JPWO2010150437A1 - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
ガター等に残ったインクが漏れ出すことを防止する。インクを貯留するためのインク容器と、前記インクをインク粒子として吐出して被印字物に印字を行うためのノズルと、前記インク容器から前記ノズルに前記インクを供給するためのインク供給部と、前記ノズルより吐出した前記インク粒子のうち、印字に使用しない前記インク粒子を前記インク容器に回収するためのガターと、このガターで回収した前記インク粒子を前記インク容器に返送するためのインク回収流路と、このインク回収流路に設置され、前記インクを前記インク容器に回収するためのインク回収部とを含むインクジェット記録装置であって、前記インク回収流路を介して前記インク粒子とともに返送されたガスを分離するための気液分離部と、前記ガターに前記ガスを供給するためのガス供給流路と、前記気液分離部から外部に前記ガスを放出するための大気開放流路とを有する。
Description
本発明は、インクジェット記録装置に関する。
ノズルよりインクを噴出して印字を行うインクジェット記録装置においては、一旦、ノズルより吐出したインクを回収して再利用する場合、インクの物性を保つために、揮発して失われたインクの溶剤を補充する必要がある。
特許文献1には、インク溶剤成分の揮散を抑え、インク劣化の少ないインク循環系を提供することを目的として、荷電変調形インクジェット記録装置において、インクタンクからノズルへ、インクを加圧供給するインク供給系と該ノズルより噴射されるインクのうち、印字に供せられないインク粒子を回収するガターと該ガターへのインクへのインクをインクタンクへ吸引回収するインク回収系とにより構成されるインク循環系において、前記ガターからインクと共に吸引回収される、インクの溶剤分を含むエアを前記ガターへ循環させることを特徴とするインクジェット記録装置が開示されている。
特許文献2には、荷電変調形インクジェット記録装置において、ノズルより噴出したインク粒子群のうち、印字に使用しないインク粒子を回収するガターにおいて、印字中にガター内壁を洗浄液により洗浄可能としたことを特徴とするインクジェット記録装置用ガターが開示されている。
特許文献3には、ノズルから噴出したインク粒子を帯電して偏向させたインク粒子で印字を行うインクジェット記録装置において、前記ノズルと印字に使用されないインク粒子を捕集するガターとを有する印字ヘッドと、この印字ヘッドにインクを供給する流路と前記ガターから回収したインクが流れる流路とに接続して、前記ガターより回収したインクを貯留するインク容器とこのインク容器からインクを送出する供給ポンプとを有する本体と、を有し、前記印字ヘッド内部に前記ガターとインク容器とに接続するエジェクタを設けたインクジェット記録装置が開示されている。
特許文献1においては、インクジェット記録装置の停止に伴うインク回収ポンプの停止時に、インクの溶剤分を含むエア(溶剤ガス)を前記ガターへ循環させるエア循環パイプ(溶剤ガスの供給流路)の内圧は、エア循環パイプの流体抵抗のために徐々に大気圧まで低下する。そのため、インクの回収が停止した後、ガターに溶剤ガスが供給され続け、ガターの内部に残ったインクが溶剤ガスによりガターより押し出され、ガター周辺をインクで汚す点で改善の余地が残されていた。
本発明の目的は、ガター等に残ったインクが漏れ出すことを防止することにある。
上記課題を解決するために、本発明のインクジェット記録装置は、インクを貯留するためのインク容器と、前記インクをインク粒子として吐出して被印字物に印字を行うためのノズルと、前記インク容器から前記ノズルに前記インクを供給するためのインク供給部と、前記ノズルより吐出した前記インク粒子のうち、印字に使用しない前記インク粒子を前記インク容器に回収するためのガターと、このガターで回収した前記インク粒子を前記インク容器に返送するためのインク回収流路と、このインク回収流路に設置され、前記インクを前記インク容器に回収するためのインク回収部とを含むインクジェット記録装置であって、前記インク回収流路を介して前記インク粒子とともに返送されたガスを分離するための気液分離部と、前記ガターに前記ガスを供給するためのガス供給流路と、前記気液分離部から外部に前記ガスを放出するための大気開放流路とを有することを特徴とする。
本発明のインクジェット記録装置は、前記気液分離部を前記インク容器に設けたことを特徴とする。
