JPH05213373A - 容器およびその製造方法 - Google Patents
容器およびその製造方法Info
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- JPH05213373A JPH05213373A JP3238385A JP23838591A JPH05213373A JP H05213373 A JPH05213373 A JP H05213373A JP 3238385 A JP3238385 A JP 3238385A JP 23838591 A JP23838591 A JP 23838591A JP H05213373 A JPH05213373 A JP H05213373A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B65D1/00—Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
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- B65D1/0207—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features
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- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B11/00—Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
- B05B11/0005—Components or details
- B05B11/0037—Containers
- B05B11/0039—Containers associated with means for compensating the pressure difference between the ambient pressure and the pressure inside the container, e.g. pressure relief means
- B05B11/0044—Containers associated with means for compensating the pressure difference between the ambient pressure and the pressure inside the container, e.g. pressure relief means compensating underpressure by ingress of atmospheric air into the container, i.e. with venting means
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- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B11/00—Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
- B05B11/01—Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
- B05B11/02—Membranes or pistons acting on the contents inside the container, e.g. follower pistons
- B05B11/026—Membranes separating the content remaining in the container from the atmospheric air to compensate underpressure inside the container
Abstract
(57)【要約】
【目的】 内容物の排出性能に優れるとともに、部品数
が少なく、組立性に優れた容器と、その製造コストの低
減化を図れる製造方法とを提供する。 【構成】 本体の壁部を外層部と内層部との間に中間部
を設けた三層構造の壁部とし、中間部と中間部以外の部
分とを互いに接着性を有しない異なる樹脂から構成し、
中間部を構成する樹脂は、中間部以外を構成する樹脂よ
りも成形収縮率の高い樹脂とし、本体の底部に、内容物
