JP2019064088A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェット印刷装置において、簡素な構成で、インクに混入する異物の除去性能を高める。【解決手段】インクジェット印刷装置1は、インクを吐出するインクジェットヘッド2と、このインクジェットヘッド2によって消費されなかったインクIKをインクジェットヘッド2へ再供給するための循環経路(集合器18、インク循環管29、負圧タンク19、インク循環管30、加圧タンク11、インク循環管28、及び分配器17)と、循環経路を循環するインクIKに混入した異物を吸着するマグネット52と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、インク循環式のインクジェット印刷装置に関する。
従来、インクを吐出するノズルを有するインクジェットヘッドと、このインクジェットヘッドによって消費されなかったインクをインクジェットヘッドへ再供給するための循環経路と、を備えるインクジェット印刷装置が知られている。
このようなインク循環式のインクジェット印刷装置において、インクに混入した異物を除去するフィルタを備えるインクジェット印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、上記のフィルタによって除去された異物をフィルタから取り除くチューブポンプを備えるインクジェット印刷装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第2992754号公報 特開2001−315357号公報
ところで、インクに混入する異物は、例えば、上述のインクの循環経路においてインクを流すためのインクポンプの動作磨耗により発生する鉄粉などである。このような異物が、インクジェットヘッドに設けられたノズル内に入り込むと、ノズルが詰まり、ノズルによるインクの吐出性能が悪化する。
しかしながら、上述のようにフィルタが配置されていても、フィルタのメッシュサイズ以下の異物はフィルタを通過する。なお、流路抵抗を考慮すると、フィルタのメッシュサイズを鉄粉等の異物を確実に除去できるほどに小さくするのは困難である。
また、上述のように、フィルタから異物を取り除くチューブポンプが配置されると、インクジェット印刷装置の循環経路の構造が複雑になり、それに伴いコストも高くなる。しかも、フィルタから異物を取り除いたとしても、上述のように、フィルタによって異物を確実に除去するのは困難である。
本発明の目的は、簡素な構成で、インクに混入する異物の除去性能を高めることができるインクジェット印刷装置を提供することである。
1つの態様では、インクジェット印刷装置は、インクを吐出するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドによって消費されなかったインクを前記インクジェットヘッドへ再供給するための循環経路と、前記循環経路を循環するインクに混入した異物を吸着するマグネットと、を備える。
前記態様によれば、簡素な構成で、インクに混入する異物の除去性能を高めることができる。
一実施の形態に係るインクジェット印刷装置を示す構成図である。 一実施の形態における加圧タンクを示す構成図である。 図2のIII−III断面図である。 一実施の形態におけるマグネット付きネジを示す図である。 一実施の形態における、異物が付着したマグネット付きネジを示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係るインクジェット印刷装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施の形態に係るインクジェット印刷装置を示す構成図である。なお、以下の説明における上下方向は例えば鉛直方向である。
図1に示すように、インクジェット印刷装置1は、インクジェットヘッド2と、インク循環部3と、インク補給部4と、制御部5と、マグネット付きネジ50と、フィルタ60と、を備える。
インクジェットヘッド2は、複数のヘッドモジュール7を有し、インク循環部3により供給されるインクIKを吐出する。ヘッドモジュール7は、インクIKを貯留するインクチャンバ(図示せず)と、インクを吐出する複数のノズル(図示せず)とを有する。インクチャンバ内には、ピエゾ素子(図示せず)が配置されている。ピエゾ素子の駆動により、ノズルからインクIKが吐出される。
