JP2015143841A - 鍵盤蓋開閉装置、鍵盤楽器および蓋開閉装置 - Google Patents

鍵盤蓋開閉装置、鍵盤楽器および蓋開閉装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 鍵盤蓋を安定した状態で円滑に開閉できる鍵盤蓋開閉装置および鍵盤楽器を提供する。【解決手段】 楽器ケース1に設けられた鍵盤部7に対する前後方向の長さが互いに異なる前蓋15と後蓋16とが連結部材17によって折り曲げ可能に連結されて、鍵盤部7を開閉可能に覆う鍵盤蓋14と、後蓋16の後端部を楽器ケース1に回転可能に支持し、鍵盤蓋14が鍵盤部7を開放した際に、鍵盤蓋14を山折に折り曲げて前蓋15を鍵盤部7の後部上方に起立させる回転支点部18と、前蓋15の前端部を鍵盤部7の前後方向にガイドするガイド部19と、を備えている。従って、鍵盤蓋14を開閉する際に、後蓋16の後端部を回転支点部18で支持した状態で、この回転支点部18を中心に後蓋16を回転させることができるので、この後蓋16の回転によって前蓋15の前端部をガイド部19でガイドしながら前蓋15を起立横倒させることができる。【選択図】 図2

Description

この発明は、ピアノやオルガンなどの鍵盤楽器に用いられる鍵盤蓋開閉装置、それを備えた鍵盤楽器および蓋開閉装置に関する。
例えば、電子ピアノなどの鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置においては、特許文献1に記載されているように、楽器ケース内に設けられた鍵盤部を開閉可能に覆う鍵盤蓋を、互いに折り曲げ可能に順次連結された複数の板材で構成したものが知られている。
特開2007−133249号公報
このような鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置は、鍵盤部を鍵盤蓋で覆って閉じる際に、複数の板材を前後方向に順次展開させることにより、複数の板材を鍵盤部の上側に順次並べて鍵盤部を覆い、また鍵盤蓋を開いて鍵盤部を開放させる際に、複数の板材を順次折り畳んで楽器ケース内に収納することにより、鍵盤部を開放するように構成されている。
しかしながら、このような鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置では、複数の板材をすべて同じ大きさで形成しなければ、複数の板材を円滑に折り畳むことができないばかりか、複数の板材を鍵盤に対して起立させながら折り畳む際に、起立する複数の板材が安定した状態で起立せず、複数の板材の上部が前後方向に傾き易いため、複数の板材を折り畳む作業が面倒であるという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、鍵盤蓋を安定した状態で円滑に開閉することができる鍵盤蓋開閉装置、それを備えた鍵盤楽器および蓋開閉装置を提供することである。
この発明は、鍵盤部と、前記鍵盤部が設けられた楽器ケースと、前蓋と後蓋とが連結部材によって折り曲げ可能に連結され、前記前蓋及び後蓋の前端部を折り曲げない状態で前記鍵盤部を覆うとともに、折り曲げた状態で前記鍵盤部を開放する鍵盤蓋と、前記鍵盤部の上方に設けられ、前記鍵盤蓋が前記鍵盤部を開放した際に、前記後蓋の前端部を、当該後蓋の後端部より上方にするとともに、当該後蓋を前記鍵盤部の後部に位置させるように、前記後蓋の後端部を回転させる回転支点部と、前記鍵盤蓋が前記鍵盤部を開放した際に、前記前蓋の前端部を前記回転支点部下方へガイドすることにより、前記前蓋の後端部を、開放する前と比べて当該前蓋の前端部よりを上方にするとともに、当該前蓋を、開放する前と比べて前記鍵盤部の後部に位置させるガイド部と、を備えている鍵盤楽器である。
この発明によれば、鍵盤蓋を開閉する際に、後蓋の後端部を回転支点部で支持した状態で、この回転支点部を中心に後蓋を回転させることができるので、この後蓋の回転によって前蓋の前端部をガイド部でガイドしながら前蓋を鍵盤に対して起立横倒させることができる。このため、鍵盤部に対する前蓋と後蓋との前後方向の長さが互いに異なっていても、鍵盤蓋を安定した状態で円滑に開閉することができる。
この発明を鍵盤楽器に適用した第1実施形態において、鍵盤蓋を閉じて鍵盤部を覆った状態を示した断面図である。 図1に示された鍵盤楽器において、鍵盤蓋を山折に折り曲げて鍵盤部を開放した状態を示した断面図である。 この発明を鍵盤楽器に適用した第2実施形態において、鍵盤蓋を閉じて鍵盤部を覆う状態を示した要部の断面図である。 図3に示された鍵盤楽器において、鍵盤蓋を山折に折り曲げて鍵盤部を開放した状態を示した要部の断面図である。 図4に示された鍵盤楽器における第2の制動部とロック部とを示した要部の拡大図である。 この発明を鍵盤楽器に適用した第3実施形態において、鍵盤蓋を山折に折り曲げて鍵盤部を開放した状態における楽音の放音状態を示した断面図である。 図2に示された鍵盤楽器において、鍵盤蓋の前蓋表面に譜面立て部設けた状態を示した断面図である。 一対の側板それぞれに埋め込まれた鍵盤蓋支持部を示す斜視図である。
(第1実施形態)
以下、図1および図2を参照して、この発明を鍵盤楽器に適用した第1実施形態について説明する。
この鍵盤楽器は、図1および図2に示すように、楽器ケース1を備えている。
この楽器ケース1は、底板2と、この底板2の前端部(図1では左端部)に起立して設けられた前板3と、底板2の後端部(図1では右端部)に起立して設けられた後板4と、底板2の両側部(図1では紙面の表裏面側)に起立して設けられた一対の側板5と、後板4の上端部および一対の側板5の上端部に設けられた天板6とを備えている。この場合、前板3は、その高さが後板4の高さの半分以下の高さに形成されている。
また、一対の側板5は、図1および図2に示すように、前部側(図1では左側)が前板3の高さよりも少し高く形成され、後部側(図1では右側)が後板4と同じ高さに形成されている。これにより、一対の側板5は、前部側と後部側との境界部の上部側がほぼ垂直に下がる下り部5aに形成にされ、この下り部5aの下部が前端部に向けて前下がりに緩やかに傾斜する傾斜部5bに形成されている。
さらに本実施形態においては、この一対の側板5それぞれには、後述する鍵盤蓋14を支持及びガイドする鍵盤蓋支持部5cが埋め込まれている。
天板6は、図1および図2に示すように、一対の側板5の後部側の上端部と後板4の上端部とに跨った状態で取り付けられている。これにより、楽器ケース1は、一対の側板5の前部側に位置する個所が上側に開放されたほぼ箱形状に形成されている。この場合、天板6の後部側には、放音蓋6aが開閉可能に設けられている。この放音蓋6aの下側には、補助天板9が設けられている。
この補助天板9は、図1および図2に示すように、その前端部が天板6の後端下部に取り付けられ、後端部が後板4の上部内面に取り付けられている。この補助天板9には、放音孔9aが上下に貫通して設けられている。この場合、放音蓋6aは、その後端部が蝶番6bによって後板4の上端部に回転可能に取り付けられ、この蝶番6bを中心に上下方向に回転して補助天板9の放音孔9aを開閉するように構成されている。