の排出時に、内層部と中間部との間に空気を流入可能と
する通気孔を形成する。また、互いに接着性を有せず成
形収縮率の異なる樹脂を射出成形し、その際に、中間部
を形成する樹脂よりも成形収縮率の高い方の樹脂より外
層部および内層部を形成して、三層構造のパリソンを得
る工程と、射出成形により得られたパリソンをブロー成
形して本体を得る工程とを具備する。。
が少なく、組立性に優れた容器と、その製造コストの低
減化を図れる製造方法とを提供する。 【構成】 本体の壁部を外層部と内層部との間に中間部
を設けた三層構造の壁部とし、中間部と中間部以外の部
分とを互いに接着性を有しない異なる樹脂から構成し、
中間部を構成する樹脂は、中間部以外を構成する樹脂よ
りも成形収縮率の高い樹脂とし、本体の底部に、内容物
の排出時に、内層部と中間部との間に空気を流入可能と
する通気孔を形成する。また、互いに接着性を有せず成
形収縮率の異なる樹脂を射出成形し、その際に、中間部
を形成する樹脂よりも成形収縮率の高い方の樹脂より外
層部および内層部を形成して、三層構造のパリソンを得
る工程と、射出成形により得られたパリソンをブロー成
形して本体を得る工程とを具備する。。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、特に本体内に収納した
流動物を好適に排出し得る容器とその製造方法に関す
る。
流動物を好適に排出し得る容器とその製造方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】一般に、容器内に収納した粘度を有する
流動物を容器内から取り出すには、排出機構として注出
ポンプを利用する場合が多い。この注出ポンプは、容器
口部に装着され、押し下げ操作により、容器内の流動物
を注出口から強制的に排出操作するようになっている。
流動物を容器内から取り出すには、排出機構として注出
ポンプを利用する場合が多い。この注出ポンプは、容器
口部に装着され、押し下げ操作により、容器内の流動物
を注出口から強制的に排出操作するようになっている。
【０００３】しかしながら、上記の注出ポンプは、実際
の使用上、まだ排出すべき内容物が容器内に少なからず
残留しているにもかかわらず、その時点で容器内の内容
物の排出が不能になってしまう欠点があった。したがっ
て、容器内の内容物を最後まで排出し切れず、残りの内
容物が無駄になるか、注出ポンプを容器口部から外して
内容物を取り出さざるを得ないという問題があった。
の使用上、まだ排出すべき内容物が容器内に少なからず
残留しているにもかかわらず、その時点で容器内の内容
物の排出が不能になってしまう欠点があった。したがっ
て、容器内の内容物を最後まで排出し切れず、残りの内
容物が無駄になるか、注出ポンプを容器口部から外して
内容物を取り出さざるを得ないという問題があった。
【０００４】そこで、本出願人は、上記問題点を解消す
べく、先に、図４に示す構造のポンプ容器を提案した
（実開昭５９-８０２６１号）。このポンプ容器は、本
体１内に流動物を収容する柔軟質の袋体２を収納し、こ
の袋体２の口部３に注出ポンプ４を連結し、注出ポンプ
４を押し下げ操作することにより袋体２内の流動物を注
出口５から排出する一方、流動物の排出量だけ袋体２が
収縮することで、袋体２内の流動物を最後まで排出でき
るようにしたものである。
べく、先に、図４に示す構造のポンプ容器を提案した
（実開昭５９-８０２６１号）。このポンプ容器は、本
体１内に流動物を収容する柔軟質の袋体２を収納し、こ
の袋体２の口部３に注出ポンプ４を連結し、注出ポンプ
４を押し下げ操作することにより袋体２内の流動物を注
出口５から排出する一方、流動物の排出量だけ袋体２が
収縮することで、袋体２内の流動物を最後まで排出でき
るようにしたものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ポ
ンプ容器は、袋体２を新たに必須の構成部品とすること
により部品数が増加し、また、本体１に収納した袋体２
を上から覆う天蓋６を必要とすることにより部品数が増
加するため、部品コストの面で改善の余地が残されてい
た。同様に、組立部品が増加することから、組立作業性
の面でも改善の余地が残されていた。
ンプ容器は、袋体２を新たに必須の構成部品とすること
により部品数が増加し、また、本体１に収納した袋体２
を上から覆う天蓋６を必要とすることにより部品数が増
