JP2022137419A - 包装方法と包装装置 - Google Patents

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淳 花方
Atsushi Hanakata
亨 中橋
Toru Nakabashi
周示 宇田
Shiyuuji Uda
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Abstract

【課題】確実に空気漏れを防ぎ、真空に近い状態で連続的にきれいに包装する包装方法と包装装置を提供する。【解決手段】長尺の包装フィルム12,16を巻き取った一対のフィルムロール14,18と、一対の包装フィルム12,16間に包装される被包装物20を、包装フィルム12,16の引出方向に沿って上流から下流に連続して搬送する複数のコンベア26,28,30,32を備える。一対の包装フィルム12,16の長手方向に交差して切断溶着し、切断した包装フィルム12,16の下流側の端部は開口部とし、上流側の端部を溶着する第1縦シール装置34を備える。第1縦シール装置34の下流側に位置し、一対の包装フィルム12,16の引出方向に沿う両側縁部を溶着する一対の横シール装置54を備える。横シール装置54の下流側に位置し、一対の包装フィルム12,16の長手方向に交差して、開口部52を溶着する第2縦シール装置68を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、ロール状に巻かれた長尺の包装フィルムを引き出して、被包装物を包装フィルム間に挟んで包装する包装方法と包装装置に関する。
従来、被包装物を長尺の包装フィルムで包んで包装する包装方法と包装装置は、種々のものがある。例えば、特許文献1に開示されている包装装置または包装方法は、二つ折りされた長尺の包装フィルムの間に被包装物を挿入して、包装フィルムの二つ折りされた折れ目に連続して被包装物を囲うコの字シール部を形成して真空状態で密閉する。真空にする方法は、シール部の一部を除いて形成した後に、形成されていない部分から、脱気装置又は吸引パイプにより内側の空気を吸引し、真空に近い状態でシール部の残りの部分を形成し、包装するものである。
特開平3―98818号公報
上記背景技術の場合、フィルムの二つ折りされた折れ目と、シール部が交差する位置で空気が漏れる恐れがある。一方、包装フィルムを二つ折りせずに、別体の2枚のフィルムで被包装物を上下から挟んで包装し、被包装物の周囲全部をシール部で囲んで包装する場合、空気が漏れる恐れはなくなるが、ベルトコンベアで被包装物を搬送して自動的に包装する包装装置の場合、2枚の包装フィルムがずれたり、皺ができたりして、不良の原因となる恐れがある。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、確実に空気漏れを防ぎ、真空に近い状態で連続的にきれいに包装することができる包装方法と包装装置を提供することを目的とする。
本発明は、上下に位置し長尺の包装フィルムを巻き取った一対のフィルムロールと、前記一対のフィルムロールから引き出され上下に重ねた前記一対の包装フィルムの間に包装される被包装物を、前記一対の包装フィルムに上下方向から挟まれた状態で前記包装フィルムの引出方向に沿って上流から下流に連続して搬送する複数のコンベアが設けられた包装装置であって、前記コンベアの近傍に設けられ前記一対の包装フィルムの長手方向に交差して切断溶着し、切断した下流側の端部は前記一対の包装フィルムを開口部とし上流側の端部は前記一対の包装フィルムを溶着する第1縦シール装置と、前記第1縦シール装置の下流側に位置し前記一対の包装フィルムの引出方向に沿う両側縁部を溶着する一対の横シール装置と、前記横シール装置の下流側に位置し前記一対の包装フィルムの長手方向に交差して前記開口部を溶着する第2縦シール装置が設けられている包装装置である。
前記第2縦シール装置の近傍には、前記第1縦シール装置と前記一対の横シール装置により形成された袋体の前記開口部に差し込まれ、内側の空気を吸引する吸引パイプを有する一対の脱気装置が設けられ、前記一対の脱気装置は、前記開口部に差し込む方向と前記包装フィルムの幅方向に開く方向とに移動可能であり、内側の空気を吸引した後に前記第2縦シール装置により前記一対の包装フィルムの前記開口部を溶着し包装するものである。
