JPH09188544A - ガラス組成物 - Google Patents
ガラス組成物Info
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- JPH09188544A JPH09188544A JP258196A JP258196A JPH09188544A JP H09188544 A JPH09188544 A JP H09188544A JP 258196 A JP258196 A JP 258196A JP 258196 A JP258196 A JP 258196A JP H09188544 A JPH09188544 A JP H09188544A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- weight
- glass composition
- parts
- composition
- Prior art date
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- Pending
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/12—Silica-free oxide glass compositions
- C03C3/16—Silica-free oxide glass compositions containing phosphorus
- C03C3/17—Silica-free oxide glass compositions containing phosphorus containing aluminium or beryllium
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C8/00—Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
- C03C8/24—Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions, i.e. for use as seals between dissimilar materials, e.g. glass and metal; Glass solders
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- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
- Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】非鉛で、低融点、化学的耐候性に優れるガラス
組成物を得る。 【解決手段】重量％でＺｎＯ：１５〜５５、Ｐ2 Ｏ5 ：
３０〜７５、Ｌｉ2 Ｏ＋Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ：０〜２．
８、Ａｌ2 Ｏ3 ：０．１〜５、ＳｎＯ2 ＋ＴｉＯ2＋Ｚ
ｒＯ2 ：０．１〜２、Ｂｉ2 Ｏ3 ：０〜３０、ＳｉＯ
2 ：０〜５、Ｂ2 Ｏ3：０〜１０、Ｖ2 Ｏ5 ＋Ｔｌ2 Ｏ3
：０〜５、Ｆ：０〜２からなる。
組成物を得る。 【解決手段】重量％でＺｎＯ：１５〜５５、Ｐ2 Ｏ5 ：
３０〜７５、Ｌｉ2 Ｏ＋Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ：０〜２．
８、Ａｌ2 Ｏ3 ：０．１〜５、ＳｎＯ2 ＋ＴｉＯ2＋Ｚ
ｒＯ2 ：０．１〜２、Ｂｉ2 Ｏ3 ：０〜３０、ＳｉＯ
2 ：０〜５、Ｂ2 Ｏ3：０〜１０、Ｖ2 Ｏ5 ＋Ｔｌ2 Ｏ3
：０〜５、Ｆ：０〜２からなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、接着、封着用また
は装飾用に適する非鉛ガラス組成物に関する。
