mmよりも小さくてもよい。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る溶着手段では、第1の溶着部の窪みに第2の溶着部の凸形状が適切に入り込み、いずれの溶着部も左右に蛇行することなく被溶着物を溶着できる。また、本発明の一態様に係る溶着手段では、第1の溶着部と第2の溶着部とが被溶着物を適切な強さで押圧することができる。したがって、本発明の一態様に係る溶着手段は、被溶着物を傷つけたり、被溶着物が削れたり、第1の溶着部と第2の溶着部とが摩耗したりするのを防ぐことができるので、シール不良の発生をより抑制することができる。
さらに、本発明の一態様に係る溶着手段においては、上記第1の溶着部の被溶着物の搬送方向に垂直な方向の断面における上記第2の溶着部の幅は、1mmよりも大きく、10mmよりも小さくてもよい。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る溶着手段では、第2の溶着部は、適切な剛性、および強度を有し、また、溶着時のパワー、および溶着幅が適切な溶着をすることができる。したがって、本発明の一態様に係る溶着手段は、シール不良の発生をより抑制することができる。
さらに、本発明の一態様に係る溶着手段においては、上記第1の溶着部および上記第2の溶着部は、高周波または超音波を使って被溶着物を溶着してもよい。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る溶着手段では、溶着手段として高周波または超音波を使用することができる。
さらに、本発明の一態様に係る溶着手段においては、上記被溶着物は、塩化ビニリデン系共重合体樹脂であってもよい。
上記の構成によれば、本発明の一態様に係る溶着手段では、ソーセージまたはチーズ等を充填するための筒状体を提供することができる。
本発明の一態様に係る溶着装置は、上記の課題を解決するために、被溶着物を供給する供給手段と、上記の何れかに記載の溶着手段と、を備えることを特徴とする。
上記の溶着手段と同じ効果を奏する溶着装置を実現することができる。
本発明の一態様に係る溶着手段では、第1の溶着部および第2の溶着部が左右(搬送方向に略垂直な方向)に蛇行することなく被溶着物を溶着するので、被溶着物の溶着位置が安定し、シール不良の発生を抑制することができる。
本発明の実施形態1に係る溶着手段を備える筒状体製造装置の構成図である。 本発明の実施形態1に係る溶着手段のX1−X2矢視断面を部分的に示す図である。 本発明の実施形態1に係る溶着手段の斜視図である。 本発明の実施形態2に係る溶着手段のX1−X2矢視断面を部分的に示す図である。
図面に基づいて、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、以下の説明において、「溶着」とは単にフィルム同士を溶かしてつけることをいい、「シール」とは筒状体(あるいは包装体)内の内容物を密封する目的でフィルムおよびテープ、あるいはフィルムまたはテープを溶着することをいうものとする。通常は溶着してもシールされるとは限らないが、シールした場合には溶着を伴う。また、図面に描かれた様々な要素の寸法は、実際のスケールではなく、明瞭に描くことを目的として、修正を加えて描かれている。
〔第1の実施形態〕
(筒状体製造装置1の構成)
図1は、本発明の実施形態1に係る溶着手段13を備える筒状体製造装置1(溶着装置)の構成図である。筒状体製造装置1は、ソーセージまたはスティックチーズ等の内容物を充填するための筒状体を製造する装置である。図1の構成図を参照して、筒状体製造装置1について、説明する。
図1の紙面上の上下は実際の鉛直方向の上下に対応し、筒状体は図中において上から下に流れるように走行する。すなわち、図中の上が充填作業における筒状体の走行方向の上流側に相当し、図中の下が走行方向の下流側に相当する。
筒状体製造装置1では、フィルム原反21、ガイドローラ22A、およびガイドローラ22Bにより、フィルム原反供給装置20(供給手段)が構成されている。フィルム原反供給装置20では、帯状のフィルムFは、ロール状に巻かれたフィルム原反21から引き出され、ガイドローラ22Aおよびガイドローラ22Bに案内されて走行し、フォーミングプレート11に導かれる。フィルムFは、塩化ビニリデン系共重合体樹脂から構成されていることが好ましい。塩化ビニリデン系共重合体樹脂の詳細については、後述する。
