JP2015112724A - インク供給機構及びインク供給方法、液滴吐出装置 - Google Patents

インク供給機構及びインク供給方法、液滴吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液滴吐出ヘッドに対して安定的にインクを供給することが可能なインク供給機構及びインク供給方法、該インク供給機構を備えた液滴吐出装置を提供すること。
【解決手段】インク供給機構80は、液滴吐出ヘッド50にインクを供給するためのインク供給機構であって、一方の端に設けられたインク流入口と、他方の端に設けられたインク排出口とを有する開放型のインク容器85と、インク排出口と液滴吐出ヘッド50との間に設けられた開閉バルブ87と、インク容器85のインク排出口側に設けられた圧力センサー86と、開閉バルブ87と圧力センサー86とが電気的に接続された制御部と、を備え、他方の端が鉛直方向において下方に位置するようにインク容器85が配置されることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、液滴吐出ヘッドへインクを供給するインク供給機構及びインク供給方法、液滴吐出装置に関する。
インクジェットプリンターなどの液滴吐出装置は、ノズルからインクを液滴として吐出する液滴吐出ヘッドと、液滴吐出ヘッドにインクを供給するインク供給機構とを備えている。インク供給機構は、液滴吐出ヘッドに対して安定的にインクを供給すると共に、必要以上にインクが供給されないように、インクの貯留部における水頭圧(液圧)が管理されている。
例えば、液体貯留容器と、液体貯留容器から液滴吐出ヘッドに供給される液体の圧力を検出する圧力センサーと、液体貯留容器内の上部空間の圧力を調整する負圧制御ユニットと、制御部とを備えた液体吐出装置が開示されている(特許文献1)。
上記特許文献1の液体吐出装置において、制御部は、負圧制御ユニットを駆動制御して、上記上部空間を大気開放したときに圧力センサーが検出した第一圧力を取得し、同じく軸負圧制御ユニットを駆動制御して、上部空間を大気開放状態から圧力変動させたときに圧力センサーが検出した第二圧力を取得している。また、第一圧力に対する第二圧力の圧力変動値に基づいて上部空間の体積を算出し、その算出結果から液体貯留容器における液体の液位を算出している。
特開2011−98490号公報
しかしながら、上記特許文献1の液体吐出装置では、上記第一圧力を検出するため、液体貯留容器の上部空間を大気開放すると、液体貯留容器に貯留された液体の水頭圧が液滴吐出ヘッドにかかるため、ノズルから液体が流出するおそれがあるので、液滴吐出ヘッドのノズル面を封止するキャッピングが必要であった。また、上部空間に気体を送り込んで加圧する場合も、同様にキャッピングが必要となるという課題があった。
加えて、圧力センサーを液滴吐出ヘッドの近傍に設ける構成となっていることから、キャリッジに液滴吐出ヘッドを取り付ける場合には、圧力センサーを設けるスペースを確保する必要があり、キャリッジにおいて複数の液滴吐出ヘッドを所望の位置に配置することが難しいという課題もあった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例]本適用例に係るインク供給機構は、液滴吐出ヘッドにインクを供給するためのインク供給機構であって、一方の端に設けられたインク流入口と、他方の端に設けられたインク排出口とを有する開放型のインク容器と、前記インク排出口と前記液滴吐出ヘッドとの間に設けられた開閉バルブと、前記インク容器の前記インク排出口側に設けられた圧力センサーと、前記開閉バルブと前記圧力センサーとが電気的に接続された制御部と、を備え、前記他方の端が鉛直方向において下方に位置するように前記インク容器が配置されることを特徴とする。
本適用例の構成によれば、開閉バルブを閉じてインク容器にインクを注入すれば、注入されたインクのインク容器における液位を圧力として圧力センサーで検出でき、予め決められた液位まで正確にインクをインク容器に注入することができる。また、インク容器は開放型なので、開閉バルブを開けてインク容器中のインクを液滴吐出ヘッドに供給すれば、インクの供給量に応じて低下する液位を圧力センサーを用いて常時監視することができる。したがって、圧力センサーの出力を制御部で検知して、インク容器中のインクの液位(水頭圧)や流量を所定の範囲で管理することが可能なインク供給機構を提供できる。
上記適用例に記載のインク供給機構において、前記開閉バルブと前記液滴吐出ヘッドとの間に圧力調整弁を備えることが好ましい。
この構成によれば、圧力調整弁によって液滴吐出ヘッドにインクが供給される際の圧力が調整されるので、インク供給機構における水頭圧の管理をそれほど厳しくしなくてもよい。言い換えれば、高精度な圧力センサーを用いずともインクの水頭圧管理が可能なインク供給機構を実現できる。
上記適用例に記載のインク供給機構において、前記インク容器の容積よりも大きな容積のインク貯留部を備え、インクは前記インク貯留部から前記インク流入口を経由して前記インク容器に注入されるとしてもよい。
この構成によれば、インク貯留部を別に設けることで、収容可能なインク量を抑えてインク容器を小型化できるので、インク容器における水頭圧管理の幅を狭めることができる。言い換えれば、高精度な水頭圧管理を実現できる。また、インク容器の小型化を図ることができるので、液滴吐出ヘッドと共にインク容器をキャリッジに搭載することが容易となる。
上記適用例に記載のインク供給機構において、前記インク容器は不透明であって、前記一方の端に前記インク容器と連通して設けられ、少なくとも長手方向に延在する透明部を有する管状の容器を備え、前記管状の容器が大気開放されていることを特徴とする。
この構成によれば、インク容器の管状の容器の部分までインクを充填すれば、透明部において充填されたインクの液位を実際に計測することが可能となる。当該液位を一定の値として設定すれば、当該液位における圧力センサーの出力値をキャリブレーションすることができる。なお、キャリブレーションを行う場合のインクの当該液位は、圧力センサーの圧力検出部から充填されたインクの液面までの高さを指す。
上記適用例に記載のインク供給機構において、前記開閉バルブは、前記インク流入口と前記インク排出口との間の高さに位置するように前記インク容器に対して配置され、前記インク排出口と前記開閉バルブとの間、及び前記開閉バルブと前記液滴吐出ヘッドとの間は、可撓性の配管で繋がれていることが好ましい。