は装飾用に適する非鉛ガラス組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】ブラウン管のパネル−ファンネルの封着
用ガラスフリット、蛍光表示管の封着用ガラスフリット
またはプラズマディスプレイパネル（ＰＤＰ）用の封着
用ガラスフリット、ならびに板ガラス、瓶ガラス、コッ
プなどの装飾用のガラスフリットとして、鉛系低融点ガ
ラスが広く実用化されている。
用ガラスフリット、蛍光表示管の封着用ガラスフリット
またはプラズマディスプレイパネル（ＰＤＰ）用の封着
用ガラスフリット、ならびに板ガラス、瓶ガラス、コッ
プなどの装飾用のガラスフリットとして、鉛系低融点ガ
ラスが広く実用化されている。
【０００３】鉛系低融点ガラスは、熱的特性、電気特
性、化学的特性に優れる特徴があるが、近年では、極力
環境汚染を避けるため、非鉛化への展開が急がれてい
る。
性、化学的特性に優れる特徴があるが、近年では、極力
環境汚染を避けるため、非鉛化への展開が急がれてい
る。
【０００４】しかし、従来の鉛系低融点組成にかわる低
融点ガラス組成物は充分諸要求に耐えるものがなかっ
た。
融点ガラス組成物は充分諸要求に耐えるものがなかっ
た。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、非鉛系低融
点ガラスによるブラウン管、蛍光表示管あるいはＰＤＰ
等を封着するための封着用ガラス組成物もしくは装飾用
のガラス組成物を提供することを目的とする。
点ガラスによるブラウン管、蛍光表示管あるいはＰＤＰ
等を封着するための封着用ガラス組成物もしくは装飾用
のガラス組成物を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、重量％表示で
実質的に、 ＺｎＯ １５〜５５、 Ｐ2 Ｏ5 ３０〜７５、 Ｌｉ2 Ｏ＋Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ ０〜２．８、 Ａｌ2 Ｏ3 ０．１〜５、 ＳｎＯ2 ＋ＴｉＯ2 ＋ＺｒＯ2 ０．１〜２、 Ｂｉ2 Ｏ3 ０〜３０、 ＳｉＯ2 ０〜５、 Ｂ2 Ｏ3 ０〜１０、 Ｖ2 Ｏ5 ＋Ｔｌ2 Ｏ3 ０〜５、 Ｆ ０〜２、 からなることを特徴とするガラス組成物を提供する。
実質的に、 ＺｎＯ １５〜５５、 Ｐ2 Ｏ5 ３０〜７５、 Ｌｉ2 Ｏ＋Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ ０〜２．８、 Ａｌ2 Ｏ3 ０．１〜５、 ＳｎＯ2 ＋ＴｉＯ2 ＋ＺｒＯ2 ０．１〜２、 Ｂｉ2 Ｏ3 ０〜３０、 ＳｉＯ2 ０〜５、 Ｂ2 Ｏ3 ０〜１０、 Ｖ2 Ｏ5 ＋Ｔｌ2 Ｏ3 ０〜５、 Ｆ ０〜２、 からなることを特徴とするガラス組成物を提供する。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明のガラス組成物について、
各成分の限定理由を以下に説明する。説明中の％は特に
断らない限り重量％を意味する。
各成分の限定理由を以下に説明する。説明中の％は特に
断らない限り重量％を意味する。
【０００８】ＺｎＯ；低融点化成分で必須であり、１５
％より少ないとガラス軟化点が高くなりすぎ好ましくな
い。一方、５５％を超えると耐薬品性（耐酸性）が悪く
なるため好ましくない。
％より少ないとガラス軟化点が高くなりすぎ好ましくな
い。一方、５５％を超えると耐薬品性（耐酸性）が悪く
なるため好ましくない。
【０００９】Ｐ2 Ｏ5 ；低融点化成分で必須であるとと
もにガラスネットワークフォーマーである。３０％より
少ないと軟化点が高くなりすぎ好ましくない。一方、７
５％を超えると熱膨張係数が大きくなりすぎるとともに
化学的特性が悪化するので好ましくない。
もにガラスネットワークフォーマーである。３０％より
少ないと軟化点が高くなりすぎ好ましくない。一方、７
５％を超えると熱膨張係数が大きくなりすぎるとともに