加するため、部品コストの面で改善の余地が残されてい
た。同様に、組立部品が増加することから、組立作業性
の面でも改善の余地が残されていた。
【０００６】一方、最初に述べた通常のポンプ容器に
は、前述した排出性能の問題点の他にも、内容物の排出
量に見合う空気が容器内に流入し、この空気が内容物の
汚染の原因となる問題や、汚染を回避するための構造を
採用してコスト高になってしまう問題もあった。
は、前述した排出性能の問題点の他にも、内容物の排出
量に見合う空気が容器内に流入し、この空気が内容物の
汚染の原因となる問題や、汚染を回避するための構造を
採用してコスト高になってしまう問題もあった。
【０００７】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、内容物の排出性能に優れるとともに、部品数が少
なく、組立性に優れた容器と、その製造コストの低減化
を図れる製造方法とを提供することを目的とする。
ので、内容物の排出性能に優れるとともに、部品数が少
なく、組立性に優れた容器と、その製造コストの低減化
を図れる製造方法とを提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項１記載の
発明では、有底筒状の本体の口部に内容物を排出する排
出機構を設けた容器であって、前記本体の壁部を外層部
と内層部との間に中間部を設けた三層構造の壁部とし、
中間部と中間部以外の部分とを互いに接着性を有しない
異なる樹脂から構成し、かつ中間部を構成する樹脂は、
中間部以外を構成する樹脂よりも成形収縮率の高い樹脂
とし、前記本体の底部に、内容物の排出時に、内層部と
中間部との間に空気を流入可能とする通気孔を形成する
ことを前記課題の解決手段とした。
発明では、有底筒状の本体の口部に内容物を排出する排
出機構を設けた容器であって、前記本体の壁部を外層部
と内層部との間に中間部を設けた三層構造の壁部とし、
中間部と中間部以外の部分とを互いに接着性を有しない
異なる樹脂から構成し、かつ中間部を構成する樹脂は、
中間部以外を構成する樹脂よりも成形収縮率の高い樹脂
とし、前記本体の底部に、内容物の排出時に、内層部と
中間部との間に空気を流入可能とする通気孔を形成する
ことを前記課題の解決手段とした。
【０００９】なお、内層部は各種バリヤー性に富む樹脂
から構成することが望ましい。
から構成することが望ましい。
【００１０】また、請求項３記載の発明は、互いに接着
性を有せず成形収縮率の異なる２種類以上の樹脂を射出
成形し、その際に、成形収縮率の高い方の樹脂より外層
部および内層部を形成しかつ成形収縮率の低い方の樹脂
より中間部を形成して、三層構造の壁部を有する有底筒
状のパリソンを得る工程と、射出成形により得られたパ
リソンをブロー成形して内容物を収納する本体を得る工
程とを具備する構成とした。
性を有せず成形収縮率の異なる２種類以上の樹脂を射出
成形し、その際に、成形収縮率の高い方の樹脂より外層
部および内層部を形成しかつ成形収縮率の低い方の樹脂
より中間部を形成して、三層構造の壁部を有する有底筒
状のパリソンを得る工程と、射出成形により得られたパ
リソンをブロー成形して内容物を収納する本体を得る工
程とを具備する構成とした。
【００１１】
【作用】請求項１記載の発明においては、本体を成形
後、本体壁部を構成する中間部よりも成形収縮率の高い
樹脂からなる内層部が中間部の内面から剥離する方向に
収縮しようとし、本体底部の通気孔から内層部と中間部
との間に空気が流入して収縮が開始され、この内層部の
収縮により本体内部に可撓性を有する袋体が形成される
ことになる。一方、内層部と同一樹脂からなる外層部も
収縮しようとするが、外層部の樹脂よりも成形収縮率の
低い樹脂からなる中間部の存在により収縮が阻止され、
外側から締め付ける形で中間部に収縮作用が働く結果、
外層部と中間部が一体構造的な壁部を構成することとな
る。
後、本体壁部を構成する中間部よりも成形収縮率の高い
樹脂からなる内層部が中間部の内面から剥離する方向に
収縮しようとし、本体底部の通気孔から内層部と中間部
との間に空気が流入して収縮が開始され、この内層部の
収縮により本体内部に可撓性を有する袋体が形成される
ことになる。一方、内層部と同一樹脂からなる外層部も
収縮しようとするが、外層部の樹脂よりも成形収縮率の
低い樹脂からなる中間部の存在により収縮が阻止され、
外側から締め付ける形で中間部に収縮作用が働く結果、
外層部と中間部が一体構造的な壁部を構成することとな