前記脱気装置には、前記開口部から前記袋体の内側に差し込まれるバーが設けられ、前記バーは、差込方向に長い直線の棒部材である。
前記第2縦シール装置の近傍には、前記一対の包装フィルムの前記開口部を上下から挟んで密閉する脱気押さえ部材が設けられている。前記脱気押さえ部材は柔軟な材料で作られ、前記脱気装置が差し込まれた状態で前記開口部を密閉し、前記脱気装置を抜いた時も密閉を維持し、前記第2縦シール装置により前記一対の包装フィルムの前記開口部を溶着して内部を真空に近い状態で密封する。
前記複数のコンベアの中で、前記第1縦シール装置よりも下流側に、搬送方向に交差する幅が狭い排出コンベアが設けられている。前記排出コンベアの両脇に前記横シール装置が設けられ、前記一対の横シール装置の間隔は、前記包装フィルムの長手方向に交差する幅よりも狭い。
前記第1縦シール装置の僅かに下流側には、前記一対の包装フィルムの、前記第1縦シール部が形成された端部を保持して前記コンベアの搬送方向に沿って移動するフィルム引出チャックが設けられている。前記フィルム引出チャックは、前記包装フィルムの幅方向に並んで一対が設けられている。
前記第2縦シール装置の上流側には吸着パッドが設けられ、前記吸着パッドにより前記一対の前記包装フィルムの上流側の端部を吸着して上方に移動し、前記包装フィルムの上流側の端部の開口部を上下方向に広げ、前記脱気装置の差し込み動作を円滑にする。
前記コンベアは、投入コンベアと供給コンベア、排出コンベア、払出コンベアが、順に上流側から連続して設けられている。
また本発明は、被包装物を、上下に重ねられたフィルムの間に挟み、前記包装フィルムの、前記被包装物の周囲に、直線状の第1縦シール部と、前記第1縦シール部の両端に重ねて交差する一対の横シール部を形成してコの字形にシールして、前記一対の包装フィルムを、開口部を有する袋体とし、前記開口部に移動可能な脱気装置を差し込んで幅方向に開いて前記開口部を広げて張り、脱気押さえ部材で密閉し、内側の空気を吸引し、前記内側が真空に近い状態となったら前記脱気装置を引き抜いて前記開口部を溶着し密封して包装する包装方法である。前記第2縦シール部を形成する際に、窒素ガスを充填して置換し、包装してもよい。
本発明の包装方法と包装装置は、確実に空気漏れを防ぎ、真空に近い状態で連続的に包装することができる。ベルトコンベアで被包装物を搬送して自動的に包装する包装装置により、きれいに、効率よく真空に近い状態で包装することができる。
この発明の一実施形態の包装装置の概略正面図である。 この実施形態の包装装置の部分概略平面図である。 この実施形態の包装装置の第1縦シール装置の部分拡大正面図である。 この実施形態の包装装置の第1縦シール装置の部分拡大正面図である。 この実施形態の包装装置の第2縦シール装置の部分拡大正面図である。 この実施形態の包装装置の包装工程を示す概略正面図である。 この実施形態の包装装置の包装工程を示す概略正面図である。 この実施形態の包装装置の包装工程を示す概略正面図である。 この実施形態の包装装置の包装工程を示す概略正面図である。 この実施形態の包装装置の包装工程を示す概略正面図である。 この実施形態の包装装置の包装工程を示す概略正面図である。 この実施形態の包装装置の包装工程を示す概略正面図である。 この実施形態の包装装置の包装工程を示す概略正面図である。 この実施形態の包装装置の包装工程を示す概略正面図である。 この実施形態の包装装置の包装工程を示す概略正面図である。 この実施形態の包装装置の包装工程を示す概略正面図である。 この実施形態の包装装置により包装された被包装物の斜視図である。
以下、この発明の実施形態の包装方法について説明する。図1、図2はこの発明の包装装置の一実施形態を示すもので、この実施形態の包装装置10は、長尺の包装フィルム12をロール状に巻き回したフィルムロール14が設けられ、フィルムロール14の下方には、同様の長尺の包装フィルム16をロール状に巻き回したフィルムロール18が位置している。フィルムロール14とフィルムロール18は、軸方向が互いに平行である。この包装装置10は、上下に重ねた包装フィルム12と包装フィルム16の間に被包装物である製品20を挟んで包装するものである。包装フィルム12,16は、例えばPETとPEの積層フィルムであり、PEが互いに対面するように、包装フィルム12と包装フィルム16が配置される。