一方、楽器ケース1内における前側部には、図1および図2に示すように、鍵盤部7が上方に露呈した状態で設けられている。鍵盤部7は、楽器ケース1の底板2上に設けられた鍵盤シャーシ7aと、この鍵盤シャーシ7a上に並列に配列された複数の鍵8とを備えている。複数の鍵8は、白鍵8aと黒鍵8bとを有し、その各後端部が鍵盤シャーシ7a上に上下方向に回転可能に取り付けられ、この状態で楽器ケース1の前側上方に露呈するように構成されている。
また、楽器ケース1内には、図1および図2に示すように、鍵盤部7の複数の鍵8にそれぞれアクション荷重を付与するアクション機構部10が、鍵盤部7の後方に位置して設けられている。このアクション機構部10は、鍵8が押鍵された際に、その押鍵された鍵8に対応するハンマー部材10aが回転することにより、鍵8にアクション荷重を付与するように構成されている。
すなわち、このアクション機構部10は、図1および図2に示すように、鍵8にアクション荷重を付与することにより、アコースティックピアノの鍵タッチに近似した鍵タッチ感が得られるように構成されている。また、このアクション機構部10は、ハンマー部材10aが回転して鍵8にアクション荷重を付与した際に、スイッチ動作するスイッチ回路部11を備えている。このスイッチ回路部11は、そのスイッチ動作によってスピーカ(この第1実施形態では図示せず)から楽音を発生させる電気信号を出力するように構成されている。
この場合、楽器ケース1内には、図1および図2に示すように、鍵盤部7とアクション機構部10との間を仕切る仕切部材12が設けられている。この仕切部材12は、鍵盤部7の複数の鍵8の各後端部上を覆うカバー板12aと、このカバー板12aの後端部上にほぼ垂直に起立して設けられた上前板12bとを有している。この上前板12bは、天板の前端部から後部側に離れた位置に配置され、その上端部が天板6の下面に位置するように構成されている。
ところで、この楽器ケース1には、図1および図2に示すように、鍵盤部7を開閉可能に覆う鍵盤蓋開閉装置13が設けられている。この鍵盤蓋開閉装置13は、鍵盤部7を開閉可能に覆う鍵盤蓋14を備えている。この鍵盤蓋14は、鍵盤部7の前後方向における長さが互いに異なる前蓋15と後蓋16とを有し、これら前蓋15と後蓋16とが蝶番などの連結部材17によって折り曲げ可能に連結された構成になっている。
すなわち、この鍵盤蓋14は、図1および図2に示すように、前蓋15と後蓋16とが連結部材17を中心に回転してほぼ平板状に展開した状態で、鍵盤部7の上側に配置されることにより、前蓋15が鍵盤部7の前部側を覆い、後蓋16が鍵盤部7の後部側を覆うように構成されている。この場合、前蓋15は、その前後方向の長さが後蓋16の前後方向の長さよりも長く形成されている。
また、この鍵盤蓋開閉装置13は、図1、図2及び図8に示すように、後蓋16の後端部を楽器ケース1に回転可能に支持する回転支点部18と、前蓋15の前端部を鍵盤部7の前後方向にガイドするガイド部19と、を備えている。回転支点部18は、ヒンジ部であり、仕切部材12の上前板12bの下部に位置した状態で、一対の側板5夫々に埋め込まれた鍵盤蓋支持部5c間に設けられた軸部18aと、後蓋16の後端上部に設けられた筒状の軸受部18bとを備えている。
これにより、回転支点部18は、図1、図2及び図3に示すように、一対の側板5夫々に埋め込まれた鍵盤蓋支持部5c間に設けられた軸部18aが後蓋16の軸受部18bに挿入され、この状態で軸部18aを中心に後蓋16が上下方向に回転するように構成されている。また、この回転支点部18は、前蓋15と後蓋16とが連結部材17で折れ曲がって鍵盤蓋14が鍵盤部7を開放した際に、前蓋15及び後蓋16の鍵盤部7側の面同士を近づけるようにして鍵盤蓋14を折り曲げて前蓋15を鍵盤部7の後部上方に対して起立させるように構成されている。
また、ガイド部19は、図1、図2および図8に示すように、前蓋15の前端下部に設けられたガイド突起部15aが挿入して鍵盤部7の前後方向にガイドする溝であり、楽器ケース1における一対の側板5の各内面に設けられている。すなわち、このガイド部19は、鍵盤部7の前端部から立ち上がり、鍵盤部7の上側に沿って鍵盤部7の後部でカバー板12aの上方まで連続して設けられている。そして、この溝のカバー板12a側の端部は徐々に下降した形状をとなっている。
これにより、鍵盤蓋14は、図1に示すように、前蓋15と後蓋16とが連結部材17を中心に回転してほぼ平板状に展開した状態で鍵盤部7の上側に配置された際に、前蓋15が前下がりに少し傾斜した状態で、前蓋15のガイド突起部15aがガイド部19の前端部に位置して支持されると共に、後蓋16がほぼ水平な状態で、後蓋16の後端部が回転支点部18によって支持されるように構成されている。このため、鍵盤蓋14は、前蓋15と後蓋16とが連結部材17で少し折れ曲がった状態で鍵盤部7を覆うように構成されている。
また、この鍵盤蓋14は、図2に示すように、前蓋15と後蓋16との鍵盤部7側の面同士が連結部材17を中心に折れ曲がって互いに接近した状態で、鍵盤蓋14が鍵盤部7を開放した際に、前蓋15のガイド突起部15aがガイド部19の後端部に位置して前蓋15が鍵盤部7に対して直立に起立した状態で支持されると共に、後蓋16の後端部が回転支点部18によって支持されて後蓋16が起立するように構成されている。このとき、起立した前蓋15の後端部に対して、回転支点部18により起立していく後蓋16の前端部から加重が加えられることにより、ガイド突起部15aは、ガイド部19のカバー板12a側の端部にて移動を停止する。
次に、この鍵盤楽器における鍵盤蓋開閉装置13の作用について説明する。
鍵盤蓋14が鍵盤部7を覆って閉じた状態では、図1に示すように、後蓋16の後端部が回転支点部18を中心に反時計回りに回転して、後蓋16が鍵盤部7の後部上側にほぼ水平な状態で配置されると共に、前蓋15と後蓋16とが連結部材17を中心に回転してほぼ平板状に展開する。
このときには、図1に示すように、前蓋15の前端部に設けられたガイド突起部15aが、ガイド部19によってガイドされてガイド部19の前端部に位置した状態で、ガイド部19に支持されることにより、前蓋15が鍵盤部7の前部上側に前下がりに少し傾斜した状態で配置される。
また、このときには、図1に示すように、後蓋16の後端部が回転支点部18に支持されていることにより、後蓋16が鍵盤部7の後部上側にほぼ水平な状態で配置される。これにより、鍵盤蓋14は、前蓋15と後蓋16とが連結部材17で少し折れ曲がった状態で鍵盤部7の上側に配置される。この鍵盤蓋14によって鍵盤部7が覆われる。
一方、鍵盤蓋14を開いて鍵盤部7を開放する場合には、図1に示す状態で、前蓋15の前端下部に手を掛けて前蓋15を押し上げながら鍵盤部7の後方に向けて押す。このときには、前蓋15のガイド突起部15aがガイド部19に沿って鍵盤部7の後部側に向けて移動を開始すると共に、後蓋16の後端部が回転支点部18を中心に時計回りに回転を開始する。
