JP2015117222A - 臭素化合物の製造方法 - Google Patents

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  • Nitrogen- Or Sulfur-Containing Heterocyclic Ring Compounds With Rings Of Six Or More Members (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)

Abstract

【課題】収率が高いある特定の臭素化合物の製造方法及び該製造方法に用いる化合物の提供。【解決手段】下記で表される化合物、及び該化合物と臭素化剤とを反応させる工程を含むある特定の臭素化合物の製造方法の提供。(R1〜R6はH、ハロゲン原子、アミノ基、シア基等;Y1は−S−、−O−、−Se−又は−C(R7)=C(R8);R7及びR8はH、ハロゲン原子等;X1及びX2は−N=又は−C(R9)=;R9はH、ハロゲン原子等;Z1及びZ2はH、F等)【選択図】なし

Description

本発明は、臭素化合物の製造方法に関する。
Figure 2015117222

(イ) (ロ)
特許文献1には上式で示される、式(イ)で表わされる化合物から式(ロ)で表される臭素化合物を製造する方法が示されている。
国際特許公報WO2011/136311A1
しかしながら、特許文献1に記載された製造方法では、収率が十分ではないといった問題があった。
そこで、本発明は、収率が高い臭素化合物の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、前記収率が高い臭素化合物の製造方法に用いる化合物を提供することを目的とする。
即ち、本発明は、下記[1]〜[5]を提供する。
[1]
下記式(1)で表される化合物と臭素化剤とを反応させる工程を含む、下記式(2)で表される化合物の製造方法。

Figure 2015117222
(1) (2)

(式中R、R、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。Yは−S−、−O−、−Se−または−C(R)=C(R)−を表す。RおよびRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。XおよびXはそれぞれ独立に−N=または−C(R)=を表す。Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。ZおよびZはそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、フルオロアルキル基、塩素原子、シアノ基、ニトロ基を表す。)
[2]
塩の存在下で臭素化剤を反応させることを特徴とする[1]記載の製造方法。
[3]
塩が銀塩を含むことを特徴とする[1]または[2]記載の製造方法。
[4]
さらに、下記式(1’)で表わされる化合物と求核試薬とを反応させて反応中間体を得、得られた反応中間体とハロゲン化シリル化合物とを反応させて式(1)で表わされる化合物を製造する工程を含む[1]〜[3]のいずれかに記載の製造方法。
Figure 2015117222
(1’)
(式中Yは−S−、−O−、−Se−または−C(R)=C(R)−を表す。RおよびRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。XおよびXはそれぞれ独立に−N=または−C(R)=を表す。Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。ZおよびZはそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、フルオロアルキル基、塩素原子、シアノ基、ニトロ基を表す。)
[5]
下記式(1)で表される化合物。
Figure 2015117222
(1)

(式中R、R、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。YはO、Seまたは−C(R)=C(R)−を表す。RおよびRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。XおよびXはそれぞれ独立に−N=または−C(R)=を表す。Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。ZおよびZはそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、フルオロアルキル基、塩素原子、シアノ基、ニトロ基を表す。)
本発明は、収率が高い臭素化合物の製造方法および前記製造方法に用いる化合物を提供する。本発明の製造方法は、温和な条件下で実施され、短時間で臭素化合物を得ることができる点においても有用である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は下記式(1)で表される化合物と臭素化剤とを反応させる工程を含む、下記式(2)で表される化合物の製造方法に関するものである。

