JP7444649B2 - 製袋充填機の縦シール装置 - Google Patents
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Description
筒状フィルムの両側縁部を加熱シールした後、縦シール部を右倒れ、または左倒れする場合がある。縦シール部を加熱シールする際、フィルムの両側縁部に対して一方のヒータブロックを当接させて固定し、他方のヒータブロックを接近移動させて挟んで加熱シールするケースと、他方のヒータブロックを両側縁部に当接させて固定し、一方のヒータブロックを接近移動させて挟んで加熱シールするケースとがある。
しかも、可動のヒータブロックの加熱温度を固定のヒータブロックの加熱温度よりも高くし、可動のヒータブロック側に倒れ癖を付与する。筒状フィルムが縦シール装置の下方に抜け出た後、折り込みガイドによって縦シール部の折り込みを確実にしている。可動のヒータブロック側のシリンダを作動させている間は固定側のヒータブロックのシリンダを休止させている。
本発明による製袋充填機の縦シール装置は、複数種類の開閉規定部材のいずれかを選択して一対の係合部材の少なくとも一方に係合させることができる。これによって、アクチュエータを作動した際に開閉規定部材によってヒータ保持部を選択的に接近離間作動させることで、連動する一対のヒータブロックを開閉作動させてフィルムの両側縁部を加熱シールすることができる。
この開閉規定部材を選択した場合、一方の係合部材に固定部材を選択的に係合させることで一方のヒータ保持部及びヒータブロックを固定する。アクチュエータを作動させると他方の係合部材を含むヒータ保持部及びヒータブロックを連動させることによって、固定されたヒータブロックとの間でフィルムの両側縁部を加熱シールすることができる。
この開閉規定部材を選択した場合、一対の係合部材に連動部材を係合させることで、アクチュエータを作動させると一対の係合部材を含むヒータ保持部及びヒータブロックを連動させることによって、両側のヒータブロックを接近作動させてフィルムの両側縁部を挟んで加熱シールすることができる。
選択された開閉規定部材の固定位置を調整部材によって位置調整することで、固定部材や連動部材を確実に一方または両方の係合部材に係合させることができる。
図1に示す実施形態による製袋充填機1は、供給されるフィルムfを製袋して内容物を充填した袋Fを製造する例えば縦型製袋充填機2と、縦型製袋充填機2にフィルムfを供給するフィルム供給装置3とを備えている。縦型製袋充填機2は、内容物を製袋チューブ6に投入するホッパ4を備えると共に供給されるフィルムfを成形するフォーマ5と、筒状のフィルムfを搬送する製袋チューブ6と、フィルムfを送り出す繰り出しベルト8と、を有している。製袋チューブ6の側部にはフィルムfの側縁部同士を重ね合わせた状態で縦シール部faを形成する縦シール装置10が設置され、製袋チューブ6の下側にはフィルムfを横シールして袋Fを形成する横シーラ11が設置されている。
図2において、縦シール装置10は製袋チューブ6に対して接近離間可能な開閉機構18に設けられている。縦シール装置10の開閉機構18には互いに連結された上部支持プレート19と下部支持プレート20が上下二段に設けられている。上部支持プレート19及び下部支持プレート20の一方の端部には、縦シール装置10を製袋チューブ6に対してR方向に回動させて接近及び離間させる回転軸21が配設されている。
下部支持プレート20の下側には、縦シール装置10で縦シールした縦シール部faを左右いずれかの方向に倒して折り曲げる折り込みガイド24が設けられている。上部支持プレート19及び下部支持プレート20の製袋チューブ6側には縦シール装置10を装着した支持基板23が連結されている。
図3及び図4に示す縦シール装置10において、支持基板23は平面視略コの字状に形成されており、支持基板23の左右方向両端部23a、23aにはその上下位置に上部シャフト25と下部シャフト26がガイド部材として連結されている。上部シャフト25及び下部シャフト26の水平方向中央部には開閉可能な一対のヒータブロック28a、28bが間隔を開けて上下方向に平行に配設されている。