ここでは製品20は、図17に示すように、部品用トレーとそのトレーに収容された商品である。部品用トレーは、上方に開口し、開口する内側は収容空間であり、収容空間に商品である部品が入れられている。収容空間は部品が僅かな隙間を有して収容される仕切りが形成されている。この実施形態では、搬送中に部品が仕切り内でがたつくことがあり、また開口から部品が不用意に出ることがあるので、これを防ぐため包装フィルム12,16で真空に近い状態で包装するものである。
包装装置10は、図示しないフレーム枠材等により形成された矩形状の基台部が設けられ、基台部には製品20を連続的に搬送する投入コンベア26と、供給コンベア28、排出コンベア30、払出コンベア32が、順に、製品20の搬送方向の上流から下流に連続して設けられている。なお、ここで投入コンベア26、供給コンベア28、排出コンベア30、払出コンベア32の搬送方向を横方向とし、横方向に略直角に交差する略水平な方向を縦方向とし、横方向と縦方向に略直角に交差する略垂直方向を上下方向とする。
投入コンベア26、供給コンベア28、排出コンベア30、払出コンベア32は、各々、基台部のコンベア支持体に軸支された一対のローラ間に搬送ベルトが掛け渡され、コンベア駆動モータや駆動ギア、チェーンを備えた駆動機構により動作可能に設けられている。各ローラ及び各搬送ベルトは、水平面上に位置し、一定の水平面上で製品20を搬送する。投入コンベア26と供給コンベア28、払出コンベア32は、製品20の搬送方向に交差する幅は互いにほぼ等しく、包装フィルム12,16の幅よりも僅かに広く設けられている。排出コンベア30の幅はそれより細く設けられ、包装フィルム12,16の幅より細い。
フィルムロール14,18は、製品20の搬送面を挟んで、供給コンベア28の上下に各々位置している。フィルムロール14,18の軸方向は、製品20の搬送方向に対して直角で、なおかつ水平である。フィルムロール14は供給コンベア28の上方に位置し、フィルムロール14から包装フィルム12を引き出すフィルム引き出しローラ22及びその他図示しない支持部やローラを有するフィルム繰り出し装置が備えられ、引き出された包装フィルム12は、供給コンベア28の上面に沿って、製品20の搬送方向と平行に進行する。フィルムロール18は供給コンベア28の下方に位置し、フィルムロール18から包装フィルム16を引き出すフィルム引き出しローラ22及びその他図示しない支持部やローラを有するフィルム繰り出し装置が備えられ、引き出された包装フィルム16は、供給コンベア28の下面に沿って、製品20の搬送方向、即ち包装フィルム12の引出方向に平行に引き出される。そして、供給コンベア28の下流側端部と、排出コンベア30の上流側端部との間から、製品20の搬送面の上方に引き出され、包装フィルム12の下に重ねられ、包装フィルム12と包装フィルム16が上下に重ねられた状態で同じ速度で進行する。
供給コンベア28と排出コンベア30の間には、製品20の搬送方向と直交する水平方向に長い第1縦シール装置34と、第1縦シール装置34が上方から圧接する第1縦シール受42が設けられている。図3に示すように、第1縦シール装置34は、包装フィルム12と包装フィルム16を切断溶着するものであり、製品20の搬送面の上方に位置し、第1縦シール装置34の下端面の中心には、長手方向に沿って凹部36が形成されている。下端面の、凹部36よりも上流側である供給コンベア28側の部分は、図示しない電気的熱源によるヒータ部38であり、凹部36よりも下流側である排出コンベア30側の部分は、断熱性を有する押さえ部40である。第1縦シール受42は、製品20の搬送面の下方に位置し、第1縦シール装置34が圧接する上端面の中心には、長手方向に沿って凹部44が形成され、凹部44の底部には、切断刃46が上方に向かって設けられ、切断刃46は、第1縦シール受42の上面から突没可能である。凹部44の両側は、第1縦シール装置34のヒータ部38又は押さえ部40に圧接する押さえ部48であり断熱性を有する。
