JP2015129077A - フリットをガラス板に焼結する方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】密閉ガラスパッケージを形成する2枚のガラスの内の一方にフリットを焼結する方法を提供する。【解決手段】ガラス板上にペースト化されたフリットを配置し、該ガラス板を炉内に入れ、炉内で前記フリットを前記ガラス板に焼結する際に、炉内の温度を第1の温度から、ペースト中の有機成分を揮発させるのに十分に高いが、該ペースト中のフリットのガラス転移温度よりは高くない第2の温度まで上昇させ、該第2の温度を所定の時間に亘り保持し、前記第2の温度を保持しながら、空気供給源をオフにし、還元性—不活性ガス供給源をオンにし、炉内に含まれた空気を前記還元性—不活性ガスにより置き換え、前記炉内の温度を、前記第2の温度から、ペースト中のフリットのガラス転移温度より高いが、ペースト中のフリットの結晶化温度より低い第3の温度まで上昇させ、該炉内で該第3の温度を所定の時間に亘り保持し、その後炉内の温度を降下させる。【選択図】なし

Description

関連出願の説明
本出願は、本出願と同時に出願された、「フリットをガラス板に焼結するときの制御された雰囲気」と題する米国特許出願第12/156,202号(代理人事件番号SP08−144)に関する。この文献の内容をここに引用する。
本発明は、フリットをガラス板に焼結する方法であって、焼結されたフリットおよびガラス板がその後に別のガラス板に封着されて密閉ガラスパッケージを形成する方法に関する。密閉ガラスパッケージの例としては、発光装置(例えば、有機発光ダイオード(OLED)装置)、光起電装置、食品容器、および薬品容器が挙げられる。
OLEDディスプレイ(例えば)などの密閉ガラスパッケージの製造業者は、密閉ガラスパッケージをより効率的に製造するために、製造プロセスを改善しようと常に努めている。
焼結されたフリットおよびガラス板がその後に別のガラス板に封着されて密閉ガラスパッケージを製造する前に、フリットをガラス板に付着させるために新たな比較的短い焼結プロセスを使用することによってその製造プロセスを改善する1つの方法が本発明の主題である。
ある態様において、本発明は、(a)ガラス板を提供する工程、(b)ガラス板上に、ガラス、充填剤および分散ビヒクルを含むフリットを配置する工程、(c)フリットが配置されたガラス板を炉内に入れる工程、(d)炉内でフリットをガラス板に焼結する工程であって、(i)炉内の温度を、第1の温度から、フリットの分散ビヒクル内の有機成分を揮発させるのに十分に高いが、フリット中のガラスのガラス転移温度(Tg)よりは高くない第2の温度まで上昇させ、その第2の温度を所定の時間に亘り保持し、(ii)炉内の温度を、第2の温度から、フリット中のガラスのガラス転移温度(Tg)より高いが、フリット中のガラスの結晶化温度より低い第3の温度まで上昇させ、炉内でこの第3の温度を所定の時間に亘り保持し、(iii)炉内の温度を降下させる各ステップを含む工程、および(e)焼結したフリットを有するガラス板を炉から取り出す工程によって、フリットをガラス板に焼結する方法を含む。
別の態様において、本発明は、(a)第1のガラス板と第2のガラス板を提供する工程、(b)第1のガラス板上に、ガラス、充填剤および分散ビヒクルを含むフリットを配置する工程、(c)フリットが配置された第1のガラス板を炉内に入れる工程、(d)炉内でフリットを第1のガラス板に焼結する工程であって、(i)炉内の温度を、所定の温度/所定の時間の第1の変化率(ramp rate)で第1の温度から第2の温度まで上昇させ、(ii)炉内で、フリット中の分散ビヒクル中の有機成分を揮発させるのに十分に高いが、フリット中のガラスのガラス転移温度(Tg)よりは高くない第2の温度を所定の時間に亘り保持し、(iii)炉内の温度を、所定の温度/所定の時間の第2の変化率で第2の温度から第3の温度まで上昇させ、(iv)炉内で、フリット中のガラスのガラス転移温度(Tg)より高いが、フリット中のガラスの結晶化温度より低い第3の温度を所定の時間に亘り保持し、(v)炉内の温度を、所定の温度/所定の時間の第3の変化率で第3の温度から第4の温度まで降下させ、(vi)炉内の温度を、所定の温度/所定の時間の第4の変化率で第4の温度から第5の温度まで降下させる各ステップを含む工程、(e)フリットを有する第1のガラス板を炉から取り出す工程、(f)第2のガラス板を、第1のガラス板に付着したフリット上に配置する工程、および(g)封着装置を使用して、フリットが溶融し、第1のガラス板を第2のガラス板に接続するシールを形成するようにフリットを加熱する工程によって、ガラスパッケージを封着する方法を含む。
さらに別の態様において、本発明は、第1のガラス板と第2のガラス板との間にシールを形成する遷移金属−ランタニド・ドープト・ガラスフリットによって、互いに接続された第1のガラス板および第2のガラス板を含む密閉ガラスパッケージであって、焼結された遷移金属−ランタニド・ドープト・ガラスフリットの上に第2のガラス板が配置され、焼結された遷移金属−ランタニド・ドープト・ガラスフリットが溶融して、第1のガラス板と第2のガラス板との間にシールが形成される前に、第1のガラス板に遷移金属−ランタニド・ドープト・ガラスフリットを配置するために還元雰囲気中で行われた焼結プロセスのために、遷移金属−ランタニド・ドープト・ガラスフリットが所定の色を有するものである、密閉ガラスパッケージを含む(注記:遷移金属−ランタニド・ドープト・ガラスフリットという用語は、遷移金属がドープされたガラスフリット、ランタニドがドープされたガラスフリットまたは遷移金属とランタニドがドープされたガラスフリットを含む)。
本発明の追加の態様は、一部は、以下の詳細な説明、図面および特許請求の範囲に述べられており、一部は、その詳細な説明から想起されるか、または本発明を実施することによって分かるであろう。先の一般的な説明および以下の詳細な説明は、単なる例示と説明であり、開示された本発明を制限するものではないことが理解されよう。
添付の図面と共に、以下の詳細な説明を参照することによって、本発明がより完全に理解されるであろう。
本発明のある実施の形態による密閉ガラスパッケージの平面図 本発明のある実施の形態による密閉ガラスパッケージの断面図 本発明のある実施の形態による密閉ガラスパッケージを製造する方法の各工程を示す流れ図 本発明のある実施の形態による図2の製造方法に使用される向上した焼結プロセスの各工程の説明に役立つように使用されるグラフ 本発明のある実施の形態により製造された例示の焼結フリット−ガラス板および例示の密閉ガラスパッケージを試験するために行った実験結果を示す写真 本発明の別の実施の形態により製造された例示の焼結フリット−ガラス板および例示の密閉ガラスパッケージを試験するために行った実験結果を示す写真 本発明の別の実施の形態により製造された例示の焼結フリット−ガラス板および例示の密閉ガラスパッケージを試験するために行った実験結果を示す写真 本発明の別の実施の形態により製造された例示の焼結フリット−ガラス板および例示の密閉ガラスパッケージを試験するために行った実験結果を示す写真 本発明の別の実施の形態により製造された例示の焼結フリット−ガラス板および例示の密閉ガラスパッケージを試験するために行った実験結果を示す写真 本発明の別の実施の形態により製造された例示の焼結フリット−ガラス板および例示の密閉ガラスパッケージを試験するために行った実験結果を示すグラフ 本発明の別の実施の形態により製造された例示の焼結フリット−ガラス板および例示の密閉ガラスパッケージを試験するために行った実験結果を示すグラフ
