JP2006168341A - インク供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インク容器と印字ヘッドの配置位置に関係無く、印字ヘッド内のインクに作用する圧力を自在に調整できるインク供給装置を提供する。
【解決手段】サブタンク80の内部には、印字ヘッド22Kの多数のノズル22Knに適正な圧力を付与するための圧力調整ポンプ82が配置されている。この圧力調整ポンプ82はサブタンク80の底面のやや上方に位置しており、この底面から所定間隔離れている。圧力調整ポンプ82は、サブタンク80に貯められているインクに浸かっている状態である。サブタンク80の上方には、圧力調整ポンプ82を駆動させる駆動ユニット83が配置されている。サブタンク80の上壁には、サブタンク80の内部圧力を大気圧にするための大気開放バルブ84が固定されている。この大気開放バルブ84を開放することにより、サブタンク80の内部圧力は大気圧に等しくなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、インクを吐出する印字ヘッドにインクを供給するインク供給装置に関する。
印字ヘッド(記録ヘッド)から記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置(インクジェット記録装置)が知られている。このインクジェット方式画像形成装置では、一般に、インクが吐出される複数のノズルが高密度に形成された小型の印字ヘッドを用いて高精細な画像を形成できる。また、この小型の印字ヘッドを複数配置して、各印字ヘッドに異なる色のインクを供給することにより、比較的安価で小型な構成で記録媒体にカラー画像を形成できる。インクジェット方式画像形成装置は上記のような利点を有するので、業務用、家庭用を問わず、プリンタ、ファクシミリ及び複写機など、様々な画像出力装置に用いられている。
上記のようなインクジェット方式画像形成装置では、印字ヘッドからのインク吐出動作を安定化させるために、印字ヘッド内のインクを所定の負圧に維持する(印字ヘッド内のインクに作用する圧力を所定の負圧に保つ)ことが重要である。このため、一般には、印字ヘッドにインクを供給するインク供給系中に負圧発生手段を備え、その負圧発生手段によって負圧を付与したインクを印字ヘッドに供給している。
このような負圧発生手段として、インクタンク内に収容したスポンジ状のインク吸収体の毛管作用を利用して負圧を発生する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、他の負圧発生手段として、インクタンク内を負圧に維持するように、インクタンクの少なくとも一部を形成する可撓性部材をインクタンク外方に付勢するばねなどの付勢手段を備えた構成も知られている(例えば、特許文献2参照)。さらに、他の負圧発生手段として、印字ヘッドよりも下方にインクタンクを配置しておき、水頭差を利用してインクに負圧を付与する構成も知られている(例えば、特許文献3参照)。
上記のような負圧発生手段によって一定の負圧が付与されたインクは、印字ヘッドからのインク吐出に伴って上昇する印字ヘッド内の負圧との差圧によって、インクタンクから印字ヘッド内に引き込まれるように供給される。この結果、印字ヘッド内が一定の負圧に保たれることになる。
特開2002−1988号公報 特開平06−155759号公報 特開2003−1844号公報
上述したような負圧発生手段を備えたインク供給系では、印字ヘッドからのインク吐出に伴って印字ヘッド内の負圧が上昇し、この上昇する負圧に起因した圧力差を利用して、インクタンクから印字ヘッド内にインクを引き込むように供給している。このため、単位時間当りに印字ヘッドから吐出されるインクの量が急増したときは、インクタンクから印字ヘッドへのインク供給が追いつかず、この結果、印字ヘッド内の負圧が上昇する(印字ヘッド内のインクに作用する圧力が一定の圧力よりも高い圧力となる)ことがある。この逆に、単位時間当りに印字ヘッドから吐出されるインクの量が急減したときは、インクの慣性によって印字ヘッド内の負圧が下降する(印字ヘッド内のインクに作用する圧力が一定の圧力よりも低い圧力となる)ことがある。
このように印字ヘッド内の負圧が変動した場合、印字ヘッドからのインク吐出動作が不安定となって、画像の記録品位の低下を招くおそれがある。特に、大判サイズの記録媒体に画像を高速で記録するような産業用の印刷装置では、単位時間当りに印字ヘッドから吐出されるインクの量が大きく変化するので印字ヘッド内の負圧が変動し易い。このため、高い記録品位の要求に応えるためにも印字ヘッド内の負圧の変動を小さく抑えることが重要となる。
また、同様に、大判サイズの記録媒体に画像を高速で記録するような産業用の印刷装置においてはユーザの交換するインクタンクと印字ヘッドとの間であって、この印字ヘッドよりも下方の位置にインクタンク(以下サブタンクという)を配置しておき、水頭差を利用してインクに負圧を付与する構成が広く採用されている。ところが、水頭差を利用するためにサブタンクと印字ヘッドの配置位置が上記のように限定されて制約されており、この制約から装置全体構成の自由度に少なからず影響が与えられる。
本発明は、上記事情に鑑み、インク容器と印字ヘッドの配置位置に関係無く、印字ヘッド内のインクに作用する圧力を自在に調整できるインク供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のインク供給装置は、インクを吐出する印字ヘッドに供給されるインクが貯められるインク容器と、該インク容器と前記印字ヘッドとをつなぐインク流路とを備え、前記インク容器から前記インク流路を経由して前記印字ヘッドにインクを供給するインク供給装置において、
(1)前記印字ヘッド内の圧力を調整する圧力調整手段を備えたことを特徴とするものである。
ここで、
(2)前記インク流路は、該インク流路を開閉するバルブが取り付けられたものであってもよい。
また、
(3)前記インク流路内のインクに作用している圧力を検出する圧力検出センサを備え、
(4)前記圧力調整手段は、前記圧力検出センサで検出された圧力に基づいて、前記印字ヘッド内の圧力を調整するものであってもよい。
さらに、
(5)前記圧力調整手段は、前記印字ヘッドから吐出されるインクの単位時間当たりの量に基づいて、前記印字ヘッド内の圧力を調整するものであってもよい。
さらにまた、
(6)前記圧力調整手段は、遠心力を利用して流体に圧力を与えるものであってもよい。
さらにまた、
(7)前記圧力調整手段は、前記遠心力を発生させる回転子を備えたものであり、
(8)該回転子の回転数を制御する制御手段を備えてもよい。
さらにまた、
(9)前記圧力調整手段は、前記回転子の位置が変更されるものであってもよい。
さらにまた、
(10)前記回転子の位置を変更する位置変更手段を備えてもよい。
さらにまた、
(11)前記インク容器は、所定の本体に着脱自在なインクタンクと前記印字ヘッドとをつなぐインク供給路の途中に配置された、所定量のインクが貯められるサブタンクであってもよい。
さらにまた、
(12)前記サブタンクは、該サブタンクに貯められているインクの液面が、前記印字ヘッドのインク吐出口よりも上に位置するように配置されたものであってもよい。
さらにまた、
(13)前記圧力調整手段は、前記サブタンクの内部に配置されたものであってもよい。
さらにまた、
(14)前記圧力調整手段は、前記印字ヘッドの内部に配置されたものであってもよい。
