JP2015139986A - 液体供給ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】回路基板、係合部材の保護を蓋の一部部位単独での保護機能の実効性を高めたカートリッジを提供する。
【解決手段】カートリッジ4は、回路基板410を、筐体420の第1端壁423に形成された基板載置部に固定して備え、筐体420に固定される蓋401を、凹部421を覆う蓋部430と第1端壁423の側において蓋部430から外方に延在する外方延在部431とを有するものとする。蓋401の外方延在部431は、蓋401から筐体420に向かう第1方向に沿って蓋部430からから突出して延び、第1方向からの蓋401の平面視において、回路基板410の端子に重なるまで延在する。
【選択図】図6
【解決手段】カートリッジ4は、回路基板410を、筐体420の第1端壁423に形成された基板載置部に固定して備え、筐体420に固定される蓋401を、凹部421を覆う蓋部430と第1端壁423の側において蓋部430から外方に延在する外方延在部431とを有するものとする。蓋401の外方延在部431は、蓋401から筐体420に向かう第1方向に沿って蓋部430からから突出して延び、第1方向からの蓋401の平面視において、回路基板410の端子に重なるまで延在する。
【選択図】図6
Description
本発明は、液体供給ユニットに関する。
液体を液体噴射装置に供給可能な液体供給ユニットとしては、従来から、液体噴射装置の一例であるプリンターにインクを供給するインクカートリッジ(単に「カートリッジ」ともいう。)が知られている。このカートリッジは、液体としてのインクを収容するための凹形状の液体収容部を筐体で形成し、当該筐体に蓋を固定した状態で、インクを収容し、その収容したインクをプリンターに供給する。
こうしたカートリッジでは、収容する色情報や残収容量等の各種情報をプリンターに伝達する必要がある。このため、カートリッジの底壁から立ち上がった外周壁には、プリンターとの間で情報をやり取りするための回路基板が備え付けられる。この他、プリンターへのカートリッジの装着に際しての装着姿勢維持のため、カートリッジの底壁から立ち上がった外周壁に係合レバー等の係合部材を備え付けることもなされている。上記した回路基板や係合部材は、カートリッジ外周壁の外側に位置することから、カートリッジの蓋の一部部位をカートリッジ外側まで張り出して、これら回路基板や係合部材を保護する手法が提案されている(例えば、特許文献1等)。
ところで、特許文献1では、カートリッジ外側まで張り出した蓋の一部部位(以下、適宜、蓋張出部と称する)での保護を行うに当たり、蓋張出部と回路基板との間に、蓋体および回路基板保持部とは別体の凸部を必要とする。よって、蓋張出部単独では保護機能を発揮できないことが危惧される。また、特許文献2では、蓋張出部での保護を行うに当たり、係合レバーを蓋張出部の近傍まで延ばさないと、蓋張出部単独での保護機能の実効性が期待できないことが危惧される。こうしたことから、カートリッジ外側まで張り出した蓋の一部部位単独での保護機能の実効性を高めることが要請されるに到った。また、端子を備えた液体供給ユニットや、当該ユニットから液体の供給を受ける液体噴射装置、液体供給ユニットと液体噴射装置とを備えたシステム等において、小型化、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、液体供給ユニットが提供される。この液体供給ユニットは、液体を液体噴射装置に供給可能な液体供給ユニットであって、凹部を有する筐体と、前記凹部を覆い前記筐体に固定される蓋と、前記筐体の外側壁に位置し、前記液体噴射装置の電極と電気的接触可能な端子とを備える。そして、前記蓋は、前記凹部を覆う蓋部と、前記端子が位置する前記外側壁の側において、前記蓋部から外方に延在する外方延在部とを有し、該外方延在部は、前記蓋から前記筐体に向かう第1方向に沿って前記蓋部から突出して延び、前記第1方向からの前記蓋の平面視において、前記端子と重なるまで延在する。この形態の液体供給ユニットは、凹部を覆う蓋部から外方に延在する外方延在部を、第1方向に沿って蓋部から突出して延ばすことで、第1方向において、端子の側に近づける。よって、この形態の液体供給ユニットによれば、外方延在部単独での端子の保護機能の実効性を高めることができる。また、凹部を覆う蓋部から第1方向に沿って外方延在部を突出して延ばすという簡易な構造により、外方延在部単独での端子の保護機能を得ることができる。
(2)上記形態の液体供給ユニットにおいて、前記端子は回路基板に形成され、前記筐体は前記回路基板が固定される載置部を前記外側壁に有し、前記載置部には前記回路基板と重なる位置に開口が形成され、前記第1方向からの前記蓋の平面視において、前記蓋の前記外方延在部は前記開口と重なるようにしてもよい。こうすれば、次の利点がある。端子が形成された回路基板は、筐体の外側壁における載置部に、通常、熱カシメで固定される。この熱カシメの際に発生する熱は、基板載置部は元より筐体にも伝播させないことが望ましい。上記形態の液体供給ユニットによれば、載置部において回路基板と重なる位置に形成した開口により上記の熱を逃がすことができる上に、外方延在部をこの開口と重なるようにして、開口を外方延在部で塞ぐことができるので、開口への異物混入を防止できる。
(3)上記形態の液体供給ユニットにおいて、前記蓋の前記外方延在部は前記載置部に係合する突出端を備えるようにできる。こうすれば、外方延在部により載置部を補強できるので、載置部への回路基板の固定に支障を来さない。
(4)上記いずれかの形態の液体供給ユニットにおいて、前記筐体は、前記凹部の底面をなして前記蓋の前記蓋部に対向する底壁と、該底壁から立ち上がり前記蓋の前記蓋部に交差する第1側壁と、前記底壁から立ち上がって前記蓋の前記蓋部に交差すると共に前記第1側壁に対向する第2側壁と、前記第1側壁の一方の端部と前記第2側壁の一方の端部の間において前記底壁から立ち上がって前記蓋の前記蓋部に交差する第1端壁と、前記第1側壁の他方の端部と前記第2側壁の他方の端部の間において前記底壁から立ち上がって前記蓋の前記蓋部に交差すると共に前記第1端壁と対向する第2端壁と、を有し、前記端子は、前記外側壁としての前記第1端壁に位置し、前記第2端壁から前記第1端壁に向かう第2方向において、前記蓋の前記外方延在部は前記端子より外方に突出しているようにできる。こうすれば、外方延在部単独での端子の保護機能の実効性を第2方向においても高めることができる。
(5)上記ずれかの形態の液体供給ユニットにおいて、前記蓋の前記外方延在部は前記液体噴射装置と係合可能な係合部を有するようにできる。こうすれば、外方延在部により液体噴射装置への係合機能も発揮できる。
(6)本発明の他の形態によれば、液体供給ユニットが提供される。この液体供給ユニットは、液体を液体噴射装置に供給可能な液体供給ユニットであって、凹部を有する筐体と、該筐体に固定されて前記凹部を覆う蓋と、前記筐体の外側壁に位置し、前記液体噴射装置と係合可能な係合部とを備える。そして、前記蓋は、前記凹部を覆う蓋部と、前記係合部が位置する前記外側壁の側において、前記蓋部から外方に延在する外方延在部とを有し、該外方延在部は、前記蓋から前記筐体に向かう第1方向に沿って前記蓋部から突出して延び、前記第1方向からの前記蓋の平面視において、前記係合部と重なるまで延在する。この形態の液体供給ユニットは、凹部を覆う蓋部から外方に延在する外方延在部を、第1方向に沿って蓋部から突出して延ばすことで、第1方向において、係合部の側に近づける。よって、この形態の液体供給ユニットによれば、外方延在部単独での係合部の保護機能の実効性を高めることができる。また、凹部を覆う蓋部から第1方向に沿って外方延在部を突出して延ばすという簡易な構造により、外方延在部単独での係合部の保護機能を得ることができる。
