JP2007076719A - 製袋包装機及び該製袋包装機を備えた包装箱詰めシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 包装機の構造を徒に複雑化させることなく、袋厚みを調整可能な製袋包装機を提供する。
【解決手段】 シールジョー23,23を、包材移送方向への移動中、所定の間隔Wに保った後、対接させることにより筒状包材Faを幅方向に横シールして袋に成形させる場合に、各シールジョー23に、前記所定の間隔Wに保たれている間、該シールジョー23に対して一定の位置関係を保って袋を挟みつけることにより製袋する袋の厚みを調整する厚み調整部材58を取り付けると共に、シールジョー23の前記所定の間隔Wを調整可能とする。
【選択図】 図8
【解決手段】 シールジョー23,23を、包材移送方向への移動中、所定の間隔Wに保った後、対接させることにより筒状包材Faを幅方向に横シールして袋に成形させる場合に、各シールジョー23に、前記所定の間隔Wに保たれている間、該シールジョー23に対して一定の位置関係を保って袋を挟みつけることにより製袋する袋の厚みを調整する厚み調整部材58を取り付けると共に、シールジョー23の前記所定の間隔Wを調整可能とする。
【選択図】 図8
Description
本発明は、筒状包材を袋に成形しながらその袋に物品を充填して袋詰め商品を連続生産する製袋包装機に関し、物品包装の技術分野に属する。
一般に、ポテトチップスのようなスナック菓子等の物品を包材で袋状に包装した商品を連続生産する製袋包装機は、チューブの周囲に帯状包材を巻き付けて筒状に曲成し、該筒状包材を搬送しながら重ね合わせ部を長手方向に縦シールしたのち、幅方向に横シール及び切断を行って製袋しつつ、その製袋過程において、例えば組合せ計量装置等から排出されて前記チューブに順次投入される物品を個々の袋に充填するものである。
このような製袋包装機の横シール機構として、例えば、下方に移送される筒状包材を挟んで対接離反可能に配設された一対のシールジョーを備えると共に、該シールジョーを対接させて横シールを行う際、包材の移送を停止しなくてよいように、該シールジョーを包材移送方向に包材に追随して移動させるものがある。また、物品のかけらのかみこみ等による横シール不良を防ぐために、シールジョーを、包材移送方向に移動させている間における所定期間対接させず所定の間隔に保つように制御し、この間にシール予定部をしごき部材でしごいて物品のかけらを排除するようにしたものがある。
ところで、製袋時には、充填された物品が破損しないように物品とともに気体を封入するが、気体の封入量が多いと、袋の厚みが厚くなり、箱詰めに際して一定数の包装物を収納することができなくなる場合がある。
このような問題に対処するものとして、例えば特許文献1には、袋を挟み付けることにより製袋する袋の厚みを調整する一対の厚み調整部材と、該部材の間隔を調整するアクチュエータ及び連結部材とを有し、物品の充填後、横シール前における所定の期間、すなわちシールジョーが所定の間隔に保たれている状態において、袋を厚み調整部材で挟み付けることにより袋内部の余分な気体を押出して袋厚みが目標厚みとなるようにしたものが開示されている。
しかしながら、前記特許文献1に記載の包装機においては、前述のように、アクチュエータや連結部材が必要となり、包装機の構造が複雑になるという問題がある。
そこで、本発明は、包装機の構造を徒に複雑化させることなく、袋厚みを調整可能な製袋包装機を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、筒状包材を挟んで対接離反可能に配設され、かつ包材移送方向に移動可能とされた一対のシールジョーが備えられていると共に、該シールジョーを、包材移送方向への移動中、所定の間隔に保った後、対接させることにより前記筒状包材を幅方向に横シールして袋に成形させる制御手段が備えられた製袋包装機であって、前記各シールジョーには、前記所定の間隔に保たれている間、該シールジョーに対して一定の位置関係を保って袋を挟みつけることにより製袋する袋の厚みを調整する厚み調整部材が取り付けられていると共に、前記制御手段は、シールジョーの前記所定の間隔を調整可能とされていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、製袋する袋の目標厚みを設定する設定手段が備えられており、前記制御手段は、製袋する袋の厚みが該設定手段で設定された目標厚みとなるように、シールジョーの前記所定の間隔を制御することを特徴とする。