図1〜2を参照すると、本発明のある実施の形態による、密閉ガラスパッケージ100および向上した焼結プロセスを使用したガラスパッケージ100を封着する方法200が開示されている。フリット108により互いに接合された2枚のガラス板102および110を含み、この2枚のガラス板102および110が1つ以上のコンポーネント104を含んでいるガラスパッケージ100の封着に関して、封着方法200が以下に記載されている。密閉ガラスパッケージ100の例としては、発光装置100(例えば、有機発光ダイオード(OLED)装置100)、光起電装置100、食品容器100、および薬品容器100が挙げられる。しかしながら、本発明は、密閉ガラスパッケージ100のどのような特定のタイプに制限されるものと解釈すべきではない。
図1Aおよび1Bを参照すると、本発明のある実施の形態による密閉ガラスパッケージ100の基本的なコンポーネントを示す平面図および断面図がそれぞれ示されている。密閉ガラスパッケージ100は、第1のガラス板102、1つ以上のコンポーネント−電極104および106(随意的)、フリット108および第2のガラス板110を備えている。密閉ガラスパッケージ100は、第1のガラス板102と第2のガラス板110との間に配置された1つ以上のコンポーネント104(もしあれば)を収容し保護する、フリット108から形成されたシール112(例えば、気密シール112)を有する。電極106(もしあれば)は、コンポーネント104に接続され、外部装置(図示せず)に接続できるようにシール112を貫通している。シール112は、一般に、コンポーネント104(もしあれば)および電極106(もしあれば)の少なくとも一部がシール112の周辺部内に位置するように、ガラスパッケージ100の周辺部を取り巻いて位置している。ガラスパッケージ100が、向上した焼結プロセスおよび封着装置114(例えば、レーザ114および/または赤外線ランプ114)などの補助装置を使用してどのように製造されるかが、図2〜10に関して、以下により詳しく記載されている。
図2を参照すると、本発明のある実施の形態による密閉ガラスパッケージ100を製造する方法200の各工程を示す流れ図が示されている。工程202および204で始まり、密閉ガラスパッケージ100を製造できるように第1のガラス板102および第2のガラス板110が提供される。1つの実施の形態において、第1と第2のガラス板102および110は、コード1737ガラス、Eagle 2000(商標)ガラス、およびEagle XG(商標)ガラスの商標名でコーニング社(Corning Incorporated)から製造販売されているもののような、アルカリ土類−アルミノホウケイ酸塩ガラス番またはソーダ石灰ガラス板などの透明なガラス板である。あるいは、第1と第2のガラス板102および110は、旭硝子株式会社(例えば、OA10ガラスおよびOA21ガラス)、日本電気硝子株式会社、NHテクノグラス社およびサンスン・コーニング・プレシジョンガラス社(例えば)などの企業により製造販売されているものなどの透明ガラス板であって差し支えない。所望であれば、ガラス板102および110のいずれかまたは両方が不透明であっても差し支えない。その上、ガラス板102および110は、摂氏度(℃)当たり30〜110×10-7の範囲の熱膨張係数(CTE)を有し得る。
工程206で、フリット108が第1のガラス板102の表面上に閉ループを形成する様式で、フリット108を第1のガラス板102の縁に沿って配置する。例えば、フリット108は、第1のガラス板102の自由縁から約1mm離れて配置することができる。フリット108は、ガラス(例えば、鉄、銅、バナジウム、およびネオジムなどの遷移金属が少なくとも1種類ドープされたガラス)、充填剤(例えば、反転(inversion)充填剤、添加(additive)充填剤)、および分散ビヒクルから製造される。充填剤は、2枚のガラス板102および110のCTEと一致するまたは実質的に一致するように、フリット108の熱膨張係数(CTE)を低下させるために一般に使用される。1つの実施の形態において、フリット108は、粉末のアンチモン−バナジウム酸塩−リン酸塩ガラスの、粒径が平均で10μm未満または好ましくは3μm以下のβ−ユークリプタイト充填剤とのブレンドから製造される。また、分散ビヒクルは、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタジオールモノイソブチレート(商標名はTexanol)および迅速には蒸発せず、フリット108がガラス板102上に配置された時から焼結されるときまで懸濁状態に固体を維持する他の分散剤(例えば、Anti−Terra、BYK、Solsperseおよびエチルセルロース)のブレンドであってよい。この分散ビヒクルの添加と共にこの特定の用途に使用できるいくつかの異なる例示のフリット108の組成が、同一出願人の、「Glass Package that is Hermetically Sealed with a Frit and Method of Fabrication」と題する米国特許第6998776号明細書に論じられている。この文献の内容をここに引用する。
工程208で、フリット108が配置された第1のガラス板102を炉に入れる。1つの実施の形態において、その炉は、クリーンルーム(例えば、クラス1000のクリーンルーム)内に置かれている間に400〜450℃の温度まで加熱できる。この炉は、電気またはガス焼成(典型的に、天然ガス)することができ、例えば、Blue M、Lindbergh、Glenro、Despatch、HIX、Smit、Thermatrol、Epcon Industrial Systems、Gruenberg、Intek、およびLewcoなどの様々な製造業者により製造されたもので差し支えない。電気炉が、ガス焼成炉よりもずっと清浄であるので、望ましい。電気炉は、空気を加熱し、そのエネルギーを対流式加熱によりフリット108およびガラス板102に伝達するために抵抗加熱素子を利用できる。使用できる別のタイプの炉では、フリット108およびガラス板102を直接加熱するために赤外線加熱を利用する。実際に、ある種の炉では、フリット108およびガラス板102を加熱するために、これらの加熱方法の異なる組合せを使用できる。あるいは、ベルト、プッシャーおよび焼き鈍し炉を備えた連続式焼結炉を使用して、フリット108およびガラス板102を加熱しても差し支えない。連続式焼結炉は、フリット108およびガラス板102がその中を通る様々な区域を有するであろう。
工程210で、フリット108が加熱され、第1のガラス板102に付着するようになる炉内にいる間に、フリット108を第1のガラス板102に焼結する。特に、フリット108は、本発明のある実施の形態による向上した焼結プロセスを使用して、第1のガラス板102に焼結されるが、これには、8時間未満しか、好ましくは6時間未満しか、より好ましくは3.25時間未満しかかからない。この向上した焼結プロセス210は多工程を有し、そこで、炉内の温度が最初に第1の温度から第2の温度まで上昇させられ、この第2の温度は所定の時間に亘り保持される(工程210a)。この第2の温度は、フリット108の分散ビヒクル中の有機成分を揮発させるのに十分に高いが、フリット108中のガラスのガラス転移温度(Tg)よりは高くない。第2に、炉内の温度が、第2の温度から第3の温度まで上昇させられ、この第3の温度は所定の時間に亘り保持される(工程210b)。この第3の温度は、フリット108中のガラスのガラス転移温度(Tg)より高いが、フリット108中のガラスの結晶化温度よりも低い(工程210b)。第3に、炉内の温度は、所定の率で降下させられて、焼結されたフリット108を有する第1のガラス板102に亀裂が生じるのを防ぐ(工程210c)。所望であれば、焼結されたフリット108は、厚さのばらつきを5〜10μm未満に減少させるために(例えば)、すりつぶすこともできる。この特定の用途に使用できる代わりの向上した焼結プロセス210が、いくつかの実験的に試験したガラスパッケージ100に関して、以下に記載されている。もちろん、代わりの向上した焼結プロセス210は、実験的に試験したガラスパッケージ100だけではなく、他のタイプの密閉ガラスパッケージ100を製造するために実施しても差し支えない。
