JP2004035084A - 包装袋のシーリング方法及びシーリング機構 - Google Patents

包装袋のシーリング方法及びシーリング機構 Download PDF

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Takao Asakura
浅倉 孝郎
Koichi Kawai
川井 弘一
Hiroyuki Nishida
西田 弘幸
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Abstract

【課題】帯状の包材を筒形状に曲成して被包装物を包装するとき、被包装物と包装袋とを密着させ、かつ異なるサイズの被包装物に対応可能とする。
【解決手段】包装袋形成工程は、シート体16を一方向に定尺送りする搬送コンベヤ23,24、ガイド板25a,25b、引き出し機構26、筒型フォーマー27、及びセンターシール機構28からなる。引き出し機構26によって包材ローラ17aから引き出された包材17が筒型フォーマー27によって、筒形状でかつ合わせ目部が外側に突出する包装袋40となるように曲成される。センターシール機構28は、ピンチローラ42、送り込みコンベヤ43、加熱ヒータ44、加圧ローラ45からなる。ピンチローラ42は傾き角が制御されるので、ピンチローラ42によって包装袋の合わせ目部に加えられる張力が制御される。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被包装物を包み込んだ帯状の包材の合わせ目を加熱溶着してシーリングする包装袋のシーリング方法及びシーリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シート状の製品は、複数枚を重ねて集積し、これを包装袋に包装した形態で出荷される。例えば、エックス線フイルムの場合には、ロール状に巻かれたロールフイルムを引き出して所定長さごとに切断してシート状にし、これらシートを複数枚重ねて積層する。積層したシート体は、折れ曲がりや当て傷等を保護する保護紙でカバーしてから遮光袋に包装する。包装は、ピロー包装機によって行われる。ピロー包装機では、合わせ目がシート体の搬送方向に沿うように帯状の遮光包材を筒(チューブ)形状に曲成しながらシート体を包み込み、その合わせ目を搬送方向に沿ってシール(センターシール)し、その後、袋単位毎に搬送方向に対して直交する方向にシール(クロスシール)してから切り離すことで包装袋を順に形成する。
【0003】
このようにして、シート体をピロー包装によって包み込み、包装袋を形成する装置としては、特開平8−119209号公報や、特開平10−16906号公報に記載されているフイルム製袋装置がある。これらのフイルム製袋装置では、シート体の幅、又は高さのサイズが変更され、それに合わせた包装袋を形成するために、製袋幅調節装置が設けられている。この製袋幅調節装置では、遮光包材を筒形状に曲成することができるように、遮光部材をガイドするガイド部材の位置を調整することができる。これによって、ガイド部材にガイドされた遮光包材は異なるサイズの包装袋となるように調節される。また、上記公報記載の他に、シート体のサイズが変更されたときに包装袋のサイズを調節する方法としては、包材をガイドするガイド部材を変更したり、製袋装置ごと交換したり、あるいは、包装袋を形成する以前の段階で、包材ロールから包材を引き出すときの引き出し機構に調節を行うなどの方法で対応している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報記載の製袋装置では、シート体が異なるサイズに変更されたとき、生産ライン全体を停止させて製袋幅調節装置による調節を行うことによって対応しなければならず、作業者の手間や、調整に時間がかかることなどから、生産効率をアップする上での妨げとなる。さらに、ラインを停止させて、調整を行った場合、使用される包材に無駄な部分が発生するため、ローコスト化の妨げにもなる。また、同様にガイド部材や、製袋装置を交換したり、包材の引き出し機構を調節することも、非常に時間と手間が掛かってしまう。
【0005】
