WO2004028925A1

WO2004028925A1 - 注出容器

Info

Publication number: WO2004028925A1
Application number: PCT/JP2003/012438
Authority: WO
Inventors: Tatsuo Tsubaki; Shigeo Iizuka
Original assignee: Yoshino Kogyosho Co.,Ltd
Priority date: 2002-09-30
Filing date: 2003-09-30
Publication date: 2004-04-08
Also published as: DE60317224D1; KR100992310B1; DE60317224T2; AU2003266688A1; KR20050052413A; JP3994142B2; CN100460290C; EP1547939A4; CN1596216A; JP2004123130A; US7299945B2; EP1547939B1; EP1547939A1; US20060151539A1

Abstract

易剥離型積層スクイズ容器であり、口筒部に第１逆止弁を設けた容器本体の開口部を開設した底部に、第２逆止弁を設けたベースカップを密に組付けた注出容器において、容器本体とベースカップとの安定した強固な組付きの確保と、確実な密接を得ることを目的とする。そのため、口筒部６を第１逆止弁１８で開閉し、底部８に外層２と内層３との間への外気の侵入口である開口部１５を開設したスクイズ性デラミボトルである容器本体１の底部８に、開設した通気孔２５を第２逆止弁２７で開閉する有底筒状のベースカップ２０を、密に螺合外装組付けし、底部８の底周壁９に設けた補強部として機能する段部１１に近接して、ベースカップ２０との間を密にシールするシール部を設けることとした。これにより、容器本体とベースカップとの組付き部分の壁構造を、多数の凹凸により、形状保持性を高めることができ、また両者を密接に嵌合できる。

Description

明細書注出容器技術分野

本発明は、容器内部へ外気を侵入させることなく、内容物の注出が可能な注出容器に関し、特に、定形に成形された外層と、この外層に剥離可能に積層した内層とから構成される容器本体と、この容器本体の底部に密に外装組付けされるベース力ップとの組合せで構成される注出容器に関する。背景技術

外層の内側に内層を剥離可能に積層し、上部に内容物の注出口を形成する口筒部を設け、有底筒状の底部の底壁に位置している外肩の一部に、この外層と内層との間に外気を導入する開口部を開設した、スクイズ変形可能な容器本体と、容器本体内への内容物の逆流および外気の流入を阻止すべく、容器本体の口筒部を開閉する第 1逆止弁と、容器本体の底部に密に外嵌し、底板に通気孔を開設したベースカップと、このべ一スカツプの通気孔に組付けられ、外気の導入を許す第 2逆止弁とから構成した容器を、本件出願人は先に出願している（例えば、特許文献 1参照）。

【特許文献 1】

特願 2 0 0 2— 1 2 9 1 9 5号明細書

上記した従来技術にあっては、容器本体の底部に対して、ベースカツプが補強作用を発揮するので、容器の底部は、安定した強度と自立機能とを得ることができる。ところが、省資源化の要望の高まりにより、容器本体のスクイズ性を高めると、その分、容器本体が変形し易くなるので、この変形のし易さの程度によっては、容器本体とベースカップとの間の、結合の強さおょぴシール性の確実さが低下するのではないか、と云う不安がある。発明の開示

上記技術的課題を解決するための本発明のうち、請求項 1記載の発明は、外層の内側に内層を剥離可能に積層し、上部に内容物の注出口を形成する口筒部を設け、有底筒状の底部の底壁に位置している外層の一部に、この外層と内層との間に外気を導入する開口部を開設したスクイズ変形可能な容器本体を有すること、

この容器本体内への内容物の逆流おょぴ外気の流入を阻止し、容器本体の口筒部を開閉する第 1逆止弁を有すること、

容器本体の底部に螺合外装する筒壁を有し、底板に通気孔を開設した有底筒状のベースカップを有すること、

このベースカップの通気孔に組付けられ、外気の導入を許す第 2逆止弁を有すること、

容器本体の底部の底周壁に設けた第 1シール部と、ベースカップの筒壁の内周面に設けた第 2シール部との密接により、容器本体の底周壁とベースカップの筒壁との組付きを気密にしたこと、