工程212で(随意的)、コンポーネント104(例えば、OLED104、食品104、薬品104)および関連する電極106(必要であれば)を第2のガラス板102上に堆積させる。ガラスパッケージ100がどのようなコンポーネント−電極104〜106を収容することが想定されず、代わりに液体または気体のみを収容する場合には、この工程を省略することができる。
工程214で、第2のガラス板110を、第1のガラス板102に取り付けられたフリット108上に配置する。例えば、第2のガラス板110を、第1のガラス板102に取り付けられたフリット108の上に配置することができる。または、フリット108が取り付けられた第1のガラス板102を、第2のガラス板110の上に配置しても差し支えない。
工程216で、フリット108が溶融し、第1のガラス板102を第2のガラス板110に結合するシール112(例えば、気密シール112)を形成するような様式で、フリット108を、封着装置114(例えば、レーザ114、赤外線ランプ114)により加熱してもよい(図1B参照)。その上、シール112は、例えば、周囲の環境中に含まれる酸素および水分が、密閉ガラスパッケージ100中に侵入するのを防ぐことによって、コンポーネント104(もしあれば)を保護する。一般に、フリット108は、封着装置114(例えば、レーザ)から発せられた光116(例えば、レーザビーム116)の特定の波長(例えば、810nmの波長)での吸収特性を向上させるように、1種類以上の遷移金属(例えば、バナジウム、鉄)および/またはランタニド(例えば、Nd)がドープされたガラスを含有する(図1A〜1B参照)。フリット108の吸収特性をこのように向上させることは、発せられた光116が、フリットが加熱され軟化して、シール112(気密シール112)を形成するように、フリット108によってより吸収されることを意味する。反対に、ガラス板102および110は、それらが、もしあっても、封着装置114からの照射線をほとんど吸収しないように選択されるべきである。それゆえ、ガラス板102および110は、光116の特定の波長で比較的吸収が少なく、このことは、形成しているシール112(気密シール112)からコンポーネント−電極104および106(もしあれば)への望ましくない熱の伝達を最小にするのに役立つであろう。
所望であれば、封着装置114は、フリット108が溶融し、第1のガラス板102を第2のガラス板110に結合するシール112を形成する間に、電極106のない領域および電極106(使用されていれば)により占められている領域を有する封着線118に沿ってフリット108において実質的に一定の温度が維持されるような様式で、フリット108を加熱する光116を発するように使用することができる。このことは、電極106が光116からの照射線を吸収または反射する場合でさえ、実施することができる。一定温度封着技法が、同一出願人の「Optimization of Parameters for sealing Organic Emitting Light diode (OLED) Displays」と題する米国特許第7371143号明細書に記載されている。この文献の内容をここに引用する。
図3を参照すると、本発明のある実施の形態による、3.5時間未満でフリット108を第1のガラス板102に焼結するのに使用できる例示の向上した焼結プロセス210の説明に役立つように使用されるグラフが示されている。この向上した焼結プロセス210を論じる前に、フリット108が特定の組成を有し、第1のガラス板102が特定の組成を有する実験を以下に記載することを理解すべきであるが、本発明を用いて、異なるタイプのフリット108および異なるタイプのガラス板102を互いに取り付けても差し支えないことも認識すべきである。その上、以下の実験は、特定の工程および特定の工程順序の使用を含むが、本発明を使用してフリット108をガラス板110に取り付けるために、これらの工程のいずれをまたは工程の特定の順序を実施しても実施しなくてもよいことを認識すべきである。したがって、向上した焼結プロセス210は、特定のタイプのフリット108、特定のタイプのガラス板102、特定の工程、または特定の工程順序に制限されるものと解釈すべきではない。
以下は、本発明の例示の向上した焼結プロセス210を試験するために使用した実験手法を説明するものである。異なる手順工程は以下のとおりであった:
1. Sb−V−リン酸塩ガラスを溶融し、次いで、充填剤として使用したβ−ユークリプタイトを溶融し、結晶化させる。Sb−V−リン酸塩ガラスは以下の組成を有した(モル%):Sb23:23.5%、V25:47.5%、TiO2:1%、Al23:1%、Fe23:2.5%、およびP25:27%。
2. Sb−V−リン酸塩ガラスおよびβ−ユークリプタイトを目的の粒径分布にすりつぶす。これらの試験において、ガラスについては、3μm以下であり、充填剤については、3μm〜7μm。
3. 70質量%のSb−V−リン酸塩ガラスおよび30質量%のβ−ユークリプタイト充填剤の粉末をブレンドする。
4. 80.5質量%のTexanol+各々6.5質量%のAnti−Terra 202、BYK 354、Solsperse 900+それに加えたエチルセルロースのブレンドから分散ビヒクルを製造する。
5. 分散ビヒクルと粉末ブレンドを混合して、フリット108のペーストを製造する。
6. フリット108のペーストを、6インチ×6インチ(約15cm×15cm)の「Eagle 2000」ガラス板102上に9つの直交パターンで分配する(図2の工程206参照)。
7. 分配されたフリット108のペーストおよびガラス板102を炉に入れる(図2の工程208参照)。
8. 以下の例示の向上した焼結プロセス210を使用して、分配されたフリット108のペーストをガラス板102に焼結する:
a. 10℃/分の変化率で25℃−325℃に加熱する(累積時間=0.5時間)(図3の工程302参照)。この変化率は、炉の設計およびガラス板102とフリット108への熱の伝達に関連する熱力学により制限される。
b. 325℃で1時間(空気中)および8分間(N2を加えて)保持する(累積時間=1.6時間)(図3の工程304参照)(注記:この8分間について、還元ガス(水素などの)または不活性ガス(窒素などの)を使用して差し支えなく、ここで、フリット108のペーストを還元するというよりもむしろ、遷移金属−ランタニドが空気中の酸素によって酸化されるのを防ぐのに役立つ)。
c. 10℃/分の変化率で325℃−400℃に加熱(累積時間=1.75時間)(図3の工程306参照)。
d. 400℃で1時間保持する(累積時間=2.75時間)(図3の工程308参照)。
e. 6℃/分の変化率で400℃−300℃に冷却する(累積時間=3時間)(図3の工程210参照)。
f. 16℃/分の変化率で300℃−60℃に冷却(冷却のためにN2をオフ、空気を全開)(累積時間=3.25時間)(図3の工程312参照)。
9. 焼結されたフリット108およびガラス板102を炉から取り出す。