また、シート体を包装するときには、包装袋の中にシート体が存在している部分(以下、袋部とする。)と、存在していない部分(以下、空袋部)があり、空袋部は前後フィレットとして折り畳まれることになる。上記公報では、この空袋部も、袋部を形成する際と同様の製袋装置で包材を曲成しているので、中にシート体が存在していないにも係らず、同様の張力で包材を引っ張ってしまうため、空袋部では、袋部よりもサイズが小さくなってしまう。このように空袋部のサイズが小さくなってしまうと、センターシールを行う合わせ目の位置が大幅にずれてしまったり、袋部との境界付近になってもサイズが大きくならず、袋部にシート体が入りきらなくて、シート体の搬送不良の原因となる場合もある。
【0006】
あるいは、シート体のサイズの変更が微小な場合、例えば、幅が3mm小さくなった場合などは、上記公報記載の製袋装置で、包装袋の幅の調節を行わずに包装を行うことも可能であるが、このような微小なサイズの変更の場合でも、包装袋が密着せず、包装袋とシート体との間に隙間が発生してしまうことになる。これによって、包装袋の中で積層されたシート同士の間でずれが起きることとなる。そして、包装袋とシート体との間に隙間が発生している状態で、搬送され、振動を受けたり、傾けられたりすると、シート同士のずれが繰り返し行われ、シート同士が激しく擦り合うため、擦り傷を発生することが多い。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためのもので、包材を筒形状に曲成して、被包装物を包装するとき、被包装物のサイズの変更に対応することが可能であり、かつ被包装物と包装袋とを密着させ、タイト(tight ) な包装を行うことが可能な包装袋のシーリング方法及び機構を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明の包装袋のシーリング方法では、帯状の包材を筒形状に曲成しつつ、前記包材の両側縁同士を互いに合わせた合わせ目部が外側へ突出するように曲成して前記包材を包装袋に形成し、この包装袋によって被包装物を包み込んだ包装体を、搬送方向に沿って前記合わせ目部が位置するように搬送しながら、前記合わせ目部を加熱及び加圧して溶着する包装袋のシーリング方法において、前記合わせ目部を溶着するとき、前記包装袋の内側から外側へ向かって前記合わせ目部を引っ張る張力を加えており、前記包装袋によって包み込まれた被包装物の外周サイズが変更された場合、あるいは包装袋の内部に被包装物が無い場合には、前記張力を変更することにより前記包装袋のタイト性を調整している。
【0009】
請求項2記載の包装袋のシーリング機構では、帯状の包材を引き出し、この包材を筒形状に曲成しつつ、前記包材の両側縁同士を互いに合わせた合わせ目部が外側へ突出するように曲成して包装袋を形成する包装袋形成手段と、前記包装袋によって被包装物が包み込まれた包装体を、搬送方向に沿って前記合わせ目部が位置するように搬送する搬送手段と、前記合わせ目部を加熱及び加圧して溶着する加熱溶着手段とからなる包装袋のシーリング機構において、前記合わせ目部を溶着するとき、前記包装体の内側から外側に向かって前記合わせ目部を引っ張る引っ張り手段と、前記包装袋によって包み込まれた被包装物の外周サイズの変更が有るか否か、あるいは包装袋の内部に被包装物が有るか否かを認識し、外周サイズの変更がある場合、あるいは包装袋の内部に被包装物が無い場合、前記引っ張り手段による張力を変更することによって前記包装袋のタイト性を調整する調整手段とを備えている。
【0010】
なお、前記引っ張り手段は、前記合わせ目部を挟持して送り出すピンチローラであり、このピンチローラによる前記合わせ目部の送り方向を、前記搬送手段の搬送方向に対して前記包装袋の内側から外側へ向かって傾けるようにして前記張力を得ており、前記調整手段は、前記送り方向と前記搬送方向との傾き角を調整することによって前記張力を変更していることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1に示すエックス線フイルム生産システム1は、上流側から裁断装置2、切断装置3、集積装置4、保護紙被覆装置5、包装装置6からなり、これら装置は直列に接続されている。
【0012】
裁断装置2では、幅広ロールフイルム8から帯状に引き出したフイルムをエックス線フイルムの幅サイズに合わせてスリッタ9で引き出し方向に裁断し、裁断済みの帯状フイルム10をロール状に巻き取る。スリッタ9は、複数種類のフイルム幅に合わせて裁断できるように幅方向に移動自在となっている。裁断済みフイルム10は、ロール形態で切断装置3に供給される。
【0013】
