JP2015122259A - インク供給機構、液滴吐出装置 - Google Patents

インク供給機構、液滴吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】インク中の微小異物の含有量を低減し、且つ圧力損失を抑えて液滴吐出ヘッドにインクを安定的に供給可能なインク供給機構、及び該インク供給機構を備えた液滴吐出装置を提供すること。【解決手段】インク供給機構80は、充填されたインクを液滴吐出ヘッド50に供給する開放型のインク容器85と、インク容器85にインクを送り込む分離流路82と、を備え、分離流路82は、インクが流入する上流側に配置された音波発信源83と、インクが流出する下流側に配置された、第1の流路82bと、第2の流路82dとを有し、音波発信源83から分離流路82内のインクに対して定常波の腹が第1の流路82bの延長線上に発生し、定常波の節が第2の流路82dの延長線上に発生するように音波を発信させ、第1の流路82bを通過したインクがインク容器85に送り込まれ、第2の流路82dを通過したインクが分離流路82から排出される。【選択図】図1

Description

本発明は、機能性材料を含むインクを液滴吐出ヘッドに供給するためのインク供給機構、液滴吐出装置に関する。
インクジェットプリンターなどの液滴吐出装置は、インクをノズルから液滴として吐出する液滴吐出ヘッドを備えている。液滴吐出ヘッドのノズルからインクを安定的に吐出するために、インク中に含まれる異物などを除去する必要がある。
例えば、特許文献1には、一端がインクカートリッジに、他端がインクジェット式記録ヘッドに接続するインク供給路の途中に、インクジェット式記録ヘッド側が拡開した上部フィルター室と、インクカートリッジ側が拡開した複数の下部フィルター室とを設け、上部フィルター室と下部フィルター室との接合面にフィルター板を配置してなるインクジェット式記録装置が開示されている。
特許文献1のインクジェット式記録装置によれば、流路抵抗を可及的に小さくすると共に、気泡の停滞によっても印刷に不都合を来たさない程度にインクを供給できるとしている。
特開2004−25899号公報
上記特許文献1に記載のインクジェット式記録装置において、インク中に含まれる、例えばサブミクロン単位の微小異物を除去しようとしてフィルター板の孔径を小さくすると、インク供給における圧力損失(以降、圧損と言う)が増大してインク供給が不安定となるおそれがあるという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例]本適用例に係るインク供給機構は、液滴吐出ヘッドにインクを供給するインク供給機構であって、充填されたインクを前記液滴吐出ヘッドに供給する開放型のインク容器と、前記インク容器にインクを送り込む分離流路と、を備え、前記分離流路は、インクが流入する上流側に配置された音波発信源と、インクが流出する下流側に配置された、第1の流路と、第2の流路とを有し、前記音波発信源から前記分離流路内のインクに対して定常波の腹が前記第1の流路の延長線上に発生し、定常波の節が前記第2の流路の延長線上に発生するように音波を発信させ、前記第1の流路を通過したインクが前記インク容器に送り込まれ、前記第2の流路を通過したインクが前記分離流路から排出されることを特徴とする。
本適用例によれば、音波発信源から発信させた音波の定常波の節には、インク中に含まれる微小異物が凝集する。これにより、定常波の腹には、分離流路に流入した時点のインクに比べて微小異物の含有量が低下したインクが存在することになる。したがって、分離流路の第1の流路とインク容器とを接続させ、第1の流路を通過し、微小異物の含有量が低下したインクをインク容器に充填できる。すなわち、インク中の微小異物を除去しようとして、孔径が小さいフィルターを用いる場合に比べて、微小異物を分離する際のインク供給の圧損を抑え、液滴吐出ヘッドに微小異物の含有量が低下したインクを供給可能なインク供給機構を提供できる。
上記適用例に記載のインク供給機構において、前記分離流路は、円筒状であって、前記第1の流路と前記第2の流路は、前記音波発信源を中心として同心円状に配置されているとしてもよい。
この構成によれば、分離流路の断面が多角形である場合に比べて、分離流路の内壁による音波の反射方向が一定となり、定常波を安定して発生させることができるので、分離流路内のインクに含まれる微小異物を効果的に分離することができる。
上記適用例に記載のインク供給機構において、前記インク容器と前記液滴吐出ヘッドとの間に、圧力調整弁が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、インク容器におけるインクの水頭圧の影響を受け難くして、液滴吐出ヘッドにインクを過不足なく供給することができる。
上記適用例に記載のインク供給機構において、インクが貯留されるインク貯留部を備え、前記インク貯留部は、前記分離流路に対して着脱可能な状態で接続されていることが好ましい。