10. 焼結されたフリット108およびガラス板102を他のガラス板110に封着して、密閉ガラスパッケージ100を形成する(図2の工程216参照)。この場合、封着装置114(例えば、810nmの封着装置114)および関連する構成要素はクラス1000のクリーンルーム内に配置された。
これらの温度と時間をこの特定のフリット108およびガラス板102に何故使用したのかをさらに説明するのに役立つように、例示の向上した焼結プロセス210(工程8a〜8f)を次により詳しく説明する。工程304に関連する325℃の低い保持温度は、フリットのガラスがガラス板102の上面で流れないようにそのガラスのTgより低く維持しながら、分散ビヒクルの有機成分を揮発させるために選択した。工程304に関連する1時間と8分間の保持時間(短縮できたであろう)は、分散工程206についてガラスフリット成分を懸濁させるために使用される有機成分を揮発させ燃やし尽くすための時間を分散ビヒクルに与えるために選択され、最後の8分間に、工程306で最高温度(例えば、ガラスのTg)に到達する前に、N2が空気を少なくともある程度置き換えるように、N2の供給源がオンにされる。フリットのガラスが耐久性であり、封着装置114(例えば、レーザ114)から発せられた光116(例えば、レーザビーム116)の特定の波長(例えば、810nmの波長)で向上した吸収特性を有するように、N2は、空気中の酸素からフリットのガラス中のバナジウム(または他の遷移金属またはランタニド)の酸化を防ぐのに役立つ。あるいは、不活性ガスの代わりに、水素などの還元ガスを使用して、フリットのガラスが耐久性であり、封着装置114から発せられた光116の特定の波長(例えば、810nmの波長)での向上した吸収特性を有するように、フリットのガラス中のバナジウム(または他の遷移金属またはランタニド)を還元させても差し支えない。
工程308でのより高い保持温度は400℃であったが、その温度は、フリット108の問題となる失透を避けるために385℃と415℃の間であって差し支えない。工程308での保持時間は1時間に設定したが、追加の実験により、この保持時間は30分間以下であって差し支えないことが示された。実際に、この例示の焼結プロセス(工程8a〜8f)の変化率と保持時間の態様は、ガラス板102からフリット108に熱を伝達させるために、炉の設計、炉における負荷、および熱伝導の物理学にを考慮して一般に設定した。所望であれば、変化率および保持時間は、より遅く、ときにはより速く変化させても差し支えない。
それに加え、工程308のより高い保持温度では、この特定の実験中の炉内の酸素含有量を約50ppmに維持した。しかし、所望であれば、酸素含有量は、約50ppm〜22,220ppmの範囲内のどこかの所定のレベルに維持しても差し支えなく、それでも、これらのレベルは、焼結されたフリット108が封着装置114から発せられる810nmの光116をいかに良く吸収するかを制御するのに役立つ例示のバナジウム・ドープト・ガラスフリット108中のバナジウムの酸化状態を制御するように働くであろう。約1,200ppm〜22,220ppmの範囲内に酸素レベルを制御することについてのより詳しい議論が、ここに同時に出願され、「フリットをガラス板に焼結する時の制御された雰囲気」と題する上述した米国特許出願第12/156,202号(代理人事件番号SP08−144)に与えられている。この文献の内容をここに引用する。
図2のフリット封着工程216(上述した実験による工程10)は異なる条件下で行うこともできるが、この構成においては、焼結されたフリット108が高速(例えば、10〜50mm/分)および低出力(<37W)で封着される場合、フリットシール112は気密になる。フリット封着条件は、特定の設備(例えば、封着装置114)にも依存するが、製造条件において使用できる試験条件下での最適封着出力および速度を決定するためのプロセスを開発することもできる。この特別な実験において、封着装置114はクラス1000のクリーンルーム内に置かれ、比較的短い3.25時間の焼結プロセス210のための最適な封着条件は、封着窓および封着窓検査技法を使用して決定した(表1参照)。この試験の結果が表1に示されており、この表には、この特定の構成について、2枚のガラス板102および110を、27ワットの許容される最小封着出力、30ワットの許容される最大封着出力、および28ワットの最適封着出力で、フリット108により互いに封着できることを示している。
Figure 2015129077
得られた密閉ガラスパッケージ100のシールの品質および健全性をさらに試験するために、真空による浸水試験を行った。より短い3.25時間の焼結プロセス210を使用した焼結した20個の密閉ガラスパッケージ100を漏れ(不良シール)について続いて試験した。この場合、密閉ガラスパッケージ100の収率は許容される88および92パーセントであった。それゆえ、比較的短い3.25時間の焼結プロセス210は、最終的なシールの品質および製品に悪影響を与えないようである。これらの実験において、810nmの封着装置114を使用して製造した密閉ガラスパッケージ100内の気密フリットシール112が濃褐色を有することも分かり、これは効率的な粘着性シール112を示すことが分かった。気密シール112は、焼結中に非酸化性または還元性条件(不活性ガスまたは還元ガスの使用により)によって生じるフリット108中のV+3などの還元されたバナジウム種の存在のために、濃褐色−黒色のフリット108を有すると考えられる。上述したように、還元されたバナジウム種は、フリット108中の還元されていないバナジウム種よりも、封着装置114からの810nmの光116をより多く吸収する。
以下は、密閉ガラスパッケージ100を製造するときに、比較的短い3.25時間の焼結プロセス210を使用するいくつかの追加の特徴と利点である。
・ 短い焼結スケジュール210により、処理量を多くすることができ、このことは製造プロセスにとって重要である。
・ 例えば、8時間の終結スケジュール210では、より大型の4.5世代のサイズのフリット付きカバーシート102および108を一日当たり118枚得ることができ、3.25時間の焼結スケジュール210では、同じ炉(例えば、SMIT炉)を使用して、より大型の4.5世代のサイズのフリット付きカバーシート102および108を一日当たり280枚得ることができる。
・ エネルギーなどに関する運転費が少ないので、短い3.25時間の焼結スケジュール210は望ましい。
・ 短い3.25時間の焼結スケジュール210の使用に関するより多い処理量およびより少ない運転費のために、この焼結工程が、OLEDなどの密閉ガラスパッケージ100の製造能力に関しておそらく障害であり得た速度制限要因ではなくなる。
・ 短い3.25時間の焼結スケジュール210はフリットシール112に悪影響を及ぼさない。
次に、本発明に関連する異なるフリット108および異なる焼結プロセス210を試験する際に行った様々な実験について議論する。これの実験の結果として、最終的に、上述した例示の3.25時間の焼結スケジュール210が導かれた。ここに記載された試験したフリット108および試験したガラス板102の特定の組成は、本発明を制限するものと考えるべきではなく、実際に、本発明は、多くの異なるタイプのフリット108および多くの異なるタイプのガラス板102に使用できることを認識すべきである。その上、ここに記載した実験は、特定の工程および工程の特定の順序の出来栄えを含むが、その工程または工程の順序のいずれも、本発明を使用して、任意のフリット108を任意のガラス板102に取り付けるために使用してもしなくてもよいことを認識すべきである。
