JP2015145249A - 積層剥離容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】透明で内部を目視で確認し易い積層剥離容器を提供することである。
【解決手段】樹脂材により筒状の口部2aと口部2aに連なる胴部2bとを備えた形状に形成され、外気導入用の開孔5が設けられる外層体2と、外層体2と同一の樹脂材によって外層体2よりも薄く形成され、外層体2の内面全体に外層体2に対して剥離可能に積層配置される内層体3と、外層体2と内層体3とを形成する樹脂材とは相違する種類の樹脂材で形成され、外層体2と内層体3との間に配置される中間層4とを有する積層剥離容器1を、共射出成形により外層体2を形成する樹脂層、内層体3を形成する樹脂層および中間層4を形成する樹脂層を備える多層構造に形成されたプリフォームを、二軸延伸ブロー成形することにより所定の形状に形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、外層体の内面に内層体が剥離可能に積層配置されてなる積層剥離容器に関する。
化粧水などの化粧料や、シャンプーやリンスあるいは液体石鹸、また食品調味料などを収納する容器として、デラミ容器とも呼ばれる積層剥離容器が知られている(例えば特許文献1参照)。
このような積層剥離容器は、口部と胴部を備えたボトル形状に形成される外層体と、外層体の内面に剥離可能に積層配置される内層体とを備え、外層体の胴部を押圧(スクイズ)することで内層体の内部に収容された内容液を外部に注出することができる一方、押圧解除後は、外層体に設けた外気導入用の開孔から外層体と内層体との間に外気を導入して内層体を減容したまま外層体を元の形状に復元することができる。このように、内容液を外気と置換することなく注出を行うことができるので、容器内に残った内容液を空気と触れづらくして、その劣化や変質を抑制することができる。
従来、積層剥離容器は、例えばポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)等の外層体用の樹脂材と、この外層体用の樹脂材に対する相溶性が低いナイロンやエチレン―ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)、ポリエチレンテレフタレート等の内層体用の樹脂材とを共押出しして筒状の積層パリソンを形成し、この積層パリソンの一端を金型により食い切ることで閉塞し、この状態で積層パリソンの他端から空気を供給するダイレクトブロー成形により、所定の形状に形成されていた。
特開2012−116516号公報
しかしながら、従来の積層剥離容器のように、外層体用の樹脂材と内層体用の樹脂材とを共押出した積層パリソンをダイレクトブロー成形することにより所定の形状に成形される構成では、外層体用の樹脂材や内層体用の樹脂材は十分に延伸されず、そのため、ブロー成形後の容器が半透明となって容器中を目視で確認しづらいという問題点があった。
本発明は、このような点を解決することを課題とするものであり、その目的は、透明で内部を目視で確認し易い積層剥離容器を提供することにある。
本発明の積層剥離容器は、樹脂材により筒状の口部と該口部に連なる胴部とを備えた形状に形成され、外気導入用の開孔が設けられる外層体と、前記外層体と同一の樹脂材によって該外層体よりも薄く形成され、前記外層体の内面に該外層体に対して剥離可能に積層配置される内層体と、前記外層体と前記内層体とを形成する樹脂材とは相違する種類の樹脂材で形成され、前記外層体と前記内層体との間に配置される中間層と、を有し、共射出成形により前記外層体を形成する樹脂層、前記内層体を形成する樹脂層および前記中間層を形成する樹脂層を備える多層構造に形成されたプリフォームを、二軸延伸ブロー成形することにより所定の形状に形成されていることを特徴とする。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記外層体と前記内層体とがポリエチレンテレフタレートで形成されているのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記外層体の厚みと前記内層体の厚みの比が9:1〜3:2の範囲内であるのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記中間層がナイロンまたはエチレンビニルアルコール共重合樹脂で形成されているのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記中間層の、前記胴部における平均厚みが100μm以下であるのが好ましい。なお、中間層の胴部における平均厚みとは、この積層剥離容器を口部の軸心に沿って縦に切断した縦断面において、その胴部の上下方向の各位置における中間層の厚みの平均値のことである。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記プリフォームが、前記外層体を形成する樹脂層、前記内層体を形成する樹脂層および前記中間層を形成する樹脂層のみを備える3層構造であるのが好ましい。