Figure 2015117222
(1) (2)
式中R、R、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。
、R、R、R、RおよびRで表される1価の有機基としては、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいシクロアルコキシ基、置換されていてもよいアルキルチオ基、置換されていてもよいシクロアルキルチオ基、置換されていてもよいアリール基、置換されていてもよいアリールオキシ基、置換されていてもよいアリールチオ基、置換されていてもよいアリールアルキル基、置換されていてもよいアリールアルコキシ基、置換されていてもよいアリールアルキルチオ基、アシル基、アシルオキシ基、アミド基、イミド基、置換アミノ基、置換シリル基、置換シリルオキシ基、置換シリルチオ基、置換シリルアミノ基、1価の複素環基、複素環オキシ基、複素環チオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基またはカルボキシル基表す。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。
ここで、置換されていてもよいアルキル基は、直鎖状でも分岐状でもよい。アルキル基の炭素数は、通常1〜30である。アルキル基は、置換されていてもよく、置換基としては、ハロゲン原子が挙げられる。ハロゲン原子としては好ましくはフッ素原子である。置換されていてもよいアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル墓、ペンチル基、イソペンチル基、2−メチルブチル基、1−メチルブチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、3−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、1−メチルペンチル基、ヘプチル基、オクチル基、イソオクチル基、2−エチルヘキシル基、3,7−ジメチルオクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル墓、オクタデシル基、エイコシル基が挙げられる。置換されていてもよいシクロアルキル基において、シクロアルキル基の炭素数は、通常3〜30である。シクロアルキル基は、置換されていてもよく、置換基としては、ハロゲン原子、アルキル基(例えば炭素数1〜20)が挙げられる。ハロゲン原子としては、フッ素原子が好ましい。シクロアルキル基上に置換された2以上のアルキル基は互いに連結して、それらが結合した炭素原子とともに環状構造を形成してもよい。置換されていてもよいシクロアルキル基の具体例としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基が挙げられる。
置換されていてもよいアルコキシ基において、アルコキシ基のアルキル部分は、直鎖状でも分岐状でもよい。アルコキシ基の炭素数は、通常1〜20である。アルコキシ基は置換されていてもよく、置換基としては、ハロゲン原子、アルコキシ基(例えば、炭素数1〜20)及びシクロアルコキシ基(例えば、炭素数3〜20)が挙げられる。ハロゲン原子としては、フッ素原子が好ましい。置換されていてもよいアルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基、3,7−ジメチルオクチルオキシ基、ラウリルオキシ基、トリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、パーフルオロブトキシ基、パーフルオロヘキシルオキシ基、パーフルオロオクチルオキシ基、メトキシメチルオキシ基及び2−メトキシエチルオキシ基が挙げられる。置換されていてもよいシクロアルコキシ基において、シクロアルコキシ基の炭素数は、通常3〜20である。シクロアルコキシ基は置換されていてもよく、置換基としては、ハロゲン原子、アルコキシ基(例えば、炭素数1〜20)及びシクロアルコキシ基(例えば、炭素数3〜20)が挙げられる。ハロゲン原子としては、フッ素原子が好ましい。置換されていてもよいシクロアルコキシ基としては、例えば、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基が挙げられる。
置換されていてもよいアルキルチオ基において、アルキルチオ基のアルキル部分は、直鎖状でも分岐状でもよい。アルキルチオ基の炭素数は、通常1〜20である。アルキルチオ基は置換されていてもよく、置換基としては、ハロゲン原子が挙げられる。ハロゲン原子としては、フッ素原子が好ましい。置換されていてもよいアルキルチオ基の具体例としては、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基、イソブチルチオ基、tert−ブチルチオ基、ペンチルチオ基、ヘキシルチオ基、シクロヘキシルチオ基、ヘプチルチオ基、オクチルチオ基、2−エチルヘキシルチオ基、ノニルチオ基、デシルチオ基、3,7−ジメチルオクチルチオ基、ラウリルチオ基及びトリフルオロメチルチオ基が挙げられる。置換されていてもよいシクロアルキルチオ基において、シクロチオキルチオ基の炭素数は、3〜20である。シクロアルキルチオ基は置換されていてもよく、置換基としては、ハロゲン原子が挙げられる。ハロゲン原子としては、フッ素原子が好ましい。
置換されていてもよいアリール基において、アリール基とは、芳香族炭化水素から芳香環上の水素原子1個を除いた基を意味し、その炭素数は、通常6〜60である。アリール基は、置換基を有していてもよく、置換基としては、ハロゲン原子、アルコキシ基(例えば、炭素数1〜20)及びシクロアルコキシ基(例えば、炭素数3〜20)が挙げられる。ハロゲン原子としては、フッ素原子が好ましい。置換されていてもよいアリール基の具体例としては、フェニル基、C1〜C12アルコキシフェニル基(C1〜C12アルコキシは、炭素数1〜12のアルコキシであることを示す。)、C1〜C12アルキルフェニル基(C1〜C12アルキルは、炭素数1〜12のアルキルであることを示す。)、1−ナフチル基、2−ナフチル基及びペンタフルオロフェニル基が挙げられる。C1〜C12アルコキシフェニル基の中で、好ましい態様はC1〜C8アルコキシフェニル基であり、より好ましい態様はC1〜C6アルコキシフェニル基である。C1〜C8アルコキシ及びC1〜C6アルコキシの具体例としては、上記アルコキシ基に関して例示したアルコキシの中の、C1〜C8及びC1〜C6のものが挙げられる。
置換されていてもよいアリールオキシ基において、アリールオキシ基の炭素数は、通常6〜60である。アリールオキシ基のアリール部分が置換基を有していてもよく、置換基としては、ハロゲン原子、アルコキシ基(例えば、炭素数1〜20)及びシクロアルコキシ基(例えば、炭素数3〜20)が挙げられる。ハロゲン原子としては、フッ素原子が好ましい。置換されていてもよいアリールオキシ基の具体例としては、フェノキシ基、C1〜C12アルコキシフェノキシ基、C1〜C12アルキルフェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基及びペンタフルオロフェノキシ基が挙げられる。
置換されていてもよいアリールチオ基において、アリールチオ基の炭素数は、通常6〜60である。アリールチオ基のアリール部分が置換基を有していてもよく、置換基としては、ハロゲン原子、アルコキシ基(例えば、炭素数1〜20)及びシクロアルコキシ基(例えば、炭素数3〜20)が挙げられる。ハロゲン原子としては、フッ素原子が好ましい。置換されていてもよいアリールチオ基の具体例としては、フェニルチオ基、C1〜C12アルコキシフェニルチオ基、C1〜C12アルキルフェニルチオ基、1−ナフチルチオ基、2−ナフチルチオ基及びペンタフルオロフェニルチオ基が挙げられる。
置換されていてもよいアリールアルキル基において、アリールアルキル基の炭素数は、通常7〜60である。アリールアルキル基のアリール部分が置換基を有していてもよく、置換基としては、ハロゲン原子、アルコキシ基(例えば、炭素数1〜20)及びシクロアルコキシ基(例えば、炭素数3〜20)が挙げられる。ハロゲン原子としては、フッ素原子が好ましい。置換されていてもよいアリールアルキル基の具体例としては、フェニル−C1〜C12アルキル基、C1〜C12アルコキシフェニル−C1〜C12アルキル基、C1〜C12アルキルフェニル−C1〜C12アルキル基、1−ナフチル−C1〜C12アルキル基及び2−ナフチル−C1〜C12アルキル基が挙げられる。
置換されていてもよいアリールアルコキシ基において、アリールアルコキシ基の炭素数は、通常7〜60である。アリールアルコキシ基のアリール部分が置換基を有していてもよく、置換基としては、ハロゲン原子、アルコキシ基(例えば、炭素数1〜20)及びシクロアルコキシ基(例えば、炭素数3〜20)が挙げられる。ハロゲン原子としては、フッ素原子が好ましい。置換されていてもよいアリールアルコキシ基の具体例としては、フェニル−C1〜C12アルコキシ基、C1〜C12アルコキシフェニル−C1〜C12アルコキシ基、C1〜C12アルキルフェニル−C1〜C12アルコキシ基、1−ナフチル−C1〜C12アルコキシ基及び2−ナフチル−C1〜C12アルコキシ基が挙げられる。
置換されていてもよいアリールアルキルチオ基において、アリールアルキルチオ基の炭素数は、通常7〜60である。アリールアルキルチオ基のアリール部分が置換基を有していてもよく、置換基としては、ハロゲン原子、アルコキシ基(例えば、炭素数1〜20)及びシクロアルコキシ基(例えば、炭素数3〜20)が挙げられる。ハロゲン原子としては、フッ素原子が好ましい。置換されていてもよいアリールアルキルチオ基の具体例としては、フェニル−C1〜C12アルキルチオ基、C1〜C12アルコキシフェニル−C1〜C12アルキルチオ基、C1〜C12アルキルフェニル−C1〜C12アルキルチオ基、1−ナフチル−C1〜C12アルキルチオ基及び2−ナフチル−C1〜C12アルキルチオ基が挙げられる。
アシル基とは、カルボン酸のカルボキシル基(−COOH)から水酸基を除いた基を意味し、その炭素数は通常2〜20である。アシル基の具体例としては、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ピバロイル基、トリフルオロアセチル基等の炭素数2〜20のハロゲンで置換されていてもよいアルキルカルボニル基、ベンゾイル基、ペンタフルオロベンゾイル基等のハロゲンで置換されていてもよいフェニルカルボニル基が挙げられる。
アシルオキシ基とは、カルボン酸のカルボキシル基(−COOH)から水素原子を除いた基を意味し、その炭素数は通常2〜20である。アシルオキシ基の具体例としては、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチリルオキシ基、イソブチリルオキシ基、ピバロイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、トリフルオロアセチルオキシ基及びペンタフルオロベンゾイルオキシ基が挙げられる。
アミド基とは、アミドから窒素原子に結合した水素原子1個を除いた基を意味し、その炭素数は通常2〜20である。アミド基の具体例としては、ホルムアミド基、アセトアミド基、プロピオアミド基、ブチロアミド基、ベンズアミド基、トリフルオロアセトアミド基、ペンタフルオロベンズアミド基、ジホルムアミド基、ジアセトアミド基、ジプロピオアミド基、ジブチロアミド基、ジベンズアミド基、ジトリフルオロアセトアミド基及びジペンタフルオロベンズアミド基が挙げられる。