切断装置3は、裁断済みロールフイルム10から帯状に引き出し、フイルム幅に対応した長さごとに定尺送りしてカッタ11で切断してシート状に切り離す。集積装置4は、1枚ごとのフイルム(シート)12を所定枚数ごとに積み重ねてシート集積体13とする。保護紙被覆装置5は、シート集積体13を保護紙14で部分的にカバーして図2に示すように保護紙被覆済みのシート集積体(以下、「シート体」と称す)16とする。
【0014】
包装装置6では、ピロー包装によってシート体16を遮光用の包材17で包装し、さらに前・後端フィレットを重ね折りしてコンパクトな形態に折り曲げた完成状態の包装体(以下、単に完成体とする。)18を作成する。作成された完成体18は、パレットの上に所定量ずつ段積みされて出荷工程に搬送される。なお、裁断装置2から包装装置6までの装置は暗室内に設置されている。
【0015】
包装装置6は、上流側から下流側に向かって順に、包装袋形成工程、前後シーリング及び折り目形成工程、フィレット折り曲げ工程、及び検査工程を受け持つ各モジュールが直列に接続した構成となっている。
【0016】
図2及び図3に示すように、本発明を実施した包装袋形成工程には、シート体16が一定の姿勢で1個ずつ供給される。この包装袋形成工程には、シート体16を一方向に定尺送りする搬送コンベヤ23,24、ガイド板25a,25b、引き出し機構26、筒型フォーマー27、及びセンターシール機構28とが設けられている。筒型フォーマー27は、搬送コンベヤ23の上方に、センターシール機構28は、搬送コンベヤ24の上方に位置している。搬送コンベヤ23は、搬送方向に沿って上流側、搬送コンベヤ24は下流側に位置しており、これらの間に挟まれるようにガイド板25a,25bが位置している。
【0017】
搬送コンベヤ23は、コンベヤベルト30a,30b、伝達軸31、フレーム32及び図示しない駆動モータなどから構成される。伝達軸31は、両端部がフレーム32に支持されており、コンベヤベルト30a,30bが掛けられたプーリ31aが一体に形成されている。この伝達軸31は駆動モータの回転が伝達されて回転し、プーリ31aとともに回転する。コンベヤベルト30a,30bは、シート体16の下面両側端部の位置に合わせて、伝達軸31の両端付近にそれぞれ配置されている。これによって、シート体16、及びシート体16を包み込む包材17は、両側部が支持されて搬送されていく。なお、搬送コンベヤ24も同様の構成である。また、ガイド板25a,25bは、シート体16の下面両側端部の位置に合わせて配置されており,かつ搬送コンベヤ23,24の搬送方向に沿って設けられている。
【0018】
引き出し機構26は、引き出しローラ33、ガイドローラ34などからなる。この引き出し機構26では、引き出しローラ33によって、遮光性及び熱可塑性の高い帯状包材(以下、単に包材とする。)17が巻き取られた包材ロール17aから包材17を、搬送コンベヤ23,24の定尺送りに連動して一定長さだけ引き出し、ガイドローラ34によって、筒型フォーマー27の位置まで導いている。
【0019】
筒型フォーマー27は、詳しくは図4に示すように、一対の「コ」の字断面に形成された枠部材36a,36bからなり、「コ」の字の凹部となっている部分が互いに対面して内側に略矩形断面の包装袋形成エリア37ができるように配置されている。これによって、引き出し機構21により引き出され、搬送コンベヤ23で下流側へと送られていく包材17は、略矩形断面の筒(チューブ)形状に曲成されていく。さらに、枠部材36a、36bには、底面部36c、36dから下方へ突出するように、合わせ目形成部36e、36fが一体に形成されている。この合わせ目形成部36e、36fは、底面部36c、36dの端縁36g、36hから滑らかな曲面で連続するように形成されており、合わせ目形成部36e、36fの間には、隙間38が形成されている。この合わせ目形成部36e,36fの隙間38は、図5に示すように、上流側の寸法Aから、下流側の寸法Bに向かって徐々に狭くなっていくように配置されている。これによって、筒型フォーマー27の内部へ引き出されていった帯状の包材17は、両側の側縁17a、17bが互いに向かい合って重なる合わせ目部17cが形成され、かつ筒形状の外側へ合わせ目部17cが突出するように導かれていく。さらに、筒型フォーマー27の隙間38は、搬送コンベヤ23,24の搬送方向に沿って配置されている。
【0020】