この場合には、図1に示すように、前蓋15と後蓋16とが連結部材17で少し山折に折れ曲がった状態で鍵盤部7の上側に配置されているため、前蓋15のガイド突起部15aがガイド部19に沿って鍵盤部7の後部側に向けて移動を開始すると、前蓋15と後蓋16とが連結部材17を中心に回転して徐々に折れ曲がる。
そして、前蓋15を更に鍵盤部7の後方に向けて押すと、前蓋15のガイド突起部15aがガイド部19に沿って鍵盤部7の後部側に向けて更に移動すると共に、後蓋16の後端部が回転支点部18を中心に時計回りに更に回転する。このため、前蓋15と後蓋16とが連結部材17を中心に更に回転して更に折れ曲がる。これにより、前蓋15の前端部と後蓋16の後端部とが上方に向いて起立する。
この状態で、更に前蓋15を鍵盤部7の後方に向けて押すと、図2に示すように、前蓋15の下面(図2では右側面)が後蓋16の下面(図2では左側面)に対面して接近し、前蓋15のガイド突起部15aがガイド部19の後端部に位置した状態で鍵盤部7に対して直立に起立すると共に、後蓋16の後端部が回転支点部18を中心に更に時計回りに回転して起立する。
このときには、図2に示すように、前蓋15のガイド突起部15aがガイド部19の後端部に支持されて、前蓋15が鍵盤部7の後部上方に鍵盤部7に対してほぼ垂直な状態で起立する。これにより、前蓋15の下面(図2では右側面)と後蓋16の下面(図2では左側面)とが互いに対面して接近した状態で、鍵盤蓋14が鍵盤部7の後端部上に折り曲げられて起立し、鍵盤部7を開放する。そして、起立した前蓋15の後端部に対して、回転支点部18により起立していく後蓋16の前端部から加重が加えられることにより、ガイド突起部15aは、ガイド部19のカバー板12a側の端部にて移動を停止する。
このように鍵盤部7が開放された状態では、鍵盤部7の複数の鍵8を押鍵操作して演奏することができる。すなわち、鍵8を押鍵操作すると、アクション機構部10のハンマー部材10aが回転して鍵8にアクション荷重を付与する。また、このときには、アクション機構部10のスイッチ回路部11がスイッチ動作して電気信号を出力し、このスイッチ回路部11からの電気信号に基づいてスピーカ(図示せず)から楽音が放音される。
このように、この鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置13によれば、鍵盤部7が設けられた楽器ケース1と、鍵盤部7に対する前後方向の長さが互いに異なる前蓋15と後蓋16とが連結部材17によって折り曲げ可能に連結されて、鍵盤部7を開閉可能に覆う鍵盤蓋14と、後蓋16の後端部を楽器ケース1に回転可能に支持し、鍵盤蓋14が鍵盤部7を開放した際に、鍵盤蓋14を折り曲げて前蓋15を鍵盤部7の後部上方に起立させる回転支点部18と、前蓋15の前端部を鍵盤部7の前後方向にガイドするガイド部19と、を備えていることにより、鍵盤蓋14を安定した状態で円滑に開閉することができる。
すなわち、この鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置13では、鍵盤蓋14を開閉する際に、後蓋16の後端部を回転支点部18で支持した状態で、この回転支点部18を中心に後蓋16を回転させることができるので、この後蓋16の回転によって前蓋15の前端部をガイド部19でガイドしながら前蓋15を鍵盤部7に対して起立させることができる。このため、鍵盤部7に対する前蓋15と後蓋16との前後方向の長さが互いに異なっていても、鍵盤蓋14を安定した状態で円滑に開閉することができると共に、鍵盤蓋14を楽器ケース1内に収納する必要がないので、楽器ケース1のコンパクト化を図ることができる。
例えば、鍵盤蓋14を開いて鍵盤部7を開放する際には、前蓋15の前端下部に手を掛けて前蓋15を押し上げながら鍵盤部7の後方に向けて押すことにより、前蓋15のガイド突起部15aをガイド部19に沿って鍵盤部7の後部側に向けて移動させると共に、回転支点部18を中心に後蓋16の後端部を時計回りに回転させることができるので、連結部材17を中心に前蓋15と後蓋16とを回転させて、鍵盤蓋14を確実にかつ良好に折り曲げることができる。
これにより、前蓋15のガイド突起部15aをガイド部19の後端部に位置させて支持すると共に、後蓋16の後端部を回転支点部18によって起立させることができるので、前蓋15と後蓋16とを互いに接近させて対面させた状態で、前蓋15のガイド突起部15aをガイド部19の後端部に支持して、前蓋15を鍵盤部7の後部上方に鍵盤部7に対してほぼ垂直な状態で起立させることができる。
このため、鍵盤蓋14を鍵盤部7の後端部上に折り曲げて安定した状態で起立させることができるので、鍵盤部7を楽器ケース1の前側に露出させて状態で良好に開放することができ、この状態で鍵盤部7の複数の鍵8を押鍵操作して演奏することができる。この場合には、鍵盤部7を楽器ケース1内に収納する必要がないので、楽器ケース1をコンパクトに構成することができる。
また、鍵盤部7の複数の鍵8を押鍵操作して演奏する際には、前蓋15が鍵盤部7の後部上方にほぼ垂直な状態で鍵盤部7に対して起立していることにより、この前蓋15のガイド突起部15aを前蓋15によって隠すことができると共に、連結部材17が外部から見えないように隠すことができる。これにより、外観的にもデザイン的に好ましいものを提供することができるほか、鍵盤部7に対して起立した状態の前蓋15に演奏者の手や指が映り込み、この映り込みによって高級感のあるものを提供することができる。
この場合、前蓋15は、その前後方向の長さが後蓋16の前後方向の長さよりも長く形成されていることにより、前蓋15が鍵盤部7の後部上方に鍵盤部7に対してほぼ垂直な状態で起立した際に、この前蓋15によって後蓋16および回転支点部18を確実にかつ良好に隠すことができ、これにより外観的にもデザイン的に好ましいものを提供することができる。
また、回転支点部18は、鍵盤蓋14が折り曲げられて鍵盤部7を開放した際に、前蓋15の前端部の位置よりも高い位置であって、鍵盤蓋14が鍵盤部7を開放した際に、溝であるガイド部19に挿入されているガイド突起部15aと接触しない位置に設けられていることにより、前蓋15が鍵盤部7の後部上方に鍵盤部7に対してほぼ垂直な状態で起立した際に、前蓋15の前端部を回転支点部18の下側に位置させることができるので、前蓋15によって回転支点部18を隠すことができるほか、回転支点部18で支持している後蓋16によって前蓋15を吊り上げた状態で支持することができるので、前蓋15を安定した状態で良好に起立させることができる。
本実施形態においては、一対の側板5夫々に埋め込まれた鍵盤蓋支持部5cに軸部18aと、ガイド部19を設けているが、側板5に直接軸部18aと、ガイド部19を設けてもよい。
(第2実施形態)
次に、図3〜図5を参照して、この発明を鍵盤楽器に適用した第2実施形態について説明する。なお、図1および図2に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置20は、図3および図4に示すように、前蓋15と後蓋16とを折り曲げる方向に付勢するばね部材21、および前蓋15の前端部を制動する第1、第2の各制動部22、23を備えた構成であり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