化学的特性が悪化するので好ましくない。
【００１０】Ｌｉ2 Ｏ、Ｎａ2 Ｏ、Ｋ2 Ｏ；必須ではな
いが、低融点化のために少なくとも１種含有することが
できる。一方、合量で２．８％を超えると熱膨張係数が
大きくなりすぎ好ましくない。望ましくは合量で２％以
下である。
いが、低融点化のために少なくとも１種含有することが
できる。一方、合量で２．８％を超えると熱膨張係数が
大きくなりすぎ好ましくない。望ましくは合量で２％以
下である。
【００１１】Ａｌ2 Ｏ3 ；化学的耐候性を確保するうえ
で必須成分である。０．１％より少ないとその効果はな
い。一方、５％を超えると軟化点が高くなりすぎ好まし
くない。望ましくは０．５〜３％である。
で必須成分である。０．１％より少ないとその効果はな
い。一方、５％を超えると軟化点が高くなりすぎ好まし
くない。望ましくは０．５〜３％である。
【００１２】ＳｎＯ2 、ＴｉＯ2 、ＺｒＯ2 ；化学的耐
候性向上のために少なくとも１種を必須成分とする。合
量で０．１％より少ないと効果が少ない。一方、合量で
２％を超えると軟化点が高くなりすぎ好ましくない。望
ましくは合量で０．５〜１．５％である。
候性向上のために少なくとも１種を必須成分とする。合
量で０．１％より少ないと効果が少ない。一方、合量で
２％を超えると軟化点が高くなりすぎ好ましくない。望
ましくは合量で０．５〜１．５％である。
【００１３】Ｂｉ2 Ｏ3 ；必須ではないが、低融点化の
ために含有することができる。３０％を超えると熱膨張
係数が大きくなりすぎ好ましくない。望ましくは２５％
以下である。
ために含有することができる。３０％を超えると熱膨張
係数が大きくなりすぎ好ましくない。望ましくは２５％
以下である。
【００１４】ＳｉＯ2 ；必須成分ではないが、化学的耐
候性向上に効果があるため、含有することができる。５
％を超えると軟化点が高くなりすぎ好ましくない。望ま
しくは３％以下である。
候性向上に効果があるため、含有することができる。５
％を超えると軟化点が高くなりすぎ好ましくない。望ま
しくは３％以下である。
【００１５】Ｂ2 Ｏ3 ；必須成分ではないが、低融点化
成分として導入できる。１０％を超えると化学的耐候性
が劣り、好ましくない。望ましくは８％以下である。
成分として導入できる。１０％を超えると化学的耐候性
が劣り、好ましくない。望ましくは８％以下である。
【００１６】Ｖ2 Ｏ5 、Ｔｌ2 Ｏ3 ；必須成分ではない
が、合量で５％以下であれば、低融点化成分として導入
できる。
が、合量で５％以下であれば、低融点化成分として導入
できる。
【００１７】Ｆ；必須成分ではないが、低融点化成分と
して導入しても支障ない。２％を超えるとその効果は飽
和する。望ましくは１％以下である。
して導入しても支障ない。２％を超えるとその効果は飽
和する。望ましくは１％以下である。
【００１８】上記成分のうち、より低い軟化点のガラス
組成物を得るためには、実質的に重量％で以下のような
組成とすることが好ましい。
組成物を得るためには、実質的に重量％で以下のような
組成とすることが好ましい。
【００１９】 ＺｎＯ １５〜２５、 Ｐ2 Ｏ5 ５３〜７５、 Ｌｉ2 Ｏ＋Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ ０〜２．８、 Ａｌ2 Ｏ3 ０．１〜５、 ＳｎＯ2 ＋ＴｉＯ2 ＋ＺｒＯ2 ０．１〜２、 Ｂｉ2 Ｏ3 ０〜３０、 ＳｉＯ2 ０〜５、 Ｂ2 Ｏ3 ０〜１０、 Ｖ2 Ｏ5 ＋Ｔｌ2 Ｏ3 ０〜５、 Ｆ ０〜２。
【００２０】この場合において、特に好ましいＺｎＯの
含有量は１７〜２３％であり、特に好ましいＰ2 Ｏ5 の
含有量は５５〜７０％である。
含有量は１７〜２３％であり、特に好ましいＰ2 Ｏ5 の
含有量は５５〜７０％である。
【００２１】また、封着に用いてより大きい強度を得る
ために、焼成時に結晶化しやすくする観点では、実質的
に重量％で以下のような組成とすることが好ましい。
