JP2019177926A - 積層剥離容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】縦の折れ目を生じ難く、復元性を向上できる積層剥離容器を提供する。【解決手段】積層剥離容器1は、外口部11と有底筒状の胴部12とを有する外層体10と、内口部21と胴部12の内面に剥離可能に積層された収容部22とを有する内層体20と、外気導入口13と、を備え、胴部12は、全周に亘って交互に配置された凸リブ30及び凹リブ31によって形成された略円筒状の胴本体部12bを有し、胴本体部12bの外周面は、横断面において、凸リブ30の外面で形成される1mm〜6mmの曲率半径R1を有する円弧形状をなすR部30aと、凹リブ31の外面で形成される1mm〜6mmの曲率半径R2を有する円弧形状をなす逆R部31aと、が全周に亘って交互に滑らかに連なることで形成されており、胴本体部12bの外周面の直径は、50mm〜80mmである。【選択図】図1

Description

本発明は、積層剥離容器に関する。
醤油等の食品調味料、飲料、化粧料、シャンプー、リンス、液体石鹸などを内容液として収納する容器として、例えば外プリフォームの内側に内プリフォームを組み込んだプリフォーム組立体をブロー成形することにより、筒状の外口部と外口部に連なる有底筒状の胴部とを備えた外層体と、外口部の内側に配置された筒状の内口部と胴部の内面に剥離可能に積層された減容変形自在の収容部とを備えた内層体と、を有する二重構造に形成された合成樹脂製の積層剥離容器(デラミネーション容器)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような積層剥離容器は、例えば逆止弁を備えた注出キャップと組み合わされた、スクイズ式の注出容器として使用され、外層体の胴部をスクイズ(圧搾)することで内容液を外部に注出することができる。一方、内容液の注出後には、外気導入口から外層体と内層体との間に外気が導入されることにより、外層体を元の形状に復元させて内層体の収容部のみを減容変形させることができる。したがって、積層剥離容器によれば、内層体の収容部に収容されている内容液を外気と置換することなく外部に注出させて、内層体の内部に収容されている内容液への外気の接触を減らし、当該内容液の劣化や変質等を抑制することができる。
特開2018−2275号公報
ところで、このような積層剥離容器においては、内容液のスムーズな注出を可能にするために、スクイズ後の胴部の良好な復元性を確保する必要がある。このような復元性は、例えば、胴部を、軸方向中間部に向けて徐々に縮径する括れ部を有する円筒状に形成することによって得ることができる。しかし、括れ部の縮径幅を大きくすればするほど、復元性は向上するものの容器の容量が低減する等の不都合も生じることになる。そこで、括れ部には僅かな縮径幅のみを与えるとともに、当該括れ部に、剛性を高めるための多数の縦リブを全周に亘って設けることが考えられる。
特許文献1には、このような多数の縦リブを設けた括れ部であって、括れ部の横断面形状が、凸状の円弧形状をなすR部が全周に亘って連なることで形成されたものが記載されている。しかし、このような構成の多数の縦リブを設ける場合には、例えば括れ部に設定する縮径幅が僅かな場合等において、スクイズの際に縦リブに沿って縦に折れ目が発生する場合があるなど、復元性に問題があった。
本発明は、このような点に鑑み、縦の折れ目を生じ難く、復元性を向上できる積層剥離容器を提供することを目的とする。
本発明の積層剥離容器は、ブロー成形によって形成された合成樹脂製の積層剥離容器であって、筒状の外口部と前記外口部に連なる有底筒状の胴部とを有する外層体と、前記外口部の内側に配置された筒状の内口部と前記胴部の内面に剥離可能に積層された減容変形自在の収容部とを有する内層体と、前記外層体と前記内層体との間に外気を導入するための外気導入口と、を備え、前記胴部は、全周に亘って交互に配置された凸リブ及び凹リブによって形成された略円筒状の胴本体部を有し、前記胴本体部の外周面は、横断面において、前記凸リブの外面で形成される1mm〜6mmの曲率半径を有する円弧形状をなすR部と、前記凹リブの外面で形成される1mm〜6mmの曲率半径を有する円弧形状をなす逆R部と、が全周に亘って交互に滑らかに連なることで形成されており、前記胴本体部の外周面の直径は、50mm〜80mmである。