JPH11105303A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JPH11105303A
JPH11105303A JP27002097A JP27002097A JPH11105303A JP H11105303 A JPH11105303 A JP H11105303A JP 27002097 A JP27002097 A JP 27002097A JP 27002097 A JP27002097 A JP 27002097A JP H11105303 A JPH11105303 A JP H11105303A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクカートリッジに貯留された全てのイン
クを有効に使用し、かつ形成される画像の品位を良好に
維持する。 【解決手段】 プリンタには、ノズル3aからインクを
吐出させて記録媒体(不図示)に画像形成を行うインク
ジェットヘッド3と、インクカートリッジ1から供給さ
れたインクを一時的に貯留してインクジェットヘッド3
に供給するサブタンク2と、サブタンク2に貯留されて
いるインクをインクジェットヘッド3に送液してノズル
3aから強制的に吐出させるためのポンプ7,8とが備
えられている。さらに、プリンタには、ノズル3aから
強制的に吐出されたインクを回収するインク回収桶15
が備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OA機器やFA機
器として広く利用されるプリンタに関する。さらに詳し
くは、ノズルからインクを吐出して記録媒体に画像を形
成するインクジェットヘッドを備えたプリンタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のプリンタにおけるインク
経路を示す概略構成図である。
【0003】図7に示すように、従来のプリンタは、イ
ンク貯留室102と廃インク貯留室103とを備えたイ
ンクカートリッジ101と、サブタンク本体105およ
びバッファタンク107,108で構成されるサブタン
ク104と、インクジェットヘッド111とを有する。
なお、この従来のプリンタはカラープリンタであり、イ
エロー、マゼンダ、シアン、ブラックの4色のインクが
用いられる。そのため、図7に示したインク経路は4経
路設けられ、各インク経路は互いに並列に設置される。
以下では、便宜上、一つのインク経路について説明す
る。
【0004】従来のプリンタでは、チューブポンプであ
る第1のポンプ109が図示CCW方向(反時計回り)
に一定時間回転されると、インク貯留室102に貯留さ
れているインクが第1のバッファタンク107を経由し
てサブタンク本体105へ供給される。このとき、サブ
タンク本体105の大気連通口105aはブリーズ弁1
06によって閉じられており、サブタンク本体105の
所定の液位以上にインクが供給されると、余剰のインク
は余剰インク排出口105bからインク貯留室102に
戻される。続いて、大気連通口105aが開放される
と、インクジェットヘッド111による画像形成動作
(画像形成には「印字」を含む。以下同じ。)、および
インクジェットヘッド111の吐出機能の回復動作が準
備状態となる。
【0005】インクジェットヘッド111による画像形
成は、プリンタ制御回路(不図示)からの信号に基づい
て、インクジェットヘッド111のノズル111aから
記録紙などの記録媒体(不図示)にインクが吐出される
ことにより行われる。インクを吐出する方式としては、
ノズル内に設けられたヒーターを瞬時に熱してインク流
路に気泡を発生させ、その気泡の成長、収縮によりイン
クを吐出させるものや、ノズル内に設けられた圧電素子
を動作させてインクを吐出するものなどが知られてい
る。
【0006】一方、第1のポンプ109、およびチュー
ブポンプである第2のポンプ110が図示CW方向(時
計回り)に回転されると、サブタンク本体105に貯留
されたインクは第1のバッファタンク107を経由して
インクジェットヘッド111に送液される。インクジェ
ットヘッド111に送液されたインクは、第2のバッフ
ァタンク108を経由して再びサブタンク本体105に
戻される。これにより、サブタンク104とインクジェ
ットヘッド111との間をインクが循環される過程で、
インクジェットヘッド111にインクが強制的に送液さ
れる。
【0007】インクジェットヘッド111にインクが送
液されるとノズル111aからインクが強制的に吐出さ
れるので、ノズル111aに付着した塵やノズル111