以下の議論は、3.25時間の焼結スケジュール210の経緯を記録したものであり、変化率、保持時間、雰囲気、およびフリットのブレンドを調査して、これらの条件がフリット108自体と、結果として得られたフリットシール112との性質に与える影響を定量化するために行った多くの焼結研究を要約したものである。
初期の実験において、フリット108のペーストを、目的とする高さまたは平坦プロファイルではないが正確な幅に分配できた。その結果、焼結されたフリット108は、手動で目的の高さまで研削し、過剰のフリット、粗粒、および汚染物を除去するために洗浄し、次いで、洗浄で残された吸着水を除去するために乾燥しなければならなかった。その結果、ガラス板102に付着したフリット108が研削、洗浄および乾燥の各工程に確実に耐えられるようにするための焼結プロセス210を開発した。特に、(1)水を追い払い、フリット108中の分散ビヒクルであるパイン油を流動させ、そのペーストをより滑らかにし、多孔質ではなくし(100℃で1時間に亘り保持);(2)分散ビヒクル中の有機物質を焼き払い(300℃で1時間に亘り保持);および(3)フリットをガラス板102にしっかりと付着させる(1〜2時間に亘り450℃に保持)焼結プロセス210を設計した。変化率は5℃/分であり、焼結雰囲気は空気であった。この焼結プロセス210は以下のスケジュールを有する:
Figure 2015129077
これらの初期の研究は、以下の組成を有した最初に試験したフリット108のペーストを使用した研究室規模の炉内で行った:
Figure 2015129077
要件を変えながら、ガラスの組成、粒径分布、分散ビヒクルの組成、フリットペースを混合する方法、フリットペーストを分配するのに使用した設備およびパターン、焼結スケジュール、焼結雰囲気、および封着条件も変えた。基本的に、研削工程は除き、これにより、これらの変更の多くが余儀なくされた。研削工程を行わずに、ガラス板102上でフリット108を平らにするために、ガラス板102への異なるフリット108の分配技法を評価する「無研削(no-grind)」プロジェクトを開始した。スクリーン印刷(例えば、Dekでの)およびMicropen(例えば、Ohmcraftでの)などの分配技法は、以下の理由のためにフリット108のペーストの異なる配合が必要であった:(1)パイン油(+Emphos)は、スクリーン印刷またはMicropenによる分配中に最初に試験したフリット108のペーストから分離したかまたは蒸発した;(2)最初に試験したフリット108のペーストの粘度および2.7〜3.0のフリット対ビヒクル比(FVR)は、Micropen分配にとって高すぎた;および(3)ペンの開口部とガラス板102との間の距離が約10μmであるときに、最初に試験したフリット108の粉末の10μmより粗い粒子はMicropenではうまく分配されないであろう。それゆえ、パイン油+Emphosは、固体をより長く懸濁させかつ即座には蒸発しない、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタジオールモノイソブチレート(商標名Texanol)および他の分散剤(例えば、Anti−Terra、BYK、Solsperseおよびエチルセルロース)のブレンドと置き換えた。また、FVRを評価し、フリット108の粘度を、エチルセルロースの添加量によって調節した。フリットのガラスと充填剤の粒径を減少させて、フリット108から余計な粗い粒子(>10μm)を締め出した。この2番目に試験したフリット108のペーストは以下の組成を有した:
Figure 2015129077
「無研削」の2番目に試験したフリット108のペーストは、ガラス板102上への精密な分配の要件に適合するように開発した。しかしながら、上述した焼結スケジュール210(最初に試験したフリット108のペーストに関する)は、最初は、フリットのガラスとβ−ユークリプタイト充填剤の微細な粒子、新たな分散ビヒクルの組成、および2番目に試験したフリット108のペーストをガラス板102に焼結するのに使用した大型炉を考慮して、変更しなかった。それに加え、450℃の最高保持温度により、2番目に試験したフリットのガラス中の副相が結晶化した。このことは、フリット108とガラス板102との間のCTEの不一致のために、良好なフリットシール112にとって有害であると考えられる。2番目に試験したフリットのガラス中の結晶化した副相も、レーザ封着工程216中に流動するのに利用できるであろうフリット108のペースト中のガラスの量を減少させた。その結果、上述した焼結スケジュール210を用いて、「無研削」の2番目に試験したフリット108のペーストを焼結した場合、このペーストは、予測どおりには、ガラス板102および110に封着しないであろう。
この問題は、約650℃の封着温度よりもずっと低い温度(<400℃)で生じるので、ビヒクルの燃え尽きが原因ではないようであった。それに加え、最初に試験したフリット108のペーストは、400〜500℃の範囲内の異なる最高温度で焼結された場合、これらの焼結された試験フリット108は、外観に大きな差があることが分かった。この差は、低温サンプル(400℃)中の細孔、および高温サンプル(約500℃)における副結晶相に帰因し、中程度の温度のサンプル(450℃)は、「そうでるべき」ように見え、すなわち、濃褐色を有した。しかしながら、2番目に試験したフリット108のペーストを450℃に焼結したときに、最初に試験したフリット108とは異なる微細構造を有した。何故ならば、それらは、焼結された最初に試験したフリット108中に観察されたより連続した失透に相反して、失透の孤立したポケットを有したからである。実際に、2番目に試験したフリット108中の孤立したポケットは、細孔のポケットに関連するようであった。このことは、上述した最初の焼結プロセス210を使用した場合、2番目に試験したフリット108は、高すぎる最高温度で焼結されたことを示した(表2参照)。それゆえ、最高温度の影響を研究し、この特定の問題に対処するために、別の実験を行った。
次の実験は、2番目に試験したフリット108(および3番目に試験したフリット108)の微細テキスチャー(例えば、結晶および細孔)に430〜380℃の範囲の焼結最高温度が与える影響および無研削の焼結スケジュール210を最適化するように、2番目に試験したフリット108(および3番目に試験したフリット108)がいかにうまく封着されるかを試験するために行った。重ねて、2番目に試験したフリット108は、空気分級した、粒径が3〜10μmの895AOCガラスを70質量%、粒径が3〜10μmのβ−ユークリプタイト充填剤を30質量%、含む粉末ブレンドにより製造した。この特別なフリット108のペーストは、2.5のフリット対ビヒクル比(FVR)を有し、ここで、分散ビヒクルはTexanolに加え、3%のエチルセルロース(EC)(FLV−31)を含む添加剤を含有した(表5参照)。3番目に試験したフリット108は、空気分級した、粒径が3μm未満の895AOCガラスを70質量%、粒径が3μm未満のβ−ユークリプタイト充填剤を30質量%、含む粉末ブレンドにより製造した。この特別なフリット108のペーストは、1.0のフリット対ビヒクル比(FVR)を有し、ここで、分散ビヒクルはTexanolに加え、1.5%のエチルセルロース(EC)(FLV−34)を含む添加剤を含有した(表5参照)。
Figure 2015129077