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記R部の曲率半径と前記逆R部の曲率半径とは、互いに略同一であるのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記凸リブ及び前記凹リブは、それぞれ、前記胴本体部の軸方向と平行に延在しているのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記胴本体部は、前記胴本体部の軸方向中間部に向けて徐々に縮径する括れ部を有し、前記括れ部の縮径幅は、2mm以下であるのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記外気導入口は、前記外口部と前記内口部とによって構成された口部に設けられているのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記外気導入口は、前記外口部を径方向に貫通する貫通孔であるのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記胴部は、前記外口部に連なるとともに下方に向けて徐々に拡径する肩部と、前記肩部の下方に連なる前記胴本体部と、前記胴本体部の下方に連なるとともに接地部を有する底部と、を有するのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、外プリフォームと前記外プリフォームの内側に組み込まれた内プリフォームとを有するプリフォーム組立体をブロー成形して形成されたのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記外層体及び前記内層体が、それぞれポリエチレンテレフタレート樹脂で形成されているのが好ましい。
本発明によれば、縦の折れ目を生じ難く、復元性を向上できる積層剥離容器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る積層剥離容器を示す一部断面側面図である。 図1に示す積層剥離容器を示す上面図である。 図1に示す積層剥離容器の口部を示す縦断面図である。 図1のA−A断面図である。 図4の一部拡大図である。 図1の一部拡大図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る積層剥離容器について詳細に例示説明する。
本発明の一実施形態に係る積層剥離容器1は、図1に示すように、デラミネーション容器(デラミ容器)とも呼ばれる合成樹脂製のものであり、外層体10と内層体20とを有する二重構造となっている。本実施形態に係る積層剥離容器1は、醤油等の食品調味料などを内容液として収容するスクイズ式の注出容器として用いられる。しかし、内容液は、食品調味料に限定されず、例えば、飲料、化粧料、シャンプー、リンス、液体石鹸などであってもよい。
なお、本明細書、特許請求の範囲及び図面においては、上下方向は、図1に示すように積層剥離容器1を正立姿勢とした状態における上下方向を意味するものとする。
外層体10は積層剥離容器1の外殻を構成する部分であり、外口部11と、外口部11の下端に一体に連なる有底筒状の胴部12とを備えたボトル形状となっている。
図1、図2に示すように、外口部11は円筒状であり、その外周面には雄ねじ11aが一体に設けられている。外口部11には、雄ねじ11aにねじ結合させて注出口を有する注出キャップ(不図示)を装着することができる。
なお、外口部11は、雄ねじ11aに替えて円環状の突起を備え、注出キャップが打栓によって当該突起にアンダーカット状に係合して装着される構成とすることもできる。この場合、外口部11は、円筒状に限らず、筒状であれば、例えば角筒状や楕円筒状であってもよい。
外口部11には一対の外気導入口13が設けられている。一対の外気導入口13は、それぞれ外口部11を径方向に貫通するとともに周方向に延びる長孔形状の貫通孔となっており、外口部11の軸心Oを挟んだ両側に互いに対称に配置されている。一対の外気導入口13は、それぞれ外層体10と内層体20との間に連通しており、これらの外気導入口13を通して外層体10と内層体20との間に外気を導入することができる。
外口部11の外気導入口13よりも下方側にはネックリング14が一体に設けられている。ネックリング14は外口部11の全周に亘って円環状に延びており、外口部11の外周面から径方向外側に向けて突出している。