にある。

この請求項 1記載の発明にあっては、スクイズ可能な容器本体の胴部を押圧すると、口筒部を閉塞していた第 1逆止弁が開放し、内容物が口筒部から容器本体外に注出される。

容器本体の押圧を解除すると、内容物の注出が止まり、外層が弾性回復カにより元の形に復元し始め、第 1逆止弁の機能により、口筒部が閉塞されて、容器本体内部への内容物の逆流および外気の侵入を阻止するこの際、内層は減容変形した状態を保持したままであるので、元の形に復元しょうとする外層と、減容変形状態を保持する内層との隙間が減圧状態となり、第 2逆止弁がベースカップの通気孔を開放し、外気を通気孔から開口部を通して、外層と内層との間に流入させ、素早く外層を元の形状まで復元させる。

外層が元の状態に復元した後、再び容器本体の胴部を押圧すると、外層と内層との間が加圧状態となり、第 2逆止弁の機能により、通気孔を閉塞して、内層と外層との間に流入した外気の逆流、すなわち流出を防止する。

このため、再度、容器本体の胴部を押圧した際に、内層と外層との間に存在する空気を介して、減容変形している内層内の内容物を加圧することができ、再ぴ第 1逆止弁が口筒部を開放して、内容物を確実に注出することができる。

容器本体の底部に開口部を開設した構造であっても、有底円筒状のベースカップを、容器本体の底部に螺合外装させているので、ベースカツプで容器本体の底部を捕強することとなり、これにより容器本体のスクィズ性が高められた構成であっても、容器の底部の形態を安定に維持し、安定した自立機能を発揮する。

容器本体のベースカップとの組付き部分である底部の底周壁には、ベ —スカップと螺合結合するための螺条が設けられることになるが、この螺条は、底周壁を凹凸変形させて周設されるものであるので、個々の螺条が補強突条としても機能することになり、これにより容器本体のスクィズ性を高めても、容器本体とベースカップとの組付き力を、強い状態に維持することになる。

また、ベースカップの第 2シール部と密接して、容器本体の底部の底周壁とベース力ップの筒壁との組付きを密なものとする底部の第 1シール部を設けているので、これにより容器本体に対するベースカップの密な組付きを確実に確保することになる。

請求項 2記載の発明は、請求項 1記載の発明の手段に、容器本体の底部の底周壁に、段部を周設し、該段部に近接して第 1シール部を設けた、ことを加えたものである。

この請求項 2記載の発明にあっては、ベースカップの第 2シール部と密接して、容器本体の底部の底周壁とベースカップの筒壁との組付きを密なものとする底部の第 1シール部は、段部に近接して設けられているので、この段部が発揮する捕強作用により、安定して自己形状を一定に維持することになり、これにより容器本体に対するベースカップの密な組付きを更に確実に確保することになる。

請求項 3記載の発明は、請求項 1または 2記載の発明の手段に、容器本体の底部の底壁に、この底壁の外層に形成された食切り部を開口させて、開口部を形成した、ことを加えたものである。

この請求項 3記載の発明にあっては、相溶性の殆ど無い外層パリソンと内層パリソンとを共押し出しした積層パリソンを、金型のピンチオフ部で押し潰し成形される食い切り部に、容易に発生する底割れをそのまま開口部として用いることができ、面倒な後加工操作を必要とすることなく、開口部を底部に形成することができる。：請求項 4記載の発明は、請求項 1乃至 3記載の発明の手段に、第 1シル部と第 2シール部の一方を周突条構造とし、他方を平滑な周面構造とした、ことを加えたものである。

この請求項 4記載の発明にあっては、第 1シール部と第 2シール部との密接触状態を、線接触状態とすることになるので、局部的な弾性変形を利用して、強固で安定した密接触状態を得ることができる。

請求項 5記載の発明は、請求項 1乃至 4記載の発明の手段に、第 1シール部と第 2シール部の何れか一方を底部の底周壁または筒壁の内周面に固定される環状弾性部材で構成した、ことを加えたものである。この請求項 5記載の発明にあっては、第 1シール部と第 2シール部との密接触状態を、環状弾性部材を介して接触状態とすることになるので、該部材の弾性変形力を利用して、強固で安定した密接触状態を得るこができる。