る。
【００１２】そして、本体内の内層部により形成される
袋体内部に内容物を収納して、本体の口部に設けた注出
ポンプ等の排出機構を操作することにより、内容物を最
後まで残すことなく排出できることとなる。また、袋体
を形成することとなる内層部の内側には空気が入り込む
ことがないので、内容物が空気により汚染されることも
なくなる。
袋体内部に内容物を収納して、本体の口部に設けた注出
ポンプ等の排出機構を操作することにより、内容物を最
後まで残すことなく排出できることとなる。また、袋体
を形成することとなる内層部の内側には空気が入り込む
ことがないので、内容物が空気により汚染されることも
なくなる。
【００１３】請求項３記載の発明においては、２種類以
上の成形収縮率の異なる樹脂を射出ブロー成形して三層
構造の壁部を有する本体を得ることで、本体の壁部に、
内容物を収納する柔軟質の袋体となる内層部と本体の外
壁部となる外層部および中間部とをそれぞれ同時に形成
するようにしているため、本体の他に別部品としての袋
体を別途製造する必要がなく、また、袋体を本体内に組
み込む作業を不要とし、製造コストの低減化が図られる
こととなる。
上の成形収縮率の異なる樹脂を射出ブロー成形して三層
構造の壁部を有する本体を得ることで、本体の壁部に、
内容物を収納する柔軟質の袋体となる内層部と本体の外
壁部となる外層部および中間部とをそれぞれ同時に形成
するようにしているため、本体の他に別部品としての袋
体を別途製造する必要がなく、また、袋体を本体内に組
み込む作業を不要とし、製造コストの低減化が図られる
こととなる。
【００１４】
【実施例】以下本発明の一実施例を、図１ないし図３を
参照して説明する。
参照して説明する。
【００１５】図中、符号１０は本体、符号２０は注出ポ
ンプを示しており、これら本体１０および注出ポンプ２
０により本発明の容器は基本構成されている。
ンプを示しており、これら本体１０および注出ポンプ２
０により本発明の容器は基本構成されている。
【００１６】前記本体１０は、内部に流動物を収納する
有底筒状の形状をしており、本体１０の壁部は、口部１
１から底部１２に至るまで、外層部１３と内層部１４と
の間に中間部１５を設けた三層構造の壁部とされてい
る。この壁部にうち、外層部１３と中間部１５は本体１
０の外壁部となるとともに、内層部１４は後述するよう
に流動物を収納する袋体となるものである。
有底筒状の形状をしており、本体１０の壁部は、口部１
１から底部１２に至るまで、外層部１３と内層部１４と
の間に中間部１５を設けた三層構造の壁部とされてい
る。この壁部にうち、外層部１３と中間部１５は本体１
０の外壁部となるとともに、内層部１４は後述するよう
に流動物を収納する袋体となるものである。
【００１７】外層部１３と内層部１４は同一の樹脂から
構成されるとともに、これら外層部１３および内層部１
４を構成する樹脂と中間部１５を構成する樹脂は互いに
接着性を有しない異なる樹脂とされている。さらに、外
層部１３および内層部１４を構成する樹脂は、中間部１
５を構成する樹脂よりも成形収縮率の高いものが使用さ
れている。これらの樹脂の組み合わせ例としては、たと
えば、ＰＰ（外層部、内層部）／ＥＶＯＨ（中間部）の
組み合わせ例などが好適である。なお、本実施例では、
口部１１の上端部において外層部１３と内層部１４を連
結することにより口部１１の一体性を確保するようにし
ている。
構成されるとともに、これら外層部１３および内層部１
４を構成する樹脂と中間部１５を構成する樹脂は互いに
接着性を有しない異なる樹脂とされている。さらに、外
層部１３および内層部１４を構成する樹脂は、中間部１
５を構成する樹脂よりも成形収縮率の高いものが使用さ
れている。これらの樹脂の組み合わせ例としては、たと
えば、ＰＰ（外層部、内層部）／ＥＶＯＨ（中間部）の
組み合わせ例などが好適である。なお、本実施例では、
口部１１の上端部において外層部１３と内層部１４を連
結することにより口部１１の一体性を確保するようにし
ている。
【００１８】また、外層部１３および中間部１５の一部
は、本体１０の底部１２の中央付近で除去されており、
この除去部分には内層部１４が外縁部に至るまで満たさ
れている。そして、この底部１２から外部に露出する内
層部１４部分とその周囲の中間部１５との間は接着され
ていない結果、両層間に内容物の排出時に内層部１４と
中間部１５との間に空気が流入する通気孔１６が形成さ
れることになる。