ために、焼成時に結晶化しやすくする観点では、実質的
に重量％で以下のような組成とすることが好ましい。
【００２２】 ＺｎＯ ４５〜５５、 Ｐ2 Ｏ5 ３０〜５０、 Ｌｉ2 Ｏ＋Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ ０〜２．８、 Ａｌ2 Ｏ3 ０．１〜５、 ＳｎＯ2 ＋ＴｉＯ2 ＋ＺｒＯ2 ０．１〜２、 Ｂｉ2 Ｏ3 ０〜２４、 ＳｉＯ2 ０〜５、 Ｂ2 Ｏ3 ０〜１０、 Ｖ2 Ｏ5 ＋Ｔｌ2 Ｏ3 ０〜５、 Ｆ ０〜２。
【００２３】この場合において、特に好ましいＺｎＯの
含有量は４６〜５４％であり、特に好ましいＰ2 Ｏ5 の
含有量は３１〜４３％である。
含有量は４６〜５４％であり、特に好ましいＰ2 Ｏ5 の
含有量は３１〜４３％である。
【００２４】本発明のガラス組成物の軟化点は、典型的
には、５００℃以下である。より好ましくは４５０℃以
下である。また、ガラス転移点は、典型的には、４００
℃以下である。より好ましくは３５０℃以下である。
には、５００℃以下である。より好ましくは４５０℃以
下である。また、ガラス転移点は、典型的には、４００
℃以下である。より好ましくは３５０℃以下である。
【００２５】本発明のガラス組成物粉末には、熱膨張率
を調整するためガラス組成物の粉末１００重量部に対し
て、低膨張性耐火物フィラー０〜５０重量部を添加で
き、また、着色等のために、着色耐熱性無機顔料０〜３
０重量部を添加できる。低膨張性耐火物フィラーや着色
耐熱性無機顔料の量が多すぎると、焼結性が低下する。
を調整するためガラス組成物の粉末１００重量部に対し
て、低膨張性耐火物フィラー０〜５０重量部を添加で
き、また、着色等のために、着色耐熱性無機顔料０〜３
０重量部を添加できる。低膨張性耐火物フィラーや着色
耐熱性無機顔料の量が多すぎると、焼結性が低下する。
【００２６】ここで、低膨張性耐火物フィラーとして、
アルミナ、コージエライト、ユークリプタイト、スポジ
ュメン、ジルコン、石英ガラス、およびチタン酸アルミ
ニウムからなる群から選ばれた少なくとも１種を用いう
る。
アルミナ、コージエライト、ユークリプタイト、スポジ
ュメン、ジルコン、石英ガラス、およびチタン酸アルミ
ニウムからなる群から選ばれた少なくとも１種を用いう
る。
【００２７】本発明のガラスセラミックス組成物の熱膨
張係数は、用途に応じて調整されればよい。
張係数は、用途に応じて調整されればよい。
【００２８】たとえば、本発明のガラス組成物をブラウ
ン管の封着用に用いる場合、室温〜３００℃における本
発明の封着用組成物による封着ガラスの焼成後の平均熱
膨張係数は８０×１０-7／℃〜１００×１０-7／℃の範
囲とされるのが好ましい。平均熱膨張係数がこの範囲外
であればパネルガラスまたはファンネルガラスまたは封
着部に引張応力が働き、バルブの耐圧強度が低下する。
ン管の封着用に用いる場合、室温〜３００℃における本
発明の封着用組成物による封着ガラスの焼成後の平均熱
膨張係数は８０×１０-7／℃〜１００×１０-7／℃の範
囲とされるのが好ましい。平均熱膨張係数がこの範囲外
であればパネルガラスまたはファンネルガラスまたは封
着部に引張応力が働き、バルブの耐圧強度が低下する。
【００２９】この観点で、本発明のガラス組成物をブラ
ウン管の封着用途に用いる場合は、ガラス粉末１００重
量部に対し、低膨張性耐火物フィラー０〜４０重量部を
添加することが好ましい。低膨張性耐火物フィラーの量
が少ないと、熱膨張係数が大きくなりすぎ、パネルおよ
びファンネルと平均熱膨張係数が合わず、割れやすくな
る。低膨張性耐火物フィラーの量が多すぎると、相対的
にガラス分が少なく流動性が悪くなり、封着部の気密性
が損なわれる。
ウン管の封着用途に用いる場合は、ガラス粉末１００重
量部に対し、低膨張性耐火物フィラー０〜４０重量部を
添加することが好ましい。低膨張性耐火物フィラーの量
が少ないと、熱膨張係数が大きくなりすぎ、パネルおよ