請求項 6記載の発明は、請求項 1乃至 5記載の発明の手段に、容器本体の口筒部に連通する通路を内部に形成した柄部に、複数の櫛歯片を整列形成し、この各櫛歯片に、櫛歯片の中間高さ位置に、整列方向に開口した注出孔と、この注出孔と通路とを連通する注出路とを形成した櫛体を、口筒部に組付けた、ことを加えたものである。

この請求項 6記載の発明にあっては、容器本体の胴部を握った手により、この胴部を押圧して減容方向にスクイズ変形させると、内容物である染毛剤が、直接各櫛歯片間に注出されるので、そのまま、すなわち胴部を握ったまま、櫛体で頭髪を梳いて、注出した染毛剤を頭髪に塗布することができ、また再度の胴部に対する押圧により、櫛歯片間への染毛剤の注出を達成することができるので、頭髪に対する染毛剤の適量ずつの塗布を、連続して達成することができる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の一実施例を示す、縦半断面した全体側面図である。図 2は、図 1に示した実施例の底部分の構造を^す、縦半断面図である。

図 3は、図 1に示した実施例のベースカップを平断した底面図である図 4は、図 1に示した実施例の底壁の食切り部を示す拡大断面図であり、図 4 ( a ) は開口部形成前の状態図、図 4 ( b ) は開口部形成の状態図である。

図 5は、容器の底部分の他の実施例の構造を示す縦半断面図である。図 6は、容器の底部分の他の実施例の構造を示す縦半断面図である。図 7は、容器の底部分のさらに他の実施例の構造を示す縦半断面図である。

図 8は、本発明に使用する第 2逆止弁の他の実施例を示す部分拡大断面図である。

図 9は、本発明に使用する第 2逆止弁の他の実施例を示す部分拡大断面図である。

図 1 0は、本発明に使用する第 2逆止弁の他の実施例を示す部分拡大断面図である。

図 1 1は、本発明に使用する第 2逆止弁の他の実施例を示す部分拡大断面図である。

図 1 2は、本発明に使用する第 2逆止弁の他の実施例を示す部分拡大断面図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態について図面を参照にしながら説明する。図 1は、本発明における注出容器の一実施例に、櫛体 3 3を組付けた例の正面図を示すもので、注出容器は、容器本体 1と、この容器本体 1 の底部 8に密に螺合外装組付きしたベースカップ 2 0と、から構成されている。櫛体 3 3は、容器本体 1の口筒部 6に、取付け体 2 9を介して、その内部に形成した通路 3 7を口筒部 6に連通させた状態で組付けられている。

容器本体 1は、押圧による弾性変形およびこの変形の回復が可能な外層 2と、この外層 2に対して相溶性の低い合成樹脂で、萎み変形自在で剥離可能な内層 3が積層された積層構造を有している。また胴部 4の上部に肩部 5を介して短円筒状の口筒部 6を備えており、この口筒部 6の外周面にはネジ条が刻設されている。尚、容器本体 1の内外層間に、口部から底部に亘つて軸方向に伸びる一定幅の接着層を設けると内容物の安定した吐出を可能とする点から好ましく、また接着層を 2本以上設ける場合は、対称位置に設けるのが好ましい。

胴部 4の下端には、下向きの段部 7を介して、底周壁 9と底壁 1 3とから成る有底円筒状の底部 8 (以下、図 2参照）が連設されている。底周壁 9には、螺条 1 0と段部 1 1と第 1シール部 1 2とが形成されている。底壁 1 3には、容器本体 1をブロー成形した際に、ブロー金型により閉じられた食切り部 1 4が成形してあり、この食切り部 1 4の外層 2が開いて、開口部 1 5が形成されている。

底部 8における螺条 1 0は、それ自体が局部的に湾曲成形された周突条状となっているので、強力な自己形状保持力を発揮する。段部 1 1は、図 2および図 5に図示した実施形態の場合、螺条 1 0の下部に設けられているが、図 7に示すように、螺条 1 0の上部に設けても良い。