この構成によれば、インクの交換を容易に行うことができる。
[適用例]本適用例に係る液滴吐出装置は、液滴吐出ヘッドと、上記適用例に記載のインク供給機構と、を備えたことを特徴とする。
本適用例によれば、液滴吐出ヘッドからワークに対して、微小異物の含有量が低下したインクを安定的に吐出可能な液滴吐出装置を提供できる。
上記適用例に記載の液滴吐出装置において、複数の前記液滴吐出ヘッドが搭載されたキャリッジを備え、前記インク供給機構のうち少なくとも前記インク容器及び前記圧力調整弁が前記キャリッジに取り付けられ、前記圧力調整弁に複数の前記液滴吐出ヘッドが接続されていることが好ましい。
この構成によれば、複数の液滴吐出ヘッドに対して同時に微小異物の含有量が低下したインクを供給できると共に、キャリッジごと交換することで、複数の液滴吐出ヘッドとインク供給機構の構成の一部とを同時にメンテナンスすることができる。
第1実施形態のインク供給機構の構成を示す模式図。 インク供給機構における分離流路の構成を示す概略斜視図。 (a)及び(b)は分離流路におけるインク中の微小異物の分離方法を示す図。 (a)は第2実施形態のインク供給機構における分離流路の構成を示す概略斜視図、(b)は分離流路における振動子、孔、仕切り板の相対的な位置を示す概略平面図。 液滴吐出装置の構成を示す概略斜視図。 (a)は液滴吐出ヘッドの構成を示す概略斜視図、(b)はノズル面における複数のノズルの配置状態を示す平面図。 液滴吐出装置における制御系を示すブロック図。 キャリッジにおけるインク容器、圧力調整弁、液滴吐出ヘッドの配置を示す概略斜視図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。
(第1実施形態)
<インク供給機構>
本実施形態のインク供給機構について、図1〜図3を参照して説明する。図1は第1実施形態のインク供給機構の構成を示す模式図、図2はインク供給機構における分離流路の構成を示す概略斜視図、図3(a)及び(b)は分離流路におけるインク中の微小異物の分離方法を示す図である。なお、図1はインク供給機構に関連する液滴吐出ヘッドや吸引装置についても合わせて表記している。
図1に示すように、本実施形態のインク供給機構80は、機能性材料を含む液体(インク)を液滴吐出ヘッド50に供給する機構である。液滴吐出ヘッド50のノズル52から該液体(インク)を膜形成領域に吐出して固化することにより、機能性材料からなる薄膜を形成する。該薄膜としては、例えば、有機エレクトロルミネッセンス材料からなる発光層などを挙げることができる。該液体(インク)中にサブミクロン単位の微小異物が含まれていると、膜厚がナノメートル単位の発光層において膜厚が変動したり、電流が流れなくなる部分が生じてダークスポット(暗点)となることが知られている。
本実施形態のインク供給機構80は、フィルターを使わずに該液体(インク)中のサブミクロン単位の微小異物を分離することが可能な構成となっている。以降、機能性材料を含む液体を総称して「インク」と呼ぶこととする。
インク供給機構80は、インクが1次的に貯留されるインク貯留部81と、インク貯留部81と液滴吐出ヘッド50との間で、インクが2次的に貯留される開放型のインク容器85と、インク貯留部81とインク容器85との間に設けられ、インク中の微小異物を分離可能な分離流路82と、を含んで構成されている。
インク貯留部81は、交換が可能な例えばカートリッジ方式のインクタンクであって、本実施形態では、2つのインク貯留部81a,81bのそれぞれが2つの開閉バルブ81c,81dのそれぞれを介して分離流路82に接続されている。つまり、2つのインク貯留部81a,81bのそれぞれは、分離流路82に対して着脱可能な状態で接続されている。
分離流路82は、上流側に設けられたインク流入口82aと、下流側に設けられた第1の排出口82c及び第2の排出口82eとを有する管状体である。分離流路82の上流側の側面に音波発信源83が取り付けられている。音波発信源83は、分離流路82の内部の上流側に流入するインクに対して音波を発信する。詳しくは後述するが、音波発信源83は、単一周波数の音波を発信して、インク中に定常波を発生させる。
分離流路82の内部の下流側には、第1の流路82bと第2の流路82dとが設けられている。第1の流路82b及び第2の流路82dは、分離流路82の上流から下流に向う第1の方向に沿って延在している。また、詳しくは後述するが、第1の流路82b及び第2の流路82dは、上記第1の方向に直交する第2の方向に交互に配置されている。
複数の第1の流路82bは第1の排出口82cに接続され、複数の第2の流路82dは第2の排出口82eに接続されている。第2の排出口82eは回収タンク84に接続されている。