a内に残留している気泡が除去され、インクジェットヘ
ッド111の吐出機能が回復される。この吐出機能の回
復動作は、インクジェットヘッド111の状態にかかわ
らず、一定時間毎に各色のインク経路で同時に行われ
る。なお、ノズル111aから吐出されたインクは、イ
ンクジェットヘッド111の下方に設置されたインク回
収桶112に回収され、第3のポンプ113によって廃
インク貯留室103に送液される。
【0008】上記の画像形成動作と吐出機能回復動作と
が繰り返されるとインクが消費され、インク貯留室10
2のインクがなくなるか、あるいは廃インクが廃インク
貯留室103が許容保持量を越えたときに、インクカー
トリッジ101が交換される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のプリンタでは、
インクジェットヘッドの状態にかかわらず一定時間毎に
各色のインク経路で同時に吐出機能の回復動作が行われ
るため、プリンタが可動状態であれば画像形成動作が行
われなくてもインクが消費されることになる。つまり、
画像形成動作を全く行わなくても、インクカートリッジ
の廃インク貯留室が許容保持量を越え、インクカートリ
ッジの交換が必要となるおそれがある。インクジェット
ヘッドによって形成される画像の品位を保つためには吐
出機能の回復動作は必要な動作であるが、本来、インク
は画像形成のために消費されるべきであり、吐出機能の
回復動作によるインクの消費は無駄である。
【0010】また、プリンタを長時間に渡って放置する
と、サブタンク本体に貯留されたインクの揮発性成分が
大気連通口から蒸発してインクが増粘してしまう。する
と、インクジェットヘッドからのインク吐出が不良にな
ったり、さらにはインクジェットヘッドのノズルにイン
クが固着して目詰まりが生じる等の理由により、プリン
タの画像品位が損なわれるおそれがある。
【0011】そこで本発明は、インクカートリッジに貯
留された全てのインクを有効に使用することができ、か
つ良好な画像品位を維持することができるプリンタを提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のプリンタは、ノズルからインクを吐出して
記録媒体に画像を形成するインクジェットヘッドと、イ
ンク供給部から供給されるインクを一時的に貯留して前
記インクジェットヘッドに供給するサブタンクと、前記
サブタンクに貯留されているインクを前記インクジェッ
トヘッドに送液して前記ノズルから強制的に吐出させる
インク送液手段とを有するプリンタにおいて、前記イン
ク送液手段によって前記ノズルから強制的に吐出された
インクを回収して前記サブタンクに再び供給するインク
回収手段が備えられている。
【0013】これにより、インクジェットヘッドの吐出
機能の回復動作に使用されたインクが回収され、インク
供給部から供給される全てのインクが画像記録に使用さ
れるので、無駄な廃インクが生じず、インクが有効に利
用される。
【0014】さらに、前記インク回収手段は、前記ノズ
ルから強制的に吐出されたインクを回収するインク回収
桶と、前記インク回収桶に回収されたインクを前記サブ
タンクに供給するポンプとを有する構成とすることが望
ましい。
【0015】また、前記インク回収手段で回収されたイ
ンクに含まれる異物を除去するフィルタ部が備えられて
いる構成とすることにより、回収されたインクが浄化さ
れ、インクがインクジェットヘッドに再び供給された時
にノズルに目詰まりが生じること等が防止される。
【0016】さらに、前記フィルタ部は、前記フィルタ
部に送液されたインクが前記インク回収手段側に逆流す
ることを防ぐ逆止弁と、前記逆止弁を通過したインクを
濾過して前記異物を除去するフィルタとを有する構成と
することが望ましい。
【0017】さらに、前記フィルタ部は前記サブタンク
と一体に設けられている構成としてもよく、さらには前
記フィルタ部は前記サブタンクに着脱自在に設けられて
いる構成としてもよい。
【0018】また、前記サブタンク内部と大気とを連通
ないし遮断させるブリーズ弁と、前記サブタンクが大気
に連通されているときに大気中から前記サブタンクに空
気を流入させる第1の逆止弁と、前記サブタンクが大気
に連通されているときに前記サブタンクから大気中へ空
気を放出させる第2の逆止弁とを有するブリーザユニッ
ト部が備えられている構成とすることにより、プリンタ
の動作待機時や放置時には大気の温度や気圧が変化しな
い限りサブタンク内への空気の出入りがないので、サブ
タンク内のインクに含まれる揮発性成分の蒸発が大幅に
抑えられる。
【0019】さらに、前記第1の逆止弁から前記サブタ