は、本体１０の底部１２の中央付近で除去されており、
この除去部分には内層部１４が外縁部に至るまで満たさ
れている。そして、この底部１２から外部に露出する内
層部１４部分とその周囲の中間部１５との間は接着され
ていない結果、両層間に内容物の排出時に内層部１４と
中間部１５との間に空気が流入する通気孔１６が形成さ
れることになる。
【００１９】そして、前記したように、内層部１４の樹
脂には中間部１５の樹脂よりも成形収縮率の高い樹脂が
使用されているため、図２の成形直後から図３に示すよ
うに、成形収縮率の違いにより、内層部１４が中間部１
５の内面から剥離しようとし、その際に、本体１０の底
部１２の通気孔１６から内層部１４と中間部１５との間
に空気が流入し、内層部１４が収縮を開始する。その結
果、内層部１４の収縮作用が止ると、内層部１４は内容
物を収納する可撓性を有する袋体を構成することとな
る。
脂には中間部１５の樹脂よりも成形収縮率の高い樹脂が
使用されているため、図２の成形直後から図３に示すよ
うに、成形収縮率の違いにより、内層部１４が中間部１
５の内面から剥離しようとし、その際に、本体１０の底
部１２の通気孔１６から内層部１４と中間部１５との間
に空気が流入し、内層部１４が収縮を開始する。その結
果、内層部１４の収縮作用が止ると、内層部１４は内容
物を収納する可撓性を有する袋体を構成することとな
る。
【００２０】一方、内層部１４と同一樹脂から構成され
る外層部１３も、成形後、内層部１４と同様に収縮を開
始しようとするが、外層部１３の樹脂より成形収縮率の
低い樹脂から構成される中間部１５の存在により、外層
部１３の収縮が阻止される結果、中間部１５を外側から
締め付ける形で、外層部１３と中間部１５が一体化され
た二層構造の外壁部を形成することとなる。
る外層部１３も、成形後、内層部１４と同様に収縮を開
始しようとするが、外層部１３の樹脂より成形収縮率の
低い樹脂から構成される中間部１５の存在により、外層
部１３の収縮が阻止される結果、中間部１５を外側から
締め付ける形で、外層部１３と中間部１５が一体化され
た二層構造の外壁部を形成することとなる。
【００２１】なお、前記注出ポンプ（排出機構）２０
は、図１に示すように、本体１０内に収納した流動物を
吸い上げて排出操作する部材であり、本体１０の口部１
１の外周にねじ嵌合される有頭筒状のヘッド部２１と、
ヘッド部２１の裏面に垂設され先端部が本体１０の底部
１２付近まで達する吸い上げパイプ２２と、押し下げ操
作により、吸い上げパイプ２２の内部の注出路を通して
流動物を吸い上げ、先端の注出口２４から流動物を注出
する押釦部２３とから構成されている。
は、図１に示すように、本体１０内に収納した流動物を
吸い上げて排出操作する部材であり、本体１０の口部１
１の外周にねじ嵌合される有頭筒状のヘッド部２１と、
ヘッド部２１の裏面に垂設され先端部が本体１０の底部
１２付近まで達する吸い上げパイプ２２と、押し下げ操
作により、吸い上げパイプ２２の内部の注出路を通して
流動物を吸い上げ、先端の注出口２４から流動物を注出
する押釦部２３とから構成されている。
【００２２】次に、上記構成の容器の作用を説明する。
【００２３】図２は後述する共射出ブロー成形により成
形され、内層部１４が収縮する前の状態の本体１０の断
面を示している。この本体１０は、図３に示すように、
成形後、外層部１３および内層部１４の樹脂と中間部１
５の樹脂の成形収縮率の違いによって、内層部１４が収
縮して袋体を形成し、外層部１３と中間部１５が一体構
造の外壁部を形成することとなる。そして、本体１０の
口部１１から内層部１４から成る袋体内に流動物を充填
した後、口部１１に注出ポンプ２０のヘッド部２１を装
着して使用開始状態となる。
形され、内層部１４が収縮する前の状態の本体１０の断
面を示している。この本体１０は、図３に示すように、
成形後、外層部１３および内層部１４の樹脂と中間部１
５の樹脂の成形収縮率の違いによって、内層部１４が収
縮して袋体を形成し、外層部１３と中間部１５が一体構
造の外壁部を形成することとなる。そして、本体１０の
口部１１から内層部１４から成る袋体内に流動物を充填
した後、口部１１に注出ポンプ２０のヘッド部２１を装
着して使用開始状態となる。
【００２４】この使用開始状態から、押釦部２３を押し
下げ操作して注出ポンプ２０を作動させると、本体１０
内の流動物が吸い上げパイプ２２の注出路を通して注出
口２４から注出されるが、排出操作する毎に、流動物の