第1縦シール装置34と第1縦シール受42は、垂直方向に、図示しないエアシリンダ等の駆動装置により上下動可能に設置され、互いに当接及び離間可能に設けられている。図4に示すように、第1縦シール装置34が下降し、第1シール受42が上昇し、供給コンベア28と排出コンベア30の間で、製品20の高さの半分の高さで、互いに圧接する。この時切断刃46が突出して第1縦シール装置34の凹部36に差し込まれ、互いに重ねられた包装フィルム12,16が切断刃46により切断される。切断された包装フィルム12,16の、供給コンベア28に近い上流側の端部12a,16aは、ヒータ部38により第1縦シール部50が形成されて包装フィルム12,16が互いに溶着される。排出コンベア30に近い下流側の端部12b,16bはシールされず、開口部52となる。なお、第1縦シール装置34と第1縦シール受42は、包装フィルム12,16の幅よりも長い。このため、包装フィルム12,16は、幅方向に完全に切断及び溶着される。
幅が細く設けられた排出コンベア30の両脇には、製品20の搬送方向と平行で水平方向に長い横シール装置54と、横シール装置54が上方から圧接する横シール受56が各々設けられている。横シール装置54は、互いに重ねられた包装フィルム12とフィルムロール14をシールするものであり、製品20の搬送面の上方に位置し、横シール装置54の下端面は、図示しない電気的熱源によるヒータ部54aである。なお、排出コンベア30は幅が狭く形成され、一対の横シール装置54の間隔は、排出コンベア30の幅よりも広く包装フィルム12,14の幅よりは狭いため、包装フィルム12,14の縦方向の側縁部12c,16cに、排出コンベア30の側方で、横シール部58を形成することができる。一対の横シール装置54は、排出コンベア30の中心を挟んで等間隔に位置し、排出コンベア30の側縁部から同じ間隔で離れた位置にある。横シール受56は、製品20の搬送面の下方に、横シール装置54に対向して位置している。
横シール装置54と横シール受56は、垂直方向に、図示しないエアシリンダ等の駆動装置により上下動可能に設置され、供給コンベア28と排出コンベア30の製品20の高さの半分の高さで、互いに当接及び離間可能に設けられている。包装フィルム12,16の、引出方向に平行な両側の側縁部12c,16cは、ヒータ部54aにより横シール部58が形成される。これにより、包装フィルム12,14がシールされ、第1縦シール部50と横シール部58が互いに直角に交差して、コの字形にシールされて、包装フィルム12,16は、開口部52を有する袋体となる。第1縦シール部50と横シール部58の交差部分は、互いに重なり、確実に包装フィルム12,16が溶着されて気密となる。供給コンベア28に近い端部12b,16bはシールされず、開口部52のままである。
排出コンベア30の両脇には、排出コンベア30の側縁部と横シール装置54の間に、包装フィルム12,16を把持して移動するフィルム引出チャック60が各々設けられている。一対のフィルム引出チャック60は、包装フィルム12,16の幅方向に並んで一対が設けられ、排出コンベア30の中心を挟んで等間隔であり、排出コンベア30の側縁部から同じ間隔で離れた位置にある。フィルム引出チャック60は、包装フィルム12,16の、第1縦シール装置34により互いに溶着された上流側の端部12a,16aを保持する2つの部材から成り、2つの部材は上下に重ねられ下の部材は排出コンベア30と供給コンベア28の搬送面近傍に位置し搬送面に対して平行に位置し、上の部材は下流側端部が軸支され、上流側端部が下の部材に対して揺動して開閉する。フィルム引出チャック60は、図示しないエアシリンダ等の駆動装置により排出コンベア30の搬送方向に対して平行で水平に移動可能である。