さらにまた、
(15)前記圧力調整手段は、
(15−1)前記インク容器に接続されたシリンダと、
(15―2)このシリンダの容積を変化させるピストンとを備えたことを特徴とするものである。
さらにまた、
(16)前記シリンダは、前記ピストンの移動に伴って前記インク容器からインクが出し入れされるものであってもよい。
さらにまた、
(17)前記ピストンを移動させるモータと、
(18) 該モータの駆動力を前記ピストンに伝達するギアとを備えてもよい。
さらにまた、
(19)前記シリンダは、前記ピストンの移動に伴って前記インク容器から空気が出し入れされるものであってもよい。
さらにまた、
(20)前記インク流路内のインクに作用している圧力を検出する圧力検出センサを備え、
(21)前記圧力調整手段は、前記圧力検出センサで検出された圧力に基づいて前記シリンダの容積を変えて前記印字ヘッド内の圧力を調整するものであってもよい。
さらにまた、
(22)前記圧力調整手段は、前記印字ヘッドに接続されたものであってもよい。
さらにまた、
(23)前記圧力調整手段は、前記インク流路を開放したままの状態で前記印字ヘッド内の圧力を調整するものであってもよい。
なお、本明細書でいう、「記録」(画像形成とも称する)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も含むものとする。
また、「記録媒体」(シートとも称する)とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも含むものとする。
さらに、「インク」とは、上記「記録」の定義と同様に広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を含むものとする。
本発明のインク供給装置によれば、圧力調整手段によって印字ヘッド内の圧力を調整できるので、インク容器と印字ヘッドの配置位置に関係無く、印字ヘッド内のインクに作用する圧力を自在に調整できる。また、圧力調整手段は、印字ヘッド内のインクに作用する圧力を自在に調整できるので、この圧力を一定の負圧に保てる。この結果、記録品位が向上する。さらに、インク容器と印字ヘッドの位置関係が限定されないので装置全体構成の自由度が向上する。
本発明は、記録紙などの記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式のプリンタに実現された。
図1を参照して、本発明のインク供給装置が組み込まれたプリンタの一例を説明する。
図1は、本発明のインク供給装置が組み込まれたプリンタの一例を模式的に示す正面図である。
プリンタ10は、このプリンタ10に画像情報を送るホストPC(パソコン)12に接続されている。プリンタ10には、4つ(4本)の印字ヘッド22K、22C、22M、22Yが記録媒体(ここではロ−ル紙)Pの搬送方向(矢印A方向)に並んで配置されている。4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yからはそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色のインクが吐出される。これら4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yは、所謂ラインヘッドであり、図1の紙面に直交する方向(矢印A方向に直交する方向)に延びている。これら4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yの長さは、プリンタ10で印字できる記録媒体のうち最大の幅(図1の紙面に直交する方向の長さ)よりもやや長い。また、これら4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yは、画像形成中は固定されて動かない。
4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yから安定してインクを吐出できるように、プリンタ10には、回復ユニット40が組み込まれている。この回復ユニット40によって、印字ヘッド22K、22C、22M、22Yからのインク吐出状態は初期のインク吐出状態に回復する。回復ユニット40には、回復動作のときに4つの印字ヘッド22K、22C、22M、22Yのインク吐出口形成面22Ks、22Cs、22Ms、22Ysからインクを除去するキャッピング機構50が備えられている。キャッピング機構50は各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yに独立して設けられており、図1の例では6色分(即ち、6つのキャッピング機構50)が示されているが、このうち2色分は印字ヘッド追加時の予備的な機構である。キャッピング機構50は、周知のブレード、インク除去部材、ブレード保持部材、キャップ等から構成されている。
ロ−ル紙Pはロー紙供給ユニット24から供給され、プリンタ10に組み込まれた搬送機構26によって矢印A方向に搬送される。搬送機構26は、ロ−ル紙Pを載置して搬送する搬送ベルト26a、この搬送ベルト26aを回転させる搬送モータ26b、搬送ベルト26aに張力を与えるローラ26cなどから構成されている。
ロ−ル紙Pに画像を形成する際には、搬送中のロ−ル紙Pの記録開始位置がブラックの印字ヘッド22Kの下に到達した後に、記録データ(画像情報)に基づいて印字ヘッド22Kからブラックインクを選択的に吐出する。同様に印字ヘッド22C、印字ヘッド22M、印字ヘッド22Yの順に、各色のインクを吐出してカラー画像をロ−ル紙Pに形成する。プリンタ10には、上記の部品・部材の他、各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yに供給されるインクを貯めておくメインタンク28K、28C、28M、28Yや、印字ヘッド22K、22C、22M、22Yにインクを供給したり回復動作をしたりするための各種ポンプ(図3等参照)などが備えられている。上記したメインタンク28K、28C、28M、28Yや各種ポンプなどによって、本発明のインク供給装置が構成されている。
図2を参照して、プリンタ10の電気的な系統を説明する。
図2は、図1のプリンタの電気的な系統を示すブロック図である。
ホストPC12から送信された記録データやコマンドはインターフェイスコントローラ102を介してCPU100に受信される。CPU100は、プリンタ10の記録データの受信、記録動作、ロ−ル紙Pのハンドリング等全般の制御を掌る演算処理装置である。CPU100では、受信したコマンドを解析した後に、記録データの各色成分のイメージデータをイメージメモリ106にビットマップ展開して描画する。記録前の動作処理としては、出力ポート114、モータ駆動部116を介してキャッピングモータ276とヘッドアップダウンモータ118を駆動し、各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yをキャッピング機構50から離して記録位置(画像形成位置)に移動させる。