フォーミングプレート11は、上下に開口する円筒形状を有しており、周方向の一箇所において縦方向に延びる円周方向の隙間を有している。また、フォーミングプレート11の上端縁は湾曲傾斜しており、フィルムFは、フォーミングプレート11の内面に沿うように案内され、側縁同士を重ね合わせた重ね合わせ部を有する連続筒状フィルムF1(被溶着物)が形成される。
フォーミングプレート11の下流側には案内筒12が垂下げられ、連続筒状フィルムF1は、筒状の形を保ったまま案内筒12へと走行案内される。案内筒12に案内された連続筒状フィルムF1は、溶着手段13によって重ね合わせ部を溶着される。なお、溶着手段13の詳しい構造については、後述する。
フォーミングプレート11の上流側には、形成された連続筒状フィルムF1に内容物Cを充填するポンプ31とノズル32とを備える充填装置30が設けられている。ノズル32は、一方の先端が案内筒12内へ導入され、もう一方の先端がポンプ31に接続されている。案内筒12内へ導入されたノズル32の先端は、溶着手段13より下流側において開口している。なお、ポンプ31の位置は、フォーミングプレート11の上方に限定されず、内容物を適宜補充し易い他の位置に設置され、配管によってノズル32に接続されてもよい。
案内筒12およびノズル32の下流側に、送り装置である送りローラ14が設けられている。送りローラ14では、連続筒状フィルムF1内に内容物Cが充填された筒状体15aを、一対の円柱状の送りローラ14が内容物Cを押圧した状態で筒状体15aを下方へ連続して挟圧搬送する。
なお、挟圧搬送された筒状体15aは、しごき装置によって扁平されることにより内容物Cが存在しない不在部が形成される。筒状体15aは、この不在部を封止したり結紮したりして閉じ、カッター等で切断することにより、包装体に個片化される。
(溶着手段13の構造)
以下では、溶着手段13の構造について詳細に説明する。図2は、本発明の実施形態1に係る溶着手段13のX1−X2矢視断面を部分的に示す図である。また、図3は、本発明の実施形態1に係る溶着手段13の斜視図である。
溶着手段13は、図2および図3に示すように、導電性金属からなる第1の溶着部13aと、導電性金属からなる第2の溶着部13bと、を備えている。溶着手段13は、第1の溶着部13aおよび第2の溶着部13bによって連続筒状フィルムF1を挟圧しながら、連続筒状フィルムF1を搬送することにより、連続筒状フィルムF1の側縁同士を重ね合わせた重ね合わせ部を連続的に溶着する。溶着手段13としては、高周波誘電加熱によって溶着する溶着手段、または超音波溶着によって溶着する溶着手段が例として挙げられる。溶着手段13が高周波誘電加熱溶着を行う場合、第1の溶着部13aおよび第2の溶着部13bは一対の電極である。また、溶着手段13が超音波溶着を行う場合、第1の溶着部13aはアンビルであり、第2の溶着部13bはホーンである。
第1の溶着部13aは、図2および図3に示すように、連続筒状フィルムF1を介して第2の溶着部13bと接触する接触箇所が窪んでいる窪みAを有している。なお、窪みAの形状は限定されず、例えば、半球がくり抜かれた形状であっても、多面体がくり抜かれた形状であってもよく、また、連続筒状フィルムF1の搬送方向に伸展する溝であってもよい。また、第2の溶着部13bは、図2および図3に示すように、連続筒状フィルムF1を介して第1の溶着部13aと接触する接触箇所が、第1の溶着部13aの窪みAに入る凸形状Bを有している。なお、ここでいう「凸形状」とは、第2の溶着部13bにおいて、第1の溶着部13aの窪みAに入る先端部分の形状を表しており、第2の溶着部13bの全体形状を表しているわけではない。