排出コンベア30の下流側の端部近傍の両脇には、フィルム引出チャック60よりも外側に、脱気装置62が各々設けられている。一対の脱気装置62は、第1縦シール部50と、一対の横シール部58により、3方向がシールされて袋状となった包装フィルム12,16の開口部52である端部12b,16bから内側の空間の空気を吸引するものである。一対の脱気装置62は、排出コンベア30を挟んで等間隔であり、フィルム引出チャック60の外側に位置している。脱気装置62は、図示しない真空ポンプに接続された吸引パイプ64が設けられ、吸引パイプ64は下流側を向いて突出し開口している。
吸引パイプ64の、排出コンベア30の搬送方向両外側には、直線の棒部材のバー66が設けられている。吸引パイプ64及びバー66の長手方向は、排出コンベア30の搬送方向に対して平行で水平であり、吸引パイプ64の上流側端部はバー66よりも上流側に突出している。バー66は、排出コンベア30の搬送面に交差する厚みが薄く形成されている。
脱気装置62は図示しないエアシリンダ等の駆動装置により、排出コンベア30の搬送方向に対して、平行な方向と交差する方向に、水平に移動可能である。これにより、まず袋状となった包装フィルム12,16の開口部52から一対のバー66を内側に差し込み、次に水平方向に互いに離れる方向へ移動し開口部52を広げて張ることができる。つまり包装フィルム12,16の幅方向に張ることができる。
排出コンベア30と払出コンベア32の間には、製品20の搬送方向と直交する水平方向に長い第2縦シール装置68と、第2縦シール装置68が上方から圧接する第2縦シール受70が設けられている。図5に示すように、第2縦シール装置68は、包装フィルム12と包装フィルム16の上流側の端部12b,16bをシールするものであり、製品20の搬送面の上方に位置し、第2縦シール装置68の下端面は図示しない電気的熱源によるヒータ部72であり、ヒータ部72の中心には、長手方向に沿って溶断刃74が設けられている。
第2縦シール装置68と第2縦シール受70は、垂直方向に、図示しないエアシリンダ等の駆動装置により上下動可能に設置され、互いに当接及び離間可能に設けられ、第2縦シール装置68が下降し、第2縦シール受70が上昇し、排出コンベア30と払出コンベア32の間で、製品20の高さの半分の高さで、互いに圧接し、ヒータ部72により第2縦シール部73が形成され、溶断刃74により、余分な外側の部分が溶断される。なお、第2縦シール装置68と第2縦シール受70は、包装フィルム12,16の幅よりも長い。このため、包装フィルム12,16は、幅方向に完全に溶断溶着される。
第2縦シール装置68と払出コンベア32の間には、第2縦シール装置68の僅かに下流側に、第2縦シール装置68と平行に、脱気押さえ部材76が設けられている。脱気押さえ部材76は、包装フィルム12,16の、上流側の端部12b,16bを僅かに下流側で保持するものであり、包装フィルム12,16を上下から保持する2つの部材から成り、垂直方向に、図示しないエアシリンダ等の駆動装置により上下動可能に設置され、製品20の高さの半分の高さで、互いに当接及び離間可能に設けられている。
包装フィルム12,16のシール位置は、排出コンベア30と払出コンベア32の間に位置するように駆動され、脱気押さえ部材76の上方に位置する部材が下降し、下方に位置する部材が上昇し、排出コンベア30と払出コンベア32の間で、製品20の高さの半分の高さで、互いに圧接し、包装フィルム12,16を保持する。脱気押さえ部材76の、互いに圧接する面は柔軟な部材で設けられ、圧接すると包装フィルム12と包装フィルム16の間が密閉され、包装工程で、脱気装置62のバー66が、包装フィルム12と包装フィルム16の間に差し込まれていても、変形して密閉状態となる。
第2縦シール装置68の僅かに上流側には、吸着パッド78が設けられている。吸着パッド78は、包装フィルム12の端部12b近傍を吸着して、上方に移動し、端部12bと端部16bからなる開口部52を上下方向に開くものである。下方を向いて吸着口が有り、また図示しないエアシリンダ等の駆動装置により上下動可能である。吸着パッド78は、排出コンベア30の搬送面の上方で、搬送面の幅方向の中心に位置している。