続いて、出力ポート114、モータ駆動部116を介してロ−ル紙Pを繰り出すロールモータ(図示せず)、及び低速度でロ−ル紙Pを搬送する搬送モータ120等を駆動してロ−ル紙Pを記録位置に搬送する。一定速度で搬送されるロ−ル紙Pにインクを吐出し始めるタイミング(記録タイミング)を決定するための先端検知センサ(図示せず)でロ−ル紙Pの先端位置を検出する。その後、ロ−ル紙Pの搬送に同期して、CPU100はイメージメモリ106から対応する色の記録データを順次に読み出し、この読み出したデータを各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yに印字ヘッド制御回路112経由して(介して)転送する。
CPU100の動作はプログラムROM104に記憶された処理プログラムに基づいて実行される。プログラムROM104には、制御フローに対応する処理プログラム及びテーブルなどが記憶されている。また、作業用のメモリとしてワークRAM108を使用する。各印字ヘッド22K、22C、22M、22Yのクリーニングや回復動作時に、CPU100は、出力ポート114、モータ駆動部116を介してポンプモータ124を駆動し、インクの加圧、吸引等の制御を行う。
図3から図5までを参照して、プリンタ10に組み込まれたインク供給装置について説明する。
図3は、インクジェット方式画像形成装置に組み込まれたインク供給装置を示す模式図である。図4は、印字ヘッドをクリーニングする際の手順を示すフロー図である。図5は、インク吐出面からインクを拭き取る手順を示す模式図であり、(a)は拭き取り開始前を示し、(b)は、拭き取り終了直後を示し、(c)は、拭き取り終了後の待機状態を示す。図3では、印字ヘッド22Kにインクを供給したり、この印字ヘッド22Kを回復させたりするためのインク供給装置を示すが、他の印字ヘッド22C、22M、22Yについても同じ構成のインク供給装置が備えられている。また、図3と図5では、図1と図2に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
プリンタ10(図1参照)には、印字ヘッド22Kにインクを供給するインク供給装置60が組み込まれている。インク供給装置60は、プリンタ10の本体に着脱自在なインクタンク70と、このインクタンク70と印字ヘッド22Kとをつなぐインク供給路62の途中に配置されたサブタンク80などから構成されている。サブタンク80の下に印字ヘッド22Kが配置されている。
サブタンク80と印字ヘッド22Kは、2つのインク流路64,66で接続されて(つながれて)いる。サブタンク80はプリンタ10の本体装置フレ−ムに固定されており、インク流路64,66の一部はフレキシブルチューブ製である。このため、後述するように印字ヘッド22Kは移動できる。インク流路64には、印字ヘッド22Kをクリーニングする際に稼動するクリーニングポンプ68、所定のタイミングでインク流路64を開閉する待機バルブ69が取り付けられている。一方、インク流路66には、所定のタイミングでインク流路66を開閉する加圧バルブ67が取り付けられている。インク流路66のうち加圧バルブ67と下記の圧力調整ポンプ82の間の部分には、インク流路66内のインク圧力を検出する圧力検出センサ81が取り付けられている。
サブタンク80の内部には、印字ヘッド22Kの多数のノズル22Knに適正な圧力を付与するための圧力調整ポンプ82(本発明にいう圧力調整手段の一例である)が配置されている。この圧力調整ポンプ82はサブタンク80の底面のやや上方に位置しており、この底面から所定間隔離れている。圧力調整ポンプ82は、サブタンク80に貯められているインクに浸かっている状態である。サブタンク80の上方には、圧力調整ポンプ82を駆動させる駆動ユニット83が配置されており、この駆動ユニットは、CPU100(図2参照)によって制御されている。また、サブタンク80の上壁には、サブタンク80の内部圧力を大気圧にするための大気開放バルブ84が固定されている。この大気開放バルブ84を開放することにより、サブタンク80の内部圧力は大気圧に等しくなる。
また、サブタンク80には、このサブタンク80に貯められているインク(貯蔵インク)の液面レベルを検知する周知の液面検知センサ86が取り付けられている。液面検知センサ86が、サブタンク80内のインク液面が一定レベル以下になったと検知したときは、供給ポンプ72が稼動し始めてインクタンク70からインクが吸引されてサブタンク80に供給される。一方、液面検知センサ86が、サブタンク80内のインク液面が予め決められている上限レベルになったと検知したときは、供給ポンプ72が停止してインクの供給は停止される。
インクタンク70には、このインクタンク70内のインクの有無を検出する検出センサ(図示せず)が取り付けられている。また、プリンタ10の本体にインクタンク70を装着するときに接続されるエア−流路には、インクタンク70の内部圧力を大気圧にするための大気開放バルブ74が取り付けられている。
印字ヘッド22Kのクリ−ニング動作について説明する。
ここでいうクリ−ニング動作とは、印字ヘッド22Kのインク吐出品位を継続的に維持するために行われる動作をいい、経過時間や吐出状況等の条件を満たした場合、又は、画像品位に異状が見られる場合等に自動的に若しくは任意で実施される。
図4のフローに示すように、クリーニング動作は、クリーニング指令を受信することにより開始される(S401)。クリーニング指令を受信した後、大気開放バルブ84、加圧バルブ67、待機バルブ69が順次に開放される(S402〜S404)。続いて、クリーニングポンプ68が作動して(S405)、サブタンク80からインク流路64を経由して印字ヘッド22Kにインクが圧送される。このインクの圧送によって、記録動作中等にフィルタ−90のサブタンク80側に溜まった泡を再びサブタンク80へ押し流す。
クリーニングポンプ68を一定時間だけ作動させた後、加圧バルブ67を閉めて(S406)インク流路66を遮断する(閉じる)。これにより印字ヘッド22Kの液室22Krに大きな正圧力が加わる(作用する)。この大きな正圧力によって、印字ヘッド22Kの各ノズル22Knからはインクが排出されて、このノズル22Knやその周辺部に存在する泡やゴミ等の異物が除去される。
さらに一定時間経過後、クリーニングポンプ68を停止させ(S407)、待機バルブ69と大気開放バルブ84を順に閉じる(S408、S409)。なお、この状態では印字ヘッド22Kの各ノズル22Knの開口を含むフェイス面22Ksにインクが付着して汚れた状態である。この汚れを除去するために、図5に示すように、キャッピング機構50に固定されたワイパー52でフェイス面22Ksを拭く。この動作の際は、先ず、図5(a)に示すように、印字ヘッド22Kが回復キャップ54の上方に移動する(S410)。続いて、回復キャップ54が矢印B方向に移動することにより、図5(b)に示すように、フェイス面22Ksに付着しているインクなどの汚れがワイパー52で拭き取られる(S411)。この動作はワイピング動作と呼ばれる。ワイピング動作終了後は、図5(c)に示すように、印字ヘッド22Kは再びキャッピングされて待機状態となる(S412)。この待機状態にある印字ヘッド22Kはフェイス面22Ksを回復キャップ54でキャッピングされている(塞がれている)ので、ノズル22Knにあるインクの増粘が防止される。なお、印字ヘッド22Kから排出されたインク(廃インク)は回復キャップ54に受けられて吸引ポンプ92(図3参照)によって吸引される。この廃インクはフィルター94(図3参照)で濾過されて異物が除去された(スクリ−ニングした)後にインクタンク70に再び戻される。また、上記したワイピング動作だけが適宜のタイミングで実施されることがある。
