JP5980659B2 - カルバゾール基を有するポリマー、カルバゾール基を有するモノマー及び化合物 - Google Patents

カルバゾール基を有するポリマー、カルバゾール基を有するモノマー及び化合物 Download PDF

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本発明は、新規なカルバゾール基を有するポリマー、該ポリマーの製造に用いられるモノマーに関する。また、本発明は、新規な化合物に関する。
高分子化合物は、様々な機能を示し、有用な材料として使用されている。このような背景の下、ポリマーに共役構造を導入し、その共役構造に起因する光・電気的機能を発現させようとする試みは近年盛んに行われている。
カルバゾール誘導体は光導電性、エレクトロルミネッセンス、光屈折性などを示し、ホトニクス材料分野に応用され、また、カルバゾール誘導体をポリマー化して加工性を高めた高分子材料も提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開2004−339432号公報(特許請求の範囲) 特開2007−262219号公報(特許請求の範囲) 特開2012−77293号公報(特許請求の範囲)
しかしながら、ポリマーの構造を制御し、共役構造を発現させることは容易ではない。そのため、モノマーに機能団を導入し、効果的に重合体を得て、しかもそのポリマーに共役構造を発現させるには、モノマーの分子設計も重要な要因である。
従って、本発明の目的は、カルバゾール部位に起因する共役構造が効果的に導入されることにより、大きなπ共役系が形成される新規なポリマー、及びその製造に用いられるモノマーを提供することにある。また、本発明の目的は、有機EL、蛍光材料、有機バッファー層構成材料等として有用なカルバゾール基を有するポリマーを提供することにある。
上記課題は、以下の本発明により解決される。
すなわち、本発明(1)は、下記式(1)で表される構造単位を、10モル%以上有することを特徴とするカルバゾール基を有するポリマーを提供するものである。
式(1):
[式中、Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、aは0〜3の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、bは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。R、下記式(2):
(式中、Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、cは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、dは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、eは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。)
で表されるカルバゾリルフェニル基である。]
また、本発明(2)は、下記式(8)で表される化合物であることを特徴とするカルバゾール基を有するモノマーを提供するものである。
式(8):
[式中、Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、aは0〜3の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、bは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。R、下記式(2):
(式中、Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、cは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、dは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、eは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。)
で表されるカルバゾリルフェニル基である。]
また、本発明(3)は、下記式(9):
(式中、R、R、a及びbは、前記と同義である。)
で表される化合物と、下記式(10):
(式中、Rは前記と同義である。)
で表される化合物と、を銅塩の存在下でカップリング反応させて、下記式(11):
(式中、R、R、R、a及びbは、前記と同義である。)
で表されるカップリング生成物を得、次いで、得られたカップリング生成物を、塩基を用いて脱トリメチルシリル化することを特徴とする下記式(8)で表される化合物の製造方法を提供するものである。
式(8):

(式中、R、R、R、a及びbは、前記と同義である。)
また、本発明(4)は、下記式(12)で表される化合物を提供するものである。
式(12):
また、本発明(4)は、下記式(13)で表される化合物を提供するものである。
式(13):
本発明によれば、カルバゾール部位に起因する共役構造が効果的に導入されることにより、大きなπ共役系が形成される新規なポリマー、及びその製造に用いられるモノマーを提供することができる。また、本発明によれば、有機EL、蛍光材料、有機バッファー層構成材料等として有用なカルバゾール基を有するポリマーを提供することができる。
実施例2で得られたポリマーのUV−visスペクトル図である。
本発明のカルバゾール基を有するポリマーは、下記式(1)で表される構造単位を、10モル%以上有することを特徴とするカルバゾール基を有するポリマーである。
式(1):
[式中、Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、aは0〜3の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、bは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。Rは、(i)ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基を0〜3個有する芳香族基(該芳香族基は、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、トリフェニル基、テトラフェニル基又はアンスリル基である。)、(ii)下記式(2):
(式中、Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、cは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、dは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、eは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。)