次に、この実施形態の包装装置10により包装フィルム12,16を用いた包装方法について説明する。図6に示すように、投入コンベア26に製品20をのせて搬入する。フィルム繰り出し装置によりフィルムロール14,18から包装フィルム12,16を引き出し、フィルム引き出しローラ22でガイドして、第1縦シール装置34と第1縦シール受42の間に、互いに上下に重ねて包装フィルム12,16を挿入する。第1縦シール装置34と第1縦シール受42が作動して、包装フィルム12,16の先端部を、製品20の高さの半分の高さで挟み込み、包装フィルム12,16が切断刃46により切断される。切断により、供給コンベア28に近い上流側の端部12a,16aは、ヒータ部38により第1縦シール部50が形成されて包装フィルム12,16が互いに溶着される。排出コンベア30に近い下流側の端部12b,16bはシールされず、開口部52となる。この時、フィルム引出チャック60は、排出コンベア30の上流側端部に移動し、第1縦シール部50で溶着された端部12a,16aを保持する。そして第1縦シール部50で溶着された包装フィルム12と包装フィルム16の間に、投入コンベア26から製品20が搬入される。
次に、図7に示すように製品20は供給コンベア28に搬送されて排出コンベア30に移動する。この時、一対の包装フィルム12,16は、上下に重ねられた状態で左右一対のフィルム引出チャック60に保持され、フィルム引出チャック60は排出コンベア30と同じ速度で下流側へ移動し、包装フィルム12,16は円滑に引き出される。製品20は、下側の包装フィルム16の上に載置され、上側の包装フィルム12に覆われて搬送される。包装フィルム12,16は、フィルム引出チャック60に保持されているため、しわになったり互いにずれたりすることが無い。
次に、図8に示すように、製品20を検知する図示しないセンサにより、第1縦シール装置34を製品20が通過したことを検知すると、図示しない制御装置により排出コンベア30が停止する。第1縦シール装置34と第1縦シール受42が再び動作して、包装フィルム12,16の、製品20の上流側の所定の位置を挟み込み、包装フィルム12,16が切断刃46により切断される。切断された排出コンベア30に近く製品20の下流に位置する端部12b,16bはシールされず、開口部52となる。溶断された供給コンベア28に近く製品20の上流に位置する端部12a,16aは、ヒータ部38により第1縦シール部50が形成され、上流側の包装フィルム12,16が互いに溶着され、次の製品20の包装に使用される。
排出コンベア30が停止した状態で、図9に示すように、包装フィルム12,16から第1縦シール装置34と第1縦シール受42が離れ、フィルム引出チャック60も退避する。
次に図10に示すように、排出コンベア30の両側に位置する横シール装置54と横シール受56が作動して、包装フィルム12,16の、搬送方向に対して平行な一対の側縁部12c,16cを挟み込み、ヒータ部54aにより横シール部58が形成されて包装フィルム12,16が互いに溶着される。第1縦シール部50と横シール部58は、互いに直角に交差して、コの字形にシールされて、開口部52を有する袋体となる。第1縦シール部50と横シール部58の交差部分は、互いに重なり、確実に包装フィルム12,16が溶着される。供給コンベア28に近い端部12b,16bはシールされず、開口部52のままである。
この後、図11に示すように、横シール装置54と横シール受56が作動して包装フィルム12,16から離れる。そして、フィルム引出チャック60が作動して排出コンベア30の上流側端部付近の下の位置に戻る。そして、図12に示すように、排出コンベア30と払出コンベア32が作動して、袋体となった包装フィルム12,16に入れられた状態で製品20を払出コンベア32の上流側の端部付近に搬送する。包装フィルム12,16の上流側の、開口部52となっている端部12b、端部16bが排出コンベア30の搬送面に僅かかに残る位置で停止する。さらに、図13に示すように、吸着パッド78が作動して下降し、包装フィルム12の端部12b付近を吸着する。吸着パッド78は、吸着した状態で上昇し、端部12bを端部16bから離し、開口部52を上下方向に開く。