この構成によれば、インク中に含まれる気泡をインク排出口から開閉バルブの間の配管に留め易くなるので、気泡がインクと共に液滴吐出ヘッドへ流入することを低減できる。
上記適用例に記載のインク供給機構において、前記可撓性の配管は、遮光性を有しているとしてもよい。
この構成によれば、外光に対して反応性が高い、例えば紫外線硬化型のインクや紫外線によって成分が変化し易いインクなどを供給可能なインク供給機構を実現できる。
[適用例]本適用例に係わるインク供給方法は、液滴吐出ヘッドにインクを供給するためのインク供給方法であって、一方の端に設けられたインク流入口と、他方の端に設けられたインク排出口とを有する開放型のインク容器と、前記インク排出口と前記液滴吐出ヘッドとの間に設けられた開閉バルブと、前記インク容器の前記インク排出口側に設けられた圧力センサーと、前記開閉バルブと前記圧力センサーとが電気的に接続された制御部と、を備え、前記他方の端が鉛直方向において下方に位置するように前記インク容器が配置されたインク供給機構を用い、前記制御部は、前記圧力センサーから出力される、前記インク容器中のインクの第1の液位に対応する第1の信号と、前記第1の液位よりも低い第2の液位に対応する第2の信号とを検知し、前記第2の信号を検知したときに、前記インク容器へのインクの注入を開始し、前記第1の信号を検知したときに、前記インク容器へのインクの注入を停止することを特徴とする。
本適用例によれば、インク容器における第1の液位と第2の液位との間で、水頭圧を管理して液滴吐出ヘッドにインクを安定的に供給することができる。また、第1の液位から第2の液位に低下する際のインクの圧力変化を圧力センサーで継続的に検出すれば、液滴吐出ヘッドに対する単位時間あたりのインク供給量(流量)を管理することができる。言い換えれば、液位の変動による影響を抑えて液滴吐出ヘッドへインクを安定的に供給可能なインク供給方法を提供できる。
上記適用例に記載のインク供給方法において、前記制御部は、前記開閉バルブを閉じて前記液滴吐出ヘッドへのインク供給を停止している間に、前記圧力センサーからの出力を検知して、前記インク容器へのインクの注入の要否を判定し、前記第2の信号を検知した場合に、インク容器へのインクの注入を行うことが好ましい。
この方法によれば、開閉バルブを閉じた状態でインク容器へのインクの注入が行われるので、液滴吐出ヘッドはインク容器へのインクの注入時における水頭圧の変動の影響を受けない。したがって、インク容器へのインクの注入に際して、液滴吐出ヘッドのノズル面をキャッピングしなくてもよい。
上記適用例に記載のインク供給方法において、前記制御部は、前記圧力センサーからの出力を検知し、前記インク容器に注入されるインクまたは前記インク容器から排出されるインクの単位時間あたりの流量を制御することが好ましい。
この方法によれば、液滴吐出ヘッドへのインク供給時だけでなく、インク容器へのインク注入時の時間あたりのインクの流量を制御するので、例えば、液滴吐出ヘッドのノズル面をキャッピングしてノズルからインクを吸引するノズルの回復動作を行わせる場合には、ノズルからのインクの吸引量に応じて液滴吐出ヘッドに適正な速度でインクを供給することができる。同時に、インク容器へのインクの補充ができる。
上記適用例に記載のインク供給方法において、前記インク流入口を介して前記インク容器に繋がれたインク貯留部を有し、前記制御部は、前記インク容器へのインク注入時に前記圧力センサーの出力を検知し、出力の変動が認められない場合、前記インク貯留部がほぼ空であると判定することを特徴とする。
この方法によれば、インク容器を空にすることなく、インク貯留部がほぼ空であることを管理することができる。
[適用例]本適用例に係わる液滴吐出装置は、複数のノズルからインクを液滴として吐出可能な液滴吐出ヘッドと、上記適用例に記載のインク供給機構とを備えたことを特徴とする。
本適用例によれば、液滴吐出ヘッドへ安定的にインクが供給され、液滴吐出ヘッドからインクを液滴として安定的に吐出することが可能な液滴吐出装置を提供することができる。
上記適用例に記載の液滴吐出装置において、複数の前記液滴吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジを備え、前記インク供給機構のうち少なくとも前記インク容器と前記圧力センサーと前記開閉バルブとが前記キャリッジに取り付けられていることが好ましい。
この構成によれば、複数の液滴吐出ヘッドの近傍にインク供給機構のうちインク容器と、圧力センサーと開閉バルブとが設けられるので、インク供給経路の長さに起因する圧損を抑制してインクを安定的に複数の液滴吐出ヘッドに供給することができる。
また、キャリッジの交換により、複数の液滴吐出ヘッド、インク容器、圧力センサー及び開閉バルブを同時に交換してメンテナンスすることができる。
液滴吐出装置の構成を示す概略斜視図。 (a)は液滴吐出ヘッドの構成を示す概略斜視図、(b)は液滴吐出ヘッドにおける加圧部の構造を示す概略斜視図、(c)は液滴吐出ヘッドのノズルを含む構造を示す概略断面図。 ヘッドユニットにおける液滴吐出ヘッドの配置を示す概略平面図。 液滴吐出装置における制御系を示すブロック図。 インク供給機構の構成を示す概略図。 キャリッジにおけるインク容器と圧力調整弁の配置を示す概略斜視図。 インク容器の詳細を示す断面図。 圧力センサーのキャリブレーションの方法を示す断面図。 液滴吐出ヘッドへのインク供給方法を説明する図。 液滴吐出ヘッドの吸引時におけるインク供給方法を説明する図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。
<液滴吐出装置>
まず、本実施形態のインク供給機構を備えた液滴吐出装置について、図1〜図4を参照して説明する。図1は液滴吐出装置の構成を示す概略斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の液滴吐出装置10は、複数のノズルを有する液滴吐出ヘッド50(図2(a)参照)から機能性材料を含む液体(インク)を、被吐出物である例えば平板状のワークWに吐出する装置である。液滴吐出装置10は、ワークWを主走査方向(Y軸方向)に移動させるワーク移動機構20と、キャリッジ8を主走査方向に直交する副走査方向(X軸方向)に移動させるキャリッジ移動機構30とを備えている。液滴吐出ヘッド50はキャリッジ8のヘッドユニット9に搭載されている。
ワーク移動機構20は、一対のガイドレール21と、一対のガイドレール21に沿って移動する移動台22と、移動台22上に回転機構6を介して配設されたワークWを載置するステージ5とを備えている。