図6から図8までを参照して、圧力調整ポンプ82によって印字ヘッド22K内の圧力を調整する技術について説明する。
図6は、サブタンクと印字ヘッドを詳細に示す拡大図である。図7は、圧力調整ポンプの羽根を示す上面図である。図8は、図7に示す羽根の回転数と印字ヘッド内のインクに作用する圧力との関係を示すグラフである。これらの図では、図3に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
上記した加圧バルブ67、待機バルブ69、大気開放バルブ84としては、図6に示すように、ソレノイドのプランジャー130に一体化されたバルブシ−ト132によってインク流路の遮断を行う電磁バルブが採用されるが、本発明においてはこれらの方式を何ら限定するものではなく他の方式のものを採用しても何ら問題無い。
記録時には印字ヘッド22Kに適正な負圧を付与する(印字ヘッド22Kのインク吐出口(ノズルの出口)においてインクのメニスカスが形成されるような圧力をインクに与える)必要がある。この場合、加圧バルブ67、大気開放バルブ84は開放状態にあり、待機バルブ69は密閉状態にある。この状態で圧力調整ポンプ82を駆動することにより、図7の矢印C方向に圧力調整ポンプ82の羽根82a(本発明にいう回転子の一例である)が回転し、この羽根82aの中心Cから羽面82bに沿ってインクは遠心力を受ける。つまり、圧力調整ポンプ82の回転軸中心部(中心Cの周辺部)は相対的に負圧となるので、サブタンク80の吸引口80aからインク流路66を介して印字ヘッド22Kに負圧を付与することができる。吸引口80aはサブタンク80の底壁に形成されており、圧力調整ポンプ82は吸引口80aから所定間隔離れた上方に配置されている。なお、羽根82aの回転数は、CPU100(図2参照)に制御されている。
上記のように、圧力調整ポンプ82を駆動させて羽根82aを矢印C方向に回転させるときに発生する遠心力によって、この圧力調整ポンプ82が印字ヘッド22K内のインクを、インク流路66と吸引口80aを経由してサブタンク80内に吸い込もうとし(実際に吸い込まれることはほとんど無い)、この結果、印字ヘッド22K内のインクに負圧(インク吐出口の外側周辺の大気圧よりも低い圧力)が与えられてインク吐出口においてインクのメニスカスが形成されることとなる。なお、羽根82aが矢印C方向とは反対方向に回転するように圧力調整ポンプ82を駆動させた場合は、サブタンク82内のインクが吸引口80aから押し出されようとするので、印字ヘッド22K内のインクに正圧(インク吐出口の外側周辺の大気圧よりも高い圧力)が与えられる。この結果、インク吐出口からはインクが排出される。
圧力調整ポンプ82の羽根82aが図7の矢印C方向に回転するときの回転数に応じて、図8に示すように、圧力調整ポンプ82が発生させる負圧の大きさが変動する。羽根82aが矢印C方向に速く回転するほど(単位時間当たりの回転数が多いほど)大きな負圧が発生するので、印字ヘッド22K内のインクは強い力でサブタンク82内に吸い上げられようとすることとなり、印字ヘッド22K内のインクに作用する負圧が大きくなる。この逆に、羽根82aが矢印C方向に遅く回転するほど(単位時間当たりの回転数が少ないほど)小さな負圧しか発生しないので、印字ヘッド22K内のインクは弱い力でサブタンク82内に吸い上げられようとすることとなり、印字ヘッド22K内のインクに作用する負圧が小さくなる。すなわち、印字ヘッド22Kに付与する負圧の大きさは圧力調整ポンプ82の回転数に応じて制御できるので、圧力調整ポンプ82を駆動させることにより、インク流路66を開放したままの状態で印字ヘッド22K内の圧力が調整されることとなる。
ところで圧力調整ポンプ82としては、一般的にタ−ボ形と分類されるポンプを使用することが望ましい。タ−ボ形ポンプとしては、本実施例で採用した遠心ポンプ形式や斜流形式、軸流形式などが挙げられる。これらはインク流路(液流路)を遮断する(閉じる)ことなく圧力を発生できるので、差圧に応じてインクがポンプを移動できる。例えば、印字ヘッド22Kからインクが吐出したときは、印字ヘッド22K内でインクが減少するので、印字ヘッド22Kから圧力調整ポンプ(遠心ポンプ)82までの間が減圧される。この場合、サブタンク80内のインクがインク流路66を経由して印字ヘッド22Kに供給される。これに対し、圧力調整ポンプ82として、いわゆる容積式に分類されるピストンポンプ等を用いた場合は、インクを圧送するためにインク流路66を遮断するので、インクがピストンポンプを通じて自由に移動できないばかりか、印字ヘッド22Kのインク吐出口から外気を容易に吸引してしまう。
図9と図10を参照して、待機モ−ドから記録動作までの手順を説明する。
図9は、待機モ−ドから記録動作までの手順を示すフロー図である。図10(a)は、回復キャップにキャッピングされた印字ヘッドを示す模式図であり、(b)は、記録動作中の印字ヘッドの位置を示す模式図である。
待機モ−ド時に印字指令を受信することにより(S901)、大気開放バルブ84が開放される(S902)。続いて、加圧バルブ67が開いてインク流路66が開放される(S903)。本実施例ではサブタンク80が印字ヘッド22Kの上方に配置されているので、大気開放バルブ84と加圧バルブ67が開くことにより印字ヘッド22Kのノズル22Knには水頭圧力h(図6参照)が作用し、サブタンク80からインク流路66を通って印字ヘッド22Kにインクが流れ込もうとする。ここで、圧力調整ポンプ82を作動させることにより(S904)、上記の負圧が発生するので、水頭圧力h(図6参照)が消滅して、さらに印字ヘッド22Kのノズル22Knには負圧が付与される(作用する)。この結果、上述したように、印字ヘッド22K内のインクに負圧が与えられてインク吐出口においてインクのメニスカスが形成されることとなる。
続いて、図4と図5を参照して説明したワイピング動作を実施し(S906)、その後、図10(b)に示すように、印字ヘッド22Kを降下させて記録位置に移動させる(S907)。上述したようにサブタンク80はプリンタ10の本体装置フレ−ムに固定されており、インク流路64,66はフレキシブルチューブ製であるので、印字ヘッド22Kが降下してもインク流路64,66は確保されたままである。また、印字ヘッド22Kが降下することにより水頭圧力による正圧力がさらに印字ヘッド22Kのノズル22Knに作用する(加わる)が、この増加を見込んだ負圧量を圧力調整ポンプ82の作動時にすでに発生させている。従って、ノズル22Knでは負圧が保たれる。
上記のように印字ヘッド22Kが降下して所定の記録位置に達した後、記録動作(画像形成)が実行される(S908)。この記録動作の終了後、図10(a)に示すように、印字ヘッド22Kは上昇して、回復キャップ54によってキャッピングされる(S909)。その後、圧力調整ポンプ82の作動を停止し(S910)、続いて、加圧バルブ67を閉めて(S911)、大気開放バルブ84を閉めて(S912)を閉めて再び待機モ−ドとなって、このフローを終了する(S913)。
ところで、記録動作中はノズル22Knからインクが吐出するので、ノズル22Kn内の負圧は上昇し、この上昇する負圧に起因する圧力差を利用してサブタンク80からノズル22Kn内にインクが引き込まれるように供給される。この場合、例えばノズル22Knから単位時間当たりに吐出されるインクの量(インク消費量)が急増したときは、サブタンク80からのインクの供給が追いつかず、ノズル22Kn内の負圧が上昇(負圧が大きくなる)傾向となるおそれがある。この逆に、ノズル22Knから単位時間当たりに吐出されるインクの量(インク消費量)が急減したときには、インクの慣性によってノズル22Kn内の負圧が下降(負圧が小さくなる)傾向になるおそれがある。このようなノズル22Kn内の負圧の変動(圧力変動)は、圧力調整ポンプ82の回転数を制御することにより抑制できる。この制御について説明する。