上述したように、包材17は、筒型フォーマー27で略矩形の筒形状となり、さらに、筒形状の外側へ突出するように位置する合わせ目部17cが形成された包装袋40となって下流側へ搬送されていく。そして、このようにして筒型フォーマー27で包材17が包装袋40となったとき、上流側からシート体16が搬送されてきて、包装袋40の内部へと送り込まれる。これによって、シート体16は、包装袋40によって包み込まれた状態となる。包装袋40によってシート体16が包み込まれた包装体41の状態になると、下流側のセンターシール機構28の位置へと搬送されていくき、さらに搬送コンベヤ23の搬送方向に沿って配置されている筒型フォーマー27の隙間38に導かれて合わせ部17cが形成されるので、搬送コンベヤ25の搬送方向に合わせ目部17cが沿うようにして包装体41が搬送されていく。
【0021】
センターシール機構28は、ピンチローラ42、送り込みコンベヤ43、及び加熱ヒータ44、加圧ローラ45から構成される。ピンチローラ42は、ガイド板25a,25bの間に、加熱ヒータ44及び加圧ローラ45は、搬送コンベヤ24のコンベヤベルト30a,30bの間に配置され、送り込みコンベヤ43は搬送コンベヤ24の上方に位置する。さらに、加熱ヒータ44はピンチローラ42の下流側、加圧ローラ45は加熱ヒータ44の下流側に位置しており、送り込みコンベヤ43は、加熱ヒータ44の上方に配置されている。
【0022】
加熱ヒータ44は、詳しくは図6に示すように、一対の加熱板44a、44bが、ガイド軸46に沿って互いに対向する方向へ直進し、包装袋40の合わせ目部17cを挟み込んで加熱する加熱位置と、加熱板44a、44bが合わせ目部17cの位置から離れる退避位置との間で移動自在となっている。
【0023】
ピンチローラ42は、図6に示すようにケーシング47の上面に支持される一対のローラ42a,42bからなる。ローラ42a,42bは、その回転軸42c、42dが互いに平行に配置され、回動軸42c、42dの回りを互い転接しながら逆方向へ回転するように設けられている。これによってピンチローラ42は、上流側から送られてきた合わせ目部17cを一対のローラ42a,42bによって挟持し、下流側へと送り出す。また、ローラ42a,42bの表面にはローレット処理が施されており、合わせ目部17cを確実に挟持する。
【0024】
また、送り込みコンベヤ43は、上方から搬送コンベヤ24の方へ向かって付勢されている。これによって、包装体41は、搬送コンベヤ24及び送り込みコンベヤ43の間へと送り込まれ、また、送り込みコンベヤ43からの付勢を受けて搬送コンベヤ24のコンベヤベルト30a,30bの上面に密着される。送り込みコンベヤ43と搬送コンベヤ24との間に送り込まれた包装体41は、ピンチローラ42によって合わせ目部17cが挟持された状態で、加熱板44a、44bから合わせ目部17cが加熱を受けて熱溶着し、さらに加圧ローラ45によって挟み込まれて加圧されることによってセンターシールが施される。なお、加圧ローラ45は、ピンチローラ42とほぼ同様の構成であり、合わせ目部17cにセンタシールを施した後、搬送コンベヤ24の搬送方向に沿って合わせ目部17cを送り出す。
【0025】
ピンチローラ42には、包装体41の合わせ目部17cを送り出す送り方向Aの傾き角θを調整する調整機構50が備えられている。この傾き角θは、詳しくは図7に示すように、搬送コンベヤ24の搬送方向Aに対して、ピンチローラ42の送り方向Bがなす傾き角である。さらに、この傾き角θは、ピンチローラ42の送り方向Bが、搬送コンベヤ24の搬送方向Aに対して包装袋40の内側から外側に向かって傾くように設定されている。
【0026】
調整機構50は、詳しくは図8に示すように、ケーシング47に固着された調整用回転軸51、駆動源となるシリンダユニット52、これらを接続する接続棒53〜55、及び接続板56とからなる。この調整機構50を構成する接続棒53〜55、及び接続板56はクランク機構をなしており、第1接続棒53の一端53aはシリンダユニット52の先端52aと、第1接続棒53の他端53b及び第2接続棒54の一端54aは接続板56と、第2接続板54の他端54bは第3接続棒55の一端55aと、第3接続棒55の他端は調整用回転軸51の外周面とそれぞれ回動自在に接続されており、さらに接続板56は回転軸56aの周りを回動自在に取り付けられている。これによって、第1接続棒53は、シリンダユニット52の直進移動を回転移動に変換して接続板56に伝達し、さらに接続板56から第2接続棒54には、直進移動に変換され、さらに第2接続棒54を介して第3接続棒55は直進移動し、第3接続棒55に接続された回転軸51を中心にしてケーシング47が回動する。シリンダユニット52は、エア圧又は油圧の制御によって直進移動し、このシリンダユニット52の直進移動が上述のように伝達されて、ケーシング47に支持されたピンチローラ42が回動し、傾き角θが調整される。そして、この傾き角θの変化によって、ピンチローラ42から包装袋40へ加えられる張力が変更され、包装袋のタイト性が調整されることになる。すなわち、傾き角θが小さいときには、合わせ目部17cが包装袋40の外部に向かって引っ張られる張力が小さく、傾き角θを大きくすると合わせ目部17cが包装袋40の外側へ引っ張られる張力が大きくなる。