インク容器85は、例えばステンレスなどの材料からなる円筒形(筒状)のインクタンクであって、側面に設けられたインク流入口85aと、底面に設けられたインク排出口85bと、上面に設けられた通気口85cとを有している。通気口85cは常に開放されている。インク容器85は、鉛直方向において通気口85cが上方に位置するように配置されて用いられる開放型のインクタンクである。
インク容器85の底面側の側面には、圧力センサー86が取り付けられている。圧力センサー86は、圧力検出部がインク容器85の内部に露出するように取り付けられており、インク容器85に充填されたインクの液圧を電気信号に変換して出力する。これにより、インク容器85内のインクの高さ、すなわち液位が所定の範囲内に収まるように、インク容器85に充填されるインクの量が制御されている。つまり、インク容器85におけるインクの水頭圧が所定の範囲に納まるように制御されている。
インク容器85のインク流入口85aには、分離流路82の第1の排出口82cに繋がるインク供給経路88が接続されている。インク排出口85bには、圧力調整弁87を介して液滴吐出ヘッド50が接続されている。
圧力調整弁87は、例えばダイヤフラム方式の自己封止バルブであり、インク容器85から液滴吐出ヘッド50に供給されるインクの水頭圧を調整して、過不足なくインクを液滴吐出ヘッド50に供給できる。
インク貯留部81から分離流路82を経てインク容器85にインクを充填する方法は、例えば、鉛直方向においてインク貯留部81を分離流路82やインク容器85よりも上方に配置して、貯留されたインクを自然に流下させる方法や、インク貯留部81内を加圧して貯留されたインクを送り出す方法が挙げられる。
詳しくは後述するが、分離流路82では、流入するインクに音波を発信し、インク中に含まれる微小異物を凝集させ、凝集させた微小異物を含むインクを第2の流路82dに導いて第2の排出口82eから回収タンク84に排出する。その一方で、微小異物が凝集することで、流入時のインクよりも微小異物の含有量が低下したインクは、第1の流路82bに導かれて第1の排出口82cからインク供給経路88を経てインク容器85に送り込まれる。そして、インク容器85から圧力調整弁87を経て液滴吐出ヘッド50に微小異物の含有量が低下したインクが供給される。
ここで、図1を参照して吸引装置90について説明する。
吸引装置90は、液滴吐出ヘッド50のノズル面51aを封止(キャッピング)して、ノズル52から液滴吐出ヘッド50内のインクや気泡を吸引することにより、ノズル52の目詰まりなどを回復させる装置である。吸引装置90は、ノズル面51aを封止するキャップ91と、吸引したインクを回収する回収タンク92と、回収タンク92内の圧力を負圧にすることができる負圧手段94とを備えている。負圧手段94は例えばロータリーポンプなどを採用することができる。キャップ91は、ゴムなどの弾性部材からなる当接部材がノズル面51aにおける複数のノズル52を周回するように配置された受け皿状になっている。キャップ91と回収タンク92との間に開閉バルブ93が設けられている。
このような吸引装置90は、ノズル面51aを封止して吸引する動作だけでなく、ノズル面51aを封止せずに液滴吐出ヘッド50の複数のノズル52から予備的に吐出されたインクを受ける動作も可能である。
次に、分離流路82について、図2を参照してさらに詳しく説明する。なお、図2は、分離流路の内部構造が分かるように図示している。
図2に示すように、分離流路82は、中空の直方体であり、図中の上面にインク流入口82aが設けられている。分離流路82の長手方向に延在する側面の1つにおいて上流側に音波発信源83が取り付けられている。また、図中の底面に等間隔で複数(9つ)の孔h1〜h9が設けられている。複数の孔h1〜h9の順は、音波発信源83から遠い順に符番されている。分離流路82の下流側の内部において、複数の孔h1〜h9のそれぞれを仕切る複数(8つ)の仕切り板82fが設けられている。複数の仕切り板82fは、分離流路82の長手方向におけるほぼ半分の位置まで延在して設けられている。分離流路82の長手方向において、上流側のほぼ半分の領域に対応して音波発信源83が取り付けられ、下流側のほぼ半分の領域に対応して仕切り板82fが設けられている。
底面に設けられた複数の孔h1〜h9のうち、孔h1,h3,h5,h7,h9が第1の排出口82cに接続されている。また、複数の孔h1〜h9のうち、孔h2,h4,h6,h8が第2の排出口82eに接続されている。つまり、複数の仕切り板82fによって仕切られ、孔h1,h3,h5,h7,h9に導かれる流路が第1の流路82bであり、孔h2,h4,h6,h8に導かれる流路が第2の流路82dである。
次に、図3を参照して、インクに含まれる微小異物の分離方法について説明する。
前述したように、インクとして、例えば有機エレクトロルミネッセンス材料を含む液体を用いた場合、サブミクロン単位の微小異物がインク中に含まれていてもダークスポットなどの欠陥となるおそれがある。それゆえに、インク貯留部81にインクを充填する際には、まずミクロン単位の異物が予め除去される。ミクロン単位の異物の除去方法としては、例えばメンブレン方式やカートリッジ方式のフィルターを用いることができる。