ノズル22Knから単位時間当たりに吐出するインクの量が低減していく場合は、圧力調整ポンプ82の回転数を上げる。これにより、印字ヘッド22Kからインクがサブタンク80に強く吸い上げられようとするので、印字ヘッド22K内の負圧(すなわち、ノズル22Kn内の負圧)が大きくなる(負圧が上昇する)。従って、インク吐出量の低減に伴う印字ヘッド22K内の負圧の下降が抑えられるので、印字ヘッド22K内を一定の負圧に保てる。
一方、ノズル22Knから単位時間当たりに吐出するインクの量が増加していく場合は、圧力調整ポンプ82の回転数を下げる。また、単位時間当たりのインクの吐出量が特に多い場合には圧力調整ポンプ82の作動を停止もしくは逆転させる。これにより、印字ヘッド22Kからインクがサブタンク80にあまり吸い上げられようとしない(場合によっては、サブタンク80から印字ヘッド22Kにインクが移動しようとする)ので、印字ヘッド22K内の負圧(すなわち、ノズル22Kn内の負圧)が小さくなる(負圧が下降する)。従って、印字ヘッド22K内が過度に負圧になることが防止される。上記のような制御をすることによりノズル22Knに常に適切な負圧を付与できる。
上記のような制御を実施するためには、印字ヘッド22K内の圧力の変動を検出するために圧力検出センサ81をインク流路66中に配置しておき、この圧力検出センサ81の検出値を圧力調整ポンプ82の駆動回路にフィ−ドバックさせる方法が考えられる。すなわち、圧力検出センサ81で検出された圧力に基づいて圧力調整ポンプ82の回転数を制御して、印字ヘッド22K内の圧力を調整する。この調整については、図11と図12を参照して詳細に説明する。
また、形成画像及びインク吐出の頻度(周波数)から圧力調整ポンプ82の最適な駆動テ−ブルを予め作成しておき、この駆動テ−ブルに基づいて圧力調整ポンプ82を駆動させる方法が考えられる。すなわち、印字ヘッド22Kから吐出されるインクの単位時間当たりの量に基づいて圧力調整ポンプ82の回転数を制御して、印字ヘッド22K内の圧力を調整する。なお、印字ヘッド22K内の圧力変動に起因するノズル22Knからのインク吐出状態の変化が形成画像の品位上問題のないレベルであれば、圧力調整ポンプ82は一定条件での作動を行ってもよい。
上記した圧力検出センサ81で検出された圧力に基づいて圧力調整ポンプ82の回転数を制御して、印字ヘッド22K内の圧力を調整する技術について図11と図12を参照して詳細に説明する。
図11は、図6のインク供給装置が動作する際の一例を示すタイムチャートである。図12は、図6のインク供給装置が動作する手順の一例を示すフロー図である。
先ず、図11を参照して、図6のインク供給装置の動作を、印字ヘッド22Kの印刷デューティと印字ヘッドに作用する圧力との観点から説明する。
印字ヘッド22Kからインクを吐出しない非吐出時の状態(印刷デューティOFFの状態)301にあって、圧力調整ポンプ82は印字ヘッド22Kをインク吐出動作可能な状態とするために、符号302で示すように圧力調整ポンプ82が一定圧力を発生するようにし、符号303で示すように印字ヘッド22Kの圧力を制御する。印字ヘッド22Kからインク吐出を開始する場合(符号304)は、このインク吐出に先立って圧力調整ポンプ82が発生する圧力を大気圧(0mmAq)に予め近づける(負圧を減らす)(符号306、305)。また、印刷が開始された後も、印刷デューティの変化に応じてポンプ発生圧力の調整を行う。これらにより、インク吐出による圧力変化を緩和し、負圧が好ましいインク吐出可能領域内307に制御されるようにする。ここで、大気圧に近づけてもインク吐出可能領域内307に収まらない場合は、圧力調整ポンプ82を正転(インク供給方向へ回転)させて、大気圧よりも高い圧力状態(正圧)311になるように制御する。逆に、印刷デューティが減少する場合(符号310)は、ポンプ発生圧力を負圧にする(符号309)。
以上のような印刷デューティに基づいて圧力調整ポンプ82の駆動を制御することにより、インクの慣性力に起因した印刷デューティの変化への応答の遅れによって不規則な圧力変化(符号308)は見られるものの、概ね負圧が好ましいインク吐出可能領域内307に制御されるようになる。
図12を参照して圧力制御の手順の一例を示す。この手順は、図2に示したプリンタの制御系の構成にあっては、ROM104に格納されたプログラム等に従ってCPU100が実行するものとすることができる。
まず、印刷データの有無を確認し(S1201)、印刷データがある場合は、圧力調整ポンプ82を回転させ始め(S1202)、印刷を開始する(S1203)。続いて、上記の圧力検出センサ81で圧力を検出する(S1204)。この検出された圧力が所定範囲内のときは、圧力調整ポンプ82をそのまま回転させて印刷を続行し、印刷が終了したか否かが判定される(S1205)。印刷が終了したと判定されたときは、このフローを終了する。印刷が終了していないと判定されたときは、S1204に戻って、再び、上記の圧力検出センサ81で圧力を検出する(S1204)。
S1204において検出された圧力が所定の下限値よりも高い場合は、印字ヘッド22K内の圧力が大気圧よりも高くなるおそれがあるので、圧力調整ポンプ82の回転数を上昇させることにより印字ヘッド22K内の圧力が上記の所定範囲内になるように制御し(S1206)、印刷が終了したか否かが判定される(S1205)。印刷が終了したと判定されたときは、このフローを終了する。印刷が終了していないと判定されたときは、S1204に戻って、再び、上記の圧力検出センサ81で圧力を検出する(S1204)。
S1204において検出された圧力が所定の下限値よりも低い場合は、印字ヘッド22K内の圧力が大気圧よりもかなり低くなりインクが吐出しないおそれがあるので、圧力調整ポンプ82の回転数を下げて印字ヘッド22K内の圧力が上記の所定範囲内になるように制御し(S1207)、印刷が終了したか否かが判定される(S1205)。印刷が終了したと判定されたときは、このフローを終了する。印刷が終了していないと判定されたときは、S1204に戻って、再び、上記の圧力検出センサ81で圧力を検出する(S1204)。
なお、以上のようなソフトウエアの処理によらず、画像データの構成ビットを計数するカウンタと、そのカウント値に基づいて圧力調整ポンプ82を駆動するモータの制御を行う手段とをハードウエアにより構成することもできる。また、印刷の進捗に応じて印刷デューティが変化した時に制御を行うのではなく、予め印刷データに基づいてポンプの制御曲線を定め、これに基づいてフィードフォワード的にポンプ制御を行うようにしてもよい。また、実際のヘッド圧力を検出する圧力検出センサ(サブタンク内の圧力がこれに実質的に等しいとみなされるのであれば圧力検出センサを用いてもよい)の検出出力に基づいて、局部フィードバックループによりポンプ制御を行うようにすることもできる。
上記した実施例1では、印字ヘッド22Kよりも上方にサブタンク80が配置されているが、本発明ではこのような配置に限定するものではない。この例として、印字ヘッド22Kよりも下方にサブタンク80が配置されたインク供給装置160について図13を参照して説明する。