そして、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、製袋された袋の厚みを検出する袋厚み検出手段が備えられており、前記制御手段は、該検出手段で検出された袋厚みに基づいて、製袋する袋の厚みが設定手段で設定された目標厚みとなるように、シールジョーの前記所定の間隔を制御することを特徴とする。
さらに、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明において、厚み調整部材は板金製であることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、包装箱詰めシステムにおいて、請求項1から請求項4のいずれかに記載の製袋包装機と、該製袋包装機で製袋された袋を箱詰めする箱詰め装置とが備えられていることを特徴とする。
次に、本発明の効果について説明する。
まず、請求項1に記載の発明によれば、シールジョーが所定の間隔に保たれている間、シールジョーに対して一定の位置関係を保つ厚み調整部材により袋が挟みつけられるので、該袋内から余分な気体が押し出され、袋の厚みが前記所定の間隔に対応する一定の厚みに調整されることとなる。その場合に、シールジョーの前記所定の間隔が調整可能とされているから、厚み調整部材の間隔を間接的に変更して袋の厚みを任意に調整することができるようになる。しかも、厚み調整部材の間隔の調整は、シールジョーの間隔を制御することにより達成されるので、厚み調整部材の間隔を調整するための例えばアクチュエータ等の部材を別途設ける必要がなくなり、包装機の構造が簡素化されることとなる。
なお、厚み調整部材はシールジョーに固定されていても、固定されていなくてもよいが、固定されていない場合は、シールジョーが前記所定の間隔に保たれている間少なくともシールジョーに対して一定の位置関係を保つようにすればよい。
また、請求項2に記載の発明によれば、袋に充填する物品の種類等に応じて製袋する袋の目標厚みを設定することができるようになる。そして、製袋される袋の厚みがこの目標厚みとなるようにシールジョーの所定の間隔が制御されることとなる。例えば、設定した目標厚みが50mmである場合、シールジョーの所定の間隔を20mmとし、目標厚みが55mmである場合、シールジョーの所定の間隔を25mmとするのである。
そして、請求項3に記載の発明によれば、袋厚み検出手段で検出された袋厚みに基づいて、製袋する袋の厚みが目標厚みとなるようにシールジョーの所定の間隔がフィードバック制御されることとなる。例えば、設定した目標厚みが50mmである場合に検出された厚みが55mmであるときは、製袋する袋の厚みが目標厚みに近づくようにシールジョーの所定の間隔を現状よりも小さくし、目標厚みが50mmである場合に検出された厚みが45mmであるときは、逆にシールジョーの所定の間隔を現状よりも大きくするのである。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、袋厚み調整部材は板金製であるので、袋厚み調整に適した適切な形状に容易に成形することができると共に、剛性が高く変形しにくいので袋厚み精度を一定水準に容易に維持することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、一定個数の製袋された袋を確実に箱詰めすることができるようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係る包装箱詰めシステム1の概要図であり、この図1に示すように、該包装箱詰めシステム1は、直上方の組合せ計量装置から供給される物品を製袋する製袋包装機2と、該製袋包装機2からコンベヤ3により搬送されてきた製袋された袋のシール状態をチェックするシールチェッカ4と、該シールチェッカ4でチェックされた物品のうち正品を箱詰めする箱詰め装置5とを有している。
製袋包装機2は、図2の概略構成図に示すように、上下に延びる縦型タイプのもので、上部が漏斗形状とされると共に下部が円筒形状とされて、直上方の組合せ計量装置によって所定重量に計量された物品が投入されるチューブ11を有している。このチューブ11の上部には、図示しないロール支持部から矢印aで示すように繰り出された帯状の包材Faの左右両縁部を重ね合わせて筒状とするフォーマ12が設けられている。
チューブ11には、帯状の包材Faを該チューブ11の左右両側面に押し付けながら矢印bで示すよう下方へ搬送する一対のプルダウンベルト(一方のみ図示)13,13が配置されている。また、チューブ11には、包材Faの重ね合わせ部をシールして筒状に成形する縦シール装置14が配置されている。