インク貯留部81は前述したように交換が可能なカートリッジ方式である。また、液滴吐出ヘッド50もインクの吐出において回復不能な不具合が生ずれば交換される。インク貯留部81と液滴吐出ヘッド50との間のインク供給経路には、例えばインク貯留部81や液滴吐出ヘッド50の交換時に微小異物が混入するおそれがある。
インク容器85のインク排出口85bと液滴吐出ヘッド50との間に、微小異物を含むインクが存在していたとしても、前述したように、吸引装置90によって液滴吐出ヘッド50のノズル52から吸引して除去することが可能である。インクをできるだけ無駄にしないという観点では、インク排出口85bと液滴吐出ヘッド50とを繋ぐインク供給経路の長さは、できるだけ短いほうがよい。
インク貯留部81から分離流路82までのインク供給経路のインクに含まれる微小異物の分離方法としては、図3(a)に示すように、音波発信源83から音波を発信する。発信した音波は、分離流路82の対向する内壁で反射して音波発信源83側に戻ってくる。発信した音波と反射した音波とにより、分離流路82に流入したインク1に定常波3を発生させる。定常波3は、波長、振幅、周期、伝搬速度が同じで進む方向が逆の音波により形成されるものであり、定常波3の腹(音波の振幅が最大となる部分)3bが第1の流路82bの延長線上に位置し、定常波3の節(音波の振幅が最小となる部分)3aが第2の流路82dの延長線上に位置するように、定常波3を発生させる。
言い換えれば、定常波3の腹3bの位置が第1の流路82bに対応し、定常波3の節3aの位置が第2の流路82dに対応するように、音波発信源83から音波の周波数を調整して発信する。したがって、図3(b)に示すように、定常波3の波長λの1/2の長さが、複数の第2の流路82dの配置間隔L1に相当するものである。音波の周波数は一定の値に固定されるものではなく、分離流路82の構成やインクの物性などによって調整が必要となる。
このように定常波3を発生させると、定常波3の節3aにインク1に含まれる微小異物4が凝集する。その一方で、定常波3の腹3bのインク1における微小異物4の含有量は低下する。分離流路82においてインク1が上流から下流に向って流れるように、インク流入口82aからインク1を注入すれば、第1の排出口82cから微小異物4の含有量が低下したインク1が排出される。また、第2の排出口82eから凝集した微小異物4を含むインク1が排出される。つまり、インク1に含まれる微小異物4が分離される。
インク1に含まれるサブミクロン単位の微小異物4を効率的に分離する観点から、複数の第2の流路82dの配置間隔L1は、数mm以下であることが望ましい。言い換えれば、定常波3の波長λの1/2の長さは、数mm以下であることが望ましい。
なお、第2の排出口82eから排出され、回収タンク84に回収された微小異物4を含むインク1は、そのまま廃棄してもよいが、インク1が高価であれば、微小異物4をフィルターで濾過して再利用することが好ましい。
上記第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)インク供給機構80によれば、フィルターを用いずにインク1に含まれる微小異物4を分離流路82で分離することができるので、微小異物4の分離に伴う圧損が生ずることなく、液滴吐出ヘッド50に微小異物4の含有量が低減されたインク1を供給することができる。
(2)微小異物4の含有量が低減されたインク1が充填されるインク容器85と液滴吐出ヘッド50との間には圧力調整弁87が設けられているので、インク容器85における水頭圧が調整されて、インク1を過不足なく液滴吐出ヘッド50に供給することができる。
(第2実施形態)
<他のインク供給機構>
次に、第2実施形態のインク供給機構について、図4を参照して説明する。
第2実施形態のインク供給機構は、第1実施形態のインク供給機構80における分離流路82の形態を異ならせたものであり、他のインク貯留部81、インク容器85、圧力調整弁87などの構成は同じである。したがって、第1実施形態と同じ構成には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。図4(a)は第2実施形態のインク供給機構における分離流路の構成を示す概略斜視図、図4(b)は分離流路における振動子、孔、仕切り板の相対的な位置を示す概略平面図である。なお、図4も図2と同様に分離流路の内部構造が分かるように図示している。
図4(a)に示すように、第2実施形態におけるインク供給機構の分離流路82は、中空の円筒状であり、図中の上面にインク流入口82aが設けられている。図中の底面側に音波発信源83が取り付けられている。音波発信源83から分離流路82の内部に棒状の振動子83aが突出している。