びファンネルと平均熱膨張係数が合わず、割れやすくな
る。低膨張性耐火物フィラーの量が多すぎると、相対的
にガラス分が少なく流動性が悪くなり、封着部の気密性
が損なわれる。
【００３０】かかる封着材料は、低温、短時間で、４０
０℃以上４５０℃未満の温度に５〜１５分保持すること
により、カラーブラウン管のパネルとファンネルとを封
着でき、接着後の３００〜３８０℃の排気時の加熱によ
り、流動したり、発泡したり、機械的強度が損なわれた
りすることがない。
０℃以上４５０℃未満の温度に５〜１５分保持すること
により、カラーブラウン管のパネルとファンネルとを封
着でき、接着後の３００〜３８０℃の排気時の加熱によ
り、流動したり、発泡したり、機械的強度が損なわれた
りすることがない。
【００３１】また、ＰＤＰ、蛍光表示管の封着用として
用いる場合、室温〜２５０℃における封着用組成物の焼
成後の熱膨張係数は６５×１０-7／℃〜８５×１０-7／
℃の範囲にあるのが好ましい。熱膨張係数がこの範囲外
では、基板ガラスまたは封着物に引張応力が働き、耐圧
強度が低下する。
用いる場合、室温〜２５０℃における封着用組成物の焼
成後の熱膨張係数は６５×１０-7／℃〜８５×１０-7／
℃の範囲にあるのが好ましい。熱膨張係数がこの範囲外
では、基板ガラスまたは封着物に引張応力が働き、耐圧
強度が低下する。
【００３２】この観点で、本発明のガラス組成物をＰＤ
Ｐまたは蛍光表示管の封着用途に用いる場合は、ガラス
粉末１００重量部に対し、低膨張性耐火物フィラー１０
〜５０重量部を添加することが好ましい。低膨張性耐火
物フィラーの量が少ないと、熱膨張係数が大きくなりす
ぎ、基板ガラスと平均熱膨張係数が合わず、割れやすく
なる。低膨張性耐火物フィラーの量が多すぎると、相対
的にガラス分が少なく流動性が悪くなり、封着部の気密
性が損なわれる。
Ｐまたは蛍光表示管の封着用途に用いる場合は、ガラス
粉末１００重量部に対し、低膨張性耐火物フィラー１０
〜５０重量部を添加することが好ましい。低膨張性耐火
物フィラーの量が少ないと、熱膨張係数が大きくなりす
ぎ、基板ガラスと平均熱膨張係数が合わず、割れやすく
なる。低膨張性耐火物フィラーの量が多すぎると、相対
的にガラス分が少なく流動性が悪くなり、封着部の気密
性が損なわれる。
【００３３】かかる封着材料は、４３０〜５００℃で５
分〜１時間程度の加熱で、ＰＤＰ用ガラス基板または蛍
光表示管用ガラス基板を封着でき、接着後の２８０〜３
８０℃の排気時加熱により流動したり、発泡したり、機
械的強度が損なわれたりすることがない。
分〜１時間程度の加熱で、ＰＤＰ用ガラス基板または蛍
光表示管用ガラス基板を封着でき、接着後の２８０〜３
８０℃の排気時加熱により流動したり、発泡したり、機
械的強度が損なわれたりすることがない。
【００３４】本発明のガラス組成物は、前記した用途、
すなわち、ディスプレイ等の封着用、板ガラス、瓶ガラ
ス、コップ等の装飾を目的とする用途以外にも、回路の
絶縁用、ガラス−セラミックス、セラミックス−セラミ
ックスまたは金属等の材料の接合用にも適する。
すなわち、ディスプレイ等の封着用、板ガラス、瓶ガラ
ス、コップ等の装飾を目的とする用途以外にも、回路の
絶縁用、ガラス−セラミックス、セラミックス−セラミ
ックスまたは金属等の材料の接合用にも適する。
【００３５】
【実施例】目標組成となるようにガラスの原料を調合
し、これを白金ルツボに入れ、１０００〜１３００℃で
１〜３時間撹拌しつつ加熱溶解した。次いで、これを水
砕またはローラーではさむことにより、フレーク状と
し、粉砕装置により粉末の平均粒径が４〜７μｍとなる
よう粉砕し、表１、表２に示す組成のガラスの粉末を製
造した。表中に、得られたガラス粉末の平均粒径も示
す。
し、これを白金ルツボに入れ、１０００〜１３００℃で
１〜３時間撹拌しつつ加熱溶解した。次いで、これを水
砕またはローラーではさむことにより、フレーク状と
し、粉砕装置により粉末の平均粒径が４〜７μｍとなる