プルダウンベルト13,13及び縦シール装置14の下方には、筒状包材Fbを前後両側から挟み付けて、該包材Fbの所定位置をシールすると共にそのシール部近傍を幅方向に切断することにより、筒状包材Fbに底部を形成すると同時に、物品X…Xが収容された筒状包材Fbの上端部をシールして袋Fcとする横シール装置16が配置されている。
この横シール装置16は、前後一対の横シール機構16a,16aを有している。各横シール機構16aは、ガイドレール17,17上をスライド可能に支持されると共に回転軸21を回転自在に支持するスライドプレート18と、該回転軸21に固定された連結部材22と、該連結部材22の両端部に設けられたシールジョー23,23とを有している。各シールジョー23は、詳しくは後述する図6に示すように、連結部材22の端部に回動可能に支持された軸部材24に固設されたベース部材25に固着されており、軸部材24を中心として揺動可能とされている。ベース部材25の一端部には、スライドプレート18に設けられたカム32に沿って走行するカムフォロア33を回動可能に支持する支持部材31が固定されている。該支持部材31の端部には、該支持部材31を他方のシールジョー23側に引張するバネ部材34の一端が固定されている。
また、製袋包装機2は、図2、図3に示すように、回転軸21,21を矢印e,eで示すように回転させる回転駆動用サーボモータ101と、スライドプレート18,18を(回転軸21,21を)矢印f,fで示すようにガイドレール17,17上を水平方向に移動させる水平駆動用サーボモータ102と、両モータ101,102の駆動を制御するコントロールユニット100とを有しており、該コントロールユニット100は、図4(シールジョー23の移動軌跡の説明図)に示すように、シールジョー23,23が、包材移送方向に移動している間における所定期間(回転角θ2〜θ3の間、後述するしごき機構50によるしごき期間)所定の間隔Xに保たれるように両モータ101,102の駆動を制御する。また、シールジョー23,23を対接させて横シールを行う間(回転角θ4〜θ5の間)、シールジョー23,23が包材移送方向に該包材Fbに追随して移動するように、両モータ101,102の駆動を制御する。
詳しくは、コントロールユニット100は、図5にもあわせて示すように、回転軸21の回転角がθ1〜θ2の間は、水平駆動用サーボモータ102は作動させずに、回転駆動用サーボモータ101のみを作動させ、これにより、シールジョー23を、回転軸21の中心をOに保った状態で移動させる。
そして、回転角がθ2〜θ3の間(しごき期間)は、シールジョー23,23が所定の間隔Xを維持した状態で直下方に移動するように、水平駆動用サーボモータ102についても作動させ、回転軸21を、回転角がθ3のときに回転中心がAとなるように、回転軸21,21同士が離反する方向に移動させる。
そして、回転角がθ3〜θ4の間は、シールジョー23,23同士の対接に向けてこれらを接近させるため、水平駆動用サーボモータ102についても作動させ、回転軸21を、回転角がθ4のときに回転中心がBとなるように、回転軸21,21同士が接近する方向に移動させる。
そして、回転角がθ4〜θ5の間(横シール期間)は、シールジョー23,23同士が対接した状態で直下方に移動するように、水平駆動用サーボモータ102についても作動させ、回転軸21を、回転角がθ5のときに回転中心がOとなるように、回転軸21,21同士が接近する方向に移動させる。
そして、回転角がθ5〜θ1までの間は水平駆動用サーボモータ102は作動させずに、回転駆動用サーボモータ101のみを作動させ、これにより、シールジョー23を、回転軸21の中心をOに保った状態で移動させる。
次に、各横シール機構16aに備えられたしごき機構50,50及びシャッタ機構60,60の構成について説明する。なお、左右の機構は基本的に対称である。また、説明に際して、上下左右という言葉等を利用する場合があるが、これは、図6の状態においてのものである。まず、しごき機構50について説明すると、該しごき機構50は、図6(図4における回転各θ2の状態を示す)に示すように、横シール機構16aのベース部材25に支持されており、しごき固定部材51,51と、ストッパー52と、平行リンク部材53,53と、しごき移動部材54と、しごき当接部材55と、バネ部材56とを有している。
しごき固定部材51,51は、ベース部材25の長手方向(図6紙面に直交する方向)両端部側下方に配置されるもので、図6紙面に平行な縦面部51aと、ベース部材25の下面に固着されるフランジ部とを有している。