移動台22は、ガイドレール21の内部に設けられたエアスライダーとリニアモーター(図示省略)により主走査方向(Y軸方向)に移動する。移動台22には、タイミング信号生成部としてのエンコーダー12(図4参照)が設けられている。
エンコーダー12は、移動台22の主走査方向(Y軸方向)への相対移動に伴って、ガイドレール21に並設されたリニアスケール(図示省略)の目盛を読み取って、タイミング信号としてのエンコーダーパルスを生成する。なお、エンコーダー12の配設は、これに限らず、例えば、移動台22を回転軸に沿って主走査方向(Y軸方向)に相対移動するよう構成し、回転軸を回転させる駆動部を設けた場合には、エンコーダー12を駆動部に設けてもよい。駆動部としては、サーボモーターなどが挙げられる。
ステージ5はワークWを吸着固定可能であると共に、回転機構6によってワークW内の基準軸を正確に主走査方向(Y軸方向)、副走査方向(X軸方向)に合わせることが可能となっている。
また、ワークW上において液体(インク)が吐出される吐出領域(膜形成領域とも呼ぶ)の配置に応じて、ワークWを例えば90度旋回させることも可能である。
キャリッジ移動機構30は、一対のガイドレール31と、一対のガイドレール31に沿って移動する移動台32とを備えている。移動台32には、回転機構7を介して吊設されたキャリッジ8が設けられている。
キャリッジ8には、複数の液滴吐出ヘッド50(図2参照)がヘッドプレート9aに搭載されたヘッドユニット9が取り付けられている。
また、キャリッジ8には、液滴吐出ヘッド50に液体(インク)を供給するためのインク供給機構80(図4参照)の一部と、複数の液滴吐出ヘッド50の電気的な駆動制御を行うためのヘッドドライバー72(図4参照)とが設けられている。
移動台32がキャリッジ8を副走査方向(X軸方向)に移動させてヘッドユニット9をワークWに対して対向配置する。
液滴吐出装置10は、上記構成の他にも、ヘッドユニット9に搭載された複数の液滴吐出ヘッド50のメンテナンスを行うメンテナンス機構を備えている。メンテナンス機構としては、ノズルの目詰まりを解消させる吸引装置90(図4参照)、ノズル面の異物や汚れの除去を行うワイピング装置(図示省略)が挙げられる。
また、液滴吐出装置10は、メンテナンス機構として、液滴吐出ヘッド50のノズルから吐出された液体(インク)を受けて、吐出された液体(インク)の重量を計測する重量測定装置(図示省略)や、吐出された液体(インク)の着弾状態を観察できる観察装置(図示省略)を備えていてもよい。そして、これらの構成を統括的に制御する制御部40を備えている。なお、図1では、上記メンテナンス機構を図示していない。
図2(a)は液滴吐出ヘッドの構成を示す概略斜視図、図2(b)は液滴吐出ヘッドにおける加圧部の構造を示す概略斜視図、図2(c)は液滴吐出ヘッドのノズルを含む構造を示す概略断面図である。
図2(a)に示すように、液滴吐出ヘッド50は、所謂2連のものであり、2連の接続針52を有する液体(インク)の導入部51と、導入部51に積層されたヘッド基板53と、ヘッド基板53上に配置され内部に液体(インク)のヘッド内流路が形成されたヘッド本体54とを備えている。接続針52は、前述したインク供給機構80に配管を経由して接続され、液体(インク)をヘッド内流路に供給する。ヘッド基板53には、フレキシブルフラットケーブル(図示省略)を介してヘッドドライバー72(図4参照)に接続される2連のコネクター57が設けられている。
ヘッド本体54は、駆動手段(アクチュエーター)としての圧電素子で構成された加圧室を有する加圧部55と、ノズル面58pに2つのノズル列58a,58bが相互に平行に形成されたノズルプレート56とを有している。
2つのノズル列58a,58bは、それぞれ複数(例えば180個)のノズル58がピッチP1でほぼ等間隔に並べられており、互いにピッチP1の半分のピッチP2ずれた状態でノズル面58pに配設されている。本実施形態において、ピッチP1は、例えばおよそ141μmである。よって、2つのノズル列58a,58bにより構成されるノズル列58cに直交する方向から見ると360個のノズル58がおよそ70.5μmのノズルピッチで配列した状態となっている。また、ノズル58の径は、およそ27μmである。
図2(b)に示すように、液滴吐出ヘッド50は、複数のノズル58が形成されたノズルプレート56と、振動板62と、ノズルプレート56と振動板62との間に挟まれたキャビティプレート61とを有している。
加圧部55を構成するキャビティプレート61には、複数のノズル58をそれぞれ仕切る隔壁部67と、液体(インク)が貯留されるキャビティ65とが形成されている。ノズルプレート56と振動板62との間で隔壁部67によってノズル58ごとに仕切られた空間が加圧室68となる。各隔壁部67には加圧室68とキャビティ65とを連通させるオリフィス(溝)66が形成されている。振動板62には、キャビティ65に通ずる液体供給口63が設けられている。液体供給口63は図2(a)に示した接続針52と繋がっており、液体(インク)をキャビティ65と各加圧室68とに充填することができる。また、振動板62には、各加圧室68に対応して圧電素子69が設けられている。このようなキャビティプレート61の構成は、2つのノズル列58a,58bのそれぞれに対応して形成されている。具体的には、2つのノズル列58a,58bに対応する各加圧室68が、キャビティ65を挟んで配列している。
図2(c)に示すように、液滴吐出ヘッド50は、ヘッドドライバー72から電気信号としての駆動信号が圧電素子69に印加されると振動板62が変形し、隔壁部67で仕切られた加圧室68の体積変動が起こる。加圧室68の体積変動によるポンプ作用で加圧室68に充填された液体(インク)が加圧され、ノズル58から液体(インク)を液滴Dとして吐出することができる。ノズルプレート56のノズル面58pには、ノズル面58pが傷つくことを保護すると共に液体(インク)がノズル面58pに付着することを防ぐ撥液処理が施された保護層56aが形成されている。
液滴吐出ヘッド50においてノズル58ごとに設けられる駆動手段(アクチュエーター)は、圧電素子69に限らない。アクチュエーターとしての振動板62を静電吸着により変位させる電気機械変換素子や、液体(インク)を加熱してノズル58から液滴Dとして吐出させる電気熱変換素子でもよい。