本発明のインクジェット記録装置は、前記ガス供給流路と前記大気開放流路とは、それぞれ独立した流路であることを特徴とする。
本発明のインクジェット記録装置は、前記大気開放流路に弁を設けたことを特徴とする。
本発明のインクジェット記録装置は、前記ガス供給流路に弁を設けたことを特徴とする。
本発明のインクジェット記録装置は、前記大気開放流路及び/又は前記ガス供給流路に設けた前記弁が二方弁であることを特徴とする。
本発明のインクジェット記録装置は、前記大気開放流路の前記弁を開放した後に前記インク回収部による前記インクの回収を停止するための制御部を設けたことを特徴とする。
本発明のインクジェット記録装置は、前記ガス供給流路の前記弁を閉止した後に前記インク回収部による前記インクの回収を停止するための制御部を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、回収ポンプ動作中にガターへの溶剤ガスの供給を停止できるため、ガター内部に回収されずに残ったインクが、溶剤ガスによりガターから流出することがなく、回収ポンプ停止後にガター周辺をインクで汚すことを防止できる。
本発明は、ノズルよりインクを噴出し、印字を行うインクジェット記録装置に関する。
以下、発明の実施形態について図面に従って説明する。
まず、図6にインクジェット記録装置の本体概観を示す。
制御系や循環系を収納した本体600とインク粒子を噴出する印字ヘッド610と、本体600と印字ヘッド610を結ぶケーブル620で構成されている。ケーブル620の長さは4mである。本体600には、ユーザが印字内容や印字仕様等の入力及び制御内容や装置運転状況等の表示が可能なタッチパネル式液晶パネル630がある。印字ヘッド610の内部には、インク粒子を作成するノズルやインク粒子を帯電・偏向するための電極類が納められおり、ステンレスのカバーで覆われている。印字ヘッド610先端にはインク粒子が通過可能な開口部640がある。本体600の下部には開閉可能なふた670があり、ここから内部メンテナンスを行う。
つぎに、本体600の内部構成について図7を用いて説明する。
本体600上部には制御回路645等の電気系部品が配置されている。本体下部680には、電磁弁650、ポンプユニット655等の循環系制御部品が配置されており、本体下部660にはノズルに供給するインクを貯めたインク容器1が納められている。ふた670は開閉可能で、インク容器1を本体600から引き出せるようになっており、インクや溶剤の補給、廃棄等のメンテナンスが容易にできるように構成されている。
つぎに、本発明に関わるインクジェット記録装置の動作について図1及び図8を用いて説明する。
図1は、本発明による第一の実施例のインクジェット記録装置におけるインクおよび溶剤ガスの流路系統を示す概略構成図である。また、図8は、本発明のインクジェット記録装置のガターを示す断面図である。
図1において、インクやガスのインク容器1への流入・インク容器1からの流出は、インク容器1に接続されたインク供給流路21、インク回収流路22、排気循環流路23(ガス供給流路とも呼ぶ。)、圧抜き流路24(大気開放流路とも呼ぶ。)を通して行われる。本実施例においては、排気循環流路23と圧抜き流路24とは、別々に設けられている。すなわち、排気循環流路23と圧抜き流路24とは、それぞれ独立した流路を構成している。なお、図9に示す変形実施例のように、圧抜き流路24を排気循環流路23から分岐させる構成としてもよい。
インク供給流路21は、インク容器1、インクを圧送する供給ポンプ2(インク供給手段又はインク供給部と呼んでもよい。)、流路の開閉を行う供給弁33、インク圧力を調節する調圧弁3、供給インクの圧力を計測する圧力計4、フィルタ5を含む構成であり、インク容器1のインクを所定の圧力にてノズル6に供給する。
ノズル6より吐出するインク粒子8は、帯電電極7で帯電され、5kVの高電圧が印加された高圧電極9と接地されたグランド電極10との間を飛翔する。高圧電極9とグランド電極10との間に静電界が形成されているため、帯電したインク粒子8Aは、その帯電量に応じて偏向され、被印字物12に付着し、印字が行われる。印字に使用しないインク粒子8Bは、ガター11に取り込まれて回収される。
図8において、ガター11は、印字に使用しないインク粒子8Bを取り込む第一流路41と、インク回収流路22に接続している第二流路43と、第一流路41と第二流路43を接続する流路曲部42と、排気循環流路23と第一流路41を接続する第三流路44からなる。印字に使用しないインク粒子8Bは、第一流路41を通って、流路曲部42に衝突し、液膜状に濡れ拡がる。濡れ拡がったインクは、回収ポンプ14により発生した負圧により吸引され、第二流路43からインク回収流路22へ吸引される。
