JP6837883B2 - ジシアノアリール若しくはジシアノヘテロアリールの電子供与性基の二置換体の製造方法 - Google Patents

ジシアノアリール若しくはジシアノヘテロアリールの電子供与性基の二置換体の製造方法 Download PDF

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本発明は、ジシアノアリール若しくはジシアノヘテロアリール(以下、ジシアノ(ヘテロ)アリールと略記する。)の電子供与性基の二置換体の製造方法に関する。
式(1)〜(5)などのジシアノ(ヘテロ)アリールの電子供与性基の二置換体は、発光材料への応用が期待される有用な化合物群である(非特許文献1など)。

Figure 0006837883
非特許文献1は、4-(9,9-ジメチル-9,10-ジヒドロアクリジン-10-イル)-フェニル ボロン酸エステル (6)と、4,5-ジクロロフタロニトリル (7)とを、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ヨウ化カリウム、およびリン酸三カリウムの存在下に、カップリング反応させることにより、Ac-VPN (2)を収率34%で得たことを開示している。

Figure 0006837883
また、非特許文献1では、4-(フェノキサジン-10-イル)−フェニル ボロン酸エステル (8)と、4,5-ジクロロフタロニトリル (7)とを、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ヨウ化カリウム、リン酸三カリウムの存在下にカップリング反応させることにより、Px-VPN (3)を収率31%で得たことを開示している。

Figure 0006837883
非特許文献2はパラジウム触媒による有機ホウ素化合物のクロスカップリング反応を開示している。
Adv. Funct. Mater. 2016, 26, 1813-1821 Chem. Rev. 1995, 95, 2457-2483
非特許文献1に記載のカップリング反応では、ジシアノ(ヘテロ)アリールの電子供与性基の二置換体以外に電子供与性基の一置換体が生成するため、ジシアノ(ヘテロ)アリールの電子供与性基の二置換体の収率が低い。
本発明の目的は、ジシアノ(ヘテロ)アリールの電子供与性基の二置換体を高収率で製造する方法を提供することである。
上記目的を達成するために検討を重ねた結果、以下の態様を包含する本発明を完成するに至った。
〔1〕 パラジウム触媒と塩基との存在下に、式〔I〕で表される化合物と、式〔II〕で表される化合物とを反応させることを含む、式〔III〕で表される化合物の製造方法。
Figure 0006837883

(式〔I〕中、
1およびG2は、それぞれ独立に、C(R10)またはNを示し、且つ
10は、水素原子、アルキル基またはアリール基を示す。)
Figure 0006837883

(式〔II〕中、
1およびR2は、それぞれ独立に、水素原子またはアルキル基を示し、またはR1とR2が結合してアルキレン基であってもよく、
3〜R5は、それぞれ独立に、アルキル基またはアリール基を示し、
pは、R3の数を示し且つ0〜4いずれかの整数であり、
nは、R4の数を示し且つ0〜4いずれかの整数であり、
mは、R5の数を示し且つ0〜4いずれかの整数であり、
−Y−は、単結合、−O−、−S−、−CH2−、−CHRa−、または−CRbc−を示し、且つ
a、Rb、およびRcは、それぞれ独立に、アルキル基を示す。)
Figure 0006837883

(式〔III〕中、
1およびG2は、それぞれ独立に、C(R10)またはNを示し、
10は、水素原子、アルキル基またはアリール基を示し、
3〜R5は、それぞれ独立に、アルキル基またはアリール基を示し、
pは、R3の数を示し且つ0〜4いずれかの整数であり、
nは、R4の数を示し且つ0〜4いずれかの整数であり、
mは、R5の数を示し且つ0〜4いずれかの整数であり、
−Y−は、単結合、−O−、−S−、−CH2−、−CHRa−、または−CRbc−を示し、且つ
a、Rb、およびRcは、それぞれ独立に、アルキル基を示す。)
本発明の製造方法によれば、ジシアノ(ヘテロ)アリールの電子供与性基の一置換体の副生がほとんどなく、ジシアノ(ヘテロ)アリールの電子供与性基の二置換体を高収率で製造することができる。
本発明の製造方法は、式〔I〕で表される化合物(以下、化合物〔I〕ということがある。)と式〔II〕で表される化合物(以下、化合物〔II〕ということがある。)を反応させることを含む。
(化合物〔I〕)