このような液滴吐出ヘッド50を用いて、ノズル58から液滴DをワークWの膜形成領域に着弾させて固化し、膜形成領域に液体(インク)に含まれる機能性材料からなる薄膜を形成する方法は、液滴吐出法(インクジェット法)と呼ばれている。液滴吐出法では、膜形成領域に所定量の液体(インク)を液滴Dとして安定的に塗布する必要がある。すなわち、1滴の吐出量が常に安定した状態で液滴Dが吐出されることが求められる。液滴Dの吐出量を安定させる要因の1つとして、ノズル58における液体(インク)のメニスカスの形成状態が安定していることが挙げられる。このメニスカスは、加圧室68に充填された液体(インク)に加わる圧力(水頭圧)の影響を受ける。詳しくは後述するが、本実施形態におけるインク供給機構80は、液滴吐出ヘッド50に対して適正な水頭圧で液体(インク)を供給可能な構成となっている。
図3はヘッドユニットにおける液滴吐出ヘッドの配置を示す概略平面図である。詳しくは、ワークWに対向する側から見た図である。
図3に示すように、ヘッドユニット9は、複数の液滴吐出ヘッド50が配設されるヘッドプレート9aを備えている。本実施形態では、ヘッドプレート9aに12個の液滴吐出ヘッド50が搭載されている。各液滴吐出ヘッド50は、ノズル列58cが副走査方向(X方向)に沿うように配置されている。また、主走査方向に等間隔で配置された6個の液滴吐出ヘッド50を1つのヘッド群として、2つのヘッド群が副走査方向(X方向)に並列して配置されている。各ヘッド群において、6個の液滴吐出ヘッド50は、互いに副走査方向(X方向)にずれた状態で配置されている。具体的には、2つのヘッド群に分けて配置された12個の液滴吐出ヘッド50に対して、図3に示すように、符号H1〜符号H12を与える。そうすると、主走査方向から見たときに、液滴吐出ヘッドH1のノズル列58c、液滴吐出ヘッドH7のノズル列58c、液滴吐出ヘッドH2のノズル列58c、液滴吐出ヘッドH8のノズル列58cが所定のノズルピッチで連続するようにヘッドプレート9aに配置されている。より具体的には、1つの液滴吐出ヘッド50によって描画可能な描画幅をL0とし、これをノズル列58cの有効長とすると、主走査方向(Y方向)において隣り合う液滴吐出ヘッド50は、該有効長の1/3の長さで副走査方向(X方向)にずれて配置されている。ノズル列58cは、前述したように、それぞれに180個のノズル58を有する2つのノズル列58a,58bからなる。したがって、有効長は360個のノズル58によって描画可能な描画幅L0である。なお、有効長は、360個のノズル58によるものに限定されず、ノズル列58cの両端側に位置するいくつかのノズル58を省いて描画可能な描画幅であるとしてもよい。他の4つの液滴吐出ヘッドH3,H4,H9,H10及び4つの液滴吐出ヘッドH5,H6,H11,H12の配置についても、主走査方向から見たときに、ノズル列58cのうち有効な部分が所定のノズルピッチで連続するようにヘッドプレート9aに配置されている。
このようなヘッドプレート9aにおける複数(12個)の液滴吐出ヘッド50の配置によれば、描画幅L0の4倍の長さの描画幅L1で、最大3種の異なる液体(インク)を吐出可能な構成となっている。
なお、液滴吐出ヘッド50に設けられるノズル列58cは、2連に限らず、1連でもよい。また、ヘッドユニット9における液滴吐出ヘッド50の配置は、これに限定されるものではない。
次に液滴吐出装置10の制御系について図4を参照して説明する。図4は液滴吐出装置における制御系を示すブロック図である。図4に示すように、液滴吐出装置10の制御系は、ワーク移動機構20、キャリッジ移動機構30、液滴吐出ヘッド50、インク供給機構80、吸引装置90などのメンテナンス機構を駆動する各種ドライバーを有する駆動部70と、駆動部70を含め液滴吐出装置10を統括的に制御する制御部40とを備えている。
駆動部70は、ワーク移動機構20及びキャリッジ移動機構30の各リニアモーターをそれぞれ駆動制御する移動用ドライバー71と、液滴吐出ヘッド50を駆動制御するヘッドドライバー72と、インク供給機構80を駆動制御するインク供給用ドライバー73と、メンテナンス機構を駆動制御するメンテナンス用ドライバー74とを備えている。
制御部40は、CPU41と、ROM42と、RAM43と、P−CON44とを備え、これらは互いにバス45を介して接続されている。P−CON44には、上位コンピューター11が接続されている。ROM42は、CPU41で処理する制御プログラムなどを記憶する制御プログラム領域と、描画動作や液滴吐出ヘッド50へのインク供給、液滴吐出ヘッド50のメンテナンス処理などを行うための制御データなどを記憶する制御データ領域とを有している。
RAM43は、ワークWに描画を行うための描画データを記憶する描画データ記憶部、ワークW及び液滴吐出ヘッド50(実際には、ノズル列58c)の位置データを記憶する位置データ記憶部などの各種記憶部を有し、制御処理のための各種作業領域として使用される。P−CON44には、駆動部70の各種ドライバーなどが接続されており、CPU41の機能を補うと共に、周辺回路とのインタフェース信号を取り扱うための論理回路が構成されて組み込まれている。このため、P−CON44は、上位コンピューター11からの各種指令などをそのままあるいは加工してバス45に取り込むと共に、CPU41と連動して、CPU41などからバス45に出力されたデータや制御信号を、そのままあるいは加工して駆動部70に出力する。
そして、CPU41は、ROM42内の制御プログラムに従って、P−CON44を介して各種検出信号、各種指令、各種データなどを入力し、RAM43内の各種データなどを処理した後、P−CON44を介して駆動部70などに各種の制御信号を出力することにより、液滴吐出装置10全体を制御している。例えば、CPU41は、液滴吐出ヘッド50、ワーク移動機構20及びキャリッジ移動機構30を制御して、キャリッジ8(ヘッドユニット9)とワークWとを対向配置させる。そして、キャリッジ8(ヘッドユニット9)とワークWとの相対移動に同期して、ヘッドユニット9に搭載された各液滴吐出ヘッド50の複数のノズル58からワークWに液体(インク)を液滴Dとして吐出するようにヘッドドライバー72に制御信号を送出する。本実施形態では、Y軸方向へのワークWの移動に同期して液体(インク)を吐出することを主走査と呼び、主走査に対してX軸方向にキャリッジ8を移動させることを副走査と呼ぶ。本実施形態の液滴吐出装置10は、主走査と副走査とを組み合わせて複数回繰り返すことにより液体(インク)をワークWに吐出することができる。主走査は、液滴吐出ヘッド50に対して一方向へのワークWの移動に限らず、ワークWを往復させて行うこともできる。
エンコーダー12は、ヘッドドライバー72に電気的に接続され、主走査に伴ってエンコーダーパルスを生成する。主走査では、所定の移動速度で移動台22を移動させるので、エンコーダーパルスが周期的に発生する。