胴部12は、肩部12a、胴本体部12b、胴下部12c及び底部12dを有している。本実施形態では、外口部11、肩部12a、胴下部12c及び底部12dは、胴本体部12bの軸心Oと同心に形成されている。
肩部12aは外口部11の下端に一体に連なり、下方に向けて徐々に拡径して外口部11に対して径方向外側に向けて張り出している。胴本体部12bは、全周に亘って交互に配置された凸リブ30及び凹リブ31によって形成された略円筒状に形成されており、軸方向中間部に向けて徐々に縮径する括れ部32を有している。なお、図1においては、便宜上、1つの凸リブ30及び凹リブ31にのみ符号を付している。胴本体部12bの上端は、肩部12aの下端に一体に連なっている。胴下部12cは、胴本体部12bの下端に一体に連なり、2本の円環状の横リブ15を有する円筒状に形成されている。底部12dは、胴下部12cの下端に一体に連なるとともに接地部16を有している。積層剥離容器1は、接地部16を接地させることで、正立姿勢をとることができる。底部12dは、本実施形態では、胴下部12cの下端を閉塞している。底部12dは、円環状の外周縁の内側が凹んだ形状となっている。
胴本体部12bは可撓性を有しており、スクイズ(圧搾)されることで弾性変形して径方向内側に向けて凹むことができるとともに、当該弾性力によって凹んだ状態から元の形状に自力で復元することができる。胴本体部12bをスクイズにより弾性変形可能な構成としたことにより、積層剥離容器1をスクイズ式の注出容器として用いる際に、内容液の注出操作を容易に行い得るようにすることができるとともに、内容液の注出後に胴本体部12bが元の形状に容易に復元することで、外層体10と内層体20との間に外気導入口13を通して外気が確実に導入されるようにして、積層剥離容器1としての機能を確実に発揮させることができる。
この復元性を良好なものとするために、本実施形態では、胴本体部12bを凸リブ30及び凹リブ31によって形成するとともに、胴本体部12bに括れ部32を設けている。凸リブ30及び凹リブ31は、実質的に、胴本体部12bの全長に亘って延在している。図4、図5に示すように、胴本体部12bの外周面は、横断面(胴本体部12bの軸心Oと垂直な断面)において、凸リブ30の外面で形成される円弧形状をなすR部30aと、凹リブ31の外面で形成される円弧形状をなす逆R部31aと、が全周に亘って交互に滑らかに連なることで形成されている。なお、図4、図5においては、便宜上、1つのR部30a及び逆R部31aにのみ符号を付している。ここで、良好な復元性を得るためには、R部30aの曲率半径R1と逆R部31aの曲率半径R2とは、それぞれ、1mm〜6mmに設定する必要がある。また、曲率半径R1と曲率半径R2とのいずれかが1mmより小さいと、スクイズ時に胴部において縦の折れ目が発生し易くなる。また、胴本体部12bの外周面の直径(すなわち、最大幅)は、50mm〜80mmに設定する必要がある。このように横断面形状を所定の寸法のR部30aと逆R部31aとで構成することにより、スクイズした時に、R部30aと逆R部31aとが各々反発して元に戻ろうとする力が働くため、良好な復元性を得ることができる。また、凸リブ30と凹リブ31とを所定の曲率半径の円弧で滑らかに繋いだ形状とすることにより、スクイズ時に胴部において縦の折れ目を生じ難くすることができる。
ここで、R部30aと逆R部31aとの反発力をバランスさせるために、曲率半径R1と曲率半径R2とは略同一(すなわち、できるだけ同じ大きさ)であることが好ましい。直線に沿ってR部30aと逆R部31aとを滑らかに連ねるのであれば曲率半径R1と曲率半径R2とを互いに同一に設定することは可能である。しかし、実際には円弧(胴本体部12bの周方向)に沿ってR部30aと逆R部31aとを滑らかに連ねる必要があるため、曲率半径R1と曲率半径R2とを同一にすることはできない。例えば、胴本体部12bの直径が62.4mmである場合には、曲率半径R1は2.1mmとなり、曲率半径R2は2.3mmとなる。また、凸リブ30及び凹リブ31は、本実施形態の場合のように、それぞれ、胴本体部12bの軸方向と平行に延在していることが良好な復元性を得る上で好ましい。
また、括れ部32の縮径幅Wは、2mm以下(すなわち片側1mm以下)とするのが好ましい。図6には、縮径幅Wの片側分の幅(Wの1/2)を示している。本明細書、特許請求の範囲及び図面において、縮径幅Wとは、縮径量が最大となる軸方向位置での横断面における、括れ部32を設けなかった場合(ストレートの円筒状とした場合)の胴本体部12bの直径から、括れ部32の直径を差し引いた長さを意味するものとする。縮径幅Wが2mmを越えると、括れ部32を設けることによる復元性の向上により、凸リブ30及び凹リブ31の必要性がなくなるからである。なお、胴本体部12bは、括れ部32を設けないストレート形状に形成してもよい。