で表されるカルバゾリルフェニル基、(iii)ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基を0〜3個有する非芳香族複素環式基(該非芳香族複素環式基は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる1種又は2種のヘテロ原子を1〜4個含有する5〜14員の非芳香族複素環式基である。)、及び(iv)ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基を0〜3個有する芳香族複素環式基(該芳香族複素環式基は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる1種又は2種のヘテロ原子を1〜4個含有する5〜14員の芳香族複素環式基である。)のうちのいずれかである。]
本発明のカルバゾール基を有するポリマーは、ポリマーを構成する繰り返し単位として、式(1)で表される構造単位を有する。
式(1)中、Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基、好ましくはハロゲン化されていてもよい炭素数6〜18のアルキル基、又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基、好ましくはハロゲン化されていてもよい炭素数6〜18のアルコキシ基である。aは0〜3の整数であり、好ましくは0〜2の整数である。Rが、式(1)中に複数あるときは、それらは、同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基、好ましくはハロゲン化されていてもよい炭素数6〜18のアルキル基、又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基、好ましくはハロゲン化されていてもよい炭素数6〜18のアルコキシ基である。bは0〜4の整数であり、好ましくは0〜3の整数である。Rが、式(1)中に複数あるときは、それらは、同一であっても異なってもよい。Rは、(i)、(ii)、(iii)及び(iv)のうちのいずれかである。
に係る(i)は、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基を0〜3個有する芳香族基である。Rに係る芳香族基は、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、トリフェニル基、テトラフェニル基及びアンスリル基のうちのいずれかである。Rに係る芳香族基が有するハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基の数は、0〜3であり、好ましくは0〜2である。Rに係る芳香族基において、式(1)中のN原子と結合する芳香族基の位置は、芳香族環の結合可能な位置であれば、特に制限されない。
なお、本発明において、「ハロゲン化されていてもよい基」との記載は、ハロゲン化されていない基と、水素原子の一部又は全部がハロゲン原子で置換されている基と、の両方を包括する記載である。
に係る(ii)は、式(2)で表されるカルバゾリルフェニル基である。式(2)中、Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基、好ましくはハロゲン化されていてもよい炭素数6〜18のアルキル基、又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基、好ましくはハロゲン化されていてもよい炭素数6〜18のアルコキシ基である。cは0〜4の整数であり、好ましくは0〜3の整数である。Rが、式(2)中に複数あるときは、それらは、同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基、好ましくはハロゲン化されていてもよい炭素数6〜18のアルキル基、又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基、好ましくはハロゲン化されていてもよい炭素数6〜18のアルコキシ基である。dは0〜4の整数であり、好ましくは0〜3の整数である。Rが、式(2)中に複数あるときは、それらは、同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基、好ましくはハロゲン化されていてもよい炭素数6〜18のアルキル基、又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基、好ましくはハロゲン化されていてもよい炭素数6〜18のアルコキシ基である。eは0〜4の整数であり、好ましくは0〜3の整数である。Rが、式(2)中に複数あるときは、それらは、同一であっても異なってもよい。
に係る(iii)は、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基を0〜3個有する非芳香族複素環式基である。Rに係る非芳香族複素環式基は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる1種又は2種のヘテロ原子を1〜4個含有する5〜14員の非芳香族複素環式基であり、例えば、ピロリジニル基、テトラヒドロフリル基、テトラヒドロチエニル基、ピペリジル基、テトラヒドロピラニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピペラジニル基、カルバゾリル基等が挙げられる。Rに係る非芳香族複素環式基が有するハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基の数は、0〜3、好ましくは0〜2である。Rに係る非芳香族複素環式基において、式(1)中のN原子と結合する非芳香族複素環式基の位置は、非芳香族複素環の結合可能な位置であれば、特に制限されない。