(7)上記の形態の液体供給ユニットにおいて、前記筐体は、前記凹部の底面をなして前記蓋の前記蓋部に対向する底壁と、該底壁から立ち上がり前記蓋の前記蓋部に交差する第1側壁と、前記底壁から立ち上がって前記蓋の前記蓋部に交差すると共に前記第1側壁に対向する第2側壁と、前記第1側壁の一方の端部と前記第2側壁の一方の端部の間において前記底壁から立ち上がって前記蓋の前記蓋部に交差する第1端壁と、前記第1側壁の他方の端部と前記第2側壁の他方の端部の間において前記底壁から立ち上がって前記蓋の前記蓋部に交差すると共に前記第1端壁と対向する第2端壁と、を有し、前記係合部は、前記外側壁としての前記第1端壁に位置し、前記第2端壁から前記第1端壁に向かう第2方向において、前記蓋の前記外方延在部は前記係合部より外方に突出している。こうすれば、外方延在部単独での係合部の保護機能の実効性を第2方向においても高めることができる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素は全てが必須のものではなく、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部または全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部または全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
また、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、液体供給ユニットから液体の供給を受ける液体噴射装置、液体供給ユニットと液体噴射装置とを備えたシステム等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A〜C.各種実施形態:
D.各種変形例:
A〜C.各種実施形態:
D.各種変形例:
A.第1実施形態:
A−1:液体噴射システム1の構成:
図1は液体噴射システム1の概略構成を示す斜視図、図2は液体噴射システム1の内部構成を概略的に示す斜視図である。図1および図2には、互いに直交するXYZ軸が描かれている。このX軸は、後述のキャリッジ8の往復動作方向に沿った軸であり、キャリッジ8の往復動に伴う印字の際の主走査方向に沿った軸である。Y軸は、机等に水平に載置された液体噴射システム1における前後方向に沿った軸であり、キャリッジ8の往復動に伴う印字の際の副走査方向に沿った軸である。Z軸は、机等に水平に載置された液体噴射システム1における前後方向に沿った軸である。図2以降に示す各図についても必要に応じてXYZ軸を付している。図1および図2のXYZ軸は他の図のXYZ軸にも対応している。液体噴射システム1は、液体噴射装置としてのプリンター10と、2種類のカートリッジ4,5と、を備える。図2に示すように、本実施形態の液体噴射システム1では、プリンター10のカートリッジ装着部7にカートリッジ4,5が着脱可能に装着され、このカートリッジ装着部7は、インク吐出を図る吐出ヘッドを備えるキャリッジ8に装着され、通常、キャリッジ8と一体とされている。以下、カートリッジ4を「第1のカートリッジ4」と、カートリッジ5を「第2のカートリッジ5」と適宜称することとする。
A−1:液体噴射システム1の構成:
図1は液体噴射システム1の概略構成を示す斜視図、図2は液体噴射システム1の内部構成を概略的に示す斜視図である。図1および図2には、互いに直交するXYZ軸が描かれている。このX軸は、後述のキャリッジ8の往復動作方向に沿った軸であり、キャリッジ8の往復動に伴う印字の際の主走査方向に沿った軸である。Y軸は、机等に水平に載置された液体噴射システム1における前後方向に沿った軸であり、キャリッジ8の往復動に伴う印字の際の副走査方向に沿った軸である。Z軸は、机等に水平に載置された液体噴射システム1における前後方向に沿った軸である。図2以降に示す各図についても必要に応じてXYZ軸を付している。図1および図2のXYZ軸は他の図のXYZ軸にも対応している。液体噴射システム1は、液体噴射装置としてのプリンター10と、2種類のカートリッジ4,5と、を備える。図2に示すように、本実施形態の液体噴射システム1では、プリンター10のカートリッジ装着部7にカートリッジ4,5が着脱可能に装着され、このカートリッジ装着部7は、インク吐出を図る吐出ヘッドを備えるキャリッジ8に装着され、通常、キャリッジ8と一体とされている。以下、カートリッジ4を「第1のカートリッジ4」と、カートリッジ5を「第2のカートリッジ5」と適宜称することとする。
第1のカートリッジ4は、単色インク、例えばブラックインクを収容する。第2のカートリッジ5は、複数の色のインクを収容するものであり、本実施形態では、内部に3つの液体収容部が区画形成されている。これにより、本実施形態の第2のカートリッジ5は、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクを収容する。
ここで、カートリッジ装着部7に装着されるカートリッジの数や種類は、本実施形態に限定されるものではない。例えば、4つの第1のカートリッジ4をブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色インクに対応して用意し、これら4つの第1のカートリッジ4をカートリッジ装着部7に装着しても良い。また、他の色(例えば、ライトアゼンタやライトシアン)のインクを収容するカートリッジをカートリッジ装着部7に装着しても良い。このように各色のインク毎に第1のカートリッジ4を装着する場合には、第2のカートリッジ5については装着を省略すればよい。
プリンター10は、インクジェットプリンターである。図1に示すように、プリンター10は、ハウジング14と、用紙供給部カバー16と、記録部保護カバー18と、排出部カバー20と、操作部22とを備える。また、図2に示すように、プリンター10は、装置本体12を備える。
図1に示すように、ハウジング14は、装置本体12の周囲を覆って、プリンター10の外観を構成している。また、プリンター10の上面には、用紙供給部カバー16が設けられている。用紙供給部カバー16は、ハウジング14の上面に回動可能に取り付けられている。用紙供給部カバー16は、ハウジング14に対して開いた状態(図1)と、閉じた状態(図示せず)とを取り得る。用紙供給部カバー16はハウジング14に対して閉じた状態にある場合、ハウジング14の上面とともにプリンター10の上面を構成する。
用紙供給部カバー16はハウジング14に対して開いた状態にある場合、プリンター10の背面側(−Y方向側)に傾斜した状態となる。この状態において、用紙供給部カバー16の裏面は、用紙の載置面16aとして機能する。この用紙供給部カバー16がハウジング14に対して開いた状態にある場合、装置本体12の後述する用紙供給部24の用紙開口部26は、プリンター10の上方に対して開いた状態となる。このため、用紙供給部24は、載置面16aに載置された用紙を給送経路に給送可能となる。給送経路とは、印刷を行う際の用紙の移動経路である。用紙開口部26には、一対の用紙ガイド28が設けられている。一対の用紙ガイド28は、プリンター10の幅方向(X軸方向)における間隔を調節可能に構成されている。一対の用紙ガイド28は、用紙の幅方向における両端を拘束し、幅方向における用紙の位置を規定する。
また、用紙供給部カバー16がハウジング14に対して開いた状態にある場合、プリンター10の上面において記録部保護カバー18および操作部22が露出した状態となる。記録部保護カバー18は、ハウジング14に対して開いた状態(図示せず)と閉じた状態(図1)とを取り得る。記録部保護カバー18がハウジング14に対して開いた状態にある場合、ユーザーは装置本体12に設けられた記録部6にアクセス可能となる。