ここで、回収ポンプ14は、インク回収手段又はインク回収部と呼ぶこともできる。
なお、本実施例で用いた回収ポンプ14はダイヤフラム式ポンプであり、エア流量150ml/分で吸引できるため、第一流路41内をインクで濡らすことはあっても、ガター11からインクを漏らすことなくインク容器1に回収できる。
第三流路44は、排気循環流路23から流入する溶剤ガスを第一流路41に供給する。第三流路44は第一流路41からのインクの浸入を防止するために、絞り44bを有した段付流路構造をしている。本実施例では、第三流路44の流路44aの内径1mm、絞り44bの内径0.3mmとし、排気循環流路23へのインク浸入を防止している。
図1において、インク回収流路22は、インクの回収中に混入した異物を取り除くフィルタ13、ガター11に負圧を発生させる回収ポンプ14、インク回収流路の開閉を行う回収弁34を含む構成であり、ガター11で取り込んだインクをインク容器1に回収する。回収弁34は電磁式二方弁であり、インク回収時は開放している。なお、回収弁34は、インク回収流路22にあればよく、本体600だけでなく印字ヘッド610内にあってもよい。ガター11では、インクとともに排気循環経路23から供給される溶剤ガスを吸い込むため、インク回収流路22内では気液混合状態で回収されるが、インク容器1でインクと溶剤ガスは分離する。すなわち、インク容器1は、気液分離機能を備えており、気液分離部と呼ぶこともできる。また、気液分離部をインク容器1に設けたと言うこともできる。
なお、回収弁34は流量調整機能を有する流量調整弁であってもよい。
インク容器1は、排気循環流路23以外に溶剤ガスが漏れ出ることのないように密閉されているため、溶剤ガスはインク液面30の上方に導入口が設置された排気循環流路23に導かれる。また、インク容器1に回収されたインクは、インク液面30の下方に導入口が設置されたインク供給流路21から供給ポンプ2により吸い出され、ノズル6に供給される。なお、本実施例では、インク回収流路22の出口(チューブ端)は、液面30の上方に設置したが、下方であってもよい。
排気循環流路23は、インク容器1とガター11とを連通する流路であり、インク容器1で回収したインクから分離した溶剤ガスをガター11に供給する。本実施例では、排気循環流路23に使用した接続チューブは内径2mm、長さ4mのテフロン(登録商標)チューブで、インク容器1とガター11とを接続している。
ここで、ガター11に供給される溶剤ガスは、インク容器1の内部から供給されるため、溶剤ガス中の溶剤の蒸気圧はほぼ飽和蒸気圧に達している。このため、ガター11で回収されたインク粒子8Bからの溶剤の蒸発を抑制することができる。
圧抜き流路24は、流路の開閉を行う圧抜き弁101を持っている。本実施例では、圧抜き流路24に使用した接続チューブは内径2mm、長さ0.5mのテフロン(登録商標)チューブを使用し、インク容器1側のチューブ端はインク液面30の上方に、大気側のチューブ端は本体600の外に露出させている。圧抜き弁101は電磁式二方弁であり、開放することで溶剤ガスをインク容器1から本体600の外部に放出する。ノズル6よりインクを吐出している場合は、圧抜き弁101は通常閉止している。
なお、圧抜き弁101は流量調整機能を有する流量調整弁であってもよい。
つぎに、インクジェット記録装置の制御回路645について図5を用いて説明する。
CPU300は、本実施例のインクジェット記録装置の制御を司る中央演算処理装置である。ROM310は、CPU300が動作するのに必要なプログラムや制御データを記憶する読み出し専用のメモリである。RAM305は、プログラム実行途上でCPU300が扱うデータ等を一時的に記憶する書き換え可能なメモリである。バスライン380はCPU300からのデータ、アドレス信号、コントロール信号全てを含む信号ラインである。インターフェース回路315は、データ、アドレス信号、コントロール信号等の入出力を仲介する。
ポンプ制御回路320は、CPU300からの命令に基づいて供給ポンプ2、回収ポンプ14の動作制御を行う。電磁弁制御回路340は、CPU300からの命令に基づいて供給弁33、回収弁34、圧抜き弁101等の電磁弁の動作制御を行う。励振源370はノズル動作条件に基づいた励振信号を作成し、ノズル6にある圧電アクチュエータ(図示せず)を駆動する。記録信号源360は入力された印字データに基づいて各インク粒子の記録信号及び印字有無情報を作成後、RAM305に保存し、CPU300からの命令に基づいて帯電電極7に記録信号を印加する。