平行リンク部材53,53は、一端がしごき固定部材51の縦面部51a下部に、他端がしごき移動部材54に揺動可能に支持されている。
しごき移動部材54は、図6紙面に直交する方向に延びる、シールジョー23の幅よりも長い中間部54aと、該中間部54aの両端に形成された縦面部54b,54bとを有し、前記平行リンク部材53,53により、しごき固定部材51,51に対して姿勢を概ね保持した状態で相対移動可能に支持されている。
しごき当接部材55は、図6紙面に直交する方向(該部材55の長手方向)に延びる、シールジョー23の幅(長手方向長)よりも長い部材であり、しごき移動部材54の中間部54aに固定されている。また、しごき当接部材55,55は、図6に示すように互いに対向して最接近した状態において(長手方向両端部において互いに押し合う状態において)先端間に所定の隙間が生じる形状とされている。なお、この点についての詳細は、例えば特開2003−11923号公報の段落0079等を参照されたい。
バネ部材56は、一端がしごき固定部材51にピン支持されると共に、他端がしごき移動部材54にピン支持され、しごき移動部材54及びしごき当接部材55を、対向するしごき機構50側に付勢する。
ストッパー52は、しごき固定部材51の縦面部51aに固定されており、しごき当接部材55同士が対接していない状態において、バネ部材56の引っ張り力により、しごき移動部材54が対向するしごき機構50側に倒れ込むのを阻止する。
次に、シャッタ機構60について説明すると、該シャッタ機構60は、図7(図4における回転各θ2の状態を示す。なお、前述のしごき機構50よりも回転軸軸21方向において外側より見た図であるが、しごき機構50の記載については省略している。)に示すように、横シール機構16aのベース部材25に支持されており、シャッタ固定部材61と、ストッパー63と、V字部材64と、シャッタ用カムフォロア65と、シャッタ当接部材66と、バネ部材67と、シャッタ用カム70とを有している。
シャッタ固定部材61は、ベース部材25の長手方向(図7紙面に直交する方向)両端面に固定されている。
V字部材64は、その中間部がシャッタ固定部材61に揺動可能にピン支持されている。
シャッタ用カムフォロア65は、V字部材64におけるシャッタ当接部材66の近傍に装着され、横シール時及びその前後の期間において、シャッタ用カム70の外面に沿って転動する。
シャッタ用カム70は、一連の横シール動作におけるシャッタ当接部材66の姿勢変化によっても一対の両シャッタ当接部材66の間の隙間寸法が変化しないような幅に設定されている。
シャッタ当接部材66は、図7紙面に直交する方向に延びる、シールジョー23の幅よりも長い部材であり、両端がV字部材64の先端に固着されている。
バネ部材67は、一端がシャッタ固定部材61に支持されると共に、他端がV字部材64の端部にピン支持され、横シール時において、V字部材64の一方の端部を引っ張ることでシャッタ用カムフォロア65をシャッタ用カム70に対して押しつける。
ストッパー63は、シャッタ固定部材61に固定されており、シャッタ用カムフォロア65シャッタ用カム70に当接していない状態において、バネ部材67の引っ張り力により、V字部材64が対向するシャッタ機構60側に倒れ込むのを阻止する。
次に、横シール前後におけるこれらしごき機構50及びシャッタ機構60の動作について説明する。
すなわち、横シール機構16aのシールジョー23が図4に示すように略D字状に移動すると、しごき機構50及びシャッタ機構60は、ベース部材25に支持されているので、シールジョー23とともに回転軸21の周りを旋回する。
その場合に、図6に示す回転角がθ2の状態からθ3への旋回時においては、しごき当接部材55,55は、バネ部材56,56の付勢力により互いに押し合うこととなり、これにより、先端間の隙間が保たれる。また、シャッタ機構60のシャッタ当接部材66は、シャッタ用カムフォロア65がシャッタ用カム70に沿って走行することにより、両シャッタ当接部材66の間の隙間が保たれる。すなわち、横シール動作の期間中、両しごき当接部材55の間の隙間及び両シャッタ当接部材66の間の隙間は、概ね一定に保持されることとなる。
そして、この間(回転角がθ2からθ3の間)、シールジョー23の移動速度を筒状包材Fbの移送速度よりも相対的に速くすれば、筒状包材Fbの被シール部分がしごき当接部材55により上から下にしごかれ、この部分に残留している物品が下方に移送されることとなる。また、この間、シャッタ当接部材66により上方から被シール部分に物品が落下するのが阻止されることとなる。