操作部22は、プリンター10を操作するための電源ボタンや印刷設定ボタン等を備えている。用紙供給部カバー16がハウジング14に対して開いた状態にある場合、ユーザーが操作部22に対してアクセス可能となり、プリンター10の操作をすることができる。
さらに、ハウジング14の前面には、排出部カバー20が設けられている。排出部カバー20は、ハウジング14の前面に回動可能に取り付けられている。排出部カバー20は、ハウジング14に対して開いた状態(図1)と、閉じた状態(図示せず)とを取り得る。排出部カバー20がハウジング14に対して開いた状態にある場合、排出部カバー20は、装置本体12の排出部9から記録が実行された用紙Pをプリンター10の前方に排出する。
図2に示すように、装置本体12は、用紙供給部24と、記録部6と、排出部9と、制御部60とを備えている。
制御部60は、用紙供給部24、記録部6および排出部9に電気的に接続され、操作部22から入力された指示に基づいて各部の動作を制御する。また、制御部60は、駆動モーター(図示せず)を介してキャリッジ8の移動(X軸方向移動:主走査駆動)および搬送ローラー軸50の回転(副走査駆動)を制御している。キャリッジ8は、その底面にカートリッジ装着部7を組み込んで備える。また、制御部60は、カートリッジ4,5が備える回路基板との間で信号のやり取りを行う。
記録部6は、さらに、キャリッジガイドレール62と、図示しないキャリッジ駆動手段と、を備えている。キャリッジガイドレール62は、X軸方向すなわち装置本体の幅方向に延びる。設けられている。キャリッジガイドレール62は、キャリッジの背面側に設けられた軸受け部(図示せず)に通されている。キャリッジガイドレール62は、キャリッジ8を支持している。また、キャリッジガイドレール62は中空軸として構成されている。
カートリッジ装着部7を装着済みのキャリッジ8は、図示しないキャリッジ駆動手段により装置本体12の幅方向(X軸方向、主走査方向)に往復動可能に構成されている。キャリッジ8が装置本体12の幅方向に往復動することで、カートリッジ装着部7は装置本体12の幅方向に往復動する。すなわち、カートリッジ4,5は、プリンター10によって搬送方向(X軸方向)に搬送される。本実施形態のように、吐出ヘッドを移動させるキャリッジ8に設けられたカートリッジ装着部7にカートリッジ4,5が装着されるプリンター10のタイプは、「オンキャリッジタイプ」とも呼ばれる。なお、キャリッジ8とは異なる部位に、不動のカートリッジ装着部7を構成し、カートリッジ装着部7に装着されたカートリッジ4,5からのインクを、フレキシブルチューブを介してキャリッジ8の吐出ヘッドに供給しても良い。このようなプリンターのタイプは、「オフキャリッジタイプ」とも呼ばれる。このときのカートリッジ4,5は着脱可能なカートリッジに限られず、固定されたインクタンクであっても良い。このインクタンクには外部からインクが注入可能なインク注入口があるものであっても良い。
液体噴射システム1の使用状態において、キャリッジ8を往復移動させる主走査方向(左右方向)に沿った軸をX軸とし、用紙を搬送する副走査方向(前後方向)に沿った軸をY軸とし、鉛直方向(上下方向)に沿った軸をZ軸とする。また、鉛直上方向が+Z軸方向であり、鉛直下方向が−Z軸方向である。なお、液体噴射システム1の使用状態とは、水平な面に設置された液体噴射システム1の状態であり、本実施形態では、水平な面はX軸およびY軸に平行な面(XY平面)である。
A−2.カートリッジの装着状態:
図3はカートリッジ装着済みの状態でのキャリッジ8の外観を概略的に示す斜視図、図4は図3における4−4線に沿った概略断面図である。なお、カートリッジ装着部7は、キャリッジ8の底部に装着されている都合上、図3においては図示されていない。
図3はカートリッジ装着済みの状態でのキャリッジ8の外観を概略的に示す斜視図、図4は図3における4−4線に沿った概略断面図である。なお、カートリッジ装着部7は、キャリッジ8の底部に装着されている都合上、図3においては図示されていない。
図3に示すように、カートリッジ4,5の両カートリッジは、それぞれ蓋401、501の上面に、蓋を貫通した貫通孔402a,402b,402c,502a,502b,502cと、貫通孔402aから貫通孔402cまでの間を蛇行して延びるエアー溝403と、貫通孔502aから貫通孔502cまでの間を蛇行して延びるエアー溝503と、大気連通孔434,534とを備える。この場合、貫通孔402aは、カートリッジ4の製造工程では、カートリッジ4の内部から大気を吸引し、カートリッジ4の内部の減圧状態を維持するための減圧孔として用いられる。カートリッジ4の製造後は、エアー溝403、貫通孔402c、大気連通孔434を介して、後述の第2液体保持部材460に大気を供給するために用いられる。また、貫通孔402bは、カートリッジ4の製造工程では、カートリッジ4の内部にインクを注入するインク注入孔として用いられる。カートリッジ4の製造後はシール部材404で封止され密閉される。また、カートリッジ5は、既述したようにイエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクを収容することから、後述の各色の収容箇所に対応して、各色ごとに、貫通孔502a,502b,502cとエアー溝503と大気連通孔434を備える。そして、カートリッジ4,5の両カートリッジは、シール部材404,504を、蓋401,501の上面に接合させて、上記の貫通孔およびエアー溝の開口を被覆する。
シール部材が接合済みのカートリッジ4,5は、図4に示すカートリッジ装着部7を介してキャリッジ8に装着される。その装着状態では、キャリッジ8の搬送方向(X軸方向)に並んで配置されている。この装着状態では、カートリッジ4,5がそれぞれ備える着脱機構部としての後述の係合部405,505が、キャリッジ8のカートリッジ係合腕801に係合している。このカートリッジ係合腕801は、第1のカートリッジ4と第2のカートリッジ5のそれぞれに対応して配設されている。利用者は、カートリッジ係合腕801に外力を加えることで、各係合腕を回動変位させて各カートリッジの係合部405,505との係合を解除する。キャリッジ8とカートリッジ4,5との係合が解除されることで、利用者はカートリッジ4,5をキャリッジ8から取り外すことができる。
図4に示すように、カートリッジ4は、+Y軸方向の一端側に回路基板410を備える。この回路基板410を、傾斜した基板載置部411に固定して保持する。基板載置部411への回路基板410の固定の様子や配設位置等については、後述する。そして、カートリッジ4に備え付けられた回路基板410が有する後述の端子412の接触部は、キャリッジ8へのカートリッジ4の装着状態において、キャリッジ8における電極集合体810の各電極に、電気的に接触する。また、カートリッジ4は、図におけるX軸方向において基板載置部411の端部を係合部405として備える。この係合部405は、キャリッジ8へのカートリッジ4の装着状態において、キャリッジ8におけるカートリッジ係合腕801に係合する。
また、図4は、キャリッジ8にカートリッジ4が装着された状態を示す。カートリッジ4は、液体を吸収し保持する機能を有する第1液体保持部材406と第2液体保持部材460とを有する。第1液体保持部材406と第2液体保持部材460は接触している。カートリッジ装着部7は、その底面に備える液体導入部703の環状先端に取り付けられたフィルター703fを、カートリッジ4が備える第1液体保持部材406に当接させている。第1液体保持部材は液体導入部703により上方に持ち上げられ、第2液体保持部材460を押圧する。これにより、第2液体保持部材460に収容済みの液体、即ちブラックインクは、第1液体保持部材406と、液体導入部703のフィルター703fを経て、キャリッジ8の吐出ヘッドに供給されることになる。なお、カートリッジ5にあっても、カートリッジ4と同様に回路基板510等を備え、既述したようにキャリッジ8に装着される。