Figure 0006837883

式〔I〕中、G1およびG2は、それぞれ独立に、C(R10)またはNを示す。
式〔I〕中、R10は、水素原子、アルキル基またはアリール基を示す。
10におけるアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基などのC1〜6アルキル基を挙げることができる。
10におけるアリール基としては、フェニル基、ナフチル基などのC6〜10アリール基を挙げることができる。
化合物〔I〕として、市販品を用いてもよいし、公知の方法で合成したものを用いてもよい。化合物〔I〕は、例えば、式〔IV〕で表される化合物のアミド基を、ピリジンおよびトリフルオロ酢酸によって、シアノ基に変換する反応により合成することができる。

Figure 0006837883

式〔IV〕中、G1およびG2は、式〔I〕中の、G1およびG2と同じものである。
(化合物〔II〕)
Figure 0006837883
式〔II〕中、R1およびR2は、それぞれ独立に、水素原子またはアルキル基を示し、またはR1とR2が結合してアルキレン基であってもよい。
1およびR2におけるアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基などのC1〜6アルキル基を挙げることができる。
1およびR2におけるアルキレン基としては、メチレン基、エタン−1,2−ジイル基、ブタン−2,3−ジイル基、2,3−ジメチルブタン−2,3−ジイル基、プロパン−1,3−ジイル基などを挙げることができる。
式〔II〕中、R3〜R5は、それぞれ独立に、アルキル基またはアリール基を示す。
3〜R5におけるアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基などのC1〜6アルキル基を挙げることができる。
3〜R5におけるアリール基としては、フェニル基、ナフチル基などのC6〜10アリール基を挙げることができる。
式〔II〕中、p、nおよびmは、R3、R4およびR5の数を示し、それぞれ独立に、0〜4いずれかの整数である。
式〔II〕中、−Y−は、単結合、−O−、−S−、−CH2−、−CHRa−、または−CRbc−を示す。Ra、RbおよびRcは、それぞれ独立に、アルキル基を示す。
a、RbおよびRcにおけるアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基などのC1〜6アルキル基を挙げることができる。これらのうちメチル基が好ましい。
化合物〔II〕として、公知の方法で合成したものを用いることができる。化合物〔II〕は、例えば、式〔V〕で表される化合物をアルキルリチウムと反応させ、その後、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランと反応させることにより合成することができる。