【0027】
調整機構50によるピンチローラ42の傾き角θの調整は、包装袋40の内部に、シート体16が存在するか否か、あるいはシート体16の外周サイズの変更に応じて制御が行われる。通常、包装袋形成工程においては、一定の間隔をおいて、上流側からシート体16が搬送されてくる。これによって、包装袋40の内部では、シート体16が存在する袋部40aと、シート体16が存在しない空袋部40bとが設けられることになる。この空袋部40bは、前後フィレットとして後述するフィレット折り曲げ工程によって互いに重なるように折り畳まれる。そして、この空袋部40bは、袋部40aと同様に、加熱ヒータ44および加圧ローラ45によってセンターシールが施されることになるが、内部にシート体16が存在しないため、ピンチローラ42によって袋部40aと同様の張力で合わせ目部17cを引っ張ると、規定量以上に合わせ目部17cが下方へ送り出されてしまうことになり、袋部40aにおける合わせ目部17cの長さと大幅に異なる寸法になってしまう。そこで本実施形態においては、袋部40aにおいてセンターシールを施すとき、図7(A)に示す状態の通常時の傾き角θは、例えばθ=2°である(図8(A)参照)のに対し、空袋部40bにおいてセンターシールを施すときは、図7(B)に示すように調整機構50による制御が行われ、通常時より小さい傾き角θ、例えばθ=0 °となる(図8(B)参照)。これによって、袋部40aでは、ピンチローラ42によって、包装袋40の内部から外部に向かって張力が発生し、包装袋40がシート体16の外周面に密着するように引っ張られるとともに、合わせ目部17cの搬送方向と直交する方向の寸法Cが規定量の範囲内に収まるように送り出されてセンターシールが施される。そして、空袋部40aではピンチローラ42による合わせ目部17cの下方への張力がなくなるため包装袋40が引っ張られず、合わせ目部17cの搬送方向と直交する方向の寸法Dは、袋部40aと同様に規定量の範囲内に収まり、センターシールが施される。
【0028】
また、シート体16の外周サイズに変更が行われたとき、すなわち、シート12の幅、厚みの寸法を変更したとき、あるいは、シート12を積層する枚数を変更した場合においても、ピンチローラ42の傾き角θを変更して調整を行うことができる。本実施形態においては、例えば、ピンチローラ42の傾き角θは、0°≦θ≦5°の間で調整可能となっている。そして、システムコントローラからシート体の外周サイズの変更の指示が行われたときには、調整機構50が駆動され、ピンチローラ42の傾き角が変更され、シート体16と包装袋40とのタイト性が調整される。すなわち、初期状態よりも外周サイズが大きくなった場合には傾き角θを小さくし、初期状態よりも外周サイズが小さくなった場合には傾き角θを大きくする。これによって、初期状態よりも外周サイズが大きくなった場合には、合わせ目部17cに加えられる張力が小さくなり、初期状態よりも外周サイズが小さくなった場合には合わせ目部17cに加えられる張力が大きくなるので、包装袋40が外周サイズに合わせた適度な張力を受けて、包装袋40がシート体16の外周面にタイトに密着した状態で、センターシールを施すことができる。
【0029】
なお、袋部40aと空袋部40bとの間で切り替わる場合、あるいはシート体16の外周サイズ変更の指示があったときには、自動的に調整機構50が駆動されてピンチローラ42の傾き角θが変更されていく。なお、上述したシート体16の外周サイズ変更の指示は、包装袋形成工程のシステムコントローラから指示を送信してもよいし、さらに上位に位置するCPU、例えばエックス線フイルム生産システム1全体を制御するCPUから指示を送信してもよい。さらに、調整機構50による調整は徐々に傾き角θを変更していき、包装袋40へ与えられる張力が連続的に変化していくことが好ましい。さらに、このとき、ピロー包装によってシート体16を包装して包装体41を作成する作業自体は停止しても、外周サイズの変更に関わる調整機構50の駆動は継続してよい。