カートリッジ4は、第1液体保持部材406に覆われる液体供給孔407を備える。カートリッジ装着部7は、液体導入部703の基部に、液密性の弾性部材705を備える。この弾性部材705は、液体供給孔407からのインク漏れを防ぐよう、図7に示す液体供給孔周縁部408に当接し、液密にシールする。なお、キャリッジ8へのカートリッジ装着部7の組み付けに関与するカートリッジ4の構造については後述するが、カートリッジ4およびカートリッジ5の装着対象たるカートリッジ装着部7とキャリッジ8の構成については、本発明の要旨と直接関係しないので、その詳細な説明については、これを省略する。
A−3.カートリッジ4の構成:
図5はカートリッジ4の外観斜視図、図6はカートリッジ4の分解斜視図、図7はカートリッジ4を底面側から見た外観斜視図、図8は回路基板410を未装着のカートリッジ4を底面側から見た外観斜視図である。図示するように、カートリッジ4は、筐体420と、蓋401と、回路基板410とを備える。蓋401は筐体420に固定され、筐体420が有する凹部421(図6参照)を覆う。この他、カートリッジ4は、第1液体保持部材406と、第2液体保持部材460と、蓋裏面シール部材436と、シール部材404とを備える。筐体420と蓋401は、ポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂の成型品であり、射出成型等の適宜な成型手法にて形成される。
図5はカートリッジ4の外観斜視図、図6はカートリッジ4の分解斜視図、図7はカートリッジ4を底面側から見た外観斜視図、図8は回路基板410を未装着のカートリッジ4を底面側から見た外観斜視図である。図示するように、カートリッジ4は、筐体420と、蓋401と、回路基板410とを備える。蓋401は筐体420に固定され、筐体420が有する凹部421(図6参照)を覆う。この他、カートリッジ4は、第1液体保持部材406と、第2液体保持部材460と、蓋裏面シール部材436と、シール部材404とを備える。筐体420と蓋401は、ポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂の成型品であり、射出成型等の適宜な成型手法にて形成される。
筐体420は、底壁422と、第1端壁423と、第2端壁424と、第1側壁425と、第2側壁426とを有する。第1側壁425と第2側壁426とにおいて、外壁がリブ428にて補強されている。底壁422は、筐体420の底面をなし、その中央に液体供給孔407を備える。この底壁422は、蓋401(詳しくは後述の蓋部430)に対向する。第1端壁423は、底壁422から立ち上がり蓋401の蓋部430に交差する。第2端壁424は、底壁422から立ち上がって蓋401の蓋部430に交差すると共に、第1端壁423に対向する。第1側壁425は、第1端壁423の一方の端部(図6における−X方向端部)と第2端壁424の一方の端部(図6における−X方向端部)の間において底壁422から立ち上がって、蓋401の蓋部430に交差する。第2側壁426は、第1端壁423の他方の端部(図6における+X方向端部)と第2端壁424の他方の端部(図6における+X方向端部)の間において底壁422から立ち上がって、蓋401の蓋部430に交差すると共に第1側壁425と対向する。こうした壁面構成は、次のように表すこともできる。筐体420は、蓋401に対向する底壁422と、蓋401と底壁422に交差する第1端壁423と、蓋401と底壁422に交差し、第1端壁423に対向する第2端壁424と、蓋401と底壁422と第1端壁423と第2端壁424に交差する第1側壁425と、蓋401と底壁422と第1端壁423と第2端壁424に交差し、第1側壁425と対向する第2側壁426とを有する。
回路基板410は、基板表面に複数の端子412を備え、筐体420の第1端壁423に位置する。この第1端壁423には、図8に示すように、基板載置部411が形成される。この基板載置部411は、第1端壁423に対して傾斜する。そして、回路基板410は、その背面を基板載置部411に固定され、第1端壁423に対して傾斜する。回路基板410において、端子412は、図7に示すように、いわゆる千鳥状に2列に配設され、カートリッジ4がキャリッジ8に既述したように装着されると、図4に示すように、キャリッジ8の側の電極集合体810の各電極に電気的に接続される。基板載置部411は、図8に示すように、奥側、即ち第1端壁423の外壁面側に開口413を備える。この開口413は、第1端壁423の外壁面に沿って第1端壁423の上端側から下端側までZ軸方向に延び(図6参照)、第1端壁423の上下端側で開口している。その一方、蓋401が筐体420に固定されると、開口413は、蓋401が備える後述の外方延在部431により、図8に示すように、第1端壁423の上端側で閉塞される。基板載置部411への回路基板410の固定には、基板載置部411から突出した凸部414が用いられる。図7に示すように、この凸部414が回路基板410から延びた状態において、凸部414が熱カシメされる。これにより、回路基板410は、基板載置部411に固定される。
蓋401は、蓋部430と、外方延在部431とを備える。蓋部430は、平板状とされ、筐体420の凹部421を覆う。外方延在部431は、端子412を有する回路基板410が位置する第1端壁423の側において、蓋部430から外方に延在した部分であり、屈曲延在部432と、傾斜延在部433とを有する。屈曲延在部432は、蓋401から筐体420に向かう第1方向(図6における−Z方向)に沿って蓋部430からほぼ90度に屈曲させて突出するよう延びている。この屈曲延在部432に続く傾斜延在部433は、蓋401から筐体420に向かう第1方向(図6における−Z方向)からの蓋401の平面視において、回路基板410の端子412に重なる位置まで延びている。そして、この外方延在部431は、蓋401が筐体420に固定されると、図8に示すように、開口413と重なって、この開口413を第1端壁423の上端側で閉塞する。また、外方延在部431は、蓋401が筐体420に固定されると、図5に示すように、傾斜延在部433を基板載置部411の開口413に係合させる。この他、外方延在部431は、傾斜延在部433を、第2端壁424から第1端壁423に向かう第2方向(図4および図6における+Y方向)において、回路基板410の少なくとも下段側の端子412より外方に突出している。なお、傾斜延在部433を図示する状態からより長く延在させて、回路基板410の端子412の総てより外方に突出ようにしてもよい。
蓋401は、既述した貫通孔402a,402b,402cとエアー溝403を備えるほか、大気連通孔434と、複数のシール部材受け座437とを備える。シール部材受け座437は、貫通孔402a,402b,402cの周壁やエアー溝403の周壁と同じ高さで蓋401の上面から突出し、シール部材404の接合受け座となる。
大気連通孔434は、蓋部430の一部がY軸方向に延びた蓋部外縁に形成され、この蓋部外縁において蓋401を貫通する。そして、この大気連通孔434は、蓋401の裏面側において貫通孔402cと図示しないエアー溝で繋げられる。当該エアー溝と大気連通孔434の蓋裏面側開口および貫通孔402cの蓋裏面側開口は、蓋裏面シール部材436にてシールされる。これにより、蓋401で塞がれた筐体420の凹部421を、貫通孔402aとエアー溝403と貫通孔402cを介して、大気連通孔434にて大気開放することができる。この大気開放を、第2液体保持部材460と関連付けて説明する。