Figure 0006837883

式〔V〕中、Xは、ハロゲノ基を示す。式〔V〕中、R3、R4、R5、p、n、mおよびYは、式〔II〕中のR3、R4、R5、p、n、mおよびYと同じものである。
化合物〔II〕は、化合物〔I〕1モルに対して、好ましくは2〜10モルとなる量で使用することができる。なお、化合物〔II〕中の、3つの環からなる縮合環基とアリーレン基とで構成される部分は、電子供与性を有する。
本発明の製造方法は、化合物〔I〕と化合物〔II〕との反応をパラジウム触媒および塩基の存在下に行う。
(パラジウム触媒)
本発明に用いられるパラジウム触媒は、系外で触媒活性種を生成させてそれを系内に添加するものでもよいし、触媒前駆物質を系内に添加して系内で触媒活性種を生成させるものでもよい。本発明に用いられるパラジウム触媒は、触媒活性種として、パラジウム錯体と配位子とを含有するものが好ましく、パラジウム錯体1モルと配位子0.001〜100モルとを含有するものがより好ましく、パラジウム錯体1モルと配位子0.001〜5モルとを含有するものがさらに好ましい。
触媒活性種を構成する配位子は、特に制限されない。配位子として、例えば、トリエチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ(tert−ブチル)ホスフィン、トリフェニルホスフィン、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン[dppf]、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)ザンテン[XANTphos]などのリン系化合物、2,2’−ビピリジル、1,10−フェナントロリンなどの窒素系化合物、1,5−シクロオクタジエン〔COD〕などのオレフィン系化合物などを挙げることができる。
触媒活性種を構成するパラジウム錯体として、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス[トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン]パラジウム、パラジウム[テトラキス(トリフェニルホスフィン)]、[トリス(ジベンジリデンアセトン)]ジパラジウム、ジクロロビス[ジシクロペンチル(2−メトキシフェニル)ホスフィン]パラジウム、ジクロロビス[ジシクロペンチル(2、6−ジメトキシフェニル)ホスフィン]パラジウム、ビス[ジtert−ブチル(3、5−ジtert-ブチルフェニル)ホスフィン]ジクロロパラジウム、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸パラジウム、メタンスルホン酸パラジウム、トルエンスルホン酸パラジウム、塩化パラジウム、臭化パラジウム、ヨウ化パラジウム、ビス(アセトニトリル)パラジウム(II)ジクロリド、ビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)ジクロリド、テトラフルオロほう酸テトラキス(アセトニトリル)パラジウム(II)、1,10−フェナントロリンパラジウムジクロリド、1,10−フェナントロリンパラジウムジアセテート、2,2'−ビピリジンパラジウムジクロリド、2,2'−ビピリジンパラジウムジアセテートなどを挙げることができる。これらのうちジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムが好ましい。これらは1種単独で若しくは2種以上を組み合わせて使用することができる。
パラジウム触媒は、化合物〔I〕1モルに対して、パラジウム元素が好ましくは0.0001〜100モル、より好ましくは0.0001〜5モル、さらに好ましくは0.0001〜1モルとなる量で、化合物〔I〕と化合物〔II〕との反応において存在させることができる。
(塩基)
本発明に用いられる塩基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化物、炭酸リチウム、炭酸水素リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸セシウム等の炭酸塩、酢酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等の酢酸塩、りん酸三ナトリウム、りん酸三カリウム等のリン酸塩、ナトリウムメトキサイド、ナトリウムエトキサイド、カリウムターシャリーブトキサイド等のアルコキサイド等、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の金属ヒドリド類、ピリジン、ピコリン、ルチジン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N,N‐ジシクロヘキシルメチルアミン等の有機塩基等を挙げることができる。これらのうち炭酸塩が好ましく、炭酸ナトリウムがより好ましい。これらは1種単独で若しくは2種以上を組み合わせて使用することができる。
塩基は、式〔II〕で表される化合物1モルに対して、好ましくは1〜10モル、より好ましくは1〜5モルとなる量で、用いることができる。
化合物〔I〕と化合物〔II〕との反応は、溶媒中で、または無溶媒でおこなうことができる。この反応で使用し得る溶媒としては、水;メタノール、エタノール、2−プロパノール、tert−ブチルアルコール、トリフルオロエタノール、ヘキサフルオロイソプロパノールなどのアルコール系溶媒;トルエン、キシレンなどの芳香族系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン系溶媒などを挙げることができる。
反応時の温度は、好ましくは−20〜200℃、より好ましくは0〜150℃である。反応に掛ける時間は、触媒の使用量や反応スケールなどによって異なるが、好ましくは0.1〜200時間、より好ましくは0.1〜50時間である。
化合物〔I〕と化合物〔II〕との反応を完了した後、蒸留、抽出、吸着、クロマトグラフィー、晶析などの公知の分離または精製の操作を行うことができる。
本発明の製造方法は、式〔III〕で表される化合物(以下、化合物〔III〕ということがある。)を製造するための方法である。
Figure 0006837883
従来技術においては、式〔IIIb〕で表される化合物が副生したが、本発明によると式〔IIIb〕で表される化合物の副生がほとんどない。
式〔III〕および〔IIIb〕中の、G1、G2、およびR10は、式〔I〕中のそれらと同じものである。また、式〔III〕および〔IIIb〕中の、R3〜R5、p、n、m、およびYは、式〔II〕中のそれらと同じものである。式〔IIIb〕中のXはハロゲノ基を示す。
Figure 0006837883
次に、実施例を示し、本発明をより詳しく説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
比較例1
100mLのフラスコに、9,9-ジメチル-10-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-9,10-ジヒドロアクリジン(以下、APNと記載することがある)1.04g(2当量)、4,5-ジクロロフタロニトリル(以下、DCPNと記載することがある)0.25g(1.27mmol)、ヨウ化カリウム0.42g(2当量)、リン酸カリウム1.10g(4当量)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)31.8mg(2mol%)を入れ、さらに脱水ジオキサン20mLを加えた。その後、減圧とアルゴン置換を5回繰り返し行った。得られた液をアルゴン雰囲気下で66時間加熱還流した。
その後、それを冷却し、それに、水、ジクロロメタンおよび活性炭を加え、セライトろ過して、有機層と水層に分けた。水層をジクロロメタンで2回抽出した。
セライトろ過で得た有機層と抽出で得た有機層を混ぜ合わせ、それを水で洗浄し、次いで飽和食塩水で洗浄した。洗浄された有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、次いで濃縮することで粗生成物1.29gを得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:n-ヘキサン/ジクロロメタン)で精製することで、APNを0.75g回収し、粗6-クロロ-4'-(9,9-ジメチルアクリジン-10(9H)-イル)-[1,1'-ビフェニル]-3,4-ジカルボニトリル0.11gを得た。粗6-クロロ-4'-(9,9-ジメチルアクリジン-10(9H)-イル)-[1,1'-ビフェニル]-3,4-ジカルボニトリルを更にシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:n-ヘキサン/ベンゼン)で精製し、n-ヘキサンで洗浄することで0.06gの淡黄色固体として一置換体である6-クロロ-4'-(9,9-ジメチルアクリジン-10(9H)-イル)-[1,1'-ビフェニル]-3,4-ジカルボニトリルを得た(収率10.6%)。二置換体は得られなかった。
実施例1
100mLのフラスコに、4,5-ジヨードフタロニトリル(以下、DIPNと記載することがある)0.1549g(0.4mmol)とAPN 0.3515g(2.1当量)を入れた。その後、減圧とアルゴン置換を3回繰り返し行った。脱水THF 16mLとイオン交換水4mLを加えた。減圧とアルゴン置換を3回繰り返し行った。そこに炭酸ナトリウム90.8mg(2.1当量)とtrans-ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)28.7mg(10mol%)を加えた。減圧とアルゴン置換を5回繰り返し行った。得られた液をアルゴン雰囲気下で70℃にて17時間撹拌した。
その後、それを冷却し、それに、水、ジクロロメタンおよび活性炭を加え、セライトろ過して、有機層と水層に分けた。水層をジクロロメタンで2回抽出した。
セライトろ過で得た有機層と抽出で得た有機層を混ぜ合わせ、それを水で洗浄し、次いで飽和食塩水で洗浄した。洗浄された有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、次いで濃縮することで粗生成物0.37gを得た。シリカゲル2gにまぶし、シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:n-ヘキサン/ベンゼン)で精製し、二置換体であるAc-VPN0.2398g(収率84.6%)を得た。