例えば、主走査における移動台22の移動速度を200mm/sec、液滴吐出ヘッド50を駆動する駆動周波数(言い換えれば、連続して液滴Dを吐出する場合の吐出タイミング)を20kHzとすると、主走査方向における液滴Dの吐出分解能は、移動速度を駆動周波数で除することにより得られるので、10μmとなる。すなわち、10μmのピッチで液滴DをワークW上に配置することが可能である。実際の液滴Dの吐出タイミングは、周期的に発生するエンコーダーパルスをカウントして生成されるラッチ信号に基づいている。
上位コンピューター11は、制御プログラムや制御データなどの制御情報を液滴吐出装置10に送出する。また、ワークW上の膜形成領域ごとに所定量の液体(インク)を液滴Dとして配置する吐出制御データとしての配置情報を生成する配置情報生成部の機能を有している。配置情報は、膜形成領域における液滴Dの吐出位置(言い換えれば、ワークWとノズル58との相対位置)、液滴Dの配置数(言い換えれば、ノズル58ごとの吐出数)、主走査における複数のノズル58のON/OFFすなわちノズル58の選択/非選択、吐出タイミングなどの情報を、例えば、ビットマップとして表したものである。上位コンピューター11は、上記配置情報を生成するだけでなく、RAM43に一旦格納された上記配置情報を修正することも可能である。
また、上位コンピューター11は、ROM42に格納されたインク供給用プログラムに基づいて、インク供給機構80から液滴吐出ヘッド50に液体(インク)を供給する。詳しいインク供給方法については、後述する。
また、上位コンピューター11は、ROM42に格納されたメンテナンス用プログラムに基づいて、液滴吐出ヘッド50を吸引装置90に対向する位置に配置させ、吸引装置90を駆動して、液滴吐出ヘッド50の複数のノズル58から液滴吐出ヘッド50に充填された液体(インク)を吸引させる。これにより、複数のノズル58(ノズル列58c)の目詰まりを解消させることができる。以降、液滴吐出ヘッド50に供給される機能性材料を含む液体をインクとして呼ぶこととする。
<インク供給機構>
次に、本実施形態のインク供給機構について、図5〜図8を参照して説明する。図5はインク供給機構の構成を示す概略図である。なお、図5には、便宜上、液滴吐出ヘッドと吸引装置とを含めてインク供給機構を表している。
図5に示すように、本実施形態のインク供給機構80は、インク貯留部81と、インク容器85と、圧力調整弁89とを備えている。また、インク供給機構80は、当然ながらインクの種類別に設けられるものであるから、例えば、液滴吐出装置10において、3種のインクを主走査において吐出する場合は、少なくとも3つのインク供給機構80が必要となる。
インク貯留部81は、液滴吐出ヘッド50に供給する液体(インク)を貯留しておくものであり、開閉バルブ82を介してインク容器85に繋がる配管83に接続されている。インク貯留部81は、例えば着脱可能なカートリッジ形式となっており、本実施形態では、2つのインク貯留部81を備え、交互に切り替えて使用する構成となっている。なお、インク貯留部81の数は、2つに限定されるものではなく、1つでもよいし、2つ以上でもよい。
インク容器85は、インク貯留部81と液滴吐出ヘッド50との間に配置され、液滴吐出ヘッド50へのインク供給における水頭圧や流量などを管理するために設けられている。インク容器85の詳しい構成については後述するが、本実施形態のインク容器85は、円筒状であって、長さ方向が鉛直方向に沿うように配置され、インク容器85の底部に圧力センサー86が取り付けられている。また、インク容器85の上部には、透明な筒状の容器84の一方の端が接続されており、容器84の他方の端は大気に開放されている。つまり、インク容器85は開放型の容器である。
圧力センサー86は、例えばダイヤフラム方式の圧力センサーであり、例えば最大で100kPaの圧力まで検出可能となっている。
インク容器85の容量はインク貯留部81の容積よりも小さく、インク容器85に注入されたインクの液位を液圧として圧力センサー86によって検出することが可能となっている。インクの液位を光センサーを用いて検出する場合に比べて、圧力センサー86を用いるので、インクが照明光などによって変質したり劣化したりすることを防ぐことが可能である。
加えて、インク容器85と液滴吐出ヘッド50との間に圧力調整弁89が設けられている。圧力調整弁89は、例えばダイヤフラム方式の自己封止バルブであって、液滴吐出ヘッド50におけるキャビティ65の負圧状態に応じてインクを液滴吐出ヘッド50に送り込める構成となっている。圧力調整弁89を設けることにより、インク容器85における水頭圧の管理をより緩やかなものとすることができる。
インク容器85と圧力調整弁89とは開閉バルブ87と配管88とを介して繋がれている。
開閉バルブ82,87は、電気的にインク供給流路の開閉を行う例えば電磁バルブである。開閉バルブ82,87及び圧力センサー86は、前述したインク供給用ドライバー73を介して電気的に制御部40に接続されている。すなわち、インク供給機構80は、開閉バルブ82,87の開閉を制御すると共に、圧力センサー86から出力されたインク容器85の液位に対応する信号を検知してインク容器85へのインクの注入などを制御する制御部40の機能を含むものである。また、インク貯留部81からインク容器85へインクを移送するための手段として、例えば、インク貯留部81内を加圧する場合、インク供給機構80は、インク貯留部81の圧力調整手段を含むものである。
ここで、図5を参照して、吸引装置90について説明する。
吸引装置90は、液滴吐出ヘッド50のノズル面58pを封止(キャッピング)して、ノズル58から液滴吐出ヘッド50内のインクや気泡を吸引することにより、ノズル58の目詰まりなどを回復させる装置である。吸引装置90は、ノズル面58pを封止するキャップ91と、吸引したインクを回収する回収タンク92と、回収タンク92内の圧力を負圧にすることができる負圧手段94とを備えている。負圧手段94は例えばロータリーポンプなどを採用することができる。キャップ91は、ゴムなどの弾性部材からなる当接部材がノズル面58pにおける複数のノズル58を周回するように配置された受け皿状になっている。キャップ91と回収タンク92との間に開閉バルブ93が設けられている。
このような吸引装置90は、ノズル面58pを封止して吸引する動作だけでなく、ノズル面58pを封止せずに液滴吐出ヘッド50の複数のノズル58から予備的に吐出されたインクを受ける動作も可能である。吸引装置90は、液滴吐出ヘッド50ごとに設けられていてもよいし、キャリッジ8に搭載された複数の液滴吐出ヘッド50に対応して設けられていてもよい。