に係る(iv)は、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基を0〜3個有する芳香族複素環式基である。Rに係る芳香族複素環式基は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる1種又は2種のヘテロ原子を1〜4個含有する5〜14員の芳香族複素環式基であり、例えば、フリル基、チエニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、1,2,3−オキサジアゾリル基、1,2,4−オキサジアゾリル基、1,3,4−オキサジアゾリル基、フラザニル基、1,2,3−チアジアゾリル基、1,2,4−チアジアゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,2,3−トリアゾリル基、1,2,4−トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、トリアジニル基等が挙げられる。Rに係る芳香族複素環式基が有するハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基の数は、0〜3、好ましくは0〜2である。Rに係る芳香族複素環式基において、式(1)中のN原子と結合する芳香族複素環式基の位置は、芳香族複素環の結合可能な位置であれば、特に制限されない。
本発明のカルバゾール基を有するポリマーは、式(1)中のカルバゾール基又は置換基(R〜R)を有するカルバゾール基を有するアセチレンを単独重合させて得られるポリマー、又は式(1)中のカルバゾール基又は置換基(R〜R)を有するカルバゾール基を有するアセチレンと他のモノマーとを共重合させて得られるポリマーである。
本発明のカルバゾール基を有するポリマー中、全構造単位に対する式(1)で表される構造単位の割合は、10モル%以上である。なお、本発明において、全構造単位に対する特定の構造単位の割合(モル%)とは、ポリマーを構成する全構造単位の総モル数に対する特定の構造単位のモル数の百分率である。つまり、特定の構造単位の割合(モル%)とは、ポリマーを構成する繰り返し単位ずつにポリマーを分割したときの、繰り返し単位の総数に対する特定の構造単位の数の百分率である。言い換えると、特定の構造単位の割合(モル%)とは、ポリマーの重合原料基準で、全モノマーに対する特定の構造単位となるモノマーのモル%である。
本発明のカルバゾール基を有するポリマーは、各種溶媒への溶解性、ポリマー中のカルバゾールユニット量等の調節のために、ポリマーを構成する繰り返し単位として、式(1)以外の構造単位を有することができる。その場合、本発明のカルバゾール基を有するポリマー中、全構造単位に対する式(1)で表される構造単位の割合は、好ましくは45〜95モル%、特に好ましくは50〜90モル%である。本発明のカルバゾール基を有するポリマー中の式(1)で表される構造単位の割合が上記範囲にあることにより、ポリマーに大きなπ共役系が形成されるという効果を発揮させつつ、他の性能を調節するという効果が高まる。
また、ポリマーに大きなπ共役系が形成されるという効果が高くなる点で、本発明のカルバゾール基を有するポリマー中、全構造単位に対する式(1)で表される構造単位の割合は、95モル%以上が好ましく、100モル%が特に好ましい。
本発明のカルバゾール基を有するポリマー中、式(1)で表される構造単位の数は、好ましくは2〜1000、特に好ましくは10〜100である。また、本発明のカルバゾール基を有するポリマーの全構造単位の数は、好ましくは2〜5000、特に好ましくは10〜500である。また、本発明のカルバゾール基を有するポリマーの数平均分子量は、ポリスチレン換算で、好ましくは1000〜500000、特に好ましくは2000〜50000である。
本発明のカルバゾール基を有するポリマーは、式(1)で表される構造単位が、下記式(3)で表される構造単位であることが、ポリマーに大きなπ共役系が形成されるという効果が高くなる点で好ましい。
式(3):
式(3)中、R、a、R、b、R、c、R、d、R及びeは、式(2)中のR、a、R、b、R、c、R、d、R及びeと同様であり、Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基、好ましくはハロゲン化されていてもよい炭素数6〜18のアルキル基、又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基、好ましくはハロゲン化されていてもよい炭素数6〜18のアルコキシ基である。aは0〜3の整数であり、好ましくは0〜2の整数である。Rが、式(3)中に複数あるときは、それらは、同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基、好ましくはハロゲン化されていてもよい炭素数6〜18のアルキル基、又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基、好ましくはハロゲン化されていてもよい炭素数6〜18のアルコキシ基である。bは0〜4の整数であり、好ましくは0〜3の整数である。Rが、式(3)中に複数あるときは、それらは、同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基、好ましくはハロゲン化されていてもよい炭素数6〜18のアルキル基、又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基、好ましくはハロゲン化されていてもよい炭素数6〜18のアルコキシ基である。cは0〜4の整数であり、好ましくは0〜3の整数である。Rが、式(3)中に複数あるときは、それらは、同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基、好ましくはハロゲン化されていてもよい炭素数6〜18のアルキル基、又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基、好ましくはハロゲン化されていてもよい炭素数6〜18のアルコキシ基である。dは0〜4の整数であり、好ましくは0〜3の整数である。Rが、式(3)中に複数あるときは、それらは、同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基、好ましくはハロゲン化されていてもよい炭素数6〜18のアルキル基、又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基、好ましくはハロゲン化されていてもよい炭素数6〜18のアルコキシ基である。eは0〜4の整数であり、好ましくは0〜3の整数である。Rが、式(3)中に複数あるときは、それらは、同一であっても異なってもよい。
本発明のカルバゾール基を有するポリマーは、式(3)で表される構造単位が、下記式(4)で表される構造単位であることが、ポリマーに大きなπ共役系が形成されるという効果が高くなる点で特に好ましい。
式(4):
本発明のカルバゾール基を有するポリマーは、式(4)で表される構造単位が、下記式(5)で表される構造単位であることが、ポリマーに大きなπ共役系が形成されるという効果が高くなる点でより好ましい。
式(5):