このように、溶着手段13は、第2の溶着部13bの凸形状Bが第1の溶着部13aの窪みAに入り込む形状であるため、溶着時に第2の溶着部13bが左右(搬送方向に略垂直な方向)に蛇行することなく、連続筒状フィルムF1の重ね合わせ部を溶着することができる。したがって、溶着手段13は、溶着する位置が安定しているので、シール不良の発生を抑制することができる。また、連続筒状フィルムF1が高速で搬送される場合でも、第2の溶着部13bが左右に蛇行することなく、連続筒状フィルムF1の重ね合わせ部を溶着することができるので、溶着のシール強度は低下せず、シール不良の発生を抑制することができる。
(形状例1)
以下では、溶着手段13の具体的な形状例をいくつか挙げる。まず、図2に示す断面図(第1の溶着部13aの連続筒状フィルムF1の搬送方向と垂直な方向の断面図)において、第1の溶着部13aの窪みAの深さL2は、0.1mmよりも大きく、1.0mmよりも小さいことが好ましい。L2が0.1mm以下の場合、第1の溶着部13aの窪みAへの第2の溶着部13bの凸形状Bの入り込みが不十分となるため、第2の溶着部13bが左右に蛇行してしまう。また、L2が1.0mm以上の場合、溶着時における連続筒状フィルムF1の重ね合わせ部の変形が大きくなり、重ね合わせ部が第1の溶着部13aの窪みAから浮いてしまい、シール不良が発生する。または、L2が1.0mm以上の場合、重ね合わせ部が第1の溶着部13aの窪みAから浮かないように第2の溶着部13bを強く押し付ける必要があり、その場合、第2の溶着部13bを強く押し付けることによりフィルムを傷つけたり、フィルムが削れたり、電極が摩耗したりするという問題が発生する。なお、第2の溶着部13bによる押圧は、400g〜800gの荷重であることが好ましく、さらに好ましくは600gの荷重である。第2の溶着部13bによる押圧が600gの荷重である場合、フィルムとの接点における接点圧は約450gとなる。
(形状例2)
さらに、図2に示す断面図において、第2の溶着部13bの幅L1は、1mmよりも大きく、10mmよりも小さいことが好ましい。L1が1mm以下の場合、第2の溶着部13bの剛性および強度が低下してしまう。また、L1が10mm以上の場合、溶着時のパワーが大きくなり過ぎたり、溶着の幅が太くなって溶着が不安定になったりするという問題が発生する。L1の長さは、1mmよりも大きく、8mmよりも小さいことがより好ましく、1mmよりも大きく、5mmよりも小さいことがさらに好ましい。
(形状例3)
また、連続筒状フィルムF1は、溶着時に、第1の溶着部13aと第2の溶着部13bとの接触によって傷つけられる場合がある。この場合、連続筒状フィルムF1の傷つけられた部分は、容易に破断してしまうため、シール不良となる。そこで、まず図2に示す断面図において、第1の溶着部13aの窪みAを、窪みAの最深部A1、凹んでいない領域と凹んでいる領域との境に位置する角(窪みAが形成する2つの縁部)である窪みの縁部A2,A3に区画した場合、第1の溶着部13aの最深部A1は円弧面からなっていることが好ましい。この場合、第1の溶着部13aの最深部A1において、連続筒状フィルムF1を介して第2の溶着部13bと接触する接触箇所は滑らかになるため、連続筒状フィルムF1に傷をつけずに溶着することができる。したがって、溶着手段13は、連続筒状フィルムF1を傷つけることなく溶着することができるので、シール不良の発生を抑制することができる。
なお、ここで「円弧面」とは、円弧が所定の方向に沿って延在することにより形成される凸状の曲面である。すなわち、以下で称される「正円弧」とは、正円弧が所定の方向に沿って延在することにより形成される凸状の曲面である。
(形状例4)
さらに、第1の溶着部13aの窪みAの2つの縁部A2,A3は、円弧面を有することが好ましい。この場合、第1の溶着部13aにおいて、連続筒状フィルムF1との接触箇所は滑らかになるため、連続筒状フィルムF1に傷をつけずに溶着することができる。したがって、溶着手段13は、連続筒状フィルムF1を傷つけることなく溶着することができるので、シール不良の発生をより抑制することができる。
(形状例5)
さらに、第2の溶着部13bの凸形状Bは、円弧面からなる形状を有していることが好ましい。この場合、第2の溶着部13bにおいて、連続筒状フィルムF1を介して第1の溶着部13aと接触する接触箇所は滑らかになるため、連続筒状フィルムF1に傷をつけずに溶着することができる。したがって、溶着手段13は、連続筒状フィルムF1に傷をつけずに溶着することができるので、シール不良の発生をより抑制することができる。