次に、図6を参照してキャリッジ8とインク供給機構80との関係について説明する。図6は、キャリッジにおけるインク容器と圧力調整弁の配置を示す概略斜視図である。
図6に示すように、インク容器85、圧力調整弁89はキャリッジ8に取り付けられている。インク容器85に付随する透明な筒状の容器84、圧力センサー86もまたキャリッジ8に取り付けられていることになる。
インク容器85と開閉バルブ87とを繋ぐ配管88a、開閉バルブ87と圧力調整弁89とを繋ぐ配管88b、圧力調整弁89と液滴吐出ヘッド50とを繋ぐ配管88cはいずれも可撓性の例えばポリエチレンテレフタレートなどのチューブが用いられている。また、本実施形態では、インクとして例えば有機エレクトロルミネッセンス材料を含むものや、紫外線硬化型のインクを用いた場合でも、インクが変質したり、劣化するなどの不具合が生じないように、遮光性を有するチューブが用いられている。
本実施形態では、1つの圧力調整弁89に対して4つの液滴吐出ヘッド50が配管88cを介して繋がれている。これは、前述したように、ヘッドユニット9のヘッドプレート9aには12個の液滴吐出ヘッド50が搭載されており、4つの液滴吐出ヘッド50を1組として描画幅L1でインクを吐出可能な構成となっているからである(図3参照)。言い換えれば、図6は、キャリッジ8に搭載された複数の液滴吐出ヘッド50に対してインクを種類ごとに供給できる構成を示している。したがって、図6には図示していないが、実際には、12個の液滴吐出ヘッド50に対してインクを供給するため、キャリッジ8には3つのインク容器85と、3つの圧力調整弁89とが取り付けられている。
3つのインク容器85のそれぞれに異なる種類のインクが注入されていてもよいし、同じ種類のインクが注入されていてもよい。また、3つのインク容器85のうち1つのインク容器85に他と異なるインクを注入することもできる。
次に、図7及び図8を参照して、インク容器85の詳しい構成を説明する。図7はインク容器の詳細を示す断面図、図8は圧力センサーのキャリブレーションの方法を示す断面図である。
図7に示すように、インク容器85は、耐食性に優れ且つ遮光性を有する例えばステンレスなどからなる管状の容器である。インク容器85の一方の端には筒状の容器84が接続されている。容器84は、透明な例えばガラスやプラスチックなどからなる。容器84の端は大気に開放されている。インク容器85の一方の端側の側面にインク流入口85aが設けられている。インク流入口85aには配管83が接続されている。
インク容器85の他方の端には、インク排出口85bを有する取付金具85cが接続されている。取付金具85cの側面に圧力センサー86が取り付けられている。圧力センサー86は、受圧面がインク容器85の長さ方向に沿うように取付金具85cに取り付けられている。インク排出口85bには配管88aを介して開閉バルブ87が接続され、開閉バルブ87には圧力調整弁89に繋がる配管88bが接続されている。
圧力センサー86は、インク容器85に注入されたインク1の液位に応じた液圧に対応する電気信号を出力する。とりわけ、ほぼ満杯に近い第1の液位LL1に対応する第1の信号と、第1の液位LL1よりも低い第2の液位LL2に対応する第2の信号とを制御部40によって検知可能となっている。つまり、第1の液位LL1と第2の液位LL2との間で、インク容器85の液位すなわち水頭圧が管理される。
本実施形態では、インク容器85の内径は例えば16mmであり、インク容器85の長さは例えば250mmである。ゆえに、インク容器85の容積は、およそ50cm3である。したがって、インク容器85に例えば1cm3のインクが注入されると液位が5mm上昇することになる。本実施形態では、第1の液位LL1と第2の液位LL2との差ΔLLは、10mmである。つまり、2cm3に相当するインク量の範囲で水頭圧が管理されている。
インク容器85の容積は、1つのインク容器85に繋がる液滴吐出ヘッド50の数と、主走査によって当該液滴吐出ヘッド50から吐出されるインク量を考慮して決められている。本実施形態では、1つのワークWに対して1種のインクを吐出する場合に4つの液滴吐出ヘッド50から吐出されるインク量が、インク容器85の第1の液位LL1と第2の液位LL2との差ΔLLをわずかに上回るように設定されている。複数のワークWに対して1種のインクを吐出する場合のインク量に対応するように、差ΔLLを設定することも可能ではあるが、そうするとインクの水頭圧の差が大きくなり、前述したようにノズル58内のメニスカスの形状がばらついて、液滴Dにおける安定した吐出量を実現することが困難になるおそれがある。
可撓性の配管88aに繋がれた開閉バルブ87は、鉛直方向において、インク容器85のインク流入口85aとインク排出口85bとの間の高さで、第2の液位LL2よりも低い場所に位置するように、インク容器85に対して配置される。これにより、開閉バルブ87をインク排出口85bよりも下方に配置する場合に比べて、インク1中に気泡が含まれていたとしても、気泡が開閉バルブ87を通過して液滴吐出ヘッド50に送られ難くなる。
インク容器85に注入されたインク1の液位を正確に圧力センサー86によって検出するには、インク供給機構80を有する液滴吐出装置10が設置された地球上の場所に応じて、圧力センサー86のキャリブレーションが必要となる。液滴吐出装置10の設置場所を移動させた場合には、その都度キャリブレーションが必要と考えられる。また、インク容器85に注入されるインク1の種類によってもキャリブレーションが必要と考えられる。
本実施形態では、図8に示すように、開閉バルブ87を閉じ、インク容器85を満杯とすると共に、液位LLcがインク容器85の一方の端に取り付けられた透明な容器84において確認できるようにインク流入口85aからインク1を注入する。圧力センサー86の受圧面の中心から液位LLcまでの距離を実測し、そのときに圧力センサー86が感知した液圧に相当する電気信号をキャリブレーション用の信号とする。このキャリブレーション用の信号レベルに基づいて、前述した第1の液位LL1に相当する第1の信号と第2の液位LL2に相当する第2の信号のそれぞれのレベルを設定する。
なお、容器84は、液位LLcを視認できれば、容器自体がすべて透明である必要はなく、長手方向の側面に延在する透明部を有していればよい。
<インク供給方法>
次に、本実施形態のインク供給方法について、図9及び図10を参照して説明する。図9は液滴吐出ヘッドへのインク供給方法を説明する図、図10は液滴吐出ヘッドの吸引時におけるインク供給方法を説明する図である。