イミド基とは、イミドから窒素原子に結合した水素原子1個を除いた基を意味し、その炭素数は通常3〜20である。イミド基の具体例としては、スクシンイミド基、フタルイミド基が挙げられる。
置換アミノ基とは、アミノ基の水素原子の1個又は2個が置換されたものであり、置換基は、例えば、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基及び置換されていてもよいアリール基である。置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基及び置換されていてもよいアリール基の具体例は、Rで表される置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基及び置換されていてもよいアリール基の具体例と同じである。置換アミノ基の炭素数は、通常1〜40である。置換アミノ基の具体例としては、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ基、プロピルアミノ基、ジプロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、ペンチルアミノ基、ヘキシルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、ヘプチルアミノ基、オクチルアミノ基、2−エチルヘキシルアミノ基、ノニルアミノ基、デシルアミノ基、3,7−ジメチルオクチルアミノ基、ラウリルアミノ基、シクロペンチルアミノ基、ジシクロペンチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、ジシクロヘキシルアミノ基、ピロリジル基、ピペリジル基、ジトリフルオロメチルアミノ基、フェニルアミノ基、ジフェニルアミノ基、C1〜C12アルコキシフェニルアミノ基、ジ(C1〜C12アルコキシフェニル)アミノ基、ジ(C1〜C12アルキルフェニル)アミノ基、1−ナフチルアミノ基、2−ナフチルアミノ基、ペンタフルオロフェニルアミノ基、ピリジルアミノ基、ピリダジニルアミノ基、ピリミジルアミノ基、ピラジルアミノ基、トリアジルアミノ基、フェニル−C1〜C12アルキルアミノ基、C1〜C12アルコキシフェニル−C1〜C12アルキルアミノ基、C1〜C12アルキルフェニル−C1〜C12アルキルアミノ基、ジ(C1〜C12アルコキシフェニル−C1〜C12アルキル)アミノ基、ジ(C1〜C12アルキルフェニル−C1〜C12アルキル)アミノ基、1−ナフチル−C1〜C12アルキルアミノ基及び2−ナフチル−C1〜C12アルキルアミノ基が挙げられる。
置換シリル基とは、シリル基の水素原子の1個、2個又は3個が置換されたもの、一般に、シリル基の3水素原子全てが置換されたものであり、置換基は、例えば、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基及び置換されていてもよいアリール基である。置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基及び置換されていてもよいアリール基の具体例は、Rで表される置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基及び置換されていてもよいアリール基の具体例と同じである。置換シリル基の炭素数は、通常1〜30である。置換シリル基の具体例としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリプロピルシリル基、トリイソプロピルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基、トリフェニルシリル基、トリ−p−キシリルシリル基、トリベンジルシリル基、ジフェニルメチルシリル基、tert−ブチルジフェニルシリル基及びジメチルフェニルシリル基が挙げられる。
置換シリルオキシ基とは、上記の置換シリル基に酸素原子が結合した基であり、置換基は、置換シリル基で例示した置換基が挙げられる。置換シリルオキシ基の炭素数は、通常1〜30である。置換シリルオキシ基の具体例としては、トリメチルシリルオキシ基、トリエチルシリルオキシ基、トリプロピルシリルオキシ基、トリイソプロピルシリルオキシ基、tert−ブチルジメチルシリルオキシ基、トリフェニルシリルオキシ基、トリ−p−キシリルシリルオキシ基、トリベンジルシリルオキシ基、ジフェニルメチルシリルオキシ基、tert−ブチルジフェニルシリルオキシ基及びジメチルフェニルシリルオキシ基が挙げられる。
置換シリルチオ基とは、上記の置換シリル基に硫黄原子が結合した基であり、置換基は置換シリル基で例示した置換基が挙げられる。置換シリルチオ基の炭素数は、通常1〜30である。置換シリルチオ基の具体例としては、トリメチルシリルチオ基、トリエチルシリルチオ基、トリプロピルシリルチオ基、トリイソプロピルシリルチオ基、tert−ブチルジメチルシリルチオ基、トリフェニルシリルチオ基、トリ−p−キシリルシリルチオ基、トリベンジルシリルチオ基、ジフェニルメチルシリルチオ基、tert−ブチルジフェニルシリルチオ基及びジメチルフェニルシリルチオ基が挙げられる。
置換シリルアミノ基とは、アミノ基の水素原子の1個又は2個が置換シリル基で置換されたものであり、該置換シリル基は上記の通りである。置換シリルアミノ基の炭素数は、通常1〜30である。置換シリルアミノ基の具体例としては、トリメチルシリルアミノ基、トリエチルシリルアミノ基、トリプロピルシリルアミノ基、トリイソプロピルシリルアミノ基、tert−ブチルジメチルシリルアミノ基、トリフェニルシリルアミノ基、トリ−p−キシリルシリルアミノ基、トリベンジルシリルアミノ基、ジフェニルメチルシリルアミノ基、tert−ブチルジフェニルシリルアミノ基、ジメチルフェニルシリルアミノ基、ビス(トリメチルシリル)アミノ基、ビス(トリエチルシリル)アミノ基、ビス(トリプロピルシリル)アミノ基、ビス(トリイソプロピルシリル)アミノ基、ビス(tert−ブチルジメチルシリル)アミノ基、ビス(トリフェニルシリル)アミノ基、ビス(トリ−p−キシリルシリル)アミノ基、ビス(トリベンジルシリル)アミノ基、ビス(ジフェニルメチルシリル)アミノ基、ビス(tert−ブチルジフェニルシリル)アミノ基及びビス(ジメチルフェニルシリル)アミノ基が挙げられる。
1価の複素環基は、複素環化合物から水素原子を1個除いた基を意味し、その炭素数は、通常2〜60である。複素環基は置換されていてもよい。置換基としては、ハロゲン原子、アルコキシ基(例えば、炭素数1〜20)及びシクロアルコキシ基(例えば、炭素数3〜20)が挙げられる。ハロゲン原子としては、フッ素原子が好ましい。1価の複素環基としては、置換されていてもよく;フラン、チオフェン、ピロール、ピロリン、ピロリジン、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾール、ピラゾリン、プラゾリジン、フラザン、トリアゾール、チアジアゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピラン、ピリジン、ピペリジン、チオピラン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、ピペラジン、モルホリン、トリアジン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インドール、イソインドール、インドリジン、インドリン、イソインドリン、クロメン、クロマン、イソクロマン、ベンゾピラン、キノリン、イソキノリン、キノリジン、ベンゾイミダゾール、ベンゾチアゾール、インダゾール、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、キナゾリジン、シンノリン、フタラジン、プリン、プテリジン、カルバゾール、キサンテン、フェナントリジン、アクリジン、β-カルボリン、ペリミジン、フェナントロリン、チアントレン、フェノキサチイン、フェノキサジン、フェノチアジン、フェナジンからなる群より選ばれる複素環化合物から水素原子を1個除いた基が挙げられる。1価の複素環基としては、1価の芳香族複素環基が好ましい。
複素環オキシ基としては、上記の複素環基に酸素原子が結合した式(D)で表される基が挙げられる。複素環チオ基としては、上記の複素環基に硫黄原子が結合した式(E)で表される基が挙げられる。
Figure 2015117222
(D) (E)
〔式(D)及び式(E)中、Arは複素環基を表す。〕
複素環オキシ基は、その炭素数は、通常4〜60である。複素環オキシ基の具体例としては、チエニルオキシ基、C1〜C12アルキルチエニルオキシ基、ピロリルオキシ基、フリルオキシ基、ピリジルオキシ基、C1〜C12アルキルピリジルオキシ基、イミダゾリルオキシ基、ピラゾリルオキシ基、トリアゾリルオキシ基、オキサゾリルオキシ基、チアゾールオキシ基及びチアジアゾールオキシ基が挙げられる。
複素環チオ基は、その炭素数は、通常4〜60である。複素環チオ基の具体例としては、チエニルメルカプト基、C1〜C12アルキルチエニルメルカプト基、ピロリルメルカプト基、フリルメルカプト基、ピリジルメルカプト基、C1〜C12アルキルピリジルメルカプト基、イミダゾリルメルカプト基、ピラゾリルメルカプト基、トリアゾリルメルカプト基、オキサゾリルメルカプト基、チアゾールメルカプト基及びチアジアゾールメルカプト基が挙げられる。
アリールアルケニル基は、通常、その炭素数が8〜20であり、アリールアルケニル基の具体例としては、スチリル基が挙げられる。
アリールアルキニル基は、通常、その炭素数が8〜20であり、アリールアルキニル基の具体例としては、フェニルアセチレニル基が挙げられる。
は−S−、−O−、−Se−または−C(R)=C(R)−を表す。Yとして好ましくは−S−、−O−または−C(R)=C(R)−であり、さらに好ましくは−S−または−O−である。ここで、RおよびRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。RおよびRで表される1価の有機基としては、前述のR、R、R、R、RおよびRの説明で述べた1価の有機基と同じ定義および例示が挙げられる。
およびXはそれぞれ独立に−N=または−C(R)=を表す。XおよびXとして好ましくは−N=である。ここで、Rはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。Rで表される1価の有機基としては、前述のR、R、R、R、RおよびRの説明で述べた1価の有機基と同じ定義および例示が挙げられる。
およびZはそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、フルオロアルキル基、塩素原子、シアノ基、ニトロ基を表す。フルオロアルキル基は、アルキル基の水素原子の一部又は全部がフッ素原子に置換したものを意味する。フルオロアルキル基は直鎖状であっても分岐状であってもよい。このようなフルオロアルキル基としては、例えば、下記のf−1〜f−18の構造が例示される。
Figure 2015117222
これらの中でもf−1〜f−10が好ましく、さらに好ましくはf−1である。
およびZとして好ましくは、水素原子、フッ素原子、塩素原子であり、さらに好ましくは水素原子、フッ素原子であり、より好ましくはフッ素原子である。
このような式(1)で表される化合物のR、R、R、R、R、R、Y、X、X、Z、Zの組み合わせの具体例としては下記の表1、2のような組み合わせが挙げられる。
Figure 2015117222