第2液体保持部材460は、筐体420の凹部421に収納される。筐体420の底壁422は、液体供給孔407の周囲に段差状の半円状突起427を備え、この半円状突起427の段差部に、第1液体保持部材406が載置される(図4参照)。これにより、液体供給孔407は、第1液体保持部材406にて覆われる。また、底壁422は、各コーナー部位の周辺に、平面視で開放弧状の弧状突起429を備える。第2液体保持部材460は、各コーナーの弧状突起429および半円状突起427の上面で支えられるようにして、筐体420に収納される。このように第2液体保持部材460が収納されると、蓋裏面シール部材436やシール部材404が接合済みの蓋401が筐体420に溶着固定され、図4や図5に示すカートリッジ4が得られる。
第1液体保持部材406と第2液体保持部材460は、共に多孔質樹脂材を用いることができる。多孔質樹脂材とは、液体を保持できる機能を有すれば特に限定されるものではなく、例えばウレタンフォームのような発泡部材でもよいし、ポリプロピレンを繊維状にして束にした繊維部材であってもよい。第1液体保持部材406と第2液体保持部材460とは、液体を保持するための特性が異なる。第1液体保持部材406は、細孔の形成密度を示す細孔密度が第2液体保持部材460の第1保持部材461よりも大きくされている。
上記の細孔密度の大小関係より、第1液体保持部材406の毛管力は、第2液体保持部材460の毛管力よりも大きい。
第1液体保持部材406と第2液体保持部材460が毛管力について上記の大小関係を有することで、第2液体保持部材460に収容済みのインクは以下に述べる順で流通する。すなわち、毛管力の小さい部材から毛管力の大きい部材へとインクが流れる。図4に示すように、第1液体保持部材406に収容済みのインクが液体導入部703を介して吸引されて消費されると、第1液体保持部材406の上面に重なっている第2液体保持部材460に収容済みのインクが第1液体保持部材406に移動する。こうしたインク移動の駆動力は、主に第1液体保持部材406の毛管力である。そして、第2液体保持部材460の収納位置に対応する貫通孔402aとこれに繋がるエアー溝403および大気連通孔434からの大気連通により、上記したインク移動に支障は起きない。
上記のように、筐体420の凹部421に特性の異なる第1液体保持部材406と第2液体保持部材460が収容されると共に、液体導入部703に第1液体保持部材406よりも大きな毛管力を有するフィルター703fを用いることで、第2液体保持部材460に収容されているインクを効率良く消費できる。すなわち、第2液体保持部材460における未使用インクの残量を低減できる。
なお、第1液体保持部材406と第2液体保持部材460の毛管力が、液体導入部703から離れるに従って小さくなる構成であれば、上記の各液体保持部材の細孔密度の大小関係は本実施形態に限定されるものではない。例えば、第1液体保持部材406と第2液体保持部材460の細孔密度が等しい場合でも、各液体保持部材に撥水処理や浸水処理を行うことで上記毛管力の大小関係を有するようにしてもよい。
A−4.カートリッジ5の構成:
カートリッジ5は、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクを収容する点でカートリッジ4と構成が相違する。よって、カートリッジ5についての構成の説明に当たっては、カートリッジ4と共通する構成については、符号番号の最上位桁の数値を値5に置き換えて示し、その説明を簡略化する。図9はカートリッジ5の外観斜視図、図10はカートリッジ5の分解斜視図、図11はカートリッジ5を底面側から見た外観斜視図、図12は回路基板510を未装着のカートリッジ5を底面側から見た外観斜視図である。図示するように、カートリッジ5は、筐体520と、蓋501と、回路基板510とを備える。蓋501は筐体520に固定され、筐体520が有する三つの凹部521(図10参照)を覆う。筐体520は、第1側壁525と第2側壁526との間に仕切壁571を、この仕切壁571と第2端壁524との間に仕切壁572を、仕切壁571と第1端壁523との間に仕切壁573を備える。これら仕切壁で、イエロー、マゼンタ、シアンの各色に対応した凹部521を形成する。そして、カートリッジ5は、それぞれの凹部521の底壁522の液体供給孔507の周囲の半円状突起527に第1液体保持部材506を載置し、第2液体保持部材560を第1液体保持部材506に重ねて収納する。
カートリッジ5は、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクを収容する点でカートリッジ4と構成が相違する。よって、カートリッジ5についての構成の説明に当たっては、カートリッジ4と共通する構成については、符号番号の最上位桁の数値を値5に置き換えて示し、その説明を簡略化する。図9はカートリッジ5の外観斜視図、図10はカートリッジ5の分解斜視図、図11はカートリッジ5を底面側から見た外観斜視図、図12は回路基板510を未装着のカートリッジ5を底面側から見た外観斜視図である。図示するように、カートリッジ5は、筐体520と、蓋501と、回路基板510とを備える。蓋501は筐体520に固定され、筐体520が有する三つの凹部521(図10参照)を覆う。筐体520は、第1側壁525と第2側壁526との間に仕切壁571を、この仕切壁571と第2端壁524との間に仕切壁572を、仕切壁571と第1端壁523との間に仕切壁573を備える。これら仕切壁で、イエロー、マゼンタ、シアンの各色に対応した凹部521を形成する。そして、カートリッジ5は、それぞれの凹部521の底壁522の液体供給孔507の周囲の半円状突起527に第1液体保持部材506を載置し、第2液体保持部材560を第1液体保持部材506に重ねて収納する。
筐体520が備える底壁522と、第1端壁523と、第2端壁524と、第1側壁525と、第2側壁526にあっても、カートリッジ4と同様の構成である。また、カートリッジ5は、回路基板510を、筐体520の第1端壁523に位置させ、この回路基板510を、カートリッジ4と同様に、基板載置部511に固定する。回路基板510における端子512の構成もほぼ同様であり、これら端子512の接触部は、カートリッジ5がキャリッジ8に既述したように装着されると、キャリッジ8の側の電極集合体810の各電極に電気的に接続される。基板載置部511の構成もカートリッジ4と同様であり、回路基板510は、基板載置部511から突出した凸部514の熱カシメにより、基板載置部511に固定される。
蓋501は、蓋部530と、外方延在部531とを備える。蓋部530は、平板状とされ、筐体520の三つの凹部521を覆う。外方延在部531は、端子512を有する回路基板510が位置する第1端壁523の側において、蓋部530から外方に延在する屈曲延在部532と、傾斜延在部533とを有する。これら延在部の構成は、カートリッジ4と同様である。屈曲延在部532は、蓋501から筐体520に向かう第1方向(図10における−Z方向)に沿って蓋部530からほぼ90度に屈曲させて突出するよう延びている。この屈曲延在部532に続く傾斜延在部533は、蓋501から筐体520に向かう第1方向(図10における−Z方向)からの蓋501の平面視において、回路基板510の端子512に重なるまで延びている。また、外方延在部531は、蓋501が筐体520に固定されると、図12に示すように、開口513と重なって、この開口513を第1端壁523の上端側で閉塞する。また、外方延在部531は、蓋501が筐体520に固定されると、図9に示すように、基板載置部511の開口513に係合する。この他、外方延在部531は、第2端壁524から第1端壁523に向かう第2方向(図4および図10における+Y方向)において、回路基板510の少なくとも下段側の端子512より外方に突出している。なお、傾斜延在部533を長く延在させて、回路基板510の端子512の総てより外方に突出ようにしてもよい。