ばね部材21は、図3および図4に示すように、引張コイルばねであり、その一端部21aが前蓋15の前部下面に取り付けられ、他端部21bが後蓋16の前部下面に取り付けられた構成になっている。これにより、ばね部材21は、前蓋15と後蓋16とを互いに引き寄せて折り曲げる方向に付勢するように構成されている。この場合、前蓋15の下面(図4では右側面)と後蓋16の下面(図4では左側面)には、それぞればね部材21を収納するばね収納溝24が設けられている。
このため、このばね部材21は、図3および図4に示すように、鍵盤蓋14を開いて鍵盤部7を開放する際に、ばね部材21のばね力によって鍵盤蓋14を軽い力で山折に折り曲げるように構成されている。また、このばね部材21は、折り曲げられて起立した鍵盤蓋14を展開させて閉じる際に、ばね部材21のばね力によって前蓋15が急激に閉じるのを防ぐように構成されている。
第1の制動部22は、図3および図4に示すように、ねじりコイルばねであり、そのコイル部が鍵盤部7の前部側に位置する楽器ケース1の側板5の内面に設けられた支持突起部25に取り付けられ、この状態で一端部22aが側板5の内面に取り付けられ、他端部22bが前蓋15のガイド突起部15aの移動軌跡上におけるガイド部19の前端部の上側に位置し、この他端部22bがガイド部19の前端部の上側と下部との間で弾性的に変位するように構成されている。
これにより、第1の制動部22は、図3に示すように、鍵盤蓋14が鍵盤部7を覆って閉じる際に、前蓋15の前端部に設けられたガイド突起部15aが第1の制動部22の他端部22bに弾接すると、この他端部22bが前蓋15のガイド突起部15aの移動軌跡上におけるガイド部19の前端部の上側がら下部に向けて弾力的に変位することにより、前蓋15がゆっくり閉じるように前蓋15の閉動作を制動するように構成されている。
また、この第1の制動部22は、図3に示すように、前蓋15を押し上げて鍵盤部7の後方に移動させて鍵盤蓋14を開く際に、前蓋15のガイド突起部15aが第1の制動部22の他端部22bによって弾力的に押し上げられていることにより、軽い力で前蓋15の移動を開始させるように構成されている。
一方、第2の制動部23は、図4および図5に示すように、ねじりコイルばねであり、そのコイル部が鍵盤部7の後端部に位置する楽器ケース1の側板5の内面に設けられた支持突起部26に取り付けられ、この状態で一端部23aが側板5の内面に取り付けられ、他端部23bがガイド部19の後端部における前蓋15のガイド突起部15aの移動軌跡上に弾力的に出没可能に突出するように構成されている。
この場合、第2の制動部23の他端部23bは、図4および図5に示すように、ガイド部19の前側(図5では左側)に向けて斜め上方に傾斜した状態で、ガイド部19の後端部における前蓋15のガイド突起部15aの移動軌跡上に弾力的に出没可能に突出するように構成されている。
これにより、第2の制動部23は、図4および図5に示すように、鍵盤蓋14が鍵盤部7を開放させて開く際に、前蓋15のガイド突起部15aが第2の制動部23の他端部23bに弾接すると、この他端部23bがガイド部19の後端部における前蓋15のガイド突起部15aの移動軌跡上から押し出される方向に向けて弾力的に変位することにより、前蓋15の移動を急激に重くするように前蓋15の閉動作を制動するように構成されている。
この場合、第2の制動部23は、図4および図5に示すように、その他端部23bに前蓋15のガイド突起部15aがガイド部19の前側(図5では左側面)から後側(図5では右側面)に移動して、他端部23bをガイド突起部15aの移動軌跡上から押し出す方向に向けて弾力的に変位させて、ガイド突起部15aが他端部23bを乗り越えることにより、ガイド突起部15aにクリック感を付与するように構成されている。
すなわち、この第2の制動部23は、図4および図5に示すように、前蓋15のガイド突起部15aがガイド部19の前側から後側に移動して第2の制動部23の他端部23bの先端部に当接すると、前蓋15の移動を急激に重くして、第2の制動部23の他端部23bを弾性変位させて乗り越えると、前蓋15の移動を急激に軽くすることにより、ガイド突起部15aにクリック感を付与するように構成されている。
また、この第2の制動部23は、図4および図5に示すように、その他端部23bを前蓋15のガイド突起部15aが乗り越えた際に、他端部23bが弾性復帰してガイド突起部15aの移動軌跡上に突出することにより、前蓋15のガイド突起部15aがガイド部19の前側(図5では左側)に向けて不用意に移動しないように構成されている。
さらに、この第2の制動部23は、図4および図5に示すように、鍵盤部7の後部上側に前蓋15を前側に移動させて鍵盤蓋14を閉じる際に、第2の制動部23の他端部23bの傾斜に沿って前蓋15のガイド突起部15aが移動するので、このガイド突起部15aが軽い力で他端部23bを弾性変位させて乗り越えることにより、前蓋15のガイド突起部15aが他端部23bを通過するように構成されている。
ところで、この鍵盤蓋開閉装置20は、図3および図4に示すように、鍵盤蓋14が鍵盤部7を開放して開いた際に、前蓋15のガイド突起部15aを係脱可能に係止してロックするロック部27を備えている。このロック部27は、ガイド部19の後端部に位置する楽器ケース1の側板5の内面に取り付けられた本体部27aと、この本体部27a内に出没可能に取り付けて前蓋15のガイド突起部15aを係脱可能に係止するキャッチ部27bとを備えている。
すなわち、このロック部27は、図4および図5に示すように、前蓋15のガイド突起部15aが第2の制動部23の他端部23bを乗り越えて、鍵盤蓋14が鍵盤部7を開放して開いた際に、キャッチ部27bが前蓋15のガイド突起部15aをキャッチして係止することにより、前蓋15を鍵盤部7の後部上側に起立させた状態でロックするように構成されている。
また、このロック部27は、図4に示すように、キャッチ部27bが前蓋15のガイド突起部15aをキャッチして係止した状態で、前蓋15を前側に移動させて鍵盤蓋14を閉じる際に、前蓋15を、一度、鍵盤部7の後方に向けて押すことにより、キャッチ部27bによる前蓋15のガイド突起部15aの係止を解除して、キャッチ部27bから前蓋15のガイド突起部15aを離脱させるように構成されている。
このような鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置20によれば、第1実施形態と同様の作用効果があるほか、前蓋15と後蓋16とを互いに引き寄せて折り曲げる方向に付勢するばね部材21を備えていることにより、鍵盤蓋14を開いて鍵盤部7を開放する際に、ばね部材21のばね力によって鍵盤蓋14を軽い力で折り曲げることができる。
また、この鍵盤蓋開閉装置20では、鍵盤蓋14が折れ曲がって鍵盤部7を開放した状態のときに、ばね部材21のばね力によって前蓋15が不用意に閉じるのを防ぐことができる。また、折り曲げられて起立した鍵盤蓋14を展開させて閉じる際に、ばね部材21のばね力によって前蓋15が急激に閉じるのを防ぐことができ、これにより鍵盤蓋14を安全に開閉することができると共に、鍵盤蓋14の開閉操作性を向上させることができる。