ンクに流入される空気と、前記第2の逆止弁から大気中
に放出される空気とが一時的に貯留されるブリーズタン
クが備えられている構成とすることにより、サブタンク
に空気が流入される際、もしくはサブタンクから空気が
放出される際にサブタンク内に急激な気圧変化が生じる
ことが防がれる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0021】図1は、本発明のプリンタの一実施形態に
おけるインク経路を示す概略構成図である。
【0022】本実施形態のプリンタはカラープリンタで
あり、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの4色の
インクが用いられる。そのため実際には、図1に示すイ
ンク経路は4経路設けられ、各インク経路は互いに並列
に設置される。以下では、便宜上、一つのインク経路に
ついて説明する。
【0023】図1に示すように、本実施形態のプリンタ
は、インクの供給部であるインクカートリッジ1と、イ
ンクカートリッジ1から供給されたインクを一時的に貯
留するサブタンク2と、ノズル3aから記録紙などの記
録媒体(不図示)にインクを吐出して画像形成を行うイ
ンクジェットヘッド3とを有する。
【0024】サブタンク2は、サブタンク本体4、第1
のバッファタンク5、および第2のバッファタンク6で
構成されている。サブタンク本体4と第1のバッファタ
ンク5との間にはチューブポンプである第1のポンプ7
が設置され、サブタンク本体4と第2のバッファタンク
6との間にはチューブポンプである第2のポンプ8が設
置されている。インク送液手段であるこれらのポンプ
7,8によってインクジェットヘッド3へのインクの送
液等が行われる。また、サブタンク本体4には、サブタ
ンク本体4の内部と大気とを連通させる大気連通口4a
が設けられている。さらに、サブタンク本体4には、イ
ンクカートリッジ1に接続された余剰インク排出口4b
と、後述するフィルタキット14に接続されたフィルタ
キット接続口4cとが設けられている。
【0025】サブタンク本体4の大気連通口4aには、
サブタンク本体4への空気の流入、およびサブタンク本
体4からの空気の放出が行われるブリーザユニット9が
配管17を介して接続されている。ブリーザユニット9
にはブリーズタンク13が備えられており、サブタンク
本体4の大気連通口4aとブリーズタンク13とが、配
管17によって連通されている。また、ブリーザユニッ
ト9には、サブタンク本体4の内部と大気とを連通ない
し遮断させるためのブリーズ弁10と、ブリーズ弁10
を駆動させる駆動機構11とが備えられている。さら
に、ブリーザユニット9には、大気中からブリーズタン
ク13に空気を流入させる第1の逆止弁12aと、ブリ
ーズタンク13から大気中へ空気を放出させる第2の逆
止弁12bとが備えられている。
【0026】また、サブタンク2の第1のバッファタン
ク5はインクジェットヘッド3の一方の端部に接続さ
れ、第2のバッファタンク6はインクジェットヘッド3
の他方の端部に接続されている。
【0027】インクジェットヘッド3には、インクを吐
出させる複数のノズル3aが設けられている。インクジ
ェットヘッド3による画像形成は、プリンタ制御回路
(不図示)からの信号に基づいて、インクジェットヘッ
ド3のノズル3aから記録紙などの記録媒体(不図示)
にインクが吐出されることにより行われる。なお、ノズ
ルからインクを吐出する方式としては、ノズル内に設け
られたヒーターを瞬時に熱してインク流路に気泡を発生
させ、その気泡の成長、収縮によりインクを吐出させる
ものや、ノズル内に設けられた圧電素子を動作させてイ
ンクを吐出するものなどが用いられる。
【0028】インクジェットヘッド3の下方には、後述
する吐出機能の回復動作でノズル3aから吐出されるイ
ンクを回収する受けるために、インク回収手段としての
インク回収桶15が設置されている。このインク回収桶
15は、インクジェットヘッド3の非動作時にはノズル
3aを覆い、ノズル3aの乾燥を防止するキャップとし
ての機能をも有する。さらに、インク回収桶15は第3
のポンプ16を介してフィルタキット14に接続されて
いる。
【0029】インク回収桶15で受けられたインクは、
空気と混合した状態でフィルタキット14に送液され
る。フィルタキット14には、インクに混入した塵等の
異物を取り除くためのフィルタ14aと、インクや空気
がインク回収桶15側へ逆流することを防ぐ逆止弁14
bとが備えられている。
【0030】次に、上記説明したプリンタのサブタンク
2、フィルタキット14、およびブリーザユニット9の