図1、図2に示すように、肩部12aには、上下方向に延びる複数(18本)の凹状の肩リブ17が周方向の全周に亘って等間隔に並べて設けられている。なお、図1、図2においては、便宜上、1つの肩リブ17にのみ符号を付している。肩部12aに複数の肩リブ17を設けることで、肩部12aの部分において内層体20を外層体10から剥離し易くすることができる。なお、肩リブ17を設けない構成とすることもできる。
内層体20は内口部21と収容部22とを有している。
図3に示すように、内口部21は外口部11よりも小径の円筒状となっており、外口部11の内側に当該外口部11と同心に配置されている。外口部11の内周面と内口部21の外周面との間には所定の間隔の隙間23が設けられている。内口部21の上端には拡径部24が一体に連ねて設けられており、拡径部24の外周面が外口部11の内周面に全周に亘って当接することで、外口部11と内口部21との間の隙間23は、外口部11ないし内口部21の上端部分において外部に対して閉塞されている。拡径部24の上端には径方向外側に向けて延びるフランジ部25が一体に設けられ、フランジ部25が外口部11の上端に当接することで内口部21は外口部11に対して軸方向に位置決めされている。
なお、内口部21は、円筒状に限らず、筒状であればよく、例えば外口部11が角筒状や楕円筒状に形成された場合には、同様に、角筒状や楕円筒状に形成することができる。
本実施形態では、内口部21、拡径部24及びフランジ部25と、外口部11と、によって積層剥離容器1の口部40が構成されている。
図1に示すように、収容部22は胴部12よりも薄肉の袋状に形成され、内口部21の下端に一体に連なるとともに胴部12の内面に剥離可能に積層されている。収容部22の内部は内容液の収容空間Sとなっており、内口部21を通して収容部22に内容液を充填することができるとともに内口部21を通して収容部22に収容されている内容液を外部に注出することができる。収容部22は、内容液の注出に伴い、胴部12の内面から剥離しつつ減容変形(内容積を減少させるように変形)することができる。胴部12のスクイズによる内容液の注出の後、外気導入口13から外層体10と内層体20との間に外気が導入されることで、収容部22が減容変形を維持しつつ、胴部12の内面から容易に剥離し、胴本体部12bを元の形状に復元させることができる。
図3に示すように、外気導入口13から胴部12と収容部22との間に向けた外気の気道を確保するために、内層体20の外面には、縦リブ26が一体に設けられている。詳細は図示しないが、本実施形態に係る積層剥離容器1において、内層体20の外面には、一方の外気導入口13を中心とした周方向の所定の範囲に3本の縦リブ26が周方向に間隔を空けて並べて設けられるとともに、他方の外気導入口13を中心とした周方向の所定の範囲に3本の縦リブ26が周方向に間隔を空けて並べて設けられている。それぞれの外気導入口13には、これらの縦リブ26の少なくも1本が対向している。それぞれの縦リブ26は、内層体20の外面から径方向外側に向けて突出するとともに内口部21から収容部22に跨って軸心Oに沿う方向に延び、外層体10と内層体20の間に、外気導入口13からネックリング14を超えて肩部12aと収容部22との間の部分にまで達する外気の通気路を形成している。これにより、外気導入口13から導入した外気の通気路を、確実に肩部12aと収容部22との間にまで導入することができる。
なお、縦リブ26は外口部11の内周面に設けるようにしてもよい。さらに、外口部11と内口部21の何れにも縦リブ26を設けない構成とすることもできる。
外層体10及び内層体20は、何れも、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)製となっている。外層体10及び内層体20を、それぞれポリエチレンテレフタレート樹脂製とすることで、積層剥離容器1を軽量で透明性の高い容器とすることができる。