図4(b)に示すように、分離流路82の底面の中心に振動子83aが位置している。底面には、振動子83aを中心にして複数(5つ)の孔h1〜h5が所定の間隔をおいて設けられている。孔h1〜h5の順は、中心から遠い順に符番されている。また、複数(5つ)の孔h1〜h5のそれぞれを仕切るように、振動子83aを中心にして複数(4つ)の仕切り板82fが同心円状に設けられている。
図4(a)に示すように、振動子83aは分離流路82の下流から上流に掛けて配置されており、同心円状の複数の仕切り板82fは、分離流路82の下流側のほぼ半分の領域に設けられている。
複数の仕切り板82fによって仕切られ、孔h1,h3,h5に導かれる流路が第1の流路82bとなっている。また、孔h2,h4に導かれる流路が第2の流路82dとなっている。
図4(b)に示すように、音波発信源83により振動子83aを振動させて音波を発信して、定常波3を発生させる。定常波3の節3aが第2の流路82dの延長線上に位置し、定常波3の腹3bが第1の流路82bの延長線上に位置するように、音波発信源83により振動子83aを振動させて音波を発信する。
上記第2実施形態によれば、第1実施形態の効果(1)、(2)に加えて以下の効果が得られる。
(3)分離流路82は円筒状であり、振動子83aが底面の中心に位置し、振動子83aを中心にして第1の流路82bと第2の流路82dとが交互に同心円状に配置されている。したがって、分離流路82の内壁による音波の反射方向が一定(中心に位置する振動子83aに向う方向)となり、定常波3が安定して発生するので、分離流路82内のインクに含まれる微小異物を効果的に分離することができる。
(第3実施形態)
<液滴吐出装置>
次に、上記インク供給機構80が適用された液滴吐出装置について、図5〜図8を参照して説明する。図5は液滴吐出装置の構成を示す概略斜視図である。
図5に示すように、本実施形態の液滴吐出装置10は、複数のノズルを有する液滴吐出ヘッド50(図6参照)から機能性材料を含むインクを、被吐出物である例えば平板状のワークWに吐出する装置である。液滴吐出装置10は、ワークWを主走査方向(Y軸方向)に移動させるワーク移動機構20と、キャリッジ8を主走査方向に直交する副走査方向(X軸方向)に移動させるキャリッジ移動機構30とを備えている。液滴吐出ヘッド50はキャリッジ8のヘッドユニット9に搭載されている。
ワーク移動機構20は、一対のガイドレール21と、一対のガイドレール21に沿って移動する移動台22と、移動台22上に回転機構6を介して配設されたワークWを載置するステージ5とを備えている。
移動台22は、ガイドレール21の内部に設けられたエアスライダーとリニアモーター(図示省略)により主走査方向(Y軸方向)に移動する。移動台22には、タイミング信号生成部としてのエンコーダー12(図7参照)が設けられている。
エンコーダー12は、移動台22の主走査方向(Y軸方向)への相対移動に伴って、ガイドレール21に並設されたリニアスケール(図示省略)の目盛を読み取って、タイミング信号としてのエンコーダーパルスを生成する。なお、エンコーダー12の配設は、これに限らず、例えば、移動台22を回転軸に沿って主走査方向(Y軸方向)に相対移動するように構成し、回転軸を回転させる駆動部を設けた場合には、エンコーダー12を駆動部に設けてもよい。駆動部としては、サーボモーターなどが挙げられる。
ステージ5はワークWを吸着固定可能であると共に、回転機構6によってワークW内の基準軸を正確に主走査方向(Y軸方向)、副走査方向(X軸方向)に合わせることが可能となっている。
また、ワークW上においてインクが吐出される吐出領域(膜形成領域とも呼ぶ)の配置に応じて、ワークWを例えば90度回転させることも可能である。
キャリッジ移動機構30は、一対のガイドレール31と、一対のガイドレール31に沿って移動する移動台32とを備えている。移動台32には、回転機構7を介して吊設されたキャリッジ8が設けられている。
キャリッジ8には、複数の液滴吐出ヘッド50(図6参照)がヘッドプレート9aに搭載されたヘッドユニット9が取り付けられている。
また、キャリッジ8には、液滴吐出ヘッド50にインクを供給するためのインク供給機構80の一部(図8参照)と、複数の液滴吐出ヘッド50の電気的な駆動制御を行うためのヘッドドライバー72(図7参照)とが設けられている。
移動台32がキャリッジ8を副走査方向(X軸方向)に移動させてヘッドユニット9をワークWに対して対向配置する。
液滴吐出装置10は、上記構成の他にも、ヘッドユニット9に搭載された複数の液滴吐出ヘッド50のメンテナンスを行うメンテナンス機構を備えている。メンテナンス機構としては、ノズル52の目詰まりを解消させる吸引装置90(図1、図7参照)、ノズル面の異物や汚れの除去を行うワイピング装置(図示省略)が挙げられる。