ここで、溶剤ガスの流れについて図2を用いて説明する。
図2は、本発明による第一の実施例のインクジェット記録装置の回収停止時におけるポンプ、弁等の状態を示すタイミングチャートである。本図において、横軸は切り替え操作等の時刻を示し、縦軸は、回収ポンプ14、回収弁34、圧抜き弁101、圧力25及び26の状態を示す。
印字動作中におけるインク噴出モードでは、回収ポンプ14が運転、回収弁34が開放状態、圧抜き弁101は閉止状態である。この時、溶剤ガスはインク容器1から排気循環流路23のみに流れ、ガター11からインク回収流路22によりインク容器1に回収される。本実施例では、インク容器1内の圧力25(P1)、および排気循環流路内の圧力26(P2)は、大気圧より数十kPa程度高い状態である。このほか、インク噴出モードでは、供給ポンプ2が運転状態にあり、供給弁33が開放状態にある。
つぎに、インクの噴出を停止する回収停止モードの動作について説明する。
インク噴出モードから停止モードに移行するT0では、供給ポンプ2を停止し、供給弁33を閉止することにより、ノズル6からのインク噴出が停止する。
本実施例の場合、圧抜き流路24の流体抵抗は、ガター11の絞り44bを有する排気循環流路23より十分小さい。そのため、圧抜き弁101を開放することで、インク容器1の溶剤ガスは圧抜き流路24から大気中に流れ、インク容器1の圧力25(P1)、排気循環経路23の圧力26(P2)は瞬時(数ms(ミリ秒)以下)に大気圧となる。よって、T0とT1の時間は、圧力25、26が大気圧となるまでの応答時間(数ms以下)以上であればよいので、本実施例では1秒とし、インク漏れが無いことを確認している。
つぎに、インク容器1や排気循環流路23の圧力が大気圧に低下した後のT1で回収弁34を閉止し、さらにT2で回収ポンプ14を停止させて、回収動作を停止する。この時、圧抜き弁101が開放されているので、圧力25(P1)、26(P2)は大気圧であり、排気循環流路23および圧抜き流路24での溶剤ガスは静止している。よって、第一流路41に残ったインクが溶剤ガスによりガター11からこぼれ出すことはない。
最後に、排気循環流路23、インク容器1、インク回収流路22が大気圧状態のまま、T3で圧抜き弁101を閉止し、T4で回収停止モードを終了し、装置停止となる。
本実施例では、T1からT2までの時間、T2からT3までの時間、及びT3からT4までの時間は、回収ポンプ14、回収弁34、圧抜き弁101の応答時間以上の1秒に設定し、問題ないことを確認している。
図3は、実施例1での圧抜き経路24を用いないで、本発明であるインクジェット記録装置の発明効果を得るための第二の装置構成である。
以下、実施例1と異なる構成について説明する。
インク容器1とガター11とを結ぶ排気循環流路22には、排気循環流路の開閉が可能な封止弁102がある。封止弁102は、電磁式二方弁であり、開放状態でインク容器1とガター11が連通し、インク容器1から溶剤ガスをガター11に供給できるが、閉止状態でインク容器1からの溶剤ガスはガター11に供給できない。
なお、封止弁102は流量調整機能を有する流量調整弁であってもよい。
ここで、運転モードにおける溶剤ガスの流れについて図4を用いて説明する。
印字動作中におけるインク噴出モードでは、回収ポンプ14が運転、回収弁34が開放状態、封止弁102は開放状態である。この時、溶剤ガスはインク容器1から排気循環流路23のみに流れ、ガター11からインク回収流路22によりインク容器1に回収される。実施例1と同様に、インク容器1内の圧力25(P1)、および排気循環流路内の圧力26(P2)は、大気圧より数十kPa程度高い状態である。このほか、インク噴出モードでは、供給ポンプ2が運転状態にあり、供給弁33が開放状態にある。
つぎに、インクの噴出を停止する回収停止モードの動作について説明する。
インク噴出モードから停止モードに移行するt0では、供給ポンプ2を停止し、供給弁33を閉止することにより、ノズル6からのインク噴出が停止する。そして、封止弁102を閉止状態とするため、インク容器1からの溶剤ガスのガター11への流れは遮断される。これにより、排気循環流路23の封止弁102とガター11の間の圧力26(P2)は、絞り44bによる流体抵抗のため、溶剤ガスをガターに供給しながら徐々に(数秒程度以下)大気圧まで低下する。ただし、回収弁34は開放状態で、回収ポンプ14は運転しているので、ガター11からのインク回収は継続中で、ガター11よりインクが漏れ出すことはない。