上記構成の積層剥離容器1は、例えば、合成樹脂製のプリフォーム組立体をブロー成形して形成することができる。ブロー成形としては、例えば二軸延伸ブロー成形を採用することができる。図示は省略するが、プリフォーム組立体は、外層体10を形成するための合成樹脂製の外プリフォームの内側に、内層体20を形成するための合成樹脂製の内プリフォームを組み込んだ二重構造とすることができる。外プリフォームは、外層体10と同一の合成樹脂材料を、金型を用いて射出成形することにより外層体10に対応した所定形状に形成することができる。内プリフォームは、内層体20と同一の合成樹脂材料を、金型を用いて射出成形することにより内層体20に対応した所定形状に形成することができる。
このような構成を有する本実施形態の積層剥離容器1は、外口部11に注出キャップを装着することでスクイズ容器に構成することができる。この場合、注出キャップとしては、例えば、外気導入口13への外気の導入を許容するとともに外気導入口13から外部に向けた外気の流出を阻止する外気用逆止弁と、内口部21を通した内容液の外部への注出を許容するとともに収容部22の内部への外気の逆流を阻止する内容液用逆止弁とを備えた構成のものを用いることができる。
スクイズ容器に構成された積層剥離容器1では、外層体10の胴本体部12bがスクイズ(圧搾)されると、収容部22が減容変形し、内容液が注出キャップから押し出されて外部に注出される。内容液が注出された後、胴本体部12bのスクイズが解除されると、胴本体部12bが元の形状に復元しようとするが、このとき、外気導入口13から外層体10と内層体20との間に外気が導入されつつ内層体20の収容部22が胴部12の内面から剥離することで、収容部22が減容変形したまま胴本体部12bのみが元の形状に復元する。これにより、収容部22に収容された内容液を外気と置換させることなく注出させて、収容部22に収容された内容液への外気の接触を減らし、その劣化や変質を抑制することができる。
ここで、本実施形態に係る積層剥離容器1では、前述したように胴本体部12bを所定の構造及び寸法の凸リブ30及び凹リブ31によって形成しているので、胴部12の良好な復元性を確保することができる。特に、本実施形態に係る積層剥離容器1のように、胴部12が、肩部12a、胴本体部12b、胴下部12c及び底部12dを備えたボトル形状に形成され、外気導入口13が外口部11を貫通する貫通孔であるものでは、内容液の注出時に収容部22に収容された内容液が自重によって押し付けられる肩部12aの部分において気道が細くなって外気導入口13から胴本体部12bに外気が供給され難いため、胴部12の復元性を確保して積層剥離容器1としての機能を発揮するためには胴本体部12bの剛性を確保することが重要になる。本実施形態に係る積層剥離容器1によれば、胴本体部12bの剛性の向上により、肩部12aの部分における外気のスムーズな供給を可能にし、胴部12の良好な復元性を確保することができる。
前述した本実施形態は、本発明の実施形態の一例にすぎず、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記の実施形態では、胴部12は、肩部12a、胴本体部12b、胴下部12c及び底部12dを有しているが、胴下部12cを設けずに、胴本体部12bに下端に底部12dを連ねた構成としてもよい。また、肩部12a及び胴下部12c等の形状は適宜変更が可能である。さらに、外口部11はネックリング14を備えない構成としてもよい。
また、前記の実施形態では、外口部11に一対の外気導入口13を設けているが、外気導入口13は少なくとも1つ設けられていればよい。さらに、外気導入口13は、外口部11に設けられて外口部11を貫通する貫通孔とされているが、これに限らず、例えば、外口部11の上端と内口部21の上端との間に設けられて外部に開口する隙間として構成してもよい。すなわち、外気導入口13は、外口部11と内口部21とで構成される口部40に設けられてもよい。あるいは、外気導入口13を、肩部12a、胴下部12cないし底部12dに設けた構成とすることもできる。
さらに、外層体10の材質としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂に限らず、例えばポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ナイロン樹脂、ポリカーボネート樹脂(PC樹脂)、シクロオレフィンコポリマー樹脂(COC樹脂)、シクロオレフィンポリマー樹脂(COP樹脂)などの他の合成樹脂材料を採用することもできる。