本実施形態のインク供給方法は、図9に示すように、前述したインク供給機構80を用い、インク1が貯留されたインク貯留部81から開放型のインク容器85と圧力調整弁89とを経て液滴吐出ヘッド50にインク1を供給する方法である。
具体的には、制御部40は、液滴吐出装置10のキャリッジ8をステージ5に載置されたワークWと対向する位置に配置して、液滴吐出ヘッド50からインク1をワークWに吐出する主走査を行う(図1参照)。インク1は、インク容器85及び液滴吐出ヘッド50と、これらを繋ぐインク供給経路に予め充填されている。インク容器85においてインク1の液位が第1の液位LL1にあるときに開閉バルブ87が開かれると、インク容器85の水頭圧と、液滴吐出ヘッド50のキャビティ65の負圧状態とに応じて、インク1は圧力調整弁89を経由して液滴吐出ヘッド50に供給される。
本実施形態では、上記主走査によって1つのワークWに吐出されるインク1の吐出量が、インク容器85の第1の液位LL1と第2の液位LL2との差ΔLLをわずかに超える程度に設定されている。したがって、1つのワークWに対する主走査が終了すると、インク容器85中のインク1の液位は第2の液位LL2を下回ることになるので、制御部40は圧力センサー86から上記第2の信号を検知する。
制御部40(図4参照)は、圧力センサー86から出力される、インク容器85中のインク1の第1の液位LL1に対応する第1の信号と、第1の液位LL1よりも低い第2の液位LL2に対応する第2の信号とを検知し、第2の信号を検知したときに、インク容器85へのインクの注入を開始し、第1の信号を検知したときに、インク容器85へのインクの注入を停止する。つまり、インク容器85においてインク1は、第1の液位LL1と第2の液位LL2との間で液位が管理される。なお、第2の液位LL2は、固定されるものではなく、適宜設定することができる。
液滴吐出装置10の稼動時におけるインク容器85へのインク1の注入は、ワークWへのインク1の吐出が終了して、開閉バルブ87が閉じられた後に、次のワークWがステージ5にセットされるまでの間に実施される。言い換えれば、ワークWへのインク1の吐出中(主走査中)にインク容器85にはインク1が注入されない。つまり、主走査中におけるインク容器85の水頭圧の変動が抑えられている。
また、制御部40は、圧力センサー86が出力する信号を検知して、第1の液位LL1から第2の液位LL2への液位の変化、あるいは第2の液位LL2から第1の液位LL1への液位の変化を監視して、液位を制御することができる。例えば、上述したワークWの切り替え時間は、必ずしも一定ではないので、インク1をインク容器85に注入可能な時間に応じて、インク容器85への単位時間あたりのインク1の注入量(つまりインク1の注入速度)を制御できる。より具体的には、インク貯留部81からインク容器85へのインク1の移送をインク貯留部81内の圧力を調整する前述した圧力調整手段によって行う場合、制御部40は当該圧力調整手段によるインク貯留部81の加圧の程度を制御することによってインク貯留部81からインク容器85へのインク1の注入速度を制御可能である。
また、制御部40は、インク容器85へインク1が何度注入されたかを例えばRAM43に記憶させる。また、注入回数に基づいて消費されたインク量をCPU41によって算出する。したがって、例えば、2つのインク貯留部81a,81bのうちインク貯留部81aから使用し始めたとき、インク貯留部81aにおけるインク1の残量を予測して知らせることができる。また、制御部40は、インク容器85へのインク1の注入において、圧力センサー86から出力される信号レベルの変動が認められないとき、つまり、所定の時間が経過しても圧力センサー86から出力される信号が第2の信号から第1の信号に変化しないとき、インク貯留部81aがほぼ空であると判定する。これによって、インク1の供給をインク貯留部81aからインク貯留部81bに切り替えることを知らせることができる。つまり、インク貯留部81の交換時期を知らせることができる。
また、図10に示すように、吸引装置90のキャップ91によりノズル面を封止し、開閉バルブ93を開けて、液滴吐出ヘッド50のノズルからインクを吸引するメンテナンスを行うときに、制御部40は、圧力センサー86から出力される信号を検知して、吸引によって消費される単位時間あたりのインク1の消費量を算出することができる。これによって、吸引を行うメンテナンス時に必要な流量(単位時間あたりの量)のインク1を液滴吐出ヘッド50に供給できる。また、所定の時間に亘って吸引を行っても、所定の流量にならない場合は、液滴吐出ヘッド50に対するインクの供給量を抑えると共に、液滴吐出ヘッド50の複数のノズル58に許容できない目詰まりが生じていると判断して知らせることもできる。
上記実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)インク供給機構80とそのインク供給方法によれば、制御部40は、圧力センサー86から出力される信号を検知して、インク容器85内のインク1の液位が第1の液位LL1と第2の液位LL2との間で管理されるように、インク容器85へのインク1の注入流量が制御される。したがって、インク容器85における水頭圧の変動が抑えられ、液滴吐出ヘッド50のノズル58内のメニスカス形状が安定し、ノズル58から安定した吐出量の液滴Dを吐出させることができる。
(2)制御部40は、インク容器85へのインク1の注入可能な時間に応じて、適切な流量でインク1をインク容器85に注入することができる。
(3)制御部40は、インク容器85へのインク1の注入回数からインク1の消費量を算出して、インク貯留部81におけるインク1の残量や、インク貯留部81がほぼ空であることを判断して知らせることができる。
(4)制御部40は、インク容器85へのインク1の供給時だけでなく、吸引装置90を用いた液滴吐出ヘッド50の吸引時にも圧力センサー86から出力される信号を検知して、吸引時に適したインク1の供給を行わせる。また、吸引時のインク1の消費量を算出して、液滴吐出ヘッド50の複数のノズル58の許容できない目詰まりを検知して知らせることもできる。
(5)インク供給機構80を備えた液滴吐出装置10は、液滴吐出ヘッド50のノズル58からワークWに対して所定量のインク1を液滴Dとして膜形成領域に精度よく吐出することができる。すなわち、膜形成領域に安定した機能性材料からなる薄膜を形成できる。