よう粉砕し、表１、表２に示す組成のガラスの粉末を製
造した。表中に、得られたガラス粉末の平均粒径も示
す。
【００３６】次いで、所望の熱膨張係数とするため、実
施例の一部は上記粉末にアルミナ、コージエライト、ユ
ークリプタイト、スポージュメンおよびチタン酸アルミ
ニウムのうちの一種以上を混合した。さらに着色する場
合には、着色耐熱性無機顔料を混合した。
施例の一部は上記粉末にアルミナ、コージエライト、ユ
ークリプタイト、スポージュメンおよびチタン酸アルミ
ニウムのうちの一種以上を混合した。さらに着色する場
合には、着色耐熱性無機顔料を混合した。
【００３７】これらの組成物の諸特性については次の仕
様で評価した。結果を表１、表２に示す。例１〜７、例
９〜１５は実施例、例８、１６〜１８は比較例である。
様で評価した。結果を表１、表２に示す。例１〜７、例
９〜１５は実施例、例８、１６〜１８は比較例である。
【００３８】ガラスのガラス転移点および軟化点；ＤＴ
Ａにより測定した。昇降温速度は１０℃／分とした。
Ａにより測定した。昇降温速度は１０℃／分とした。
【００３９】熱膨張係数；例１〜８は４４０℃〜５００
℃で、また例９〜１８は４００〜６００℃で１０分の加
熱焼成を行った後、室温から屈伏点までの温度域にて測
定した。
℃で、また例９〜１８は４００〜６００℃で１０分の加
熱焼成を行った後、室温から屈伏点までの温度域にて測
定した。
【００４０】流動性；１２．５ｍｍφ、５ｇの圧粉体を
形成し、フロート板ガラス上にて例１〜８は４００〜６
００℃で、また例９〜１６は４６０〜６００℃で、１０
分の加熱焼成を行った後の圧粉体の径で流動性（通称フ
ローボタンテスト）を測定評価した。単位は、ｍｍφで
ある。封着の用途では、１７ｍｍ以上であることが好ま
しく、絶縁の用途では、１５ｍｍ以上であることが好ま
しい。
形成し、フロート板ガラス上にて例１〜８は４００〜６
００℃で、また例９〜１６は４６０〜６００℃で、１０
分の加熱焼成を行った後の圧粉体の径で流動性（通称フ
ローボタンテスト）を測定評価した。単位は、ｍｍφで
ある。封着の用途では、１７ｍｍ以上であることが好ま
しく、絶縁の用途では、１５ｍｍ以上であることが好ま
しい。
【００４１】化学的耐候性；７０℃の温水中に１時間浸
し、処理前後の外観変化を目視判定した。
し、処理前後の外観変化を目視判定した。
【００４２】結果として、例１〜７、例９〜１５におい
ては、低融点と化学的耐候性とが両立するガラス組成物
が得られている。
ては、低融点と化学的耐候性とが両立するガラス組成物
が得られている。
【００４３】例８では５００℃では焼結せず、流動性お
よび化学的耐候性とは測定できなかった。例１８では、
上記の流動性の試験条件では流動しなかった。化学的耐
候性は測定していない。
よび化学的耐候性とは測定できなかった。例１８では、
上記の流動性の試験条件では流動しなかった。化学的耐
候性は測定していない。
【００４４】
【表１】
【００４５】
【表２】
【００４６】
【発明の効果】本発明によれば、鉛を全く含まず、低融
点で、化学的耐候性に優れるガラス組成物が得られる。
これを用いて、ブラウン管またはプラズマディスプレイ
などの表示パネルを製造するのに適した封着用組成物を
提供できる。
点で、化学的耐候性に優れるガラス組成物が得られる。
これを用いて、ブラウン管またはプラズマディスプレイ
などの表示パネルを製造するのに適した封着用組成物を
提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０３Ｃ 3/19 Ｃ０３Ｃ 3/19 3/21 3/21 3/247 3/247
Claims (6)
- 【請求項１】重量％表示で実質的に、 ＺｎＯ １５〜５５、 Ｐ2 Ｏ5 ３０〜７５、 Ｌｉ2 Ｏ＋Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ ０〜２．８、 Ａｌ2 Ｏ3 ０．１〜５、 ＳｎＯ2 ＋ＴｉＯ2 ＋ＺｒＯ2 ０．１〜２、 Ｂｉ2 Ｏ3 ０〜３０、 ＳｉＯ2 ０〜５、 Ｂ2 Ｏ3 ０〜１０、 Ｖ2 Ｏ5 ＋Ｔｌ2 Ｏ3 ０〜５、 Ｆ ０〜２、 からなることを特徴とするガラス組成物。