また、一方の作動板29には、その内側に第一係合部材34が水平方向に突出して固定され、その内部には垂直方向に延びた略長円筒状の嵌合孔34aが形成されている。他方の作動板30には、その内側に第二係合部材35が水平方向に突出して固定され、その内部には垂直方向に延びた略長円筒状の嵌合孔35aが形成されている。第一係合部材34と第二係合部材35は上下に位置ずれして逆方向に突出している。
シリンダ36を収縮させた場合、左右両側の作動板29、30を互いに接近移動させることが可能である。また、後述のように、第一係合部材34、第二係合部材35のいずれか一方が固定されていると他方のみが作動板29または作動板30と一体に移動可能であり、作動板29または作動板30に連結されたヒータブロック28aまたはヒータブロック28bも一体に移動可能である。
図5(a)、(b)は第一開閉規定部材40Aを示すものであり、ホルダ41は略長方形の上部に突部を有する板状部材であり、突部に形成された長穴41aに対して円柱状のローラ42を固定したものである。ローラ42は図4に示す第一係合部材34の嵌合孔34a内に嵌合可能な固定部材である。しかも、ホルダ41は、図3及び図8に示すように、支持基板23の中央に形成された窓枠23bの両側部にボルト44等で固定することができる。ローラ42は支持基板23の窓枠23bを通して第一係合部材34の嵌合孔34aに係合可能である。ローラ42を長穴41aを通してボルト43でホルダ41に取り付けることで、ローラ42の位置を調整可能である。
左右の作動板29、30は揺動レバー48の揺動によって揺動レバー48の揺動中心を中心として等距離接離移動するため、ヒータブロック28a、28bの接近移動距離が揺動レバー48の揺動中心を中心として等しく、閉じ位置は同一位置に制御される。なお揺動レバー48の揺動に合わせてカムフォロア50が各嵌合穴34a、35aを上下方向に移動できるように各嵌合孔34a、35aは上下方向に延びた溝になっている。
そのため、図8において、第一開閉規定部材40A、第二開閉規定部材46、第三開閉規定部材40Bのいずれかを選択的に支持基板23に装着することができる。
図1に示す製袋充填機1では、フィルム供給装置3のフィルムリール13から繰り出されるフィルムfを、タンジェントローラ15を介して縦型製袋充填機2に供給して製袋しながら内容物を充填して袋Fを順次製造する。縦型製袋充填機2において、フォーマ5から製袋チューブ6に供給されるフィルムfは筒状に成形され、製袋チューブ6上のフィルムfは繰り出しベルト8によって下方に間欠搬送される。
また、製袋チューブ6で円筒状に成形されたフィルムfは、停止状態で両側縁部を縦シール装置10によって押圧され加熱シールされる。その後、製袋チューブ6の下側で横シーラ11によって袋Fの上端部及び次の袋Fの下端部が横シールされ、カッタによる切断が行われて袋Fが製造される。
袋Fの縦シール部faの折り込み方向を例えば右側にする場合、図5に示す第一開閉規定部材40Aを選択して縦シール装置10における支持基板23の窓枠23bの両側にボルト44で装着し、ローラ42を第一係合部材34の嵌合孔34aに挿入する。そして、縦型製袋充填機2の製袋チューブ6にフィルムfを供給して送ることで両側縁部を合掌状態に成形する。そしてフィルムfを間欠搬送することで両側縁部を縦シール装置10のヒータブロック28a、28bの間に挿入する。
これによって、他方(可動)のヒータブロック28bが接近移動して一方(固定)のヒータブロック28aとの間でフィルムfの両側縁部を挟んで加熱シールし、その後離間する。加熱シールの際、他方のヒータブロック28bの加熱温度は一方のヒータブロックより高温に設定されている。そのため、他方のヒータブロック28bが離間すると両側縁部の縦シール部faに右向きの倒れ癖を付与する。その後、筒状のフィルムfがヒータブロック28a、28bの下側へ移動すると折り込みガイド24によって縦シール部faが右側に折り込まれる。