(形状例6)
また、第2の溶着部13bの凸形状Bが円弧面からなる形状を有している場合、円弧面は正円弧面であることが好ましい。さらに、第2の溶着部13bの凸形状Bが正円弧面からなる形状を有している場合、図2に示す断面図において、第2の溶着部13bの正円弧面がなす部分円形状の半径Rは、第2の溶着部13bの幅L1の半分の長さであることが好ましい。すなわち、第2の溶着部13bの凸形状Bの断面形状が半円形状になることが好ましい。この場合、第2の溶着部13bは、適切な剛性および強度を有し、また、連続筒状フィルムF1を適切な強さで押圧することができる。したがって、溶着手段13は、連続筒状フィルムF1を傷つけたり、連続筒状フィルムF1が削れたり、第1の溶着部13aと第2の溶着部13bとが摩耗したりするのを防ぐことができるので、シール不良の発生をより抑制することができる。
(形状例7)
さらに、図2に示す断面図において、第1の溶着部13aの窪みAと、第2の溶着部13bの凸形状Bとは、互いに相補的な形状を有していることが好ましい。この場合、第1の溶着部13aと第2の溶着部13bとがより高い嵌合度で嵌合するため、溶着手段13による溶着位置がより安定し、シール不良の発生をより効果的に抑制することができる。特に、第1の溶着部13aの窪みAの円弧面と、第2の溶着部13bの凸形状Bの円弧面との曲率は互いに等しいことが好ましい。この場合、第1の溶着部13aと第2の溶着部13bとがより高い嵌合度で嵌合すると共に、第1の溶着部13aおよび第2の溶着部13bにおいて、連続筒状フィルムF1と接触する接触箇所は滑らかになるため、溶着手段13による溶着位置がより安定すると共に連続筒状フィルムF1に傷をつけることなく溶着することができ、シール不良の発生をより効果的に抑制することができる。
ここで、第1の溶着部13aの窪みAの円弧面と、第2の溶着部13bの凸形状Bの円弧面と、第1の溶着部13aの窪みAの2つの縁部A2,A3の円弧面とは、互いに等しい曲率を有していることがさらに好ましい。この場合、第1の溶着部13aおよび第2の溶着部13bにおいて、連続筒状フィルムF1と接触する接触箇所がより滑らかになる。
(塩化ビニリデン系共重合体樹脂)
塩化ビニリデン系共重合体樹脂は、塩化ビニリデン共重合体を主成分として含有する。塩化ビニリデン共重合体は、塩化ビニリデン60〜98質量部および塩化ビニリデンと共重合可能な単量体の少なくとも一種2〜40質量部から形成される共重合体であり、塩化ビニリデンモノマー(単量体)と塩化ビニリデンと共重合可能な単量体とを、懸濁重合または乳化重合して製造されるものである。上記の塩化ビニリデンと共重合可能な単量体(以下、「共単量体」と称すことがある)としては、例えば塩化ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリルまたはアクリル酸ステアリル等のアクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数1〜18);メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリル、またはタクリル酸ステアリル等のメタクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数1〜18);アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル;スチレン等の芳香族ビニル;酢酸ビニル等の炭素数1〜18の脂肪族カルボン酸のビニルエステル;炭素数1〜18のアルキルビニルエーテル;アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等のビニル重合性不飽和カルボン酸;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等のビニル重合性不飽和カルボン酸のアルキルエステル(部分エステルを含み、アルキル基の炭素数1〜18);その他、ジエン系単量体、官能基含有単量体、多官能性単量体等を挙げることができる。