Figure 0006837883

Claims (1)

  1. パラジウム触媒と塩基との存在下に、式〔I〕

    Figure 0006837883

    (式〔I〕中、
    1およびG2は、それぞれ独立に、C(R10 )を示し、且つ
    10は、水素原子、アルキル基またはアリール基を示す。)で表される化合物と、
    式〔II〕

    Figure 0006837883

    (式〔II〕中、
    1およびR2は、それぞれ独立に、水素原子またはアルキル基を示し、またはR1とR2が結合してアルキレン基であってもよく、
    3〜R5は、それぞれ独立に、アルキル基またはアリール基を示し、
    pは、R3の数を示し且つ0〜4いずれかの整数であり、
    nは、R4の数を示し且つ0〜4いずれかの整数であり、
    mは、R5の数を示し且つ0〜4いずれかの整数であり、
    −Y−は、−CH2−、−CHRa−、または−CRbc−を示し、且つ
    a、Rb、およびRcは、それぞれ独立に、アルキル基を示す。)で表される化合物とを反応させることを含む、式〔III〕

    Figure 0006837883

    (式〔III〕中、
    1およびG2は、それぞれ独立に、C(R10 )を示し、
    10は、水素原子、アルキル基またはアリール基を示し、
    3〜R5は、それぞれ独立に、アルキル基またはアリール基を示し、
    pは、R3の数を示し且つ0〜4いずれかの整数であり、
    nは、R4の数を示し且つ0〜4いずれかの整数であり、
    mは、R5の数を示し且つ0〜4いずれかの整数であり、
    −Y−は、−CH2−、−CHRa−、または−CRbc−を示し、且つ
    a、Rb、およびRcは、それぞれ独立に、アルキル基を示す。)で表される化合物の製造方法。
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