構成について詳細に説明する。
【0031】最初に、サブタンク2の詳細な構成につい
て説明する。
【0032】図2は、図1に示したサブタンク2の詳細
断面図である。図2に示すように、サブタンク2は、サ
ブタンク本体4と第1のバッファタンク5と第2のバッ
ファタンク6とが壁部材で仕切られて一体に形成されて
いる。これらのバッファタンク5,6は、ポンプ7,8
(図1参照)によって生じる脈動を吸収し、安定した流
量でインクを移送するために設けられている。また、大
気連通口4aはサブタンク2の上部に設けられている。
なお、本実施形態のプリンタは各色のインク経路毎にサ
ブタンク2が設けられているので、合計で四つのサブタ
ンク2が備えられている。それらの四つのサブタンク2
は側壁を介して並列に連ねられた状態で一体に形成され
ていてもよく、あるいは四つのサブタンク2が別体とな
って並設されていてもよい。
【0033】次に、フィルタキット14の詳細な構成に
ついて説明する。
【0034】図3は、図1に示したフィルタキット14
の詳細断面図である。図3に示すように、フィルタキッ
ト14にはフィルタ14aと逆止弁14bとが備えられ
ている。フィルタキット14に逆止弁14bが備えられ
ているのは、インク等の逆流や、第3のポンプ16(図
1参照)の脈動によって生じるフィルタ14aへの圧力
変動を最小限に抑え、フィルタ14aのフィルタリング
特性を安定させるためである。なお、本実施形態ではフ
ィルタキット14がサブタンク2と別体に設けられてい
る例を示したが、フィルタキット14がサブタンク2と
一体に設けられている構成としてもよく、あるいはフィ
ルタキット14がサブタンク2に着脱自在に一体に取り
付けられる構成としてもよい。
【0035】続いて、ブリーザユニット9の詳細な構成
について説明する。
【0036】図4は図1に示したブリーザユニットのブ
リーズ弁および駆動機構を示す詳細断面図、図5は図1
に示したブリーザユニットの第1の逆止弁を示す詳細断
面図、図6は図1に示したブリーザユニットの第2の逆
止弁を示す詳細断面図である。
【0037】図4に示すように、ブリーザユニット9に
は、サブタンク本体4の大気連通口4a(図1参照)に
接続された配管17の、開口端17aの開閉を行うブリ
ーズ弁10と、ブリーズ弁10を駆動させる駆動機構1
1とが備えられている。ブリーズ弁10および駆動機構
11は各インク経路毎に独立して備えられている。これ
は、各色のサブタンク2(図1等参照)の液位差によっ
て互いのサブタンク2の内圧に差が生じたときに、内圧
が高い方のサブタンク2のインクが内圧の低い方のサブ
タンク2内へ流入して、異色のインク同士が混合してし
まうことを防止するためである。なお、ブリーズ弁10
は、インクがインクカートリッジ1(図1参照)からサ
ブタンク2へ供給されるときは閉じられ、後述する画像
形成動作時や吐出機能の回復動作時、およびプリンタの
動作待機時には解放される。
【0038】また、図5に示す第1の逆止弁12aは大
気からブリーズタンク13に空気を流入させるための逆
止弁であり、図6に示す第2の逆止弁12bはブリーズ
タンク13から大気中へ空気を放出させるための逆止弁
である。本実施形態では、第1の逆止弁12aおよび第
2の逆止弁12bが一つづつ設けられている例を示した
が、第1の逆止弁12aと第2の逆止弁12bの一方も
しくは両方が複数設けられている構成としてもよい。ま
た、これらの逆止弁12a,12bが各インク経路毎に
独立して備えられている構成としてもよい。なお、ブリ
ーザユニット9に設けられているブリーザタンク13に
は、第1の逆止弁12aからサブタンク本体4に流入さ
れる空気と、第2の逆止弁12bから大気中に放出され
る空気とが一時的に貯留される。これにより、サブタン
ク本体4に空気が流入される際、もしくはサブタンク本
体4から空気が放出される際に、サブタンク本体4内に
急激な気圧変化が生じることが防がれる。
【0039】次に、本実施形態のプリンタの動作につい
て図1を参照して説明する。
【0040】第1のポンプ7が図示CCW方向(反時計
回り)に一定時間回転されると、インクカートリッジ1
に貯留されているインクが第1のバッファタンク5を経
由してサブタンク本体4へ供給される。このとき、サブ
タンク本体4の大気連通口4aに接続された配管17の
開口端17aはブリーザユニット9のブリーズ弁10に
よって閉じられている。そのため、サブタンク本体4の
所定の液位以上にインクが供給されると、余剰のインク
は余剰インク排出口4bからインクカートリッジ1に戻
される。続いて、ブリーズ弁10が開けられて大気連通
口4aが開放されると、インクジェットヘッド3による