本発明によれば、外層体と内層体とを同一樹脂材により形成されるものとしたことにより、共射出成形により外層体を形成する樹脂層、内層体を形成する樹脂層および中間層を形成する樹脂層を備える多層構造に形成されたプリフォームを二軸延伸ブロー成形して外層体、内層体および中間層を延伸する際に、その延伸量を、外層体と内層体の両方を透明にするのに最適な延伸量に設定することができるので、外層体と内層体の透明度を共に高めて、この積層剥離容器を透明に形成することができる。積層剥離容器を透明に形成することで、当該容器の内部を目視で確認し易くして、例えばこの積層剥離容器に収容された内容液の残量や内容液の状態等を目視で容易に確認することができるようになる。
本発明の一実施の形態である積層剥離容器の正面図であってその一部を切り欠いて示す図である。 図1に示す外層体、内層体および中間層の積層配置状態を拡大して示す断面図である。 図1に示す外層体、内層体および中間層の口部のネック下からの距離に応じた厚みを示す図である。 本発明に対する比較例における、外層体、内層体および中間層の口部のネック下からの距離に応じた厚みを示す図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1、図2に示す本発明の一実施の形態である積層剥離容器1はデラミ容器とも呼ばれるものであり、外層体2、内層体3および中間層4を有している。
外層体2は、この積層剥離容器1の外殻を構成するものであり、樹脂材により、断面円形の筒状に形成された口部2aとこの口部2aの下方に一体に連なる胴部2bとを備えたボトル形状に形成されている。本実施の形態では、外層体2を形成する樹脂材はポリエチレンテレフタレート(PET)とされている。胴部2bは可撓性を有しており、押圧(スクイズ)されて凹むことができるとともに、凹んだ状態から元の形状に復元することができる。
内層体3は、外層体2と同一の樹脂材により、外層体2よりも厚みが薄い袋状に形成され、外層体2の内面に外層体2に対して剥離可能に積層配置されている。本実施の形態では、内層体3を形成する樹脂材は、外層体2と同様にポリエチレンテレフタレート(PET)とされている。詳細は図示しないが内層体3の開口部は外層体2の口部2aの開口端に連ねられ、内層体3の内部は開口部に連なる収容部3aとなっている。この収容部3aには、例えば、化粧水などの化粧料、シャンプーやリンスあるいは液体石鹸、また食品調味料などの内容液を収容することができる。
中間層4は、外層体2や内層体3を形成する樹脂材とは相違する種類の樹脂材で形成され、少なくとも胴部2bの内面において外層体2と内層体3との間に配置されている。中間層4は、外層体2や内層体3を形成する樹脂材に対する相溶性が低い樹脂材により形成されるのが好ましく、この場合、中間層4を形成する樹脂材の外層体2や内層体3を形成する樹脂材に対する相溶性は、これらの樹脂材を共射出成形したプリフォームを二軸延伸ブロー成形により成形した場合であっても、中間層4が外層体2および内層体3に対して剥離可能とされる程度とされる。
本実施の形態では、中間層4を形成する樹脂材はナイロンとされている。ポリエチレンテレフタレートで形成された外層体2と内層体3との間に、ナイロンにより形成された中間層4を配置することにより、外層体2に対して内層体3を剥離可能に積層させることができる。また、ナイロンはガスバリア性が高いので、ナイロン製の中間層4を設けることにより、この積層剥離容器1のガスバリア性を高めることができる。
本実施の形態においては、外層体2の底部の中心付近において中間層4が切り欠かれた(消失した)構成とし、当該部分において同一の樹脂材で形成される外層体2と内層体3とを互いに接着させることで、外層体2と内層体3の間に接着部を設ける構成としている。このような接着部を設けることにより、内層体3の収容部3aが不規則に減容変形することを防止して、内層体3の収容部3aを安定して減容変形させることができる。これにより、内容液の残量を低減させることができる。