Figure 2015117222
表中、Meはメチル基、iso−Prはイソプロピル基、tert−Buはターシャリーブチル基を表す。
臭素化剤としては臭素、N−ブロモスクシンイミド、四塩化炭素、臭化水素酸、ブロモイソシアヌル酸、ジブロモイソシアヌル酸、トリブロモイソシアヌル酸、N−ブロモアセトアミド、トリクロロブロモメタン、2−ブロモ−2−シアノ−N,N−ジメチルアセトアミド、N−ブロモフタルイミド、N−ブロモサッカリン、三臭化ホウ素、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン、1,2−ジブロモ−1,1,2,2−テトラクロロエタン、4−ジメチルアミノピリジニウムブロミドペルブロミド、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン三臭化水素酸塩、ピリジニウムブロミドペルブロミドトリメチルフェニルアンモニウムトリブロミド、三臭化りん、テトラブチルアンモニウムトリブロミドなどが挙げられる。これらの臭素化剤を複数組み合わせて使用することも可能である。臭素化剤として好ましくは、臭素、N−ブロモスクシンイミド、ジブロモイソシアヌル酸であり、よりに好ましくは臭素、N−ブロモスクシンイミドであり、さらに好ましくは臭素である。臭素化剤の使用量は、式(1)で表される化合物のモル数に対して、通常2〜100000当量である。臭素化剤の使用量として好ましくは2〜10当量であり、さらに好ましくは2〜5当量である。
式(1)で表される化合物に臭素化剤を反応させて式(2)の化合物を製造する際に、塩を共存させると転化率が向上するために好ましい。このような塩としては、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、セシウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、銅塩、銀塩などが挙げられる。塩は単独で用いることも可能であるし、2種類以上混合して用いることも可能である。塩として好ましくは銅塩、銀塩であり、さらに好ましくは銀塩である。銀塩としては、AgCl、AgBr、AgI、AgBF、AgSbF、AgPFなどが挙げられ、好ましくは、AgBF、AgSbF、AgPFである、より好ましくはAgBF、AgPFであり、さらに好ましくはAgBFである。
塩の添加量は式(1)の化合物1モルに対して、通常は0.1モル〜100モルであり、好ましくは0.5モル〜20モルであり、より好ましくは1モル〜5モルである。
式(1)で表される化合物に臭素化剤を反応させて式(2)の化合物を製造する際には溶媒中で反応を行ってもよいし、無溶媒で行ってもよいが、溶媒中で反応を行うほうが転化率が高まる観点で好ましい。溶媒としては、脂肪族炭化水素溶媒、芳香族炭化水素溶媒、ハロゲン化脂肪族炭化水素溶媒、ハロゲン化芳香族炭化水素溶媒、エーテル溶媒等が用いられる。溶媒は単独で使用することも可能であり、2種類以上混合して用いることも可能である。
脂肪族炭化水素溶媒としては、ヘプタン、ヘキサン、オクタン、デカン、ドデカン、シクロヘキサン、テトラリンなどが挙げられる。芳香族炭化水素溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフタレン、シクロヘキシルベンゼン、メシチレンなどが挙げられる。ハロゲン化脂肪族炭化水素溶媒としては、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、四塩化炭素、ブロモエタン、フルオロエタンなどが挙げられる。ハロゲン化芳香族炭化水素溶媒としてはクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、クロロナフタレン、ブロモベンゼン、ジブロモベンゼン、フルオロベンゼン、ジフルオロベンゼン、ヘキサフルオロベンゼンなどが挙げられる。エーテル溶媒としては、ジエチルエーテル、ジフェニルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソランなどが挙げられる。溶媒としてはハロゲン化脂肪族炭化水素溶媒が好ましく、より好ましくはクロロホルム、ジクロロメタンであり、さらに好ましくはジクロロメタンである。
式(1)で表される化合物と臭素化剤を反応させる際には、式(1)で表される化合物または式(1)で表される化合物を溶媒に溶解させた溶液に、臭素化剤または臭素化剤を溶解させた溶液を添加してもよいし、臭素化剤または臭素化剤を溶媒に溶解させた溶液に式(1)で表される化合物または式(1)で表される化合物を溶媒に溶解させた溶液を添加してもよい。添加に要する時間は特に制限がなく、0.1秒程度で添加してもよいし、10時間程度かけて添加してもよい。また、連続的に添加してもよいし、断続的に添加してもよい。式(1)で表される化合物と臭素化剤を反応させる方法として好ましくは式(1)で表される化合物を溶媒に溶解させた溶液に、臭素化剤を溶解させた溶液を1分〜30分かけて連続的に添加する方法が挙げられる。
式(1)で表される化合物に臭素化剤を反応させて式(2)の化合物を製造する際の反応温度は通常−100℃〜溶媒の沸点の範囲であり、好ましくは−20℃〜溶媒の沸点であり、より好ましくは0℃〜溶媒の沸点である。
式(1)で表される化合物に臭素化剤を反応させて式(2)の化合物を製造する際の反応時間は通常1分〜100時間であり、より好ましくは5分〜24時間であり、さらに好ましくは10分〜5時間である。
反応後は、例えば、(a)溶媒を減圧下で留去して粗生成物を得る、(b)水を加えて、有機溶媒で抽出した後、有機溶媒を減圧下で留去して粗生成物を得るなどを行った後、(A)カラムクロマトグラフィで精製する、(B)再結晶で精製する、(C)蒸留で精製する などの方法またはこれらの組み合わせの操作を行うことにより目的の(2)で表される構造式の化合物を得ることができる。
式(1)の化合物は下記式(1’)の化合物と求核試薬とを反応させて反応中間体を得、得られた反応中間体とハロゲン化シリル化合物とを反応させることで製造することができる。