よって、t0からt1までの時間は、圧力26が大気圧となるまでの応答時間(3秒程度)以上であればよいので、本実施例では5秒とし、インク漏れが無いことを確認している。
インク容器1内の圧力25(P1)は、回収弁34を閉止するt1まで上昇するが、その後、圧力は一定となる。また、圧力26(P2)はt1以降、大気圧であるため、排気循環流路23からガター11への流れは静止しており、t2で回収ポンプ14の停止後においても、ガター11に残ったインクが溶剤ガスによりガター11からこぼれ出すことはない。
最後に、圧力26(P2)が大気圧状態のまま、t2で回収ポンプ14を停止し、t3で回収停止モードを終了し、装置停止となる。
なお、t3で封止弁102を一旦開閉動作させ、インク容器1の圧力25(P1)を大気圧に低減させて装置停止としてもよい。
本実施例では、t1からt2までの時間及びt2からt3までの時間は、回収ポンプ14、回収弁34、封止弁102の応答時間以上の1秒に設定し、問題ないことを確認している。
また、回収停止モードを終了し、装置を停止した状態では、供給弁33、回収弁34及び封止弁102を閉止してあるため、回収弁34から封止弁102の流路内にあるインク溶剤の蒸発による溶剤ガスの漏れを低減することができる。したがって、溶剤の消費量を低減するとともに、装置周辺の溶剤ガス濃度の低減により作業環境を改善することができ、かつ、大気中への溶剤ガスの放出を低減することにより大気汚染及び地球温暖化の防止に寄与することができる。
すなわち、本発明によれば、ガター等に残ったインクが漏れ出すことを防止するとともに、溶剤の蒸発による溶剤ガスの漏れを低減することができる。
1:インク容器、2:供給ポンプ、5:フィルタ、6:ノズル、7:帯電電極、8:インク粒子、11:ガター、14:回収ポンプ、21:インク供給流路、22:インク回収流路、23:排気循環流路、24:圧抜き流路、34:回収弁、101:圧抜き弁、102:封止弁。
Claims (8)
- インクを貯留するためのインク容器と、前記インクをインク粒子として吐出して被印字物に印字を行うためのノズルと、前記インク容器から前記ノズルに前記インクを供給するためのインク供給部と、前記ノズルより吐出した前記インク粒子のうち、印字に使用しない前記インク粒子を前記インク容器に回収するためのガターと、このガターで回収した前記インク粒子を前記インク容器に返送するためのインク回収流路と、このインク回収流路に設置され、前記インクを前記インク容器に回収するためのインク回収部とを含むインクジェット記録装置であって、前記インク回収流路を介して前記インク粒子とともに返送されたガスを分離するための気液分離部と、前記ガターに前記ガスを供給するためのガス供給流路と、前記気液分離部から外部に前記ガスを放出するための大気開放流路とを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
- 前記気液分離部を前記インク容器に設けたことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
- 前記ガス供給流路と前記大気開放流路とは、それぞれ独立した流路であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記大気開放流路に弁を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記ガス供給流路に弁を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記大気開放流路及び/又は前記ガス供給流路に設けた前記弁が二方弁であることを特徴とする請求項4又は5に記載のインクジェット記録装置。
- 前記大気開放流路の前記弁を開放した後に前記インク回収部による前記インクの回収を停止するための制御部を設けたことを特徴とする請求項4又は6に記載のインクジェット記録装置。
- 前記ガス供給流路の前記弁を閉止した後に前記インク回収部による前記インクの回収を停止するための制御部を設けたことを特徴とする請求項5又は6に記載のインクジェット記録装置。
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