- 【請求項２】重量％表示で実質的に、 ＺｎＯ １５〜２５、 Ｐ2 Ｏ5 ５３〜７５、 Ｌｉ2 Ｏ＋Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ ０〜２．８、 Ａｌ2 Ｏ3 ０．１〜５、 ＳｎＯ2 ＋ＴｉＯ2 ＋ＺｒＯ2 ０．１〜２、 Ｂｉ2 Ｏ3 ０〜３０、 ＳｉＯ2 ０〜５、 Ｂ2 Ｏ3 ０〜１０、 Ｖ2 Ｏ5 ＋Ｔｌ2 Ｏ3 ０〜５、 Ｆ ０〜２、 からなることを特徴とするガラス組成物。
- 【請求項３】重量％表示で実質的に、 ＺｎＯ ４５〜５５、 Ｐ2 Ｏ5 ３０〜５０、 Ｌｉ2 Ｏ＋Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ ０〜２．８、 Ａｌ2 Ｏ3 ０．１〜５、 ＳｎＯ2 ＋ＴｉＯ2 ＋ＺｒＯ2 ０．１〜２、 Ｂｉ2 Ｏ3 ０〜２４、 ＳｉＯ2 ０〜５、 Ｂ2 Ｏ3 ０〜１０、 Ｖ2 Ｏ5 ＋Ｔｌ2 Ｏ3 ０〜５、 Ｆ ０〜２、 からなることを特徴とするガラス組成物。
- 【請求項４】請求項１、２または３記載のガラス組成物
の粉末１００重量部、低膨張性耐火物フィラー０〜５０
重量部、着色耐熱性無機顔料０〜３０重量部からなるガ
ラスセラミックス組成物。 - 【請求項５】請求項４記載のガラスセラミックス組成物
において、ガラス組成物の粉末１００重量部、低膨張性
耐火物フィラー０〜４０重量部からなり、焼成後の室温
〜３００℃の熱膨張係数が８０×１０-7／℃〜１００×
１０-7／℃であるブラウン管のパネル−ファンネル封着
用ガラスセラミックス組成物。 - 【請求項６】請求項４記載のガラスセラミックス組成物
において、ガラス組成物の粉末１００重量部、低膨張性
耐火物フィラー１０〜５０重量部からなり、焼成後の室
温〜２５０℃の熱膨張係数が６５×１０-7／℃〜８５×
１０-7／℃である蛍光表示管またはプラズマディスプレ
イの封着用ガラスセラミックス組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP258196A JPH09188544A (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | ガラス組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP258196A JPH09188544A (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | ガラス組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09188544A true JPH09188544A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=11533351
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP258196A Pending JPH09188544A (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | ガラス組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09188544A (ja) |
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- 1996-01-10 JP JP258196A patent/JPH09188544A/ja active Pending
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