Figure 2015117222
(1’)
式中Yは−S−、−O−、−Se−または−C(R)=C(R)−を表す。RおよびRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。XおよびXはそれぞれ独立に−N=または−C(R)=を表す。Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。ZおよびZはそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、フルオロアルキル基、塩素原子、シアノ基、ニトロ基を表す。
求核試薬としては、例えば、n-ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、メチルリチウム、エチルリチウム、ヘキシルリチウム、フェニルリチウム、リチウムジイソプロピルアミドなどが挙げられる。
式(1’)の化合物に求核試薬を接触させる際には溶媒中で反応させることが好ましい溶媒としては脂肪族炭化水素溶媒、芳香族炭化水素溶媒、エーテル溶媒が挙げられる。溶媒は単独で使用してもよいし、2種類以上混合して用いることも可能である。脂肪族炭化水素溶媒としては、ヘプタン、ヘキサン、オクタン、デカン、ドデカン、シクロヘキサン、テトラリンなどが挙げられる。芳香族炭化水素溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフタレン、シクロヘキシルベンゼン、メシチレンなどが挙げられる。エーテル溶媒としては、ジエチルエーテル、ジフェニルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソランなどが挙げられる。溶媒としてはエーテル溶媒が好ましく、より好ましくはジエチルエーテル、テトラヒドロフランであり、さらに好ましくはテトラヒドロフランである。
式(1’)の化合物と求核試薬とを反応させる際の温度は通常−150℃〜溶媒の沸点であり、好ましくは−100℃〜0℃である。
式(1’)の化合物と求核試薬とを反応させる際の反応時間は通常0.5分〜100時間であり、より好ましくは1分〜24時間であり、さらに好ましくは2分〜5時間である。式(1’)の化合物と求核試薬とを反応させる際の求核試薬の量は、式(1’)の化合物1モルに対して、通常2モル〜10モルであり、好ましくは2モル〜5モルである。
上記のように式(1’)の化合物と求核試薬とを反応させて反応中間体を含む混合物を得、得られた混合物にハロゲン化シリル化合物を加えて前記反応中間体と前記ハロゲン化シリル化合物とを反応させることによって、式(1)で表される化合物を製造することができる。
このようなハロゲン化シリル化合物としては、下記の(Si−1)〜(Si−15)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2015117222
上記(Si−1)〜(Si−15)で表される化合物は単独で用いてもよいし、2種類以上混合して使用してもよい。
式(1’)の化合物と求核試薬とを反応させて得られた反応中間体と、ハロゲン化シリル化合物とを反応させる際の温度は通常−150℃〜溶媒の沸点であり、好ましくは−100℃〜20℃である。
式(1’)の化合物と求核試薬とを反応させて得られた反応中間体と、ハロゲン化シリル化合物とを反応させる際の反応時間は通常0.5分〜100時間であり、より好ましくは1分〜24時間であり、さらに好ましくは2分〜5時間である。
式(1’)の化合物と求核試薬とを反応させて得られた反応中間体と、ハロゲン化シリル化合物とを反応させる際のハロゲン化シリル化合物の量は、式(1’)の化合物1モルに対して、通常2モル〜10モルであり、好ましくは2モル〜5モルである。反応後は、例えば、(a)溶媒を減圧下で留去して粗生成物を得る、(b)水を加えて、有機溶媒で抽出した後、有機溶媒を減圧下で留去して粗生成物を得るなどを行った後、(A)カラムクロマトグラフィで精製する、(B)再結晶で精製する、(C)蒸留で精製する などの方法またはこれらの組み合わせの操作を行うことにより目的の化合物を得ることができる。
本発明の製造方法で得られる式(2)で表される化合物は、有機半導体材料を製造するための原料として好ましく用いられ、得られた有機半導体材料を、エレクトロルミネッセンス素子、有機薄膜太陽電池素子、有機薄膜トランジスタ素子等に用いることにより、高い特性の有機素子を得ることが可能となる。
以下、本発明をさらに詳細に説明するために実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
(ジフルオロベンズオキサジアゾールの脱プロトン化反応およびトリメチルシリルクロリドの反応)
Figure 2015117222
化合物1 化合物2
200mL3つ口フラスコにジイソプロピルアミン3.24g(32.0mmol)と脱水THFを40mL入れた。フラスコを−78℃に保ったまま、n−BuLiのヘキサン溶液(1.6M)20mL(32mmol)加えた。その後、フラスコを10分かけて室温に昇温し、そのまま1時間攪拌した。このようにして得られた溶液を溶液Aと呼称する。
別の300mLフラスコに化合物1を2.00g(12.8mmol)と脱水THF 20mLを入れて均一溶液とした。フラスコを−78℃に冷却し、上記の溶液Aを5分かけて滴下した。滴下後、5分間−78℃で攪拌し、その後、トリメチルシリルクロリド3.63mL(33.4mmol)を5分かけて滴下した。滴下後、フラスコを10分かけて室温まで昇温し、その後、室温で2時間攪拌した。その後、水を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレーターで溶媒を留去した。得られた固体をヘキサンに溶解させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを通過させた。ろ液の溶媒をエバポレーターで留去して、目的の化合物2を3.33g(11.1mmol)得た。収率は86.5%であった。
実施例2
(テトラフルオロホウ酸銀存在下でのトリメチルシリル化ジフルオロベンズオキサジアゾールの臭素化反応)