また、この鍵盤蓋開閉装置20では、鍵盤蓋14が鍵盤部7を覆って閉じる際に、前蓋15の前端部を弾力的に制動する第1の制動部22を備えているので、鍵盤蓋14が鍵盤部7を覆って閉じる際に、第1の制動部22によって前蓋15がゆっくり閉じるように前蓋15の閉じる動作を制動することができる。
これにより、この鍵盤蓋開閉装置20では、鍵盤蓋14が鍵盤部7を覆って閉じる際に、手や指を挟むことがなく、安全に鍵盤蓋14を閉じることができると共に、異音の発生を防ぐことができる。また、鍵盤蓋14を開いて鍵盤部7を開放する際には、第1の制動部22によって軽い力で前蓋15の移動を開始させることができる。
この場合、第1の制動部22は、ねじりコイルばねのコイル部が楽器ケース1の側板5に設けられた支持突起部25に取り付けられ、この状態で一端部22aが側板5に取り付けられて固定され、他端部22bが前蓋15のガイド突起部15aの移動軌跡上におけるガイド部19の前端部に位置し、この他端部22bがガイド部19の前端部の上側と下部との間で弾性的に変位する構成であるから、前蓋15を確実に制動することができる。
すなわち、この第1の制動部22は、鍵盤蓋14が鍵盤部7を覆って閉じる際に、前蓋15のガイド突起部15aが第1の制動部22の他端部22bに弾接すると、この他端部22bがガイド突起部15aの移動軌跡上におけるガイド部19の前端部の上側がら下部に向けて弾力的に変位することにより、前蓋15をゆっくり閉じるように前蓋15の閉動作を制動することができる。
また、この第1の制動部22は、前蓋15を押し上げて鍵盤部7の後方に移動させて鍵盤蓋14を開く際に、前蓋15のガイド突起部15aを第1の制動部22における他端部22bの弾性復帰力と共に前蓋15を押し上げることができるので、軽い力で前蓋15を押し上げて移動させることができ、これにより鍵盤蓋14の開閉操作性を向上させることができる。
また、この鍵盤蓋開閉装置20では、鍵盤蓋14が鍵盤部7を開放して開く際に、前蓋15の前端部を弾力的に制動する第2の制動部23を備えていることにより、鍵盤蓋14が開いて鍵盤部7を開放する際に、第2の制動部23によって前蓋15の移動を重くするように前蓋15の開動作を制動することができ、また鍵盤蓋14を閉じて鍵盤部7を覆う際に、第2の制動部22によって前蓋15が不用意に閉じるのを防ぐように前蓋15の閉動作を制動することができる。
この場合、第2の制動部23は、ねじりコイルばねのコイル部が楽器ケース1の側板5に設けられた支持突起部26に取り付けられ、この状態で一端部23aが側板5に取り付けられて固定され、他端部23bがガイド部19の後端部における前蓋15のガイド突起部15aの移動軌跡上に、ガイド部19の前側に向けて斜め上方に傾斜した状態で、弾力的に出没可能に突出する構成であるから、前蓋15の動きを確実に制動することができる。
すなわち、この第2の制動部23は、鍵盤蓋14が鍵盤部7を開放させて開く際に、前蓋15のガイド突起部15aが第2の制動部23の他端部23bに弾接すると、この他端部23bがガイド突起部15aの移動軌跡上から押し出される方向に向けて弾力的に変位することにより、前蓋15の動きを重くするように前蓋15の閉動作を制動することができる。
この場合、第2の制動部23は、その他端部23bがガイド部19の前側に向けて斜め上方に傾斜しているので、前蓋15のガイド突起部15aが他端部23bをガイド突起部15aの移動軌跡上から押し出す方向に向けて弾性変位させて乗り越えることにより、ガイド突起部15aにクリック感を付与することができる。
すなわち、この第2の制動部23では、その他端部23bをガイド突起部15aが弾性変位させて乗り越える際に、ガイド突起部15aが他端部23bに当接して、前蓋15の動きを急激に重くし、ガイド突起部15aが他端部23bを乗り越えると、前蓋15の動きを急激に軽くすることができ、これによりガイド突起部15aにクリック感を付与することができるので、前蓋15のガイド突起部15aが第2の制動部23の他端部23bを乗り越えたことを確認することができる。
また、この第2の制動部23は、その他端部23bを前蓋15のガイド突起部15aが乗り越えた際に、他端部23bが弾性復帰してガイド突起部15aの移動軌跡上に突出することにより、弾性復帰した突出した他端部23bによって前蓋15のガイド突起部15aがガイド部19の前側に向けて不用意に移動するのを阻止することができ、これにより前蓋15を安全に起立させた状態を維持することができる。
さらに、この第2の制動部23は、鍵盤部7の後部上側に前蓋15を前側に移動させて鍵盤蓋14を閉じる際に、第2の制動部23の他端部23bがガイド部19の前側に向けて斜め上方に傾斜した状態で、ガイド部19の後端部におけるガイド突起部15aの移動軌跡上に弾力的に突出しているので、この他端部23bの傾斜に沿ってガイド突起部15aを移動させることができ、これにより他端部23bを容易に弾性変位させることができるので、ガイド突起部15aを良好に乗り越えさせることができる。
また、この鍵盤蓋開閉装置20では、鍵盤蓋14が鍵盤部7を開放して開いた際に、前蓋15の前端部を係脱可能に係止するロック部27を備えていることにより、鍵盤蓋14が鍵盤部7を開放して開いた際に、ロック部27によって前蓋15を鍵盤部7の後部上側に起立させた状態で、前蓋15の前端部をロックすることができるので、安全に前蓋15を鍵盤部7の後部上側に起立させた状態で維持することができる。
この場合、ロック部27は、ガイド部19の後端部に位置する楽器ケース1の側板5の内面に取り付けられた本体部27aと、この本体部27a内に出没可能に取り付けて前蓋15のガイド突起部15aを係脱可能に係止するキャッチ部27bとを備えているので、前蓋15のガイド突起部15aをキャッチ部27bで係止してロックすることができ、これにより安全に前蓋15を鍵盤部7の後部上側に起立させた状態で維持することができる。
すなわち、このロック部27は、前蓋15のガイド突起部15aが第2の制動部23の他端部23bを乗り越えて、鍵盤蓋14が鍵盤部7を開放して開いた際に、キャッチ部27bが前蓋15のガイド突起部15aをキャッチして係止することができるので、前蓋15を鍵盤部7の後部上側に起立させた状態で確実にロックすることができる。
また、このロック部27は、キャッチ部27bが前蓋15のガイド突起部15aをキャッチして係止した状態で、前蓋15を前側に移動させて鍵盤蓋14を閉じる際に、前蓋15を、一度、鍵盤部7の後方に向けて押すことにより、キャッチ部27bによる前蓋15のガイド突起部15aの係止を解除することができるので、簡単な操作で、キャッチ部27bから前蓋15のガイド突起部15aを容易に離脱させることができる。
なお、上述した第2実施形態では、前蓋15と後蓋16とを互いに引き寄せて山折に折り曲げる方向に付勢する付勢部材として、引張コイルばねからなるばね部材21を用いた場合について述べたが、これに限らず、ねじりコイルばねを用いても良く、またゴム紐などの弾性を有する線材を用いても良い。