この後、図14に示すように、一対の脱気装置62が作動して、一対の脱気装置62が互いに近づいて互いの間隔を開口部52の水平方向長さよりも小さくし、下流側に移動し、バー66と吸引パイプ64を開口部52に差し込む。次に水平方向に互いに離れる方向へ移動し開口部52を水平方向、即ち包装フィルム12,16の幅方向へ広げて張る。吸着パッド78は、吸着を停止して包装フィルム12を放し、上昇して元の位置に戻る。
次に図15に示すように、脱気押さえ部材76を作動させて、包装フィルム12,16の端部12b,16bより僅かに下流側を挟み込み、密閉する。この時、一対の脱気装置62のバー66と吸引パイプ64は開口部52に差し込まれ、袋体の内側に連通した状態で脱気押さえ部材76により挟み込まれるが、脱気押さえ部材76の、互いに圧接する面は柔軟な部材で設けられているため、脱気装置62のバー66と吸引パイプ64が、包装フィルム12と包装フィルム16の間に差し込まれていても、変形して密着した状態となる。この密着状態で、脱気装置62により、袋体の内側の空気を吸引し、真空に近い状態とする。この時、包装フィルム12,16は、製品20に隙間なく密着してしわになるが、開口部52の両側をバー66で広げて張っているため、しわの発生が少ない。
真空に近い状態に吸引した後、脱気装置62を上流に向かって移動させて、袋体からバー66と吸引パイプ64を引き抜く。僅かに空気漏れが生じるが、脱気押さえ部材76は柔軟なため、バー66と吸引パイプ64が位置していた隙間を閉じ、すぐに気密に戻る。そして、第2縦シール装置68と第2縦シール受70が作動して、包装フィルム12,16の端部12b,16bより僅かに下流側の部分を、製品20の高さの半分の高さで挟みこむ。これにより、端部12b,16bに第2縦シール部73が形成されて包装フィルム12,16が溶着される。第2縦シール装置68の溶断刃74により、不要な部分を切り離してもよい。
この後、図16に示すように、包装フィルム12,16から第2縦シール装置68、第2縦シール受70、脱気押さえ部材76が離れ、各々元の位置に戻る。包装フィルム12,16は、真空に近い状態で、第1縦シール部50、横シール部58、第2縦シール部73で四方向をシールされて密封され、図17に示すように、包装が完了する。包装された製品20は、払出コンベア32で排出される。包装された製品20は、トレーに収容した部品のがたつきが無くなり、運搬や保管が行われる。包装した後に、内部の空気を窒素ガス等の不活性ガスに置換してもよく、窒素ガス等に置換した場合は、収容する商品の酸化を防止することができる。また、熱収縮性包装フィルムを用いて包装が完了した後に加熱して包装フィルムを熱収縮させて密着させてもよい。
この実施形態の包装装置10によれば、確実に空気漏れを防ぎ、真空に近い状態で連続的に包装することができる。第1縦シール部50、横シール部58、第2縦シール部73が、互いに重ねられて交差しているため、確実に気密を維持することができる。包装工程で包装フィルム12,16を重ねて移動させる際に、フィルム引出チャック60が端部12aと端部16aを重ねた状態で保持して引き出すため、包装フィルム12,16が互いにずれたりしわが寄ることが無く、きれいに搬送して包装することができる。また、脱気する際は、吸着パッド78が開口部52を上下方向に開くため、一対の脱気装置62を容易に差し込むことができる。さらに、脱気装置62は、開口部52を水平方向に開いて幅方向に張るため、脱気の影響で包装フィルム12,16がしわになることが少なく、仕上がりが綺麗になり、袋体の端部から脱気するため、効率よく脱気することができる。その他、チャンバー等の大掛かりな装置が不要である。そして、包装された製品20は、トレーに収容した部品のがたつきが無くなり、部品が不用意にトレーから飛び出すこともなく、運搬や保管を安全に行うことができる。包装フィルム12,16により、湿気やほこりの侵入も防ぐことができる。
なお、この発明の包装方法と包装装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、フィルムロールを引き出すフィルム引き出しローラ等や、各コンベアの位置や数、長さ等、適宜変更可能である。また、第2縦シール装置の溶断刃は無くてもよく、第1縦シール装置が溶着した端部のままでもよい。包装した後に、内部の空気を窒素ガスに置換してもよく、窒素ガスに置換した場合は、収容する商品の酸化を防止することができる。