Figure 2015117222
化合物2 化合物3
200mLの3つ口フラスコに化合物2を4.00g(13.3mmol)と脱水ジクロロメタン150mLを入れて均一溶液とした。ここにテトラフルオロホウ酸銀を7.76g(39.9mmol)加えた。ここに臭素15.5g(96.9mmol)をジクロロメタン50mLに溶解させた溶液を30分かけて滴下し、滴下後、室温で2時間攪拌した。反応終了後、水200mLに亜硫酸ナトリウムを50g溶解させた溶液に、反応液を徐々に加えた。有機層を分取した後、水層をジクロロメタンで2回抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレーターで留去して粗生成物を4.14g得た。得られた粗生成物をメタノールで再結晶し、目的の化合物3を3.27g(10.4mmol)得た。収率は78.4%であった。
実施例3
(トリメチルシリル化ジフルオロベンズオキサジアゾールの臭素化反応)
Figure 2015117222
化合物2 化合物3

200mLの3つ口フラスコに化合物2を2.00g(6.66mmol)と脱水ジクロロメタン50mLを入れて均一溶液とした。ここに臭素12.0g(75.1mmol)をジクロロメタン20mLに溶解させた溶液を60分かけて滴下し、滴下後、室温で10時間攪拌した。反応終了後、水200mLに亜硫酸ナトリウムを30g溶解させた溶液に、反応液を徐々に加えた。有機層を分取した後、水層をジクロロメタンで1回抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレーターで留去して粗生成物を得た。得られた粗生成物をメタノールで再結晶し、目的の化合物3を0.38g(1.21mmol)得た。収率は18.2%であった。
比較例1
(ジフルオロベンズオキサジアゾールの臭素化反応)
Figure 2015117222
化合物1 化合物3
200mLの3つ口フラスコに化合物1を0.50g(3.20mmol)と脱水ジクロロメタン50mLを入れて均一溶液とした。ここに臭素3.95g(24.6mmol)をジクロロメタン20mLに溶解させた溶液を30分かけて滴下し、滴下後、室温で10時間攪拌した。反応終了後、水100mLに亜硫酸ナトリウムを20g溶解させた溶液に、反応液を徐々に加えた。有機層を分取した後、水層をジクロロメタンで2回抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレーターで留去して粗生成物を得た。得られた粗生成物をメタノールで再結晶し、目的の化合物3を0.010g(0.032mmol)得た。収率は1.0%であった。
比較例2
(ジフルオロベンズオキサジアゾールの臭素化反応)
Figure 2015117222
化合物1 化合物3