また、上述した第2実施形態では、前蓋15の前端部を制動する第1、第2の各制動部22、23として、ねじりコイルばねを用いた場合について述べたが、これに限らず、ゴムやクッション材などの弾性部材を用いても良い。
さらに、上述した第2実施形態では、ロック部27が本体部24aとキャッチ部24bとを有し、キャッチ部24bで前蓋15のガイド突起部15aをキャッチして係止する構成である場合について述べたが、これに限らず、ロック部として磁石を用い、この磁石で前蓋15のガイド突起部15aを磁力で吸着するように構成しても良い。この場合には、前蓋15のガイド突起部15aを、磁性材を含む金属で形成すれば良い。
(第3実施形態)
次に、図6を参照して、この発明を鍵盤楽器に適用した第3実施形態について説明する。この場合にも、図1および図2に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この鍵盤楽器は、図6に示すように、第1のスピーカ31および第2のスピーカ32を備えた構成であり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
第1のスピーカ31は、フルレンジのスピーカであり、図6に示すように、楽器ケース1の底板2に取り付けられている。すなわち、この第1のスピーカ31は、鍵盤部7の後方に位置する個所、つまりアクション機構部10の下側に位置する底板2の下面に、上向き状態で取り付けられている。この場合、底板2には、放音用の貫通孔2aが、第1のスピーカ31に対応して設けられている。
また、この底板2の下面には、図6に示すように、第1のスピーカ31を収納するスピーカボックス33が取り付けられている。これにより、第1のスピーカ31は、高音側の音が底板2の貫通孔2aを通して楽器ケース1内に放音され、低音側の音がスピーカボックス33から楽器ケース1の下側に放音されるように構成されている。
また、第2のスピーカ32は、ツィータやウーハなどのスピーカであり、図6に示すように、鍵盤部7とアクション機構部10とを仕切る仕切部材12の上前板12bの内面に取り付けられている。すなわち、この第2のスピーカ32は、楽器ケース1内におけるアクション機構部10の前部上方に位置し、この状態で取付板32aによって斜め前側上方に向けて取り付けられている。
この場合、第2のスピーカ32の前側斜め上方に位置する仕切部材12の上前板12bの個所には、図6に示すように、第1の放音孔34が設けられている。この第1の放音孔34は、鍵盤蓋14が山折に折り曲げられて鍵盤部7の後部上方に起立した際に、第1の放音孔34の上部が、起立した鍵盤蓋14の上部よりも上側に位置した状態で設けられている。
これにより、第1の放音孔34は、図6に示すように、第1のスピーカ31から楽器ケース1内に放音されてアクション機構部10を通過した高音側の音を楽器ケース1の前側外部に放音すると共に、第2のスピーカ32から放音された音をそのまま楽器ケース1の前側外部に放音するように構成されている。
また、天板6の後部側には、第1実施形態と同様、放音蓋6aが開閉可能に設けられている。この放音蓋6aの下側には、補助天板9が設けられている。この補助天板9には、放音孔9a(この第3実施形態では第2の放音孔9aと称す)が上下に貫通して設けられている。この場合、第2の放音蓋6aは、その後端部が蝶番6bによって後板4の上端部に回転可能に取り付けられ、この蝶番6bを中心に上下方向に回転して補助天板9の第2の放音孔9aを開閉するように構成されている。
これにより、第2の放音孔9aは、図6に示すように、放音蓋6aを上方に回転させて前上りに傾斜させた際に、開放され、この状態で第1のスピーカ31から楽器ケース1内に放音されてアクション機構部10を通過した高音側の音を楽器ケース1の上側に放音させ、この放音した音が放音蓋6aで楽器ケース1の前側に向けて反響されるように構成されている。
このような鍵盤楽器によれば、第1実施形態と同様の作用効果があるほか、鍵盤蓋14を鍵盤部7の後部上側に起立させて折り畳んで鍵盤部7を開放させた状態で、鍵盤部7の複数の鍵8を押鍵操作して演奏する際に、第1のスピーカ31および第2のスピーカ32で演奏に応じた楽音を良好に発生させることができる。
この場合、この鍵盤楽器では、第1のスピーカ31で発生した楽音のうち、低音側の音をスピーカボックス33から楽器ケース1の下側に向けて良好に放音することができる。また、この鍵盤楽器では、第1のスピーカ31で発生した楽音のうち、高音側の音を底板2の貫通孔2aから楽器ケース1内に確実に放音することができ、この楽器ケース1内に放音された高音側の音を仕切部材12の上前板12bに設けられた第1の放音孔34から楽器ケース1の前側に向けて良好に放音することができる。
すなわち、この鍵盤楽器では、楽器ケース1内に放音された第1のスピーカ31の高音側の音がアクション機構部10内を通過することにより、この通過した高音側の音を仕切部材12の上前板12bに設けられた第1の放音孔34から楽器ケース1の前側に放音すると共に、起立した状態の鍵盤蓋14と天板6との間を通して楽器ケース1の更に前側に向けて良好に放音することができる。
この場合、天板6の放音蓋6aが開いて第2の放音孔9aを開放させた場合には、楽器ケース1内に放音された第1のスピーカ31の高音側の音がアクション機構部10を通過して第1の放音孔34から楽器ケース1の前側に向けて放音されるときに、アクション機構部10を通過した高音側の音の一部を第2の放音孔9aから楽器ケース1の上側に放音させることができると共に、この放音された高音側の音を放音蓋6aで楽器ケース1の前側に向けて良好に反響させることができる。
また、この鍵盤楽器では、第2のスピーカ32で発生した楽音を仕切部材12の上前板12bの第1の放音孔34から楽器ケース1の前側に向けて放音することができると共に、この放音された音を起立した状態の鍵盤蓋14と天板6との間から楽器ケース1の更に前側に向けて良好に放音することができる。これにより、この鍵盤楽器では、第1のスピーカ31と第2のスピーカ32とで発生した楽音を良好に楽器ケース1の前側に向けて放音させることができる。
なお、上述した第3実施形態においても、第2実施形態と同様、前蓋15と後蓋16とを折り曲げる方向に付勢するばね部材21と、前蓋15の前端部を制動する第1、第2の各制動部22、23と、前蓋15のガイド突起部15aをロックするロック部27と、を備えた構成であっても良い。
また、上述した第3実施形態では、第1のスピーカ31を楽器ケース1の底板2の下面に上向き状態で設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば底板2の下面に下向きに設けても良く、また楽器ケース1の内部に第1のスピーカ31を設けても良い。この場合には、楽器ケース1内における底板2の上面に第1のスピーカ31を上向きまたは下向きに設けても良く、また楽器ケース1内における天板6の下面に第1のスピーカ31を上向きまたは下向きに設けても良い。
また、上述した第1〜第3の各実施形態では、鍵盤部7の後方に位置する楽器ケース1内にアクション機構部10を設けた場合について述べたが、これに限らず、鍵盤部7の複数の鍵8それぞれアクション荷重を付与するハンマー部材を設けた構成でも良く、また必ずしもアクション機構部10やハンマー部材を備えている必要はない。