また、キャリッジ8には、複数の液滴吐出ヘッド50だけでなく、インク供給機構80のうち、インク容器85、圧力センサー86、開閉バルブ87、圧力調整弁89が設けられているので、液滴吐出ヘッド50を交換するときに、これらの構成(部品)も交換してメンテナンスすることができる。加えて、圧力センサー86はインク容器85に取り付けられており、圧力センサー86を液滴吐出ヘッド50の近傍に配置する必要がないので、ヘッドプレート9aにおける液滴吐出ヘッド50の配置を邪魔しない。
本発明は、上記した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うインク供給機構およびインク供給方法ならびに該インク供給機構を適用する液滴吐出装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。上記実施形態以外にも様々な変形例が考えられる。以下、変形例を挙げて説明する。
(変形例1)上記液滴吐出装置10の構成は、これに限定されない。例えば、キャリッジ8は1つでなく、ワークWの大きさに応じて複数備えていてもよい。また、キャリッジ8に搭載される液滴吐出ヘッド50の数や配置についてもこれに限定されない。
(変形例2)上記インク供給機構80の構成は、これに限定されない。例えば、インク貯留部81と、液滴吐出ヘッド50との間のインク供給経路に、インク1中の異物を取り除くための濾過器(フィルター)や脱気装置などが含まれていてもよい。
8…キャリッジ、10…液滴吐出装置、40…制御部、50…液滴吐出ヘッド、80…インク供給機構、81…インク貯留部、84…透明な部分を有する筒状の容器、85…インク容器、85a…インク流入口、85b…インク排出口、86…圧力センサー、87…開閉バルブ、88…配管、89…圧力調整弁、90…吸引装置。

Claims (12)

  1. 液滴吐出ヘッドにインクを供給するためのインク供給機構であって、
    一方の端に設けられたインク流入口と、他方の端に設けられたインク排出口とを有する開放型のインク容器と、
    前記インク排出口と前記液滴吐出ヘッドとの間に設けられた開閉バルブと、
    前記インク容器の前記インク排出口側に設けられた圧力センサーと、
    前記開閉バルブと前記圧力センサーとが電気的に接続された制御部と、を備え、
    前記他方の端が鉛直方向において下方に位置するように前記インク容器が配置されることを特徴とするインク供給機構。
  2. 前記開閉バルブと前記液滴吐出ヘッドとの間に圧力調整弁を備えることを特徴とする請求項1に記載のインク供給機構。
  3. 前記インク容器の容積よりも大きな容積のインク貯留部を備え、
    インクは前記インク貯留部から前記インク流入口を経由して前記インク容器に注入されることを特徴とする請求項1または2に記載のインク供給機構。
  4. 前記インク容器は不透明であって、前記一方の端に前記インク容器と連通して設けられ、少なくとも長手方向に延在する透明部を有する管状の容器を備え、前記管状の容器が大気開放されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインク供給機構。
  5. 前記開閉バルブは、前記インク流入口と前記インク排出口との間の高さに位置するように前記インク容器に対して配置され、前記インク排出口と前記開閉バルブとの間、及び前記開閉バルブと前記液滴吐出ヘッドとの間は、可撓性の配管で繋がれていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のインク供給機構。
  6. 前記可撓性の配管は、遮光性を有していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のインク供給機構。
  7. 液滴吐出ヘッドにインクを供給するためのインク供給方法であって、
    一方の端に設けられたインク流入口と、他方の端に設けられたインク排出口とを有する開放型のインク容器と、
    前記インク排出口と前記液滴吐出ヘッドとの間に設けられた開閉バルブと、
    前記インク容器の前記インク排出口側に設けられた圧力センサーと、
    前記開閉バルブと前記圧力センサーとが電気的に接続された制御部と、を備え、
    前記他方の端が鉛直方向において下方に位置するように前記インク容器が配置されたインク供給機構を用い、
    前記制御部は、前記圧力センサーから出力される、前記インク容器中のインクの第1の液位に対応する第1の信号と、前記第1の液位よりも低い第2の液位に対応する第2の信号とを検知し、前記第2の信号を検知したときに、前記インク容器へのインクの注入を開始し、前記第1の信号を検知したときに、前記インク容器へのインクの注入を停止することを特徴とするインク供給方法。
  8. 前記制御部は、前記開閉バルブを閉じて前記液滴吐出ヘッドへのインク供給を停止している間に、
    前記圧力センサーからの出力を検知して、前記インク容器へのインクの注入の要否を判定し、
    前記第2の信号を検知した場合に、インク容器へのインクの注入を行うことを特徴とする請求項7に記載のインク供給方法。
  9. 前記制御部は、前記圧力センサーからの出力を検知し、前記インク容器に注入されるインクまたは前記インク容器から排出されるインクの単位時間あたりの流量を制御することを特徴とすることを特徴とする請求項7または8に記載のインク供給方法。
  10. 前記インク流入口を介して前記インク容器に繋がれたインク貯留部を有し、
    前記制御部は、前記インク容器へのインク注入時に前記圧力センサーの出力を検知し、出力の変動が認められない場合、前記インク貯留部がほぼ空であると判定することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載のインク供給方法。
  11. 複数のノズルからインクを液滴として吐出可能な液滴吐出ヘッドと、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載のインク供給機構とを備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  12. 複数の前記液滴吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジを備え、
    前記インク供給機構のうち少なくとも前記インク容器と前記圧力センサーと前記開閉バルブとが前記キャリッジに取り付けられていることを特徴とする請求項11に記載の液滴吐出装置。
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