インク循環部3は、インクIKを循環させつつインクジェットヘッド2にインクIKを供給する。インク循環部3は、加圧タンク11と、加圧タンク大気開放弁12と、加圧タンク大気開放管13と、加圧タンク圧力調整弁14と、加圧タンク圧力調整管15と、加圧側圧力センサ16と、分配器17と、集合器18と、負圧タンク19と、負圧タンク大気開放弁20と、負圧タンク大気開放管21と、負圧タンク圧力調整弁22と、負圧タンク圧力調整管23と、負圧側圧力センサ24と、インクポンプ25と、エアポンプ26と、エアポンプ用配管27と、インク循環管28〜30とを備える。
加圧タンク11は、後述する循環経路(集合器18、インク循環管29、負圧タンク19、インク循環管30、加圧タンク11、インク循環管28、及び分配器17)におけるインクポンプ25の下流側で且つインクジェット2の上流側に配置されたタンクの一例である。詳しくは後述するが、図2及び図3に示すように、加圧タンク11は、循環経路の一部であるインク循環管30からインクIKが流入する流入口11aと、この流入口11aから流入するインクIKをマグネット52に向けてガイドする例えば筒状のガイド11bと、を有する。
加圧タンク11は、インクジェットヘッド2へ供給されるインクIKを貯留する。加圧タンク11のインクIKは、インク循環管28および分配器17を介してインクジェットヘッド2に供給される。加圧タンク11内には、インクIKの液面上に空気層が形成されている。加圧タンク11は、インクジェットヘッド2より低い位置(下方)に配置されている。
加圧タンク11には、加圧タンク液面センサ36が設けられている。加圧タンク液面センサ36は、加圧タンク11内のインクIKの液面高さが基準高さに達しているか否かを検出するためのものである。加圧タンク液面センサ36は、加圧タンク11内のインクIKの液面高さが基準高さ以上である場合に「オン」を示す信号を出力し、基準高さ未満である場合に「オフ」を示す信号を出力する。
加圧タンク大気開放弁12は、加圧タンク11を密閉状態(大気から遮断した状態)と大気開放状態(大気に通じた状態)との間で切り替えるために、加圧タンク大気開放管13内の空気の流路を開閉する。加圧タンク大気開放弁12は、加圧タンク大気開放管13の途中に配置されている。
加圧タンク大気開放管13は、加圧タンク11を大気開放するための空気の流路を形成する。加圧タンク大気開放管13は、一端が加圧タンク11の空気層に接続され、他端が大気に通じている。
加圧タンク圧力調整弁14は、加圧タンク11内の圧力を調整するために、加圧タンク圧力調整管15内の空気の流路を開閉する。加圧タンク圧力調整弁14は、加圧タンク圧力調整管15の途中に設けられている。
加圧タンク圧力調整管15は、加圧タンク11内の圧力調整のための空気の流路を形成する。加圧タンク圧力調整管15は、加圧タンク大気開放管13よりも流路抵抗が大きいパイプからなる。具体的には、加圧タンク圧力調整管15は、加圧タンク大気開放管13よりも細いパイプからなる。加圧タンク圧力調整管15は、一端が加圧タンク11の空気層に接続され、他端が大気に通じている。
加圧側圧力センサ16は、加圧タンク11内の圧力を検出する。
分配器17は、インク循環管28を介して加圧タンク11から供給されるインクIKを、インクジェットヘッド2の各ヘッドモジュール7に分配する。
集合器18は、インクジェットヘッド2によって消費されなかったインクIKを各ヘッドモジュール7から集める。集合器18により集められたインクIKは、インク循環管29により負圧タンク19へと流れる。
負圧タンク19は、インクジェットヘッド2で消費されなかったインクIKを集合器18から受け取り貯留する。また、負圧タンク19は、後述するインク補給部4のインクカートリッジ41から供給されるインクIKを貯留する。負圧タンク19内には、インクIKの液面上に空気層が形成されている。負圧タンク19は、加圧タンク11と同じ高さに配置されている。
負圧タンク19には、負圧タンク液面センサ37が設けられている。負圧タンク液面センサ37は、負圧タンク19内のインクIKの液面高さが基準高さに達しているか否かを検出するためのものである。負圧タンク液面センサ37は、負圧タンク19内のインクIKの液面高さが基準高さ以上である場合に「オン」を示す信号を出力し、基準高さ未満である場合に「オフ」を示す信号を出力する。
負圧タンク大気開放弁20は、負圧タンク19を密閉状態と大気開放状態との間で切り替えるために、負圧タンク大気開放管21内の空気の流路を開閉する。負圧タンク大気開放弁20は、負圧タンク大気開放管21の途中に設けられている。