残量に追随して内層部１４から成る袋体が収縮を継続す
る結果、流動物を最後まで効率を落とすことなく排出で
きる。また、内層部１４内には空気が流入しないため、
内層部１４内の流動物が空気により汚染されることがな
い。このため、内層部１４を形成する樹脂には、ガスバ
リヤー性など各種バリヤー性に富む樹脂を用いることが
望ましい。
下げ操作して注出ポンプ２０を作動させると、本体１０
内の流動物が吸い上げパイプ２２の注出路を通して注出
口２４から注出されるが、排出操作する毎に、流動物の
残量に追随して内層部１４から成る袋体が収縮を継続す
る結果、流動物を最後まで効率を落とすことなく排出で
きる。また、内層部１４内には空気が流入しないため、
内層部１４内の流動物が空気により汚染されることがな
い。このため、内層部１４を形成する樹脂には、ガスバ
リヤー性など各種バリヤー性に富む樹脂を用いることが
望ましい。
【００２５】次に、上記構成および作用を発揮する容器
の製造方法を説明する。
の製造方法を説明する。
【００２６】三層構造の壁部を有する本体１０は共射出
ブロー成形により製造される。まず、溶融状態とされた
２種類の樹脂（たとえばＰＰとＥＶＯＨ）を射出成形機
に供給し、パリソン用金型内に共射出して三層構造の壁
部を有する有底筒状のパリソンを得る。共射出の条件
は、本体１０の外層部１３および内層部１４部分に成形
収縮率の高い方の樹脂（ＰＰ）が、中間部１５部分に成
形収縮率の低い方の樹脂（ＥＶＯＨ）が行き渡るように
する。このようにして得たパリソンを本体用金型内に移
行して本体１０の形状にブロー成形を行う。そして、ブ
ロー成形後、固化した成形体を取り出すことにより本体
１０の成形品が得られる。ブロー成形後、成形収縮率の
違いにより、内層部１４が中間部１５から剥離して収縮
し、図３に示す断面構造の本体１０が得られる。そし
て、口部１１から流動物を注入するとともに別製品の注
出ポンプ２０を本体１０に組み付けることで図３の容器
が得られる。
ブロー成形により製造される。まず、溶融状態とされた
２種類の樹脂（たとえばＰＰとＥＶＯＨ）を射出成形機
に供給し、パリソン用金型内に共射出して三層構造の壁
部を有する有底筒状のパリソンを得る。共射出の条件
は、本体１０の外層部１３および内層部１４部分に成形
収縮率の高い方の樹脂（ＰＰ）が、中間部１５部分に成
形収縮率の低い方の樹脂（ＥＶＯＨ）が行き渡るように
する。このようにして得たパリソンを本体用金型内に移
行して本体１０の形状にブロー成形を行う。そして、ブ
ロー成形後、固化した成形体を取り出すことにより本体
１０の成形品が得られる。ブロー成形後、成形収縮率の
違いにより、内層部１４が中間部１５から剥離して収縮
し、図３に示す断面構造の本体１０が得られる。そし
て、口部１１から流動物を注入するとともに別製品の注
出ポンプ２０を本体１０に組み付けることで図３の容器
が得られる。
【００２７】なお、本体１０の製造工程のうち、パリソ
ンを金型のゲートから共射出成形する工程において、本
体１０の底部１２部分の中央位置で内層部１４が互いに
固着され、その外周の中間部１５、外層部１３は共に固
着されないので、この本体１０の底部１２中央に、前述
した作用を奏する通気孔１６が自動的に形成されること
となる。
ンを金型のゲートから共射出成形する工程において、本
体１０の底部１２部分の中央位置で内層部１４が互いに
固着され、その外周の中間部１５、外層部１３は共に固
着されないので、この本体１０の底部１２中央に、前述
した作用を奏する通気孔１６が自動的に形成されること
となる。
【００２８】この容器の製造方法によれば、互いに接着
性を有せず成形収縮率の異なる２種類以上の樹脂を共射
出ブロー成形して三層構造の壁部を有する本体１０を得
るようにしたので、本体１０の外壁部となる外層部１３
および中間部１５と流動物を収納する袋体の役目を果た
す内層部１４を同時に形成することができる。したがっ
て、本体の他に別部品としての袋体を用意し、この袋体
を本体内に組み込む場合に比較して、部品数の削減と組
立工程の省略をともに図ることができ、製造コストの低
減化を図ることができる。
性を有せず成形収縮率の異なる２種類以上の樹脂を共射
出ブロー成形して三層構造の壁部を有する本体１０を得
るようにしたので、本体１０の外壁部となる外層部１３
および中間部１５と流動物を収納する袋体の役目を果た
す内層部１４を同時に形成することができる。したがっ
て、本体の他に別部品としての袋体を用意し、この袋体