なお、接着部は、外層体2と内層体3の間に配置される中間層4の一部を切り欠いた構成とし、当該切り欠かれた部分において、同一の樹脂材で形成される外層体2と内層体3同士を互いに接着させる構成とされ、内層体3の収容部3aを安定して減容変形させることができるものであれば、これを設ける部位は問わず、また複数個所に設けることもできる。また、接着部は、外層体2と内層体3の間に帯状に延びる形状など、種々の形状とすることもできる。
この積層剥離容器1は、外層体2を形成するポリエチレンテレフタレートの樹脂層、内層体3を形成するポリエチレンテレフタレートの樹脂層および中間層4を形成するナイロンの樹脂層を備える3層構造に形成されたプリフォームを、ブロー成形装置を用いて二軸延伸ブロー成形することにより所定の形状に形成される。二軸延伸ブロー成形を行うブロー成形装置としては、プリフォームがセットされるブロー成形用の金型、プリフォームを縦延伸する延伸ロッドおよびブロー成形用の空気や液体等の媒体をプリフォームに供給する供給装置を備えたものを用いることができる。また、二軸延伸ブロー成形に用いられる上記3層構造のプリフォームとしては、上記3層の樹脂材を共射出成形することにより所定の形状に形成されたものが用いられる。
図示する場合では、外層体2および内層体3を形成する樹脂層がそれぞれポリエチレンテレフタレートとされ、中間層4を形成する樹脂層がナイロンとされた3層構造のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより、積層剥離容器1は内容量が500mlの所謂ペットボトルに構成されている。
このとき、外層体2と内層体3は同一の樹脂材により形成されているので、上記3層構造に形成されたプリフォームを二軸延伸ブロー成形する際に、その二軸延伸ブロー成形による外層体2、内層体3および中間層4の延伸量を、外層体2と内層体3の両方を透明にするのに最適な延伸量に設定することができる。これにより、外層体2と内層体3の両方を十分に延伸させることができる。
このように、3層構造に形成されたプリフォームを、ブロー成形装置を用いて二軸延伸ブロー成形することにより所定の形状に形成された積層剥離容器1では、外層体2、内層体3および中間層4は、二軸延伸ブロー成形においてそれぞれの樹脂層が十分に延伸されることにより、その透明度が高められることになる。したがって、積層剥離容器1を透明に形成することができる。このように透明に形成された積層剥離容器1では、その内部を目視で確認し易くなるので、例えばこの積層剥離容器1に収容された内容液の残量や内容液の状態等を容易に目視で確認することができるようになる。
特に、本実施の形態では、外層体2および内層体3を形成する樹脂層としてポリプロピレンやポリエチレンよりも透明性の高いポリエチレンテレフタレートを用いるようにしたので、この積層剥離容器1の透明性をさらに高めることができる。
また、本実施の形態では、図2に示すように、外層体2の厚みt1に対して内層体3の厚みt2を薄くするようにしている。これにより、外層体2と内層体3とを同一の樹脂材で形成するようにしても、外層体2のスクイズ性つまり外層体2の押圧による変形およびその変形からの復元性を確保しつつ、内容液の注出に合わせて内層体3を適度に減容変形させることができるので、積層剥離容器1としての基本的な機能を維持することができる。
特に、本実施の形態では、外層体2の厚みt1と内層体3の厚みt2の比(t1:t2)を9:1〜3:2の範囲内となるように外層体2の厚みt1と内層体3の厚みt2を設定するようにしているので、積層剥離容器1としての基本的な機能をさらに確実に維持することができる。すなわち、本実施の形態では、外層体2の厚みt1を、内層体3の厚みt2に対して1.5〜9倍の範囲の厚みに設定するようにしている。したがって、図3に示すように、口部2aの下(ネック下)の部分つまり胴部2bにおける外層体2の厚みt1と内層体3の厚みt2は、胴部2bの何れの位置においても、上記関係を満たしている。
一方、中間層4の厚みt3は、外層体2の厚みt1や内層体3の厚みt2よりも薄く設定されるのが好ましいが、本実施の形態では、特に、中間層4の厚みt3を、その胴部2bにおける平均厚みが100μm以下となるように設定している。このように、中間層4の厚みt3を、その胴部2bにおける平均厚みが100μm以下となるように設定することにより、外層体2のスクイズ性を損なうことなく、中間層4による外層体2に対する内層体3の剥離性をさらに高めることができる。