負圧タンク大気開放管21は、負圧タンク19を大気開放するための空気の流路を形成する。負圧タンク大気開放管21は、一端が負圧タンク19の空気層に接続され、他端が大気に通じている。
負圧タンク圧力調整弁22は、負圧タンク19内の圧力を調整するために、負圧タンク圧力調整管23内の空気の流路を開閉する。負圧タンク圧力調整弁22は、負圧タンク圧力調整管23の途中に設けられている。
負圧タンク圧力調整管23は、負圧タンク19内の圧力調整のための空気の流路を形成する。負圧タンク圧力調整管23は、負圧タンク大気開放管21よりも流路抵抗が大きいパイプからなる。具体的には、負圧タンク圧力調整管23は、負圧タンク大気開放管21よりも細い、加圧タンク圧力調整管15と同程度の太さのパイプからなる。負圧タンク圧力調整管23は、一端が負圧タンク19の空気層に接続され、他端が大気に通じている。
負圧側圧力センサ24は、負圧タンク19内の圧力を検出する。
インクポンプ25は、負圧タンク19から加圧タンク11へインクIKを送液する。インクポンプ25は、インク循環管30の途中に設けられている。
エアポンプ26は、負圧タンク19から加圧タンク11へ空気を送る。エアポンプ26は、エアポンプ用配管27の途中に配置されている。
ここで、エアポンプ26の駆動時に加圧タンク大気開放弁12を閉鎖して加圧タンク11を密閉状態とすることで加圧タンク11に圧力(正圧)が生成される。また、エアポンプ26の駆動時に負圧タンク大気開放弁20を閉鎖して負圧タンク19を密閉状態とすることで負圧タンク19に圧力(負圧)が生成される。パージ時には、加圧タンク11および負圧タンク19にそれぞれパージ用設定圧Pkp,Pfpを生成するために、エアポンプ26が駆動され、加圧タンク大気開放弁12及び負圧タンク大気開放弁20の閉鎖が行われる。パージは、加圧タンク11からインクジェットヘッド2にインクIKを供給してノズルからインクIKを強制的に排出させる処理である。
エアポンプ用配管27は、エアポンプ26により負圧タンク19から加圧タンク11へ送られる空気の流路を形成する。エアポンプ用配管27は、一端が負圧タンク19の空気層に接続され、他端が加圧タンク11の空気層に接続されている。
インク循環管28は、加圧タンク11と分配器17とを接続する。インク循環管28には、加圧タンク11から分配器17に向かってインクIKが流れる。インク循環管29は、集合器18と負圧タンク19とを接続する。インク循環管29には、集合器18から負圧タンク19に向かってインクIKが流れる。インク循環管30は、負圧タンク19と加圧タンク11とを接続する。インク循環管30には、負圧タンク19から加圧タンク11に向かってインクIKが流れる。
上述のように、集合器18、インク循環管29、負圧タンク19、インク循環管30、加圧タンク11、インク循環管28、及び分配器17は、インクジェットヘッド2によって消費されなかったインクIJをインクジェットヘッド2へ再供給するための循環経路を構成する。
インク補給部4は、インク循環部3の負圧タンク19にインクIKを補給する。インク補給部4は、インクカートリッジ41と、インク補給弁42と、インク補給管43とを備える。
インクカートリッジ41は、インクジェットヘッド2による印刷に用いるインクIKを収容している。インクカートリッジ41内のインクIKは、インク補給管43を介してインク循環部3の負圧タンク19に供給される。
インク補給弁42は、インク補給管43内のインクの流路を開閉する。負圧タンク19へインクIKを補給する際、インク補給弁42が開かれる。
インク補給管43は、インクカートリッジ41と負圧タンク19とを接続する。インク補給管43には、インクカートリッジ41から負圧タンク19に向かってインクIKが流れる。
制御部5は、インクジェット印刷装置1の各部の動作を制御する。制御部5は、インクジェット印刷装置1全体の動作を制御する演算処理装置として機能するプロセッサ(例えばCPU: Central Processing Unit)と、記憶部とを有する。この記憶部は、例えば、所定の制御プログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリであるROM(Read only memory)、プロセッサ5が各種の制御プログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用される随時書き込み読み出し可能な半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)、ハードディスク装置などである。