第 1シール部 1 2は、段部 1 1に近接して設けられている。図 2に示した実施形態では、第 1シール部 1 2は、段部 1 1と一体に成形された周突条構造に成形されている。また図 5に示した実施形態では、螺条 1 0と段部 1 1とに挟まれた平滑な外周面構造となっており、そして図 7 に示した実施形態では、段部 7と段部 1 1とに挟まれた平滑な外周面構造となっており、いずれの場合も、捕強リブとしての機能を発揮する部分と組合さって、安定したそして強固に自己形状を保持する構造となつている。

開口部 1 5は、図 3に示すように、底壁 1 3に、パーテイングラインに沿って成形された外層 2の食切り部 1 4を、例えば、底壁 1 3に対して、パーテイングラインに沿って挟持力を作用させることにより、図 4 ( a ) に示した成形時の状態から、図 4 ( b ) に示すように、押し開いて開口形成される。このように食切り部 1 4を押し開いて開口部 1 5を形成した場合は、底部 8に底割れが生じ機械的強度が低下するが、底部 8に螺合し外装されたベース力ップ 2 0が、底部 8の外枠体として作用し捕強するので、注出容器は安定した自立機能を備える。

第 1逆止弁 1 8 (図 1参照）は、中栓パッキン 1 6の中央に開設された中央開口部 1 7に、弁片 1 9が開閉自在に設けられ、口筒部 6の開口端に密に組付けられている。

ベースカップ 2 0は、筒壁 2 1の下端に底板 2 4を連設した有底円筒形状をし、底部 8に螺合外装されている。筒壁 2 1の内周面には、螺条 1 0と螺合する螺旋条 2 2を備え、更に第 1シール部 1 2に対向する箇所に、この第 1シール部 1 2と密接触する第 2シール部 2 3を有している。また、底板 2 4の中央には通気孔 2 5が開設してある。

第 2シール部 2 3は、図 2に示した実施形態では、平滑な內周面構造をしており、図 5に示した実施例では、周突条構造をしており、そして図 6に示した実施例では、複数の小さな周突条の組合せ構造となっている。尚、壁と一体構造の前記実施形態に代えて、図示はしないが、第 1 シール部 1 2と第 2シール部 2 3の何れか一方を底部 8の底周壁または筒壁 2 1の内周面に固定される 0リングゃ何れかの壁に圧接する弾性変形足部を有するシール部材等の環状弾性部材で構成することも可能である。この場合には環状弾性部材の弾性変形力を利用して、第 1シール部 1 2と第 2シール部 2 3とを強固で安定した密接触状態とする。

ベースカップ 2 0の通気孔 2 5には、第 2逆止弁 2 7が取り付けられている。第 2逆止弁 2 7は、図 2、図 5そして図 6に図示する実施形態の場合、底板 2 4の上面に、通気孔 2 5を囲むように弁保持筒 2 6が立設され、その内部に設けられた弁片 2 8で通気孔 2 5を開閉するように組付けられている。

この第 2逆止弁 2 7に関する構造は、上記したものに限定されることはなく、図 7およぴ図 8に示すように、底板 2 4の中央に有頂筒形状の弁保持筒 2 6を立設すると共に、この弁保持筒 2 6の周りに通気孔 2 5 - を開設し、この通気孔 2 5を開閉できる円板状の弁片 2 8を有する第 2 逆止弁 2 7を、弁保持筒 2 6に外嵌固定した構造でもよい。または図 9 に示すように、有頂筒形状の弁保持筒 2 6の頂壁に通気孔 2 5を開設し、この通気孔 2 5を開閉する弁片 2 8を有する第 2逆止弁 2 7を、弁保持筒 2 6に被嵌状に組付けた構造でもよい。

さらには、図 1 0に示すように、図 7図示実施例の弁保持筒 2 6を有底円筒形状とした構造と力 \ 図 1 1に示すように、弁保持筒 2 6を設けることなく、通気孔 2 5の開口縁に複数の切り込みを設け、この切り込みを含めた通気孔 2 5全体を覆う弁片 2 8を有する第 2逆止弁 2 7を、切り込みを実質的な通気孔 2 5として作用させるベく、この切り込みを塞がない構成で、通気孔 2 5に係合組付けさせる構造とかであっても良い。