蓋501は、イエロー、マゼンタ、シアンの各色ごとに、貫通孔502a,502b,502cと、貫通孔502aから貫通孔502cまでの間を延びるエアー溝503と、大気連通孔534と、各コーナーのシール部材受け座537とを備える。シール部材受け座537は、貫通孔502a,502b,502cの周壁やエアー溝503の周壁と同じ高さで蓋501の上面から突出し、シール部材504の接合受け座となる。
三つの大気連通孔534は、蓋部530の外縁にX軸方向に並んで位置し、蓋501を貫通する。イエロー、マゼンタ、シアンの各色ごとの貫通孔502cは、各色ごとのエアー溝503の末端において蓋501を貫通し、X軸方向に並んだ大気連通孔534とY軸方向に重なって形成されている。そして、Y軸方向で重なった大気連通孔534と貫通孔502cとは、蓋501の裏面側において図示しないエアー溝で繋げられる。当該エアー溝と貫通孔502cの蓋裏面側開口および大気連通孔534の蓋裏面側開口は、蓋裏面シール部材536にてシールされる。これにより、蓋501で塞がれた筐体520の各色ごとの凹部521を、貫通孔502aとエアー溝503と貫通孔502cおよび大気連通孔534を介して、大気開放する。なお、貫通孔502a,502b,502cとエアー溝503は、シール部材504により、蓋上面側でシールされる。上記した大気開放により、蓋501で塞がれた筐体520の各色ごとの凹部521に収納された多孔質の第2液体保持部材560は、大気通気を受けながら、収容済みインクを第1液体保持部材506、延いては液体導入部703(図4参照)に供給する。
以上説明した構成を備える本実施形態のカートリッジ4は、筐体420の凹部421に収納した第2液体保持部材460に収容済みの液体としてのブラックインクを、キャリッジ8の液体導入部703を介してプリンター10に供給する。本実施形態のカートリッジ4は、回路基板410を、筐体420の第1端壁423に形成された基板載置部411に固定して備える。そして、キャリッジ装着状態において、基板表面の複数の端子412を、キャリッジ8の側の電極集合体810の各電極に電気的に接続する。その上で、本実施形態のカートリッジ4は、筐体420に固定されて凹部421を覆う蓋401を、凹部421を覆う蓋部430と第1端壁423の側において蓋部430から外方に延在する外方延在部431とを有するものとする。また、本実施形態のカートリッジ4は、蓋401の外方延在部431を、蓋401から筐体420に向かう第1方向(図6における−Z方向)に沿って蓋部430からほぼ90度に屈曲させて突出するよう延ばし、この屈曲延在部432に続く傾斜延在部433を、蓋401から筐体420に向かう第1方向(図6における−Z方向)からの蓋401の平面視において、回路基板410の端子412に重なるまで延ばして備える。このため、本実施形態のカートリッジ4は、屈曲延在部432とこれに続く傾斜延在部433とを有する外方延在部431を、蓋401から筐体420に向かう第1方向(図6における−Z方向)において、回路基板410の側に近づける。よって、本実施形態のカートリッジ4によれば、端子412を有する回路基板410を、蓋部430から延びた外方延在部431だけで保護できるので、外方延在部431単独での回路基板410、延いては端子412の保護機能の実効性を高めることができる。
本実施形態のカートリッジ4は、筐体420の凹部421を覆う蓋401の蓋部430から第1方向に沿って外方延在部431を突出して延ばす。よって、本実施形態のカートリッジ4によれば、簡易な構造により、外方延在部431単独での回路基板410、延いては端子412の保護機能の実効性を高めることができる。
本実施形態のカートリッジ4は、蓋401の外方延在部431を構成する屈曲延在部432を、蓋401から筐体420に向かう第1方向(図6における−Z方向)に沿って蓋部430からほぼ90度に屈曲させて突出するよう延ばしている。よって、本実施形態のカートリッジ4によれば、この屈曲延在部432の裏面を筐体420の第1端壁423の壁面に押し当てることで、蓋401の位置決め、詳しくは第1端壁423とこれに対向する第2端壁424を結ぶY軸方向の蓋401を位置決めが容易となる。
本実施形態のカートリッジ4では、回路基板410を筐体420に固定するための基板載置部411が第1端壁423から突出形成される。また、基板載置部411の奥側、即ち第1端壁423の外壁面側に開口413に形成される。その上で、本実施形態のカートリッジ4は、この開口413を、筐体420に固定された蓋401の蓋部430から延びた外方延在部431の傾斜延在部433で閉塞する。基板載置部411への回路基板410の固定は、基板載置部411から突出した凸部414を回路基板410から延ばした状態において、この凸部414を熱カシメすることでなされる。凸部414の熱カシメに伴って熱が発生するが、本実施形態のカートリッジ4によれば、熱カシメに伴う熱を、基板載置部411の奥側の開口413に逃がすので、回路基板410が不用意に熱に晒されてしまうことを抑制できると共に、基板載置部411は元より筐体420に熱を伝播しないようにできる。また、本実施形態のカートリッジ4によれば、外方延在部431の傾斜延在部433による開口413の閉塞により、開口413への異物混入を防止できる。
本実施形態のカートリッジ4は、外方延在部431を構成する傾斜延在部433を、基板載置部411の開口413に係合させる。よって、本実施形態のカートリッジ4によれば、外方延在部431により基板載置部411を補強できるので、この基板載置部411への回路基板410の固定に支障を来さない。
本実施形態のカートリッジ4は、筐体420を、凹部421の底面をなして蓋401の蓋部430に対向する底壁422と、この底壁422から立ち上がって蓋部430に交差する第1端壁423と、底壁422から立ち上がって蓋部430に交差すると共に第1端壁423に対向する第2端壁424と、第1端壁423の一方の端部と第2端壁424の一方の端部の間において底壁422から立ち上がって蓋部430に交差する第1側壁425と、第1端壁423の他方の端部と第2端壁424の他方の端部の間において底壁422から立ち上がって蓋部430に交差すると共に第1側壁425と対向する第2側壁426とで構成している。また、カートリッジ4は、蓋部430から延びる外方延在部431を、第2端壁424から第1端壁423に向かう第2方向(図4および図6における+Y方向)において、回路基板410の少なくとも下段側の端子412の接触部より外方に突出させている。よって、本実施形態のカートリッジ4によれば、外方延在部431単独での回路基板410,延いては端子412の接触部の保護機能の実効性を上記の第2方向においても高めることができる。上記した各効果は、カートリッジ5においても奏することができる。
既存のカートリッジは、外方延在部431や外方延在部531を備えない蓋を筐体420や筐体520に固定して、基板載置部411或いは基板載置部511にて回路基板410、回路基板510を固定する。本実施形態のカートリッジ4およびカートリッジ5は、上記した既存のカートリッジにおける蓋を外方延在部431或いは外方延在部531を備えたものに他ならないことから、既存カートリッジに代替えできる。
B.第2実施形態:
図13は他の実施形態のカートリッジ4Aの概略を示す説明図である。このカートリッジ4Aでは、蓋401における外方延在部431は、傾斜延在部433に繋がってY軸方向に延びる延在係合腕部435を有する。この延在係合腕部435は、キャリッジ8がカートリッジの保持と装着済みカートリッジの抜止を図るカートリッジ係合腕801に係合するよう延びている。よって、この実施形態のカートリッジ4Aによれば、外方延在部431を構成する延在係合腕部435によりプリンター10への係合機能も発揮できる。