これらの共単量体は、単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。共単量体の中でも、塩化ビニル、アクリル酸メチル、またはアクリル酸ブチルが好ましい。塩化ビニリデンモノマー(単量体)と共重合可能な単量体として特に好ましくは塩化ビニルモノマー(単量体)であり、したがって、特に好ましい塩化ビニリデン共重合体は、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体である。塩化ビニリデン共重合体における塩化ビニリデンの含有比率は、好ましくは70質量部以上、より好ましくは80質量%以上である。塩化ビニリデンの含有比率の上限は、特にないが、押出加工性等の観点から、通常99質量%、多くの場合95質量%である。
本明細書では、塩化ビニリデン共重合体は、還元粘度が、通常0.035〜0.07、好ましくは0.04〜0.065、より好ましくは0.045〜0.06の範囲である。還元粘度が小さすぎると、熱収縮フィルム等の成形品への押出加工性が不足し、大きすぎると、着色傾向を有したり、溶融成形が困難となったりすることがある。
本明細書では、塩化ビニリデン系共重合体樹脂は、押出加工性を改善したり、該組成物から形成される熱収縮性フィルムの諸特性を目的に応じてバランスよく改良したりするために、さらに種々の添加剤を含有することができる。添加剤としては、有機物質(重合体でもよい)または無機物質のいずれも使用することができる。例えば、可塑剤、安定剤、抗酸化剤、界面活性剤、フィラー(充填剤)、顔料等が挙げられ、用途に応じて、最適の組み合わせが選択される。用途または所望によっては、滑剤を含有することができる。
可塑剤としては、例えば、アセチルトリブチルサイトレート(ATBC)、グリセリンジアセチルモノラウレート(GDAML)、ジブチルセバケート(DBS)、ジオクチルセバケート及びジアセチル化モノグリセライド(DALG)等が挙げられる。可塑剤を含有させる場合は、塩化ビニリデン共重合体を含む樹脂成分100質量部に対して、通常0.05〜10質量部の割合で用いられる。安定剤としては、例えば、エポキシ化大豆油(ESBO)またはエポキシ化亜麻仁油(ELO)等のエポキシ化油;脂肪酸アルキルエステルのアミド誘導体;水酸化マグネシウム;ピロリン酸四ナトリウム等が挙げられる。安定剤は、樹脂成分100質量部に対して、通常0.1〜5質量部の割合で用いられる。抗酸化剤としては、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチル−フェノール(BHT)、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−tert−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,4−ジメチル−6−S−アルキルフェノール、2,4−ジメチル−6−(1−メチルペンタデシル)フェノール、及びこれらの混合物等のフェノール系抗酸化剤;チオジプロピオン酸、ジステアリルチオジプロピオネート等のチオエーテル系抗酸化剤;トリスノニルフェニルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト等のホスファイト系抗酸化剤;等が挙げられる。抗酸化剤は、樹脂成分100質量部に対して、通常0.0001〜0.05質量部の割合で用いられる。
これらの添加剤の含有量が大きすぎると、添加剤がブリードしたり、塩化ビニリデン共重合体組成物のガスバリア性が低下したりすることがある。これらの添加剤を含有することは、本明細書において必須ではない。
本明細書では、所望により滑剤を含有することができる。特に、本発明の塩化ビニリデン共重合体組成物から、自動充填包装用である熱収縮性フィルムを形成する場合、滑剤を含有することは、自動充填包装適性を有するものとすることができるので、好ましい。
本明細書では、塩化ビニリデン共重合体組成物に含有することができる滑剤としては、一般に使用される滑剤を選択することができる。すなわち、滑剤としては、二酸化珪素、ゼオライト、炭酸カルシウム等の無機滑剤または有機滑剤を使用することができるが、好ましくは有機滑剤である。