次に、本実施の形態の特徴部分について説明する。すなわち、本実施の形態においては、前述した図6に示すように、各しごき機構50のしごき固定部材51の縦面部51aの前端部に、製袋される袋Fcの前面側及び後面側に当接することにより製袋される袋の厚みを調整する厚み調整プレート80が固定されている。この厚み調整プレート80は、図6紙面に直交する方向(該部材55の長手方向)に延びる、シールジョー23の幅(長手方向長)よりも長い板金製の部材であり、断面く字状とされている。
また、図3に示すように、コントロールユニット100には、タッチパネル等を有する入力装置103が接続されており、製袋される袋の目標厚みを設定可能とされている。また、コントロールユニット100は、前記シールチェッカ4のコントロールユニット110とLANを介して接続されており、該シールチェッカ4で検出された製袋済袋の袋厚み情報が入力されるようになっている。そして、製袋包装機コントロールユニット100は、入力装置103で設定された袋厚み情報、及びシールチェッカ4で検出された製袋済袋の袋厚み情報に基づいて、回転駆動用サーボモータ101及び水平駆動用サーボモータ102の駆動を制御する。詳しくは、コントロールユニット100は、シールチェッカ4で検出された袋厚みに基づいて、製袋する袋の厚みが目標厚みとなるようにシールジョー23,23の所定の間隔Xをフィードバック制御する。
次に、この特徴的構成によって奏されるしごき期間中の作用効果について説明する。すなわち、しごき期間中(図4の回転角θ2〜θ3の間)においては、図8に示すように、しごき当接部材55,55が筒状包材Fbを挟みこんだ状態でシールジョー23,23に対して相対的に下方に移動することにより該筒状包材Fbがしごかれると共に、シャッタ当接部材66,66が筒状包材Fbを挟み込むことにより上方からの物品の落下が阻止されることとなるが、本実施の形態においては、このしごき期間中、すなわちシールジョー23,23が所定の間隔Wに保たれている間、シールジョー23,23に対して一定の位置関係を保つ厚み調整部材80,80により袋が挟みつけられるので、袋内から、しごき当接部材55,55及びシャッタ当接部材66,66で挟まれた部分の隙間を介して余分な気体が押し出され、袋の厚みが前記所定の間隔Wに対応する一定の厚みに調整されることとなる。
その場合に、例えば、シールチェッカ4で検出された今回製袋された袋の厚みが、入力装置103で設定された目標厚みよりも大きいときは、次回製袋においては、図4、図5に仮想線で示すように、シールジョー23,23の直下方への移動開始がθ2′からに遅らせられて所定の間隔Xが小さくされる。より詳しくは、図8に示すように、シールジョー23,23の所定の間隔Xが今回のx1よりも小さいx2とされる。したがって、シールジョー23に対して同一の位置関係を保つ厚み調節部材80,80同士の間隔がy1からy2に小さくなり、この結果、袋内から押し出される気体の量が増加し、製袋される袋の厚みが小さくなって目標厚みに近づくこととなる。そして、仮にこの時点で目標厚みに対して若干の差が残留していたとしても、前記フィードバック制御が繰り返し行われることにより、製袋された袋の厚みが限りなく目標厚みに近い厚みに収束していくこととなる。
これに対し、例えば、シールチェッカ4で検出された今回製袋された袋の厚みが、入力装置103で設定された目標厚みよりも小さいときは、次回製袋においては、図示はしないが、大きいときとは反対に、シールジョー23,23の直下方への移動開始が早められて、シールジョー23,23の所定の間隔Xが今回よりも大きくされる。したがって、厚み調節部材80,80同士の間隔が大きくなり、この結果、袋内から押し出される気体の量が減少し、製袋される袋の厚みが大きくなって目標厚みに近づくこととなる。そして、仮にこの時点で目標厚みに対して若干の差が残留していたとしても、前述のように、製袋された袋の厚みが限りなく目標厚みに近い厚みに収束していくこととなる。
なお、このようにシールジョー23,23の所定の間隔Wを変更した場合でも、しごき当接部材55及びシャッタ当接部材66は、それぞれ対向するしごき当接部材55及びシャッタ当接部材66側にバネ部材56,67により付勢されているので、しごき機能及びシャッタ機能は確実に達成されることとなる。
そして、本実施の形態のような構成によれば、前述のように、厚み調整部材80,80の間隔の調整は、シールジョー23,23の間隔を制御することにより間接的に達成されるので、厚み調整部材80,80の間隔を調整するための例えばアクチュエータ等の部材を別途設ける必要がなくなり、製袋包装機2の構造が簡素化されることとなる。