図13は他の実施形態のカートリッジ4Aの概略を示す説明図である。このカートリッジ4Aでは、蓋401における外方延在部431は、傾斜延在部433に繋がってY軸方向に延びる延在係合腕部435を有する。この延在係合腕部435は、キャリッジ8がカートリッジの保持と装着済みカートリッジの抜止を図るカートリッジ係合腕801に係合するよう延びている。よって、この実施形態のカートリッジ4Aによれば、外方延在部431を構成する延在係合腕部435によりプリンター10への係合機能も発揮できる。
C.第3実施形態:
図14はまた別の実施形態のカートリッジ4Bの概略を示す説明図である。このカートリッジ4Bでは、カートリッジ4Aと同様、蓋401における外方延在部431は、傾斜延在部433に繋がってY軸方向に延びる延在係合腕部435を有する。そして、カートリッジ4Bは、筐体420の第1端壁423にカートリッジ係合腕490を備える。このカートリッジ係合腕490は、可撓性を備え、プリンター10のキャリッジ8が備える図示しないカートリッジ係合部と係合可能とされている。外方延在部431は、蓋401から筐体420に向かう第1方向に沿って蓋部430から突出して延在している。また、外方延在部431は、この第1方向からの蓋401の平面視において、カートリッジ係合腕490と重なる位置まで延在している。より詳しくは、外方延在部431を構成する延在係合腕部435はカートリッジ係合腕490と重なる位置まで延在している。この場合、延在係合腕部435は傾斜延在部433に連続するよう傾斜したり、傾斜延在部433から湾曲しつつ上記の第一方向に沿って延びるようにしてもよい。このため、この実施形態のカートリッジ4Bは、屈曲延在部432とこれに続く傾斜延在部433および延在係合腕部435を有する外方延在部431を、蓋401から筐体420に向かう第1方向(図14における−Z方向)において、カートリッジ係合腕490の側に近接させることができる。よって、この実施形態のカートリッジ4Bによれば、蓋部430から延びた外方延在部431によるカートリッジ係合腕490の保護機能の実効性を高めることができる。
図14はまた別の実施形態のカートリッジ4Bの概略を示す説明図である。このカートリッジ4Bでは、カートリッジ4Aと同様、蓋401における外方延在部431は、傾斜延在部433に繋がってY軸方向に延びる延在係合腕部435を有する。そして、カートリッジ4Bは、筐体420の第1端壁423にカートリッジ係合腕490を備える。このカートリッジ係合腕490は、可撓性を備え、プリンター10のキャリッジ8が備える図示しないカートリッジ係合部と係合可能とされている。外方延在部431は、蓋401から筐体420に向かう第1方向に沿って蓋部430から突出して延在している。また、外方延在部431は、この第1方向からの蓋401の平面視において、カートリッジ係合腕490と重なる位置まで延在している。より詳しくは、外方延在部431を構成する延在係合腕部435はカートリッジ係合腕490と重なる位置まで延在している。この場合、延在係合腕部435は傾斜延在部433に連続するよう傾斜したり、傾斜延在部433から湾曲しつつ上記の第一方向に沿って延びるようにしてもよい。このため、この実施形態のカートリッジ4Bは、屈曲延在部432とこれに続く傾斜延在部433および延在係合腕部435を有する外方延在部431を、蓋401から筐体420に向かう第1方向(図14における−Z方向)において、カートリッジ係合腕490の側に近接させることができる。よって、この実施形態のカートリッジ4Bによれば、蓋部430から延びた外方延在部431によるカートリッジ係合腕490の保護機能の実効性を高めることができる。
この実施形態のカートリッジ4Bは、筐体420の凹部421を覆う蓋401の蓋部430から第1方向に沿って外方延在部431を突出して延ばす。よって、この実施形態のカートリッジ4Bによれば、簡易な構造により、外方延在部431によるカートリッジ係合腕490の保護機能の実効性を高めることができる。
この実施形態のカートリッジ4Bは、筐体420を、既述したカートリッジ4と同様、凹部421の底面をなして蓋401の蓋部430に対向する底壁422、第1端壁423、第2端壁424、第1側壁425および第2側壁426とで構成している。また、カートリッジ4Bは、蓋部430から延びる外方延在部431を、第2端壁424から第1端壁423に向かう第2方向(図14における+Y方向)において、カートリッジ係合腕490より外方に突出させている。よって、この実施形態のカートリッジ4Bによれば、外方延在部431によるカートリッジ係合腕490の保護機能の実効性を上記の第2方向においても高めることができる。
D.変形例:
本発明は、インクジェットプリンターおよびそのインクカートリッジに限らず、インク以外の他の液体を噴射する任意の液体噴射装置およびその液体を収容するためのカートリッジ(液体収容容器)にも適用することができる。例えば、以下のような各種の液体噴射装置およびその液体収容容器に適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置
(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射装置
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ (Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材噴射装置
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する液体噴射装置
(5)精密ピペットとしての試料噴射装置
(6)潤滑油の噴射装置
(7)樹脂液の噴射装置
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体噴射装置
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射吐出ヘッドを備える液体噴射装置
本発明は、インクジェットプリンターおよびそのインクカートリッジに限らず、インク以外の他の液体を噴射する任意の液体噴射装置およびその液体を収容するためのカートリッジ(液体収容容器)にも適用することができる。例えば、以下のような各種の液体噴射装置およびその液体収容容器に適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置
(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射装置
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ (Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材噴射装置
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する液体噴射装置
(5)精密ピペットとしての試料噴射装置
(6)潤滑油の噴射装置
(7)樹脂液の噴射装置
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体噴射装置
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射吐出ヘッドを備える液体噴射装置
なお、「液滴」とは、液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、および、ゾルゲル法での流体材料、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…液体噴射システム
4…カートリッジ(第1のカートリッジ)
4A、4B…カートリッジ
5…カートリッジ(第2のカートリッジ)
6…記録部
7…カートリッジ装着部