上記の有機滑剤としては、従来有機滑剤として使用されている飽和脂肪酸アミド、不飽和脂肪酸アミド、置換アミド等を好ましく使用することができる。飽和脂肪酸アミドとしては、例えば、ブチルアミド、吉草酸アミド、カプロン酸アミド、カプリル酸アミド、カプリン酸アミド、ラウリン酸アミド、ミリスチン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミド、ベヘニン酸アミド等を使用することができる。不飽和脂肪酸アミドとしては、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド等を使用することができる。また、N−オレイルパルチミン酸アミド、N−ステアリルステアリン酸アミド、N−ステアリルオレイン酸アミド、N−オレイルステアリン酸アミドまたはN−ステアリルエルカ酸アミド等の置換アミド、メチロールステアリン酸アミド等のメチロールアミド、メチレンビスステアリン酸アミドまたはエチレンビスヒドロキシステアリン酸アミド等の飽和脂肪酸ビスアミド、エチレンビスエルカ酸アミド等の不飽和脂肪酸ビスアミド、m−キシリレンビスヒドロキシステアリン酸アミド等の芳香族系ビスアミド等を使用することができる。
本明細書では、塩化ビニリデン共重合体組成物は、射出成形、押出成形、延伸成形その他慣用の成形方法によって、成形品を得ることができる。フィルムとしては、溶融押出とインフレーション延伸によって得られる、二軸延伸熱収縮性フィルムである。また、得られるフィルムをガスバリア層として配置して、共押出法またはラミネート法により、多層フィルムを形成することもできる。
塩化ビニリデン共重合体組成物を用いる場合、フィルムFは、一つの例示として以下のようにして製造される。塩化ビニリデン共重合体組成物を、単軸押出機を使用して、樹脂温度約185℃で環状に溶融押出し、温度10℃の冷却槽で急冷した後、室温にてインフレーション二軸延伸を行い、厚み10〜100μm、幅約1200mmの熱収縮性フィルムを作製する。
〔第2の実施形態〕
第1の実施形態では、図2および図3に示すように、第1の溶着部13aの窪みAと第2の溶着部13bの凸形状Bとがそれぞれ円弧面からなる形状を有している場合について説明したが、必ずしもこれに限定されるわけではない。そこで、第1の溶着部13aの窪みAおよび第2の溶着部13bの凸形状Bが他の形状からなる場合について、図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施形態2に係る溶着手段13のX1−X2矢視断面を部分的に示す図である。
第1の溶着部13aには、図4に示す断面図(第1の溶着部13aの連続筒状フィルムF1の搬送方向と垂直な方向の断面図)において、四角形状にくりぬかれた窪みAが形成されている。図4に示す断面図において、窪みAの最深部に位置する隅(窪みAが形成する2つの隅)である隅A11,A12、および凹んでいない領域と凹んでいる領域との境に位置する角(窪みAが形成する2つの縁部)である縁部A13,A14はそれぞれ円弧面を有しているが、それ以外はフラットな形状を有している。
第2の溶着部13bは、第1の溶着部13aの窪みAに入る凸形状Bを有しており、図4に示す断面図において、台形状(四角形状)の凸形状Bを有している。第2の溶着部13bの凸形状Bにおいて、第1の溶着部13aに接触する、台形の2つの角B1,B2はそれぞれ円弧面を有しているが、それ以外はフラットな形状を有している。
このように、溶着手段13は、第1の溶着部13aの窪みAおよび第2の溶着部13bの凸形状Bが円弧面からならない場合においても、第2の溶着部13bの凸形状Bが第1の溶着部13aの窪みAに入り込んで連続筒状フィルムF1を溶着するので、第2の溶着部13bは左右(搬送方向に略垂直な方向)に蛇行することなく、溶着することができる。また、溶着手段13は、第2の溶着部13bの凸形状Bが形成する2つの角B1,B2各々の形状、ならびに第1の溶着部13aの窪みが形成する2つの隅A11,A12各々および2つの縁部A13,A14各々の形状を円弧面にすることにより、連続筒状フィルムF1を傷つけることなく、溶着することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、これら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