なお、中間層4の胴部2bにおける平均厚みとは、この積層剥離容器1を口部2aの軸心に沿って縦に切断した縦断面において、胴部2bの上下方向の各位置における中間層4の厚みの平均値のことである。
図1に示すように、外層体2の口部2aの側部(外周部)には口部2aを径方向に沿って内外方向に貫通する外気導入用の開孔5が設けられている。この外気導入用の開孔5は外層体2と中間層4との間に連通し、外層体2と中間層4との間に外気を導入することができる。したがって、内層体3が外層体2から剥離する際には、内層体3は中間層4とともに外層体2から剥離し、外層体2と中間層4との間に外気が導入される。
この外気導入用の開孔5は外層体2の口部2aに限らず、例えば外層体2の肩部や胴部2bの底部分など、外層体2の他の部位に設けることもできる。また、外気導入用の開孔5の構造は、例えばドリル等の工具を用いて穿設されたものに限らず、外層体2と内層体3との間に外気を導入することができる構成であれば、例えば内層体3の一部を外層体2の外部に露出させることにより形成される環状の切れ目など、他の構成とすることもできる。なお、外気導入用の開孔5を、内層体3の一部を外層体2の外部に露出させることにより形成される環状の切れ目に構成した場合には、内層体3を中間層4から剥離させ、内層体3と中間層4との間に外気を導入する構成とすることもできる。
外層体2の口部2aには、例えば、注出筒に逆止弁が配設された注出キャップ(不図示)が装着され、この注出キャップを介して内層体3に収容された内容液が外部に注出される。この注出キャップは、その逆止弁により、内容液の注出後に注出筒から内層体3の収容部3aの内部に空気が流入することを防止する機能を有する。なお、注出キャップは、口部2aに設けられたねじ部2cにねじ結合して口部2aに固定されるが、アンダーカット等の他の手段により口部2aに固定される構成とすることもできる。
このような積層剥離容器1は、その口部2aに注出筒に逆止弁が配設された注出キャップを装着した場合には、外層体2の胴部2bを押圧(スクイズ)することによって、内層体3の収容部3aに収容されている内容液を口部2aから外部に注出することができる。内容液の注出後、胴部2bの押圧が解除されると、外層体2が元の形状に復元するが、このとき外気導入用の開孔5から外層体2と中間層4との間に外気を導入して、内層体3の収容部3aを減容させたまま外層体2を元の形状に復元させることができる。したがって、内容液を注出しても、口部2aから内層体3の収容部3aの内部へ外気が流入することがなく、これにより、収容部3aに収容されている内容物の空気との接触による劣化や変質が抑制される。
図4は、本発明に対する比較例における、外層体、内層体および中間層の口部のネック下からの距離に応じた厚みを示す図である。
比較例の積層剥離容器は、基本的な構成は図1に示す本発明の積層剥離容器1と同様であるが、図4に示すように、内層体の厚みt2が外層体の厚みt1よりも厚くなる部分を含んだ構成となっている点で本発明の積層剥離容器1と相違している。また、この比較例では、外層体の厚みt1が内層体の厚みt2よりも厚くなった部分においても、外層体の厚みt1と内層体の厚みt2の比(t1:t2)は1:1程度であり、図3に示す本発明の一例のような9:1〜3:2の範囲内とはなっていない。
このような比較例の構成では、外層体と内層体とが同一の樹脂材で形成した場合、外層体のスクイズ性と内層体の適度な減容変形性とを両立させることは困難となる。そのため、外層体をスクイズ可能な厚みに形成すると、内容液の注出時に内層体が減容変形しづらくなって、積層剥離容器としての基本的な機能を十分に得ることはできなかった。
これに対して、本発明の積層剥離容器1では、図3に示すように、外層体2の厚みt1に対して内層体3の厚みt2を薄くすることにより、外層体2と内層体3とが同一の樹脂材で形成された構成においても、外層体2のスクイズ性を確保しつつ、内容液の注出に合わせて内層体3が適度に減容変形できるようにして、積層剥離容器1としての基本的な機能を維持することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、外層体2および内層体3をポリエチレンテレフタレートで形成するようにしているが、これに限らず、例えばポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)等の他の樹脂材で形成することもできる。