10 包装装置
12,16 包装フィルム
12a,12b,16a,16b 端部
14,18 フィルムロール
20 製品
26 投入コンベア
28 供給コンベア
30 排出コンベア
32 払出コンベア
34 第1縦シール装置
50 第1縦シール部
52 開口部
54 横シール装置
58 横シール部
60 フィルム引出チャック
62 脱気装置
64 吸引パイプ
68 第2縦シール装置
73 第2縦シール部
76 脱気押さえ部材

Claims (7)

  1. 上下に位置し長尺の包装フィルムを巻き取った一対のフィルムロールと、前記一対のフィルムロールから引き出され上下に重ねた前記一対の包装フィルムの間に包装される被包装物を、前記一対の包装フィルムに上下方向から挟まれた状態で前記包装フィルムの引出方向に沿って上流から下流に連続して搬送する複数のコンベアと、前記コンベアの近傍に設けられ前記一対の包装フィルムの長手方向に交差して切断溶着し、切断した下流側の端部は前記一対の包装フィルムの開口部とするとともに上流側の端部は前記一対の包装フィルムを溶着する第1縦シール装置と、前記第1縦シール装置の下流側に位置し前記一対の包装フィルムの引出方向に沿う両側縁部を溶着する一対の横シール装置と、前記横シール装置の下流側に位置し前記一対の包装フィルムの長手方向に交差して前記開口部を溶着する第2縦シール装置が設けられ、
    前記第2縦シール装置の近傍には、前記第1縦シール装置と前記一対の横シール装置により形成された袋体の前記開口部に差し込まれ内側の空気を吸引する吸引パイプを有する一対の脱気装置が設けられ、前記一対の脱気装置は、前記開口部に差し込む方向と包装フィルムの幅方向に開く方向とに移動可能であり、内側の空気を吸引した後に前記第2縦シール装置により前記一対の包装フィルムの前記開口部を溶着し包装することを特徴とする包装装置。
  2. 前記第2縦シール装置の近傍には、前記一対の包装フィルムの前記開口部を上下から挟んで密閉する脱気押さえ部材が設けられ、前記脱気押さえ部材は柔軟な材料で作られ、前記脱気装置が差し込まれた状態で前記開口部を密閉し、前記脱気装置を抜いた時も密閉を維持し、前記第2縦シール装置により前記一対の包装フィルムの前記開口部を溶着して内部を真空に近い状態で密封する請求項1記載の包装装置。
  3. 前記複数のコンベアの中で、前記第1縦シール装置よりも下流側に、搬送方向に交差する幅が狭い排出コンベアが設けられ、前記排出コンベアの両脇に前記横シール装置が設けられ、前記一対の横シール装置の間隔は、前記包装フィルムの長手方向に交差する幅よりも狭い請求項1記載の包装装置。
  4. 前記第1縦シール装置の下流側には、前記一対の包装フィルムの、前記第1縦シール部が形成された端部を保持して前記コンベアの搬送方向に沿って移動するフィルム引出チャックが設けられ、前記フィルム引出チャックは、前記包装フィルムの幅方向に並んで一対が設けられている請求項1記載の包装装置。
  5. 前記第2縦シール装置の上流側には吸着パッドが設けられ、前記吸着パッドにより前記一対の前記包装フィルムの上流側の端部を吸着して上方に移動し、前記包装フィルムの上流側の端部の開口部を広げ、前記脱気装置の差し込み動作を円滑にする請求項1記載の包装装置。
  6. 前記コンベアは、投入コンベアと供給コンベア、排出コンベア、払出コンベアが、順に上流側から連続して設けられている請求項1記載の包装装置。
  7. 被包装物を、上下に重ねられたフィルムの間に挟み、前記包装フィルムの、前記被包装物の周囲に、一方向に長い第1縦シール部と、前記第1縦シール部の両端に重ねて交差する一対の横シール部を形成してコの字形にシールして、前記一対の包装フィルムを、開口部を有する袋体とし、
    前記開口部に移動可能な脱気装置を差し込んで幅方向に開いて前記開口部を広げて張り、脱気押さえ部材で密閉し、内側の空気を吸引し、前記内側が真空に近い状態となったら前記脱気装置を引き抜いて前記開口部を溶着し密封して包装することを特徴とする包装方法。
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