制御部5は、インク循環部3においてインクIKを循環させつつ、インクジェットヘッド2からインクIKを吐出させて印刷を行う。また、制御部5は、所定のタイミングにおいて、エアポンプ26、加圧タンク大気開放弁12、および負圧タンク大気開放弁20を制御してパージを実行させる。
次に、マグネット付きネジ50について説明する。
図2は、加圧タンク11を示す構成図である。
図3は、図2のIII−III断面図である。
図4は、マグネット付きネジ50を示す図であり、図5は、異物Fが付着したマグネット付きネジを示す図である。
図2に示すように、加圧タンク11は、インク循環管30(循環経路)からインクIKが流入する流入口11aと、この流入口11aから流入するインクIKをマグネット52に向けてガイドする例えば筒状のガイド11bと、を有する。
図3に示すように、ガイド11bは、流入口11a(すなわち、循環管30の一端)よりも大径の円筒形状を呈し、この円筒形状の中心軸が流入口11aの中心と一致するように加圧タンク11の底面に配置されている。つまり、ガイド11bは、流入口11aを取り囲むように配置されている。流入口11aから流入するインクIKをマグネット52に向けてガイドするためには、ガイド11bの直径や形状は特に上述のものに制限されず、例えば、ガイド11bの直径が流入口11aの直径と同一であってもよいし、ガイド11bが筒形状以外の形状を呈してもよい。
図2及び図3に示すように、フィルタ60は、例えば、中心軸が流入口11aの中心と一致する四角筒形状を呈し、加圧タンク11内の底面から上面に亘って配置されている。フィルタ60は、インクIKに混入した異物Fがフィルタ60を通過できずにフィルタ60に引っ掛かることで、異物Fを除去する。また、フィルタ60は、流入口11aを含むインク流入領域Aを区切る。
なお、流入口11aを含むインク流入領域Aを区切るためには、図3に示すように筒形状(四角筒形状)のフィルタ60が流入口11aを取り囲むように配置されている場合に限られず、例えば平板状のフィルタが加圧タンク内11内の壁面とともに流入口11aを取り囲むように配置されていてもよい。また、インク流入領域Aは、インクIKが存在する領域であり、インク流入領域Aの上端はインクIKの液面高さとなる。そのため、フィルタ60が加圧タンク11内の上面まで達しない高さで配置されていても、インク流入領域Aは区切られているといえる。
マグネット付きネジ50は、ネジ本体51と、このネジ本体51の下端(ネジ先)に設けられたマグネット52と、を有する。このように、マグネット52は、ネジ部の一例であるマグネット付きネジ50の一部として配置されているが、マグネット付きネジ50に代えて、マグネット52のみからなるネジ部が配置されていてもよい。
マグネット52は、上述のフィルタ60によって区切られたインク流入領域Aにおいて、流入口11aの近傍で、且つ、流入口11aから加圧タンク11に流入するインクIKに接触しやすい位置に配置されることが望ましい。
マグネット52は、インクIKに混入した図5に示す鉄粉等の異物(磁性体)Fを吸着する。つまり、本実施の形態では、異物Fを除去するために、マグネット52及びフィルタ60の両方が配置されている。
マグネット付きネジ50は、ネジ本体51の外周面に設けられた雄ネジが加圧タンク11の上面に設けられた雌ネジにねじ込まれることで、加圧タンク11に着脱自在に配置されている。また、ネジ本体51は、ユーザが把持可能な頭部51aが露出するように配置されていることが望ましい。なお、マグネット付きネジ50(マグネット52)は、加圧タンク11に配置されるため、マグネット付きネジ50の頭部51aは、加圧タンク11の外部に露出することになるが、後述するようにマグネット52が加圧タンク11以外の循環経路に配置される場合には、その配置場所から外部に露出することになる。また、例えば、頭部51aが開閉可能な蓋などで覆われていてもユーザは頭部51aを容易に把持することができるため、頭部51aは、必ずしも外部(インクジェット印刷装置1の外部)に露出して配置されていなくてもよい。
このように、マグネット付きネジ50(マグネット52)が着脱自在に配置されているため、図4に示すマグネット付きネジ50のマグネット52に対して、図5に示すように異物Fの付着量が多くなった場合、ユーザは、容易に、マグネット付きネジ50(マグネット52)を加圧タンク11から取り外し、異物Fを取り除くことができる。異物Fが取り除かれた後には、ユーザは、再び、マグネット付きネジ50(マグネット52)を加圧タンク11の上面に容易に再装着することができる。