本発明のカルバゾール基を有するポリマーは、各種溶媒への溶解性、ポリマー中のカルバゾールユニット量等の性能の調節のために、ポリマーを構成する繰り返し単位として、下記式(6)で表される構造単位を、式(1)で表される構造単位と共に有することができる。
式(6):
式(6)中、Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基である。Rに係るハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−アミル基、イソアミル基、sec−アミル基、tert−アミル基、ヘキシル基や、これらの一部又は全部の水素原子がハロゲン原子で置換されている基が挙げられる。Rに係るハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルロキシ基、ヘキシルロキシ基や、これらの一部又は全部の水素原子がハロゲン原子で置換されている基が挙げられる。
本発明のカルバゾール基を有するポリマー中、全構造単位に対する式(6)で表される構造単位の割合は、好ましくは5〜90モル%、特に好ましくは5〜55モル%、更に好ましくは5〜30モル%である。本発明のカルバゾール基を有するポリマー中の式(6)で表される構造単位の割合が上記範囲にあることにより、ポリマーに大きなπ共役系が形成されるという効果を発揮しつつ、他の性能を調節するという効果が高まる。本発明のカルバゾール基を有するポリマーが、式(1)で表される構造単位と共に、式(6)で表される構造単位を有するポリマーとしては、式(1)で表される構造単位と式(6)で表される構造単位のみからなるポリマーが挙げられる。
本発明のカルバゾール基を有するポリマーが、式(1)で表される構造単位と共に、式(6)で表される構造単位を有する場合、式(1)で表される構造単位は、式(3)で表される構造単位であることが好ましく、式(4)で表される構造単位であることが特に好ましく、式(5)で表される構造単位であることがより好ましい。
本発明のカルバゾール基を有するポリマーが、式(1)で表される構造単位と共に、式(6)で表される構造単位を有する場合、本発明のカルバゾール基を有するポリマー中の式(1)で表される構造単位と式(6)で表される構造単位のモル比(式(1)のモル数:式(6)のモル数)は、好ましくは10:90〜95:5、特に好ましくは45:55〜95:5、更に好ましくは70:30〜95:5である。本発明のカルバゾール基を有するポリマー中の式(1)で表される構造単位と式(6)で表される構造単位のモル比が上記範囲にあることにより、ポリマーに大きなπ共役系が形成されるという効果を発揮しつつ、他の性能を調節するという効果が高まる。
本発明のカルバゾール基を有するポリマーが、式(1)で表される構造単位と共に、式(6)で表される構造単位を有する場合、式(6)で表される構造単位が、下記式(7)で表される構造単位であることが、ポリマーに大きなπ共役系が形成されるという効果を発揮しつつ、他の性能を調節するという効果が高まる点で好ましい。
式(7):
本発明のカルバゾール基を有するモノマーは、下記式(8)で表される化合物であることを特徴とするカルバゾール基を有するモノマーである。
式(8):
[式中、Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、aは0〜3の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、bは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。Rは、(i)ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基を0〜3個有する芳香族基(該芳香族基は、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、トリフェニル基、テトラフェニル基又はアンスリル基である。)、(ii)下記式(2):
(式中、Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、cは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、dは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、eは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。)
で表されるカルバゾリルフェニル基、(iii)ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基を0〜3個有する非芳香族複素環式基(該非芳香族複素環式基は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる1種又は2種のヘテロ原子を1〜4個含有する5〜14員の非芳香族複素環式基である。)、又は(iv)ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基を0〜3個有する芳香族複素環式基(該芳香族複素環式基は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる1種又は2種のヘテロ原子を1〜4個含有する5〜14員の芳香族複素環式基である。)のいずれかである。]
式(8)中のR、a、R、b、Rは、式(1)中のR、a、R、b、Rと同様であり、式(8)中のRに係る式(2)中のR、c、R、d、R、eは、式(1)中のRに係る式(2)中のR、c、R、d、R、eと同様である。
本発明のカルバゾール基を有するモノマーの形態としては、下記式(12)で表される化合物が挙げられる。
式(12):
本発明のカルバゾール基を有するモノマーの形態としては、更に、下記式(13)で表される化合物が挙げられる。
式(13):
式(8)で表される化合物は、例えば、以下に示す製造方法により製造される。式(8)で表される化合物の製造方法は、下記式(9):
(式中、R、R、a及びbは、式(8)中のR、R、a及びbと同様である。)
で表される化合物と、下記式(10):
(式中、Rは、式(8)中のRと同様である。)
で表される化合物と、を銅塩の存在下でカップリング反応させて、下記式(11):
(式中、R、R、R、a及びbは、式(8)中のR、R、R、a及びbと同様である。)
で表されるカップリング生成物を得、次いで、得られたカップリング生成物を、塩基を用いて脱トリメチルシリル化することを特徴とする式(8)で表される化合物の製造方法である。
式(9)で表される化合物は、例えば、下記反応スキーム(14)により製造される。
反応スキーム(14):