また、液滴吐出装置10は、メンテナンス機構として、液滴吐出ヘッド50のノズル52から吐出されたインクを受けて、吐出されたインクの重量を計測する重量測定装置(図示省略)や、吐出されたインクの着弾状態を観察できる観察装置(図示省略)を備えていてもよい。そして、これらの構成を統括的に制御する制御部40を備えている。なお、図5では、上記メンテナンス機構を図示していない。
図6(a)は液滴吐出ヘッドの構成を示す概略斜視図、図6(b)はノズル面における複数のノズルの配置状態を示す平面図である。
図6(a)に示すように、液滴吐出ヘッド50は、所謂2連のものであり、2連の接続針54を有するインクの導入部53と、導入部53に積層されたヘッド基板55と、ヘッド基板55上に配置され内部にインクのヘッド内流路が形成されたヘッド本体56とを備えている。接続針54は、前述したインク供給機構80に接続され、インクをヘッド内流路に供給する。ヘッド基板55には、フレキシブルフラットケーブル(図示省略)を介してヘッドドライバー72(図7参照)に接続される2連のコネクター58が設けられている。
ヘッド本体56は、駆動手段(アクチュエーター)としての圧電素子で構成されたキャビティを有する加圧部57と、ノズル面51aに2つのノズル列52a,52bが相互に平行に形成されたノズルプレート51とを有している。
図6(b)に示すように、2つのノズル列52a,52bは、それぞれ複数(180個)のノズル52がピッチP1でほぼ等間隔に並べられており、互いにピッチP1の半分のピッチP2ずれた状態でノズル面51aに配設されている。本実施形態において、ピッチP1は、例えばおよそ141μmである。よって、2つのノズル列52a,52bにより構成されるノズル列52cに直交する方向から見ると360個のノズル52がおよそ70.5μmのノズルピッチで配列した状態となっている。また、ノズル52の径は、およそ27μmである。
液滴吐出ヘッド50は、ヘッドドライバー72から電気信号としての駆動信号が圧電素子に印加されると加圧部57のキャビティの体積変動が起こり、これによるポンプ作用でキャビティに充填されたインクが加圧され、ノズル52からインクを液滴として吐出することができる。
液滴吐出ヘッド50においてノズル52ごとに設けられる駆動手段(アクチュエーター)は、圧電素子に限らない。アクチュエーターとしての振動板を静電吸着により変位させる電気機械変換素子や、インクを加熱してノズル52から液滴として吐出させる電気熱変換素子でもよい。
このような液滴吐出ヘッド50を用いて、ノズル52から液滴をワークWの膜形成領域に着弾させて固化し、膜形成領域にインクに含まれる機能性材料からなる薄膜を形成する方法は、液滴吐出法(インクジェット法)と呼ばれている。液滴吐出法では、膜形成領域に所定量のインクを液滴として安定的に塗布する必要がある。本実施形態におけるインク供給機構80は、前述したように液滴吐出ヘッド50に対してサブミクロン単位の微小異物の含有量が低減されたインクを適正な水頭圧で供給可能な構成となっている。
次に液滴吐出装置10の制御系について図7を参照して説明する。図7は液滴吐出装置における制御系を示すブロック図である。図7に示すように、液滴吐出装置10の制御系は、ワーク移動機構20、キャリッジ移動機構30、液滴吐出ヘッド50、インク供給機構80、吸引装置90などのメンテナンス機構を駆動する各種ドライバーを有する駆動部70と、駆動部70を含め液滴吐出装置10を統括的に制御する制御部40とを備えている。
駆動部70は、ワーク移動機構20及びキャリッジ移動機構30の各リニアモーターをそれぞれ駆動制御する移動用ドライバー71と、液滴吐出ヘッド50を駆動制御するヘッドドライバー72と、インク供給機構80を駆動制御するインク供給用ドライバー73と、メンテナンス機構を駆動制御するメンテナンス用ドライバー74とを備えている。
制御部40は、CPU41と、ROM42と、RAM43と、P−CON44とを備え、これらは互いにバス45を介して接続されている。P−CON44には、上位コンピューター11が接続されている。ROM42は、CPU41で処理する制御プログラムなどを記憶する制御プログラム領域と、描画動作や液滴吐出ヘッド50へのインク供給、液滴吐出ヘッド50のメンテナンス処理などを行うための制御データなどを記憶する制御データ領域とを有している。
RAM43は、ワークWに描画を行うための描画データを記憶する描画データ記憶領域、ワークW及び液滴吐出ヘッド50(実際には、ノズル列52c)の位置データを記憶する位置データ記憶領域などの各種記憶領域を有し、制御処理のための各種作業領域として使用される。P−CON44には、駆動部70の各種ドライバーなどが接続されており、CPU41の機能を補うと共に、周辺回路とのインタフェース信号を取り扱うための論理回路が構成されて組み込まれている。このため、P−CON44は、上位コンピューター11からの各種指令などをそのままあるいは加工してバス45に取り込むと共に、CPU41と連動して、CPU41などからバス45に出力されたデータや制御信号を、そのままあるいは加工して駆動部70に出力する。