なお、本実施の形態では、マグネット52が加圧タンク11内でフィルタ60によって区切られた流入口11aを含むインク流入領域Aに配置されるが、フィルタ60の配置が省略されていてもよい。
また、異物Fは、主にインクポンプ25の動作磨耗により生じる鉄粉であるため、マグネット52は、上述の循環経路におけるインクポンプ25の下流側で且つインクジェットヘッド2の上流側の位置に配置されることが望ましいが、マグネット52の位置は特に制限されない。また、マグネット52は、上述の循環経路におけるインクポンプ25の下流側で且つインクジェットヘッド2の上流側の位置に配置される加圧タンク11に配置されるが、加圧タンク11に配置されなくともよい。
また、マグネット52は、上述のように着脱自在に配置されていることが望ましいが、例えば異物Fの発生量が多くない場合などには、例えば加圧タンク11に固定され、加圧タンク11と一体に交換されるものであってもよい。
また、マグネット52は、ネジ本体51とともに配置されなくともよく、ネジ以外の部材とともに或いはマグネット52単体で配置されてもよい。
また、インクジェット印刷装置1の構成について上述したが、インクジェット印刷装置1としては、インクIKを吐出するインクジェットヘッド2と、このインクジェットヘッド2によって消費されなかったインクIKをインクジェットヘッド2へ再供給するための循環経路(例えば、集合器18、インク循環管29、負圧タンク19、インク循環管30、加圧タンク11、インク循環管28、及び分配器17)と、この循環経路を循環するインクIKに混入した異物Fを吸着するマグネット52と、を備えるものであれば適宜変更可能である。例えば、インクジェット印刷装置1は、加圧タンク11及び負圧タンク19の計2つのタンクを有するが、単一のタンクのみを有するものであってもよい。
次に、インクジェット印刷装置1の印刷時の動作について説明する。
印刷ジョブが入力されると、まず、制御部5は、加圧タンク大気開放弁12および負圧タンク大気開放弁20を閉鎖する。これにより、加圧タンク11および負圧タンク19が密閉状態となる。なお、インクジェット印刷装置1が動作しない待機中は、加圧タンク大気開放弁12および負圧タンク大気開放弁20は開放され、加圧タンク11および負圧タンク19は大気開放されている。加圧タンク圧力調整弁14および負圧タンク圧力調整弁22は、待機中から閉鎖されている。
次いで、制御部5は、エアポンプ26を起動する。これにより、加圧タンク11が加圧され始め、負圧タンク19が減圧され始める。これにより、加圧タンク11からインクジェットヘッド2を経由して負圧タンク19へ向かうインクIKの流れが生じ、インクIKの循環が始まる。エアポンプ26の起動後、制御部5は、加圧タンク11および負圧タンク19の圧力がそれぞれの循環用設定圧Pk,Pfに達し、それが維持されるように、エアポンプ26の駆動、および、加圧タンク圧力調整弁14および負圧タンク圧力調整弁22の開閉を制御する。
循環用設定圧Pk,Pfは、インクIKを循環させつつインクジェットヘッド2のノズル圧を適正値にするための圧力値として予め設定されたものである。加圧タンク11の循環用設定圧Pkは正圧であり、負圧タンク19の循環用設定圧Pfは負圧である。負圧タンク19の循環用設定圧Pfは、加圧タンク11の循環用設定圧Pkより絶対値が大きい。これにより、インクジェットヘッド2のノズル圧が、インクIKの吐出に適した負圧になる。
加圧タンク11および負圧タンク19の圧力が循環用設定圧Pk,Pfになった後、制御部5は、印刷ジョブに基づきインクジェットヘッド2を制御して印刷を行う。印刷ジョブの実行中は、加圧タンク11からインクジェットヘッド2へインクIKが供給され、インクジェットヘッド2で消費されなかったインクIKが負圧タンク19に回収される。
このようにインク循環および印刷を行う際、制御部5は、液面維持制御を行う。この液面維持制御は、加圧タンク11および負圧タンク19の液面高さを基準高さで維持しつつインク循環するための、加圧タンク11および負圧タンク19の液面高さに応じたインクポンプ25およびインク補給弁42の制御である。