反応スキーム(14)に係る反応であるが、先ず、酢酸に化合物(a)を添加し加温下で化合物(a)を溶解させる。次いで、KIとKIOを添加し還流下で30分間以上反応を行い化合物(b)を得る。次いで、化合物(b)、PdCl(PPh、PPh及びCuIをDMF等の溶媒へ添加し、次いで、EtNを添加する。次いで、これに、トリメチルシリルアセチレンのDMF溶液を滴下して、50〜100℃で5時間以上反応を行うことにより、式(9)で表される化合物(トリメチルシリルエチニルカルバゾール誘導体)を得る。
式(10)で表される化合物は、例えば、下記反応スキーム(15)により製造される。なお、下記反応スキーム(15)は、式(10)で表される化合物の形態例である式(10−a)で表される化合物を製造する反応スキームである。
反応スキーム(15):
反応スキーム(15)に係る反応であるが、トルエンに、化合物(c)、化合物(d)、CuI、1,10−フェナントリン及びKPOを添加し、窒素雰囲気中還流下で5時間以上反応を行うことにより、式(10−a)で表される化合物(N−ヨードフェニルカルバゾール誘導体)を得る。
そして、式(9)で表される化合物と式(10)で表わされる化合物とを、溶媒中、銅塩の存在下でカップリング反応させ(第一工程)、式(11)で表わされるカップリング生成物を得る。このときの式(9)で表される化合物に対する式(10)で表わされる化合物のモル比は、0.5〜2、好ましくは0.9〜1.1である。銅塩は、例えば、ヨウ化銅、臭化銅、塩化銅、酢酸銅、フッ化銅(II)、四フッ化銅、硫酸銅、トリフルオロメチルスルホン酸銅等が挙げられ、これらのうち、ヨウ化銅が好ましい。銅塩の添加量は、式(9)で表わされる化合物に対する銅塩のモル比で、0.01〜1、好ましくは0.05〜0.15である。
第一工程では、必要に応じ、リガンド及び塩基の存在下で反応を行うことにより、効率よく反応を行うことができる。リガンドとしては、含窒素化合物、有機リン化合物が挙げられる。そのうち、含窒素化合物が好ましく、例えば、1,10−フェナントロリン、2,2−ビピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、エチレンジアミン、2−ジメチルアミノピリジンが挙げられる。塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、カリウム tert−ブトキシド、ナトリウムエトキシド、トリアルキルアミン、ピリジン等が挙げられる。
第一工程において用いられる溶媒としては、原料及び生成物に対して不活性な溶媒であれば、特に制限されず、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル等のエーテル系溶媒やヘキサン、ヘプタン、オクタン等の飽和炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、クロロベンゼン等の芳香族系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒等が挙げられる。これらは1種単独であっても2種以上の組み合わせであってもよい。
第一工程において、反応温度は、20〜200℃、好ましくは100〜150℃であり、反応時間は、3時間以上、好ましくは12〜18時間である。反応終了後、必要に応じ、常法による精製を行い、式(11)で表わされる化合物を得る。
次いで、得られた式(11)で表されるカップリング生成物を、溶媒中、塩基を用いて加水分解することにより、脱トリメチルシリル化して(第二工程)、式(8)で表される化合物を得る。塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、カリウム tert−ブトキシド、ナトリウムエトキシド、トリアルキルアミン、ピリジン等が挙げられる。塩基の添加量は、式(11)で表されるカップリング生成物に対して、通常1倍モル以上、好ましくは1〜3倍モルである。
第二工程において用いられる溶媒としては、原料及び生成物に対して不活性な溶媒であれば、特に制限なく用いることができる。例えば、水、アセトニトリル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン等が挙げられる。これらは1種単独であっても2種以上の組み合わせであってもよい。
第二工程において、加水分解温度は、通常0〜60℃、好ましくは0〜40℃であり、加水分解時間は、1時間以上、好ましくは4〜40時間である。反応終了後、必要に応じて、常法による精製を行い式(8)で表わされる化合物を得る。
本発明のカルバゾール基を有するポリマーは、式(8)で表される化合物をモノマーとして用いて単独重合させること、あるいは、他のモノマーと共重合させることにより得られる。式(8)で表される化合物と他のモノマーとを共重合させる場合、他のモノマーとしては、下記式(16)で表されるアセチレン化合物が挙げられる。
式(16):
(式中、Rは、式(6)中のRと同様である。)
式(16)で表されるアセチレン化合物の形態例としては、フェニルアセチレン、トルイルアセチレン等の芳香族アセチレンが挙げられる。
また、式(16)で表されるアセチレン化合物以外に、式(8)で表される化合物と共重合させる他のモノマーとしては、例えば、アントリルアセチレン、エチニルカルバゾール、エチニルチオフェン、エチニルフルオレン、エチニルアセン等が挙げられる。
式(8)で表される化合物をモノマーとして用いる単独重合反応、又は式(8)で表される化合物と他のモノマーと共重合反応は、Rh、Pd、Ru、W、Ni、Co等の遷移金属を重合開始剤として用いて行われる。これらのうち、重合活性が高く、比較的容易に対応する重合体が得られ点で、重合開始剤としては、Rh、Wが好ましい。
重合反応の重合開始剤としては、例えば、[Rh(nbd)Cl](nbd=ノルボルナジエン)、[Rh(cod) ]BF ・(nH O)(cod=1,5−シクロオクタジエン)、WCl−PhSn、下記式(e1)で表される重合開始剤、下記式(e2)で表される重合開始剤が、挙げられる。
(式中、Aは、炭素数1〜5の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基又はアリール基を示す。A及びAは、炭素数1〜5の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基又はアリール基を示す。ただし、AとAで同一の基となることはない。Zは、炭素数3〜6のアルキレン基を示す。Xは、NH又はOを示す。*は不斉炭素原子を示す。)
モノマーと重合開始剤のモル比(モノマー:重合開始剤)は、1:1〜1000:1、好ましくは10:1〜100:1である。モノマー濃度は、0.001〜10mol/L、好ましくは0.01〜0.5mol/Lである。重合反応温度は、−20〜60℃、好ましくは0〜40℃である。