図13は、実施例2のインク供給装置を示す模式図である。この図では、図3に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
実施例2のインク供給装置160では、印字ヘッド22Kよりも下方にサブタンク80が配置されている。このような位置関係であっても、印字ヘッド22K内を適正な負圧に保つために外部から正圧力を与えるような場合において、圧力調整ポンプ82を利用できる。ただし、圧力調整ポンプ82として遠心ポンプを使用したので、図3に示すサブタンク80の形状では印字ヘッド22Kに正圧力を与え難い。そこで、実施例2のサブタンク180では、サブタンク180の内部に、圧力調整ポンプ82を収容した小さな部屋(ケーシング)182を形成した。この部屋182には、サブタンク180内のインクが自由に流れ込んだり流れ出たりする。部屋182を構成する側壁には、インク流路66が直接に接続されている。これにより、圧力調整ポンプ82が遠心ポンプであっても軸流ポンプであっても、印字ヘッド22K内を適正な負圧に保つために外部から正圧力を与えられる。
また、上記のように印字ヘッド22Kとサブタンク80の位置関係に拘らず圧力調整ポンプ82によって印字ヘッド22K内を適切な負圧に保てるので、従来の水頭差による差圧に頼った装置等と比較して、サブタンク80の設置位置の規制を受けることがなく、装置の設計自由度も向上する。なお、実施例1と2では、圧力調整ポンプ82をサブタンク80内に配置したが、印字ヘッド22K内に圧力調整ポンプ82を配置しても上記と同様の効果を得られる。
本発明の実施例3について、図14を参照して説明する。
図14は、実施例3のインク供給装置を示す模式図である。この図では、図6に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
実施例1では圧力調整ポンプ82の羽根82a(図7参照)の回転数に対応させて、印字ヘッド22K内の負圧を制御した。実施例3のインク供給装置170では、このような制御をせずに、圧力調整ポンプ82の羽根82aをシャフト172に固定しておき、このシャフト172を上下動自在(矢印D方向に移動自在)に構成しておき、羽根82aの位置を変更する。この場合、羽根82aは駆動ユニット174によって回転するが回転数は一定である。
シャフト172にはラック172aが形成されており、このラック172aに噛み合ったピニオンギア172bが配置されている。このピニオンギア172bの回転はCPU(図2参照)によって制御されている。なお、駆動ユニット174の駆動力は、ギア174a,174bなどを介してシャフト172に伝達される。
実施例3では、羽根82aと吸引口80aのピッチ(羽根82aから吸引口80aまでの間隔)Qを変更させることにより印字ヘッド22K内の負圧を制御させている。羽根82aが一定の回転数で回転している場合、ピッチQが狭いときは、印字ヘッド22K内のインクをサブタンク80に吸い込もうとする力が強くなるので、印字ヘッド22K内には大きな負圧が作用する。一方、ピッチQが広いときは、印字ヘッド22K内のインクをサブタンク80に吸い込もうとする力が弱くなるので、印字ヘッド22K内には小さな負圧しか作用しない。このようにピッチQを狭くしたり広くしたりして、印字ヘッド22K内の負圧を一定に保つことができる。
本発明の実施例4について、図15から図18までを参照して説明する。
図15は、実施例4のインク供給装置を示す模式図である。図16は、サブタンクと印字ヘッドを詳細に示す拡大図である。これらの図では、図3と図6に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
上記した実施例では圧力調整手段として圧力調整ポンプ82を用いたが、実施例4のインク供給装置260では、圧力調整ポンプ82に代えて、シリンダ272やピストン274等を備えた圧力調整ユニット270を用いている。圧力調整ユニット270は印字ヘッド22K内の圧力を調整するものであり、サブタンク80に接続されている。圧力調整ユニット270のシリンダ272にはサブタンク80内のインクが出入りし、これにより印字ヘッド22K内の圧力を調整するように構成されている。
圧力調整ユニット270は、その内部にサブタンク80内のインクが出入りするシリンダ272、シリンダ272内を移動するピストン274、ピストン274を移動させるための駆動用モータ276、モータ276の駆動を伝えるウォームギア278、ウォームギア278に噛み合っているピニオン280、ピニオン280に噛み合っているラック282、ラック282の位置を検知するフォトインタラプタ284、ラック282の移動をピストン274に伝えるばね286から構成されている。シリンダ272とサブタンク80はインク流路272aで接続されている。ピストン274とシリンダ272は、印字ヘッド22Kからのインクが流出入される密閉空間を形成する。
画像形成中(記録時)においては、印字ヘッド22Kに適正な負圧を付与する必要がある。ラック282の先端面(ラック282のうちピストン274に最も近い面)が図16のBに位置した状態で、加圧バルブ67を開放すると共に、待機バルブ69及び大気開放バルブ84を密閉にすることにより、印字ヘッド22Kを含む流路が密閉された閉流路となる。この状態において、図16に示すように、ラック282を矢印X方向に移動させることにより、この移動に伴ってピストン274も矢印X方向に移動し、上記の密閉流路内の圧力が減圧されて印字ヘッド22Kのノズル内のインクが後退して円弧状のメニスカスが形成される。上記の密閉流路内は非圧縮性で満たされているのではなく、サブタンク80内に圧縮性のエアーが存在しているのでこの様に微小な圧力の調整が可能となる。なお、印字ヘッド22Kに付与する負圧量はピストン274の移動量に応じて制御される。
図17と図18を参照して、待機モ−ドから記録動作までの手順を説明する。
図17は、待機モ−ドから記録動作までの手順を示すフロー図である。図18(a)は、待機状態の圧力調整ユニットを示す模式図であり、(b)は、画像形成中の圧力調整ユニットを示す模式図である。
待機時においては、ラック282の先端面は、図18(a)に示す位置Aに存在してピストン274はシリンダ272の奥側の壁に接触している。また、待機時においては、待機バルブ69、加圧バルブ67、大気開放バルブ84は密閉状態(閉状態)にある。図17のフローは、印字指令を受信することにより起動し、先ず、大気開放バルブ84が開放されて(S1701)、同時にモータ276が始動する。モータ276の始動によってラック282が矢印X方向に移動し(S1702)、この移動に伴ってばね286が引張られてピストン274も矢印X方向に移動してシリンダ272内にインクIが充填される。
ラック282の先端面が図18(b)の位置Bに移動したことがフォトインタラプタ284によって検知されたとき(S1703)は、モータ276を停止させてラック282の移動を停止させる(S1704)。この場合、ラック282の移動に伴って変形したばね286が一定の長さ(ばね286に負荷が作用していないときの長さ)に戻ろうとするので、ピストン274を矢印X方向に引っ張る。この結果、図18(b)に示すように、ばね286は長さLとなる。続いて、大気開放バルブ84を密閉し(S1705)、加圧バルブ67を開放する(S1706)ことにより、印字ヘッド22Kを含む液流路が密閉された閉流路となる。なお、位置Bは、ラック282が後退して初期に負圧を発生できる位置である。また、モータ276の駆動を伝えるギアとしては、モータ276が停止した後にピストン274の移動に伴ってギアが移動しないようにウォームギア278を使用しているが、本発明においてはこれらの方式を何ら限定するものではなく他の方式のものを採用しても何ら問題ない。