画像形成動作、およびインクジェットヘッド3の吐出機
能の回復動作が準備状態となる。
【0041】インクジェットヘッド3による画像形成
は、プリンタ制御回路(不図示)からの信号に基づい
て、インクジェットヘッド3のノズル3aから記録紙な
どの記録媒体(不図示)にインクが吐出されることによ
り行われる。画像形成が行われるとサブタンク本体4内
に貯留されたインクが消費されるため、サブタンク本体
4には消費されたインクの体積分の気圧低下が発生す
る。しかし、ブリーザユニット9の第1の逆止弁12a
からブリーズタンク13に流入された空気が、配管17
を通ってサブタンク本体4に供給されるため、サブタン
ク本体4内は随時気圧調整されて一定の気圧に保たれ
る。
【0042】一方、第1のポンプ7および第2のポンプ
8が図示CW方向(時計回り)に回転されると、サブタ
ンク本体4に貯留されたインクは第1のバッファタンク
5を経由してインクジェットヘッド3に送液される。イ
ンクジェットヘッド3に送液されたインクは、第2のバ
ッファタンク6を経由して再びサブタンク本体4に戻さ
れる。これにより、サブタンク2とインクジェットヘッ
ド3との間をインクが循環される過程で、インクジェッ
トヘッド3にインクが強制的に送液される。
【0043】インクジェットヘッド3にインクが送液さ
れるとノズル3aからインクが強制的に吐出されるの
で、ノズル3aに付着した塵やノズル3a内に残留して
いる気泡が除去され、インクジェットヘッド3の吐出機
能が回復される。この吐出機能の回復動作は、インクジ
ェットヘッド3の状態にかかわらず、一定時間毎に各色
のインク経路で同時に行われる。
【0044】ノズル3aから吐出されたインクは、イン
クジェットヘッド3の下方に設置されたインク回収桶1
5で受けられ、空気と混合された状態で第3のポンプ1
6によってフィルタキット14に送液される。なお、こ
のようにインク回収桶15で回収されたインクには、ノ
ズル3aに付着していた塵等の異物が混入している。フ
ィルタキット14にインクおよび空気が移送されると、
インクに混入している異物がフィルタ14aによって除
去されてインクが浄化され、フィルタキット接続口4c
からサブタンク本体4内の空気層4dに流入される。サ
ブタンク本体4内にインクおよび空気が流入されると、
インクは下方に落下して再びサブタンク本体4内に貯留
される。その結果、インクがインクジェットヘッド3に
再び供給された時にノズル3aに目詰まりが生じること
等が防止される。また、空気は大気連通口4aからブリ
ーザユニット9に送られ、第2の逆止弁12bから大気
中に放出される。その結果、サブタンク本体4内の気圧
上昇が防止される。
【0045】このように、本実施形態のプリンタでは、
吐出機能の回復動作でノズル3aから吐出されたインク
が回収されて再びサブタンク2に供給されるので、イン
クカートリッジ1から供給される全てのインクが画像形
成動作に使用されるため、無駄な廃インクが生じず、イ
ンクを有効に使用することができる。また、インクカー
トリッジに廃インク貯留室を設ける必要がなくなるの
で、インクカートリッジの構成を簡素化することができ
る。
【0046】また、本実施形態のプリンタでは、プリン
タの動作待機時や放置時には、サブタンク2の大気連通
口4aに接続されたブリーザユニット9の逆止弁12
a,12bが閉じられており、大気の温度や気圧が変化
しない限り、サブタンク2内への空気の出入りはない。
従って、プリンタの動作待機時や放置時におけるサブタ
ンク2内のインクに含まれる揮発性成分の蒸発が大幅に
抑えられ、揮発性成分の蒸発によるインクの増粘を最小
限に抑止することができる。
【0047】なお、上記の画像形成動作が繰り返される
とインクが消費され、インクカートリッジ1のインクが
なくなったときに、インクカートリッジ1が交換され
る。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプリンタ
は、インク送液手段によってインクジェットヘッドのノ
ズルから強制的に吐出されたインクを回収してサブタン
クに再び供給するインク回収手段が備えられているの
で、無駄な廃インクが生じず、インクを有効に使用する
ことができる。
【0049】また、インク回収手段で回収されたインク
に含まれる異物を除去するフィルタキット部を備えるこ
とにより、回収されたインクを浄化でき、インクがイン
クジェットヘッドに再び供給された時にノズルに目詰ま
りが生じること等を防止することができる。
【0050】さらに、サブタンクの内部と大気とを連通
および遮断させるブリーズ弁と、大気からサブタンクに