また、重合反応では、必要に応じて、EtNのような3級アミン等の公知の共触媒が併用される。
重合反応で用いられる溶媒は、モノマー、重合開始剤、生成するポリマーが溶解し、且つ、重合開始剤の触媒活性を低下させないものであれば良く、特に限定されるものではないが、テトラヒドロフラン、トルエンが特に好ましい。
ポリマーの単離は、重合時の反応液を多量の貧溶媒中に投入することによって行われる。貧溶媒は、ポリマーの溶解度が小さいものであれば良く、特に限定されるものではないが、メチルアルコール等の低級アルコール、エチルエーテル等の低級エーテルが好ましい。
本発明のカルバゾール基を有するポリマーでは、ポリマーに、式(1)中のカルバゾール基に起因する共役構造が効果的に導入されているので、大きなπ共役系が形成される。そして、本発明のカルバゾール基を有するポリマーとしては、効率的に共役系が形成される点で、式(1)で表される構造単位のみからなるポリマー、又は式(1)で表される構造単位と式(6)で表される構造単位のみからなり、式(1)で表される構造単位と式(6)で表される構造単位の比が10:90〜95:5、好ましくは45:55〜95:5のポリマーが好ましい。また、本発明のカルバゾール基を有するポリマーとしては、重合後に効率的に共役系が形成される点で、式(8)で表される化合物を単独重合させたポリマー、又は式(8)で表される化合物と式(16)で表される化合物、好ましくはフェニルアセチレンを、モル比(式(8):式(16))で、10:90〜95:5、好ましくは45:55〜95:5で共重合させたポリマーが好ましい。
このように、本発明のカルバゾール基を有するポリマーでは、効率的に共役系が形成されているので、有機EL、蛍光材料、有機バッファー層構成材料等として有用なポリマーである。
また、本発明は、下記式(12)で表される化合物である。
式(12):
また、本発明は、下記式(13)で表される化合物である。
式(13):
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)モノマーの合成
下記反応式に従って、モノマーを合成した。
<N−ヨードフェニルカルバゾール(3)の合成>
カルバゾール(2)2.32g(13.9mmol)、 1,4−ジヨードベンゼン(1)13.3g(40.3mmol)、CuI 395mg(2.07mmol)、 1,10−フェナントリン1.50g(8.27mmol)、KPO 17.8g(83.9mmol)、及びトルエン150mlの混合物を、窒素下48時間撹拌還流した。冷却後、ろ過し、残査をトルエン100mlで洗浄し、次いで、塩化メチレン50mlで洗浄した後、それらの有機層を合わせた。有機層を水250mlで洗浄し、MgSOで乾燥した後、ロータリーエバポレータで溶媒を留去した。得られた褐色固体を、シリカゲル−ヘキサン/酢酸エチル系カラムクロマトグラフィーで精製し、N−ヨードフェニルカルバゾール(3) 3.59g( 9.72mmol)を白色固体として得た。
・収量:3.59g(9.72mmol、70%)
H−NMR(CDCl):δ 8.14(d,J=7.8Hz,4H,Ar),7.92−7.89(m,4H,Ar),7.46−7.26(m,8H,Ar)
・IR(cm−1,KBr):3046,1597,1582,1495,1482,1452,1363,1337,1319,1231,825,752,727,499
・ MS(DI): m/z 369(M
<3−ヨードカルバゾール(4)の合成>
カルバゾール(2)15.0g(89.7mmol)と酢酸230mlの混合物を120℃に加熱し、カルバゾール(2)を溶解させた。次いで、内温が115℃になるまで冷却した後、KI 7.53g(45.4mmol)を添加した。内温を95℃を保ちながら、KIO10.9g(50.8mmol)を1時間に渡り断続的に添加し、添加後1時間撹拌還流した。冷却後、水700ml中に投入し、ろ過し、残査を酢酸エチル500mlに溶解した。有機層を飽和NaHCO水溶液300mlで洗浄し、MgSOで乾燥した後、ロータリーエバポレータで溶媒を留去した。得られた褐色固体をシリカゲル−ヘキサン酢酸エチル系カラムクロマトグラフィーで精製し、更にトルエン/ヘキサン混合溶媒から再結晶して、3−ヨードカルバゾール(4)8.88gを得た。
・収量:8.88g(30.3mmol、34%)
H−NMR(CDCl3):δ8.39(s,1H,NH),8.12−7.98(m,2H,Ar),7.70−7.62(m,1H,Ar),7.48−7.40(m,2H,Ar),7.28−7.19(m,2H,Ar)
・IR(cm−1,KBr):3045,3051,1619,1597,1561,1489,1468,1444,1431,1333,1272,1241,1134,929,881,808,748,726,569,473,569,450,427
・MS(DI): m/z 293(M
<3−トリメチルシリルエチニルカルバゾール(5)の合成>
3−ヨードカルバゾール(4)8.88g(30.3mmol)、PdCl2(PPh 252mg(0.359mmol)、PPh 287mg(1.09mmol)、CuI 274mg(1.44mmol)、及びDMF183mlの混合物に、室温でEtN38mlを添加し、次いで、トリメチルシリルアセチレン7.15g(72.8mmol)及びDMF35mlを滴下した。その後70℃で9時間反応させた。室温に冷却した後、飽和塩化アンモニウム水溶液350mlに反応混合物を投入し、酢酸エチル350mlで抽出した。有機層を水200mlで4回洗浄し、MgSOで乾燥し、ロータリーエバポレータで溶媒を留去した。得られた褐色固体をシリカゲル−ヘキサン酢酸エチル系カラムクロマトグラフィーで精製し、更に酢酸エチル/ヘキサン混合溶媒から再結晶して、3−トリメチルシリルエチニルカルバゾール(5)4.10gを得た。
・収量:4.10g(15.6 mmol、51%)
H−NMR(CDCl3):δ8.24−8.20(m,1H,Ar),8.13−7.98(m,2H,Ar,NH),7.56−7.50(m,1H,Ar),7.46−7.36(m,2H,Ar),7.35−7.28(m,1H,Ar),7.27−7.20(m,1H,Ar),0.29(s,9H,CH
・IR(cm−1,KBr):3426,3403,3062,2961,2899,2152,1459,1245,838,750,731,817,568,440,428
・MS(DI): m/z 267(M
<1−(3−トリメチルシリルエチニル−9−カルバゾリル)−4−(9−カルバゾリル)ベンゼン(6)の合成>