200mLの3つ口フラスコに化合物1を1.00g(6.40mmol)と鉄粉0.2gを入れた。オイルバスを用いてフラスコを80℃に昇温し、ここに臭素62g(776mmol)を1時間かけて滴下した。滴下後、80℃で196時間攪拌した。反応終了後、水500mLに亜硫酸ナトリウムを100g溶解させた溶液に、反応液を徐々に加えた。有機層を分取した後、水層をジクロロメタンで2回抽出した。有機層を合わせて硫酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、その後、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレーターで留去して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出溶媒はヘキサン/酢酸エチル=20/80(vol/vol))で生成し、得られた化合物をメタノールで再結晶し、目的の化合物3を0.012g(0.038mmol)得た。収率は0.6%であった。
比較例3
(ジフルオロベンズオキサジアゾールの臭素化反応)
Figure 2015117222
化合物1 化合物3
200mLの3つ口フラスコに化合物1を1.00g(6.40mmol)、テトラフルオロホウ酸銀3.74g(19.2mmol)、脱水ジクロロメタン50mLを入れて均一な溶液とした。得られた溶液に臭素1.93g(24.2mmol)をジクロロメタン10mLに溶解させた溶液を15分かけて滴下し、滴下後、室温で10時間、40℃で10時間反応させた。反応溶液を一部取り出して、10重量%の亜硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層を高速液体クロマトグラフィ(HPLC)で分析したが、目的物である化合物3は検出限界(0.01%(面積比))以下であった。
参考例1
(化合物5の合成)
Figure 2015117222
化合物4 化合物5