また、袋厚み調整部材80,80は板金製であるので、袋厚み調整に適した適切な形状に容易に成形することができると共に、剛性が高く変形しにくいので袋厚み精度を一定水準に容易に維持することができる。
また、本実施の形態に係る包装箱詰めシステム1においては、このような製袋包装機1により製袋された袋の厚みが目標厚みになるように向けて精度よくコントロールされるので、一定個数の製袋された袋を確実に箱詰めすることができるようになる。
なお、厚み調整部材80はシールジョー23に固定(本実施の形態のようにしごき固定部材51を介して固定されるものも含む)されていても、固定されていなくてもよいが、固定されていない場合は、シールジョー23,23が前記所定の間隔Wに保たれている間少なくともシールジョー23,23に対して一定の位置関係を保つようにすればよい。
なお、本実施の形態においては、シールチェッカ4で検出された厚みに基づいて、シールジョー23,23の所定の間隔Xをフィードバック制御するようにしたが、シールジョー23,23の間隔を、入力装置31で設定した目標厚みに対応する所定の間隔Xに設定するオープン制御に対しても適用可能である。また、直接、前記所定間隔Xを入力装置31で設定可能としてもよい。
また、シールジョー23の移動軌跡がD字状となるいわゆるロータリータイプの横シール機構16について説明したが、シールジョー23の移動軌跡がロ状となるいわゆるボックスモーションタイプの横シール機構にも適用可能である。
本発明は、筒状包材を袋に成形しながらその袋に物品を充填して袋詰め商品を連続生産する製袋包装機に広く適用することができる。
1 包装箱詰めシステム
2 製袋包装機
4 シールチェッカ(厚み検出手段)
5 箱詰め装置
16 横シール装置
23 シールジョー
50 しごき機構
60 シャッタ機構
80 厚み調整プレート(厚み調整部材)
100 製袋包装機コントロールユニット(制御手段)
103 入力装置(入力手段)
X シールジョーの所定の間隔(しごき期間におけるシールジョーの所定の間隔)
2 製袋包装機
4 シールチェッカ(厚み検出手段)
5 箱詰め装置
16 横シール装置
23 シールジョー
50 しごき機構
60 シャッタ機構
80 厚み調整プレート(厚み調整部材)
100 製袋包装機コントロールユニット(制御手段)
103 入力装置(入力手段)
X シールジョーの所定の間隔(しごき期間におけるシールジョーの所定の間隔)
Claims (5)
- 筒状包材を挟んで対接離反可能に配設され、かつ包材移送方向に移動可能とされた一対のシールジョーが備えられていると共に、該シールジョーを、包材移送方向への移動中、所定の間隔に保った後、対接させることにより前記筒状包材を幅方向に横シールして袋に成形させる制御手段が備えられた製袋包装機であって、
前記各シールジョーには、前記所定の間隔に保たれている間、該シールジョーに対して一定の位置関係を保って袋を挟みつけることにより製袋する袋の厚みを調整する厚み調整部材が取り付けられていると共に、
前記制御手段は、シールジョーの前記所定の間隔を調整可能とされていることを特徴とする製袋包装機。 - 請求項1に記載の製袋包装機であって、
製袋する袋の目標厚みを設定する設定手段が備えられており、
前記制御手段は、製袋する袋の厚みが該設定手段で設定された目標厚みとなるように、シールジョーの前記所定の間隔を制御することを特徴とする製袋包装機。 - 請求項2に記載の製袋包装機であって、
製袋された袋の厚みを検出する袋厚み検出手段が備えられており、
前記制御手段は、該検出手段で検出された袋厚みに基づいて、製袋する袋の厚みが設定手段で設定された目標厚みとなるように、シールジョーの前記所定の間隔を制御することを特徴とする製袋包装機。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の製袋包装機であって、
厚み調整部材は板金製であることを特徴とする製袋包装機。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の製袋包装機と、該製袋包装機で製袋された袋を箱詰めする箱詰め装置とが備えられていることを特徴とする包装箱詰めシステム。
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JP2005269673A JP2007076719A (ja) | 2005-09-16 | 2005-09-16 | 製袋包装機及び該製袋包装機を備えた包装箱詰めシステム |
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