さらに、内層体20の材質としても、ポリエチレンテレフタレート樹脂に限らず、例えばポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ナイロン樹脂、ポリカーボネート樹脂(PC樹脂)、シクロオレフィンコポリマー樹脂(COC樹脂)、シクロオレフィンポリマー樹脂(COP樹脂)、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂(EVOH樹脂)などの他の合成樹脂材料を採用することもできる。内層体20の材質としてエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂を用いる場合には、バリア性及び柔軟性を考慮して、適切なエチレン含有率のものを採用することができる。また、内層体20は、バリア性を確保するために、例えば一対のポリエチレンテレフタレート樹脂層の間にMXナイロン樹脂層などのバリア層を設けた多層構造とすることもできる。
前記の実施形態では、プリフォーム組立体からのブロー成形を採用しているが、例えば、EBM成形(Extrusion Blow Moulding/押出ブロー成形法)等の他のブロー成形法を用いてもよい。
1 積層剥離容器
10 外層体
11 外口部
11a 雄ねじ
12 胴部
12a 肩部
12b 胴本体部
12c 胴下部
12d 底部
13 外気導入口
14 ネックリング
15 横リブ
16 接地部
17 肩リブ
20 内層体
21 内口部
22 収容部
23 隙間
24 拡径部
25 フランジ部
26 縦リブ
30 凸リブ
30a R部
31 凹リブ
31a 逆R部
32 括れ部
40 口部
O 軸心
R1、R2 曲率半径
W 縮径幅
S 収容空間

Claims (9)

  1. ブロー成形によって形成された合成樹脂製の積層剥離容器であって、
    筒状の外口部と前記外口部に連なる有底筒状の胴部とを有する外層体と、
    前記外口部の内側に配置された筒状の内口部と前記胴部の内面に剥離可能に積層された減容変形自在の収容部とを有する内層体と、
    前記外層体と前記内層体との間に外気を導入するための外気導入口と、を備え、
    前記胴部は、全周に亘って交互に配置された凸リブ及び凹リブによって形成された略円筒状の胴本体部を有し、
    前記胴本体部の外周面は、横断面において、前記凸リブの外面で形成される1mm〜6mmの曲率半径を有する円弧形状をなすR部と、前記凹リブの外面で形成される1mm〜6mmの曲率半径を有する円弧形状をなす逆R部と、が全周に亘って交互に滑らかに連なることで形成されており、
    前記胴本体部の外周面の直径は、50mm〜80mmである、
    積層剥離容器。
  2. 前記R部の曲率半径と前記逆R部の曲率半径とは、互いに略同一である、請求項1に記載の積層剥離容器。
  3. 前記凸リブ及び前記凹リブは、それぞれ、前記胴本体部の軸方向と平行に延在している、請求項1又は2に記載の積層剥離容器。
  4. 前記胴本体部は、前記胴本体部の軸方向中間部に向けて徐々に縮径する括れ部を有し、
    前記括れ部の縮径幅は、2mm以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層剥離容器。
  5. 前記外気導入口は、前記外口部と前記内口部とによって構成された口部に設けられている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層剥離容器。
  6. 前記外気導入口は、前記外口部を径方向に貫通する貫通孔である、請求項5に記載の積層剥離容器。
  7. 前記胴部は、前記外口部に連なるとともに下方に向けて徐々に拡径する肩部と、前記肩部の下方に連なる前記胴本体部と、前記胴本体部の下方に連なるとともに接地部を有する底部と、を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の積層剥離容器。
  8. 外プリフォームと前記外プリフォームの内側に組み込まれた内プリフォームとを有するプリフォーム組立体をブロー成形して形成された、請求項1〜7のいずれか一項に記載の積層剥離容器。
  9. 前記外層体及び前記内層体が、それぞれポリエチレンテレフタレート樹脂で形成されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の積層剥離容器。
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