櫛体 3 3を容器本体 1に取付ける取付け体 2 9は、口筒部 6に螺合外装する螺合筒 3 0の上端に、内鍔状の肩壁片 3 1を介して、口筒部 6と連通する結合筒片 3 2を起立連設して構成され、口筒部 6に螺合組付きすることにより、中栓パッキン 1 6の口筒部 6に対する組付きを保持すると共に、中栓パッキン 1 6に対する第 1逆止弁 1 8の組付きを確保する。

櫛体 3 3は、容器本体 1から注出された内容物が通る通路 3 7を形成する柄部 3 5と、この柄部 3 5の一方側面に、上下に直列かつ等間隔に起立設された複数の櫛歯片 3 4と、柄部 3 5の下端に垂下状に連設され、取付け体 2 9の結合筒片 3 2に密嵌入結合する組付き筒片 3 6とから構成され、上端と下端を除いた各櫛歯片 3 4の中央部には、上下方向すなわち整列方向に開口した注出孔 3 9が開設されており、各注出孔 3 9 は、櫛歯片 3 4内に形成された注出路 3 8により、通路 3 7に連通している。

なお、図示実施例（図 1参照）の場合、柄部 3 5の下端には、組付き筒片 3 6を囲む形態で、下方に拡径したスカート状の筒片が設けられているが、この筒片は、その下端部を取付け体 2 9の肩壁片 3 1に外嵌させることにより、櫛体 3 3の取付け体 2 9に対する組付きを強固で安定したものとしている。

また、取付け体 2 9を設けることなく、櫛体 3 3を直接容器本体 1に組付けても良いのであるが、その場合には、容器本体 1に対する櫛体 3 3の組付きによって、口筒部 6に対する中栓パッキン 1 6の密な組付き、および中栓パッキン 1 6に対する第 1逆止弁 1 8の安定した組付きの確保を達成する必要がある。

更には、図示実施例（図 1参照）の場合、複数の櫛歯片 3 4は、容器本体 1から注出された内容物が通る通路 3 7を形成する柄部 3 5の一方側面に、上下に直列かつ等間隔に起立設された横櫛状の形状を呈しているが、これに限定されるものではなく、柄部 3 5の上方に位置して、左右に広がる縦櫛状に等間隔に起立設されるものでも良いし、或いは、該櫛歯片 3 4を複数列設けたブラシ形状とすることも可能である。

染毛剤等の内容物は、容器本体 1の胴部 4の押圧によって、櫛体 3 3 がどのような方向となっていたとしても、内層 3内が確実に加圧状態となり、第 1逆止弁 1 8の機能により、口筒部 6が開口されるため、通路 3 7および注出路 3 8を通って注出孔 3 9から櫛歯片 3 4間に注出され、櫛歯片 3 4によるブラッシングにより頭髪に塗布される。

胴部 4の押圧を解除すると、加圧状態であった内層 3内が減圧状態となり、第 1逆止弁 1 8が閉状態となるため、外気おょぴ注出した内容物の内層 3内への侵入を阻止する。

また、胴部 4の押圧を解除すると、外層 2は、弾性復元力により元の形状へ復元を開始するが、外層 2から剥離した内層 3は、第 1逆止弁 1 8により外気が侵入しないので、萎み状に減容変形したままとなり、外層 2と内層 3との間が負圧状態となる。

このため、第 2逆止弁 2 7が開状態となって、ベースカップ 2 0の通気孔 2 5から容器本体 1の開口部 1 5を通って、外気が外層 2と内層 3 との間に侵入し、外層 2は元の形状に復元する。

再び、容器本体 1の胴部 4を押庄すると、第 2逆止弁 2 7が閉状態となっているので、外層 2と内層 3との間に侵入した外気は、そのまま閉じ込められた状態となるので、内層 3は加圧状態となり、内容物の注出が達成される。発明の効果

本発明は、上記した構成になっているので、以下に示す効果を奏する請求項 1記載の発明にあっては、容器本体とベースカップとの組付きを、螺合結合により達成しているので、容器本体のスクイズ性が増大しても、容器本体とベースカップとの組付き強度が殆ど低下することがなく、これにより省資源化を達成することができると共に、スクイズ性を安全に高めて、容器の使用のし易さを高めることができる。