を本体内に組み込む場合に比較して、部品数の削減と組
立工程の省略をともに図ることができ、製造コストの低
減化を図ることができる。
【００２９】また、共射出成形により得られたパリソン
を二軸方向に延伸してブロー成形する方法（延伸ブロー
成形法）を採用すれば、本体１０の底部１２の内層部１
４が薄肉化され、口部１１に近づくにつれて厚肉となる
ため、本体１０の底部１２がつぶれ易く、容器を安定状
態に立てることができ、容器としての使用勝手に優れる
利点がある。
を二軸方向に延伸してブロー成形する方法（延伸ブロー
成形法）を採用すれば、本体１０の底部１２の内層部１
４が薄肉化され、口部１１に近づくにつれて厚肉となる
ため、本体１０の底部１２がつぶれ易く、容器を安定状
態に立てることができ、容器としての使用勝手に優れる
利点がある。
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下の効果を奏する。 （１）請求項１記載の発明によれば、本体の壁部を外層
部と内層部との間に中間部を設けた三層構造の壁部と
し、中間部と中間部以外の部分とを互いに接着性を有し
ない異なる樹脂から構成し、かつ中間部を構成する樹脂
は、中間部以外を構成する樹脂よりも成形収縮率の大き
い樹脂としたから、成形収縮率の違いにより、外層部と
中間部を本体の外壁部とし、内層部を内容物を収納する
柔軟質の袋体として構成することができる。その結果、
内容物の排出時に、本体の底部に設けた通気孔から内層
部と外層部との間にのみ空気が流入する構成としたこと
と合わせて、本体の口部の排出機構により、内容物を最
後まで効率良く排出することができる。さらには、内層
部内には空気が入り込まないから、内容物が空気により
汚染されることがない。 （２）請求項３記載の発明によれば、本体を共射出ブロ
ー成形する際に、本体の外壁部となる外層部および中間
部と内容物を収納する袋体として構成される内層部を同
時に形成することができ、本体の他に別部品として袋体
を用意し、この袋体を本体に組み付ける場合に比較し
て、内部に袋体を形成することのできる本体を一工程で
製造できて、部品数の削減と組立工程の省略をともに図
ることができ、製造コストの低減化を図ることができ
る。
以下の効果を奏する。 （１）請求項１記載の発明によれば、本体の壁部を外層
部と内層部との間に中間部を設けた三層構造の壁部と
し、中間部と中間部以外の部分とを互いに接着性を有し
ない異なる樹脂から構成し、かつ中間部を構成する樹脂
は、中間部以外を構成する樹脂よりも成形収縮率の大き
い樹脂としたから、成形収縮率の違いにより、外層部と
中間部を本体の外壁部とし、内層部を内容物を収納する
柔軟質の袋体として構成することができる。その結果、
内容物の排出時に、本体の底部に設けた通気孔から内層
部と外層部との間にのみ空気が流入する構成としたこと
と合わせて、本体の口部の排出機構により、内容物を最
後まで効率良く排出することができる。さらには、内層
部内には空気が入り込まないから、内容物が空気により
汚染されることがない。 （２）請求項３記載の発明によれば、本体を共射出ブロ
ー成形する際に、本体の外壁部となる外層部および中間
部と内容物を収納する袋体として構成される内層部を同
時に形成することができ、本体の他に別部品として袋体
を用意し、この袋体を本体に組み付ける場合に比較し
て、内部に袋体を形成することのできる本体を一工程で
製造できて、部品数の削減と組立工程の省略をともに図
ることができ、製造コストの低減化を図ることができ
る。
【図１】本発明の一実施例を示す容器の断面図である。
【図２】同容器を構成する本体の断面図である。
【図３】同本体の断面図である。
【図４】従来例を示す断面図である。
１０ 本体 １１ 口部 １２ 底部 １３ 外層部 １４ 内層部 １５ 中間部 １６ 通気孔 ２０ 注出ポンプ（排出機構）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｂ２９Ｌ 22:00 4Ｆ
Claims (3)
- 【請求項１】 有底筒状の本体（１０）の口部（１１）
に内容物を排出する排出機構（２０）が設けられた容器
において、前記本体（１０）の壁部は外層部（１３）と
内層部（１４）との間に中間部（１５）を設けた三層構
造の壁部とされ、中間部（１５）と中間部以外の部分と
は互いに接着性を有しない異なる樹脂から構成され、か
つ中間部以外を構成する樹脂は、中間部（１５）を構成