印刷ジョブが終了すると、制御部5は、加圧タンク大気開放弁12および負圧タンク大気開放弁20を開放する。ここで、インクポンプ25、エアポンプ26が駆動中の場合は、制御部5は、それを停止する。また、加圧タンク圧力調整弁14、負圧タンク圧力調整弁22、インク補給弁42が開放されている場合は、制御部5は、それを閉鎖する。これにより、インク循環動作が終了し、インクジェット印刷装置1が待機状態となる。
以上説明した本実施の形態では、インクジェット印刷装置1は、インクIKを吐出するインクジェットヘッド2と、このインクジェットヘッド2によって消費されなかったインクIKをインクジェットヘッド2へ再供給するための循環経路(例えば、集合器18、インク循環管29、負圧タンク19、インク循環管30、加圧タンク11、インク循環管28、及び分配器17)と、この循環経路を循環するインクIKに混入した異物Fを吸着するマグネット52と、を備える。
このように、マグネット52によって異物Fが吸着されるため、フィルタ60のメッシュサイズ以下の異物Fを除去することができる。また、異物Fを取り除くための従来のチューブポンプなどの複雑な構成を採用せずに異物Fを吸着することができる。よって、本実施の形態によれば、簡素な構成で、インクIKに混入する異物Fの除去性能を高めることができる。また、これにより、異物Fがインクジェットヘッド2のノズル内に入り込んでノズルが詰まるのを防ぐことができるため、インクジェットヘッド2によるインクIKの吐出性能を高めることができる。更には、マグネット52を用いて異物Fを吸着するため、マグネット52をインクジェット印刷装置1から取り外した場合にマグネット52からの異物Fの除去が容易であり、メンテナンス性能を高めることもできる。
また、本実施の形態では、インクジェット印刷装置1は、循環経路においてインクIKを流すためのインクポンプ25を更に備え、マグネット52は、循環経路におけるインクポンプ25の下流側で且つインクジェットヘッド2の上流側に配置されている。そのため、インクポンプ25の動作磨耗により発生する鉄粉などの異物Fがインクジェットヘッド2のノズル内に入り込んでノズルが詰まるのを防ぐことができる。更には、インクポンプ25の動作磨耗による鉄粉発生量を気にせずにインクポンプ25を選定することができるため、選定範囲が広がり、インクポンプ25を性能やコスト面で有利なものを選定することができる。
また、本実施の形態では、インクジェット印刷装置1は、循環経路におけるインクポンプ25の下流側で且つインクジェット2の上流側に配置され、インクIKを貯留するタンクの一例である加圧タンク11と、加圧タンク11内に配置され、異物Fを除去するフィルタ60と、を更に備え、加圧タンク11は、循環経路からインクIKが流入する流入口11aを有し、フィルタ60は、加圧タンク11内の流入口11aを含むインク流入領域Aを区切るように配置され、マグネット52は、インク流入領域Aに配置されている。そのため、上述のように、インクポンプ25の動作磨耗により発生する鉄粉などの異物Fがインクジェットヘッド2のノズル内に入り込んでノズルが詰まるのを防ぐことができる。また、マグネット52がフィルタ60で区切られたインク流入領域Aにおいて異物Fを吸着するため、インクポンプ25の動作磨耗により発生する鉄粉などの異物Fに起因するフィルタ60の目詰まりを防ぐことができる。これにより、フィルタ60の交換頻度を減らすことができるため、この点でもメンテナンス性能を高めることができる。更には、マグネット52のメンテナンス時に、マグネット52が一時的に取り外され、その間に異物FがインクIKに混入しても、この異物Fをフィルタ60によって除去することができる。
また、本実施の形態では、マグネット52は、着脱自在に配置されている。そのため、インクジェット印刷装置1に対してマグネット52を着脱する際のユーザの手間を省くことができるため、メンテナンス性能を更に高めることができる。
また、本実施の形態では、マグネット52は、ネジ部の一例であるマグネット付きネジ50の一部(又は全部)として配置され、マグネット付きネジ50は、ユーザが把持可能な頭部51aが露出するように配置されている。そのため、ユーザがマグネット付きネジ50の頭部51aを把持した状態でマグネット付きネジ50を着脱することで、ユーザが容易にマグネット52の着脱を行うことができる。したがって、メンテナンス性能をより一層高めることができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上述の実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