また、ベースカップの第 2シール部と密接して、容器本体に形成される第 1シール部を設けているので、これにより容器本体の底部とベースカップとの気密な組付きを、確実に維持させることができる。

請求項 2記載の発明にあっては、容器本体に形成される第 1シール部を、補強部として機能する段部に近接して設けたので、容器本体のスクィズ性を高めたとしても、第 1シール部の形状保持力を充分に高めることができ、これにより容器本体の底部とベースカップとの気密な組付きを、確実にかつ強力に維持させることができる。

請求項 3記載の発明にあっては、パーティングラインに沿って外層に形成された食い切り部を開口したものを開口部として用いたため、相溶性の殆ど無い外層部分と内層部分との積層構造によつて容易に発生する底割れをそのまま開口部として用いることができ、開口部を開設するための面倒な成形操作、および設備を要することがない。

請求項 4記載の発明にあっては、シール部を周突条構造と平滑周面構造との組合せで構成したので、その構造が簡単で、ブロー成形でも、適正に成形することができる。

請求項 5記載の発明にあっては、第 1シール部と第 2シール部との密接触状態を、環状弾性部材を介して接触状態とすることになるので、該部材の弾性変形力を利用して、強固で安定した密接触状態を得ることができる。

請求項 6記載の発明にあっては、容器本体に収容した内容物を、直線状に整列配置した複数の櫛歯片間に注出可能に、櫛体を組付けたので、押圧操作により注出した内容物を直接各櫛歯片間に注出して、そのまま、この櫛体で内容物を頭髪に塗布することができ、またこの塗布操作を連続して行うこともできるので、内容物の頭髪への塗布を、良好に効率良く行うことができる。

Claims

請求の範囲

1. 外層（2)の内側に内層（3)を剥離可能に積層し、上部に内容物の注出口を形成する口筒部（6)を設け、有底筒状の底部（8)の底壁（13) に位置している前記外層（2)の一部に、該外層（2)と内層（3)との間に外気を導入する開口部（ 15 )を開設したスクイズ変形可能な容器本体（

1)と、該容器本体（1)内への内容物の逆流および外気の流入を阻止し

、前記口筒部（6)を開閉する第 1逆止弁（18)と、前記底部（8)に螺合外装する筒壁（21)を有し、底板（24)に通気孔（25)を開設した有底筒状のベースカップ（20)と、前記通気孔（25)に組付けられ、外気の導入を許す第 2逆止弁（27)と力ら構成され、前記底部（8)の底周壁（ 9)に設けた第 1シール部（12)と、前記筒壁（21)の内周面に設けた第 2シール部（23)との密接により、前記底周壁（9)と筒壁（21)との組付きを気密にした注出容器。

2. 容器本体（1)の底部（8)の底周壁（9)に、段部（11)を周設し、該段部（1 1)に近接して第 1シール部（12)を設けた請求項 1記載の注出容^。

3. 容器本体（1)の底部（8)の底壁（1 3)に、該底壁（13)の外層（

2)に形成された食切り部（14)を開口させて、開口部（15)を形成した請求項 1または 2記載の注出容器。

4. 第 1シール部（12)と第 2シール部（23)の一方を周突条構造とし、他方を平滑な周面構造とした請求項 1乃至 3記載の注出容器。

5. 第 1シール部（ 12 )と第 2シール部（23)の何れか一方を底部（ 8)の底周壁（9)または筒壁（21)の内周面に固定される環状弾性部材で構成した請求項 1乃至 4記載の注出容器。

6. 容器本体（1)の口筒部（6)に連通する通路（37)を内部に形成した柄部（35)に、複数の櫛歯片（34)を整列形成し、該各櫛歯片（34) に、該櫛歯片（34)の中間高さ位置に、整列方向に開口した注出孔（3 9)と、該注出孔（39)と通路（37)とを連通する注出路（38)とを形成した櫛体（33)を、前記口筒部（6)に組付けた請求項 1乃至 5記載の注出容器。