そして、CPU41は、ROM42内の制御プログラムに従って、P−CON44を介して各種検出信号、各種指令、各種データなどを入力し、RAM43内の各種データなどを処理した後、P−CON44を介して駆動部70などに各種の制御信号を出力することにより、液滴吐出装置10全体を制御している。例えば、CPU41は、液滴吐出ヘッド50、ワーク移動機構20及びキャリッジ移動機構30を制御して、キャリッジ8(ヘッドユニット9)とワークWとを対向配置させる。そして、キャリッジ8(ヘッドユニット9)とワークWとの相対移動に同期して、ヘッドユニット9に搭載された各液滴吐出ヘッド50の複数のノズル52からワークWにインクを液滴として吐出するようにヘッドドライバー72に制御信号を送出する。本実施形態では、Y軸方向へのワークWの移動に同期してインクを吐出することを主走査と呼び、主走査に対してX軸方向にキャリッジ8を移動させることを副走査と呼ぶ。本実施形態の液滴吐出装置10は、主走査と副走査とを組み合わせて複数回繰り返すことによりインクをワークWに吐出することができる。主走査は、液滴吐出ヘッド50に対して一方向へのワークWの移動に限らず、ワークWを往復させて行うこともできる。
エンコーダー12は、ヘッドドライバー72に電気的に接続され、主走査に伴ってエンコーダーパルスを生成する。主走査では、所定の移動速度で移動台22を移動させるので、エンコーダーパルスが周期的に発生する。
例えば、主走査における移動台22の移動速度を200mm/sec、液滴吐出ヘッド50を駆動する駆動周波数(言い換えれば、連続して液滴を吐出する場合の吐出タイミング)を20kHzとすると、主走査方向における液滴の吐出分解能は、移動速度を駆動周波数で除することにより得られるので、10μmとなる。すなわち、10μmのピッチで液滴をワークW上に配置することが可能である。実際の液滴の吐出タイミングは、周期的に発生するエンコーダーパルスをカウントして生成されるラッチ信号に基づいている。
上位コンピューター11は、制御プログラムや制御データなどの制御情報を液滴吐出装置10に送出する。また、ワークW上の膜形成領域ごとに所定量のインクを液滴として配置する吐出制御データとしての配置情報を生成する配置情報生成部の機能を有している。配置情報は、膜形成領域における液滴の吐出位置(言い換えれば、ワークWとノズル52との相対位置)、液滴の配置数(言い換えれば、ノズル52ごとの吐出数)、主走査における複数のノズル52のON/OFFすなわちノズル52の選択/非選択、吐出タイミングなどの情報を、例えば、ビットマップとして表したものである。上位コンピューター11は、上記配置情報を生成するだけでなく、RAM43に一旦格納された上記配置情報を修正することも可能である。
また、上位コンピューター11は、ROM42に格納されたインク供給用プログラムに基づいて、インク供給機構80から液滴吐出ヘッド50にインクを供給する。
また、上位コンピューター11は、ROM42に格納されたメンテナンス用プログラムに基づいて、液滴吐出ヘッド50を吸引装置90に対向する位置に配置させ、吸引装置90を駆動して、液滴吐出ヘッド50の複数のノズル52から液滴吐出ヘッド50に充填されたインクを吸引させる。これにより、複数のノズル52(ノズル列52c)の目詰まりを解消させることができる。
次に、図8を参照してキャリッジ8とインク供給機構80との関係について説明する。図8はキャリッジにおけるインク容器、圧力調整弁、液滴吐出ヘッドの配置を示す概略斜視図である。
図8に示すように、インク容器85、圧力調整弁87はキャリッジ8に取り付けられている。インク容器85に付随する圧力センサー86もまたキャリッジ8に取り付けられている。
インク容器85と圧力調整弁87とを繋ぐインク供給経路89a、圧力調整弁87と液滴吐出ヘッド50とを繋ぐインク供給経路89bはいずれも可撓性の例えばポリエチレンテレフタレートなどのチューブが用いられている。また、本実施形態では、インクとして例えば有機エレクトロルミネッセンス材料を含むものや、紫外線硬化型のインクを用いた場合でも、インクが変質したり、劣化するなどの不具合が生じないように、遮光性を有するチューブが用いられている。
本実施形態では、1つの圧力調整弁87に対して4つの液滴吐出ヘッド50がインク供給経路89bを介して繋がれている。インク供給経路89bの長さはそれぞれほぼ同一である。図8には図示していないが、実際には、キャリッジ8に、例えば12個の液滴吐出ヘッド50が搭載されている。したがって、図8は、キャリッジ8に搭載された複数(12個)の液滴吐出ヘッド50に対して3種のインクを種類ごとに4つの液滴吐出ヘッド50に供給できる構成を示している。ゆえに、図8には図示していないが、12個の液滴吐出ヘッド50に対してインクを供給するため、キャリッジ8には3つのインク容器85と、3つの圧力調整弁87とが取り付けられている。