インクを吐出するインクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドによって消費されなかったインクを前記インクジェットヘッドへ再供給するための循環経路と、
前記循環経路を循環するインクに混入した異物を吸着するマグネットと、
を備えることを特徴とするインクジェット印刷装置。
[付記2]
前記循環経路においてインクを流すためのインクポンプを更に備え、
前記マグネットは、前記循環経路における前記インクポンプの下流側で且つ前記インクジェットヘッドの上流側に配置されている、
ことを特徴とする付記1記載のインクジェット印刷装置。
[付記3]
前記循環経路における前記インクポンプの下流側で且つ前記インクジェットの上流側に配置され、インクを貯留するタンクと、
前記タンク内に配置され、前記循環経路を循環するインクに混入した異物を除去するフィルタと、を更に備え、
前記タンクは、前記循環経路からインクが流入する流入口を有し、
前記フィルタは、前記タンク内の前記流入口を含むインク流入領域を区切るように配置され、
前記マグネットは、前記インク流入領域に配置されている、
ことを特徴とする付記2記載のインクジェット印刷装置。
[付記4]
前記マグネットは、着脱自在に配置されていることを特徴とする付記1から3のいずれか記載のインクジェット印刷装置。
[付記5]
前記マグネットは、ネジ部の一部又は全部として配置され、
前記ネジ部は、ユーザが把持可能な頭部が露出するように配置されている、
ことを特徴とする付記4記載のインクジェット印刷装置。
1 インクジェット印刷装置
2 インクジェットヘッド
3 インク循環部
4 インク補給部
5 制御部
11 加圧タンク
11a 流入口
11b ガイド
12 加圧タンク大気開放弁
13 加圧タンク大気開放管
14 加圧タンク圧力調整弁
15 加圧タンク圧力調整管
17 分配器
18 集合器
19 負圧タンク
20 負圧タンク大気開放弁
21 負圧タンク大気開放管
22 負圧タンク圧力調整弁
23 負圧タンク圧力調整管
25 インクポンプ
26 エアポンプ
27 エアポンプ用配管
28〜30 インク循環管
41 インクカートリッジ
42 インク補給弁
43 インク補給管
50 マグネット付きネジ
51 ネジ本体
51a 頭部
52 マグネット
60 フィルタ
A インク流入領域
F 異物

Claims (5)

  1. インクを吐出するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドによって消費されなかったインクを前記インクジェットヘッドへ再供給するための循環経路と、
    前記循環経路を循環するインクに混入した異物を吸着するマグネットと、
    を備えることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 前記循環経路においてインクを流すためのインクポンプを更に備え、
    前記マグネットは、前記循環経路における前記インクポンプの下流側で且つ前記インクジェットヘッドの上流側に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット印刷装置。
  3. 前記循環経路における前記インクポンプの下流側で且つ前記インクジェットの上流側に配置され、インクを貯留するタンクと、
    前記タンク内に配置され、前記循環経路を循環するインクに混入した異物を除去するフィルタと、を更に備え、
    前記タンクは、前記循環経路からインクが流入する流入口を有し、
    前記フィルタは、前記タンク内の前記流入口を含むインク流入領域を区切るように配置され、
    前記マグネットは、前記インク流入領域に配置されている、
    ことを特徴とする請求項2記載のインクジェット印刷装置。
  4. 前記マグネットは、着脱自在に配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のインクジェット印刷装置。
  5. 前記マグネットは、ネジ部の一部又は全部として配置され、
    前記ネジ部は、ユーザが把持可能な頭部が露出するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項4記載のインクジェット印刷装置。
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