200mL四つ口フラスコに、ジイソプロピルアミンを149.8mg(1.48mmol)、及び、テトラヒドロフランを10mL加え、室温(25℃)で30分間アルゴンバブリングを行った。その後、反応系中の温度を−78℃まで冷却した後、1.62mol/Lのノルマルブチルリチウムを含むヘキサン溶液を0.82mL(1.33mmol)加え、20分攪拌を続けた。反応溶液に、化合物4を102mg(0.592mmol)加え、−78℃で10分間攪拌を続けた。その後、反応溶液に、トリメチルシリルクロリドを176.9mg(1.63mmol)加え、−78℃で30分間攪拌を行った。攪拌後、液体クロマトグラフィーにより原料の消失を確認した。反応溶液に水及びクロロホルムを加え、有機層の抽出を行い、展開溶媒にクロロホルムを用いたカラムクロマトグラフィにより、有機層の精製を行った。精製した有機層を乾燥させて溶媒を除去し、化合物5を106mg(0.335mmol)得た。収率は56.6%であった。
実施例4
(化合物5の臭素化反応)
Figure 2015117222
化合物5 化合物6

200mLの3つ口フラスコに化合物5を1.00g(3.15mmol)とクロロホルム20mL、酢酸10mLを入れて攪拌し、均一溶液とした。得られた溶液に室温で臭素2.00g(25.0mmol)を加えた。その後、フラスコをオイルバスで65℃に加熱し、13時間反応を行った。反応終了後、水200mLに亜硫酸ナトリウムを40g溶解させた溶液に、反応液を徐々に加えた。有機層を分取した後、水層をジクロロメタンで2回抽出した。有機層を合わせて硫酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、その後、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレーターで留去して粗生成物を得た。得られた粗生成物をメタノールで再結晶し、目的の化合物6を864mg(2.62mmol)得た。収率は83.1%であった。
実施例5
(化合物5の臭素化反応)
Figure 2015117222
化合物5 化合物6

200mLの3つ口フラスコに化合物5を1.00g(3.15mmol)と脱水ジクロロメタン50mLを入れて均一溶液とした。ここにテトラフルオロホウ酸銀を7.76g(9.45mmol)加えた。ここに臭素15.5g(96.9mmol)をジクロロメタン50mLに溶解させた溶液を30分かけて滴下し、滴下後、室温で2時間攪拌した。反応終了後、水200mLに亜硫酸ナトリウムを50g溶解させた溶液に、反応液を徐々に加えた。有機層を分取した後、水層をジクロロメタンで2回抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレーターで留去して粗生成物を得た。得られた粗生成物をメタノールで再結晶し、目的の化合物6を956mg(2.90mmol)得た。収率は92.0%であった。
比較例4
(化合物4の臭素化反応)
Figure 2015117222
化合物4 化合物6

100mLフラスコに、化合物4を2.00g(11.6mmol)、鉄粉を0.20g(3.58mmol)入れ、フラスコを90℃に加熱した。このフラスコに、臭素31g(194mmol)を1時間かけて滴下した。滴下後、反応液を90℃で38時間攪拌した。その後、フラスコを室温(25℃)まで冷却し、クロロホルム100mLを入れて希釈した。得られた溶液を、5wt%の亜硫酸ナトリウム水溶液300mLに注ぎ込み、1時間攪拌した。得られた混合液の有機層を分液ロートで分離し、水層をクロロホルムで3回抽出した。得られた抽出液を有機層に混合し、混合した溶液を硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ過後、ろ液をエバポレーターで濃縮し、溶媒を留去した。得られた黄色の固体を、55℃に熱したメタノール90mLに溶解させ、その後、25℃まで冷却した。析出した結晶をろ過して回収し、その後、室温(25℃)で減圧乾燥して化合物6を1.50g(4.55mmol)得た。収率は39.2%であった。

Claims (5)

  1. 下記式(1)で表される化合物と臭素化剤とを反応させる工程を含む、下記式(2)で表される化合物の製造方法。

    Figure 2015117222
    (1) (2)

    (式中R、R、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。Yは−S−、−O−、−Se−または−C(R)=C(R)−を表す。RおよびRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。XおよびXはそれぞれ独立に−N=または−C(R)=を表す。Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。ZおよびZはそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、フルオロアルキル基、塩素原子、シアノ基、ニトロ基を表す。)
  2. 塩の存在下で臭素化剤を反応させることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  3. 塩が銀塩を含むことを特徴とする請求項1または2記載の製造方法。
  4. さらに、下記式(1’)で表わされる化合物と求核試薬とを反応させて反応中間体を得、得られた反応中間体とハロゲン化シリル化合物とを反応させて式(1)で表わされる化合物を製造する工程を含む請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
    Figure 2015117222
    (1’)

    (式中Yは−S−、−O−、−Se−または−C(R)=C(R)−を表す。RおよびRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。XおよびXはそれぞれ独立に−N=または−C(R)=を表す。Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。ZおよびZはそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、フルオロアルキル基、塩素原子、シアノ基、ニトロ基を表す。)
  5. 下記式(1)で表される化合物。
    Figure 2015117222
    (1)

    (式中R、R、R、R、RおよびRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。Yは−O−、−Se−または−C(R)=C(R)−を表す。RおよびRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。XおよびXはそれぞれ独立に−N=または−C(R)=を表す。Rは水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、シアノ基または1価の有機基を表す。ZおよびZはそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、フルオロアルキル基、塩素原子、シアノ基、ニトロ基を表す。)
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