クレハ社製の自動充填包装機(KAP8000型)にて、上述した実施形態にて説明した溶着手段を用いて包装体を製造した。具体的には、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体樹脂組成物からなる二軸延伸フィルム(幅80mm、厚み40μm)の側縁同士を重ね合わせて筒状に形成し、重ね合わせた部分を以下の溶着部を用いて高周波誘電加熱によって溶着し、筒状体を得た。得られた筒状体に魚肉ソーセージを充填し、常法のレトルト殺菌処理(120℃、20分)をして包装体(約80g、約φ23mm、長さ約200mm)を得た。
・第1の溶着部:半径1mmの円形状の断面を有する窪み(深さ0.5mm)を有する
・第2の溶着部:幅2mmおよび長さ60mmであり、半径1mmの部分円形状の凸形状を有する
包装体を200〜250本/分の速度で充填する高速充填においても、自動充填包装機の第2の溶着部は左右(搬送方向に略垂直な方向)に蛇行せず、十分なシール強度で溶着された包装体が得られ、自動充填包装機は良好な運転状況で稼働した。
(実施例2)
クレハ社製の自動充填包装機(KAP8000型)にて、上述した実施形態にて説明した溶着手段を用いて包装体を製造した。具体的には、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体樹脂組成物からなる二軸延伸フィルム(幅80mm、厚み40μm)の側縁同士を重ね合わせて筒状に形成し、重ね合わせた部分を以下の溶着部を用いて超音波溶着によって溶着し、筒状体を得た。得られた筒状体にチーズかまぼこを充填し、常法のレトルト殺菌処理(120℃、20分)をして包装体(80g、φ23mm、長さ200mm)を得た。
・第1の溶着部:半径2.5mmの円形状の断面を有する窪み(深さ0.5mm)を有するアンビル
・第2の溶着部:幅5mmおよび長さ60mmのホーンであり、半径2.5mmの部分円形状の凸形状を有する
包装体を約200本/分の速度で充填する高速充填においても、自動充填包装機の第2の溶着部は左右に蛇行せず、十分なシール強度で溶着された包装体が得られ、自動充填包装機は良好な運転状況で稼働した。
(比較例1)
クレハ社製の自動充填包装機(KAP8000型)にて、第1の溶着部として、窪みが形成されていない従来の第1の溶着部を用いて包装体を製造した。他の条件は実施例1と同じ条件とし、魚肉ソーセージを充填した包装体を得た。
包装体を200〜250本/分の速度で充填する高速充填において、自動充填包装機の第2の溶着部はわずかに左右に蛇行し、得られた包装体の溶着のシール強度が低下し、当該包装体のレトルト殺菌処理においてパンクが発生した。
(比較例2)
クレハ社製の自動充填包装機(KAP8000型)にて、第1の溶着部として、半径4mmの部分円形状の断面を有する窪み(深さ2mm)を有する第1の溶着部を用いて包装体を製造した。他の条件は実施例1と同じ条件とし、魚肉ソーセージを充填した包装体を得た。
包装体を200〜250本/分の速度で充填する高速充填において、フィルムが第1の溶着部の窪みに沿わない部分があり、フィルムが蛇行してシール不良が発生した。また、フィルムを窪みに沿わせるため、第2の溶着部の押圧を強くした場合には、溶着部においてスパークが発生したり、シール部のフィルムに傷がついたり、シール部の厚みが薄くなったりしたため、得られた包装体の溶着のシール強度が低下した。
このように、実施例1および2では、第2の溶着部の凸形状が第1の溶着部の窪みに入り込むので、包装体を約200本/分の速度で充填する高速充填においても第2の溶着部は左右に蛇行せず、十分なシール強度で溶着された包装体が得られる。一方、比較例1では、第2の溶着部が左右に蛇行するため、得られた包装体の溶着のシール強度が低下した。また、比較例2では、第1の溶着部の窪みが深いため、フィルムが第1の溶着部の窪みに沿わない部分があり、シール不良が発生し、フィルムを第1の溶着部の窪みに沿わせるために第2の溶着部の押圧を強くすると、シール強度が低下した。