しかも、第二開閉規定部材46のホルダ47は長穴54、54を有し、ホルダ47の位置を変えることにより軸49の位置を移動できるので、両開きで作動するヒータブロック28a、28bの閉じ位置を所定の位置に設定できる。
第一開閉規定部材40A及び第三開閉規定部材40Bを選択した場合にはヒータブロック28a、28bの一方を固定するため、縦シール部faの倒れ方向を容易に変更できる。また、第二開閉規定部材46を選択した場合には両開き方式に変更できるため、固定側のヒータブロック28a、28bによってフィルムfを常に加熱すると仕上がりを損ねる場合には特に有効である。しかも、縦シール部faの閉じ位置が変動することなく所定の位置に設定できる。
しかも、1つのシリンダ36によって一対のヒータブロック28a、28bの加熱シール位置を精度良く設定できるため、縦シール装置10の製造コストを低廉にできる。
以下に、本発明の変形例等について説明するが、上述した実施形態と同一または同様な部分、部材には同一の符号を用いて説明を省略する。
また、第一開閉規定部材40A、第三開閉規定部材40Bにおけるローラ42は固定部材に含まれ、第二開閉規定部材46におけるカムフォロア50は連動部材に含まれる。
上述した実施形態では、製袋充填機1の縦型製袋充填機2における縦シール装置10について説明したが、本発明は横型製袋充填機にも採用することもできる。この場合、縦シール装置10は横シール装置とすることができ、これらは縦シール装置に含まれる。
2 縦型製袋充填機
6 製袋チューブ
10 縦シール装置
18 開閉機構
24 折り込みガイド
23 支持基板
25 上部シャフト
26 下部シャフト
28a、28b ヒータブロック
29,30 作動板
31、32 スライダブロック
34 第一係合部材
34a、35a 嵌合孔
35 第二係合部材
36 シリンダ
37 ピストンロッド
40A 第一開閉規定部材
40B 第三開閉規定部材
41、47 ホルダ
42 ローラ
50 カムフォロア
46 第二開閉規定部材
48 揺動レバー
49 軸
f フィルム
fa 縦シール部
F 袋
Claims (4)
- 製袋チューブを囲うフィルムの両側縁部を加熱シールする製袋充填機の縦シール装置において、
開閉作動することで前記フィルムの両側縁部を加熱シールする一対のヒータブロックと、
前記ヒータブロックをそれぞれ支持する一対のヒータ保持部と、
前記一対のヒータ保持部をスライド可能に支持するガイド部材と、
前記一対のヒータ保持部に連結されていて作動時に前記一対のヒータブロックの間隔を伸縮作動させるアクチュエータと、
前記一対のヒータ保持部にそれぞれ連結された一対の係合部材と、
前記一対の係合部材のいずれか一方または両方に係合させることで、前記一対のヒータブロックの開閉作動パターンを決定する開閉規定部材と、を備え、前記一対のヒータブロックの開閉作動パターンは、前記一対のヒータブロックのうち一方のみを動作させるパターンと、前記一対のヒータブロックの両方を動作させるパターンと、が選択可能となっている
ことを特徴とする製袋充填機の縦シール装置。 - 前記開閉規定部材は、ホルダと、前記ホルダに設けられていて一方の前記係合部材に選択的に係合可能な固定部材と、を備えた請求項1に記載された製袋充填機の縦シール装置。
- 前記開閉規定部材は、ホルダと、前記ホルダに対して揺動可能に支持された揺動部材と、前記揺動部材の両側に設けられていて前記一対の係合部材にそれぞれ係合可能な連動部材と、を備えた請求項1に記載された製袋充填機の縦シール装置。
- 前記開閉規定部材は、位置調整可能な調整部材を有する請求項1から3のいずれか1項に記載された製袋充填機の縦シール装置。
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