3つのインク容器85のそれぞれに異なる種類のインクが充填されていてもよいし、同じ種類のインクが充填されていてもよい。また、3つのインク容器85のうち1つに他と異なるインクを充填することもできる。もちろん、前述したように、3つのインク容器85のそれぞれに対して分離流路82が接続されている。
上記第3実施形態のインク供給機構80を備えた液滴吐出装置10によれば、液滴吐出ヘッド50からワークWに対して微小異物4の含有量が低減されたインク1を吐出することができるので、膜形成領域に吐出されたインク1を固化することにより、歩留まりよく機能性材料からなる薄膜を形成することができる。とりわけ機能性材料として有機エレクトロルミネッセンス材料を用いた場合には、有機エレクトロルミネッセンス素子におけるダークスポットの発生を低減することができる。なお、液滴吐出装置10は、上記第2実施形態のインク供給機構を備えるとしてもよい。
また、キャリッジ8には、複数の液滴吐出ヘッド50だけでなく、インク供給機構80の一部であるインク容器85や圧力調整弁87が搭載されているので、複数の液滴吐出ヘッド50のメンテナンスのためにキャリッジ8を交換するとき、これらのインク供給機構80の構成の一部についても同時にメンテナンスすることができる。
本発明は、上記した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うインク供給機構及び該インク供給機構を適用する液滴吐出装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。上記実施形態以外にも様々な変形例が考えられる。以下、変形例を挙げて説明する。
(変形例1)分離流路82における第1の流路82bや第2の流路82dの数は、これに限定されるものではなく、分離流路82における定常波3の発生のさせ方に応じて決めることができる。
(変形例2)液滴吐出装置10に搭載されるキャリッジ8の数は、1つに限定されず、ワークWの大きさに応じて複数搭載されていてもよい。また、キャリッジ8に搭載される液滴吐出ヘッド50の数は12個に限定されない。さらに、キャリッジ8に搭載されるインク供給機構80の一部として、分離流路82を含んでいてもよい。
1…インク、3…定常波、3a…定常波の節、3b…定常波の腹、4…微小異物、8…キャリッジ、10…液滴吐出装置、50…液滴吐出ヘッド、80…インク供給機構、81…インク貯留部、82…分離流路、82a…インク流入口、82b…第1の流路、82c…第1の排出口、82d…第2の流路、82e…第2の排出口、83…音波発信源、83a…振動子、84…回収タンク、85…インク容器、87…圧力調整弁。

Claims (6)

  1. 液滴吐出ヘッドにインクを供給するインク供給機構であって、
    充填されたインクを前記液滴吐出ヘッドに供給する開放型のインク容器と、
    前記インク容器にインクを送り込む分離流路と、を備え、
    前記分離流路は、インクが流入する上流側に配置された音波発信源と、
    インクが流出する下流側に配置された、第1の流路と、第2の流路とを有し、
    前記音波発信源から前記分離流路内のインクに対して定常波の腹が前記第1の流路の延長線上に発生し、定常波の節が前記第2の流路の延長線上に発生するように音波を発信させ、前記第1の流路を通過したインクが前記インク容器に送り込まれ、前記第2の流路を通過したインクが前記分離流路から排出されることを特徴とするインク供給機構。
  2. 前記分離流路は、円筒状であって、前記第1の流路と前記第2の流路は、前記音波発信源を中心として同心円状に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のインク供給機構。
  3. 前記インク容器と前記液滴吐出ヘッドとの間に、圧力調整弁が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のインク供給機構。
  4. インクが貯留されるインク貯留部を備え、
    前記インク貯留部は、前記分離流路に対して着脱可能な状態で接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインク供給機構。
  5. 液滴吐出ヘッドと、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載のインク供給機構と、を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  6. 複数の前記液滴吐出ヘッドが搭載されたキャリッジを備え、
    前記インク供給機構のうち少なくとも前記インク容器及び前記圧力調整弁が前記キャリッジに取り付けられ、
    前記圧力調整弁に複数の前記液滴吐出ヘッドが接続されていることを特徴とする請求項5に記載の液滴吐出装置。
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