この特別な実験において、2番目に試験したフリット108のペースト(サンプル37−21から37−49)をコード1737ガラス板102上に2インチ×2インチ(約5cm×5cm)のパターンに分配した。それに加え、最初と2番目と3番目のフリット108のペーストは、アルミホイル製ボート上のペーストの小塊として置いた。次いで、最高温度が430℃、440℃、450℃、460℃、または480℃のいずれかであったことを除いて、上述した焼結スケジュール210(表2参照)を使用して、小さな低温炉内で焼結した。サンプルの番号と最高温度が表6に特定されている。焼結されたフリットペーストの小塊を、副相についてX線回折(XRD)によって分析した。コード1737ガラス板102上の2インチ×2インチ(約5cm×5cm)のパターンにある焼結された2番目に試験したフリット108のペーストのほとんどを、相対的な多孔度について調査し、コード1737ガラス板102への相対的な付着性について特徴付けた。コード1737ガラス板102上の2インチ×2インチ(約5cm×5cm)のパターンにある残りの焼結された2番目に試験したフリット108のペーストを、封着試験を行った後に調査した。
Figure 2015129077
2番目と3番目に試験したフリット108のペーストの小塊は、同じアルミホイル製ボート上に置かれていたので、430℃について一緒に試験し、分析できなかったが、他の2番目と3番目に試験したフリット108のペーストは、別々のアルミホイル製ボート上に置かれ、他の温度について試験した。450℃で試験した2番目に試験したフリット108のペースト(サンプル46および49)は、後の実験においてうっかり再焼結されたので、使用できなかった。しかしながら、サンプル21および37(430℃)、39および45(440℃)、49(450℃)、28および(460℃)、並びに27(480℃)を含む2番目に試験したフリット108のペーストには顕微鏡分析を行った。サンプル2(450℃)、3(460℃)、および4(480℃)を含む最初に試験したフリット108のペーストにも顕微鏡分析を行った。図4は、最初に試験したフリット108のペーストのサンプル2(450℃)を、2番目に試験したフリット108のペーストのサンプル49(450℃)、45(440℃)および21(430℃)と比較した、10倍の顕微鏡写真を示している。図5は、これらの同じサンプルの40倍の顕微鏡写真を示している。
これらの顕微鏡写真において、サンプル2とサンプル49との間に最も明白な差を見ることができ、ここで、両方とも450℃の最高温度で焼結したときに、サンプル2は、サンプル49よりも小さく少ない細孔を有する。しかしながら、最高温度にかかわらず、2番目に試験したフリット108のペーストに関するサンプル21、45および49の間の差は、比較的小さかった(図4〜5参照)。図6は、最初に試験したフリット108のペーストのサンプル3(460℃)および4(480℃)を2番目に試験したフリット108のペーストのサンプル28(460℃)および27(480℃)と比較した、10倍と40倍の顕微鏡写真を示している。これらの画像は、最高焼結温度に関係なく、サンプル3、4、27および28の細孔の数とサイズの差を示している。2番目に試験したフリット108のペーストのサンプル27および28が、最初に試験したフリット108のペーストのサンプル3および4よりもずっと多い細孔を有したのが分かる。2番目に試験したフリット108のペーストのサンプル27および28における細孔の量がこのように多くなったのは、ビヒクルが揮発した後の理想的ではない粒子の充填が原因であったであろう。
それに加え、サンプル27および28は失透ガラスを有し、よって細孔内に結晶があった(注記:結晶は白色の細孔の内部で輝いて白い)(図4〜5におけるサンプル2も参照のこと)。これらの焼結されたフリット108のペースト中の結晶は:(Sbxx)O4:(Sb0.920.92)O4、(Sb0.950.95)O4、(Sb0.960.96)O4、(Sb0.90.1)O4、およびLi0.0425とLi2SiO3のリチウム種であるとXRDにより確認された。このフリットのガラスはリン酸塩ガラスであるけれども、P−含有鉱物はなく、LiとSiの供給源はβ−ユークリプタイト充填剤である。最初に試験したフリット108のペーストのより大きな粒子とパイン油ビヒクル(5〜10μm)に対して、2番目に試験したフリット108のペーストのより微細な粒子とTexanolビヒクルにより、より大きくより多い細孔が、ビヒクルが揮発するときに、それらの細孔中の微細な結晶の核生成後に、形成されたのが明らかである。
この試験において、430℃以上の温度は、2番目に試験したフリット108のペーストから製造されたサンプルを焼結するには高すぎるようであった。しかしながら、2番目に試験したフリット108をより低温(すなわち、400℃)で焼結したときに、研削を行わずにレーザ封着可能であったのに対し、より高温(430℃以上)で焼結したフリットペーストの同じロットは、同じ条件下ではレーザ封着できず、代わりに、所定の速度と焦点ぼけで封着するのにより大きいレーザ出力が必要であった。図7は、400℃の最高温度で焼結した2番目に試験したフリット108からの良好なシール112aの写真、および430℃(応力破損)および450℃(剥離)でそれぞれ焼結した2番目に試験したフリット108からの不良のシール112bおよび112cの写真を示している(注記:シール112a、112bおよび112cのフリットの幅は1mmである)。これらの写真に鑑みて、レーザ封着中、結晶は溶融したり流動したりせず、よってレーザ114の熱が2番目に試験したフリット108に伝達されるのが結晶により妨げられ、それによって、不十分なシール112bおよび112cが形成されたと考えられる。
2番目に試験したフリット108(または任意のタイプの遷移金属がドープされたガラスフリット108)に810nmの照射線をより多く吸収させるために使用できる方法がいくつかある:(1)最高焼結温度を低下させて副相の成長を避け、これにより、流動および封着に利用できるフリット108中のガラスの量が増加するであろう;(2)還元雰囲気(N2、フォーミングガス、またはH2)中で焼結して、最高温度での保持中にフリットのガラス中でバナジウムのV+3またはV+2に還元させる;(3)充填剤に、V+3またはV+2であろうバナジウムをドープする;および/または(4)フリットのガラスに、バナジウムを還元されたままにするのに役立つFeまたは他の元素を添加する。結論として、無研削の2番目に試験したフリット108を焼結するための最高温度は430℃以下であり、400℃がうまく働く。
異なる焼結最高保持温度および異なる焼結保持時間が、「無研削」の2番目に試験したフリット108の性質に与える影響を試験するために、別の実験を行った。異なる保持温度および時間がフリット多孔度に影響するか否か、フリットのガラスが失透するか否か、およびフリット108がいかにうまくガラス板102(この場合、コード1737のガラス板102)に封着するかを判定するために、この特別な実験を行った。炉の雰囲気は空気であり、昇温率は、昔の製造規模の炉に匹敵する炉の能力により適合するように、2.5℃/分に遅くした。より高温への昇温中にバッチに含まれる水または吸着水が追い出されないという証拠はほとんどなかったので、100℃での保持時間は除いた。350℃または400℃の最高温度は、フリットの有機物質を揮発させるのに十分に高かったが、フリットの失透を防ぐのに十分に低かった。TexanolのTGA(熱重量分析)により、その99.9%が174℃までになくなるので、200℃または250℃のより低い保持温度を選択した。焼結スケジュールは一日当たりできるだけ多くの運転を行うためにできるだけ短い(例えば、8時間未満)べきであるので、保持時間は、最高温度で30分間または2時間であった。炉のスケジュールは以下のとおりであった:
(a) 25℃−低温(200または250℃のいずれか)。
(b) 1時間の保持。
(c) 低温−高温(350または400℃)。
(d) 高温で0.5または2時間の保持。
中程度の温度と最高温度および保持時間を特定するこの実験に関する運転番号が表7に列記されている。
Figure 2015129077
この特別な実験から分かることを最大にするために、以下の組成を有するいくつかの異なるフリット108のペーストを使用した:
Figure 2015129077
熱処理(焼結プロセス)前にこれらのフリット粉末の全てのX線写真を撮って、β−ユークリプタイトのみしか存在しないことを確認した。サンプル6267、6176および6244の粉末を、バッチ配合する前に、200〜250℃で予め乾燥させた。
Figure 2015129077
この試験において、フリットペースト96(=107)および97(=106)の40グラムのバッチを混合した。最初のペースト61および85を別の実験に用い、そして、それらを再度圧延して、適切に混合されていることを確実にした。次いで、フリットサンプルを、96−11から96−30、97−11から97−30、および37−10から37−18としてコード1737のガラス板102上に分配した。それに加え、いくつかのフリットサンプルの小塊を、アルミホイル製ボート内に保持し、フリット108のペーストの分配された線を上に備えた2インチ×2インチ(約5cm×5cm)の1737のガラス板102に並べて配置した。焼結した後、表7に列記された条件R3、R8、およびR9からの小塊をXRDにより分析して、結晶化されたかもしれない任意の副相を確認した。2インチ×2インチ(約5cm×5cm)の1737のガラス板102の半分を、多孔度および副相について調査し(SEMおよび後方散乱像により)、2インチ×2インチ(約5cm×5cm)の1737のガラス板102の他の半分を、封着試験を受けるために提出した(表10参照)。
Figure 2015129077
R3とR8の極端な条件およびR9の標準条件についてのXRDデータが表11に示されている。
Figure 2015129077
(Sbxx)O4の結晶を有したサンプルは、R9のスケジュールによって焼結したサンプル内にしかなく、450℃の最高温度が、これらの特別な例示のフリット108のペーストを焼結するのに熱すぎ、400℃がうまく働くことを示しているのが分かる。
図8は、R9のスケジュールを用いて450℃の最高温度に焼結した2番目に試験したフリット108のサンプル97番の亀裂の入った表面の後方散乱電子像におけるSEM結果を示している。この写真において、フリットのガラスは参照番号「1」により識別され、β−ユークリプタイト充填剤は参照番号「2」により識別され、(Sbxx)O4結晶は参照番号「3」により識別される。約0.5μmの直径の(Sbxx)O4結晶は、フリット108中に無作為に分布し、球状晶子のように見えるのが分かる。
この特別な実験において、焼結された2インチ×2インチ(約5cm×5cm)の1737のガラス板102は、目的の15μmおよびメサではなく、約60μmの高さおよびマウンド型プロファイルを有するフリット108を備えたことにも留意した。この分配ミスのために、フリットペース組成物および封着条件の限られた評価しかできなかった。しかしながら、この実験ではそれでも、フリットサンプル37−10から37−18(R1−R8)、並びにフリットサンプル97−24(R8)、97−25(R3)、および97−29(R9)を封着するのにいくつか成功した。封着試験からの観察が表12に要約されている:
Figure 2015129077
フリット108が流動し封着したかを判定するために、フリットサンプル97−24(R8)、97−25(R3)、および97−29(R9)を背面から封着した。実際に、これらのサンプルは、異なる照射出力を使用して、1mm/秒の速度で何回もの通過により照射した。サンプル97−29(R9、「標準」)は、50%の出力で、3回の通過後に約65%のシール幅を生じ、フリット108は、照射されたときに濃くならなかった(ここに記載された例示のフリット108は、封着工程216後に濃褐色を有したことが好ましいことを思い起こされたい)。サンプル97−25(R3、−−−)は、サンプル97−29と同様のシール幅を有したが、多孔質であり、このフリットは、レーザ114が照射されたときに、中程度に濃くなった。サンプル97−24(R8+++)は、同様のシール幅の挙動および多孔度を示したが、レーザ114の照射の際に著しく濃くなった。サンプル24も、フリット108内に細孔を形成することが観察され、ここで、レーザ114が、熱検出器を用いて集中された焦点ぼけビームを有した、低出力レーザアライメントが行われた。
これらの封着試験の結果を観察する際に、他のものより良好であると傑出した1つの条件はないようであった。広いシール(R2、R4、およびR6)のみが共通して350℃の最高温度を有した。狭いシール(R1、R7)のみが共通して400℃の最高温度を有した。先に述べたように、封着工程216中のフリット108の濃色化は、より良好なシール112を示すであろう。
この実験において、フリット108がいかに良く取り付けられたかを調べるために、いくつかの焼結されたコード1737のガラス板102も試験した。特に、最も少ない焼結(−−−)を有したサンプル97−23、最も多い焼結(+++)を有したサンプル97−26、および表2に示された上述の焼結スケジュールによって焼結したサンプル97−30の全てを試験した。これらの3種類の焼結条件により、3種類の異なる微細構造が生じた:(1)フリットサンプル97−23は、フリットが実質的に抵抗なく指でこすり落とされたので、焼結されていなかった;(2)フリットサンプル97−30は、この特別なフリットについて標準プロセスのように見えた微細構造を有した;および(3)フリットサンプル97−26は、標準的な焼成よりも、著しく多く、大きい白色区域を含んだ微細構造を有したが、先の焼成/加熱されすぎのフリットサンプルのいくつかのように白色の固体塊ではなかった。フリット108は厚すぎ、強すぎたので、これらの最後の2つの試験においては、ナノインデンタを使用した引っ掻き試験はうまくいかなった。その結果、フリットサンプル97−26および97−30には手動式の引っ掻き試験を行った。これは、両方のフリットサンプルがうまく付着したようであり、フリットサンプル97−30はフリットサンプル97−26よりもわずかに良好な付着を有することを示した。
追加の実験において、いくつかの焼結されたフリット−コード1737のガラス板102を試験して、示差走査熱量測定/熱重量分析(DSC/TGA)の結果を得た。この特別な実験において、フリット108は以下の組成を有した:
Figure 2015129077
失透を避けるために、400℃の最高温度を採用した(「R400」としても知られている、表10のプログラム「R7」を参照のこと)。400℃での2時間の保持時間は、害を与えないようであったので維持し、この保持時間は約30分間まで短縮できると考えられる。200〜250℃の中程度の保持温度を325℃まで上昇させて、有機物質の99%は331℃までに失われるので、Texanolブレンドビヒクルの有機物質が完全に揮発したことを確実にした。図9は、空気中で、2℃/分の変化率(RR)での20−325℃、および空気中において325℃で1時間の保持、次いで、N2中において、325℃で15分間の保持、325−400℃(RR 2℃/分)、および2時間に亘り400℃で保持の、R7スケジュールにしたがった、DSC/TGA分析の結果を示している。331℃の後での1.3%の質量増加があるのが分かる。これは、容器内に残された炭素煤によって生じたのであろう。N2中にある間に(封着温度をシミュレートするために)室温から600℃までこの残留物を採取したときに、600℃までに34%の質量損失があった。2のFVRについて、0.37%の炭素残留物があり、これを2インチ×2インチ(約5cm×5cm)のパターン(5.48×10-3g)のフリットの質量に標準化した場合、これは、封着工程216後にフリット108内に残された20μgと等しい。その場合であっても、フリットシール112の品質は妥協できないであろう。図9において、有機物質の損失は最低の曲線上で丸で囲まれ、上側の丸は、330.8℃までに99%の質量損失があることを示している。