【0030】
前後シーリング及び折り目形成工程には、図3に示すように、搬送コンベヤ61,62、第1及び第2ヒータ機64,65、カッタ66、及び一対のローラ67,68とが配置されている。搬送コンベヤ61,62は、包装体41を定尺送りする。第1及び第2ヒータ機64,65は、包装袋40においてシート体16を包む袋部40aの前後のフィレット部としての空袋部40bを熱溶着して密封するクロスシール用のヒータ機であり、搬送コンベヤ61,62の搬送方向に所定距離離して配置されている。カッタ66は、袋部40aの前後をクロスシールした後に袋単位毎に空袋部40bを切断する。ローラ67,68は、ヒータ機64,65の間に配されている。ローラ67は袋部40aの上面に、ローラ68は底面に接して、袋部40aのコーナー部分エッジがほぼ垂直に折れ曲がるように折り目を付ける。
【0031】
フィレット折り曲げ工程には、包装体41が一定の姿勢で1個ずつ供給される。このフィレット折り曲げ工程では、前・後端フィレットの折り返しを行う。前・後端フィレットの折り返し作業が完了した完成体18は、検査工程に送られる。検査工程では、前・後端フィレットのズレ検査、タイト(tight) 性検査、及び外観検査とを行う。
【0032】
上記構成の作用について説明する。ロールフイルム10から1枚ずつ切断して作成されたシート積層体13は、保護紙14で被覆し、図2に示すシート体16としてそのシート体16を包装袋形成工程に搬送される。包装袋形成工程に搬送されたシート体16は、搬送コンベヤ23,24によって定尺送りされる。これに同期して引き出し機構26が包材17を一定長さだけ引き出し、引き出された包材17を筒型フォーマー27がチェーブ状に曲成してシート体16を包み込み、かつ両側縁同士が互いに向かい合うように重ね合わせて合わせ目部17cを形成する。そして、シート体16と、シート体16を包み込みかつ合わせ目部が形成された包装袋40とからなる包装体41は、さらに下流のセンターシール機構28へと搬送されていく。このセンターシール機構28で、シーリングが施されるときに、袋部40aが加熱ヒータ44の位置にあるときには、図8(A)に示すように、ピンチローラ42の傾き角θは、通常時のθ=2°になっている。これによって、包装袋40はピンチローラ42から張力を受けてシート体16に密着した状態で加熱ヒータ44によってシーリングが施され、シート体16に対してタイトな包装を行うことができる。そして次に、包装体41が定尺送りされ、空袋部40bが加熱ヒータ44の位置に搬送されてきたときには、図8(B)に示すように、調整機構50が作動して、ピンチローラ42の傾き角θは、通常時よりも小さいθ=0°となる。これによって、包装袋40は、ピンチローラ42から張力を受けず、合わせ目部17cが規定量の長さで送られた状態で加熱ヒータ44によってシーリングが施される。
【0033】
その後、搬送手段がシート体16を包材17とともに前後シーリング及び折り目形成工程に向けて搬送する。フィレット折り曲げ工程では、前端フィレットが後端フィレットの上に重なるように正確に折り曲げられる。
【0034】
フィレットが折り曲げられた後には、完成袋18が検査工程に供給される。検査工程では、ズレ検査、タイト性検査、外観検査を順に行い、全ての検査に合格したものは、パレットの上に段積みされた後に出荷工程に送られる。不合格のものは、ここでラインから取り出される。
【0035】
なお、上記実施形態では、X線フイルムの生産システムを例に説明したが、通常の写真フイルムや熱感光フイルム、その他のシート状記録紙等の生産システムにも用いることができるし、シート体の限らず、帯状の包材から形成される包装袋により包みこまれるものであればよい。
【0036】
上記実施形態では、包装袋に張力を加えて、包装袋とシート体とを密着させるために、合わせ目部を送り出すピンチローラの傾き角を変更することによって張力の調整を行っているが、本発明はこれに限るものではなく、例えば合わせ目部をロボットアームで摘んで張力を加えるようにしてもよいし、ピンチローラごと下方へ付勢する機構を設け、その付勢力を調整するようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の包装袋のシーリング方法によれば、合わせ目部を溶着するとき、包装袋の内側から外側へ向かって合わせ目部を引っ張る張力を加えており、包装袋によって包み込まれた被包装物の外周サイズが変更された場合、あるいは包装袋の内部に被包装物が無い場合には、張力を変更することにより包装袋のタイト性を調整するので、生産ラインの運転を継続させたまま、袋部と空袋部との切り替わり、あるいは被包装物の外周サイズに変更に対応し、包装袋のタイト性を保って合わせ目部のシーリングを高精度に行うことができる。