8…キャリッジ
9…排出部
10…プリンター
12…装置本体
14…ハウジング
16…用紙供給部カバー
16a…載置面
18…記録部保護カバー
20…排出部カバー
22…操作部
24…用紙供給部
26…用紙開口部
28…用紙ガイド
50…搬送ローラー軸
60…制御部
62…キャリッジガイド軸
401…蓋
402a,402b,402c…貫通孔
403…エアー溝
404…シール部材
405…係合部
406…第1液体保持部材
407…液体供給孔
408…液体供給孔周縁部
410…回路基板
411…基板載置部
412…端子(接触部)
413…開口
414…凸部
420…筐体
421…凹部
422…底壁
423…第1端壁
424…第2端壁
425…第1側壁
426…第2側壁
427…半円状突起
428…リブ
429…弧状突起
430…蓋部
431…外方延在部
432…屈曲延在部
433…傾斜延在部
434…大気連通孔
435…延在係合腕部
436…蓋裏面シール部材
437…シール部材受け座
460…第2液体保持部材
490…カートリッジ係合腕
501…蓋
502a,502b,502c…貫通孔
503…エアー溝
504…シール部材
505…係合部
506…第1液体保持部材
507…液体供給孔
510…回路基板
511…基板載置部
512…端子(接触部)
513…開口
514…凸部
520…筐体
521…凹部
522…底壁
523…第1端壁
524…第2端壁
525…第1側壁
526…第2側壁
527…半円状突起
530…蓋部
531…外方延在部
532…屈曲延在部
533…傾斜延在部
534…大気連通孔
536…蓋裏面シール部材
537…シール部材受け座
560…第2液体保持部材
571…仕切壁
572…仕切壁
573…仕切壁
703…液体導入部
703f…フィルター
704…吸引孔
705…弾性部材
801…カートリッジ係合腕
810…電極集合体
4…カートリッジ(第1のカートリッジ)
4A、4B…カートリッジ
5…カートリッジ(第2のカートリッジ)
6…記録部
7…カートリッジ装着部
8…キャリッジ
9…排出部
10…プリンター
12…装置本体
14…ハウジング
16…用紙供給部カバー
16a…載置面
18…記録部保護カバー
20…排出部カバー
22…操作部
24…用紙供給部
26…用紙開口部
28…用紙ガイド
50…搬送ローラー軸
60…制御部
62…キャリッジガイド軸
401…蓋
402a,402b,402c…貫通孔
403…エアー溝
404…シール部材
405…係合部
406…第1液体保持部材
407…液体供給孔
408…液体供給孔周縁部
410…回路基板
411…基板載置部
412…端子(接触部)
413…開口
414…凸部
420…筐体
421…凹部
422…底壁
423…第1端壁
424…第2端壁
425…第1側壁
426…第2側壁
427…半円状突起
428…リブ
429…弧状突起
430…蓋部
431…外方延在部
432…屈曲延在部
433…傾斜延在部
434…大気連通孔
435…延在係合腕部
436…蓋裏面シール部材
437…シール部材受け座
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490…カートリッジ係合腕
501…蓋
502a,502b,502c…貫通孔
503…エアー溝
504…シール部材
505…係合部
506…第1液体保持部材
507…液体供給孔
510…回路基板
511…基板載置部
512…端子(接触部)
513…開口
514…凸部
520…筐体
521…凹部
522…底壁
523…第1端壁
524…第2端壁
525…第1側壁
526…第2側壁
527…半円状突起
530…蓋部
531…外方延在部
532…屈曲延在部
533…傾斜延在部
534…大気連通孔
536…蓋裏面シール部材
537…シール部材受け座
560…第2液体保持部材
571…仕切壁
572…仕切壁
573…仕切壁
703…液体導入部
703f…フィルター
704…吸引孔
705…弾性部材
801…カートリッジ係合腕
810…電極集合体
Claims (7)
- 液体を液体噴射装置に供給可能な液体供給ユニットであって、
凹部を有する筐体と、
前記凹部を覆い前記筐体に固定される蓋と、
前記筐体の外側壁に位置し、前記液体噴射装置の電極と電気的接触可能な端子と、を備え、
前記蓋は、前記凹部を覆う蓋部と、前記端子が位置する前記外側壁の側において、前記蓋部から外方に延在する外方延在部とを有し、
該外方延在部は、前記蓋から前記筐体に向かう第1方向に沿って前記蓋部から突出して延び、前記第1方向からの前記蓋の平面視において、前記端子と重なるまで延在する、液体供給ユニット。 - 請求項1に記載の液体供給ユニットにおいて、
前記端子は回路基板に形成され、
前記筐体は前記回路基板が固定される載置部を前記外側壁に有し、
前記載置部には前記回路基板と重なる位置に開口が形成され、
前記第1方向からの前記蓋の平面視において、前記蓋の前記外方延在部は前記開口と重なる、液体供給ユニット。 - 前記蓋の前記外方延在部は前記載置部に係合する突出端を備える請求項2に記載の液体供給ユニット。
- 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液体供給ユニットにおいて、
前記筐体は、前記凹部の底面をなして前記蓋の前記蓋部に対向する底壁と、該底壁から立ち上がり前記蓋の前記蓋部に交差する第1側壁と、前記底壁から立ち上がって前記蓋の前記蓋部に交差すると共に前記第1側壁に対向する第2側壁と、前記第1側壁の一方の端部と前記第2側壁の一方の端部の間において前記底壁から立ち上がって前記蓋の前記蓋部に交差する第1端壁と、前記第1側壁の他方の端部と前記第2側壁の他方の端部の間において前記底壁から立ち上がって前記蓋の前記蓋部に交差すると共に前記第1端壁と対向する第2端壁と、を有し、
前記端子は、前記外側壁としての前記第1端壁に位置し、
前記第2端壁から前記第1端壁に向かう第2方向において、前記蓋の前記外方延在部は前記端子より外方に突出している、液体供給ユニット。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液体供給ユニットにおいて、
前記蓋の前記外方延在部は前記液体噴射装置と係合可能な係合部を有する、液体供給ユニット。 - 液体を液体噴射装置に供給可能な液体供給ユニットであって、
凹部を有する筐体と、
該筐体に固定されて前記凹部を覆う蓋と、
前記筐体の外側壁に位置し、前記液体噴射装置と係合可能な係合部と、を備え、
前記蓋は、前記凹部を覆う蓋部と、前記係合部が位置する前記外側壁の側において、前記蓋部から外方に延在する外方延在部とを有し、
該外方延在部は、前記蓋から前記筐体に向かう第1方向に沿って前記蓋部から突出して延び、前記第1方向からの前記蓋の平面視において、前記係合部と重なるまで延在する、液体供給ユニット。 - 請求項6に記載の液体供給ユニットにおいて、
前記筐体は、前記凹部の底面をなして前記蓋の前記蓋部に対向する底壁と、該底壁から立ち上がり前記蓋の前記蓋部に交差する第1側壁と、前記底壁から立ち上がって前記蓋の前記蓋部に交差すると共に前記第1側壁に対向する第2側壁と、前記第1側壁の一方の端部と前記第2側壁の一方の端部の間において前記底壁から立ち上がって前記蓋の前記蓋部に交差する第1端壁と、前記第1側壁の他方の端部と前記第2側壁の他方の端部の間において前記底壁から立ち上がって前記蓋の前記蓋部に交差すると共に前記第1端壁と対向する第2端壁と、を有し、
前記係合部は、前記外側壁としての前記第1端壁に位置し、
前記第2端壁から前記第1端壁に向かう第2方向において、前記蓋の前記外方延在部は前記係合部より外方に突出している、液体供給ユニット。
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