これらの実験の封着されたフリット108も、85℃/85%の相対湿度(RH)試験を受け、その最中に、フリット108は、一部の例では、溶解しているかまたは浸出していることが発見された。この問題に対処するために、フリットのガラスにFeを加え、フリット108中のバナジウムが酸化するのを防ぐために焼結工程210をN2中で行った。温度が、有機物質がほぼ全て揮発するのに十分に高く、フリット108のガラス転移温度(Tg)より高くなったときにN2を炉内に導入し、次いで、この温度を焼結スケジュール210の残りの期間に亘り保持した。これらの変化により、試験したフリット108においてこのフリット108の溶解−浸出はもはや観察されないほど、より耐久性のあるフリットがもたらされた。
図10は、フリット108のペーストを、1時間15分に亘り325℃を保持し、この保持の最後の15分間において325℃でN2を導入し、次いで、400℃で2時間に亘り保持する「R7」スケジュールを使用して焼結したときに行ったDSC/TGA試験の結果を示している。有機物質の損失に対しては妥協はなく、327℃までに99%がなくなり、この温度を超えては質量の増加はなかったのが分かる。この試験において、CO2の主な供給源は、Fe23(44%)およびCO2(49%)のブレンドであるバッチ材料のシュウ酸鉄(II)であるようであった。これは、「FeC24・2H2O」と列記される。
ガラス板102上にMicropenにより分配される前に、ペーストに製造され、Texanol系ビヒクルと混合された「無研削」の2番目の試験フリット108を含む上述した実験は、以下のように要約できる:
・ 焼結の最高温度が450℃である場合、フリット108は封着しなかった。
・ 焼結スケジュール210は、Texanol系ビヒクルが、フリットのガラスのTgよりも低い温度で揮発するのに十分な時間を与えるべきである。
・ 焼結の最高温度が350℃である場合、フリット108はガラス板102にほとんど付着しなかった。特に、フリット108のガラスは、凝固し、ガラス板102に付着するほど十分に流動しなかった。
・ 焼結されたフリット108中の細孔は、ビヒクルが揮発した後であって、フリットのガラスが流動する前の、粉末の非理想的な粒子の充填のためであろう。
・ 430℃より高い温度では、フリットのガラスは失透し、主相は(Sbxx)O4であった。焼結されたフリット108も、リチウム含有結晶(Li0.0425およびLi2SiO3)を含み、このことは、フリットのガラスがβ−ユークリプタイト充填剤とも反応したことを意味する。これらの結晶は溶融も流動もせず、よってレーザビーム116の熱がフリット108に伝達されるのを防ぎ、それによって、粗悪なシールが形成される。
・ 最高温度が400である場合、フリット108は、保持時間が0.5時間または2時間であるかにかかわらず、ガラス板102に良好に封着した。基本的に、例示の試験したフリット108に関する実験は、350℃のこの例示の焼結スケジュール210は冷たすぎ、450℃では熱すぎ、400℃(±15℃)が申し分なかった。
本発明の数多くの実施の形態を添付の図面に図解し、先の詳細な説明に記載してきたが、本発明は、開示された実施の形態に制限されず、以下の特許請求の範囲に述べられ定義された本発明の精神から逸脱せずに、数多くの再構成、改変および置換が可能であることが理解されよう。
100 密閉ガラスパッケージ
102,110 ガラス板
104 コンポーネント
106 電極
108 フリット
112 気密シール
114 封着装置
116 光またはビーム
118 封着線

Claims (9)

  1. フリットをガラス板に焼結する方法において、
    ガラス板(102)を提供する工程、
    前記ガラス板上に、ガラス、充填剤および分散ビヒクルを含むフリット(108)を配置する工程、
    前記フリットが配置された前記ガラス板を炉内に入れる工程、
    前記炉内で前記フリットを前記ガラス板に焼結する工程であって、
    前記炉内の温度を、第1の温度から、前記フリットの前記分散ビヒクル内の有機成分を揮発させるのに十分に高いが、該フリット中の前記ガラスのガラス転移温度(Tg)よりは高くない第2の温度まで上昇させ、該第2の温度を所定の時間に亘り保持し、前記第2の温度を保持しながら、空気供給源をオフにし、還元性―不活性ガス供給源をオンにし、前記炉内に含まれた空気を前記還元性―不活性ガスにより置き換え、
    前記炉内の温度を、前記第2の温度から、前記フリット中の前記ガラスのガラス転移温度(Tg)より高いが、該フリット中の該ガラスの結晶化温度より低い第3の温度まで上昇させ、該炉内で該第3の温度を所定の時間に亘り保持し、
    前記炉内の温度を降下させる、
    各ステップを含む工程、および
    焼結した前記フリットを有する前記ガラス板を前記炉から取り出す工程、
    を有してなることを特徴とする方法。
  2. 前記第2の温度を保持しながら、前記有機成分が完全に燃え尽きる前に、前記炉内に含まれた空気が前記還元性―不活性ガスにより実質的に置き換えられることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2の温度を保持する前記所定の時間は1時間8分であり、当該所定の時間の最後の8分間で、前記炉内に含まれた空気が前記還元性―不活性ガスにより実質的に置き換えられることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記焼結工程が8時間未満で行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記炉内の温度を前記第3の温度に保持しながら、該炉内の酸素レベルを50ppm〜22,220ppmの範囲内の所定のレベルに維持する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記炉がクリーンルーム内に配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記フリットが、鉄、銅およびバナジウムから選択された遷移金属少なくとも1種類がドープされたガラスを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記フリットが、ランタニドがドープされたガラスを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記温度を降下させる工程が、還元性−不活性ガス供給源をオフにし、空気供給源をオンにする各ステップを含み、前記炉内に含まれた還元性−不活性ガスが空気により実質的に置き換えられることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
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