上記した状態において、ラック282を矢印X方向に更に移動させる(S1707)。この移動によって、既に説明した負圧発生メカニズムに従って印字ヘッド22Kのノズルには負圧が発生する。この後、適切な負圧が発生する位置にラック282を停止させる(S1708)。この状態で印字ヘッド22Kをワイピング位置に移動させて(S1709)ワイピング動作を実施する(S1710)。このワイピング動作が終了した後、印字ヘッド22Kを降下させて記録位置に移動させる(S1711)。この移動後に記録動作が実行される(S1712)。
記録動作中はインクの吐出に伴って印字ヘッド22Kのノズル内は負圧となるので、ばね286がLよりも長くなる。ばね286の長さはセンサ(図示せず)によって常に検出されており、ばね286の長さがLから変化した場合は、長さLになるようラック282を移動させるようにモータ276が制御されている。この制御によって、印字による差圧分(ノズル内のインクに作用する負圧の変化分)を調整して印字ヘッド22Kのノズル内のインクには一定の負圧が作用する。ここでは、ばね286の長さLを検出して(監視して)ラック282の位置を調整した。しかし、例えば、消費されたインク量と負圧の変化の関係を表す移動テーブルを予め作成しておき、実際に印字に使用したインク量をドットカウントして消費されたインク量を検出し、この検出されたインク量と上記の移動テーブルとに基づいてラック282を移動させることにより、印字ヘッド22Kのノズル内のインクに一定の負圧が作用するように構成してもよい。
ところで、通常の印字中は上記のように制御するが、印字ヘッド22Kから単位時間当たりに吐出されるインクの量が急増することもあり、この逆に、印字ヘッド22Kから単位時間当たりに吐出されるインクの量が急減することもある。このようにインクの量が急増した場合は、印字ヘッド22Kにインクが十分に供給されず(インクの供給が追いつかず)、印字ヘッド22Kのノズル内の負圧が上昇する(負圧が一定の圧力よりも高くなる)傾向となるおそれがある。この逆に、上記のようにインクの量が急減した場合は、インクの慣性によって印字ヘッド22Kのノズル内の負圧が下降する(負圧が一定の圧力よりも低くなる)傾向になるおそれがある。このような負圧の変動(圧力変動)は、ラック282の位置を調整してばね286の長さLを調整することにより制御できる。
単位時間当たりに吐出されるインクの量(吐出量)が増加していく場合には、ラック282の位置を図18(b)に示す矢印Y方向に移動する。この逆に、単位時間当たりに吐出されるインクの吐出量が低減していく場合には、ラック282の位置を図18(b)に示す矢印X方向に移動する。また、単位時間当たりに吐出するインクの量が特に多い場合には、大気開放バルブ84を開放することにより、水頭差圧h(図16参照)によって印字ヘッド22Kのノズルにインクを積極的に供給できる(送り込める)ので、過度に負圧になることが防止される。このように制御することにより、印字ヘッド22Kのノズルに適切な負圧を常に作用させる(付与する)ことができる。
上記のように制御するためには、形成画像及びインクの吐出周波数に基づいて最適な圧力テーブルを予め作成しておき、この圧力テーブルに基づいてラック282の位置を制御する方法が考えられる。例えば、連続して印字する場合、次の画像を形成するために使用するインク量とシリンダ272内のインク量とを比較して、印字中にインク不足となることが事前に推測できたときは、ラック282を図18(a)に示す位置まで移動させ、その後、ラック282を図18(b)に示す位置まで移動させてインクを充填して印字することも可能となる。
また、インク流路66(図16参照)内のインク圧力を検出する圧力検出センサ81で検出された圧力を担持する信号を、モータ276の駆動回路にフィードバックさせてラック282の移動量を制御させる方法が考えられる。但し、圧力変動に起因する印字ヘッド22Kのノズルからのインク吐出状態の変化が形成画像の品位上問題ないレベルであれば、ばね286の長さLが一定になるような制御でよい。なお、上記したS1712で記録動作が実行された後は、印字ヘッド22Kが再び上昇してキャッピングされる(S1713)。その後、加圧バルブ67を密閉し(S1714)、大気開放バルブ84を開放し(S1715)、ラック282を図18(a)で示す位置に移動させ(S1716)、所定の位置で停止させ(S1717)、続いて、大気開放バルブ84を密閉して(S1718)印字動作が終了し、再び待機モードとなる。
上記のように印字ヘッド22Kとサブタンク80の位置関係に拘らず圧力調整ユニット270によって印字ヘッド22K内を適切な負圧に保てるので、従来の水頭差による差圧に頼った装置等と比較して、サブタンク80の設置位置の規制を受けることがなく、装置の設計自由度も向上する。なお、実施例4では、圧力調整ユニット270をサブタンク80に接続したが、印字ヘッド22K内に圧力調整ユニット270を接続しても上記と同様の効果を得られる。また、圧力調整ユニット270をサブタンク80の上部空間に接続して圧縮性の空気を制御してもよい。さらに、圧力調整ユニット270を独立させて配置する必要はなく、サブタンク80と一体型にしてもよい。さらにまた、圧力調整ユニット270の構成部品としてはピストン274やばね286等に限定するものではなく、シリンダ272内の容積を変化させる容積変化手段と、印字によるインク消費量に伴って上記の容積を変化させていく手段があればよい。
図19を参照して、本発明の実施例5を説明する。
図19は、実施例5のインク供給装置を示す模式図である。図19では、図16に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
実施例5のインク供給装置370の特徴は、接続棒372でピストン274とラック282を直接に接続した点にある。実施例4では、ばね286(図16参照)を介してラック282とピストン274を接続しておき、印字に伴うピストン274の移動によるばね286の変形(伸縮)によってラック282を移動させて負圧量が一定となるよう制御した。しかし、ばね286を使用しなくても、サブタンク80内のエアーの量を厳密に管理することにより、インク供給装置370の接続棒372でピストン274とラック282を直接に接続しておき、サブタンク80内のインクの量を制御して負圧量を制御することもできる。また、圧力検出センサ81に基づいて更に厳密な圧力制御が可能である。
図20を参照して、本発明の実施例6を説明する。
図20は、実施例6のインク供給装置を示す模式図である。図20では、図19に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
実施例6のインク供給装置470の特徴は、シリンダ472の直径を小さくした点にある。この直径の小さい部分には、この直径に合うピストン474を嵌め込んでいる。このシリンダ472のように直径を小さくすることにより、印字ヘッド22K内の圧力を更に微小に調整できる。また、圧力検出センサ81に基づいて更に厳密な圧力制御が可能である。