【0038】
また、請求項2記載の包装袋のシーリング機構では、合わせ目部を溶着するとき、包装体の内側から外側に向かって合わせ目部を引っ張る引っ張り手段と、包装袋によって包み込まれた被包装物の外周サイズの変更が有るか否か、あるいは包装袋の内部に被包装物が有るか否かを認識し、外周サイズの変更がある場合、あるいは包装袋の内部に被包装物が無い場合、引っ張り手段による張力を変更することによって包装袋のタイト性を調整する調整手段とを備えているので、ローコストな構成で、袋部と空袋部との切り替わり、あるいは被包装物の外周サイズの変更にも容易に対応して、包装袋のタイト性を保って合わせ目部を高精度にシーリングすることが可能であり、調整の手間が掛かることがなく、調整のために包材を無駄にすることがないのでさらなるローコスト化を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】エックス線フイルム生産システムの構成を示す概略図である。
【図2】包装袋形成工程を示す斜視図である。
【図3】包装袋形成工程及び前後シーリング工程の様子を示す要部断面図である。
【図4】搬送方向と直交する方向に沿った筒型フォーマーの断面図である。
【図5】搬送方向と平行な水平方向に沿った筒型フォーマーの断面図である。
【図6】ピンチローラ及び調整機構の構成を示す斜視図である。
【図7】ピンチローラ及び調整機構の動作の状態を示す側面図である。
【図8】ピンチローラ及び調整機構の動作の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
6 包装装置
12 シート
16 シート体
17 包材
17c 合わせ目部
18 完成袋
25 搬送コンベヤ
27 筒型フォーマー
28 センターシール機構
40 包装袋
42 ピンチローラ
50 調整機構

Claims (3)

  1. 帯状の包材を筒形状に曲成しつつ、前記包材の両側縁同士を互いに合わせた合わせ目部が外側へ突出するように曲成して前記包材を包装袋に形成し、この包装袋によって被包装物を包み込んだ包装体を、搬送方向に沿って前記合わせ目部が位置するように搬送しながら、前記合わせ目部を加熱及び加圧して溶着する包装袋のシーリング方法において、
    前記合わせ目部を溶着するとき、前記包装袋の内側から外側へ向かって前記合わせ目部を引っ張る張力を加えており、前記包装袋によって包み込まれた被包装物の外周サイズが変更された場合、あるいは包装袋の内部に被包装物が無い場合には、前記張力を変更することにより前記包装袋のタイト性を調整することを特徴とする包装袋のシーリング方法。
  2. 帯状の包材を引き出し、この包材を筒形状に曲成しつつ、前記包材の両側縁同士を互いに合わせた合わせ目部が外側へ突出するように曲成して包装袋を形成する包装袋形成手段と、前記包装袋によって被包装物が包み込まれた包装体を、搬送方向に沿って前記合わせ目部が位置するように搬送する搬送手段と、前記合わせ目部を加熱及び加圧して溶着する加熱溶着手段とからなる包装袋のシーリング機構において、
    前記合わせ目部を溶着するとき、前記包装体の内側から外側に向かって前記合わせ目部を引っ張る引っ張り手段と、前記包装袋によって包み込まれた被包装物の外周サイズの変更が有るか否か、あるいは包装袋の内部に被包装物が有るか否かを認識し、外周サイズの変更がある場合、あるいは包装袋の内部に被包装物が無い場合、前記引っ張り手段による張力を変更することによって前記包装袋のタイト性を調整する調整手段とを備えていることを特徴とする包装袋のシーリング機構。
  3. 前記引っ張り手段は、前記合わせ目部を挟持して送り出すピンチローラであり、このピンチローラによる前記合わせ目部の送り方向を、前記搬送手段の搬送方向に対して前記包装袋の内側から外側へ向かって傾けるようにして前記張力を得ており、前記調整手段は、前記送り方向と前記搬送方向との傾き角を調整することによって前記張力を変更することを特徴とする請求項1記載の包装袋のシーリング機構。
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