N−ヨードフェニルカルバゾール(3)2.6g (7.04mmol)、3−トリメチルシリルエチニルカルバゾール(5)1.87g(7.09mmol)、CuI 134mg(0.704mmol)、1,10−フェナントロリン510mg(2.83mmol)、KPO 5.93g(27.9mmol)、及びトルエン180mlの混合物を48時間撹拌還流した。次いで、一旦冷却後、CuI 67mg(0.352mmol)、1,10−フェナントロリン255mg(1.42mmol)、KPO 2.97g(14.0mmol)を添加して、更に24時間撹拌還流した。冷却後、ろ過し、残査をトルエン100ml、次いで、塩化メチレン50mlで洗浄した後、それらの有機層を合わせた。有機層を水250mlで洗浄し、MgSOで乾燥し、ロータリーエバポレータで溶媒を留去した。得られた褐色固体をシリカゲル−ヘキサン/酢酸エチル系カラムクロマトグラフィーで精製し、1−(3−トリメチルシリルエチニル−9−カルバゾリル)−4−(9−カルバゾリル)ベンゼン(6)2.13g( 4.22mmol)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl):δ8.34−8.31(m,1H,Ar),8.24−8.15(m,3H,Ar),7.88−7.76(m,4H,Ar),7.62−7.53(m,4H,Ar),7.53−7.43(m,4H,Ar),7.38−7.30(m,3H,Ar),0.31(s,9H,CH
・IR(cm−1,KBr):3051,2952,2897,2152,1624,1598,1517,1477,1449,1348,1335,1316,1248,1230,1174,882,840,747,724
・MS(DI):m/z 504(M
<1−(3−エチニル−9−カルバゾリル)−4−(9−カルバゾリル)ベンゼン(A)の合成>
化合物(6)2.13g( 4.22mmol)、THF60mlの溶液に、20℃でKCO 698mg(5.05mmol)、メタノール80mlの懸濁液を添加し、30℃で24時間撹拌した。酢酸エチル500ml及び水500mlを加え、有機層を分取した。有機層をMgSOで乾燥し、ロータリーエバポレータで溶媒を留去した。得られた黄色固体をシリカゲル−ヘキサン/酢酸エチル系カラムクロマトグラフィーで精製し、1−(3−エチニル−9−カルバゾリル)−4−(9−カルバゾリル)ベンゼン(A)1.73g( 4.00mmol)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl):δ8.36−8.32(m,1H,Ar),8.24−8.13(m,3H,Ar),7.88−7.76(m,4H,Ar),7.62−7.53(m,4H,Ar),7.53−7.43(m,4H,Ar),7.38−7.30(m,3H,Ar))
・IR(cm−1,KBr):3298,3054,2951,2102,1624,1599,1516,1477,1450,1350,1347,1316,1281,1230,1180,748,724
・MS(DI): m/z 432(M
(実施例2)重合
(1)単独重合
窒素下30℃で化合物(A)200mg(0.462mmol)、[(nbd)RhCl]9.80mg(0.0212mmol)、EtN9.72mg(0.0424mmol)、THF46ml溶液を24時間撹拌した。次いで、酢酸のTHF希釈液(0.7M)を3ml添加して重合を停止させた。次いで、撹拌下メタノール735mlに投入しポリマーを沈殿させ、沈殿したポリマーを遠心分離によって分離及び回収し、減圧下乾燥して、120mg(収率60%)の単独重合ポリマーを得た(表1、ポリマー1)。
(2)共重合
窒素下30℃で化合物(A)160mg(0.370mmol)、フェニルアセチレン(B)9.40mg(0.092mmol)、[(nbd)RhCl]4.90mg(0.0106mmol)、EtN9.72mg(0.0424mmol)、THF4.6ml溶液を24時間撹拌した。次いで、酢酸のTHF希釈液(0.7M)を3ml添加して重合を停止させた。次いで、THF1.6mlを加えて希釈した。次いで、撹拌下メタノール138mlに投入しポリマーを沈殿させ、沈殿したポリマーを遠心分離によって分離及び回収し、減圧下乾燥して、160mg(収率94%)の共重合ポリマーを得た(表1、ポリマー4)。
(実施例3)
各モノマーを表1に示すモル比とし、ロジウム触媒及びEtNを表1に示すモル比とすること以外は、実施例2と同様に行い共重合ポリマーを得た。なお、ポリマー1は、エチルアルコール、アセトン、クロロホルム、THF、DMF、DMSO、NMPに不溶であった。
1)Aは、1−(3−エチニル−9−カルバゾリル)−4−(9−カルバゾリル)ベンゼンの仕込みモル比である。
2)Bは、フェニルアセチレンの仕込みモル比である。
3){M}は、両モノマーの合計の仕込みモル濃度を示す。
4){M}/{Rh}/{EtN}は、両モノマーの合計とロジウム触媒とEtNの仕込みモル比を示す。
5)、6)、7)サイズ排除クロマトグラフィーによる測定では、3峰性のポリマーに帰属される吸収が得られた。得られた3つの峰のポリスチレン換算の数平均分量を、高分子量側から、それぞれ、数平均分子量1、数平均分子量2、数平均分子量3とした。分子量分布は同様にして求めたものである。
8)「−」は溶媒に不溶であったため測定していないことを示す。
(実施例4)
重合開始剤として表2に示したものを用いること以外は、実施例2(2)と同様にして行った。その結果を表2に示す。
*ポリマー7:AとBの仕込みモル比(A:B)は8:2であり、両モノマーの合計/重合開始剤/EtNのモル比は50/1/2であり、重合溶媒にTHFを使用した。
*ポリマー8:AとBの仕込みモル比(A:B)は8:2であり、両モノマーの合計/重合開始剤/EtNのモル比は50/1/2であり、重合溶媒にTHFを使用した。
*ポリマー9:AとBの仕込みモル比(A:B)は8:2であり、両モノマーの合計/WCl仕込みモル比は20であり、PhSn/WClの仕込みモル比は2である。重合溶媒にトルエンを使用した。
<UV−VIS測定>
実施例2及び実施例3で得られたポリマーを、NMP(N−メチルピロリドン)に、1.05〜1.10×10−5Mの濃度で溶解させ、得られた溶液を用いてUV−VISを測定した。そのうち、ポリマー4(モル比が8:2のもの)のUV−VISスペクトルを図1に示す。図1には比較例として、モノマー及び市販のポリビニルカルバゾール(図1中に示す構造のポリマー)のUV−VISスペクトルも示す。モノマー及び市販のポリビニルカルバゾールは、420nm程度より長波長側では吸収を示さないのに対して、実施例2で得られたポリマー4は、520nm程度の長波長側まで吸収を示すことがわかった。これは、実施例2で得られたポリマー4では、重合により、π共役系が拡大して、より長波長の光を吸収したものと推察される。なお、表1又は表2に示すポリマー2〜9の全てについて、同様に、520nm程度の長波長側まで吸収が見られた。また、ポリマー1は溶媒に不溶であったため測定していない。