また、上述した第1〜第3の各実施形態では、鍵盤蓋14は、前蓋15と後蓋16とが連結部材で少し山折に折れ曲がった状態で鍵盤部7を覆うように構成されている。これはなっている方が鍵盤蓋14を持ち上げるだけで容易に曲がり始めるため、鍵盤蓋14を開放する操作がやりやすいためであり、この前蓋15と後蓋16と平坦にした状態で鍵盤部7を覆うように構成してもよい。
ただし、このように前蓋15と後蓋16を平坦にすると、折れ曲がった状態と比べて鍵盤蓋14の開放がやりにくくなる可能性が出てくるため、前蓋15の後端部と後蓋16の前端部との間にばね等を設けて、鍵盤蓋14を持ち上げるきっかけを作るようにしてもよい。
また、図7に示すように、前蓋15の表面に譜面受け部15aを設けることも可能である。鍵盤部7を開放して前蓋15が鍵盤部7の後部上方に鍵盤部7に対してほぼ垂直な状態で起立させた状態で、この譜面受け部15aに譜面を立てれば、譜面を演奏者の視界の中心におくことができる。
さらに、上述した第1〜第3の各実施形態では、回転支点部18が軸部18aと軸受部18bとで構成されている場合について述べたが、これに限らず、鍵盤蓋14が閉じて鍵盤部7を覆う閉動作のときに負荷を付与するダンパー機構を回転支点部18に設けた構成であっても良い。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、鍵盤部と、前記鍵盤部が設けられた楽器ケースと、前蓋と後蓋とが連結部材によって折り曲げ可能に連結され、前記前蓋及び後蓋を折り曲げた状態で前記鍵盤部を開放する鍵盤蓋と、前記鍵盤部の上方に設けられ、前記鍵盤蓋が前記鍵盤部を開放した際に、前記後蓋の前端部を、当該後蓋の後端部より上方にするとともに、当該後蓋を、開放する前と比べて前記鍵盤部の後部に位置させるように、前記後蓋の後端部を回転させる回転支点部と、前記鍵盤蓋が前記鍵盤部を開放した際に、前記前蓋の前端部を前記回転支点部の下方へガイドすることにより、前記前蓋の後端部を当該前蓋の前端部よりを上方にするとともに、当該前蓋を、開放する前と比べて前記鍵盤部の後部に位置させるガイド部と、を備えている鍵盤楽器である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の鍵盤楽器において、前記回転支点部は、前記鍵盤部の後部上方に設けられ、前記鍵盤蓋が前記鍵盤部を開放した際に、前記後蓋の前端部を、当該後蓋の後端部より上方にして当該後蓋を前記鍵盤部の後部に起立させるように、前記後蓋の後端部を回転させる、鍵盤楽器である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の鍵盤楽器において、前記ガイド部は、前記前蓋の後端部を当該前蓋の前端部よりを上方にして当該前蓋を前記鍵盤部の後部に起立させる、鍵盤楽器である。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の鍵盤楽器において、前記楽器ケースは、底板と、前記底板の両側部に起立して設けられた一対の側板と、前記鍵盤部後端部上を覆うカバー板とを有する鍵盤楽器である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の鍵盤楽器において、前記ガイド部は、前記前蓋の前端下部に設けられたガイド突起部が挿入して前記鍵盤部の前後方向にガイドするために、前記一対の側板の各内面に設けられた溝部である鍵盤楽器である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の鍵盤楽器において、前記溝部は、前記鍵盤部の前端部から前記鍵盤部の上側に沿って前記カバー板の上方まで連続して設けられるとともに、当該カバー板側の端部は下降した形状を有する鍵盤楽器である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の鍵盤楽器において、前記鍵盤蓋が前記鍵盤部を開放した際に、起立した前記前蓋の後端部に対して、前記回転支点部により起立していく前記後蓋の前端部から加重が加えられることにより、前記ガイド突起部は、前記溝部の前記カバー板側の端部にて移動を停止する鍵盤楽器である。
請求項8に記載の発明は、請求項4に記載の鍵盤楽器において、前記回転支点部は、前記カバー板の上方でかつ前記一対の側板間に設けられた軸部と、前記後蓋の後端上部に設けられた筒状の軸受部とを備え、当該軸部が前記軸受部に挿入された状態で前記軸部を中心に前記後蓋が上下方向に回転するように構成される鍵盤楽器である。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の鍵盤楽器において、前記前蓋は、その前後方向の長さが前記後蓋の前後方向の長さよりも長く形成されている鍵盤楽器である。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の鍵盤楽器において、前記回転支点部の軸部は、前記カバー板上方に設けられている前記溝部より高い位置に設けられている鍵盤楽器である。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の鍵盤楽器において、前記回転支点部の軸部は、前記溝部より高い位置であって、前記鍵盤蓋が前記鍵盤部を開放した際に、前記溝部に挿入されているガイド突起部と接触しない位置に設けられている鍵盤楽器である。
請求項12に記載の発明は、請求項1に記載の鍵盤楽器において、前記鍵盤部に対する押鍵に応答して楽音を発生させる信号を出力する回路部をさらに有する鍵盤楽器である。
請求項13に記載の発明は、請求項1に記載の鍵盤楽器において、前記前蓋及び前記後蓋の前記鍵盤部側の面同士を近づけるように折り曲げる方向に付勢する付勢部材をさらに有する鍵盤楽器である。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の鍵盤楽器において、前記鍵盤蓋が前記鍵盤部を覆って閉じる際に前記前蓋の前端部を弾力的に制動する第1の制動部と、前記鍵盤蓋が前記鍵盤部を開放して開く際に前記前蓋の前端部を弾力的に制動する第2の制動部と、を備えている鍵盤楽器である。
請求項15に記載の発明は、請求項13に記載の鍵盤楽器において、前記鍵盤蓋が前記鍵盤部を開放して開いた際に前記前蓋の前端部を係脱可能に係止するロック部を備えている鍵盤楽器である。
請求項16に記載の発明は、請求項1に記載の鍵盤楽器において、前記前板の表面に譜面受け部を設けた鍵盤楽器である。
請求項17に記載の発明は、鍵盤部が設けられた楽器ケースと、前蓋と後蓋とが連結部材によって折り曲げ可能に連結され、前記前蓋及び後蓋を折り曲げた状態で前記鍵盤部を開放する鍵盤蓋と、前記鍵盤部の上方に設けられ、前記鍵盤蓋が前記鍵盤部を開放した際に、前記後蓋の前端部を当該後蓋の後端部より上方にするとともに、当該後蓋を、開放する前と比べて前記鍵盤部の後部に位置させるように、前記後蓋の後端部を回転させる回転支点部と、前記鍵盤蓋が前記鍵盤部を開放した際に、前記前蓋の前端部を前記回転支点部の下方へガイドすることにより、前記前蓋の後端部を当該前蓋の前端部より上方にするとともに、当該前蓋を、開放する前と比べて前記鍵盤部の後部に位置させるガイド部と、を備えている鍵盤蓋開閉装置である。