空気を流入させる第1の逆止弁と、サブタンクから大気
へ空気を放出させる第2の逆止弁とを有するブリーザユ
ニット部を備えることにより、サブタンク内のインクに
含まれる揮発性成分の蒸発が大幅に抑えられ、揮発性成
分の蒸発によるインクの増粘を最小限に抑止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリンタの一実施形態におけるインク
経路を示す概略構成図である。
【図2】図1に示したサブタンクの詳細断面図である。
【図3】図1に示したフィルタキットの詳細断面図であ
る。
【図4】図1に示したブリーザユニットのブリーズ弁お
よび駆動機構を示す詳細断面図である。
【図5】図1に示したブリーザユニットの第1の逆止弁
を示す詳細断面図である。
【図6】図1に示したブリーザユニットの第2の逆止弁
を示す詳細断面図である。
【図7】従来のプリンタにおけるインク経路を示す概略
構成図である。
【符号の説明】
1 インクカートリッジ 2 サブタンク 3 インクジェットヘッド 3a ノズル 4 サブタンク本体 4a 大気連通口 4b 余剰インク排出口 4c フィルタキット接続口 4d 空気層 5 第1のバッファタンク 6 第2のバッファタンク 7 第1のポンプ 8 第2のポンプ 9 ブリーザユニット 10 ブリーズ弁 11 駆動機構 12a 第1の逆止弁 12b 第2の逆止弁 13 ブリーズタンク 14 フィルタキット 14a フィルタ 14b 逆止弁 15 インク回収桶 16 第3のポンプ 17 配管 17a 開口端

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルからインクを吐出して記録媒体に
    画像を形成するインクジェットヘッドと、インク供給部
    から供給されるインクを一時的に貯留して前記インクジ
    ェットヘッドに供給するサブタンクと、前記サブタンク
    に貯留されているインクを前記インクジェットヘッドに
    送液して前記ノズルから強制的に吐出させるインク送液
    手段とを有するプリンタにおいて、 前記インク送液手段によって前記ノズルから強制的に吐
    出されたインクを回収して前記サブタンクに再び供給す
    るインク回収手段が備えられていることを特徴とするプ
    リンタ。
  2. 【請求項2】 前記インク回収手段は、前記ノズルから
    強制的に吐出されたインクを回収するインク回収桶と、
    前記インク回収桶に回収されたインクを前記サブタンク
    に供給するポンプとを有する請求項1に記載のプリン
    タ。
  3. 【請求項3】 前記インク回収手段で回収されたインク
    に含まれる異物を除去するフィルタ部が備えられている
    請求項1または2に記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記フィルタ部は、前記フィルタ部に送
    液されたインクが前記インク回収手段側に逆流すること
    を防ぐ逆止弁と、前記逆止弁を通過したインクを濾過し
    て前記異物を除去するフィルタとを有する請求項3に記
    載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記フィルタ部は前記サブタンクと一体
    に設けられている請求項3または4に記載のプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記フィルタ部は前記サブタンクに着脱
    自在に設けられている請求項5に記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記サブタンクの内部と大気とを連通な
    いし遮断させるブリーズ弁と、前記サブタンクが大気に
    連通されているときに大気中から前記サブタンクに空気
    を流入させる第1の逆止弁と、前記サブタンクが大気に
    連通されているときに前記サブタンクから大気中へ空気
    を放出させる第2の逆止弁とを有するブリーザユニット
    部が備えられている請求項1から6のいずれか1項に記
    載のプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記第1の逆止弁から前記サブタンクに
    流入される空気と、前記第2の逆止弁から大気中に放出
    される空気とが一時的に貯留されるブリーズタンクが備
    えられている請求項7に記載のプリンタ。
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