また、前記実施の形態においては、中間層4をナイロンで形成するようにしているが、これに限らず、例えばエチレンビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)やポリグリコール酸樹脂(PGA)等の他の樹脂材により形成することもできる。これらの樹脂材もポリエチレンテレフタレートに対する相溶性が低く、またガスバリア性が高い樹脂材である。
さらに、前記実施の形態においては、外層体2を形成する樹脂層、内層体3を形成する樹脂層および中間層4を形成する樹脂層のみを備える3層構造のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより、外層体2、内層体3および中間層4の3つの層を備えた3層構造に本発明の積層剥離容器1を形成するようにしているが、これに限らず、少なくとも外層体2、内層体3および中間層4の3つの層を備えていれば、本発明の積層剥離容器1を3層以上の多層の構成とすることもできる。例えば、本発明の積層剥離容器1は、外層体2、内層体3および中間層4の3つの層を備えるとともに内層体3と中間層4との間に接着層を備えた4層構造とすることができる。この場合、外層体2を形成する樹脂層、内層体3を形成する樹脂層および中間層4を形成する樹脂層に加えて、内層体3を形成する樹脂層と中間層4を形成する樹脂層との間に接着材の層を設けた4層構造のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより、4層構造の積層剥離容器1が形成される。この構成によれば、内層体3が接着層により中間層4に接着されるので、内層体3が減容変形する際に、内層体3と中間層4とを確実に一体に外層体2から剥離させることができる。また、本発明の積層剥離容器1は、外層体2と内層体3の間に一対の中間層4を配置するとともに、これらの中間層4の間に外層体2や内層体3と同一の樹脂材により形成される追加層を配置した5層構造とすることもできる。この場合、外層体2を形成する樹脂層、内層体3を形成する樹脂層、一対の中間層4を形成する一対の樹脂層に加えて、一対の中間層4を形成する一対の樹脂層の間に追加層を形成する樹脂層を設けた5層構造のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより、5層構造の積層剥離容器1が形成される。この構成においては、例えば、外層体2、内層体3および追加層をポリエチレンテレフタレートで形成し、一対の中間層をナイロンで形成した2種5層の構成とすることにより、2種の樹脂材で多層の積層剥離容器1を安価に構成することができる。
1 積層剥離容器
2 外層体
2a 口部
2b 胴部
2c ねじ部
3 内層体
3a 収容部
4 中間層
5 外気導入用の開孔
t1 外層体の厚み
t2 内層体の厚み
t3 中間層の厚み

Claims (6)

  1. 樹脂材により筒状の口部と該口部に連なる胴部とを備えた形状に形成され、外気導入用の開孔が設けられる外層体と、
    前記外層体と同一の樹脂材によって該外層体よりも薄く形成され、前記外層体の内面に該外層体に対して剥離可能に積層配置される内層体と、
    前記外層体と前記内層体とを形成する樹脂材とは相違する種類の樹脂材で形成され、前記外層体と前記内層体との間に配置される中間層と、を有し、
    共射出成形により前記外層体を形成する樹脂層、前記内層体を形成する樹脂層および前記中間層を形成する樹脂層を備える多層構造に形成されたプリフォームを、二軸延伸ブロー成形することにより所定の形状に形成されていることを特徴とする積層剥離容器。
  2. 前記外層体と前記内層体とがポリエチレンテレフタレートで形成されている、請求項1に記載の積層剥離容器。
  3. 前記外層体の厚みと前記内層体の厚みの比が9:1〜3:2の範囲内である、請求項1または2に記載の積層剥離容器。
  4. 前記中間層がナイロンまたはエチレンビニルアルコール共重合樹脂で形成されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の積層剥離容器。
  5. 前記中間層の、前記胴部における平均厚みが100μm以下である、請求項1〜4の何れか1項に記載の積層剥離容器。
  6. 前記プリフォームが、前記外層体を形成する樹脂層、前記内層体を形成する樹脂層および前記中間層を形成する樹脂層のみを備える3層構造である、請求項1〜5の何れか1項に記載の積層剥離容器。
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