請求項17に記載の発明は、操作部が設けられたケースと、前蓋と後蓋とが連結部材によって折り曲げ可能に連結され、前記前蓋及び後蓋を折り曲げた状態で前記操作部を開放する蓋と、前記操作部の上方に設けられ、前記操作部を開放する際に、前記後蓋の前端部を当該後蓋の後端部より上方にするとともに、当該後蓋を、開放する前と比べて前記操作部の後部に位置させるように、前記後蓋の後端部を回転させる回転支点部と、前記前蓋の前端部を前記回転支点部の下方へガイドすることにより、前記前蓋の後端部を当該前蓋の前端部より上方にするとともに、当該前蓋を、開放する前と比べて前記操作部の後部に位置させるようにして前記操作部を開放するガイド部と、を備えている蓋開閉装置である。
1 楽器ケース
7 鍵盤部
8 鍵
10 アクション機構部
12 仕切部材
13、20 鍵盤蓋開閉装置
14 鍵盤蓋
15 前蓋
16 後蓋
17 連結部材
18 回転支点部
19 ガイド部
21 ばね部材
22 第1の制動部
23 第2の制動部
27 ロック部
31 第1のスピーカ
32 第2のスピーカ

Claims (18)

  1. 鍵盤部と、
    前記鍵盤部が設けられた楽器ケースと、
    前蓋と後蓋とが連結部材によって折り曲げ可能に連結され、前記前蓋及び後蓋を折り曲げた状態で前記鍵盤部を開放する鍵盤蓋と、
    前記鍵盤部の上方に設けられ、前記鍵盤部を開放する際に、前記後蓋の前端部を当該後蓋の後端部より上方にするとともに、当該後蓋を、開放する前と比べて前記鍵盤部の後部に位置させるように、前記後蓋の後端部を回転させる回転支点部と、
    前記前蓋の前端部を前記回転支点部の下方へガイドすることにより、前記前蓋の後端部を当該前蓋の前端部よりを上方にするとともに、当該前蓋を、開放する前と比べて前記鍵盤部の後部に位置させることにより、前記鍵盤部を開放するガイド部と、
    を備えている鍵盤楽器。
  2. 請求項1に記載の鍵盤楽器において、前記回転支点部は、前記鍵盤部の後部上方に設けられ、前記鍵盤蓋が前記鍵盤部を開放した際に、前記後蓋の前端部を、当該後蓋の後端部より上方にして当該後蓋を前記鍵盤部の後部に対して起立させるように、前記後蓋の後端部を回転させる、鍵盤楽器。
  3. 請求項1又は2に記載の鍵盤楽器において、前記ガイド部は、前記前蓋の後端部を当該前蓋の前端部よりを上方にして当該前蓋を前記鍵盤部の後部に対して起立させる、鍵盤楽器。
  4. 請求項1に記載の鍵盤楽器において、前記楽器ケースは、底板と、前記底板の両側部に起立して設けられた一対の側板と、前記鍵盤部後端部上を覆うカバー板とを有する鍵盤楽器。
  5. 請求項4に記載の鍵盤楽器において、前記ガイド部は、前記前蓋の前端下部に設けられたガイド突起部が挿入して前記鍵盤部の前後方向にガイドするために、前記一対の側板の各内面に設けられた溝部である鍵盤楽器。
  6. 請求項5に記載の鍵盤楽器において、前記溝部は、前記鍵盤部の前端部から前記鍵盤部の上側に沿って前記カバー板の上方まで連続して設けられるとともに、当該カバー板側の端部は下降した形状を有する鍵盤楽器。
  7. 請求項6に記載の鍵盤楽器において、前記鍵盤蓋が前記鍵盤部を開放した際に、起立した前記前蓋の後端部に対して、前記回転支点部により起立していく前記後蓋の前端部から加重が加えられることにより、前記ガイド突起部は、前記溝部の前記カバー板側の端部にて移動を停止する鍵盤楽器。
  8. 請求項4に記載の鍵盤楽器において、前記回転支点部は、前記カバー板の上方でかつ前記一対の側板間に設けられた軸部と、前記後蓋の後端上部に設けられた筒状の軸受部とを備え、当該軸部が前記軸受部に挿入された状態で前記軸部を中心に前記後蓋が上下方向に回転するように構成される鍵盤楽器。
  9. 請求項8に記載の鍵盤楽器において、前記前蓋は、その前後方向の長さが前記後蓋の前後方向の長さよりも長く形成されている鍵盤楽器。
  10. 請求項9に記載の鍵盤楽器において、前記回転支点部の軸部は、前記カバー板上方に設けられている前記溝部より高い位置に設けられている鍵盤楽器。
  11. 請求項10に記載の鍵盤楽器において、前記回転支点部の軸部は、前記溝部より高い位置であって、前記鍵盤蓋が前記鍵盤部を開放した際に、前記溝部に挿入されているガイド突起部と接触しない位置に設けられている鍵盤楽器。
  12. 請求項1に記載の鍵盤楽器において、前記鍵盤部に対する押鍵に応答して楽音を発生させる信号を出力する回路部をさらに有する鍵盤楽器。
  13. 請求項1に記載の鍵盤楽器において、前記前蓋及び前記後蓋の前記鍵盤部側の面同士を近づけるように折り曲げる方向に付勢する付勢部材をさらに有する鍵盤楽器。
  14. 請求項13に記載の鍵盤楽器において、前記鍵盤蓋が前記鍵盤部を覆って閉じる際に前記前蓋の前端部を弾力的に制動する第1の制動部と、前記鍵盤蓋が前記鍵盤部を開放して開く際に前記前蓋の前端部を弾力的に制動する第2の制動部と、を備えている鍵盤楽器。
  15. 請求項13に記載の鍵盤楽器において、前記鍵盤蓋が前記鍵盤部を開放して開いた際に前記前蓋の前端部を係脱可能に係止するロック部を備えている鍵盤楽器。
  16. 請求項1に記載の鍵盤楽器において、前記前板の表面に譜面受け部を設けた鍵盤楽器。
  17. 鍵盤部が設けられた楽器ケースと、
    前蓋と後蓋とが連結部材によって折り曲げ可能に連結され、前記前蓋及び後蓋を折り曲げた状態で前記鍵盤部を開放する鍵盤蓋と、
    前記鍵盤部の上方に設けられ、前記鍵盤部を開放する際に、前記後蓋の前端部を当該後蓋の後端部より上方にするとともに、当該後蓋を、開放する前と比べて前記鍵盤部の後部に位置させるように、前記後蓋の後端部を回転させる回転支点部と、
    前記前蓋の前端部を前記回転支点部の下方へガイドすることにより、前記前蓋の後端部を当該前蓋の前端部より上方にするとともに、して当該前蓋を、、開放する前と比べて前記鍵盤部の後部に位置させるようにして前記鍵盤部を開放するガイド部と、
    を備えている鍵盤蓋開閉装置。
  18. 操作部が設けられたケースと、
    前蓋と後蓋とが連結部材によって折り曲げ可能に連結され、前記前蓋及び後蓋を折り曲げた状態で前記操作部を開放する蓋と、
    前記操作部の上方に設けられ、前記操作部を開放する際に、前記後蓋の前端部を当該後蓋の後端部より上方にするとともに、当該後蓋を、開放する前と比べて前記操作部の後部に位置させるように、前記後蓋の後端部を回転させる回転支点部と、
    前記前蓋の前端部を前記回転支点部の下方へガイドすることにより、前記前蓋の後端部を当該前蓋の前端部より上方にするとともに、当該前蓋を、開放する前と比べて前記操作部の後部に位置させるようにして前記操作部を開放するガイド部と、
    を備えている蓋開閉装置。
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