上記した各例では、インクを吐出する為のエネルギーとして発熱素子から発生される熱エネルギーを用いた、いわゆるバブルジェット記録方式を採用したインクジェット式印字ヘッドの場合を例に挙げて説明したが、他の方式(例えば、圧電素子を用いた方式等)のインクジェット式の印字ヘッドにも本発明を適用できることは明らかである。また、本発明のインク供給装置が組み込まれたプリンタを用いて記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置の機械的構成としては、印字ヘッドを搭載したキャリッジを移動させる間に記録を行うシリアル記録方式であっても、記録媒体の幅に対応した長さの印字ヘッドに対して記録媒体を相対的に移動させまがら記録を行うフルライン記録方式であってもよい。
本発明のインク供給装置が組み込まれたプリンタの一例を模式的に示す正面図である。 図1のプリンタの電気的な系統を示すブロック図である。 インクジェット方式画像形成装置に組み込まれたインク供給装置を示す模式図である。 印字ヘッドをクリーニングする際の手順を示すフロー図である。 インク吐出面からインクを拭き取る手順を示す模式図であり、(a)は拭き取り開始前を示し、(b)は、拭き取り終了直後を示し、(c)は、拭き取り終了後の待機状態を示す。 サブタンクと印字ヘッドを詳細に示す拡大図である。 圧力調整ポンプの羽根を示す上面図である。 図7に示す羽根の回転数と印字ヘッド内のインクに作用する圧力との関係を示すグラフである。 待機モ−ドから記録動作までの手順を示すフロー図である。 (a)は、回復キャップにキャッピングされた印字ヘッドを示す模式図であり、(b)は、記録動作中の印字ヘッドの位置を示す模式図である。 図6のインク供給装置が動作する際の一例を示すタイムチャートである。 図6のインク供給装置が動作する手順の一例を示すフロー図である。 実施例2のインク供給装置を示す模式図である。 実施例3のインク供給装置を示す模式図である。 インクジェット方式画像形成装置に組み込まれた実施例4のインク供給装置を示す模式図である。 図15の圧力調整ユニットやサブタンクを詳細に示す拡大図である。 待機モ−ドから記録動作までの手順を示すフロー図である。 (a)は、待機状態の圧力調整ユニットを示す模式図であり、(b)は、画像形成中の圧力調整ユニットを示す模式図である。 実施例5のインク供給装置を示す模式図である。 実施例6のインク供給装置を示す模式図である。
符号の説明
10 プリンタ
22K、22C、22M、22Y 印字ヘッド
60,160,170,260 インク供給装置
70 インクタンク
80 サブタンク
64,66 インク流路
67 加圧バルブ
68 クリーニングポンプ
69 待機バルブ
82 圧力調整ポンプ
82a 羽根
84 大気開放バルブ
172 シャフト
270,370,470 圧力調整ユニット
272 シリンダ
274 ピストン
282 ラック

Claims (19)

  1. インクを吐出する印字ヘッドに供給されるインクが貯められるインク容器と、該インク容器と前記印字ヘッドとをつなぐインク流路とを備え、前記インク容器から前記インク流路を経由して前記印字ヘッドにインクを供給するインク供給装置において、
    前記印字ヘッド内の圧力を調整する圧力調整手段を備えたことを特徴とするインク供給装置。
  2. 前記インク流路は、
    該インク流路を開閉するバルブが取り付けられたものであることを特徴とする請求項1に記載のインク供給装置。
  3. 前記インク流路内のインクに作用している圧力を検出する圧力検出センサを備え、
    前記圧力調整手段は、
    前記圧力検出センサで検出された圧力に基づいて、前記印字ヘッド内の圧力を調整するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のインク供給装置。
  4. 前記圧力調整手段は、
    前記印字ヘッドから吐出されるインクの単位時間当たりの量に基づいて、前記印字ヘッド内の圧力を調整するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のインク供給装置。
  5. 前記圧力調整手段は、
    遠心力を利用して流体に圧力を与えるものであることを特徴とする請求項1から4までのうちのいずれか一項に記載のインク供給装置。
  6. 前記圧力調整手段は、
    前記遠心力を発生させる回転子を備えたものであり、
    該回転子の回転数を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載のインク供給装置。
  7. 前記圧力調整手段は、
    前記回転子の位置が変更されるものであることを特徴とする請求項6に記載のインク供給装置。
  8. 前記回転子の位置を変更する位置変更手段を備えたことを特徴とする請求項6又は7に記載のインク供給装置。
  9. 前記インク容器は、
    所定の本体に着脱自在なインクタンクと前記印字ヘッドとをつなぐインク供給路の途中に配置された、所定量のインクが貯められるサブタンクであることを特徴とする請求項1から8までのうちのいずれか一項に記載のインク供給装置。
  10. 前記サブタンクは、
    該サブタンクに貯められているインクの液面が、前記印字ヘッドのインク吐出口よりも上に位置するように配置されたものであることを特徴とする請求項9に記載のインク供給装置。
  11. 前記圧力調整手段は、
    前記サブタンクの内部に配置されたものであることを特徴とする請求項9又は10に記載のインク供給装置。
  12. 前記圧力調整手段は、
    前記印字ヘッドの内部に配置されたものであることを特徴とする請求項1から10までのうちのいずれか一項に記載のインク供給装置。
  13. 前記圧力調整手段は、
    前記インク容器に接続されたシリンダと、
    このシリンダの容積を変化させるピストンとを備えたことを特徴とする請求項1に記載のインク供給装置。
  14. 前記シリンダは、前記ピストンの移動に伴って前記インク容器からインクが出し入れされるものであることを特徴とする請求項13に記載のインク供給装置。
  15. 前記ピストンを移動させるモータと、
    該モータの駆動力を前記ピストンに伝達するギアとを備えたことを特徴とする請求項13又は14に記載のインク供給装置。
  16. 前記シリンダは、前記ピストンの移動に伴って前記インク容器から空気が出し入れされるものであることを特徴とする請求項13に記載のインク供給装置。
  17. 前記インク流路内のインクに作用している圧力を検出する圧力検出センサを備え、
    前記圧力調整手段は、
    前記圧力検出センサで検出された圧力に基づいて前記シリンダの容積を変えて前記印字ヘッド内の圧力を調整するものであることを特徴とする請求項13から16までのうちのいずれか一項に記載のインク供給装置。
  18. 前記圧力調整手段は、前記印字ヘッドに接続されたものであることを特徴とする請求項13から17までのうちのいずれか一項に記載のインク供給装置。
  19. 前記圧力調整手段は、前記インク流路を開放したままの状態で前記印字ヘッド内の圧力を調整するものであることを特徴とする請求項1から18までのうちのいずれか一項に記載のインク供給装置。
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