本発明は、ソーセージまたはスティックチーズ等の内容物を充填する包装体を製造する製造装置に適用することができる。
1 筒状体製造装置
13 溶着手段
13a 第1の溶着部
13b 第2の溶着部
A 窪み
B 凸形状
F1 連続筒状フィルム(被溶着物)

Claims (12)

  1. 第1の溶着部および第2の溶着部を備えており、搬送されてくる被溶着物を上記第1の溶着部および上記第2の溶着部によって挟圧しながら連続的に溶着する溶着手段において、
    上記第1の溶着部において、上記被溶着物を介して上記第2の溶着部と接触する接触箇所は、窪みを有しており、
    上記第2の溶着部において、上記被溶着物を介して上記第1の溶着部と接触する接触箇所は、上記第1の溶着部の上記窪みに入る凸形状を有していることを特徴とする溶着手段。
  2. 上記第1の溶着部の上記窪みは、円弧面からなる形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の溶着手段。
  3. 上記第1の溶着部の被溶着物の搬送方向と垂直な方向の断面において、上記第1の溶着部の上記窪みが形成する2つの縁部各々は、円弧面を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の溶着手段。
  4. 上記第2の溶着部の上記凸形状は、円弧面からなる形状を有していることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の溶着手段。
  5. 上記第2の溶着部の上記凸形状が有する円弧面は、正円弧面であることを特徴とする請求項4に記載の溶着手段。
  6. 上記第1の溶着部の上記窪みおよび上記第2の溶着部の上記凸形状は、互いに同じ曲率を持つ正円弧面からなる形状を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の溶着手段。
  7. 上記第1の溶着部の被溶着物の搬送方向と垂直な方向の断面において、上記第1の溶着部の上記窪みは、四角形状にくりぬかれた形状を有しており、当該窪みが形成する2つの隅各々および2つの縁部各々は円弧面を有し、
    上記第1の溶着部の被溶着物の搬送方向と垂直な方向の断面において、上記第2の溶着部の上記凸形状は、四角形状を有しており、上記第1の溶着部に上記被溶着物を介して接触する、当該四角形状の2つの角各々は円弧面を有していることを特徴とする請求項1に記載の溶着手段。
  8. 上記第1の溶着部の被溶着物の搬送方向と垂直な方向の断面における上記第1の溶着部の上記窪みの深さは、0.1mmよりも大きく、1.0mmよりも小さいことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の溶着手段。
  9. 上記第1の溶着部の被溶着物の搬送方向に垂直な方向の断面における上記第2の溶着部の幅は、1mmよりも大きく、10mmよりも小さいことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の溶着手段。
  10. 上記第1の溶着部および上記第2の溶着部は、高周波または超音波を使って被溶着物を溶着することを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の溶着手段。
  11. 上記被溶着物は、塩化ビニリデン系共重合体樹脂であることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の溶着手段。
  12. 被溶着物を供給する供給手段と、
    請求項1〜11の何れか1項に記載の溶着手段と、を備えることを特徴とする溶着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018002251A (ja) * 2016-07-04 2018-01-11 東洋製罐株式会社 ヒートシール部材、製袋機及びヒートシール方法

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