する樹脂よりも成形収縮率の高い樹脂からなり、前記本
体（１０）の底部（１２）には、内容物の排出時に、内
層部（１４）と中間部（１５）との間に空気を流入可能
とする通気孔（１６）が形成されることを特徴とする容
器。 - 【請求項２】 前記内層部（１４）はバリヤー性に富む
樹脂から構成されていることを特徴とする請求項１記載
の容器。 - 【請求項３】 互いに接着性を有せず成形収縮率の異な
る２種類以上の樹脂を射出成形し、その際に、成形収縮
率の高い方の樹脂より外層部（１３）および内層部（１
４）を形成しかつ成形収縮率の低い方の樹脂より中間部
（１５）を形成して、三層構造の壁部を有する有底筒状
のパリソンを得る工程と、射出成形により得られたパリ
ソンをブロー成形して内容物を収納する本体（１０）を
得る工程とを具備することを特徴とする容器の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3238385A JPH05213373A (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 容器およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3238385A JPH05213373A (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 容器およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05213373A true JPH05213373A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=17029410
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3238385A Withdrawn JPH05213373A (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 容器およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05213373A (ja) |
Cited By (23)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US6183075B1 (en) | 1995-06-13 | 2001-02-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink container, manufacturing method therefor, ink jet cartridge and ink jet apparatus |
| WO2001026881A1 (fr) * | 1999-10-08 | 2001-04-19 | Taisei Kako Co., Ltd. | Procede de production de bouteilles stratifiees a couche interieure pelable |
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| US8931651B2 (en) | 2007-04-19 | 2015-01-13 | Anheuser-Busch Inbev S.A. | Integrally blow-moulded bag-in-container having interface vents opening to the atmosphere at location adjacent to a bag's mouth; preform for making it; and process for producing the preform and bag-in-container |
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-
1991
- 1991-09-18 JP JP3238385A patent/JPH05213373A/ja not_active Withdrawn
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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