<蛍光測定>
表3に示すポリマーをNMP(N−メチルピロリドン)に、0.32×10−5Mの濃度で溶解させ、この溶液で蛍光測定を行ったところ、いずれも蛍光を示すことがわかった。

Claims (13)

  1. 下記式(1)で表される構造単位を、10モル%以上有することを特徴とするカルバゾール基を有するポリマー。
    式(1):
    [式中、Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、aは0〜3の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、bは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。R、下記式(2):
    (式中、Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、cは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、dは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、eは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。)
    で表されるカルバゾリルフェニル基である。]
  2. 前記式(1)で表される構造単位の割合が45〜95モル%であることを特徴とする請求項1記載のカルバゾール基を有するポリマー。
  3. 前記式(1)で表される構造単位の割合が95モル%以上であることを特徴とする請求項1記載のカルバゾール基を有するポリマー。
  4. 前記式(1)で表される構造単位が、下記式(3)で表される構造単位であることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のカルバゾール基を有するポリマー。
    式(3):
    (式中、R、a、R、b、R、c、R、d、R及びeは、前記と同義である。)
  5. 前記式(3)で表される構造単位が、下記式(4)で表される構造単位であることを特徴とする請求項4記載のカルバゾール基を有するポリマー。
    式(4):
  6. 前記式(4)で表される構造単位が、下記式(5)で表される構造単位であることを特徴とする請求項5記載のカルバゾール基を有するポリマー。
    式(5):
  7. 下記式(6)で表される構造単位を、5〜90モル%有することを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載のカルバゾール基を有するポリマー。
    式(6):
    (式中、Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基である。)
  8. 前記式(1)で表される構造単位と前記式(6)で表される構造単位とのモル比(式(1):式(6))が、45:55〜95:5であることを特徴とする請求項7記載のカルバゾール基を有するポリマー。
  9. 前記式(6)で表される構造単位が、下記式(7)で表される構造単位であることを特徴とする請求項7又は8いずれか1項記載のカルバゾール基を有するポリマー。
    式(7):
  10. 下記式(8)で表される化合物であることを特徴とするカルバゾール基を有するモノマー。
    式(8):
    [式中、Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、aは0〜3の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、bは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。R、下記式(2):
    (式中、Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、cは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、dは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。Rは、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、eは0〜4の整数であり、Rが複数あるときは同一であっても異なってもよい。)
    で表されるカルバゾリルフェニル基である。]
  11. 下記式(9):
    (式中、 は、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、aは0〜3の整数であり、R が複数あるときは同一であっても異なってもよい。R は、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、bは0〜4の整数であり、R が複数あるときは同一であっても異なってもよい。
    で表される化合物と、下記式(10):
    (式中、 は、下記式(2):
    (式中、R は、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、cは0〜4の整数であり、R が複数あるときは同一であっても異なってもよい。R は、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、dは0〜4の整数であり、R が複数あるときは同一であっても異なってもよい。R は、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基又はハロゲン化されていてもよい炭素数1〜18のアルコキシ基であり、eは0〜4の整数であり、R が複数あるときは同一であっても異なってもよい。)
    で表されるカルバゾリルフェニル基である。
    で表される化合物と、を銅塩の存在下でカップリング反応させて、下記式(11):
    (式中、R、R、R、a及びbは、前記と同義である。)
    で表されるカップリング生成物を得、次いで、得られたカップリング生成物を、塩基を用いて脱トリメチルシリル化することを特徴とする下記式(8)で表される化合物の製造方法。
    式(8):
    (式中、R、R、R、a及びbは、前記と同義である。)
  12. 下記式(12)で表される化合物。
    式(12):
  13. 下記式(13)で表される化合物。
    式(13):
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